JP2016122535A - 照明器具 - Google Patents

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征史 竹田
Masashi Takeda
征史 竹田
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Abstract

【課題】トンネル内の車道及び壁面を照明することができ、かつ、寸法の増大が抑制された照明器具を提供する。【解決手段】トンネル200内に配置される照明器具1であって、トンネル200は、対向する第1の壁面231及び第2の壁面232と、第1の壁面231及び第2の壁面232の間に設けられた車道210と、第1の壁面231及び車道210の間に設けられた側道221と、を備え、照明器具1は、車道210の横断方向中央に対して、第2の壁面232側の所定位置に配置された場合に、車道210の車線軸と交差する平面内において、第1のピーク61及び第2のピーク62を有する配光曲線を有し、第1のピーク61に対応する光は、車道210の横断方向中央付近に照射され、第2のピーク62に対応する光は、第1の壁面231に照射され、照明器具1から側道221へ向かう光の光度は、第1のピーク61における光度より低い。【選択図】図4

Description

本発明は、トンネル内に配置される照明器具に関する。
車道を備えるトンネル内には、車道の路面に光を照射する照明器具が設けられる。当該照明器具は、電力効率を高めるために、高い照明率が求められる。ここで、照明率とは、照明器具から出射される全光束のうち、車道の路面に達する光束の割合である。したがって、当該照明器具は、車道の路面以外の部分への光の照射を低減できるような配光特性を有する必要がある。当該照明器具によって車道の路面が照明されることにより、トンネル内で自動車を走行させる運転者は、路面を視認することができるが、車道の路肩又は壁面(側壁)の下部及び車道端を把握し難い場合がある。そこで、トンネル内に設けられる照明器具において、車道を照明するための光源に加えて、壁面の下部などを照明する補助的な光源を設ける構成が提案されている(特許文献1)。当該構成により、運転者による壁面の下部の視認性を改善することができる。
特開2005−310599号公報
しかしながら、特許文献1に記載された照明器具においては、光源の個数が増加するため、構成が複雑となり、照明器具に要するコストも増加する。さらに、特許文献1に記載された照明器具においては、器具の寸法も大きくなる。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、トンネル内の車道及び壁面を照明することができ、かつ、寸法の増大が抑制された照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明器具の一態様は、トンネル内に配置される照明器具であって、トンネルは、対向する第1の壁面及び第2の壁面と、第1の壁面及び第2の壁面の間に設けられた車道と、第1の壁面及び車道の間に設けられた側道と、を備え、照明器具は、車道の横断方向中央に対して、第2の壁面側の所定位置に配置された場合に、車道の車線軸と交差する平面内において、第1のピーク及び第2のピークを有する配光曲線を有し、第1のピークに対応する光は、車道の横断方向中央付近に照射され、第2のピークに対応する光は、第1の壁面に照射され、照明器具から側道へ向かう光の光度は、第1のピークにおける光度より低い。
本発明によれば、トンネル内の車道及び壁面を照明することができ、かつ、寸法の増大が抑制された照明器具を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る照明器具の外観斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る照明器具の分解斜視図である。 図3は、実施の形態1に係る照明器具の上面図である。 図4は、実施の形態1に係る照明器具の断面図である。 図5は、実施の形態1に係る照明器具の光学系の作用を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る照明器具の配光特性を示す光度分布図である。 図7は、実施の形態1に係る照明器具が配置されたトンネルの断面図である。 図8は、実施の形態1に係る照明器具が配置されたトンネル内の車道及び側道の上面図である。 図9は、実施の形態1に係る照明器具が配置されたトンネルの断面図である。 図10は、実施の形態2に係る照明器具の光学系の作用を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
[1−1.全体構成]
まず、実施の形態1に係る照明器具1の全体構成について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具1の外観斜視図である。
図2は、本実施の形態に係る照明器具1の分解斜視図である。
図3は、本実施の形態に係る照明器具1の上面図である。
図4は、本実施の形態に係る照明器具1の断面図である。図4においては、図3のIV−IV断面の矢視図が示される。
図1〜4に示される照明器具1は、トンネル内に配置される照明器具である。
図2及び図4に示されるように、照明器具1は、筐体11、カバー12、枠体13、光学系20、光源30、電源ボックス40及びプレート50を備える。
以下、照明器具1における各構成部材について詳細に説明する。
[1−1−1.筐体]
まず、筐体11について説明する。
本実施の形態では、筐体11は、内部に照明器具1の光源30、電源ボックス40などが設置される箱状の部材である。筐体11を構成する材料は特に限定されない。当該材料として、例えば、金属材料を用いることができる。
筐体11は、図1〜4のY軸プラス側に開口部が形成されており、当該開口部から光源30などが、筐体11の内部に設置される。また、筐体11の内部に照明器具1の各構成部材が設置された後、筐体11の開口部は、カバー12で覆われる。また、図示されていないが、筐体11には、外部から電源ケーブルを導入するための導入孔が設けられている。外部から当該導入孔を経由して導入された電源ケーブルが、筐体11の内部に設置された電源ボックス40に接続される。
[1−1−2.カバー]
次に、カバー12について説明する。
カバー12は、筐体11の開口部を覆う透光性の部材である。筐体11の開口部を透光性のカバー12で覆うことにより、光源30から出射された光を筐体11の外部に出射することができる。カバー12を構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、透明なガラス、アクリルなどを用いることができる。なお、筐体11内に水分などが侵入することを抑制するために、カバー12と筐体11との間にシール部材が設けられてもよい。
[1−1−3.枠体]
次に、枠体13について説明する。
枠体13は、カバー12を筐体11に固定するための環状の固定部材である。枠体13は、図4に示されるようにカバー12の周縁部に配置されて、筐体11に対して固定される。枠体13の固定態様は特に限定されない。枠体13は、例えば、ネジなどの締結部材によって、筐体11に対して締結されてよい。また、枠体13は、接着剤によって、筐体11に固定されてもよい。また、枠体13を構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、金属材料を用いることができる。
[1−1−4.光学系]
次に、光学系20について説明する。
光学系20は、光源30からの光が入射され、所定の配光特性で光を出射する光学部材である。本実施の形態では、光学系20は、光源30からの光を受ける位置に配置され、プレート50に固定される。光学系20の光学特性は、光源30からの光の光軸(図4に一点鎖線で示される光軸A)に対して非対称である。これにより、光学系20は、所定の配光特性で光を出射することができる。本実施の形態では、光学系20は、第1の全反射面21及び第2の全反射面22を有し、第1の全反射面21及び第2の全反射面22は、互いに異なる形状を有する。なお、光学系20の配光特性の詳細については後述する。
光学系20を構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いることができる。また、当該材料として、ポリブチレンテレフタレート(PBT)など硬質の白色樹脂材料を用いてもよい。
[1−1−5.光源]
次に、光源30について説明する。
光源30は、照明器具1から出射される光を生成する発光部である。光源30は、主に可視光を出射するが、可視光以外の光を出射してもよい。本実施の形態では、光源30は、四つの発光モジュール31a、31b、31c及び31dから構成される。各発光モジュールは、例えば白色光を出射するように構成されている。各発光モジュールは、基台と、基台上に実装されたベアチップ(LED(Light Emitting Diode)チップ)である複数のLEDと、それらLEDを封止し、蛍光体を含む封止部材とを備える。なお、本実施の形態では、封止部材は全てのLEDを一括封止しているが、封止部材の構成はこれに限られない。ライン状に配列されたLEDの配列方向に沿って複数本のライン状に封止部材を形成する構成としてもよい。また、本実施の形態では、各発光モジュールの光軸(図4の光軸A)は図1〜4のY軸方向に平行な方向であり、各発光モジュールは、光軸に対して実質的に対称な配光特性を有する。
光源30の各発光モジュールが備える基台は、複数のLEDを実装するための実装基板であって、例えばセラミックス基板、樹脂基板又は絶縁被覆されたメタルベース基板などである。また、当該基台の形状は、例えば、平面視において矩形形状である平面を有する板状であり、当該基台は、その底面(図1〜4のY軸マイナス側の面)がプレート50に取り付けられて固定される。なお、図示しないが、基台には、LEDを発光させるための直流電力を外部から受電するための一対の電極端子(正電極端子及び負電極端子)が形成されている。
[1−1−6.電源ボックス]
次に、電源ボックス40について説明する。
電源ボックス40は、外部から電力供給を受けて、光源30に直流電力を供給する電源回路が格納された箱状部材である。なお、外部から電源ボックス40への電力供給、及び、電源ボックス40から光源30への電力供給は、配線等(図示せず)を介して行われる。電源ボックス40を構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、PBTなどの絶縁材料を用いることができる。
[1−1−7.プレート]
次に、プレート50について説明する。
プレート50は、筐体11に固定される板状部材であり、光源30、光学系20及び電源ボックス40が固定される。プレート50は、熱伝導率の高い材料から構成され、光源30及び電源ボックス40のヒートシンクとしても機能する。プレート50を構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、アルミニウムなどの金属材料を用いることができる。
[1−2.配光特性]
次に、照明器具1の配光特性について図面を用いて説明する。
図5は、本実施の形態に係る照明器具1の光学系20の作用を示す図である。図5には、Z軸に垂直な平面内における光源30からの光の光路と、光照射面での照度分布とが示されている。
図5に示されるように、光源30からの光の一部は、光学系20の影響を受けずに直進し、他の一部は、第1の全反射面21又は第2の全反射面22で反射する。ここで、第1の全反射面21及び第2の全反射面22は互いに異なる形状を有しているため、照明器具1の配光特性は、光源30の光軸に対して非対称となる。本実施の形態では、図5に示されるように、照明器具1の照度分布には、比較的幅の広い第1のピーク71と、比較的幅の狭い第2のピーク72とが存在する。光学系20の第1の全反射面21で反射した光は、主に第1のピーク71の形成に寄与し、第2の全反射面22で反射した光は、主に第2のピーク72の形成に寄与する。なお、図5のX軸に垂直な平面内においては、光源30からの光の、光学系20による影響は少ない。そのため、照明器具1は、図5のX軸に垂直な平面内において、光源30の光軸上だけにピークを有する照度分布を有する。なお、ここで、光源30のように複数の発光モジュール31a〜31dを備える光源の光軸は、これらの発光モジュール31a〜31dからの光を合成した光の軸として定義される。
以上で述べたような照明器具1の配光特性について光度分布図を用いて説明する。
図6は、本実施の形態に係る照明器具1の配光曲線を示す光度分布図である。図6には、図1〜5のZ軸に垂直な平面内における配光特性が実線で、X軸に垂直な平面内における配光特性が破線で、それぞれ示されている。
図6に示されるように、照明器具1は、Z軸に垂直な平面内において、配光角の比較的広い第1のピーク61と配光角の比較的狭い第2のピーク62とを有する配光曲線を有する。上記光度分布図における第1のピーク61及び第2のピーク62は、図5に示す照度分布の第1のピーク71及び第2のピーク72にそれぞれ対応する。一方、照明器具1は、X軸に垂直な平面内において、図6に示されるように、光源30の光軸方向だけにピークを有する光度分布を有する。
[1−3.使用態様]
次に、照明器具1をトンネル内に配置する場合の使用態様について説明する。
[1−3−1.第1の使用態様]
まず、第1の使用態様について図面を用いて説明する。
図7は、本実施の形態に係る照明器具1が配置されたトンネル200の断面図である。図7には、照明器具1の配光の概要も示されている。
図8は、本実施の形態に係る照明器具1が配置されたトンネル200内の車道210及び側道221及び222の上面図である。図8には、照明器具1の配置も示されている。
図7及び図8に示されるように、トンネル200は、対向する第1の壁面231及び第2の壁面232と、第1の壁面231及び第2の壁面232の間に設けられた車道210と、第1の壁面231及び車道210の間に設けられた側道221と、第2の壁面232及び車道210の間に設けられた側道222と、天井240とを備える。ここで、側道221及び222は、車道210と各壁面との間の部分を意味し、歩道、路肩などであってもよい。
また、図7及び図8に示されるように、トンネル200内には、照明器具1、及び、照明器具1と同様の構成を有する照明器具101が配置される。なお、照明器具1及び101は、図7に示されるように車道210の横断方向(図7の左右方向及び図8の上下方向)に向かい合わせに配置されるが、必ずしも全ての照明器具1及び101が点灯されなくてもよい。例えば、向かい合わせに配置される照明器具1及び101の一方だけが、車線軸方向(図8の左右方向)に交互に点灯されてもよい。
照明器具1は、車道210の横断方向中央213に対して第2の壁面232側の所定位置に配置されている。より具体的には、照明器具1は、車道210の端部212の上方に配置されている。ここで、照明器具1の配置位置は、照明器具1の配光曲線及びトンネル200の形状などに応じて、以下に述べるように車道210及び第1の壁面231を照明できるように決定されればよい。また、照明器具1の配置位置に応じて、照明器具1の配光曲線が決定されてもよい。本実施の形態では、照明器具1は、車道210の端部212の直上に配置される。すなわち、照明器具1は、車道210の幅員内へのオーバーハング(Oh:Overhang)がゼロとなるように配置される。なお、照明器具1のオーバーハングは、ゼロでなくてもよい。また、本実施の形態では、車道210の他方の端部211の上方に、照明器具101が配置される。以下、照明器具1について説明し、同様の構成を有する照明器具101の説明は省略する。なお、照明器具1及び101は、天井240に直接取り付けられてもよいし、天井240又は側道222に設けられた支持部材に取り付けられてもよい。
照明器具1は、図1〜5に示されるZ軸がトンネル内の車道210の車線軸方向(車道210の長手方向)と平行になるように配置される。すなわち、照明器具1は、車道210の車線軸と交差する平面内において、図6に示される第1のピーク61及び第2のピーク62を有する配光曲線を有する。また、図7において実線矢印で示されるように、照明器具1の配光曲線の第1のピーク61に対応する光が、車道210の横断方向中央213付近に照射される。なお、ここで、横断方向中央213付近とは、横断方向中央213からの距離が車道210の幅の10%程度以下である領域を意味する。また、図7において破線矢印で示されるように、照明器具1の配光曲線の第2のピーク62に対応する光が、第1の壁面231に照射される。
以上のように、照明器具1の配光曲線における第1のピーク61に対応する光が車道210に照射される。ここで、第1のピーク61は配光角が比較的広いため、車道210が高い路面均斉度で照明される。また、当該配光曲線における第2のピーク62が、第1の壁面231に照射される。ここで、第2のピーク62は、配光角が比較的狭いため、第2のピーク62に対応する光によって、第1の壁面231を集中的に照明することができる。さらに、本実施の形態では、第2のピーク62は、第1のピーク61より光度が高い。このため、照明器具1によれば、車道210と同等(又はそれ以上)の照度で第1の壁面231を照明することができる。
また、本実施の形態に係る照明器具1から側道221へ向かう光の光度が、上記配光曲線の第1のピーク61における光度より低い。つまり、照明される必要性の低い側道221へ向かう光束を抑制することによって、車道210及び第1の壁面231へ向かう光束の割合を増大させることができる。これにより、照明器具1から出射される光を効率よく利用することができる。したがって、照明器具1によれば、車道210を照明する光源30の他に、第1の壁面231を照明する光源を別途設けることなく、車道210及び第1の壁面231を照明することができる。したがって、照明器具1の構成が複雑になることが抑制されるため、照明器具1の寸法の増大を抑制することができる。
なお、照明器具101を点灯する場合には、照明器具101によって、照明器具1と同様に、車道210及び第2の壁面232を照明することができる。照明器具1及び照明器具101を点灯することにより、第1の壁面231及び第2の壁面232の両方を照明でき、かつ、車道210の路面均斉度をさらに向上することができる。また、本実施の形態に係る照明器具1においては、光学系20の光学特性を適宜調整することによって、車道210への配光及び第1の壁面231への配光を調整することができる。例えば、光学系20の第1の全反射面21及び第2の全反射面22の形状を変えることによって、それぞれ、車道210への配光及び第1の壁面231への配光を調整することができる。
また、照明器具1は、トンネル200の入口部に配置される場合、すなわち、入口部照明として用いられる場合に、特に有効である。入口部照明とは、日中、トンネル200の入口付近で発生する視覚的問題(ブラックホール現象、ブラックフレーム現象及びブラックアウト現象)を解決するために設けられる照明である。照明器具1が入口部照明として特に有効な理由は以下のとおりである。トンネル200の車線軸方向中央部においては、要求される照度(又は、路面輝度)が比較的低いため、広い配光特性を有する照明器具によって、車道210及び第1の壁面231を、要求される照度の光で照明することができる場合がある。しかしながら、トンネル200の入口部においては、要求される照度が比較的高いため、単に広い配光特性を有するだけの照明器具では、十分な照度の光で車道210及び第1の壁面231を照明することは困難である。一方、本実施の形態に係る照明器具1によれば、車道210及び第1の壁面231を効率よく照明することができるため、トンネル200の入口部照明としても利用可能な照度を確保することができる。
[1−3−2.第2の使用態様]
次に、第2の使用態様について図面を用いて説明する。
図9は、本実施の形態に係る照明器具1が配置されたトンネル200の断面図である。図9には、照明器具1の配光の概要も示されている。
図9に示されるように、本使用態様は、照明器具1及び照明器具101のオーバーハングにおいて第1の使用態様と異なる。また、本使用態様においては、照明器具1の配光曲線における第2のピーク62に対応する光を直接第1の壁面231に照射せずに、車道210に照射して、車道210における反射光を第1の壁面231に照射している点において、第1の使用態様と異なる。本使用態様は、車道210の路面における反射率が高い場合に採用できる。
本使用態様においても、照明器具1は、車道210及び第1の壁面231を照明することができる。また、側道221へ向かう光束を抑制することによって、車道210及び第1の壁面231へ向かう光束の割合を増大させることができる。
本使用態様は、照明器具1の配光曲線における第1のピーク61及び第2のピーク62の間の角度を大きく取れないことにより、第2のピークに対応する光を直接第1の壁面231に照射することができない場合に有効である。
[1−4.効果など]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、車道210の横断方向中央213に対して、第2の壁面232側の所定位置に配置され、かつ、車道210の車線軸と交差する平面内において、第1のピーク61及び第2のピーク62を有する配光曲線を有する。ここで、第1のピーク61に対応する光は、車道210の横断方向中央213付近に照射され、第2のピーク62に対応する光は、第1の壁面231に照射される。また、照明器具1から、側道221へ向かう光の光度は、第1のピーク61における光度より低い。
これにより、照明器具1は、車道210及び第1の壁面231を照明することができる。さらに、照明器具1から側道221へ向かう光の光度が、第1のピーク61における光度より低い。つまり、照明器具1では、照明される必要性の低い側道221へ向かう光束を抑制することによって、車道210及び第1の壁面231へ向かう光束の割合を増大させることができる。これにより、照明器具1から出射される光を効率よく利用することができる。したがって、照明器具1によれば、車道210を照明する光源30の他に、第1の壁面231を照明する光源を別途設けることなく、車道210及び第1の壁面231を照明することができる。
また、照明器具1において、第2のピーク62は第1のピーク61より光度が高くてもよい。
これにより、照明器具1は、車道210と同等(又はそれ以上)の照度で第1の壁面231を照明することができる。
また、照明器具1において、第2のピーク62は第1のピーク61より配光角が狭くてもよい。
これにより、第2にピーク62に対応する光によって、第1の壁面231を集中的に、すなわち、効率的に照明することができる。
また、照明器具1において、第2のピーク62に対応する光は、第1の壁面231に直接照射されてもよい。
これにより、第2のピーク62に対応する光のほぼ全てを第1の壁面231に照射することができる。したがって、第2のピーク62に対応する光を効率的に利用することができる。
また、照明器具1において、第2のピーク62に対応する光は、車道210に照射され、当該光の車道210による反射光が第1の壁面231に照射されてもよい。
これによれば、照明器具1の配光曲線における第1のピーク61及び第2のピーク62の間の角度を大きく取れないことにより、第2のピークに対応する光を直接第1の壁面231に照射することができない場合にも、第1の壁面231を照明することができる。
また、照明器具1は、トンネル200の入口部に配置されてもよい。
このように、照明器具1は、トンネル200において最も照度が要求される入口部に配置された場合にも、十分な照度で車道210及び第1の壁面231を照明することができる。
また、照明器具1は、光源30と、光源30からの光が入射され、上記配光曲線で光を出射する光学系20とを備えてもよい。
また、照明器具1において、光学系20の光学特性は、光源30からの光の光軸に対して非対称であってもよい。
また、照明器具1において、光学系20は、第1の全反射面21及び第2の全反射面22を有し、第1の全反射面21は、主に第1のピーク61の形成に寄与し、第2の全反射面22は、主に第2のピーク62の形成に寄与してもよい。
これにより、第1の全反射面21及び第2の全反射面22の反射特性を調整することにより、第1のピーク61及び第2のピーク62をそれぞれ調整することができる。
また、照明器具1において、第1の全反射面21及び第2の全反射面22は、互いに異なる形状を有してもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る照明器具について説明する。本実施の形態は、光学系の構成において、上記実施の形態1に係る照明器具1と異なる。
以下、本実施の形態に係る照明器具の光学系の構成及び配光特性について図面を用いて説明する。
図10は、本実施の形態に係る照明器具の光学系20aの作用を示す図である。図10には、Z軸に垂直な平面内における光源30からの光の光路と、光照射面での照度分布とが示されている。
図10に示されるように、本実施の形態に係る光学系20aは、ハイブリッドレンズから構成される。
本実施の形態においても、光学系20aの光学特性は、光源30からの光の光軸に対して非対称である。本実施の形態では、光学系20aは、第1の全反射面21a、第2の全反射面22a及び屈折部23aを有し、第1の全反射面21a及び第2の全反射面22aは、光源30の光軸に対して非対称な位置に配置される。
光学系20aを構成する材料は、特に限定されない。当該材料として、例えば、アクリルなどの樹脂材料、ガラスなどを用いることができる。
図10に示されるように、光源30からの光の一部は、光学系20aの屈折部23aにおいて直進(又は屈折)し、他の一部は、第1の全反射面21a又は第2の全反射面22aで反射する。ここで、第1の全反射面21a及び第2の全反射面22aは光源30の光軸に対して非対称な位置に配置されているため、本実施の形態に係る照明器具の配光特性は、光源30の光軸に対して非対称となる。本実施の形態では、図10に示されるように、照明器具の照度分布には、比較的幅の広い第1のピーク71aと、比較的幅の狭い第2のピーク72aとが存在する。光学系20aの第1の全反射面21aで反射した光は、主に第1のピーク71aの形成に寄与し、第2の全反射面22aで反射した光は、主に第2のピーク72aの形成に寄与する。なお、図10のX軸に垂直な平面内においては、上記実施の形態1と同様に、光源30の光軸方向だけにピークを有する照度分布を有する。また、本実施の形態では、光学系20aの屈折部23aの形状を変更することによって、照度分布の形状を調整することもできる。
以上のように本実施の形態に係る照明器具においても、上記実施の形態1に係る照明器具1と同様の照度分布を形成することができるため、上記実施の形態1と同様の配光曲線を形成することができる。
したがって、本実施の形態に係る照明器具においても、上記実施の形態1に係る照明器具1と同様の効果を得ることができる。
(変形例など)
以上、本発明に係る照明装置について、各実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態に限定されない。
例えば、上記各実施の形態では、光源30として、LED光源を用いる例を示したが、光源30として、他の任意の光源を用いることができる。
例えば、上記実施の形態では、光源30としてベアチップである複数のLEDが基台に直接実装されたCOB(Chip On Board)型の発光モジュールを採用したが、他の固体発光素子を用いてもよい。例えば、光源30として、表面実装(SMD:Surface Mount Device)型LEDを基台に実装したSMD型の発光モジュールを用いてもよい。また、有機EL素子など他の固体発光素子を用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、光源30などは、プレート50に設置されたが、直接筐体11に設置されてもよい。この場合、筐体11がヒートシンクとして機能してもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態又は変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、101 照明器具
20、20a 光学系
21、21a 第1の全反射面
22、22a 第2の全反射面
30 光源
61、71、71a 第1のピーク
62、72、72a 第2のピーク
200 トンネル
210 車道
213 横断方向中央
221、222 側道
231 第1の壁面
232 第2の壁面

Claims (11)

  1. トンネル内に配置される照明器具であって、
    前記トンネルは、対向する第1の壁面及び第2の壁面と、前記第1の壁面及び前記第2の壁面の間に設けられた車道と、前記第1の壁面及び前記車道の間に設けられた側道と、を備え、
    前記照明器具は、前記車道の横断方向中央に対して、前記第2の壁面側の所定位置に配置された場合に、前記車道の車線軸と交差する平面内において、第1のピーク及び第2のピークを有する配光曲線を有し、
    前記第1のピークに対応する光は、前記車道の横断方向中央付近に照射され、
    前記第2のピークに対応する光は、前記第1の壁面に照射され、
    前記照明器具から前記側道へ向かう光の光度は、前記第1のピークにおける光度より低い
    照明器具。
  2. 前記第2のピークは前記第1のピークより光度が高い
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記第2のピークは前記第1のピークより配光角が狭い
    請求項1又は2に記載の照明器具。
  4. 前記第2のピークに対応する光は、前記第1の壁面に直接照射される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
  5. 前記第2のピークに対応する光は、前記車道に照射され、当該光の前記車道による反射光が前記第1の壁面に照射される
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具。
  6. 前記照明器具は、前記トンネルの入口部に配置される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明器具。
  7. 前記照明器具は、光源と、前記光源からの光が入射され、前記配光曲線で光を出射する光学系とを備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明器具。
  8. 前記光学系の光学特性は、前記光源からの光の光軸に対して非対称である
    請求項7に記載の照明器具。
  9. 前記光学系は、第1の全反射面及び第2の全反射面を有し、
    前記第1の全反射面は、主に前記第1のピークの形成に寄与し、
    前記第2の全反射面は、主に前記第2のピークの形成に寄与する
    請求項7又は8に記載の照明器具。
  10. 前記第1の全反射面及び前記第2の全反射面は、互いに異なる形状を有する
    請求項9に記載の照明器具。
  11. 前記第1の全反射面及び前記第2の全反射面は、前記光源からの光の光軸に対して非対称な位置に配置される
    請求項9に記載の照明器具。
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