JP2016118838A - 情報提示制御装置、情報提示方法 - Google Patents

情報提示制御装置、情報提示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016118838A
JP2016118838A JP2014256826A JP2014256826A JP2016118838A JP 2016118838 A JP2016118838 A JP 2016118838A JP 2014256826 A JP2014256826 A JP 2014256826A JP 2014256826 A JP2014256826 A JP 2014256826A JP 2016118838 A JP2016118838 A JP 2016118838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
index
information
driver
vehicle
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014256826A
Other languages
English (en)
Inventor
哲洋 林
Tetsuhiro Hayashi
哲洋 林
西井 克昌
Katsumasa Nishii
克昌 西井
寛 森本
Hiroshi Morimoto
寛 森本
亜矢子 角田
Ayako Tsunoda
亜矢子 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2014256826A priority Critical patent/JP2016118838A/ja
Publication of JP2016118838A publication Critical patent/JP2016118838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】運転者に対して適切に情報を提示する。【解決手段】車両の走行の危険度に関する第1指標と、運転の負担度に関する第2指標とを、車両の走行環境から取得する。更に、運転の負担度に対する補正量を取得して第2指標を補正した後、第1指標と補正した第2指標とに基づいて、運転者に提示可能な情報を決定する。こうすれば、運転者の感じ方による違いを補正して、それぞれの指標を定量的に正しく評価することができるので、提示可能な情報を適切に決定することができる。その結果、運転者に煩わしく感じさせたり、車両の周囲に対する注意を疎かにさせたりすることなく、運転者に対して適切に情報を提示することで、運転中の快適性や利便性を向上させ、更に、運転動作を支援することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の走行状況に応じて、該車両の運転者に情報を提示する技術に関する。
今日の車両では、運転中の快適性や利便性を向上させるため、あるいは運転動作を支援するために、運転者に対して様々な情報が提示されるようになっている。
例えば、運転中の快適性を向上させることを目的として、再生中の楽曲に関する情報や、再生する楽曲を選択するための情報など、様々な情報が運転者に提示される。また、運転中の利便性を向上させるために、メールの受信や電話の着信を知らせる情報、走行中の経路付近に存在する店舗などの情報、前方の経路上での交通状況に関する情報などが運転者に提示される。更には、走行車線から逸脱した場合や、他車両が接近したり障害物が接近してきたりした場合には、これらを警告する情報も運転者に提示される。
このように運転中に提示される情報が多くなると、そのことを運転者が煩わしく感じたり、提示された情報に気を取られて車両の周囲に対する注意が疎かになったりすることが懸念される。かといって、提示する情報を単に少なめにしたのでは、運転中の快適性や利便性を向上させ、あるいは運転動作を支援するという当初の目的を十分に達成することができなくなる。
そこで、運転者の運転負荷(例えば、車速や、操舵の有無、アクセル操作の有無)を検出し、運転負荷に応じて操作モードを切り換えることによって、運転者に提示される情報および運転者が操作可能な内容を切り換える技術が提案されている(特許文献1)。
運転負荷が低ければ、運転者が運転を負担に感じる程度も低いと考えられる。このため、提示する情報が多くなっても運転者が煩わしく感じたり、提示された情報に気を取られて周囲に対する注意が疎かになったりすることがなく、運転者に対して適切に情報を提示することが可能になるものと期待されている。
特開2004−249834号公報
しかし、提案されている技術では、運転者に対して必ずしも適切に情報を提示することができないという問題があった。
これは次のような理由による。先ず、運転状況が同じで、従って、同じ運転負荷が検出された場合であっても、運転を負担に感じる程度には個人差が存在する。このため、例えば運転を負担に感じにくい運転者に対しては、運転負荷を小さめに評価することによって提示される情報を多くした方が、快適性および利便性を向上させる観点からは好ましいと考えられる。ところが、運転負荷を小さめに評価すると、走行車線からの逸脱や他車両の接近に対する評価も小さくなって警告のタイミングが遅れてしまうので、運転動作を支援する観点からは好ましいことではない。また逆に、運転を負担に感じやすい運転者に対しては、運転負荷を大きめに評価することによって提示される情報を少なくした方が、快適性を向上させる観点からは好ましいと考えられる。ところが、運転負荷を大きめに評価すると、運転者が利用可能な機能が制限されるので利便性を向上させる観点からは好ましくない。また、運転負荷を大きめに評価すると、走行車線からの逸脱や他車両の接近に対する評価も大きくなって警告のタイミングが早すぎてしまうので、運転動作を支援する観点からも好ましいことではない。
更には、同じ運転者であっても、運転者の状態(例えば、運転中の覚醒度や体調)が異なれば同様なことが起こり得る。
このため結局は、標準的な運転者の標準的な状態を想定して運転負荷を評価することになり、その結果、必ずしも適切に情報を提示することができていないためである。
この発明は、従来技術が有する上述した課題に鑑みてなされたものであり、運転者に対して適切に情報を提示することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の情報提示制御装置および情報提示方法は、車両の走行の危険度に関する第1指標と、運転の負担度に関する第2指標とを、車両の走行環境から取得する。更に、運転の負担度に対する補正量を取得して第2指標を補正した後、第1指標と補正した第2指標とに基づいて、運転者に提示可能な情報を決定する。
運転の負担度に関する第2指標は、運転者の感じ方による影響を受けるので、運転者に応じて補正しなければ定量的な評価が難しい。これに対して走行の危険度に関する第1指標は、運転者の感じ方による影響を受けない客観的なものなので、運転者に応じて補正しなくても定量的な評価ができる。そこで、第2指標については補正した後、第1指標と補正した第2指標とに基づいて運転者に提示可能な情報を決定すれば、それぞれの指標を定量的に正しく評価することができるので、提示可能な情報を適切に決定することができる。その結果、運転者に煩わしく感じさせたり、車両の周囲に対する注意を疎かにさせたりすることなく、運転者に対して適切に情報を提示することで、運転中の快適性や利便性を向上させ、更に、運転動作を支援することが可能となる。
本実施例の情報提示制御装置10を搭載した車両1を示す説明図である。 情報提示制御装置10の大まかな内部構成を示す説明図である。 情報提示制御処理のフローチャートである。 情報提示制御装置10が算出する各種の指標を例示した説明図である。 起動するアプリあるいは提示する情報毎に対応する指標と、アプリの起動あるいは情報の提示可能範囲が設定されている様子を例示した説明図である。 アプリの軌道あるいは情報の提示を許可するか否かを判断する様子を示した説明図である。 変形例の情報提示制御装置20の大まかな内部構成を示す説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、本実施例の情報提示制御装置10を搭載した車両1が示されている。図示されるように車両1には、周囲の画像を撮影する車載カメラ2や、周囲に存在する車両等の移動体や障害物を検出するレーダー3、赤外光を用いて運転者の顔画像を撮影する運転者カメラ4、ステアリングハンドルの操舵角を検出する操舵角センサー5、車両1の車速を検出する車速センサー6、車両1の現在位置を検出して周辺の地図情報や経路情報などを出力するナビゲーションシステム7などが搭載されている。
また、車両1には、画像情報を出力する表示装置8や、音声情報を出力するスピーカー9も搭載されており、運転者に対して様々な情報を提示することができる。例えば、運転者の快適性や利便性を向上させるため、あるいは運転動作を支援したり、運転者に警告したりするために、表示装置8やスピーカー9を用いて様々な情報が運転者に提示される。
このように多くの情報が提示されるようになると、そのことを運転者が煩わしく感じたり、提示された情報に気を取られて車両の周囲に対する注意が疎かになったりすることがある。そこで、本実施例の情報提示制御装置10は、車載カメラ2や、レーダー3、運転者カメラ4、操舵角センサー5、車速センサー6、ナビゲーションシステム7などの出力に基づいて、表示装置8やスピーカー9から出力される情報を制限するために、次のような構成を採用している。
図2には、本実施例の情報提示制御装置10の大まかな内部構造が示されている。図示されるように情報提示制御装置10は、指標取得部11や、補正量取得部12、補正第2指標生成部13、提示可能情報決定部14、情報提示制御部15を備えている。
尚、これらの「部」は、情報提示制御装置10が、表示装置8やスピーカー9による情報の提示を制御する機能に着目して、便宜的に情報提示制御装置10の内部構成を分類したものである。従って、情報提示制御装置10がこれらの「部」に物理的に区分されることを表すものではない。これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
指標取得部11は、車載カメラ2や、レーダー3、運転者カメラ4、操舵角センサー5、車速センサー6、ナビゲーションシステム7からの出力に基づいて、車両1の周囲の状況や、車両1の走行状態、運転者の状態に関する種々の指標を取得する。尚、以下では、車両1の周囲の状況や、車両1の走行状態、運転者の状態をまとめて、車両1の走行環境と称する。
例えば、車載カメラ2やレーダー3の出力を解析することによって、車両1の周囲に存在する車両や歩行者、障害物などの有無や、それらの位置および距離を検出することができる。また、運転者カメラ4で撮影した顔画像を解析することによって、運転者の覚醒度や眠気度を検出することができる。操舵角センサー5や車速センサー6からは、ステアリングハンドルの操舵角や車速を検出することができる。更に、ナビゲーションシステム7からは、車両1の現在位置や、周辺や経路上に存在する施設や店舗の情報などを取得することができる。その他、車両1にソナーや通信機器が搭載されている場合には、ソナーの出力に基づいて周辺の障害物の有無を検出したり、通信機器を用いて車外の情報(例えば、他車両の位置や車速などや、道路状況など)を取得したりしても良い。
そして指標取得部11は、検出したこれらの情報に基づいて、車両1の走行環境(車両1の周囲の状況や、車両1の走行状態、運転者の状態)に関する種々の指標を算出する。
また、算出される個々の指標については後述するが、本明細書ではこれらの指標を、運転の危険度に関する第1指標と、運転者が感じる運転の負担度に関する第2指標とに分けて考える。これは、次のような点に着目したためである。先ず、前提として、指標取得部11が算出する指標は、車載カメラ2やレーダー3などを用いて検出された客観的なデータに基づいて得られる指標であり、この点では、第1指標と第2指標とに違いはない。しかし、指標が運転の負担度に関するものである場合、負担度は運転者の感じ方であることから、指標を定量的に評価するには運転者に応じた補正が必要と考えられる。これに対して、指標が運転の危険度に関するものである場合、運転者がどのように感じているかに関わらず、危険な状況は危険であることに変わりはない。従って、運転の危険度に関する指標は、運転者に応じて補正することなく定量的な評価が可能と考えられる。
このように、指標取得部11で得られる指標は、定量的な評価のためには運転者に応じた補正が必要な指標と、運転者に応じた補正が不要な指標とに大別されると考えてよい。そこで、本明細書では、補正が不要な指標を第1指標と称し、補正が必要な指標を第2指標と称して区別する。
尚、本実施例の車載カメラ2や、レーダー3、運転者カメラ4、操舵角センサー5、車速センサー6、ナビゲーションシステム7は、本発明の「検出器」に対応する。
補正量取得部12は、指標取得部11で得られた第2指標を補正するための補正量を取得する。情報提示制御装置10に内蔵された図示しないメモリーには、車両1の運転者に応じた補正量が予め記憶されている。車両1の想定される運転者が一人の場合は、その運転者に応じた補正量をメモリーに書き込んでおけばよい。あるいは、予め複数の補正量をメモリーに記憶しておき、運転者の選択によって対応する補正量を読み出しても良い。更には、運転者カメラ4で撮影した顔画像を解析する等して運転者を識別して、運転者に応じて記憶されている補正量を読み出すようにしてもよい。図中で、指標取得部11から補正量取得部12に向かう破線の矢印は、補正量取得部12が補正量を取得する際に、指標取得部11が取得したセンサーの出力値あるいは指標を用いて補正量を選択する場合があることを表している。
また、補正量は、代表的には補正係数とすることができるが、これに限られるものではなく、例えばオフセット量とすることもできる。
補正第2指標生成部13は、指標取得部11から取得した第2指標を、補正量取得部12から取得した補正量を用いて補正することにより、補正第2指標を生成する。ここでは説明が複雑となることを避けるために、どのような第2指標に対しても同じ補正量を用いて補正するものとして説明するが、取得した第2指標に応じて異なる補正量を用いて補正することとしても良い。すなわち、第2指標に応じた補正量をメモリーに記憶しておき、これらの補正量を補正量取得部12から取得する。そして、指標取得部11から取得した第2指標に応じて補正量を選択して、第2指標を補正することとしても良い。
提示可能情報決定部14は、指標取得部11から第1指標を取得し、補正第2指標生成部13から補正第2指標を取得すると、表示装置8やスピーカー9から運転者に提示可能な情報を、これらの指標に基づいて決定する。
そして、情報提示制御部15は、提示可能情報決定部14が決定した内容に従って、表示装置8やスピーカー9を用いた情報の提示を制御する。
こうすれば、指標取得部11によって得られた複数の指標を定量的に正しく評価した上で、表示装置8やスピーカー9から運転者に提示可能な情報を決定することができる。このため、適切に情報を提示して、運転中の快適性や利便性、運転動作の支援を向上させることが可能となる。以下では、このようなことを実現するために情報提示制御装置10で行われる処理の具体的な内容について説明する。
B.提示情報制御処理 :
図3には、本実施例の情報提示制御装置10で行われる提示情報制御処理のフローチャートが示されている。
図示されるように提示情報制御処理では、先ず始めに、各種センサー(車載カメラ2や、レーダー3、運転者カメラ4、操舵角センサー5、車速センサー6、ナビゲーションシステム7など)の出力を取得する(S101)。
そして、それらの出力に基づいて、車両1の走行環境(車両1の周囲の状況や、車両1の走行状態、運転者の状態など)に関する各種の指標を算出する(S102)。
図4には、S102で算出される各種の指標が例示されている。例えば、情報提示制御装置10は、車速センサー6や操舵角センサー5の出力値に所定の比例係数を掛けることによって、車速や、ステアリングハンドルの操舵量を算出する。また、車載カメラ2で撮影した先行車両の画像を解析することにより、あるいはレーダー3の出力値に基づいて、先行車両との間の車間距離を算出し、その逆数を指標とする。尚、車間距離をそのまま指標とするのではなく、逆数を指標としているのは、指標が大きくなるほど、危険度が大きくなるようにするためである。
また、車間距離を所定の時間間隔で算出して、その時の変化量に基づいて衝突時間(Time To Collision)を算出し、その逆数を指標とする。あるいは、無線通信によって先行車両の車速を取得して自車両の車速との速度差を求め、得られた速度差で車間距離を除算することによって衝突時間を算出して、その逆数を指標としても良い。この衝突時間は、そのままの状態が継続された時に衝突するまでの時間を表している。従って、衝突時間の逆数が大きくなるほど、衝突の危険度が大きいことを表している。運転者眠気度は、運転者カメラ4で撮影した顔画像から目の開き方や、瞬きの頻度などを検出することによって算出する。
これら車速や、操舵量、車間距離の逆数、衝突時間の逆数、運転者眠気度は、運転者の感じ方に依らずに運転の危険度を表す第1指標に分類される。すなわち、車速や操舵量が大きすぎると、その状況を運転者がどのように感じていても、危険な状況と言うことができる。また、車間距離の逆数や衝突時間の逆数が大きすぎたり、運転者眠気度が大きすぎたりする場合も、運転者の感じ方の如何に関わらず、危険な状況である。
また、情報提示制御装置10は、車間距離を自車両の車速で除算することによって車間時間を算出し、その逆数を指標とする。ここで車間時間は、たとえば先行車両との間に20メートルの車間距離があったとしても、自車両の車速が時速20kmの場合と時速40kmの場合とでは、運転者の感じる緊張程度が大きく違うことに着目して算出される時間である。車間時間が短いからと言って(従って、車間時間の逆数が大きいからと言って)、先行車両が自車両と同じ車速で走行していれば衝突することはなく、また車間時間が長いからと言って(従って、車間時間の逆数が小さいからと言って)、先行車両がほとんど停まっていれば衝突の危険が大きくなる。このことから車間時間の逆数は、衝突の危険度を表す指標というよりは、運転者の運転に対する負担度を表す指標(第2指標)と考えることができる。尚、車間時間ではなく、車間時間の逆数を指標としているのは、指標が大きくなるほど、運転の負担度が大きくなるようにするためである。
あるいは、同じ操舵量であっても車速が大きくなれば、運転に対する負担度は大きくなると考えられる。もっとも、車速が大きくなった時の負担は運転者の感じ方によるものなので、負担が増加する程度は運転者によって異なるものと考えられる。そこで、情報提示制御装置10は、車速と操舵量とを乗算した指標も第2指標として算出する。
更には、連続して走行している時間(休憩を取らずに運転し続けている時間)が長くなると運転者が疲れてくるので、運転を負担に感じるものと思われる。同様に、夜間の時間帯は昼間の時間帯に比べて周囲の状況が確認しづらいので、運転を負担に感じるものと思われる。そこで、情報提示制御装置10に内蔵されたタイマーや時計の出力に基づいて、連続走行時間や時間帯も第2指標として算出することができる。
図3に示した提示情報制御処理のS102では、以上のようにして車両1の走行環境に関する各種の指標を算出する。
その後、車両1の運転者から、アプリの起動または情報提示の要求を受けたか否かを判断する(S103)。あるいは、既に起動中のアプリから、別のアプリの起動や情報提示の要求を受ける場合もあるので、このような要求を受けたか否かを判断する(S103)。その結果、アプリの起動または情報提示の要求を受けていない場合は(S103:no)、提示する情報を制御する必要は無いので、以降の処理は行わずに、処理の先頭に戻って、再び各種センサーの出力を取得した後(S101)、続く上述した処理(S102、S103)を繰り返す。
これに対して、アプリの起動または情報提示の要求を受けた場合は(S103:yes)、起動するアプリあるいは提示する情報に対応して、メモリーに予め記憶されている指標を取得する(S104)。
図5には、起動するアプリあるいは提示する情報に対応する指標が、情報提示制御装置10の図示しないメモリーに記憶されている様子が概念的に示されている。例えば、アプリAに対しては、指標Aと指標Bの2つの指標が記憶されている。更に、メモリーには、これらの指標Aおよび指標Bを用いて記述されたアプリAの起動を許可可能な範囲についても記憶されている。
また、情報Bに対しては、指標C、指標D、指標Eの3つの指標と、これらの指標を用いて記述された情報Bの提示を許可可能な範囲とが、メモリーに記憶されている。情報CやアプリDについても同様に、対応する指標と、指標を用いて記述された許可可能な範囲とが記憶されている。
図3の提示情報制御処理では、アプリの起動または情報の提示の要求を受け取る(S103:yes)、先ず始めに、そのアプリまたは情報に対応して記憶されている指標を取得する(S104)。
そして、取得した指標の中に第2指標が含まれているか否かを判断する(S105)。前述したように第2指標とは、定量的に評価するためには運転者に応じた補正が必要と考えられる指標である。その結果、取得した指標の中に第2指標が含まれていなかった場合は(S105:no)、S102で算出した指標の値に補正を加えなくても定量的な評価が可能と考えられる。そこで、指標と共にメモリーに記憶されている許可範囲(図5参照)を参照することにより、要求のあったアプリの起動あるいは情報の提示を許可するか否かを判断する(S108)。
これに対して、取得した指標の中に第2指標が含まれていた場合は(S105:yes)、運転者に応じた補正量を取得する(S106)。本実施例では、車両1に対して一人の運転者が想定されており、その運転者に対応する補正量が、情報提示制御装置10に内蔵されたメモリーに予め記憶されている。そこで、S106では、メモリーから補正量を取得する。もちろん、複数の補正量をメモリーに記憶しておき、運転開始時に運転者が選択することによって、あるいは運転者カメラ4で撮影した顔画像から運転者を識別して、運転者に対応する補正量を読み出すようにしてもよい。
また、本実施例では、補正量は補正係数であり、何れの第2指標に対しても一律に同じ補正係数を適用することができるものとして説明するが、これに限られるものではなく、例えば補正量はオフセット量とすることもできる。また、第2指標毎に補正量をメモリーに記憶しておき、指標に応じた補正量を読み出すようにしても良い。
そして、取得した補正量を用いて第2指標を補正した後(S107)、要求のあったアプリの起動または情報の提示を許可するか否かを判断する(S108)。この処理については図6を参照して詳しく説明する。尚、本実施例では、S107で補正された第2指標が本発明の「補正第2指標」に対応する。
例えば、図6(a)に示したように、アプリまたは情報に対応して記憶されている指標が指標Aと指標Bの2つであり、アプリの起動または情報の提示の許可範囲が、図中に斜線で示した範囲であったものとする。
図3のS102で算出された指標Aおよび指標Bによる座標が図中に白丸で示した位置であったとすると、指標Bの値が大きすぎるためにアプリの起動あるいは情報の提示を許可することができない。
しかし、指標Aが第1指標(例えば、衝突時間の逆数)であり、指標Bが第2指標(例えば、車間時間の逆数)であったとすると、指標Bが示す運転の負担度は運転者の感じ方によって違いがある。例えば、車速が同じであり、且つ、先行車両までの車間距離が同じ場合(車間時間が同じ場合)であっても、運転者によって緊張の度合い(運転の負担度)には違いがある。そして、その状況でもあまり緊張を感じない運転者にとっては、例えば要求したアプリの起動や情報の提示が拒否されたのでは、運転の快適性や利便性が損なわれたように感じる。そこで、このような運転者に対しては、第2指標である指標Bの値を補正することで、図6(a)中での座標が、白丸で示した位置から黒丸で示した位置に移動し、その結果、アプリの起動や情報の提示が許可されるようになる。
もちろん、逆に、標準的な運転者よりも緊張を感じやすい運転者は、そのような状況での運転中にアプリが起動したり情報が提示されたりすると、煩く感じるものである。そこで、このような運転者に対しては、第2指標である指標Bの値を補正することで、図6(a)中での座標が、黒丸で示した位置から白丸で示した位置に移動する。その結果、アプリの起動や情報の提示が許可されないようになる。
また、図3のS102で算出された指標Aおよび指標Bによる座標が、図6(a)中に白い四角印で示した位置であったとすると、この場合は指標Aの値が大きすぎるためにアプリの起動あるいは情報の提示を許可することができない。例えば、この指標Aが第1指標である衝突時間の逆数であったとすると、指標Aが大きいと言うことは、衝突の危険が迫っていることを示しており、その事実は運転者の感じ方(あるいは運転者が気付いているか否か)に拘わらず違いがない。従って、このような場合には、アプリの起動や情報の提示の要求は拒否した方が望ましい。このことに対応して、第1指標である指標Aの値が大きい場合には、第2指標である指標Bの値が補正されて図6(a)中の白い四角の位置が黒い四角の位置に移動しても、逆に黒い四角の位置が白い四角の位置に移動しても、アプリの起動や情報の提示が許可される。
以上では、アプリあるいは情報に対応付けて記憶された指標の中に、第1指標および第2指標の何れも含まれているものとして説明した。しかし、対応付けられた何れの指標も第2指標であっても構わない。
例えば、図6(b)に示したように、アプリあるいは情報に対応付けられた指標Cおよび指標Dであり、このうちの指標Cが車間時間の逆数であり、指標Dが連続走行時間であってもよい。図4を用いて前述したように、車間時間の逆数も連続走行時間も第2指標であって、運転者の感じ方に依存する。従って、短い車間時間や、長い連続走行時間も負担に感じない運転者に対しては、指標Cおよび指標Dの値を補正することで、図6(b)中に白丸で示した位置を黒丸の位置に移動させて、アプリの起動や情報の提示が許可されるようにすることができる。
あるいは逆に、短い車間時間や、長い連続走行時間を、標準以上に負担に感じる運転者に対しては、指標Cおよび指標Dの値を補正することで、図6(b)中に黒丸で示した位置を白丸の位置に移動させ、アプリの起動や情報の提示が許可されないようにすることができる。
図3の提示情報制御処理のS108では、以上のようにして、アプリの起動または情報の提示を許可するか否かを判断する。そして、判断の結果が「許可」であったか否かを確認し(S109)、「許可」であった場合は(S109:yes)、要求のあったアプリを起動あるいは情報を提示する(S110)。その結果、表示装置8あるいはスピーカー9から運転者に対して情報が提示されるようになる。
これに対して、判断の結果が「許可」ではなかった場合は(S109:no)、要求のあったアプリを起動あるいは情報を提示することなく、処理の先頭に戻って、再び各種センサー(車載カメラ2や、レーダー3など)の出力を取得した後(S101)、上述した続く一連の処理を繰り返す。
本実施例の情報提示制御装置10は、このような提示情報制御処理を実行するので、運転者に煩わしく感じさせたり、車両の周囲に対する注意を疎かにさせたりすることなく、運転者に対して適切に情報を提示することができる。その結果、運転中の快適性や利便性を向上させ、更に、運転動作を支援することが可能となる。
上述した本実施例には変形例を考えることができる。以下では、本実施例との相違点を中心として、変形例の情報提示制御装置20について説明する。尚、変形例の情報提示制御装置20では、上述した本実施例の情報提示制御装置10と共通する部分については、同じ番号を符番することとして、詳細な説明は省略する。
図7には、変形例の情報提示制御装置20の大まかな内部構造が示されている。図2に示した本実施例の情報提示制御装置10では、予めメモリーに記憶されている補正量を補正量取得部12が読み出して、第2指標を修正することによって補正第2指標を生成するものとして説明した。
これに対して、変形例の情報提示制御装置20では、補正量取得部12が取得した補正量が、補正量修正部16で修正される。そして、補正第2指標生成部13は、修正された補正量を用いて第2指標を補正することによって補正第2指標を生成する点が異なっている。
補正量修正部16は、補正量の修正に際して、指標取得部11で算出した指標を使用する。例えば、指標取得部11で取得した運転者の眠気度や、連続走行時間などに応じて、補正量を修正する。
前述したように、補正量は運転者の感じ方による違いを第2指標の値に反映させるものである。そして、運転者の感じ方は、運転者の状態(例えば眠気度や、疲労、体調)によっても変化する可能性がある。そこで、指標取得部11で取得された指標に基づいて補正量を修正してやれば、より一層正確に第2指標を補正することができ、その結果、より適切に情報を提示することが可能となる。
以上、本実施例および変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
1…車両、 2…車載カメラ、 3…レーダー、 4…運転者カメラ、
5…操舵角センサー、 6…車速センサー、 7…ナビゲーションシステム、
8…表示装置、 9…スピーカー、 10…情報提示制御装置、
11…指標取得部、 12…補正量取得部、 13…補正第2指標生成部、
14…提示可能情報決定部、 15…情報提示制御部、 16…補正量修正部、
20…情報提示制御装置。

Claims (4)

  1. 複数の検出器(2,3,4,5,6,7)を用いて車両(1)の走行環境を検出し、検出した該走行環境に応じて、該車両の運転者に情報を提示する情報提示制御装置(10,20)であって、
    前記車両の走行の危険度に関する第1指標と、該走行環境での運転の負担度に関する第2指標とを、前記検出した走行環境から取得する指標取得部(11)と、
    前記運転の負担度に対する補正量を取得する補正量取得部(12)と、
    前記補正量で前記第2指標を補正することによって補正第2指標を生成する補正第2指標生成部(13)と、
    前記第1指標と前記補正第2指標とに基づいて前記運転者に提示可能な情報を決定する提示可能情報決定部(14)と、
    前記提示可能な情報の決定結果に基づいて前記運転者への情報の提示を制御する情報提示制御部(15)と
    を備える情報提示制御装置。
  2. 請求項1に記載の情報提示制御装置であって、
    前記補正量取得部は、前記車両の運転者に応じて記憶された前記補正量を取得する取得部である
    情報提示制御装置。
  3. 請求項2に記載の情報提示制御装置であって、
    前記指標取得部は、取得する前記第1指標または前記第2指標の少なくとも1つが前記運転者の状態に関する指標であり、
    前記運転者の状態に関する前記指標に応じて前記補正量を修正する補正量修正部(16)を備え、
    前記補正第2指標生成部は、前記修正された補正量を用いて前記補正第2指標を生成する生成部である
    情報提示制御装置。
  4. 複数の検出器(2,3,4,5,6,7)を用いて車両(1)の走行環境を検出し、検出した該走行環境に応じて、該車両の運転者に情報を提示する情報提示制御方法であって、
    前記車両の走行の危険度に関する第1指標と、該走行環境での運転の負担度に関する第2指標とを、前記検出した走行環境から取得する指標取得工程(S102)と、
    前記運転の負担度に対する補正量を取得する補正量取得工程(S106)と、
    前記補正量で前記第2指標を補正することによって補正第2指標を生成する生成工程(S107)と、
    前記第1指標と前記補正第2指標とに基づいて前記運転者に提示可能な情報を決定する決定工程(S108)と、
    前記提示可能な情報の決定結果に基づいて前記運転者への情報の提示を制御する制御工程(S109,S110)と
    を備える情報提示制御方法。
JP2014256826A 2014-12-19 2014-12-19 情報提示制御装置、情報提示方法 Pending JP2016118838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256826A JP2016118838A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 情報提示制御装置、情報提示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256826A JP2016118838A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 情報提示制御装置、情報提示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016118838A true JP2016118838A (ja) 2016-06-30

Family

ID=56243048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014256826A Pending JP2016118838A (ja) 2014-12-19 2014-12-19 情報提示制御装置、情報提示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016118838A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019209700A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社デンソー 衝突回避装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020032518A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-14 Nissan Motor Co., Ltd. Apparatus for providing information for persons in vehicle
JP2004070795A (ja) * 2002-08-08 2004-03-04 Nissan Motor Co Ltd 情報提供装置、情報提供制御プログラム
JP2005162189A (ja) * 2003-11-12 2005-06-23 Toyota Motor Corp 運転支援方策決定方法および運転支援装置
JP2010079844A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Mazda Motor Corp 車両用運転支援装置
JP2012128654A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Toyota Motor Corp 運転支援装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020032518A1 (en) * 2000-09-13 2002-03-14 Nissan Motor Co., Ltd. Apparatus for providing information for persons in vehicle
JP2004070795A (ja) * 2002-08-08 2004-03-04 Nissan Motor Co Ltd 情報提供装置、情報提供制御プログラム
JP2005162189A (ja) * 2003-11-12 2005-06-23 Toyota Motor Corp 運転支援方策決定方法および運転支援装置
JP2010079844A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Mazda Motor Corp 車両用運転支援装置
JP2012128654A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Toyota Motor Corp 運転支援装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019209700A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社デンソー 衝突回避装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7371671B2 (ja) 車両に安全に追い付けるように運転を支援するシステムおよび方法
JP6648721B2 (ja) 支援装置、支援方法およびプログラム
US11353866B2 (en) Driving-automation-level lowering feasibility determination apparatus
JP6565408B2 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP2019087143A (ja) ドライバ状態検出装置
CN110192084B (zh) 自动驾驶辅助装置、方法及程序
JP6075248B2 (ja) 情報表示装置
JP6693489B2 (ja) 情報処理装置、運転者モニタリングシステム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP6468306B2 (ja) 視認支援装置、方法およびプログラム
JP2015099406A (ja) 運転支援装置
JP2009213768A (ja) 運転者状態判定装置
US20150002286A1 (en) Display control apparatus
JP2015219736A (ja) 運転支援装置
JP2020024551A (ja) 運転意識推定装置
KR20150086911A (ko) 음주운전 판단방법, 그를 이용한 음주운전 방지장치 및 그의 제어방법
JP2009217615A (ja) 運転評価装置
JP6631569B2 (ja) 運転状態判定装置、運転状態判定方法及び運転状態判定のためのプログラム
JPWO2012143999A1 (ja) ドライバ状態判定装置
US20200284603A1 (en) Information processing apparatus for vehicle, information processing system for vehicle, and control apparatus for vehicle
JP2016118838A (ja) 情報提示制御装置、情報提示方法
JP6465131B2 (ja) 運転者監視装置、運転者監視方法及び運転者監視のためのプログラム
JP6288204B1 (ja) 車両用制限速度検出装置
WO2018168020A1 (ja) 故障判定装置、方法およびプログラム
JP6098476B2 (ja) 運転支援装置
JP2019070876A (ja) 安全運転支援装置及び安全運転支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181204