JP2016115686A - トンネル電界効果トランジスタ - Google Patents

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真司 右田
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Abstract

【課題】定められたゲート電圧のもとで、より強い電界をトンネル接合に印加可能で、低電圧動作で大きなドレイン電流を得ることが可能なトンネル電界効果トランジスタを提供すること。【解決手段】本発明のトンネル電界効果トランジスタは、ソース領域、前記ソース領域に隣接して配され、その境界面をトンネル接合面とするチャネル領域、及び前記チャネル領域に隣接して配されるドレイン領域で形成される半導体領域と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して配されるゲート電極とを有し、前記チャネル領域における前記トンネル接合面に対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置と、前記対向面の端部から前記ソース領域に向けて屈曲させた前記チャネル領域における屈曲面に位置するとともに、前記第1のゲート電極配置位置を基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、前記ゲート電極が配される。【選択図】図1(a)

Description

本発明は、トンネル現象を利用したトンネル電界効果トランジスタに関する。
近年、LSIの低消費電力化を目指した試みが盛んである。動作電圧の低減は、その試みの一つであるが、従来の回路で用いられているMOSトランジスタでは、物理的な限界から大幅な低電圧化が困難である。
例えば、図13に示すトランジスタの伝達特性に示すように、前記MOSトランジスタの伝達特性においては、オン電流の立ち上がりを60mV/decade以下とする急峻な立ち上がりを実現することができない。なお、図13中、横軸は、ゲート電圧を示し、縦軸は、対数表示のドレイン電流を示す。
そこで、LSIの低消費電力化のため、従来のMOSトランジスタとは異なる動作原理に基づく低電圧スイッチングデバイスの開発が待望されている。
半導体のバンド間トンネル現象を利用したトンネル電界効果トランジスタは、その一つであり、前記MOSトランジスタとは異なるトンネル効果という原理を用いているため、図13に示すように、オン電流の立ち上がりを60mV/decade以下とする急峻な立ち上がりを得ることが可能であり、延いては、電源電圧の低減を効果的に実現することができる。
ここで、従来の前記トンネル電界効果トランジスタの概略構成を図14を用いて説明する。このトンネル電界効果トランジスタ200は、ソース領域202及びドレイン領域203が形成された半導体基板204上に、ゲート絶縁膜205とゲート電極206とをこの順に配して形成される。
ソース領域202及びドレイン領域203は、半導体基板204に対して、不純物物質を高濃度にイオン注入させた後、活性化アニールにより前記不純物物質を活性化させて急峻な不純物分布を形成して作製される。
このような構成からなるトンネル電界効果トランジスタ200では、ゲート電極206からゲート電圧が印加されると、ソース領域中202の電子が半導体基板204のゲート絶縁膜205との界面近傍に形成される障壁を通過するようにトンネル現象が生じ(図14中の矢印参照)、ドレイン電流を生じさせ、半導体基板204をチャネル領域とするトランジスタ構造を得ることができる(以上につき、例えば、非特許文献1参照)。
トンネル電界効果トランジスタでは、トンネル接合に印加された電界によりバンドを変調し、トンネル輸送を誘起する。そのため、より強い電界を印加することが重要である。印加する電界は、ゲート電極に印加される電圧に依存することから、低消費電力向けの低電圧向けトランジスタでは、より低い電圧での動作が望まれる。即ち、トランジスタの高性能化のためには強い電界として、大きなゲート電圧が必要であるが、低消費電力化のためには低い動作電圧が重要であるという矛盾した要求がある。
ある定められたゲート電圧のもとで、より強い電界を前記トンネル接合に印加する方法としては、ゲート絶縁膜の膜厚を薄膜化する方法が知られている(非特許文献2参照)。
現在用いられているゲート絶縁材料としては、その比誘電率が3.9から30程度のものを使用しており、電気的な絶縁膜の膜厚(EOT:SiO換算絶縁膜厚)を低下させることでチャネルに印加する電界を強化できる。
しかし、この手法では、絶縁膜厚を低下させると、ゲート絶縁膜を介した漏れ電流が増加する問題がある。
また、ある定められたゲート電圧のもとで、より強い電界を印加する別の方法としては、トランジスタのチャネルを平面型ではなく、3次元の立体構造とし、構造の端部でのチャネルの角となった部分で、印加する電圧を重畳させて強化する方法が知られている(非特許文献3参照)。
しかし、この手法では、電界が強化されるのが立体構造中のごく一部の場所に限られるという問題がある。
W.Y.Choi,et.al.,ElectronDevice Letters 28 (2007) 743. T. Mori et.al., ExtendedAbstracts of Solid State Devices and Materials (SSDM), 74 (2012). Y. Lee et.al., J. Appl. Phys.109, 113712 (2011).
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、定められたゲート電圧のもとで、より強い電界をトンネル接合に印加可能で、低電圧動作で大きなドレイン電流を得ることが可能なトンネル電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ソース領域、前記ソース領域に隣接して配され、その境界面を前記ソース領域中のキャリアをトンネル通過させるトンネル接合面とするチャネル領域、及び前記チャネル領域に隣接して配され、前記チャネル領域から前記キャリアが輸送されるドレイン領域で形成される半導体領域と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して配されるゲート電極とを、少なくとも有するトンネル電界効果トランジスタであって、少なくとも、前記チャネル領域における前記トンネル接合面に対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置と、前記対向面の端部から前記ソース領域に向けて屈曲させた前記チャネル領域における屈曲面に位置するとともに、前記第1のゲート電極配置位置を基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、前記ゲート電極が配されることを特徴とするトンネル電界効果トランジスタ。
<2> トンネル接合面−対向面間のチャネル領域の厚みが、100nm以下である前記<1>に記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<3> 半導体領域が、左右対称の構造を有し、第1のゲート電極配置位置との左右対称位置を第3のゲート電極配置位置とし、第2のゲート電極配置位置との左右対称位置を第4のゲート電極配置位置としたとき、少なくとも、これら第3のゲート電極配置位置と、第4のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、ゲート電極が配される前記<1>から<2>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<4> 第2のゲート電極配置位置−第4のゲート電極配置位置間の距離が500nm以下である前記<3>に記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<5> 第1のゲート電極配置位置上のゲート電極と、第2のゲート電極配置位置上のゲート電極とが、物理的に分離して配される前記<1>から<4>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<6> 第1のゲート電極配置上のゲート電極と、第2のゲート電極配置位置上のゲート電極が一体的に配される前記<1>から<4>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<7> 第3のゲート電極配置位置上のゲート電極と、第4のゲート電極配置位置上のゲート電極とが、物理的に分離して配される前記<3>から<6>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<8> 第3のゲート電極配置上のゲート電極と、第4のゲート電極配置位置上のゲート電極が一体的に配される前記<3>から<6>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<9> 半導体領域が、シリコン、ゲルマニウム及びこれらの合金のいずれかで形成される前記<1>から<8>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<10> 半導体領域が、単一の化合物半導体及び異なる化合物半導体のヘテロ接合のいずれかで形成される前記<1>から<8>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
<11> 半導体領域が、化合物半導体と、シリコン、ゲルマニウム及びこれらの合金のいずれかとのヘテロ接合で形成される前記<1>から<8>のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、定められたゲート電圧のもとで、より強い電界をトンネル接合に印加可能で、低電圧動作で大きなドレイン電流を得ることが可能なトンネル電界効果トランジスタを提供することができる。
第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1の断面構造を示す図である。 トンネル電界効果トランジスタ1を変形させた構成例を説明する斜視図である。 第2の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ10の断面構造を示す図である。 第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20の断面構造を示す図である。 第4の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ30の断面構造を示す図である。 第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40の断面構造を示す図である。 第6の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ50の断面構造を示す図である。 第7の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ60の斜視図を示す図である。 実施例に係るトンネル電界効果トランジスタ100の斜視図である。 実施例に係るトンネル電界効果トランジスタ100の断面構造を示す図である。 実施例1及び比較例に係る各トンネル電界効果トランジスタのゲート電極に対して、ゲート電圧V(V)を印加した際のドレイン電流I(μA/μm)を測定した結果を示す図である。 実施例1及び実施例2に係る各トンネル電界効果トランジスタのゲート電極に対して、ゲート電圧V(V)を印加した際のドレイン電流I(μA/μm)を測定した結果を示す図である。 第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1で、ゲート電極に電圧を印加したときに生じるゲート電界の電界強度をシミュレートした結果を示す図である。 第4の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ30で、ゲート電極に電圧を印加したときに生じるゲート電界の電界強度をシミュレートした結果を示す図である。 トランジスタの伝達特性に示す図である。 従来の前記トンネル電界効果トランジスタの概略構成を説明する断面図である。
(トンネル電界効果トランジスタ)
本発明のトンネル電界効果トランジスタは、半導体領域と、ゲート電極とを有する。
<半導体領域>
前記半導体領域は、ソース領域、前記ソース領域に隣接して配され、その境界面を前記ソース領域中のキャリアをトンネル通過させるトンネル接合面とするチャネル領域、及び前記チャネル領域に隣接して配され、前記チャネル領域から前記キャリアが輸送されるドレイン領域で形成される。
前記トンネル接合面は、ゲート電界によって前記チャネル領域の価電子帯、伝導帯のエネルギーレベルが急激に変化するように、前記ソース領域及び前記チャネル領域を形成することで得られる。より具体的には、前記ソース領域と前記チャネル領域の界面において、急峻な不純物物質の濃度差を付与すること、前記エネルギーレベル差が大きい材料のヘテロ接合を形成することなどにより、得ることができる。
このようなトンネル接合面を有する前記半導体領域の形成方法としては、特に制限はなく、例えば、前記半導体領域を形成する半導体材料に、異なる不純物物質をイオン注入して、前記ソース領域及び前記ドレイン領域を形成する方法が挙げられる。
前記半導体材料としては、特に制限はなく、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)及びこれらの合金(SiGe)が挙げられ、こうした半導体材料で形成される公知の半導体基板を用いることができる。
また、前記イオン注入される前記不純物物質としては、前記ソース領域及び前記ドレイン領域において、キャリアを生じさせる材料であれば、特に制限はなく、例えば、ボロン(B)、リン(P)、ヒ素(As)等が挙げられる。
また、前記イオン注入方法としては、特に制限はなく、公知のイオン注入方法により実施することができ、例えば、公知のイオン注入装置を用い、前記半導体材料の層に対して、二フッ化ホウ素(BF)ガス、ホスフィン(PH)ガス、アルシン(AsH)ガス等の原料ガス、固体P、固体As等の原料固体をイオン源として、前記半導体材料の層に対して打ち込むことで実施することができる。
前記不純物物質のイオン注入濃度としては、例えば、1×1013/cm〜5×1015/cm程度である。
前記ソース領域及び前記ドレイン領域としては、前記イオン注入後、前記不純物物質を活性化アニールにより活性化させて形成される。
前記活性化アニールの方法としては、特に制限はなく、公知の活性化アニールと同様に実施することができ、例えば、ハロゲンランプを用いて光を照射し、加熱する方法が挙げられる。
この場合、前記半導体材料の層中、前記ソース領域及び前記ドレイン領域以外の部分が前記チャネル領域とされる。
また、前記チャネル領域としては、前記半導体材料の層上に、前記半導体材料と同じ半導体材料を堆積させ、前記半導体材料のエピタキシャル成長層として形成してもよい。
前記エピタキシャル成長層の形成方法としては、特に制限はないが、CVD(Chemical Vapor Deposition)法が好ましい。
この場合、前記活性化アニールの温度、時間条件を適宜調整することにより、前記ソース領域及び前記ドレイン領域から、前記不純物物質を前記半導体材料の層(前記ソース領域及び前記ドレイン領域以外の部分)中に拡散させて、前記不純物物質の濃度差を鈍化させたうえで、前記エピタキシャル成長層を前記チャネル領域とすることが好ましい。
また、前記CVD法を実施する温度条件としては、前記エピタキシャル成長層を前記チャネル領域とする観点から、前記ソース領域及び前記ドレイン領域にイオン注入された前記不純物物質が、形成される前記エピタキシャル成長層中に拡散しない温度(不拡散温度)が好ましく、例えば、前記半導体材料がSiであり、前記不純物物質がBの場合、前記不拡散温度は、800℃以下の温度であり、前記不純物物質がPの場合、前記不拡散温度は、850℃以下の温度である。
なお、前記エピタキシャル成長層としては、前記不純物物質を添加しなくともよいが、前記不純物物質を低濃度で添加させてもよい。この場合、前記エピタキシャル成長層の形成中に、前記不純物物質のガスを添加しつつ、前記CVD法により、前記エピタキシャル成長層を形成させればよい。
また、前記半導体材料としては、Si、Ge、SiGe合金以外に、化合物半導体材料である、GaAs、InGaAs、InAs、InP等を用いてもよい。
この場合、単一の化合物半導体で前記半導体領域を形成してもよく、複数の化合物半導体材料のヘテロ接合により、前記トンネル接合面を有する前記半導体領域を形成してもよい。
前者の場合、前記ソース領域、前記チャネル領域及び前記ドレイン領域を形成する方法としては、前記不純物物質をイオン注入して、前記ソース領域及び前記ドレイン領域を形成し、これ以外の領域を前記チャネル領域とする方法、前記化合物半導体の層に前記不純物物質をイオン注入して、前記ソース領域及び前記ドレイン領域を形成後、前記化合物半導体の層上に前記不純物物質を含まないか、又は、低濃度に含むエピタキシャル成長層を形成し、該エピタキシャル成長層を前記チャネル領域とする方法が挙げられる。なお、これらの場合、前記イオン注入の実施方法、前記不純物物質の種類、濃度、前記エピタキシャル成長層の形成方法としては、特に制限はなく、公知の内容から適宜選択することができる。
また、後者の場合、前記ソース領域、前記チャネル領域及び前記ドレイン領域を形成する方法としては、例えば、前記ソース領域をInPで形成し、前記ドレイン領域をInGaAsで形成し、前記チャネル領域をInAsで形成して、エネルギーレベル差が大きいヘテロ接合とし、前記ソース領域及び前記チャネル領域のヘテロ接合面を前記トンネル接合面とする方法が挙げられる。
なお、前記ヘテロ接合としては、前記半導体材料と、前記化合物半導体材料とで、形成してもよい。
<ゲート電極>
前記ゲート電極は、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して配され、特に、少なくとも、前記チャネル領域における前記トンネル接合面に対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置と、前記対向面の端部から前記ソース領域に向けて屈曲させた前記チャネル領域における屈曲面に位置するとともに、前記第1のゲート電極配置位置を基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、配されることを特徴とする。
前記ゲート電極をこのような電極配置で配することにより、前記第1のゲート電極配置位置と、前記第2のゲート電極配置位置から加わるゲート電界により、電界強度が強化されるとともに、前記ゲート電界は、前記キャリアの輸送方向に平行な成分を含むことから、効率的なキャリア輸送に寄与する。
また、より効率的なキャリア輸送を実現する観点から、左右対称の構造を有する前記半導体領域に対し、前記第1のゲート電極配置位置との左右対称位置を前記第3のゲート電極配置位置とし、第2のゲート電極配置位置との左右対称位置を第4のゲート電極配置位置としたとき、少なくとも、これら第3のゲート電極配置位置と、第4のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、前記ゲート電極が配される構造が好ましい。
即ち、このような構造によれば、前記第1のゲート電極配置位置、前記第2のゲート電極配置位置上の前記ゲート電極によるゲート電界に加え、前記第3のゲート電極配置位置、前記第4のゲート電極配置位置上の前記ゲート電極によるゲート電界により、前記トンネル接合面に印加されるゲート電界の強度を強化することができる。また、前記第2のゲート電極配置位置−前記第4のゲート電極配置位置間の距離を狭間隔とすれば、前記2つのゲート電界が重畳的に作用し、より効率的なキャリア輸送を実現することができる。
前記ゲート絶縁膜の形成方法としては、特に制限はないが、ALD(Atomic Layer Deposition)法、スパッタリング法、CVD法が好ましい。
前記ゲート絶縁膜の形成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、HfO、Al、ZrO等が挙げられる。
また、前記ゲート絶縁膜の厚みとしては、特に制限はなく、2nm〜8nm程度とすればよい。
また、前記ゲート絶縁膜の形状の成形方法としては、特に制限はなく、前記ALD法により、形状を成形しながら、直接前記ゲート絶縁膜の形成材料を堆積させてもよく、また、前記スパッタリング法、前記CVD法を用いる場合、マスクを用いたリソグラフィ技術により、形状を成形しながら、前記ゲート絶縁膜の形成材料を堆積させてもよい。
前記ゲート電極の形成方法としては、特に制限はないが、スパッタリング法、CVD法が好ましい。
前記ゲート電極の形成材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、TiN、TaN、NiSi等が挙げられる。
また、前記ゲート電極の厚みとしては、特に制限はなく、10nm〜150nm程度とすればよい。
また、前記ゲート電極の形状の成形方法としては、特に制限はなく、前記スパッタリング法、前記CVD法を用いる場合、マスクを用いたリソグラフィ技術により、形状を成形しながら、前記ゲート電極の形成材料を堆積させてもよい。
なお、前記トンネル電界効果トランジスタとしては、本発明の効果を損なわない限り、前述の構造以外の構造を目的に応じて適宜選択して配してもよい。
以下では、図面を参照しつつ、前記トンネル電界効果トランジスタの実施形態をより具体的に例示して説明する。
<第1の実施形態>
図1(a)に、本発明の第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1の断面構造を示す。
このトンネル電界効果トランジスタ1の半導体領域は、ソース領域2と、ソース領域2に隣接して配され、その境界面をソース領域2中のキャリアをトンネル通過させるトンネル接合面Tとするチャネル領域4、及びチャネル領域4に隣接して配され、チャネル領域4からキャリアが輸送されるドレイン領域3で形成される。
ここで、チャネル領域4は、ソース領域2の側面に隣接し、トンネル接合面Tを構成する側面側の領域が上方に屈曲した全体略L字状の形状からなる。
ゲート電極6は、前記半導体領域上にゲート絶縁膜5を介して配される。
ここで、ゲート絶縁膜5及びゲート電極6は、チャネル領域4におけるトンネル接合面Tに対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置Aと、前記対向面の端部からソース領域2に向けて屈曲させたチャネル領域4における屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置Bとのそれぞれの位置上に配される。
また、ゲート絶縁膜5及ゲート電極6は、第1のゲート電極配置位置A、第2のゲート電極配置位置Bを含み、物理的に一体の構造として、チャネル領域4の上方に向いたL字端側を被覆するように配される。
なお、第2のゲート電極配置位置Bとしては、少なくとも一部がトンネル接合面Tに接するように、チャネル領域4(及びソース領域2)の上面に配されることが好ましい。ただし、トンネル接合面Tにゲート電界が加わる構成であれば、必ずしも、トンネル接合面Tに接していなくともよく、図示の位置から第2のゲート電極配置位置Bをトンネル接合面Tから前記対向面側に移動したチャネル領域4の上面の位置としてもよい。
チャネル領域4におけるトンネル接合面T−前記対向面間の厚みとしては、特に制限はないが、前記対向面がトンネル接合面Tと離れすぎると、前記対向面の第1のゲート電極配置位置上に配されるゲート電極6により形成される電界がトンネル接合面Tに作用しないことがあるため、100nm以下が好ましく、50nm以下がより好ましい。なお、前記厚みの下限としては、1原子層でチャネル領域4を形成した場合の0.1nm程度である。
ここで、第1のゲート電極配置位置A及び第2のゲート電極配置位置Bの各位置上に配されるゲート電極と、チャネル領域の屈曲方向について、図1(b)を参照しつつ、より詳しく説明する。図1(b)は、トンネル電界効果トランジスタ1を変形させた構成例を説明する斜視図である。
この構成例では、物理的に分離されたゲート電極6−1〜6−4の各配置例を挙げている。
ここで、ゲート電極6−1は、チャネル領域4のトンネル接合面Tに対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置A上に配されている。
また、ゲート電極6−2は、前記対向面の端部からソース領域2に向けて屈曲させたチャネル領域4における前記屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向Xに位置する。
また、ゲート電極6−3は、前記対向面の端部からソース領域2に向けて屈曲させたチャネル領域4における前記屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向Yに位置する。
チャネル領域4における前記屈曲面は、図1(b)で示される、上方に向いたL字端側の面で例示されるように、図中、手前側の面と、上面と、奥側の面の3つが存在する。第2のゲート電極配置位置は、図1(a)に示すBの位置以外でも、ゲート電極6−3に例示するように、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向(図1(b)中のY方向)に存在すればよい。即ち、このようなゲート電極配置であれば、前記第1のゲート電極配置位置及び前記第2のゲート電極配置位置の各位置上に配される前記ゲート電極により、ゲート電界の強度が強化されるとともに、このゲート電界がトンネル接合面に直交するキャリアの輸送方向(図1(a)中の矢印方向)と平行な成分を含むことから、効率的なキャリア輸送を実現することが可能となる。
ただし、ゲート電極6−4は、チャネル領域4の前記屈曲面上に配されるものの、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向に存在しないため、前記第2のゲート電極配置位置から外れた配置となる。
したがって、効果的な位置に配されるゲート電極としては、第1のゲート電極配置位置A上に配されるゲート電極6−1と、前記第2のゲート電極配置位置上に配されるゲート電極6−2、ゲート電極6−3が挙げられる。
なお、ゲート電極6−2と、ゲート電極6−3とは、いずれか一つ配すればよいが、二つとも配してもよい。
また、ゲート電極としては、少なくとも、前記第1のゲート電極配置位置及び前記第2のゲート電極配置位置の各位置上にあればよく、本発明のトンネル電界効果トランジスタでは、これらに加えて、前記各位置から外れる位置に配されるゲート電極(例えば、図1(b)中のゲート電極6−4)を配置する構成を排除するものではない。
なお、ゲート電極6−2の配置例を参考として、前記対向面からソース領域2に向けて屈曲する前記屈曲面を説明すると、屈曲の角度θは、図1(b)中、略直角であるが、ソース領域2の形成条件(エッチング成形条件等)によっては、直角でない場合も存在する。
この場合も、前記第1のゲート電極配置位置及び前記第2のゲート電極配置位置の条件を満たす限り、本発明に含まれる。
このような構成のトンネル電界効果トランジスタ1においては、第1のゲート電極配置位置及び第2のゲート電極配置位置B上に配されるゲート電極6が作り出す高強度のゲート電界により、効率的なキャリア輸送が可能であるため、定められたゲート電圧のもとで、より強い電界をトンネル接合に印加でき、低電圧動作で大きなドレイン電流を得ることができる。
<第2の実施形態>
図2に、本発明の第2の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ10の断面構造を示す。トンネル電界効果トランジスタ10は、ソース領域12、チャネル領域14、ドレイン領域13、ゲート絶縁膜15及びゲート電極16で構成される。
このトンネル電界効果トランジスタ10では、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1と、ソース領域及びチャネル領域の構成が異なる。
即ち、トンネル電界効果トランジスタ10では、チャネル領域14が平板状の形状とされ、ソース領域12の上面上に、チャネル領域14の下面の一部が接合した構成とされる。
この場合も、ゲート絶縁膜15及びゲート電極16は、チャネル領域14におけるトンネル接合面Tに対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置Aと、前記対向面の端部からソース領域2に向けて屈曲させたチャネル領域14における屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置Bとのそれぞれの位置上に配される。
また、これ以外の事項も、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1と同様であるため、重複した説明を省略する。
<第3の実施形態>
図3に、本発明の第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20の断面構造を示す。トンネル電界効果トランジスタ20は、ソース領域22、チャネル領域24、ドレイン領域23、ゲート絶縁膜25,25’及びゲート電極26,26’で構成される。
このトンネル電界効果トランジスタ20は、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1を左右対称(図中、上下対称)の構造で構成した例に係る。
この例では、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1と異なり、第1のゲート電極配置位置Aとの左右対称位置を第3のゲート電極配置位置A’とし、第2のゲート電極配置位置Bとの左右対称位置を第4のゲート電極配置位置B’とし、これら第3のゲート電極配置位置及び第4のゲート電極配置位置の各位置上に、ゲート絶縁膜25’とゲート電極26’が配される。
このような構成によれば、第1のゲート電極配置位置Aと第2のゲート電極配置位置Bの各位置上に配されるゲート電極26と、第3のゲート電極配置位置A’と第4のゲート電極配置位置B’の各位置上に配されるゲート電極26’とが、それぞれ作り出すゲート電界により、キャリア輸送が可能となる。
また、第2のゲート電極配置位置B−第4のゲート電極配置位置B’間の距離(ここでは、チャネル領域24の幅WCHに相当する)を狭間隔とすると、前記各ゲート電界が重畳してトンネル接合面Tに作用し、より効率的なキャリア輸送が可能となる。
このような第2のゲート電極配置位置B−第4のゲート電極配置位置B’間の距離としては、500nm以下が好ましく、200nm以下がより好ましく、100nm以下が特に好ましい。前記距離の下限としては、1nm程度である。なお、図示しないが、図1(b)に示すゲート電極6−2,6−3(第2のゲート電極配置位置上のゲート電極の例)から理解されるように、第2のゲート電極配置位置Bと、その左右対称位置に存在する第4のゲート電極配置位置B’との組み合わせとしては、チャネル領域の屈曲面に応じて複数存在する場合がある。この場合、複数存在する前記組み合わせの中で、両者間の距離が最も短い組み合わせにおいて、その距離を前記数値範囲内に調整する。
なお、これ以外の事項は、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1と同様であるため、重複した説明を省略する。
<第4の実施形態>
図4に、本発明の第4の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ30の断面構造を示す。トンネル電界効果トランジスタ30は、ソース領域32、チャネル領域34、図示しないドレイン領域、ゲート絶縁膜35,35’及びゲート電極36,36’で構成される。
このトンネル電界効果トランジスタ30では、第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20において、第2の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ10と同様に、チャネル領域34が平板状の形状とされ、ソース領域32の上面上に、チャネル領域34の下面の一部が接合した構成とされ、前記ドレイン領域は、図4に図示されるチャネル領域34を手前側として、図示されない奥側に配される。
なお、これ以外の事項は、第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20と同様であるため、重複した説明を省略する。
<第5の実施形態>
図5に、本発明の第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40の断面構造を示す。トンネル電界効果トランジスタ40は、ソース領域42、チャネル領域44、ドレイン領域43、ゲート絶縁膜45a,45b及びゲート電極46a,46bで構成される。
この第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40では、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1において、第1のゲート電極配置位置A及び第2のゲート電極配置位置B上を含む、チャネル領域4の前記対向面及び前記屈曲面に一体に配されるゲート絶縁膜5及びゲート電極6を、第1のゲート電極配置位置Aと第2のゲート電極配置位置Bの各位置上で、物理的に分離させ、第1のゲート電極配置位置A上にゲート絶縁膜45a、ゲート電極46aを配し、第2のゲート電極配置位置B上にゲート絶縁膜45b、ゲート電極46bを配した構成に係る。
このように、第1のゲート電極配置位置A上のゲート電極と第2のゲート電極配置位置B上のゲート電極を、それぞれゲート電極46a,46bとして、物理的に分離して配する構成とすれば、ゲート電極46a,46bを独立して制御することができる。
ゲート電極46a,46bの制御方法としては、特に制限はなく、1つの電源から電圧制御回路を通じて、異なる電圧をゲート電極46a,46bに印加する方法、2つの電源から、直接、異なる電圧をゲート電極46a,46bに印加する方法が挙げられるが、いずれの方法においても、第1のゲート電極配置位置Aと第2のゲート電極配置位置Bとのいずれか一方にゲート電極を配した構成よりも低い電源電圧で、十分なドレイン電流を得ることができ、省電力化に寄与する。
なお、これ以外の事項は、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1と同様であるため、重複した説明を省略する。
<第6の実施形態>
図6に、本発明の第6の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ50の断面構造を示す。トンネル電界効果トランジスタ50は、ソース領域52、チャネル領域54、ドレイン領域53、ゲート絶縁膜55a,55b,55a’,55b’及びゲート電極56a,56b,56a’,56b’で構成される。
この第6の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ50では、第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20において、第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40と同様に、第1のゲート電極配置位置A上のゲート電極及び第2のゲート電極配置位置B上のゲート電極、並びに、第3のゲート電極配置位置A’上のゲート電極及び第4のゲート電極配置位置B’上のゲート電極を、それぞれゲート電極56a,56b,56a’,56b’として、物理的に分離して配する構成に係る。
これらゲート電極56a,56b,56a’,56b’は、相互に独立して制御することができ、その制御方法としては、特に制限はなく、1つの電源から電圧制御回路を通じて、異なる電圧をゲート電極56a,56b,56a’,56b’に印加する方法、複数の電源から、直接、異なる電圧をゲート電極56a,56b,56a’,56b’に印加する方法、及びこれらを組み合わせた方法が挙げられる。
なお、これ以外の事項は、第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20及び第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40と同様であるため、重複した説明を省略する。
<第7の実施形態>
図7に、本発明の第7の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ60の斜視図を示す。トンネル電界効果トランジスタ60は、ソース領域62、チャネル領域64、ドレイン領域63、ゲート絶縁膜65a,65b及びゲート電極66a,66bで構成される。
この第7の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ60の半導体領域は、第3の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ20の半導体領域を円柱状の形状で構成した例に係る。
即ち、第7の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ60の半導体領域は、円柱状のソース領域62と、該ソース領域62上に円柱状のフランジ部とフランジ中心から前記円柱状のソース領域62の高さ方向に突出したソース領域62の直径よりも小径の円柱部とをこの順で配した断面視で全体略凸状のチャネル領域64と、チャネル領域64の前記円柱部上に配される円柱状のドレイン領域63とで形成される。この場合、ソース領域62とチャネル領域64の前記円柱状のフランジ部の境界面がトンネル接合面Tとされる。
また、ゲート絶縁膜65a及びゲート電極66aは、チャネル領域64におけるトンネル接合面Tに対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置A上に配され、ゲート絶縁膜65b及びゲート電極66bは、前記対向面の端部からソース領域62に向けて屈曲させたチャネル領域64における屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置Aを基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置B上に配される。
ただし、ゲート絶縁膜65a,65b及びゲート電極66a,66bの配置は、この例に限られず、ゲート絶縁膜及びゲート電極は、以下のような変形例の構成にしたがって配置されていてもよい。
即ち、(1)前記フランジ部の前記対向面及び前記屈曲面上に配されるゲート絶縁膜65a,65b及びゲート電極66a,66bに加え、これらのゲート電極の配置位置を基準(0°)として、前記対向面上の任意の位置(例えば、45°、90°、135°、180°離れた位置)に、前記対向面と前記屈曲面とで物理的に分離されたゲート電極の組み合わせを少なくとも1組以上、ゲート絶縁膜を介して配する構成としてもよい。
また、(2)物理的に分離されたゲート電極66a,66bを、少なくとも第1のゲート電極配置位置A及び第2のゲート電極配置位置Bの各位置上を含むように、物理的に一体形成された1つのゲート電極をゲート絶縁膜を介して配する構成としてもよい。
また、(3)前記フランジ部の前記対向面の外周と相似する内側の円環位置上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を周回させて配し、前記フランジ部の前記屈曲面の全周上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を周回させて配する構成としてもよい。
また、(4)前記(3)の構成において、前記フランジ部の前記対向面の外周と相似する内周位置上に配されるゲート電極と、前記フランジ部の前記屈曲面の全周上に配されるゲート電極とを、ゲート絶縁膜を介して物理的に一体形成した構成としてもよい。
中でも、前記(4)の構成は、最も効率よくキャリア輸送が可能であり、特に好ましい。
なお、これ以外の事項は、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1、第3の実施形態に係るトンネル電界トランジスタ20、第5の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ40及び第6の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ50と同様であるため、重複した説明を省略する。
なお、前述の第1〜第7の実施形態に係る各トンネル電界効果トランジスタは、本発明の前記トンネル電界効果トランジスタを例示したものに係り、本発明の前記トンネル電界効果トランジスタとしては、これらの例に限定されず、更なる変形例を含む。また、第1〜第7の実施形態に係る各トンネル電界効果トランジスタは、公知のトンネル電界効果トランジスタに用いられる、各種構造を更に有していてもよい。
(実施例1)
図8(a)及び図8(b)に示す構造で、実施例に係るトンネル電界効果トランジスタ100を製造した。なお、図8(a)は、実施例に係るトンネル電界効果トランジスタ100の斜視図を示し、図8(b)は、図8(a)のA−A’線における断面構造を示す図である。具体的には、以下のように製造した。また、図8(a),(b)中のIは、トンネル電流に基づくキャリアの輸送方向を示し、図8(b)中EParaは、トンネル接合面における前記キャリアの輸送方向と平行な電界成分を示し、図8(b)中のEOrthoは、前記トンネル接合面における前記キャリアの輸送方向と直交する電界成分を示し、図8(b)中のESynthは、前記トンネル接合面における合成電界成分を示す。
先ず、厚み145nm二酸化ケイ素絶縁層(BOX層)107上に、厚み80nmのシリコン層108が形成された、シリコン オン インシュレーター(SOI)基板を用意した。
次いで、シリコン層108上にレジストを塗布して保護層を形成した。この保護層をリソグラフィ技術により加工して、シリコン層108層上に前記保護層が形成されていない領域と、前記保護層が形成された領域を形成した。
次いで、前記保護層をマスクとして、前記保護層が形成されていない領域のシリコン層108に不純物となる元素をイオン注入法により注入して、ソース領域102と、ドレイン領域103を形成した。
即ち、イオン注入装置(アルバック社製IW−630)を用い、前記保護層が形成されていない領域のシリコン層108に対し、その表面側から、AsHを7kevの加速エネルギーで注入し、n型不純物としてのAsを2×1013cm−2の不純物濃度で含むソース領域102を形成し、また、BFを7kevの加速エネルギーで注入し、p型不純物としてのBを2×1013cm−2の不純物濃度で含むドレイン領域103を形成した。このソース領域102にn型不純物を注入し、ドレイン領域103にp型不純物を注入する態様では、p型トランジスタとして動作する。
その後、急速試料加熱装置(光洋サーモシステム社製RLA−3108)を用い、ソース領域102及びドレイン領域103が形成された前記SOI基板に対し、窒素雰囲気下、約1,000℃で1秒間程度の活性化アニールを加え、前記p型不純物及び前記n型不純物を活性化させた。
次いで、前記SOI基板の表面を洗浄し、前記保護層を含む不要物を除去した。
次に、CVD装置(日立国際電気社製)を用い、原料ガスをSiとし、堆積温度を500℃として、前記SOI基板上に真性半導体材料としてのSiを堆積させ、チャネル領域104としてのエピタキシャル成長層を厚み(DEPI)約10nmで均一に形成した。このエピタキシャル成長層に対しては、ドーピングは行わず、前記p型不純物及び前記n型不純物が高濃度に注入されたソース領域102及びドレイン領域103との間で急峻な不純物密度の勾配が形成されるようにする。
次に、反応性イオンエッチング装置(日立製作所社製)を用い、Ar/HBr混合プラズマで1,500WのRFパワーで1分間エッチングし、ソース領域102とチャネル領域104の積層面が露出するように形状加工した。ここで、チャネル領域104の幅、WCHは、10μmとなるように形状加工した。
次いで、ALD装置(日立国際電気社製)を用い、堆積温度を200℃として、ゲート絶縁膜形成材料としてのHfOを堆積させ、前記HfOのゲート絶縁膜105を厚み5nmで均一に形成した。
ここで、ゲート絶縁膜105は、チャネル領域104におけるトンネル接合面に対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置と、前記対向面の端部からソース領域102に向けて屈曲させたチャネル領域104における屈曲面に位置するとともに、第1のゲート電極配置位置を基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置を含み、更に、前記第1のゲート電極配置位置の左右対称位置における第3のゲート電極配置位置と、前記第2のゲート電極配置位置における左右対称位置の第4のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置を含み、ソース領域102−チャネル領域104の積層面(前記屈曲面を含む面)、及びチャネル領域104の前記対向面上を被覆するように形成した(図8(b)参照)。
次に、スパッタリング装置(アルバック社製W−200)を用い、室温条件下でゲート絶縁膜105上に、該ゲート絶縁膜105の配置位置に合わせてゲート電極形成材料としてのTiNを堆積させ、TiNのゲート電極106を厚み30nmで均一に形成した。
次いで、ゲート絶縁膜105及びゲート電極106に対して、反応性イオンエッチング装置(日立製作所社製)を用い、Ar/HBr混合プラズマで1,500WのRFパワーで1分間エッチングし、図8(a)に示す形状に加工した。
以上により、実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタを製造した。
(比較例)
実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタの製造において、第2のゲート電極配置位置にゲート絶縁膜を形成せず、チャネル領域104の前記トンネル接合面に対向する前記対向面上にのみ、ゲート絶縁膜を形成し、このゲート絶縁膜上にのみ、ゲート電極を形成したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例に係るトンネル電界効果トランジスタを製造した。
実施例1及び比較例に係る各トンネル電界効果トランジスタのゲート電極に対して、ゲート電圧V(V)を印加した際のドレイン電流I(μA/μm)を測定した結果を図9に示す。
該図9に示すように、実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタにおいては、前記トンネル接合面に作用する電界が強化され、比較例に係るトンネル電界効果トランジスタよりも高いドレイン電流値を示した。
したがって、実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタにおいては、定められたゲート電圧のもとで、より強い電界をトンネル接合に印加可能で、低電圧動作で大きなドレイン電流を得ることが可能である。
(実施例2)
実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタの製造において、チャネル領域104の幅WCHを10μmから0.17μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係るトンネル電界効果トランジスタを製造した。
実施例1及び実施例2に係る各トンネル電界効果トランジスタのゲート電極に対して、ゲート電圧V(V)を印加した際のドレイン電流I(μA/μm)を測定した結果を図10に示す。
該図10に示すように、実施例2に係るトンネル電界効果トランジスタにおいては、前記第1のゲート電極配置位置、前記第2のゲート電極配置位置の各位置上に配された前記ゲート電極と、前記第3のゲート電極配置位置、前記第4のゲート電極配置位置の各位置上に配された前記ゲート電極との間の重畳効果により、前記トンネル接合面に作用する電界がより一層強化され、実施例1に係るトンネル電界効果トランジスタよりも高いドレイン電流値を示した。
したがって、前記第1のゲート電極配置位置、前記第2のゲート電極配置位置に加え、前記第3のゲート電極配置位置、前記第4のゲート電極配置位置上に前記ゲート電極を形成する場合には、前記第2のゲート電極配置位置上の前記ゲート電極と、前記第4のゲート電極配置位置上の前記ゲート電極による電界強化が重畳作用を示すように、これら電極間距離を狭間隔とすることが好ましい。
(シミュレート結果に基づく好適な構成の検討)
また、前述の第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1(図1(a)参照)で、ゲート電極に電圧を印加したときに生じるゲート電界の電界強度をシミュレートした結果を図11に示す。なお、図11中の横軸は、屈曲面側におけるトンネル接合面の一端部位置(図1(a)中の上端部位置)を基準(0nm)として、該トンネル接合面の他端(図1(a)中の下端)方向に一定距離(nm)進んだ位置を示し、縦軸は、当該位置での電界強度を示す。また、シミュレート条件として、印加電圧を−1Vとし、チャネル領域におけるトンネル接合面−対向面間の厚みを10nmとし、前記トンネル接合面における一端−他端間の距離を10nmとした。
この図11に示すように、第1のゲート電極配置位置A及び第2のゲート電極配置位置Bの各位置上に、ゲート電極が配される第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1では、各ゲート電極からの電界が合成され、電界強度が高まっている。
一方、第1のゲート電極配置位置A上又は第2のゲート電極配置位置B上にのみ、ゲート電極を配した構成では、第1の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ1で合成された電界よりも、電界強度が低くなっている。
また、前述の第4の実施形態に係るトンネル電界効果トランジスタ30(図4参照)で、ゲート電極に電圧を印加したときに生じるゲート電界の電界強度をシミュレートした結果を図12に示す。なお、図12中の横軸は、トンネル接合面における第2のゲート電極配置位置Bと第4のゲート電極配置位置B’間の距離(B−B’の距離)の中心位置を基準(0nm)として、第2のゲート電極配置位置B側、第4のゲート電極配置位置B’側に一定距離(nm)進んだ位置を示し、縦軸は、当該位置での電界強度を示す。また、シミュレート条件として、印加電圧を−1Vとし、チャネル領域におけるトンネル接合面−対向面間の厚みを10nmとした。本シミュレートは、前記B−B’の距離を20nmとした場合と、50nmとした場合とで、2回行った。
この図12に示すように、B−B’の距離が50nmの場合よりも、20nmとした場合の方が、第2のゲート電極配置位置B側で生ずる電界と、第4のゲート電極配置位置B’側で生ずる電界との重畳効果が高く、高い電界強度を示した。
1,10,20,30,40,50,60,100,200 トンネル電界効果トランジスタ
2,12,22,32,42,52,62,102,202 ソース領域
3,13,23,33,43,53,63,103,203 ドレイン領域
4,14,24,34,44,54,64,104 チャネル領域
5,15,25,25’,35,45a,45b,55a,55b,55a’,55b’,65a,65b,105,205 ゲート絶縁膜
6,6−1,6−2,6−3,6−4,16,26,26’,36,46a,46b,56a,56b,56a’,56b’,66a,66b,106,206 ゲート電極
107 BOX層
108 シリコン層
204 半導体基板
A 第1のゲート電極配置位置
B 第2のゲート電極配置位置
A’ 第3のゲート電極配置位置
B’ 第4のゲート電極配置位置
T トンネル接合面
X,Y 屈曲方向
CH チャネル領域の幅
EPI エピタキシャル成長層の厚み
θ 屈曲角度

Claims (11)

  1. ソース領域、前記ソース領域に隣接して配され、その境界面を前記ソース領域中のキャリアをトンネル通過させるトンネル接合面とするチャネル領域、及び前記チャネル領域に隣接して配され、前記チャネル領域から前記キャリアが輸送されるドレイン領域で形成される半導体領域と、前記半導体領域上にゲート絶縁膜を介して配されるゲート電極とを、少なくとも有するトンネル電界効果トランジスタであって、
    少なくとも、前記チャネル領域における前記トンネル接合面に対向する対向面に位置する第1のゲート電極配置位置と、前記対向面の端部から前記ソース領域に向けて屈曲させた前記チャネル領域における屈曲面に位置するとともに、前記第1のゲート電極配置位置を基準とした前記対向面の屈曲方向に位置する第2のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、前記ゲート電極が配されることを特徴とするトンネル電界効果トランジスタ。
  2. トンネル接合面−対向面間のチャネル領域の厚みが、100nm以下である請求項1に記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  3. 半導体領域が、左右対称の構造を有し、第1のゲート電極配置位置との左右対称位置を第3のゲート電極配置位置とし、第2のゲート電極配置位置との左右対称位置を第4のゲート電極配置位置としたとき、少なくとも、これら第3のゲート電極配置位置と、第4のゲート電極配置位置とのそれぞれの位置上に、ゲート電極が配される請求項1から2のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  4. 第2のゲート電極配置位置−第4のゲート電極配置位置間の距離が500nm以下である請求項3に記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  5. 第1のゲート電極配置位置上のゲート電極と、第2のゲート電極配置位置上のゲート電極とが、物理的に分離して配される請求項1から4のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  6. 第1のゲート電極配置上のゲート電極と、第2のゲート電極配置位置上のゲート電極が一体的に配される請求項1から4のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  7. 第3のゲート電極配置位置上のゲート電極と、第4のゲート電極配置位置上のゲート電極とが、物理的に分離して配される請求項3から6のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  8. 第3のゲート電極配置上のゲート電極と、第4のゲート電極配置位置上のゲート電極が一体的に配される請求項3から6のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  9. 半導体領域が、シリコン、ゲルマニウム及びこれらの合金のいずれかで形成される請求項1から8のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  10. 半導体領域が、単一の化合物半導体及び異なる化合物半導体のヘテロ接合のいずれかで形成される請求項1から8のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
  11. 半導体領域が、化合物半導体と、シリコン、ゲルマニウム及びこれらの合金のいずれかとのヘテロ接合で形成される請求項1から8のいずれかに記載のトンネル電界効果トランジスタ。
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