JP2016113397A - カルバゾール化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

カルバゾール化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、および有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

【課題】有機EL素子の正孔輸送材料として発光効率を向上させる化合物の提供。
【解決手段】式(1)で表されるカルバゾール化合物。
Figure 2016113397

(R〜Rは各々独立にH、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキル或いはアリール置換シリル基、アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基;Ar〜Arは各々独立にアルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基;L及びLは各々独立に単結合、又はアリーレン基)
【選択図】図1

Description

本発明は、カルバゾール化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、および有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス(Organic Electroluminescence:有機EL)表示装置の開発が進められている。また、有機EL表示装置に使用される自発光型の発光素子である有機EL素子(Organic Electroluminescence Device)の開発も盛んに行われている。
有機EL素子の構造としては、例えば、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層および陰極を順に積層した構造が知られている。このような有機EL素子では、まず、陽極および陰極から注入された正孔および電子が発光層中において再結合することで励起子を生成し、続いて、生成された励起子が基底状態に遷移することにより発光が行われる。
ここで、有機EL素子の性能を向上させるために、各層の材料として様々な化合物が検討されている。例えば、特許文献1〜4には、有機EL素子の正孔輸送材料として使用可能なカルバゾール(carbazole)化合物が開示されている。
国際公開第2005/090512号 国際公開第2009/061156号 国際公開第2011/102112号 国際公開第2011/024451号
しかし、特許文献1〜4に開示されたカルバゾール化合物を用いた有機EL素子は、発光効率が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、有機EL素子の発光効率を向上させることが可能な、新規かつ改良されたカルバゾール化合物、該カルバゾール化合物を含む有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、および該カルバゾール化合物を含む有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、下記一般式(1)で表されるカルバゾール化合物が提供される。
Figure 2016113397
上記一般式(1)において、
〜Rは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリール置換シリル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基であり、
Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基であり、
およびLは、互いに独立して、単結合、または置換もしくは無置換のアリーレン基である。
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
前記LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基であってもよい。
Figure 2016113397
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基であってもよい。
Figure 2016113397
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記LおよびLのうち少なくとも一方は、置換または無置換の以下のいずれかの連結基であってもよい。
Figure 2016113397
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記Ar〜Arは、互いに独立して、置換または無置換の以下のいずれかのアリール基またはヘテロアリール基であってもよい。
Figure 2016113397
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記Ar〜Arの環形成炭素数は、14以下であってもよい。
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記R〜Rは、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、シアノ基、メチル基、またはフェニル基であってもよい。
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記カルバゾール化合物の分子量は、500以上1000以下であってもよい。
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記カルバゾール化合物は、下記で示す化合物1、2、9、11〜13のうちのいずれかであってもよい。
Figure 2016113397
この観点によれば、このようなカルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記のカルバゾール化合物を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料が提供される。
この観点によれば、このような有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を用いた有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、上記有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を用いた、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
この観点によれば、発光効率の向上した有機EL素子が提供される。
以上説明したように本発明によれば、有機EL素子の発光効率を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る有機EL素子の一例を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明の一実施形態に係るカルバゾール化合物>
まず、本発明の一実施形態に係るカルバゾール化合物について説明する。本実施形態に係るカルバゾール化合物は、下記の一般式(1)で表される化合物である。
Figure 2016113397
上記一般式(1)において、
〜Rは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン(halogen)原子、ヒドロキシ(hydroxy)基、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、アルコキシ(alkoxy)基、アリールオキシ(aryloxy)基、アルキルもしくはアリール置換シリル(silyl)基、置換もしくは無置換のアルキル(alkyl)基、置換もしくは無置換のアリール(aryl)基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール(heteroaryl)基であり、
Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基であり、
およびLは、互いに独立して、単結合、または置換もしくは無置換のアリーレン(arylene)基である。
本実施形態に係るカルバゾール化合物は、一般式(1)で表すように、アリールアミノ基が直接またはリンカー(linker)を介してカルバゾール環の4位および9位に置換した化合物であり、有機EL素子の正孔輸送材料として好適に用いることができる。
具体的には、本実施形態に係るカルバゾール化合物では、アリールアミノ基がカルバゾール環の4位および9位に置換しているため、HOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)およびLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)のバンドギャップ(bandgap)が大きくなる。これにより、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、正孔輸送能、および発光層から正孔輸送層側への電子流入を抑制する機能(電子阻止能)が向上するため、有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
より具体的には、本実施形態に係るカルバゾール化合物では、アリールアミノ(arylamino)基がカルバゾール環の9位に置換しているため、窒素原子の孤立電子対同士の電子反発によってLUMOのエネルギー(energy)準位が浅く(エネルギー準位の絶対値が小さく)なる。これにより、電子阻止能が向上するため、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、発光層から正孔輸送層側に流入する電子の量を減少させ、発光に寄与しない無効な電流を減少させることができる。
また、本実施形態に係るカルバゾール化合物では、アリールアミノ基がカルバゾール環の4位に置換しているため、立体障害によってカルバゾール環とアリールアミノ基とのねじれ角が増大する。これにより、HOMOおよびLUMOのバンドギャップが拡大するため、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、発光層で生じた励起子が正孔輸送層側へ流入することを効率的に阻止し、発光効率を向上させることができる。
本実施形態に係るカルバゾール化合物は、正孔輸送材料として好適な特性を有するため、有機EL素子の発光層と陽極との間に配置された層の少なくとも1つ以上に含まれることが好ましい。具体的には、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、有機EL素子の正孔輸送層に含まれることが好ましい。
特に、青色発光の有機EL素子では、より高い正孔輸送能および電子阻止能が正孔輸送層に対して求められる。そのため、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、青色発光の有機EL素子に対して、より好適に用いることができる。
なお、電子阻止能を効果的に機能させるためには、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、発光層近傍の層に含まれることが好ましく、発光層と隣接する層に含まれることがより好ましい。
ただし、有機EL素子において、本実施形態に係るカルバゾール化合物が含まれる層は、上記例示に限定されない。例えば、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、有機EL素子の陽極および陰極に挟まれた有機層のいずれに含まれていてもよい。
ここで、一般式(1)において、LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基であることが好ましい。すなわち、LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、無置換の以下のいずれかの連結基、または、任意の置換基で置換された以下のいずれかの連結基であることが好ましい。
Figure 2016113397
また、LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基であることがより好ましい。すなわち、LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、無置換の以下のいずれかの連結基、または、任意の置換基で置換された以下のいずれかの連結基であることが好ましい。
Figure 2016113397
さらに、LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、またはカルバゾール環に対する結合の位置とアリールアミノ基に対する結合の位置とがパラ(para)配位になっている連結基であることが最も好ましい。具体的には、LおよびLのうち少なくとも一方は、置換または無置換の以下のいずれかの連結基であってもよい。すなわち、LおよびLのうち少なくとも一方は、無置換の以下のいずれかの連結基、または、任意の置換基で置換された以下のいずれかの連結基であってもよい。
Figure 2016113397
およびLのうち少なくとも一方が、上記のような連結基または単結合である場合、本実施形態に係るカルバゾール化合物では、カルバゾール環とアリールアミノ基とのねじれ角がさらに増大する。これにより、HOMOおよびLUMOのバンドギャップがさらに拡大するため、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、正孔輸送能および電子阻止能をさらに向上させることができる。
また、一般式(1)において、Ar〜Arは、互いに独立して、置換または無置換の以下のいずれかのアリール基またはヘテロアリール基であるであることが好ましい。すなわち、Ar〜Arは、互いに独立して、無置換の以下のいずれかのアリール基もしくはヘテロアリール基、または任意の置換基で置換された以下のいずれかのアリール基もしくはヘテロアリール基であることが好ましい。
Figure 2016113397
Ar〜Arが上記のような置換基である場合、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、正孔輸送能をさらに向上させることができるため、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
なお、Ar〜Arは、環形成炭素数14以下のアリール基またはヘテロアリール基であることがより好ましい。例えば、Ar〜Arは、互いに独立して、フェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、およびナフチル(naphthyl)基のいずれかであってもよい。
これは、カルバゾール化合物の分子量が過大となった場合、蒸着プロセス(process)における成膜性が低下する可能性があるためである。そのため、Ar〜Arは、分子量が小さい置換基であることが好ましく、具体的には、環形成炭素数14以下のアリール基またはヘテロアリール基であることが好ましい。なお、Ar〜Arの環形成炭素数の下限値は、特に制限されないが、アリール基であれば6以上、ヘテロアリール基であれば1以上であってもよい。
また、本実施形態に係るカルバゾール化合物の分子量としては、500以上1000以下であることが好ましい。本実施形態に係るカルバゾール化合物の分子量が1000を超える場合、上述したように、蒸着プロセスにおける成膜性が低下する可能性があるため、好ましくない。また、本実施形態に係るカルバゾール化合物の分子量が500未満である場合、耐熱性が低下するため、好ましくない。
また、一般式(1)において、R〜Rは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリール置換シリル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基などのいかなる置換基であってもよい。具体的には、R〜Rは、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、シアノ基、メチル基、またはフェニル基であってもよい。
ここで、上述した本実施形態に係るカルバゾール化合物の具体例である化合物1〜28の構造式を以下に示す。また、以下で示す化合物1〜28のうち、特に、化合物1、2、9、11〜13が正孔輸送材料として好ましい。ただし、本実施形態に係るカルバゾール化合物が以下の化合物に限定されるわけではない。
Figure 2016113397
Figure 2016113397
以上にて、本実施形態に係るカルバゾール化合物について詳細に説明した。本実施形態に係るカルバゾール化合物は、極めて大きいバンドギャップを有するため、高い正孔輸送能および電子阻止能を有することができる。よって、本実施形態に係るカルバゾール化合物を正孔輸送材料として用いることにより、有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
なお、本明細書において、アリール基とは、例えば、フェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ターフェニル(terphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、アントリル(anthryl)基、フェナントレニル(phenanthrenyl)基、フルオレニル(fluorenyl)基、インデニル(indenyl)基、ピレニル(pyrenyl)基、フルオランテニル(fluoranthenyl)基、トリフェニレニル(triphenylenyl)基などを示す。また、アリーレン基とは、前述のアリール基からさらに1つの水素を置換した二価基を示す。
また、本明細書において、ヘテロアリール基とは、例えば、ピラジニル(pyrazinyl)基、ピロリル(pyrrolyl)基、ピリジル(pyridyl)基、ピリミジル(pyrimidyl)基、ピリダジル(pyridazyl)基、ピラジル(pyrazinyl)基、フラニル(furanyl)基、ピラニル(pyranyl)基、チエニル(thienyl)基、キノリル(quinolyl)基、イソキノリル(isoquinolyl)基、ベンゾフラニル(benzofuranyl)基、ベンゾチエニル(benzothienyl)基、インドリル(indolyl)基、ベンゾオキサゾリル(benzoxazolyl)基、ベンゾチアゾリル(benzothiazolyl)基、キノキサリル(quinoxalyl)基、ベンゾイミダゾリル(benzoimidazolyl)基、ピラゾリル(pyrazolyl)基、テトラゾリル(tetrazolyl)基、イミダゾリル(imidazolyl)基、オキサゾリル(oxazolyl)基、イソオキサゾリル(isoxazolyl)基、チアゾリル(thiazolyl)基、イソチアゾリル(isothiazolyl)基、カルバゾリル(carbazolyl)基、ジベンゾフラニル(dibenzofuranyl)基、およびジベンゾチエニル(dibenzothienyl)基などを示す。
さらに、本明細書において、アルキル基とは、例えば、メチル(methyl)基、エチル(ethyl)基、プロピル(propyl)基、ブチル(butyl)基、オクチル(octyl)基、デシル(decyl)基、ペンタデシル(pentadecyl)基等の直鎖状アルキル基、およびt−ブチル基等の分枝状アルキル基などを示す。
<2.本発明の一実施形態に係る有機EL素子>
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係るカルバゾール化合物を用いた有機EL素子について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る有機EL素子の一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る有機EL素子100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔注入層130と、正孔注入層130上に配置された正孔輸送層140と、正孔輸送層140上に配置された発光層150と、発光層150上に配置された電子輸送層160と、電子輸送層160上に配置された電子注入層170と、電子注入層170上に配置された第2電極180とを備える。
本実施形態に係るカルバゾール化合物は、例えば、正孔輸送層140に含まれてもよい。ただし、本実施形態に係るカルバゾール化合物が含まれる層は、上記に限定されない。例えば、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、第1電極120と第2電極180との間のいずれかの有機層に含まれていてもよい。
基板110は、一般的な有機EL素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110は、ガラス(glass)基板、半導体基板、または透明なプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
基板110上には、第1電極120が形成される。第1電極120は、例えば、陽極であり、金属、合金、または導電性化合物等のうち仕事関数が大きいものによって透過型電極として形成される。具体的には、第1電極120は、透明であり、導電性に優れる酸化インジウムスズ(In−SnO:ITO)、酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)等で形成されてもよい。また、第1電極120は、上記透明導電膜に対して、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)などを積層した反射型電極として形成されてもよい。
第1電極120上には、正孔注入層130が形成される。正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする機能を備えた層であり、例えば、約10nm〜約150nmの厚さにて形成される。正孔注入層130は、例えば、以下の構造式で表される化合物等にて形成されてもよい。
Figure 2016113397
また、正孔注入層130は、公知の正孔注入材料にて形成されてもよい。正孔注入層130を形成する公知の正孔注入材料としては、例えば、トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトン(TPAPEK)、4−イソプロピル−4’−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(PPBI)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(DNTPD)、銅フタロシアニン(copper phthalocyanine)等のフタロシアニン化合物、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)、4,4’,4”−トリス{N,Nジフェニルアミノ}トリフェニルアミン(TDATA)、4,4’,4”−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(Pani/DBSA)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/カンファースルホン酸(Pani/CSA)、およびポリアニリン/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PANI/PSS)等を挙げることができる。
正孔注入層130上には、正孔輸送層140が形成される。正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を備えた層であり、例えば、約10nm〜約150nmの厚さにて形成される。なお、正孔輸送層140は複数層にて形成されてもよい。
ここで、正孔輸送層140は、本実施形態に係るカルバゾール化合物で形成される。また、本実施形態に係るカルバゾール化合物が他の層に含まれる場合、正孔輸送層140は、公知の正孔輸送材料にて形成されてもよい。公知の正孔輸送材料としては、例えば、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、N−フェニルカルバゾール(N−phenylcarbazole)、ポリビニルカルバゾール(polyvinylcarbazole)などのカルバゾール誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(TPD)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(TCTA)、およびN,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(NPB)等を挙げることができる。
正孔輸送層140上には、発光層150が形成される。発光層150は、蛍光、りん光等によって光を発する層であり、例えば、約10nm〜約60nmの厚さにて形成される。発光層150は、例えば、ドーパント(dopant)材料およびホスト(host)材料の混合層として形成されてもよい。具体的には、発光層150は、ドーパント材料をホスト材料の総質量に対して0.1〜50質量%でドープ(dope)した混合層として形成されてもよい。
ドーパント材料としては、例えば、以下の構造式で表される化合物等を使用することができる。
Figure 2016113397
また、ホスト材料としては、例えば、以下の構造式で表される化合物等を使用することができる。
Figure 2016113397
さらに、発光層150は、公知の発光材料によって形成されてもよい。公知の発光材料としては、例えば、フルオランテン(fluoranthene)誘導体、スチリル(styryl)誘導体、ピレン(pyrene)誘導体、アリールアセチレン(arylacetylene)誘導体、フルオレン(fluorene)誘導体、ペリレン(perylene)誘導体、クリセン(chrysene)誘導体等を挙げることができる。また、発光層150は、好ましくは、スチリル誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、またはアントラセン誘導体によって形成されてもよい。
ここで、例えば、発光層150の発光材料として、下記の一般式(2)で表わされるアントラセン誘導体を用いることも可能である。
Figure 2016113397
上記一般式(2)において、
Arは、互いに独立して、水素原子、重水素原子、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル(alkyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3以上50以下のシクロアルキル(cycloalkyl)基、置換もしくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ(alkoxy)基、置換もしくは無置換の炭素数7以上50以下のアラルキル(aralkyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールオキシ(aryloxy)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールチオ(arylthio)基、置換もしくは無置換の炭素数2以上50以下のアルコキシカルボニル(alkoxycarbonyl)基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール(aryl)基、環形成炭素数5以上50以下のヘテロアリール(heteroaryl)基、置換もしくは無置換のシリル(silyl)基、カルボキシル(carboxyl)基、ハロゲン(halogen)原子、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、またはヒドロキシ(hydroxy)基であり、
nは、1以上10以下の整数である。
具体的には、Arは、互いに独立して、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、フェニルナフチル基、ナフチルフェニル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、インデニル基、ピレニル基、アセトナフテニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、ピリジル基、フラニル基、ピラニル基、チエニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、カルバゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノキサリル基、ベンゾイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジベンゾフラニル基、およびジベンゾチエニル基などであってもよい。また、好ましくは、Arは、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチエニル基などであってもよい。
上記の一般式(2)で表される化合物は、例えば、以下の構造式により表される化合物a−1〜a−12である。ただし、一般式(2)で表される化合物が、以下の化合物a−1〜a−12に限定されるわけではない。
Figure 2016113397
また、発光層150は、例えば、1,4−bis[2−(3−N−ethylcarbazoryl)vinyl]benzene(BCzVB)、4−(di−p−tolylamino)−4’−[(di−p−tolylamino)styryl]stilbene(DPAVB)、N−(4−((E)−2−(6−((E)−4−(diphenylamino)styryl)naphthalen−2−yl)vinyl)phenyl)−N−phenylbenzenamine(N−BDAVBi)などのスチリル誘導体にて形成されてもよい。また、発光層150は、例えば、2,5,8,11−tetra−t−butylperylene(TBPe)などのペリレン誘導体にて形成されてもよく、1,1−dipyrene、1,4−dipyrenylbenzene、1,4−bis(N,N−diphenylamino)pyreneなどのピレン誘導体にて形成されてもよい。ただし、本発明は、上記の例示化合物に限定されるわけではない。
発光層150上には、電子輸送層160が形成される。電子輸送層160は、電子を輸送する機能を備えた層であり、例えば、約15nm〜約50nmの厚さにて形成される。電子輸送層160は、例えば、以下の構造式で表される化合物等にて形成されてもよい。
Figure 2016113397
また、電子輸送層160は、公知の電子輸送材料にて形成されてもよい。公知の電子輸送材料としては、例えば、tris(8−hydroxyquinolinato)aluminium(Alq3)、および含窒素芳香環を有する化合物等を挙げることができる。含窒素芳香環を有する化合物の具体例としては、例えば、1,3,5−tri[(3−pyridyl)−phen−3−yl]benzeneのようなピリジン(pyridine)環を含む化合物、2,4,6−tris(3’−(pyridin−3−yl)biphenyl−3−yl)−1,3,5−triazineのようなトリアジン(triazine)環を含む化合物、2−(4−(N−phenylbenzoimidazolyl−1−ylphenyl)−9,10−dinaphthylanthraceneのようなイミダゾール(imidazole)環を含む化合物等を挙げることができる。
電子輸送層160上には、電子注入層170が形成される。電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備えた層であり、約0.3nm〜約9nmの厚さにて形成される。電子注入層170は、電子注入層170を形成する材料として公知の材料ならば、いずれも使用することができる。例えば、電子注入層170は、リチウム8−キノリナート(Liq)およびフッ化リチウム(LiF)等のLi錯体、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、または酸化バリウム(BaO)等にて形成されてもよい。
電子注入層170上には、第2電極180が形成される。第2電極180は、例えば、陰極であり、金属、合金、または導電性化合物等のうち仕事関数が小さいもので反射型電極として形成される。第2電極180は、例えば、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)等の金属、またはアルミニウム−リチウム(Al−Li)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)等の金属の混合物で形成されてもよい。また、第2電極180は、上記金属材料の20nm以下の薄膜や、酸化インジウムスズ、酸化インジウム亜鉛などの透明導電性膜によって透過型電極として形成されてもよい。
なお、上述した各層は、真空蒸着法、スパッタ(sputter)法、各種塗布法など材料に応じた公知の適切な成膜方法によって形成することができる。第1電極120および第2電極180の間に配置された各有機層は、例えば、各種蒸着法、各種塗布法等で形成することができる。また、第1電極120および第2電極180等の各金属層は、例えば、真空蒸着法、スパッタ法等で形成することができる。
以上、本実施形態に係る有機EL素子100の一例について説明した。本実施形態に係る有機EL素子100は、一般式(1)で表されるカルバゾール化合物を含むことにより、発光効率を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る有機EL素子100の積層構造は、上記例示に限定されない。本実施形態に係る有機EL素子100は、公知の他の積層構造にて形成されてもよい。例えば、有機EL素子100は、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160および電子注入層170のうち1層以上を備えていなくともよく、また、他の層を備えていてもよい。さらに、有機EL素子100の各層は、単層で形成されてもよく、複数層で形成されてもよい。
また、有機EL素子100は、三重項励起子または正孔が電子輸送層160に拡散することを防止するために、正孔輸送層140と発光層150との間に正孔阻止層を備えていてもよい。正孔阻止層は、例えば、オキサジアゾール(oxadiazole)誘導体、トリアゾール(triazole)誘導体、または、フェナントロリン(phenanthroline)誘導体等によって形成することができる。
<3.実施例>
以下では、実施例および比較例を参照しながら、本実施形態に係るカルバゾール化合物、および該カルバゾール化合物を含む有機EL素子について具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも一例であって、本実施形態に係るカルバゾール化合物および有機EL素子が下記の例に限定されるものではない。
[カルバゾール化合物の合成]
まず、本実施形態に係るカルバゾール化合物の合成方法について、上記で例示した化合物12、15の合成方法を示して具体的に説明する。ただし、以下に述べる合成方法はあくまでも一例であって、本実施形態に係るカルバゾール化合物の合成方法が下記の例に限定されるものではない。
(化学物12の合成)
以下の手順によって、本実施形態に係るカルバゾール化合物である化合物12を合成した。
まず、アルゴン(Ar)雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコ(flask)に、4−ブロモ−9H−カルバゾール(4−bromo−9H−carbazole)(3.16g)、4−(ジフェニルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(4−(diphenylamino)phenylboronic acid pinacol ester)(4.77g)、トルエン(toluene)(225ml)、リン酸カリウム(KPO)(4.9g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh)(0.93g)、エタノール(ethanol)(18ml)、水(30ml)を順に加え、90℃で10時間加熱還流した。得られた固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー(flash column chromatography)によって精製し、白色固体の中間体1を得た(4.8g,収率92%)。
次に、アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した中間体1(4.8g)、(3−ブロモビフェニリル)ジフェニルアミン((3−bromobiphenylyl)diphenylamine)(5.3g)、トルエン(200ml)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(Pd(dba))(0.27g)、ナトリウム−t−ブトキシド(t−BuONa)(6.9g)、乾燥トルエン(250ml)、トリ(t−ブチル)ホスフィン(tri(t−buthyl)phosphine)2Mトルエン溶液(0.9ml)を順に加えた後、60℃で12時間撹拌した。反応混合物に水を加えてジクロロメタン(dichloromethane)で抽出し、抽出した有機層を蒸発乾固した。得られた固体をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色固体の目的化合物12を得た(4.3g,収率50%)。
得られた目的化合物に対して、HNMR(1H Nuclear Magnetic Resonance)測定(300MHz,CDCl,ppm)を行ったところ、測定されたケミカルシフト(chemical shift)値δは、7.0−7.2(m,5H)、7.2−7.38(m,15H)、7.4−7.45(m,3H)、7.46−7.56(m,5H)、7.64(t,1H)、7.69(dt,1H)、7.74(d,1H)、7.77(t,1H)であった。また、得られた目的化合物に対して、FAB−MS(Fast Atom Bombardment−Mass Spectrometry)測定を行ったところ、測定された分子量は、729であった。これらの結果から、得られた目的化合物が化合物12であることを確認することができた。
(化合物15の合成)
以下の手順によって、本実施形態に係るカルバゾール化合物である化合物15を合成した。
まず、中間体1の合成と同様の方法で、4−ブロモ−9H−カルバゾール(3.16g)と、3−(ジフェニルアミノ)フェニルボロン酸ピナコールエステル(4.77g)とを合成し、白色固体の中間体2を(4.9g,収率94%)得た。
次に、アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した中間体2(4.8g)、(4−ブロモフェニル)ジフェニルアミン((4−bromophenyl)diphenylamine)(4.3g)、トルエン(200ml)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.27g)、ナトリウム−t−ブトキシド(6.9g)、乾燥トルエン(250ml)、トリ(t−ブチル)ホスフィン2Mトルエン溶液(0.9ml)を順に加えた後、60℃で12時間撹拌した。反応混合物に水を加えてジクロロメタンで抽出し、抽出した有機層を蒸発乾固した。得られた固体をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し、白色固体の目的化合物15を得た(4.7g,収率60%)。
得られた目的化合物は、化合物12と同様に、HNMR測定およびFAB−MS測定を行った。FAB−MS測定により測定された分子量は、653であった。これらの結果から、得られた目的化合物が化合物15であることを確認することができた。
[有機EL素子の作製]
続いて、真空蒸着法を用いて、以下の手順にて本実施形態に係るカルバゾール化合物を含む青色発光の有機EL素子を作製した。
(実施例1)
まず、あらかじめパターニング(patterning)した後、洗浄処理を施したITO−ガラス基板に、紫外線/オゾン(O)による表面処理を行った。なお、ITO−ガラス基板におけるITO膜(第1電極)の膜厚は、150nmであった。表面処理済の基板を有機層成膜用蒸着機に投入し、10−4Pa〜10−5Paの真空度にて、正孔注入層、正孔輸送層(HTL)、発光層、および電子輸送層を順に蒸着した。
正孔注入層は、4,4’,4’’−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)にて膜厚60nmで形成した。正孔輸送層(Hole Transfer Layer:HTL)は、上記で合成した化合物12にて膜厚30nmで形成した。また、発光層は、ホスト材料として9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(ADN)を用い、ドーパント材料として、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(TBP)を用いて膜厚25nmで形成した。なお、ドーパント材料のドープ(dope)量は、ホスト材料の総質量に対して3質量%とした。さらに、電子輸送層は、Alq3にて膜厚25nmで形成した。
続いて、金属成膜用蒸着機に基板を移し、10−4Pa〜10−5Paの真空度にて、電子注入層、および第2電極を蒸着して、有機EL素子を作製した。なお、電子注入層は、LiFにて膜厚1nmで形成し、第2電極は、アルミニウム(Al)にて膜厚100nmで形成した。
(実施例2)
正孔輸送層(HTL)を化合物15にて形成した以外は、実施例1と同様の方法で有機EL素子を作製した。
なお、以下に化合物12、15の構造を確認的に示す。
Figure 2016113397
(比較例1)
正孔輸送層(HTL)を下記の化合物c1にて形成した以外は、実施例1と同様にして、有機EL素子を作製した。なお、化合物c1は、カルバゾール環の3位のみにアリールアミノ基が置換した化合物である。
(比較例2)
正孔輸送層(HTL)を下記の化合物c2にて形成した以外は、実施例1と同様にして、有機EL素子を作製した。なお、化合物c2は、カルバゾール環の4位のみにアリールアミノ基が置換した化合物である。
(比較例3)
正孔輸送層(HTL)を下記の化合物c3にて形成した以外は、実施例1と同様にして、有機EL素子を作製した。なお、化合物c3は、本実施形態に係るカルバゾール化合物に対して、アリールアミノ基の置換位置がカルバゾール環の3位および9位である点が異なる化合物である。
Figure 2016113397
[評価結果]
作製した実施例1および2、比較例1〜3に係る有機EL素子の評価結果を以下の表1に示す。なお、作製した有機EL素子の発光特性の評価には、浜松ホトニクス製C9920−11輝度配向特性測定装置を用いた。また、下記の表1で示す結果は、電流密度10mA/cmにて測定した。
Figure 2016113397
表1の結果を参照すると、本実施形態に係るカルバゾール化合物をHTLに用いた実施例1および2は、比較例1〜3に対して、駆動電圧を増加させることなく、発光効率を向上させることができるとわかった。
具体的には、実施例1および2は、カルバゾール環の9位にアリールアミノ基を有しない化合物c1またはc2をHTLに用いた比較例1および2に対して、発光効率を向上させることができることがわかる。また、実施例1および2は、カルバゾール環の3位および9位にアリールアミノ基を有する化合物c3をTLに用いた比較例3に対して、発光効率を向上させることができるとわかった。
したがって、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、カルバゾール環の4位および9位にアリールアミノ基を有することにより、有機EL素子の発光効率を向上させることができることがわかった。
以上の結果からわかるように、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、上述した一般式(1)で表される構造を有することにより、該カルバゾール化合物を含む有機EL素子の発光効率を向上させることができる。したがって、本実施形態に係るカルバゾール化合物は、有機EL素子用材料として好適に用いることができ、特に、正孔輸送材料としてより好適に用いることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 有機EL素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
150 発光層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)で表されるカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
    上記一般式(1)において、
    〜Rは、互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルもしくはアリール置換シリル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基であり、
    Ar〜Arは、互いに独立して、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、または置換もしくは無置換のヘテロアリール基であり、
    およびLは、互いに独立して、単結合、または置換もしくは無置換のアリーレン基である。
  2. 前記LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基である、請求項1に記載のカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
  3. 前記LおよびLのうち少なくとも一方は、単結合、または置換もしくは無置換の以下のいずれかの連結基である、請求項2に記載のカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
  4. 前記LおよびLのうち少なくとも一方は、置換または無置換の以下のいずれかの連結基である、請求項3に記載のカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
  5. 前記Ar〜Arは、互いに独立して、置換または無置換の以下のいずれかのアリール基またはヘテロアリール基である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
  6. 前記Ar〜Arの環形成炭素数は、14以下である、請求項5に記載のカルバゾール化合物。
  7. 前記R〜Rは、互いに独立して、水素原子、フッ素原子、シアノ基、メチル基、またはフェニル基である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカルバゾール化合物。
  8. 前記カルバゾール化合物の分子量は、500以上1000以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のカルバゾール化合物。
  9. 前記カルバゾール化合物は、下記で示す化合物1、2、9、11〜13のうちのいずれかである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカルバゾール化合物。
    Figure 2016113397
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のカルバゾール化合物を含む、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  11. 請求項10に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を用いた、有機エレクトロルミネッセンス素子。
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