JP2016117088A - ダイカスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分流子の寿命を延長することができるダイカスト装置を提供する。【解決手段】ダイカスト装置1は、溶湯供給部5に供給される溶湯を押圧部材53により押圧して金型2,3のキャビティ4に充填するときに、溶湯供給部5の端部に配設され溶湯をキャビティ4に案内する分流子61を備える。さらに、分流子61と、分流子61に内蔵される冷却部材62とを支持する支持部材63を備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、アルミニウム等の金属の溶湯を高圧でキャビティに充填して鋳造を行うダイカスト装置に関する。
従来、アルミニウム等の金属溶湯を溶湯供給部に供給し、溶湯供給部に供給された溶湯を押圧部材により押圧して金型のキャビティに充填して鋳造を行うダイカスト装置が知られている。
前記ダイカスト装置は、筒状の溶湯供給部を備え、この溶湯供給部の一方の端部に配設された押圧部材により溶湯を押圧するときに、溶湯供給部の他方の端部に、押圧された溶湯を受けてキャビティに案内する分流子を備えている。
前記分流子は、押圧部材により押圧された高圧の溶湯が接触するため、その表面が非常に高温になる。そこで、前記分流子を熱伝導性に優れた銅合金により構成する一方、その内部に冷却媒体を流通する冷却部材を配設したダイカスト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
前述の構成を備えるダイカスト装置によれば、前記分流子近傍に充填された溶湯を急速に冷却して凝固させることができ、鋳造のサイクルタイムを短縮することができる。
しかしながら、前記従来のダイカスト装置では、前記分流子がキャビティを備える金型と、該金型を下方から冷却する冷却入れ子、該金型を下方から支持するバックブロックの3つの部材に当接されて支持されている。また、前記従来のダイカスト装置では、前記分流子と前記冷却部材との2つの部材が前記冷却入れ子により支持されている。このため、前記分流子は、押圧部材により押圧された高圧の溶湯が接触した際に複雑な応力を受けることとなり、変形しやすく寿命が短いという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、前記分流子の寿命を延長することができるダイカスト装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、溶湯供給部に供給される溶湯を押圧部材により押圧して金型のキャビティに充填するときに、該溶湯供給部の端部に配設され該押圧部材により押圧された該溶湯を受けて該キャビティに案内する分流子を備えるダイカスト装置において、該分流子と、該分流子に内蔵されて該分流子を冷却する冷却部材とを支持する支持部材を備えることを特徴とする。
本発明のダイカスト装置によれば、前記分流子及び前記冷却部材が前記支持部材により支持されているので、前記押圧部材により押圧された高圧の溶湯が分流子に接触したときに、分流子の受ける応力を支持部材からの応力のみとすることができる。この結果、本発明のダイカスト装置によれば、前記分流子が複雑な応力を受けることを防止して、分流子の寿命を延長することができる。
本発明のダイカスト装置において、前記分流子は銅合金により形成されていることが好ましい。前記銅合金は熱伝導性に優れているので、前記分流子は該銅合金により形成されていることにより、内蔵された冷却部材により効率よく冷却することができる。
また、本発明のダイカスト装置において、前記支持部材は鉄系材料により形成されていることが好ましい。前記鉄系材料は強度に優れているので、前記支持部材が該鉄系材料により形成されていることにより、前記押圧部材により押圧された高圧の溶湯が前記分流子に接触したときに、分流子が複雑な応力を受けることを確実に防止することができる。
本発明のダイカスト装置において、前記分流子は前記支持部材に当接される当接部が円形状であることが好ましい。前記分流子は前記当接部が円形状であることにより各部が受ける応力を均一にすることができ、さらに寿命を延長することができる。
また、本発明のダイカスト装置において、前記支持部材は前記分流子が嵌合される凹部を備えることが好ましい。前記分流子は前記支持部材はの凹部に嵌合されることにより、さらに安定に支持され、しかも容易に交換することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態のダイカスト装置1は、固定金型2と可動金型3と、両金型2,3の間に形成されるキャビティ4とを備えている。
固定金型2には溶湯供給部5が配設されており、溶湯供給部5は筒状のスリーブ51と、スリーブ51の基端側の上部に開口する溶湯供給口52と、スリーブ51の内周面に沿って摺動する進退自在の押圧部材としてのプランジャー53とを備えている。
スリーブ51の先端部は、可動金型3に配設された分流子構造体6に嵌着された湯口スリーブ7に当接されており、分流子構造体6と湯口スリーブ7との間に形成されるランナー8に連通している。ランナー8は可動金型3内部に延在し、ゲート9を介してキャビティ4に接続されている。
分流子構造体6は、分流子61と、分流子61の内部に配設され分流子61を冷却する冷却部材としての冷却入駒62と、分流子61と冷却入駒62とを支持する支持部材63とからなり、支持部材63を介して可動金型3に固定されている。分流子61は、例えば、ベリリウム銅、コルソン合金等の熱伝導率が高く熱伝導性に優れた銅合金により形成され、支持部材63は分流子61よりも硬度及び強度の高いSKD61等の鉄系材料により形成されている。分流子構造体6を可動金型3に固定するための詳細な構成については後述する。
ダイカスト装置1では、溶湯供給口52からスリーブ51に供給されたアルミニウム等の金属の溶湯が、プランジャー53を分流子61方向に前進させることにより押圧され、分流子61に案内されて、ランナー8、ゲート9を介してキャビティ4に充填される。このとき、分流子61はプランジャー53に押圧された高圧の溶湯に接触することになるので、可動金型3側から受ける応力により変形等の損傷を受ける虞がある。
そこで、本実施形態のダイカスト装置1では、図2に示すように、分流子61と冷却入駒62とが支持部材63を介して可動金型3に固定されている。
可動金型3は、キャビティ4の一部を形成するキャビティ金型31と、キャビティ金型31の下部に当接してキャビティ金型31を冷却する冷却入子32と、キャビティ金型31及び冷却入子32の下部に当接して下方から支持するバックブロック33とを備えている。そこで、分流子61及び冷却入駒62は支持部材63を介して、キャビティ金型31、冷却入子32及びバックブロック33の3つの部材に当接される。
冷却入駒62は、円柱状であって外周面に螺旋溝部を有する。冷却入駒62の前記螺旋溝部には、支持部材63の背面側からバックブロック33に設けられた空洞34内に伸びるパイプ64により冷水等の冷媒が供給される。パイプ64はバックブロック33に内蔵されている冷媒供給手段(図示せず)に接続されている。
支持部材63は、キャビティ金型31及びバックブロック33に螺着されている。尚、支持部材63は、バックブロック33のみに螺着されていてもよい。
図2に示す構成によれば、分流子61はプランジャー53に押圧された高圧の溶湯に接触するときに支持部材63のみから応力を受け、可動金型3を構成するキャビティ金型31、冷却入子32及びバックブロック33からは応力を受けることがない。従って、分流子61は、キャビティ金型31、冷却入子32及びバックブロック33からの複雑な応力により変形等の損傷を受けることがなく、その寿命を延長することができる。
図3に示すように、本実施形態のダイカスト装置1において、分流子61は支持部材63に当接される円環状の当接部65を有し、支持部材63はその内部に配設された冷却入駒62の周囲に当接部65が嵌合する環状凹部66を備える。
そこで、分流子61は円形状の当接部65が環状凹部66に嵌合されることにより、当接部65の各部が支持部材63から受ける応力を均一にすることができ、さらに寿命を延長することができる。また、分流子61は当接部65により環状凹部66に嵌合されることにより容易に交換を行うことができる。
一方、従来のダイカスト装置では、図4に示すように、分流子61は直接にキャビティ金型31、冷却入子32及びバックブロック33に当接され、冷却入子32は直接に分流子61及び冷却入駒62に当接されている。
このため、図4に示す分流子61はプランジャー53に押圧された高圧の溶湯に接触するときに、可動金型3側から複雑な応力を受けることとなり変形等の損傷を受けやすい。
1…ダイカスト金型、 2…固定金型、 3…可動金型、 4…キャビティ、 5…溶湯供給部、 53…プランジャー、 61…分流子、 62…冷却入駒、 63…支持部材。
Claims (5)
- 溶湯供給部に供給される溶湯を押圧部材により押圧して金型のキャビティに充填するときに、該溶湯供給部の端部に配設され該押圧部材により押圧された該溶湯を受けて該キャビティに案内する分流子を備えるダイカスト装置において、
該分流子と、該分流子に内蔵されて該分流子を冷却する冷却部材とを支持する支持部材を備えることを特徴とするダイカスト装置。 - 請求項1記載のダイカスト装置において、前記分流子は銅合金により形成されていることを特徴とするダイカスト装置。
- 請求項1又は請求項2記載のダイカスト装置において、前記支持部材は鉄系材料により形成されていることを特徴とするダイカスト装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のダイカスト装置において、前記分流子は前記支持部材に当接される当接部が円形状であることを特徴とするダイカスト装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のダイカスト装置において、前記支持部材は前記分流子が嵌合される凹部を備えることを特徴とするダイカスト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014258987A JP2016117088A (ja) | 2014-12-22 | 2014-12-22 | ダイカスト装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109332642A (zh) * | 2018-10-17 | 2019-02-15 | 江苏盛航精密制造有限公司 | 一种汽车发动机护板模具 |
CN112665130A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-16 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调器的控制方法和空调器 |
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2014
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