JP2016119786A - 2軸電気推進船の電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2個の推進電動機のトルク制限検知信号を相互に受け渡し、一方の推進電動機のトルク制限検出信号を受けて、他方の推進電動機の目標速度基準を低下させ、負荷を低減することにより、推進電動機間の速度偏差量を低減し、旋回終了時に、早く目標速度に復帰できる2軸電気推進船の電力変換装置を提供する。【解決手段】2個の推進電動機の電力変換装置を制御する2個の制御手段を備え、前記2個の制御手段は、それぞれ対応する推進電動機の回転軸を駆動制御するトルク制限手段を備え、一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を、他方の推進電動機の制御手段に送信し、当該他方の推進電動機の制御手段が、前記一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を受信した際に、当該他方の推進電動機の速度基準を下げることを特徴とする2軸電気推進船の電力変換装置。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、2軸電気推進船の電力変換装置に関する。
船舶の電気推進装置では、電源を供給する推進発電機の容量が小さく推進発電機保護のための出力制限機能、及び推進電動機保護のため、トルク制限機能を設けることがある。
例えば、同一の速度基準で速度制御された2軸電気推進船の電力変換装置において、旋回中は、内側推進電動機の負荷が重く、外側推進電動機の負荷が軽くなる。
図5は、2軸電気推進船における推進電動機の旋回時における出力制限時の従来の挙動を説明する図である。2軸電気推進船が直進航行している場合、2個の推進電動機M1、M2の回転数n1、n2は、目標回転数nsで設定された回転数で旋回開始タイミングt1まで駆動される。図6は、本実施例に係る2軸電気推進船のトルク制限時の挙動を説明する図で、2軸電気推進船が進行方向左側に舵角一定で旋回を開始する場合を示している。すなわち、当該2軸電気推進船において、推進電動機M1は内側推進電動機となり、推進電動機M2は外側推進電動機となる。
旋回開始タイミングt1から内側トルク制限開始タイミングt2までは、推進電動機M1、M2の回転数n1,n2を目標回転数nsで設定された回転数で駆動する。
特許第5025176号公報
図5において、推進発電機及び推進電動機が1対1の電気推進装置を持つ船舶においては、旋回内側の推進発電機(以下、内側推進発電機と称する。)の電力制限により旋回内側の推進電動機(以下、内側推進電動機と称する。)M1はトルク制限となり回転数n1が低下し、さらに、旋回外側の推進電動機(以下、外側推進電動機と称する。)M2は、目標回転数に対する速度制限を継続すると、速度偏差(回転数偏差)が大きくなり、旋回終了タイミングt3後、トルク制限からの復帰に時間がかかり、船舶の運動性能を阻害するという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、2軸電気推進船を駆動するそれぞれの推進電動機のトルク制限検知信号を相互に受け渡し、旋回により、一方の推進電動機がトルク制限となった信号を受けて他方の推進電動機の目標速度基準を低下させて、他方の推進電動機の負荷を低減させることにより、推進電動機間の速度偏差量を低減して、旋回終了時に、早く目標速度に復帰できるようにした2軸電気推進船の電力変換装置を提供することを目的にする。
上記目的を達成するために、本発明の2軸電気推進船の電力変換装置は、少なくとも2個の推進電動機及び当該推進電動機をそれぞれ駆動する電力変換装置を有する2軸電気推進船であって、前記2個の推進電動機を駆動する2個の電力変換装置を制御する2個の制御手段を備え、前記推進電動機は、当該2軸電気推進船の推進軸の左右に、かつ、前記推進電動機の回転軸が前記推進軸と並行に配置され、前記2個の制御手段は、それぞれ対応する推進電動機の回転軸を駆動制御するトルク制限手段を備え、一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を、他方の推進電動機の制御手段に送信し、当該他方の推進電動機の制御手段が、前記一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を受信した際に、当該他方の推進電動機の速度基準を下げることを特徴とする。
この発明によれば、本発明に係る電力変換装置を2軸電気推進船に適用することにより、当該2軸電気推進船は、旋回終了時に早期に目標速度に復帰することが可能になる。
本実施例に係る2軸電気推進船の電力系統図。 本実施例に係る2軸電気推進船の制御部のブロック図。 本実施例に係る2軸電気推進船を推進する推進電動機の旋回時における出力制限時の挙動を説明する図。 推進電動機M1とM2トルク制限検出信号、又は推進電動機M2とM1制限検出信号との関係を説明する図。 2軸電気推進船における推進電動機の旋回時における出力制限時の従来の挙動を説明する図。 本実施例に係る2軸電気推進船のトルク制限時の挙動を説明する図。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る2軸電気推進船の電力系統図である。推進発電機G1〜G3で生成された交流電力は、遮断器60〜62、断路器50〜52を経てBUS80に供給される。BUS80に供給された交流電力は、遮断器40・41を経てトランス30・31の1次側に供給される。トランス30・31によって変圧された2次側の低圧(例えば、交流100V)からなる低圧電力は、インバータ部20・21に供給される。
インバータ部20・21は、コンバータ(図示しない)及びインバータ(図示しない)を有して構成される。コンバータは、トランス30・31から供給された低圧の交流電力を、直流電力に変換する。インバータは、コンバータによって変換された直流電力を、推進電動機M1・M2の動作に必要な交流電力に変換する。なお、推進電動機M1〜M2の符号10〜11及び推進発電機G1〜G3の符号70〜72は、付与しなくても区別が容易であることから、特に記載する必要がある場合を除いて省略してある。
推進電動機M1及びM2は、当該2軸電気推進船の推進方向(推進軸)の左右に、かつ、当該推進電動機の回転軸が推進軸と並行に配置される。
制御部90は、上述したコンバータ及びインバータで構成されたインバータ部20・21の動作を制御する。上記インバータ及びコンバータは、複数のスイッチング素子で構成されている。従って、制御部90は、これらのスイッチング素子のゲートを制御することにより、上述した推進電動機M1・M2を駆動制御する。
駆動制御とは、推進電動機M1・M2を起動・停止するのみならず、当該推進電動機M1・M2の回転速度及び回転トルクを制御する。
図2は、本実施例に係る2軸電気推進船の制御部90のブロック図である。なお、制御部90には、インバータ部20・21及び推進電動機M1・M2は含まない。制御部90は、推進電動機M1を制御するM1制御部90a及び推進電動機M2を制御するM2制御部90bを有して構成される。M1制御部90aとM2制御部90bは同様に構成されているため、以下、M1制御部90aの構成を説明する。
M1制御部90aには、目標回転数設定手段100、トルク制限回転数低減値設定手段101、M1電動機電力検出手段(M1推進電動機電動機電力検出手段の略称)102、G1発電機電力検出手段(G1推進発電機電力検出手段の略称)103、出力制限値設定手段104、レート処理手段107、速度制御手段111、トルク制限手段113、電流制限手段114、推進電動機M1の速度検出手段115などの検出・設定・処理・制限の各手段、切替手段及び加減算・除算などの演算手段が備えられている。上述したように、M2制御部90bの構成はM1制御部90aの構成と同様である。
以下、2軸電気推進船が進行方向左側に旋回することにより、推進電動機M1がトルク制限手段113によりトルク制限を受け、その際にトルク制限手段113から出力されたM1トルク制限検出信号により、推進電動機M2の回転速度及びトルクがM2制御部90bにより制御される動作を説明する。
目標回転数設定手段100は、推進電動機M1の目標回転数を設定し、その出力は、切替手段105の一方の入力端子aに接続される。また、トルク制限回転数低減値設定手段101は、推進電動機M1のトルク制限回転数低減値を設定し、その出力は、切替手段105の他方の入力端子bに接続される。なお、切替手段105の制御端子cは、推進電動機M2のトルク制限手段133に接続され、そこから出力されるM2トルク制限検出信号によって制御される。通常は、切替手段105の入力端子aに接続されている目標回転数設定手段100の出力が選択されている。
例えば、当該2軸電気推進船が進行方向左側に旋回することにより、推進電動機M1のトルク制限手段113が当該推進電動機M1のトルクを制限した際に、M1トルク制限検出信号113aがM2制御部90bに送信される。
送信されたM1トルク制限検出信号113aは、M2制御部90bの切替手段125の制御端子cに入力され、切替手段125の入力端子bに接続されたトルク制限回転数低減値設定手段121の出力が選択される。
切替手段125の出力端子dは、レート処理手段127に接続される。レート処理手段127は、切替手段125の入力端子aに接続された目標回転数設定手段によって設定された回転数をもとに速度のレート処理を行う。レート処理手段127の処理結果は、減算手段129に入力される。
減算手段129は、レート処理手段127によって設定された速度から、推進電動機M2の速度を減算する。減算手段129の減算出力は、速度制御手段131に入力される。その結果、レート処理手段127で設定された速度と、推進電動機M2との差分速度に基づく速度制御が速度制御手段131によって行われる。なお、推進発電機電力検出手段123によって検出された推進発電機G2の電力と、推進発電機G2の出力を設定する出力制限値設定手段124によって設定された推進発電機G2の出力電力が出力電力比較手段128によって比較され、その比較結果に基づいて上記速度制御手段131による速度設定が制限される。推進発電機G2の発電能力に関わらず速度設定や後述するトルク設定を行うと推進発電機G2の障害原因となるため、その障害を防止するためである。
速度制御手段131によって設定された速度に基づき。推進電動機M2を駆動するトルクが生成されるが、当該トルクもトルク制限手段133によって制限される。推進電動機M2の駆動能力(駆動トルク)を超えて駆動トルクを大きくすれば、当該推進電動機M2の障害の原因となるため、その障害を防止するためである。
電流制御手段134は、インバータ部21に供給する電流を制御する。例えば、インバータ部21で、当該インバータ部21を構成するスイッチング素子の短絡障害が発生した場合などには、当該インバータ部21に許容電流を超えて電流が流れるが場合がある。電流制御手段134は、このような場合、インバータ部に流入する電流値を制限ことができる。
インバータ部20は、上述したようにコンバータ及びインバータを有して構成される。コンバータは、交流電力を直流電力に変換する。インバータは、コンバータによって変換された直流電力を負荷に適合する交流電力に変換する。ここでは、負荷として推進電動機M1が該当するため、当該推進電動機M1を駆動するための交流電力(例えば、交流3相電力)に変換される。
推進電動機M1は、上述したインバータ部20で生成された交流電力によって駆動される。
速度検出手段115は、推進電動機M1の回転速度を検出する。検出した回転速度は、減速手段109、及びトルク制限値算出手段112に通知される。
推進電動機M2は、推進電動機M1同様にM2制御部90bによって駆動制御される。例えば、当該2軸電気推進船が進行方向右側に旋回することにより、推進電動機M2のトルク制限手段133が当該推進電動機M2のトルクを制限した際に、M2トルク制限検出信号113aがM1制御部90bに送信される。
送信されたM2トルク制限検出信号133aは、M1制御部90aの切替手段105の制御端子cに入力され、切替手段105の入力端子bに接続されたトルク制限回転数低減値設定手段101の出力が選択される。
以下、当該2軸電気推進船が進行方向左側に旋回した場合の動作に係るM1制御部90aとM2制御部90bを入れ替えた場合の各部の動作で説明される。
次に、上述した推進電動機M1・M2及び対応する推進発電機G1・G2を制御部90によって出力制限する場合の制御方法の一例を示す。
1.出力制限について
(1)推進電動機M1及びM2の各回転軸は独立制御とする。
(2)出力制限制御は、推進電動機2台(ここでは、M1、M2)運転を前提とし、
各軸均等に行うものとする。
(3)推進発電機(ここではG1・G2)の運転条件、推進発電機平行運転係数、出力制限係数より、「出力制限目標値」、「出力制限開始値」、「出力制限解除値」を算出する。これらの値は、設定値により調整可能とする。
(4)推進発電機出力が、「出力制限開始値」レベルに達したら、「出力制限中」表示をすると共に、推進発電機出力が、「出力制限目標値」以下となるように、推進電動機出力を制限(トルク制限)する。
(5)推進発電機出力が、「出力制限解除値」レベルまで低下したら、「出力制限中」表示灯消灯及び推進電動機出力の制限(トルク制限)を解除する。
(6)出力低減値は、現在の推進発電機出力(検出値)と出力制限目標値(設定値)との差とし、1軸分の電動機出力から低減する値に換算する。
(7)トルク制限値は、現在の電動機出力(演算値)から出力低減値を減算して求めた電力(演算値)と、推進電動機回転数(検出値)から演算する。
2.出力制限制御演算式
(1)出力制限目標値[kw]=推進発電機定格出力[kw]×推進発電機運転台数[台]÷γ×α
(2)出力制限開始値[kw]=推進発電機定格出力[kw]×推進発電機運転台数[台]÷γ×θ
(3)出力制限解除値[kw]=推進発電機定格出力[kw]×推進発電機運転台数[台]÷γ×β
α:出力制限目標値係数[kw](調整範囲:1.00〜0.80)
θ:出力制限開始値係数[kw](調整範囲:1.00〜0.80)
β:出力制限解除値係数[kw](調整範囲:1.00〜0.80)
γ:推進発電機並行運転係数[kw](調整範囲:1.00〜1.15)
出力低減値[%]=(推進発電機出力(AI)[kw]−出力制限目標値[kw])÷電動機運転台数2[台]÷電動機定格出力1800[kw]≧0[%]
推進発電機出力(AI):推進発電機運転モード(1G、2G、3G、1G+2G)、及び推進発電機出力の検出値(AI)より演算。
トルク制限値(IQ_LMT_EXT)[%]=(電動機出力(演算値)[%]−出力低減値[%])
÷電動機速度(SP_F_OUT)[%]×94.2[%]≦100[%]
すなわち、トルク制限値112a(又は132a)は、電動機出力102a(又は122a)から出力低減値106a(又は126a)を減算して得られた電動機出力102b(又は122b)を電動機速度115a(又は135a)で除算して得られた値に94.2を乗算して得られる。
電動機出力(演算値)[%]:トルク基準(T_R_OUT)[%]×電動機速度(SP_F_OUT)[%]÷94.2[%]≦100[%]
トルク制限レート:絞り(出力制限開始時)は瞬時、戻し(出力制限解除後)は1[%/S]レートとする。出力制限解除後、トルク制限値は100[%]まで戻す。
図3は、本実施例に係る2軸電気推進船を推進する推進電動機の旋回時における出力制限時の挙動を説明する図である。
2軸電気推進船が直進航行している場合、2軸電気推進船は、当該2個の推進電動機M1、M2の回転数n1、n2を目標回転数nsで設定された回転数で旋回開始タイミングt1まで駆動する。ここで、図6に示す進行方向左側に旋回を開始する場合、推進電動機M1は内側推進電動機となり、推進電動機M2は外側推進電動機となる。
旋回開始タイミングt1から内側トルク制限開始タイミングt2までは、内側推進電動機M1の回転数n1(以下、内側回転数n1と称する。)及び外側推進電動機M2の回転数n2(以下、外側回転数n2と称する。)を目標回転数nsで設定された回転数で駆動する。一方、そのトルクは、上述したように内側推進電動機の負荷は旋回に伴って外側推進電動機の負荷に比べて重くなる。従って、内側推進電動機のトルクT1(以下、内側トルクT1と称する。)は外側推進電動機のトルクT2(以下、外側トルクT2と称する。)に比べて大きくなり、トルク制限に到達する。無限にトルクが大きくなると内側推進電動機M1の故障原因になるため、トルク制限が必要になる。
内側トルク制限開始タイミングt2後、内側トルク制限を受けて外側の目標回転数nsを内側トルク制限解除まで下げる。この処理は、図2において、推進電動機M1側のトルク制限手段113から出力されるM1トルク制限検出信号113aが推進電動機M2側の切替手段125の制御端子cに接続されており、当該M1トルク制限検出信号113aによって推進電動機M2側の切り替え手段125の入力端子aから入力端子bに切り替わることにより行われる。入力信号bには、トルク制限回転数低減値設定手段121の出力が接続されており、本実施例では、外側の推進電動機M2の回転数n2(以下、外側回転数n2と称する。)を低下させるが、その際、回生動作にならないように漸減する。このようにして、外側回転数n2が内側トルク制限解除まで低下すると、内側回転数n1と外側回転数n2は同様の回転数になる。
内側回転数n1と外側回転数n2が同様の回転数になる内側トルク制限解除タイミングt3では、内側トルク制限が解除されたので外側目標回転数を戻す処理を行う。また、内側トルク制限解除に伴い、内側回転数n1は、目標回転数nsまで戻ろうとする。この結果、内側回転数n1及び外側回転数n2は旋回終了タイミングまでに目標回転数ns戻る。
なお、内側トルク制限解除タイミングt3から旋回終了タイミングt4までの間、内側トルクT1はトルク制限解除処理に伴い低下し、外側トルクT2は内側トルクT1に向かって上昇する。
旋回終了タイミングt4後、2軸推進船は直進航行することになり、内側回転数n1と外側回転数n2は目標回転数nsで設定された回転数で駆動され、同様に内側トルクT1と外側トルクT2は、設定されたトルク基準に戻る。
図4は、推進電動機M1とM2トルク制限検出信号又は推進電動機M2とM1制限検出信号との関係を説明する図である。
上述した実施例では、2個の推進電動機M1、M2を有する2軸電気推進船が、図6に示す進行方向左側に旋回する場合を例に説明したが、推進方向右側に旋回する場合は、推進電動機M2が内側推進電動機となるため、図3における内側トルク制限開始タイミングt2でトルク制限を開始することになる。この場合は、M2制御部90bのトルク制限手段133から出力されたM2トルク制限検出信号がM1制御部90aの切り替え手段125の制御端子cに入力され、推進電動機M1のトルク制限回転数低減値設定手段の出力が選択され(図3に示す旋回内側T1と旋回外側T2を入れ替えた場合に相当する。)、この場合、外側推進電動機のトルクT1及び外側回転数n1が下がることになる。当該2軸電気推進船が進行方向右側に旋回する場合は、上述した図3の説明において、内側推進電動機をM2とし、外側推進電動機1をM1とした場合が該当する。
以上説明した本実施例によれば、旋回終了時に内側回転数n1と外側回転数n2の回転数が目標回転数nsに戻っているため、従来、旋回終了時に内側回転数n1と外側回転数n2の間に生じていた回転数偏差(図5参照)がないため、「旋回終了によるトルク制限からの復帰に時間がかかり、船舶の運動性能を阻害する。」という課題を解決することが」できる2軸電気推進船の電力変換装置を提供することができる。
10、11 推進電動機
20、21 インバータ部
30、31 トランス
40、41、60〜62 遮断器
50〜52 断路器
70〜72 推進発電機
90 制御部
90a M1制御部
90b M2制御部
100、120 目標回転数設定手段
101、121 トルク制限回転数」低減値設定手段
102、122 推進電動機電力検出手段
103、123 推進発電機電力検出手段
104、124 出力制限値設定手段
105、125 切替手段
107、127 レート処理手段
108、128 出力電力比較手段
109、129 減算手段
111、131 速度制御手段
113、133 トルク制限手段
114、134 電流制御手段
115、135 速度検出手段

Claims (4)

  1. 少なくとも2個の推進電動機及び当該推進電動機をそれぞれ駆動する電力変換装置を有する2軸電気推進船であって、
    前記2個の推進電動機を駆動する2個の電力変換装置を制御する2個の制御手段を備え、
    前記推進電動機は、当該2軸電気推進船の推進軸の左右に、かつ、前記推進電動機の回転軸が前記推進軸と並行に配置され、
    前記2個の制御手段は、それぞれ対応する推進電動機の回転軸を駆動制御するトルク制限手段を備え、一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を、他方の推進電動機の制御手段に送信し、当該他方の推進電動機の制御手段が、前記一方の推進電動機のトルク制限手段が出力したトルク制限検出信号を受信した際に、当該他方の推進電動機の速度基準を下げることを特徴とする2軸電気推進船の電力変換装置。
  2. 前記他方の推進電動機の制御手段は、
    前記一方の推進電動機が検出したトルク制限検出信号を受信して当該他方の推進電動機の速度基準を下げる際に、回生動作にならないように当該速度基準を漸減することを特徴とする請求項1記載の2軸電気推進船の電力変換装置。
  3. 前記他方の推進電動機の制御手段はさらに、
    前記一方の推進電動機が検出したトルク制限検知信号が解除されたとき、当該他方の推進電動機の速度基準を目標回転数まで復帰させることを特徴とする請求項2記載の2軸電気推進船の電力変換装置。
  4. 前記一方の推進電動機のトルク制限手段は、旋回時、内側になる内側推進電動機に対するトルク制限であり、前記他方の推進電動機のトルク制限手段は、旋回時、外側になる外側推進電動機に対するトルク制限であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の2軸電気推進船の電力変換装置。
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