JP2016116380A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源スイッチを介して直流電源から直流電圧が供給される負荷に並列接続されたバイパスコンデンサへの前記電源スイッチのオン時における突入電流を抑制し得る電源制御装置を提供する。
【解決手段】電源スイッチを介して直流電源から直流電圧が供給される負荷に並列接続されたバイパスコンデンサと、このバイパスコンデンサと前記負荷との接続を選択的に遮断する接続回路と、この接続回路がオフ状態のときに前記バイパスコンデンサを徐々に充電する充電回路と、前記接続回路がオフ状態で前記電源スイッチがオンしたとき、前記充電回路を介して前記バイパスコンデンサを充電し、該バイパスコンデンサの充電電圧が所定値に達した後に前記接続回路をオンさせる制御回路とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直流電源から電源スイッチを介して直流電圧が供給される負荷に並列接続されたバイパスコンデンサへの前記電源スイッチのオン時における突入電流の発生を抑制し得る電源制御装置に関する。
例えば各種のセンサを搭載した複数の子機を分散配置し、これらの子機にてそれぞれ得られたセンシング情報を親機に収集して一元管理する無線センサシステムにおいては、各子機毎にバッテリ等の直流電源が組み込まれる。この直流電源は、子機を構成する送信機や受信機、並びにセンサ装置等の負荷にそれぞれ直流電圧を供給し、これらの負荷を動作させる役割を担う。
図10は、この種の子機に設けられる電源制御装置の一例を示す概略構成図で、1は直流電源、2a,2b〜2nは複数の負荷である。これらの負荷2a,2b〜2nは、電源スイッチ3a,3b〜3nを個別に介して前記直流電源1から所定の直流電圧が並列に供給されて動作する。また前記負荷2a,2b〜2nには、該負荷2a,2b〜2nの動作に伴って前記直流電源1から印加される直流電圧の変動を吸収する為のバイパスコンデンサ4a,4b〜4nがそれぞれ並列に接続される。
尚、前記図中5は、前記電源スイッチ3a,3b〜3nをそれぞれ選択的にオン・オフして前記負荷2a,2b〜2nへの給電を制御する、例えばマイクロコンピュータからなる制御回路である。この制御回路5は、子機の設置環境に生じた事象や子機の動作仕様等に応じて前記電源スイッチ3a,3b〜3nを選択的にオフさせることで前記負荷2a,2b〜2nの動作を停止させ、これによってバッテリ等からなる前記直流電源1の電力消費を低減する役割を担う。
ところで或る前記バイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)が未充電の状態で前記電源スイッチ3(3a,3b〜3n)をオンすると、前記直流電源1から印加される直流電圧によって前記バイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)に電流が一気に流れ込む、いわゆる突入電流が発生する。この突入電流が過大であると前記直流電源1にダメージを与えたり、更には前記負荷2(2a,2b〜2n)に供給されている直流電圧の大きな変動を招来する。この突入電流に起因する直流電圧の変動は前記負荷2(2a,2b〜2n)の誤動作の原因ともなり、電源制御装置を含む子機全体の機能を損なわせる恐れもある。
このようなバイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)への突入電流の発生を防止する技術として、例えば特許文献1には前記バイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)に対するプリチャージ電源(予備電源)を設け、このプリチャージ電源から突入電流抑制コイル(インダクタ)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)を予備充電することが紹介される。
特開平6−291479号明細書
しかしながら特許文献1に紹介されるようにプリチャージ電源を設けたり、更にはインダクタを介して前記バイパスコンデンサ4(4a,4b〜4n)を予備充電するように構成した場合、電源制御装置の構成が複雑化することが否めない。しかも特許文献1は、主電源が設けられたバックボードに対して電子回路パッケージを活線挿抜する上での技術を開示するものであり、前記バックボードと前記電子回路パッケージとの間の接続端子の長さを変えておく等の機械的(構造的)な工夫を要する。従って特許文献1に紹介される技術を前述した子機に設けられる電源供給装置に適用するには無理がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、例えば前述した子機に適用するに好適なものであって、電源スイッチを介して直流電源から直流電圧が供給される負荷に並列接続されたバイパスコンデンサへの前記電源スイッチのオン時における突入電流を効果的に抑制し得る電源制御装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る電源制御装置は、電源スイッチを介して負荷に直流電圧を供給する直流電源と、前記負荷に並列接続されて該負荷に印加される直流電圧の変動を吸収するバイパスコンデンサとを備えたものであって、
特に前記バイパスコンデンサと前記負荷との接続を選択的に遮断する接続回路と、
この接続回路がオフ(遮断)状態のときに前記バイパスコンデンサを徐々に充電する充電回路と、
前記接続回路がオフ状態で前記電源スイッチがオンしたとき、前記充電回路を介して前記バイパスコンデンサを充電し、該バイパスコンデンサの充電電圧が所定値に達した後に前記接続回路をオンさせる制御回路と
を具備したことを特徴としている。
ちなみに前記直流電源は、例えばバッテリからなり、前記制御回路は、例えば前記電源スイッチと前記接続回路、並びに前記充電回路の各動作をそれぞれ制御するマイクロコンピュータを含んで構成される。好ましくは前記マイクロコンピュータは、例えば前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を所定時間毎に段階的に増大させた後、前記接続回路をオンさせる動作シーケンス(オン動作制御プログラム)を含むものからなる。
また前記制御回路は、例えば更に前記バイパスコンデンサの充電電圧を検出するフィードバック回路を備える。この場合、前記マイクロコンピュータは、例えば前記フィードバック回路を介して検出される前記バイパスコンデンサの充電電圧が予め設定した電圧閾値に達する都度、前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を段階的に増大させた後、前記接続回路をオンさせる動作シーケンス(オン動作制御プログラム)を含むように構成される。
具体的には前記充電回路は、例えば前記接続回路がオフ状態のときに前記制御回路の出力により制御されて前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を段階的に増大させるD/A変換器として実現される。或いは前記充電回路は、例えば前記接続回路がオフ状態のときに前記電源スイッチを介して前記負荷に印加される直流電圧を電流制限して前記バイパスコンデンサに給電する電流制限抵抗として実現される。
この場合、前記電流制限抵抗を、例えば前記制御回路の出力により接続制御される切替スイッチを介して前記接続回路に選択的に並列接続されて前記バイパスコンデンサに直流電圧を給電する複数の抵抗器として構成することも可能である。或いは前記電流制限抵抗を、前記制御回路の出力により抵抗値が段階的に制御されると共に、最小抵抗値が零および最大抵抗値が無限大に設定されて前記接続回路としての役割を兼ねるデジタルポテンショメータとして実現することも可能である。
ここで前記直流電源は、例えば複数の負荷に並列に直流電圧を供給するものとして実現される。この場合、前記電源スイッチ、前記バイパスコンデンサ、前記接続回路、前記充電回路および前記制御回路を、前記複数の負荷のそれぞれに対応して個別に設けることが望ましい。
また上述した構成の各電源制御装置において前記制御回路に、更に前記接続回路がオン状態で前記電源スイッチがオフしたとき、該電源スイッチのオフ動作に連動させて前記接続回路をオフ動作させて前記バイパスコンデンサの充電電圧を保持する機能を持たせておくことも好ましい。この機能については、例えば前記制御回路がマイクロコンピュータとして実現する場合、該マイクロコンピュータにおけるオフ動作制御プログラムとして組み込めば良い。
上記構成の電源制御装置によれば、前記電源スイッチをオンする際、前記接続回路を介して前記バイパスコンデンサが前記負荷から切り離されており、この状態で前記充電回路により前記バイパスコンデンサが徐々に充電される。そして前記バイパスコンデンサが充電された後に前記接続回路を介して前記バイパスコンデンサが前記負荷に並列接続されるので該バイパスコンデンサに突入電流が流れ込むことがない。
従って前記電源スイッチのオンに伴って前記直流電源から前記負荷に逸早く直流電圧を供給して該負荷を起動することができる。しかも前記バイパスコンデンサへの突入電流の流れ込みを防止することができるので、従来問題となった突入電流に起因する前記直流電源へのダメージや、直流電圧の変動に起因する前記負荷の誤動作等を効果的に回避することができる。
また前記電源スイッチのオフ時に前記接続回路を介して前記バイパスコンデンサを前記負荷から切り離しておくことで、自然放電による前記バイパスコンデンサの充電エネルギの損失を除いて、前記バイパスコンデンサに蓄積された電荷(充電エネルギ)を効果的に保持することができる。従って前記バイパスコンデンサの不本意な充放電を防止して前記直流電源が有する電力容量を有効に活用することが可能となる。故に、例えばバッテリからなる直流電源の無駄な電力消費を抑えて長期間に亘る使用を可能とする等の効果が奏せられる。
本発明の第1の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図。 図1に示す電源制御装置における電源スイッチをオンしたときの動作を示す波形図。 図1に示す電源制御装置における電源スイッチをオフしたときの動作を示す波形図。 本発明の第2の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図。 図2に示す電源制御装置における電源スイッチをオンしたときの動作を示す波形図。 本発明の第3の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図。 本発明の第4の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図。 本発明の第5の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図。 図8に示すデジタルポテンショメータの作用を示す特性図。 従来の電源制御装置の一例を示す構成図。
以下、図面を参照して本発明に係る電源制御装置の実施形態について説明する。尚、ここでは図10に示した従来の電源制御装置と同一部分には同一符号を付して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図である。この電源制御装置は、基本的には図1に示すように前記直流電源1に電源スイッチ3(3a〜3n)を介して接続されて前記直流電源1から所定の直流電圧Voutが供給される複数の負荷2(2a〜2n)のそれぞれに並列接続されたバイパスコンデンサ4(4a〜4n)を備えて構成される。特にこの第1の実施形態に係る電源制御装置が特徴とするところは、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)からそれぞれ選択的に切り離す為の接続回路6(6a〜6n)を備えている。これらの接続回路6(6a〜6n)は、例えば前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)と前記負荷2(2a〜2n)との間に介装されたスイッチからなる。
またこの第1の実施形態に係る電源制御装置は、前記接続回路6(6a〜6n)がオフ状態のときに前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電する充電回路7(7a〜7n)を備える。更にこの電源制御装置は、前記接続回路6(6a〜6n)がオフ状態で前記電源スイッチ3(3a〜3n)がオンしたとき、前記充電回路7(7a〜7n)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を個別に充電し、該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧が所定値に達した後に前記接続回路6(6a〜6n)をオンさせる制御回路5(5a〜5n)を備える。
これらの充電回路7(7a〜7n)および制御回路5(5a〜5n)は、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)のそれぞれに対応して個別に設けられる。ちなみに前記制御回路5(5a〜5n)は、例えばマイクロコンピュータからなる。また前記充電回路7(7a〜7n)は、マイクロコンピュータからなる前記制御回路5(5a〜5n)の制御を受けてその出力電圧が段階的に可変設定されるD/A変換器からなる。これらのD/A変換器は、出力スイッチ8(8a〜8n)を各別に介して前述した如く段階的に高められる出力電圧Vdaを前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加することで、これらのバイパスコンデンサ4(4a〜4n)を個別に徐々に充電する役割を担う。
ちなみに前記出力スイッチ8(8a〜8n)は、基本的には前記制御回路5(5a〜5n)によりオン・オフ制御されて前記D/A変換器の動作に連動して該D/A変換器の出力電圧を前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加するものである。尚、これらの出力スイッチ8(8a〜8n)に代えて、前記D/A変換器から前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対してだけ一方向に電流を流して該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電だけに寄与するダイオードを用いることも可能である。
ここで前記制御回路5(5a〜5n)を構成するマイクロコンピュータは、例えばnビットの制御信号Dを出力して前記D/A変換器の出力電圧Vdaを可変制御する。また前記マイクロコンピュータは、後述するように第1の制御信号SW1を用いて前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオン・オフ制御すると共に、第2の制御信号SW2を用いて前記接続回路6(6a〜6n)を、更に第3の制御信号SW3を用いて前記出力スイッチ8(8a〜8n)をそれぞれオン・オフ制御する。
具体的には前記マイクロコンピュータは、前記接続回路6(6a〜6n)がオフ状態にあり、この状態で前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオンさせたときに前記D/A変換器を制御し、該D/A変換器の出力電圧を段階的に増大させることで前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電する役割を担う。更に前記マイクロコンピュータは、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧が所定値に達したとき、前記接続回路6(6a〜6n)をオンさせて前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)に並列接続すると共に、前記出力スイッチ8(8a〜8n)をオフさせる役割を担う。
ここで前記D/A変換器は、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧が所定値に達したときに役割を終え、該D/A変換器の出力電圧Vdaは零(0)に戻される。この際、前記出力スイッチ8(8a〜8n)がオフとなる前に前記接続回路6(6a〜6n)をオンすると、前記電源スイッチ3(3a〜3n)を介して供給される直流電圧Voutと、前記D/A変換器の出力電圧Vdaとが同時に前記負荷2(2a〜2n)に印加されることになる。従ってこのような不具合を避けるべく、現実的には前記出力スイッチ8(8a〜8n)をオフして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記D/A変換器から切り離した後、前記接続回路6(6a〜6n)を速やかにオンさせることが好ましい。
さて上述した一連の動作シーケンスは、前記マイクロコンピュータに組み込まれたオン動作制御プログラムの下で、例えば図2にその動作波形図を示すように実行される。具体的にはこの動作シーケンスは、例えば前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対する充電電圧を所定時間T毎に段階的に増大させた後、前記接続回路6(6a〜6n)をオンさせることによって実行される。
具体的には前記マイクロコンピュータは、図2に示すように第1の制御信号SW1を出力して前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオンさせたとき、これに連動させて第3の制御信号SW3を出力して前記出力スイッチ8(8a〜8n)をオンさせる。同時に前記マイクロコンピュータは、例えば2ビットの前記D/A変換器に対する制御信号Dをその初期値[00]から一定時間T毎に[01],[10],[11]へと変化させる。この際、前記接続回路6(6a〜6n)をオンさせる第2の制御信号SW2は、オフ状態に保たれる。
すると前記D/A変換器の出力電圧Vdaは、図2に示すように一定時間T毎に段階的に前記直流電源1が出力する直流電圧Voutまで徐々に高められる。具体的には、例えば2ビットの制御信号Dがその初期値[00]から[01],[10],[11]へと一定時間T毎に順次変化し、前記D/A変換器の出力電圧Vdaが段階的に高められる。このD/A変換器の出力電圧Vdaが前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加されることで該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が充電され、その充電電圧Vcが徐々に高められる。
そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが、例えば前記直流電源1が出力する直流電圧Voutに達した状態において前記第2の制御信号SW2が出力され、前記接続回路6(6a〜6n)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が前記負荷2(2a〜2n)に並列接続される。
この際、前述したように第3の制御信号SW3の出力が停止され、前記出力スイッチ8(8a〜8n)がオフして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)と前記D/A変換器との接続が切り離される。従って前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が所定電圧、例えば前記職流電圧Voutまで充電された後には、該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は前記直流電圧の変動を吸収しながら充放電することでその役割を果たす。
かくしてこのようなオン動作シーケンスで制御される電源制御装置によれば、前記負荷2(2a〜2n)から前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が切り離された状態において前記電源スイッチ3(3a〜3n)のオンに伴って負荷2(2a〜2n)には前記直流電源1から直流電圧Voutが供給される。従って前記直流電源1からの供給される直流電圧Voutを受けて前記負荷2(2a〜2n)は速やかに起動する。
一方、この状態で前記接続回路6(6a〜6n)がオフしている期間においては、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は前記D/A変換器の出力電圧Vdaを受けて段階的に徐々に充電される。尚、前記一定期間Tは、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが、前記D/A変換器の出力電圧Vadの段階的な増大に伴う充電開始時の電圧から該D/A変換器の出力電圧Vdaまで充電されるのに十分な時間を見込んで設定される。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は所定の期間、この例では前記一定時間Tの3倍の時間に亘って徐々に充電される。そしてその充電電圧Vcが前記直流電源1の直流電圧Voutに達した後、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、その充電回路7(7a〜7n)である前記D/A変換器から切り離されると共に前記負荷2(2a〜2n)に並列接続される。
従って前記電源スイッチ3(3a〜3n)のオン時に未充電状態にある前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に前記直流電源1の直流電圧Voutが直接的に供給されることがないので、該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対する過大な突入電流が発生することがない。故に突入電流に起因する前記直流電源1のダメージや前記負荷2(2a〜2n)の誤動作等の従来の問題を効果的に回避することが可能となる。
尚、前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオフする際には、例えば図3に示すように先ず前記第2の制御信号SW2をオフさせて前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)から切り離す。その後、前記接続回路6(6a〜6n)のオフ動作から若干遅れたタイミングで前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオフすることが望ましい。
このようなオフ動作シーケンスによれば前記電源スイッチ3(3a〜3n)がオフする前に前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が前記負荷2(2a〜2n)から切り離される。従って前記直流電源1から前記負荷2(2a〜2n)への直流電圧の供給が途絶えても、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に充電された電荷(充電エネルギ)が前記負荷2(2a〜2n)に流れ込むことがない。故に前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcは、図3に示すようにその自然放電による電圧低下を除いて略一定に保持される。
換言すれば前記電源スイッチ3(3a〜3n)がオフしても前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に蓄積された電荷(充電エネルギ)を効果的に保持することができる。この結果、前記電源スイッチ3(3a〜3n)の次回のオン時における突入電流の発生要因を効果的に取り除くことができる。しかも前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に蓄積された電荷(充電エネルギ)の無駄な消費を防止し、該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の不本意な充放電を防ぐことができる。従って前記直流電源1が有する電力容量を有効に活用することができ、該直流電源1の長期間に亘る使用を可能とする等の効果が奏せられる。
次に図4および図5を参照して本発明に係る電源制御装置の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態に係る電源制御装置は、上述した第1の実施形態に係る電源制御装置の構成に加えて前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcを検出するフィードバック回路9(9a〜9n)を備えて構成される。尚、図4においては前記直流電源1に接続される複数の負荷2(2a〜2n)の内、1つの負荷2aに対する電源制御回路部分だけを代表して示す。
具体的にはこの実施形態は前記D/A変換器7(7a〜7n)の出力電圧Vadを所定の充電抵抗10を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加して該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電するように構成する。その上で、例えばA/D変換器からなる前記フィードバック回路9(9a〜9n)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcを検出して前記制御回路5(5a〜5n)にフィードバックする。
そして前記制御回路5(5a〜5n)においては、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが、予め設定した電圧閾値Vth1,Vth2(Vth1<Vth2)に達する都度、前記D/A変換器に対する制御信号Dを[01]→[10], [10]→[11]へと順次変化させる。前記制御回路5(5a〜5n)は、このようにして前記D/A変換器の出力電圧Vadを前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcに応じて段階的に高くするように動作する。
ここで前記D/A変換器は、例えば先の実施形態と同様に前記制御信号Dを受けてその出力電圧Vdaを段階的に増加させる。特にこの実施形態においては、マイクロコンピュータからなる前記制御回路5(5a〜5n)は、先ず前記制御信号Dを[01]として前記D/A変換器の出力電圧Vdaを、例えば前記電圧閾値Vth1に相当する低電圧に設定し、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電を開始する。
そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記電圧閾値Vth1に達したとき前記制御信号Dを[10]に変化させ、前記D/A変換器の出力電圧Vdaを、例えば前記電圧閾値Vth2(>Vth1)に相当する中程度の電圧に設定する。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、前記出力電圧Vdaを受けて更に高い電圧へと充電される。
その後、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記電圧閾値Vth2に達したとき、前記マイクロコンピュータは前記制御信号Dを[11]に変化させ、前記D/A変換器の出力電圧Vdaを、例えば前記電圧閾値Vth3(>Vth2)に相当する高電圧に設定する。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、前記出力電圧Vdaを受けて更に高い電圧へと充電される。
そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記電圧閾値Vth3に達したとき、前記マイクロコンピュータは該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が前記直流電圧Voutに相当する所定電圧まで充電された、つまり充電完了と判定して前記出力スイッチ8aをオフさせる。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電が停止される。
具体的には前記直流電源1から前記負荷2(2a〜2n)への直流電圧Voutの供給開始時には、図5に示すようにマイクロコンピュータからなる前記制御回路5(5a〜5n)は、前記接続回路6(6a〜6n)をオフ状態に保ったまま、第1の制御信号SW1を出力して前記電源スイッチ3(3a〜3n)をオンさせると共に、第3の制御信号SW3を出力して前記出力スイッチ8(8a〜8n)をオンさせる。同時に前記マイクロコンピュータは、例えば2ビットの前記D/A変換器に対する制御信号Dをその初期値[00]から[01]に変化させる。
すると前記D/A変換器の出力電圧Vdaは、図5に示すように最も低い第1段階の電圧Vad1に設定され、この第1段階の電圧Vad1が前記充電抵抗10を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加されてその充電が行われる。そして前記A/D変換器を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記第1の電圧閾値Vth1(=Vad1)に達したことが検出されたとき、前記マイクロコンピュータは前記D/A変換器に対する制御信号Dを[01]から[10]に変化させる。
これによって前記D/A変換器の出力電圧Vdaは、次の第2段階の電圧Vad2(>Vad1)に設定され、この第2段階の電圧Vad2が前記充電抵抗10を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加されてその充電が行われる。そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記第2の電圧閾値Vth2(=Vad2)に達したことが検出されたとき、前記マイクロコンピュータは前記D/A変換器に対する制御信号Dを[10]から[11]に変化させる。
すると前記D/A変換器の出力電圧Vdaは、今度は第3段階の電圧Vad3(>Vad2)に設定され、この第3段階の電圧Vad3が前記充電抵抗10を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に印加されてその充電が行われる。そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記第3の電圧閾値Vth3に達したことが検出されたとき、前記マイクロコンピュータは前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の前記充電電圧Vcが十分に高くなり、前記直流電圧Voutに略等しくなったと判定する。そして前記マイクロコンピュータは、前記制御信号SW3の出力を停止させると共に前記制御信号SW2を出力する。これによって前記出力スイッチ8(8a〜8n)がオフされて前記D/A変換器から前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が切り離されると共に、前記接続回路6(6a〜6n)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が前記負荷2(2a〜2n)に並列接続される。この場合にも前述した実施形態と同様に前記出力スイッチ8(8a〜8n)をオフした後、前記接続回路6(6a〜6n)を速やかにオンすることが望ましい。
このようなオン動作シーケンスの下で前記直流電源1から前記負荷2(2a〜2n)に直流電圧Voutの供給を開始する電源制御装置によれば、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが予め段階的に設定した電圧閾値Vth1,Vth2に達する都度、前記D/A変換器の出力電圧Vadを段階的に高めた後、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)に並列接続することができる。従って前述した第1の実施形態と同様な効果が奏せられる。しかも前記電源スイッチ3(3a〜3n)のオン後に、突入電流の発生を防ぎながら前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に前記直流電圧Voutまで充電する上での充電所要時間を前述した第1の実施形態に比較して短くすることができる。
従って前記電源スイッチ3(3a〜3n)のオン後に前記負荷2(2a〜2n)に前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を接続するまでの遅れ時間を前記第1の実施形態に比較して短くすることができる。そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)への突入電流の発生を確実に防ぎながら該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が果たすべき役割を逸早く働かせることが可能となる。
尚、上述した実施形態においては前記電圧閾値Vth1,Vth2,Vth3のそれぞれを前記D/A変換器の出力電圧Vda1,Vda2,Vda3に等しいものとして説明した。しかし厳密には前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが、そのときに前記D/A変換器から加えられている出力電圧Vda1,Vda2,Vda3まで完全に充電されるとは限らない。従って前記電圧閾値Vth1,Vth2,Vth3を、例えば前記出力電圧Vda1,Vda2,Vda3の90%程度としてそれぞれ設定しても良いことは言うまでもない。
ところで上述した第1および第2の実施形態はD/A変換器の出力電圧Vadを段階的に高くしながら前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電するように前記充電回路7(7a〜7n)を構成したものである。しかし、例えば電流制限抵抗を用いて前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対する充電電流を抑制し、これによって該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電するように前記充電回路7(7a〜7n)を構成することも可能である。
図6は電流制限抵抗を用いて前記充電回路7(7a〜7n)を構成した本発明の第3の実施形態に係る電源制御装置の概略構成図である。尚、この実施形態においても先の実施形態に係る電源制御装置と同じ構成要素には同一符号を付して説明し、重複する回路部分についての説明は省略する。
この第3の実施形態に係る電源制御装置は、前記充電回路7(7a〜7n)として前述したD/A変換器に代えて前記接続回路6(6a〜6n)に対して電流制限抵抗11を並列に設けて構成される。この電流制限抵抗11は、前記接続回路6(6a〜6n)のオフ時には前記直流電圧Voutの電源ラインと前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)との間に直列に介装され、また前記接続回路6(6a〜6n)のオン時には該接続回路6(6a〜6n)によりバイパスされるものである。
このように前記電流制限抵抗11を充電回路7(7a〜7n)として設けて構成された電源制御装置によれば、前記接続回路6(6a〜6n)がオフ状態で前記電源スイッチ3(3a〜3n)がオンされると、前記直流電源1から前記負荷2(2a〜2n)に供給される直流電圧Voutが前記電流制限抵抗11を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に流れ込む。すると前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、その容量と前記電流制限抵抗11の抵抗値とによって定まる時定数の下で徐々に充電される。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対する突入電流の発生が抑えられる。
そして前記電流制限抵抗11により制限された電流により徐々に充電された前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記直流電圧Voutに達する時間を見込んで前記接続回路6(6a〜6n)をオンする。この接続回路6(6a〜6n)のオンによって前記電流制限抵抗11がバイパスされ、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)が前記負荷2(2a〜2n)に並列接続されることになる。
尚、この場合、例えばA/D変換器からなる前記フィードバック回路9(9a〜9n)を用いて前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcを検出する。そしてマイクロコンピュータからなる前記制御回路5(5a〜5n)において前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが前記直流電圧Voutまたは前記電圧閾値Vth3に達したことを検出した時点で、該制御回路5(5a〜5n)により前記接続回路6(6a〜6n)をオン制御するようにしても良い。
また図7に第4の実施形態を示すように、前記充電回路7(7a〜7n)を構成する電流制限抵抗11を複数(この例では2個)の抵抗器12a,12bを用いて構成するようにしても良い。ちなみにこれらの抵抗器12a,12bは、例えば互いに抵抗値の異なるものからなり、切替スイッチ13a,13bを介して前記接続回路6(6a〜6n)に選択的に並列接続される。具体的には第1の抵抗器12aは前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を微少電流で充電する高い抵抗値raを有するものからなり、第2の抵抗器12bは前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を弱電流で充電する中程度の抵抗値rb(<ra)を有するものからなる。
ここで前記切替スイッチ13a,13bは、例えば前記制御回路5(5a〜5n)から出力される前述した2ビットの制御信号Dの下で選択的にオン・オフ制御される。この2ビットの制御信号D(d1,d2)は、例えば[00],[10],[01],[11]として順次変化するものである。特に前記制御信号Dの上位ビットd1は前記切替スイッチ13aのオン・オフ制御に用いられ、また前記制御信号Dの下位ビットd2は前記切替スイッチ13bのオン・オフ制御に用いられる。
このように構成された電源制御装置によれば、前記制御信号Dが[00]のときには前記切替スイッチ13a,13bを共にオフする制御が行われる。従ってこの場合には、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は前記負荷2(2a〜2n)から切り離され、該バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電も行われない。
これに対して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが低い場合には前記制御回路5(5a〜5n)から[10]なる前記制御信号Dが出力される。そして前記制御信号Dが[10]のときには前記切替スイッチ13aがオンとなり、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は高い抵抗値raを有する前記第1の抵抗器12aを介して前記負荷2(2a〜2n)に並列接続される。従って前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、前記第1の抵抗器12aにより大きく制限された低電流にて緩やかに充電される。
また前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが或る程度高くなり、前記直流電圧Voutとの電位差が小さくなった場合には、前記制御回路5(5a〜5n)は[01]なる前記制御信号Dを出力する。するとこの[01]なる制御信号Dを受けて前記切替スイッチ13bがオンとなり、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は中程度の抵抗値rbを有する前記第2の抵抗器12bを介して前記負荷2(2a〜2n)に並列接続される。従って前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、前記第1の抵抗器12aにより制限された中電流により充電される。
そして前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcが更に高くなると、前記制御回路5(5a〜5n)は[11]なる前記制御信号Dを出力する。するとこの[11]なる前記制御信号Dにより前記切替スイッチ13a,13bが同時にオンとなる。この結果、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)は、並列に設けられた前記第1および第2の抵抗器12a,12bの合成抵抗値(ra//rb)の下で制限された高電流にて比較的高速に充電される。
このようにして前記抵抗器12a,12bの選択的な接続制御により前記電流制限抵抗11の抵抗値を段階的に可変しながら前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)に対する充電電流を制限すれば、前述した各実施形態と同様に突入電流の発生を抑えながら前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を充電することができる。尚、この実施形態においても前記フィードバック回路9(9a〜9n)を介して前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcを検出しながら、前記制御信号Dの出力を可変制御しても良いことは言うまでもない。従ってこの実施形態においても前述した各実施形態と同様な効果を奏し得る。
ここで前記制御信号Dの上位ビットd1を前記切替スイッチ13aのオン・オフ制御に用い、また前記制御信号Dの下位ビットd2を前記切替スイッチ13bのオン・オフ制御に用いるに際して前記第1の抵抗器12aとして中程度の抵抗値raを、また前記第2の抵抗器12bとして高い抵抗値rb(>ra)を用いるようにしても良い。このようにすれば前述した第2の実施形態と同様に前記制御信号Dを[00],[01],[10],[11]と順次変化させるだけで上記各実施形態と同様な効果が奏せられる。
尚、図8に本発明に係る電源制御装置の第5の実施形態を示すように、前記接続回路6(6a〜6b)および前記電流制限抵抗11に代えて、前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)にデジタルポテンショメータ15を直列に接続しても良い。このデジタルポテンショメータ15は、例えば前記制御回路5(5a〜5n)から与えられるデジタル制御値に応じて、例えば図9に示すようにその両端子間の抵抗値を可変するものである。特にこの実施形態で用いるデジタルポテンショメータ15としては、最小抵抗値が零となり最大抵抗値が無限大となるものを用いることが好ましい。
このような抵抗値可変特性を有するにデジタルポテンショメータ15によれば、最小抵抗値が零(0)となったときに前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)に接続し、また最大抵抗値が無限大となったときに前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を前記負荷2(2a〜2n)から切り離すことができる。従って前記デジタルポテンショメータ15に前記充電回路7(7a〜7n)としての前記電流制限抵抗11の機能と、前記接続回路6(6a〜6n)としての機能とを併せ持たせることが可能となる。故にこのようなデジタルポテンショメータ15を前記接続回路6(6a〜6n)および前記充電回路7(7a〜7n)として用いて電源制御装置を構成しても前述した各実施形態と同様な効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)を徐々に充電する為の前記充電回路7(7a〜7n)としての前記D/A変換器の出力電圧Vadについては、実施形態として例示した3段階に特定されるものではなく、前記制御信号Dのビット数を増やすことで更に多段階に設定することも可能である。同様に前記電流制限抵抗11の抵抗値を実施形態以上に多段階に設定しても良いことは言うまでもない。このように構成する場合、例えば前記フィードバック回路9(9a〜9n)を介して検出される前記バイパスコンデンサ4(4a〜4n)の充電電圧Vcに対する検出閾値を更に多段階に設定すれば良いことは勿論のことである。
また実施形態においては、前記直流電源1から複数の負荷2(2a〜2n)に対して並列に直流電圧Voutを供給するものとして説明したが、前記直流電源1から1つの負荷2に対してだけ直流電圧Voutを供給する場合にも本発明を同様に適用可能である。更に本発明は前述した無線センサシステムの子機における電源制御装置として適用可能なものではなく、直流電源1から所定の負荷2に供給する直流電圧を、負荷状態等に応じてオン・オフする各種システムに同様に適用可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 直流電源(バッテリ)
2(2a,2b〜2n) 負荷
3(3a,3b〜3n) 電源スイッチ
4(4a,4b〜4n) バイパスコンデンサ
5(5a〜5n) 制御回路(マイクロコンピュータ)
6(6a〜6n) 接続回路(スイッチ)
7(7a〜7n) 充電回路(D/A変換器)
8(8a〜8n) 出力スイッチ(ダイオード)
9(9a〜9n) フィードバック回路(A/D変換器)
10 充電抵抗
11 電流制限抵抗
12a,12b 抵抗器(電流制限抵抗)
13a,13b 切替スイッチ
15 デジタルポテンショメータ

Claims (10)

  1. 電源スイッチを介して負荷に直流電圧を供給する直流電源と、
    前記負荷に並列接続されて該負荷に印加される直流電圧の変動を吸収するバイパスコンデンサと、
    前記バイパスコンデンサと前記負荷との接続を選択的に遮断する接続回路と、
    この接続回路がオフ状態のときに前記バイパスコンデンサを徐々に充電する充電回路と、
    前記接続回路がオフ状態で前記電源スイッチがオンしたとき、前記充電回路を介して前記バイパスコンデンサを充電し、該バイパスコンデンサの充電電圧が所定値に達した後に前記接続回路をオンさせる制御回路と
    を具備したことを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記制御回路は、前記電源スイッチと前記接続回路、並びに前記充電回路の動作をそれぞれ制御するマイクロコンピュータを含んで構成される請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記マイクロコンピュータは、前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を所定時間毎に段階的に増大させた後、前記接続回路をオンさせる動作シーケンスを含む請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記制御回路は、更に前記バイパスコンデンサの充電電圧を検出するフィードバック回路を備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記フィードバック回路を介して検出される前記バイパスコンデンサの充電電圧が予め設定した電圧閾値に達する都度、前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を段階的に増大させた後、前記接続回路をオンさせる動作シーケンスを含む請求項2に記載の電源制御装置。
  5. 前記充電回路は、前記接続回路がオフ状態のときに前記制御回路の出力により制御されて前記バイパスコンデンサに対する充電電圧を段階的に増大させるD/A変換器である請求項1に記載の電源制御装置。
  6. 前記充電回路は、前記接続回路がオフ状態のときに前記電源スイッチを介して前記負荷に印加される直流電圧を電流制限して前記バイパスコンデンサに給電する電流制限抵抗である請求項1に記載の電源制御装置。
  7. 前記電流制限抵抗は、前記制御回路の出力により接続制御される切替スイッチを介して前記接続回路に選択的に並列接続されて前記バイパスコンデンサに直流電圧を給電する複数の抵抗器からなる請求項6に記載の電源制御装置。
  8. 前記電流制限抵抗は、前記制御回路の出力により抵抗値が段階的に制御されると共に、最小抵抗値が零および最大抵抗値が無限大に設定されて前記接続回路としての役割を兼ねるデジタルポテンショメータからなる請求項6に記載の電源制御装置。
  9. 前記直流電源は、複数の負荷に並列に直流電圧を供給するものであって、
    前記電源スイッチ、前記バイパスコンデンサ、前記接続回路、前記充電回路および前記制御回路は、前記複数の負荷のそれぞれに対応して個別に設けられる請求項1に記載の電源制御装置。
  10. 請求項1〜9の記載のいずれかの電源制御装置において、
    前記制御回路は、更に前記接続回路がオン状態で前記電源スイッチがオフしたとき、該電源スイッチのオフ動作に連動させて前記接続回路をオフ動作させて前記バイパスコンデンサの充電電圧を保持する機能を備えてなる電源制御装置。
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