JP2016118181A - 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関 - Google Patents

可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP2016118181A
JP2016118181A JP2014259416A JP2014259416A JP2016118181A JP 2016118181 A JP2016118181 A JP 2016118181A JP 2014259416 A JP2014259416 A JP 2014259416A JP 2014259416 A JP2014259416 A JP 2014259416A JP 2016118181 A JP2016118181 A JP 2016118181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting rod
cylinder
piston
pin
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014259416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6070683B2 (ja
Inventor
江崎 修一
Shuichi Ezaki
修一 江崎
吉朗 加茂
Yoshiro Kamo
吉朗 加茂
昭夫 木戸岡
Akio Kidooka
昭夫 木戸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014259416A priority Critical patent/JP6070683B2/ja
Priority to DE102015122393.7A priority patent/DE102015122393B4/de
Priority to TW104142936A priority patent/TWI614399B/zh
Priority to US15/537,891 priority patent/US10082073B2/en
Priority to CA2971683A priority patent/CA2971683C/en
Priority to CN201580069379.4A priority patent/CN107110017B/zh
Priority to BR112017013313A priority patent/BR112017013313A2/pt
Priority to EP15828515.5A priority patent/EP3237736B1/en
Priority to ES15828515.5T priority patent/ES2678403T3/es
Priority to PCT/IB2015/002404 priority patent/WO2016103019A1/en
Priority to MX2017008137A priority patent/MX2017008137A/es
Priority to RU2017121305A priority patent/RU2669118C1/ru
Priority to AU2015370634A priority patent/AU2015370634B2/en
Publication of JP2016118181A publication Critical patent/JP2016118181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6070683B2 publication Critical patent/JP6070683B2/ja
Priority to PH12017501173A priority patent/PH12017501173A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/04Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads
    • F02B75/045Engines with variable distances between pistons at top dead-centre positions and cylinder heads by means of a variable connecting rod length
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
    • F16C23/10Bearings, parts of which are eccentrically adjustable with respect to each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C7/00Connecting-rods or like links pivoted at both ends; Construction of connecting-rod heads
    • F16C7/06Adjustable connecting-rods
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C9/00Bearings for crankshafts or connecting-rods; Attachment of connecting-rods
    • F16C9/04Connecting-rod bearings; Attachments thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/22Internal combustion engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】切換ピンに慣性力が加わらないようにしつつ、切換ピンの切換のために複雑な機構が必要にならない、可変長コンロッドを提供する。【解決手段】可変長コンロッド6は、コンロッド本体31と、コンロッド本体に対して回動可能であって回動すると可変長コンロッドの有効長さが変化する偏心部材32と、作動油が供給されると偏心部材を一方の方向へ回動させる第1ピストン機構33と、作動油が供給されると偏心部材を反対方向へ回動させる第2ピストン機構34と、第1ピストン機構33と第2ピストン機構34との作動油の流れ方向を切り替える流れ方向切換機構35とを具備する。流れ方向切換機構は、油圧により動作する複数の切換ピン61、62を具備し、切換ピンは、その作動方向がクランク受容開口の軸線に平行になるようにコンロッド本体内に配置される。流れ方向切換機構は油圧によって作動油の流れ方向の切換を行う。【選択図】図7

Description

本発明は、有効長さを変更可能な可変長コンロッド及び可変長コンロッドを具備する可変圧縮比内燃機関に関する。
従来から、内燃機関の機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構を備えた内燃機関が知られている。このような可変圧縮比機構としては様々なものが提案されているが、そのうちの一つとして内燃機関で用いられるコンロッドの有効長さを変化させるものが挙げられる(例えば、特許文献1〜4)。ここで、コンロッドの有効長さとは、クランクピンを受容するクランク受容開口の中心とピストンピンを受容するピストンピン受容開口の中心との間の距離を意味する。したがって、コンロッドの有効長さが長くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が小さくなり、よって機械圧縮比が増大する。一方、コンロッドの有効長さが短くなるとピストンが圧縮上死点にあるときの燃焼室容積が大きくなり、よって機械圧縮比が低下する。
有効長さを変更可能な可変長コンロッドとしては、コンロッド本体の小径端部に、コンロッド本体に対して回動可能な偏心部材(偏心アームや偏心スリーブ)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1〜3)。偏心部材はピストンピンを受容するピストンピン受容開口を有し、このピストンピン受容開口は偏心部材の回動軸線に対して偏心して設けられる。このような可変長コンロッドでは、偏心部材の回動位置を変更すると、これに伴ってコンロッドの有効長さを変化させることができる。
特開平6−129272号公報 国際公開第2014/019683号 特開2011−196549号公報 特開平3−242433号公報
ところで、特許文献1に記載の可変長コンロッドでは、偏心部材の回動位置は、流体切換機構の切換ピン(切換子)を油圧により動作させることによって変更される。しかしながら、この切換ピンの動作する方向は、クランクシャフトの軸線に垂直な平面上の方向となっている。このため、クランクシャフトの回転に伴ってコンロッドが上下左右に運動すると、これに伴って切換ピンにはその作動方向における慣性力が作用することになる。したがって、機関回転数が高くなったとき等に切換ピンが意図せずに変動してしまう可能性がある。
一方、特許文献2には、クランクシャフトの軸線に平行な方向に動作する切換ピンを用いた可変長コンロッドが記載されている。このため、特許文献2に記載された切換ピンの作動方向は、コンロッドの運動方向に対して垂直であるため、コンロッドが運動しても慣性の影響を受けにくい。
しかしながら、特許文献2に記載された切換ピンは、コンロッド本体の厚さ(クランクシャフトの軸線方向におけるコンロッド本体の長さ)よりも長い全長を有し、コンロッド本体に形成された切換ピンの受容孔から外側へ突出している。そして、コンロッドの外部に設けられたカムディスクにより切換ピンを押すことで、切換ピンの動作位置が切り替えられる。このため、特許文献2に記載の可変長コンロッドでは、切換ピンの作動位置を切り替えるために、コンロッドの周りにカムディスクを設けることが必要となる。したがって、切換ピンの動作位置の切換のためにコンロッドの他に複雑な機構が必要となる。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、偏心部材の回動位置の切換を行う切換ピンにコンロッドの運動に伴う慣性力が加わらないようにしつつ、切換ピンの切換のためにコンロッドの他に複雑な機構が必要にならない、可変長コンロッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明では、有効長さを変更することができる可変長コンロッドであって、クランクピンを受容するクランク受容開口を大径端部に有するコンロッド本体と、前記大径端部とは反対側の小径端部において前記コンロッド本体に対して前記小径端部の周方向に回動可能に取り付けられると共に回動すると当該可変長コンロッドの有効長さが変化する偏心部材と、前記コンロッド本体に設けられた第1シリンダ及び該第1シリンダ内で摺動する第1ピストンを有し、該第1シリンダ内に作動油が供給されると前記偏心部材を一方の方向へ回動させて前記有効長さを長くさせるように構成された第1ピストン機構と、前記コンロッド本体に設けられた第2シリンダ及び該第2シリンダ内で摺動する第2ピストンを有し、該第2シリンダ内に作動油が供給されると前記偏心部材を前記一方の方向とは反対方向へ回動させて前記有効長さを短くさせるように構成された第2ピストン機構と、前記第1シリンダから前記第2シリンダへの作動油の流れを禁止するが前記第2シリンダから前記第1シリンダへの作動油の流れを許可する第一状態と、前記第1シリンダから前記第2シリンダへの作動油の流れを許可するが前記第2シリンダから前記第1シリンダへの作動油の流れを禁止する第二状態との間で切換可能な流れ方向切換機構と、前記クランク受容開口と前記流れ方向切換機構とに連通する制御用油路とを具備し、前記流れ方向切換機構は、前記コンロッド本体の内部に設けられていると共に前記制御用油路を通って流れる油圧により動作する複数の切換ピンを具備し、該切換ピンは、該切換ピンが作動することによって前記流れ方向切換機構が前記第一状態と前記第二状態とで切り替えられるように構成され、且つその作動方向が前記クランク受容開口の軸線に垂直な平面に対して角度が付けられるように前記コンロッド本体内に配置され、前記流れ方向切換機構は前記制御用油路を通って流れる油圧によって前記第一状態と前記第二状態との間で切り替えられる、可変長コンロッドが提供される。
第2の発明では、第1の発明において、前記切換ピンは、その作動方向が前記クランク受容開口の軸線と平行になるように配置される。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記流れ方向切換機構は、前記コンロッド本体の軸線方向において、前記第1シリンダ及び第2シリンダと前記クランク受容開口との間に配置される。
第4の発明では、第1〜第3のいずれか一つの発明において、前記流れ方向切換機構は、二つの切換ピンを具備し、前記制御用油路を介して油圧が供給されたときのこれら二つの切換ピンの作動方向は互いに逆向きである。
第5の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、前記流れ方向切換機構は、前記制御用油路を介して油圧が供給されていないときに前記第二状態となって当該可変長コンロッドの有効長さが短くなり、且つ前記制御用油路を介して油圧が供給されているときに前記第一状態となって当該可変長コンロッドの有効長さが長くなるように構成される。
第6の発明では、第1〜第5のいずれか一つの発明において、前記流れ方向切換機構は、二つの切換ピンと一つの逆止弁とを具備し、該逆止弁は一次側から二次側への流れを許可すると共に二次側から一次側への流れを禁止するものであり、前記二つの切換ピンは、当該流れ方向切換機構が前記第一状態にあるときには前記逆止弁の一次側に前記第2シリンダが接続されると共に該逆止弁の二次側に前記第1シリンダが接続され、当該流れ方向切換機構が前記第二状態にあるときには前記逆止弁の一次側に前記第1シリンダが接続されると共に該逆止弁の二次側に前記第2シリンダが接続されるように構成される。
第7の発明では、第6の発明において、前記二つの切換ピンは、前記コンロッド本体の中央軸線に対して両側に設けられると共に、前記逆止弁は前記コンロッド本体の中央軸線上に設けられる。
第8の発明では、第6又は第7の発明において、前記切換ピン及び前記逆止弁は、それぞれ前記コンロッド本体内に形成されたピン収容空間及び逆止弁収容空間内に収容され、これらピン収容空間と逆止弁収容空間とを連通させる空間連通油路は、その延長線上に前記クランク受容開口が位置するように形成される。
第9の発明では、第6〜第8のいずれか一つの発明において、各切換ピンは、前記コンロッド本体内に形成された前記ピン収容空間内に収容され、前記第1シリンダは、二つのピン収容空間のうち一方と連通するピストン連通油路のみと連通し、前記第2シリンダは前記二つのピン収容空間のうち他方と連通するピストン連通油路のみと連通し、これらピストン連通油路はその延長線上に前記クランク受容開口が位置するように形成される。
第10の発明では、第6〜第9のいずれか一つの発明において、前記逆止弁は前記二つの切換ピンよりも前記クランク受容開口側に配置され、前記逆止弁の一次側には前記制御用油路とは別の作動油補充用の油路が連通される。
第11の発明では、機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関であって、第1〜第10のいずれか1つの発明に係る可変長コンロッドを有し、前記可変長コンロッドの有効長さを変更することにより機械圧縮比が変更される、可変圧縮比内燃機関が提供される。
本発明によれば、偏心部材の回動位置の切換を行う切換ピンにコンロッドの運動に伴う慣性力が加わらないようにしつつ、切換ピンの切換のためにコンロッドの他に複雑な機構が必要にならない、可変長コンロッドが提供される。
図1は、可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図である。 図2は、本発明に係る可変長コンロッドを概略的に示す斜視図である。 図3は、本発明に係る可変長コンロッドを概略的に示す断面側面図である。 図4は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図5は、コンロッド本体の小径端部近傍の概略的な分解斜視図である。 図6は、本発明に係る可変長コンロッドを概略的に示す断面側面図である。 図7は、流れ方向切換機構が設けられた領域を拡大したコンロッドの断面側面図である。 図8は、図7のVIII−VIII及びIX−IXに沿ったコンロッドの断面図である。 図9は、油圧供給源から切換ピンに油圧が供給されているときの流れ方向切換機構の動作を説明する概略図である。 図10は、油圧供給源から切換ピンに油圧が供給されていないときの流れ方向切換機構の動作を説明する概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<可変圧縮比内燃機関>
図1は、本発明に係る可変圧縮比内燃機関の概略的な側面断面図を示す。
図1を参照すると、1は内燃機関を示している。内燃機関1は、クランクケース2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、ピストン5、可変長コンロッド6、燃焼室7、燃焼室7の頂面中央部に配置された点火プラグ8、吸気弁9、吸気カムシャフト10、吸気ポート11、排気弁12、排気カムシャフト13、排気ポート14を具備する。
可変長コンロッド6は、その小径端部においてピストンピン21によりピストン5に連結されると共に、その大径端部においてクランクシャフトのクランクピン22に連結される。可変長コンロッド6は、後述するように、ピストンピン21の軸線からクランクピン22の軸線までの距離、すなわち有効長さを変更することができる。
可変長コンロッド6の有効長さが長くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが長くなるため、図中に実線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7の容積が小さくなる。一方、可変長コンロッド6の有効長さが変化しても、ピストン5がシリンダ内を往復動するストローク長さは変化しない。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が大きくなる。
一方、可変長コンロッド6の有効長さが短くなると、クランクピン22からピストンピン21までの長さが短くなるため、図中に破線で示したようにピストン5が上死点にあるときの燃焼室7内の容積が大きくなる。しかしながら、上述したように、ピストン5のストローク長さは一定である。したがって、このとき、内燃機関1における機械圧縮比が小さくなる。
<可変長コンロッドの構成>
図2は、本発明に係る可変長コンロッド6を概略的に示す斜視図であり、図3は、本発明に係る可変長コンロッド6を概略的に示す断面側面図である。図2及び図3に示したように、可変長コンロッド6は、コンロッド本体31と、コンロッド本体31に回動可能に取り付けられた偏心部材32と、コンロッド本体31に設けられた第1ピストン機構33及び第2ピストン機構34と、これら両ピストン機構33、34への作動油の流れの切換を行う流れ方向切換機構35とを具備する。
まず、コンロッド本体31について説明する。コンロッド本体31は、その一方の端部にクランクシャフトのクランクピン22を受容するクランク受容開口41を有し、他方の端部に後述する偏心部材32のスリーブを受容するスリーブ受容開口42を有する。クランク受容開口41はスリーブ受容開口42よりも大きいことから、クランク受容開口41が設けられている側のコンロッド本体31の端部を大径端部31aと称し、スリーブ受容開口42が設けられている側のコンロッド本体31の端部を小径端部31bと称する。
なお、本明細書では、クランク受容開口41の中心軸線(すなわち、クランク受容開口41に受容されるクランクピン22の軸線)と、スリーブ受容開口42の中心軸線(すなわち、スリーブ受容開口42に受容されるスリーブの軸線)との間で延びる線X(図3)、すなわちコンロッド本体31の中央を通る線をコンロッド6の軸線と称す。また、コンロッド6の軸線Xに対して垂直であってクランク受容開口41の中心軸線に垂直な方向におけるコンロッドの長さをコンロッドの幅と称する。加えて、クランク受容開口41の中心軸線に平行な方向におけるコンロッドの長さをコンロッドの厚さと称する。
図2及び図3からわかるように、コンロッド本体31の幅は、大径端部31aと小径端部31bとの間の中間部分で最も細い。また、大径端部31aの幅は小径端部31bの幅よりも広い。一方、コンロッド本体31の厚さは、ピストン機構33、34が設けられている領域を除いてほぼ一定の厚さとされる。
次に、偏心部材32について説明する。図4及び図5は、コンロッド本体31の小径端部31b近傍の概略斜視図である。図4及び図5では、偏心部材32は、分解された状態で示されている。図2〜図5を参照すると、偏心部材32は、コンロッド本体31に形成されたスリーブ受容開口42内に受容される円筒状のスリーブ32aと、スリーブ32aからコンロッド本体31の幅方向において一方の方向に延びる一対の第1アーム32bと、スリーブ32aからコンロッド本体31の幅方向において他方の方向(上記一方の方向とは概して反対方向)に延びる一対の第2アーム32cとを具備する。スリーブ32aはスリーブ受容開口42内で回動可能であるため、偏心部材32はコンロッド本体31の小径端部31bにおいてコンロッド本体31に対して小径端部31bの周方向に回動可能に取り付けられることになる。
また、偏心部材32のスリーブ32aは、ピストンピン21を受容するためのピストンピン受容開口32dを有する。このピストンピン受容開口32dは円筒状に形成されている。円筒状のピストンピン受容開口32dは、その軸線がスリーブ32aの円筒状外形の中央軸線と平行ではあるが、同軸にはならないように形成される。したがって、ピストンピン受容開口32dの中心は、スリーブ32aの円筒状外形の中心から偏心している。
このように、本実施形態では、スリーブ32aのピストンピン受容開口32dの中心がスリーブ32aの円筒状外形の中心から偏心している。このため、偏心部材32が回転すると、スリーブ受容開口42内でのピストンピン受容開口32dの位置が変化する。スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口32dの位置が大径端部31a側にあるときには、コンロッドの有効長さが短くなる。逆に、スリーブ受容開口42内においてピストンピン受容開口32dの位置が大径端部31a側とは反対側にあるときには、コンロッドの有効長さが長くなる。したがって本実施形態によれば、偏心部材を回動させることによって、コンロッド6の有効長さが変化する。
次に、図3を参照して、第1ピストン機構33について説明する。第1ピストン機構33は、コンロッド本体31に形成された第1シリンダ33aと、第1シリンダ33a内で摺動する第1ピストン33bとを有する。第1シリンダ33aは、そのほとんど又はその全てがコンロッド6の軸線Xに対して第1アーム32b側に配置される。また、第1シリンダ33aは、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して配置される。また、第1シリンダ33aは、第1ピストン連通油路51を介して流れ方向切換機構35と連通する。
第1ピストン33bは、第1連結部材45により偏心部材32の第1アーム32bに連結される。第1ピストン33bは、ピンによって第1連結部材45に回転可能に連結される。第1アーム32bは、スリーブ32aに結合されている側とは反対側の端部において、ピンによって第1連結部材45に回転可能に連結される。
次に、第2ピストン機構34について説明する。第2ピストン機構34は、コンロッド本体31に形成された第2シリンダ34aと、第2シリンダ34a内で摺動する第2ピストン34bとを有する。第2シリンダ34aは、そのほとんど又はその全てがコンロッド6の軸線Xに対して第2アーム32c側に配置される。また、第2シリンダ34aは、小径端部31bに近づくほどコンロッド本体31の幅方向に突出するように軸線Xに対して或る程度の角度だけ傾斜して配置される。また、第2シリンダ34aは、第2ピストン連通油路52を介して流れ方向切換機構35と連通する。
第2ピストン34bは、第2連結部材46により偏心部材32の第2アーム32cに連結される。第2ピストン34bは、ピンによって第2連結部材46に回転可能に連結される。第2アーム32cは、スリーブ32aに連結されている側とは反対側の端部において、ピンによって第2連結部材46に回転可能に連結される。
次に、図6を参照して、このように構成された偏心部材32、第1ピストン機構33及び第2ピストン機構34の動作について説明する。図6(A)は、第1ピストン機構33の第1シリンダ33a内に作動油が供給され且つ第2ピストン機構34の第2シリンダ34a内には作動油が供給されていない状態を示している。一方、図6(B)は、第1ピストン機構33の第1シリンダ33a内には作動油が供給されておらず且つ第2ピストン機構34の第2シリンダ34a内には作動油が供給されている状態を示している。
ここで、後述するように、流れ方向切換機構35は、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを禁止し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを許可する第一状態と、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを許可し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを禁止する第二状態との間で切換可能である。
流れ方向切換機構35が第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを禁止し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを許可する第一状態にあると、図6(A)に示したように、第1シリンダ33a内には作動油が供給され、第2シリンダ34aから作動油が排出されることになる。このため、第1ピストン33bは上昇し、第1ピストン33bに連結された偏心部材32の第1アーム32bも上昇する。一方、第2ピストン34bは下降し、第2ピストン34bに連結された第2アーム32cも下降する。この結果、図6(A)に示した例では、偏心部材32が図中の矢印の方向に回動され、その結果、ピストンピン受容開口32dの位置が上昇する。したがって、クランク受容開口41の中心とピストンピン受容開口32dの中心との間の長さ、すなわちコンロッド6の有効長さが長くなり、図中のL1となる。すなわち、第1シリンダ33a内に作動油が供給され、第2シリンダ34aから作動油が排出されると、コンロッド6の有効長さが長くなる。
一方、流れ方向切換機構35が第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを許可し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを禁止する第二状態にあると、図6(B)に示したように、第2シリンダ34a内には作動油が供給され、第1シリンダ33aから作動油が排出されることになる。このため、第2ピストン34bは上昇し、第2ピストン34bに連結された偏心部材32の第2アーム32cも上昇する。一方、第1ピストン33bは下降し、第1ピストン33bに連結された第1アーム32bも下降する。この結果、図6(B)に示した例では、偏心部材32が図中の矢印の方向(図6(A)の矢印とは反対方向)に回動され、その結果、ピストンピン受容開口32dの位置が下降する。したがって、クランク受容開口41の中心とピストンピン受容開口32dの中心との間の長さ、すなわちコンロッド6の有効長さは図中のL1よりも短いL2となる。すなわち、第2シリンダ34a内に作動油が供給され、第1シリンダ33aから作動油が排出されると、コンロッド6の有効長さが短くなる。
本実施形態に係るコンロッド6では、上述したように、流れ方向切換機構35を第一状態と第二状態との間で切り替えることによって、コンロッド6の有効長さをL1とL2との間で切り替えることができる。この結果、コンロッド6を用いた内燃機関1では、機械圧縮比を変更することができる。
ここで、流れ方向切換機構35が第一状態にあるときには、基本的には外部から作動油を供給することなく、第1ピストン33b及び第2ピストン34bが図6(A)に示した位置まで移動する。これは、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストン5に上向きの慣性力が作用したときに第2ピストン34bが押し込まれ、これによって第2シリンダ34a内の作動油が第1シリンダ33aに移動するためである。一方、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストン5に下向きの慣性力が作用したときや、燃焼室7内で混合気の燃焼が起きてピストン5に下向きの力が作用したときには、第1ピストン33bが押し込まれようとする。しかしながら、流れ方向切換機構35により第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れが禁止されているため、第1シリンダ33a内の作動油は流出せず、よって第1ピストン33bは押し込まれない。
一方、流れ方向切換機構35が第二状態にあるときにも、基本的には外部から作動油を供給することなく、第1ピストン33b及び第2ピストン34bが図6(B)に示した位置まで移動する。これは、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストン5に下向きの慣性力が作用したときや、燃焼室7内で混合気の燃焼が起きてピストン5に下向きの力が作用したときに、第1ピストン33bが押し込まれ、これによって第1シリンダ33a内の作動油が第2シリンダ34aに移動するためである。一方、内燃機関1のシリンダ内でピストン5が往復動してピストン5に上向きの慣性力が作用したときには、第2ピストン34bが押し込まれようとする。しかしながら、流れ方向切換機構35により第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れが禁止されているため、第2シリンダ34a内の作動油は流出せず、よって第2ピストン34bは押し込まれない。
<流れ方向切換機構の構成>
次に、図7、図8を参照して、流れ方向切換機構35の構成について説明する。図7は、流れ方向切換機構35が設けられた領域を拡大したコンロッドの断面側面図である。図8(A)は、図7のVIII−VIIIに沿ったコンロッドの断面図であり、図8(B)は、図7のIX−IXに沿ったコンロッドの断面図である。上述したように、流れ方向切換機構35は、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを禁止し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを許可する第一状態と、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを許可し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを禁止する第二状態との間で切換を行う機構である。
流れ方向切換機構35は、図7に示したように、二つの切換ピン61、62と一つの逆止弁63とを具備する。これら二つの切換ピン61、62及び逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、第1シリンダ33a及び第2シリンダ34aとクランク受容開口41との間に配置される。また、逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、二つの切換ピン61、62よりもクランク受容開口41側に配置される。
さらに、二つの切換ピン61、62は、コンロッド本体31の軸線Xに対して両側に設けられると共に逆止弁63は、軸線X上に設けられる。これにより、コンロッド本体31内に切換ピン61、62や逆止弁63を設けることによってコンロッド本体31の左右の重量バランスが低下することを抑制することができる。
二つの切換ピン61、62は、それぞれ円筒状のピン収容空間64、65内に収容される。本実施形態では、ピン収容空間64、65は、その軸線がクランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。切換ピン61、62は、ピン収容空間64、65内でピン収容空間64が延びる方向に摺動可能である。すなわち、切換ピン61、62は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。
また、二つのピン収容空間64、65のうち第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、図8(A)に示したように、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。加えて、二つのピン収容空間64、65のうち第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、図8(A)に示したように、コンロッド本体31の上記他方の側面に対して開いていると共に上記一方の側面に対して閉じているピン収容穴として形成される。
第1切換ピン61は、その周方向に延びる二つの円周溝61a、61bを有する。これら円周溝61a、61bは、第1切換ピン61内に形成された連通路61cによって互いに連通せしめられる。また、第1ピン収容空間64内には第1付勢バネ67が収容されており、この第1付勢バネ67によって第1切換ピン61はクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢されている。特に、図8(A)に示した例では、第1切換ピン61は、第1ピン収容空間64の閉じた端部に向かって付勢されている。
同様に、第2切換ピン62も、その周方向に延びる二つの円周溝62a、62bを有する。これら円周溝62a、62bは、第2切換ピン62内に形成された連通路62cによって互いに連通せしめられる。また、第2ピン収容空間65内には第2付勢バネ68が収容されており、この第2付勢バネ68によって第2切換ピン62はクランク受容開口41の中心軸線と平行な方向に付勢されている。特に、図8(A)に示した例では、第2切換ピン62は、第2ピン収容空間65の閉じた端部に向かって付勢されている。この結果、第2切換ピン62は、第1切換ピン61とは逆向きに付勢されている。
加えて、第1切換ピン61と第2切換ピン62とは、クランク受容開口41の中心軸線と平行な方向において互いに逆向きに配置されている。加えて、第2切換ピン62は、第1切換ピン61とは逆向きに付勢されている。このため、本実施形態では、これら第1切換ピン及び第2切換ピン62に油圧が供給されたときのこれら第1切換ピン61と第2切換ピン62との作動方向は互いに逆向きとなる。
逆止弁63は、円筒状の逆止弁収容空間66内に収容される。本実施形態では、逆止弁収容空間66も、クランク受容開口41の中心軸線と平行に延びるように形成される。逆止弁63は、逆止弁収容空間66内で逆止弁収容空間66が延びる方向に運動可能である。したがって、逆止弁63は、その作動方向がクランク受容開口41の中心軸線に平行になるようにコンロッド本体31内に配置されている。また、逆止弁収容空間66は、コンロッド本体31の一方の側面に対して開いていると共にコンロッド本体31の他方の側面に対して閉じている逆止弁収容穴として形成される。
逆止弁63は一次側(図8(B)において上側)から二次側(図8(B)において下側)への流れを許可すると共に、二次側から一次側への流れを禁止するように構成される。
第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、第1ピストン連通油路51を介して第1シリンダ33aに連通せしめられる。図8(A)に示したように、第1ピストン連通油路51は、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第1ピン収容空間64に連通せしめられる。また、第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は第2ピストン連通油路52を介して第2シリンダ34aと連通せしめられる。図8(A)に示したように、第2ピストン連通油路52も、コンロッド本体31の厚さ方向中央付近において、第2ピン収容空間65に連通せしめられる。
なお、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。したがって、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52のクランク受容開口41側には、これらピストン連通油路51、52と同軸の第1延長油路51a及び第2延長油路52aが形成される。換言すると、第1ピストン連通油路51及び第2ピストン連通油路52は、その延長線上にクランク受容開口41が位置するように形成される。これら第1延長油路51a及び第2延長油路52aは、例えば、クランク受容開口41内に設けられるベアリングメタル71によって閉じられる。
第1切換ピン61を収容する第1ピン収容空間64は、二つの空間連通油路53、54を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。このうち一方の第1空間連通油路53は、図8(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図8(B)において下側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第2空間連通油路54は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図8(B)において上側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。また、第1空間連通油路53及び第2空間連通油路54は、第1空間連通油路53と第1ピストン連通油路51との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第2空間連通油路54と第1ピストン連通油路51との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝61a、61b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。
また、第2切換ピン62を収容する第2ピン収容空間65は、二つの空間連通油路55、56を介して逆止弁収容空間66に連通せしめられる。このうち一方の第3空間連通油路55は、図8(A)に示したように、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも一方の側面側(図8(B)において下側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の二次側に連通せしめられる。他方の第4空間連通油路56は、コンロッド本体31の厚さ方向において中央よりも他方の側面側(図8(B)において上側)において、第1ピン収容空間64及び逆止弁収容空間66の一次側に連通せしめられる。また、第3空間連通油路55及び第4空間連通油路56は、第3空間連通油路55と第2ピストン連通油路52との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔及び第4空間連通油路56と第2ピストン連通油路52との間のコンロッド本体厚さ方向の間隔が、円周溝62a、62b間のコンロッド本体厚さ方向の間隔と等しくなるように配置される。
これら空間連通油路53〜56は、クランク受容開口41からドリル等によって切削加工を行うことによって形成される。したがって、これら空間連通油路53〜56のクランク受容開口41側には、これら空間連通油路53〜56と同軸の延長油路53a〜56aが形成される。換言すると、空間連通油路53〜56は、それぞれ、その延長線上にクランク受容開口41が位置するように形成される。これら延長油路53a〜56aは、例えば、ベアリングメタル71によって閉じられる。
上述したように、延長油路51a〜56aは、いずれもベアリングメタル71によって閉じられる。このため、ベアリングメタル71を用いてコンロッド6をクランクピン22に組み付けるだけで、これら延長油路51a〜56aを閉じるための加工を別途することなくこれら延長油路51a〜56aを閉じることができる。
また、コンロッド本体31内には、第1切換ピン61に油圧を供給するための第1制御用油路57と、第2切換ピン62に油圧を供給するための第2制御用油路58とが形成される。第1制御用油路57は、第1付勢バネ67が設けられた端部とは反対側の端部において第1ピン収容空間64に連通せしめられる。第2制御用油路58は、第2付勢バネ68が設けられた端部とは反対側の端部において第2ピン収容空間65に連通せしめられる。これら制御用油路57、58は、クランク受容開口41に連通するように形成されると共に、クランクピン22内に形成された油路(図示せず)を介して外部の油圧供給源に連通される。
したがって、外部の油圧供給源から油圧が供給されていないときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68に付勢されて、図8(A)に示したように、ピン収容空間64、65内の閉じられた端部側に位置することになる。一方、外部の油圧供給源から油圧が供給されているときには、第1切換ピン61及び第2切換ピン62はそれぞれ第1付勢バネ67及び第2付勢バネ68による付勢に抗して移動せしめられ、それぞれピン収容空間64、65内の開かれた端部側に位置することになる。
さらに、コンロッド本体31内には、逆止弁63が収容された逆止弁収容空間66のうち逆止弁63の一次側に作動油を補充するための補充用油路59が形成される。補充用油路59の一方の端部は、逆止弁63の一次側において逆止弁収容空間66に連通せしめられる。補充用油路59の他方の端部は、クランク受容開口41に連通せしめられる。また、ベアリングメタル71には、補充用油路59に合わせて貫通穴71aが形成されている。補充用油路59は、この貫通穴71a及びクランクピン22内に形成された油路(図示せず)を介して外部の作動油供給源に連通される。したがって、補充用油路59により、逆止弁63の一次側は、常時又はクランクシャフトの回転に合わせて定期的に作動油供給源に連通している。なお、本実施形態では、作動油供給源は、コンロッド6等に潤滑油を供給する潤滑油供給源とされる。
<流れ方向切換機構の動作>
次に、図9及び図10を参照して、流れ方向切換機構35の動作について説明する。図9は、油圧供給源75から切換ピン61、62に油圧が供給されているときの流れ方向切換機構35の動作を説明する概略図である。また、図10は、油圧供給源75から切換ピン61、62に油圧が供給されていないときの流れ方向切換機構35の動作を説明する概略図である。なお、図9及び図10では、第1切換ピン61及び第2切換ピン62に油圧を供給する油圧供給源75は別々に描かれているが、本実施形態では同一の油圧供給源から油圧が供給される。
図9に示したように、油圧供給源75から油圧が供給されているときには、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68による付勢に抗して移動した第一位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cにより第1ピストン連通油路51と第1空間連通油路53とが連通せしめられ、第2切換ピン62の連通路62cにより第2ピストン連通油路52と第4空間連通油路56とが連通せしめられる。したがって、第1シリンダ33aが逆止弁63の二次側に接続され、第2シリンダ34aが逆止弁63の一次側に接続される。
ここで、逆止弁63は、第2空間連通油路54及び第4空間連通油路56が連通する一次側から第1空間連通油路53及び第3空間連通油路55が連通する二次側への作動油の流れは許可するが、その逆の流れは禁止するように構成される。したがって、図9に示した状態では、第4空間連通油路56から第1空間連通油路53へは作動油が流れるが、その逆には作動油が流れない。
この結果、図9に示した状態では、第2シリンダ34a内の作動油は、第2ピストン連通油路52、第4空間連通油路56、第1空間連通油路53、第1ピストン連通油路51の順に油路を通って第1シリンダ33aに供給されることができる。しかしながら、第1シリンダ33a内の作動油は、第2シリンダ34aに供給されることができない。したがって、油圧供給源75から油圧が供給されているときには、流れ方向切換機構35は、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを禁止し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを許可する第一状態にあるといえる。この結果、上述したように、第1ピストン33bが上昇し、第2ピストン34bが下降するため、コンロッド6の有効長さが図6(A)にL1で示したように長くなる。
一方、図10に示したように、油圧供給源75から油圧が供給されていないときには、切換ピン61、62は、それぞれ、付勢バネ67、68によって付勢された第二位置に位置する。この結果、第1切換ピン61の連通路61cにより、第1ピストン機構33に連通する第1ピストン連通油路51と第2空間連通油路54とが連通せしめられる。加えて、第2切換ピン62の連通路62cにより、第2ピストン機構34に連通する第2ピストン連通油路52と第3空間連通油路55とが連通せしめられる。したがって、第1シリンダ33aが逆止弁63の一次側に接続され、第2シリンダ34aが逆止弁63の二次側に接続される。
上述した逆止弁63の作用により、図10に示した状態では、第1シリンダ33a内の作動油は、第1ピストン連通油路51、第2空間連通油路54、第3空間連通油路55、第2ピストン連通油路52の順に油路を通って第2シリンダ34aに供給されることができる。しかしながら、第2シリンダ34a内の作動油は、第1シリンダ33aに供給されることができない。したがって、油圧供給源75から油圧が供給されていないときには、流れ方向切換機構35は、第1シリンダ33aから第2シリンダ34aへの作動油の流れを許可し且つ第2シリンダ34aから第1シリンダ33aへの作動油の流れを禁止する第二状態にあるといえる。この結果、上述したように、第2ピストン34bが上昇し、第1ピストン33bが下降するため、コンロッド6の有効長さが図6(A)にL2で示したように短くなる。
また、本実施形態では、上述したように、作動油は第1ピストン機構33の第1シリンダ33aと第2ピストン機構34の第2シリンダ34aとの間を行き来する。このため、基本的には、第1ピストン機構33、第2ピストン機構34及び流れ方向切換機構35の外部から作動油を供給する必要はない。しかしながら、作動油は、これら機構33、34、35に設けられたシール等から外部に漏れる可能性があり、このように作動油の漏れが生じた場合には外部から補充することが必要になる。
本実施形態では、逆止弁63の一次側に補充用油路59が連通しており、これにより逆止弁63の一次側は常時又は定期的に作動油供給源76に連通する。したがって、作動油が機構33、34、35等から漏れた場合であっても、作動油を補充することができる。
<本実施形態における効果>
ところで、コンロッド6は、クランクシャフトの回転に伴って、クランク受容開口41の中心軸線に対して垂直な方向に運動する。このため、切換ピン61、62及び逆止弁63には、クランク受容開口41の中心軸線に対して垂直な方向に慣性力が作用する。一方、コンロッド6は、クランクシャフトが回転しても、クランク受容開口41の中心軸線と平行な方向には運動しない。このため、切換ピン61、62及び逆止弁63には、クランク受容開口41の中心軸線に平行な方向には慣性力は作用しない。
これに対して、上記実施形態では、切換ピン61、62及び逆止弁63の作動方向は、クランク受容開口41の中心軸線と平行とされている。このため、切換ピン61、62及び逆止弁63はその作動方向において慣性力を受けることがなく、よって慣性力に伴う切換ピン61、62や逆止弁63の誤作動を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、切換ピン61、62及び逆止弁63の作動方向は、クランク受容開口41の中心軸線と平行とされている。しかしながら、切換ピン61、62及び逆止弁63の作動方向は、クランク受容開口41の中心軸線に垂直な平面に対して角度が付けられた方向であれば、クランク受容開口41の中心軸線に垂直な方向である場合に比べて、慣性力の影響を小さくすることができる。したがって、本実施形態では、切換ピン61、62及び逆止弁63の作動方向は、クランク受容開口41の中心軸線に垂直な平面に対して角度が付けられた方向であれば、クランク受容開口41の中心軸線に垂直な方向でなくてもよい。したがって、ピン収容空間64、65及び逆止弁収容空間66はクランク受容開口41の中心軸線に垂直な平面に対して角度が付けられた方向に延びるように形成されていればよい。同様に、付勢バネ67、68の付勢方向は、クランク受容開口41の中心軸線に垂直な平面に対して角度が付けられた方向であればよい。
また、本実施形態では、ピストン機構33、34間の作動油の流れの切換は、流れ方向切換機構35の切換ピン61、62によって行われる。切換ピン61、62は、コンロッド本体31内に形成されたピン収容空間64、65内に収容されると共に、油圧によって駆動される。このため、切換ピン61、62をコンロッド本体31の側面から外側に突出させる必要がなくなると共に、切換ピン61、62を作動させるためにコンロッド6の外部に他の切換機構を設ける必要がなくなる。このため、流れ方向切換機構35を簡単でコンパクトな機構にすることができる。
加えて、本実施形態の流れ方向切換機構35は、第2ピストン機構34の第2シリンダ34aから流出した作動油が、第1ピストン機構33の第1シリンダ33aに流入するように、及び第1シリンダ33aから流出した作動油が第2シリンダ34aに流入するように構成されている。このため、本実施形態では、作動油を外部から供給する必要がない。ここで作動油を外部から供給する場合、それに伴って気泡が混入してしまう場合がある。このように、シリンダ33a、34a間の油路に気泡が混入すると、意図せずにコンロッド6の有効長さが変化してしまう場合がある。これに対して、本実施形態では、基本的に作動油を外部から供給する必要がないため、シリンダ33a、34a間の油路に気泡が混入してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、流れ方向切換機構35は、二つの切換ピン61、62及び一つの逆止弁63が設けられている。流れ方向切換機構35をこのような構成とした結果、切換ピン61、62を収容するピン収容空間64、65と、逆止弁63を収容する逆止弁収容空間66と、第1シリンダ33a及び第2シリンダ34aとを連通させる油路を容易に製造することができるようになる。
さらに、本実施形態によれば、流れ方向切換機構35は、油圧供給源75から切換ピン61、62に油圧が供給されているときに第一状態となってコンロッド6の有効長さが長くなり、油圧供給源75から切換ピン61、62に油圧が供給されていないときに第二状態となってコンロッド6の有効長さが短くなるように構成される。これにより、例えば、油圧供給源75における故障等によって油圧の供給を行うことができなくなったときに、コンロッド6の有効長さを短くしたままにすることができ、よって機械圧縮比を低く維持することができるようになる。機械圧縮比を高く維持すると、内燃機関による出力が制限されてしまうことから、本実施形態によれば、油圧供給源75の故障時等に内燃機関による出力が制限されてしまうのを抑制することができる。
また、二つの切換ピン61、62及び逆止弁63は、コンロッド本体31の軸線X方向において、第1シリンダ33a及び第2シリンダ34aとクランク受容開口41との間に配置される。これにより、クランク受容開口41と切換ピン61、62及び逆止弁63との間の距離を短くすることができ、これらの間で延びる油路等の長さを短くすることができる。
1 内燃機関
6 コンロッド
21 ピストンピン
22 クランクピン
31 コンロッド本体
32 偏心部材
33 第1ピストン機構
34 第2ピストン機構
35 流れ方向切換機構
51 第1ピストン連通油路
52 第2ピストン連通油路
53 第1空間連通油路
54 第2空間連通油路
55 第3空間連通油路
56 第4空間連通油路
57 第1制御用油路
58 第2制御用油路
59 補充用油路
61 第1切換ピン
62 第2切換ピン
63 逆止弁

Claims (11)

  1. 有効長さを変更することができる可変長コンロッドであって、
    クランクピンを受容するクランク受容開口を大径端部に有するコンロッド本体と、
    前記大径端部とは反対側の小径端部において前記コンロッド本体に対して前記小径端部の周方向に回動可能に取り付けられると共に回動すると当該可変長コンロッドの有効長さが変化する偏心部材と、
    前記コンロッド本体に設けられた第1シリンダ及び該第1シリンダ内で摺動する第1ピストンを有し、該第1シリンダ内に作動油が供給されると前記偏心部材を一方の方向へ回動させて前記有効長さを長くさせるように構成された第1ピストン機構と、
    前記コンロッド本体に設けられた第2シリンダ及び該第2シリンダ内で摺動する第2ピストンを有し、該第2シリンダ内に作動油が供給されると前記偏心部材を前記一方の方向とは反対方向へ回動させて前記有効長さを短くさせるように構成された第2ピストン機構と、
    前記第1シリンダから前記第2シリンダへの作動油の流れを禁止するが前記第2シリンダから前記第1シリンダへの作動油の流れを許可する第一状態と、前記第1シリンダから前記第2シリンダへの作動油の流れを許可するが前記第2シリンダから前記第1シリンダへの作動油の流れを禁止する第二状態との間で切換可能な流れ方向切換機構と、
    前記クランク受容開口と前記流れ方向切換機構とに連通する制御用油路とを具備し、
    前記流れ方向切換機構は、前記コンロッド本体の内部に設けられていると共に前記制御用油路を通って流れる油圧により動作する複数の切換ピンを具備し、該切換ピンは、該切換ピンが作動することによって前記流れ方向切換機構が前記第一状態と前記第二状態とで切り替えられるように構成され、且つその作動方向が前記クランク受容開口の軸線に垂直な平面に対して角度が付けられるように前記コンロッド本体内に配置され、
    前記流れ方向切換機構は前記制御用油路を通って流れる油圧によって前記第一状態と前記第二状態との間で切り替えられる、可変長コンロッド。
  2. 前記切換ピンは、その作動方向が前記クランク受容開口の軸線と平行になるように配置される、請求項1に記載の可変長コンロッド。
  3. 前記流れ方向切換機構は、前記コンロッド本体の軸線方向において、前記第1シリンダ及び第2シリンダと前記クランク受容開口との間に配置される、請求項1又は2に記載の可変長コンロッド。
  4. 前記流れ方向切換機構は、二つの切換ピンを具備し、前記制御用油路を介して油圧が供給されたときのこれら二つの切換ピンの作動方向は互いに逆向きである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  5. 前記流れ方向切換機構は、前記制御用油路を介して油圧が供給されていないときに前記第二状態となって当該可変長コンロッドの有効長さが短くなり、且つ前記制御用油路を介して油圧が供給されているときに前記第一状態となって当該可変長コンロッドの有効長さが長くなるように構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  6. 前記流れ方向切換機構は、二つの切換ピンと一つの逆止弁とを具備し、該逆止弁は一次側から二次側への流れを許可すると共に二次側から一次側への流れを禁止するものであり、前記二つの切換ピンは、当該流れ方向切換機構が前記第一状態にあるときには前記逆止弁の一次側に前記第2シリンダが接続されると共に該逆止弁の二次側に前記第1シリンダが接続され、当該流れ方向切換機構が前記第二状態にあるときには前記逆止弁の一次側に前記第1シリンダが接続されると共に該逆止弁の二次側に前記第2シリンダが接続されるように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  7. 前記二つの切換ピンは、前記コンロッド本体の中央軸線に対して両側に設けられると共に、前記逆止弁は前記コンロッド本体の中央軸線上に設けられる、請求項6に記載の可変長コンロッド。
  8. 前記切換ピン及び前記逆止弁は、それぞれ前記コンロッド本体内に形成されたピン収容空間及び逆止弁収容空間内に収容され、これらピン収容空間と逆止弁収容空間とを連通させる空間連通油路は、その延長線上に前記クランク受容開口が位置するように形成される、請求項6又は7に記載の可変長コンロッド。
  9. 各切換ピンは、前記コンロッド本体内に形成された前記ピン収容空間内に収容され、前記第1シリンダは、二つのピン収容空間のうち一方と連通するピストン連通油路のみと連通し、前記第2シリンダは前記二つのピン収容空間のうち他方と連通するピストン連通油路のみと連通し、これらピストン連通油路はその延長線上に前記クランク受容開口が位置するように形成される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  10. 前記逆止弁は前記二つの切換ピンよりも前記クランク受容開口側に配置され、
    前記逆止弁の一次側には前記制御用油路とは別の作動油補充用の油路が連通される、請求項6〜9のいずれか1項に記載の可変長コンロッド。
  11. 機械圧縮比を変更可能な可変圧縮比内燃機関であって、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の可変長コンロッドを有し、前記可変長コンロッドの有効長さを変更することにより機械圧縮比が変更される、可変圧縮比内燃機関。
JP2014259416A 2014-12-22 2014-12-22 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関 Active JP6070683B2 (ja)

Priority Applications (14)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014259416A JP6070683B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
TW104142936A TWI614399B (zh) 2014-12-22 2015-12-21 可變長度連桿及可變壓縮比內燃機
DE102015122393.7A DE102015122393B4 (de) 2014-12-22 2015-12-21 Längenvariable pleuelstange, verbrennungskraftmaschine mit variabler verdichtung und verfahren zur herstellung der längenvariablen pleuelstange
MX2017008137A MX2017008137A (es) 2014-12-22 2015-12-22 Biela de longitud variable y motor de combustion interna de relacion de compresion variable.
CN201580069379.4A CN107110017B (zh) 2014-12-22 2015-12-22 可变长度连杆和可变压缩比内燃发动机
BR112017013313A BR112017013313A2 (pt) 2014-12-22 2015-12-22 biela de comprimento variável e motor de combustão interna com razão de compressão variável
EP15828515.5A EP3237736B1 (en) 2014-12-22 2015-12-22 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
ES15828515.5T ES2678403T3 (es) 2014-12-22 2015-12-22 Biela de conexión de longitud variable y motor de combustión interna de compresión variable
US15/537,891 US10082073B2 (en) 2014-12-22 2015-12-22 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
CA2971683A CA2971683C (en) 2014-12-22 2015-12-22 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
RU2017121305A RU2669118C1 (ru) 2014-12-22 2015-12-22 Шатун переменной длины и двигатель внутреннего сгорания с переменной степенью сжатия
AU2015370634A AU2015370634B2 (en) 2014-12-22 2015-12-22 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
PCT/IB2015/002404 WO2016103019A1 (en) 2014-12-22 2015-12-22 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
PH12017501173A PH12017501173A1 (en) 2014-12-22 2017-06-21 Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014259416A JP6070683B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016118181A true JP2016118181A (ja) 2016-06-30
JP6070683B2 JP6070683B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=55229752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014259416A Active JP6070683B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関

Country Status (13)

Country Link
US (1) US10082073B2 (ja)
EP (1) EP3237736B1 (ja)
JP (1) JP6070683B2 (ja)
CN (1) CN107110017B (ja)
AU (1) AU2015370634B2 (ja)
BR (1) BR112017013313A2 (ja)
CA (1) CA2971683C (ja)
ES (1) ES2678403T3 (ja)
MX (1) MX2017008137A (ja)
PH (1) PH12017501173A1 (ja)
RU (1) RU2669118C1 (ja)
TW (1) TWI614399B (ja)
WO (1) WO2016103019A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017114941A1 (de) 2016-07-15 2018-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Unregelmäßigkeitsdiagnosevorrichtung für einen variablen Verdichtungsverhältnismechanismus
DE102017115629A1 (de) 2016-07-28 2018-02-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuerungsvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine
DE102017117252A1 (de) 2016-08-03 2018-02-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuersystem für Verbrennungsmotor
JP2018021502A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム
DE102017115876A1 (de) 2016-08-16 2018-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Anomaliediagnosevorrichtung für einen Mechanismus zum Variieren eines Verdichtungsverhältnisses
EP3327270A1 (en) 2016-11-29 2018-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable compression ratio internal combustion engine

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016117874A1 (de) * 2016-03-14 2017-09-14 Hilite Germany Gmbh Umschaltventil zum Steuern eines Hydraulikflüssigkeitsstroms und Pleuel mit einem Umschaltventil
US10934841B2 (en) * 2017-01-24 2021-03-02 Mohammad ABAZID Transmission assembly for an engine
EP3361069B1 (de) * 2017-02-13 2019-12-25 ECO Holding 1 GmbH Pleuel einer brennkraftmaschine mit variabler verdichtung mit einem rückschlagventil
DE102017121443A1 (de) * 2017-02-13 2018-08-16 ECO Holding 1 GmbH Rückschlagventil für einen Pleuel einer Brennkraftmaschine mit variabler Verdichtung sowie Pleuel mit einem derartigen Rückschlagventil
DE102017110446A1 (de) * 2017-05-15 2018-11-15 ECO Holding 1 GmbH Pleuel für eine Brennkraftmaschine mit variabler Verdichtung
CN113357003B (zh) * 2020-03-04 2022-11-04 广州汽车集团股份有限公司 连杆装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03242433A (ja) * 1990-02-16 1991-10-29 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の可変圧縮比機構
JPH06129272A (ja) * 1992-10-15 1994-05-10 Mitsubishi Motors Corp エンジンの可変圧縮比装置
JP2011196549A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Dr Ing Hcf Porsche Ag 切換弁及びこの種の切換弁を備える内燃機関
WO2014019683A1 (de) * 2012-07-30 2014-02-06 Fev Gmbh Hydraulischer freilauf für brennkraftmaschine mit variablem verdichtungsverhältnis

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU1647331A1 (ru) * 1989-06-12 1991-05-07 Ленинградский сельскохозяйственный институт Устройство дл испытани шатуна на износ
RU2121580C1 (ru) * 1998-03-27 1998-11-10 Конюхов Виталий Алексеевич Способ управления поршневой машиной с регулированием хода поршня и поршневая машина
JP2003343296A (ja) * 2002-03-20 2003-12-03 Honda Motor Co Ltd 圧縮比可変エンジン
JP4057976B2 (ja) * 2003-08-05 2008-03-05 本田技研工業株式会社 圧縮比可変エンジン
CN101403342B (zh) * 2008-05-13 2012-06-27 奇瑞汽车股份有限公司 一种可变压缩比发动机
TW201028531A (en) * 2009-01-20 2010-08-01 Univ Kao Yuan Stroke-variable engine and compression ratio controlling device thereof
DE102010020999A1 (de) * 2010-05-12 2011-11-17 Hunsrücker Glasveredelung Wagener GmbH & Co. KG Ganzglastür aus Isolierglas für Kühltheken
KR101180953B1 (ko) * 2010-11-16 2012-09-07 현대자동차주식회사 가변 압축비 장치
DE102010061360A1 (de) * 2010-12-20 2012-06-21 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Umschaltventil und Verbrennungsmotor mit einem derartigen Umschaltventil
DE102010061362B4 (de) * 2010-12-20 2022-12-22 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Umschaltventil und Verbrennungsmotor mit einem derartigen Umschaltventil
DE102011108790A1 (de) * 2011-07-29 2013-01-31 Fev Gmbh Druckimpulsansteuerung für eine Verstelleinrichtung eines variablen Verdichtungsverhältnisses einer Hubkolbenmaschine
AT513054B1 (de) * 2012-07-03 2014-09-15 Avl List Gmbh Längenverstellbare Pleuelstange
DE102013210494B4 (de) * 2013-06-06 2014-12-31 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Umschalteinrichtungen für Schaltventile
DE102013014090A1 (de) * 2013-08-27 2015-03-05 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Ag Verbrennungsmotor und Pleuelstange
WO2015173391A1 (de) * 2014-05-15 2015-11-19 Fev Gmbh Vcr-kolbenmaschine und verfahren zur verstellung der vcr-kolbenmaschine
DE102015100662A1 (de) * 2014-12-19 2016-06-23 Hilite Germany Gmbh Hydraulikventil zum Schalten eines Stellkolbens eines Pleuels
WO2016103018A1 (en) 2014-12-22 2016-06-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable length connecting rod and variable compression ratio internal combustion engine
JP2016118277A (ja) 2014-12-22 2016-06-30 トヨタ自動車株式会社 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
DE102015122393B4 (de) 2014-12-22 2019-05-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Längenvariable pleuelstange, verbrennungskraftmaschine mit variabler verdichtung und verfahren zur herstellung der längenvariablen pleuelstange
DE102015103206B4 (de) * 2015-03-05 2021-02-04 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Pleuelstange mit einer Exzenter-Verstelleinrichtung und Verbrennungsmotor mit einstellbarem Verdichtungsverhältnis
DE102015103205B4 (de) * 2015-03-05 2021-02-04 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Pleuelstange mit einem Filterelement für Hydrauliköl und Verbrennungsmotor mit einer solchen Pleuelstange
DE102015111175A1 (de) * 2015-03-26 2016-09-29 Hilite Germany Gmbh Hydraulikventil und Pleuel mit einem Hydraulikventil
DE102016117875A1 (de) * 2016-03-16 2017-09-21 Hilite Germany Gmbh Pleuel für eine Brennkraftmaschine mit variabler Verdichtung mit einer Exzenter-Verstelleinrichtung

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03242433A (ja) * 1990-02-16 1991-10-29 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の可変圧縮比機構
JPH06129272A (ja) * 1992-10-15 1994-05-10 Mitsubishi Motors Corp エンジンの可変圧縮比装置
JP2011196549A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Dr Ing Hcf Porsche Ag 切換弁及びこの種の切換弁を備える内燃機関
WO2014019683A1 (de) * 2012-07-30 2014-02-06 Fev Gmbh Hydraulischer freilauf für brennkraftmaschine mit variablem verdichtungsverhältnis

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017114941B4 (de) * 2016-07-15 2020-12-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Unregelmäßigkeitsdiagnosevorrichtung für einen variablen Verdichtungsverhältnismechanismus
DE102017114941A1 (de) 2016-07-15 2018-01-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Unregelmäßigkeitsdiagnosevorrichtung für einen variablen Verdichtungsverhältnismechanismus
US10718276B2 (en) 2016-07-15 2020-07-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaishi Failure diagnosis apparatus for variable compression ratio mechanism
US10526980B2 (en) 2016-07-28 2020-01-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for internal combustion engine
DE102017115629A1 (de) 2016-07-28 2018-02-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuerungsvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine
DE102017115629B4 (de) * 2016-07-28 2020-12-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuerungsvorrichtung für eine Verbrennungskraftmaschine
JP2018021502A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御システム
DE102017114573A1 (de) 2016-08-03 2018-02-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuerungssystem für brennkraftmaschine
DE102017117252A1 (de) 2016-08-03 2018-02-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steuersystem für Verbrennungsmotor
US10260992B2 (en) 2016-08-16 2019-04-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnostic device for a variable compression ratio mechanism
DE102017115876A1 (de) 2016-08-16 2018-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Anomaliediagnosevorrichtung für einen Mechanismus zum Variieren eines Verdichtungsverhältnisses
DE102017115876B4 (de) 2016-08-16 2022-12-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Anomaliediagnosevorrichtung für einen Mechanismus zum Variieren eines Verdichtungsverhältnisses
EP3327270A1 (en) 2016-11-29 2018-05-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Variable compression ratio internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
EP3237736B1 (en) 2018-04-18
RU2669118C1 (ru) 2018-10-08
TW201632717A (zh) 2016-09-16
CA2971683C (en) 2019-07-09
WO2016103019A1 (en) 2016-06-30
CN107110017B (zh) 2019-04-26
TWI614399B (zh) 2018-02-11
AU2015370634A1 (en) 2017-07-13
PH12017501173A1 (en) 2017-12-18
ES2678403T3 (es) 2018-08-10
US20170356335A1 (en) 2017-12-14
US10082073B2 (en) 2018-09-25
CN107110017A (zh) 2017-08-29
MX2017008137A (es) 2017-09-18
BR112017013313A2 (pt) 2018-01-02
JP6070683B2 (ja) 2017-02-01
EP3237736A1 (en) 2017-11-01
AU2015370634B2 (en) 2019-01-03
CA2971683A1 (en) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6070683B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6172135B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP2016118277A (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6350755B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6365570B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6277997B2 (ja) 内燃機関
JP2016142137A (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP6424863B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP6319279B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6376170B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP6299741B2 (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6354658B2 (ja) 可変長コンロッド
JP6319286B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP6256367B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP2017129089A (ja) 可変長コンロッド及び可変圧縮比内燃機関
JP6536388B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP2016200024A (ja) 可変圧縮比内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6070683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151