JP2016114643A - モード合分波器 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で、縮退する成分を区別して合分波できるようモード合分波器を提供する。【解決手段】第1層コア101,102は、第2層コア103,104より高い実効屈折率とされている。また、光ファイバとの結合部となる接続端121からモード分離部122までのモード結合領域123は、2つの第1層コア101,102および第2層コア103,104が、導波方向に垂直な断面上で互いに光結合可能な間隔で配置されている。また、モード分離部122から先のモード分離領域124は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされている。【選択図】図1

Description

本発明は、伝搬モードが異なる複数の直線偏光を合波または分波するモード合分波器に関する。
1本のマルチモード光ファイバで複数本のシングルモード光ファイバに相当する通信容量を可能とする、モード分割多重通信技術が開発され、この1つに空間多重伝送技術がある。空間多重伝送技術では、マルチモード光ファイバを伝搬する各直線偏波(LP:Linearly Polarized)モードに独立した信号を変調し、出力端ではモード毎に分離している。例えば、図11に示すように、各々異なる電界分布を示す5つのLPモードがある。LP11、LP21モードは縮退した2成分(a,b)を有するため、図11に示すように、LP01、LP11、LP21モードで最大5モード多重が可能となる。
空間多重伝送技術における理論的な通信容量は、各モードあたりの伝送速度に多重化するモード数を乗じた値となる。各モードの多重化と分離の技術が確立できれば、1本のマルチモード光ファイバでシングルモード光ファイバ複数本分の通信容量をもたらすことが可能になる。従って、空間多重伝送技術では、上述したLPモードを合波、分波するためのモード合分波器の技術が重要となる。
これまで、モード合分波器は、空間光学系やファイバ系、光導波路回路などを用いて作製されてきたが、光導波路回路が、低損失化、小型化、安定動作化が容易であり、有望なモード合分波器となる。
以下、現在開発されているモード合分波器について図12を用いて説明する(特許文献1参照)。このモード合分波器は、平面光回路部501と平面光回路部502とを備える。平面光回路部501と平面光回路部502とは、縦列接続されている。平面光回路部501において、光導波路511は、LP01,LP11,LP21モードを伝搬する構造であり、マルチモード光ファイバと結合する。
光導波路512は、LP01モードの伝搬定数が、光導波路511のLP11aモードと整合する構成とされている。光導波路513は、LP11bモードの伝搬定数が、光導波路511のLP21aモードと整合する構成とされている。平面光回路部501の光導波路512は、光導波路511と非対称方向性結合器を形成し、光導波路511を導波してきたLP11モード光は、結合領域514において光導波路512に選択的に結合して出力される。
また、光導波路513は、光導波路511と非対称結合器を形成し、光導波路511を導波してきたLP21モード光は、結合領域515において光導波路513に選択的に結合して出力される。ここで、LP21モードと結合する光導波路513のモードはLP11bモードであるが、平面光回路部501に対して90度回転させた平面光回路部502の光導波路521と、光導波路513とを縦列接続すると、光導波路513のLP11bモードと光導波路512のLP11aモードが結合し、最終的に光導波路522のLP01モードに結合する。従って、結合領域514を出力したLP21モード光は、光導波路521に入力し、結合領域523で光導波路522に選択的に結合して出力される。
また、光導波路511に入力されて伝搬するLP01は、いずれの非対称方向性結合器とも結合しないため、光導波路511を伝搬して出力される。以上に説明したように、LP01は光導波路511を入出力ポートとし、LP11は光導波路512を入出力ポートとし、LP21モードは光導波路522を入出力ポートとする、3モード合分波器となる。
特開2014−149469号公報
しかしながら、上述した技術では、単一の光回路で縮退する成分であるLP11a、LP11bモードおよびLP21a、LP21bモードを区別して合分波できない。また、上述した技術では、2つの平面光回路部を用い、一方を他方に対して90°回転させた状態で配置する必要があり、製造が容易ではなく、寸法の増大を招き、また、位置ずれなども発生しやすく高い信頼性が得にくいという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、製造が容易な状態で、縮退する成分を区別して合分波できるようにすることを目的とする。
本発明に係るモード合分波器は、下部クラッド層と、下部クラッド層の平面に平行な第1層に配列された2つの第1層コアと、下部クラッド層の平面に平行で第1層とは異なる第2層に配置された第2層コアと、第1層コアおよび第2層コアを覆って下部クラッド層の上に形成された上部クラッド層とを備え、第1層コアは、第2層コアとは異なる屈折率とされ、光ファイバとの結合部となる接続端からモード分離部までのモード結合領域では、2つの第1層コアおよび第2層コアは、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置され、モード分離部から先のモード分離領域は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされ、第1層コア、2層コアの総数は光ファイバの伝搬モード数以上とされ、接続端では、第1層コアおよび第2層コアの屈折率が大きい方がより狭い幅とされ、モード分離部では、第1層コアおよび第2層コアは、互いに異なる実効屈折率となる状態のコア幅とされ、第1層コア、2層コアは、接続端からモード分離部にかけて暫時に幅が変化する状態に形成されている。
上記モード合分波器において、同じコア幅とされた2つの第2層コアが第2層に形成されていればよい。
上記モード合分波器において、下部クラッド層の平面に平行で第1層および第2層とは異なり、第2層を第1層とで挾む第3層に配置された第3層コアを備え、3つの第2層コアを備え、モード結合領域では、2つの第1層コア、3つの第2層コア、および第3層コアは、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置され、モード分離部では、第2層コアおよび第3層コアと第1層コアとが、異なる実効屈折率とされている、モード分離部では、第1層コアと第2層コア、第3層コアが、異なる実効屈折率とされているようにしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、製造が容易な状態で、縮退する成分を区別して合分波できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるモード合分波器の一部構成を示す平面図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるモード合分波器の一部構成を示す断面図である。 図3は、実施の形態1のモード合分波器における接続端121およびモード分離部122の各コアにおける固有モードフィールドパターンを示す説明図である。 図4は、実施の形態1のモード合分波器において、モード結合領域123の長さを3mmとした場合におけるBPM計算結果を示す説明図である。 図5は、本発明の実施の形態2におけるモード合分波器の一部構成を示す平面図である。 図6は、本発明の実施の形態2におけるモード合分波器の一部構成を示す断面図である。 図7は、実施の形態2のモード合分波器におけるモード分離部222の各コアにおける固有モードフィールドパターンを示す説明図である。 図8は、本発明の実施の形態3におけるモード合分波器の一部構成を示す平面図である。 図9は、本発明の実施の形態3におけるモード合分波器の一部構成を示す断面図である。 図10は、実施の形態3のモード合分波器における接続端221およびモード分離部222のお各コアにおける固有モードフィールドパターンを示す説明図である。 図11は、直線偏波の5つのモードにおける電界分布を示す説明図である。 図12は、モード合分波器の構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について、図1,図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるモード合分波器の一部構成を示す平面図である。また、図2は、図1に示すモード合分波器のaa’線の断面(a)およびbb’線の断面(b)を示す断面図である。
このモード合分波器は、下部クラッド層111と、下部クラッド層111の平面に平行な第1層に配列された第1層コア101,102と、下部クラッド層111の平面に平行で第1層とは異なる第2層に配置された第2層コア103,104と、第1層コア101,102および第2層コア103,104を覆って下部クラッド層111の上に形成された上部クラッド層112とを備える。なお、図1では、下部クラッド層111および上部クラッド層112を省略している。
ここで、第1層コア101,102は、第2層コア103,104より高い実効屈折率とされている。また、光ファイバとの結合部となる接続端121からモード分離部122までのモード結合領域123では、2つの第1層コア101,102および第2層コア103,104は、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置されている。実施の形態1において、第2層コア103および第2層コア104は、同じコア幅としている。また、モード分離部122から先のモード分離領域124は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされている。実施の形態1では、第1層コア101と第1層コア102との間隔が、モード分離部122より離れるに従い、暫時に広がる状態とすることで、モード分離領域124では、異なる層のコア同士は光結合しない状態としている。
また、第1層コア101,102は、第2層コア103,104とは異なる屈折率とされている。加えて、第1層コア101,102は、接続端121では、第2層コア103,104より狭いコア幅とされ、モード分離部122では、第1層コア101,102および第2層コア103,104は、互いに異なる実効屈折率となる状態のコア幅とされている。また、接続端121からモード分離部122にかけて暫時にコア幅が変化する状態に形成されている。実施の形態1では、暫時にコア幅が広がる状態としている。
なお、コアの材料は、シリコン,窒素、酸素の原子組成比を制御して成膜されるSiOxまたはSiOxyから構成すればよい。これら材料を用いることで、各層のコア屈折率を1.46〜1.9とすることができる。
上述した構成とすることで、まず、各コアの非結合状態における実効屈折率が概ね等しい場合、各固有モードのモードプロファイルは、モード結合領域123において、接続端121に接続されるマルチモード光ファイバのLPモードと、各々が近似的にマッチング可能であり、各固有モードが各LPモードと1対1で結合可能となる(第1状態)。また、各コアの実効屈折率値が異なる場合、各固有モードのプロファイルは、モード結合領域123においてそれぞれ異なるコアに強度が集中するプロファイルにすることが可能となる(第2状態)。
第1状態を満たす接続端121と、第2状態を満たすモード分離部122の間(モード結合領域123)において、所定のコアは暫時に広がる状態として各固有モード間を断熱的に接続することで、マルチモード光ファイバの各LPモード光は、各々異なるコアに強度が集中するモードに変換され、各コアを入出力ポートとするようになり、モード合分波器とすることができる。
この動作原理は、従来の方向性結合器型とは異なり、分離可能なモード数は、モード分離部で用いた非結合状態における実効屈折率の種類数によって決定される。M種類(Mは自然数)のコアを用いてモード分離部を構成する場合、M個のLPモードを分離することができる。本発明によれば、モード結合領域を構成するコアの数、断面寸法、実効屈折率を変えることで、容易に空間多重度を増大させることができる。
実施の形態1におけるモード合分波器は、3モード合分波器である。実施の形態1では、第1層コア101,102と第2層コア103,104との間では、コア屈折率またはコアの厚さにより実効屈折率の違いを制御する。また、同一の層内の第1層コア101と第1層コア102との間、および第2層コア103と第2層コア104との間は、コア幅を設計して実効屈折率を制御する。実施の形態1では、いずれの層もコア厚さは3μmとして、各層において異なるコア屈折率とし、同一層内ではコア幅を変えている。
図2の(a)に示すように、接続端121の断面(端面)では、第1層コア101,102は、幅1.9μmとし、第2層コア103,104は、幅3μmとした。また、第1層コア101,102は、第2層コア103,104に比較して高い屈折率とした。この構成とすることで、接続端121では、非結合状態における実効屈折率が、第1層コア101≒第1層コア102≒第2層コア103≒第2層コア104となる。
このように構成した接続端121の各コアにおける固有モードフィールドパターンは、図3の(a)モード1,(b)モード2,(c)モード3となる。図中には、各コアの位相(0orπ)も示してある。モード(Mode)1,2,3は、各々LP01,11a,11bモードと近似的にマッチングするフィールドパターンであり、モード1,2,3はLP01,LP11a,LP11bモードと1対1で結合可能である。
図2の(b)に示すように、モード分離部122では、高屈折率層の第1層コア101は、幅3.2μmとし、第1層コア102は、幅2.8μmとする。また、低屈折率層の第2層コア103および第2層コア104は、幅はいずれも幅3.2μmとする。この構成とすることで、モード分離部122における非結合状態における実効屈折率は、「第1層コア101>コア第1層コア102>第2層コア103,第2層コア104」となる。この構造における各固有モードフィールドパターンの電界分布は、図3の(d)モード1,(e)モード2,(f)モード3となる。各固有モードのモード1,2,3の強度は、それぞれ異なる第1層コア101、第1層コア102、第2層コア103+第2層コア104に集中していることが分かる。
実施の形態1において、接続端121とモード分離部122の構造の違いは、各コアの幅のみであるため、これらの間は各コアを断熱テーパで接続することで、両者の間の断熱モード変換が可能となる。モード結合領域123の長さが3mmのテーパ長で両者を接続した場合におけるBPM(beam-propagation method)計算結果を図4に示す。図4は、接続端121に各LPモードを入射した場合の計算結果を示す説明図である。図中、接続端121を原点として、伝搬距離Lを定義した。
接続端121(L=0mm)の固有モードモード1,2,3は、断熱テーパによりそれぞれモード分離部122(L=3mm)の固有モードモード1,2,3に変換される。モード分離部122の各コアは、断熱的に分離することで、モード1,2,3の大部分の強度はそれぞれ第1層コア101,第1層コア102、第2層コア103+第2層コア104(L=3.2mm)に分離される。最終的に、第1層コア101を入出力ポート131、第2層コア103と第2層コア104を2×1多重モード干渉型(multi-mode interferometer;MMI)105で合波して入出力ポート132、第1層コア102を入出力ポート133とする。なお、実施の形態1において、モード分離部122における各コアの曲げ半径は750μmである。
以上に説明したように、実施の形態1によれば、縮退する成分を区別して合分波できるようになる。また、実施の形態1によれば、公知の光導波路作製技術により、クラッドおよびコアを積層することで作製することができ、2つのパーツを各々直交する状態に組み合わせる必要などがなく、製造が容易である。
ところで、接続端121における、各コアの非結合状態における実効屈折率は、必ずしも同値である必要はなく、いずれも同一値に近い実効屈折率値で設計してあれば概ねマルチモード光ファイバの各LPモード光との1対1結合が可能である。また、接続端121におけるコア数は必ずしも4つである必要はなく、空間多重数Mに対してN(≧M)個のコアを用いればよい。
また、接続端121のコアが同一円周上に等間隔配置される場合が、マルチモード光ファイバの各LPモードに最も近い固有モードパターンを形成するが、上記に近い配置であれば、マルチモード光ファイバの各LPモード光と1対1で結合可能である。
また、モード分離部122における非結合状態における実効屈折率値は、実施の形態1では、第1層コア101、第1層コア102、第2層コア103&第2層コア104の3種類としたが、これは空間多重数Mと同じである必要がある。また、モード分離部122における各層内のコア幅はシングルモード条件を満たす範囲でなければならない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について、図5、図6を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態2におけるモード合分波器の一部構成を示す平面図である。また、図6は、図5に示すモード合分波器のaa’線の断面(a)およびbb’線の断面(b)を示す断面図である。
このモード合分波器は、下部クラッド層211と、下部クラッド層211の平面に平行な第1層に配列された第1層コア201,202と、下部クラッド層211の平面に平行で第1層とは異なる第2層に配置された第2層コア203,204と、第1層コア201,202および第2層コア203,204を覆って下部クラッド層211の上に形成された上部クラッド層212とを備える。なお、図5では、下部クラッド層211および上部クラッド層212を省略している。
ここで、第1層コア201,202は、第2層コア203,204より高い実効屈折率とされている。また、光ファイバとの結合部となる接続端221からモード分離部222までのモード結合領域223では、2つの第1層コア201,202および第2層コア203,204は、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置されている。実施の形態2においても、第2層コア203および第2層コア204は、同じコア幅としている。また、モード分離部222から先のモード分離領域224は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされている。
実施の形態2では、第1層コア201と第1層コア202との間隔、および第2層コア203と第2層コア204との間隔は、全域にわたってほぼ共通としている。実施の形態2では、第1層コア201、第1層コア202の延在する方向と、第2層コア203、第2層コア204の延在する方向とを、モード分離部122より異なる状態とすることで、モード分離領域224では、異なる層のコア同士は光結合しない状態としている。
また、第1層コア201,202は、接続端221では、第2層コア203,204より狭いコア幅とされ、接続端221からモード分離部222にかけて暫時にコア幅が広がる状態に形成されている。また、実施の形態2においても、第1層コア201,202は、第2層コア203,204とは異なる屈折率とされている。また、第1層コア201,202は、接続端221では、第2層コア203,204より狭いコア幅とされ、モード分離部222では、第1層コア201,202および第2層コア203,204は、互いに異なる実効屈折率となる状態のコア幅とされている。
実施の形態2におけるモード合分波器も、3モード合分波器である。実施の形態2では、第1層コア201,202と第2層コア203,204との間では、コア屈折率またはコアの厚さにより実効屈折率の違いを制御する。また、同一の層内の第1層コア201と第1層コア202との間、および第2層コア203と第2層コア204との間は、コア幅を設計して実効屈折率を制御する。実施の形態2では、いずれの層もコア厚さは3μmとして、各層において異なるコア屈折率とし、同一層内ではコア幅を変えている。
図6の(a)に示すように、接続端221の断面(端面)では、第1層コア201,202は、幅1.9μmとし、第2層コア203,204は、幅3μmとした。また、第1層コア201,202は、第2層コア203,204に比較して高い屈折率とした。この構成とすることで、接続端221における非結合状態における実効屈折率が、第1層コア201≒第1層コア202≒第2層コア203≒第2層コア204となる。
図6の(b)に示すように、モード分離部222では、高屈折率層の第1層コア201および第1層コア202を、幅3.2μmとする。また、低屈折率層の第2層コア203および第2層コア204は、幅はいずれも幅3.2μmとする。加えて、実施の形態2では、モード分離領域224における第1層コア201および第1層コア202が、2×2多重モード干渉計206に接続している。
実施の形態2では、層毎にコアの屈折率は異なるが、第1層コア201および第1層コア202は、コア幅が同一とされ、第2層コア203および第2層コア204も、コア幅が同一とされている。なお、コアの材料は、シリコン,窒素、酸素の原子組成比を制御して成膜されるSiOxまたはSiOxyから構成すればよい。これら材料を用いることで、各層のコア屈折率を1.46〜1.9とすることができる。
実施の形態2におけるモード分離部222の各コアにおける固有モードフィールドパターンは、図7の(a)モード1,(b)モード2,(c)モード3となる。図中には、各コアの位相(0orπ)も示してある。のモード1,2の強度は、第1層コア201+第1層コア202に集中していることが分かる。このため、このまま第1層コア201と第1層コア202とを分離しても、各モードは別々の入出力ポート231,233に分離されない。しかし、モード1,2は、第1層コア201と第1層コア202との間の位相が異なる。従って、この位相差に応じて出力ポートが異なる2×2多重モード干渉計206を設けることで、入出力ポート231,233とに、モード1,2も分離させることができる。
以上に説明したように、実施の形態2においても、縮退する成分を区別して合分波できるようになる。また、実施の形態2においても、公知の光導波路作製技術により、クラッドおよびコアを積層することで作製することができ、2つのパーツを各々直交する状態に組み合わせる必要などがなく、製造が容易である。
[実施の形態3]
はじめに、本発明の実施の形態3について、図8,図9を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態3におけるモード合分波器の一部構成を示す構成図である。また、図9は、図8に示すモード合分波器のaa’線の断面(a)およびbb’線の断面(b)を示す断面図である。
このモード合分波器は、下部クラッド層311と、下部クラッド層311の平面に平行な第1層に配列された第1層コア301,302と、下部クラッド層311の平面に平行で第1層とは異なる第2層に配置された第2層コア303,304,305と、第1層および第2層とは異なり下部クラッド層311の平面に平行な第3層に設けられた第3層コア306とを備える。また、第1層コア301,302、第2層コア303,304,305、および第3層コア306を覆って下部クラッド層311の上に形成された上部クラッド層312を備える。実施の形態3におけるモード合分波器は、5モード合分波器である。なお、図8では、下部クラッド層311および上部クラッド層312を省略している。
ここで、第1層コア301,302は、屈折率が1.51とされ、第2層コア303,304,305は、屈折率が1.49とされ、第3層コア306は、屈折率が1.50とされている。少なくとも接続端321においては、上下に隣り合う層のコア同士は、互いに異なる屈折率とされていればよい。また、モード分離部322では、異なる層のコアは、互いに異なる実効屈折率となる状態のコア幅とされていればよい。なお、コアの材料は、シリコン,窒素、酸素の原子組成比を制御して成膜されるSiOxまたはSiOxyから構成すればよい。これら材料を用いることで、各層のコア屈折率を1.46〜1.9とすることができる。
また、光ファイバとの結合部となる接続端321からモード分離部322までのモード結合領域323では、2つの第1層コア301,302、第2層コア303,304,305、および第3層コア306は、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置されている。なお、図8では、モード結合領域323の各コアの構成を簡略化して示している。また、モード分離部322から先のモード分離領域324は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされている。実施の形態3では、各コアの間隔が、平面視でモード分離部322より離れるに従い、暫時に広がる状態とすることで、モード分離領域324では、異なる層のコア同士は光結合しない状態としている。
また、第1層コア301,302は、接続端321では、第2層コア303,304,305より狭いコア幅とされ、接続端321からモード分離部322にかけて暫時にコア幅が広がる状態に形成されている。実施の形態3では、第1層コア301のコア幅が、1.4μmから2.6μmに広がり、第1層コア302のコア幅が、1.4μmから3.2μmに広がっている。
一方、実施の形態3では、第2層コア303,304,305、接続端321からモード分離部322にかけて暫時にコア幅が小さくなる状態に形成されている。第2層コア303のコア幅は、3.4μmから2.6μmに狭まり、第2層コア304のコア幅は、3.4μmから3.2μmに狭まり、第2層コア305のコア幅は、3.4μmから2.6μmに狭まっている。なお、第3層コア306は、接続端321からモード分離部322にかけて暫時にコア幅が広がる状態に形成されている。第3層コア306のコア幅は、2.2μmから3.2μmに広がっている。
上記構成とすることで、接続端321における非結合状態における実効屈折率が、第1層コア301≒第1層コア302≒第2層コア303≒第2層コア304≒第2層コア305≒第3層コア306となる。また、モード分離部322における、高屈折率層の第1層コア301は、幅3.2μmとし、第1層コア302は、幅2.8μmとする。また、低屈折率層の第2層コア303および第2層コア304は、幅はいずれも幅3.2μmとする。この構成とすることで、非結合状態における実効屈折率は、「第1層コア301>コア第1層コア302>第2層コア303,第2層コア304」となる。
このように構成した接続端321の各コアにおける固有モードフィールドパターンは、図10の(a−2)モード1,(b−2)モード2,(c−2)モード3,(e−2)モード4,(d−2)モード5となる。図中には、各コアの位相(0orπ)も示してある。なお、図10の(a−1)は、LP01の電界分布を示し、(b−1)は、LP11aの電界分布を示し、(c−1)は、LP1b1の電界分布を示し、(d−1)は、LP21aの電界分布を示し、(e−1)は、LP21bの電界分布を示している。モード1,2,3,4,5は、各々LP01,11a,11b,21a,21bモードと近似的にマッチングするフィールドパターンであり、モード1,2,3,4,5は、LP01,LP11a,LP11b,21a,21bモードと1対1で結合可能である。
また、モード分離部322の各コアにおける固有モードフィールドパターンは、図10の(a−3)モード1,(b−3)モード2,(c−3)モード3,(e−3)モード4,(d−3)モード5となる。各固有モード1,2,3,4,5の強度は、各々異なるコアに集中していることが分かる。
実施の形態3においても、モード結合領域323における各コアのコア幅を、接続端321からモード分離部322にかけて、暫時に変化させているので、各LPモードはそれぞれ異なるコアに強度が集中する固有モードに変換される。各コアを分離して各々入出力ポートとすることで各LPモードは光学的に合分波される。ここで、モード分離部322におけるモード4は、第2層コア303,第2層コア305に強度が集中しているため、これら合波することで2つの入出力ポートにすることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、製造が容易な状態で、縮退する成分を区別して合分波できるようになる。なお、コアの総数は、光ファイバの伝搬モード数以上とされていることが重要である。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101,102…第1層コア、103,104…第2層コア、105…2×1多重モード干渉型(multi-mode interferometer;MMI)、121…接続端、122…モード分離部、123…モード結合領域、131,132,133…入出力ポート。

Claims (3)

  1. 下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層の平面に平行な第1層に配列された2つの第1層コアと、
    前記下部クラッド層の平面に平行で前記第1層とは異なる第2層に配置された第2層コアと、
    前記第1層コアおよび前記第2層コアを覆って前記下部クラッド層の上に形成された上部クラッド層と
    を備え、
    前記第1層コアは、前記第2層コアとは異なる屈折率とされ、
    光ファイバとの結合部となる接続端からモード分離部までのモード結合領域では、2つの前記第1層コアおよび前記第2層コアは、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置され、
    前記モード分離部から先のモード分離領域は、異なる層のコア同士は光結合しない状態とされ、
    前記接続端では、前記第1層コアおよび前記第2層コアの屈折率が大きい方がより狭い幅とされ、
    前記モード分離部では、前記第1層コアおよび前記第2層コアは、互いに異なる実効屈折率となる状態のコア幅とされ、
    前記第1層コア、前記2層コアは、前記接続端から前記モード分離部にかけて暫時に幅が変化する状態に形成され、
    コアの総数は前記光ファイバの伝搬モード数以上とされている
    ことを特徴とするモード合分波器。
  2. 請求項1記載のモード合分波器において、
    同じコア幅とされた2つの前記第2層コアが前記第2層に形成されていることを特徴とするモード合分波器。
  3. 請求項1記載のモード合分波器において、
    前記下部クラッド層の平面に平行で前記第1層および前記第2層とは異なり、前記第2層を前記第1層とで挾む第3層に配置された第3層コアを備え、
    3つの前記第2層コアを備え、
    前記モード結合領域では、2つの前記第1層コア、3つの前記第2層コア、および前記第3層コアは、導波方向に垂直な断面上で隣り合うコア同士が互いに光結合可能な間隔で配置され、
    前記モード分離部では、前記第1層コアと前記第2層コア、前記第3層コアが、異なる実効屈折率とされている
    ことを特徴とするモード合分波器。
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