JP2010028777A - リソース予約方法およびリソース予約装置 - Google Patents

リソース予約方法およびリソース予約装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リソース予約のための無駄な処理を減らして効率よく冗長経路を設定する方法を提供する。
【解決手段】
第1の経路が設定されているネットワークにおいて、互いに冗長な関係にある第2の経路と第3の経路を設定するために、第1の経路を変更する必要がある場合に、リソースの予約と開放を行うための第4の経路を生成する。第4の経路は、第1の経路、第2の経路および第3の経路を足し合わせ、第1の経路と第2の経路もしくは第3の経路の共通部分を差し引いた経路である。第4の経路に沿って第2の経路と第3の経路に必要なリソースを予約し、不要なリソースを開放する。さらに、予約したリソースと第1の経路に含まれるリソースから第2の経路と第3の経路を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークでの経路の設定の際のリソースの予約を行う方法に関する。
ネットワーク上の経路が冗長的に構成されていない場合、道路工事による埋設したファイバの切断や、天災等に起因する局舎の停電などのような故障が発生すると通信が切断されてしまう。そこで、通信の切断を防ぐために、予備の経路(冗長経路)を持たない回線に対して、同じ通信のために使用可能な別の経路を追加し、経路を二重化することがある。このとき、ノード冗長な関係で経路の二重化を行うと故障の際でも通信の切断を防ぐことができる可能性が高くなる。ここで、ノード冗長とは、2本の経路が互いに同じノードを通らない関係にあることを意味する。しかし、ノード冗長な経路を確保するためには、元の経路を削除する必要がある場合もある。
図31は、ノード冗長な2本の経路を設定するときに、元の経路を削除する必要がある場合の例を説明する図である。図31(a)に示すようなネットワークトポロジのネットワークにおいて、始点ノードをA、終点ノードをZとする第1の経路が図31(b)のように設定されているとする。このときに第1の経路を残したままで、ノードAとノードZを結ぶ冗長経路を第1の経路に対してノード冗長な経路として設定しようとすると、冗長経路はノードBとノードCのいずれも通過してはならないことになるため、設定することができない。従って、ノード冗長な2本の経路を設定するためには、元の経路である第1の経路を削除し、図31(c)の太線で示した経路(第2の経路)と、破線で示した経路(第3の経路)を設定する必要がある。図31(d)、(e)はそれぞれ、第2の経路と第3の経路を示した図である。
このように、元の経路を削除しなければノード冗長な経路を設定できない場合、RSVP(Resource ReSerVation Protocol)のようなリソース予約プロトコルを用いて経路の設定を行う際には、まず、PathTearメッセージとResvTearメッセージを用いて第1の経路のリソースの設定の削除を行う。第1の経路の設定の削除後に、PathメッセージとResvメッセージを用いて、第2の経路と第3の経路を確保する。
なお、関連技術として、2つのノード間を接続する二重化された最適経路を探索する方法が報告されている。この方法では、通信網にループを定義し、送受信ノードを含む送受信ループ間を結ぶ最適ループ経路を選択し、その最適ループ経路の外周に沿った送受信ノードを結ぶノード経路を最短二重化経路とする。
特開2002−141943号公報 R. Braden, Ed., L. Zhang, S. Berson, S. Herzog, S. Jamin, "RFC2205: Resource ReSerVation Protocol (RSVP) -- Version 1 Functional Specification".(URL: http://www.rfc-editor.org/rfc/rfc2205.txt)
上記の経路設定方法では、元の経路を削除してから冗長経路を設定している。しかしながら、元の経路を変更しなければ冗長経路を設定できない場合には、元の経路に含まれているリンクの一部は、冗長経路の一部として含まれる。例えば、図31に示した例では、図31(b)に示す第1の経路のうち、ノードAとノードBの間のリンクは第2の経路、ノードCとノードZの間のリンクは第3の経路で使用される。しかも、第2の経路および第3の経路は、第1の経路が使用される通信と同じ通信に使用される経路であるので、使
用する帯域など、リソースとして設定すべき情報も基本的に同じである。このため、第1の経路を削除してから第2の経路と第3の経路を設定すると、無駄な処理が発生してしまうという問題がある。
本発明では、リソース予約のための無駄な処理を減らして効率よく冗長経路を設定する方法を提供することを目的とする。
上記の課題は、第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約装置であって、前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義する定義手段と、前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約する予約手段と、前記第1の経路上のリソース、および、前記予約手段により予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する経路生成手段を備えるリソース予約装置を用いることによって解決することができる。
このリソース予約装置では、ネットワーク中に第1の経路が設定されていて、新たに第2の経路と第3の経路を設定するときに、まず、第2の経路と第1の経路の共通部分、および、第3の経路と第1の経路の共通部分を含まない第4の経路が計算される。その後、第4の経路に沿って、第2の経路もしくは第3の経路を生成するために必要なリソースの予約が行われる。第1の経路と第2の経路の共通部分、または、第1の経路と第3の経路の共通部分については新たにリソースの予約を行わず、第1の経路で使用されていたリソースを使用する。予約された第4の経路上のリソースと第1の経路上のリソースから、第2の経路と第3の経路が生成される。
リソース予約のための無駄な処理が減るため、効率よく冗長経路を設定することができる。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<概要>
図1は、実施形態のリソース予約方法において冗長経路を設定する方法を説明する図である。図1(a)に示すネットワークには、ネットワーク管理システム1(NMS、Network Management System)とリング状に接続された複数のノード2が含まれている。このネットワークにおいて、図1(b)のように第1の経路が設定されているとする。ここで、2本の冗長経路として図1(c)および(d)に示す第2の経路と第3の経路を設定する場合、ノードAとノードBの間のリンク(リンクAB)は、第1の経路と第2の経路に共通している。また、ノードCとノードZの間のリンク(リンクCZ)は、第1の経路と第3の経路に共通している。このため、第2の経路もしくは第3の経路を設定するに際して、リンクAB、および、リンクCZについては、すでに設定すべき情報が分かっているので、第1の経路で使用されていた情報を使用することにより第2の経路と第3の経路を設定することができる。
第1の経路、第2の経路、および、第3の経路を足し合わせて、第1の経路と第2の経路の共通部分(リンクAB)、および、第1の経路と第3の経路の共通部分(リンクCZ)を差し引くと、図1(e)に示す1本の経路(第4の経路)が得られる。冗長経路を設定するためにリソースの予約が必要な部分は、第1の経路もしくは第4の経路に含まれている。そこで、第4の経路に沿って、第2の経路の設定に必要な部分(B−G−H−I−Z)、および、第3の経路の設定に必要な部分(A−F−E−D−C)のリソースを予約する。このとき、第4の経路上であって、第2の経路にも第3の経路にも含まれない部分(ノードBとノードCを結ぶリンク)のリソースを開放する。第4の経路に沿って予約したリソースと、第1の経路と第2、第3の経路との共通部分のリソースを用いて、第2の経路および第3の経路を設定することができる。
なお、本明細書中で、「リンク」とは、ネットワーク上で、隣接するノードの間の接続のことを指す。また、「リンクAB」のように、「リンク」という語の後の2文字のアルファベットは、そのリンクで接続される2つのノードを表す。例えば、ノードABは、ノードAとノードBを結ぶリンクを表し、リンクCZはノードCとノードZを結ぶリンクを表す。また、「A−B」のようにハイフンで結ばれたアルファベット2文字も、アルファベットで指定されたノードを結ぶリンクを表すものとする。
このように、実施形態のリソース予約方法では、設定しようとする冗長経路のうち、変更対象となる元の経路に含まれているリンク部分を除いた部分についてのみリソースの予約を行う。その後、予約を行ったリソースと、元の経路に含まれるリソースを、設定しようとする冗長経路のリソースとして振り分けることにより、冗長経路を設定する。
以上に述べた動作を、始点ノードが行う構成にすることができ、また、NMS1が行う構成とすることもできる。また、リソースの予約と開放は、予約などの対象のリソースを収容しているノード2が自律的に行い、リソースの予約、開放、振り分けを指示するメッセージを、始点ノードもしくはNMS1がネットワーク中のノードに送信する構成にすることもできる。この場合であっても、始点ノードもしくはNMS1がリソースの予約などをノード2に実行させているので、実質的には、始点ノードもしくはNMS1がリソースの予約等を行っていることになる。
<装置構成>
図2は、本実施形態で用いられるリソース予約装置のリソース予約に関わる部分の構成の一例を説明する図である。リソース予約装置において、リソース予約を行う部分は、ラインカードと装置制御部20に分けられる。ラインカードには、メッセージ受信部11とメッセージ送信部12が備えられている。装置制御部20には、メッセージ識別部21、リソース制御部22、メッセージ処理部23、メッセージ生成部24、および、メモリ28が備えられている。さらに装置制御部20は、リンク接続先テーブル25、経路リスト26、およびリソース管理テーブル27を備える。
ラインカードは、他のノードとの間のパケットの送受信を行い、装置制御部20から送信されるパケットもしくは装置制御部20が受信すべきパケットの処理を行う。メッセージ受信部11は、伝送路から信号を受信し、メッセージを取り出す。メッセージ送信部12は、生成したメッセージを信号として伝送路に送信するもので、リソース予約メッセージ等を送信する。なお、装置制御部20には任意の数のラインカードを接続することができる。
メッセージ識別部21は、受信したシグナリングメッセージ中に含まれるフラグ領域を確認し、フラグの有無や種類を識別することにより、受信したメッセージがどのような動作を要求するメッセージであるかを識別する。リソース制御部22は、リソース管理テーブル26の変更など、リソースの管理全般を行う。メッセージ処理部23は、メッセージ識別部21によって識別されたシグナリングメッセージを用いる処理全般を行う。例えば、受信したメッセージに従って、どのリンクのどの経路識別子のリソースを開放するかをリソース制御部に通知する。メッセージ生成部24は、リソース予約メッセージを生成する。
リンク接続先テーブル25は、物理的な回線がどのノードに接続されているかを示すテーブルであり、ラインカードの番号、使用されているポート番号、接続先ノードなどが記録される。一例として、図1に示したネットワークでのノードBが有するリンク接続先テーブル25を図3に示す。図3に示す例では、ノードBのラインカード1のポート1は、ノードCに接続されている。同様に、ノードBのラインカード1のポート2はノードGに、ラインカード2のポート1はノードAに接続されている。このリンク接続先テーブル25は、例えば、メッセージ生成部24がシグナリングメッセージを送信すべきノードにはどの物理ポートを介して接続されているかを検索するときなどに用いられる。なお、リンク接続先テーブル25の詳細は実装によって異なる。また、例えばIP(Internet Protocol)の場合にはルーティングテーブルをリンク接続先テーブル25として使用する構成にすることも可能である。
経路リストは、ノードが備えている物理ポートと、各物理ポートに収容される経路のリストである。一例として、ノードBが保持する経路リスト26を図4に示す。例えば、ラインカード1のポート1には、経路識別子が「0010200301」の経路と、「0020200304」の経路が収容されていることが分かる。図3のリンク接続先テーブル25と合わせて用いると、ラインカード1のポート1はノードCに接続されていることが分かるため、経路識別子が「0010200301」の経路は、リンクBCを含むことが分かる。
図5は、リソース管理テーブル27の一例を示す図である。リソース管理テーブル27には、経路識別子(経路ID)と、その経路IDで識別される経路に関するデータが記録されている。図5の例では、各経路の帯域、その経路が収容されているラインカードの番号とポート番号が記録されている。リソース制御部22は、後述するように必要なリソースの予約が可能であるかを判断する際に、あるリンクにおいて使用されている帯域の合計を求めるために、リソース管理テーブル27を使用する。さらに、装置制御部20が信号の種類などを記録したテーブルを保持する構成にすることもできる。図6に信号の種類と物理帯域を記録したテーブルの例を示す。また、信号の種類を記録したテーブルをリソース管理テーブル27に含め、リソース管理テーブル27で各リンクの物理帯域も合わせて記録する構成にすることもできる。
なお、図3〜6に記載した接続先テーブルなどは一例であり、図示した情報以外の情報を合わせて記憶する構成にするなど、実装に応じて異なる構成にすることができる。
また、ラインカードや装置制御部20に含まれる先に述べた部分の一部または全部をソフトウェアにより実現することができ、また、ハードウェア回路により実現する構成にすることもできる。メモリ28は、例えばROM、RAMなどを含み、処理で用いられるプログラムとデータを格納する。装置制御部20などの機能をソフトウェアで実現する場合、装置制御部20は、メモリ28を利用してプログラムを実行することにより、メッセージ識別部21、リソース制御部22などの各機能を提供する。
<実施形態(1)>
以下、図1(b)に示した第1の経路が設定されている場合に、図1(c)および(d)に示した第2の経路と第3の経路を設定する場合を例として実施形態を説明する。本明細書中で「経路が設定されている」とは、その経路についてのリソースが確保されている状態であることを指す。以下の説明で用いるネットワークには図1(a)に示すとおり、NMS1とノードAなどの10個のノード2が含まれるものとする。以下の図面では、NMS1を示していないが、ネットワークには、NMS1が備えられている。
本明細書で説明する実施形態では、第1の経路は既に設定されている経路であり、第2の経路と第3の経路は、NMS1などであらかじめ計算されているものとする。これらの経路は、NMS1から実施形態のリソース予約を行う装置に与えられるものとする。以下の説明では、リソース予約のためのメッセージが始点ノードAから終点ノードZに向けて送られ、リソース予約メッセージを受信したノードは、送信用のリソースと受信用のリソースを予約する場合について説明する。
〔リソース予約処理用の経路の生成〕
図7は、実施形態(1)に従ってリソースの予約を行う際に始点ノードが行う動作を説明するフローチャートである。始点ノードAは、NMSから、現在設定されている第1の経路情報を取得し、さらに、冗長経路として設定する必要がある第2の経路と第3の経路の情報を取得する(ステップS1、2)。ここで、始点ノードAが取得する経路情報は、一般に、始点から終点まで各経路が通るノードの各々について識別子などを順に並べたものである。ノードの識別子は、ノードのアドレスなど、各ノードを識別可能な任意の識別子とすることができる。次に、取得した第1〜3の経路の情報を用い、図1(e)に示したような第4の経路を生成する(ステップS3)。第4の経路の生成方法は以下のとおりである。まず、始点ノードAが第4の経路を生成するために取得する経路情報は、
第1の経路:A−B−C−Z
第2の経路:A−B−G−H−I−Z
第3の経路:A−F−E−D−C−Z
であるとする。
始点ノードAのリソース制御部22は、取得した第1〜3の経路情報に含まれているリンクを比較し、複数の経路に共通しないリンクを検索する。例えば、第1の経路は、A−B、B−C、C−Zの3つのリンクを含み、第2の経路には、A−B、B−G、G−H、H−I、I−Zの5つのリンクが含まれるので、第1の経路と第2の経路では、A−Bのリンクが共通する。また、第3の経路には、A−F、F−E、E−D、D−C、C−Zのリンクが含まれるので、第1の経路と第3の経路ではC−Zのリンクが共通する。従って複数の経路に共通しないリンクは、
第1の経路に含まれるB−C、
第2の経路に含まれるB−G、G−H、H−I、I−Z
第3の経路に含まれるA−F、F−E、E−D、D−C、
である。ここで、第1の経路に含まれるリンクの向きを逆にすると、第2の経路に含まれているリンクと、第3の経路に含まれているリンクをつないで、図1(e)で示したような第4の経路
A−F−E−D−C−B−G−H−I−Z
を生成することができる。言い換えると、始点ノードAは、設定しようとする第2の経路と第3の経路を足し合わせたものから、元の経路である第1の経路を差し引いた経路を計算することにより、第4の経路を生成する。
また、第4の経路の計算もNMSが行い、始点ノードAは、NMSから第1〜4の経路を取得する構成にすることもできる。なお、本明細書では複数の実施形態について述べるが、いずれの実施形態においても、リソース予約処理のために用いる経路である第4の経路の生成方法は同じである。また、いずれの実施形態においても、始点ノードの動作はほぼ同じである。
なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において、始点ノードなどのノードにおいて行われる経路の計算を「経路の定義」と記載することがある。例えば、第4の経路は、始点ノード中で計算される経路であって、第2の経路などのように実際に設定される経路ではないため、前述の第4の経路の生成を、第4の経路の定義と記載することがある。
〔リソースの予約と開放〕
第4の経路が求まると、始点ノードAは、第4の経路に沿って、第2の経路および第3の経路を設定するために必要なリソースの予約を行う。
始点ノードAのリソース制御部22は、第4の経路にリンクAFが含まれるため、リンクAFを予約する必要があるかを判断する(ステップS4〜7)。リンクの予約の要否判断については、後で詳しく述べる。ここでは、リンクAFの予約が必要であり、始点ノードAがリンクAFに対してリソースの予約を行う際に、リソース制御部22が行う動作について説明する。なお、以下の説明では、処理対象となるリンクを「リソース予約対象リンク」もしくは「対象リンク」と記載することがある。
予約が必要な対象リンクを認識すると、リソース制御部22は、そのリンクについて、リソースの予約が可能かを判断する。この判断には、図5、6に示したリソース管理テーブル27やリンクの物理帯域を記録したテーブルを使用する。リソース管理テーブル27の情報から、リソース制御部22は、リンクAFにおいて使用されている帯域の合計を算出し、最大帯域から差し引いて、対象リンクであるリンクAFで利用可能な帯域を求める。利用可能な帯域が、冗長経路を設定するために必要な帯域よりも大きければ、リンクAFのリソースを予約する。例えば、図6に示したラインカード1のポート1では、物理帯域が1Gbpsである。図5を参照すると、ラインカード1のポート1には、経路IDが0010200301の15Mbpsの経路と、経路IDが0020200304の125Mbpsの経路が設定されている。従って、物理帯域から既に設定されている経路で占められている帯域を除くと、860Mbpsの帯域が利用可能である。従って、設定しようとする経路において必要な帯域が860Mbpsより小さければ、リソースの予約が可能である。なお、ここでの対象リンクの予約は、第4の経路として行い、経路リスト26やリソース管理テーブル27に第4の経路のエントリを追加することにより行う。
対象リンクの予約が終わると、始点ノードAのメッセージ生成部24は、リソース予約メッセージを作成し、第4の経路の終点ノード側のノードに送信する(ステップS8)。図8は、リソース予約メッセージ30のフォーマットの例を示す図である。リソース予約メッセージ30は、シグナリング経路情報31、第4の経路の経路識別子32、フラグ33、および、第1の経路の経路識別子34を備える。フラグ33が「flag=1」に設定されていると、後述するように、リソース予約メッセージ30を受信した各ノードにおいて、リソースの予約と開放が行われる。なお、本明細書中で、予約されているリソースの予約を解除することを「リソースの開放」もしくは「リソースの削除」と記載することがあるが、いずれも同義である。
シグナリング経路情報31は、リソース予約メッセージ30が用いられる経路の情報を記載したもので、第4の経路の経路情報に相当する。例えば、第4の経路の各ノードの識別子を始点側から順番に記録したものとすることができる。第4の経路の経路識別子32は、第4の経路を識別する識別子であり、始点ノードが経路リスト26やリソース管理テーブル27にエントリを追加するために使用した識別子である。以下の例では、第4の経路の経路識別子として「0010200302」が指定されているものとする。この識別子を用いて第4の経路上の各ノードにおいてリソース管理テーブル27などの変更が行われる。フラグ33は、リソース予約メッセージを受信したノードに対してこのメッセージによって指定される動作を通知するために用いられる。図8に示すように、フラグ33の値が「1」であると、冗長経路の設定に必要なリソースの予約を要求するメッセージであることを示す。第1の経路の経路識別子34は、第1の経路を表す識別子であり、リソース予約メッセージ30を受信したノードにおいて対象リンクの予約の要否判断を行なう際に用いられる。対象リンクの予約の要否判断については後述する。
図9は、リソース予約メッセージ30を受信したノードが、実施形態(1)に従って、リソースの予約を行うときの動作を説明するフローチャートである。ここでは、例としてノードBがリソース予約メッセージ30を受信したときに行う動作を説明する。なお、ここで、ノードBは、図3〜6に示したデータベースを保持しているとする。
ノードBがリソース予約メッセージ30を受信すると、図9(a)に示すように、メッセージ識別部21がリソース予約メッセージ30のフラグ33を識別する(ステップS11〜15)。リソース予約メッセージ30にフラグ33が含まれていない場合、または、フラグ33の値が「0」である場合は、通常のリソース予約処理が行われる(ステップS12、13)。
フラグ33の値が「1」であるときには、ノードBは図9(b)に示す処理を行う。対象リンクが第1の経路に含まれるかを検索して、リソース予約対象リンクについてのリソースの予約が必要であるかを判断する(ステップS16、17)。始点ノードAから終点ノードZに向かう方向を送信用経路とすると、ノードBの対象リンクは、送信用の経路としてのリンクBG、および、受信用の経路としてのリンクBCが、第4の経路に含まれるリンクとなる。そこで、ノードBは、リンクBGとリンクBCについて、リソースの予約が必要かを判断する。
第4の経路は先に説明したとおり、設定しようとする第2の経路と第3の経路を足し合わせたものから、第1の経路を差し引いたものである。従って、第4の経路に含まれるリンクのうちで、第1の経路に含まれるリンクは、設定しようとする冗長経路には含まれないので、リソースを必要としない。つまり、ノードBは、対象リンクが第1の経路に含まれるリンクであるかを確認して予約が必要かを決定することができる。
対象リンクが第1の経路に含まれるかを確認するために、リソース制御部22は、経路リスト26とリンク接続先テーブル25を確認する。例えば、第1の経路の経路識別子が「0010200301」である場合、図4に示したとおり、ノードBに設定されているリンクのうち、ラインカード1のポート1のリンクと、ラインカード2のポート1のリンクが第1の経路に含まれる。ラインカード1のポート1のリンクはリンクBCで、ラインカード2のポート1のリンクはリンクBAである。そこで、リソース制御部22は、リンクBCを予約する必要が無いと判断する。そこで、第1の経路に使用するために用いられているリソースの予約を削除し、任意の通信に用いることができるように開放する(ステップS18)。
一方、リンクBGは、リンク接続先テーブル25(図3)より、ラインカード1のポート2に接続されていることが分かる。経路リスト26(図4)を参照すると、ラインカード1のポート2には、経路識別子「0010200301」で表される第1の経路は含まれていない。そこで、ノードBのリソース制御部22は、リンクBGのリソースを予約する必要があると判断し、第4の経路の経路識別子として「0010200302」を用いてリソースの予約を行う(ステップS19)。
ステップS18、19において、リンクBCに収容されるリソースの開放とリンクBGに収容されるリソースの予約が行われたときの経路リスト26を図10に示す。図10に示すとおり、経路リスト26では、ラインカード1のポート1に収容されていた第1の経路に用いられるリンクに収容されるリソースが開放され、ラインカード2のポート2に収容されているリンクBGについて経路4の経路に用いるリソースが予約されている。同様に、図11に示すとおり、ノードBによるリソースの開放と予約に応じてリソース管理テーブル27も更新されている。
対象リンクの予約が終わると、始点ノードBのメッセージ生成部24は、リソース予約メッセージを作成し、第4の経路の終点ノード側に位置するノードGに送信する(ステップS20、21)。ノードB以外のノードにおいても、リソース予約メッセージ30を受信すると前述と同様の動作が行われる。
〔リソースの振り分け〕
図12は、始点ノードでリソースの振り分けが行われるときの動作を説明するフローチャートである。リソースの振り分けは第4の経路に沿ったリソースの予約が終わってから行われる。ここで、始点ノードは、リソースの予約の終了を、NMSからコマンドを受信して通知される構成にすることができる。また、始点ノードAが、リソースの予約に成功したかを確認するシグナリングを行い、リソースの予約が終わっていることを確認すると、自律的にリソースの付け替え処理を開始する構成にしても良い。
始点ノードAは、第4の経路に沿ったリソースの予約が終わると、第2の経路情報を取得する(ステップS31)。取得した経路情報を元に対象リンクを認識し、リンク接続先テーブル25と経路リスト26を用いて、対象リンクに付されている経路識別子を識別する。ここで、対象リンクに付されている識別子は、第1の経路を識別する経路識別子である場合と、第4の経路を識別する経路識別子である場合がある。これらの識別子を第2の経路を表す識別子に付け替えを行う(ステップS32〜34)。例えば、第2の経路がA−B−G−H−I−Zである場合、始点ノードAは、リンクABを第2の経路に含まれる対象リンクとして認識し、識別子を確認する。リンクABに付された経路識別子の確認は、前述のとおり、リンク接続先テーブル25と経路リスト26を用いて行われる。リンクABに付されている経路識別子は第1の経路の識別子であるので、始点ノードAは経路識別子を第2の経路を識別する経路識別子に付け替える。その後、始点ノードAは、図13に示すような、予約したリソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージ40を生成し、第2の経路の終点側に位置するノードBに送信する(ステップS35、36)。
第2の経路に含まれるリンクのリソースについて、ステップS31〜36の操作が終わると、始点ノードAは続いて第3の経路についてリソースの振り分けを行う(ステップS37〜42)。第3の経路に含まれるリンクのリソースに対する処理は、ステップS31〜36で説明した処理と同様である。
なお、始点ノードがステップS31とステップS37で経路情報を取得する代わりに、始点ノードAが第4の経路を生成したときに取得した(図7のステップS2)各経路の情報をリソースの振り分けに使用する構成にすることもできる。
図13は、リソース予約メッセージ40のフォーマットを説明する図である。リソース予約メッセージ40には、シグナリング経路情報41、第2の経路の経路識別子42、フラグ43、第1の経路の経路識別子44、第4の経路の経路識別子45が含まれる。シグナリング経路情報41には、第2の経路に含まれるノードの識別子などが始点側から終点側に向かって記載されており、リソースの振り分けのためのシグナリングは第2の経路に沿って行われる。リソース予約メッセージ40を受信したノードは、シグナリング経路情報41を分析して、リソース予約メッセージ40の送信先ノードを認識する。第2の経路の経路識別子42をリソース予約メッセージ40に含めることにより、付け替えによって指定すべき経路識別子を他のノードに通知する。また、付け替えられる対象となる経路識別子を、第1の経路の経路識別子44と第4の経路の経路識別子45のフィールドに記録する。また、フラグ43は、後述するように、リソース予約メッセージ40を受信したノードが行う動作を決定するために用いられ、「flag=2」が指定されている場合、リソースの振り分けを表す。
図14は、予約したリソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージ40を受信したノードの動作を説明するフローチャートである。ノードは、リソース予約メッセージ40を受信すると、フラグ43が含まれるかの判定と、フラグ43の種類の判断を行う(ステップS51〜55)。この判断は、メッセージ識別部21が行う。図13に示したようなリソース予約メッセージ40を受信したノードでは、ステップS55で「flag=2」であるという判断が行われ、ステップS56に進む。flagの値が2以外である場合は、図9(a)を参照しながら述べたように処理が行われる。
リソース予約メッセージ40を受信したノードは、シグナリング経路情報41を元に対象リンクを認識し、リンク接続先テーブル25と経路リスト26を用いて、対象リンクに付されている経路識別子を識別する。対象リンクに付されている識別子は、第1の経路を識別する経路識別子である場合と、第4の経路を識別する経路識別子である場合がある。これらの識別子を第2の経路を表す識別子に付け替えを行う(ステップS56〜58)。その後、ノードは、受信したメッセージの送信先アドレスと送信元アドレスを変更するなどしてリソース予約メッセージ40を生成し、第2の経路の終点側に位置するノードに送信する(ステップS59、60)。
ここで一実施例として、第2の経路に沿ってシグナリングが行われて、ノードBが図13に示すリソース予約メッセージ40を受信した場合に行われる動作を詳しく説明する。ノードBがリソース予約メッセージ40を受信すると、メッセージ受信部11を通して装置制御部20がリソース予約メッセージ40を受信する。すると、メッセージ識別部21はフラグ43を確認し、リソースの付け替えを要求されたことをリソース制御部22やメッセージ処理部23に通知する(ステップS51〜55)。
メッセージ処理部23は、まず、シグナリング経路情報41に基づいて、送信用にリンクBG、受信用にリンクABのリソースがそれぞれ予約されていることを認識する。次に、図3に示したリンク接続先テーブル25を参照し、ノードGへラインカード1のポート2を通して接続していることと、ノードAへラインカード2のポート1を通して接続していることを認識する。さらに、図10に示した経路リスト26を参照し、リンクBGのリソースに「0010200302」、リンクABのリソースに「0010200301」の経路識別子が付されていることを認識する。なお、メッセージ処理部23は、予約されているリソースの経路識別子から、リンクBGのリソースに第4の経路を表す経路識別子、リンクABのリソースに第1の経路を表す経路識別子が付されていることを判断する(ステップS56)。
対象リンクのリソースがどの経路に含まれているかを認識すると、メッセージ処理部23は、リソース制御部22に経路リスト26およびリソース管理テーブル27の変更を要求する。例えば、リンクABのリソースについては、第1の経路を表す経路識別子を第2の経路を表す経路識別子「0010200311」に書き換えるように要求して、予約されているリソースを第2の経路に振り分ける。同様に、リンクBGのリソースについては、第4の経路を表す経路識別子を第2の経路を表す経路識別子に書き換えるように要求する。リソース制御部22は、メッセージ処理部23からの指示に応じて、経路リスト26などを書き換える(ステップS57、58)。この操作により、経路リスト26は、図10に示したものから、図15に示すように書き換えられる。同様に、リソース制御部22は、図11に示したリソース管理テーブル27を、図16に示すように変更する。
第3の経路に含まれるリンクについても、始点ノードAがノードFに送信したリソース予約メッセージ40に従って、同様に、経路の振り分けが行われる。なお、第3の経路へのリソースの振り分けに用いられるリソース予約メッセージ40では、第2の経路の経路識別子42が記録されていたフィールドに第3の経路の経路識別子が格納される。同様に
、シグナリング経路情報41が記録されるフィールドには、第3の経路情報が格納される。また、第1の経路もしくは第4の経路として予約されたリソースが、第3の経路に振り分けられる。
なお、以上で説明したリソースの予約、開放、および、振り分けによって設定が行なわれるのはリソース管理テーブル27などのノードの装置制御部20にあるデータベースだけである。従って、必要に応じて、リソース管理テーブル27などのテーブルに基づいて、各ノードに接続された機器に必要な設定を行う必要がある。設定変更が必要となる機器の例としては、パケットスイッチ、パケット多重用の優先度つきバッファ、トラフィックの偏りを減らすためのシェーパーなどがあげられる。リソースを開放する場合は機器の設定を変更し、テーブルのエントリを削除する。
このように、第4の経路に沿ったリソースの予約が終わると、第2の経路もしくは第3の経路に沿って、第4の経路上の予約されたリソースと第1の経路上のリソースが第2の経路と第3の経路に振り分けられ、第2の経路と第3の経路が生成される。従って、リソースの予約または開放は、予約等が必要なリンクのリソースに対してだけ行われ、既に設定が行われている第1の経路に含まれるリンクについては、第1の経路に使用されているリソースを使用する。第1の経路に含まれるリンクのリソースは、第1の経路に使用されているリンクと関連付けられている経路識別子の設定を変更するだけで第2の経路もしくは第3の経路として使用可能である。そのため、冗長経路を設定する際に、無駄な設定作業を省略し、作業を効率化することができる。
また、リソース予約メッセージ30に示したような1種類のシグナリングメッセージによって、リソースの予約と開放が可能になる。そのため、リソースの予約と開放を行う際にシグナリングの回数を少なくし、作業を効率化することが可能である。
<実施形態(2)>
実施形態(1)では、ステップS18、19に示したように、リソース予約メッセージ30を受信したノードにおいて、対象リンクがリソースの予約を行うべきリンクであるか、または、リソースを開放すべきリンクであるかを判断している。ここで、リソース予約メッセージ30を受信したノードでの処理を効率化するために、リソースの予約などを行うためのシグナリングを行う前に、各ノードに対して第1の経路に含まれるリンクを認識させることも可能である。この場合、第1の経路の始点ノードは、第1の経路に沿ってリソース予約メッセージ50を用いたシグナリングを行い、リソース予約メッセージ50を受信したノードに、接続されているリンクが第1の経路に含まれることを専用のフラグを用いて記録させる。この記録方法については、後で詳しく述べる。
図17は、第1の経路に含まれるリンクであることを示すフラグを設定するためのメッセージ50の一例を示す図である。リソース予約メッセージ50には、シグナリング経路情報51、第1の経路の経路識別子52、および、フラグ53が含まれる。このフラグ53が「flag=3」に設定されているリソース予約メッセージ50は、第1の経路に含まれるリンクを識別するためのフラグの設定を行うためのメッセージである。
図18は、リソース予約メッセージ50を受信した後のフラグの状態を記録するテーブル(p0_flagテーブル)の一例を示す図である。図18のp0_flagテーブルは、ノードBが保持するテーブルを例として示したものである。p0_flagテーブルには、ノードBのラインカードのポートごとにp0_flagを記録することにより、ノードに接続されているリンクとp0_flagが対応付けて記録される。p0_flagテーブルの記録方法は以下のとおりである。
(1)始点ノードAからのシグナリングメッセージを受信する前は、ノードBに接続され
ている全てのリンクについて、第1の経路に含まれるかの設定が行われておらず、p0_flagは、「0」に設定されている。
(2)ノードBが始点ノードAからリソース予約メッセージ50を受信すると、ノードBのメッセージ識別部21は、フラグ53により、第1の経路を識別するためのフラグの処理を指示するメッセージを受信したことをメッセージ処理部23に通知する。
(3)メッセージ処理部23は、シグナリング経路情報51を解析し、第1の経路にリンクABとリンクBCが含まれていることを認識する。
(4)メッセージ処理部23は、リソース制御部22に対して、リンクABとリンクBCについてp0_flagを「1」に変更するように要求する。また、このとき、リンク接続先テーブル25(図3)を参照して、リンクBCはラインカード1のポート1に収容され、リンクABはラインカード2のポート1に収容されていることも、リソース制御部22に通知する。
(5)リソース制御部22は、メッセージ処理部23からの指示に従い、リンクABとリンクBCについてp0_flagを「1」に変更する。図18は、リソース制御部22によるp0_flagの変更が終わったときのp0_flagテーブルを示している。ラインカード1のポート2はGに接続されているが、リンクBGは第1の経路に含まれないため、p0_flagは「0」のまま変更されていない。
このように、p0_flagテーブルの記録が行われた後では、p0_flagテーブルのp0_flagを確認することにより対象リンクが第1の経路に含まれているかを知ることができる。このため、リソースの予約と開放を行うためのリソース予約メッセージ30をノードが受信したときなどに、メッセージ処理部23はp0_flagテーブルを参照して、リソース制御部22にリソースの予約や開放を要求することができる。つまり、p0_flagが1なら第1の経路のリンクのリソースの開放を要求し、p0_flagが0なら、そのリンクのリソースの予約を要求する。
なお、前述の説明では、p0_flagを変更する対象となるリンクを識別するのにシグナリング経路情報61の情報を用いていたが、第1の経路の経路識別子62を用いて、経路リスト26を検索することにより、p0_flagの変更対象を識別しても良い。
前述のように、p0_flagは、リソースの予約や開放の際に参照されるため、第2の経路や第3の経路を設定し終わった後には、他の経路の設定を妨げることがないように、p0_flagをリセットする必要が生じる場合がある。
図19に、p0_flagをリセットするためのリソース予約メッセージ60の一例を示す。リソース予約メッセージ60には、シグナリング経路情報61、第1の経路の経路識別子62、および、フラグ63が含まれる。リソース予約メッセージ60では、フラグ63は「flag=4」に設定されている。
シグナリング経路情報61には、第1の経路の情報が格納され、リソース予約メッセージ60は第1の経路に沿ったシグナリングに用いられる。リソース予約メッセージ50によってp0_flagが変更されたのは第1の経路に含まれるリンクのみであるので、リソース予約メッセージ60が通過するノードにおいて、シグナリング経路情報61を用いて、p0_flagをリセットする。p0_flagのリセットは、p0_flagを「0」に設定することを除いて、図18を参照しながら述べたp0_flagテーブルの記録方法と同様に行われる。
次に、p0_flagを利用したリソース予約方法を用いたときに各ノードで行われる動作について説明する。この方法では、
(a)p0_flagの設定に用いるリソース予約メッセージ50
(b)リソースの予約と開放に用いるリソースのリソース予約メッセージ30
(c)リソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージ40
(d)p0_flagのリセットに用いるリソース予約メッセージ60
の4種類のシグナリングメッセージを用いたシグナリングが、(a)のメッセージを用いたものから順に行われる。実施形態(2)においても、始点ノードの動作は、図7に示した動作と同様である。ただし、実施形態(2)では、第1の経路の情報の取得後であってステップS4の動作の前に、第1の経路に含まれるリンクの認識に用いるフラグを設定するためのリソース予約メッセージ50が、第1の経路(A−B−C−Z)に沿って送信される。リソース予約メッセージ50についても他のシグナリングメッセージと同様に、メッセージ生成部24がメッセージの生成を行い、メッセージ送信部12がメッセージを送信する。
図20は、p0_flagを利用したリソース予約方法を説明するフローチャートであり、リソース予約メッセージ50を受信したノードで行われる動作が含まれている。ここでは、ノードBを例として、ノードの動作を説明する。
リソース予約メッセージを受信すると、メッセージ識別部21が、このリソース予約メッセージの種類をフラグによって認識する(ステップS71〜77)。p0_flagを使用するリソース予約方法では、ノードBが最初に受信するメッセージはリソース予約メッセージ50であり、フラグ53が「flag=3」に設定されている。そこで、リソース制御部22およびメッセージ処理部23は、図18を参照しながら述べた方法によって、第1の経路に含まれるリンクを識別するためのフラグ(p0_flag)の設定を行う(ステップS76、81)。設定が終わると、p0_flagテーブルは図18の状態になる。そこで、メッセージ生成部24が第1の経路の終点側に位置するノードCに送信するためのシグナリングメッセージを生成し、メッセージ送信部12がメッセージの送信を行う(図14のステップS59、60)。
リソース予約メッセージ50によるシグナリングが終わると、次に、図8に示したリソース予約メッセージ30によるリソースの予約と開放が行われる。リソース予約メッセージ30では、図8を参照しながら述べたとおり、フラグ33は「flag=1」に設定されているため、ステップS78に進む(ステップS71〜74)。
メッセージ識別部21からリソース予約メッセージ30を受信したことを通知されると、メッセージ処理部23は、p0_flagテーブルを確認し、対象リンクのp0_flagの設定から第1の経路に含まれるリンクかを確認する(ステップS78)。p0_flag=1の場合は対象リンクが第1の経路に含まれているので、メッセージ処理部23は、リソースを開放するように、リソース制御部22に要求する(ステップS79)。一方、p0_flag=0の場合は、対象リンクは第1のリンクに含まれていないため、リソース制御部22は、対象リンクのリソースを第4の経路のリソースとして予約する(ステップS80)。リソース制御部22の処理により、リソースの予約および開放が終わると、リソース予約メッセージ30の生成と送信が行われる(ステップS59、60)。
3番目に、図13に示したリソース予約メッセージ40を用いて予約したリソースの振り分けが行われる。リソース予約メッセージ40は、図13に示したとおり、フラグ43が「flag=2」に設定されているので、ステップS75から図14に示すステップS56に進む(ステップS71〜75)。ステップS56の判断において、メッセージ処理部23は、第1の経路を検索して対象リンクと比較する必要はなく、p0_flagテーブルを参照してp0_flagの値を確認する。ステップS57〜60での動作は、図14を参照しながら、説明したのと同様である。
リソースの振り分けの後に、リソース予約メッセージ60を用いたシグナリングが行われ、リソース予約メッセージ60を受信したノードではp0_flagテーブルの変更が行われる(ステップS71〜77、ステップS82、ステップS59、60)。ただし、リソース予約メッセージ60を用いたシグナリングは、リソース予約メッセージ40を用いたシグナリングを行った直後に行う必要はない。他の冗長経路の設定に影響しないように、別の回線について、冗長構成になっていない経路を二重化する手順が始まるまでに行えばよい。
このように、第1の経路に含まれているリンクを、p0_flagを確認することで知ることができるため、リソースの予約の際などに、対象リンクが第1の経路に含まれているかを、各ノードが調べる必要がなくなる。従って、リソースの予約や振り分けに際して、各ノードの処理を削減することができる。
<実施形態(3)>
実施形態(1)および(2)では、第4の経路としてリソースの予約をしておき、その後予約したリソースを第2の経路と第3の経路に振り分けていた。しかし、第4の経路としてリソースを予約することなしに、第2の経路もしくは第3の経路のリソースとして予約を行うことも可能である。この場合には、
(a)リソースの予約と開放に用いるリソース予約メッセージ70
(b)第1の経路上のリソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージ80
の2種類のメッセージを用いたシグナリングが行われる。
〔リソースの予約と開放〕
図21は、リソースの予約と開放を行うために使用されるリソース予約メッセージ70のフォーマットの一例を示す図である。リソース予約メッセージ70には、シグナリング経路情報71、第4の経路の経路識別子72、フラグ73、第1の経路の経路識別子74、第2の経路の経路識別子75、第3の経路の経路識別子76、および、スイッチ77が含まれている。リソース予約メッセージ70には、第1の経路〜第4の経路の各々を識別する経路識別子が含まれているので、リソース予約メッセージ70を受信したノードは、対象リンクのリソースを第2の経路などに含まれるリソースとして予約することができる。
シグナリング経路情報71には、リソース予約メッセージ70の処理対象となる第4の経路の情報が記録されている。リソース予約メッセージ70は、リソース予約メッセージ30と同様に、リソースの予約と開放を行うときに用いられるため、フラグ73は「flag=1」に設定されている。スイッチ77は、処理対象リンクが第2の経路と第3の経路のいずれに含まれているリンクとして処理すべきかを、リソース予約メッセージ70を受信したノードに通知するために用いる。スイッチ77と処理対象リンクが含まれる経路は任意に対応付けることができる。以下の説明では、スイッチ77が「1」に設定されていると、第2の経路に含まれるリンクとして処理し、「0」に設定されていると第3の経路に含まれるリンクとして処理するものとする。以下に、スイッチ77の値の設定と設定の変更について述べる。
(1)始点ノードにおいて、スイッチ77の値は第3の経路としてのリソース予約をすることができるように設定される。ここでは、始点ノードAにおいてスイッチ77が「switch=0」に設定されたリソース予約メッセージ70が生成されるものとする。
(2)リソース予約メッセージ70は第4の経路に沿ったシグナリングに用いられるので、「A−F−E−D−C−B−G−H−I−Z」の順に、リソース予約メッセージ70が伝達される。「A−F−E−D−C」は第3の経路に含まれるのでスイッチ77の値は「0」のままであり、A、F、E、および、Dの各ノードでは、リンクAF、リンクFE
、リンクEDおよびリンクDCのリソースを、第3の経路に用いるリソースとして予約を行う。
(3)ノードCは、ノードDからリソース予約メッセージ70を受信する。ノードCの対象リンクは、リンクDCとリンクCBである。リンクDCは、図1(c)に示したとおり第3の経路に含まれている。一方、リンクCBは、第1の経路には含まれているが、第2の経路と第3の経路のいずれにも含まれていない。そこで、ノードCは、リンクCBのリソースを開放する。また、ノードCにおいて、リンクDCのリソースの予約が終わった後に、スイッチ77の設定を「1」に変更する。
(4)ノードBはノードCからリソース予約メッセージ70を受信する。このときのスイッチ77は「1」に設定されているので、ノードB以降では、リソースを第2の経路として予約する。第4の経路でのB以降のノードは、「B−G−H−I−Z」であり、図1(d)に示した第2の経路の一部である。
このように、スイッチ77の値は、第4の経路の中で第2の経路と第3の経路のいずれにも含まれないリンクにおいて、自律的に変更される。図1(e)に示したとおり、第4の経路は、リンクCBのような第1の経路に含まれる区間よりも始点側が第2の経路に含まれるときは、終点側は第3の経路に含まれる。すなわち、第1の経路に含まれる区間をはさんで第2の経路と第3の経路が接続された形になっている。このため、第4の経路に含まれるリンクであって、かつ、第1の経路にも含まれているリンクを検出したときにスイッチ77を切り替えることで、1つのシグナリングメッセージを用いて自律的に2つの経路に対応したリソースの予約をすることが可能である。本明細書中では、リンクCBのように、第2の経路と第3の経路の境界に位置するリンクを「境界リンク」ということがある。また、ノードCやノードBのように、境界リンクで接続されるノードのことを、第2の経路と第3の経路の境界に位置する「境界ノード」と記載することもある。
次に、リソース予約メッセージ70を利用したリソース予約方法を用いたときに各ノードで行われる動作について説明する。始点ノードの動作は、図7に示した動作と同様である。ただし、ここでは、始点ノードAが生成する1番目のシグナリングメッセージはリソース予約メッセージ70である。
図22A〜22Cは、実施形態(3)に従ったリソース予約における各ノードの動作を説明する図である。ここでは、図22Aと図22Bを参照しながら、ノードCおよびBを例としてノードの動作を説明する。始点ノードAから第4の経路に沿ってシグナリングが行われ、ノードCが、ノードDからリソース予約メッセージ70を受信すると、前述のように、メッセージ識別部21によってフラグの判定が行われる。リソース予約メッセージ70の設定では、「flag=1」であるためステップS96に進む(ステップS91〜94)。リソース制御部22は、対象リンクが第1の経路に含まれるリンクであるかを判断し、第1の経路に含まれるリンクである場合には対象リンクのリソースを開放する(ステップS96〜98)。
一方、対象リンクが第1の経路に含まれていない場合は、第2の経路もしくは第3の経路に含まれるリンクであるため、リソースの予約を行う。このとき、リソースを予約する前に、メッセージ処理部23は、リソース予約メッセージ70のスイッチ77を確認する(ステップS99)。ノードCが受信したリソース予約メッセージ70では、スイッチ77が「0」に設定されているので、リンクDCのリソースを第3の経路に用いるリソースとして予約する(ステップS101)。
前述のように、ノードCの対象リンクは、リンクDCとリンクCBである。ノードCで
は、シグナリング経路(第4の経路)の始点側の対象リンクであるリンクDCは第1の経路には含まれない。しかし、シグナリング経路の終点側の対象リンクであるリンクCBは、第1の経路に含まれるリンクである。そこで、メッセージ処理部23により、スイッチ77の設定の切り替えを行うべきノードであると判断される(ステップS102、103)。メッセージ処理部23は判断結果をメッセージ生成部24に通知する。メッセージ生成部24は、メッセージ処理部23からの通知に基づき、ノードBに送信するためのリソース予約メッセージ70を生成する際に、スイッチ77の設定を「0」から「1」に変更する(ステップS104)。メッセージ送信部12は、生成されたリソース予約メッセージ70をノードBに送信する(ステップS112、113)。
ノードBでは、ノードCからリソース予約メッセージ70を受信すると、メッセージ識別部21が、ステップS91〜94に従って判断を行う。ステップS96において、メッセージ処理部23は、予約対象リンクが第1の経路に含まれるかの判断を行う。ノードBの対象リンクは、リンクCB(受信側)とリンクBG(送信側)である。リンクCBは第1の経路に含まれる。一方、リンクBGは第3の経路に含まれるが、第1の経路には含まれない。そこで、リソース制御部22は、リンクCBについて確保されているリソースを開放する(ステップS98)。
リンクBGは第1の経路に含まれないので、メッセージ処理部23は、スイッチ77の設定を確認する(ステップS99)。ここでは、ノードCでスイッチ77の設定が「1」に変更された後であるので、リンクBGを第2の経路に含まれるリンクとしてリソースを確保する(ステップS100)。
リソースの開放と予約が終わると、スイッチ77の設定の変更が必要であるかの判断が行われる(ステップS102〜104)。ノードBでは、シグナリング経路の始点側の対象リンクであるリンクCBが第1の経路に含まれるため、スイッチ77の設定の変更は不要であると判断される(ステップS102)。そこで、メッセージ生成部24は、スイッチ77の設定を変えずにリソース予約メッセージ70を作成し、メッセージ送信部12がノードGに送信する(ステップS112、113)。
〔第1の経路に含まれるリソースの振り分け〕
図23は、リソース予約メッセージ70を用いてリソースの予約と開放が行われた後に、第1の経路に含まれるリソースの振り分けに用いられるリソース予約メッセージ80の例を示す図である。リソース予約メッセージ80には、シグナリング経路情報81、第1の経路の経路識別子82、フラグ83、第2の経路の経路識別子84、第3の経路の経路識別子85、および、スイッチ86が含まれる。リソース予約メッセージ80は、リソース予約メッセージ40(図13)と同様に、リソースの振り分けに用いられるため、フラグ83は、「flag=2」に設定されている。スイッチ86は、第1の経路に含まれるリソースを第2の経路と第3の経路のいずれに含まれているリンクとして処理すべきかを、リソース予約メッセージ80を受信したノードに通知するために用いる。
スイッチ86の設定方法や設定の変更方法は、スイッチ77と同様である。ただし、スイッチ86は、始点ノードAにおいて、必ずスイッチ77の設定と逆の設定がなされる。例えば、始点ノードAから第4の経路に沿って送信されるリソース予約メッセージ70において、スイッチ77が「switch=0」に設定されているとする。このとき、始点ノードAは、第1の経路に沿って送信するリソース予約メッセージ80において、スイッチ86を「switch=1」に設定する。このような制限を加えることにより、始点ノードAからリンクAFの方向に第3の経路のリソースを振り分け、始点ノードからリンクABの方向に第2の経路のリソースを振り分けることができ、2本の経路を確保することができる。
次に、図22Aと図22Cを参照しながら、第1の経路に含まれるリソースの振り分けの方法について説明する。始点ノードAの動作は、始点ノードAが生成するメッセージがリソース予約メッセージ80であることを除いて、図12を参照しながら説明したのと同様である。ここでも、ノードBおよびCを例としてノードの動作を説明する。リソース予約メッセージ80は第1の経路(A−B−C−Z)に沿って送信される。始点ノードAにおいて、スイッチ86を「switch=1」に設定したリソース予約メッセージ80が生成され、ノードBがリソース予約メッセージ80を受信したとする。このとき、ノードBのメッセージ識別部21が前述のとおり、フラグの識別をすることにより、ステップS105に進む(ステップS91〜95)。
ノードBでは、メッセージ処理部23が、ノードBの対象リンクに第1の経路のリソースがあるかを判別する。このとき、第1の経路のうち、第4の経路に含まれるリンクについては、リソース予約メッセージ70を用いたリソースの予約を行った際に、リソースがすでに開放されている。そこで、メッセージ処理部23が、経路リスト26を参照することにより、対象リンクに収容されている経路の経路識別子の中に第1の経路を識別する経路識別子があるかどうかを判別する(ステップS105)。
図1(b)〜(e)を比較すると分かるように、第1の経路において、リンクBCについてはリソースが開放されているため、ノードBの対象リンクとしてリンクABがある。そこで、メッセージ処理部23は、スイッチ86の設定を参照する。ここでは、「switch=1」であるので、第1の経路に含まれているリソースの経路識別子を第2の経路の経路識別子に付け替える処理を行う(ステップS106、107)。
経路識別子の付け替えが終わると、スイッチ86の設定変更が必要であるかについて判断が行われる(ステップS109〜111)。ここでの処理は、図22Bを参照しながら説明したステップS102〜104と同様である。始点側の対象リンクに第1の経路に含まれるリソースがあって、さらに、終点側の対象リンクに第1の経路に含まれるリソースがない場合に、スイッチ86の設定が変更される。ノードBの場合は、始点側の対象リンクであるリンクABが第1の経路に含まれており、終点側のリンクBCに収容されているリソースは開放されているため、スイッチの設定を変更する条件に当てはまる(ステップS109、110)。そこで、メッセージ生成部24は、スイッチ86の現在の設定値「1」を「0」に変更してリソース予約メッセージ80を生成し、ノードCに送信する(ステップS111〜113)。
リソース予約メッセージ80を受信したノードCでは、フラグの判別の後、対象リンクに第1の経路に含まれるリソースがあるかの判断がなされる(ステップS91〜95、ステップS105)。ノードCの対象リンクは、リンクBCとリンクCZであるが、リンクBCに収容されているリソースが開放されているため、リンクCZのリソースのみが存在する。ノードCが受信したリソース予約メッセージ80は「switch=0」に設定されているので、リソース制御部22は、リンクCZのリソースを第3の経路に振り分ける(ステップS106、108)。リソースの振り分けが終わると、前述のとおりにスイッチ86の設定変更が必要かを判断する。ノードCは、始点側の対象リンクであるリンクBCにおいて第1の経路のリソースが開放されているため、スイッチ86の設定を変更せずに、終点ノードZに送信するためのリソース予約メッセージ80を生成し送信する(ステップS109〜113)。
このように、第4の経路に沿ってリソースを予約する際にそれらのリソースは第2の経路または第3の経路のものとして確保されるので、第1の経路に含まれるリンクのみについてリソースの振り分けが行われる。したがって、第2の経路と第3の経路の両方につい
てリソースの振り分けを行うためのシグナリングを行う必要はなく、第1の経路についてのシグナリングのみで済む。その結果リソースの付け替えのためのシグナリングの回数を削減することができる。
また、ノードがリソース予約メッセージ中のスイッチフィールドの設定を自律的に変更することにより、リソースの予約や振り分けの際に、第2の経路と第3の経路のどちらに帰属させるかは自律的に設定することができる。これにより、経路の設定を簡便にすることができる。
なお、ここでは、境界リンクが第4の経路に1つだけ存在する場合について説明したが、第4の経路に含まれる境界リンクの数が複数である可能性がある。第4の経路に複数の境界リンクが存在する場合も、個々の境界リンクは第2の経路と第3の経路を接続している。従って、第4の経路に複数の境界リンクが存在する場合でも、境界リンクにおいて前述のとおりスイッチフィールドの値を変更することにより、自律的に第2の経路と第3の経路に分けてリソースを予約することができる。すなわち、以下のようなリソース予約方法とすることができる。
ネットワーク中に第1の経路についてのリソースが確保されており、前記第1の経路の始点ノードと前記第1の経路の終点ノードを結ぶ第2の経路および第3の経路が与えられたときに、前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義し、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約し、
前記第1の経路上のリソースおよび予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成するリソース予約方法であり、しかも、
前記第4の経路中で前記第2の経路および前記第3の経路のいずれにも属さない境界リンクを検出すると共に、前記第4の経路中に複数の前記境界リンクが検出されると、前記第3の経路のために前記第4の経路上で前記第4の経路の始点から前記第4の経路の始点を基点としたときの1番目の境界リンクまでのリソースを予約し、前記第4の経路上で前記第4の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクから前記第4の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクまでのリソースを前記第3の経路のために予約し、
前記第4の経路上で前記第4の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクから前記第4の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクまでのリソースを前記第2の経路のために予約し、
前記第4の経路の終点に最も近い境界リンクを表す第1最終境界リンクが前記第4の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクである場合は、前記第1最終境界リンクから前記第4の経路の終点までのリソースを前記第3の経路のために予約し、前記第1最終リンクが前記第4の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクである場合は、前記第1最終境界リンクから前記第4の経路の終点までのリソースを前記第2の経路のために予約し、
前記第1の経路について確保されているリソースのうち、前記第1の経路の始点から前記第1の経路の始点を基点としたときの1番目の境界リンクまでのリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路上で前記第1の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクから前記第1の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクまでのリソースを前記第2の経路に振り分け、
前記第1の経路について確保されているリソースのうち、前記第1の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクから前記第1の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクまでのリソースを前記第3の経路に振り分け、
前記第1の経路の終点に最も近い境界リンクを表す第2最終境界リンクが前記第1の経路の始点を基点としたときの偶数番目の境界リンクである場合は、前記第2最終境界リンクから前記第1の経路の終点までのリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第2最終リンクが前記第1の経路の始点を基点としたときの奇数番目の境界リンクである場合は、前記第2最終境界リンクから前記第1の経路の終点までのリソースを前記第3の経路に振り分けるリソース予約方法。
<実施形態(4)>
実施形態(3)では、先に述べたように、1回のシグナリングによって、第1の経路のリソースを第2の経路と第3の経路に振り分けている。従って、リソースを第2の経路に付け替えるか第3の経路に付け替えるかを、第1の経路の途中で変更する必要がある。このために、スイッチ86の設定を切り替えている。ところで、既に述べたように、第1の経路に含まれる境界リンクをはさんで第2の経路と第3の経路が接続された形になっている。従って、第2の経路と第3の経路の生成に際して、第4の経路に沿ってリソースの予約をする場合のシグナリングと、第1の経路に沿ってリソースの振り分けを行う際のシグナリングのいずれも、境界リンクの部分でスイッチの設定を切り替える必要がある。
さらに、第1の経路のシグナリングにおいて、スイッチ86を変更する前に、第4の経路のシグナリングにおいて、スイッチ77の設定を変更している。従って、第4の経路のシグナリングにおいて、スイッチ77の設定を変更したノードを記憶し、そのノードで第1の経路のシグナリングに用いるメッセージにおいてスイッチ86の設定を変更することができる。この場合は、リソースの振り分けの際にスイッチの設定を変更するかの判断(ステップS109〜111)を行う必要がなくなり、各ノードでの処理を軽減することができる。
ここで、実施形態(3)の部分で述べたように、第4の経路に沿ったシグナリングでは、スイッチ77をノードCで変更していたのに対し、第1の経路に沿ったシグナリングでは、スイッチ86をノードBで変更している。しかし、いずれのシグナリングであっても、第2の経路と第3の経路のそれぞれにリソースを予約することができればよいので、ノードBもしくはノードCのいずれかでスイッチの設定を変更すればよい。従って、第1の経路に沿ってリソースの振り分けを行うために用いるメッセージに含まれるスイッチ86をノードCで切り替えても問題はない。
そこで、本実施形態では、リソースの予約を行うためのリソース予約メッセージ70において、スイッチ77の設定を切り替えたノードを、切り替えノードフラグによって記憶させる。切り替えノードフラグは、各ノードのメモリ等の記憶素子に記憶されるもので、初期値は「0」である。切り替えノードフラグは、スイッチ77の設定変更をするときに設定変更が行われたノードであることを記録できる任意の形態とすることができ、経路リスト26やリソース管理テーブル27の一部としても良い。リソースの予約と開放が行われた後に、リソースの付け替えのために第1の経路について行うシグナリングのときに、ノードに記憶されている切り替えノードフラグをチェックすることによりスイッチ86が切り替えられる。
図24A〜Cは、実施形態(4)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作の例を説明する図である。実施形態(4)で行われる動作は、切り替えノードフラグに関する動作以外は、実施形態(3)と同様である。まず、リソース予約メッセージを受信すると、メッセージ識別部21は、フラグを確認し、行うべき処理をメッセージ処理部23やリソース制御部22に通知する(ステップS121〜125)。「flag=1」のときは対象リンクが第1のリンクに含まれるかを判断し、対象リンクが第1のリンクに含まれる場合はリソースを開放し、第1のリンクに含まれない場合は、そのリンクが含ま
れる経路と関連付けてリソースの予約を行う(ステップS126〜131)。その後、スイッチ77の切り替えが必要であるかの判断を行う(ステップS132〜134)。スイッチ77を切り替えた場合には、切り替えノードフラグの設定を「0」から「1」に変更する(ステップS135)。切り替えノードフラグの設定変更が終わると、終点側のノードへのメッセージの送信を行う。
リソースの予約と開放を行うシグナリングが終わると、第1の経路に沿ってリソースの振り分けが行われる。リソース予約メッセージ80を受信したノードのメッセージ識別部21は、リソース振り分けが行われる旨をメッセージ処理部23およびリソース制御部22に通知する(ステップS121〜125)。リソースの振り分けを行う際に、メッセージ処理部23は、切り替えノードフラグが「1」に設定されているかを確認する(ステップS136)。切り替えノードフラグが「1」である場合は、スイッチ86の設定が「0」であれば「1」に変更し、「1」に設定されていた場合は「0」に変更する、つまり設定を反転させる(ステップS137)。次に、切り替えノードフラグの設定を「0」にリセットする(ステップS138)。スイッチ86の変更および切り替えノードフラグのリセットが終わると、リソースの振り分けと終点側のノードへのメッセージの送信を行う(ステップS139〜144)。このリソースの振り分けやメッセージ送信の動作は、実施形態(3)で述べたのと同様である。
一方、切り替えノードフラグが「0」であった場合は、特にスイッチ86の設定を変更せずに、リソースの振り分けと終点側のノードへのメッセージの送信を行う(ステップS139〜144)。
このように、本実施形態では、第4の経路でリソースを確保する際に、第2の経路と第3の経路のどちらに付け替えるかの情報を第1の経路上のノードに記憶させておく。このため、リソースの付け替えのために行う第1の経路についてのシグナリングの際に、その情報を利用して第2の経路と第3の経路にリソースを付け替えることができる。その結果リソースの付け替えのためのシグナリングの際に第2の経路と第3の経路のどちらに付け替えるかを経路情報から判断する手順を省略でき、ノードの処理を軽減することができる。なお、実施形態(3)と同様に、実施形態(4)は、第4の経路に複数の境界リンクが含まれる場合においても使用することができる。
<実施形態(5)>
先に述べた実施形態(2)では、p0_flagをリセットするために、第1の経路に沿って、リソース予約メッセージ60によるシグナリングを行ったが、p0_flagのリセット専用メッセージ(フラグリセットメッセージ)を用いることもできる。このフラグリセットメッセージは、各ノードが隣接するノードについてp0_flagの設定をリセットするために用いられる。
フラグリセットメッセージを利用したリソース予約方法では、
1)第1の経路に沿ったp0_flagの設定のためのシグナリング、
2)第4の経路に沿ったリソースの予約と開放を行うシグナリング、
3)第2の経路と第3の経路の各々に沿ってリソースの振り分けを行うシグナリングの順に3種類のシグナリングが行われる。これらのシグナリングの後に、フラグリセットメッセージ90によって、p0_flagの設定がリセットされる。
図25は、フラグリセットメッセージ90のフォーマットの一例を示す図である。フラグリセットメッセージ90には、送信先アドレス91とメッセージ識別子92が含まれる。フラグリセットメッセージは隣接するノードに送られるメッセージであるため、シグナリング経路情報は含まれていない。フラグリセットメッセージ90の受信をトリガにしてp0_flagがリセットされるため、送信先アドレス91とそのメッセージがフラグリセットメッセージであることを示すメッセージ識別子92が含まれる。ただし、実装に応じて他の任意の情報を加えたメッセージとすることができる。
図26は、実施形態(5)に従ったリソース予約方法でのノードの動作を説明するフローチャートである。リソース予約メッセージ60を受信したときの処理がないことを除くと、図20に示した実施形態(2)での各ノードの動作と同様の動作が行われる。フラグリセットメッセージ90はリソース予約メッセージとは異なる種類のメッセージであるので、リソース予約メッセージ60のようにメッセージ識別部21によってフラグの種類を判定されることはない。
リソース予約メッセージを受信すると、メッセージ識別部21は、フラグの種類を識別して、リソース制御部22やメッセージ処理部23にメッセージによって要求された動作を通知する(ステップS151〜156)。ここで要求される動作は、図26に示したとおり、通常のリソース予約処理、リソースの予約と開放を行う処理、リソースの振り分けを行う処理、もしくは、p0_flagの設定変更のいずれかである。リソースの予約と開放が要求された場合、メッセージ処理部23やリソース制御部22は、p0_flagの設定を確認して、第1の経路に含まれるリンクのリソースを開放し、第1の経路に含まれないリンクのリソースを予約する(ステップS157〜159)。リソースの振り分けが要求されている場合には、実施形態(1)において図14を参照しながら説明したステップS56〜60の動作が行われる。p0_flagの設定が要求されている場合は、実施形態(2)で説明したように、p0_flag=1に設定する(ステップS160)。
リソースの振り分けを行うシグナリングの後で、フラグリセットメッセージ90によるp0_flagのリセットが行われる。p0_flagをリセットする際に、本実施形態では、始点ノードが隣接する全てのノードに宛ててフラグリセットメッセージ90を送信する。次に、フラグリセットメッセージ90を受信したノードが、フラグリセットメッセージ90の送信元ノード以外の隣接するノードにフラグリセットメッセージ90を送信する。
図27は、フラグリセットメッセージを受信したノードの動作を説明するフローチャートである。フラグリセットメッセージ90を受信するまで各ノードは待機している。一方、フラグリセットメッセージ90を受信したノードは、p0_flagを「0」に設定し、タイマを起動する(ステップS171、172)。次に、受信したフラグリセットメッセージ90の送信元ノード以外の全ての隣接ノードにフラグリセットメッセージ90を送信し、タイマが終了するまで待機する(ステップS173、174)。タイマが終了するまでは、次のフラグリセットメッセージ90が来ても何もしない。タイマが終了すると、次のフラグリセットメッセージを待つ。
この実施形態では、フラグリセットメッセージ90を受信したノードが隣接するノードにフラグリセットメッセージ90を送信するため、結果的に、ネットワーク上の全てのノードにおいて、p0_flagをリセットすることになる。従って、誤作動などの理由により、「0」に設定されているべきであるp0_flagが「1」に設定されたままになっているノードがあっても、冗長経路の設定が行われるたびにp0_flagをリセットすることができる。このため、ネットワーク上のノードにおいてp0_flagの設定が不適切であるために冗長経路の設定に失敗するのを防ぐことができる。
なお、ネットワーク上の全てのノードのp0_flagをリセットすることができるため、NMS等を利用して、ネットワーク上で同時に複数の冗長経路設定を行わないように調整する構成にすることにより、効果的に経路設定をすることができる。
<実施形態(6)>
実施形態(2)もしくは実施形態(5)では、p0_flagのリセットを行う際に、シグナリングメッセージやフラグリセットメッセージの送信を行っているが、p0_flagが自律的にリセットされる構成にすることもできる。このリソース予約方法では、実施形態(5)と同様に、
1)第1の経路に沿ったp0_flagの設定のためのシグナリング、
2)第4の経路に沿ったリソースの予約と開放を行うシグナリング、
3)第2の経路と第3の経路の各々に沿ってリソースの振り分けを行うシグナリングの順に3種類のシグナリングが行われる。これらのシグナリングに加えて、p0_flagの設定のリセットが自律的に行われる。
図28は、実施形態(6)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。リソース予約メッセージを受信した後、実施形態(5)などで述べたのと同様に、メッセージ識別部21によって、受信したメッセージで指示されている処理が解析され(ステップS181〜186)、p0_flagの設定(ステップS191)が行われる。
リソースの予約と開放が行われるとき、p0_flagの設定に応じて対象リンクが第1の経路に含まれるかが判断される。対象リンクが第1の経路に含まれる場合はリソースが開放され、第1の経路に含まれないときはリソースの予約が行われる(ステップS187〜189)。ここで行われる動作も実施形態(5)と同様である。リソースの開放もしくはリソースの予約を行った後、タイマを起動し、さらに、タイマ終了イベント監視フローが起動される(ステップS190)。
図29は、タイマ終了イベント監視フローが起動されたときのノードの動作を説明する図である。タイマ終了イベント監視フローが起動されると、タイマがタイムアップするまで待機する(ステップS201)。タイマに設定された期間が経過すると、p0_flagを「0」にリセットする(ステップS202)。
リソースの予約と開放をするためのシグナリングの後、リソースの振り分けが行われる(ステップS56〜60)。リソースの振り分けで行われる動作は、実施形態(1)で述べたのと同様である。
以上のように、タイマに設定された時間が経過すると、自律的にp0_flagの設定をリセットすることにより、メッセージの送信を行わずに、p0_flagの設定をリセットすることができる。そのため、タイマの設定に応じて、様々なタイミングでp0_flagのリセットを行うことができる。例えば、タイマの設定値を限りなく0に近くすることにより、リソースの予約と開放が行われた直後にp0_flagのリセットをし、その後で、リソースの振り分けをすることができる。また、タイマの設定時間を長くして、リソースの振り分けが終わってからp0_flagをリセットすることも可能である。
なお、この実施形態においても、ネットワーク上で行われる他の冗長経路の設定を考慮してタイマを設定するために、NMSを用いて、冗長経路設定のタイミング等を調整する構成にすることにより、効果的に経路設定をすることができる。
<実施形態(7)>
実施形態(1)〜(6)では、図1に示したリング状のネットワークトポロジを有するネットワークを例として説明したが、メッシュ状のネットワークにおいても、これまで述べてきたリソース予約方法を用いることができる。
図30は、メッシュ状の構成を有するネットワークで行われるリソース予約の一例を説明する図である。このネットワークにおいても、始点ノードはノードAで、終点ノードはノードZであるとする。このネットワークにおいて、第1の経路101が設定されている場合、第1の経路とノード冗長な経路を設定することはできず、ノード冗長な関係にある第2の経路102と第3の経路103を設定するためには、第1の経路101を変更する必要が生じる。この場合、第1の経路と第2の経路はリンクCZが共通しており、第1の経路と第3の経路はリンクABが共通しているので、第1の経路に使用されているリンクABおよびリンクCZのリソースは第2の経路もしくは第3の経路として使用することができる。そこで、第1の経路と第2の経路もしくは第3の経路の間で共通しているリンク以外のリンクについてリソースの予約をするために、実施形態(1)で説明したのと同様に、第4の経路を計算することができる。第1の経路101、第2の経路102、および、第3の経路103を足し合わせてから、第1の経路と第2の経路に共通するリンクCZ、および、第1の経路と第3の経路に共通するリンクABを差し引くと、第4の経路104が得られる。第2の経路と第3の経路を設定するための処理は、実施形態(1)〜(6)で説明してきたとおりである。
他のメッシュ状の構成であっても、前述の方法で第4の経路を計算したときに、1本の経路で始点ノードから終点ノードまでを結ぶ経路が得られれば、実施形態(1)〜(6)で説明したリソース予約方法を使用することができる。
<その他>
実施形態(1)〜(7)では、リソースの予約、開放、振り分けなどを、始点ノード側から行うものとして説明したが、これは理解を助けるために過ぎない。例えば、経路の終点ノード側からリソースの予約等を行うこともできる。従って、リソース予約メッセージを用いたシグナリングを、RSVPなどのプロトコルを用いて行うことも可能である。RSVPなどのプロトコルを用いると、始点から終点方向にPathメッセージが順に送られ、終点に到達すると終点から逆方向にRSVPメッセージが順に送られ、そのときにリソース予約メッセージを終点から始点方向に流すことができる。
また、実施形態(1)〜(7)では、1回のシグナリングで、受信用のリソースと送信用のリソースを同時に予約するものとして説明した。しかし、送信側か受信側の一方のリソースを1回のシグナリングで処理する構成にすることもできる。
さらに、以上の説明では、冗長経路である第2の経路および第3の経路の一部が第1の経路と共通するリンクを有する場合について述べた。しかし、冗長経路の一方が第1の経路と一致してしまっても、実施形態(1)、(2)、(5)、(6)で説明した方法を使用してリソースの予約をすることは可能である。この場合、第4の経路は、第1の経路を含まないものとなる。
なお、実施形態(1)〜(7)では、リソース制御部22とメッセージ処理部23を別個の部分として記載しているが、実装の形態に応じて、リソース制御部22にメッセージ処理部23が含まれるなど、一つの部分で実現する構成にしても良い。また、メッセージ識別部21が行うシグナリングメッセージの内容の通知も、実装に応じてリソース制御部22、メッセージ処理部23、または、リソース制御部22とメッセージ処理部23の両方に行う構成にすることができる。
上述の各実施形態に対し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路
の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約装置であって、
前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義する定義手段と、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約する予約手段と、
前記第1の経路上のリソース、および、前記予約手段により予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する経路生成手段
を備えることを特徴とするリソース予約装置。
(付記2)
前記経路生成手段は、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する際に、前記第1の経路上のリソースを前記第2の経路および前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記1に記載のリソース予約装置。
(付記3)
前記予約手段は、前記第4の経路のうち前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを前記第2の経路に用いるリソースとして予約し、前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを前記第3の経路に用いるリソースとして予約し、
前記経路生成手段は、前記第1の経路に含まれるリンクの中で前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路に含まれるリンクの中で前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記1に記載のリソース予約装置。
(付記4)
前記予約手段は、前記第4の経路中で前記第2の経路および前記第3の経路のいずれにも属さない境界リンクを検出すると共に、前記第3の経路のために前記第4の経路上で前記第4の経路の始点から前記境界リンクまでのリソースの予約を行い、前記第2の経路のために前記第4の経路上で前記境界リンクから前記第4の経路の終点までのリソースの予約を行い、
前記経路生成手段は、前記第1の経路について確保されている前記第1の経路の始点から前記境界リンクまでの間のリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路について予約されている前記境界リンクから前記第1の経路の終点までの間のリソースを前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記3に記載のリソース予約装置。
(付記5)
前記予約手段は、前記第4の経路のリソースを予約するときに、前記第4の経路に含まれるリンクであって前記第2の経路もしくは前記第3の経路に含まれないリンクのリソースを開放する
ことを特徴とする付記1に記載のリソース予約装置。
(付記6)
第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約装置であって、
前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義す
る定義手段と、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約させるためのメッセージを前記第4の経路上のノードに送信する予約手段と、
前記第1の経路上のリソースおよび予約された前記第4の経路上のリソースから前記第2の経路および前記第3の経路を生成する処理を行わせるためのメッセージを、前記第2の経路もしくは前記第3の経路に含まれるノードに送信する経路生成手段
を備えることを特徴とするリソース予約装置。
(付記7)
ネットワーク中に第1の経路についてのリソースが確保されており、前記第1の経路の始点ノードと前記第1の経路の終点ノードを結ぶ第2の経路および第3の経路が与えられたときに、前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義し、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約し、
前記第1の経路上のリソースおよび予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する
ことを特徴とするリソース予約方法。
(付記8)
前記第2の経路および前記第3の経路を生成する際に、前記第1の経路上のリソースを前記第2の経路および前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記7に記載のリソース予約方法。
(付記9)
前記第4の経路のリソースを予約するときに、前記第4の経路に含まれるリンクであって前記第2の経路もしくは前記第3の経路に含まれない境界リンクのリソースを開放する
ことを特徴とする付記7に記載のリソース予約方法。
(付記10)
前記第1の経路上のノードに前記第1の経路に含まれるリンクを識別する第1経路識別子を付し、
前記第1経路識別子を用いて、前記境界リンクを検出する
ことを特徴とする付記9に記載のリソース予約方法。
(付記11)
前記第4の経路上のリソースの予約と、前記境界リンクのリソースの開放は、同一のシグナリングメッセージに基づいて実行される
ことを特徴とする付記9に記載のリソース予約方法。
(付記12)
前記第4の経路に含まれるリンクのうち、前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを、前記第2の経路のリソースとして予約し、前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを、前記第3の経路のリソースとして予約し、
前記第1の経路に含まれるリンクのうちで前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路に含まれるリンクのうちで前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記7に記載のリソース予約方法。
(付記13)
前記第4の経路中で前記第2の経路および前記第3の経路のいずれにも属さない境界リンクを検出すると共に、前記第3の経路のために前記第4の経路上で前記第4の経路の始点から前記境界リンクまでのリソースの予約を行い、前記第2の経路のために前記第4の経路上で前記境界リンクから前記第4の経路の終点までのリソースの予約を行い、
前記第1の経路について確保されている前記第1の経路の始点から前記境界リンクまでの間のリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路について予約されている前記境界リンクから前記第1の経路の終点までの間のリソースを前記第3の経路に振り分ける
ことを特徴とする付記7に記載のリソース予約方法。
(付記14)
前記第4の経路中で前記第2の経路および前記第3の経路のいずれにも属さない境界リンクを検出すると共に、前記第4の経路中に複数の前記境界リンクが検出されると、前記第3の経路のために前記第4の経路上で前記第4の経路の始点から前記第4の経路の始点を基点として1番目の境界リンクまでのリソースの予約を行い、前記第2の経路のために前記第4の経路の始点を基点として1番目の境界リンクから前記第4の経路の始点を基点として2番目の境界リンクまでのリソースの予約を行い、前記第4の経路の始点を基点として2番目以降の境界リンクから次の境界リンクもしくは前記第4の経路の終点までのリソースを、前記第3の経路のためと前記第2の経路のために交互に予約し、
前記第1の経路について確保されている前記第1の経路の始点から前記第1の経路の始点を基点として1番目の境界リンクまでの間のリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路の始点を基点として1番目の境界リンクから前記第1の経路の始点を基点として2番目の境界リンクまでのリソースを前記第3の経路に振り分け、前記第1の経路の始点を基点として2番目以降の境界リンクから次の境界リンクもしくは前記第1の経路の終点までのリソースを、前記第3の経路と前記第2の経路に交互に振り分ける
ことを特徴とする付記7に記載のリソース予約方法。
(付記15)
前記境界リンクに接続するノードのうちの一つを境界ノードとして記憶し、
前記第1の経路に沿ってリソースの振り分けを行う際に前記境界ノードを検出すると、前記第1の経路に含まれるリソースの振り分け先を前記第2の経路から前記第3の経路に変更する
ことを特徴とする付記13に記載のリソース予約方法。
(付記16)
第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約装置が備える情報処理装置を、
前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義する定義手段、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約する予約手段、
前記第1の経路上のリソースおよび予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する経路生成手段
として機能させるためのリソース予約プログラム。
(付記17)
第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路
の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約システムであって、
前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義する定義手段と、
前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約する予約手段と、
前記第1の経路上のリソース、および、前記予約手段により予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する経路生成手段
を備えることを特徴とするリソース予約システム。
(付記18)
付記17に記載のシステムの前記第4の経路上に設けられるノード装置であって、
前記予約手段から送信されるリソース予約メッセージに従ってリソースを予約する手段と、
前記経路生成手段の指示に従って、予約したリソースに対して前記第2の経路または前記第3の経路を識別する識別情報を付与する手段
を備えることを特徴とするリソース予約装置。
実施形態のリソース予約方法において冗長経路を設定する方法を説明する図である。 本実施形態で用いられるリソース予約装置のリソース予約に関わる部分の構成の一例を説明する図である。 リンク接続先テーブルの一例を示す図である。 経路リストの一例を示す図である。 リソース管理テーブルの一例を示す図である。 信号の種類と物理帯域を記録したテーブルの例である。 実施形態(1)に従ってリソースの予約を行う際に始点ノードが行う動作を説明するフローチャートである。 リソース予約メッセージのフォーマットの例を示す図である。 リソース予約メッセージを受信したノードが実施形態(1)に従ってリソースの予約を行うときの動作を説明するフローチャートである。 リンクBCに収容されるリソースの開放とリンクBGに収容されるリソースの予約が行われたときの経路リストを示す図である。 リンクBCに収容されるリソースの開放とリンクBGに収容されるリソースの予約が行われたときのリソース管理テーブルを示す図である。 始点ノードでリソースの振り分けが行われるときの動作を説明するフローチャートである。 予約したリソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージのフォーマットの一例を説明する図である。 予約したリソースの振り分けに用いるリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明するフローチャートである。 リソースの振り分けによって変更された経路リストの例を示す図である。 リソースの振り分けによって変更されたリソース管理テーブルの例を示す図である。 第1の経路に含まれるリンクであることを示すフラグを設定するためのメッセージの一例を示す図である。 リソース予約メッセージを受信した後のフラグの状態を記録するテーブルの一例を示す図である。 第1の経路に含まれるリンクであることを示すフラグをリセットするためのメッセージの一例を示す図である。 第1の経路に含まれるリンクであることを示すフラグを利用したリソース予約方法を説明するフローチャートである。 実施形態(3)で使用されるリソース予約メッセージのフォーマットの一例を示す図である。 実施形態(3)に従ってリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 実施形態(3)に従ってリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 実施形態(3)に従ってリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 第1の経路に含まれるリソースの振り分けに用いられるリソース予約メッセージの例を示す図である。 実施形態(4)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 実施形態(4)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 実施形態(4)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作を説明する図である。 フラグリセットメッセージのフォーマットの一例を示す図である。 フラグリセットメッセージを使用するリソース予約方法でのノードの動作を説明するフローチャートである。 フラグリセットメッセージを受信したノードの動作を説明するフローチャートである。 実施形態(6)においてリソース予約メッセージを受信したノードの動作の他の例を説明する図である。 タイマ終了イベント監視フローが起動されたときのノードの動作を説明する図である。 メッシュ状の構成を有するネットワークで行われるリソース予約の一例を説明する図である。 ノード冗長な2本の経路を設定するときに元の経路を削除する場合の例を説明する図である。
符号の説明
1 NMS
2 ノード
11 メッセージ受信部
12 メッセージ送信部
20 装置制御部
21 メッセージ識別部
22 リソース制御部
23 メッセージ処理部
24 メッセージ生成部
25 リンク接続先テーブル
26 経路リスト
27 リソース管理テーブル
28 メモリ
30、40、50、60、70、80 リソース予約メッセージ
31、41、51、61、71、81 シグナリング経路情報
32、45、72 第4の経路の経路識別子
33、43、53、63、73、83 フラグ
34、44、52、62、74、82 第1の経路の経路識別子
42、75、84 第2の経路の経路識別子
76、85 第3の経路の経路識別子
77、86 スイッチ
90 フラグリセットメッセージ
91 送信先アドレス
92 メッセージ識別子
101 第1の経路
102 第2の経路
103 第3の経路
104 第4の経路

Claims (5)

  1. 第1の経路についてリソースが確保されているネットワークにおいて、前記第1の経路の始点ノードと終点ノードとを結ぶ第2の経路および第3の経路についてリソースを予約するリソース予約装置であって、
    前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義する定義手段と、
    前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約する予約手段と、
    前記第1の経路上のリソース、および、前記予約手段により予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する経路生成手段
    を備えることを特徴とするリソース予約装置。
  2. ネットワーク中に第1の経路についてのリソースが確保されており、前記第1の経路の始点ノードと前記第1の経路の終点ノードを結ぶ第2の経路および第3の経路が与えられたときに、前記第1の経路、前記第2の経路、または、前記第3の経路に含まれるリンクから、前記第1の経路と前記第2の経路に共通するリンク、および、前記第1の経路と前記第3の経路に共通するリンクを除外することにより得られるリンクからなる第4の経路を定義し、
    前記第4の経路に含まれるリンクのリソースを予約し、
    前記第1の経路上のリソースおよび予約された前記第4の経路上のリソースから、前記第2の経路および前記第3の経路を生成する
    ことを特徴とするリソース予約方法。
  3. 前記第4の経路のリソースを予約するときに、前記第4の経路に含まれるリンクであって前記第2の経路もしくは前記第3の経路に含まれない境界リンクのリソースを開放する
    ことを特徴とする請求項2に記載のリソース予約方法。
  4. 前記第4の経路に含まれるリンクのうち、前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを、前記第2の経路のリソースとして予約し、前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを、前記第3の経路のリソースとして予約し、
    前記第1の経路に含まれるリンクのうちで前記第2の経路に含まれるリンクのリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路に含まれるリンクのうちで前記第3の経路に含まれるリンクのリソースを前記第3の経路に振り分ける
    ことを特徴とする請求項2に記載のリソース予約方法。
  5. 前記第4の経路中で前記第2の経路および前記第3の経路のいずれにも属さない境界リンクを検出すると共に、前記第3の経路のために前記第4の経路上で前記第4の経路の始点から前記境界リンクまでのリソースの予約を行い、前記第2の経路のために前記第4の経路上で前記境界リンクから前記第4の経路の終点までのリソースの予約を行い、
    前記第1の経路について確保されている前記第1の経路の始点から前記境界リンクまでの間のリソースを前記第2の経路に振り分け、前記第1の経路について予約されている前記境界リンクから前記第1の経路の終点までの間のリソースを前記第3の経路に振り分ける
    ことを特徴とする請求項2に記載のリソース予約方法。
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