JP2016117185A - 表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 - Google Patents
表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016117185A JP2016117185A JP2014257060A JP2014257060A JP2016117185A JP 2016117185 A JP2016117185 A JP 2016117185A JP 2014257060 A JP2014257060 A JP 2014257060A JP 2014257060 A JP2014257060 A JP 2014257060A JP 2016117185 A JP2016117185 A JP 2016117185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- display body
- polymer film
- phase
- body according
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】基材11上に、物性の異なる第1相7と第2相9の、2種類の高分子膜6が、交互に積層された高分子膜積層体を設けた表示体1であって、前記高分子膜6の少なくとも一方の相が、液体の吸収により膨潤し、乾燥により収縮する性質を有し、且つ、高分子膜積層体の表面に、回折、干渉および散乱の少なくとも1つの光学効果を、呈する微細凹凸構造2を有し、且つ、前記基材11が伸縮性を有している。
【選択図】図1
Description
前記高分子膜の少なくとも一方の相が、液体の吸収により膨潤し、乾燥により収縮する性質を有し、
且つ、前記基材に対峙する高分子膜積層体の表面に、回折、干渉および散乱のうち少なくとも1つの光学効果を呈する微細凹凸構造を有し、
且つ、前記基材が伸縮性を有していることを特徴とする表示体である。
前記表示体を湿潤させる工程と、
湿潤により、前記表示体の呈色状態を判定する工程と
前記表示体を伸縮させる工程と、
伸縮により、前記表示体の呈色状態を判定する工程と
を含むことを特徴とする真贋判定方法である。
よって表される相図によって決定される。本実施形態においては、ラメラ構造を有するジブロック共重合体を用いる。
(式中、n1は第1相7と第2相9との屈折率の比(以下、「相対屈折率」と称する)を表し、dは第1相7または第2相9の厚さを表し、θは反射光の出射角を表す。)本実施形態では、高分子膜6を液体で湿潤された際に、第1相7および第2相9の少なくとも一方に液体が浸入してそれらを膨潤させ、液体が浸入した相の膜厚d、ならびに相対屈折率n1が変化することによって反射光の波長λ1が変化し、高分子膜6から可視光領域の反射光(以下、「構造発色」と称する)が出射するようになる。
10層以上の第1相7および10層以上の第2相9を有するように、高分子膜6の膜厚を設定することが望ましい。特に、反射光が鮮明に観察されること、および自己組織化が進行し易いことの観点から、第1相7および第2相9の層数の合計は、20から50の範囲内であることが好ましい。
とえば、ピリジン環またはピロリジン環を含むポリマーブロックを含むブロック共重合体は、光照射により、ピリジン環またはピロリジン環のα位の炭素において架橋することが知られている(Harnish,B.,et.al、「UV-cross-Linked
poly(vinylpyridine)Thin Films as Reversibly Responsive Surface」、Chem.Mater.2005,Vol.17,pp.4092−4096)。
選択することが望ましい。
ましい。
認する。光学効果を確認できなければ、この時点で、表示体1または表示体付き物品26を偽造品と確認できる。一方、光学効果を確認できれば、表示体1または表示体付き物品26を真正品と一応の判断を下し、引き続いて判定工程(2)および判定工程(3)を実施して最終的に真正品であるか否かを判断する。
次に、高分子膜を形成した転写版を、3mLのクロロホルムを入れたガラス瓶内に配置した。ガラス瓶を12時間にわたって50℃に加熱し、溶媒蒸気存在下でのアニーリング処理を行い、高分子膜を自己組織化させた。
する色の波長が短波長方向へ変化する現象を目視状態で確認することができた。
ポリウレタン基材の代わりに、PET基材を用いた以外は、実施例1と同じ条件で、比較例1の表示体を得た。得られた表示体は、回折格子パターンに由来する回折光パターンを目視により確認することができ、純水に浸漬させると高分子膜の膨潤による構造発色に由来する光沢のあるイメージも確認することができたが、表示体を伸長しようとしても色変化を確認することができなかった。
ポリウレタン基材の代わりに、PET基材を用いた以外は、実施例2と同じ条件で比較例2の表示体を得た。得られた表示体に純水を滴下したところ、純粋が滴下された区域において、高分子膜の膨潤による構造発色に由来するイメージを目視で確認することができたが、純水に浸漬させた状態で、伸長しようとしても色変化を確認することができなかった。
ポリウレタン基材の代わりに、PET基材を用いた以外は、実施例3と同じ条件で比較例3の表示体を得た。得られた表示体に純水に浸漬させると高分子膜の膨潤により光沢のある構造発色が視認でき、紫外線が照射された領域と紫外線が遮蔽された領域とで異なる波長の発色が観察された。しかしながら伸長しようとしても色変化を確認することができなかった。
2・・・微細凹凸構造
3・・・凸部
5・・・凹部
6・・・高分子膜
7・・・第1相
9・・・第2相
11・・・基材
13・・・回折格子
14・・・凸構造
15・・・凹部
16・・・貫通孔
19・・・連続的光反射層
21・・・断続的光反射層
22・・・架橋領域
25・・・表示体付き物品
26・・・物品
Claims (15)
- 基材上に、物性の異なる第1相と第2相の2種類の高分子膜が交互に積層された高分子膜積層体を設けた表示体であって、
前記高分子膜の少なくとも一方の相が、液体の吸収により膨潤し、乾燥により収縮する性質を有し、
且つ、高分子膜積層体の表面に、回折、干渉および散乱の少なくとも1つの光学効果を呈する微細凹凸構造を有し、
且つ、前記基材が伸縮性を有していることを特徴とする表示体。 - 前記高分子膜がブロック共重合体を含み、前記ブロック共重合体の1つまたは複数のブロックが前記第1相を構成し、前記ブロック共重合体のその他のブロックが前記第2相を構成することを特徴とする請求項1に記載の表示体。
- 前記ブロック共重合体がジブロック共重合体であることを特徴とする請求項2に記載の表示体。
- 前記ブロック共重合体が、60000以上の重量平均分子量を有し、前記第1相の体積分率が0.35〜0.65の範囲内であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の表示体。
- 前記高分子膜が、ラメラ状のミクロ相分離構造を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記高分子膜が400nm以上の膜厚を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記第1相および前記第2相の高分子膜の少なくとも一方が、光架橋性または熱架橋性を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記第1相および前記第2相の高分子膜の少なくとも一部または全体が架橋されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記微細凹凸構造の、凸部の中心間距離が0.2μm〜5μmの範囲内にあり、凹部の深さが0.01μm〜1.0μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記微細な凹凸構造の表面に光反射層を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示体。
- 前記光反射層が、パターン状に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の表示体。
- 前記パターンが、複数の貫通孔を有するパターンであることを特徴とする請求項11に記載の表示体。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載の表示体が、接着層を介して貼付されていることを特徴とする表示体付き物品。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の表示体の真贋判定方法であって、
前記表示体を湿潤させる工程と、
湿潤により、前記表示体の呈色状態を判定する工程と
前記表示体を伸縮させる工程と、
伸縮により、前記表示体の呈色状態を判定する工程と
を含むことを特徴とする真贋判定方法。 - 前記表示体が、回折、干渉および散乱からなる群から選択される少なくとも1つの光学効果を有しているかを判定する工程を含むことを特徴とする請求項14に記載の真贋判定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014257060A JP2016117185A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014257060A JP2016117185A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016117185A true JP2016117185A (ja) | 2016-06-30 |
Family
ID=56242703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014257060A Pending JP2016117185A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016117185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018097238A1 (ja) * | 2016-11-24 | 2018-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 光変調素子および情報記録媒体 |
CN112389111A (zh) * | 2019-08-19 | 2021-02-23 | 中钞特种防伪科技有限公司 | 光学防伪元件及光学防伪产品 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5907436A (en) * | 1995-09-29 | 1999-05-25 | The Regents Of The University Of California | Multilayer dielectric diffraction gratings |
WO2004024439A1 (ja) * | 2002-09-13 | 2004-03-25 | Nhk Spring Co., Ltd. | 多層薄膜フィルムを用いた対象物の識別媒体 |
JP2007276444A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-10-25 | Ricoh Co Ltd | 識別装置および識別媒体 |
WO2009042207A2 (en) * | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Massachusetts Institute Of Technology | Broad wavelength range chemically-tunable photonic materials |
JP2010226013A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toshiba Corp | 発光素子及びその製造方法 |
JP2011511137A (ja) * | 2008-01-30 | 2011-04-07 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | プロピレン/α−オレフィンブロック共重合体 |
JP2014052527A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体及び表示体付き物品とその真偽判定方法 |
WO2014185426A1 (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-20 | 国立大学法人名古屋大学 | 不揮発なフォトニック材料及びその製法 |
-
2014
- 2014-12-19 JP JP2014257060A patent/JP2016117185A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5907436A (en) * | 1995-09-29 | 1999-05-25 | The Regents Of The University Of California | Multilayer dielectric diffraction gratings |
WO2004024439A1 (ja) * | 2002-09-13 | 2004-03-25 | Nhk Spring Co., Ltd. | 多層薄膜フィルムを用いた対象物の識別媒体 |
JP2007276444A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-10-25 | Ricoh Co Ltd | 識別装置および識別媒体 |
WO2009042207A2 (en) * | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Massachusetts Institute Of Technology | Broad wavelength range chemically-tunable photonic materials |
US20090086208A1 (en) * | 2007-09-27 | 2009-04-02 | Massachusetts Institute Of Technology | Broad wavelength range tunable photonic materials |
JP2011511137A (ja) * | 2008-01-30 | 2011-04-07 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | プロピレン/α−オレフィンブロック共重合体 |
JP2010226013A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toshiba Corp | 発光素子及びその製造方法 |
JP2014052527A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Toppan Printing Co Ltd | 表示体及び表示体付き物品とその真偽判定方法 |
WO2014185426A1 (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-20 | 国立大学法人名古屋大学 | 不揮発なフォトニック材料及びその製法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
合田丈範、亀島久光、田村章: "自己組織化多層膜を利用した新規スイッチング光学フィルムの開発", 第132回研究発表会講演予稿集, JPN6018039090, 20 November 2014 (2014-11-20), JP, pages 37 - 40, ISSN: 0004091627 * |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018097238A1 (ja) * | 2016-11-24 | 2018-05-31 | 大日本印刷株式会社 | 光変調素子および情報記録媒体 |
CN109983408A (zh) * | 2016-11-24 | 2019-07-05 | 大日本印刷株式会社 | 光调制元件和信息记录介质 |
JPWO2018097238A1 (ja) * | 2016-11-24 | 2019-10-17 | 大日本印刷株式会社 | 光変調素子および情報記録媒体 |
CN109983408B (zh) * | 2016-11-24 | 2021-10-22 | 大日本印刷株式会社 | 光调制元件和信息记录介质 |
CN113835322A (zh) * | 2016-11-24 | 2021-12-24 | 大日本印刷株式会社 | 光调制元件和信息记录介质 |
JP7153234B2 (ja) | 2016-11-24 | 2022-10-14 | 大日本印刷株式会社 | 光変調素子および情報記録媒体 |
US11703798B2 (en) | 2016-11-24 | 2023-07-18 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Light modulation element and information recording medium |
CN113835322B (zh) * | 2016-11-24 | 2023-12-29 | 大日本印刷株式会社 | 光调制元件和信息记录介质 |
CN112389111A (zh) * | 2019-08-19 | 2021-02-23 | 中钞特种防伪科技有限公司 | 光学防伪元件及光学防伪产品 |
WO2021031953A1 (zh) * | 2019-08-19 | 2021-02-25 | 中钞特种防伪科技有限公司 | 光学防伪元件及光学防伪产品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102326102B (zh) | 表面浮雕微结构、相关装置及其制造方法 | |
CN100374885C (zh) | 薄膜和光学防伪元件 | |
US8840146B2 (en) | Optically effective surface relief microstructures and method of making them | |
JP6168411B2 (ja) | 多層体 | |
CN105228834B (zh) | 安全装置及其制造方法 | |
JP5922580B2 (ja) | セキュリティ装置及びセキュリティ装置の製造方法 | |
US10046589B2 (en) | Hybrid security device for security document or token | |
AU2011219611B2 (en) | Security device | |
JP6937243B2 (ja) | 複数イメージ散乱デバイス | |
JP6520498B2 (ja) | 表示体、表示体封入セルおよび表示体付き物品 | |
CN104210273A (zh) | 一种体积反射全息防伪元件及有价物品 | |
CN107405943A (zh) | 非周期性云纹安全元件及其生产方法 | |
US11921303B2 (en) | Azimuthally modulated scattering device | |
JP2016117185A (ja) | 表示体、表示体付き物品および真贋判定方法 | |
JP6539977B2 (ja) | 表示体および表示体付き物品、ならびにそれらの真贋判定方法 | |
AU2014100511A4 (en) | Hybrid security device for security document or token | |
JP2011062876A (ja) | 判定セット、判定シート、潜像シート及び可視化シート | |
JP2015058693A (ja) | 真偽判定可能な偽造防止用表示体とその作製方法、並びに真偽判定方法 | |
JP6349720B2 (ja) | 表示体 | |
JP2018045134A (ja) | 表示体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181009 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190326 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190626 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20190705 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20190809 |