JP2016118350A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台の室内機とこれら室内機と冷媒系統を共有する室外機とを備える空気調和装置において、適当な運転モードによる運転を行うことで、運転効率を向上させることにある。【解決手段】空気調和装置は、複数台の室内機20a〜20eと、複数台の室内機20a〜20eと冷媒系統を共有する室外機30と、制御部とを備える。制御部は、複数台の室内機20a〜20eにおいて優先室内機として設定されている室内機から運転要求があった場合には、優先室内機に応じた運転モードを実行運転モードに決定する。制御部は、優先室内機からの運転要求がなくなった場合、或いは優先室内機からの運転要求がない状態で優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが実行運転モードとして決定された時から所定時間が経過している場合に、実行運転モードを再判定し再判定の結果に応じて実行運転モードを決定する再判定処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、複数台の室内機と、これら複数台の室内機と冷媒系統を共有する室外機とを備える空気調和装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開平7−248147号公報)に開示されているように、複数台の室内機と、これら室内機と冷媒系統を共有する室外機とを備える空気調和装置がある。このような空気調和装置において複数台の室内機から同時期に運転要求があった場合、各室内機から要求された運転モードが異なっていることがある。このような場合、特許文献1では、先に運転要求のあった室内機の運転モードに応じた運転が実行されている。
ところで、複数台の室内機のなかから運転モードを優先させる室内機を設定しておき、該室内機の運転モードに応じて実行する運転モードを決定することが考えられる。このような場合に、その後、優先設定された室内機の運転が停止されても優先設定された室内機に応じた運転モードのままで運転が継続されたり、或いは、優先設定されていない室内機に応じた運転モードでの運転が長時間継続されたりすると、現在実行されている運転モードが空気調和装置全体として適当な運転モードではないことがある。
そこで、本発明の課題は、複数台の室内機とこれら室内機と冷媒系統を共有する室外機とを備える空気調和装置において、適当な運転モードによる運転を行うことで、運転効率を向上させることにある。
本発明の第1観点に係る空気調和装置は、複数台の室内機と、室外機と、制御部と、を備える。室外機は、複数台の室内機と冷媒系統を共有する。制御部は、所定の運転モードを実行運転モードとして決定する。制御部は、実行運転モードに応じて複数台の室内機及び室外機の運転を制御する。制御部は、複数台の室内機において優先室内機として設定されている室内機から運転要求があった場合には、優先室内機に応じた運転モードを実行運転モードに決定する。制御部は、優先室内機からの運転要求がなくなった場合、或いは、優先室内機からの運転要求がない状態で優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが実行運転モードとして決定された時から所定時間が経過している場合に、再判定処理を行う。再判定処理では、実行運転モードを再判定し、再判定の結果に応じて実行運転モードを決定する。
本発明の第1観点に係る空気調和装置では、優先室内機からの運転要求がなくなった場合、或いは、優先室内機からの運転要求がない状態で優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが実行運転モードとして決定された時から所定時間が経過している場合に、再判定処理が行われる。このため、優先室内機からの運転要求がなくなっても優先室内機に応じた運転モードのままで運転が継続されたり、或いは、優先室内機以外の室内機に応じた運転モードでの運転が長時間継続されたりする場合と比較して、適当な運転モードで空気調和装置を運転することができる。
これによって、空気調和装置の運転効率を向上させることができる。
本発明の第2観点に係る空気調和装置は、第1観点の空気調和装置において、制御部は、優先室内機以外の1又は複数台の室内機からの運転要求があり、かつ優先室内機からの運転要求がない場合には、先押し優先処理を行う。先押し優先処理では、複数台の室内機のうちの最初に運転要求のあった室内機に応じた運転モードを、実行運転モードとして決定する。この空気調和装置では、先押し優先処理が行われることで、後から優先室内機以外の室内機から異なる運転モードでの運転要求があっても、運転モードが切り替わらないため、運転モードの切替回数を減らすことができる。これにより、運転モードを変更する際の各種機器の動作回数を減らすことができる。
本発明の第3観点に係る空気調和装置は、第2観点の空気調和装置において、設定部を備える。設定部は、複数台の室内機のうちの1台の室内機を優先室内機に設定することができる。制御部は、先押し優先処理において、複数台の室内機のうちの優先室内機以外の全ての室内機を非優先室内機と判断する。この空気調和装置では、先押し優先処理において優先室内機以外の全ての室内機が同列に設定されている。
本発明の第4観点に係る空気調和装置は、第3観点の空気調和装置において、制御部は、再判定処理において、予め決定されている非優先室内機の順位に従って運転要求の有無を判断する。そして、制御部は、運転要求があり、かつ順位の高い非優先室内機に応じた運転モードを、実行運転モードとして決定する。この空気調和装置では、非優先室内機の順位が予め決定されているため、再判定処理を行う毎に非優先室内機の順位付けが行われる場合と比較して、処理内容を簡易にすることができる。
本発明の第5観点に係る空気調和装置は、第4観点の空気調和装置において、前記順位は、非優先室内機の能力の大きい順に決定されている。この空気調和装置では、再判定処理において能力の大きい室内機の順に運転モードが優先されるため、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
なお、ここでいう室内機の能力とは、室内機が単位時間当たりに室内から取り除く、或いは室内に加える熱エネルギーのことである。
本発明の第6観点に係る空気調和装置は、第3観点の空気調和装置において、制御部は、再判定処理において、運転要求のある全ての非優先室内機のうちの要求能力の最も高い非優先室内機に応じた運転モードを、実行運転モードとして決定する。この空気調和装置では、再判定処理において要求能力の大きい室内機の運転モードが優先されるため、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
本発明の第7観点に係る空気調和装置は、第3観点の空気調和装置において、制御部は、運転要求のある全ての非優先室内機に応じた運転モードのうちの最も多数となる運転モードを、実行運転モードとして決定する。この空気調和装置では、再判定処理において最も多数となる運転モードでの運転が行われるため、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
本発明の第8観点に係る空気調和装置は、第1観点から第3観点のいずれかの空気調和装置において、制御部は、記憶部を含む。記憶部は、優先室内機から運転要求がされる直前に実行運転モードに決定されていた運転モードを記憶する。そして、制御部は、優先室内機からの運転要求がなくなった場合に行う再判定処理において、記憶部に記憶されている運転モードを、実行運転モードとして決定する。この空気調和装置では、記憶部に記憶されている運転モードが実行運転モードとして決定されるため、再判定処理を行う毎に優先室内機以外の室内機の動作環境を判断する処理動作が実行される場合と比較して、処理内容を簡易にすることができる。
本発明の第1観点に係る空気調和装置では、運転効率を向上させることができる。
本発明の第2観点に係る空気調和装置では、運転モードを変更する際の各種機器の動作回数を減らすことができる。
本発明の第3観点に係る空気調和装置では、先押し優先処理において優先室内機以外の全ての室内機が同列に設定されている。
本発明の第4観点に係る空気調和装置では、処理内容を簡易にすることができる。
本発明の第5観点に係る空気調和装置では、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
本発明の第6観点に係る空気調和装置では、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
本発明の第7観点に係る空気調和装置では、空気調和装置全体として効率的な運転を行うことができる。
本発明の第8観点に係る空気調和装置では、処理内容を簡易にすることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の全体構成図。 空気調和装置の備える制御部の制御ブロック図。 空気調和装置における運転制御の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空気調和装置100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
(1)空気調和装置100の構成
図1に、空気調和装置100の全体構成を示す。本発明に係る空気調和装置100は、複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eと、これら複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eと冷媒系統を共有する室外機30と、を備えている。本実施形態の空気調和装置100は、1台の室外機30に、5台の室内機20a,20b,20c,20d,20eが接続された、いわゆるマルチタイプの空気調和装置である。なお、本発明に係る空気調和装置において、室外機及び室内機の台数は本実施形態に限定されるものではなく、複数台の室内機と1又は複数台の室外機とが冷媒系統を共有していればよい。
(2)空気調和装置100の詳細構成
(2−1)室内機20a,20b,20c,20d,20e
図1に示すように、複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eは、建物10の室A,B,C,D,E内に設置されている。本実施形態では、各室内機20a,20b,20c,20d,20eがそれぞれ別の室A,B,C,D,E内に設置されている。ここで、建物10の各室A,B,C,D,E内の広さ(平米数)は、それぞれ異なっていることがある。このような場合には、各室A,B,C,D,E内には、それぞれの広さに合った能力クラスの室内機が設置されることが推奨される。なお、各室A,B,C,D,E内に対して能力クラスの異なる室内機を設置することができるように、例えば、能力クラスの異なる室内機を接続できるように、空気調和装置100を設置する際に予め建物10の各室A,B,C,D,E内の広さに合わせて配管径の異なる配管接続部を設計しておくことで対応したりする。
ここでは、図1に示すように、室A(以下、A室という)と室B(以下、B室という)とは等しい広さを有しており、次いで、室C(以下、C室という)、室E(以下、E室という)、室D(以下、D室という)の順に広いものとする。また、ここでは、A室は書斎、B室は子供部屋、C室は主寝室、D室はリビング、E室は客間であるものとする。そして、A室には第1室内機20aが、B室には第2室内機20bが、C室には第3室内機20cが、D室には第4室内機20dが、E室には第5室内機20eが、それぞれ設置されているものとする。なお、これら室内機20a,20b,20c,20d,20eにおいて、各室内機20a,20b,20c,20d,20eの能力クラスは、第4室内機20dが最も大きく、続いて、第5室内機20e、第3室内機20cの順に大きく、第1室内機20aと第2室内機20bとは同等であるものとする。
図2は、空気調和装置100の備える制御部60の制御ブロック図である。図2に示すように、各室内機20a,20b,20c,20d,20eはそれぞれ室内機制御部21a,21b,21c,21d,21eを有している。室内機制御部21a,21b,21c,21d,21eは、室内機20a,20b,20c,20d,20eを構成する各部(室内ファンモータ23a,23b,23c,23d,23e、室内膨張弁24a,24b,24c,24d,24e及びフラップ等)の動作を制御する。そして、室内機制御部21a,21b,21c,21d,21eは、室内機20a,20b,20c,20d,20eの制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内機20a,20b,20c,20d,20eを個別に操作するためのリモコン22a,22b,22c,22d,22eとの間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外機30との間で伝送線61を介して制御信号等のやりとりを行ったりすることができるようになっている。
なお、図2では、第1室内機20aの備える各種機器の語頭には「第1」の文字を付しており、第2室内機20bの備える各種機器の語頭には「第2」の文字を付しており、第3室内機20cの備える各種機器の語頭には「第3」の文字を付しており、第4室内機20dの備える各種機器の語頭には「第4」の文字を付しており、第5室内機20eの備える各種機器の語頭には「第5」の文字を付している。
(2−2)室外機30
室外機30は、各室内機20a,20b,20c,20d,20eと冷媒配管を介して接続されており、圧縮機や室外熱交換器等から構成される冷媒回路を形成している。
また、図2に示すように、室外機30は、室外機制御部31を有している。室外機制御部31は、室外機30を構成する各部(圧縮機モータ32、四路切替弁33、室外ファンモータ34、及び室外膨張弁35)の動作を制御する。そして、室外機制御部31は、室外機30の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、各室内機20a,20b,20c,20d,20e(すなわち、各室内機制御部21a,21b,21c,21d,21e)との間で伝送線61を介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
ここでは、室外機30の室外機制御部31を有する制御基板36には、設定部37が設けられている。設定部37としては、例えばディップスイッチが挙げられる。そして、このディップスイッチを用いて、ユーザや設置作業者が、空気調和装置100の運転において実行される運転モードである実行運転モードを決定する際に他の室内機よりも優先される1台の室内機を、優先室内機として複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eから選択して設定することができる。なお、本発明の設定部37はディップスイッチに限定されるものではなく、他の態様であってもよい。また、本実施形態では、設定部37が室外機30に設けられているが、設定部37が室内機20a,20b,20c,20d,20eに設けられていてもよく、例えば、リモコン22a,22b,22c,22d,22eからユーザが優先室内機を設定できるようになっていてもよい。さらには、ここでは設定部37が設けられているが、他の手段により(例えば、制御部60により)優先室内機が自動的に設定されるのであれば、設定部37が設けられていなくてもよい。
(2−3)制御部60
空気調和装置100は、室内機制御部21a,21b,21c,21d,21eと室外機制御部31とから構成される制御部60によって、室外機30及び室内機20a,20b,20c,20d,20eの各部の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内機制御部21a,21b,21c,21d,21eと室外機制御部31と伝送線61とによって、冷房運転や暖房運転等を含む空気調和装置100全体の運転制御を行う制御部60が構成されている。
制御部60は、室外機30及び室内機20a,20b,20c,20d,20eの備える図示しない各種センサ等の検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これら検出信号等に基づいて各部を制御することができるようになっている。
また、制御部60は、空気調和装置100の運転制御において、各種処理を実行する。各種処理には、空気調和装置100において運転する運転モードである実行運転モードを、所定の運転モード(ここでは、冷房モード及び暖房モード)から選択して決定する処理が含まれる。なお、制御部60は、複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eにおいて優先室内機として設定されている室内機から運転要求があった場合には、優先室内機に応じた運転モードを実行運転モードとして決定する。ここでは、優先室内機は、設定部37において設定される。また、制御部60は、後述する第2先押し優先処理において、設定部37において優先室内機として設定された室内機以外の全ての室内機を非優先室内機と判断する。なお、実行運転モードを決定する処理には、第1先押し優先処理、第2先押し優先処理、及び再判定処理が含まれる。そして、制御部60は、決定した実行運転モードに応じて室外機30及び室内機20a,20b,20c,20d,20eを制御する。
ここでは、冷房モードが実行運転モードとして決定されると、空気調和装置100において冷房運転が行われる。冷房運転を行う場合には、特に、室外機制御部31が、圧縮機の吐出側と室外熱交換器のガス側とが接続され、かつ圧縮機の吸入側とガス冷媒連絡管とが接続されるように、四路切替弁33を切り替える。また、この場合、暖房モードでの運転要求があった室内機の室内機制御部は、その制御下にある室内膨張弁を閉じる。一方で、暖房モードが実行運転モードとして決定されると、空気調和装置100において暖房運転が行われる。暖房運転を行う場合には、特に、室外機制御部31が、圧縮機の吐出側とガス冷媒連絡管とが接続され、かつ圧縮機の吸入側と室外熱交換器のガス側とが接続されるように、四路切替弁33を切り替える。なお、この場合、冷房モードでの運転要求があった室内機の室内機制御部は、その制御下にある室内膨張弁を閉じる制御を行わず、開けた状態を維持する。また、ここでは、運転要求のない室内機、すなわち、運転が停止されている室内機については、室内膨張弁は開けた状態で維持される。
なお、本実施形態では、運転モードに応じた各部の制御が上述したように設計されているが、本発明の各部の制御はこれに限定されるものではなく、各部の制御が異なるものであってもよい。
(3)各種処理
(3−1)第1先押し優先処理
第1先押し優先処理は、設定部37において優先室内機の設定がされていない場合に実行される処理である。
第1先押し優先処理では、全ての室内機20a,20b,20c,20d,20eが非優先室内機と判断される。そして、第1先押し優先処理では、非優先室内機のうちの最初に運転要求のあった非優先室内機に応じた運転モード、すなわち、全ての室内機20a,20b,20c,20d,20eのうちの最初に運転要求のあった室内機に応じた運転モードが、実行運転モードとして決定される。なお、この実行運転モードは、全ての非優先室内機の運転要求がなくなるまで変更されずに継続される。例えば、第1先押し優先処理において実行運転モードを決定する起源となった室内機(全ての非優先室内機の運転要求がない状態から最初に運転要求をした非優先室内機)の運転要求がなくなったとしても、その時点で他の非優先室内機からの運転要求がある場合には、実行運転モードは起源となった非優先室内機の運転モードが維持され、該運転モードで空気調和装置100が運転されることになる。そして、全ての非優先室内機の運転が停止されて全ての非優先室内機からの運転要求がなくなることで、第1先押し優先処理が終了する。
例えば、第1先押し優先処理において、全ての室内機20a,20b,20c,20d,20eのうちの第1室内機20aの運転が最初に開始されて第1室内機20aから冷房モードでの運転要求があった場合、実行運転モードが冷房モードに決定される。そして、他の室内機(例えば、第2〜第5室内機20b〜20e)から暖房モードでの運転要求があったとしても、冷房モードでの運転が継続される。その後、第1室内機20aの運転が停止されて第1室内機20aの運転要求がなくなったとしても、その時点で他の室内機(例えば、第2〜第4室内機20b〜20d)からの運転要求がある場合には、そのなかの一部の室内機(例えば、第2室内機20b)から暖房モードでの運転要求があったとしても、冷房モードでの運転が継続される。なお、このとき、運転要求のある全ての室内機が、現在の実行運転モードとは異なる運転モードでの運転を要求している場合には、実行運転モードが変更される。例えば、第1室内機20aの運転要求に応じた冷房モードが実行運転モードとして決定されている場合であって、第1室内機20aからの運転要求がなくなった時に第2〜第4室内機20b〜20dからの運転要求があり、かつ第2〜第4室内機20b〜20dからの運転要求が暖房モードでの運転である場合には、実行運転モードが冷房モードから暖房モードに変更される。
(3−2)第2先押し優先処理
第2先押し優先処理は、設定部37において優先室内機の設定がされており、優先室内機以外の1又は複数台の室内機から運転要求があり、かつ優先室内機からの運転要求がない場合に実行される処理である。
第2先押し優先処理では、優先室内機以外の複数台の室内機は、全て非優先室内機と判断される。そして、第2先押し優先処理では、非優先室内機のうちの最初に運転要求のあった非優先室内機に応じた運転モード、すなわち、優先室内機以外の全ての室内機のうちの最初に運転要求のあった室内機に応じた運転モードが、実行運転モードとして決定される。なお、この実行運転モードは、非優先室内機の運転要求がなくなるまで、又は優先室内機からの運転要求があるまで変更されずに継続される。例えば、第2先押し優先処理において実行運転モードを決定する起源となった非優先室内機(優先室内機及び非優先室内機の運転要求がない状態から最初に運転要求をした非優先室内機)の運転要求がなくなったとしても、その時点で他の非優先室内機からの運転要求がある場合には、実行運転モードは起源となった非優先室内機の運転モードが維持され、該運転モードで空気調和装置100が運転されることになる。なお、このとき、運転要求のある全ての非優先室内機が、現在の実行運転モードとは異なる運転モードでの運転を要求している場合には、実行運転モードが変更される。そして、全ての非優先室内機の運転が停止され全ての非優先室内機からの運転要求がなくなることで、第2先押し優先処理が終了する。また、第2先押し優先処理を実行している間に、優先室内機からの運転要求があった場合には、その時点で第2先押し優先処理が終了するとともに、優先室内機からの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードとして決定され、該運転モードで空気調和装置100が運転されることになる。
例えば、第2先押し優先処理において、設定部37において第5室内機20eが優先室内機として設定されている場合であって、全ての室内機のうちの第1室内機20aの運転が最初に開始されて第1室内機20aから冷房モードでの運転要求があった場合、実行運転モードが冷房モードに決定される。そして、他の非優先室内機(第2〜第4室内機20b〜20d)から暖房モードでの運転要求があったとしても、冷房モードでの運転が継続される。その後、第1室内機20aの運転が停止されて第1室内機20aの運転要求がなくなったとしても、その時点で他の非優先室内機(第2〜第4室内機20b〜20d)からの運転要求がある場合には、そのなかの一部の室内機(例えば、第2室内機20b)から暖房モードでの運転要求があったとしても、冷房モードでの運転が継続される。一方で、第1室内機20aの運転が停止されて第1室内機20aの運転要求がなくなった時に、運転要求のある他の全ての非優先室内機からの運転要求が暖房モードでの運転である場合には、実行運転モードが冷房モードから暖房モードに変更される。また、第2先押し優先処理の実行中に、優先室内機である第5室内機20eから、例えば暖房モードでの運転要求があった場合には、実行運転モードが冷房モードから暖房モードに変更される。
(3−3)再判定処理
再判定処理は、設定部37において優先室内機が設定されており、優先室内機の運転要求に応じた運転モードが実行運転モードに決定されている状態で、優先室内機からの運転要求がなくなった場合に実行される処理である。
再判定処理では、現在決定されている実行運転モードが再判定され、該再判定の結果に応じて実行運転モードが決定される。ここでは、優先室内機の運転要求がなくなった場合であって、1又は複数の非優先室内機からの運転要求がある場合に、実行運転モードの再判定が行われる。この再判定処理では、予め決定されている非優先室内機の順位に従って運転要求の有無を判断し、運転要求があり、かつ順位の高い非優先室内機に応じた運転モードを実行運転モードに決定する。これにより、再判定処理が終了する。
なお、再判定処理における非優先室内機の順位は、例えば、ユーザからの要求度の高い非優先室内機と推測される順に決定すればよい。本実施形態では、ユーザからの要求度の高い非優先室内機からの運転要求を能力クラスの大きい室内機からの運転要求とみなして、再判定処理における非優先室内機の順位をその能力の大きい順に決定している。また、本実施形態のように室内機の能力の大きい順に順位が決定されている場合に、能力が同等の室内機が複数台存在しているようなときは、これら能力が同等の室内機については制御部60が自動的に順位付けを行ってもよく、これら能力が同等の室内機についてのみユーザや設置作業者等が手動で順位付けを行えるようになっていてもよい。
例えば、設定部37において第5室内機20eが優先室内機として設定されており、再判定処理における非優先室内機の順位が、第4室内機20d、第3室内機20c、第2室内機20b、第1室内機20aの順に決定されている場合、第5室内機20eから冷房モードでの運転要求があった場合、実行運転モードが冷房モードに決定される。なお、非優先室内機(第1〜第4室内機20a〜20d)から暖房モードでの運転要求があったとしても、冷房モードでの運転が行われる。その後、第5室内機20eの運転が停止されて第5室内機20eからの運転要求がなくなり、かつ他の非優先室内機(第1〜第4室内機20a〜20dの少なくともいずれか1台)からの運転要求がある場合に、再判定処理が実行される。再判定処理では、第5室内機20eの運転要求がなくなった時点で、まず、予め決定されている順位に従って、すなわち、第4室内機20d、第3室内機20c、第2室内機20b、第1室内機20aの順に、運転要求の有無が判断される。このとき、例えば、第1〜第3室内機20a〜20cからの運転要求があった場合には、第3室内機20cの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードとして決定される。すなわち、第1及び第2室内機20a,20bからの運転要求が冷房モードであったとしても、第3室内機20cからの運転要求が暖房モードである場合には、実行運転モードが暖房モードに決定されることになる。
(4)制御部60による実行運転モードの決定の流れ
図3は、空気調和装置100における運転制御の一例を示すフローチャートである。なお、図3では、スタートの時点で全ての室内機20a,20b,20c,20d,20eの運転が停止している場合について記載している。
ステップS1では、全ての室内機の運転が停止している状態で、いずれかの室内機から運転要求があった場合に、設定部37において優先室内機が設定されているか否かが判断される。そして、NOの場合、すなわち優先室内機の設定がされていない場合には、ステップS2へと進む。一方で、YESの場合、すなわち優先室内機の設定がされている場合には、ステップS3へと進む。
ステップS2では、第1先押し優先処理が実行される。そして、所定の運転モードが実行運転モードに決定され、全ての室内機の運転が停止されることで第1先押し優先処理の実行が終了する。
ステップS3では、優先室内機からの運転要求であるか否かが判断される。そして、NOの場合、すなわち優先室内機からの運転要求でない場合、言い換えると非優先室内機からの運転要求であった場合には、ステップS4へと進む。一方で、YESの場合、すなわち優先室内機からの運転要求であった場合には、ステップS5へと進む。
ステップS4では、第2先押し優先処理が実行される。そして、所定の運転モードが実行運転モードに決定されることで、第2先押し優先処理が終了する。そして、ステップS9へと進む。
ステップS5では、優先室内機の運転要求に応じた運転モードが実行運転モードに決定される。なお、このとき、非優先室内機からの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードに決定されていた場合には、実行運転モードが該運転モードから優先室内機の運転要求に応じた運転モードへと変更される。そして、ステップS6へと進む。
ステップS6では、優先室内機からの運転要求がなくなったか否かが判断される。そして、YESの場合、すなわち優先室内機からの運転要求がなくなった場合には、ステップS7へと進む。一方で、NOの場合、すなわち優先室内機からの運転要求がなくなっていない場合、言い換えると優先室内機からの運転要求がある場合には、ステップS6へと戻る。
ステップS7では、非優先室内機からの運転要求の有無が判断される。そして、YESの場合、すなわち非優先室内機からの運転要求がある場合には、ステップS8へと進む。一方で、NOの場合、すなわち非優先室内機からの運転要求がない場合、言い換えると全ての室内機からの運転要求がない場合には、空気調和装置100の運転を終了する。
ステップS8では、再判定処理が実行される。ここでは、所定の運転モードが実行運転モードに決定されることで、再判定処理が終了する。そして、ステップS9へと進む。
ステップS9では、優先室内機からの運転要求の有無が判断される。そして、YESの場合、すなわち優先室内機からの運転要求がある場合には、ステップS5へと戻る。一方で、NOの場合、すなわち優先室内機からの運転要求がない場合には、所定の場合を除き、全ての非優先室内機からの運転要求がなくなるまで、再判定処理で決定した運転モードが実行運転モードとして決定された状態が維持される。そして、全ての室内機からの運転要求がなくなると、空気調和装置100の運転を終了する。
(5)特徴
(5−1)
ここで、従来では、複数台の室内機のなかから運転モードを優先させる優先室内機を設定しておき、優先室内機の運転モードに応じて実行運転モードが決定される場合、優先室内機からの運転要求がなくなっても、優先室内機からの運転要求に応じた運転モードでの運転が継続されていた。このような場合に、優先室内機以外の室内機から該運転モードとは異なる運転モードでの運転要求がされていれば、空気調和装置全体として適当な運転モードで運転しているとはいえないことがある。すなわち、優先室内機の運転モードが、他の非優先室内機にとって最も妥当な運転モードであるとは限らない。
本実施形態では、優先室内機からの運転要求がなくなった場合には、再判定処理が行われる。このため、優先室内機からの運転要求がなくなっても優先室内機の運転モードでの運転が継続される場合と比較して、適当な運転モードで空気調和装置100を運転することができる。
また、再判定処理が行われることにより、優先室内機からの運転要求がなくなったにも拘わらず、優先室内機からの運転要求に応じた運転モードをいつまでも引きずることがなく、適当な運転モードで空気調和装置100を運転することができる。
これによって、空気調和装置100の運転効率を向上させることができている。
(5−2)
本実施形態では、設定部37において優先室内機の設定がされており、優先室内機以外の1又は複数台の室内機から運転要求があり、かつ優先室内機からの運転要求がない場合には、第2先押し優先処理が行われる。この空気調和装置100では、優先室内機以外の室内機については最先の運転要求に応じた運転モードでの運転が実行されるため、後から優先室内機以外の室内機から異なる運転モードでの運転要求があったとしても運転モードが切り替わらないようになっている。これにより、優先室内機以外の室内機から実行運転モードとは異なる運転モードでの運転要求がある毎に運転モードが切り替えられる場合と比較して、運転モードの切替回数を減らすことができるため、運転モードを変更する際の各部の動作回数を減らすことができている。
(5−3)
本実施形態の制御部60は、第2先押し優先処理において、複数台の室内機20a,20b,20c,20d,20eのうちの優先室内機以外の全ての室内機を非優先室内機と判断する。このため、この空気調和装置100では、第2先押し優先処理においては、再判定処理とは異なり、優先室内機以外の全ての室内機が同列に設定されている。
(5−4)
本実施形態の制御部60は、再判定処理において、予め決定されている非優先室内機の順位に従って運転要求の有無を判断し、運転要求がありかつ順位の高い非優先室内機に応じた運転モードを実行運転モードとして決定している。この空気調和装置100では、非優先室内機の順位が予め決定されているため、再判定処理を行う毎に非優先室内機の順位付けが行われる場合と比較して、処理内容を簡易にすることができている。
(5−5)
ここで、複数台の室内機のなかから運転モードを優先させる優先室内機を設定しておき、優先室内機の運転モードに応じて実行運転モードが決定され、優先室内機からの運転要求がなくなった場合に、先行利益の観点から先押し優先で実行運転モードを決定することも考えられる。しかしながら、先押し優先処理では、原則として全ての室内機の運転が停止されなければ、その処理が終了しない。このため、先押し優先処理において実行運転モードに決定された運転モードが、実際には数日前に最初に運転要求のあった非優先室内機の運転モードであるという状況も生じ得る。このような場合、数日前に決定した実行運転モードが、現時点で最も適当な運転モードであるとは限らない。
本実施形態の制御部60は、再判定処理における非優先室内機の順位が、能力の大きい順に決定されている。この空気調和装置100では、再判定処理において、能力の大きい非優先室内機の順に運転モードが優先されるため、空気調和装置100全体として効率的な運転を行うことができている。
また、各室内機20a,20b,20c,20d,20eの能力の大小は、これら室内機20a,20b,20c,20d,20eの設置される室の広さに比例していることが多い。一方で、室の広さすなわち室内機の能力に関係なく、空調の運転モードの優先をユーザが希望する室(例えば、客間など)があることがある。そこで、本実施形態では、設定部37により客間であるE室に設置された第5室内機20eを優先室内機に設定することができるようにしている。また、リビングであるD室や主寝室であるC室がユーザからの運転要求の大きい室であると推測されることからも、再判定処理においては、D室に設置された第4室内機20dやC室に設置された第3室内機20cの順位が、書斎であるA室に設置された第1室内機20aや子供部屋であるB室に設置された第2室内機20bよりも高くなるように決定している。
(6)変形例
(6−1)変形例A
上記実施形態では、優先室内機からの運転要求がなくなった場合に再判定処理が行われている。しかしながら、本発明に係る再判定処理の実行されるタイミングはこれに限定されない。
ここで、先押し優先処理では、原則として全ての室内機の運転が停止されなければ、その処理が終了しない。このため、先押し優先処理において実行運転モードに決定された運転モードが、実際には数日前に最初に運転要求のあった非優先室内機の運転モードであるという状況も生じ得る。このような場合、数日前に決定した実行運転モードが、現時点で最も適当な運転モードであるとは限らない。
そこで、例えば、優先室内機からの運転要求がない状態で優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが実行運転モードに決定された時から所定時間(例えば、12時間や24時間等)が経過している場合に、再判定処理が行われてもよい。より詳しくは、上記実施形態の第1先押し優先処理及び/又は第2先押し優先処理において所定の運転モードが実行運転モードとして決定され、該所定の運転モードでの運転が所定時間継続した時に、実行運転モードが再判定され、その再判定結果に応じて実行運転モードが決定されてもよい。或いは、上記実施形態の再判定処理の実行されるタイミングに加えて、第1先押し優先処理及び/又は第2先押し優先処理の実行後の上記タイミングで、再判定処理が行われてもよい。すなわち、優先室内機からの運転要求がなくなった場合、及び優先室内機からの運転要求がない状態で優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが実行運転モードとして決定された時から所定時間が経過している場合に、再判定処理が行われてもよい。
このように、所定のタイミングで再判定処理が実行されることで、適当な運転モードで空気調和装置100を運転することができる。これにより、空気調和装置100を効率よく運転することができる。
(6−2)変形例B
上記実施形態では、再判定処理における非優先室内機の順位が、非優先室内機の能力の大きい順に予め決定されている。
しかしながら、再判定処理における非優先室内機の順位は上記実施形態に限定されるものではなく、ユーザからの要求度が高いと推測される非優先室内機に応じて順位が決定されていればよい。
例えば、該順位が、非優先室内機の要求能力(例えば、設定温度と室内温度との差等)の大きい順に決定されてもよい。すなわち、再判定処理において、運転要求のある全ての非優先室内機のうちの要求能力の最も高い非優先室内機に応じた運転モードが、実行運転モードに決定されてもよい。より詳しくは、例えば、再判定処理において、第1〜第3室内機20a〜20cからの運転要求があり、第1室内機20aからの要求能力が第2及び第3室内機20b,20cからの要求能力よりも大きければ、第1室内機20aの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードとして決定される。このように、要求能力の大きい非優先室内機の運転モードが優先されることで、空気調和装置100全体として効率的な運転を行うことができる。
または、運転要求のある全ての非優先室内機に応じた運転モードのうちの最も多数となる運転モードが、実行運転モードとして決定されてもよい。例えば、再判定処理において、第1〜第4室内機20a〜20dからの運転要求があり、第1〜第3室内機20a〜20cからは冷房モードの運転要求があり、第4室内機20dからは暖房モードの運転要求がある場合には、多数決により、冷房モードが実行運転モードとして決定される。このように、運転要求のある非優先室内機において最も多数となる運転モードで運転が行われることで、空気調和装置100全体として効率的な運転を行うことができる。
或いは、制御部60が優先室内機から運転要求がされる直前に実行運転モードに決定されていた運転モードを記憶する記憶部を有しており、優先室内機からの運転要求がなくなった場合に行う再判定処理において、該記憶部に記憶されている運転モードが実行運転モードに決定されてもよい。例えば、優先室内機が第5室内機20eに設定されており、第5室内機20eからの運転要求がある前に、第1室内機20aからの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードに決定され該運転モードで運転が行われている場合であって、次いで、第5室内機20eからの運転要求に応じた運転モードが実行運転モードに決定された場合に、まず、記憶部に第1室内機20aに応じた運転モードが記憶される。その後、第5室内機20eからの運転要求がなくなり再判定処理が実行されるときに、記憶部に記憶されている第1室内機20aからの運転要求に応じた運転モードが、実行運転モードとして決定される。このように、記憶部に記憶されている運転モードが実行運転モードとして決定されることで、再判定処理を行う毎に優先室内機以外の室内機の動作環境を判断する処理動作が実行される場合と比較して、処理内容を簡易なものにすることができる。
本発明によれば、複数台の室内機とこれら室内機と冷媒系統を共有する室外機とを備える空気調和装置において、適当な運転モードによる運転を行うことで、運転効率を向上させることができる。
20a 第1室内機(室内機)
20b 第2室内機(室内機)
20c 第3室内機(室内機)
20d 第4室内機(室内機)
20e 第5室内機(室内機)
30 室外機
37 設定部
60 制御部
100 空気調和装置
特開平7−248147号公報

Claims (8)

  1. 複数台の室内機(20a,20b,20c,20d,20e)と、
    前記複数台の室内機と冷媒系統を共有する室外機(30)と、
    所定の運転モードを実行運転モードとして決定し、前記実行運転モードに応じて前記複数台の室内機及び前記室外機の運転を制御する制御部(60)と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数台の室内機において優先室内機として設定されている室内機から運転要求があった場合に、前記優先室内機に応じた運転モードを前記実行運転モードに決定し、
    前記優先室内機からの運転要求がなくなった場合、或いは、前記優先室内機からの運転要求がない状態で前記優先室内機以外の室内機に応じた運転モードが前記実行運転モードとして決定された時から所定時間が経過している場合に、前記実行運転モードを再判定し前記再判定の結果に応じて前記実行運転モードを決定する再判定処理を行う、
    空気調和装置(100)。
  2. 前記制御部は、前記優先室内機以外の1又は複数台の室内機からの運転要求があり、かつ前記優先室内機からの運転要求がない場合には、前記複数台の室内機のうちの最初に運転要求のあった室内機に応じた運転モードを前記実行運転モードとして決定する先押し優先処理を行う、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記複数台の室内機のうちの1台の室内機を前記優先室内機に設定することのできる設定部(37)、を備え、
    前記制御部は、前記先押し優先処理において、前記複数台の室内機のうちの前記優先室内機以外の全ての室内機を非優先室内機と判断する、
    請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記制御部は、前記再判定処理において、予め決定されている前記非優先室内機の順位に従って運転要求の有無を判断し、運転要求がありかつ前記順位の高い前記非優先室内機に応じた運転モードを前記実行運転モードとして決定する、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  5. 前記順位は、前記非優先室内機の能力の大きい順に決定されている、
    請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記制御部は、前記再判定処理において、運転要求のある全ての前記非優先室内機のうちの要求能力の最も高い非優先室内機に応じた運転モードを前記実行運転モードとして決定する、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  7. 前記制御部は、前記再判定処理において、運転要求のある全ての前記非優先室内機に応じた運転モードのうちの最も多数となる運転モードを前記実行運転モードとして決定する、
    請求項3に記載の空気調和装置。
  8. 前記制御部は、
    前記優先室内機から運転要求がされる直前に前記実行運転モードに決定されていた運転モードを記憶する記憶部を含み、
    前記優先室内機からの運転要求がなくなった場合に行う前記再判定処理において、前記記憶部に記憶されている運転モードを前記実行運転モードとして決定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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