JP2016110355A - 媒体鑑別装置、及び自動取引装置 - Google Patents

媒体鑑別装置、及び自動取引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016110355A
JP2016110355A JP2014246554A JP2014246554A JP2016110355A JP 2016110355 A JP2016110355 A JP 2016110355A JP 2014246554 A JP2014246554 A JP 2014246554A JP 2014246554 A JP2014246554 A JP 2014246554A JP 2016110355 A JP2016110355 A JP 2016110355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
medium
reference density
discrimination device
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014246554A
Other languages
English (en)
Inventor
理晃 山野内
Michiaki Yamanouchi
理晃 山野内
高士 佐野
Takashi Sano
高士 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2014246554A priority Critical patent/JP2016110355A/ja
Publication of JP2016110355A publication Critical patent/JP2016110355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

【課題】基準濃度面の反射比率の経時変化を低減する。【解決手段】媒体20を搬送する搬送路と、光を発光する発光部と、前記発光部が発光した光を導光し、前記媒体に照射光を照射する導光体2a,2bと、前記導光体と前記媒体との間に設けられ、前記照射光、及び前記媒体から拡散される拡散反射光が透過する光透過部6と、前記光透過部の前記導光体側の面に設けられ、前記照射光を所定の反射率で反射する基準濃度板1と、少なくとも前記基準濃度板で反射した反射光を個別に受光する受光部3,4とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、媒体鑑別装置、及び自動取引装置に関し、特に、紙幣の金種や真偽を鑑別する媒体鑑別装置、及び自動取引装置に関する。
に関する。
自動取引装置は、金融機関や流通機関等に設置されるものであり、紙幣の金種を判別し、真贋を鑑別する紙葉類鑑別装置が内蔵されている。紙葉類鑑別装置は、発光素子やライン状の受光素子が内蔵されている光学センサを有している。この発光素子や受光素子は、経年変化や温度変化により、特性が変化するものである。このため、紙葉類鑑別装置は、発光素子の光量を増減し、センサ出力値を補正する必要がある。このため、紙葉類鑑別装置は、光学センサの外部に基準となる反射対象物を配置し、反射対象物での拡散反射光を受光素子が受光し、制御部が発光素子の光量を補正していた。例えば、特許文献1,2に記載の技術は、反射板や反射基準板を発光素子及び受光素子の対向側に、紙幣や搬送路を介して配置していた。
特開2009−2830号公報(図3,5,6) 特開2003−67805号公報(図2)
しかしながら、特許文献1,2に記載の技術は、光学センサの外部に反射対象物(反射板や反射基準板)を配置していたので、反射対象物の表面に埃などの堆積物が付着することがあった。つまり、特許文献1,2に記載の技術は、紙幣に付着していた埃や紙粉が、搬送により舞い上がり、舞い上がった埃や紙粉が反射対象物に付着しやすいという問題があった。すなわち、特許文献1,2に記載の技術は、反射対象物の反射率が経時的に変化してしまい、反射対象物(反射率が規定された基準濃度面)の反射光量が経時的に変化することになり、ため正確な光量補正ができないという問題があった。
そこで、本発明は、基準濃度面の反射率の経時変化を低減することができる媒体鑑別装置、及び自動取引装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の媒体鑑別装置(50)は、媒体(20)を搬送する搬送路と、光を発光する発光部(例えば、発光素子5)と、前記発光部が発光した光を導光し、前記媒体に照射光を照射する導光体(2a,2b)と、前記導光体と前記媒体との間に設けられ、前記照射光、及び前記媒体から拡散される拡散反射光が透過する光透過部(コンタクトプレート6)と、前記光透過部の前記導光体側の面に設けられ、前記照射光を所定の反射率で反射する基準濃度面(基準濃度板1の表面)と、少なくとも前記基準濃度面で反射した反射光を個別に受光する受光部(例えば、レンズアレイ3、受光素子4)とを有することを特徴とする。なお、( )内の文字、符号は例示である。
この媒体鑑別装置は、基準濃度面が光透過部の導光体側の面(光学センサの内面)に設けられているので、基準濃度面に埃などの堆積物の付着が回避され、反射率の経時変化が低減する。また、発光素子や受光素子の劣化(経時変化)は、基準濃度面の反射光量と受光目標値との差分を用いて補正することができる。したがって、この鑑別装置は、基準濃度面の反射率の経時変化が低減するため、基準濃度面の反射光量が安定し、センサ出力の補正がより正確となる。
本発明によれば、基準濃度面の反射率の経時変化を低減することができる。
本発明の第1実施形態である紙幣鑑別装置の構造図である。 本発明の第1実施形態である光学センサの斜視図である。 本発明の第1実施形態である光学センサの断面図である。 光量を補正する補正処理のフローチャートである。 本発明の第1実施形態である自動取引装置の構成図である。 本発明の第1実施形態である光学センサの課題を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態である光学センサの断面図である。 導光体の導光原理及び拡散原理を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(構成の説明)
図1は、第1実施形態の紙幣鑑別装置の構造図である。
媒体鑑別装置50は、搬送ローラ9により媒体(紙幣)20が搬送される搬送路と、搬送路の上下に配設された2つの光学センサ10a,10bと、制御部15とを備えている。光学センサ10a,10bは、搬送方向に互いに離間して、コンタクトプレート6,6を搬送面に向けて配設している。
制御部15は、プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びCPU(Central Processing Unit:制御部)を備え、この制御部15は、発光素子5a,5b(図2)を点灯させ、図示しない駆動部を介して媒体(紙幣)20を光軸方向と直交する方向に移動させる。また、制御部15は、受光素子4が媒体20の拡散反射光を検出し、その出力信号から媒体20の表面画像を取得するように構成されている。
媒体20は、表面に特有の絵柄や透かしを持つ紙幣であり、光が照射されると拡散(拡散反射)すると共に、裏面側に透過し拡散(拡散透過)する。ここで、媒体20は、その表面には細かい凹凸があり、微視的には光が正反射していても、全体としての反射光は四方八方に散乱する。このような反射を拡散反射という。なお、媒体20は、素材に光沢性があるポリマー紙幣であっても、印刷塗料が光を拡散させる。
図2は、光学センサの構造を示す斜視図であり、図3(a)はB−B断面図であり、図3(b)はA−A断面図であり、図3(c)はC−C断面図である。
光学センサ10(10a,10b)は、基準濃度板1と、2本の導光体2(2a,2b)と、レンズアレイ3と、受光素子4と、2個の発光素子5(5a,5b)と、透明なコンタクトプレート6と、制御基板7と、2つの放熱板8(8a,8b)とを備え、これらが筐体に格納されている。
基準濃度板1は、所定の反射率で光を反射する基準濃度面を表面に有する板状部材であり、非透光性媒体の物もあるがフィルム状の半透光性媒体の物もある。導光体2a,2bは、円柱状のガラス媒体であり、外部の媒体20に線状の照明光を照射する。導光体2a,2bは、断面視楕円形状の柱状体媒体(軸状体)であり、互いに離間して平行に配設されており、搬送路を通過する媒体20に斜め両側から光を照射する。
レンズアレイ3は、屈折率分布型のロッドレンズが複数配列されたGRIN(Gradient Index)レンズアレイである。受光素子4は、フォトダイオードアレイであり、その受光面がロッドレンズの焦点近傍に配置されており、媒体20の拡散反射光がロッドレンズにより集光される。レンズアレイ3と受光素子4とは、合わせて受光部として機能する。発光素子5a,5bは、RGBの発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の組、又は白色の発光ダイオードであり、導光体2の端部に設けられている。コンタクトプレート6は、平面視長方形の板状の透光性媒体(ガラス部材)である。
また、基準濃度板1は、コンタクトプレート6の内面側であって、発光素子5に対して導光体2aの軸方向反対側の端部に設けられている。図3(c)の断面図において、導光体2a,2bは、コンタクトプレート6から離間しており、その離間距離は、基準濃度板1の厚さと同程度、又は基準濃度板1の厚さよりも長い。レンズアレイ3は、2本の導光体2a,2bの間であって、基準濃度板1、及びコンタクトプレート6と離間するように配設されている。制御基板7は、受光素子4、及び発光素子5を駆動する駆動回路(図示せず)が搭載されている。放熱板8a,8bは、コンタクトプレート6と導光体2a,2bとレンズアレイ3と制御基板7とを所定の位置に固定するものであり、特に、放熱板8bは発光素子5を固定すると共に、放熱を行う放熱機能を有している。
(動作の説明)
制御部15は、搬送ローラ9を回転させ、所定の速度で媒体20を搬送させる。制御部15は、媒体20の先端の通過を検出したとき、光学センサ10a,10bの発光素子5a,5bを点灯させ、導光体2a,2bが媒体20に対して両側から線状に照明する。レンズアレイ3は、媒体20の拡散反射光を受光素子4の受光面に集光する。つまり、レンズアレイ3は、ロッドレンズが媒体20の各々の一点から拡散される光(拡散反射光)を受光素子4の各々の受光面に集光する。
受光素子4は、集光された拡散反射光の光量の値を出力し、制御部15が受光素子4の出力値を逐次取得する。これにより、制御部15は、媒体20の表面画像を取得することができる。ここで、媒体鑑別装置50は、光学センサ10a,10bを搬送路の上下に配設しているので、制御部15が媒体20の両面画像を取得することができる。また、光学センサ10a,10bは、搬送方向に互いに離間しているので、一方の光学センサ10aが媒体20を透過する透過光が他の光学センサ10bに入射することを防ぐことができる。
媒体鑑別装置50は、反射率が規定された基準濃度板1が設置されている。このため、制御部15は、受光素子4の出力値が受光目標値に近づくように、発光素子5a,5bの駆動電流を補正する。これにより、光学センサ10a,10bは、発光素子5a,5bの光出力を補正し、センサ出力が修正される。つまり、制御部15は、発光素子5や受光素子4の経時変化による出力値変化を修正する。また、媒体鑑別装置50は、基準濃度板1が光学センサ10の内部(コンタクトプレート6の内側)に設置されているので、媒体20の搬送時に反射対象物と受光素子との間に物体(埃やゴミ)が入り込むことが回避される。つまり、媒体鑑別装置50は、基準濃度板1に埃などの堆積物が付着するのが回避され、基準濃度板1の反射率の経時変化が少なくなる。したがって、センサ出力の経時変化は、発光素子5a,5bや受光素子4の劣化のみに起因することになり、センサ全体としての補正精度が向上する。
ところで、媒体鑑別装置50は、レンズアレイ3の入射面と媒体20の表面との間の距離d(図1)と、レンズアレイ3の入射面と基準濃度板1との間の距離d(図1)とが一致していない。つまり、媒体鑑別装置50は、レンズアレイ3の焦点が媒体20の表面に略一致しているが、基準濃度板1には一致していない。つまり、レンズアレイ3は、各ロッドレンズが基準濃度板1の面内(ロッドレンズの径よりも小さく、焦点径よりも大きな円形の面内)から拡散される拡散反射光をロッドレンズが受光素子4の受光面まで導光することになる。
図4は、発光素子の光量を補正する補正処理のフローチャートである。
この処理フローは、媒体鑑別装置50の起動時に実行される。まず、制御部15は、発光量の調整値を初期値又は前回の起動時に設定された値にセットする(S1)。そして、制御部15は、セットされた光量の調整値を用いて、発光素子5に駆動電流を流す駆動回路を制御し、発光素子5の発光が開始される(S2)。そして、制御部15は、受光素子4から受光データを取得する(S3)。なお、このときのデータ取得は、光量の補正が目的なので、基準濃度板1と対向する軸方向端部のフォトダイオードの受光データを取得すればよい。
次に、制御部15は、駆動回路を制御し、発光素子5の発光を停止させる(S4)。次に、制御部15は、S3で取得した受光データと受光目標値との差分を算出する(S5)。次に、制御部15は、発光量の補正値を算出する(S6)。つまり、制御部15は、S1で設定された発光量の調整値を受光目標値で除して、この除算値を(S3で取得した受光データと受光目標値との差分値)で乗算し、乗算した乗算値を発光量の補正値とする。次に、制御部15は、発光量の補正値をセットする(S7)。これにより、光量の補正処理は終了し、媒体20の搬送と、制御部15による画像取得が行われる。また、制御部15は、S1でセットされた発光量の調整値に補正値を加算して、新たな調整値とし、次回の起動に備える。
(効果の説明)
媒体鑑別装置50は、基準濃度板1が光学センサ10の内部に配置されているので、基準濃度板1に埃などの堆積物が付着することがなくなる。基準濃度板1の反射率の経時変化がなくなるので、媒体鑑別装置50は、基準濃度板1からの反射光量を経時変化することなく安定して取得できるようになる。これにより、媒体鑑別装置50は、発光素子5の光量が受光目標値になるように、正確に補正され、光学センサ10としての補正精度が向上する。
図5は、第1実施形態の自動取引装置の構成図である。
自動取引装置100は、金融機関や流通機関等に配置されるATMであり、表示操作部21と、明細票取扱部22と、カード取扱部23と、紙幣取扱部24と、硬貨取扱部26と、電源部27と、制御装置28とを備えている。
表示操作部21は、タッチパネル式のLCD(Liquid Crystal Display)であり、取引画面が表示される。明細票取扱部22は、取引内容を伝票に印字するプリンタである。カード取扱部23は、金融カードに貼付された磁気テープやICカードに格納された情報を読み取り、ICカードに格納するユニットである。
紙幣取扱部24は、紙幣投入口に投入された紙幣(紙葉類)の真偽を鑑別し、金種毎に計数する機構部であり、紙幣取扱部24は、紙幣(媒体20)を鑑別する媒体鑑別装置50を備えている。なお、媒体鑑別装置50は、プログラムが格納されたROM、RAM、及びCPU(Central Processing Unit:制御部)を備え、この制御部15は、発光素子5を電流駆動すると共に、図示しない駆動部を介して媒体20を導光体2の光軸方向と直角の方向に搬送させる。これにより、制御部15は、ラインセンサ(受光素子4)が媒体20の拡散反射光の光量を検出し、その出力信号から媒体20の表面画像(媒体画像)を取得するように構成されている。
硬貨取扱部26は、硬貨投入口に投入された硬貨を鑑別し、金種毎に計数する機構部である。また、紙幣取扱部24及び硬貨取扱部26は、自動取引装置内部に格納された紙幣や硬貨を外部に繰り出す機能も有している。電源部27は、商用電源からの交流電力を直流電力に変換して、直流電力を各部に供給する電源装置である。制御装置28は、FC(Factory Computer)により、構成されており、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性記憶部に格納されたOS(Operations System)や取引プログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して、CPUが実行することにより、各部を制御する。
(第2実施形態)
(構成の説明)
第1実施形態の光学センサ10a,10bは、基準濃度板1がコンタクトプレート6の内側に設けられていたので、基準濃度板1に埃などが付着することを防止することができた。しかしながら、図6に示すように、前記実施形態の媒体鑑別装置50aは、媒体20が搬送路を通過する場合、基準濃度板1の反射光を受光する受光素子4に、媒体20や搬送路から乱反射光(拡散反射光)が入射してしまう。このため、受光素子4は、基準濃度板1が有する本来の反射率の光量で出力しないことがある。
したがって、前記実施形態の媒体鑑別装置50aは、起動時に補正処理を行うこととし、媒体20が通過するときは補正処理を実行することができなかった。この問題は、24時間稼働する紙葉類鑑別装置のときは、電源投入時の1回しか光量補正をすることができないことになり、顕著であった。そこで、第2実施形態の光学センサは、外部からの透過光や拡散反射光が受光素子4(基準濃度板1に対向する部分)に入射することを防止するために、透過防止材11、及び遮光材12を配置することにした。
図7は、透過防止材、及び遮光材の配置を示す構成図であり、図7(a)は平面図であり、図7(b)はE−E断面図であり、図7(c)はD−D断面図であり、図7(d)はF−F断面図である。
媒体鑑別装置50bは、光学センサ10cを備え、光学センサ10cは、前記実施形態の光学センサ10aに対して、透過防止材11及び遮光材12をさらに有している。透過防止材11及び遮光材12は非透光性媒体である。透過防止材11は、コンタクトプレート6の搬送路側の表面に設けられており、非透過性媒体を板状にした部材であってもよく、塗料やインクで形成してもよい。
透過防止材11は、少なくとも基準濃度板1が配置されている位置の上方において、基準濃度板1の全面を覆っており、さらに、基準濃度板1の周囲を含んで覆うことが好ましい。これにより、透過防止材11は、媒体20や搬送路からの乱反射光(拡散反射光)がコンタクトプレート6を介して入射することを防止することができる。また、透過防止材11は、基準濃度板1がフィルム状の半透光性部材であったときでも、乱反射光(拡散反射光)の入射を防止することができる。
遮光材12は、図7(d)に示すように、略T字状の板状媒体であり、コンタクトプレート6に接合していると共に、レンズアレイ3のレンズ入射面3cに近接している。また、遮光材12は、導光体2a,2bまで延在しており、導光体2a,2bの周面であって、楕円形状である断面の長軸側12a,12bにも近接している。
遮光材12は、図7(c)に示すように、基準濃度板1に隣接配置され、レンズ入射面3c(図7(d))に近接しているので、レンズアレイ3、及び受光素子4を基準濃度板1の反射光を受光する反射光受光部3a,4aと、媒体20の拡散反射光を受光する拡散反射光受光部3b,4bとの双方に分割する。また、レンズアレイ3のレンズ入射面3cは、反射光受光部3aと拡散反射光受光部3bとの境界領域に存在している。つまり、遮光材12は、媒体20の拡散反射光がレンズアレイ3の反射光受光部3aに入射しないように設けられている。
(動作の説明)
媒体鑑別装置50bは、透過防止材11や遮光材12を配置することで、媒体通過状態でも、基準濃度板1の反射光を受光する受光素子4(基準濃度板1に対向する部分)に媒体20からの乱反射光がレンズアレイ3に入射することを防止することができる。
これにより、前記第1実施形態において起動時の無媒体状態でのみ実行可能であった補正処理は、本実施形態においては、媒体通過時も逐次、実行可能となった。つまり、本実施形態の媒体鑑別装置50bは、補正処理の間隔を狭めることが可能となり、補正精度を向上させることができる。つまり、第2実施形態の媒体鑑別装置50bは、媒体20の搬送中にも逐次、補正処理を行うことができるので、経時変化だけでなく、発光素子5や受光素子4の温度変化による光量変化にも対応することができる。
また、前記第1実施形態の媒体鑑別装置50aは、起動時のみ補正処理を行うので、24時間稼働の場合、起動時の1回しか補正処理をすることができなかった。しかしながら、第2実施形態の媒体鑑別装置50bは、媒体20の搬送中にも逐次、光量の補正処理を行うので、24時間稼働の場合でも、絶えず、補正処理が実行される。
(第3実施形態)
前記第1実施形態、及び第2実施形態は、断面が楕円形状である特定の導光体2(2a,2b)を用いて、導光及び拡散を行っていたが、他の形状の導光体も使用することができる。以下、直方体状の導光体を用いて導光原理及び拡散原理の一例を説明する。なお、これらの原理は、導光体の断面形状や素材に依存しない。
図8は、導光体の導光原理及び拡散原理を説明するための説明図である。
図8(a)は、導光体の平面図であり、図8(b)はG−G断面図であり、図8(c)は、底面図であり、図8(d)は側面図である。
導光体17は、断面が長方形状のガラス媒体(透光性媒体)であり、両端に非透光性のホルダ18により保持されている。導光体17のガラスの屈折率をnとし、空気の屈折率をnとする。導光体17の一端に設けられたLED5は、比較的均等な配向特性を有している。例えば、ホルダ18の方向に照射された光iは、ホルダ18で吸収される。また、導光体17のガラス(屈折率n=1.45)と空気(屈折率n=1.0)との界面に入射する光は、入射角θが臨界角θc=sin−1(n/n)=43.6°よりも小さいときには透過成分が存在するが、臨界角θcよりも大きいときには、全反射する。
つまり、LED5が照射した臨界角θcの光iは、導光体17と空気との界面で全反射し、光iとして直進する。そして、光iは、光iが全反射した界面の対向面でも再度、全反射し、光iとなる。そして、光iは、全反射を繰り返し、ガラス内で導光が行われる。また、導光体17の端部(他端)まで到達した光は、入射角が臨界角θcよりも大きい光が全反射して、LED5側に戻り、臨界角θcよりも小さい光が端面から透過することになる。LED5の近傍、及び他端側では、入射角が臨界角θcよりも大きな光が存在するので、光量が強い光が導光体17の外部に出射され、導光体17の軸方向中心部では、全反射光のみとなり、導光体17の外部には出射されない。
導光体17の軸方向中心部近傍では光が外部に出射されないため、導光体17は、媒体20(図1)に近い一面のみを擦りガラス状に形成し、擦りガラス状に形成された線状の拡散面17aで光を散乱させて、光iとして導光体17の外部に出射させる。つまり、拡散面17aは、軸方向の中心部の拡散率を高くして、軸方向両端部の拡散率を低減させて、結果的に、軸方向に均一な強度で拡散光(散乱光)を出射させる。これにより、導光体17は、媒体を拡散照明していることになる。なお、拡散率は、段階的に変化させてもよく、連続的に変化させてもよい。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態の光学センサ10は、導光体2a,2bの一方の端部にのみ、発光素子5a,5bを設けたが、両端に発光素子5を設けることもできる。また、発光素子5a,5bの反対側の端部に反射板や反射膜を設けることもできる。これらにより、導光体2a,2bが線状に照射する照射光が軸方向に均一になる。
(2)前記実施形態の発光素子5a,5bは、RGBのLEDや白色LEDを用いていたが、紫外光LEDを追加することができる。紫外光LEDを併用することにより、制御部15は、媒体20の紫外線画像(蛍光画像)及び媒体の可視光画像を取得する。特に、写真用のコピー用紙は、紫外線の反射率が高いので、制御部15は、均一な紫外線画像を検知したときに、偽造紙幣であると判定する。なお、紫外光の場合、コンタクトプレート6は、石英ガラスを使用するのが好ましい。
(3)前記第1実施形態の媒体鑑別装置50aは、制御部15が受光素子4の出力値と受光目標値との差分値を用いて、LED5a,5bの駆動電流を1回だけ補正する補正処理を行っていたが、制御部15が受光素子4の出力値と受光目標値とが一致するように、LED5a,5bの駆動電流を帰還制御することもできる。これは、媒体20の拡散反射光が受光素子4の反射光受光部4aに入射しないように、遮光材12を用いた第2実施形態において特に有用である。
1 基準濃度板(基準濃度面)
2,2a,2b 導光体
3 レンズアレイ(受光部)
3a 反射光受光部
3b 拡散反射光受光部
3c レンズ入射面
4 受光素子(受光部)
4a 反射光受光部
4b 拡散反射光受光部
5,5a,5b 発光素子(発光部)
6 コンタクトプレート(光透過部)
7 制御基板
8,8a,8b 放熱板
9 搬送ローラ
10,10a,10b 光学センサ
11 透過防止材
12 遮光材
15 制御部
17 導光体
17a 拡散面
18 ホルダ
20 媒体
21 表示操作部
22 明細票取扱部
23 カード取扱部
24 紙幣取扱部
26 硬貨取扱部
27 電源部
28 制御装置
50,50a,50b 媒体鑑別装置
100 自動取引装置

Claims (7)

  1. 媒体を搬送する搬送路と、
    光を発光する発光部と、
    前記発光部が発光した光を導光し、前記媒体に照射光を照射する導光体と、
    前記導光体と前記媒体との間に設けられ、前記照射光、及び前記媒体から拡散される拡散反射光が透過する光透過部と、
    前記光透過部の前記導光体側の面に設けられ、前記照射光を所定の反射率で反射する基準濃度面と、
    少なくとも前記基準濃度面で反射した反射光を受光する受光部とを有する
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  2. 請求項1に記載の媒体鑑別装置であって、
    前記基準濃度面に隣接配置されている遮光材を備え、
    前記導光体は、前記照射光を線状に照射する軸状体であり、
    前記受光部は、受光素子と該受光素子の受光面に光を集光するレンズアレイとを備え、
    前記レンズアレイは、前記遮光材を境界に、前記反射光を受光する反射光受光部と前記拡散反射光を受光する拡散反射光受光部とに分割されている
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  3. 請求項2に記載の媒体鑑別装置であって、
    前記遮光材は、その端面が前記レンズアレイのレンズ入射面に近接し、前記導光体まで延在している板状部材である
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  4. 請求項1に記載の媒体鑑別装置であって、
    前記基準濃度面に対して反対側の前記光透過部の面に設けられた光透過防止材をさらに備えていることを特徴とする媒体鑑別装置。
  5. 請求項1に記載の媒体鑑別装置であって、
    前記基準濃度面に対して反対側の前記光透過部の面に設けられた光透過防止材と、
    前記光透過部に対して搬送路側と反対側であって、前記基準濃度面に隣接する位置に設けられた遮光材と、
    を有することを特徴とする媒体鑑別装置。
  6. 媒体を搬送する搬送路と、
    光を発光する発光部と、
    前記発光部が発光した光を導光し、前記媒体に照射光を照射する導光体と、
    前記導光体と前記媒体との間に設けられ、前記照射光、及び前記媒体から拡散される拡散反射光を透過する光透過部と、
    前記光透過部の前記導光体側の面に設けられ、前記照射光を所定の反射率で反射する基準濃度面と、
    少なくとも前記基準濃度面で反射した反射光を受光する受光部と、
    前記反射光の光量に基づいて、前記発光部が発光する光の光量を補正する制御部とを有する
    ことを特徴とする媒体鑑別装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の媒体鑑別装置を備えたことを特徴とする自動取引装置。
JP2014246554A 2014-12-05 2014-12-05 媒体鑑別装置、及び自動取引装置 Pending JP2016110355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014246554A JP2016110355A (ja) 2014-12-05 2014-12-05 媒体鑑別装置、及び自動取引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014246554A JP2016110355A (ja) 2014-12-05 2014-12-05 媒体鑑別装置、及び自動取引装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016110355A true JP2016110355A (ja) 2016-06-20

Family

ID=56124289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014246554A Pending JP2016110355A (ja) 2014-12-05 2014-12-05 媒体鑑別装置、及び自動取引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016110355A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019194152A1 (ja) * 2018-04-05 2019-10-10 グローリー株式会社 光検出センサ、光検出装置、シート類処理装置および光検出方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132011A (ja) * 2009-04-02 2012-07-12 Ube Industries Ltd 導電性樹脂組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132011A (ja) * 2009-04-02 2012-07-12 Ube Industries Ltd 導電性樹脂組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019194152A1 (ja) * 2018-04-05 2019-10-10 グローリー株式会社 光検出センサ、光検出装置、シート類処理装置および光検出方法
JP2019185245A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 グローリー株式会社 光検出センサ、光検出装置、シート類処理装置および光検出方法
JP7111494B2 (ja) 2018-04-05 2022-08-02 グローリー株式会社 光検出センサ、光検出装置、シート類処理装置および光検出方法
US11656183B2 (en) 2018-04-05 2023-05-23 Glory Ltd. Light detection sensor, light detection device, sheet processing device, and light detection method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8610967B2 (en) Illumination apparatus and image reading apparatus including the same
JP4596690B2 (ja) 紙葉類蛍光検出センサ
US8836926B2 (en) Optical detector arrangement for document acceptor
WO2003073384A1 (fr) Capteur detectant la fluorescence de feuilles
WO2015162821A1 (ja) 線状光源、光学センサ、鑑別部及び、これを用いた自動取引装置
JP2008275689A (ja) 導光体および線状光源装置
JP5486127B2 (ja) ラインセンサユニット、自動取引装置
JP6204898B2 (ja) 紙葉類識別装置、および紙葉類におけるモーションスレッドの有無を特定する方法
JP2016110355A (ja) 媒体鑑別装置、及び自動取引装置
JP2009075184A (ja) 照明装置、及び該照明装置を有する画像読取装置
JP5638081B2 (ja) 紙葉類識別装置
JP5174496B2 (ja) 光学センサモジュール
WO2015174281A1 (ja) 鑑別装置及び媒体取引装置
JP2007141110A (ja) 紙葉類識別装置
JP4935919B2 (ja) 密着型イメージセンサ
JP2011229000A (ja) 画像読取装置
JP2009077005A (ja) 照明装置、及び該照明装置を有する画像読取装置
JP2003162748A (ja) 紙葉類蛍光検出センサ
JP2004334342A (ja) 紙葉類蛍光検出装置
JP7015132B2 (ja) 光照射装置
US20140285858A1 (en) Image reading apparatus and sheet processing apparatus
JP6482226B2 (ja) 照明ユニット、画像読取装置及び画像読取方法
JP4721509B2 (ja) 紙葉類検出センサ
JP6520402B2 (ja) 光照射装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP5540771B2 (ja) 紙葉類識別装置、紙幣処理装置、及び紙幣取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181113