JP2016112609A - レーザ切断装置およびレーザ切断方法 - Google Patents

レーザ切断装置およびレーザ切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のレーザ加工装置は、YAGレーザ発振器であるため形成される2つの焦点は焦点距離が等しく、レーザ出力も分散される。そのため、加工物に合わせた最適な切断を行うことができない。本開示は、高出力であり、焦点距離が異なる複数の焦点を形成できる多波長レーザ光によって切断を行うレーザ切断装置およびレーザ切断方法を提供する。【解決手段】本開示のレーザ切断装置は、レーザ発振装置と、光ファイバと、レーザ出射部と、駆動装置とを有する。レーザ発振装置は、複数の波長を有する多波長レーザ光を出射する。光ファイバは、第1の端部が、レーザ発振装置に接続され、多波長レーザ光を伝送する。レーザ出射部は、第1の端部とは反対側の光ファイバの第2の端部が接続され、多波長レーザ光を加工物に出射する。駆動装置は、レーザ出射部に接続され、レーザ出射部を動かす。【選択図】図1

Description

本開示は、半導体レーザデバイスを用いたレーザ切断装置およびレーザ切断方法に関し、特に、多波長レーザ光を用いたレーザ切断装置およびレーザ切断方法に関する。
図8を用いて、従来のYAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザ光を用いたレーザ加工装置について説明する。
図8は、特許文献1に記載された、従来のレーザ加工装置101の構成を示すブロック図である。レーザ加工装置101は、3相交流電源102と、ブレーカ103と、整流平滑回路104と、チョッパ回路105と、整流平滑化出力回路106と、YAGレーザ発振器107と、アークランプ108と、YAGレーザ棒109と、光ファイバケーブル110と、制御盤111と、PWM(Pulse Width Modulation)パルス発生器112と、制御回路113と、起動回路114と、YAGレーザ照射ヘッド115とを有する。YAGレーザ照射ヘッド115は、レンズ116と、プリズム117と、ノズルボディ118と、銅チップ119とを有する。
YAGレーザ発振器によって発振されるレーザ光は、材料によって特定された、1つの波長(1064nm)の光だけである。そのため、レーザ光をレンズで集光すると、焦点が1つだけ形成される。これに対し、従来のレーザ加工装置101は、プリズム117を有しているため、レーザ光を右側レーザ光束120Rと左側レーザ光束120Lに分割し、右側焦点121Rと左側焦点121Lという2つの焦点を母材122上に形成できる。さらに、PWMパルス発生器112と制御回路113とを用いてアークランプ108の電流を制御し、レーザ光の出力を調整している。
上述のレーザ加工装置は、レーザ溶接に使用することができるが、言うまでもなく、レーザ切断装置として用いることも可能である。
特開2003−200282号公報
しかしながら、従来のレーザ加工装置101は、YAGレーザ照射ヘッド115にプリズム117を用いるため、YAGレーザ照射ヘッド115の構造が複雑になる。また、形成される2つの焦点は焦点距離が等しく、レーザ出力も分散される。そのため、加工物に合わせた最適な切断または溶接加工を行うことができない。この課題は、加工物の溶接のみならず、加工物の切断においても同様である。本開示は、高出力であり、焦点距離が異なる複数の焦点を形成できる多波長レーザ光によって切断を行うレーザ切断装置およびレーザ切断方法を提供する。
本開示のレーザ切断装置は、レーザ発振装置と、光ファイバと、レーザ出射部と、駆動装置とを有する。レーザ発振装置は、複数の波長を有する多波長レーザ光を出射する。光ファイバは、第1の端部が、レーザ発振装置に接続され、多波長レーザ光を伝送する。レーザ出射部は、第1の端部とは反対側の光ファイバの第2の端部が接続され、多波長レーザ光を加工物に出射する。駆動装置は、レーザ出射部に接続され、レーザ出射部を動かす。
本開示のレーザ切断方法は、切断部分を有する加工物を配置する工程を有する。さらに、レーザ発振装置から多波長レーザ光を出力する工程を有する。さらに、多波長レーザ光をレーザ出射部から出射する工程を有する。さらに、加工物の切断部分に、レーザ出射部から出射された多波長レーザ光を照射し、加工物を切断する工程を有する。
本開示のレーザ切断装置およびレーザ切断方法は、多波長レーザ光をレーザヘッドから出射するため、焦点距離が異なる複数の焦点を結ぶことができ、加工物に合わせた最適な切断を行うことができる。
図1は、実施の形態のレーザ切断装置を示す概略図である。 図2は、実施の形態のレーザ発振装置を示す概略図であり、(a)はレーザ発振装置の概略図であり、(b)は半導体レーザバーの概略図であり、(c)は半導体スタックの概略図である。 図3は、実施の形態の光ファイバを示す概略図であり、とくに(a)はシングルクラッドファイバを示す概略図であり、(b)はダブルクラッドファイバを示す概略図である。 図4は、実施の形態のレーザ出射部を示す概略図である。 図5は、実施の形態のアシストガス供給装置を示す概略図である。 図6は、実施の形態の制御装置を示す概略図である。 図7は、実施の形態のレーザ切断方法の工程を示す概略図である。 図8は、従来のレーザ切断装置を示す概略図である。
(実施の形態)
本開示の、実施の形態のレーザ切断装置を、図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態のレーザ切断装置1を示す概略図である。図2は、本実施の形態のレーザ発振装置10を示す概略図である。図3の(a)および(b)は、本実施の形態の光ファイバ30を示す概略図である。図4は、本実施の形態のレーザ出射部40を示す概略図である。図5は、本実施の形態のアシストガス供給装置50を示す概略図である。図6は、本実施の形態の制御装置80を示す概略図である。
図1に示すように、本実施の形態のレーザ切断装置1は、レーザ発振装置10と、光ファイバ30と、レーザ出射部40と、アシストガス供給装置50と、マニピュレータ60(駆動装置)と、制御装置80とを有する。レーザ発振装置10は複数の波長成分を有するレーザ光(以下、多波長レーザ光)を出力し、光ファイバ30に入射する。光ファイバ30は、レーザ発振装置10で出力された多波長レーザ光をレーザ出射部40に伝送する。レーザ出射部40は、光ファイバ30によって伝送された多波長レーザ光を加工物70に出射する。アシストガス供給装置50はレーザ出射部40に接続され、アシストガスをレーザ出射部40に供給する。マニピュレータ60は、レーザ出射部40から出射される多波長レーザ光が、加工物70の加工位置に出射されるように、レーザ出射部40を移動させる。制御装置80は、レーザ発振装置10からの多波長レーザ光の出力と、アシストガス供給装置50からのアシストガス供給量と、マニピュレータ60の動作とを制御する。
(レーザ発振装置10について)
図2を用いて、レーザ発振装置10について、具体的に説明する。図2の(a)に示すように、レーザ発振装置10は、半導体レーザデバイス11(第1の半導体レーザデバイス)と、半導体レーザデバイス12(第2の半導体レーザデバイス)と、分光器13と、部分反射鏡14と、光ファイバ30の入射端31(第1の端部)とを有する。半導体レーザデバイス11は、分光器13側の端部がレーザ出射端21(第1の出射端)であり、レーザ出射端21と反対側の端部はレーザ光を全反射する全反射端22(第1の全反射端)である。半導体レーザデバイス12は、分光器13側の端部がレーザ出射端23(第2の出射端)であり、レーザ出射端23と反対側の端部はレーザ光を全反射する全反射端24(第2の全反射端)である。部分反射鏡14は、半導体レーザデバイス11、12側の第1の面25と、半導体レーザデバイス11、12とは反対側の第2の面26とを有する。
また、図2の(b)、(c)に示すように、半導体レーザデバイス11は、複数のエミッタ27を有する半導体レーザバー11−1(第1の半導体レーザバー)を用いることも可能であり、さらに、複数の半導体レーザバーを積み重ねた半導体スタック11−2(第1の半導体スタック)を用いても構わない。半導体レーザデバイス12は、複数のエミッタを有する半導体レーザバー12−1(第2の半導体レーザバー)を用いることも可能であり、さらに、複数の半導体レーザバーを積み重ねた半導体スタック12−2(第2の半導体スタック)を用いても構わない。
半導体レーザデバイス11のレーザ出射端21から出射されたレーザ光(第1のレーザ光)は、分光器13を通過し、部分反射鏡14で一部が反射する。部分反射鏡14で反射されたレーザ光は、分光器13を通過し、出射された半導体レーザデバイス11に戻り、半導体レーザデバイス11の全反射端22で反射される。このように、部分反射鏡14と全反射端22との間で共振が起こり、半導体レーザデバイス11からのレーザ光が発振される。半導体レーザデバイス11から発振されたレーザ光は、部分反射鏡14を透過し、光ファイバ30の入射端31から光ファイバ30へ入射する。半導体レーザデバイス12についても同様にレーザ光(第2のレーザ光)が発振され、光ファイバ30へ入射する。これにより、光ファイバ30には多波長レーザ光が入射される。以上のように、半導体レーザデバイス11の全反射端22と部分反射鏡14との間で分光器13を介して発振器が構成される。この構成は、半導体レーザデバイス11の外部の領域を含めてレーザ光が発振されるため、外部共振器と呼ばれる。半導体レーザデバイス12についても同様である。
次に、半導体レーザデバイス11、12と分光器13と部分反射鏡14とによる、レーザ発振の原理とレーザ光の波長について説明する。
図2に示すように、半導体レーザデバイス11から出射されたレーザ光と半導体レーザデバイス12から出射されたレーザ光とは、分光器13から見て異なる方向から分光器13に入射されている。半導体レーザデバイス11は、分光器13の面に垂直な方向から、角度θ1(第1の角度)だけ傾いた方向に位置している。半導体レーザデバイス12は、分光器13の面に垂直な方向から、角度θ2(第2の角度)だけ傾いた方向に位置している。分光器13は、例えば回折格子であり、回折格子は、入射角が互いに異なる複数のレーザを、共通の出射角で出射させる特徴を有する。ここで、分光器13が、スリット間隔dである回折格子であり、半導体レーザデバイス11が発振するレーザ光の波長(第1の波長)がλ1nmであり、半導体レーザデバイス12が発振するレーザ光の波長(第2の波長)がλ2nmであり、N、Mを整数とする場合のレーザ発振波長について説明する。この場合、以下の式1が半導体レーザデバイス11からのレーザ光の回折条件であり、以下の式2が半導体レーザデバイス12からのレーザ光の回折条件である。
d×sinθ1=N×λ1 ・・・(式1)
d×sinθ2=M×λ2 ・・・(式2)
このように、半導体レーザデバイス11と半導体レーザデバイス12とを分光器13に対し異なる方向に配置することにより、半導体レーザデバイス11によるレーザ光と半導体レーザデバイス12によるレーザ光とは出射方向を同一にできる。そして、波長が互いに異なる半導体レーザデバイス11によるレーザ光と半導体レーザデバイス12によるレーザ光との出力を合算することができる。すなわち、半導体レーザデバイス11、12と部分反射鏡14とが分光器13を介して外部共振器を構成することで、それぞれのレーザ光のビーム品質を悪化することなく、両者の出力が合算された、より高い出力のレーザ光を得ることができるという効果がある。また、半導体レーザデバイス11、12を分光器13からみて異なる方向に配置することで、半導体レーザデバイス11、12が、互いに波長が異なるレーザ光を発振できる。そして、半導体レーザデバイス11が発振するレーザ光と半導体レーザデバイス12が発振するレーザ光とを光ファイバ30に入射させることにより、2つの波長のレーザ光を光ファイバ30に出力できる。以上の説明では、2つの半導体レーザデバイス11、12で説明したが、半導体レーザデバイスの数は2とは限らず、3以上でもよい。その場合も、半導体レーザデバイスが、複数のエミッタを有する半導体レーザバーや、複数の半導体レーザバーを積み重ねた半導体スタックであってもよい。なお、本実施の形態では、分光器13として透過型のものを使用しているが、反射型のものであってもよい。分光器13は、例えば、反射型回折素子でもよい。
(光ファイバ30について)
図3を用いて、光ファイバ30について、具体的に説明する。図3の(a)は、シングルクラッドファイバ32を示す断面図である。図3の(b)は、ダブルクラッドファイバ35を示す断面図である。
図3の(a)に示すように、シングルクラッドファイバ32は、直径(外径)がd1であり、屈折率がn1であるコア33と、コア33の外側に形成され、直径(外径)がd2であり、屈折率がn2であるクラッド34からなる。コア33の屈折率n1は、クラッド34の屈折率n2よりも大きく、これにより、多波長レーザ光をコア33に閉じ込める効果がある。
図3の(b)に示すように、ダブルクラッドファイバ35は、直径(外径)がd3であり、屈折率がn3であるコア36と、コア36の外側に形成され、直径(外径)がd4であり、屈折率がn4であるクラッド37と、クラッド37の外側に形成され、直径(外径)がd5であり屈折率がn5であるクラッド38とからなる。コア36の屈折率n3は、クラッド37の屈折率n4よりも大きく、これにより、多波長レーザ光をコア36に閉じ込める効果がある。クラッド37の屈折率n4は、クラッド38の屈折率n5よりも大きく、これにより、多波長レーザ光をクラッド37に閉じ込める効果があり、ひいては、多波長レーザ光をコア36に閉じ込める効果がある。
(レーザ出射部40について)
図4を用いて、レーザ出射部40について、具体的に説明する。
レーザ出射部40は、光ファイバ30の出射端39から出射される多波長レーザ光に焦点を結ばせる光学的な機構と、加工物70の加工箇所にアシストガスを供給する物理的な機構とを有する。レーザ出射部40の光学的な機構は、さらに、光ファイバ30から出射される多波長レーザ光の方向を制御する機構を有していてもよい。
まず、レーザ出射部40の、レーザ光を制御する光学的な機構について説明する。図4に示すように、光ファイバ30の出射端39からレーザ出射部40内に出射された、広がった多波長レーザ光は、コリメートレンズ42によって平行にされる。そして、平行にされた多波長レーザ光は集光レンズ43によって集光されてレーザ出射部40から出射される。レーザ光が異なる2つの波長を持つ場合は、図4に示すように、2箇所で焦点を結ぶように集光される。
次に、レーザ出射部40の、アシストガスを供給する物理的な機構について説明する。図4に示すように、レーザ出射部40には、レーザ光およびアシストガスが通過する空間41が設けられている。空間41には、アシストガスを導入する導入口45が設けられている。さらに、レーザ出射部40の先端には、レーザ光およびアシストガスが通過する空間を有するチップ44が設けられている。チップ44の先端には、アシストガスを排出する排出口46が設けられている。排出口46は、レーザ光が出射されるレーザ出射口でもある。排出口46を有するチップ44によって、アシストガスが勢いよく放出され、これによりレーザ光による溶融物を吹き飛ばすことができる。以上の説明では、1枚のコリメートレンズ42と1枚の集光レンズ43とを使用した光学系について説明をした。しかし、複数のレンズを使用したコリメートレンズ系、または複数のレンズを使用した集光レンズ系を構成しても構わない。
(アシストガス供給装置50について)
図5を用いて、アシストガス供給装置50について、具体的に説明する。アシストガス供給装置50は、ガスボンベ51と、バルブ52とを有する。ガスボンベ51に接続されたバルブ52の開閉は制御装置80によって制御される。ガスボンベ51は、バルブ52を介してレーザ出射部40の導入口45に接続されるバルブ52の開閉により導入口45へ送給するアシストガスの量を調整できるものである。
(マニピュレータ60について)
図1に示すように、マニピュレータ60の先端には、レーザ出射部40が取り付けられており、レーザ出射部40を高い自由度で移動させることができる。すなわち、レーザ出射部40の位置および角度を高い自由度で変更できる。これにより、さまざまな切断部位の形状に対応して、切断を行うことができる。また、レーザ光の出射位置や出射方向を変更する手段は、レーザ出射部40とマニピュレータ60の組み合わせに限らず、2次元にスキャンできるようなスキャニングヘッドであってもよい。また、レーザ出射部40を固定し、マニピュレータ60が加工物70を移動させてもよい。
(加工物70について)
加工物70の材質としては、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金などがあり、形状としては、板状、棒状などが考えられる。
(制御装置80について)
図6を用いて、制御装置80について、具体的に説明する。制御装置80は、レーザ発振装置10とアシストガス供給装置50とマニピュレータ60とに接続され、レーザ発振装置10とアシストガス供給装置50とマニピュレータ60との動作を制御する。制御装置80は、ティーチングペンダント81と、メイン制御部82と、レーザ発振装置通信部83と、アシストガス供給装置通信部84と、マニピュレータ通信部85と、記憶部86とを有する。
作業者は、ティーチングペンダント81を用いて、レーザ切断装置1が行う切断条件を設定する。メイン制御部82は、作業者がティーチングペンダント81に入力した切断条件で切断を行うように、記憶部86に蓄積されたデータを利用して、レーザ発振装置通信部83を介してレーザ発振装置10を、アシストガス供給装置通信部84を介してアシストガス供給装置50を、マニピュレータ通信部85を介してマニピュレータ60を制御する。メイン制御部82は、作業者によるティーチングペンダント81の操作なしに、記憶部86に蓄積されたデータを利用して、レーザ発振装置10とアシストガス供給装置50とマニピュレータ60とを制御してもよい。
図6ではロボットを例にしてレーザ発振装置10の制御について説明したが、ロボットの代わりにNC(Numerical Control)コントローラなどの制御装置を使用しても構わない。
次に、本開示の、実施の形態のレーザ切断方法を、図面を用いて説明する。図7は、本実施の形態のレーザ切断方法の工程を示す概略図である。
図7の(a)に示すように、厚さT1である加工物71のレーザ切断方法について説明する。
まず、図7の(a)に示すように、切断部分(点線)を有する加工物71を配置する。次に、制御装置80によってレーザ発振装置10を制御し、多波長レーザ光をレーザ発振装置10から光ファイバ30に出力する。そして、レーザ発振装置10から出力された多波長レーザ光は、光ファイバ30を経由してレーザ出射部40に伝送される(図示せず)。
次に、図7の(b)に示すように、レーザ出射部40からレーザ光を出射して、加工物71を切断する。このとき、加工物71の上面に対して垂直方向における、加工物71の上面からのレーザ出射部40の先端の高さをH1とする。レーザ出射部40からの多波長レーザ光のうちの、一つの波長のレーザ光の焦点をF1とし、加工物71の上面からの焦点F1の深さをD1とする。レーザ出射部40からの多波長レーザ光の波長の数と同じ数だけ、焦点F1および深さD1が存在する。
図7の(b)に示す状態で、レーザ出射部40をマニピュレータ60によって動かして切断を行う。切断速度は、例えば、0.1〜150m/分であり、加工物71の厚さに応じてこの速度範囲で切断を行うことができる。
ここで、本実施の形態のレーザ切断方法に用いる多波長レーザ光について、詳細に説明する。
前述のレーザ発信装置では、2つの半導体レーザデバイス11、12を用いて、2つの異なる波長λ1、λ2のレーザ光を出力するレーザ発振装置10について説明した。しかし、半導体レーザデバイスの数は2つに限らず、3つ以上の半導体レーザデバイスを用いても良い。例えば、25個の半導体レーザデバイスを互いに、分光器13から見た方向が異なるように配置することで、25種類の波長をもつ多波長レーザ光を光ファイバ30に出力できる。同様に、15個の半導体レーザデバイスによって15種類の波長をもつ多波長レーザ光を、12個の半導体レーザデバイスによって12種類の波長をもつ多波長レーザ光を、9個の半導体レーザデバイスによって9種類の波長をもつ多波長レーザ光を、光ファイバ30に出力できる。このように、複数の波長を含んだ多波長レーザ光をレーザ出射部40で集光することにより、少しずつ焦点距離をずらした複数の焦点が形成できる。これにより、疑似的にレーリー長(Rayleigh Length)が長くなるので、例えば、加工物の表面が微細に変形し、焦点位置が加工物に対して相対的に変動しても、切断の仕上がりへの影響を低減させるという利点がある。また、加工物を複数の焦点によって均等に加熱することができる。特に、多波長レーザ光の波長の種類が25種類であれば、この効果が顕著に表れ、多波長レーザ光の波長の種類が15種類から12種類に変わっても、同様の効果が得られる。特に、多波長レーザ光の波長の種類が9種類であれば、この効果を確保しつつ、実用上、ビーム品質を落とさずに、高い出力のレーザ光が得られるという利点がある。
また、出力する多波長レーザ光の波長の範囲は、例えば、0.8μm〜5μmであり、レーザ光に対して反射率の高い材料、例えば、アルミニウム合金などにおいても高い吸収率が得られるという利点がある。この範囲内の波長で、25種類、15種類、12種類、9種類といった複数の波長のレーザ光を1つの光ファイバ30に入射させ、多波長レーザ光を形成する。出力する多波長レーザ光の波長の範囲は、0.8μm〜0.9μmでもよく、0.9μm〜1.0μmでもよく、また1.0μm〜2.0μmでもよい。特に、出力する多波長レーザ光の波長の範囲が0.8μm〜0.9μmでは、特に反射率の高い材料、例えば、アルミニウム合金においても、最も高い吸収率が得られるという利点がある。特に、出力する多波長レーザ光の波長の範囲が0.9μm〜1.0μmでは、特に反射率の高い材料、例えば、アルミニウム合金においても、多波長レーザ光の波長の範囲が0.8μm〜0.9μmの場合よりもわずかに低下するが、実用上ほとんど差のない、高い吸収率が得られるという利点がある。また、多波長レーザ光の波長の範囲が1.0μm〜2.0μmでは、この波長帯に吸収帯を持つ材料、例えば、プラスチック材料のような高分子材料を加工できる。
ここで、9種類の波長の多波長レーザ光の一例を(表1)に、15種類の波長の多波長レーザ光の一例を(表2)に、25種類の波長の多波長レーザ光の一例を(表3)に示す。
Figure 2016112609
Figure 2016112609
Figure 2016112609
(表1)〜(表3)において、λは波長(μm)であり、fは集光レンズの焦点距離(mm)、Δfは最も長い波長のレーザ光の焦点と各波長のレーザ光の焦点との距離の差(焦点間の距離)である。
(表1)〜(表3)は、0.975μmを中心波長としており、(表1)は0.005μm間隔で9種類の波長のレーザ光であるため、多波長レーザ光の波長は0.955μm〜0.995μmであり、波長の分布幅は0.04μmである。(表2)は0.004μm間隔で15種類の波長のレーザ光であるため、多波長レーザ光の波長は0.947μm〜1.003μmであり、波長の分布幅は0.056μmである。(表3)は0.003μm間隔で25種類の波長のレーザ光であるため、多波長レーザ光の波長は0.939μm〜1.011μmであり、波長の分布幅は0.072μmである。
焦点間の距離Δfについて、以下のことがわかる。光は波長が短いほど屈折しやすいため、レーザ光の波長が短いほど焦点距離も短くなる。そのため、レーザ光の波長の差に比例して、焦点間の距離Δfは大きくなる。また、集光レンズの焦点距離fに比例して、焦点間の距離Δfは大きくなる。以上のことから、多波長レーザ光に含まれるレーザ光の波長の幅が広いほど、焦点の分布幅が広くなる。また、集光レンズの焦点距離が大きいほど、焦点の分布幅が広くなる。すなわち、加工物71の上面からのレーザ出射部40の先端の高さH1を大きくすると、焦点の分布幅を広くできる。
以下に、本実施の形態であるレーザ切断方法の一例を示す。
厚さT1が1.6mmの加工物71をレーザ切断する。集光レンズの焦点距離fを1500mmとし、(表1)の9種類の波長の多波長レーザ光を用いると、焦点F1の分布幅は1.8mmとなる。これにより、厚さ1.6mmの加工物71の上面から下面までの全域に焦点F1を分布させることができる。集光レンズの焦点距離fを1000mmとし、(表1)の9種類の波長の多波長レーザ光を用いると、焦点F1の分布幅は1.2mmとなる。これにより、厚さ1.6mmの加工物71の上面から下面までの範囲内に焦点F1を分布させることができる。以上のように、加工物71の上面から下面にわたる領域の全域に焦点F1を分布させても良く、一部に焦点F1を分布させても良い。また、焦点F1の分布幅の中心は、加工物71の上面から下面にわたる領域の中心と一致させても良い。また、焦点F1の分布幅の中心は、加工物71の上面から下面にわたる領域の中心よりも上面側にしても良い。これにより、加工物71の下面側への過剰な入熱を抑制できる。以上のように、多波長レーザ光を使用することにより加工物71の上面から下面にわたる領域に複数の焦点を作ることができるので、個々の焦点位置におけるレーザパワーを均等に分配できるこれにより、加工物71をより広い範囲で均等に、効率よく加熱することができる。ただし、上述のような焦点距離では、レーザ出射部40と加工物71との距離が遠くなるため、レーザ出射部40からのアシストガスでは、溶けた加工物71を吹き飛ばすことは困難である。レーザ出射部40と加工物71との距離が大きい場合は、アシストガスを吹き付けるためのノズルを新たに設け、レーザ光の照射部にアシストガスを吹き付けても良い。
また、レーザ出射部40からのアシストガスで溶けた加工物71を吹き飛ばすために、集光レンズの焦点距離fを125mm、250mmなどにしても構わない。この場合、焦点F1の分布は狭くなるが、レーザ出射部40からのアシストガスで溶けた加工物71を吹き飛ばすことができるので、アシストガスのためのノズルを用意する必要はない。
また、光ファイバ30から出射される多波長レーザ光のBPP(Beam Parameter Product)は、例えば、2mm・mrad〜10mm・mradであり、従来技術であるYAGレーザ発振器より細い光ファイバにレーザ光を導入できるという利点がある。BPPが小さいほど、同一の光学系でレーザ光を集光した際には、レーザ光の焦点でのスポット径を小さくできる。光ファイバ30から出射される多波長レーザ光のうちのそれぞれの波長のレーザ光のBPPは、2mm・mrad以上や、6mm・mrad以下や、8mm・mrad以下などでもよい。特に、レーザ光のBPPが2mm・mrad以上であれば光ファイバにレーザ光を導入する際に、光ファイバ端面におけるレーザ光のパワー密度を高めずに、光学系を容易に構成できるという利点がある。特に、レーザ光のBPPが6mm・mrad以下であればコア直径(外径)150μmの光ファイバにレーザを導入できるという利点がある。特に、レーザ光のBPPが8mm・mrad以下であればコア直径(外径)200μmの光ファイバにレーザ光を導入できるという利点がある。
また、光ファイバ30から出射される多波長レーザ光の出力は、例えば、0.1kW〜30kWであり、広い範囲で切断深さを制御できるため、幅広い範囲の板厚の加工物の切断ができるという利点がある。光ファイバ30から出射される多波長レーザ光の出力は、好ましくは0.5〜15kWであり、さらに好ましくは0.5〜10kWである。特に、多波長レーザ光の出力が0.5〜10kWであれば、10kWより高い場合よりレーザ発振装置の構成が簡単となり、レーザ切断装置全体のコストパフォーマンスを高めることができるという利点がある。
また、光ファイバ30から出射されるレーザ光は、レーザ発振装置10において、連続波発振させても構わないし、パルス発振させても構わない。レーザ光をパルス発振させる場合の周波数は、例えば、0.1Hz〜10kHz(周期は10秒〜0.1m秒)であり、広い範囲で、加工物へ投入するレーザエネルギーを調整することができ、広い範囲の板厚の加工物を加工しやすくできるという利点がある。多波長レーザ光をパルス発振させる場合の周波数は、好ましくは10Hz〜5kHz(周期は0.1秒〜0.2m秒)であり、さらに好ましくは10Hz〜500Hz(周期は0.1秒〜2m秒)である。特に、パルス発振させた多波長レーザ光の周波数が10Hz〜5kHzであれば、広い範囲で、加工物へ投入するレーザエネルギーを調整することができるという利点がある。特に、パルス発振させた多波長レーザ光の周波数が10Hz〜500Hzであれば、広い範囲で、加工物へ投入するレーザエネルギーを調整することができると共に、特に低い切断速度時において加工物の切断を制御しやすくできるという利点がある。
また、レーザ発振装置10の立上り時間は、例えば、1μ秒〜10m秒であり、切断開始時に加工物へ投入するエネルギーの投入速度を調整でき、切断開始時の切断面の形状を制御しやすくできるという利点がある。立上り時間が短いほど、早く加工を開始できるため、加工のタクトタイム(Takt Time)を短縮できる。また、多波長レーザ光をパルス発振させる場合は、発振パルスの周期よりも短い立上り時間でなければならない。レーザ発振装置10の立上り時間は、好ましくは10μ秒〜1m秒であり、さらに好ましくは10μ秒〜500μ秒である。特に、レーザ発振装置10の立上り時間が10μ秒〜1m秒であれば、切断開始時に加工物へ投入するエネルギーの投入速度を調整でき、切断開始を早くできるという利点がある。特に、レーザ発振装置10の立上り時間が10μ秒〜500μ秒であれば、切断開始時に加工物へ投入するエネルギーの投入速度を調整でき、特に切断速度の速い切断を行う際に、切断開始を早くできるという利点がある。
さらに、本実施の形態のレーザ切断方法に用いる、多波長レーザ光を伝送する光ファイバについて、詳細に説明する。
図3の(a)に示すシングルクラッドファイバ32を用いる場合は、コア33の直径(外径)d1が重要となる。例えば、コア33の直径(外径)d1が10μmから1000μmであれば、図4に示すレーザ出射部40と組み合わせることにより、焦点位置におけるビーム径は、例えば、コリメートレンズ42と集光レンズ43との焦点距離を組み合わせることにより、50μmから2000μmとなる。なお、クラッド34の直径(外径)d2は、光ファイバの可とう性を損なわない範囲でよい。
図3の(b)に示すダブルクラッドファイバ35を用いる場合は、コア36の直径(外径)d3が重要となる。例えば、コア36の直径(外径)d3が10μmから1000μmであれば、図4に示すレーザ出射部40と組み合わせることにより、焦点位置におけるビーム径は、例えば、コリメートレンズ42と集光レンズ43との焦点距離を組み合わせることにより、50μmから2000μmとなる。なお、クラッド37の直径(外径)d4は、コア36の直径(外径)d3より、例えば、10μmから1000μm大きければよい。クラッド38の直径(外径)d5は、光ファイバの可とう性を損なわない範囲でよい。その場合、コア36と同様に、クラッド37でレーザ光の一部または全部伝送することができる。これにより、様々なビームプロファイルのビームを得ることができる。
さらに、本実施の形態のレーザ切断方法における、多波長レーザ光を照射するレーザ出射部について、詳細に説明する。
レーザ出射部40は、多波長レーザ光を加工物70に照射するとともに、加工箇所にアシストガスを供給する。加工物70の材質が軟鋼である場合は、アシストガスとしては、空気、アルゴン、二酸化炭素、窒素、ヘリウム、酸素のいずれか、もしくは、これらの組み合わせが用いられ、このいずれを使用しても加工物の切断をスムーズにできるという利点がある。また、加工物70の材質がステンレス鋼またはアルミニウム合金である場合は、アシストガスとしては、アルゴン、窒素、ヘリウムのいずれか、もしくは、これらの組み合わせが用いられ、このいずれを使用しても加工物の切断をスムーズにできるという利点がある。
さらにこのアシストガスの役割について、詳細に説明する。
加工物の切断は、加工物の溶融と溶融した加工物の除去という2つの現象によって行われる。加工物の種類にかかわらず、少なくとも、多波長レーザ光による加熱によって加工物を溶融でき、アシストガスの風圧により加工物を除去することができる。さらに加工物の溶融と溶融した加工物の除去とをスムーズに行うために、加工物の種類によってアシストガスを使い分けることが有効である。加工物の材質が軟鋼である場合は、アシストガスとしては、空気、二酸化炭素、酸素のいずれか、もしくは、これらの組み合わせを用いることで、加工物が酸化され、酸化鉄が形成される。酸化鉄は流動性が高いため、アシストガスの風圧による除去が容易にできる。これに対し、加工物70の材質がステンレス鋼またはアルミニウム合金である場合は、アシストガスとしては、アルゴン、窒素、ヘリウムのいずれか、もしくは、これらの組み合わせを用いることで、加工物は酸化されずに溶融される。ステンレス鋼またはアルミニウム合金は酸化されていないほうが、酸化物よりも流動性が高いため、アシストガスの風圧による除去が容易にできる。

さらに、本実施の形態のレーザ切断方法における、多波長レーザ光によって加工される加工物について、詳細に説明する。
加工物70の材質としては、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金などがあり、形状としては、板状のものを例として説明する。加工物70が軟鋼またはステンレス鋼である場合、軟鋼またはステンレス鋼の厚さは、例えば、0.3mm〜50mmである。加工物70がアルミニウム合金である場合、アルミニウム合金の厚さは、例えば、0.5mm〜30mmである。
以上のようなレーザ切断方法を行うことによって、図7(c)に示すように、加工物71には、レーザ光によって、上部の幅がWt1であり、下部の幅がWb1である切断領域が形成され、加工物72と加工物73とに分離される。
このように、多波長レーザ光によって焦点距離が異なる複数の焦点を結ぶことができ、疑似的にレーリー長が長くなるとともに加工物を複数の焦点によって均等に加熱することができる。これにより、加工物に合わせた最適な切断条件で切断することができる。特に、上部幅Wt1と下部幅Wb1との差の少ない、良質の切断を行うことができる。
本開示に係るレーザ切断装置およびレーザ切断方法によると、多波長レーザ光によって、焦点距離が異なる複数の焦点を結ぶことができ、加工物を複数の焦点から均等に加熱することができる。これにより、加工物に合わせた最適な切断条件で切断することができ、産業上有用である。
1 レーザ切断装置
10 レーザ発振装置
11、12 半導体レーザデバイス
11−1、12−1 半導体レーザバー
11−2、12−2 半導体スタック
13 分光器
14 部分反射鏡
21、23 レーザ出射端
22、24 全反射端
25 第1の面
26 第2の面
27 エミッタ
30 光ファイバ
31 入射端
32 シングルクラッドファイバ
33、36 コア
34、37、38 クラッド
35 ダブルクラッドファイバ
39 出射端
40 レーザ出射部
41 空間
42 コリメートレンズ
43 集光レンズ
44 チップ
45 導入口
46 排出口
50 アシストガス供給装置
51 ガスボンベ
52 バルブ
60 マニピュレータ
70〜73 加工物
80 制御装置
81 ティーチングペンダント
82 メイン制御部
83 レーザ発振装置通信部
84 アシストガス供給装置通信部
85 マニピュレータ通信部
86 記憶部
101 レーザ加工装置
102 3相交流電源
103 ブレーカ
104 整流平滑回路
105 チョッパ回路
106 整流平滑化出力回路
107 YAGレーザ発振器
108 アークランプ
109 YAGレーザ棒
110 光ファイバケーブル
111 制御盤
112 PWMパルス発生器
113 制御回路
114 起動回路
115 YAGレーザ照射ヘッド
116 レンズ
117 プリズム
118 ノズルボディ
119 銅チップ
120R 右側レーザ光束
120L 左側レーザ光束
121R 右側焦点
121L 左側焦点
122 母材

Claims (13)

  1. 切断部分を有する加工物を配置する工程と、
    レーザ発振装置から波長合成されたレーザ光を出力する工程と、
    前記波長合成されたレーザ光をレーザ出射部から出射する工程と、
    前記加工物の前記切断部分に、前記波長合成されたレーザ光を照射し、前記加工物を切断する工程と、
    を備えたレーザ切断方法。
  2. 前記加工物の材質は、軟鋼、ステンレス鋼およびアルミニウム合金のいずれか1つである請求項1に記載のレーザ切断方法。
  3. 前記材質は軟鋼またはステンレス鋼であり、
    前記加工物の厚さは、0.3mm〜50mmである請求項2に記載のレーザ切断方法。
  4. 前記材質はアルミニウム合金であり、
    前記加工物の厚さは、0.5mm〜30mmである請求項2に記載のレーザ切断方法。
  5. 前記材質は軟鋼であり、
    前記切断部分には、アシストガスとして、空気、アルゴン、二酸化炭素、窒素、ヘリウム、酸素のいずれか1つまたはこれらの組み合わせが供給される請求項2に記載のレーザ切断方法。
  6. 前記材質はステンレス鋼またはアルミニウム合金であり、
    前記切断部分には、アシストガスとして、アルゴン、窒素、ヘリウムのいずれか1つまたはこれらの組み合わせが供給される請求項2に記載のレーザ切断方法。
  7. 切断速度は、0.1〜150m/分である請求項1〜6のいずれかに記載のレーザ切断方法。
  8. 前記レーザ発振装置は、第1のレーザ出射端および第1の全反射端とを有する第1の半導体レーザデバイスと、第2のレーザ出射端および第2の全反射端とを有する第2の半導体レーザデバイスと、分光器と、部分反射鏡とを有し、
    前記第1の全反射端と前記部分反射鏡との間で、前記分光器を介して第1のレーザ光を発振し、
    前記第2の全反射端と前記部分反射鏡との間で、前記分光器を介して第2のレーザ光を発振する請求項1〜7のいずれかに記載のレーザ切断方法。
  9. 前記第1の半導体レーザデバイスは、複数のエミッタを有する第1の半導体レーザバーであり、
    前記第2の半導体レーザデバイスは、複数のエミッタを有する第2の半導体レーザバーである請求項8に記載のレーザ切断方法。
  10. 前記第1の半導体レーザデバイスは、複数の前記第1の半導体レーザバーが積み重ねられ、
    前記第2の半導体レーザデバイスは、複数の前記第2の半導体レーザバーが積み重ねられている請求項9に記載のレーザ切断方法。
  11. 前記レーザ出射部と前記切断部分とは、500mm以上離れて配置されている請求項1〜10のいずれかに記載のレーザ切断方法。
  12. 前記レーザ出射部は、前記波長合成されたレーザ光を集光し、
    集光された前記波長合成されたレーザ光は、前記加工物の厚さ方向に複数の焦点を結び、擬似的にレーリー長を長くする請求項1〜11のいずれかに記載のレーザ切断方法。
  13. 波長合成されたレーザ光を出射するレーザ発振装置と、
    第1の端部が、前記レーザ発振装置に接続され、前記波長合成されたレーザ光を伝送する光ファイバと、
    前記第1の端部とは反対側の前記光ファイバの第2の端部が接続され、前記波長合成されたレーザ光を加工物に出射するレーザ出射部と、
    前記レーザ出射部に接続され、前記レーザ出射部を動かす駆動装置と、を備えた、レーザ切断装置。
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