JP2016113895A - Egrシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRポンプ兼ジェネレータを備えたEGRシステムにおいて、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減する。【解決手段】流路切換バルブ3が第1流路12にEGRガスを流通させるときは、モータ7によりインペラ8が所定回転方向A1に回転駆動されることでEGRガスが加圧され、また、流路切換バルブ3が第2流路13にEGRガスを流通させるときは、EGRガスによりインペラ8が同一の所定回転方向A1に回転駆動されることでモータ7にて発電する。すなわち、インペラ8及びモータ7の回転を止めることなく同一の所定回転方向A1に回転させたまま、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とをスムーズに切り換えることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、EGRシステムに関する。
従来、エンジンの排気側から吸気側へ排気ガスをEGRガスとして還流させるEGRシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたEGRシステムでは、エンジンの排気圧が低い場合でも、EGR流路上に配置されたEGRポンプによってEGRガスを加圧することで、EGRガスを還流させることが図られている。
特開2001−73884号公報
上記EGRシステムでは、エンジンの運転条件等によっては排気圧が十分に高くなることから、EGRガスのエネルギを利用して発電を行うことも考えられる。そこで、近年のEGRシステムにおいては、EGRポンプ兼ジェネレータをEGR流路上に配置し、インペラに連結されたモータでインペラを回転駆動させることによりEGRガスを加圧する加圧機能(EGRポンプとしての機能)だけでなく、EGRガスでインペラを回転駆動させてモータにて発電させる発電機能(EGRジェネレータとしての機能)を実現することが望まれる場合がある。
しかし、通常、EGRガスを加圧するときのインペラ及びモータの回転方向は、EGRガスでインペラを回転駆動させて発電させるときのインペラ及びモータの回転方向に対して逆となる。そのため、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際においては、インペラ及びモータの回転を一度止める必要があり、タイムラグが生じる虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、EGRポンプ兼ジェネレータを備えたEGRシステムにおいて、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減できるEGRシステムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るEGRシステムは、EGRガスが流通するEGR流路と、EGR流路に配されたインペラ、及びインペラに連結されたモータを有するEGRポンプ兼ジェネレータと、EGR流路に含まれ、EGRガスをインペラへ導く第1流路と、EGR流路に第1流路とは別で含まれ、EGRガスをインペラへ導く第2流路と、第1流路又は第2流路の何れかにEGRガスを選択的に流通させる流路切換部と、を備え、流路切換部によりEGRガスが第1流路に流通されてインペラへ導かれた場合、モータによりインペラが所定回転方向に回転駆動されることで、当該EGRガスが加圧され、流路切換部によりEGRガスが第2流路に流通されてインペラへ導かれた場合、当該EGRガスによりインペラが所定回転方向に回転駆動されることで、モータにて発電される。
このEGRシステムでは、第1流路にEGRガスを流通させ、モータによりインペラを所定回転方向に回転駆動させることでEGRガスが加圧される。また、第2流路にEGRガスを流通させ、EGRガスによりインペラを同一の所定回転方向に回転駆動させることでモータにて発電する。すなわち、インペラ及びモータの回転を止めることなく同一の所定回転方向に回転させたまま、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とをスムーズに切り換えることができる。したがって、EGRポンプ兼ジェネレータを備えたEGRシステムにおいて、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減することができる。
本発明に係るEGRシステムにおいて、第1流路又は第2流路の何れか一方は、EGRガスをインペラへインペラの軸線方向に沿って導入させ、第1流路又は第2流路の何れか他方は、EGRガスをインペラへインペラの回転方向に沿って導入させてもよい。このような構成により、上記作用効果を好適に実現することができる。
本発明に係るEGRシステムは、流路切換部及びモータを制御する制御部を更に備え、制御部は、モータを回転駆動させるポンプ運転制御又はモータにて発電させる発電運転制御の何れかを、EGR流路におけるインペラの上流側と下流側との差圧に基づいて選択的に実行し、ポンプ運転制御においては、第1流路にEGRガスが流通するように流路切換部を制御すると共に、インペラが所定回転方向に回転駆動するようにモータを制御することにより、当該EGRガスを加圧させ、発電運転制御においては、第2流路にEGRガスが流通するように流路切換部を制御することにより、当該EGRガスでインペラを所定回転方向に回転駆動させてモータにて発電させてもよい。この場合、インペラの上流側と下流側との差圧に基づいて、加圧機能と発電機能とを切り換えることが可能となる。
また、第2流路上に設けられた遮断弁を更に備え、遮断弁は、第1流路に流通されてインペラへ導かれたEGRガスが第2流路を介してEGR流路を逆流しないように、第2流路を遮断してもよい。これにより、EGRガスが第1流路からインペラに導入されて加圧された場合に、当該EGRガスが第2流路を介して逆流してしまうことを抑制できる。
本発明によれば、EGRポンプ兼ジェネレータを備えたEGRシステムにおいて、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減することができる。
実施形態に係るEGRシステムを備えるエンジンを示す図である。 (a)ポンプ運転制御時におけるEGRシステムを示す概略構成図である。(b)発電運転制御時におけるEGRシステムを示す概略構成図である。 (a)ポンプ運転制御時におけるインペラの動作を説明するための概略平断面図である。(b)発電運転制御時におけるインペラの動作を説明するための概略平断面図である。 (a)ポンプ運転制御時におけるインペラの動作を説明するための概略斜視図である。(b)発電運転制御時におけるインペラの動作を説明するための概略斜視図である。 運転条件マップの一例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るEGRシステムを備えるエンジンを示す図である。図2は、EGRシステムを示す概略構成図である。図3は、インペラの動作を説明するための概略平断面図である。図4は、インペラの動作を説明するための概略斜視図である。図1〜図4に示すように、本実施形態に係るEGRシステム1は、例えば車両におけるディーゼルエンジン等のエンジン20に搭載されるものであり、エンジン20の排気ガスの少なくとも一部をEGRガスとして吸気側へ還流させる。
エンジン20は、1又は複数の気筒(図示する例では、6気筒)を備えている。エンジン20としては、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンであってもよい。また、適用される車両は限定されるものではなく、例えばトラック、バス、若しくは重機等の大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両、又は軽車両等であってもよい。
エンジン20は、二段過給システムを備えており、具体的には、低圧段コンプレッサ22及び低圧段タービン23を有する低圧段ターボチャージャ21と、高圧段コンプレッサ25及び高圧段タービン26を有する高圧段ターボチャージャ24と、を備えている。エンジン20の吸気側において、低圧段コンプレッサ22で圧縮された空気は、インタークーラ27で冷却された後、高圧段コンプレッサ25で更に圧縮される。高圧段コンプレッサ25で圧縮された空気は、アフタークーラ28で冷却され、吸気管29を介してエンジン20の各気筒に吸気される。
EGRシステム1は、高圧段ターボチャージャ24の高圧段タービン26通過前の高圧の排気ガスを吸気側に還流するHPL(High Pressure Loop)方式のものであり、EGR流路2、流路切換バルブ(流路切換部)3、EGRクーラ4、EGRバルブ5、EGRポンプ兼ジェネレータ6、遮断弁9、及び制御部10を有している。
EGR流路2は、その一端側が排気管30に接続されていると共に、その他端側が吸気管29におけるアフタークーラ28の下流側に接続されている。このような構成により、EGR流路2は、EGRガスを排気管30から吸気管29へ還流させる。また、EGR流路2は、その途中に、分岐部11を介して分岐する第1流路12及び第2流路13を含んでいる。第1流路12及び第2流路13は、その下流側で後述のハウジング14にそれぞれ接続されている。
流路切換バルブ3は、分岐部11に配置され、EGR流路2を流通するEGRガスを第1流路12又は第2流路13の何れかに選択的に流通させる。流路切換バルブ3が第1流路12を選択している場合、EGRガスは第1流路12を流通し、流路切換バルブ3が第2流路13を選択している場合、EGRガスは第2流路13を流通する。流路切換バルブ3としては、例えば三方弁等の切換弁が用いられている。
EGRクーラ4は、EGRガスを冷却するものであり、EGR流路2上に設けられている。図示する例では、EGR流路2におけるハウジング14の上流側に設けられているが、下流側に設けられていてもよい。EGRクーラ4としては、特に限定されず、様々なEGRクーラを用いることができる。
EGRバルブ5は、その開閉によってEGRガスの吸気管29への還流を許容又は停止する。EGRバルブ5としては、特に限定されないが、例えばバタフライ弁等を適用することができる。図示する例では、EGRバルブ5は、EGR流路2におけるハウジング14の下流側に設けられているが、ハウジング14の上流側に設けられていてもよい。
EGRポンプ兼ジェネレータ6は、モータ7及びインペラ8を含んで構成されている。EGRポンプ兼ジェネレータ6は、モータ7によりインペラ8が回転駆動されてEGRガスを加圧するEGRポンプとしての加圧機能と、EGRガスによりインペラ8が回転駆動されてモータ7にて発電するEGRジェネレータとしての発電機能と、の両方の機能を有する。
モータ7は、蓄電池(不図示)等から給電されてインペラ8を回転駆動する。また、モータ7は、インペラ8によって回転駆動されることで発電する。モータ7としては、特に限定されず、様々なモータを用いることができる。モータ7は、その回転軸7aが、ハウジング14の壁を貫通してハウジング14内まで延びてインペラ8に連結している。
インペラ8は、その軸線Lがモータ7の回転軸7aと同軸となるように、当該回転軸7aの端部に固定されている。インペラ8は、軸線L視において、頂部8a側から側部8b側に放射状に延びる複数のブレード18を含んでいる。インペラ8は、例えばラジアルインペラであり、その軸線Lを含む断面が略台形となる傘型外形に形成されている。なお、ラジアルインペラとして、混流形インペラ等を適用してもよい。インペラ8は、EGR流路2に配されており、具体的には、EGR流路2上に設けられたハウジング14内に、ハウジング14の内壁面14aとの間に微小な隙間Gを有して収納されている。
ハウジング14は、EGR流路2に配されたインペラ8を収納する。ハウジング14は、第1流路12が接続される第1流入口15と、第2流路13が接続される第2流入口16と、EGR流路2における吸気管29側が接続される流出口17と、を含んでいる。
第1流入口15は、第1流路12を流通するEGRガスを、ハウジング14内におけるインペラ8の頂部8a側へ流入させる。第2流入口16は、第2流路13を流通するEGRガスを、インペラ8の側部8b側に対して回転方向A1に沿って当たるようにハウジング14内へ流入させる。流出口17は、インペラ8の側部8b側から流出するEGRガスをハウジング14外へ流出させる。
図示する例では、第1流入口15は、インペラ8の頂部8aに向けて開口されている。第2流入口16は、インペラ8外周の接線方向に沿う方向に開口されている。流出口17は、インペラ8外周の接線方向に沿う方向に開口されている。また、流出口17は、第2流入口16に対して、回転方向A1に沿って離れて且つ対向しない位置に設けられている。
図3(a)及び図4(a)に示すように、インペラ8は、モータ7により回転駆動されている場合、第1流入口15を介してハウジング14内に導入されたEGRガスを、頂部8aから吸い込むと共に加圧して側部8bから吐出する。一方、図3(b)及び図4(b)に示すように、インペラ8は、モータ7により回転駆動されていない場合において、第2流入口16を介してハウジング14内に導かれたEGRガスによって回転方向A1に回転駆動される。このとき、当該EGRガスは、インペラ8の側部8bの外周付近を、ブレード18に当たりながらインペラ8の回転方向A1に沿って周回するように進行した後、流出口17を介してハウジング14外へ流出する。
なお、インペラ8は、モータ7により回転駆動されていない場合において、インペラ8の頂部8aに第1流入口15を介してEGRガスを導いても、回転方向A1及びその逆の回転方向の何れの方向にも回転しない。
遮断弁9は、第2流路13に設けられている。遮断弁9は、EGRガスがEGR流路2を逆流することを抑制する。具体的には、遮断弁9は、EGRガスが第1流路12を流通する場合に制御部10により閉弁され、EGRガスがハウジング14から第2流路13を介してEGR流路2を逆流することを抑制する。遮断弁9としては、特に限定されず、様々な遮断弁9を用いることができる。なお、遮断弁9として、例えば逆止弁を用いる場合もあり、この場合には、遮断弁9の開閉を制御する必要がないため、制御及び構造が簡易となると共に、遮断弁9の開閉の遅れによるEGRガスの逆流を抑制できる。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。制御部10は、流路切換バルブ3、モータ7、及び遮断弁9に電気的に接続されており、流路切換バルブ3の切り換え、モータ7の回転駆動、及び遮断弁9の開閉を制御する。
制御部10は、モータ7を回転駆動させるポンプ運転制御又はモータ7で発電させる発電運転制御の何れかの制御を、EGR流路2におけるインペラ8の上流側と下流側との差圧に基づいて選択的に実行する。当該差圧はエンジン回転数及びエンジン負荷に対して相関関係を有することから、本実施形態の制御部10は、エンジン回転数及びエンジン負荷に基づいて、ポンプ運転制御又は発電運転制御の何れかを選択する。具体的には、制御部10は、エンジン回転数及びエンジン負荷に基づく後述の運転条件マップを用いて、ポンプ運転制御又は発電運転制御の何れかを選択する。
制御部10は、ポンプ運転制御において、第1流路12にEGRガスが流通するように流路切換バルブ3を制御すると共に、インペラ8が所定の回転方向A1に回転駆動するようにモータ7を制御し、当該EGRガスを加圧させる。一方、制御部10は、発電運転制御において、第2流路13にEGRガスが流通するように流路切換バルブ3を制御し、当該EGRガスによりインペラ8を上記の回転方向A1と同一の回転方向A1に回転駆動させてモータ7にて発電させる。
図5は、運転条件マップの一例を示す図である。図5に示す運転条件マップは、横軸がエンジン回転数、縦軸がエンジン負荷を示している。この運転条件マップは、境界線B1,B2で仕切られるように設定された領域R1,R2を備えている。領域R1におけるエンジン回転数及びエンジン負荷の状態は、インペラ8の下流側のEGRガス圧力(吸気圧)が上流側のEGRガス圧力(排気圧)よりも高い状態に対応する。エンジン20のエンジン回転数及びエンジン負荷が領域R1の範囲に該当する場合に、制御部10によりポンプ運転制御が選択されて実行される。領域R2におけるエンジン回転数及びエンジン負荷の状態は、インペラ8の下流側のEGRガス圧力(吸気圧)が上流側のEGRガス圧力(排気圧)よりも低い状態に対応する。エンジン20のエンジン回転数及びエンジン負荷が領域R2の範囲に該当する場合に、制御部10により発電運転制御が選択されて実行される。
ここでの運転条件マップでは、領域R1は、エンジン負荷の高負荷側に広がる傾向があり、領域R2は、エンジン負荷の低負荷側に広がる傾向がある。また、領域R2は、エンジン回転数の高回転側(図5中の右側)においては、低回転側と比較して、エンジン負荷の高負荷側(図5中の上側)まで広がる傾向がある。境界線B1は、例えばエンジン20のアイドリング回転数に基づき画定される。境界線B2は、エンジン20の吸気圧及び排気圧の差圧に加えて、エンジンの過渡性能、及び排気ガスの脈動等に基づき画定される。運転条件マップは、例えば実測値に基づき設定してもよく、或いは計算値に基づき設定してもよい。
続いて、EGRシステム1の動作について説明する。
まず、制御部10は、図示しない各種センサからエンジン回転数及びエンジン負荷のデータを取得する。当該データに基づき、上述の運転条件マップを用いてエンジン20が領域R1又は領域R2の何れの状態であるかを判定し、ポンプ運転制御又は発電運転制御の何れを実行するかを選択する。
ポンプ運転制御を実行する場合、制御部10は、第1流路12にEGRガスが流通するように流路切換バルブ3を制御する(図2(a)参照)。これにより、図3(a)及び図4(a)に示すように、EGR流路2を流通するEGRガスは、分岐部11で第1流路12側に流れ、インペラ8の軸線方向A2に沿って導かれて、第1流入口15からハウジング14内へ流入する。これにより、EGRガスは、インペラ8の頂部8a付近へ流入する。
これと共に、制御部10は、モータ7を回転駆動し、インペラ8を回転駆動させる。また、制御部10は、遮断弁9を閉弁させる。これにより、EGRガスは、インペラ8における頂部8a側から側部8b側へ流れて加圧され、流出口17を介してハウジング14外へ流出する。以上により、EGRポンプ兼ジェネレータ6は、EGRポンプとしての加圧機能を発揮する。このように、EGRポンプ兼ジェネレータ6をEGRポンプとして機能させることにより、排気圧が吸気圧と比較して低い場合であってもEGRを行うことが可能となり、ポンピングロスの増大による燃費の増加を抑制することができる。
他方、発電運転制御を実行する場合、制御部10は、第2流路13にEGRガスが流通するように流路切換バルブ3を制御する(図2(b)参照)。これにより、図3(b)及び図4(b)に示すように、EGR流路2を流通するEGRガスは、分岐部11において第1流路12側への流れが停止すると共に、第2流路13側へ流れ、ハウジング14の第2流入口16からハウジング14内へ流入する。これにより、EGRガスは、インペラ8の側部8b付近へ流入する。
また、制御部10は、モータ7への給電を停止状態とする。これにより、モータ7はインペラ8に対して回転駆動力を付与しなくなるが、EGRガスは、インペラ8の側部8b側に対して、インペラ8の回転方向A1に沿ってブレード18に当たりながら回転方向A1に周回するように進行し、流出口17を介してハウジング14外へ流出する。これにより、EGRガスによってインペラ8を回転方向A1に回転駆動させて、モータ7を回転駆動させ、その結果、モータ7にて発電される。以上により、EGRポンプ兼ジェネレータ6は、EGRジェネレータとしての発電機能を発揮する。このように、EGRポンプ兼ジェネレータ6をEGRジェネレータとして機能させることにより、エンジン20は、燃費低減効果を得ることができる。
ここで、図3及び図4に示すように、EGRポンプ兼ジェネレータ6がEGRポンプとして機能する場合と、EGRジェネレータとして機能する場合とで、EGRガスがインペラ8へ流入する流路、及びEGRガスがインペラ8の頂部8a又は側部8bに沿って流れる経路が異なる。このような構成により、インペラ8によってEGRガスを加圧する場合と、EGRガスによってインペラ8が回転駆動される場合とで、EGRポンプ兼ジェネレータ6は同一の所定回転方向A1に回転することができる。
従って、制御部10においてポンプ運転制御から発電運転制御に切り換える場合、モータ7がインペラ8を所定回転方向A1に回転駆動させている状態から、EGRポンプ兼ジェネレータ6の回転を止めることなく、EGRガスによってインペラが同一の所定回転方向A1に回転駆動される状態に切り換えることができる。これにより、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを、細かく、且つ、スムーズに切り換えることが可能となる。また、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減することができる。
同様に、制御部10において発電運転制御からポンプ運転制御に切り換える場合、EGRガスによってインペラ8が所定回転方向A1に回転駆動される状態から、EGRポンプ兼ジェネレータ6の回転を止めることなく、モータ7がインペラ8を同一の所定回転方向A1に回転駆動させる状態に切り換えることができる。これにより、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを、細かく、且つ、スムーズに切り換えることが可能となる。また、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減することができる。
以上、本実施形態に係るEGRシステム1によれば、インペラ8及びモータ7の回転を止めることなく同一の所定回転方向A1に回転させたまま、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とをスムーズに切り換えることができる。したがって、EGRポンプ兼ジェネレータ6を備えたEGRシステム1において、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換える際のタイムラグを低減することができ、当該切換えに係る応答性を高めることが可能となる。
本実施形態では、第1流路12又は第2流路13の何れか一方は、EGRガスをインペラ8へインペラ8の軸線方向A2に沿って導入させ、第1流路12又は第2流路13の何れか他方は、EGRガスをインペラ8へインペラ8の回転方向A1に沿って導入させる。このような構成により、上記作用効果を好適に実現することができる。
本実施形態では、運転条件マップを参照し、吸気圧が排気圧より高い状態に対応する領域R1、又は、吸気圧が排気圧より低い状態に対応する領域R2の何れにエンジンの運転条件が該当するかによって、ポンプ運転制御又は発電運転制御の何れを実行するかが選択される。すなわち、EGR流路2におけるインペラ8の上流側と下流側との差圧に基づいて、EGRガスの加圧機能とEGRガスによる発電機能とを切り換えることができる。また、上述したように、運転条件マップはエンジンの過渡性能及び排気ガスの脈動等に更に基づき設定されることから、ポンプ運転制御と発電運転制御とを、当該差圧だけでなくエンジンの過渡性能及び排気ガスの脈動等も考慮した好適なタイミングで切り換えることが可能となる。
また、第2流路13上に設けられた遮断弁9を更に備え、遮断弁9は、第1流路12にEGRガスが流通される際に第2流路13を遮断する。これにより、EGRガスが第1流路12からインペラ8に導入されて加圧された場合に、当該EGRガスが第2流路13を介して逆流してしまうことを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、上記実施形態において、EGRシステム1はHPL方式のものとしたが、低圧段ターボチャージャ21の低圧段タービン23通過後の低圧の排気ガスを吸気側に還流するLPL(Low Pressure Loop)方式のものであってもよい。
上記実施形態では、第1流路12がEGRガスをインペラ8へ軸線方向A2に沿って導入させ、第2流路13がEGRガスをインペラ8へ回転方向A1に沿って導入させたが、EGRガスをインペラ8へ導入させる流路構成は特に限定されるものではない。例えば、第2流路がインペラの軸線方向に沿って導入させ、第1流路がインペラの回転方向に沿って導入させてもよい。要は、第1流路は、EGRガスの加圧機能を発揮させる際にEGRガスをインペラへ導入するものであればよく、第2流路は、EGRガスによる発電機能を発揮させる際にEGRガスをインペラへ導入するものであればよい。
上記実施形態では、EGR流路におけるインペラの上流側と下流側との差圧に基づいてポンプ運転制御又は発電運転制御を選択的に実行する一態様として、図5に示す運転条件マップを用いてポンプ運転制御又は発電運転制御の何れかを選択したが、これとは異なる運転条件マップを用いてもよい。例えば、エンジン回転数及びエンジン負荷に加えて、エンジン20の排気圧、吸気圧等にも基づいた運転条件マップを用いてもよい。この場合、例えば車種等に応じて、より好適なタイミングでポンプ運転制御と発電運転制御とを切り換えることができる。
1…EGRシステム、2…EGR流路、3…流路切換バルブ(流路切換部)、6…EGRポンプ兼ジェネレータ、7…モータ、8…インペラ、12…第1流路、13…第2流路。

Claims (4)

  1. EGRガスが流通するEGR流路と、
    前記EGR流路に配されたインペラ、及び前記インペラに連結されたモータを有するEGRポンプ兼ジェネレータと、
    前記EGR流路に含まれ、前記EGRガスを前記インペラへ導く第1流路と、
    前記EGR流路に前記第1流路とは別で含まれ、前記EGRガスを前記インペラへ導く第2流路と、
    前記第1流路又は前記第2流路の何れかに前記EGRガスを選択的に流通させる流路切換部と、を備え、
    前記流路切換部により前記EGRガスが前記第1流路に流通されて前記インペラへ導かれた場合、前記モータにより前記インペラが所定回転方向に回転駆動されることで、当該EGRガスが加圧され、
    前記流路切換部により前記EGRガスが前記第2流路に流通されて前記インペラへ導かれた場合、当該EGRガスにより前記インペラが前記所定回転方向に回転駆動されることで、前記モータにて発電される、EGRシステム。
  2. 前記第1流路又は前記第2流路の何れか一方は、前記EGRガスを前記インペラへ前記インペラの軸線方向に沿って導入させ、
    前記第1流路又は前記第2流路の何れか他方は、前記EGRガスを前記インペラへ前記インペラの回転方向に沿って導入させる、請求項1に記載のEGRシステム。
  3. 前記流路切換部及び前記モータを制御する制御部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記モータを回転駆動させるポンプ運転制御又は前記モータにて発電させる発電運転制御の何れかを、前記EGR流路における前記インペラの上流側と下流側との差圧に基づいて選択的に実行し、
    前記ポンプ運転制御においては、前記第1流路に前記EGRガスが流通するように前記流路切換部を制御すると共に、前記インペラが前記所定回転方向に回転駆動するように前記モータを制御することにより、当該EGRガスを加圧させ、
    前記発電運転制御においては、前記第2流路に前記EGRガスが流通するように前記流路切換部を制御することにより、当該EGRガスで前記インペラを前記所定回転方向に回転駆動させて前記モータにて発電させる、請求項1又は2に記載のEGRシステム。
  4. 前記第2流路上に設けられた遮断弁を更に備え、
    前記遮断弁は、前記第1流路に流通されて前記インペラへ導かれた前記EGRガスが前記第2流路を介して前記EGR流路を逆流しないように、前記第2流路を遮断する、請求項1〜3の何れか一項に記載のEGRシステム。
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