JP2016112255A - シャワーヘッド - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明によれば、本発明は、第1スライド機構の第1外観部材と通水路部材とが係合され、第2スライド機構の通水路部材と第2外観部材とが係合されることにより、通水路部材を介して第1外観部材と第2外観部材とが接続され、全体が一体化される。従って、従来のシャワーヘッドにおいて用いられている外観部材と通水路部材をビスにより固定するためのビスを受けるボスのスペースを設ける必要がなくなり、外観部材と通水路部材との接続に必要なスペースを比較的小さくすることができ、シャワーヘッドの把持部の径を小径化することができる。
また、従来のシャワーヘッドにおいて用いられている第1外観部材と第2外観部材とがスナップフィットにより固定されている場合とは異なり、本発明においては第1スライド機構及び第2スライド機構により、通水方向に沿った第1溝部に第1突起部が係合し、 通水方向に沿った第2溝部に第2突起部が係合し、通水路部材の回転方向の動きを規制でき、外観部材が通水方向以外の向きに外れにくくなっている。従って、第1スライド機構及び第2スライド機構は、衝撃を受けた場合に、第1外観部材及び第2外観部材が容易に外れてしまうことを防止することができる。
よって、シャワーヘッドの把持部を小型化すると共に、耐衝撃性を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、第1スライド機構の第1突起部が、第1溝部内の所定位置までスライドされたとき、外観部材に対する通水路部材の通水方向の移動が規制手段によって規制されることができる。また、第2スライド機構の第2突起部が、第2溝部内の所定位置までスライドされたとき、外観部材に対する通水路部材の通水方向の移動が規制手段によって規制されることができる。
このように構成された本発明においては、好ましくは、規制手段は、第1突起部は、通水路部材の上流側への移動を、通水路部材の第2突起部と当接することにより規制するようになっている。すなわち、通水路部材が上流側方向に移動されること例えば引き抜きの動きにより移動されることを、従来のシャワーヘッドに用いられているようなビスやブッシュなどにより規制する必要がなくなる。よって、ビスにより固定するためのビスを受けるボスのスペースを設ける必要がなくなり、さらに、ブッシュを設けるためのスペースを設ける必要がなくなる。よって、シャワーヘッドの把持部を小型化することができる。
このように構成された本発明においては、好ましくは、規制手段は、第4突起部は、通水路部材の下流側への移動を、通水路部材の前記第3突起部と当接することにより規制するようになっている。すなわち、通水路部材が下流側方向に移動されること例えば押し込みの動きにより移動されることを、従来のシャワーヘッドに用いられているようなビスやブッシュなどによりする必要がなくなる。よって、ビスにより固定するためのビスを受けるボスのスペースを設ける必要がなくなり、さらに、ブッシュを設けるためのスペースを設ける必要がなくなる。よって、シャワーヘッドの把持部を小型化することができる。
図1は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドを示す斜視図であり、図2は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドを示す分解斜視図であり、図3は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドを示す正面図であり、図4は図3のIV-IV線に沿って取った断面の断面図である。
本実施形態のシャワーヘッド1への湯水の給水及び止水は、使用者が湯水混合水栓装置等(図示せず)に内蔵された元バルブ(図示せず)を操作して給水と止水とを切り換えることにより行うことができる。
一方、シャワーヘッド本体2の下流側端部に位置するヘッド部2bには、複数の散水孔4が形成された散水板6が取り付けられており、シャワーヘッド本体2の給水口2aからシャワーヘッド本体2内に流入した湯水は、散水板6から突出する各散水孔4から吐水され、シャワー吐水が行われるようになっている。
また、シャワーヘッド本体2の給水口2aとヘッド部2bとの間の部分は、使用時にシャワーヘッド本体2の所定の取付位置(例えば壁掛け位置等)から取り外して把持可能な把持部2cとなっている。
また、本発明においては、シャワーヘッド1の散水板6から洗浄水が吐水される側を、正面側(前方側)とし、正面側から見てシャワーヘッド1の裏側を背面側(後方側)とし、正面側から見てシャワーヘッド1の右側を右側とし、正面側から見てシャワーヘッド1の左側を左側として説明する。
また、本発明においては、図3及び図4に示すように、通水方向D1は、シャワーヘッド本体2の長手方向となっている。通水方向D1は、下流向きの方向及び上流向きの方向のいずれも含み、通水路に対して平行な方向の意義を有している。
シャワーヘッド本体2は、供給された湯水が通水される通水路部材8と、通水路部材8に接続され、流入した湯水を吐出させる散水部10と、通水路部材8を覆う外観部材12と、外観部材12及び通水路部材8により形成され、外観部材12に対する通水路部材8の軸方向の移動を規制する規制手段(規制機構)14と、を備えている。
散水室部28は、散水部通水路20から散水板6の散水孔4に向かう流れを形成する。散水室部28は、その内部において、散水部通水路20から正面側に延びる散水室流路30を形成している。
この散水室流路30は、下端部の加速部30aに向って通水路が徐々に狭められるように形成されている。この加速部30aにおいては、通水路が狭められているので、湯水が加速され、加速された湯水は、下流側に形成されている散水室30bから散水板に設けられた各散水孔4を通って外部へ勢いよく吐出されるようになっている。
このような、通水路部材8と散水部10との流路の構成により、シャワー吐水時にシャワーヘッド本体2の給水口2aから流入した水は、第1通水路部材16から、第2通水路部材18、及び、散水部通水路20を経て、散水室部28に流入する。散水室部28に流入した洗浄水は、加速部30aにおいて加速され、散水室30bから散水孔4を通って外部へ吐出されるようになっている。
なお、本実施形態においては、外観部材12は、前後方向の中央近傍において、正面側の第1外観部材32と背面側の第2外観部材34とに通水路部材8に沿って長手方向に分割されているが、他の実施形態においては、外観部材12は、正面側又は背面側等の他の位置において、正面側の第1外観部材32と背面側の第2外観部材34とに通水路部材8に沿って長手方向に分割されていてもよい。
従って、散水部10の散水部通水路20と第2外観部材34とは、シャワーヘッド本体2のヘッド部2bにおいて、散水部通水路20の右側ビス取付部分26aと、第2外観部材34の第3ビス受けボス部34cと、がビス36の締結により比較的強固に固定されるようになっている。同様に、ヘッド部2bにおいて、散水部通水路20の左側ビス取付部分26bと、第2外観部材34の第4ビス受けボス部34dと、がビス36の締結により比較的強固に固定されるようになっている。同様に、ヘッド部2bにおいて、散水部通水路20の頂部ビス取付部分26cと、第2外観部材34の第5ビス受けボス部34eと、がビス36の締結により比較的強固に固定されるようになっている。
図5は図3のV-V線に沿って取った断面の断面図であり、図6は図3のVI-VI線に沿って取った断面の断面図であり、図7は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドのヘッド部分において、散水部を取り外した状態で、通水路部材と、外観部材とが固定されている様子を説明する図であり、図8は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドの通水路部材において、第1スライド機構及び規制手段を正面から見た正面図であり、図9は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドの通水路部材において、第1スライド機構、第2スライド機構及び規制手段を側面から見た側面図であり、図10は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドの外観部材の第1外観部材を背面側から見た斜視図であり、図11は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドの外観部材の第2外観部材を正面側から見た斜視図であり、図12は図4のXII-XII線に沿って取った断面の断面図であり、図13は図4のXIII-XIII線に沿って取った断面の断面図である。
本実施形態においては、通水路部材8の第1通水路部材16が、通水方向に沿った溝部を形成する第1溝部38を有している。また、本実施形態においては、第1外観部材32は、第1溝部38と係合する第1突起部32dを有している。
第1列凸部16aは、通水路部材8がシャワーヘッド1内に配置される状態で、シャワーヘッド1の側方の前方側において2つの凸部が通水方向に列状に並んで形成されている。中央列凸部16bは、通水路部材8がシャワーヘッド1内に配置される状態で、シャワーヘッド1の側方の中央近傍において2つの凸部が通水方向に列状に並んで形成されている。第2列凸部16cは、通水路部材8がシャワーヘッド1内に配置される状態で、シャワーヘッド1の側方の後方側において2つの凸部が通水方向に列状に並んで形成されている。
第1列凸部16a、中央列凸部16b及び第2列凸部16cは、それぞれ、通水路部材8がシャワーヘッド1内に配置される状態で、正面から見て、中心軸Cに対して、右側領域と、左側領域とに、左右対称となるように通水路部材8の外周面上に2組配置されている。
なお、第1溝部38は通水方向D1に沿って一定の長さにわたって延びる1つの溝部であってもよく、通水方向D1に沿って並んで配置される2つ以上の数の独立した溝部であってもよい。また、第1溝部38は、正面から見て、通水路部材8の外周面上の右側領域及び左側領域において異なる形状、すなわち、中心軸に対して、左右非対称の形状を有するように形成されていてもよい。
なお、第2溝部42は通水方向D1に沿って一定の長さにわたって延びる1つの溝部であってもよく、通水方向D1に沿って並んで配置される2つ以上の数の独立した溝部であってもよい。また、第2溝部42は、正面から見て、通水路部材8の外周面上の右側領域及び左側領域において異なる形状、すなわち、中心軸に対して、左右非対称の形状を有するように形成されていてもよい。
第1突起部32dは、第1外観部材32がシャワーヘッド1の前面に配置された状態で、正面から見て、シャワーヘッド1の側方の両側において、中心軸に対して、左右対称となるように配置されている。よって、第1突起部32dは、第1外観部材32の内周面上において通水方向D1に沿って並んで配置される突起部を形成している。
なお、第1突起部32dは通水方向D1に沿って一定の長さにわたって延びる1つの突起部であってもよく、通水方向D1に沿って並んで配置される2つ以上の数の独立した突起部であってもよい。また、第1突起部32dは、正面から見て、第1外観部材32の内周面上の右側領域及び左側領域において異なる形状、すなわち、中心軸に対して、左右非対称の形状を有するように形成されていてもよい。
第2突起部34fは、第2外観部材34がシャワーヘッド1の後面に配置された状態で、正面から見て、シャワーヘッド1の側方の両側において、中心軸に対して、左右対称となるように配置されている。よって、第2突起部34fは、第2外観部材34の内周面上において通水方向に沿って並んで配置される突起部を形成している。
なお、第2突起部34fは通水方向D1に沿って一定の長さにわたって延びる1つの突起部であってもよく、通水方向D1に沿って並んで配置される2つ以上の数の独立した突起部であってもよい。また、第2突起部34fは、正面から見て、第2外観部材34の内周面上の右側領域及び左側領域において異なる形状、すなわち、中心軸に対して、左右非対称の形状を有するように配置されていてもよい。
図14は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1外観部材と通水路との間の規制手段を拡大して説明する部分拡大図であり、図15は本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第2外観部材と通水路との間の規制手段を拡大して説明する部分拡大図である。
第1スライド機構44は、第1溝部38と、第1突起部32dとが係合された状態で、第1外観部材32に対して、通水路部材8の回転方向の移動、例えば回動、ホース等を給水口に取付ける場合に受けるねじりの力による移動、シャワーヘッドを落として衝撃を受ける場合等に受ける開きの方向の移動等を規制するようになっている。第1スライド機構44は、第1突起部32dを第1溝部38に対してスライド移動させる方向、すなわち、第1外観部材32に対して、通水路部材8を通水方向に移動させることが可能になっている。また、第1スライド機構44は、第1溝部38と、第1突起部32dとが係合された状態となるので、第1外観部材32に対して、通水路部材8がシャワーヘッドの前後方向に移動することが規制され且つこれらの部材が外れにくくなっている。
また、通水方向に沿って、第1溝部38と、第1突起部32dとが接する面積を、比較的大きくすることができるので、把持部2cの径を増大しなくても、これらの部材の接続の強度を向上させることができる。
第2スライド機構46は、第2溝部42と、第2突起部34fとが係合された状態で、第2外観部材34に対して、通水路部材8の回転方向の移動、例えば回動、ねじりの移動、開きの移動等を規制するようになっている。第2スライド機構46は、第2突起部34fを第2溝部42に対してスライド移動させる方向、すなわち、第2外観部材34に対して、通水路部材8を通水方向に移動させることが可能になっている。また、第2スライド機構46は、第2溝部42と、第2突起部34fとが係合された状態となるので、第2外観部材34に対して、通水路部材8がシャワーヘッドの前後方向に移動することが規制され且つこれらの部材が外れにくくなっている。
また、通水方向に沿って、第2溝部42と、第2突起部34fとが接する面積を、比較的大きくすることができるので、把持部2cの径を増大しなくても、これらの部材の接続の強度を向上させることができる。
これに対し、従来のシャワーヘッドにおいては、外観部材と通水路部材をビスにより強固に固定するためのビスを受ける比較的大きなボスのスペースを設ける必要があり、このためシャワーヘッドの把持部の径が比較的大きなものとなっていた。
一方、本発明においては、第1スライド機構44及び第2スライド機構46を用いて接続することにより、第1外観部材32と通水路部材8、及び、第2外観部材34と通水路部材8をビスにより固定するためのビスを受けるボスのスペースを設ける必要がなくなり、第1外観部材32と通水路部材8との接続及び第2外観部材34と通水路部材8との接続に必要なスペースを比較的小さくすることができ、シャワーヘッド1の把持部2cの径を小径化及び小型化することができる。
一方、本発明においては、第1スライド機構44及び第2スライド機構46を用いて接続することにより、第1外観部材32と通水路部材8、及び、第2外観部材34と通水路部材8が、シャワーヘッド1の前後方向において外れにくい構造となっている。さらに、規制手段14により、通水路部材8が、第1外観部材32から引き抜かれるようにして外れることを防止すると共に、通水路部材8が第2外観部材34に対して過度に押し込まれるよことを防止することができる。従って、第1外観部材32と通水路部材8、及び、第2外観部材34と通水路部材8が、外れにくい構造となっており、耐衝撃性が向上されている。
第1横方向リブ32eは、第1外観部材32の内周面から中央から先端側が左右に向けて広がるようなハの字形に形成されている。第1横方向リブ32eがハの字形に拡がった内側に第1通水路部材16が配置されることとなる。また、第1横方向リブ32eは、その先端側(内側)が内周面側よりもややヘッド部2bよりに配置されるように、ヘッド部2b側に向かって傾斜して形成されている。
また、第1横方向リブ32eは、その中央において中央溝部32fが形成されている。中央溝部32fに通水路部材8の第1長手方向中央リブ16fが係合されることにより、第1外観部材32と、通水路部材8との互いの位置が回転方向にずれることを抑制することができ、第1横方向リブ32eと、第2横方向リブ16dとを適切に当接されることができる。
第2横方向リブ16dの第1長手方向中央リブ16fは、第1横方向リブ32eの中央溝部32fと係合されることにより、第1外観部材32と、通水路部材8との互いの位置が回転方向にずれることを抑制することができ、第1横方向リブ32eと、第2横方向リブ16dとを適切に当接させることができる。
なお、本実施形態においては、第1横方向リブ32eと、第2横方向リブ16dとは、横断方向に延びる壁面を形成しているが、第1横方向リブ32eは、第1外観部材32の内周面から内側に突出する突起部であってもよく、第2横方向リブ16dは、第1通水路部材16の外周面から外側に突出する突起部であってもよい。また、第1横方向リブ32e及び第2横方向リブ16dは、それぞれ複数の突起部によって構成されていてもよい。
第4横方向リブ34gは、第2外観部材34の内周面から先端側が中央から左右に向けて広がるようなハの字形に形成されている。第4横方向リブ34gが内側に向かってハの字形に拡がったその内側に第1通水路部材16が配置されることとなる。また、第4横方向リブ34gは、その先端側(内側)が内周面側の基部よりもやや給水口2aよりに配置されるように、給水口2a側に向かって傾斜して形成されている。
また、第4横方向リブ34gは、その中央において第2中央溝部34hが形成されている。第2中央溝部34hに通水路部材8の第2長手方向中央リブ16gが係合されることにより、第2外観部材34と、通水路部材8との互いの位置が回転方向にずれることを抑制することができ、第4横方向リブ34gと、第3横方向リブ16eとを適切に当接されることができる。
第3横方向リブ16eは、通水路部材8の外周面の中央から左右に向けて延びるような横断方向の壁面を有している。また、第3横方向リブ16eは、その先端側(外側)が通水路部材8の外周面側よりもややヘッド部2bよりに配置されるように、ヘッド部2b側に向かって傾斜して形成されている。第3横方向リブ16eは、その中央において通水路部材8の背面の第2長手方向中央リブ16gと交差するようになっている。第2長手方向中央リブ16gは、シャワーヘッド本体2の正面方向から見て背面部の中央において、通水路部材8の外周面に沿って通水方向に延びるリブ部を形成している。
第2長手方向中央リブ16gは、第4横方向リブ34gの第2中央溝部34hと係合されることにより、第2外観部材34と、通水路部材8との互いの位置が回転方向にずれることを抑制することができ、第3横方向リブ16eと、第4横方向リブ34gとを適切に当接されることができる。
なお、本実施形態においては、第3横方向リブ16eと、第4横方向リブ34gとは、横断方向に延びる壁面を形成しているが、第4横方向リブ34gは、第2外観部材34の内周面から内側に突出する突起部であってもよく、第3横方向リブ16eは、通水路部材8の外周面から外側に突出する突起部であってもよい。また、第3横方向リブ16eと、第4横方向リブ34gは、それぞれ複数の突起部によって構成されていてもよい。
規制手段14においては、第1横方向リブ32eが、第2横方向リブ16dの通水方向D1への移動を規制する主に左右方向D3に沿った規制面を形成している。同様に、規制手段14においては、第4横方向リブ34gが、第3横方向リブ16eの通水方向D1への移動を規制する主に左右方向D3に沿った規制面を形成している。
図16は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1外観部材と、通水路部材と、第2外観部材とを組み立てる組み立て方法を説明する図である。
図16において、図16(a)は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1通水路部材16と、第2通水路部材18と、散水部通水路20とを組み立てる工程を説明する図であり、図16(b)は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1外観部材32と、第1通水路部材16及び第2通水路部材18及び散水部通水路20と、を組み立てる工程を説明する図である。図16(c)は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1外観部材32に取付けられた通水路部材8等と、第2外観部材34と、を組み立てる工程を説明する図であり、図16(d)は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、第1外観部材32と、第2外観部材34とをビスにより固定し、さらに、散水部通水路20と、第2外観部材34とをビスにより固定する工程を説明する図であり、図16(e)は、本発明の一実施形態によるシャワーヘッドにおける、散水部10の散水板6と散水室部28とを、シャワーヘッド本体2のヘッド部2bにねじ込んで固定する工程を説明する図である。
また、矢印A2に示すように、通水路部材8の第2通水路部材18の下流側部分を、散水部10の散水部通水路20の上流側部分に挿入し、通水路部材8の第2通水路部材18と散水部10の一部の散水部通水路20とを連結する。
よって、第1通水路部材16と、第2通水路部材18と、散水部通水路20とが一体に接続された状態となる。
また、シャワーヘッド本体2のヘッド部2bにおいて、散水部通水路20の右側ビス取付部分26aと、第2外観部材34の第3ビス受けボス部34cと、がビス36の締結により比較的強固に固定される。同様に、散水部通水路20の左側ビス取付部分26bと、第2外観部材34の第4ビス受けボス部34dと、がビス36の締結により比較的強固に固定される。同様に、散水部通水路20の頂部ビス取付部分26cと、第2外観部材34の第5ビス受けボス部34eと、がビス36の締結により比較的強固に固定されるようになっている。
従って、散水部10が第2外観部材34に固定され、さらに第1外観部材32が第2外観部材34に固定された状態となる。
よって、シャワーヘッド本体2において、第1外観部材32及び第2外観部材34が通水路部材8を介して接続され、第1外観部材32、第2外観部材34及び通水路部材8が一体とされた状態となる。
上述した本発明の一実施形態によるシャワーヘッド1によれば、第1スライド機構44の第1外観部材32と通水路部材8とが係合され、第2スライド機構46の通水路部材8と第2外観部材34とが係合されることにより、通水路部材8を介して第1外観部材32と第2外観部材34とが接続され、全体が一体化される。従って、従来のシャワーヘッドにおいて用いられている外観部材と通水路部材をビスにより固定するためのビスを受けるボスのスペースを設ける必要がなくなり、外観部材32、34と通水路部材8との接続に必要なスペースを比較的小さくすることができ、シャワーヘッド1の把持部2cの径を小径化することができる。
また、従来のシャワーヘッドにおいて用いられている外観部材同士がスナップフィットにより固定されている場合とは異なり、本発明においては第1スライド機構44及び第2スライド機構46により、通水方向D1に沿った第1溝部38に第1突起部32dが併合し、さらに、通水方向D1に沿った第2溝部42に第2突起部34fが併合し、外観部材32、34が通水方向以外の向きに外れにくくなっている。従って、第1スライド機構44及び第2スライド機構46は、衝撃を受けた場合に、第1外観部材32及び第2外観部材34が容易に外れてしまうことを防止することができる。
よって、シャワーヘッド1の把持部2cを小型化すると共に、耐衝撃性を向上させることができる。
また、第2スライド機構46の第2突起部34fが、第2溝部42内の所定位置までスライドされたとき、第2外観部材34に対する通水路部材8の通水方向D1の移動が規制手段14によって規制されることができる。
2 シャワーヘッド本体
2a 給水口
2b ヘッド部
2c 把持部
4 散水孔
6 散水板
6a 外周部分
8 通水路部材
10 散水部
12 外観部材
14 規制手段
16 通水路部材
16a 第1列凸部
16b 中央列凸部
16c 第2列凸部
16d 第2横方向リブ
16e 第3横方向リブ
16f 第1長手方向中央リブ
16g 第2長手方向中央リブ
18 第2通水路部材
20 散水部通水路
22 第1Oリング
24 第2Oリング
26 開口部
26a 右側ビス取付部分
26b 左側ビス取付部分
26c 頂部ビス取付部分
28 散水室部
30a 加速部
30b 散水室
30 散水室流路
32 第1外観部材
32a 第1ビス取付部分
32b 第2ビス取付部分
32d 第1突起部
32e 第1横方向リブ
32f 中央溝部
34 第2外観部材
34a 第1ビス受けボス部
34b 第2ビス受けボス部
34c 第3ビス受けボス部
34d 第4ビス受けボス部
34e 第5ビス受けボス部
34f 第2突起部
34g 第4横方向リブ
34h 中央溝部
36 ビス
38 第1溝部
40 第1突起部
42 第2溝部
44 第1スライド機構
46 第2スライド機構
A1 矢印
A2 矢印
A3 矢印
A4 矢印
C 中心軸
D1 通水方向
D2 回転方向
D3 左右方向
Claims (4)
- 外観部材の内部に通水路部材が配置された構造のシャワーヘッドであって、
供給された湯水が通水される通水路部材と、
前記通水路部材に接続され、流入した湯水を吐出させる散水部と、
前記通水路部材を覆う外観部材と、
を備え、
前記外観部材は、前記通水路部材に沿って分割される第1外観部材と第2外観部材とを備え、前記第1外観部材と、前記第2外観部材とは、これらの間に前記通水路部材を挟み込むようにして配置し、
前記第1外観部材および前記通水路部材は、一方に通水方向に沿った溝部を形成する第1溝部を有し、他方に前記第1溝部と係合する第1突起部を有しており、前記第1溝部と、前記第1突起部とが、前記第1溝部内に前記第1突起部を通水方向にスライドさせて受け入れることにより前記第1外観部材と前記通水路部材とを係合する第1スライド機構を形成し、
前記第2外観部材および前記通水路部材は、一方に通水方向に沿った溝部を形成する第2溝部を有し、他方に前記第2溝部と係合する第2突起部を有しており、前記第2溝部と、前記第2突起部とが、前記第2溝部内に前記第2突起部を通水方向にスライドさせて受け入れることにより前記第2外観部材と前記通水路部材とを係合する第2スライド機構を形成し、
前記第1スライド機構の前記第1外観部材と前記通水路部材とが係合され、前記第2スライド機構の前記通水路部材と前記第2外観部材とが係合されることにより、前記通水路部材を介して前記第1外観部材と前記第2外観部材とが接続され、全体が一体化されることを特徴とするシャワーヘッド。 - さらに、前記外観部材に対する前記通水路部材の通水方向の移動を規制する規制手段を備え、
前記第1スライド機構の前記第1突起部が、前記第1溝部内の所定位置までスライドされたとき、前記外観部材に対する前記通水路部材の通水方向の移動が前記規制手段によって規制され、
前記第2スライド機構の前記第2突起部が、前記第2溝部内の所定位置までスライドされたとき、前記外観部材に対する前記通水路部材の通水方向の移動が前記規制手段によって規制される請求項1に記載のシャワーヘッド。 - 前記規制手段は、
前記第1外観部材に設けられた第1突起部と、
前記通水路部材に設けられた第2突起部とを備え、
前記第1突起部は、前記第2突起部よりも上流側に配置され、
前記第1突起部は、前記第1外観部材に対する前記通水路部材の上流側への移動を、前記通水路部材の前記第2突起部と当接することにより規制するようになっている請求項1又は2に記載のシャワーヘッド。 - 前記規制手段は、
前記第2外観部材に設けられた第4突起部と、
前記通水路部材に設けられた第3突起部とを備え、
前記第4突起部は、前記第3突起部よりも下流側に配置され、
前記第4突起部は、前記第2外観部材に対する前記通水路部材の下流側への移動を、前記通水路部材の前記第3突起部と当接することにより規制するようになっている請求項1乃至3の何れか1項に記載のシャワーヘッド。
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