JP2016120081A - 滅菌装置 - Google Patents

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Takashi Koyama
高志 小山
晃 中沢
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Abstract

【課題】廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが収容されているのかの特定を容易にすること。【解決手段】カートリッジから読み取られた情報に従って、滅菌処理を行うために当該カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定し、当該滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、当該カートリッジを、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に搬送し、また、当該滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、当該滅菌剤が収容されている収容部を有するカートリッジが当該収容容器に収容されていることを示す情報を当該収容容器に付加することを特徴とする。【選択図】図19

Description

本発明は、滅菌装置に関し、特に、カートリッジから得られる滅菌剤を用いて滅菌処理を行う滅菌装置に関する。
注射器や手術道具などの医療器具は、使用後に滅菌しなければ病原菌が付着していることがあり、人体に悪影響を及ぼすおそれがあるため再使用することができない。そのため、医療器具等の滅菌が必要な対象物を滅菌処理する滅菌装置がある。
滅菌剤は取扱いが危険な溶剤もあるため、ユーザの安全性を考慮して滅菌剤容器から自動供給された滅菌剤で被滅菌物を滅菌する滅菌装置がある。
例えば特許文献1には過酸化水素容器内の過酸化水素溶液を排液針で排液する技術が開示されている。
特許文献2には蒸気滅菌後のプラスチック容器の外表面を乾燥させるために滅菌室に乾燥エアを供給する技術が開示されている。
特開2013−172986号公報 特開平8−196605号公報
また、例えば、滅菌剤が10個の容器(カプセル)に小分けされたカプセル型のカートリッジの一部の未使用のカプセルに残っている当該カートリッジを、使用期限切れなどの理由で自動的に廃棄する機能が知られている。
しかしながら、一部の未使用のカプセルを有するカートリッジを自動的に廃棄する場合には、そのカートリッジを特別管理廃棄物として廃棄する必要がある。
そのため、従来、廃棄されるカートリッジが、一部の未使用のカプセルを有するカートリッジであるか、それとも、全てのカプセルが使用済みのカートリッジであるかを判断するために、ユーザは、全てのカプセルに対して穴があるかを確認しなければならず、その作業が煩雑であった。
また、従来、例えば、滅菌剤が10個の容器(カプセル)に小分けされたカプセル型のカートリッジの一部の未使用のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジを、当該滅菌剤が使用期限切れの場合には、廃棄ボックス(廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器)に自動的に滅菌装置が搬送することで、ユーザはその廃棄ボックスを持ち運び廃棄している。
しかしながら、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジを廃棄ボックスに搬送し、その廃棄ボックスには、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジのみが収容されているのであれば、その廃棄ボックスは、特別管理廃棄物にはならないが、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが廃棄ボックスに収容されている場合には、特別管理廃棄物になってしまう。
そのため、ユーザは、廃棄ボックスに、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが収容されているのか、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジのみが収容されているのかを、廃棄ボックスを確認しただけでは判断することができず、結局、廃棄ボックスの中に収容されているカートリッジを詳細に確認する必要があり、その作業が煩雑であった。
そこで、
本発明の第1の目的は、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが収容されているのか、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジのみが収容されているのかの特定を容易にするための仕組みを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、廃棄されるカートリッジが、一部の未使用のカプセルを有するカートリッジであるか、それとも、全てのカプセルが使用済みのカートリッジであるかの特定を容易にするための仕組みを提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明による滅菌装置は、。
本発明によれば、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが収容されているのか、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジのみが収容されているのかの特定を容易にするための仕組みを提供することができる。
また、本発明によれば、廃棄されるカートリッジが、一部の未使用のカプセルを有するカートリッジであるか、それとも、全てのカプセルが使用済みのカートリッジであるかの特定を容易にするための仕組みを提供することができる。
本発明に係る滅菌装置のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係る滅菌装置のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係る滅菌装置による全工程の一例を示す図である。 本発明に係る滅菌装置による全工程の一例を示す図である。 印字工程(内部残量なし)の詳細処理の一例を示す図である。 印字工程(内部残量有り)の詳細処理の一例を示す図である。 ラベル貼付工程(内部残量なし)の詳細処理の一例を示す図である。 ラベル貼付工程(内部残量有り)の詳細処理の一例を示す図である。 滅菌処理の詳細処理の一例を示す図である。 滅菌前工程の詳細処理の一例を示す図である。 滅菌工程の詳細処理の一例を示す図である。 換気工程の詳細処理の一例を示す図である。 本発明に係る滅菌装置および滅菌剤供給装置のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係る滅菌装置および滅菌剤供給装置のハードウエアの構成の一例を示す図である。 本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の変形例を示す図である。 本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の変形例を示す図である。 本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の一例を示す図である。 印字工程(内部残量なし)の詳細処理(a)、及び印字工程(内部残量有り)の詳細処理(b)の一例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る滅菌装置における実施の形態について説明する。
図1を説明する。
図1を用いて、本発明に係る滅菌装置のハードウエアの構成の一例について説明する。
100は、本発明に係る滅菌装置であり、101は、カートリッジ取付用扉であり、102は、表示部であり、103は、印刷部103であり、104は、滅菌室の扉である。
すなわち、滅菌装置100は、滅菌剤が収容される収容部を複数有するカートリッジの当該収容部に収容されている滅菌剤を用いて滅菌対象物を滅菌する滅菌処理を行う装置である。
カートリッジ取付用扉101は、滅菌剤(過酸化水素、又は過酸化水素溶液の液体)が充填された容器であるカートリッジを取り付けるための扉である。
カートリッジ取付用扉101を開くと、カートリッジの取り付け場所があり、ユーザは、そこにカートリッジを取り付けることができるようになる。
表示部102は、液晶ディスプレイなどのタッチパネルの表示画面である。
印刷部103は、滅菌処理の履歴や滅菌結果を印刷用紙に印刷するプリンタであり、適宜、滅菌処理の履歴や滅菌結果を印刷用紙に印刷する。
滅菌室の扉104は、例えば医療用器具などの被滅菌対象物(被滅菌物)を滅菌するために、該被滅菌物を滅菌室に入れるための扉である。滅菌室の扉104を開くと、滅菌室があり、そこに該被滅菌物を入れて、滅菌室の扉104を閉じることで、滅菌室内に被滅菌対象物を入れることができる。
滅菌室は、所定の容量の筐体である。滅菌室内の気圧(圧力)は大気圧から真空圧までの圧力を維持することが可能である。
また、滅菌室内の温度は、滅菌処理中において、所定の範囲の温度に維持されている。
本発明に係る滅菌装置100は、演算処理部(MPU等)201と、表示部102と、印刷部103と、ロック動作制御部202と、抽出針動作制御部203と、カートリッジ取付用扉101と、液センサ204と、カートリッジ205と、RF−IDリーダ/ライタと、液送ロータリーポンプ207と、濃縮炉208と、気送加圧ポンプ209と、吸気用HEPAフィルタ210と、弁(V1)211と、弁(V3)212と、弁(V4)213と、計量管214と、弁(V2)215と、気化炉216と、弁(V5)217と、弁(V9)227と、弁(V7)226と、滅菌室(真空チャンバーとも言う)219と、真空ポンプ220と、排気用HEPAフィルタ221と、滅菌剤分解装置222とから構成されている。
滅菌装置100は、滅菌剤が入っているカートリッジ205の中から、滅菌剤を取り出して対象物を滅菌する装置である。
演算処理部(MPU等)201は、演算処理を行い、滅菌装置100を構成する各ハードウエアを制御する。
液センサ204は、カートリッジ205内の液体の滅菌剤が、抽出針(注射針)から液送ロータリーポンプ207に導通(連結)している管(導管)を通っているかを検出する装置である。
具体的には、該管に赤外線を照射して得られるスペクトルから滅菌剤が該管を通っているかを検出することができる。
RF−IDリーダ/ライタ206は、カートリッジ205の下側に備え付けられているRF−IDから、シリアル番号、製造年月、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式を読み取ることができる装置である。
また、RF−IDリーダ/ライタ206から、カートリッジ205の下側に備え付けられているRF−IDに、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式を書き込むこと、RF−IDに書き込まれた記録を初期化できる装置である。
また、RF−IDリーダ/ライタ206は、カートリッジ取付用扉101の裏にあるカートリッジの取り付け場所の下部に設置されており、カートリッジ205の下側に備え付けられているRF−IDを読み取ること、及び初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式等のデータをRF−IDに書き込むこと、RF−IDに書き込まれた記録を初期化が可能である。
液送ロータリーポンプ207は、濃縮炉208と導管により導通して(繋がって)おり、また、液センサ204と導管により導通している。
液送ロータリーポンプ207は、カートリッジ205内の液体の滅菌剤をポンプにより吸引して、導管を通して滅菌剤を濃縮炉208に送る装置である。
また、液送ロータリーポンプ207は、液センサ204と連携して、カートリッジ205から、滅菌剤の所定量を吸引することができる。
濃縮炉208は、液送ロータリーポンプ207と、気送加圧ポンプ209と、計量管214と、排気用HEPAフィルタ221と、それぞれ導管により導通している。
濃縮炉208は、液送ロータリーポンプ207から導管を通じて送り込まれた滅菌剤を、ヒータを用いて加熱し、滅菌剤に含まれる水分などを蒸発(気化)させ滅菌剤を濃縮する。
また、気化した水は、気送加圧ポンプ209から導管を通して送り込まれる空気により、排気用HEPAフィルタ221に導通している導管に押し出され、濃縮炉208内から排気される。また、計量管214と濃縮炉208との間の導管の間には弁(1)211が設けられている。
気送加圧ポンプ209は、それぞれ、濃縮炉208と、吸気用HEPAフィルタ210と、導管により導通している。気送加圧ポンプ209は、滅菌装置100の外気(空気)を、吸気用HEPAフィルタ210を介して、吸気用HEPAフィルタ210との導管により導通して濃縮炉208に送る装置である。
吸気用HEPAフィルタ210は、それぞれ、気送加圧ポンプ209と、滅菌室219と、気化炉216と、導管により導通している。吸気用HEPAフィルタ210は、滅菌装置100の外の外気(空気)中のちりやほこり、雑菌などを、HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタでフィルタリングして空気を清浄する。
そして、その清浄された空気は、気送加圧ポンプ209により導管を通して濃縮炉208に送られる。また、清浄された空気は、気化炉216との導管により導通して気化炉216に送り込まれたり、滅菌室219との導管により導通して滅菌室219に送り込まれる。
すなわち、吸気用HEPAフィルタ210は、滅菌装置100の外の外気(空気)と導通している。そのため、気送加圧ポンプ209と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管と、滅菌室219と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管と、気化炉216と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管は、吸気用HEPAフィルタ210を介して、外気(空気)と導通している。
また、吸気用HEPAフィルタ210と気化炉216との間の導管には、弁(V9)227が設けられている。また、吸気用HEPAフィルタ210と滅菌室219との間の導管には、弁(V7)226が設けられている。
弁(V1)211は、濃縮炉208と計量管214との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで濃縮炉208と計量管214との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで濃縮炉208と計量管214との間の導管による導通を不可能にする弁である。
弁(V3)212は、計量管214と滅菌室219との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで計量管214と滅菌室219との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで計量管214と滅菌室219との間の導管による導通を不可能にする弁である。
また、この弁は、計量管214の近くに設けられており、少なくとも後述する弁(V4)よりも計量管214側の位置に設けられている。
弁(V4)213は、計量管214と滅菌室219との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで計量管214と滅菌室219との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで計量管214と滅菌室219との間の導管による導通を不可能にする弁である。
また、この弁は、滅菌室219の近くに設けられており、少なくとも後述する弁(V3)よりも滅菌室219側の位置に設けられている。
本実施例では、弁(V4)212、弁(V3)213の開け閉めにより、計量管と滅菌室との間の導管の導通を可能にするか、不可能にするかを行っているが、弁(V4)213、弁(V3)213のどちらか一方の弁の開け閉めにより、計量管と滅菌室との間の導管の導通を可能にするか、不可能にするかを行うようにしてもよい。
すなわち、弁(V4)213、弁(V3)213のどちらか一方の弁のみを設け、そのどちらか一方の弁の開け閉めを行うことにより、計量管と滅菌室との間の導管の導通を可能にするか、不可能にするかを行うようにすることもできる。
計量管214は、濃縮炉208と、気化炉216と、滅菌室219のそれぞれとの間の導管により導通している。
計量管214は、弁(V1)211を開くことにより、濃縮炉208から滅菌剤が流入し、弁(V3)212、及び弁(V4)213を開くことにより、カートリッジ205内から吸入した不要な空気、及び/又は、吸気用HEPAフィルタ210から濃縮炉208内に流入して濃縮炉208内から計量管214内に流入した不要な空気を、計量管214により取り除く装置である。
弁(V2)215は、計量管214と、気化炉216との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで計量管214と気化炉216との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで計量管214と気化炉216との間の導管による導通を不可能にする弁である。
気化炉216は、計量管214と、吸気用HEPAフィルタ210と、滅菌室219とのそれぞれとの間の導管により導通している。気化炉216は、本発明の気化室の適用例である。
気化炉216は、真空ポンプ220により減圧されることで、滅菌剤を気化させる装置である。
弁(V5)217は、気化炉216と、滅菌室219との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで気化炉216と滅菌室219との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで気化炉216と滅菌室219との間の導管による導通を不可能にする弁である。
弁(V9)227は、気化炉216と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで気化炉216と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで気化炉216と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管による導通を不可能にする弁である。すなわち、弁(V9)227は、気化炉216と外気(大気)との導通を開閉できる弁である。
弁(V7)226は、滅菌室219と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管に設けられた弁であって、弁を開けることで滅菌室219と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管による導通を可能にし、弁を閉めることで滅菌室219と吸気用HEPAフィルタ210との間の導管による導通を不可能にする弁である。すなわち、弁(V7)226は、滅菌室219と外気(大気)との導通を開閉できる弁である。
滅菌室(真空チャンバーとも言う)219は、例えば医療用器具などの被滅菌対象物を滅菌する所定の容量の筐体である。
滅菌室内の圧力は大気圧から真空圧までの圧力を維持することが可能である。
また、滅菌室内の温度は、滅菌処理中において、所定の範囲の温度に維持されている。
また、滅菌室219内には、圧力センサが備えられており、圧力センサにより滅菌室219内の圧力(気圧)を測定することができる。
滅菌装置100は、この圧力センサにより測定された滅菌室219内の気圧を用いて、滅菌室219内等の圧力(気圧)が所定の気圧になっているかを判定する。
真空ポンプ220は、滅菌室219内、気化炉216内、計量管214内、計量管214と気化炉216との間の導管内、気化炉216と滅菌室219との間の導管内、計量管214と滅菌室219との間の導管内の空間の気体を吸引して、それぞれの空間内を減圧し真空状態(大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態)にする装置である。
真空ポンプ220は、滅菌室219との間で導管により導通されており、排気用HEPAフィルタ221との間で導管により導通されている。
排気用HEPAフィルタ221は、真空ポンプ220との間で導管により導通されている。また、排気用HEPAフィルタ221は、排気蒸発炉224との間で導管により導通されている。
また、排気用HEPAフィルタ221は、滅菌剤分解装置222との間で導管により導通されている。また、排気用HEPAフィルタ221は、濃縮炉208との間で導管により導通されている。
排気用HEPAフィルタ221は、真空ポンプ220により、滅菌室219内等から吸引された気体を、真空ポンプ220との間の導管から送られてきた気体内のちりやほこり、雑菌などを、HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタでフィルタリングして、吸引された気体を清浄する。
そして、清浄された気体は、滅菌剤分解装置222と排気用HEPAフィルタ221との間の導管を通り、滅菌剤分解装置222に送られ、滅菌剤分解装置222により該気体に含まれる滅菌剤の分子を分解し、分解後の分子を滅菌装置100の外に放出する。
また、排気用HEPAフィルタ221は、濃縮炉208と排気用HEPAフィルタ221との間の導管により濃縮炉208から排気される気体を清浄する。
この気体は、濃縮炉208で、滅菌剤が加熱されて、気化された水であるが、微量の滅菌剤を含むため、滅菌剤分解装置222と排気用HEPAフィルタ221との間の導管を通り、滅菌剤分解装置222に送られる。
そして、滅菌剤分解装置222により該気体に含まれる滅菌剤の分子を分解し、分解後の分子を滅菌装置100の外に放出する。
また、排気用HEPAフィルタ221は、排気蒸発炉224から、排気蒸発炉224と排気用HEPAフィルタ221との間の導管を通り送られてくる気化された滅菌剤を清浄する。
そして、その清浄された滅菌剤(気体)は、滅菌剤分解装置222と排気用HEPAフィルタ221との間の導管を通り、滅菌剤分解装置222に送られ、滅菌剤分解装置222により該気体に含まれる滅菌剤の分子を分解し、分解後の分子を滅菌装置100の外に放出する。
排気用HEPAフィルタ221は、導管を通り送られてくる気体を清浄することで、滅菌剤分解装置222にほこりやごみが溜まりにくくし、滅菌剤分解装置222の製品寿命を延ばすことができる。
滅菌剤分解装置222は、排気用HEPAフィルタ221との間の導管により導通されている。滅菌剤分解装置222は、滅菌剤分解装置222と排気用HEPAフィルタ221との間の導管から送られてくる気体に含まれる滅菌剤の分子を分解して、分解して生成される分子を滅菌装置100の外に放出する。
滅菌剤分解装置222は、滅菌剤を分解する装置であって、例えば、滅菌剤が過酸化水素、又は過酸化水素溶液である場合、気化された過酸化水素を、二酸化マンガンを触媒として用いて、水と酸素に分解することができる装置である。
カートリッジ印刷部230はカートリッジの収容室228に取り付けられた装置で、カートリッジ205の天井部に、カートリッジ205内部の状態を印字することにより、カートリッジ205の外側から内部状態が判断できるようにする装置である。カートリッジ印刷部230は、本発明の付加手段の適用例である。
229は、本発明の、カートリッジを収容する収容室の適用例である。
次に、図2について説明する。
図2は、図1の変形例である。図2の基本構成は、図1と同じであり、図1と異なる点は、図1にはカートリッジ印刷部230を備えるのに対し、図2ではラベル貼付部231を備えている点である。
ラベル貼付部231は、カートリッジの収容室228に取り付けられた装置で、カートリッジ205の天井部に、カートリッジ205内部の状態を印字したラベルを貼り付けることにより、カートリッジ205の外側から内部状態が判断できるようにする装置である。ラベル貼付部231は、本発明の付加手段の適用例である。
ラベルは、あらかじめ印刷されたラベルを貼り付けることの他、カートリッジ205の内部状況をラベルに印刷してから貼り付けてもよい。
図3を説明する。
図3を用いて、本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の一例について説明する。
図3は、本発明に係るカートリッジの収容室228の断面図の一例である。
カートリッジ収容室は、カートリッジ205内の滅菌剤を、本体に供給するための取り出しユニットである。
302はカートリッジ205、あるいはカートリッジの収容室228内を乾燥させる際に加温することができるヒータ(加温手段)で、赤外線ヒータやプラズマを利用することができる。ヒータ302によって滅菌剤容器の外面に接して滅菌剤容器を加温することができ、乾燥中のみ加温することで、残留する滅菌剤の気化を促進することが可能になる。
したがって乾燥中以外は滅菌剤容器の外面を加温しないようにON/OFFの制御することができる。
303はカートリッジホルダであり、カートリッジ205が置かれる位置や移動する経路を有する。
ロック動作制御部(開閉制御手段)202は、カートリッジ取付用扉101の施錠、開錠の動作を行う部であり、カートリッジ取付用扉101を施錠することにより、カートリッジ取付用扉101を開かないようにし、また、カートリッジ取付用扉101を開錠することにより、カートリッジ取付用扉101を開けることができるようにする。
ロック動作制御部(開閉制御手段)202は内部空間に滅菌剤容器を収容する扉の開閉を制御する。またロック部によって施錠させずに、図示しないモータによってカートリッジ取付用扉101の開閉位置をモータがそれぞれ自動制御してもよい。
カートリッジ205は、滅菌剤(過酸化水素、又は過酸化水素溶液の液体)が充填され、密閉された容器である。
カートリッジ205の充填方式は、全ての滅菌剤が1つの滅菌剤収容室に入っているものと、滅菌工程における滅菌剤の使用量に応じた、複数の滅菌剤収容室を持つカートリッジとがある。
また、カートリッジ205の下側にはRF−IDの記憶媒体を備えており、その記憶媒体には、該カートリッジを識別する情報としてのシリアル番号と、該カートリッジの製造年月日、該カートリッジが初めて滅菌装置で使用された日時(初回使用日時)、該カートリッジ内に充填されている滅菌剤の残量および充填の方式が記憶されている。
このRF−IDは、カートリッジ205の中の滅菌剤の廃棄に係るデータ(シリアル番号、製造年月、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式の全て、またはいずれかのデータ)を記憶した記憶媒体である。
後に図7、図8、図9、図10で説明するが、カートリッジ205を廃棄する際に行う印字工程(ステップS120、ステップS121)、ラベル貼付工程(ステップS122、ステップS123)によりRF−IDの記録を初期化することも出来る。
すなわち、RF−IDを読み取り出来ない状態にすることが出来る。
カートリッジ205は、1つの外装容器に滅菌処理を複数回行える量の滅菌剤が入ったカートリッジである。
カートリッジ205内の滅菌剤収容室は、1つの場合と、滅菌工程における滅菌剤の使用量に応じた複数の滅菌剤収容室を持つカートリッジがある。
カートリッジ205には、滅菌剤として用いられる過酸化水素などの薬液が格納される。
滅菌装置100が、抽出針(注射針)をカートリッジに向けて、該カートリッジの上部から降ろすように動作することで、蓋の穴、キャップの穴に抽出針(注射針)が挿入される。
このとき、滅菌装置100は、注射針が蓋の穴、キャップの穴を貫通し、容器の下部に注射針の先端が来るように動作する。
ステップS103では、注射針をカートリッジに挿入することで、カートリッジ内の滅菌剤を抽出することが可能となると共に、カートリッジを取り出すことが出来ないようにすることができる。
抽出針動作制御部203は、カートリッジ内の滅菌剤を吸引するための抽出針(注射針)をカートリッジの上部から刺すために、当該抽出針を動作する部である。
すなわち、カートリッジ内の滅菌剤を吸引するための抽出針(注射針)をカートリッジの上部から刺す場合は、抽出針(注射針)をカートリッジに向けて、該カートリッジの上部から降ろすように動作することで、抽出針(注射針)をカートリッジの上部から刺すことができる。
また、抽出針(注射針)をカートリッジから抜く場合は、該カートリッジの上部に抽出針(注射針)を上げるように動作することで、抽出針(注射針)をカートリッジから抜くことができる。
抽出針は、カートリッジ内の滅菌剤を吸引するために滅菌剤収容室に穴を開けるストロー(細い筒)である。
カートリッジ205は、滅菌剤収容室が1つの場合、カートリッジホルダ303により所定の位置に固定され、滅菌工程における滅菌剤の使用量に応じた複数の滅菌剤収容室を持つ場合は、カートリッジホルダ303により所定の位置に移動、固定される。
カートリッジ205に取り付けられたカートリッジ印刷部230は、カートリッジ205の天井面にカートリッジ205の内部状態を印字するための印字アーム310をカートリッジの上部から移動するために、当該印字アームを動作する部である。
印字アーム310にはカートリッジ205の天井面にカートリッジ205の内部状態を印字するための複数の印刷版を有し、状況に応じた印刷版を選択し、カートリッジ205の天井面に印刷を行う。
印字アーム310が定型の印刷版を持たず、任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
次に、図4について説明する。
図4は、図3の変形例である。図4の基本構成は、図3と同じであり、図3と異なる点は、図3にはカートリッジ印刷部230を備えるのに対し、図4ではラベル貼付部231を備えている点である。
カートリッジ205に取り付けられたラベル貼付部231は、カートリッジ205の天井面にカートリッジ205の内部状態を印刷したラベルを貼り付けるための印字アーム310をカートリッジの上部から移動するために、当該印字アームを動作する部である。
印字アーム310はカートリッジ205の天井面にカートリッジ205の内部状態を印刷した複数のラベルを有し、状況に応じた印刷版を選択し、カートリッジ205の天井面に印刷を行う。
ラベルは、未記入の用紙にカートリッジ205の内部状況をラベルに印刷してから貼り付けてもよい。
印字アーム310が定型分を印刷したラベルを持たず、ラベルに任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
図5を説明する。
図5を用いて、本発明に係る滅菌装置による全工程の一例について説明する。
図5に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して、図に示す各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、電源が入れられると、まず、RF−IDリーダ/ライタ206(読取部/書込部)が、カートリッジ205の下側に設けられたRF−ID(記憶媒体)から、データを読み取る(ステップS101)。
RF−IDリーダ/ライタ206は、本発明の読取手段の適用例である。
ステップS101で、RF−ID(記憶媒体)から読み取られるデータとしては、該カートリッジを識別する情報としてのシリアル番号と、該カートリッジの製造年月日と、該カートリッジが滅菌装置で初めて使用された日時(初回使用日時)と、該カートリッジ内に充填されている滅菌剤の残量および充填の方式とがある。すなわち、ステップS101で読み取る情報は、収容室に収容されたカートリッジに付されている情報であって、滅菌処理を行うためにカートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定するための情報であり、カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤の使用期限に係る情報(カートリッジの製造年月日、及び/又は該カートリッジが滅菌装置で初めて使用された日時(初回使用日時))である。
すなわち、カートリッジ205に設けられたRF−ID(記憶媒体)には、予め、シリアル番号、製造年月日、初回使用日時(初回使用日時情報)、滅菌剤の残量および充填の方式が記憶されている。
なお、滅菌装置で初めて使用されるカートリッジのRF−IDには、初回使用日時(カートリッジが滅菌装置で初めて使用された日時)が記憶されていない。そのため、初めて使用されるカートリッジのRF−IDには、シリアル番号、製造年月日、滅菌剤の残量および充填の方式が記憶されているが、2回目以降に使用されるカートリッジのRF−IDには、シリアル番号、製造年月日、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式が記憶されている。
使用期限が切れたためカートリッジを廃棄するための印字工程を実施したカートリッジのRF−IDは、初期化されているため、シリアル番号、製造年月日、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式が記録されておらず、記録を読み取ることが出来ない。
したがって、ステップS101では、初めて使用されるカートリッジのRF−IDからは、シリアル番号、製造年月日、滅菌剤の残量および充填の方式、印字工程実施の有無が読み取られる。また、2回目以降に使用されるカートリッジのRF−IDからは、シリアル番号、製造年月日、初回使用日時、滅菌剤の残量および充填の方式、印字工程実施の有無が読み取られる。
印字工程実施済みのカートリッジのRF−IDからは、記録を読み取ることが出来ない。
そのため、ステップS102では、初めて使用されるカートリッジのRF−IDから初回使用日時が読み取れなかったとしても、シリアル番号、製造年月日、滅菌剤の残量および充填の方式が読み取ることが出来れば、RF−IDからデータが読み取れたと判定する。
次に、滅菌装置100は、ステップS101でRF−IDからデータが読み取れたと判定された場合は(ステップS102:YES)、滅菌装置100内のカートリッジの取り付け場所にカートリッジが設置されていると判断し、カートリッジ取付用扉101を施錠(ロック)する(ステップS103)。
すなわち、カートリッジを取り出すことが出来ないようにロック(施錠)する。このように、読取手段によりデータを読み取れた場合には、カートリッジ205を取り出すことが出来ないようにロックする。
また、たとえば、カートリッジに挿入される注射針を抜かないようにすることで、カートリッジを取り出すことが出来ないようにすることもできる。
すなわち、ステップS103で注射針をカートリッジに挿入することで、カートリッジ内の滅菌剤を抽出することが可能となると共に、カートリッジを取り出すことが出来ないようにすることができる。
このように、滅菌装置100内のカートリッジの取り付け場所にカートリッジが取り付けられた場合、カートリッジを取り出すことが出来ないようにロック(施錠)する。
滅菌装置100内のカートリッジの取り付け場所に、滅菌剤の余りが入っているカートリッジが取り付けられている場合、カートリッジを取り出すことが出来ないようにロック(施錠)しているため、ユーザに滅菌剤を触れさせないようにすることが出来るようになる。
以上のように、滅菌装置100が、カートリッジが滅菌装置に取り付けられている場合に、カートリッジを取り出すことが出来ないようにロックする。
そして、滅菌装置100は、カートリッジ内に滅菌1回分の滅菌剤の所定の量(例えば、8ミリリットル)があるか否かを判定する。
具体的には、RF−IDから取得した滅菌剤の残量が、滅菌1回分の所定の量よりも多いか否かを判定する。
すなわち、滅菌剤の残量が、滅菌1回分の所定の量よりも多いと判定された場合は、カートリッジ内に滅菌1回分の滅菌剤の所定の量がある(十分な滅菌処理を実行できる)と判断し(ステップS104:YES)、ステップS105の処理を行う。一方、滅菌剤の残量が、滅菌1回分の所定の量(例えば、8ミリリットル)よりも少ないと判定され場合は、カートリッジ内に滅菌1回分の滅菌剤の所定の量がない(十分な滅菌処理を実行できない)と判断し(ステップS104:NO)、ステップS120の処理を行う。
印字工程(ステップS120)の詳細は、図7を用いて、後で説明する。
滅菌装置100は、ステップS105において、RF−IDから取得したカートリッジの製造年月日から、所定の期間(例えば、13か月)を経過しているかを判断する。
そして、製造年月日から所定の期間を経過していると判定された場合は(ステップS105:NO)、十分な滅菌処理を実行できないと判定し、ステップS121の処理を行う。
印字工程(ステップS121)の詳細は、図8を用いて、後で説明する。
一方、製造年月日から所定の期間を経過していないと判定された場合は(ステップS105:YES)、十分な滅菌処理を実行できると判定し、ステップS106の処理を行う。
滅菌装置100は、ステップS106において、RF−IDから取得した初回使用日時から、所定の期間(例えば、2週間)を経過しているかを判断する(ステップS106)。
そのため、例えば、ステップS101では、初めて使用されるカートリッジのRF−IDからは、初回使用日時が読み取られないため、ステップS106において、RF−IDから取得した初回使用日時から、所定の期間(例えば、2週間)を経過していないと判定する(ステップS106:YES)。
そして、RF−IDから取得した初回使用日時から、所定の期間(例えば、2週間)を経過していると判定された場合は(ステップS106:NO)、十分な滅菌処理を実行できないと判定し、ステップS121の処理を行う。
一方、所定の期間(例えば、2週間)を経過していないと判定された場合は(ステップS106:YES)、十分な滅菌処理を実行できると判定し、ステップS107の処理を行う。
このように、滅菌装置100は、ステップS105、ステップS106では、ステップS101で読み取られた情報に従って、滅菌処理を行うためにカートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定している(判定手段)。
滅菌装置100は、ステップS107において、滅菌開始画面を表示部102に表示する。
滅菌装置100は、「滅菌剤を濃縮して滅菌するモード」ボタンと、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンのどちらか一方の選択をユーザから受け付け(ステップS110)、ユーザにより選択されたボタンのモードに従った滅菌処理(ステップS111)を行う。滅菌処理(ステップS111)の詳細は、図11を用いて、後で説明する。
このように、ユーザの指示により、滅菌処理するモードを1台の滅菌装置で切り替えて使用することが可能となる。
すなわち、「滅菌剤を濃縮して滅菌するモード」ボタンがユーザにより押下された場合は、滅菌剤を濃縮して、滅菌処理を行い、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンが押下された場合は、滅菌剤を濃縮しないで、滅菌処理を行う。
そして、滅菌装置100は、滅菌処理(ステップS111)が終了する。
滅菌装置100は、滅菌処理(ステップS111)を行った後、カートリッジの使用可能回数が上限に達していないかを確認する(ステップS119)。
カートリッジの使用可能回数が上限に達した場合(ステップS119:YES)は印字工程(ステップS120)を行う。
また、滅菌装置100は、ステップS120、ステップS121を実施後、ステップS112において、滅菌開始画面を表示部102に表示する。ただし、ステップS112で表示される滅菌開始画面内の「滅菌開始ボタン」は、ユーザにより押下出来ないように表示されている(「滅菌開始ボタン」がアクティブではない)。そのため、ユーザによる、滅菌処理の開始指示を受け付けないようにすること可能となる。
そして、滅菌装置100は、ステップS101でRF−IDから取得したシリアル番号から、カートリッジの取り付け場所に設置してあるカートリッジが、既に印字工程を行ったカートリッジであるか否かを判定する。
具体的には、滅菌装置100内のメモリ(記憶部)には、既に滅菌剤の有無を確認し印字したカートリッジは記録が初期化されており、ステップS101でRF−IDからシリアル番号等を読み取ることが出来ず、現在、滅菌装置100に取り付けられているカートリッジが、既に滅菌剤の有無を確認し印字したカートリッジである場合は、滅菌処理の開始指示に移行できない。
また、滅菌剤の有無を確認し印字したカートリッジであるか否かを判定する他の例についても、ここで説明する。
滅菌装置100は、ステップS120、あるいはステップS121の印字工程を行うと、カートリッジ205のRF−IDに、あらかじめ記録していた印字工程に関する記録を消す。
滅菌装置100は、ステップS102では、既に印字工程を実施したカートリッジである旨を示す情報を読み取ることがステップS101で出来たか否かを判定し、当該情報を読み取ることが出来たと判定された場合は(S102:YES)、ステップS103に移行し、当該情報を読み取ることが出来なかったと判定された場合は(S102:NO)ステップS116に処理を移行する。
このようにして、現在、滅菌装置100に取り付けられているカートリッジが、既に滅菌剤の排出処理済みのカートリッジであるか否かを判定することも可能である。
ステップS101で読み取られたデータが、ステップS104、ステップS105、ステップS106で、所定の条件を満たさないと判定された場合は、印字工程により、カートリッジ205の天井面に印刷する。
すなわち、ここで、所定の条件とは、1回の滅菌処理で用いられる滅菌剤の量がカートリッジ内に残っているかの条件、カートリッジの製造日から所定時間経過していないかの条件、カートリッジの初回使用日から所定時間経過していないかの条件を含む条件である。
ステップS120、あるいはステップS121の処理を行うと、滅菌装置100内のメモリ(記憶部)に、既に滅菌剤を廃棄するための印字工程を実施済みのカートリッジを識別するシリアル番号として、ステップS101で読み取ったシリアル番号を記憶する。
滅菌装置100は、ステップ115において、カートリッジ取付用扉101を開錠する。
ステップS115は、ロックを解除する適用例である。
例えば、カートリッジに挿入されている注射針をカートリッジから抜くことで、ロックを解除することもできる。
このように、ロックを解除する前に、カートリッジ205内の状態を確認し、カートリッジ205の天井面に滅菌剤が残っているかどうかを印字することで、廃棄作業を行うユーザの安全性を向上させる。
また、滅菌装置100は、ステップS102において、ステップS101でRF−IDからデータが読み取れなかったと判定された場合は(ステップS102:NO)、滅菌装置100内のカートリッジの取り付け場所にカートリッジが設置されていないと判断し、カートリッジ取付要求画面を表示する(ステップS116)。
カートリッジ取付要求画面には、「OK」ボタンが表示されている。
そして、滅菌装置100は、カートリッジ取付要求画面の「OK」ボタンがユーザにより押下されたかを判定し(ステップS117)、「OK」ボタンが押下された場合は(YES)、カートリッジ取付用扉101を開錠し(ステップS118)、処理をステップS101に戻す。一方、「OK」ボタンが押下されていない場合は(NO)、カートリッジ取付要求画面を表示し続ける。
カートリッジ取付用扉101の開錠、及び施錠は、ロック動作制御部202による動作により行われる。
次に、図6について説明する。図6は、図5の変形例である。
図6は、図4に示すラベル貼付部231を備えている場合のフローチャートである。
図6に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
図6では、図5に示す印字工程(内部残量なし)のステップS120の代わりに、図6では、ラベル貼付工程(内部残量なし)のステップS122の工程を実行する。
ステップS122の詳細処理は、図9を用いて後で説明する。
図6では、図5に示す印字工程(内部残量有り)のステップS121の代わりに、図6では、ラベル貼付工程(内部残量有り)のステップS123の工程を実行する。
ステップS123の詳細処理は、図10を用いて後で説明する。
次に、図7を用いて、図5のS120に示す印字工程の詳細処理の一例について説明する。
図7はカートリッジ印刷部230の印字アーム310により、カートリッジ205の天井面にカートリッジ205内部には滅菌剤が残っておらず、空の状態であることを印刷する工程を示す図である。
各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
まず、滅菌装置100は、カートリッジ印刷部230の印字アーム310にセットされた印刷版がカートリッジ内には滅菌剤が残っておらず、空である事を示す内容、例えば、『本容器内部は空の状態です』にセットされているか判断する(ステップS401)。
そして、滅菌装置100は、印字アームにセットされた印刷版が『本容器内部は空の状態です』以外の場合(ステップS401:NO)、印字アーム310の印刷版を『本容器内部は空の状態です』の印刷版に自動セットする(ステップS405)。
そして、滅菌装置100は、印字アーム310は複数の印刷版を保有でき、変更することが出来る。印刷版の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされた印刷版が『本容器内部は空の状態です』の場合(ステップS401:YES)、印字アーム310をカートリッジ205の天井面まで移動する(ステップS402)。
なお、ここでは、図17に示すように、滅菌剤容器から滅菌剤を抽出するために、カートリッジ205の滅菌剤の収容部の内部にある滅菌剤を抽出可能な抽出位置になるようにカートリッジ205の停止位置を重力方向に上昇移動して配置する場合は、印字アーム310はステップS402のように移動せず、カートリッジ205を移動することで印字を可能とする。
印字アーム310の先端には、センサが設置されており、センサにより、カートリッジ205と接触していることを確実とする。
次に、滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に設置した印字アーム310により、カートリッジ205の天井面に『本容器内部は空の状態です』の文字を印刷する(ステップS403)。
滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に『本容器内部は空の状態です』の文字を印刷した後、印字アーム310は、カートリッジの収容室228(滅菌剤インレット)の外に移動し(ステップS404)、カートリッジ印刷部230内で待機する。
滅菌装置100は、カートリッジ205のRF−IDに書き込まれている記録を初期化し、図5のS102において、カートリッジ205はRF−IDを読み取れない状態(ステップS102:NO)にする(ステップS414)。
つまり、滅菌装置100は、ステップS414を行ったカートリッジ205は如何なる状態でも、カートリッジ取付要求画面を表示し(S116)、滅菌処理(S111)に移行することが出来ない。
滅菌装置100は、印字アーム310が定型の印刷版を持たず、任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
次に、図8を用いて、図5のS121に示す滅菌処理の詳細処理の一例について説明する。
図8は、図5のS121に示す滅菌処理の詳細処理の一例を示す図である。
図8は図7と構成は同じであり、カートリッジ印刷部230の印字アーム310により、カートリッジ205の天井面にカートリッジ205内部に滅菌剤が残っていることを印刷する工程を示す図である。
各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
まず、滅菌装置100は、カートリッジ印刷部の印字アーム310にセットされた印刷版がカートリッジ内には滅菌剤が残っており、空の滅菌材容器と同様に廃棄すると非常に危険な状態となる事を示す内容、例えば、『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』にセットされているか判断する(ステップS406)。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされた印刷版が『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』以外の場合(ステップS406:NO)、印字アーム310の印刷版を『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の印刷版に自動セットする(ステップS407)。
滅菌装置100は、印字アーム310は複数の印刷版を保有でき、変更することが出来る。印刷版の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされた印刷版が『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の場合(ステップS406:YES)、印字アーム310をカートリッジ205の天井面まで移動する(ステップS402)。
なお、ここでは、図17に示すように、滅菌剤容器から滅菌剤を抽出するために、カートリッジ205の滅菌剤の収容部の内部にある滅菌剤を抽出可能な抽出位置になるようにカートリッジ205の停止位置を重力方向に上昇移動して配置する場合は、印字アーム310はステップS402のように移動せず、カートリッジ205を移動することで印字を可能としてもよい。
印字アーム310の先端には、センサが設置されており、センサにより、カートリッジ205と接触していることを確実とする。
そして、滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に設置した印字アーム310により、カートリッジ205の天井面に『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の文字を印刷する(ステップS403)。
滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の文字を印刷した後、印字アーム310は、カートリッジの収容室228(滅菌剤インレット)の外に移動し(ステップS404)、カートリッジ印刷部230内で待機する。
滅菌装置100は、カートリッジ205のRF−IDに書き込まれている記録を初期化し、図5のS102において、カートリッジ205はRF−IDを読み取れない状態(ステップS102:NO)にする(ステップS414)。
つまり、ステップS414を行ったカートリッジ205は如何なる状態でも、カートリッジ取付要求画面を表示し(S116)、滅菌処理(S111)に移行することが出来ない。
滅菌装置100は、印字アーム310が定型の印刷版を持たず、任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
次に、図9を用いて、図6のS122に示すラベル貼付工程の詳細処理の一例について説明する。
図9はラベル貼付部231の印字アーム310により、カートリッジ205の天井面に、カートリッジ205内部には滅菌剤が残っておらず、空の状態であることが記載されたラベルを貼り付ける工程を示す図である。
各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、ラベル貼付部231の印字アーム310にセットされたラベルが、カートリッジ内には滅菌剤が残っておらず、空である事を示す内容、例えば、『本容器内部は空の状態です』が印刷されたラベルがセットされているか判断する(ステップS409)。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされたラベルが『本容器内部は空の状態です』以外の場合(ステップS409:NO)、印字アーム310に『本容器内部は空の状態です』のラベルをセットする(ステップS411)。
滅菌装置100は、印字アーム310は複数のラベルを保有でき、変更することが出来る。ラベルの変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされたラベルが『本容器内部は空の状態です』の場合(ステップS409:YES)、印字アーム310をカートリッジ205の天井面まで移動する(ステップS402)。
なお、ここでは、図18に示すように、滅菌剤容器から滅菌剤を抽出するために、カートリッジ205の滅菌剤の収容部の内部にある滅菌剤を抽出可能な抽出位置になるようにカートリッジ205の停止位置を重力方向に上昇移動して配置する場合は、印字アーム310はステップS402のように移動せず、カートリッジ205を移動することで印字を可能とする。
印字アーム310の先端には、センサが設置されており、センサにより、カートリッジ205と接触していることを確実とする。
滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に設置した印字アーム310により、カートリッジ205の天井面に『本容器内部は空の状態です』の文字が印刷されているラベルを貼り付ける(ステップS410)。
滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に『本容器内部は空の状態です』の文字が印刷されているラベルを貼り付けた後、印字アーム310は、カートリッジの収容室228(滅菌剤インレット)の外に移動し(ステップS404)、カートリッジ印刷部230内で待機する。
滅菌装置100は、カートリッジ205のRF−IDに書き込まれている記録を初期化し、図6のS102において、カートリッジ205はRF−IDを読み取れない状態(ステップS102:NO)にする(ステップS414)。
つまり、ステップS414を行ったカートリッジ205は如何なる状態でも、カートリッジ取付要求画面を表示し(S116)、滅菌処理(S111)に移行することが出来ない。
印字アーム310が定型分を印刷したラベルを持たず、ラベルに任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
次に、図10を用いて、図6のS123に示すラベル貼付工程の詳細処理の一例について説明する。
図10は図9と構成は同じであり、ラベル貼付部231の印字アーム310により、カートリッジ205の天井面にカートリッジ205内部に滅菌剤が残っていることが記載されたラベルを貼り付ける工程を示す図である
各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、ラベル貼付部231の印字アーム310にセットされたラベルが、カートリッジ内には滅菌剤が残っており、空の滅菌材容器と同様に廃棄すると非常に危険な状態となる事を示す内容、例えば、『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』が印刷されたラベルがセットされているか判断する(ステップS412)。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされたラベルが『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』以外の場合(ステップS412:NO)、印字アーム310に『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』のラベルをセットする(ステップS413)。
滅菌装置100は、印字アーム310は複数のラベルを保有でき、変更することが出来る。ラベルの変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、印字アーム310にセットされたラベルが『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の場合(ステップS412:YES)、印字アーム310をカートリッジ205の天井面まで移動する(ステップS402)。
なお、ここでは、図18に示すように、滅菌剤容器から滅菌剤を抽出するために、カートリッジ205の滅菌剤の収容部の内部にある滅菌剤を抽出可能な抽出位置になるようにカートリッジ205の停止位置を重力方向に上昇移動して配置する場合は、印字アーム310はステップS402のように移動せず、カートリッジ205を移動することで印字を可能としてもよい。
印字アーム310の先端には、センサが設置されており、センサにより、カートリッジ205と接触していることを確実とする。
滅菌装置100は、カートリッジ205の天井面に設置した印字アーム310により、カートリッジ205の天井面に『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の文字が印刷されているラベルを貼り付ける(ステップS410)。
カートリッジ205の天井面に『本容器内部には滅菌剤が残っています。廃棄の際は取り扱いに充分ご注意ください。』の文字が印刷されているラベルを貼り付けた後、印字アーム310は、カートリッジの収容室228(滅菌剤インレット)の外に移動し(ステップS404)、カートリッジ印刷部230内で待機する。
カートリッジ205のRF−IDに書き込まれている記録を初期化し、図5のS102において、カートリッジ205はRF−IDを読み取れない状態(ステップS102:NO)にする(ステップS414)。
つまり、ステップS414を行ったカートリッジ205は如何なる状態でも、カートリッジ取付要求画面を表示し(S116)、滅菌処理(S111)に移行することが出来ない。
印字アーム310が定型分を印刷したラベルを持たず、ラベルに任意の文字を印刷できるプリンタの場合、印刷する内容の変更はカートリッジ印刷部230が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、印字アーム310の印刷内容を制御して各工程(処理)を実行する。
ステップS403、ステップS410では、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、滅菌剤が収容されている収容部を有するカートリッジが当該収容容器に収容されていることを示す情報を当該カートリッジに付加する付加手段の適用例である。
図11に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
図11に示すステップS501に示す工程を開始する際は、滅菌装置100の全ての弁(弁(V1)211、弁(V2)215、弁(V3)212、弁(V4)213、弁(V9)227、弁(V7)226)は、閉じている状態である。
まず、滅菌装置100は、ステップS501において、気送真空ポンプ(排気手段)220を動作し、滅菌室219の気体を吸引し、滅菌室219内の気圧が所定の気圧(例えば、45パスカル)になるまで減圧する滅菌前工程の処理を行う。滅菌前工程の処理の詳細な処理は、図12を用いて後で説明する。
真空ポンプ220は滅菌剤を用いて被滅菌物を滅菌処理する場合に滅菌室219を真空環境にする。
そして、滅菌装置100は、ステップS502において、滅菌室219に、滅菌剤を入れて、被滅菌対象物を滅菌する滅菌工程の処理を行う。滅菌工程の処理の詳細な処理は、図13を用いて後で説明する。
次に、滅菌装置100は、ステップS503において、滅菌室219内、及び気化炉216内に含まれている滅菌剤を取り除くための換気工程の処理を行う。換気工程の処理の詳細な処理は、図14を用いて後で説明する。
図12を説明する。
次に、図12を用いて、図11のS501に示す滅菌前工程の詳細処理の一例について説明する。
図12は、図5のS501に示す滅菌前工程の詳細処理の一例を示す図である。
図12に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
まず、滅菌装置100は、真空ポンプ220を動作し、滅菌室219の気体を吸引する処理を開始する(ステップS601)。
そして、滅菌装置100は、ステップS602において、滅菌室219内の圧力(気圧)が、所定の気圧(例えば、45パスカル)まで減圧されているかを判定する。
具体的には、滅菌室219内に備えられた圧力センサにより測定されている滅菌室219内の圧力(気圧)が、所定の気圧(例えば、45パスカル)まで減圧されているかを判定する。
ステップS602において、滅菌室219内の圧力(気圧)が、所定の気圧(例えば、45パスカル)まで減圧されていないと判定された場合は(NO)、真空ポンプ220を引き続き動作させ、滅菌室219の気体を吸引し、滅菌室219内の圧力(気圧)を減圧する。
一方、ステップS602において、滅菌室219内の圧力(気圧)が、所定の気圧(例えば、45パスカル)まで減圧されていると判定された場合は(YES)、真空ポンプ220を引き続き動作させ、滅菌室219の気体を吸引し、ステップS502の処理を開始する。
図13を説明する。
図13は図11のS502に示す滅菌工程の詳細処理の一例である。
図13に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して各工程(処理)を実行する。
滅菌装置100は、弁(V5)217を開けて、滅菌室219と気化炉216との間の導管を導通させる(ステップS701)。
これにより、現在、真空ポンプ220により滅菌室219の気体を吸引し減圧しているため、滅菌室219内、及び気化炉216内の減圧を開始する(ステップS702)。
そして、滅菌装置100は、ステップS110で、「滅菌剤を濃縮して滅菌するモード」ボタンと、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンのどちらが押下されたのかを判定する(ステップS703)。
「滅菌剤を濃縮して滅菌するモード」ボタンが押下されたと判定された場合は(YES)、ステップS704の処理を行い、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンが押下されたと判定された場合は(NO)、ステップS728の処理を行う。
ここでは、まず、「滅菌剤を濃縮して滅菌するモード」ボタンが押下された場合(滅菌剤を濃縮して滅菌処理する場合)について、説明する。
滅菌装置100は、ステップS704において、液送ロータリーポンプ207を動作し、カートリッジ205内の滅菌剤を、所定量(例えば、2ミリリットル)吸い取る。
そして、吸い取られた所定量の滅菌剤を、濃縮炉208に入れる。ここで吸い取る所定量の滅菌剤は、例えば、滅菌室219内の空間を滅菌剤で飽和状態にさせることができる量である。
そして、滅菌装置100は、ステップS705において、カートリッジの取り付け場所に取り付けられているカートリッジ205のRF−IDに、カートリッジ205内に残っている滅菌剤の残量および充填の方式を書き込む。
具体的には、ステップS101で読み取ったカートリッジ205内の滅菌剤の残量および充填の方式から、ステップS704でカートリッジ205から吸い取った所定量(例えば、2ミリリットル)を引いた値をRF−IDに記憶する。
すなわち、ステップS101で読み取ったカートリッジ205内の滅菌剤の残量および充填の方式から、ステップS704でカートリッジ205から滅菌剤を吸い取った量の累計を引いた値を、ステップS705ではRF−IDに記憶する。
また、滅菌装置100は、ステップS101でRF−IDから読み取られた初回使用日時(カートリッジが滅菌装置で初めて使用された日時)に、日時を示す情報が含まれていない場合は、今回、カートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定する。
すなわち、滅菌装置100は、ステップS101でRF−IDから初回使用日時を読み取ることが出来なかった場合には、今回、カートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定する。
このようにカートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定された場合のみ、現在の日時情報もRF−IDに書き込む。
次に、滅菌装置100は、滅菌装置100に電源が入っているときは、常に、濃縮炉208に備え付けられたヒータを加熱するため、ステップS704で濃縮炉208に入れられた滅菌剤は、そのヒータの熱により、加熱され、濃縮炉208内の滅菌剤に含まれる水分を蒸発させる(ステップS706)。
滅菌装置100に電源が入っているときに、常に、濃縮炉208に備え付けられたヒータを加熱する理由としては、例えば、手術室で、いつでも直ぐに滅菌装置を使用することができるようにするためである。
このように、濃縮炉のヒータを加熱するためにかかる時間を無くすことで、いつでも直ぐに滅菌装置を使用することが出来るようになる。
すなわち、滅菌剤が過酸化水素水(過酸化水素水溶液とも言う)である場合、濃縮炉208に備え付けられたヒータを、ここでは、具体的には、例えば、80度で温める。これにより、主に水分を蒸発(気化)させることができ、滅菌剤を濃縮させることが可能となる。
次に、滅菌装置100は、ステップS707において、ステップS704で濃縮炉208に滅菌剤を入れてから所定の時間(例えば、6分)が経過したかを判定する。
そして、濃縮炉208に滅菌剤を入れてから所定の時間が経過したと判定されると(YES)、ステップS708の処理を行う。
一方、濃縮炉208に滅菌剤を入れてから所定の時間が経過していない場合は(NO)、引き続き、濃縮炉208に滅菌剤を入れたままにしておき、引き続き滅菌剤を濃縮する。
次に、滅菌装置100は、ステップS708において、滅菌室219内、及び気化炉216内の気圧が、所定の気圧(例えば、500パスカル)まで減圧されたかを判定する。
そして、滅菌装置100は、滅菌室219内、及び気化炉216内の気圧が、所定の気圧まで減圧された場合は(YES)、ステップS709において、弁(V3)212と、弁(V4)213とを所定時間開ける弁(V3)212と、弁(V4)213とを所定時間(例えば、3秒)開けて弁(V3)212と、弁(V4)213を閉じる)ことで、計量管214内を減圧する。
一方、滅菌室219内、及び気化炉216内の気圧が、所定の気圧まで減圧されていない場合は(NO)、引き続き滅菌剤の濃縮を行う。
そして、次に、滅菌装置100は、ステップS710において、ステップS709で、弁(V3)212と弁(V4)213とを所定時間開けて弁(V3)212と弁(V4)213を閉じた後に、弁(V1)を所定時間(例えば、3秒)開けると、濃縮炉208(外部)の気圧よりも計量管214内の気圧の方が低いので濃縮炉208に入っている滅菌剤が計量管214に吸い込まれて入る(ステップS710)。
ここでは、弁(V1)を所定時間開けて閉じることで、濃縮炉208に入っている滅菌剤が計量管214に吸い込まれて入る。ここでは、滅菌剤だけではなく、濃縮炉208内の空気も一緒に計量管214内に吸い込まれてくる。
そして、この後も、引き続き、真空ポンプ220により、滅菌室219内が減圧されている。
そのため、滅菌室219内の気圧は、計量管内の気圧よりも低くなる。具体的には、滅菌室219内の気圧は、400Pa位であり、計量管内の気圧は大気圧(101325Pa)位の値である。計量管内の気圧は大気圧近くまで上がる理由は、滅菌剤だけではなく、濃縮炉208内の空気も一緒に計量管214内に吸い込まれてくるためである。
次に、滅菌装置100は、ステップS711において、弁(V3)212と、弁(V4)213とを所定時間(例えば、3秒)開けて、計量管内の空気(液体の滅菌剤は含まない)を滅菌室219に吸い出される。すなわち、ここでは、弁(V3)212と弁(V4)213とを開けて該所定時間が経過すると、弁(V3)212と弁(V4)213とを閉じる。
次に、滅菌装置100は、滅菌室219内、及び気化炉216内の気圧が所定の気圧(例えば、80Pa)まで減圧されているかを判定し、減圧されていると判定された場合に(ステップS712)、弁(V5)217を閉める(ステップS713)。
そして、滅菌装置100は、弁(V2)215を開ける(ステップS714)。これにより、計量管214内の滅菌剤は、気化炉216に吸い込まれ、気化炉216内で気化する。
ここで、滅菌剤は、分子クラスターとして気化炉内で気化する。
滅菌室内は、気化炉よりも大きい容積であり、気化炉内では、滅菌剤は、分子クラスターとして気化される。
これは、気化炉の容積が滅菌室内より小さいため、滅菌室内の滅菌剤の分子間の距離が近く分子間力により、分子クラスターを形成しやすいためである。
このときも引き続き、真空ポンプ220は、滅菌室219内の気体を吸引し、滅菌室219内を減圧している。計量管214内の滅菌剤が吸い込まれた気化炉216内は、気圧が上昇する。
すなわち、気化炉216内の気圧は、滅菌室219内の気圧よりも高くなる。
次に、滅菌装置100は、滅菌室219内の気圧が、所定の気圧(例えば、50Pa)まで減圧され、かつ、ステップS714で弁(V2)215を開けてから所定時間が経過したかを判定し(ステップS715)、滅菌室219内の気圧が、所定の気圧(例えば、50Pa)まで減圧され、かつ、ステップS714で弁(V2)215を開けてから所定時間が経過した場合は(YES)、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を停止して(ステップS716)、弁(V5)217を開ける(ステップS717)。これにより、滅菌室219内に気化した滅菌剤が拡散し、被滅菌対象物を滅菌することができる。
これは、気化炉216内の気圧よりも、滅菌室219内の気圧(例えば、50Pa)の方が、低いため拡散する。
ここで拡散する滅菌剤は、気化炉内の分子クラスターが更に細分化され、より滅菌剤を滅菌室内に拡散させることができ、滅菌作用を高めることが可能となる。
また、被滅菌対象物などの細かい内腔などを効果的に滅菌することが出来るようになる。
そして、ステップS717で弁(V5)217を開けてから、所定時間(例えば、330秒)が経過したかを判定し、弁(V5)217を開けてから、所定時間(例えば、330秒)が経過したと判定されると(ステップS718:YES)、弁(V9)227を開ける(ステップS719)。
これにより、滅菌装置100の外の気圧よりも気化炉216内、及び滅菌室219内の気圧の方が低いため、吸気用HEPAフィルタで清浄された、滅菌装置100の外の外気(空気)が、気化炉216内に吸い込まれる。
そして、気化炉216内に送り込まれた空気により、気化炉216内に気体として充満している滅菌剤、及び、気化炉216の内部の表面に付着した滅菌剤が、滅菌室219内に送り込まれ、滅菌室219内にある被滅菌対象物に対する滅菌作用が高まる。
すなわち、例えば、これにより、被滅菌対象の細いチューブなどの奥などの滅菌し難い部分についての滅菌作用が高まる。
そして、滅菌装置100は、ステップS719で、弁(V9)227を開けてから所定の時間(15秒)が経過すると、弁(V7)226を開けて、更に、吸気用HEPAフィルタ210で清浄された、滅菌装置100の外の外気(空気)が、滅菌室219内に吸い込まれる。
これは、滅菌装置100の外の気圧よりも滅菌室219内、気化炉216内の気圧の方が低いため、滅菌装置100の外の外気(空気)が、滅菌室219内に吸い込まれる。
これにより、被滅菌対象の細いチューブなどの奥などの滅菌し難い部分(特に内腔部分)についての滅菌作用が高まる。
次に、滅菌装置100は、滅菌室219内、及び気化炉216内が大気圧まで上昇したかを判定し、大気圧まで上昇したと判定した場合に(ステップS721:YES)、弁(V2)215を閉める(ステップS722)。
次に、滅菌装置100は、弁(V7)226を閉め(ステップS723)、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を再開する(ステップS724)。
これにより、吸気用HEPAフィルタ210で清浄された、滅菌装置100の外の外気(空気)が、吸気用HEPAフィルタ210と気化炉216とが導通している導管を通じて、気化炉216内に吸い込まれる。
そして、気化炉216内に送り込まれた空気により、気化炉216内に気体として充満している滅菌剤、及び、気化炉216の内部の表面に付着した滅菌剤が、更に、滅菌室219内に送り込まれる。
これにより、被滅菌対象の細いチューブなどの奥などの滅菌し難い部分(特に内腔部分)についての滅菌作用が高まると共に、気化炉216内の滅菌剤を効果的に減少させることが可能となる。
そして、滅菌装置100は、ステップS724で、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を再開してから、所定時間(例えば、15秒)後に、弁(V9)227を閉める(ステップS725)。
このときも引き続き、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を行っており、ステップS725により、滅菌室219内、及び気化炉216内が密閉され、滅菌室219内、及び気化炉216内を減圧することとなる(ステップS726)。
次に滅菌装置100は、所定回数(例えば、4回)、ステップS702からステップS726の処理を実行したかを判定し(ステップS727)、実行したと判定された場合は(YES)、ステップS503の処理を行う。
一方、ステップS702からステップS726の処理を、所定回数実行していないと判定された場合は、ステップS702以降の処理を再度行う。
このように、所定回数、ステップS702からステップS726の処理を実行することで、被滅菌対象物に対する滅菌作用の効果が高まり、被滅菌対象物を十分に滅菌することが可能となる。
次に、ステップS703で、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンが押下されたと判定された場合(滅菌剤を濃縮しないで滅菌処理する場合)について、説明する。
滅菌装置100は、ステップS703で、「滅菌剤を濃縮しないで滅菌するモード」ボタンが押下されたと判定された場合(NO)、滅菌室219内と気化炉216内の気圧が所定の気圧(例えば、1000Pa)にまで減圧されたかを判定する(ステップS728)。
そして、滅菌装置100は、滅菌室219内と気化炉216内の気圧が所定の気圧(例えば、100Pa)にまで減圧されたと判定された場合に(ステップS728:YES)、液送ロータリーポンプ207を動作し、カートリッジ205内の滅菌剤を、所定量(例えば、2ミリリットル)吸い取る。そして、吸い取られた所定量の滅菌剤を、濃縮炉208に入れる(ステップS729)。
ここで吸い取る所定量の滅菌剤は、例えば、滅菌室219内の空間を滅菌剤で飽和状態にさせることができる量である。
次に、滅菌装置100は、ステップS730において、カートリッジの取り付け場所に取り付けられているカートリッジ205のRF−IDに、カートリッジ205内に残っている滅菌剤の残量および充填の方式を書き込む。具体的には、ステップS101で読み取ったカートリッジ205内の滅菌剤の残量および充填の方式から、ステップS729でカートリッジ205から吸い取った所定量(例えば、2ミリリットル)を引いた値をRF−IDに記憶する。
また、カートリッジ205から滅菌剤を吸い取った1回あたりの所定量が例えば2ミリリットルの場合であり、ステップS727で所定回数実行していない(NO)と判定され、ステップS702以降の処理を行うことが例えば2回目の場合において、ステップS729でカートリッジ205から滅菌剤を吸い取った量の累計は、(2ミリリットル(所定量)×2回目=)4ミリリットルであるため、ステップS101で読み取ったカートリッジ205内の滅菌剤の残量および充填の方式から、ステップS729でカートリッジ205から滅菌剤を吸い取った量の累計である4ミリリットルを引いた値を、ステップS730ではRF−IDに記憶する。
すなわち、ステップS101で読み取ったカートリッジ205内の滅菌剤の残量および充填の方式から、ステップS729でカートリッジ205から滅菌剤を吸い取った量の累計を引いた値を、ステップS730ではRF−IDに記憶する。
また、滅菌装置100は、ステップS730において、ステップS101でRF−IDから読み取られた初回使用日時(カートリッジが滅菌装置で初めて使用された日時)に、日時を示す情報が含まれていない場合は、今回、カートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定する。すなわち、滅菌装置100は、ステップS101でRF−IDから初回使用日時を読み取ることが出来なかった場合には、今回、カートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定する。
このようにカートリッジが滅菌装置で初めて使用されたと判定された場合のみ、現在の日時情報もRF−IDに書き込む。
そして、滅菌装置100は、ステップS730の処理を行うと、既に説明したステップS709以降の処理を行う。
ステップS728では、滅菌室219内が所定の気圧(例えば、1000Pa)になったら、ステップS729で滅菌剤を吸い始め、ステップS729で滅菌剤を吸い終わる頃には500Paを下回るため、効率的にS709へ移行することができる。
このように、滅菌室219内、及び気化炉216内の気圧が、計量管214内の減圧を開始する所定の気圧(例えば、1000パスカル)まで減圧された後に、吸い取られた所定量の滅菌剤を濃縮炉208に入れ、直ぐにステップS709で計量管214内を減圧することができ、その後、ステップS710で濃縮炉208内の滅菌剤を計量管に入れるので、濃縮炉208から、計量管214に直ぐに滅菌剤を入れることが可能となる。
すなわち、滅菌剤が濃縮炉208でほぼ濃縮されることなく、計量管214に入れることが可能となる。
図14を説明する。
次に、図14を用いて、図5のS503に示す換気工程の詳細処理の一例について説明する。
図14は、図11のS503に示す換気工程の詳細処理の一例を示す図である。
図14に示す各工程(処理)は、滅菌装置100の演算処理部201により滅菌装置内の各装置の動作を制御することにより行われる。
すなわち、滅菌装置100の演算処理部201が読み取り実行可能なプログラムを実行することにより、各装置の動作を制御して、図に示す各工程(処理)を実行する。
まず、滅菌装置100は、弁V(7)226を開ける(ステップS801)。
そして、滅菌装置100は、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を引き続き行う(ステップS802)。
ステップS801で弁V(7)226を開けてから、ステップS802で真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を行い、所定時間が経過すると(ステップS803:YES)、弁V(7)226を閉めて(ステップS804)、真空ポンプ220による滅菌室219内の吸引(真空引き)を引き続き行う。
これにより、滅菌室219内が減圧される。
次に、滅菌装置100は、滅菌室219内が所定の気圧(50Pa)まで減圧されると(ステップS806:YES)、弁V(7)226を開ける(ステップS807)。
これにより、吸気用HEPAフィルタ210で清浄された、滅菌装置100の外の外気(空気)が、滅菌室219内に吸い込まれる。これは、滅菌装置100の外の気圧よりも滅菌室219内の気圧の方が低いため、滅菌装置100の外の外気(空気)が、滅菌室219内に吸い込まれる。
そして、滅菌装置100は、滅菌室219内の気圧が、大気圧まで上昇したかを判定し、滅菌室219内の気圧が、大気圧まで上昇したと判定された場合(ステップS808:YES)、ステップS804からステップS808の処理を所定回数(例えば、4回)行ったかを判定し(ステップS809)、ステップS804からステップS808の処理を所定回数(例えば、4回)行った場合は(YES)、弁V(7)226を閉めて(ステップS810)、換気工程を終了する。
一方、ステップS804からステップS808の処理を所定回数(例えば、4回)行っていない場合は(NO)、再度、ステップS804の処理から行う。
これにより、滅菌室219内の表面に付着している滅菌剤、及び、滅菌室219内に気体として残っている滅菌剤を真空ポンプ220により吸引される。ここで吸引された気体(滅菌剤を含む)は、排気用HEPAフィルタ221を通り、滅菌剤分解装置222で滅菌剤は分解され、分解後の分子が外部に放出される。
図15を説明する。
滅菌装置からカートリッジ収容室(滅菌剤供給機構)を分離されて別の装置としてそれぞれ構成した場合である。
カートリッジ205の内部状況を、印字により表示する場合の構成である。
カートリッジ205が大型容器(例えば1L以上)である場合には好適な構成である。
900は滅菌剤供給装置である。
図16を説明する。
滅菌装置からカートリッジ収容室(滅菌剤供給機構)を分離されて別の装置としてそれぞれ構成した場合である。
カートリッジ205の内部状況を、ラベルの貼付けにより表示する場合の構成である。滅菌剤の容器が大型容器(例えば1L以上)である場合には好適な構成である。
900は滅菌剤供給装置である。
次に、図19について説明する。
本発明に係るカートリッジ収容室のハードウエアの構成の一例を示す図である。
図19は、図3、図4に示すカートリッジ収容室のハードウエアの構成の変形例を示す図である。
図3に示すカートリッジ収容室のハードウエアの構成では、 カートリッジ印刷部230を備えていたが、図19のカートリッジ収容室のハードウエアの構成では、 カートリッジ印刷部230を備えておらず、代わりに、収容容器(廃棄ボックス)1901に印字する印刷部1902を備えている。印刷部1902は、本発明の付加手段の適用例である。
また、図19に示すカートリッジ収容室のハードウエアの構成では、カートリッジを搬送するローラ等の搬送部1903を備えている。搬送部1903は、本発明の搬送手段の適用例である。
この搬送部1903は、図19のように、205のカートリッジが228の収容室に収容されており、この収容室に収容されている205のカートリッジを、搬送部1903により、収容容器(廃棄ボックス)1902に搬送する。そして、当該カートリッジを収容容器(廃棄ボックス)1902内に収容する。
図19のカートリッジ収容室を備えた滅菌装置が実行する処理も、図5、図7、図8の処理と同様であり、ここでは異なる処理についてのみ説明する。
図19のカートリッジ収容室を備えた滅菌装置が実行する処理は、図5のステップS120、S121についてのみ異なる。
ここでは、図19のカートリッジ収容室を備えた滅菌装置が実行する図5のステップS120、S121の詳細処理の説明である図20(a)、図20(b)を用いて、説明する。
まず、図20(a)について説明する。
滅菌装置100は、図19のように205のカートリッジが228の収容室に収容されており、この収容室に収容されている205のカートリッジを、搬送部1903により、収容容器(廃棄ボックス)1902に搬送する(ステップS2001)。これにより、当該カートリッジを収容容器(廃棄ボックス)1902内に収容する。
そして、滅菌装置100の印刷部1902は、当該収容容器に対して、当該収容容器内のカートリッジが空の状態であることを示す情報を印刷する(ステップS2002)。
次に、図20(b)について説明する。
滅菌装置100は、図19のように205のカートリッジが228の収容室に収容されており、この収容室に収容されている205のカートリッジを、搬送部1903により、収容容器(廃棄ボックス)1902に搬送する(ステップS2003)。これにより、当該カートリッジを収容容器(廃棄ボックス)1902内に収容する。
そして、滅菌装置100の印刷部1902は、当該収容容器に対して、当該収容容器内のカートリッジに滅菌剤が入っていることを示す情報を印刷する(ステップS2004)。印刷部1902は、ステップS105、又はステップS106でNOと判定された場合、すなわち、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、滅菌剤が収容されている収容部を有するカートリッジが当該収容容器に収容されていることを示す情報をステップS2004で当該収容容器に付加する。
このように、ユーザは、当該収容容器に印字された情報を確認することで、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器(廃棄ボックス)に、一部のカプセルに滅菌剤が残っている当該カートリッジが収容されているのか、全てのカプセルを使用した滅菌剤が残っていないカートリッジのみが収容されているのかを容易に特定することが可能となる。
搬送部1903(搬送手段)は、ステップS105、又はステップS106で、NOと判定された場合、すなわち、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、当該カートリッジを、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に搬送する。
100 滅菌装置
101 滅菌剤カートリッジ取付用扉
102 表示部
103 印刷部
104 滅菌室の扉
201 演算処理部(MPU)
202 ロック動作制御部
203 抽出針動作制御部
204 液センサ
205 滅菌剤容器(滅菌剤カートリッジ)
206 RF−IDリーダ/ライタ
207 液送ロータリーポンプ
208 濃縮炉
209 気送加圧ポンプ
210 吸気用HEPAフィルタ
211 開閉弁(V1)
212 開閉弁(V3)
213 開閉弁(V4)
214 計量管
215 開閉弁(V2)
216 気化炉
217 開閉弁(V5)
219 滅菌室(真空チャンバー)
220 気送真空ポンプ
221 排気用HEPAフィルタ
222 滅菌剤分解装置
223 液送ロータリーポンプ
224 排気蒸発炉
226 開閉弁(V7)
227 開閉弁(V9)
228 カートリッジ収容室
230 カートリッジ印刷部
231 ラベル貼付部
302 ヒータ
303 カートリッジホルダ
310 印字アーム
900 滅菌剤供給装置
901 滅菌剤供給装置の演算処理部(MPU)

Claims (3)

  1. 滅菌剤が収容される収容部を複数有するカートリッジの当該収容部に収容されている滅菌剤を用いて滅菌対象物を滅菌する滅菌処理を行う滅菌装置であって、
    前記カートリッジを収容する収容室と、
    前記収容室に収容された前記カートリッジに付されている情報であって、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定するための情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた情報に従って、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、当該カートリッジを、廃棄すべきカートリッジを収容する収容容器に搬送する搬送手段と、
    前記判定手段により、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、滅菌剤が収容されている収容部を有するカートリッジが当該収容容器に収容されていることを示す情報を当該収容容器に付加する付加手段と、
    を備えることを特徴とする滅菌装置。
  2. 滅菌剤が収容される収容部を有するカートリッジの当該収容部に収容されている滅菌剤を用いて滅菌対象物を滅菌する滅菌処理を行う滅菌装置であって、
    前記カートリッジを収容する収容室と、
    前記収容室に収容された前記カートリッジに付されている情報であって、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定するための情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた情報に従って、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、滅菌処理を行うために前記カートリッジの収容部に収容されている滅菌剤を用いることができないと判定された場合に、滅菌剤が収容されている収容部を有するカートリッジが当該収容容器に収容されていることを示す情報を当該カートリッジに付加する付加手段と、
    を備えることを特徴とする滅菌装置。
  3. 前記情報は、前記カートリッジの前記収容部に収容されている滅菌剤の使用期限に係る情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の滅菌装置。


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