JP2016112795A - フレネルレンズ並びにその原型、鋳型、製造方法及び応用 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレネル形状の上に気相成長法で形成した金属膜にナノオーダーの凹凸パターンを全周にわたって付与可能な方法を提供すること。【解決手段】フレネル面25及びライズ面26からなるマイクロパターン22を有する絶縁体20を用いて、ホール状のナノパターン構造を備えるフレネルレンズを製造する方法であって、マイクロパターン22上に、フレネル面25の一部及びライズ面26の一部を覆う、一つながりの金属膜からなる導通層40を気相成長法で形成する工程と、マイクロパターン22上に、フレネル面25を覆い、かつ導通層40と接する金属膜30を気相成長法で形成する工程と、導通層40を通じて金属膜30に電圧を印加し、陽極酸化法により金属膜30の外表面35にナノパターン構造を付与し、構造層を形成する工程と、構造層が形成された絶縁体20を原型としてフレネルレンズを成形する工程と、を備える、フレネルレンズの製造方法。【選択図】図12

Description

本発明はナノパターン構造を有するフレネルレンズ、その原型、鋳型、製造方法及び応用に関する。
ナノオーダーの凹凸パターンから構成されたナノパターン構造を樹脂表面に設ける方法が知られている(特許文献1−3)。特許文献1では合成物質のための型押し具が開示されている。型押し具の型押し面は陽極酸化表面層を有する。陽極酸化表面層は陽極酸化によって生じた開口中空チャンバを有する(第2頁第2−6行目)。
特許文献2では陽極酸化ポーラスアルミナを鋳型として用いることで無反射高分子フィルムを作製する(第3頁第50行目−第4頁第1行目)。特許文献3ではアルミニウム(合金)を陽極酸化する際に形成される細孔を金型表面に形成し、該金型を用いて該細孔をプラスチック材料からなる光学片に転写する(第2頁第42−43行目)。
特表2003−531962号公報 特開2005−156695号公報 特開2005−316393号公報
一方、発明者らはフレネルレンズの表面にナノオーダーの凹凸パターンを設けることを試みた。ここでフレネルレンズの表面とは特にフレネル形状のようなマイクロパターンの形状中の表面をいう。発明者らが研究を進めたところ、陽極酸化により、フレネルレンズの原型に凹凸パターンを形成するに際して、課題があることを見出した。
以下、図1−4を参照しつつ凹凸パターンの形成工程と上記の課題を説明する。図1はフレネルレンズの原型の基礎となる絶縁体20の平面図である。絶縁体20は同心円状のマイクロパターン22を有する。マイクロパターン22は複数のフレネル面25と複数のライズ面26とを備える。マイクロパターン22の外周側には外周面27が形成されている。
図2は絶縁体20を図1のII-II'線で切断した断面の一部を表す。絶縁体20は、マイクロパターン22の形成されたレンズ面21を備える。レンズ面21は、上述のフレネルレンズのレンズ面と同等の形状を有する。このため、絶縁体20はフレネルレンズの原型の基礎とすることができる。
図3はナノオーダーの凹凸パターンを設けるためのパターン構造体23を表す。パターン構造体23は絶縁体20と、構造層を形成するための金属膜30とを備える。パターン構造体23のレンズ面21上には金属膜30が蒸着法などの気相成長法で成膜されている。フレネル面25上では、蒸着膜からなる金属膜30が比較的密に形成する。これは、フレネル面25がライズ面26よりも、絶縁体20全体と平行な面に対して傾きが小さいためである。
図3に示すように、外周面27は傾きを有していない。このためフレネル面25と同様に外周面27上にも金属膜32が形成される。一方、ライズ面26はフレネル面25よりも、パターンの傾きが著しく大きい。このためライズ面26上では金属膜が実質的に形成されない場合がある。
次に図3に示すパターン構造体23に通電して陽極酸化を行い、金属膜30の内、絶縁体20に面していない側にある外表面35にナノオーダーの凹凸パターン、すなわちナノパターン構造体を形成する。通電はパターン構造体23の外周側より導線29を通じて行う。
図3に示すフレネル面25では金属膜30が比較的密に形成されているので通電状態がよい。一方で、ライズ面26では金属膜が実質的に形成されないため導通が悪い。したがって、ライズ面26上では電流が流れにくい。
図3に示すように、導線29は金属膜32に接する。しかしながら、最外周のフレネル面25以外のフレネル面25はライズ面26にて金属膜32と隔てられている。したがってフレネル面25上の金属膜30への通電は不良となる。このため、フレネル形状の内周側の外表面35にナノオーダーの凹凸パターンを隈なく設けることは難しい。
図4に示す配線部34は上記課題を解決するための一例である。配線部34は図3の線IVに沿って陽極酸化時にのみ設けられる。配線部34は導線29に導通接続する。さらに配線部34は全てのライズ面26を跨ぐ。
図4にも示されるように、前述の導線29は金属膜32の外周に導通接続する。したがって配線部34は金属膜32又は最外周の金属膜30だけでなく、ライズ面26によってこれらと隔てられた内周側の金属膜30にも導通接続する。
図4に示す配線部34を用いた方法により、マイクロパターン22の中心側の通電状態を改善することができる。このため図3に示すようなマイクロパターン22の中心側においてもナノオーダーの凹凸パターンを設けることができる。
図4に示す技術思想は本願の発明者を含む発明者らによって案出された新規なものである。かかる技術思想はまた特願2013―129453にも記載されている。一方で本願の発明者らは新規な課題を見出した。
新たな課題とは図4に示すように金属膜30のうち配線部34に覆われた部分では陽極酸化することが困難なことである。かかる部分にはナノオーダーの凹凸パターンを設けることが出来ない。このため、発明者らは、配線部34に依存しない陽極酸化の実施方法の必要性を認識した。
本発明は上記新規な課題を踏まえ、フレネル形状の上に気相成長法で形成した金属膜にナノオーダーの凹凸パターンを全周にわたって付与可能な方法を提供することを目的とする。また本発明はかかる方法に基づき製造されるフレネルレンズ並びにその原型、鋳型、製造方法及び応用を提供することを目的とする。
[1] 少なくとも一面のレンズ面を有する絶縁体と、構造層とを備えるフレネルレンズの原型であって、
前記レンズ面は、フレネル面及びライズ面を有し、
前記構造層は前記フレネル面上に位置し、かつ外表面を有し、
前記外表面はホール状のナノパターン構造を有し、
前記ナノパターン構造は、前記フレネル面の全周を覆う、
フレネルレンズの原型。
[2] 少なくとも一部の前記ライズ面上の少なくとも一部において、
周方向に連続する金属膜であって、その酸化された外表面にホール状のナノパターン構造を有するものを備えない、
[1]に記載のフレネルレンズの原型。
[3] 前記ライズ面と前記フレネルレンズの主平面のなす角度が85度以上である、
[1]又は[2]に記載のフレネルレンズの原型。
[4] [1]〜[3]のいずれかに記載のフレネルレンズの原型を反転してなる、
フレネルレンズの鋳型。
[5] フレネル面及びライズ面を有するレンズ面を備え、
前記フレネル面は、ホール状のナノパターン構造を有し、
前記ナノパターン構造は、前記フレネル面の全周にわたり形成されている、
フレネルレンズ。
[6] [5]に記載のフレネルレンズを用いたことを特徴とする、
太陽追尾型の集光発電システム。
[7] フレネル面及びライズ面からなるマイクロパターンを有する絶縁体を用いて、ホール状のナノパターン構造を備えるフレネルレンズを製造する方法であって、
前記マイクロパターン上に、前記フレネル面の一部及び前記ライズ面の一部を覆う、一つながりの金属膜からなる導通層を気相成長法で形成する工程と、
前記マイクロパターン上に、前記フレネル面を覆い、かつ前記導通層と接する金属膜を気相成長法で形成する工程と、
前記導通層を通じて前記金属膜に電圧を印加し、陽極酸化法により前記金属膜の外表面に前記ナノパターン構造を付与し、構造層を形成する工程と、
前記構造層が形成された前記絶縁体を原型として前記フレネルレンズを成形する工程と、を備える、
フレネルレンズの製造方法。
[8]
前記導通層を形成する前記工程の前に、前記フレネル面の前記一部及び前記ライズ面の前記一部を露出させるマスクで、前記マイクロパターンを覆う工程と、
前記導通層を形成する前記工程の後に、前記マスクを外す工程と、をさらに備える、
[7]に記載のフレネルレンズの製造方法。
[9]
前記フレネルレンズを成形する工程の前に、
前記構造層が形成された前記絶縁体を酸性溶液に浸漬して、前記ナノパターン構造の有するホールの径を拡大する工程をさらに備える、
[7]又は[8]に記載のフレネルレンズの製造方法。
[10]
前記導通層を形成する工程は、前記気相成長法に用いる材料の、前記フレネル面及びライズ面への入射角を変化させながら行う、
[7]〜[9]のいずれかに記載のフレネルレンズの製造方法。
[11]
前記フレネルレンズを成形する工程は、前記原型を反転した金型でフレネルレンズを成形することを特徴とする、
[7]〜[10]のいずれかに記載のフレネルレンズの製造方法。
本発明はフレネル形状の上に気相成長法で形成した金属膜にナノオーダーの凹凸パターンを全周にわたって付与可能な方法を提供することができる。また本発明はかかる方法に基づき製造されるフレネルレンズ並びにその原型、鋳型、製造方法及び応用を提供することができる。
フレネル形状を有する絶縁体の平面図である。 図1のII-II'切断面における断面図である。 課題にかかるパターン構造体の断面図である。 課題にかかるパターン構造体及び配線部の平面図である。 実施形態にかかるパターン構造体の断面図である。 実施形態及び実施例1,5にかかるフレネルレンズの原型の平面図である。 実施形態にかかるフレネルレンズの断面図である。 実施形態にかかるマスク装着工程の図である。 実施形態にかかる導通層成膜工程の図である。 図9のX-X'切断面における断面図である。 実施形態にかかる金属膜形成工程の図である。 図11のXII-XII'切断面における断面図である。 実施例2にかかるフレネルレンズの原型の平面図である。 実施例3にかかるフレネルレンズの原型の平面図である。 実施例4にかかるフレネルレンズの原型の平面図である。 実施例6にかかるフレネルレンズの原型の平面図である。
以下、図を参照しつつ実施形態を説明する。説明に際しては、上述の図1,2を援用する場合がある。なお図面において、縮尺及び寸法は説明の便宜のため、適宜改変されている。特にマイクロパターンのピッチ、形状及び数、並びに金属膜の厚みが他の部位に比べて著しく拡大して描かれていることに注意を要する。
[フレネルレンズの原型]
<構成>
本実施形態に係るフレネルレンズの原型は、図5に示すパターン構造体28から形成される。パターン構造体28は絶縁体20と、構造層を形成するための金属膜30とを備える。かかる原型を反転することでフレネルレンズの鋳型となる。絶縁体20は図1,2に示されたものと同等である。
図1,2に示す絶縁体20の材料は有機材料又は無機材料であってもよく、特に限定されない。有機材料は、樹脂であってもよい。樹脂は例えば(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性エラストマーであってもよい。
図2に示すように絶縁体20は少なくとも一面のレンズ面21を有する。レンズ面21はフレネルレンズ形状のマイクロパターン22を有する。図2にはフレネルレンズ形状の断面としてのこぎり刃形状が表されている。マイクロパターン22は、複数のフレネル面25及び複数のライズ面26を有する。
図2に示すフレネル面25はマイクロパターン22の外周側から中心側に向かって高くなるまたは低くなる傾斜を有する。ここで傾斜とは絶縁体20全体と平行な面に対する傾きをいう。一方ライズ面26はフレネル面25とは反対の傾斜を有する。ライズ面26の傾斜はフレネル面25の傾斜より大きい。
図2に示すライズ面26の傾斜の大きさは45度以上、60度以上、75度以上でもよい。傾斜の大きさは好ましくは80度以上、より好ましくは85度以上である。傾斜の大きさは87度以上、88度以上、89度以上、又は実質的に90度であってもよい。
図2に示すフレネル面25の傾斜はライズ面26の傾斜より小さい。フレネル面25の傾斜の大きさは中心からの距離により異なるものでよい。例えばマイクロパターン22上に所定の位置に、傾斜の大きさが45度以下、30度以下、15度以下、10度以下、5度以下、3度以下、2度以下、1度以下、又は実質的に0度のフレネル面25があってもよい。
かかるフレネル面25又はライズ面26の傾斜の大きさは、傾斜にかかる面が曲面であれば、フレネル面25又はライズ面26の表面上の接線の成す角度の最大値であってもよい。また、各傾斜の大きさは、各フレネル面25又は各ライズ面26の各々の平均的な斜度として捉えることもできる。
図2に示すマイクロパターン22中で、各フレネル面25と各ライズ面26とは交互に配置されている。マイクロパターン22において各フレネル面25と各ライズ面26とは同心円状に並んでいることが好ましい。
図5に示すように金属膜30はフレネル面25上に位置する。金属膜30は、金属膜30の有する面の内、フレネル面25に対向する面の裏側に外表面35を有する。金属膜30とフレネル面25が接している場合、金属膜30の有する面の内、フレネル面25と接していない面が外表面35となる。
図5に示す導通層40は金属膜30と同等の金属膜からなる。導通層40はマイクロパターン22の中心にあるフレネル面25に接する。導通層40の機能についてはフレネルレンズの原型の製造方法の項で詳述する。
<ナノパターン構造>
図6は、原型33を表す。原型33はホール状のナノパターン構造を形成した後のパターン構造体28である。ホール状のナノパターン構造とは後述するような細孔(ホール)を有する表層の構造を意味する。
図6に示す外表面35に形成されたナノパターン構造は斜線部で表されている。ナノパターン構造は、外表面35の全周にわたり形成されている。したがって図1又は図5に示す各フレネル面25の全周はナノパターン構造で覆われている。
図6に示す外表面35のナノパターン構造は酸化金属からなる。外表面35における酸化金属は所定の厚みの層をなしていてもよい。ナノパターン構造は外表面35で、光線の反射防止構造として機能する。かかる反射防止構造はパターン構造体28から作られたフレネルレンズ表面での光線の反射を抑制する。
なお図5に示す外周面27上には金属膜32が位置していてもよい。また金属膜32の有する外表面37にもナノパターン構造が形成されていてもよい。図6において外表面37にはナノパターン構造の存在を示す斜線部を付すことを省略している。また外表面37にはナノパターンを設けなくともよい。
図6中、一部が破線で表されているのは、埋め込まれている導通層40である。導通層40はフレネル面25の少なくとも一部及びライズ面26の少なくとも一部を覆う。導通層40の外表面もホール状のナノパターン構造を有する酸化金属からなっていてもよい。
図6中、ライズ面26上の導通層40で覆われていない部分には、導通層40のような金属膜が実質的に形成されていない。より詳細に言えば、図6に示す少なくとも一部のライズ面26上の少なくとも一部の表面においては、周方向に連続する金属膜であって、その酸化された外表面にホール状のナノパターン構造を有するものが形成されていない。このため原型33を基にフレネルレンズを形成する際、離型不良が起こりにくい。
[フレネルレンズ]
<構成>
図7に示すように、本実施形態のフレネルレンズ50はレンズ面51を備える。レンズ面51はマイクロパターン52を有する。マイクロパターン52はフレネル面55及びライズ面56を有する。本実施形態のマイクロパターン52においても、図1に示すマイクロパターン22と同様に、各フレネル面55と各ライズ面56とは、同心円状に並んでいる。ライズ面56とフレネル面55とは交互に並んでいる。
<ナノパターン構造>
図7に示すフレネル面55は、ホール状のナノパターン構造を有する。ナノパターン構造は、フレネル面55の全周にわたり形成されている。この点は、図6に示した原型33に形成されたナノパターン構造と同様である。
したがって図7に示すフレネルレンズ50はフレネル面55の全周に反射防止構造を有するので、これを有しないフレネルレンズよりも集光効率が高い。またナノパターン構造はフレネル面55にロータス効果をもたらす。
図7に示すフレネル面55に形成されるナノパターン構造において、隣接するホールの中心間距離の平均は100nmから300nmの範囲にあることが好ましい。またレンズ面51に対するホールの占有面積が30〜70%であることが好ましい。またホールの平均深さが50-250nmであることが好ましい。
ホールの形状がかかる範囲にあることでナノパターン構造の反射防止効果及びその他の効果は、さらに高まる。なおロータス効果により制限されない限り、反射防止構造を有するフレネルレンズ上にさらに反射防止材を塗布してもよい。
<レンズ面の構造>
図7に示すフレネルレンズ50は、図6に示す原型33を基にして成形される。例えば原型33を反転した金型でフレネルレンズ50を成形できる。したがって図7に示すマイクロパターン52のフレネル形状は、図1に示すマイクロパターン22のフレネル形状を反映している。
図7に示すフレネル面55は図1に示すフレネル面25を反映する。かかるフレネル面は専ら光線が透過し、また光線が屈折するのに必要である。ライズ面56は図1に示すライズ面26を反映する。かかるライズ面56は専らフレネルレンズの厚みを縮小するために必要である。またライズ面56は自身を透過する光線の量が少ないものが好ましい。
図1,2に示す絶縁体20、図5に示すパターン構造体28、図6に示す原型33、及び図7に示すフレネルレンズ50の形状は模式的なものである。各フレネル面及び各ライズ面の形状、数、ピッチは所望のレンズ性能に従い任意に決定できる。
<ライズ面>
図7に示すライズ面56の機能を高めるため、図7に示すライズ面56はフレネルレンズ50の主平面に対して所定の斜度を有していることが好ましい。したがって、図5に原型33における、ライズ面26もマイクロパターン22のフレネルレンズ形状における主平面に対して所定の斜度を有していることが好ましい。
図7に示すライズ面56が所定の斜度を有することで、フレネルレンズ50に対し専ら光軸と平行に入射する光線の減衰が抑制される。また、フレネルレンズ50を透過した後の光線が明るいものとなる。またライズ面56の斜度が大きいほどフレネルレンズが主平面と平行な方向に大きくなることを防止できる。
図7に示すライズ面56の所定の斜度の大きさは45度以上、60度以上、75度以上でもよい。ライズ面56の奏する効果をさらに高めるため、所定の斜度の大きさは、所定の斜度の大きさは好ましくは80度以上、より好ましくは85度以上とすることができる。
図7に示すライズ面56の所定の斜度の大きさは87度以上、88度以上、89度以上、又は実質的に90度であってもよい。ただし所定の斜度は90度以下であることが好ましい。これはフレネルレンズ50をスタンパ等で生産する際にフレネルレンズ50をスタンパから離型する際に必要とされる事項である。
一方図7に示すフレネル面55は、ライズ面56よりも斜度が小さい。マイクロパターン22のフレネルレンズ形状における主平面に対する、フレネル面55の斜度が45度以下、30度以下、15度以下、10度以下、5度以下、3度以下、2度以下、1度以下、又は実質的に0度であることが好ましい。フレネル面55はフレネルレンズ50に所望の光学的構造を与えるために任意の斜度を有することが出来る。
かかる斜度はライズ面56又はフレネル面55が曲面であれば、ライズ面56又はフレネル面55の表面上の接線の成す角度の最大値であってもよい。各ライズ面56又は各フレネル面55の平均的な斜度を上記斜度として捉えてもよい。
[フレネルレンズの原型の製造方法]
<概要>
以下、本実施形態にかかる、ホール状のナノパターン構造を備えるフレネルレンズの原型を製造する方法を表す(図8−12)。本方法では、マスク装着工程(ステップS1:図8)、導通層成膜工程(ステップS2:図9,10)、被酸化層成膜工程(ステップS3:図11,12)、及び印加工程(ステップS4)を順に行う。
<マスク装着工程>
本実施形態では図1,2に示すようなフレネル面25及びライズ面26を有する絶縁体20を用いる。ステップS1では、図8に示すように、導通層成膜工程の前に絶縁体20にマスク39を装着する。マスク39で、絶縁体20上のマイクロパターン22を覆う。
図8に示すようにマスク39はマイクロパターン22上の接続面24を露出させる。接続面24はフレネル面25の一部及び各ライズ面26の一部を含む。接続面24においてかかるフレネル面25の一部と、かかるライズ面26の一部とは隣接する。
後述する金属膜形成工程に示すように、フレネル面25上には構造層の基礎となる金属膜30が形成される(図5)。さらに金属膜30の外表面35には後述する印加工程によりナノパターン構造が形成される(図6)。したがってフレネル面25は印加工程で通電されるべきであるため、その一部を接続面24として用いる必要がある(図8)。
図7に示すフレネルレンズ50においてライズ面56は光線を透過することが期待されていない。したがってライズ面56での反射防止は必要性に乏しい。このため図5に示すようにライズ面26をナノパターン構造で覆うために、ライズ面26を金属膜で覆う必要性は少ない。
しかしながら図8に示すようにフレネル面25に隣接するライズ面26でも同様に、少なくともその一部を接続面24として用いる必要がある。これは隣り合うフレネル面25の間の導通を導通層40(図6,11)で確保するためである。
<導通層成膜工程>
図9に示すように、マイクロパターン22上に導通層40を形成する。導通層40は一つながりの金属膜からなる。X-X'線で切断した断面図は図10に表されている。図10に示すように導通層40は接続面24中のフレネル面25及びライズ面26を覆う。
図9に示す接続面24上に気相成長法で金属膜を成膜することで導通層40を形成する。金属膜は例えばアルミニウムからなるものでもよい。気相成長法は物理的蒸着(PVD, Physical Vapor Deposition)でもよい。物理的蒸着は真空成膜法であってもよい。真空成膜法は真空蒸着、又はスパッタリングであってもよい。
図9に示す導通層40がアルミニウム膜であれば、例えば99.9%以上の純度のアルミワイヤーを用いて、抵抗加熱による真空蒸着法で導通層40を作製することができる。真空蒸着法としては、上記抵抗加熱方式の他に、電子ビーム(EB)方式を利用してもよい。
本工程では図8に示すようなフレネル形状を有するマイクロパターン22の表面に成膜する。このため、課題で述べたとおり、ライズ面26により、これに隣接するフレネル面25への導通が不良となっている場合がある。
このため図10に示すように、成膜時には、気相成長法に用いる材料を投射する角度を変化させることが好ましい。図10の矢印42に示すように、成膜される材料はフレネル面25とライズ面26とに偏りなく入射することが好ましい。したがって絶縁体20のフレネル形状の主平面に対して、入射角41を変化させながら材料を投射することが好ましい。
真空蒸着法を実施する際には、自公転式のステージ、公転式のステージ、又は自転式のステージ上に図10に示す絶縁体20を設置して蒸着を行うことが好ましい。自公転機構を有するステージは、材料の蒸着時の付きまわりが良好である。
図10に示す導通層40の厚みは、10nm以上が好ましい。これにより、蒸着膜の付きまわりを向上させ、導通不良が回避できる。この接続面24上ではフレネル面25上の導通層40とライズ面26上の導通層40とが電気的に一つながりとなっている。かかる結合における抵抗値は10Ω以下、好ましくは1.0Ω以下である。
図10に示す導通層40により、後述する印加工程で陽極酸化アルミナ(AAO, Anodic Aluminum Oxide)層を効率よく形成することが出来る。導通層40を形成した後に、図9に示す絶縁体20のレンズ面21からマスク39を外す。
なお、図8に示すマスク39、又は後述する被酸化層を用いずに、レンズ面21の全面に蒸着膜(導通層40)を形成することは推奨されない。なぜなら、この後の印加工程において、ライズ面26上にナノパターン構造が形成されるからである。
すなわち、図6に示す原型33を反転して鋳型を形成し、かかる鋳型で図7に示すフレネルレンズ50を成形した時に、ライズ面56上にナノパターン構造が付与される。このとき、ナノパターン構造内でアンダーカット形状を生じる恐れがある。かかるアンダーカット形状により成形不良が生じる可能性が高い。かかる成形不良は、成形収率を大幅に低下させる。
上記の問題を回避するため、図8に示す接続面24は幅30mm以下、さらには10mm以下であることが好ましい。最も中心にあるライズ面の径よりも小さいことが好ましい。
また図8に示す接続面24の長さはレンズ面21を横断する長さ以下である。また接続面24の長さはレンズ面21全体に導通が得られる長さ以上である。例えばレンズ面21の幅の1/2以上であればよい。また接続面24は少なくともレンズ面21の外周から中心に至る領域に位置していることが好ましい。
本実施形態では図8に示すレンズ面21の一部に選択的に成膜する。選択的な成膜方法として、接続面24と対向する部分だけが開口したマスク39を用いた。しかしながら、接続面24を露出し、他の部分を覆うことが出来る手段であれば、マスク39を利用する以外の方法も利用できる。
<被酸化層成膜工程>
図11に示すように、マイクロパターン22上に被酸化層となる金属膜30を形成する。V-V'線で切断した切断面は図5の断面図に表された切断面と同等である。XII-XII'切断面は図12の断面図に表されている。
図11に示す金属膜30は導通層40と同種の金属からなることが好ましい。導通層40がアルミニウム膜からなるものであれば、金属膜30はアルミニウム膜であることが好ましい。
図11に示す金属膜30は気相成長法で形成する。成膜は物理蒸着法で行ってもよい。物理蒸着法は真空成膜法であってもよい。真空成膜法は蒸着又はスパッタであってもよい。
図11に示す金属膜30がアルミニウム膜であれば、例えば99.9%以上の純度のアルミワイヤーを用いて、抵抗加熱による真空蒸着法で金属膜30を作製することができる。真空蒸着法としては、上記抵抗加熱方式の他に、電子ビーム(EB)方式を利用してもよい。
図11に示す金属膜30の厚みは10nm以上が好ましい。これにより金属膜30がアルミニウム膜である場合、図5,12に示す外表面35に酸化アルミナ層を得ることができる。
図12の矢印43に示すように、成膜される材料はフレネル形状の主平面に対して実質的に直角な方向を目標として投射されることが好ましい。気相成長法及びこれに用いられる装置の特性上、全ての粒子が厳密に直角に投射されるとは限らない。このため材料を投射する方向を当業者の知識に基づいて適宜調整できる。
図5,12に示す金属膜30を成膜する際に、自公転式のステージ、公転式のステージ、又は自転式のステージ上に絶縁体20を設置して、真空蒸着法等を行うことは特に必要としない。これは導通層40と異なり、ライズ面26上への付きまわりは必要としていないからである。ただし図11に示すレンズ面21が、成膜される材料が飛来する方向と常に対面するように絶縁体20の向きを固定した上で、絶縁体20を一軸で回転させることは制限されない。好ましい態様において一方向からのみ蒸着することで金属膜30を成膜してもよい。かかる態様により精度の良いナノパターンを作成できる。
図5,12に示すように成膜の後、金属膜30はフレネル面25を覆う。図12において、図5と異なる点は、金属膜30と絶縁体20との間に導通層40が各フレネル面に介在していることである。図12に示す金属膜30はさらに導通層40と接する。図11に示すように金属膜30は、主として接続面24上で導通層40と接する。
<印加工程>
図11,12に示す導通層40を通じて、構造層の基礎となる金属膜30に電圧を印加する。印加された金属膜30の外表面35(図12)は陽極酸化される。かかる陽極酸化法により、外表面35にナノパターン構造を形成する。金属膜30は未酸化の内層と陽極酸化された外表面35とを有する構造層となる。
印加工程では、図12に示すパターン構造体28を電解液に浸漬する。その後、導通層40を通じて金属膜30に電圧が印加される。図5に示すように、金属膜30と電源とを導線29で接続してもよい。また図12に示すように導通層40と電源とを導線29で接続してもよい。当業者はいずれかを適宜選択できる。電圧の印加により、金属膜30の外表面35を陽極酸化する。
印加工程において、対向電極(陰極)として白金(Pt)電極等を電解液内に配置することが好ましい。電解液として硫酸水溶液、シュウ酸水溶液、リン酸水溶液、またはその混合溶液からなる酸溶液が好ましい。酸溶液の濃度は0.01Mから0.5M、好ましくは、0.02Mから0.3Mが好ましい。電解液の液温は5℃から17℃が好ましい。印加電圧は10Vから80Vが好ましい。
図5,12に示すように絶縁体20上には、構造層の基礎となる金属膜30が形成されている。このため陽極酸化により、金属膜30の外表面35には、図6に示すようなナノパターン構造が形成される(図6の斜線部)。図6に示す原型33において外表面35のナノパターン構造はフレネル面25の全周(図1)を覆う。
<陽極酸化法>
陽極酸化により金属膜30(図5,12)を構成するアルミニウム膜の表面に陽極酸化アルミナ層が形成されることが好ましい。この際形成する陽極酸化アルミナの最適な形状や高さに関しては、本実施形態の原型を使用して製造したフレネルレンズの用途による。
アルミニウムを初めとする金属を陽極酸化することで陽極酸化アルミナホールアレイを得ることができる。陽極酸化法は、ナノオーダーの円柱状の細孔、又は微細な凹部を有する多孔質構造体を製造できる。
陽極酸化法は、アルミニウムを初めとする金属基材を電解液に浸漬し、これを陽極として電圧を印加する方法である。かかる金属基材の金属材料としては、アルミニウムの他に、シリコン、チタン、又は鉄が好適である。浸漬は、酸性電解液または塩基性電解液中で行う。
電圧印加中、アルミニウム膜の表面で酸化と溶解が同時に進行することが好ましい。電圧印加により、アルミニウム膜の表目に、細孔を有する酸化膜を形成することが好ましい。かかる細孔は、酸化膜に対して垂直に配向していることが好ましい。電圧、電解液の種類、又は温度を所定の条件下におくことで、ナノオーダーの凹凸パターンに自己組織的な規則性を与えることが好ましい。
所定の条件下で陽極酸化を行い、陽極酸化アルミナ層に周期性を有する配列を与えることが好ましい。かかる配列としては、膜面に直角な方向から見たときに、実質的に正六角形のセルが二次元的に高密度で充填されているものが好ましく、最も高密度で充填されているものが特に好ましい。
所定の条件下で陽極酸化を行い、配列中に、局所的な皮膜の溶解及び成長を経て、ホール又はセルを生ずることが好ましい。特にバリア層と呼ばれる細孔底部で、皮膜の溶解と成長とが同時に進行することが好ましい。
所定の条件下で陽極酸化を行うことで、ホール又はセルの大きさ、すなわちピッチを、バリア層の大きさのほぼ2倍に相当するものとすることができる。ピッチの大きさは陽極酸化時の電圧にほぼ比例するため、陽極酸化時の電圧を制御して、所望のピッチの大きさを得ることが好ましい。
電解液の種類、濃度、温度等を所定の条件下におくことで、所望の直径の細孔を得ることができる。さらに特定の条件下におくことで、細孔が、高い規則性、又は周期性を有する配列を形成するよう、制御することもできる。また特定の条件下におくことで、細孔が、ある程度規則性の乱れた配列、あるいは不規則な配列、又は周期性を有さない配列を形成するよう、制御することもできる。
<拡大工程>
フレネルレンズを成形する工程の前に、ホール又はセルの径を調整する。図12に示す外表面35に付与したナノパターン構造の有するホール又はセルの径をエッチングで拡大することができる。
印加工程の後、所望の孔径を得るために、パターン構造体28を酸性溶液に浸漬する。酸性溶液は、化学的溶解により、ホールの径を拡大させ、ホールに所望の孔径を与える。陽極酸化アルミナの孔径は10nm〜450nmとすることができる。
酸性溶液は濃度が1wt%以上、10wt%以下のリン酸水溶液が好ましい。浸漬時間は所望の孔径を形成できるよう適宜決めることができる。所望の孔径を形成するため、浸漬時間は通常5分から1時間程度であることが好ましい。
[フレネルレンズの成形]
上述の通り構造層が形成された絶縁体20(図2)を基にして、図7に示すフレネルレンズを成形する。具体的には図6に示す原型33を原型として、フレネルレンズを成形する。図6に示す原型33を反転した金型でフレネルレンズを成形することが好ましい。
図6に示す原型33の表面にニッケルを成膜する。かかる鋳型にニッケルメッキすることでニッケルスタンパを得る。真空蒸着法によるニッケル成膜方法としては、抵抗加熱方式の他に、電子ビーム(EB)方式を用いてもよい。またスパッタ法を用いてもよい。
その後、原型33を除去してナノパターン構造を有する鋳型を得る。かかるナノパターン構造が、成形品であるフレネルレンズ50(図7)に対し、優れた反射防止構造又は表面特性を与える。
上記鋳型を用いて、フレネルレンズ50(図7)を樹脂成形品として製造することができる。樹脂成形品の成形方法としては、射出成形、プレス成形などが上げられる。射出成形、プレス成形に用いられる樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。重合法としては光硬化、熱硬化が挙げられる。
光硬化又は熱硬化する樹脂としては、例えば分子中にラジカル重合性結合またはカチオン重合性結合を有するモノマー、オリゴマー、反応性ポリマーを適宜混合したものが好ましい。
ラジカル重合性結合を有するモノマーとしては、特に限定されることなく使用することができるが、例えば、メチル(メタ) アクリレート、エチル(メタ) アクリレート、プロピル(メタ) アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
カチオン重合性結合を有するモノマーとしては、エポキシ基、オキセタニル基、ビニルオキシ基を有するモノマーなどが挙げられ、これらの中でも特にエポキシ基を有するモノマーが好ましい。
[原型の製造方法の特徴]
<導通層40形成の効果>
フレネルレンズの原型の作成において、図5,12に示すフレネル面25上では金属膜30が比較的密に形成しているので、印加工程における通電状態がよい。一方で、図5に示すライズ面26上では金属膜が比較的疎に形成しているため、印加工程における通電状態が悪い。
上記の点は、上述した課題と共通している。しかしながら、本実施形態では図11に示すように導通層40が部分的に形成されているので、図12に示すライズ面26上での通電状態を改善することが出来る。
図11,12に示す導通層40の働きにより、図5,12に示す絶縁体20のフレネルレンズ形状に沿った形状を有する金属膜30に、ナノパターン構造を付与することができる。金属膜30がアルミニウム膜であればアルミナホールアレイを付与することが出来る。
図2に示す絶縁体20のフレネルレンズ形状は、上述の通り、その表面にナノパターン構造を付与しがたい。ここでいうフレネルレンズ形状は図2に示すように断面がのこぎり刃形状のものが例としてある。しかしながら本実施形態の方法は断面がのこぎり刃形状のもの以外のマイクロパターンにも応用することが出来る。
すなわち図8−12に示す方法は、マイクロパターン体の表面であって、ナノパターン構造を付与しがたい表面の上に、ナノパターン構造を付与することができる。かかるナノパターン構造は反射防止構造又はモスアイ構造であってもよい。
<成膜の疎密と面の傾きとの関係>
図5,12に示すように、金属膜30の成膜の際、フレネル面25では、膜が比較的密に形成する。これは傾きが小さいフレネル面25が、成膜時に、成膜される材料の飛行方向に対して、露出側となる傾向が高いことに起因する。
一方、図5,12に示すように、ライズ面26では蒸着膜が比較的疎に形成する。これは傾きが大きいライズ面26が、成膜時に、成膜される材料の飛行方向に対して、陰側となる傾向が高いことに起因する。
これに対し、図10に示す導通層成膜工程では、材料の付きまわりを向上させるため、自公転機構のステージ等を用いて、材料の投射にかかる方向(矢印42)を変化させる。このため、ライズ面26上への金属膜の成膜が促進される。
一方で、図10に示す手法では材料の絶縁体20への入射方向の範囲が広い。このため図12に示す被酸化層形成工程に利用しにくい。なぜなら、入射方向が大きく変化することでフレネル面25上の外表面35が荒れ、結果的に図7に示すレンズ面51における散乱、効率低下が懸念されるからである。
また図12に示すパターン構造体28では、後の印加工程により、ライズ面26上の金属膜も陽極酸化される。このため導通層40が外界に露出していれば、陽極酸化により、導通層40にもナノパターン構造が付与される。
このため、図11,12において、例えば自公転機構等を用いて積極的にライズ面26に金属膜を形成することは好ましくない。なぜならライズ面26の全面にわたって金属膜が形成されると、全面にわたってこれを形成しない場合に比べ、ライズ面26上のナノパターン構造が多くなるからである。
図5,12に示すライズ面26上にナノパターン構造が多くなると、図7に示すフレネルレンズ50のライズ面56上にナノパターン構造が多く付与される。その結果、フレネルレンズの成形後に、フレネルレンズを鋳型から離間する際の物理抵抗が大きくなる。かかる物理抵抗は離型不良、収率低下を招くことがある。
上記より、発明者らは、所望の表面を有するフレネル形状を得ることと、金属膜の付きまわりを良くすることとはトレードオフの関係にあることを見出した。そこで図8−12に示すとおり、成膜を二段階に分け、互いに異なる目的を有する導通層と被酸化層とを形成することとした。
図8に示すように接続面24は、ライズ面26、フレネル面25の両面を有するものとした。接続面24上に、図9に示す導通層40を成膜した。このため、図11,12に示すように接続面24上では、導通層40が存在するので、後工程である印加工程時に十分に通電される。
一方、印加工程では図12に示すライズ面26上の導通層40にもナノパターン構造が付与される。しかしながら、図11に示すように導通層40は接続面24上にしか存在しない。
このため、図6に示す原型33を用いて図7に示すフレネルレンズ50の鋳型を成型する時に、鋳型の離型不良は生じにくい。また、図7に示すフレネルレンズ50と鋳型との離型不良は生じにくい。また離型不良が防止されることで、図7に示すレンズ面51上の散乱は防止される。このためフレネルレンズの集光効率低下が最低限に抑制される。
上記効果を高めるため、図8に示す接続面24が、レンズ面21全体、又はレンズ投影面積に占める割合は、20%以下が好ましい。
[実施形態の変形]
上記実施形態では、フレネル面が外周側から中心側に向かって高くなる傾斜を有するものであった。すなわちフレネルレンズは凸レンズであった。これに対し、フレネル面は中心側から外周側に向かって高くなる傾斜を有してもよい。すなわちフレネルレンズは凹レンズでもよい。
本実施形態に係る原型は、反射防止物、フレネルレンズ以外のレンズ、光導波路、偏光分離素子などの光学品、超撥水性部材などの原型であってもよい。上記フレネルレンズは特に好ましい成形品の一例である。
[集光発電システムへの応用]
本実施形態に係る原型を基に成形されたフレネルレンズ50(図7)は凸レンズであることが好ましい。かかるフレネルレンズ50は集光用途に適する。
また図7に示すフレネルレンズ50は集光発電システムの集光器に用いるのに好適である。これは、フレネルレンズ50において、光線の透過効率が高いことによる。フレネル面55には、ナノパターン構造が形成されており、光線の反射が防止されている。フレネルレンズ50を実質的な正方形のシートとし、かかるシートを連結して集光器を作成してもよい。
図7に示すフレネルレンズ50は太陽電池と太陽との間に設置される。フレネルレンズ50はレンズ面51が太陽の方を向くように設置される。一方でフレネルレンズ50は太陽光線を反射しにくい。したがってフレネルレンズ50は太陽電池に効率的に太陽光線を集めることが出来る。このため、フレネルレンズ50は太陽電池を備える集光発電システムに用いられることが好ましい。
また、図7に示すフレネルレンズ50はライズ面56を備えているため、薄型軽量である。したがって集光器の重量の増加が抑制される。このため、フレネルレンズ50は太陽追尾型の集光発電システムに用いられることが好ましい。
以下の実施例では実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
図2に示す絶縁体20として、厚さが3.0mmで、表面にフレネル形状を有するアクリル製の射出成形品を用意した。
(導通層成膜工程)
図8,9に示すように絶縁体20の接続面24上に開口幅が10mmのマスク39を設置した。図9に示す導通層40として厚さが約9.0×10nmのアルミニウム膜を蒸着した。蒸着は抵抗加熱方式の真空蒸着装置で行った。真空蒸着装置として、自公転式の基板回転機構を有する、シンクロン製のBMC−850−Sg060016を用いた。
蒸着条件は、到達真空度:8×10−4Pa、蒸着速度:10Å/s、アルミニウムワイヤーの純度:99.999重量%とした。1バッチあたり100nm厚さとして、9バッチにわたり真空蒸着を行った。
図10に示すように絶縁体20上に約9.0×10nmの厚みのアルミニウム膜(導通層40)を成膜した。これによりフレネル面25上及びライズ面26上に、一つながりのアルミニウム膜が形成された。図9に示すマスク39を外した。
(被酸化層成膜工程)
次に、厚さが約9.0×10nmのアルミニウム膜(図11,12;金属膜30)を抵抗加熱方式の真空蒸着装置で再度形成した。真空蒸着装置はシンクロン製のBMC−850−Sg060016を用いた。図8に示す接続面24上以外の部分において、主としてフレネル面25上に、アルミニウム膜を成膜した。
アルミニウム膜の厚みは約9.0×10nmとした。図11に示す絶縁体20は、レンズ面21が、蒸着される粒子が飛来する方向と常に対面するように固定した。ただし成膜時は絶縁体20を一軸で回転させた。これにより、成膜が均等に行われるようにした。
(印加工程)
図12に示すように導通層40に陽極側の導線29を接続した。パターン構造体28に電圧を印加しアルミニウム膜の陽極酸化を行った。電解液はシュウ酸水溶液とした。シュウ酸水溶液の濃度は0.63重量%、液温は17℃であった。印加電圧:80V、電圧印加時間:55秒とした。
(拡大工程)
その後、所望の細孔径を得るために、陽極酸化済みのパターン構造体28(図12)を5.0重量%リン酸水溶液に55分間浸漬し、エッチングした。リン酸水溶液の液温は30℃とした。これによりフレネル面25(図1)又はレンズ面21(図2)の全面に所望のパターンサイズのナノパターン構造を形成できた。
電子顕微鏡観察によりナノパターン構造(アルミナホールアレイ)を観察した。細孔深さは約180nm、細孔径は約103nm、細孔周期は約198nmであった。実施例1〜6及び比較例1〜2における、ナノパターン構造形成の良否を表1に表す。
Figure 2016112795
(ニッケルスタンパ作製)
上記印加工程によって陽極酸化して得られたナノパターン構造を有する原型33(図6)を反転させた。具体的にはマイクロパターン22(図6)の全面にナノパターン構造を有する原型33の表面に導通を得るため蒸着にてニッケル膜を成膜した。かかる蒸着ニッケル膜に導電して電気めっきを行いニッケルメッキする。
さらに、原型33(図6)の表面にニッケルメッキした後、原型33を溶解除去してニッケルスタンパを得た。この際、絶縁体20(図5,12)を構成するアクリル樹脂はクロロホルムで溶解した。さらに金属膜30(図5,12)から形成された構造層を構成するアルミニウム及びアルミナは50wt%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて化学溶解した。実施例2〜6、比較例1,2においても同様にニッケルスタンパ、すなわちニッケル金型を作製した。
(フレネルレンズンの成形)
上記ニッケル金型を鋳型としてアクリル樹脂を射出プレスした。アクリル射出成形体として、フレネルレンズ50(図7)を得た。フレネルレンズ50の断面は、マイクロパターン形状を反映した、のこぎり刃形状であった。
フレネルレンズ50(図7)の断面を電子顕微鏡により観察した。レンズ面51(図7)の全体にナノパターン構造(アルミナホールアレイ)が形成されていたことがわかった。かかるナノパターン構造は、反射防止(AR, anti-reflection)構造として、優れた性能を発揮するものであった。実施例3においても同様であった。
[実施例2]
図13に示すように原型61を作製した。下記を除き実施例1と同様であった。導通層40に代えて、導通層46を形成した。導通層46はマイクロパターン22の外周側から、マイクロパターン22の中心まで延びている。
陽極酸化条件は以下の通りであった。電解液であるシュウ酸水溶液の濃度を3.8重量%とした。印加電圧:40V、電圧印加時間:50秒であった。所望の細孔径を得るために、リン酸水溶液に25分間浸漬し、エッチングした。原型61から成型した鋳型で成形されたフレネルレンズにおいてナノパターン構造の形成は良好であった。
[実施例3]
図14に示すように原型62を作製した。下記を除き実施例1と同様であった。導通層40に代えて、導通層47を形成した。導通層47はマイクロパターン22の外周側と中心との中間地点から、マイクロパターン22の中心まで延びている。
図14に示す導通層47に陽極の導線を電気的に接続し、陽極酸化及びエッチングを実施例1と同様の条件で行った。これにより原型62において、ナノパターン構造を付与したい内側領域全面に所望のパターンサイズのナノパターン構造を形成できた。
図14に示す導通層47はマイクロパターン22の内部に形成されている。このため図9に係る導通層47と導線29(図5)とはマイクロパターン22から浮かせたエナメル線で接続した。なおエナメル線はその他の絶縁された電線に置き換えることができる。
[実施例4]
図15に示すように原型63を作製した。下記を除き実施例2と同様であった。導通層46に代えて、導通層48を形成した。導通層48はマイクロパターン22の外周側から、マイクロパターン22の外周側と中心との中間地点まで延びている。
原型63において、ナノパターン構造を付与したい外側領域全面に所望のパターンサイズのナノパターン構造を形成できた。実施例3及び実施例4の方法を組み合わせることで内側領域とこれを取り囲む外側領域とで相異なるナノパターンを付与することができる。
[実施例5]
図5,12に示す金属膜30をスパッタリングで成膜した点を除き、実施例1と同様に原型33(図6)を形成した。
かかる原型33を基にして成形したフレネルレンズは表1に示すように良好なナノパターン構造を備えていた。
[実施例6]
図16に示すように原型63を作製した。下記を除き実施例1と同様であった。導通層40に代えて、導通層48を形成した。導通層48は開口幅が50mmのマスクを用いて形成した。原型63から成型した鋳型で成形されたフレネルレンズにおいてナノパターン構造の形成は良好であった。
散乱の増加及び光線の透過の効率の低下がみられたことから、導通層の幅は、マイクロパターン22において、最も中心にあるライズ面26よりも小さいことが望ましいことが分かった(図16)。実施例6と実施例1との比較においては導通層の幅は、10mm以下が望ましいことが分かった。
[比較例1]
図9,10に示す導通層40を形成しなかった点を除き、実施例1と同様に原型を形成した。陽極酸化反応は進まなかったため、レンズ面21(図2)上にナノパターン構造は形成されなかった。したがってナノパターン構造を有するフレネルレンズは得られなかった。
[比較例2]
図8に示す絶縁体20上にマスク39を設置しなかった点、及び図5,12に示す金属膜30を形成しなかった点を除き、実施例1と同様に原型を形成した。マスク39を用いなかったため、レンズ面21(図2)の全面に導通層40が成膜された。
得られた原型を鋳型としてスタンパを作製した。スタンパのライズ面全面にナノパターンが付与されていた。これはライズ面26(図1)の全面に導通層40(図10)が形成されたことによる。このためフレネルレンズを成形する際、アクリル樹脂の射出成形時の離型抵抗が大幅に増加した。
またフレネルレンズにおいて成形不良が生じ、射出成形して出来上がったフレネルレンズのレンズ面が白化した。白化したレンズ面では光が散乱した。また光線の透過効率も低下した。このためフレネルレンズは、所望の光学性能が発揮できなかった。
なお、本発明は上記実施の形態又は実施例に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
20 絶縁体 21 レンズ面
22 マイクロパターン 23 パターン構造体
24 接続面 25 フレネル面
26 ライズ面 27 外周面
28 パターン構造体 29 導線
30 金属膜 32 金属膜
33 原型 34 配線部
35 外表面 37 外表面
39 マスク 40 導通層
41 入射角 42 矢印
43 矢印 46 導通層
47 導通層 48 導通層
50 フレネルレンズ 51 レンズ面
52 マイクロパターン 55 フレネル面
56 ライズ面 61 原型
62 原型 63 原型

Claims (11)

  1. 少なくとも一面のレンズ面を有する絶縁体と、構造層とを備えるフレネルレンズの原型であって、
    前記レンズ面は、フレネル面及びライズ面を有し、
    前記構造層は前記フレネル面上に位置し、かつ外表面を有し、
    前記外表面はホール状のナノパターン構造を有し、
    前記ナノパターン構造は、前記フレネル面の全周を覆う、
    フレネルレンズの原型。
  2. 少なくとも一部の前記ライズ面上の少なくとも一部において、
    周方向に連続する金属膜であって、その酸化された外表面にホール状のナノパターン構造を有するものを備えない、
    請求項1に記載のフレネルレンズの原型。
  3. 前記ライズ面と前記フレネルレンズの主平面のなす角度が85度以上である、
    請求項1又は2に記載のフレネルレンズの原型。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフレネルレンズの原型を反転してなる、
    フレネルレンズの鋳型。
  5. フレネル面及びライズ面を有するレンズ面を備え、
    前記フレネル面は、ホール状のナノパターン構造を有し、
    前記ナノパターン構造は、前記フレネル面の全周にわたり形成されている、
    フレネルレンズ。
  6. 請求項5に記載のフレネルレンズを用いたことを特徴とする、
    太陽追尾型の集光発電システム。
  7. フレネル面及びライズ面からなるマイクロパターンを有する絶縁体を用いて、ホール状のナノパターン構造を備えるフレネルレンズを製造する方法であって、
    前記マイクロパターン上に、前記フレネル面の一部及び前記ライズ面の一部を覆う、一つながりの金属膜からなる導通層を気相成長法で形成する工程と、
    前記マイクロパターン上に、前記フレネル面を覆い、かつ前記導通層と接する金属膜を気相成長法で形成する工程と、
    前記導通層を通じて前記金属膜に電圧を印加し、陽極酸化法により前記金属膜の外表面に前記ナノパターン構造を付与し、構造層を形成する工程と、
    前記構造層が形成された前記絶縁体を原型として前記フレネルレンズを成形する工程と、を備える、
    フレネルレンズの製造方法。
  8. 前記導通層を形成する前記工程の前に、前記フレネル面の前記一部及び前記ライズ面の前記一部を露出させるマスクで、前記マイクロパターンを覆う工程と、
    前記導通層を形成する前記工程の後に、前記マスクを外す工程と、をさらに備える、
    請求項7に記載のフレネルレンズの製造方法。
  9. 前記フレネルレンズを成形する工程の前に、
    前記構造層が形成された前記絶縁体を酸性溶液に浸漬して、前記ナノパターン構造の有するホールの径を拡大する工程をさらに備える、
    請求項7又は8に記載のフレネルレンズの製造方法。
  10. 前記導通層を形成する工程は、前記気相成長法に用いる材料の、前記フレネル面及びライズ面への入射角を変化させながら行う、
    請求項7〜9のいずれかに記載のフレネルレンズの製造方法。
  11. 前記フレネルレンズを成形する工程は、前記原型を反転した金型でフレネルレンズを成形することを特徴とする、
    請求項7〜10のいずれかに記載のフレネルレンズの製造方法。
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