JP2016119873A - 繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】速やかにオペレータに注意を喚起させることができる繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機を提供すること。【解決手段】操出部に、被操出物を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する操出体駆動モータを連動連結し、操出体駆動モータと、オペレータに注意を喚起する注意喚起手段は、制御手段の出力側に接続する一方、操出体駆動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、操出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を指示する回転数指示手段は、制御手段の入力側に接続して、回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されるようにした。【選択図】図7

Description

本発明は、繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機に関する。
従来、繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機の一形態として、特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、牽引車としての走行装置と、走行装置に牽引される植付装置と、走行装置の後部に載設された繰出装置としての施肥装置とを具備し、走行装置に搭載したエンジンにより、走行装置の走行駆動部と植付装置の植付駆動部と施肥装置の施肥駆動部とを駆動するように構成した農作業機としての乗用田植機が開示されている。そして、植付駆動部と施肥駆動部は、同調して駆動されるようにして、植付装置により圃場に間隔をあけて植え付けられた各苗の近傍に、施肥装置により施肥がなされるようにしている。
また、エンジンと施肥駆動部との間には、動力を伝達する伝動機構が介設されて、伝動機構にトルクリミッタが配設されている。そして、伝動機構に過負荷が作用すると、トルクリミッタにおいてトルク伝達が遮断されて、施肥駆動部には過負荷が作用しないようにしている。
特開2011−97848号公報
ところが、前記した乗用田植機では、トルクリミッタが作動するまで、オペレータは伝動機構の異常を認識することができないという不具合がある。また、トルクリミッタが作動しなくても施肥装置の操出体が適正に繰り出し作動していないことがあるが、オペレータはそれを認識することができないという不具合がある。
そこで、本発明は、速やかにオペレータに注意を喚起させることができる繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
操出部に、被操出物を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する操出体駆動モータを連動連結し、
操出体駆動モータと、オペレータに注意を喚起する注意喚起手段は、制御手段の出力側に接続する一方、操出体駆動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、操出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を指示する回転数指示手段は、制御手段の入力側に接続して、
回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されることを特徴とする。
請求項1記載の発明では、回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されるため、オペレータは、速やかに繰出装置の異常を認識することができる。したがって、オペレータは、その異常に迅速かつ適切に対処することができる。ここでの注意喚起手段としては、オペレータに注意を喚起することができるものであればよく、例えば、聴覚に注意を喚起する警報音や、視覚に注意を喚起する警報光や、触覚に注意を喚起する警報振動を生起するもの等を採択することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、
さらに検出値が低下して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第2注意喚起が生起されることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、第2注意喚起が生起されると、オペレータは、操出量が低下していることが報知されていると判断して、施肥作業を中断して点検等することで迅速かつ適切に異常に対処するため、不具合が拡大するのを回避することができる。例えば、操出装置としての施肥装置により施肥作業をしている際に、第2注意喚起が生起されると、オペレータは、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下していることが報知されていると判断して、施肥作業を中断して点検等することで迅速かつ適切に異常に対処するため、不具合が拡大するのを回避することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が、注意喚起手段を作動制御する前に、一定時間だけ操出体駆動モータを逆回転方向に駆動制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、制御手段が、注意喚起手段を作動制御する前に、一定時間だけ操出体駆動モータを逆回転方向に駆動動作させるように制御するため、操出体駆動モータの逆回転により操出体等への被操出物(例えば、肥料)の詰りを解消することができる場合がある。その場合には、繰出装置(例えば、施肥装置)の異常が解消されて、速やかに対処できたことになる結果、オペレータはそれ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等の農作業を続行することができる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明であって、
制御手段の入力側に、操出体駆動モータを逆回転操作する逆回転操作手段を接続して、
第2注意喚起が生起された場合には、逆回転操作手段を操作することで、制御手段を介して操出体駆動モータが逆回転方向に駆動制御されることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、第2注意喚起が生起された場合には、オペレータが逆回転操作手段を所望の時間手動操作することで、制御手段を介して操出体駆動モータが逆回転方向に駆動動作されるため、操出体駆動モータの逆回転により被操出物(例えば、肥料)の詰りを解消することができる場合がある。その場合には、繰出装置(例えば、施肥装置)の異常が解消されて、速やかに対処できたことになる結果、オペレータは、それ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等の農作業を続行することができる。
請求項5記載の発明は、
走行装置と、請求項1〜4のいずれか1項記載の繰出装置と、を備え、
走行装置は、制御手段を介して走行速度を制御可能として、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、走行速度が低下制御又は走行停止制御されることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合、制御手段により走行速度が低下制御又は走行停止制御されるため、オペレータは、操出作業を中断して点検等を行うことで、操出装置の異常に迅速かつ適切に対処することができる。例えば、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下した場合、制御手段により走行速度が低下制御又は走行停止制御されるため、オペレータは、施肥作業を中断して点検等を行うことで、施肥装置の異常に迅速かつ適切に対処することができる。
本発明によれば、被操出物を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を操出体駆動モータにより駆動させ、操出体駆動モータの回転数を回転数検出手段により検出させて、操出体駆動モータの回転数の異常時には、注意喚起手段を作動させることで、速やかにオペレータに注意を喚起させることができる。
本実施例に係る乗用田植機の側面図。 本実施例に係る乗用田植機の平面図。 左右側可動側施肥部を操出姿勢となした施肥装置の正面図。 左右側可動側施肥部を排出姿勢となした施肥装置の正面図。 ホッパー部群を取り外した施肥装置の平面説明図。 施肥装置の一部切欠側面説明図。 制御ブロック説明図。 本実施例に係る施肥装置の制御動作のフローチャート。
以下に、本発明の実施形態に係る繰出装置及びその繰出装置を備えた農作業機について説明する。
すなわち、繰出装置は、操出部に、被操出物を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する操出体駆動モータを連動連結し、操出体駆動モータと、オペレータに注意を喚起する注意喚起手段は、制御手段の出力側に接続する一方、操出体駆動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、操出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を指示する回転数指示手段は、制御手段の入力側に接続して、回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されるように構成している。
さらに検出値が低下して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第2注意喚起が生起されるようにしている。
そして、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が、注意喚起手段を作動制御する前に、一定時間だけ操出体駆動モータを逆回転方向に駆動制御するようにしている。
また、制御手段の入力側には、操出体駆動モータを逆回転操作する逆回転操作手段を接続して、第2注意喚起が生起された場合には、逆回転操作手段を操作することで、制御手段を介して操出体駆動モータが逆回転方向に駆動制御されるようにしている。
このように構成した操出装置では、回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されるため、オペレータは、速やかに繰出装置の異常を認識することができる。したがって、オペレータは、その異常に迅速かつ適切に対処することができる。ここでの注意喚起手段としては、オペレータに注意を喚起することができるものであればよく、例えば、聴覚に注意を喚起する警報音や、視覚に注意を喚起する警報光や、触覚に注意を喚起する警報振動を生起するもの等を採択することができる。
そして、第2注意喚起が生起されると、オペレータは、操出量が低下していることが報知されていると判断して、施肥作業を中断して点検等することで迅速かつ適切に異常に対処するため、不具合が拡大するのを回避することができる。例えば、操出装置としての施肥装置により施肥作業をしている際に、第2注意喚起が生起されると、オペレータは、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下していることが報知されていると判断して、施肥作業を中断して点検等することで迅速かつ適切に異常に対処するため、不具合が拡大するのを回避することができる。
また、制御手段は、注意喚起手段を作動制御する前に、一定時間だけ操出体駆動モータを逆回転方向に駆動動作させるように制御するため、操出体駆動モータの逆回転により操出体等への被操出物(例えば、肥料)の詰りを解消することができる場合がある。その場合には、繰出装置(例えば、施肥装置)の異常が解消されて、速やかに対処できたことになる結果、オペレータはそれ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等の農作業を続行することができる。
第2注意喚起が生起された場合には、オペレータが逆回転操作手段を所望の時間手動操作することで、制御手段を介して操出体駆動モータが逆回転方向に駆動動作されるため、操出体駆動モータの逆回転により被操出物(例えば、肥料)の詰りを解消することができる場合がある。その場合には、繰出装置(例えば、施肥装置)の異常が解消されて、速やかに対処できたことになる結果、オペレータは、それ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等の農作業を続行することができる。
農作業機は、走行装置と、上記した繰出装置と、を備えている。そして、走行装置は、制御手段を介して走行速度を制御可能として、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、走行速度が低下制御又は走行停止制御されるようにしている。
このように構成した農作業機では、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合、制御手段により走行速度が低下制御又は走行停止制御されるため、オペレータは、操出作業を中断して点検等を行うことで、操出装置の異常に迅速かつ適切に対処することができる。例えば、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下した場合、制御手段により走行速度が低下制御又は走行停止制御されるため、オペレータは、施肥作業を中断して点検等を行うことで、施肥装置の異常に迅速かつ適切に対処することができる。
本実施形態に係る操出装置は、被操出物を一定量ないしは一定個数ずつ繰出すようにした装置である。例えば、操出装置は、被操出物としての肥料や薬剤や種子等を、それぞれ繰出すようにした施肥装置や施薬装置や播種装置等である。
以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。すなわち、まず、図1及び図2に示す本実施例に係る農作業機としての乗用田植機Aの全体構成について説明し、その後に、図3〜図8に示す本実施例に係る操出装置としての施肥装置4の特徴的な構成について説明し、最後に、施肥装置4の具体的な構成について補足的に説明する。
[乗用田植機の全体構成の説明]
乗用田植機Aは、図1及び図2に示すように、自走可能な走行装置1の後方に、昇降機構3を介して複数条(本実施例では六条)の苗植付けが可能な植付装置2を連結している。走行装置1の後部には、操出装置としての施肥装置4を載設して、施肥装置4により条毎への施肥を可能としている。植付装置2の直前方には、整地装置5を配設して、整地装置5により圃場を整地した後に、その整地した圃場に植付装置2により苗を植え付け可能としている。
走行装置1は、図1及び図2に示すように、機体フレーム19を備えている。機体フレーム19は、左右側両端部に前輪軸11,11を介して前輪10,10を取り付けたフロントアクスルケース12と、左右側両端部に後輪軸14,14を介して後輪13,13を取り付けたリヤアクスルケース15と、両アクスルケース12,15間に架設した前後方向に延伸する筒状の前後延伸フレームl6と、フロントアクスルケース12から前方へ延出させて、エンジン17を支持する平面視枠状のエンジン支持フレーム18と、から形成している。
機体フレーム19上には、平面視矩形枠状で、前半部よりも後半部を段状に高く形成した支持枠体20を設けている。支持枠体20の中央部には、運転部21を配設する一方、支持枠体20の後半部は、後輪13,13の前半部の直上方に配置している。支持枠体20の後半部には、運転部21の一部を形成する座席22と、前記した施肥装置4を前後方向に併設状態に支持させている。
エンジン17は、ボンネット23により被覆している。ボンネット23の上端部には、ダッシュボード24を設けて、ダッシュボード24の後部からハンドル支軸25を上方へ向けて突出させている。ハンドル支軸25の上端には、ハンドル26を取り付け、ハンドル26の直後方に前記座席22を配設している。前記運転部21は、このように構成している。支持枠体20の上面には、施肥装置4と、座席22と、ボンネット23を除く残余の部分を、カバー体27により被覆して、カバー体27により運転部21のステップ部等を形成している。
28は、エンジン17に連動連結したミッションケースであり、ミッションケース28には、フロントアクスルケース12を連動連結している。フロントアクスルケース12には、伝動ロッド29を介してリヤアクスルケース15を連動連結している。リヤアクスルケース15には、植付装置2にエンジン17の駆動力を取出すためのPTO軸(動力取出軸)30と、植付装置2の直前方に配設した整地装置5にエンジン17の駆動力を出力するための出力軸(図示せず)を、それぞれ後方へ向けて突出させている。31は、PTO軸30から植付装置2に動力を伝達する植付伝動軸、32は、出力軸から整地装置5に動力を伝達する整地伝動軸、33は予備苗載台である。34は、運転部21のステップ部の右側前部に配設した変速ペダルである。6は、ダッシュボード24に設けたガイド溝から上方へ突出させた変速レバーであり、変速レバー6は、ミッションケース28内に設けた変速機構を変速操作可能としている。
ミッションケース28には、油圧式の無段変速装置35(図7参照)が備えられている。無段変速装置35は、エンジン17の出力により駆動される可変式の油圧ポンプと、この油圧ポンプからの油圧にて駆動される油圧モータとを有している。そして、油圧ポンプにおける斜板(これらは図示せず)の傾転角は、電動式モータからなる変速アクチュエータ36(図7参照)を介して変速ペダル34の踏込・解除操作によって変更される。そうすることで、無段変速装置35の変速比が変更されて、走行装置1の走行速度が無段階に増減速させるように構成している。
図7に示すように、37は、変速ペダル34の踏込操作量を検知するための第1検出手段であり、第1検出手段37は、ポテンショメータ等の角度センサからなる。38は、変速アクチュエータ36の回転角(無段変速装置35における油圧ポンプの斜板の傾転角)を検知するための第2検出手段であり、第2検出手段38は、ポテンショメータ等の角度センサからなる。
第1検出手段37と第2検出手段38は、後述する制御手段170の入力側に接続される一方、変速アクチュエータ36は、制御手段170の出力側に接続されている。第1検出手段37により変速ペダル34の踏込操作量が検知されると、その検知情報が制御手段170に取得される。制御装置170は、その検知情報に基づいて、無段変速装置35における油圧ポンプの斜板の傾転角があらかじめ設定された設定角となるように制御情報を生成し、その制御情報に基づいて、変速アクチュエータ36を回転駆動させるように制御する。また、第2検出手段38により油圧ポンプの斜板の傾転角が検知されると、その検知情報が制御手段170に取得される。
植付装置2は、図1及び図2に示すように、昇降機構3の後端に連結した植付フレーム40に苗載台41を載設している。苗載台41の下方位置には、植付ミッション部42を配設している。植付ミッション部42には、後方へ向けて中央部植付伝動ケース43を延設するとともに、左右側方へ向けてそれぞれ左右側伝動軸ケース44,44を延設している。両伝動軸ケースの先端部には、左右側部植付伝動ケース45,45を連動連設して、各植付伝動ケース43,45,45の後端部にそれぞれ左右一対のロータリ式の植付爪46,46を取付けている。58はセンターフロート、59はサイドフロートである。
苗載台41は、図7に示すように、苗載台本体47に六条分の第1〜第6苗縦送りベルト48〜53を左右方向に間隔を開けて配設している。そして、苗載台41には、これら第1〜第6苗縦送りベルト48〜53を駆動するベルト駆動軸54に第1・第2苗縦送りベルト48,49への動力伝達を接続・切断する第1苗縦送りベルトクラッチ55と、第3・第4苗縦送りベルト50,51 への動力伝達を接続・切断する第2苗縦送りベルトクラッチ56と、第5・第6苗縦送りベルト52,53への動力伝達を接続・切断する第3苗縦送りベルトクラッチ57と、を設けている。
2条分毎の苗縦送りベルトへの伝動系をクラッチ作動する第1〜第3苗縦送りベルトクラッチ55〜57は、それぞれ第1〜第3連動連結体90〜92を介して後述する第1クラッチ作動体S1に連動連結している。
また、左側部植付伝動ケース45の後端部に取付けた植付爪46,46は、第1・第2苗縦送りベルト48,49により縦送りされる苗マット(図示せず)の下端縁部より苗ブロックを切削して圃場に植付け可能としている。左側部植付伝動ケース45の後端部には、植付爪46,46への動力伝達を接続・切断する第1植付クラッチ60を設けている。
そして、中央部植付伝動ケース43の後端部と、右側部植付伝動ケース45の後端部にも、左側部植付伝動ケース45と同様に、第2植付クラッチ61と第3植付クラッチ62とをそれぞれ設けている。
2条分の植付爪46,46への伝動系をクラッチ作動する第1〜第3植付クラッチ60〜62は、それぞれ第4〜第6連動連結体93〜95を介して第1クラッチ作動体S1に連動連結している。
施肥装置4は、図1〜図6に示すように、支持枠体20上において、運転部21の座席22の背後に着脱自在に配設している。すなわち、施肥装置4は、一方向(本実施例では左右方向)に伸延させて立体枠状に形成した支持フレーム部100と、支持フレーム部100の伸延方向に沿わせて複数(本実施例では6個)取り付けた第1〜第6繰出部64〜69からなる操出部群110と、各繰出部64〜69の上端開口部にそれぞれ連通連設した複数(本実施例では6個)の第1〜第6ホッパー部70〜75からなるホッパー部群120と、前後方向に延伸して各繰出部64〜69の下端開口部に中途部をそれぞれ連通連設した複数(本実施例では6個)の接続部130と、支持フレーム部100に支持されて各接続部130の前端部に連通連設した単一の圧送風供給部140と、各接続部130の後端部にそれぞれ連通連結した複数(本実施例では6個)の施肥ホース部150と、支持フレーム部100に支持されて繰出部群110を繰り出し駆動する操出体駆動モータ160と、を具備している。
各施肥ホース部150は、接続部130の後端部に施肥ホース76の基端部を接続し、各フロート58,59,59の左右側中途部位置に取付けた作溝体80中に施肥ホース76の先端部を挿入している。作溝体80は、圃場に肥料を投入する溝を形成するものであり、溝中には作溝体80を介して施肥されるようにしている。
各操出部(その一例としての第5の操出部68)内には、図6に示すように、上下方向に軸線を向けた操出体支軸112を介して目皿状の繰出体111を回転可能に配置している。操出部群110には、左右方向に延伸する単一の繰出し駆動軸81を横断貫通状に取り付けて、操出部68内において、繰出し駆動軸81にベベルギヤ113,114を介して操出体支軸112を連動連結している。繰出し駆動軸81の中途部には、図3〜図4に示すように、入力ギヤ82を取り付け、入力ギヤ82には、支持フレーム部100に回転自在に軸支した中間ギヤ163を噛合させ、中間ギヤ163には、操出体駆動モータ160の駆動軸161に取り付けた駆動ギヤ162を噛合させている。
そして、操出体駆動モータ160を駆動させると、その駆動軸161の回転力が、それに取り付けた駆動ギヤ162→中間ギヤ163→入力ギヤ82→繰出し駆動軸81→ベベルギヤ113→ベベルギヤ114→操出体支軸112→操出体111に伝達されることで、操出体111が回転して、符合した操出孔(図示せず)から肥料が一定量ずつ繰り出されるようにしている。
各操出部64〜69には、繰出し駆動軸81からの動力伝達を個々に接続・切断する条止めクラッチである第1〜第6施肥クラッチ83〜88を設けている。第1施肥クラッチ83と第2施肥クラッチ84は、第7連動連結体96を介して後述する第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第3施肥クラッチ85は、第8連動連結体97を介して第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第4施肥クラッチ86は、第9連動連結体98を介して第2クラッチ作動体S2に連動連結している。また、第5施肥クラッチ87と第6施肥クラッチ88は、第10連動連結体99を介して第2クラッチ作動体S2に連動連結している。
第1〜第10連動連結体90〜99としては、プッシュプルワイヤ等の押し引き力を伝達可能なものを使用して、各クラッチ作動体S1,S2により各連動連結体90〜99を介して各クラッチ55〜57,60〜62,83〜88を接続・切断可能としている。
圧送風供給部140は、左右方向に延伸させて円筒状に形成した圧送風供給管141と、圧送風供給管141の左側端部に連通連設したブロワー等の圧送風供給源142と、を具備しており、圧送風供給源142は支持フレーム部100の左側端部に支持させ、圧送風供給管141は支持フレーム部100に横架状に支持させるとともに、各接続部130の前端部に連通連設している。そして、圧送風供給源142は、圧送風供給管141を通して各接続部130の前端部から圧送風を供給可能としている。
このように構成した施肥装置4では、第1〜第6ホッパー部70〜75内に粒形状の肥料を収容して、各ホッパー部70〜75から供給される肥料を、操出体駆動モータ160に繰り出し駆動される各操出部64〜69の各操出体111が各接続部130に一定量ずつ繰り出す。そうすると、各接続部130の前端部に連通連設した圧送風供給部140から圧送風が供給されて、各接続部130の後端部にそれぞれ連通連結した各施肥ホース部150を通して一定量の肥料が圃場に施肥される。
上記のように構成した乗用田植機Aは、六条の苗植付け作業と施肥作業とが行なえるようにするとともに、左側二条分と中央二条分と右側二条分をそれぞれ第1〜第3ユニットとして、個々のユニット毎に各苗縦送りベルト48〜53と各植付爪46と操出部64〜69への伝動系を、適宜二条のユニット毎の各クラッチにより作動停止可能としている。つまり、第1〜第3ユニットの全てのクラッチを接続・切断作動させることも、また、第1ユニット及び/又は第3ユニットの各クラッチを接続・切断作動させることもできる。そして、第1〜第3ユニットの各クラッチを接続・切断操作は、運転部21のダッシュボード24に設けた第1〜第3ユニットスイッチSw1〜Sw3をそれぞれON/OFF操作することで可能としている。第1〜第3ユニットスイッチSw1〜Sw3は、後述する制御手段170の入力側に接続しており、各スイッチSw1〜Sw3からのON操作情報を制御手段170が取得すると、制御手段170が取得情報に適応するユニットの各クラッチを接続作動制御するようにしている。
具体的に説明すると、第1ユニットは、第1ユニットスイッチSw1をON/OFF操作することで、左側二条分である第1苗縦送りベルトクラッチ55と第1植付クラッチ60と第1施肥クラッチ83及び第2施肥クラッチ84を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第2ユニットは、第2ユニットスイッチSw2をON/OFF操作することで、中央二条分である第2苗縦送りベルトクラッチ56と第2植付クラッチ61と第3施肥クラッチ85及び第4施肥クラッチ86を同時に接続・切断作動操作可能としている。また、第3ユニットは、第3ユニットスイッチSw3をON/OFF操作することで、右側二条分である第3苗縦送りベルトクラッチ57と第3植付クラッチ62と第5施肥クラッチ87及び第6施肥クラッチ88を同時に接続・切断作動操作可能としている。ただし、第2ユニットについては、単独で第2ユニットスイッチSw2をON/OFF操作しても、第2ユニットを構成している各クラッチは接続・切断作動しないようにしている。
第1クラッチ作動体S1は、支軸に2枚の第1・第2カム体と減速ギヤ(これらは図示せず)を同軸的に取り付け、減速ギヤに第1電動モータM1の駆動軸に取り付けたピニオンギヤを噛合させている。第1カム体の周面には、第1〜第3連動連結体90〜92の基端部を摺接させる一方、第2カム体の周面には、第4〜第6連動連結体93〜95の基端部を摺接させて、第1電動モータM1の駆動軸を正回転させることで、第1・第2・第3ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。また、第1電動モータM1の駆動軸を逆回転させることで、第3・第2・第1ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。
第2クラッチ作動体S2は、支軸に2枚の第3カム体と減速ギヤ(これらは図示せず)を同軸的に取り付け、減速ギヤに第2電動モータM2の駆動軸に取り付けたピニオンギヤを噛合させている。第3カム体の周面には、第4〜第6連動連結体93〜95の基端部を摺接させて、第2電動モータM2の駆動軸を正回転させることで、第1・第2・第3ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。また、第1電動モータM1の駆動軸を逆回転させることで、第3・第2・第1ユニットの順序で各クラッチがクラッチ切断作動されるようにしている。
そして、第1電動モータM1と第2電動モータM2は、図7に示すように、後述する制御手段170の出力側に接続して、制御手段170により同期して作動するように制御されている。つまり、第1〜第3ユニット毎の各クラッチが同期して接続・切断作動されるようにしている。
[本実施例に係る施肥装置の特徴的な構成の説明]
上記のような構成において、本実施例に係る施肥装置4の特徴的な構成は、図3〜図8に示すように、走行装置1の所定個所に配設した制御手段170の出力側に、操出体駆動モータ160と、オペレータに注意を喚起する注意喚起手段210を接続する一方、操出体駆動モータ160の回転数を検出する回転数検出手段190と、操出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数を指示する回転数指示手段180は、制御手段170の入力側に接続して、回転数指示手段180によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段180により検出された検出値とを、制御手段170が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段170が注意喚起手段210を作動制御して第1注意喚起が生起されるようにしている点にある。ここで、注意喚起手段210は点滅ランプ機能とブザー機能を具備して、第1注意喚起では、注意喚起手段210が点滅するとともに、ブザー音が生起されて、オペレータに注意を喚起するようにしている。
そして、検出値がさらに低下して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段170は、注意喚起手段210を作動制御して第2注意喚起が生起される制御をするようにしている。第2注意喚起では、第1注意喚起の場合よりも、注意喚起手段210が短時間に光度の高い点滅をするとともに、大きなブザー音を生起させて、オペレータに作業を中断すべき旨の注意を喚起するようにしている。
さらに、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段170は、注意喚起手段210を作動制御する前に、一定時間(例えば、3秒間)だけ操出体駆動モータ160を逆回転方向に駆動制御をするようにしている。つまり、この操出体駆動モータ160駆動制御は、制御プログラムに書き込まれており、後述する制御手段170のCPUがROMに格納されたこの制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、所定の制御動作を実行するようにしている。そうすることで、自動的に操出体111が逆回転されて、肥料の詰り等の異常状態の解消を図っている。操出体111の逆回転が完了して、一定時間(例えば、1秒間)後に、異常状態が解消されて、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値未満となった場合には、注意喚起手段210は作動制御されない。また、第2注意喚起値以上のままである場合には、注意喚起手段210が作動制御されて、第2注意喚起が生起される。
制御手段170の入力側には、操出体駆動モータ160を逆回転操作する逆回転操作手段200を接続している。そして、第2注意喚起が生起された場合には、逆回転操作手段200をオペレータが手動操作することで、操出体駆動モータ160を逆回転方向に駆動制御可能としている。逆回転操作手段200は、ダッシュボード24に設けており、オペレータが逆回転操作手段200を所望の時間(任意の時間)手動操作することで、手動操作された所望の時間だけ、操出体駆動モータ160を逆回転させることができる。そして、操出体111が逆回転されることで、肥料の詰り等の異常状態の解消が図れるようにしている。操出体111の逆回転が完了して、一定時間(例えば、1秒間)後に、異常状態が解消されて、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値未満となった場合には、注意喚起手段210は作動制御されない。また、第2注意喚起値以上のままである場合には、走行装置1の走行速度が低下制御又は走行停止制御されるようにしている。
すなわち、走行装置1は、前記したように変速ペダル34を踏込・解除操作することで、制御手段170を介して走行速度を制御可能としており、逆回転操作手段200を手動操作して、操出体111を逆回転させたにも拘らず、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上のままである場合には、走行速度を低下制御又は走行停止制御をするようにしている。そうすることで、オペレータに施肥装置4の異常を認識させることができて、オペレータは異常状態に迅速に対処することができる。
制御手段170は、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータ装置である。CPUは、タイマを内蔵しており、ROMに格納された制御プログラムをRAMに読み込み、この制御プログラムにしたがって、所定の制御動作を実行する。
回転数指示手段180は、箱型のケーシング体181の前壁に、制御ON/OFFスイッチ182と、一定回転スイッチ183と、一定回転数を増大ないしは減少調節するためのボリュームスイッチ184とを設けている。そして、順次、制御ON/OFFスイッチ182をONさせた後に、一定回転スイッチ183をONさせると、操出体駆動モータ160の単位時間当たりの回転数が一定に設定されるとともに、操出体駆動モータ160が所定時間だけ回転される。一定回転数は、あらかじめボリュームスイッチ184を回転操作することで、増大ないしは減少調節して所望の回転数に設定することができる。回転数指示手段180は、運転部21の所定個所に配設して、制御手段170に有線ないしは無線で操作信号を送信可能としている。
回転数検出手段190は、操出体駆動モータ160の駆動軸161ないしは駆動軸161に取り付けた駆動ギヤ162の単位時間当たりの回転数を検出するセンサであり、例えば、ロータリエンコーダを採用することができる。
逆回転操作手段200は、操出体駆動モータ160の駆動軸161を正回転または逆回転させるための切り替えスイッチであり、運転部21のダッシュボード24に設けている。そして、逆回転操作手段200は、座席22に着座してハンドル26を一方の手で把持したオペレータが、他方の手で手元操作可能としている。
上記のように構成した乗用田植機Aでは、回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段190により検出された検出値とを、制御手段170が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段170が注意喚起手段210を作動制御して第1注意喚起を生起させるため、オペレータは生起された第1注意喚起によって速やかに施肥装置4の異常を認識することができる。したがって、オペレータは、その異常に迅速かつ適切に対処することができる。ここでの注意喚起手段210としては、オペレータに注意を喚起することができるものであればよく、例えば、聴覚に注意を喚起する警報音や、視覚に注意を喚起する警報光や、触覚に注意を喚起する警報振動を生起するもの等を採択することができる。
しかも、制御手段170が、注意喚起手段210を作動制御して、第1注意喚起が生起されると、一定時間だけ操出体駆動モータ160が逆回転方向に駆動動作される。そのため、操出体駆動モータ160の逆回転により操出体111が逆回転されて、操出体111等への肥料詰りを解消することができる場合がある。この場合には、施肥装置4の異常が解消されて、第1注意喚起は生起されない。その結果、オペレータは、それ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等を続行することができる。
操出体111が一定時間逆回転されたにも拘らず、第2注意喚起が生起されると、オペレータは、作業を中断して点検等することで、不具合が拡大するのを回避する必要がある。それは、オペレータにとって、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下していることが報知されていると判断して、迅速かつ適切に異常に対処する必要があるからである。
したがって、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合、例えば、生育に影響が出る程度に施肥量(散布量)が低下した場合は、制御手段170により走行速度が低下制御又は走行停止制御される。そのため、オペレータは、作業を中断して点検等を行うことで、施肥装置の異常に迅速かつ適切に対処することができる。
また、第2注意喚起が生起された場合には、オペレータが逆回転操作手段200を所望の時間手動操作することで、制御手段170を介して操出体駆動モータ160を逆回転方向に駆動動作させることができる。そのため、操出体駆動モータ160の逆回転により操出体111等への肥料詰りを解消することができる場合がある。その場合には、施肥装置4の異常が解消されて、速やかに対処できたことになる結果、オペレータはそれ以外に適切に対処する手間が不要となって、そのまま植付作業等を続行することができる。
また、制御手段170の出力側には、図7に示すように、第3電動モータM3が接続されている。第3電動モータM3は、走行装置1の支持枠体20の後部に取り付けて、リヤアクスルケース15から植付装置2に動力を伝達する伝動機構の中途部に設けた植付部クラッチ300と、リヤアクスルケース15から整地装置5に動力を伝達する伝動機構の中途部に設けた整地部クラッチ310を、それぞれ接続・切断動作可能としている。そして、設定手段180の制御ON/OFFスイッチ182がONされると、これらクラッチ300,310が制御手段170によって切断制御されるようにしている。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、施肥装置4の制御動作を説明する。
回転数指示手段180の制御ON/OFFスイッチ182がONされると(S400)、その操作情報を制御手段170が取得して、制御手段170が施肥装置4の各駆動部に制御情報を送信して、施肥装置4を施肥作動させる(S410)。この際、回転数指示手段180によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段180により検出された検出値とを、制御手段170が取得・比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合(S420Yes)には、制御手段170が注意喚起手段210に制御情報を送信して、注意喚起手段210を作動制御することで、第1注意喚起を生起させる(S430)。
検出値がさらに低下して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合(S440Yes)には、その比較情報を取得した制御手段170は、注意喚起手段210を作動制御する前に、格納されている制御プログラムにしたがって、一定時間(例えば、3秒間)だけ操出体駆動モータ160を逆回転方向に駆動する制御情報を送信して、操出体駆動モータ160を駆動制御することで、操出体111を逆回転させる(S450)。
それにも拘らず、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上である場合(S460Yes)には、その比較情報を取得した制御手段170は、注意喚起手段210に制御情報を送信して、注意喚起手段210を作動制御することで、第2注意喚起を生起させる(S470)。
第2注意喚起が生起された場合には、オペレータが逆回転操作手段200を所望の時間手動操作することができる。そうすると、その操作情報を取得した制御手段10は、操出体駆動モータ160を逆回転方向に駆動する制御情報を送信して、操出体駆動モータ160を駆動制御することで、操出体111を逆回転させる(S480)。異常状態が解消されて、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値未満となった場合(S490No)には、その比較情報を取得した制御手段170は、注意喚起手段210に制御情報を送信して、注意喚起手段210を作動停止制御することで、第2注意喚起が生起されない(S420)。
それにも拘らず、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上である場合(S490Yes)には、その比較情報を取得した制御手段170は、変速アクチュエータ36に制御情報を送信して、変速アクチュエータ36を減速制御することで、走行装置1の走行速度を低下制御又は走行停止制御する(S500)。
このように、本実施例では、施肥装置4に異常が生じた際には、オペレータに異常の度合いに応じた2回の注意喚起がなされ、その間に操出体111の逆回転制御がなされる。それにも拘らず、異常な状態が解消されない場合には、走行装置1の走行速度が低下制御又は走行停止制御がなされて、異常な状態の解消が堅実に図られるようにしている。

[施肥装置の構成のより具体的な説明]
次に、施肥装置4の構成について、より具体的に説明する。すなわち、施肥装置4の各操出部(その一例としての第5の操出部68)は、図6に示すように、支持フレーム部100に取り付けた下部側繰出ケース115と、各ホッパー部に連通連設した上部側繰出ケース116とに、分離・接合自在に形成している。
そして、支持フレーム部100と下部側繰出ケース115と接続部130と圧送風供給部140と施肥ホース部150とで、固定側施肥部7を形成している。また、一側(本実施例では左側)に配置した複数(本実施例では三個)の第1〜第3ホッパー部70〜72同士は、隣接方向である左右方向に一体的に連通連設している。各ホッパー部70〜72の下端部には、各上部側繰出ケース116を連通連設して一側可動側施肥部としての左側可動側施肥部8を形成している。また、他側(本実施例では右側)に配置した複数(本実施例では三個)の第4〜第6ホッパー部73〜75同士は、隣接方向である左右方向に一体的に連通連設し、各ホッパー部73〜75の下端部に各上部側繰出ケース116を連通連設して他側可動側施肥部としての右側可動側施肥部9を形成している。また、両可動側施肥部8,9の外側端部には、それぞれ内部に残留する肥料を排出するための排出部220,230を設けている。
左側可動側施肥部8と右側可動側施肥部9は、それぞれ支持フレーム部100の左右側端部に回動支持アーム体240,250を介して枢支・連結して、略水平に横臥させた操出姿勢(図3参照)と、略垂直に跳ね上げて前記排出部220,230を下方へ指向させた排出姿勢(図4参照)とに、姿勢変更自在としている。
このように、左側可動側施肥部8と右側可動側施肥部9は、それぞれ排出姿勢に姿勢変更することで、各排出部220,230を下方へ指向させることができるため、残留肥料を自重で各排出部側に流下させて、各排出部220,230から簡単にかつ堅実に排出することができる。この際、走行装置1の左右外側方位置で下方へ指向した各排出部220,230の直下方位置に回収容器(図示せず)を配置しておけば、回収容器内に流下状態に排出される残留肥料を楽に回収することができる。
図6に示す一例としての操出部68は、下部側繰出ケース115の上端開口縁部の外周面に、下部側フランジ片117を形成している。一方、上部側繰出ケース116の下端開口縁部の外周面に、上部側フランジ片118を形成している。そして、各可動側施肥部8,9を操出姿勢となした際には、上部側繰出ケース116の下端開口縁部と、下部側繰出ケース115の上端開口縁部と、が上下方向に整合して、上部側フランジ片118と、下部側フランジ片117と、がガスケット体119を介して上下方向に対面して連通状態に接続されるようにしている。この際、各下部側繰出ケース115は、各上部側繰出ケース116を下方から支持することになる。125は、操出体支軸112の下端に取り付けた掻き落とし片である。
そして、繰出し駆動軸81は、左側可動側施肥部8の第1〜第3操出部64〜66を繰り出し作動させる左側操出軸81aと、右側可動側施肥部9の第4〜第6操出部67〜69を繰り出し作動させる右側操出軸81bと、両側操出軸81a,81bの対向する内側端部同士に設けたクラッチ部81c,81dと、を同軸的に配置して形成して、両クラッチ部81c,81dを介して接続・切断自在に接続している。
260は、左側可動側施肥部8に設けた左側操作用把持体、270は、左側操作用把持体260に中途部を枢支した左側操作レバー体であり、左側操作レバー体270の一端を左側のクラッチ部81cに連結して、左側操作レバー体270と左側操作用把持体260の両方を同時に把持することで、両クラッチ部81c,81dを切断可能としている。280は、右側可動側施肥部9に設けた右側操作用把持体、290は、右側操作用把持体280に中途部を枢支した右側操作レバー体であり、右側操作レバー体290の一端を右側のクラッチ部81dに連結して、右側操作レバー体290と右側操作用把持体280の両方を同時に把持することで、両クラッチ部81c,81dを切断可能としている。
そして、右側可動側施肥部9を略水平に配置した操出姿勢となすことで、入力ギヤ82が中間ギヤ163に上方から噛合して接続される。一方、右側可動側施肥部9を略垂直に跳ね上げた排出姿勢となすことで、入力ギヤ82が中間ギヤ163から離隔して噛合状態を解除される。つまり、動力の伝達が切断される。
上記のように、本発明に係る施肥装置4は、走行装置1の支持枠体20の後部上に固定する固定側施肥部7と、固定側施肥部7に姿勢変更自在に取り付けている左側可動側施肥部8及び右側可動側施肥部9と、から構成している。そして、施肥装置4は、ユニットとして走行装置1に着脱自在としている。この際、施肥装置4には、操出体111を駆動する操出体駆動モータ160を設けて、走行装置1のエンジン17とは連動連結していないため、施肥装置4を走行装置1から着脱する着脱作業性を向上させることができる。
A 乗用田植機
1 走行装置
2 植付装置
3 、昇降機構
4 施肥装置
5 整地装置
160 操出体駆動モータ

Claims (5)

  1. 操出部に、被操出物を一定量ずつ繰り出し作動する繰出体を配置して、繰出体に、それを駆動する操出体駆動モータを連動連結し、
    操出体駆動モータと、オペレータに注意を喚起する注意喚起手段は、制御手段の出力側に接続する一方、操出体駆動モータの回転数を検出する回転数検出手段と、操出体駆動モータの単位時間当たりの回転数を指示する回転数指示手段は、制御手段の入力側に接続して、
    回転数指示手段によりあらかじめ指示した指示値と、回転数検出手段により検出された検出値とを、制御手段が比較して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第1注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第1注意喚起が生起されることを特徴とする繰出装置。
  2. さらに検出値が低下して、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が注意喚起手段を作動制御して第2注意喚起が生起されることを特徴とする請求項1記載の繰出装置。
  3. 検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、制御手段が、注意喚起手段を作動制御する前に、一定時間だけ操出体駆動モータを逆回転方向に駆動制御することを特徴とする請求項2記載の繰出装置。
  4. 制御手段の入力側に、操出体駆動モータを逆回転操作する逆回転操作手段を接続して、
    第2注意喚起が生起された場合には、逆回転操作手段を操作することで、制御手段を介して操出体駆動モータが逆回転方向に駆動制御されることを特徴とする請求項2記載の繰出装置。
  5. 走行装置と、請求項1〜4のいずれか1項記載の繰出装置と、を備え、
    走行装置は、制御手段を介して走行速度を制御可能として、検出値と指示値との差異があらかじめ設定した第2注意喚起値以上となった場合には、走行速度が低下制御又は走行停止制御されることを特徴とする繰出装置を載設した農作業機。
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