JP2016115515A - 点灯用直流電源および照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィードバックトランスやフォト・カプラーを使用せず、かつ、電流検出回路においてダイオードを必要としない絶縁型の点灯用直流電源を提供すること。【解決手段】点灯用直流電源は、全波整流回路DB1と、力率改善回路120と、ハーフ・ブリッジ回路130と、回路130の高電圧側出力端に接続された絶縁コンデンサC4と、回路130のグラウンドレベル側出力端に接続された絶縁コンデンサC5と、2つの絶縁コンデンサを介して接続された全波整流回路DB2とを有し、直流化された負荷電流をLEDランプに出力する。回路130は、直列接続された2つのスイッチング素子Q2,Q3を有し、このうちの低電圧側のスイッチング素子Q3には、電流検出抵抗R1が直列に接続されている。電流検出抵抗R1の検出電流値に基づいて、高周波スイッチング周波数を調整することにより、負荷電流を制御するように構成されている。【選択図】 図1

Description

この発明は、直流電流により点灯する光源用の直流電源、および、それを備えた照明器具に関する。
近年LED素子の性能が高くなってきておりLEDを用いた照明器具は寿命が長いなどの理由により従来の光源から置き換えられる状態にある。今後LEDの性能がますます向上してゆけば、さらに汎用の照明器具分野で採用されると考えられる。
LED素子を多数使用した照明器具では、従来のHIDランプを使用した照明器具に比べてランプの形状による構造の制約がなくなり、自由な形状の照明器具を実現できる。
本来、一個当たりの光出力が小さいというのがLED素子の特徴であるが、多数の素子を直並列により組み合わせて光出力を増大させたことで、従来のHIDランプからLEDランプへの置き換えが行われつつある。
特許第5300501号公報(図7) 特許第5495675号公報(図4)
照明用のLED(Light Emitting Diode)素子には、発熱により、発光効率の低下と同時に寿命が短くなる欠点がある。これを解決するために大型の放熱器を用いるが、放熱能力を上げるため、素子と放熱器との間の絶縁物を薄くしたり、または、絶縁物を使用しなかったりする。
このため、従来、回路効率の良い非絶縁型の直流電源(AC/DCコンバーター)が使用できず、フライバック・トランスを使用した絶縁型の直流電源を使用してきた。
本書で絶縁型の直流電源とは、入出力間が直流的に絶縁されている直流電源を指す。
フライバック・トランスを使用した絶縁型電源は、一般に、二次側(LED負荷側)の電圧、電流を一次側にフィードバックするために、フォト・カプラーを使用しており、このフォト・カプラーの中には、経年変化するGaAsタイプの赤外線LEDが使用されている。このため、経年変化により、徐々にLED負荷の電流が増加するという欠点があった。また、フライバック・トランスは、重く、高価で、銅資源を多く消費するという欠点もあった。さらに、扱う電力を増大させると、スイッチング周波数が可聴周波数帯に近づくという問題点もあった。
これに対し、フライバック・トランスやフォト・カプラーを使用しない直流電源もある。
特許文献1の図7が示す直流電源は、アクティブフィルタ120、ハーフ・ブリッジ回路130、この回路130の出力端のうちの高電位側に直列接続されたコンデンサC43、同回路130の出力端のうちのグラウンドレベル側に直列接続された結合コンデンサC42、および、直流電流変換回路150により構成されたものであって、フライバック・トランスおよびフォト・カプラーを使用していない。
上記の特許文献1の直流電源では、一見、2つのコンデンサC42,C43がLED負荷を交流電源AC側から絶縁しているように見えるが、実際には、抵抗R81,R82を有する電圧検出回路180があり、抵抗R81,R82の接続点がグラウンドに接続されているので、厳密には絶縁型になっていない。また、コンデンサC42が交流電圧の直流成分を除去するために「十分大きな静電容量」を有することの記載(同文献1の段落0011)、及び、絶縁トランスT53を組合せた実施例の記載(同文献1の図5)などから明らかなように、2つのコンデンサC42,C43は外部の交流電源に対してLED負荷側を絶縁するためのものではない。
また、特許文献1の直流電源は、同文献の図3の動作チャートが示す通り、デットオフ時間t2(t4)において、ハーフ・ブリッジ回路130のスイッチング素子Q31(Q32)に+I0(−I0)の電流が発生している状態でターン・オフする。つまり、スイッチング素子の電流がゼロでない状態でスイッチ動作しており、ゼロ電流スイッチングになっていない。
さらに、特許文献1の直流電源は、コンデンサC42,C43の充放電に伴う高周波成分の多いパルス電流によるノイズを発生してしまう。このようなノイズを低減させるのは非常に困難である。
また、特許文献1の直流電源では、LED負荷電流が目標電流にほぼ等しくなるように、ハーフ・ブリッジ回路130のスイッチング周波数を調整している。周波数調整部162は、負荷電流が目標電流より大きいと判断するとスイッチング周波数を低くし、小さいと判断するとスイッチング周波数を高くする(段落0043)。正確に負荷電流を検出する必要があり、電流検出抵抗R73を有する電流検出回路170がハーフ・ブリッジ回路130のグラウンドレベル側の出力端とコンデンサC42との間に設けられ、電流検出回路170およびコンデンサC42の直列回路を形成する。そして、電流検出回路は、LED負荷からグラウンドレベル側に流れる電流のみを検出するため、電流検出抵抗R73と2つのダイオードD71,D72とを組合せた構成になっている。しかし、回路構成の簡略化を図る上で、電流検出回路にダイオードを要する同文献1の直流電源には改良の余地がある。
以上のように特許文献1の直流電源に対する課題として、「絶縁型の直流電源ではない」、「負荷電流の検出精度を高めるために電流検出回路にダイオードを要する」および「ゼロ電流スイッチングではない」が挙がる。
一方、特許文献2の図4にも、フライバック・トランスやフォト・カプラーを使用しない直流電源130が示されている。直流電源130は、アクティブフィルタ2、ハーフ・ブリッジ回路3、この回路3の出力側に接続された共振回路4により構成され、共振回路4はインダクタ10および共振コンデンサ12からなるLC回路である。LC回路には整流回路6が接続されている。
しかし、同文献2の直流電源は非絶縁型である。
また、同文献2の直流電源には、LED負荷が接続されているかどうかを判断するために負荷電流を検出するための電流検出抵抗28が、スイッチング素子9に直列に接続されている。この抵抗28に発生する電圧の検出値と基準電圧とを比較して、LED負荷の有無を判断している。ここで、電流検出抵抗28が正確な負荷電流を検出するためのものかどうかを説明する。同文献2の段落番号0025には、LEDの点灯周波数が数十kHzと説明があり、これはハーフ・ブリッジ回路3のスイッチング周波数と同じである。つまり、スイッチング周波数が比較的低い。そのため、同文献2の図5が示すように、スイッチング素子9のオン直後に抵抗28には逆方向の電圧、つまりマイナス電圧が発生し、オン期間でのプラス電圧に対するマイナス電圧の発生期間の割合も比較的大きい。従って、電流検出抵抗28では、LED負荷の有無を判断する程度であれば機能するが、正確な負荷電流を検出することができない。
さらに、特許文献2の直流電源には、ハーフ・ブリッジ回路3の出力側に共振回路4(インダクタ10及びコンデンサ12)があり、スイッチング素子8のオン期間にインダクタ10にほぼ一定の直流電圧が印加され、インダクタ10にはほぼ一定の傾きで増加するリアクトル電流が流れる。そのため、このリアクトル電流が流れている状態でスイッチング素子がターン・オフする。このように、特許文献2の直流電源はゼロ電流スイッチングになっていない。
以上のように特許文献2の直流電源に対する課題として、「絶縁型の直流電源ではない」、「正確な負荷電流を検出できない」及び「ゼロ電流スイッチングではない」が挙がる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたもので、フィードバックトランス、および、フォト・カプラーを使用しないで構成することができる絶縁型の点灯用直流電源であって、負荷電流の検出に基づく負荷電流制御が可能で、かつ、ゼロ電流スイッチングが可能なもの、及び、それを備えた照明器具を提供することを第一の目的とする。さらに、これに加え、高周波成分の多いパルス電流によるノイズの発生を大幅に抑制できる点灯用直流電源及び照明器具を提供することを第二の目的とする。
絶縁性の確保
図1に例示する点灯用直流電源は、商用交流電源からの電流を整流し、力率改善回路120により昇圧し直流に変換する。この昇圧電力をハーフ・ブリッジ回路130により高周波電流に変換し、商用周波数の交流に対して実質的に絶縁性を示すインピーダンス素子と呼べる小容量の絶縁コンデンサC4,C5を通す。高周波電流は小容量のコンデンサC4,C5を通された後、整流され直流に変換されてLED負荷に供給される。
絶縁コンデンサC4,C5について説明する。例えば、60Hz(ω=2π×60)の交流電源に対しては、1組の絶縁コンデンサC4,C5の個々の容量を7000pF(ピコ・ファラド)以下に定める。この容量は、LED素子と放熱器間の絶縁が破壊され、人が放熱器に接触した場合に、人を通じて大地に流れる交流電流の最大値が、人体に影響のない電流値である1mA以下となるようなコンデンサ素子の静電容量である。交流電流60Hz、200Vの場合、コンデンサ素子の容量性リアクタンス1/(ωC)は約0.2MΩとなる。このことから、個々の絶縁コンデンサC4,C5をpFオーダの小容量に設定するとよい。
正確な負荷電流検出の実現
また、負荷電流を取得するため、ハーフ・ブリッジ回路130の低電圧側のスイッチング素子Q3に電流検出抵抗R1を直列に接続して、スイッチング素子Q3のオン期間にQ3に流れる電流だけを検出するようにした。検出値に基づいてスイッチング周波数を調整し、LED負荷電流を制御する。
ここで、上記のように1組の絶縁コンデンサC4,C5の容量が小さいので、高電圧側のスイッチング素子Q2のオン期間に絶縁コンデンサC4,C5は飽和するので、その後はオン期間であっても電流が流れない。続いて、低電圧側のスイッチング素子Q3のオン期間には逆方向の電流が流れるが、同様に絶縁コンデンサC4,C5は逆方向の極性で飽和して、その後はオン期間であっても電流が流れない。従って、図3の電流波形が示すように、1回のオン期間における電流波形は1つの山になり、スイッチング素子Q2、Q3が交互にオンすることで正および負の電流波形が交互に発生する。そのため、電流検出抵抗R1が検出する電流値は、ちょうど負の電流波形の山の分に相当して、LED負荷電流のちょうど半分の値になる。このようにして、負荷電流値を正確に取得でき、負荷電流制御の信頼性が向上する。
また、スイッチング周波数を変化させても、隣り同士の正および負の電流波形が重なることはなく、周波数を高く(低く)すると電流波形の山の数が増加(減少)するだけである。負荷電流はこの山の数に比例するので、スイッチング周波数の調整による負荷電流制御の信頼性も上がる。
ゼロ電流スイッチングの実現
上記の図3の電流波形が示す通り、1回のオン期間における電流波形は1つの山になるから、スイッチング素子Q2,Q3に電流が流れていない状態でのオン・オフ切換が可能になる。よって、容易にゼロ電流スイッチングを実現できる。
以上のような構成により第一の目的を達成できる。
次に第二の目的の達成について説明する。
高周波ノイズの発生防止
低減させるのが困難な高周波ノイズの発生を防止するために、小容量の絶縁コンデンサC4,C5の少なくとも一方に直列にインピーダンス絶対値の小さいインダクタL2を挿入して、インダクタL2とコンデンサのLC直列接続を形成する。
このLC直列接続は、周波数特性を示し、スイッチング周波数に応じてインピーダンスが変化する。本発明では、LC直列接続に最大の負荷電流を流すとき、すなわち、最大のスイッチング周波数のときに、LC直列接続のインピーダンスが容量性になる(リアクトル分がマイナスになる)ように、インダクタンスLおよび静電容量Cを設定する。LC直列接続のインピーダンスをωL−(1/(ωC))で表すと、次の式(1)を満たすL,Cを設定することになる。
ωL−(1/(ωC))<0 ・・・(1)
ここで、ω=2πfMAX :fMAXはスイッチング周波数の最大値
この結果、LC直列接続はスイッチング周波数の調整範囲において常に容量性インピーダンスを示し、上記のオン期間における電流波形はスイッチング周波数に関わらず1つの山を形成する。従って、絶縁コンデンサにインダクタを接続した場合にも、正確な負荷電流の検出が可能で、ゼロ電流スイッチングを維持することができる。特に、インダクタL2のインピーダンス絶対値は、これと接続する絶縁コンデンサのインピーダンス絶対値の0.1倍以下にするのがよい。
また、上記の小容量のコンデンサC5,C4には、セラミック・コンデンサを使用するのが好ましい。なぜなら、電解コンデンサの場合、極性があるので適さず、pFオーダの容量の製品が存在しない、または、フィルム・コンデンサの場合、フィルムが徐々に消耗してしまう、という可能性がある。
すなわち、本発明に係る点灯用直流電源は、
外部からの交流電力を直流変換する交流−直流変換回路と、
前記交流−直流変換回路からの直流電力を受ける少なくとも2つのスイッチング素子を有し、前記少なくとも2つのスイッチング素子のうちの1つは高電圧側のスイッチング素子であり、他の1つは低電圧側のスイッチング素子であり、交互にオンオフすることで高周波電圧を出力するように設けられた高周波電圧生成回路と、
前記高周波電圧生成回路の高電圧側の出力端に直列に接続された第一の絶縁コンデンサと、
前記高周波電圧生成回路のグラウンドレベル側の出力端に直列に接続された第二の絶縁コンデンサと、
前記第一及び第二の絶縁コンデンサを介して前記高周波電圧生成回路の出力端に接続されており、前記第一及び第二の絶縁コンデンサに生じる高周波電流を直流化して、光源点灯用の負荷電流として出力する高周波電流変換回路と、
前記高周波電圧生成回路における前記低電圧側のスイッチング素子と前記グラウンドレベル側の出力端とを結んで、前記低電圧側のスイッチング素子に流れる高周波電流を検出する電流検出抵抗と、
前記電流検出回路の検出電流値に基づき前記高周波電圧生成回路の高周波スイッチング周波数を調整することにより、前記負荷電流を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
また、前記第一及び第二の絶縁コンデンサは、外部の交流電源に対して少なくとも0.1MΩ以上の絶縁抵抗を有する小容量コンデンサであることが好ましい。
また、前記第一及び第二の絶縁コンデンサのうちの少なくとも一方の絶縁コンデンサに直列に接続されたインダクタを有し、前記一方の絶縁コンデンサ及び前記インダクタからなる直列接続回路のインピーダンスが容量性になるように前記一方の絶縁コンデンサの静電容量および前記インダクタのインダクタンスが設定されていることが好ましい。
さらには、前記インダクタのインピーダンス絶対値は、接続する前記一方の絶縁コンデンサのインピーダンス絶対値の0.1倍以下であることが好ましい。
また、前記第一及び第二の絶縁コンデンサは、セラミック・コンデンサであることが好ましい。
上記構成によれば、一組の絶縁コンデンサ素子を取り付けたことで、重く、高価で、銅資源を多く消費するフライバック・トランスを使用せず、さらに、経年変化が起こるフォト・カプラーを使用しないで、絶縁型の点灯用直流電源およびそれを備えた照明器具を提供することができる。加えて、高周波電圧生成回路の低圧側のスイッチング素子に電流検出抵抗を直列に接続したので、正確な負荷電流の検出に基づく負荷電流制御が可能となり、電流制御の信頼性が向上するとともに、ゼロ電流スイッチングを容易に実現できてスイッチングロスを大幅に低減することができる。
さらに、これらの効果に加え、一組の絶縁コンデンサのいずれか一方に、インピーダンス絶対値の小さいインダクタを直列に接続することによって、高周波成分の多いパルス電流によるノイズの発生を大幅に抑制することを同時に実現できる。
さらに、上記構成によれば、二つのコンデンサ素子として、温度上昇に弱い有機物を含む寿命要素のあるコンデンサを使用しないで、そのような寿命要素のないセラミック・コンデンサとすることで、点灯用直流電源の長寿命化を図ることができる。
本発明のLED照明器具用の絶縁型直流電源の回路図である。 前記絶縁型直流電源の動作を説明するための図である。 図1のb点の電圧波形、およびb,c点の電流波形(is)を示す図である。 図1のb点の電圧波形、d点における電流波形(is)、および、e点の電圧波形を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るLEDランプ用直流電源の回路構成および回路動作について説明する。
図1の直流電源100は、商用周波数の交流を高周波電圧に変換する変換回路110、高周波電流を直流に変換する変換回路150、および、制御回路160を備え、高周波電流変換回路150からの直流電流をLEDランプの光源(LA)に供給するように構成される。
変換回路110は、商用交流電源ACから供給される交流電圧を直流の脈流電圧に変換する整流回路(ダイオード・ブリッジDB1)と、力率改善回路(アクティブフィルタ回路120)と、高周波電圧生成回路(ハーフ・ブリッジ回路130)と、負荷電流検出回路140とから構成される。ここで、ダイオード・ブリッジDB1およびアクティブフィルタ回路120の組合せは、本発明の交流−直流変換回路に相当する。
ダイオード・ブリッジDB1は、交流電源ACからの入力交流電力を全波整流して脈流電圧を生成する。
アクティブフィルタ回路120は、ダイオード・ブリッジDB1が生成した脈流電圧を昇圧して直流電圧を生成する。アクティブフィルタ回路120は、平滑コンデンサC1、PFC、コイルL1、スイッチング素子Q1、整流素子D1および平滑コンデンサC2を有する。
平滑コンデンサC1は、ダイオード・ブリッジDB1が生成した電流の高周波成分(リプル)を平滑する。
PFCは、スイッチング素子Q1を制御して、スイッチング素子Q1にオンオフを繰り返させる。スイッチング素子Q1がオンの間、ダイオード・ブリッジDB1が生成した脈流電圧がコイルL1に印加され、コイルL1に電流が流れる。スイッチング素子Q1がオフになると、コイルL1を流れる電流が、整流素子D1を介して、平滑コンデンサC2(電解コンデンサ)を充電する。これにより、平滑コンデンサC2には、昇圧された電圧が充電される。
PFCが、スイッチング素子Q1をオンオフするタイミングを調整することにより、点灯装置100の力率が改善される。なお、平滑コンデンサC2の陰極端子は、点灯装置100内の基準電位を有するグラウンド配線に電気接続している。
ハーフ・ブリッジ回路130は、二つのスイッチング素子Q2,Q3を直列に電気接続した回路であり、平滑コンデンサC2の両端に電気接続されている。スイッチング素子Q2が高電圧側であり、スイッチング素子Q3が低電圧側である。二つのスイッチング素子Q2,Q3は、制御回路160からのドライブ信号にしたがって、各々オンあるいはオフになる。二つのスイッチング素子Q2,Q3がスイッチング周波数f(高周波)で交互にオンオフを繰り返すことにより、二つのスイッチング素子Q2,Q3の接続点bから周波数fの矩形波電圧が発生する。変換回路110は、接続点bに発生した矩形波電圧を高周波電圧として出力する。また、二つのスイッチング素子Q2,Q3がともにオフの状態を継続することにより、接続点bには矩形波電圧が発生せず、変換回路110は、高周波電圧の生成を停止する。
電流検出回路140は、光源LAに流れる直流電流と比例関係にある電圧を検出するために設けられる。すなわち、電流検出回路140は、抵抗R1、抵抗R2およびコンデンサC3を有する。抵抗R1は、電圧検出用の抵抗であり、スイッチング素子Q3とグラウンドレベル側の出力端である接続点fとを結んでいる。スイッチング素子Q3と抵抗R1との接続点dには、抵抗R2およびコンデンサC3を直列接続した積分回路が接続され、コンデンサC3の負極側がグラウンド配線に繋がっている。
ここで、接続点bがハーフ・ブリッジ回路130の高圧側の出力端を形成し、抵抗R1のグラウンド配線側の接続点fが回路130の低圧側の出力端を形成する。接続点bには、小インピーダンスのインダクタL2および小容量の第一の絶縁コンデンサC4のLC直列回路が接続され、コンデンサC4の他端が変換回路150の高圧側の入力端に繋がっている。接続点fには、小容量の第二の絶縁コンデンサC5が接続され、絶縁コンデンサC5の他端が変換回路150の低圧側の入力端に繋がっている。
第一及び第二の絶縁コンデンサC4,C5は、外部の交流電源に対して少なくとも0.1MΩ以上、好ましくは0.2MΩ以上、0.4MΩ以上の絶縁抵抗を有する小容量コンデンサであることが好ましい。具体的には、絶縁コンデンサC4,C5の静電容量は、LED素子と放熱器間の絶縁が破壊され、人が放熱器に接触した場合に、人を通じて大地に流れる交流電流の最大値が、人体に影響のない電流値である1mA以下となるようなpFオーダである。例えば、絶縁コンデンサC4,C5の個々の容量を7000pF以下に定めた場合、交流電流60Hz、200Vにおいて、コンデンサ素子の容量性リアクタンス1/(ωC)を約0.2MΩ以上にすることができる。
よって、これら小容量の絶縁コンデンサC4,C5にはpFオーダの容量の同じセラミック・コンデンサを使用するとよい。
また、インダクタL2および第一の絶縁コンデンサC4からなるLC直列接続回路のインピーダンスが容量性になるように絶縁コンデンサC4の静電容量およびインダクタL2のインダクタンスが設定されている。具体的には、インダクタL2のインピーダンス絶対値は、コンデンサC4のインピーダンス絶対値の0.5倍以下、好ましくは0.1倍以下、より好ましくは0.05倍以下に設定するとよい。
本実施形態では、インダクタL2とコンデンサC4の接続点cを流れる電流をisで表し、インダクタL2からコンデンサC4への電流isの向きを正とする。
直流への変換回路150は、高周波電流を整流する整流回路(ダイオード・ブリッジDB2)、および、平滑回路(平滑コンデンサC6)から構成される。ダイオード・ブリッジDB2は、4つの整流素子D2〜D5からなり、接続点cを流れる電流isを全波整流して、平滑コンデンサC6を充電し、光源LAを点灯させる直流電流を生成する。
平滑コンデンサC6は、ダイオード・ブリッジDB2が生成した電流の高周波成分(リプル)を平滑して、LED負荷電流がほぼ一定となるようにする。
なお、ダイオード・ブリッジDB2は、高周波の周波数fに対して逆回復時間が十分短い高速型ダイオードなどを用いて構成する。
以上のような構成において、ハーフ・ブリッジ回路130で、Q2がオン、Q3がオフの状態になると、接続点bに矩形波電圧が印加され、インダクタL2に向けてパルス電流isが流れる。図2(A)、図3に示すように、正方向のパルス電流isは、インダクタL2により制限を受けつつ、平滑コンデンサC2に蓄えられた電荷をC2→Q2→L2→C4→D2→C6→D5→C5→C2の順に流して、平滑コンデンサC6を充電し、光源LAを点灯する直流電流になる。この期間にコンデンサC4、C5は充電される。
次に、Q2がオフ、Q3がオンの状態になると、接続点bの電圧は、グラウンドレベルに抵抗R1の電圧が加算された低電圧になる。すると、コンデンサC4、C5に蓄えられた電荷が、インダクタL2により制限を受けつつ、負方向のパルス電流isになって、接続点bに流れ込む。図2(B)、図3に示すように、負方向のパルス電流isは、C4→L2→Q3→R1→C5→D3→C6→D4→C4と流れて、この期間も平滑コンデンサC6を充電し、光源LAを点灯する直流電流になる。
図4に示すように、電流検出用の抵抗R1に流れるパルス電流isは、平滑コンデンサC6を充電する電流の1/2になり、光源LAに流れる直流電流と比例関係にある。抵抗R1に発生するパルス電圧を抵抗R2、コンデンサC3で構成される積分回路により平滑し、定電流制御のための信号として検出する。
制御回路160は、電圧比較部161、周波数調整部162、信号生成部163、ドライブ回路164を有する。
電圧比較部161は、電流検出回路140の積分回路からの電流検出電圧Vidを、所定の基準電圧Vrefと比較して、どちらが大きいかを判定する。
周波数調整部162は、電圧比較部161の判定結果に基づいて、高周波電圧生成回路110が生成する高周波電圧の周波数fを決定する。周波数調整部162は、電流検出電圧Vidが基準電圧Vrefより大きいと電圧比較部161が判定した期間の長さと、電流検出電圧Vidが基準電圧Vrefより小さいと電圧比較部161が判定した期間の長さとの比を算出して、算出した比が所定の値(1.0)に等しければ、光源電流ILAが目標電流Iと等しいと判定して、生成周波数fをそのまま維持する。算出した比が所定の値より大きい場合、周波数調整部162は、光源電流ILAが目標電流Iより大きいと判定し、生成周波数fを低くする。算出した比が目標比より小さい場合、周波数調整部162は、光源電流ILAが目標電流Iより小さいと判定し、生成周波数fを高くする。
信号生成部163は、周波数調整部162が決定した生成周波数fの制御信号を生成する。ドライブ回路164は、信号生成部163が生成した制御信号に基づいて、生成周波数fで二つのスイッチング素子Q31,Q32を交互にオンオフするドライブ信号を生成する。これにより、光源電流ILAが、目標電流Iにほぼ等しくなる。
本実施形態によれば、コンデンサC4,C5を接続したことで、絶縁型の点灯用直流電源を実現でき、加えて、電流検出回路140においてダイオードを使用しないで済む。また、インダクタL2を接続したことで、低減させるのが困難なノイズ自体を発生させずに済むことができる。さらに、二つのコンデンサ素子C4,C5として、温度上昇に弱い有機物を含む寿命要素のあるコンデンサを使用しないで、そのような寿命要素のないセラミック・コンデンサとしたことで、点灯用直流電源の長寿命化を図ることができる。
なお、本実施形態において、高周波電圧発生回路としてハーフ・ブリッジ回路130の場合を示したが、フル・ブリッジ回路の場合にも本発明を適用できる。また、電流検出回路140の積分回路としては抵抗R2とコンデンサC3の直列回路に限られるものではない。本実施形態では、インダクタL2をコンデンサC4と直列に接続した例を示したが、この構成に加えて同様のインダクタをコンデンサC5にも直列に接続してもよいし、あるいは、インダクタL2の代わりに同様のインダクタをコンデンサC5にのみ直列に接続したものでも構わない。
AC 商用交流電源
DB1 ダイオード・ブリッジ
DB2 ダイオード・ブリッジ
100 LEDランプ用直流電源
110 高周波電圧への変換回路
120 力率改善回路
130 高周波電圧発生回路
140 電流検出回路
150 直流への変換回路
160 制御回路

Claims (6)

  1. 外部からの交流電力を直流変換する交流−直流変換回路と、
    前記交流−直流変換回路からの直流電力を受ける少なくとも2つのスイッチング素子を有し、前記少なくとも2つのスイッチング素子のうちの1つは高電圧側のスイッチング素子であり、他の1つは低電圧側のスイッチング素子であり、交互にオンオフすることで高周波電圧を出力するように設けられた高周波電圧生成回路と、
    前記高周波電圧生成回路の高電圧側の出力端に直列に接続された第一の絶縁コンデンサと、
    前記高周波電圧生成回路のグラウンドレベル側の出力端に直列に接続された第二の絶縁コンデンサと、
    前記第一及び第二の絶縁コンデンサを介して前記高周波電圧生成回路の出力端に接続されており、前記第一及び第二の絶縁コンデンサに生じる高周波電流を直流化して、光源点灯用の負荷電流として出力する高周波電流変換回路と、
    前記高周波電圧生成回路における前記低電圧側のスイッチング素子と前記グラウンドレベル側の出力端とを結んで、前記低電圧側のスイッチング素子に流れる高周波電流を検出する電流検出抵抗と、
    前記電流検出回路の検出電流値に基づき前記高周波電圧生成回路の高周波スイッチング周波数を調整することにより、前記負荷電流を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする点灯用直流電源。
  2. 請求項1記載の点灯用直流電源において、
    前記第一及び第二の絶縁コンデンサは、外部の交流電源に対して少なくとも0.1MΩ以上の絶縁抵抗を有する小容量コンデンサであることを特徴とする点灯用直流電源。
  3. 請求項1または2記載の点灯用直流電源において、
    前記第一及び第二の絶縁コンデンサのうちの少なくとも一方の絶縁コンデンサに直列に接続されたインダクタを有し、前記一方の絶縁コンデンサ及び前記インダクタからなる直列接続回路のインピーダンスが容量性になるように前記一方の絶縁コンデンサの静電容量および前記インダクタのインダクタンスが設定されていることを特徴とする点灯用直流電源。
  4. 請求項3記載の点灯用直流電源において、
    前記インダクタのインピーダンス絶対値は、接続する前記一方の絶縁コンデンサのインピーダンス絶対値の0.1倍以下であることを特徴とする点灯用直流電源。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の点灯用直流電源において、
    前記第一及び第二の絶縁コンデンサは、セラミック・コンデンサであることを特徴とする点灯用直流電源。
  6. 直流電流により点灯する光源と、請求項1から5のいずれかに記載の点灯用直流電源と、を備えた照明器具。
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