JP6474712B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6474712B2
JP6474712B2 JP2015234156A JP2015234156A JP6474712B2 JP 6474712 B2 JP6474712 B2 JP 6474712B2 JP 2015234156 A JP2015234156 A JP 2015234156A JP 2015234156 A JP2015234156 A JP 2015234156A JP 6474712 B2 JP6474712 B2 JP 6474712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radio
radio base
wireless
parameter
base stations
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015234156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017103558A (ja
Inventor
松井 宗大
宗大 松井
ヒランタシティラ アベーセーカラ
ヒランタシティラ アベーセーカラ
浩一 石原
浩一 石原
友規 村上
友規 村上
泰司 鷹取
泰司 鷹取
俊朗 中平
俊朗 中平
匡人 溝口
匡人 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015234156A priority Critical patent/JP6474712B2/ja
Publication of JP2017103558A publication Critical patent/JP2017103558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6474712B2 publication Critical patent/JP6474712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)の稠密環境において、各通信局のCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)制御に起因するスループットの低下を改善する無線通信システムおよび無線通信方法に関する。
近年、ノートパソコンやスマートフォン等の持ち運び可能で高性能な無線端末の普及により企業や公共スペースだけではなく、一般家庭でもIEEE802.11標準規格の無線LANが広く使われるようになっている。IEEE802.11標準規格の無線LANには、 2.4GHz帯を用いるIEEE802.11b/g/n 規格の無線LANと、5GHz帯を用いるIEEE802.11a/n/ac規格の無線LANがある。
IEEE802.11b規格やIEEE802.11g規格の無線LANでは、2400MHzから2483.5MHz間に5MHz間隔で13チャネルが用意されている。ただし、同一場所で複数のチャネルを使用する際は、干渉を避けるためスペクトルが重ならないようにチャネルを使用すると最大で3チャネル、場合によっては4チャネルまで同時に使用できる。
IEEE802.11a規格の無線LANでは、日本の場合は、5170MHzから5330MHz間と、5490MHzから5710MHz間で、それぞれ互いに重ならない8チャネルおよび11チャネルの合計19チャネルが規定されている。なお、IEEE802.11a規格では、チャネル当たりの帯域幅が20MHzに固定されている(非特許文献1,2)。
無線LANの最大伝送速度は、IEEE802.11b規格の場合は11Mbps であり、IEEE802.11a規格やIEEE802.11g規格の場合は54Mbps である。ただし、ここでの伝送速度は物理レイヤ上での伝送速度である。実際にはMAC(Medium Access Control )レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるため、実際のスループットの上限値はIEEE802.11b規格では5Mbps 程度、IEEE802.11a規格やIEEE802.11g規格では30Mbps 程度である。また、伝送速度は、情報を送信しようとする通信局が増えればさらに低下する。
一方で、有線LANでは、Ethernet(登録商標)の100Base-T インタフェースをはじめ、各家庭にも光ファイバを用いたFTTH(Fiber to the home)の普及から、 100Mbps 〜1Gbps 級の高速回線の提供が普及しており、無線LANにおいても更なる伝送速度の高速化が求められている。
そのため、2009年に標準化が完了したIEEE802.11n規格では、これまで20MHzと固定されていたチャネル帯域幅が最大で40MHzに拡大され、また、空間多重送信技術(MIMO:Multiple input multiple output)技術の導入が決定された。IEEE802.11n規格で規定されているすべての機能を適用して送受信を行うと、物理レイヤでは最大で 600Mbps の通信速度を実現可能である。
さらに、2013年に標準化が完了したIEEE802.11ac規格では、チャネル帯域幅を80MHzや最大で 160MHzまで拡大することや、空間分割多元接続(SDMA:Space Division Multiple Access)を適用したマルチユーザMIMO(MU−MIMO)送信方法の導入が決定している(非特許文献3)。IEEE802.11ac規格で規定されているすべての機能を適用して送受信を行うと、物理レイヤでは最大で約 6.9Gbps の通信速度を実現可能である。
IEEE802.11規格の無線LANは、2.4 GHz帯または5GHz帯の免許不要な周波数帯で運
用するため、IEEE802.11規格の無線LAN基地局(AP:Access Point)は、無線LANセル(BSS:Basic Service Set )を形成する際に、自APで対応可能な周波数チャネルのうち、どの周波数チャネルで運用するのか、どのくらいの送信電力で無線信号を送信するかなどを決定する必要がある。
そして、APは、自BSSで使用するパラメータの設定値および対応可能なその他のパラメータを定期的に送信するビーコンフレームや、無線LAN端末から受信する要求パケット(プローブリクエスト)に対する応答パケット(プローブレスポンス)等に記載し、運用が決定された周波数チャネル上でフレームを送信し、配下の無線LAN端末および周辺の他通信局に通知することで、セルの運用を行っている。
自BSSで使用するパラメータの設定値には、例えば、受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を用いてチャネル使用状況を判断するCCA(Clear Channel Assessment)閾値、RS(Receiving Sensitively )閾値、CW(Contention Window )の最小値・最大値などのアクセス権取得に関するパラメータ値、QoS(Quality of Services )等のパラメータ値が含まれる。また、自APにおいて対応可能なその他のパラメータには、フレーム送信に用いる帯域幅、制御フレーム送信に使用する基本データレートやデータ送受信可能なデータレートに関するデータレートセットなどが含まれる。さらには、アナログ/デジタルビームフォーミングやアンテナ切替などのアンテナ指向性パタンを動的に変えることにより、BSSサイズを可変にすることも考えられる。
APにおける利用周波数チャネルや送信電力値などの各種パラメータの選択および設定方法として、デフォルト値を使う方法やユーザにより手動で設定された値を使う方法がある。しかしながら、これらの方法では最適なパラメータ設定になっていない。例えば、近くに同一チャネルが設定されているAPが存在する場合、干渉が発生し、スループットが低下する可能性がある。
また、従来の無線LANでは、自律的に周囲の無線環境を測定し、パラメータを決定して設定する方法も備えている。例えば、チャネル選択については、一般的なものとして、干渉電力の最も少ないチャネルを選択する方法がある。APは、一定期間すべてのチャネルの状態を検知し(スキャニングを実施し)、最も干渉電力が少ないチャネルを選択し、選択したチャネル上で配下の通信局とデータの送受信を行う。なお、干渉電力とは、近隣BSSや他システムから受信する信号のレベルであり、例えば受信信号強度RSSIにより測定することができる。
しかしながら、周囲の無線環境の測定結果だけでは、最適なパラメータを導出するのは難しい。特に、APの稠密環境では、複雑な干渉状況となっていることが予想され、自律的に最適なパラメータを算出するのは困難である。したがって、複数のAPをまとめて制御を行う集中制御が検討されている。複数のAP周辺の無線環境を測定した結果を集中制御局に収集し、集中制御局は、各APにおいて最適なパラメータを算出する。この時のパラメータの算出は、定期的、あるいは干渉の検出時に実施する。
また、集中制御局がパラメータの1つであるチャネルを制御する場合は、APがチャネルを変更する際に、該APに接続していた無線LAN端末はネットワークから切断される。この時、無線LAN端末は利用可能な全チャネルにおいて、APから送信されるビーコン信号の受信を試みる。あるいは、全チャネルにおいて、APに対して確認パケット(プローブリクエスト)を送り、応答パケット(プローブレスポンス)の受信を試みる。
守倉正博、久保田周治監修、「802.11高速無線LAN教科書」改訂三版、pp.6-9、インプレスR&D、2008年3月 IEEE. Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications. IEEE. Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) specifications: Enhancements for Very High Throughput for Operation in Bands below 6 GHz. IEEE Std. 802.11ac-2013. J. Zhu (Intel), et al., "Adaptive CSMA for scalable network capacity in high-density WLAN: a hardware prototyping approach," in Proc. IEEE INFOCOM, 2006. H. Ma, et al.,"On loss differentiation for CSMA-based dense wireless network," IEEE Commun. Lett., vol.11, no.11, pp.877-879, Nov.2007.
前述したAPの集中制御では、例えば新しいAPが近くに設置されたような無線環境が変動した場合は、パラメータが最適ではなくなる可能性がある。定期的に集中制御局がパラメータを再計算してAPに設定する手法では、無線環境の変動に追従できないため、最適なパラメータではない期間が長くなる可能性がある。もしくは、無線環境の変動がない場合でもパラメータが再計算されるため、無駄な計算が行われることになる。また、パラメータの算出には、干渉の他に、制御対象のAP数や受信強度、接続端末数なども影響するため、干渉が検出された場合にパラメータの再計算を行う手法では、無線パラメータが最適かどうかを判断するには不十分である。
さらに、集中制御局がAPのチャネルを変更する場合、このAPに接続していた無線LAN端末は接続が切断される。この時、無線LAN端末は、利用できる全チャネルでスキャンを行い、ビーコン信号の受信を試みるが、この間はネットワークに接続していないため、通信ができなくなる。また、全チャネルにおいて確認信号を送る方法も、この間は同様に通信ができなくなる。
本発明は、無線基地局および無線端末からなる無線通信システム全体の通信品質改善のために、無線環境や通信状態などの変動に対応して無線基地局のパラメータを適宜調整し、また無線基地局のチャネル変更時における無線端末の接続中断を最小限に抑えることができる無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、それぞれ接続する無線端末と無線通信を行う複数の無線基地局と、複数の無線基地局の周辺の無線環境情報または各無線基地局と無線端末との通信状態情報に応じて各無線基地局の通信に用いるパラメータを制御する集中制御局とを備えた無線通信システムであって、複数の無線基地局は、無線環境情報または通信状態情報を観測して集中制御局に通知する無線環境情報通知手段を備え、集中制御局は、複数の無線基地局から通知される無線環境情報または通信状態情報の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値を超えたときに、複数の無線基地局に適するパラメータを算出する処理を起動し、算出したパラメータを各無線基地局に設定するパラメータ制御手段を備え、所定の閾値は、パラメータ制御手段が起動することにより発生する計算処理負荷、接続端末数、トラヒック量、要求されるサービスレベルのいずれかを基に、無線環境情報または前記通信状態情報の変動に対して前記パラメータの算出処理の頻度を調整するように可変設定される。
変化量は、複数の無線基地局から無線環境情報として通知される無線基地局の数または所定のチャネルの利用不可によるチャネル変更数である。
変化量は、複数の無線基地局から通信状態情報として通知される誤り率、再送率、スループット、接続端末数、トラヒック量のいずれかである。
第1の発明の無線通信システムにおいて、集中制御局は、複数の無線基地局に適するパラメータを算出して設定する際に、該パラメータの変更を要する無線基地局に接続中の無線端末の接続先を該パラメータを変更しない無線基地局に切り替えてから該パラメータの変更処理を行う構成である。
第1の発明の無線通信システムにおいて、集中制御局は、複数の無線基地局に適するパラメータを算出して設定する際に、該パラメータの変更を要する複数の無線基地局への設定を時間差を設けて行い、該パラメータの変更を要する無線基地局に接続中の無線端末の接続先を該パラメータの変更前または変更後の無線基地局に切り替えてから該パラメータの変更処理を行う構成である。
第2の発明は、それぞれ接続する無線端末と無線通信を行う複数の無線基地局と、複数の無線基地局の周辺の無線環境情報または各無線基地局と無線端末との通信状態情報に応じて各無線基地局の通信に用いるパラメータを制御する集中制御局とを備え、無線環境情報または通信状態情報に応じてパラメータを制御する無線通信方法であって、複数の無線基地局は、無線環境情報または通信状態情報を観測して集中制御局に通知するステップを有し、集中制御局は、複数の無線基地局から通知される無線環境情報または通信状態情報の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値を超えたときに、複数の無線基地局に適するパラメータを算出する処理を起動し、算出したパラメータを各無線基地局に設定するパラメータ制御ステップを有し、所定の閾値は、パラメータ制御ステップが起動することにより発生する計算処理負荷、接続端末数、トラヒック量、要求されるサービスレベルのいずれかを基に、無線環境情報または前記通信状態情報の変動に対して前記パラメータの算出処理の頻度を調整するように可変設定される
本発明によれば、無線基地局の周辺の無線環境や無線基地局と無線端末との通信状態の変動を検知し、変動量が閾値を超えたときに無線基地局の通信に用いるパラメータを再計算することにより、無線環境や通信状況の変動に追従したパラメータ設定が可能になり、常に適切なパラメータが各無線基地局に設定され、無線通信システム全体の通信品質を保つことができる。また、必要時にパラメータ算出・設定を行うことによって、不必要時の無駄な算出を回避することができ、集中制御局の負荷や稼働による電力消費量を抑えることができる。
さらに、無線基地局のチャネルを変更する場合でも、無線端末の帰属先を制御することにより、無線端末がネットワークから切断される時間を短縮することができる。
本発明の無線通信システムの実施例1の構成例を示す図である。 実施例1のAP10の構成例を示す図である。 実施例1の集中制御局20の構成例を示す図である。 実施例1の無線通信システムの全体処理手順例を示すフローチャートである。 パラメータ算出タイミング判断S13の処理手順例を示すフローチャートである。 各APの最適パラメータ(チャネル)算出S14の処理手順例を示すフローチャートである。 実施例1の動作例(1) を示す図である。 実施例1の動作例(2-1) を示す図である。 実施例1の動作例(2-2) を示す図である。 実施例1の動作例(3-1) を示す図である。 実施例1の動作例(3-2) を示す図である。 本発明の無線通信システムの実施例2の構成例を示す図である。 実施例2のAP10の構成例を示す図である。 実施例2の無線通信システムの全体処理手順例を示すフローチャートである。 パラメータ算出タイミング判断S23の処理手順例を示すフローチャートである。 各APの最適パラメータ算出S24の処理手順例を示すフローチャートである。 同時送信が成立するAPのグループ生成S241 の処理手順例を示すフローチャートである。 実施例2の動作例(1) を示す図である。 実施例2の動作例(2) を示す図である。 実施例6の動作例(1) を示す図である。 実施例6の動作例(2) を示す図である。 実施例6の動作例(3) を示す図である。 実施例8の動作例(1) を示す図である。 実施例8の動作例(2) を示す図である。 実施例8の動作例(3) を示す図である。 実施例8の動作例(4) を示す図である。
(実施例1)
図1は、本発明の無線通信システムの実施例1の構成例を示す。
図1において、本無線通信システムは、無線LAN基地局(AP)10A,10B,10Cおよび集中制御局20により構成される無線LANシステムである。AP10A,10Bと集中制御局20が有線のIPネットワークを介して接続されており、それぞれに固有のIPアドレスが付与され、相互に制御用パケットが送受信可能である。制御用パケットには、AP10A,10Bから集中制御局20へ送付される無線環境情報パケットと、集中制御局20からAP10A,10Bへ送付されるパラメータ設定パケットの2つがある。一方、AP10Cは本発明による制御対象外であり、集中制御局20には接続されていないが、AP10A〜10Cは互いに無線信号を検出できる位置関係にある。
各AP10は、自身の存在を配下の無線LAN端末(図1では省略)に知らせて接続させるために、使用中のチャネルにおいて、定期的にビーコン信号を発信する。ビーコン信号中には、ビーコンを発信したAP内の無線信号送受信装置のMACアドレス情報が含まれている。図1に示す各APのMACアドレス(00:00:00:00:00:0A 等)および使用チャネル(1ch等)は、後述する動作例の説明に用いる。
図2は、実施例1のAP10の構成例を示す。
図2において、AP10は、アンテナ11、無線信号送受信装置12、有線信号送受信
装置13、パケット送受信装置14、無線環境観測装置15より構成される。アンテナ11は、無線信号を送信および受信する。無線信号送受信装置12は、パケットをアンテナ11から送信する無線信号に変換する。また、受信した無線信号を復調してパケットに変換する。有線信号送受信装置13は、パケットをWAN側ポートから送信する有線信号に変換する。また、WAN側ポートで受信した有線信号を復調してパケットに変換する。パケット送受信装置14は、アプリケーションデータをIPパケットに格納する。また、IPパケットからアプリケーションデータを抽出する。無線環境観測装置15は、AP周辺の無線環境を観測する。
図3は、実施例1の集中制御局20の構成例を示す。
図3において、集中制御局20は、有線信号送受信装置21、パケット送受信装置22、記憶装置23、演算装置24から構成される。有線信号送受信装置21は、パケットをWAN側ポートから送信する有線信号に変換する。また、WAN側ポートで受信した有線信号を復調してパケットに変換する。パケット送受信装置22は、各APとの間で送受信されるIPパケット(上記の無線環境情報パケット、パラメータ設定パケット)の送受信処理を行う。記憶装置23は、各APから収集した無線環境情報を格納する。演算装置24は、記憶装置23に格納された無線環境情報を基に、パラメータ算出タイミングを判定し、各APにおける最適なパラメータを算出する。
図4は、実施例1の無線通信システムの全体処理手順例を示す。
図4において、AP10は、定期的にAP周辺の無線環境を観測し(S11)、無線環境情報パケットを集中制御局20に送付する(S12)。無線環境情報は、周辺のAPが発信したビーコンの受信情報から構成される。ビーコン受信情報には、ビーコンを受信したチャネルおよびビーコン信号中のMACアドレスがある。例えば図1に示すAP10Aは、AP10B,10Cのビーコン受信情報である無線環境情報を集中制御局20に送付する。
集中制御局20は、各APから収集した無線環境情報を基に、パラメータ算出タイミングか否かを判断する(S13)。パラメータ算出タイミングを判断する処理手順については別途図5を参照して説明する。パラメータ算出タイミングと判断した場合は、各APから収集した無線環境情報を基に、各APの最適パラメータを算出し(S14)、各APに対して最適パラメータを通知し(S15)、各APは通知された最適パラメータを設定する(S16)。最適パラメータとしてチャネルを設定する処理手順については別途図6を参照して説明する。
図5は、パラメータ算出タイミング判断S13の処理手順例を示す。
図5において、集中制御局20は、無線環境情報として観測ビーコン数の変化量を算出し(S131 )、変化量が閾値を超えたか否かを判定し(S132 )、変化量が閾値を超えた場合にパラメータ算出タイミングと判断する(S133 )。
図6は、各APの最適パラメータ(チャネル)算出S14の処理手順例を示す。
図6において、集中制御局20は、制御対象のAPから1つのAPを選択し(S141 )、そのAPの無線環境情報を基に現時点での最高スループット推測値THp を算出する(S142 )。無線チャネルyを利用しているAPxのTHp(x,y)の計算式を (1)式に示す。
THp(x,y) [Mbit/s] =MT×Pa(y) …(1)
ここで、MT[Mbit/s]は、そのAPにおける無線区間での最高伝送速度である。また、Pa(y)は無線チャネルyを使用できる確率であり (2)式に示す。
Pa(y)=1/(N+1) …(2)
ここで、Nは無線チャネルyを使っている周辺の他AP(自身を除く)の数である。
同様に (1)式を用いて、他の使用可能チャネルyを使用した場合の最高スループット推測値を算出する(S143 )。最高スループット推測値の中で、最も高くなるチャネルを選択して該APに対して仮割当を行う(S144 )。
以上のAP選択・チャネル算出処理を規定回数まで繰り返し(S145 )、各APに仮割当されているチャネルを本割当チャネル(最適チャネル)とする(S146 )。
集中制御局20は、各APの最適チャネルを算出後、最適チャネル情報をパラメータ設定パケットに格納し、各APに対して送付する。各APは、通知されたパラメータ設定パケットに基づき最適チャネルを設定する。
以下、本発明の実施例1の動作例について、図7〜図9を参照して説明する。
本動作例は、図1の無線通信システムに適用したものであり、 2.4GHzで運用され、各APはIEEE 802.11g対応とし、利用可能なチャネルは3つ(1ch, 6ch, 11ch)とする。この時の無線区間での最高速度は54Mbit/s となる。AP10A,10B,10Cにおける無線信号送受信装置12のMACアドレスをそれぞれ、00:00:00:00:00:0A 、00:00:00:00:00:0B 、00:00:00:00:00:0C とする。各APは密集して設置されており、互いのビーコン信号を受信することが可能である。ビーコン信号受信時に得られる情報として、ビーコン信号を観測したチャネル、ビーコン信号中のMACアドレスがある。
図7には、AP10Aがチャネルch1、AP10Bがチャネルch6、AP10Cがチャネルch1を使用している場合において、AP10A,10Bが観測した無線環境情報(MACアドレスに対応するチャネル)を示す。
集中制御局20においてパラメータを算出するタイミングは、AP10A,10Bから無線環境情報が送付された際に、パラメータ算出・設定後に最新であった無線環境情報中の観測したビーコン信号数と、新たに送付された無線環境情報中の観測したビーコン数との差が閾値を超えた場合に実行される。集中制御局20における算出タイミング用の閾値は、ここでは「1」に設定されるものとする。すなわち、新たなAPが2つ以上加わったときにパラメータの算出(更新)処理が行われる。
AP10A,10Bは、それぞれ図7(1) に示すビーコン信号の観測チャネルを無線環境情報パケットに格納し、集中制御局20に送付する。集中制御局20は、各APから送付された無線環境情報を記憶装置23に格納する。
本無線通信システムが運用を開始する前に、初期処理として、集中制御局20は、記憶装置23に格納されている無線環境情報を基に、各APにとって最適なパラメータ(本実施例では最適なチャネル)を算出する。チャネル算出における規定回数は2回とする。チャネル算出対象のAPはAP10Aから順番に選択される。
まず、AP10Aが利用中のチャネル(1ch)を使った場合のスループット推測値を算出する。各APから送付されたビーコン受信情報から、チャネルとMACアドレス情報の重複を除き、さらにAP10Aを除くと、1chを使用するAP数は1(AP10C)となり、6chを使用するAP数は1(AP10B)となり、11chを使用するAP数は0となる。したがって、各チャネルを使用できる確率Pa(1ch),Pa(6ch),Pa(11ch) は、以下で算出される。
Pa(1ch) =1/(1+1)=1/2
Pa(6ch) =1/(1+1)=1/2
Pa(11ch) =1/1 =1
AP10Aで各チャネルを使用した場合の最高スループット推測値THp(1,1ch), THp(1,6ch), THp(1,11ch) は、以下となる。
THp(1,1ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(1,6ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(1,11ch) =54×1 =54 [Mbit/s]
THp(1,11ch) が最も高いため、AP10Aに対して11chを仮割当する。この状態を図7(2) に示す。
次に、AP10Bを選択し、THp(2,1ch),THp(2,6ch),THp(2,11ch) を算出する。AP10Bを除くと、1chを使用するAP数は1(AP10C)、6chを使用するAP数は0、11chを使用するAPは1(AP10Aに仮割当されているため)となる。したがって、Pa(1ch),Pa(6ch),Pa(11ch) は、以下で算出される。
Pa(1ch) =1/(1+1)=1/2
Pa(6ch) =1/1 =1
Pa(11ch) =1/(1+1)=1/2
AP10Bの最高スループット推測値THp(2,1ch), THp(2,6ch), THp(2,11ch) は、以下となる。
THp(2,1ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(2,6ch) =54×1 =54 [Mbit/s]
THp(2,11ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(2,6ch)が最も高いため、10Bに対して6chを仮割当する。
以上で規定回数2に達したため、この時の仮割当チャネルを本割当チャネルとする。すなわち、AP10Aに対して11chを、AP10Bに対して6chを割り当てる。この状態を図7(3) に示す。1chから11chにチャネルを変更するAP10Aに対して、集中制御局20からパラメータ設定パケットを送付し、チャネルを設定(更新)する。
次に、集中制御局20は、各APから送付されたチャネル設定後の最新の無線環境情報中のビーコン数の合計値を記憶装置23に格納する。各無線環境情報の中で重複しているビーコンを除くと、この場合のビーコンの合計値は3となる。すなわち、周辺に存在するAP数は3となる。
その後、無線LANシステムが運用を開始すると無線環境が変動し、図8に示すように周辺に新たにAP10Dが設置されたとする。AP10Dにおける無線信号送受信装置12のMACアドレスは00:00:00:00:00:0D で、11chが使用されている。この時のAP10A,10Bが観測した無線環境情報を図9に示す。
AP10A,10Bは、それぞれ図9に示すビーコン受信情報を無線環境情報パケットに格納し、集中制御局20に送付する。集中制御局20では、各APから送付された無線環境情報を内部の記憶装置23に格納する。次に、観測されたビーコン数の合計値と、パラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分と閾値を比較する。このタイミングにおける観測されたビーコン数の合計値は4となる。ビーコン数の差分は1となるが、閾値「1」を超えていないため、パラメータ算出処理は行われない。
さらに、無線環境が変動し、図10に示すように周辺に新たにAP10Eが設置されたとする。AP10Eにおける無線信号送受信装置12のMACアドレスは00:00:00:00:00:0E で、11chが使用されている。この時のAP10A,10Bが観測した無線環境情報を図11(1) に示す。
AP10A,10Bは、それぞれ図11(1) に示すビーコン受信情報を無線環境情報パケットに格納し、集中制御局20に送付する。集中制御局20では、各APから送付された無線環境情報を内部の記憶装置23に格納する。ここで観測されたビーコン数の合計値は5となり、パラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分は2となって閾値「1」を超えるため、パラメータ算出処理を行う。
AP10Aを選択し、同様にTHp(1,1ch), THp(1,6ch), THp(1,11ch) を算出する。
Pa(1ch) =1/(1+1)=1/2
Pa(6ch) =1/(1+1)=1/2
Pa(11ch) =1/(2+1)=1/3
THp(1,1ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(1,6ch) =54×1/2 =27 [Mbit/s]
THp(1,11ch) =54×1/3 =18 [Mbit/s]
THp(1,1ch) 、THp(1,6ch) が最も高く、どちらを割り当ててもよいが、本実施例ではAP10Aに対して1chを仮割当する。この状態を図11(2) に示す。
次に、AP10Bを選択し、上記仮割当された場合のTHp(2,1ch), THp(2,6ch), THp(2,11ch) を算出する。
Pa(1ch) =1/(2+1)=1/3
Pa(6ch) =1/1 =1
Pa(11ch) =1/(2+1)=1/3
THp(2,1ch) =54×1/3 =18 [Mbit/s]
THp(2,6ch) =54×1 =54 [Mbit/s]
THp(2,11ch) =54×1/3 =18 [Mbit/s]
THp(2,6ch) が最も高いため、AP10Bに対して6ch を仮割当する。
以上で規定回数2に達したため、この時の仮割当チャネルを本割当チャネルとする。すなわち、AP10Aに対して1chを、AP10Bに対して6chを割り当てる。この状態を図11(3) に示す。チャネルを変更するAP10Aに対して、集中制御局20からパラメータ設定パケットを送付し、チャネルを設定(更新)する。また、無線環境情報中のビーコン数の合計値(5)を記憶装置23に格納する。
以上のように、ビーコン数(周辺のAP数)に応じて、パラメータ(チャネル)を再算出・再設定することにより、無線環境の変動に追従することができる。
(実施例2)
実施例2は、IEEE 802.11TGax で議論されているDSC(Dynamic sensitivity control )によるCCA閾値(キャリアセンス閾値)の制御により、複数の無線局が同時送信を可能とする無線LANシステムに適用される。集中制御局20は、同じチャネルで同時送信が可能となるAPを検出し、該APに対してCCA閾値を最適に設定する。すなわち、集中制御局20では、実施例1で示した各APにおける最適なチャネルに加え、無線LAN信号のCCA閾値を算出して各APに設定する。
図12は、本発明の無線通信システムの実施例2の構成例を示す。
図12において、本無線通信システムは、無線LAN基地局(AP)10A,10B,10C,10Dおよび集中制御局20により構成される無線LANシステムである。AP10A,10B,10Cと集中制御局20が有線のIPネットワークを介して接続されており、それぞれに固有のIPアドレスが付与され、相互に制御用パケットが送受信可能である。制御用パケットには、AP10A,10B,10Cから集中制御局20へ送付され
る無線環境情報パケットおよび通信状態情報パケットと、集中制御局20からAP10A,10B,10Cへ送付されるパラメータ設定パケットの3つがある。一方、AP10Dは本発明による制御対象外であり、集中制御局20には接続されていないが、AP10A〜10Dは互いに無線信号を検出できる位置関係にある。
AP10A〜10Cは、自身の存在を配下の無線LAN端末(STA)30−1〜30−3に知らせて接続させるために、使用中のチャネルにおいて、定期的にビーコン信号を発信する。ビーコン信号中には、ビーコンを発信したAP内の無線信号送受信装置のMACアドレス情報が含まれている。図12に示す各APのMACアドレス(00:00:00:00:00:0A 等)および使用チャネル(1ch等)は、後述する動作例の説明に用いる。
図13は、実施例2のAP10の構成例を示す。
図13において、AP10は、実施例1と同様のアンテナ11、無線信号送受信装置12、有線信号送受信装置13、パケット送受信装置14、無線環境観測装置15に加えて、通信状態観測装置16を備えた構成である。通信状態観測装置16は、AP10に帰属している無線LAN端末から送信される信号を受信した時のRSSI(受信強度)値、およびAP10から無線LAN端末に信号を送信する際のフレーム再送率を観測する。
集中制御局20の構成は、図3に示す実施例1と同様であるが、無線環境情報および通信状態情報を扱うことになる。
図14は、実施例2の無線通信システムの全体処理手順例を示す。
図14において、AP10は、定期的にAP周辺の無線環境および自APの通信状態を観測し(S21)、無線環境情報パケットおよび通信状態情報パケットを集中制御局20に送付する(S22)。無線環境情報は、周辺のAPが発信したビーコンの受信情報から構成される。ビーコンの受信情報には、ビーコンを受信したチャネルおよびビーコン信号中のMACアドレス、ビーコンを受信した時のRSSI値がある。また、通信状態情報は、自APに帰属している無線LAN端末のMACアドレス、自APに帰属している無線LAN端末が送信した信号を受信した時のRSSI値、自APに帰属している無線LAN端末への通信におけるフレーム再送率の情報から構成される。フレーム再送率は、以下で定義される。
フレーム再送率=ある時間内に再送されたフレーム数/ある時間内に送信されたフレーム数
集中制御局20は、各APから収集した無線環境情報および通信状態情報を基に、パラメータ算出タイミングか否かを判断する(S23)。パラメータ算出タイミングを判断する処理手順については別途図15を参照して説明する。算出タイミングと判断した場合は、各APにおける最適パラメータとしてチャネルおよびCCA閾値を算出し(S24)、各APに対して最適パラメータを通知し(S25)、各APは通知された最適パラメータに基づきチャネルおよびCCA閾値を設定する(S26)。最適パラメータとしてチャネルおよびCCA閾値を算出する処理手順については別途図16,図17を参照して説明する。
図15は、パラメータ算出タイミング判断S23の処理手順例を示す。
図15において、集中制御局20は、通信状態情報としてフレーム再送率を算出し(S231 )、再送率が閾値を超えたか否かを判定し(S232 )、再送量が閾値を超えた場合にパラメータ算出タイミングと判断する(S233 )。実施例2では、フレーム再送率が10%を超えている場合にパラメータを算出(更新)する。
なお、フレーム再送率に代えて、フレーム誤り率、スループット、接続端末数、トラヒック量を用いてもよい。
図16は、各APの最適パラメータ算出(S24)の処理手順例を示す。
図16において、集中制御局20は、無線環境情報および通信状態情報を基に、同時送信が成立する複数のAPを検出し、グループを生成する(S241 )。次に、同時送信が成立するグループに対して、それぞれチャネルおよびCCA閾値を割り当てる(S242 )。この時、制御対象外のAPが利用中のチャネルを割り当てないようにする。また、同グループに属するAPには、同じチャネルが割り当てられる。また、同時送信が成立するAPには、デフォルト値(−82dBm)より高いCCA閾値(例えば−62dBm)を割り当てる。同時送信が成立しないAPには、それぞれ個別にチャネルを割り当て(S243 )、CCA閾値はデフォルト値(−82dBm)のままとする。
図17は、同時送信が成立するAPのグループ生成S241 の処理手順例を示す。
図17において、集中制御局20で同時送信が成立するAPグループを生成するには、自APに帰属する無線LAN端末から受信する信号のRSSI値に基づく判定(S301 〜S305 )と、他APからビーコン信号のRSSI値に基づく判定(S311 〜S319 )が行われる。
集中制御局20は、各APから送付される通信状態情報に基づき、制御対象のAPを1つ選択し(S301 )、その選択したAPに帰属する全無線LAN端末が送信した信号を受信した時のRSSI値が閾値(例えば−40dBm)を超えているかを判定する(S302 )。超えている場合は該APをグループAに分類し(S303 )、超えていない場合は該APをグループBに分類する(S304 )。以上の処理を制御対象の全APについて行う(S305 )。
次に、グループAに属しているAPが2以上か否かを判定し(S311 )、グループAに属しているAPが1または0の場合は、同時送信にならないので処理を終了する。グループAに属しているAPが2以上の場合は、グループAからAPを1つ取り出してグループCに入れ(S312 )、さらにグループAから他のAPを1つ選択する(S313 )。選択したAPとグループCのAPにおいて、双方のビーコン信号のRSSI値が閾値(例えば−70dBm)以下か、もしくは受信していないかを判定し(S314 )、上記条件を満たす場合は、選択したAPを同時送信が成立するグループCに入れる(S315 )。
グループAの全APについて上記判定を行い(S313 〜S316 )、グループCに属するAPが2以上になる場合に、グループCのAPを同時送信が成立するグループi(iは1以上の整数)に入れる(S317,S318 )。一方、グループCに属するAPが1つで同時送信が成立しない場合は、グループBに入れる(S319 )。
以上の処理を全APについて判定した後、グループiのAPは同時送信グループとなり、グループBのAPは同時送信が成立しないAPとなる。同時送信グループは複数成立する場合もある(i=1,2,…)。
以下、本発明の実施例2の動作例を図18〜図19を参照して説明する。
本動作例は、図12の無線通信システムに適用したものであり、5GHzで運用され、利用可能なチャネルは4つ(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)とする。集中制御局20に接続されるAP10A,10B,10Cの周辺にAP10Dが存在し、各APにおける無線信号送受信装置12のMACアドレスをそれぞれ、00:00:00:00:00:0A 、00:00:00:00:00:0B 、00:00:00:00:00:0C 、00:00:00:00:00:0D とする。AP10Aは36ch、AP10Bは40ch、AP10Cは36ch、AP10Dは36chが設定されている。各APのCCA閾値は、デフォルト値の−82dBmに設定されている。
また、AP10A〜10Cには、それぞれ無線LAN端末(STA)20−1〜20−
3が1台帰属し、通信をしているものとする。AP10A〜10Cに帰属するSAT20−1〜20−3の無線信号送受信装置のMACアドレスをそれぞれ、00:00:00:00:00:01 、00:00:00:00:00:02 、00:00:00:00:00:03 とする。
図18(1) および図19(1) は制御対象のAP10A〜10Cの無線環境情報を示し、上段はビーコン信号の観測チャネルであり、下段はビーコン信号のRSSI値である。図18(2) および図19(2) は制御対象のAP10A〜10Cの通信状態情報を示し、上段は帰属するSTAからのRSSI値であり、下段はフレーム再送率である。図18(3) および図19(3) は制御対象のAP10A〜10Cに設定するパラメータであり、上段は割当チャネル、下段はCCA閾値である。
集中制御局20がパラメータを算出するタイミングは、APから通信状態情報が送付された際に、フレーム再送率が10%を超えていた場合とする。また、同時送信を行うAPの帯域幅は、20MHzに設定されるものとする。
本無線通信システムが運用を開始する前に、初期処理として、集中制御局20は、記憶装置23に格納されている無線環境情報および通信状態情報を基に、各APにとって最適なパラメータを算出する。本実施例では、各APにおいて最適なチャネルとCCA閾値を算出する。
まず、同時送信が成立するAPを検出する。自APに帰属する無線LAN端末とのRSSI値に関する判定における閾値は−40dBm、他APとのRSSI値に関する判定における閾値は−70dBmと設定されるものとする。通信状態情報に基づき、各APにおいて、そのAPに帰属している全ての無線LAN端末が送信した信号を受信した時のRSSI値が閾値(−40dBm)を超えているかを判定する。図18(2) に示すようにAP10A〜10Cいずれも閾値を超えているため、グループAに入れられる。すなわち、同時送信が成立するAPの候補となる。
次に、AP間で互いに受信するビーコン信号のRSSI値が閾値(−70dBm)以下か、もしくは受信していないかを判定する。AP10AとAP10Cから送信されたビーコンは、図18(1) に示すように、互いに閾値以下で受信されるため、同時送信グループ1として形成される。他のAP10Bは条件を満たさないため、同時送信グループは形成されない。
次に、集中制御局20は、同時送信グループ1のAP10AとAP10Cに対してチャネルを割り当てる。制御外のAP10Dは36chを利用しているため、36ch以外のチャネルを割り当てる。本実施例では、40chを割り当てる。すなわち、AP10A,10Cは、現在の36chから40chに変更する。同時送信が成立しないAP10Bに対しては、同時送信グループに割り当てた40ch以外のチャネルであり、かつ、制御外のAP10Dが使用中のチャネル36chではない44chを割り当てる。すなわち、AP10Bは、現在の40chから44chに変更する。
次に、集中制御局20は、同時送信グループのAP10A,10Cに対して、デフォルト値(−82dBm)より高いCCA閾値(例えば−62dBm)を割り当てる。同時送信が成立しないAP10Bに対しては、デフォルト値の−82dBmとする。
集中制御局20からAP10A〜10Cに対してパラメータ設定パケットを送付し、図18(3) に示すようにチャネルおよびCCA閾値を設定する。
その後、AP10Aに帰属していたSTA20−1が移動し、RSSI値が大幅に低下
したために、フレーム再送が多発してフレーム再送率が20%になったとする。この時の各APから送付された無線環境情報および通信状態情報を図19に示す。
集中制御局20では、AP10Aから通信状態情報を受信し、フレーム再送率が閾値である10%を超えているため、パラメータの再算出を行う。
自APに帰属するSTAからのRSSI値に関する判定により、AP10B,10Cを同時送信が成立する候補のグループAに、AP10Aは同時送信が不可のグループBに入る。次に、AP間で、互いに受信するビーコン信号のRSSI値が閾値(−70dBm)以下か、もしくは受信していないかを判定するが、AP10B,10Cでは閾値以下では無いため、いずれもグループBになる。
よって、AP10A〜10Cは、共に同時送信が成立しないと判断され、AP10Dが使用している36ch以外のチャネルが割り当てられ、AP10Aには40ch、AP10Bには44ch、AP10Cには48chが割り当てられる。また、AP10A〜10Cは同時伝送は成立しないので、CCA閾値はデフォルト値の−82dBmとする。この状態を図19(3) に示す。
集中制御局20からAP10A〜10Cに対してパラメータ設定パケットを送付し、チャネルおよびCCA閾値を設定する。以上のように、通信状態が変化した場合でもパラメータを再算出・再設定することにより、通信状態の変動に細かく追従することができる。
(実施例3)
実施例1では、無線環境情報における観測ビーコン数の変化量が閾値を超えたときに、APのパラメータの算出タイミングとした。無線LANシステムが利用可能である5GHz帯では、レーダ信号が検出されるチャネルは利用不可となる。5GHz帯のW53,W56帯に対応した無線LAN機器は、レーダ信号が検出されるチャネル利用を避けるために、DFS(Dynamic Frequency Selection )機能を有し、レーダを検出すると自動的にチャネルを変更する。
したがって、各APにおけるレーダ信号検出情報やチャネル変更情報を無線環境情報に格納することで、集中制御局20は、レーダ検出チャネル数やレーダ検出によるチャネル変更回数を変化量として、算出タイミングを判定してもよい。
(実施例4)
実施例1では、無線環境情報における観測ビーコン数の変化量の閾値を1(周辺にAPが2以上増えたとき)としたが、安定したスループットが必要となる高いサービスレベルが求められる場合は、無線環境による変動によるスループット低下を防ぐため、無線環境の変動に細かく追従する必要がある。このような場合は、閾値を低く設定することで、実施例1よりも無線環境の変動に精細に追従することができる。
実施例1において、閾値を0と設定した場合は、図8,9に示すようにAP10Dが設置された時に、観測されたビーコン数の合計値は4となり、パラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分は1となり、閾値を超えるため、このタイミングで各APのパラメータ(チャネル)が算出される。
以上のように、観測ビーコン数の変化量の閾値を小さくし、ビーコン数が微増した場合でもパラメータを再算出・再設定することにより、無線環境の変動に細かく追従することができる。
(実施例5)
実施例1では、無線環境情報における観測ビーコン数の変化量の閾値を1(周辺にAPが2以上増えたとき)としたが、パラメータ算出処理の計算処理負荷が高い場合は、算出頻度を抑える方がよい。このような場合は、閾値を高く設定することで、算出頻度を抑えることができる。例えば、集中制御局20がパラメータ算出処理よりも高いプライオリティの処理を実行して高負荷がかかっており、これ以上の負荷をかけないようにするには、閾値を高く設定して計算処理を行わないようにする。
実施例1において、集中制御局20がルータを兼ねている場合、高トラヒックが発生して集中制御局20に負荷がかかっている場合は、パラメータ算出処理による負荷をかけないようにし、ルーティング処理を優先させる。この時に閾値を例えば3と高く設定することにより、図10のようにAP10Eが新たに設置された場合でも、算出処理は行われなくなる。
(実施例6)
実施例1では、算出するAPのパラメータとして、各APにおいて最適なチャネルを算出した。ただし、APがチャネルを変更する際には、無線LAN端末(STA)がネットワークから瞬断し、サービスに影響を与える可能性がある。したがって、全APに帰属している端末合計数が多い場合は、パラメータの算出頻度を抑える方がよい。そのためには、パラメータ算出タイミングの判断に用いる閾値を高く設定することが有効である。
パラメータ算出タイミングの判断は、図5に示す実施例1の処理手順では、無線環境情報における観測ビーコン数の変化量を算出し、変化量が閾値を超えたときにパラメータ算出タイミングと判断する(S132 )。ここで、パラメータ算出タイミングを判断する閾値として、制御対象である全APに帰属している端末合計数に基づいて設定するものとする。
この帰属端末合計数は、次のようにして求めることができる。集中制御局20は、例えば各AP10から通信状態情報が送付されたときに、STAのMACアドレスをカウントし、制御対象である全APの帰属端末合計数を算出する。例えば、図12に示す実施例2の構成例では制御対象であるAP10A〜10Cの帰属端末合計数は3となる。
以下、本発明の実施例6の動作例を図20〜図22を参照して説明する。
本動作例は、図1の無線通信システムに適用したものであり、 2.4GHzで運用され、各APはIEEE 802.11g対応とし、利用可能なチャネルは3つ(1ch, 6ch, 11ch)とする。AP10A,10Bには、無線LAN端末(STA)30−1,30−2が1台ずつ帰属し、通信をしているものとする。AP10A,10Bの周辺にチャネル1chを使用するAP10Cが存在する。
集中制御局20におけるパラメータ算出タイミング判定用の閾値は、ここでは3に設定されているものとする。ただし、この閾値は、各APから通信状態情報が送付された際に、制御対象であるAP10A,10Bの帰属端末合計数が0になった場合に、0に再設定される。
本無線通信システムが運用を開始する前に、初期処理として、集中制御局20は各APから通知された無線環境情報を基に、各APにとって最適なパラメータ(チャネル)を算出する。集中制御局20は実施例1と同様の処理を行い、AP10Aに対して11ch、AP10Bに対してch6を割り当てる算出結果が得られる。集中制御局20からAP10A,10Bに対してパラメータ設定パケットを送付し、チャネルを設定する。この状態を図20に示す。
その後、無線通信システムが運用を開始すると、図21に示すように無線環境が変動し、周辺に新たにAP10D,10Eが設置されたとする。集中制御局20は、各APから無線環境情報および通信状態情報が送付されると、帰属端末合計数は2のままであるため、パラメータ算出タイミング判定用の閾値の3を変更しない。また、観測されたビーコン数の合計値は5となり、前回のパラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分は2となるが、パラメータ算出タイミング判定用の閾値の3を超えないため、パラメータ算出処理を行わない。したがって、実施例1の場合は図11に示すように、AP10Aのチャネルを11chから1chに変更したが、本実施例ではチャネルの変更はない。
その後、図22に示すように、STA30−1,30−2はAP10A,10Bにそれぞれ接続しなくなったとする。集中制御局20は、各APから通信状態情報が送付されると、帰属端末合計数が0になったため、パラメータ算出タイミング判定用の閾値を0に再設定する。
その後、各APから送付された無線環境情報より、観測されたビーコン数の合計値と前回のパラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分は2となり、パラメータ算出タイミング判定用の閾値の0を超えるため、パラメータ算出処理を行う。実施例1と同様な処理が行われ、AP10Aに対して1chを、AP10Bに対して6chを割り当てる結果が得られる。集中制御局20からAP10A,10Bに対してパラメータ設定パケットを送付し、チャネルを設定する。
以上のように、帰属端末合計数に応じてパラメータを再算出・再設定することにより、STAの通信に影響を最小限にしながら、無線環境の変動に追従することができる。
(実施例7)
実施例6では、集中制御局20は、制御対象のAPから通信状態情報が送付された際に、帰属端末合計数に応じてパラメータ算出タイミング判定用の閾値を再設定した。
一般に、無線LANのユーザは主に昼間に利用することが多いため、昼間の帰属端末数は多く、深夜間の帰属端末数は少ない場合が多い。したがって、集中制御局20内で過去に観測した情報を用いることにより、APからの通信状態情報の送付が無い場合でも、パラメータ算出タイミング判定用の閾値を変えることができる。
例えば、APの帰属端末合計数が多い昼間は閾値を3と高くし、帰属端末合計数が少ない深夜間は閾値を0と低く設定することで、帰属端末合計数が少ない深夜にAPのパラメータを変更しやすくし、STAの通信への影響を最小限にしながら、無線環境の変動に追従しやすくすることができる。
(実施例8)
実施例1では、算出するAPのパラメータとして、各APにおいて最適なチャネルを算出した。ただし、APがチャネルを変更する際には、無線LAN端末(STA)がネットワークから瞬断し、サービスに影響を与える可能性がある。実施例6では、全APに帰属している端末合計数が多い場合は、パラメータ算出タイミングの判断に用いる閾値を高く設定し、パラメータの算出頻度を抑える方法を示した。
実施例8では、チャネルが変更になる第1のAPに帰属しているSTAが、チャネルを変更しない第2のAPに帰属することが可能であれば、帰属先を第2のAPに一時的に変更し、その間に第1のAPでチャネル変更を行い、その後に第2のAPから第1のAPに帰属先を変更する(戻す)処理を行う。
ここで、STAは、定期的に周囲の無線環境を観測して各APが送信するビーコン信号を受信し、ビーコン信号中のMACアドレスを検出することにより、帰属可能なAPか否かを判定することができる。STAが帰属可能としたAPのMACアドレスは、帰属しているAPを介して帰属可能AP情報パケットとして集中制御局20に送付される。集中制御局20は、STAが帰属しているAPのチャネルの変更が必要になった場合に、STAが帰属可能でかつチャネルの変更がないAPの中から選択したAPに帰属先変更指示パケットを送付する。
以下、本発明の実施例8の動作例を図23〜図26を参照して説明する。
本動作例は、図1の無線通信システムに適用したものであり、 2.4GHzで運用され、各APはIEEE 802.11g対応とし、利用可能なチャネルは3つ(1ch, 6ch, 11ch)とする。AP10A,10Bには、無線LAN端末(STA)30−1,30−2が1台ずつ帰属し、通信をしているものとする。AP10A,10Bの周辺にチャネル1chを使用するAP10Cが存在する。集中制御局20におけるパラメータ算出タイミング判定用の閾値は、ここでは1に設定されているものとする。
本無線通信システムが運用を開始する前に、初期処理として、集中制御局20は各APから通知された無線環境情報を基に、各APにとって最適なパラメータ(チャネル)を算出する。集中制御局20は実施例1と同様の処理を行い、AP10Aに対して11ch、AP10Bに対して6chを割り当てる算出結果が得られる。集中制御局20からAP10A,10Bに対してパラメータ設定パケットを送付し、チャネルを設定する。この状態を図23に示す。
その後、無線通信システムが運用を開始すると、図24に示すように無線環境が変動し、周辺に新たに11chを使用するAP10D,10Eが設置されたとする。集中制御局20は、各APから無線環境情報および通信状態情報が送付されると、観測されたビーコン数の合計値は5となり、前回のパラメータ算出時のビーコン数の合計値との差分は2となるので、実施例1と同様にパラメータ算出処理を行い、AP10Aは対して1ch、AP10Bに対して6chが最適チャネルと算出する。すなわち、AP10Aのチャネルを11chから1chに変更し、AP10Bのチャネルは6chのまま変更しない。
ここで、集中制御局20は、チャネル変更が生じるAP10Aに帰属するSTA30−1に対して、帰属可能でチャネル変更のないAP10Bに帰属先を一時的に変更する帰属先変更指示を行う。さらに、集中制御局20は、STA30−1がAP10Bに帰属先を変更している間に、AP10Aに対してチャネルを11chから1chに変更する指示を行う。この状態を図25に示す。
次に、集中制御局20は、AP10Bに帰属しているSTA30−1に対して、元の帰属先のAP10Aに帰属先を変更する指示を行う。STA30−1は、この指示に従ってAP10Aに帰属先を変更する。この状態を図26に示す。
以上のように、APのチャネルを変更する前に、該APに帰属しているSTAの帰属先を変更することにより、ネットワークから接続断となる時間を短縮することができる。
(実施例9)
実施例8では、AP10Bはチャネル変更がなかったが、AP10A,10B共にチャネルを変更する場合は、AP10A,10Bのチャネル設定において時間差を設けることにより、ある時間内でチャネル変更しないAPを作る。例えば、AP10Aが11chから1chへ、AP10Bが6chから1chへ変更する時は、集中制御局20は、まずAP10Aに
帰属しているSTA30−1の帰属をAP10Bに変更した後、AP10Aのチャネルを1chに変更し、その後STA30−1の帰属をAP10Aに変更する。次に、AP10Bに帰属しているSTA30−2の帰属をAP10Aに変更した後、AP10Bのチャネルを1chに変更し、その後STA30−2の帰属をAP10Bに変更する。
(実施例10)
実施例8,9では、STAの帰属先を、一旦、チャネル変更しないAPに変更したが、APのチャネル変更時間が極短であれば、STAの帰属先を直接、チャネル変更後のAPに指定する。例えば、AP10Aが11chから1chに変更する際は、集中制御局20は、STA30−1に対して、帰属先を1chのAP10Aに変更する。
10A,10B,10C,10D,10E 無線LAN基地局(AP)
11 アンテナ
12 無線信号送受信装置
13 有線信号送受信装置
14 パケット送受信装置
15 無線環境観測装置
20 集中制御局
21 有線信号送受信装置
22 パケット送受信装置
23 記憶装置
24 演算装置
30−1,30−2 無線LAN端末(STA)

Claims (6)

  1. それぞれ接続する無線端末と無線通信を行う複数の無線基地局と、
    前記複数の無線基地局の周辺の無線環境情報または各無線基地局と無線端末との通信状態情報に応じて各無線基地局の通信に用いるパラメータを制御する集中制御局と
    を備えた無線通信システムであって、
    前記複数の無線基地局は、前記無線環境情報または前記通信状態情報を観測して前記集中制御局に通知する無線環境情報通知手段を備え、
    前記集中制御局は、前記複数の無線基地局から通知される前記無線環境情報または前記通信状態情報の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値を超えたときに、前記複数の無線基地局に適するパラメータを算出する処理を起動し、算出したパラメータを各無線基地局に設定するパラメータ制御手段を備え
    前記所定の閾値は、前記パラメータ制御手段が起動することにより発生する計算処理負荷、接続端末数、トラヒック量、要求されるサービスレベルのいずれかを基に、前記無線環境情報または前記通信状態情報の変動に対して前記パラメータの算出処理の頻度を調整するように可変設定される
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記変化量は、前記複数の無線基地局から前記無線環境情報として通知される前記無線基地局の数または所定のチャネルの利用不可によるチャネル変更数である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記変化量は、前記複数の無線基地局から前記通信状態情報として通知される誤り率、再送率、スループット、接続端末数、トラヒック量のいずれかである
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記集中制御局は、前記複数の無線基地局に適するパラメータを算出して設定する際に、該パラメータの変更を要する無線基地局に接続中の無線端末の接続先を該パラメータを変更しない無線基地局に切り替えてから該パラメータの変更処理を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記集中制御局は、前記複数の無線基地局に適するパラメータを算出して設定する際に、該パラメータの変更を要する複数の無線基地局への設定を時間差を設けて行い、該パラメータの変更を要する無線基地局に接続中の無線端末の接続先を該パラメータの変更前または変更後の無線基地局に切り替えてから該パラメータの変更処理を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. それぞれ接続する無線端末と無線通信を行う複数の無線基地局と、前記複数の無線基地局の周辺の無線環境情報または各無線基地局と無線端末との通信状態情報に応じて各無線基地局の通信に用いるパラメータを制御する集中制御局とを備え、無線環境情報または通信状態情報に応じてパラメータを制御する無線通信方法であって、
    前記複数の無線基地局は、前記無線環境情報または前記通信状態情報を観測して前記集中制御局に通知するステップを有し、
    前記集中制御局は、前記複数の無線基地局から通知される前記無線環境情報または前記通信状態情報の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値を超えたときに、前記複数の無線基地局に適するパラメータを算出する処理を起動し、算出したパラメータを各無線基地局に設定するパラメータ制御ステップを有し、
    前記所定の閾値は、前記パラメータ制御ステップが起動することにより発生する計算処理負荷、接続端末数、トラヒック量、要求されるサービスレベルのいずれかを基に、前記無線環境情報または前記通信状態情報の変動に対して前記パラメータの算出処理の頻度を調整するように可変設定される
    ことを特徴とする無線通信方法。
JP2015234156A 2015-11-30 2015-11-30 無線通信システムおよび無線通信方法 Active JP6474712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015234156A JP6474712B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 無線通信システムおよび無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015234156A JP6474712B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 無線通信システムおよび無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017103558A JP2017103558A (ja) 2017-06-08
JP6474712B2 true JP6474712B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=59017105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015234156A Active JP6474712B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 無線通信システムおよび無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6474712B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6891733B2 (ja) * 2017-08-28 2021-06-18 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信方法、無線基地局および制御局
CN111294838B (zh) * 2020-02-04 2023-08-18 湖南科大天河通信股份有限公司 一种多电台基站、人防警报系统及传输控制指令的方法
JPWO2022244081A1 (ja) * 2021-05-17 2022-11-24

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4464774B2 (ja) * 2004-09-06 2010-05-19 株式会社日立製作所 無線通信装置、無線通信網及びソフトウェア更新方法
JP5639031B2 (ja) * 2011-10-25 2014-12-10 日本電信電話株式会社 無線通信システム
JP5761802B2 (ja) * 2011-11-25 2015-08-12 日本電信電話株式会社 無線通信システム
US9736703B2 (en) * 2012-04-06 2017-08-15 Plume Design, Inc. Interference management and network performance optimization in dense WiFi networks
JP5967768B2 (ja) * 2012-06-12 2016-08-10 日本電信電話株式会社 無線通信システム及び無線通信方法
JP6103701B2 (ja) * 2013-05-22 2017-03-29 日本電信電話株式会社 無線通信システム、集中制御局及び無線通信方法
JP6055429B2 (ja) * 2014-03-03 2016-12-27 日本電信電話株式会社 無線通信システム、基地局、集中制御局及び無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017103558A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6472739B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、集中制御局および無線基地局
US11234133B2 (en) Frequency reuse method and related apparatus
JP7006623B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
Abeysekera et al. Network controlled frequency channel and bandwidth allocation scheme for IEEE 802.11 a/n/ac wireless LANs: RATOP
JP6474712B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP6891733B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、無線基地局および制御局
JP2015012588A (ja) 無線通信システム、チャネル割当装置、及びチャネル割当方法
Abeysekera et al. Network-controlled channel allocation scheme for IEEE 802.11 wireless LANs: Experimental and simulation study
JP6579447B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP6449188B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP6544585B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP6552994B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法および集中制御局
JP7209292B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP5953564B2 (ja) アクセスポイント、及びアクセスポイントの制御方法
JP6434929B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
US20220330116A1 (en) Wireless communication system, and wireless communication method
US12035336B2 (en) Wireless communication system, and wireless communication method
US20220159644A1 (en) Wireless communication system, and wireless communication method
JP7410517B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
US11838948B2 (en) Adjusting CCA threshold and transmission power to reduce interference
WO2021152696A1 (ja) 無線通信システム、基地局制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラム
WO2021152691A1 (ja) 無線通信システム、基地局制御装置、通信制御方法及び通信制御プログラム
Shintaku et al. Experimental evaluation of a grouping method employing network allocation vector based on IEEE802. 11 wireless LAN
JP2020188437A (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法
JP2018196043A (ja) 無線通信システムおよび無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6474712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150