JP2016118005A - 非常用堤防 - Google Patents

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林 慎一郎
Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
林 和志郎
Washio Hayashi
和志郎 林
林 宏三郎
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
林 加奈子
Kanako Hayashi
加奈子 林
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Abstract

【課題】
主として化学工場のような危険液体を扱う工場の周囲に設置するための堤防に関し、水害に基づく津波、洪水に対する防衛と、工場の事故に基づく有害液体の流出阻止が図られるようにした非常用堤防の提供を図る。
【解決手段】
前面側の堤防壁収容用空所内に外的防御用堤防を、また、内面側の堤防壁収容用空所内に内的防御用堤防をそれぞれ昇降自在に収容すると共に、当該両堤防はフロート機能を有するものとし、シール用弾力片を夫々、一端は隔壁1a側に固定し、他端は外的防御用堤防及び内的防御用堤防の壁面に対して気密にしてかつ擦り合わせ的に接触させるように構成した非常用堤防。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主として石油、化学工場のような危険液体を扱う工場の周囲に設置するための堤防に関し、水害に基づく津波、洪水に対する防衛と、工場の事故に基づく危険液体の流出阻止が図られるようにした非常用堤防に関する。
従来、津波または洪水が押し寄せた際、これを防ぐために自動的に立ち上がる堤防は各種のものが存在する(例えば特許文献1参照。)。
特願2014−130648号
上記した従来手段は、津波または洪水のように外部からの流水に対する防衛を主体とするものである。 然し乍ら、例えば石油精製工場、石油貯蔵用施設等において、地震等によりタンクが破損して収容石油が流れ出した際、これの外部流出を瞬時に防ぐ手段は存在しなかった。 勿論、オイルフェンスを敷設するという手段はあるが、流出を感知して直ちにこれの流出阻止が自動的に成されるものではない。
本発明はこのような問題を解決し、外部からの津波、洪水のような事態に対する防御と、内部からの石油流出というような事故の防止とが、瞬時に作動可能とするようにした新規の「非常用堤防」の提供を図ったものである。
本発明は請求項1に記載のように、中央部に立設した隔壁1aの前面側(外面側)および背面側(内面側)に、それぞれ堤防壁収容用空所1b,1cを形成した堤防用基函体1を、危険液体を扱う工場を囲むようにして、或は、液体が流れ込む、または流出することが予想される部分をカバーするようにして構築し、
前面側の堤防壁収容用空所1b内に外的防御用堤防2を、また、内面側の堤防壁収容用空所1c内に内的防御用堤防3を昇降自在に収容すると共に、当該両堤防はフロート機能を有するものとし、
シール用弾力片4及び5を夫々、一端は隔壁1a側に固定し、他端は外的防御用堤防2及び内的防御用堤防3の壁面に対して、気密にしてかつ摺動可能に接触させるように構成した非常用堤防に係る。
本発明は請求項2に記載のように、シール用弾力片として、上方をU字状に折り返した形状としたものを用いて成る請求項1に記載の非常用堤防を実施の態様とする。
本発明は請求項1に記載のような構成の採用に基づき、外部からの津波、洪水のような事態に対する防御と、内部からの例えば石油の工場外流出というような事故の防止とが、これを感知した際、瞬時に、何れか一方、または両方を同時になされる。 従って、石油精製工場、石油貯蔵用施設、化学薬品製造工場、化学薬品貯蔵用施設等、危険な液体を大量に扱う施設または工場等における非常用堤防として優れた機能を発揮することとなる。
更に、本発明は、外的防御用堤防2と内的防御用堤防3との別個の二つの堤防を用いるように構成したから、各堤防は、それぞれ対応する水位に即応した高さに昇降させることができる。 更に、それぞれの堤防を、一方は水に適した材質の堤防とし、他方は耐薬品性処理を施した堤防とする等、目的に応じた表面処理をそれぞれ適切に施すことが可能化される。
本発明は、請求項2に記載のように、シール用弾力片として、上方をU字状に折り返した形状としたものを用いることにより、下方から圧力を受けた際にこれを押し開くような力が働き、対応する外的防御用堤防に対して、摺動性を失うことなく機密的接触性が強化されることとなる。 従って、当該部分からの漏れ発生の阻止が良好に果たされる。
本発明の説明用縦断面図である。 本発明の正面図である。 外部からの流水に作動した状態を表した説明用縦断面図である。 外部からの流水阻止と内部からの液体流出阻止の作動が同時に働いた状態を表した説明用縦断面図である。 本発明の要部の一つとするシール用弾力片を表した断面図である。
図において、1は堤防用基函体であって、中央部に立設した隔壁1aの前面側(外面側)および背面側(内面側)に、それぞれ堤防壁収容用空所1b,1cを形成するための壁部1d,1eを立設してある。 そして、当該堤防用基函体1は石油精製所、石油貯蔵タンク、化学工場のような危険液体を扱う工場を囲むようにして、或は、液体が流れ込むまたは流出することが予想される部分(例えば低地部分)をカバーするようにして構築する。
2は前面側の堤防壁収容用空所1b内に昇降自在に収容した外的防御用堤防、3は内面側の堤防壁収容用空所1c内に昇降自在に収容した内的防御用堤防であって、両者はフロートとしての機能を有し、水また有害液体が押し寄せて、それぞれが対応する堤防壁収容用空所1bまたは堤防壁収容用空所1c、若しくは、それぞれが対応する空所の両者に侵入した際に浮力効果を発揮して、上方に浮上して堤防作用を奏するように構成してある。(図1乃至図3参照)
4及び5はシール用弾力片であって、一端は隔壁1a側に固定され、他端は外的防御用堤防2及び内的防御用堤防3の壁面に対して、気密にしてかつ摺動可能に接触させてある。 これにより、水また有害液体が押し寄せて、それぞれが対応する堤防壁収容用空所1bまたは堤防壁収容用空所1c内に満ちた場合、これがそれぞれ奥方向の上部間隙から外部に流出することを防止し、当該堤防壁収容用空所内に留まって堤防に対する浮力付与作用が奏されるように構成してある。
また、当該シール用弾力片4及び5の形態を、図5に示すように、上方をU字状に折り返した形状としたのは、下方から圧力を受けた際にこれを押し開くような力が働き、対応する外的防御用堤防に対して、摺動性を失うことなく機密的接触性が強化されるようにしたためである。
ところで、前記した外的防御用堤防2及び内的防御用堤防3であるが、これは発泡樹脂材で一体形成する以外、堤防を象った密閉中空容器(内部の封緘された空気によりフロート作用を奏する)を用いるか、或は、中空容器内に発泡樹脂のようなフロート作用を奏する資材を充填するようにして構成しても良い。
2a及び3aは外的防御用堤防2及び内的防御用堤防3の上端に付設した棚板であって、植木等適宜なものを載置するためのものであり、これは省略しても良い。
上述した外的防御用堤防2及び内的防御用堤防3は、一枚ものを用いる以外、図2に示すように、所要長さのものを長さ方向に連ねるようにして実施することができる。 この場合、各堤防の隣接間隙を埋めるために、一方に固定化され、他方に気密性を保って擦り合わせ的に接触させた、ウレタン材のような弾力性を具えたシール材6を介在させるように構成する。
本発明は、石油精製所、石油貯蔵タンク、化学工場のような危険液体を扱う工場を囲むようにして、或は、液体が流れ込むまたは流出することが予想される部分(例えば低地部分)をカバーするようにして構築する。 この状態で、津波、洪水等が押し寄せた際、これが堤防壁収容用空所1bに流入することに依って、外的防御用堤防2が浮き上がり、その阻止作用が奏される。
一方、地震等に基づきタンクが破壊され、大量の石油、化学薬品等が流出した場合、これが堤防壁収容用空所1bに流入することに依って、内的防御用堤防3が浮き上がり、その工場等の敷地外流出の阻止作用が奏される。
このような作動は、両堤防が同時に、或は個別に作動し、それぞれの阻止目的が独自に果たされる。
なお、各堤防壁収容用空所に流れ込んだ液体は、シール用弾力片4及び5に基づき外に流れ出すことがない。 従って、各堤防に対する浮力付与が安定して行われる。
1 堤防用基函体
1a 隔壁
1b 堤防壁収容用空所
1c 堤防壁収容用空所
1d 壁部
1e 壁部
2 外的防御用堤防
3 内的防御用堤防
4 シール用弾力片
5 シール用弾力片
6 シール材

Claims (2)

  1. 中央部に立設した隔壁の前面側(外面側)および背面側(内面側)に、それぞれ堤防壁収容用空所を形成した堤防用基函体を、危険液体を扱う工場を囲むようにして、或は、液体が流れ込む、または流出することが予想される部分をカバーするようにして構築し、
    前面側の堤防壁収容用空所内に外的防御用堤防を、また、内面側の堤防壁収容用空所内に内的防御用堤防をそれぞれ昇降自在に収容すると共に、当該両堤防はフロート機能を有するものとし、
    シール用弾力片を夫々、一端は隔壁1a側に固定し、他端は外的防御用堤防及び内的防御用堤防の壁面に対して気密にしてかつ摺動可能に接触させるように構成した非常用堤防。
  2. シール用弾力片として、上方をU字状に折り返した形状としたものを用いて成る請求項1に記載の非常用堤防。


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