JP2016121042A - 2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体および2相共連続型有機高分子構造体、並びにこれらの製造方法 - Google Patents

2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体および2相共連続型有機高分子構造体、並びにこれらの製造方法 Download PDF

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【課題】 従来のシリカ系の2相共連続構造体は、貫通孔に基づく空気層を有することから、機械的強度が必ずしも十分とはいえない場合があることが判明した。その結果、シリカ系の2相共連続構造体は、その応用分野が機械的な強度が要求されていない分野に限られる傾向にある。そこで、本発明は、機械的強度に優れるシリカ系の2相共連続構造体を提供することを目的とする。【解決手段】 シリカおよび有機高分子を含む複合相と空気相とを有する2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体であって、前記有機高分子が、前記シリカの表面の少なくとも一部に層状に配置される、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体。【選択図】 図1

Description

本発明は、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体および2相共連続型有機高分子構造体、並びにこれらの製造方法に関する。
マクロポーラス材料やメソポーラス材料といった多孔質材料には多くの用途があり、吸着材、分離材、触媒担体、樹脂フィラー、電池の電極材料や固体電解質などの幅広い工業領域で利用されている。
近年、三次元ネットワークの骨格と空洞トンネル(貫通孔)とを有し、基質材と空気との2相が互いに連続相となる2相共連続構造体が、物質の拡散、輸送に優れる、細孔内の化学修飾が容易である等の観点から次世代型多孔質材料として注目され、高機能材料への応用が期待されている。
例えば、特許文献1には、シリカ系の2相共連続構造体として、ヒドリドシリカにより構成された骨格と、前記骨格との共連続構造を示すマクロ孔とを有し、前記骨格に当該骨格の表面に開口を有するメソ孔が形成されていることで、前記メソ孔およびマクロ孔の階層的な多孔構造を有し、前記骨格の表面および前記メソ孔の内部に、Si−H結合に基づく水素サイトが分布したマクロ多孔性モノリスに係る発明が記載されている。特許文献1には、上記マクロ多孔性モノリスによれば、例えば、圧力損失の上昇を抑制しつつ、高い分離能が確保されたクロマトグラフィー用分離カラムが実現する等の多孔性モノリスとして各種の用途に望まれる特性を実現できることが記載されている。
特開2014−148456号公報
しかしながら、特許文献1に記載の多孔性モノリスをはじめとする従来のシリカ系の2相共連続構造体は、貫通孔に基づく空気相を有することから、機械的強度が必ずしも十分とはいえない場合があることが判明した。その結果、シリカ系の2相共連続構造体は、その応用分野が機械的な強度が要求されていない分野に限られる傾向にある。
そこで、本発明は、機械的強度に優れるシリカ系の2相共連続構造体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、シリカ系の2相共連続型構造体を構成するシリカ表面に有機高分子を含む層を形成することで上記課題が解決されうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、シリカおよび有機高分子を含む複合相と空気相とを有する2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体であって、前記有機高分子が、前記シリカの表面の少なくとも一部に層状に配置される、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体に関する。
本発明によれば、機械的強度に優れる2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体を得ることができる。
実施例1で得た2相共連続型シリカ構造体の走査型電子顕微鏡写真(a,b)である。 実施例1で得た2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の走査型電子顕微鏡の写真(a,b)である。 実施例1で得た2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の走査型電子顕微鏡の写真(c)である。 機械物性をテストした後の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の走査型電子顕微鏡の写真(a)および2相共連続型シリカ構造体の走査型電子顕微鏡写真(b)である。 実施例2で得た2相共連続型有機高分子構造体の走査型電子顕微鏡写真(a,b)である。 実施例2で得た2相共連続型有機高分子構造体の走査型電子顕微鏡写真(c,d)である。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
<2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体>
2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体は、シリカおよび有機高分子を含む複合相と空気相とを有する。この際、前記有機高分子が、前記シリカの表面の少なくとも一部に層状に配置されることを特徴とする。
2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の比表面積は、0.01〜100m/gであることが好ましく、0.01〜50m/gであることがより好ましい。2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の比表面積が0.01m/g以上であると、好適な空気相を有しうることから好ましい。一方、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の比表面積が100m/g以下であると、機械的強度に優れることから好ましい。なお、本明細書において、「比表面積」の値は、BET法により測定された値を採用するものとする。
[複合相]
複合相は、シリカおよび有機高分子を含む。
(シリカ)
シリカとしては、2相共連続型構造を有するものであれば特に制限されず、公知のものが使用されうる。ただし、「シリカ」は、2相共連続型構造を有することから、その構造中に少なくとも1つのシロキサン構造「−Si−O−Si−」を有する。
シリカの具体例としては、1つの酸素原子および3つの水酸基が結合したケイ素原子(Q1構造)から構成されるシリカ、2つの酸素原子および2つの水酸基が結合したケイ素原子(Q2構造)から構成されるシリカ、3つの酸素原子および1つの水酸基が結合したケイ素原子(Q3構造)から構成されるシリカ、4つの酸素原子が結合したケイ素原子(Q4構造)から構成されるシリカ、およびこれらの組み合わせからなるシリカ(例えば、Q3構造のケイ素原子およびQ4構造のケイ素原子から構成されるシリカ等)、並びにこれらの誘導体が挙げられる。
シリカの誘導体としては、特に制限されないが、Q1構造のケイ素原子、Q2構造のケイ素原子、Q3構造のケイ素原子が有するシラノール基の少なくとも1つを修飾基で修飾したシリカ誘導体が挙げられる。
前記修飾基としては、特に制限されないが、メチル基、ジメチル基、トリメチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基、トリフルオロプロピル基、ビニル基、3−グリシトキシプロピル基、3−アミノプロピル、3−メルカプトプロピル、フェニル基、3−メタクリルオキシプロピル、アセチル基、等が挙げられる。これらのうち、修飾基は、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基、トリフルオロプロピル基、ビニル基であることが好ましく、ヘキシル基、オクチル基、デシル基であることがより好ましい。なお、上記修飾基は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上述のシリカのうち、後述する有機高分子をシリカ表面に容易に配置できる観点から、Q4構造のケイ素原子を含むシリカ、シリカ誘導体であることが好ましく、実質的にQ4構造のケイ素原子からなるシリカであることがより好ましく、Q4構造のケイ素原子からなるシリカであることがさらに好ましい。
上述のシリカは、複合相中に単独で含まれていてもよいし、2種以上が含まれていてもよい。
なお、シリカを構成するケイ素原子の構造は、29Si−CP/MAS NMR測定により確認することができる。
シリカ中のシラノール基の含有率は、シリカに対して、20mol%以下であることが好ましく、5mol%以下であることがより好ましい。シリカ中のシラノール基の含有率が20mol%以下であると、水蒸気の吸着が非常に低く、後述する有機高分子がシリカ表面に容易に配置できることから好ましい。なお、本明細書において、「シリカ中のシラノール基の含有率」の値は、29Si−CP/MAS NMR測定で得られるQ4と、Q3およびQ2との比率により計算された値を採用するものとする。本明細書では、「シリカ中のシラノール基の含有率」が5mol%以下のシリカを、「実質的にQ4構造のケイ素からなるシリカ」とも称することがある。
シリカの形状は、2相共連続型構造を有するものであれば特に制限されない。シリカは、通常、三次元ネットワークの形状を有する。
前記三次元ネットワークを構成するシリカ骨格の厚みは、5〜1000nmであることが好ましく、30〜500nmであることがより好ましい。シリカ骨格の厚みが5nm以上であると、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の機械的強度に優れることから好ましい。一方、シリカ骨格の厚みが1000nm以下であると、好適な空気相が得られうることから好ましい。なお、本明細書において、「シリカ骨格の厚み」は、シリカ骨格の垂直断面のうち最も長い径を意味し、その値は走査型電子顕微鏡(SEM)または透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて測定された値を採用するものとする。
シリカの比表面積は、0.01〜100m/gであることが好ましく、0.01〜50m/gであることがより好ましい。シリカの比表面積が0.01m/g以上であると、好適な空気相が得られうることから好ましい。一方、シリカの比表面積が100m/g以下であると、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の機械的強度に優れることから好ましい。
(有機高分子)
有機高分子は、上述のシリカ表面の少なくとも一部に層状に配置される。これにより、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体は優れた機械的強度を有する。
用いられうる有機高分子としては、特に制限されないが、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂が挙げられる。
前記熱可塑性樹脂としては、特に制限されないが、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリアミノビスマレイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、フッ化樹脂、液晶ポリマー、オレフィン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂、ポリアリレート樹脂、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体等が挙げられる。
前記熱硬化性樹脂としては、特に制限されないが、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、未変性のレゾールフェノール樹脂、桐油、アマニ油、クルミ油等で変性した油変性レゾールフェノール樹脂等のレゾール型フェノール樹脂等のフェノール樹脂;ビスフェノールAエポキシ樹脂、ビスフェノールFエポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;脂肪鎖変性ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラックエポキシ樹脂、クレゾールノボラックエポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂;ビフェニル型エポキシ樹脂、ポリアルキレングルコール型エポキシ樹脂等のエポキシ樹脂;ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂等のトリアジン環を有する樹脂;不飽和ポリエステル樹脂;ビスマレイミド樹脂;ポリウレタン樹脂;ジアリルフタレート樹脂;シリコーン樹脂;ベンゾオキサジン環を有する樹脂;シアネートエステル樹脂等が挙げられる。
上述の有機高分子のうち、シリカ表面に容易に有機高分子の層を形成することができる観点から、ポリメタクリル酸メチル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のノボラック型フェノール樹脂を用いることが好ましく、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、フェノールノボラック樹脂を用いることがより好ましい。
なお、上述の有機高分子は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(有機高分子層)
上述の有機高分子は、シリカ表面の少なくとも一部に層状に配置され、有機高分子層を構成する。この際、「シリカ表面の少なくとも一部」とは、有機高分子層が、シリカの外表面全体の50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90以上%を占めることを意味する。有機高分子層が2以上ある場合には、これらの有機高分子層のシリカを占める面積の総和が上記範囲にあればよい。
前記有機高分子層は、上述の有機高分子を含む。その他必要に応じて、硬化剤、酸化防止剤、難燃剤、光安定剤、紫外線吸収剤、無機フィラー、着色剤等を含んでいてもよい。
なお、前記硬化剤は、通常、有機高分子として熱硬化性樹脂を用いた場合に有機高分子層に含まれうる。
使用されうる硬化剤としては、特に制限はなく、アミン系化合物、アミド系化合物、酸無水物系化合物、フェノ−ル系化合物が挙げられる。
有機高分子層の膜厚は、2〜200nmであることが好ましく、10〜100nmであることがより好ましい。有機高分子層が2nm以上であると、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の機械的強度に優れることから好ましい。一方、有機高分子層が200nm以下であると、好適な空気相が得られうることから好ましい。なお、有機高分子層は、積層されたものであってもよい。この場合の有機高分子層の膜厚は、積層された有機高分子層の膜厚の和を意味するものとする。
(モリブデン)
2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の複合相のシリカは、モリブデンを含んでいてもよい。
当該モリブデンとしては、モリブデン金属の他、三酸化モリブデン、後述するモリブデン化合物の部分還元体等が含まれる。
モリブデンの含有形態は、特に制限されず、シリカの表面に付着する形態で含まれていても、シリカの構造のシリコンの一部に置換された形態で含まれていてもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体中のシリカ中のモリブデンの含有量は、シリカの製造条件によっても異なるが、通常、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の質量に対して、5質量%以下であることが好ましく、1〜0.001質量%であることがより好ましい。モリブデンの含有量が5質量%以下であると、シリカのQ4結合率が向上することから好ましい。
[空気相]
空気相は、上記三次元ネットワーク骨格を有する複合相の貫通孔からなる相である。したがって、空気相は、複合相と互いに連続相を形成し、得られるシリカ−有機高分子複合構造体は、2相共連続構造体となる。
空気相の直径は、10〜1000nmであることが好ましく、50〜1000nmであることがより好ましい。空気相の直径が10nm以上であると、例えば、分離材として好適に使用できることから好ましい。一方、空気相の直径が1000nm以下であると、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の機械的強度に優れることから好ましい。なお、本明細書において、「空気相の直径」とは構造体の断面においてネットワーク骨格と骨格との間のスペースの径を意味し、その値は構造体断面の走査型電子顕微鏡(SEM)の画像より計測された値を採用するものとする。
<2相共連続型有機高分子構造体>
本発明の一形態によれば、2相共連続型有機高分子構造体が提供される。当該2相共連続型有機高分子構造体は、上述の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のシリカを除去して得ることができる。
この際、2相共連続型有機高分子構造体の構造は、そのもととなる2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の構造が反映されたものとなり、一義的に規定することは困難である。例えば、一実施形態において、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のシリカ表面の一部において、シリカ骨格の外周面すべてを有機高分子層が被覆している場合には、シリカを除去して得られる2相共連続型有機高分子構造体は、中空構造の有機高分子構造体を含むこととなる。また、別の一実施形態において、シリカ表面の一部において、例えば、シリカ骨格の外周面の一部を有機高分子層が被覆している場合(外周面の一部が被覆され、対向面は被覆されていない等の場合)には、シリカを除去して得られる2相共連続型有機高分子構造体は、椀状構造の有機高分子構造体を含むこととなる。
上述のように、2相共連続型有機高分子構造体は多様な構造をとりうるが、このうち、2相共連続型有機高分子構造体は、中空構造の有機高分子構造体を含むことが好ましく、中空構造の有機高分子構造体からなることがより好ましい。かような構造を有する場合には、2相共連続型有機高分子構造体は、中空構造に由来する空気相をさらに有することとなり、例えば、物質拡散特性、輸送特性に優れる等の機能を有しうる。
2相共連続型有機高分子構造体の膜厚は、2〜200nmであることが好ましく、10〜100nmであることがより好ましい。2相共連続型有機高分子構造体の膜厚が2nm以上であると、2相共連続型有機高分子構造体の機械的強度が優れることから好ましい。一方、2相共連続型有機高分子構造体の膜厚が200nm以下であると、好適な空気相が得られうることから好ましい。
2相共連続型有機高分子構造体の比表面積は、0.01〜100m/gであることが好ましく、0.01〜50m/gであることがより好ましい。2相共連続型有機高分子構造体の比表面積が0.01m/g以上であると、物質拡散特性、輸送特性等に優れることから好ましい。一方、2相共連続型有機高分子構造体の比表面積が100m/g以下であると、機械的強度が優れることから好ましい。
<2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の製造方法>
2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の製造方法は、特に制限されず、公知の技術が適宜適用されうる。例えば、公知の方法により2相共連続型シリカ構造体を合成し、次いで、得られた2相共連続型シリカ構造体表面に有機高分子層を形成する方法が挙げられる。この際、前記得られた2相共連続型シリカ構造体がQ1構造のケイ素原子、Q2構造のケイ素原子、およびQ3構造のケイ素原子の少なくとも1つを含む場合には、有機高分子層を形成する前に、シラノール基の少なくとも1つを修飾基で修飾してもよい。
一実施形態において、好ましい製造方法は、シリコン化合物をモリブデン化合物存在下で焼成して2相共連続型シリカ構造体を得る工程(1)と、前記2相共連続型シリカ構造体表面の少なくとも一部に有機高分子層を形成する工程(2)と、を含む。
[工程(1)]
工程(1)は、シリコン化合物をモリブデン化合物存在下で焼成して2相共連続型シリカ構造体を得る工程である。
(シリコン化合物)
シリコン化合物としては、特に制限されず、公知のものが使用されうる。シリコン化合物の具体例としては、シリカゲル、シリカナノ粒子、メソポーラスシリカ等の人工合成シリコン化合物;バイオシリカ等の天然シリコン化合物等が挙げられる。これらのうち、人工合成シリコン化合物を用いることが好ましく、シリカゲルを用いることがより好ましい。なお、シリコン化合物は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリコン化合物の形状は、特に制限されず、例えば、球状、無定形、アスペクトのある構造体(ワイヤ、ファイバー、リボン、チューブなど)、シートなどを好適に用いることができる。
シリコン化合物の比表面積は、2相共連続型シリカ構造体を形成できるものであれば特に制限されないが、10m/g以上であることが好ましく、50〜2000m/gであることがより好ましい。シリコン化合物の比表面積が10m/g以上であると、好適に貫通孔を有する2相共連続型シリカ構造体を合成できることから好ましい。
また、シリコン化合物のサイズは特に制限されず、例えば、粒子状、バルク状などを好適に用いることができる。粒子状の場合は、平均粒径が1000nm以上であることが好ましく、5000〜100000nmであることがより好ましい。シリコン化合物の平均粒径が1000nm以上であると、好適に貫通孔をすることができることから好ましい。なお、本明細書において、「平均粒径」の値は、任意の100個の粒子の粒径を透過型電子顕微鏡(TEM)または走査型電子顕微鏡(SEM)により得られたイメージから測定、算出された値を意味する。この際、「粒径」とは、粒子の輪郭線上の2点間の距離のうち、最大の長さを意味する。
(モリブデン化合物)
モリブデン化合物は、後述するように、シラノール基の脱水反応触媒としての機能を有する。
モリブデン化合物としては、特に制限されないが、酸化モリブデン、モリブデン金属が酸素との結合からなる酸根アニオン(MoO n−)を含有する化合物が挙げられる。
前記酸根アニオン(MoO n−)を含有する化合物としては、特に制限されないが、モリブデン酸、HPMo1240、HSiMo1240、NHMo12等が挙げられる。
上述のモリブデン化合物のうち、コストの観点から、酸化モリブデンを用いることが好ましい。また、上述のモリブデン化合物は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
モリブデン化合物の使用量は、特に制限されないが、シリコン化合物の質量に対して、5〜70質量%であることが好ましく、10〜50質量%であることがより好ましい。モリブデン化合物の使用量が5質量%以上であると、シラノール基の少ないシリカが得られうることから好ましい。一方、モリブデン化合物の使用量が70質量%以下であると、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の機械的強度に優れることから好ましい。
(焼成)
シリコン化合物をモリブデン化合物存在下で焼成することにより、2相共連続型シリカ構造体を得ることができる。この際、得られるシリカ構造体は、好ましくはQ4構造のケイ素原子を含むシリカであり、より好ましくは実質的にQ4構造のケイ素原子からなるシリカであり、さらに好ましくはQ4構造のケイ素原子からなるシリカである。
モリブデン化合物が存在下でシリコン化合物を焼成すると、得られるシリカの孔の表面にモリブデン化合物が付着膜を形成する。そして、このような付着膜を有するシリカをさらに高温で焼成すると、モリブデン化合物が昇華すると共に、シリカ中のシラノールの脱水反応が生じ、シラノール基の少ない、または存在しない2相共連続型シリカ構造体を合成することができる(フラックス法)。これにより、例えば、Q4構造のケイ素原子は疎水性に優れることからシリカ表面に好適に有機高分子の層を形成することができ、また、形成されたシリカおよび有機高分子は高い密着力を有しうる。また、Q4構造のケイ素原子に変換するために長時間での高温焼成が不要となるため、生産性、コスト性に優れる。
焼成における雰囲気は、特に制限されず、空気雰囲気、酸素雰囲気、窒素、アルゴン等の不活性雰囲気等が挙げられる。これらのうち、コストの観点から空気雰囲気であることが好ましい。
焼成温度は特に制限されないが、750℃以上であることが好ましく、800〜1200℃であることがより好ましく、900〜1100℃であることがさらに好ましい。焼成温度が750℃以上であると、モリブデン化合物の昇華を伴いながら好適に2相共連続型シリカ構造体を形成できることから好ましい。
焼成温度までの昇温にかける時間は、1〜10時間であることが好ましい。また、焼成温度における保持時間は、5分〜24時間であることが好ましい。
焼成方法としても特に制限されず、例えば、焼成炉等を使用することができる。
(2相共連続型シリカ構造体)
シリコン化合物をモリブデン化合物存在下で焼成して得られるシリカは、2相共連続構造を有する。なお、2相共連続構造(シリカ中のシラノール基の含有率、比表面積、シリカ骨格の厚み等)については、使用するシリコン化合物およびモリブデン化合物の種類、これらの使用量、焼成温度、焼成時間等を適宜調整することで、制御することができる。
なお、得られた2相共連続型シリカ構造体をアンモニア水溶液、水酸化ナトリウム水溶液で洗浄することにより、2相共連続型シリカ構造体中の表面のモリブデンを除去することができ、これによりモリブデン含有量を制御することができる。
なお、シリカ中のシラノール基が少ないほど疎水性に優れることから、後述する有機高分子層を好適に形成することができる。
[工程(2)]
工程(2)は、工程(1)で得られた2相共連続型シリカ構造体表面の少なくとも一部に有機高分子層を形成する工程である。
(有機高分子層の形成)
有機高分子層の形成方法については、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。
例えば、一実施形態において、工程(1)で得られた2相共連続型シリカ構造体と熱可塑性樹脂の溶液とを混合した溶媒を調製し、次いで溶媒を除去することで、2相共連続型シリカ構造体表面に有機高分子層を形成することができる。
また、一実施形態において、工程(1)で得られた2相共連続型シリカ構造体に、硬化性樹脂を溶媒に溶解した溶液を塗布、乾燥し、紫外線等で硬化することで、2相共連続型シリカ構造体表面に有機高分子層を形成することができる。
<2相共連続型有機高分子構造体の製造方法>
2相共連続型有機高分子構造体は、通常、上述の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のシリカを除去して得ることができる。すなわち、2相共連続型有機高分子構造体の製造方法は、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体からシリカを除去する工程(3)を含む。
[工程(3)]
工程(3)は、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体、好ましくは上述の工程(2)で得られた2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体からシリカを除去する工程である。
(シリカの除去方法)
シリカの除去方法としては、特に制限されず、シリカを溶解する公知の方法を適宜採用することができる。例えば、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体をフッ化水素、フッ化水素の水溶液、水酸化ナトリウムなどアルカリ水溶液と接触させる方法が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の製造>
[実施例1]
(工程(1))
フラックス法により2相共連続型シリカ構造体を合成した。
より詳細には、シリコン化合物であるシリカゲル(シリカゲル60、球状、平均粒径40〜50μm、関東化学株式会社製)8gと、モリブデン化合物である酸化モリブデン(和光純薬工業株式会社製)2gとを乳鉢で混合し、混合物10gを得た。得られた混合物10gを焼成装置として、セラミック電気炉ARF−100K型(AMF−2P型温度コントローラ付)(株式会社アサヒ理化製作所製)にて1000℃で1時間焼成した。酸化モリブデンが殆ど昇華し、7.6gのシリカ構造体の粉末を得た。
形態観察装置VE−9800(株式会社キーエンス製)を用いてSEM観察を行ったところ、得られたシリカ構造体は外表面から内部全体までに空洞トンネルが貫通し、シリカと空気の2相が互いに連続相となる2相共連続型構造であることを確認した(図1)。
また、2相共連続型シリカ構造体のケイ素原子の構造を評価した。より詳細には、JNM−ECA600(日本電子株式会社製)を用いて、29Si CP/MAS NMR測定を行った。この際、ケミカルシフトのリファレンスは別途CP/MAS法でポリジメチルシランを測定し、得られたピークを−33.8ppmとした。その結果、80〜120ppmまでの範囲内にQ2、Q3、Q4由来のピークは観察されなかった。このことは、得られた2相共連続型シリカ構造体がQ4構造のケイ素原子からなることを示す。より詳細には、29Si CP/MAS NMR測定においては、シリカがQ2、Q3構造に基づくケイ素原子を含む場合、すなわち、シラノール基を有する場合、シラノール基のプロトンのスピン転移によりシグナルが観測される。しかしながら、シリカがシラノール基を有さない場合、シラノール基のプロトンのスピン転移が起こらないため、Q4構造を含めてシグナルは観測されなくなる。つまり、シラノール基を有さないQ4結合からなるシリカは、29Si CP/MAS NMR測定ではピークが観察されないのである。なお、上述のシリコン化合物(シリカゲル)を用いて29Si CP/MAS NMR測定を行ったところ、得られたデータから、Q3を主結合とするシリカゲルであることが確認された。
さらに、得られた2相共連続型シリカ構造体の比表面積を測定した。比表面積はTris star 3000型装置(マイクロメリティクス社製)を用い、BET法(窒素ガス吸着/脱着法)により測定した。また、ポアサイズ分布はポア体積分率対ポアサイズのプロットから見積もった。その結果、2相共連続型シリカ構造体のBET表面積は19m/gであった。上述のシリコン化合物(シリカゲル)のBET表面積は797m/gであったことから、2相共連続型シリカ構造体は緻密な構成を有し、シリカ中にはミクロポアが存在しないことが示唆された。
また、得られた2相共連続型シリカ構造体の表面極性を水蒸気吸着測定試験により評価した。具体的には、BELSORP−18PLUS HT(日本ベル株式会社製)を用い、2相共連続型シリカ構造体の水蒸気吸着測定を行った。その結果、2相共連続型シリカ構造体は水をほとんど吸着せず、表面極性が非常に低いことが確認された。なお、シリコン化合物(シリカゲル)について同様の試験を行ったところ、大量の水を吸着した。
さらに、得られた2相共連続型シリカ構造体中のモリブデンの分析を行った。エネルギー分散型X線分析(TEM−EDS分析)を行ったところ、モリブデンは2相共連続型シリカ構造体のシリカ表面およびシリカ内部に同時に存在していることが分かった。
また、得られた2相共連続型シリカ構造体中のモリブデンの含有量を測定した。より詳細には、蛍光X線測定装置ZSX100e(株式会社リガク製)を用いて蛍光X線定量評価を行った。得られたデータから、2相共連続型シリカ構造体中のモリブデン含有量は1.0質量%であった。
(工程(2))
0.5gのポリメタクリル酸メチル樹脂(Mw550000、融点>150℃、和光純薬工業株式会社製)を10mLのクロロホルム(CHCl)に溶解した。得られた溶液に、工程(1)で得られた2相共連続型シリカ構造体を1g分散し、分散液を室温(25℃)で10時間静置し、クロロホルムを自然蒸発させた。その結果、2相共連続型シリカ構造体の表面にポリメタクリル酸メチル樹脂の層を有する2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体1.48gを得た。
表面観察装置VE−9800(株式会社キーエンス製)を用いて2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のSEM観察を行ったところ、共連続構造を維持したまま、シリカの表面に厚みが15〜25nmのポリメタクリル酸メチル樹脂層が形成されていることを確認した(図2Aおよび図2B)。
[実施例2]
(工程(1))
実施例1と同様の方法で2相共連続型シリカ構造体を合成した。
(工程(2))
1gポリアクリロニトリル樹脂(Mw15000、和光純薬工業株式会社製試薬)を10mLのジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した。得られた溶液に、工程(1)で得られた2相共連続型シリカ構造体を1g分散し、分散液を80℃で3時間撹拌した。撹拌しながら加熱によりDMSOを除去することで、2相共連続型シリカ構造体の表面にポリアクリロニトリル樹脂の層を有する2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体2gを得た。
実施例1と同様の方法でSEM観察を行ったところ、共連続構造を維持したまま、シリカの表面にポリアクリロニトリル樹脂層が形成されていることを確認した。
[比較例1]
実施例1の工程(1)と同様の方法で、2相共連続型シリカ構造体を合成した。
[評価]
実施例1および2で得られた2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体並びに比較例1で得られた2相共連続型シリカ構造体を用いて、機械的強度の評価を行った。
具体的には、粉末試料を少量とり、SEM観察用の導電性テープ上でスパチュラを用いて1分間すり潰す操作を行った。次いで、SEMにより試料を観察した。
その結果、実施例1の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体は、破砕がなく、優れた機械的強度を示すことが確認できた(図3a)。
実施例2の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体についても、破砕がなく、優れた機械的強度を示すことが確認できた。
他方、比較例1の2相共連続型シリカ構造体については、破砕され、2相共連続の構造はほぼ崩れた(図3b)。
以上の結果から、実施例1および2に係る2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体は機械的強度に優れることが示された。
<2相共連続型有機高分子構造体の製造>
[実施例3]
(工程(1)および(2))
実施例1と同様の方法で2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体を製造した。
(工程(3))
工程2で得られた2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体0.5gを、20%のフッ化水素の水溶液中に5時間浸漬した。次いで、水洗浄を行い、乾燥することで、0.23gの2相共連続型ポリメタクリル酸メチル構造体を得た。
実施例1と同様の方法でSEM観察を行ったところ、得られたポリメタクリル酸メチル樹脂構造体は2相共連続構造であり(図4a,b)、ポリメタクリル酸メチル構造体の骨格構造が中空構造であることが確認された(図4c)。
また、実施例1と同様の方法で高倍率でのSEM観察を行ったところ、ポリメタクリル酸メチル樹脂の厚みは15〜25nmであり、シリカを除去する前の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のポリメタクリル酸メチル樹脂層の厚みと一致していることが確認された(図4d)。
[合成例]
フラックス法により2相共連続型シリカ構造体を合成し、その構成を確認した。
より詳細には、2gのモリブデン化合物であるリンモリブデン酸(HPMo1240、和光純薬工業株式会社製)をエタノール100mLに溶解した。得られた溶液に、シリコン化合物であるシリカゲル(無定形、平均粒径40〜50μm、メルク株式会社製)8gを分散させ、混合物10g(固形分)を得た。得られた混合物10gを焼成装置として、セラミック電気炉ARF−100K型(AMF−2P型温度コントローラ付)(株式会社アサヒ理化製作所製)にて1000℃で1時間焼成した。酸化モリブデンが殆ど昇華し、7.8gのシリカ構造体の粉末を得た。
得られたシリカ構造体を、実施例1と同様の方法でSEM観察したところ、得られたシリカ構造体は外表面から内部全体までに空洞トンネルが貫通し、シリカと空気の2相が互いに連続相となる2相共連続型構造であることを確認した。
また、2相共連続型シリカ構造体の化学結合を実施例1と同様の方法で評価したところ、Q4結合からなる2相共連続型シリカ構造体であることが確認された。

Claims (6)

  1. シリカおよび有機高分子を含む複合相と空気相とを有する2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体であって、
    前記有機高分子が、前記シリカの表面の少なくとも一部に層状に配置される、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体。
  2. 前記シリカが、Q4構造を有するケイ素からなる、請求項1に記載の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体。
  3. 前記複合相が、さらにモリブデンを含む、請求項1または2に記載の2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の2層共連続型シリカ−有機高分子複合構造体のシリカを除去して得られる、2層共連続型有機高分子構造体。
  5. シリコン化合物をモリブデン化合物存在下で焼成して2相共連続型シリカ構造体を得る工程(1)と、
    前記2相共連続型シリカ構造体表面の少なくとも一部に有機高分子層を形成する工程(2)と、
    を含む、2相共連続型シリカ−有機高分子複合構造体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の方法で得られた2層共連続型シリカ−有機高分子複合構造体からシリカを除去する工程(3)を含む、2層共連続型有機高分子構造体の製造方法。
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