以下に、本願の開示する看護支援プログラム、看護支援装置および看護支援方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[看護支援システムの構成]
図1は、実施例1に係る看護支援システムの構成を示す機能ブロック図である。実施例1に係る看護支援システム9は、病棟毎の入院患者に対する看護を支援するシステムである。図1に示すように、看護支援システム9は、病棟端末1と、看護支援サーバ2とを有する。看護支援サーバ2は、複数の病棟端末1と、例えばLAN(Local Area Network)を示すネットワーク3で接続されている。なお、ネットワーク3は、インターネットを利用したイントラネットまたはエクストラネットであっても良いし、キャリア網であっても良い。
病棟端末1は、病棟毎に設置される端末であり、入院患者を含む患者に対する看護を支援する。病棟端末1はモニタを備え、病棟に入院中の看護対象の患者を管理する患者管理画面がモニタに表示される。患者管理画面には、病棟マップが含まれる。病棟端末1は、病棟毎に、単数台設置されていても良いし、複数台設置されていても良い。ここでいう病棟とは、例えば、診療科単位であるが、入院中の看護対象の患者を管理する単位であれば良い。また、病棟端末1は、入院病棟に設置されている端末および外来病棟に設置されている端末を含む。
病棟端末1は、入院通知部11を有する。入院通知部11は、入院予定患者が入院した旨を、看護支援サーバ2に通知する。例えば、入院通知部11は、入院予定患者が入院した旨のイベントが患者管理画面に入力されると、入力されたイベントを看護支援サーバ2に送信する。
看護支援サーバ2は、看護を支援するサーバである。看護支援サーバ2は、入院を予定している患者(入院予定患者)に対して緊急指示のオーダが発行された場合に、患者が入院中か否かのステータスを記憶する記憶部に、入院予定患者に対応付けて緊急指示のオーダが発行されたことを示す情報を格納する。看護支援サーバ2は、入院予定患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、患者管理画面において、記憶された情報に基づいて該患者に対する緊急指示のオーダが発行されたことを示す表示制御を行う。すなわち、看護支援サーバ2は、入院予定患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、この入院予定患者が入院した病棟の病棟端末1の患者管理画面に、該患者に対する緊急指示のオーダが発行されたことを示す情報を表示する。
看護支援サーバ2は、制御部20と、記憶部30とを有する。
制御部20は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、制御部20は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路またはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。そして、制御部20は、オーダ受付部21と、緊急指示判定部22と、入院通知受付部23と、表示制御部24とを有する。
記憶部30は、例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)やFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性の半導体メモリ素子等の記憶装置に対応する。そして、記憶部30は、病棟患者DB31と、オーダ情報DB32と、指示種別マスタDB33とを有する。
病棟患者DB31は、入院中の患者毎に、入院病棟を識別する情報および入院部屋を識別する情報を記憶する。ここで、病棟患者DB31のデータ構造を、図2を参照して説明する。
図2は、実施例1に係る病棟患者DB31のデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、病棟患者DB31は、患者ID(identification)31aに対応付けて、病棟コード31bおよび部屋コード31cを記憶する。患者ID31aは、患者を識別する識別子を示す。病棟コード31bは、入院病棟を識別するコードである。部屋コード31cは、入院部屋を識別するコードである。一例として、患者ID31aが「0000000001」である場合に、病棟コード31bとして「100」、部屋コード31cとして「112」を記憶している。
図1に戻って、オーダ情報DB32は、入院中であるか否かを問わず、患者毎に、看護指示のオーダ情報を記憶する。オーダ情報には、緊急指示のオーダが含まれる。緊急指示のオーダとは、緊急性の高い看護指示のことをいう。緊急であることは、一例として、オーダが示す看護指示の実施予定日が今日または翌日且つ看護指示が該看護指示毎の条件に合致することである。なお、緊急であるか否かは、後述する緊急指示判定部22によって判定される。また、オーダ情報DB32のデータ構造は、後述する。
指示種別マスタDB33は、看護指示毎に、看護指示を識別する情報および看護指示が緊急であるか否かを判定する際に用いられる情報を記憶する。ここで、指示種別マスタDB33のデータ構造を、図4を参照して説明する。
図4は、実施例1に係る指示種別マスタDBのデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、指示種別マスタDB33は、指示種別コード33aに対応付けて、指示名称33bおよび緊急指示判定フラグ33cを記憶する。指示種別コード33aは、看護指示の種別を識別するコードである。指示名称33bは、看護指示の種別に対応する名称である。緊急指示判定フラグ33cは、看護指示が緊急であるか否かを判定する際に用いられるフラグである。
一例として、指示種別コード33aが「I001」である場合には、指示名称33bとして「予約注射」、緊急指示判定フラグ33cとして「2」と記憶している。指示種別コード33aが「S001」である場合には、指示名称33bとして「手術申込」、緊急指示判定フラグ33cとして「5」と記憶している。なお、緊急指示判定フラグ33cを用いた緊急指示の判定処理については、後述する。
オーダ受付部21は、看護指示のオーダを受け付ける。例えば、オーダ受付部21は、入院予定患者のオーダである場合には、入院前であるので、外来病棟に設置された病棟端末1から看護指示のオーダを受け付ける。なお、オーダ受付部21は、入院予定患者でない外来患者のオーダである場合には、外来病棟に設置された病棟端末1から当該オーダを受け付ける。また、オーダ受付部21は、入院中の患者のオーダである場合には、入院中であるので、入院病棟に設置された病棟端末1から当該オーダを受け付ける。
また、オーダ受付部21は、オーダを受け付けた看護指示に関する情報をオーダ情報DB32に格納する。ここで、オーダ情報DB32のデータ構造を、図3を参照して説明する。
図3は、実施例1に係るオーダ情報DBのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、オーダ情報DB32は、患者ID32aに対応付けて、実施予定日時32b、指示種別コード32c、入外区分32d、緊急指示フラグ32eおよびオーダ発行日時32fを記憶する。
患者ID32aは、患者を識別する識別子を示す。実施予定日時32bは、看護指示のオーダが実施される予定の日時である。指示種別コード32cは、看護指示を識別する種別を示すコードである。なお、指示種別コード32cは、後述する指示種別マスタDB33の指示種別コード33aに対応する。
入外区分32dは、患者IDに対応する患者が、オーダが発行された病棟で入院中であるか否かを示す区分である。一例として、入院中である場合には「2」が設定され、入院中でない、すなわち外来である場合には「1」が設定される。なお、患者が入院中であるか否かは、病棟患者DB31に、患者に対する患者IDが存在するか否かにより判定できる。
緊急指示フラグ32eは、看護指示のオーダが緊急指示であるか否かを識別するフラグである。一例として、緊急である場合には「1」が設定され、緊急でない場合または初期値の場合には「0」が設定される。なお、緊急指示フラグ32eは、後述する緊急指示判定部22によって設定される。オーダ発行日時32fは、看護指示のオーダが発行された日時である。
一例として、ある患者の看護指示のオーダが、外来病棟に設置された病棟端末1から出力されたとする。すると、オーダ受付部21は、看護指示のオーダを受け付け、看護指示に関する情報をオーダ情報DB32に格納する。ここでは、患者ID32aが「0000000001」である場合に、実施予定日時32bとして「2014/9/1 10:00」、指示種別コード32cとして「I001」、入外区分32dとして「1」、緊急指示フラグ32eとして初期値である「0」、オーダ発行日時32fとして「2014/9/1 08:00」が記憶される。
図1に戻って、緊急指示判定部22は、看護指示のオーダが緊急指示であるか否かを判定する。例えば、緊急指示判定部22は、オーダ情報DB32から、看護指示のオーダがあった患者の患者ID32aに対するオーダ情報を読み出す。緊急指示判定部22は、読み出したオーダ情報の実施予定日時32bを用いて、実施予定日が本日または翌日であるか否かを判定する。緊急指示判定部22は、実施予定日が本日または翌日である場合には、読み出したオーダ情報の指示種別コード32cが示す指示種別に応じた条件に合致するか否かを判定する。そして、緊急指示判定部22は、指示種別に応じた条件に合致する場合には、緊急指示であると判断し、読み出したオーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急であることを示す「1」に設定する。緊急指示判定部22は、実施予定日が本日または翌日でない場合、または指示種別に応じた条件に合致しない場合には、緊急指示でないと判断し、読み出したオーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急でないことを示す「0」に設定する。
指示種別に応じた条件に合致するか否かの判定処理(緊急指示判定フラグ33cを用いた緊急指示の判定処理)は、一例として、指示種別マスタDB33を用いて、以下のように実施される。緊急指示判定部22は、指示種別マスタDB33から、該当するオーダ情報の指示種別コード32cに対応する緊急指示判定フラグ33cを読み出す。ここで、指示種別コード32cが「I001」(予約注射)である場合には、指示種別コード32cに対応する緊急指示判定フラグ33cは「2」となる。緊急指示判定フラグ33cが「2」である場合には、緊急指示判定部22は、オーダ情報の実施予定日時32bの実施予定日が本日であれば、入外区分32dの区分に関係ないという条件で該条件に合致すると判定する。また、オーダ情報の実施予定日時32bの実施予定日が翌日であれば、入外区分32dの区分に関係なく、オーダ発行日時32fが本日であるという条件で該条件に合致すると判定する。また、オーダ情報の実施予定日時32bの実施予定日が翌日であれば、入外区分32dの区分に関係なく、既にされた看護指示に対し変更がされたという条件で該条件に合致すると判定する。
また、指示種別コード32cが「S001」(手術申込)である場合には、指示種別コード32cに対応する緊急指示判定フラグ33cは「5」となる。緊急指示判定フラグ33cが「5」である場合には、緊急指示判定部22は、入外区分32dの区分に関係なく、既にされた看護指示に対し変更がされたという条件で該条件に合致すると判定する。
なお、上記した指示種別に応じた条件は、一例であって、状況に応じて変更することが可能である。また、指示種別マスタDB33の指示種別コード33aおよび緊急指示判定フラグ33cも変更、追加、削除することが可能である。
入院通知受付部23は、入院通知を受け付ける。例えば、入院通知受付部23は、入院予定患者が入院した旨の通知を病棟端末1から受け付ける。入院通知受付部23は、オーダ情報DB32に記憶されたオーダ情報のうち入院予定患者(患者ID32a)に対するオーダ情報の入外区分32dを、外来であることを示す「1」から入院中であることを示す「2」に変更する。
表示制御部24は、入院通知があった患者に緊急指示のオーダが発行されていれば、該緊急指示のオーダが発行されたことを示す表示制御を行う。例えば、表示制御部24は、オーダ情報DB32に記憶されたオーダ情報のうち入院通知があった患者(患者ID32a)に対するオーダ情報の緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であるか否かを判定する。表示制御部24は、緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であれば、入院通知があった患者に関し、緊急指示マークを表示する制御を行う。すなわち、表示制御部24は、入院通知があった患者を管理する入院病棟の病棟マップに、該患者に関し緊急指示マークを表示するように制御する。これにより、表示制御部24は、入院予定患者に対して入院後に実施される予定の緊急指示のオーダが発行されていても、入院のタイミングで入院病棟の病棟マップに緊急指示マークを表示することができる。
[実施例1に係る表示例]
図5は、実施例1に係る表示例を示す図である。図5に示すように、患者管理画面として病棟マップが病棟端末1に表示されている。ここでは、患者IDが「0000001077」の患者077が、部屋コードとして「112」の部屋に入院したものである。なお、患者077は、入院前に実施予定の緊急指示のオーダの発行を受けていたとする。すなわち、オーダ情報DB32の患者ID32aとして「0000001077」の緊急指示フラグ32eに、緊急であることを示す「1」が設定されている。
このような状況の下、入院通知受付部23は、入院予定患者が入院した旨の通知を病棟端末1から受け付ける。入院通知受付部23は、オーダ情報DB32に記憶されたオーダ情報のうち患者ID32aとして「0000001077」のオーダ情報の入外区分32dを、外来であることを示す「1」から入院中であることを示す「2」に変更する。
すると、表示制御部24は、オーダ情報DB32に記憶されたオーダ情報のうち患者ID32aとして「0000001077」のオーダ情報の緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であるか否かを判定する。ここでは、表示制御部24は、緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であるので、入院通知があった患者ID32a「0000001077」の患者に関し、緊急指示マークを表示する制御を行う。一例として、緊急指示マークとして電球のマークが表示されている。
これにより、表示制御部24は、入院予定患者に対して入院後に実施予定の緊急指示のオーダが発行されていても、入院のタイミングで看護側に緊急指示を確認させることができる。
[オーダ受付時の処理のフローチャート]
次に、実施例1に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを、図6Aを参照して説明する。図6Aは、実施例1に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを示す図である。
図6Aに示すように、オーダ受付部21は、オーダを受け付けたか否かを判定する(ステップS11)。オーダを受け付けていないと判定した場合には(ステップS11;No)、オーダ受付部21は、オーダを受け付けるまで、ステップS11を繰り返す。
一方、オーダを受けていると判定した場合には(ステップS11;Yes)、オーダ受付部21は、受け付けたオーダに関する情報をオーダ情報DB32に格納する(ステップS12)。
そして、オーダ受付部21は、緊急指示判定部22に、オーダを受けた患者に対する緊急指示判定処理を実行させる。例えば、オーダ受付部21は、緊急指示判定部22に、オーダを受けた患者の患者IDを引き渡し、緊急指示判定処理を実行させる。緊急指示判定部22は、緊急指示判定処理を実行する(ステップS13)。そして、オーダ受付部21は、オーダ受付時の処理を終了する。
[緊急指示判定処理のフローチャート]
次に、実施例1に係る緊急指示判定処理のフローチャートを、図6Bを参照して説明する。図6Bは、実施例1に係る緊急指示判定処理のフローチャートを示す図である。なお、緊急指示判定部22は、オーダ受付部21から患者IDを受け取ったものとする。
図6Bに示すように、緊急指示判定部22は、オーダ受付部21から受け取った患者IDに対するオーダ情報の実施予定日が本日または翌日であるか否かを判定する(ステップS21)。例えば、緊急指示判定部22は、オーダ情報DB32から、オーダ受付部21から受け取った患者ID32aに対するオーダ情報を読み出す。緊急指示判定部22は、読み出したオーダ情報の実施予定日時32bを用いて、実施予定日が本日または翌日であるか否かを判定する。
緊急指示判定部22は、実施予定日が本日または翌日でないと判定した場合には(ステップS21;No)、緊急指示でないと判断し、緊急指示判定処理を終了する。
一方、緊急指示判定部22は、実施予定日が本日または翌日であると判定した場合には(ステップS21;Yes)、指示種別に応じた条件に合致するか否かを判定する(ステップS22)。例えば、緊急指示判定部22は、指示種別マスタDB33から、オーダ情報の指示種別コード32cに対応する緊急指示判定フラグ33cを読み出す。緊急指示判定部22は、読み出した緊急指示判定フラグ33cに応じた条件に合致するか否かを判定する。
緊急指示判定部22は、指示種別に応じた条件に合致しないと判定した場合には(ステップS22;No)、緊急指示でないと判断し、緊急指示判定処理を終了する。
一方、緊急指示判定部22は、指示種別に応じた条件に合致すると判定した場合には(ステップS22;Yes)、緊急指示であると判断し、オーダ情報の緊急指示フラグ32eを緊急指示であることを示す「1」に設定する(ステップS23)。そして、緊急指示判定部22は、緊急指示判定処理を終了する。
[表示制御処理のフローチャート]
次に、実施例1に係る表示制御処理のフローチャートを、図6Cを参照して説明する。図6Cは、実施例1に係る表示制御処理のフローチャートを示す図である。
図6Cに示すように、入院通知受付部23は、入院通知を受け付けたか否かを判定する(ステップS31)。入院通知を受け付けていないと判定した場合には(ステップS31;No)、入院通知受付部23は、入院通知を受け付けるまで、ステップS31を繰り返す。
一方、入院通知を受け付けたと判定した場合には(ステップS31;Yes)、入院通知受付部23は、オーダ情報DB32の、入院通知の該当する患者IDに対する入外区分32dを「1」(外来)から「2」(入院中)に変更する(ステップS32)。
そして、表示制御部24は、オーダ情報DB32の、該当する患者IDに対する緊急指示フラグ32eが「1」(緊急指示)であるか否かを判定する(ステップS33)。該当する患者IDに対する緊急指示フラグ32eが「1」(緊急指示)でないと判定した場合には(ステップS33;No)、表示制御部24は、表示制御処理を終了する。
一方、該当する患者IDに対する緊急指示フラグ32eが「1」(緊急指示)であると判定した場合には(ステップS33;Yes)、表示制御部24は、該当する患者IDの緊急指示マークを表示する(ステップS34)。すなわち、表示制御部24は、入院通知があった患者を管理する病棟マップに、該患者に対し緊急指示マークを表示するように制御する。そして、表示制御部24は、表示制御処理を終了する。
[実施例1の効果]
このようにして、上記実施例1では、看護支援サーバ2は、ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、患者が入院中か否かのステータスを記憶するオーダ情報DB32に、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示すオーダ情報を格納する。看護支援サーバ2は、オーダ情報DB32に記憶されたある患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、看護対象の患者一覧を表示する表示画面において、記憶されたオーダが発行されたことを示す情報に基づいてある患者に対するオーダが発行されたことを示す表示を行う。これにより、看護支援サーバ2は、入院中でない入院予定患者に対して看護指示のオーダが発行されたことを、患者のステータスが入院中に変化したタイミングで、看護対象の患者一覧を表示する表示画面に表示することができ、入院後に適切に警告表示できる。
ところで、実施例1に係る看護支援サーバ2は、入院予定患者に対して緊急指示のオーダが発行された場合に、入院予定患者が入院したタイミングで病棟マップに緊急指示マークを表示するものと説明した。しかしながら、看護支援サーバ2は、これに限定されず、さらに、入院患者が入院中に外来受診し、外来で実施が行われる緊急指示のオーダが発行された場合に、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとするようにしても良い。緊急指示のオーダであっても、入院病棟では、実施が行われないオーダであるからである。
そこで、実施例2では、看護支援サーバ2は、さらに、入院患者が外来受診した緊急指示のオーダを、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとするように制御する場合について説明する。
[実施例2に係る看護支援サーバの構成]
図7は、実施例2に係る看護支援システムの構成を示す機能ブロック図である。なお、図1に示す看護支援サーバ2と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例1と実施例2とが異なるところは、オーダ受付部21をオーダ受付部21Aに変更し、表示制御部24を表示制御部24Aに変更した点にある。実施例1と実施例2とが異なるところは、オーダ情報DB32をオーダ情報DB32Aに変更した点にある。
ここで、オーダ情報DB32Aのデータ構造を、図8を参照して説明する。図8は、実施例2に係るオーダ情報DBのデータ構造の一例を示す図である。なお、図3に示すオーダ情報DB32と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。図3に示すオーダ情報DB32と図8に示すオーダ情報DB32Aとが異なるところは、オーダ情報DB32Aにオーダ発行病棟コード32gを追加した点にある。オーダ発行病棟コード32gは、オーダが発行された病棟を識別するコードである。なお、オーダ発行病棟コード32gは、後述するオーダ受付部21Aによって設定される。なお、オーダ情報は、患者ID32aが同じであっても、オーダ発行病棟コード32gが異なれば、異なるレコードに記憶される。
オーダ受付部21Aは、病棟端末1から看護指示のオーダを受け付ける。
また、オーダ受付部21Aは、オーダを受け付けた看護指示に関するオーダ情報をオーダ情報DB32Aに格納する。かかるオーダ情報には、オーダが発行された病棟の病棟コードが含まれる。例えば、オーダ受付部21Aは、オーダ情報として、患者ID32a、実施予定日時32b、指示種別コード32c、入外区分32d、緊急指示フラグ32e、オーダ発行病棟コード32gおよびオーダ発行日時32fをオーダ情報DB32Aに記憶する。すなわち、オーダ受付部21Aは、オーダが発行された病棟の病棟コードをオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gに設定する。
また、オーダ受付部21Aは、受け付けたオーダについて緊急指示判定処理がなされた後、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しているか否かを判定する。例えば、オーダ受付部21Aは、オーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが入院中の病棟コードと一致しているか否かを判定する。そして、オーダ受付部21Aは、一致しなければ、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。一致しなければ、今回受け付けたオーダは、入院病棟では、実施が行われないオーダであるからである。オーダ受付部21Aは、一致すれば、表示制御部24Aによる表示制御を実行する。
表示制御部24Aは、緊急指示のオーダが発行されていれば、該緊急指示のオーダが発行されたことを示す表示制御を行う。例えば、表示制御部24Aは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致している場合には、緊急指示のオーダが発行されていれば、該緊急指示のオーダが発行されたことを示す表示制御を行う。
[実施例2に係る表示例]
図9は、実施例2に係る表示例を示す図である。図9では、患者134がX科に入院中であるとする。そして、患者134が入院中のX科と異なる小児科に外来として診療を受けた場合の一例である。患者管理画面として病棟マップが入院中のX科の病棟端末1に表示されている。なお、オーダ情報DB32Aには、患者134の患者ID32aに対して、入外区分32dとして「2」(入院)、オーダ発行病棟コード32gとしてX科の病棟コードを含むオーダ情報が既に記憶されている。
このような状況の下、オーダ受付部21Aは、患者134について、小児科の病棟端末1から看護指示のオーダを受け付ける。オーダ受付部21Aは、オーダを受け付けた看護指示に関するオーダ情報をオーダ情報DB32Aに格納する。ここでは、オーダ情報には、患者134の患者ID32aに対して、オーダ発行病棟コード32gに小児科の病棟コードが設定され、入外区分32dに外来を示す「1」が設定される。また、看護指示が「検体検査」であり、看護指示が緊急指示判定部22によって緊急指示であると判定されると、オーダ情報には、患者134の患者ID32aに対して、緊急指示フラグ32eに緊急であることを示す「1」が設定される。
そして、オーダ受付部21Aは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しているか否かを判定する。ここでは、オーダ受付部21Aは、今回受け付けたオーダにおけるオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが入院中のオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gと一致しない。そこで、オーダ受付部21Aは、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。一致しなければ、今回小児科で受け付けたオーダは、X科の入院病棟では、実施が行われないオーダであるからである。
このようにして、オーダ受付部21Aは、オーダが発行された外来の病棟が入院病棟と一致していない場合には、表示制御を実行しないことで、外来受診した緊急指示のオーダを、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとすることができる。この結果、入院病棟側の看護師は、所属病棟に必要な情報のみを確認することが可能となる。
[オーダ受付時の処理のフローチャート]
次に、実施例2に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを、図10Aを参照して説明する。図10Aは、実施例2に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを示す図である。なお、図10AのS41〜S43は、図6AのS11〜S13と同様の動作となるので、その動作の説明については簡略する。
図10Aに示すように、オーダ受付部21Aは、オーダを受け付けたか否かを判定する(ステップS41)。オーダを受け付けていないと判定した場合には(ステップS41;No)、オーダ受付部21Aは、オーダを受け付けるまで、ステップS41を繰り返す。
一方、オーダを受けていると判定した場合には(ステップS41;Yes)、オーダ受付部21Aは、受け付けたオーダに関する情報をオーダ情報DB32Aに格納する(ステップS42)。オーダに関する情報には、オーダ発行病棟コード32gが含まれる。
そして、オーダ受付部21Aは、緊急指示判定部22に、オーダを受けた患者に対する緊急指示判定処理を実行させる。緊急指示判定部22は、緊急指示判定処理を実行する(ステップS43)。
そして、オーダ受付部21Aは、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致しないかどうかを判定する(ステップS44)。例えば、オーダ受付部21Aは、受け付けたオーダにおけるオーダ情報の患者ID32aと同じ患者IDに対するオーダ情報がオーダ情報DB32Aに存在するか否かを判定する。オーダ受付部21Aは、該オーダ情報がオーダ情報DB32Aに存在すれば、入外区分32dが「2」(入院中)であるオーダ情報を抽出し、抽出したオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gを取得する。オーダ受付部21Aは、今回受け付けたオーダにおけるオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが入院中のオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gと一致するか否かを判定する。
オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していないと判定した場合には(ステップS44;Yes)、オーダ受付部21Aは、オーダ受付時の処理を終了する。これにより、オーダ受付部21Aは、オーダが発行された外来の病棟が入院病棟と一致していない場合には、表示制御を実行しないことで、外来受診した緊急指示のオーダを、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとすることができる。
一方、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していると判定した場合には(ステップS44;No)、オーダ受付部21Aは、表示制御処理をすべく、後述するステップS63に移行する。なお、表示制御処理については、後述する。
[表示制御処理のフローチャート]
次に、実施例2に係る表示制御処理のフローチャートを、図10Bを参照して説明する。図10Bは、実施例2に係る表示制御処理のフローチャートを示す図である。なお、図10BのS61〜S64は、図6CのS31〜S34と同様の動作となるので、その動作の説明については省略する。
なお、実施例2では、オーダ受付部21Aは、入院中の患者について、外来で看護指示のオーダが発行された際に、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しなければ、表示制御部24Aによる表示制御を実行しないと説明した。しかしながら、オーダ受付部21Aは、これに限定されず、入院中の患者について、外来で看護指示のオーダが発行された際に、オーダが外来で発行されたことを示すオーダ情報をオーダ情報DB32Aに格納しないようにしても良い。これにより、オーダ受付部21Aは、外来で発行された看護指示のオーダについて、オーダが発行されたことを示す表示制御を表示制御部24Aに行わせないようにすることができる。
[実施例2の効果]
このようにして、上記実施例2では、看護支援サーバ2は、オーダ情報DB32Aに記憶されたオーダ情報に基づいて、ある患者が入院中である病棟から発行されたオーダであるか否かを判別する。看護支援サーバ2は、ある患者が入院中である病棟から発行されたオーダである場合には、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行う。看護支援サーバ2は、ある患者が入院中である病棟から発行されたオーダでない場合には、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行わない制御を行う。これにより、看護支援サーバ2は、入院病棟側に対して、入院患者の入院中の所属病棟(科)に必要な情報のみを確認させることが可能となる。
ところで、実施例1に係る看護支援サーバ2は、入院予定患者に対して緊急指示のオーダが発行された場合に、入院予定患者が入院したタイミングで病棟マップに緊急指示マークを表示するものと説明した。また、実施例2に係る看護支援サーバ2は、さらに、入院患者が入院中に外来受診し、外来で実施が行われる緊急指示のオーダが発行された場合に、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとするよう制御するものと説明した。しかしながら、看護支援サーバ2は、これに限定されず、さらに、緊急指示の運用を行っていない病棟で緊急指示のオーダが発行された場合に、緊急指示対象外のオーダとするようにしても良い。緊急指示の運用を行っていない病棟とは、例えば、緊急指示のオーダが頻繁に発行される病棟であって、一例としてICU(Intensive Care Unit)が挙げられる。かかる病棟では、当日実施の緊急指示のオーダが発行される頻度が高く、看護師等が緊急指示であるか否かを確認する運用をとることが困難だからである。
そこで、実施例3では、看護支援サーバ2は、さらに、緊急指示の運用を行っていない病棟で緊急指示のオーダが発行された場合に、緊急指示対象外のオーダとするように制御する場合について説明する。
[実施例3に係る看護支援サーバの構成]
図11は、実施例3に係る看護支援システムの構成を示す機能ブロック図である。なお、図7に示す看護支援サーバ2と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例2と実施例3とが異なるところは、オーダ受付部21Aをオーダ受付部21Bに変更した点にある。
オーダ受付部21Bは、病棟端末1から看護指示のオーダを受け付ける。
また、オーダ受付部21Bは、オーダを受け付けた看護指示に関するオーダ情報をオーダ情報DB32Aに格納する。かかるオーダ情報には、オーダが発行された病棟の病棟コード(オーダ発行病棟コード32g)が含まれる。
また、オーダ受付部21Bは、受け付けたオーダについて緊急指示判定処理がなされた後、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しているか否かを判定する。オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しなければ、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。
また、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致すれば、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟であるか否かを判定する。例えば、オーダ受付部21Bは、オーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが予め定められた緊急指示運用対象外の病棟コードと一致するか否かを判定する。オーダ受付部21Bは、オーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致する場合には、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。オーダ受付部21Bは、オーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致しない場合には、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていると判断し、表示制御部24Aによる表示制御を実行する。なお、緊急指示運用対象外の病棟コードは、一例として、ICUのような緊急指示のオーダの発行頻度が基準頻度より高い病棟の病棟コードを意味する。
[実施例3に係る表示例]
図12は、実施例3に係る表示例を示す図である。図12では、患者0003が内科ICUに入院中であるとする。患者管理画面として病棟マップが内科ICUの病棟端末1に表示されている。なお、緊急指示運用対象外の病棟コードとして内科ICUの病棟コードが予め記憶部30に登録されているものとする。
このような状況の下、オーダ受付部21Bは、患者0003について、小児科の病棟端末1から看護指示のオーダを受け付ける。オーダ受付部21Bは、オーダを受け付けた看護指示に関するオーダ情報をオーダ情報DB32Aに格納する。ここでは、オーダ情報には、患者0003の患者ID32aに対して、オーダ発行病棟コード32gに小児科ICUの病棟コードが設定され、入外区分32dに入院中を示す「2」が設定される。また、看護指示が「当日注射」であり、看護指示が緊急指示判定部22によって緊急指示であると判定されると、オーダ情報には、患者0003の患者ID32aに対して、緊急指示フラグ32eに緊急であることを示す「1」が設定される。
そして、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しているか否かを判定する。ここでは、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された小児科ICUが入院中の病棟と一致していると判定する。このため、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟であるか否かを判定する。ここでは、オーダ受付部21Bは、内科ICUの病棟コードが予め緊急指示運用対象外の病棟コードとして登録されているので、内科ICUの病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致すると判定する。このため、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された内科ICUが緊急指示の運用をしていないと判断し、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。
このようにして、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟である場合には、表示制御を実行しないことで、緊急指示のオーダであっても緊急指示対象外のオーダとすることができる。この結果、オーダ受付部21Bは、かかる病棟の病棟マップを視覚的にすっきりと見せることができる。
[オーダ受付時の処理のフローチャート]
次に、実施例3に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを、図13を参照して説明する。図13は、実施例3に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを示す図である。なお、図13のS71〜S74は、図10AのS41〜S44と同様の動作となるので、その動作の説明については簡略する。
図13に示すように、オーダ受付部21Bは、オーダを受け付けたか否かを判定する(ステップS71)。オーダを受け付けていないと判定した場合には(ステップS71;No)、オーダ受付部21Bは、オーダを受け付けるまで、ステップS71を繰り返す。
一方、オーダを受けていると判定した場合には(ステップS71;Yes)、オーダ受付部21Bは、受け付けたオーダに関する情報をオーダ情報DB32Aに格納する(ステップS72)。オーダに関する情報には、オーダ発行病棟コード32gが含まれる。
そして、オーダ受付部21Bは、緊急指示判定部22に、オーダを受けた患者に対する緊急指示判定処理を実行させる。緊急指示判定部22は、緊急指示判定処理を実行する(ステップS73)。そして、オーダ受付部21Bは、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致しないかどうかを判定する(ステップS74)。
オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していないと判定した場合には(ステップS74;Yes)、オーダ受付部21Bは、オーダ受付時の処理を終了する。これにより、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された外来の病棟が入院病棟と一致していない場合には、表示制御を実行しないことで、外来受診した緊急指示のオーダを、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとすることができる。
一方、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していると判定した場合には(ステップS74;No)、オーダ受付部21Bは、オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致するか否かを判定する(ステップS75)。例えば、オーダ受付部21Bは、受け付けたオーダにおけるオーダ情報のオーダ発行病棟コード32gが予め定められた緊急指示運用対象外の病棟コードと一致するか否かを判定する。
オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致すると判定した場合には(ステップS75;Yes)、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、オーダ受付時の処理を終了する。すなわち、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、表示制御処理に移行しない。これにより、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟である場合には、表示制御を実行しないことで、緊急指示のオーダであっても緊急指示対象外のオーダとすることができる。
一方、オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致しないと判定した場合には(ステップS75;No)、オーダ受付部21Bは、表示制御処理をすべく、ステップS63(図10B参照)に移行する。すなわち、オーダ受付部21Bは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていると判断し、表示制御処理に移行する。
[実施例3の効果]
このようにして、上記実施例3では、看護支援サーバ2は、以下の処理を行う。すなわち、看護支援サーバ2は、ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、患者が入院中か否かのステータスを記憶するオーダ情報DB32Aに、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す情報および入院中の病棟を識別する情報を格納する。看護支援サーバ2は、オーダ情報DB32Aに記憶されたオーダ情報に基づいて、ある患者がオーダの発行頻度が基準頻度より高い病棟に入院中である場合には、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行わない制御を行う。これにより、看護支援サーバ2は、オーダの発行頻度が基準頻度より高い病棟側に対して、病棟マップを視覚的にすっきりと見せることができる。
ところで、実施例1に係る看護支援サーバ2は、入院予定患者に対して緊急指示のオーダが発行された場合に、入院予定患者が入院したタイミングで病棟マップに緊急指示マークを表示するものと説明した。また、実施例2に係る看護支援サーバ2は、さらに、入院患者が入院中に外来受診し、外来で実施が行われる緊急指示のオーダが発行された場合に、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとするよう制御するものと説明した。また、実施例3に係る看護支援サーバ2は、さらに、緊急指示の運用を行っていない病棟で緊急指示のオーダが発行された場合に、緊急指示対象外のオーダとするよう制御するものと説明した。しかしながら、看護支援サーバ2は、これに限定されず、さらに、有効期限が設定可能な緊急指示のオーダについて、オーダの終了日が当日または翌日に変更された場合に、病棟マップに緊急指示マークを表示するようにしても良い。これは、既にされた緊急指示のオーダの終了日が変更されたことを看護側に伝えるためである。
そこで、実施例4では、看護支援サーバ2は、さらに、有効期限が設定可能な緊急指示のオーダについて、オーダの終了日が当日または翌日に変更された場合に、病棟マップに緊急指示マークを表示する場合について説明する。
[実施例4に係る看護支援サーバの構成]
図14は、実施例4に係る看護支援システムの構成を示す機能ブロック図である。なお、図11に示す看護支援サーバ2と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。実施例3と実施例4とが異なるところは、オーダ受付部21Bをオーダ受付部21Cに変更し、緊急指示判定部22を緊急指示判定部22Cに変更した点にある。実施例3と実施例4とが異なるところは、オーダ情報DB32Aをオーダ情報DB32Cに変更した点にある。また、実施例3と実施例4とが異なるところは、病棟端末1にオーダ変更通知部12Cを追加した点にある。
ここで、オーダ情報DB32Cのデータ構造を、図15を参照して説明する。図15は、実施例4に係るオーダ情報DBのデータ構造の一例を示す図である。なお、図8に示すオーダ情報DB32Aと同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。図8に示すオーダ情報DB32Aと図15に示すオーダ情報DB32Cとが異なるところは、オーダ情報DB32Cにオーダ終了日時32hを追加した点にある。オーダ終了日時32hは、オーダの有効期限の終了日時である。なお、オーダ終了日時32hは、後述するオーダ受付部21Cによって設定される。
オーダ変更通知部12Cは、有効期限を有するオーダの終了日時を変更した旨を、看護支援サーバ2に通知する。例えば、オーダ変更通知部12Cは、有効期限を有するオーダの終了日時が変更された旨のイベントが患者管理画面に入力されると、入力されたイベントを看護支援サーバ2に送信する。
オーダ受付部21Cは、オーダの終了日時が変更された旨の通知を病棟端末1から受け付ける。
また、オーダ受付部21Cは、オーダの終了日時が変更された旨の通知を受け付けた場合には、オーダ情報のオーダ終了日時を変更し、オーダ情報DB32Cを更新する。かかるオーダ情報には、オーダが発行された病棟の病棟コード(オーダ発行病棟コード32g)とともに、オーダが変更されたオーダ終了日時(32h)が含まれる。
また、オーダ受付部21Cは、受け付けたオーダについて緊急指示判定処理がなされた後、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しているか否かを判定する。オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致すれば、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟であるか否かを判定する。オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟でない場合には、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていると判断し、表示制御部24Aによる表示制御を実行する。なお、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致しなければ、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。また、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟である場合には、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、表示制御部24Aによる表示制御を実行しない。
緊急指示判定部22Cは、オーダの終了日時が変更された旨の通知を受け付けた場合に、当該オーダの終了日時の変更が緊急指示であるか否かを判定する。例えば、緊急指示判定部22Cは、オーダ情報DB32Cから、変更されたオーダがあった患者の患者ID32aに対するオーダ情報を読み出す。緊急指示判定部22Cは、読み出したオーダ情報のオーダ終了日時32hを用いて、オーダ終了日時が本日または翌日であるか否かを判定する。緊急指示判定部22Cは、オーダ終了日時が本日または翌日である場合には、読み出したオーダ情報の指示種別コード32cが示す指示種別に応じた条件に合致するか否かを判定する。そして、緊急指示判定部22Cは、指示種別に応じた条件に合致する場合には、緊急指示であると判断し、読み出したオーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急であることを示す「1」に設定する。緊急指示判定部22Cは、オーダ終了日時が本日または翌日でない場合、または指示種別に応じた条件に合致しない場合には、緊急指示でないと判断し、読み出したオーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急でないことを示す「0」に設定する。
なお、緊急指示判定部22Cは、オーダ終了日時が本日または翌日である場合には、読み出したオーダ情報の指示種別コード32cが示す指示種別に応じた条件に合致すれば、緊急指示であると判断すると説明した。しかしながら、緊急指示判定部22Cは、これに限定されず、指示種別に応じた条件判定を省略して、オーダ終了日時が本日または翌日であれば、緊急指示であると判断しても良い。すなわち、緊急指示判定部22Cは、オーダ終了日時が本日または翌日である場合には、緊急指示であると判断し、読み出したオーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急であることを示す「1」に設定する。
[実施例4に係る表示例]
図16は、実施例4に係る表示例を示す図である。図16では、患者134がX科に入院中であるとする。患者134について、有効期限が設定可能な緊急指示のオーダが既に発行されている。ここでは、有効期限が設定可能な緊急指示のオーダとして「脈拍測定」が既に発行されているとする。患者管理画面として病棟マップがX科の病棟端末1に表示されている。なお、オーダ情報DB32Cには、患者134の患者ID32aに対して、入外区分32dとして「2」(入院)、オーダ発行病棟コード32gとしてX科の病棟コードを含むオーダ情報が既に記憶されている。同じオーダ情報には、指示種別コード32cとして「X001」(指示:その他)、緊急指示フラグ32eとして「0」、実施予定日時32bとして「2014/05/01 15:06」、オーダ終了日時32hとして日時未定を示す「 」が記憶されている。また、X科の病棟は、緊急指示運用対象外の病棟でないとする。
このような状況の下、オーダ受付部21Cは、患者134について、X科の病棟端末1からオーダの終了日時が変更された旨の通知を受け付ける。オーダ受付部21Cは、オーダ情報のオーダ終了日時を変更し、オーダ情報DB32Cを更新する。ここでは、オーダ受付部21Cは、オーダ情報のオーダ終了日時32hを「2014/05/9 10:00」に変更し、オーダ情報DB32Cを更新する。
そして、緊急指示判定部22Cは、オーダ情報のオーダ終了日時32hを用いて、オーダ終了日時が本日または翌日であるか否かを判定する。ここでは、本日が「2014/05/9」であるとすると、オーダ終了日時32hが「2014/05/9」であるので、オーダ終了日時が本日であると判定される。そこで、緊急指示判定部22Cは、オーダ情報の指示種別コード32cが示す指示種別に応じた条件に合致する場合には、緊急指示であると判断し、オーダ情報の緊急指示フラグ32eを、緊急であることを示す「1」に設定する。
そして、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が入院中の病棟と一致し、且つオーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟でないので、表示制御部24Aによる表示制御を実行する。表示制御部24Aでは、オーダ情報の緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であるか否かを判定する。ここでは、表示制御部24Aは、緊急指示フラグ32eが緊急であることを示す「1」であるので、患者134に関し、緊急指示マークを表示する制御を行う。一例として、緊急指示マークとして電球のマークが表示されている。
これにより、表示制御部24Aは、有効期限が設定可能な緊急指示のオーダについて、オーダの終了日が当日または翌日に変更された場合に、病棟マップに緊急指示マークを表示することができる。
[オーダ受付時の処理のフローチャート]
次に、実施例4に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを、図17Aを参照して説明する。図17Aは、実施例4に係るオーダ受付時の処理のフローチャートを示す図である。なお、図17AのS83、S85〜S87は、図13のS72、S73〜S75と同様の動作となるので、その動作の説明については簡略する。
図17Aに示すように、オーダ受付部21Cは、オーダまたはオーダ変更を受け付けたか否かを判定する(ステップS81)。ここでいうオーダ変更とは、一例として、オーダの終了日時が変更された旨の通知のことをいう。オーダまたはオーダ変更を受け付けていないと判定した場合には(ステップS81;No)、オーダ受付部21Cは、オーダまたはオーダ変更を受け付けるまで、ステップS81を繰り返す。
一方、オーダまたはオーダ変更を受けていると判定した場合には(ステップS81;Yes)、オーダ受付部21Cは、オーダを受け付けたか否かを判定する(ステップS82)。オーダを受け付けたと判定した場合には(ステップS82;Yes)、オーダ受付部21Cは、受け付けたオーダに関する情報(オーダ情報)をオーダ情報DB32Cに格納する(ステップS83)。オーダ情報には、オーダ発行病棟コード32gが含まれる。そして、オーダ受付部21Cは、ステップS85に移行する。
一方、オーダを受け付けていない(すなわち、オーダ変更を受け付けた)と判定した場合には(ステップS82;No)、オーダ受付部21Cは、オーダ情報のオーダ終了日時32hを変更し、オーダ情報DB32Cを更新する(ステップS84)。そして、オーダ受付部21Cは、ステップS85に移行する。
そして、オーダ受付部21Cは、緊急指示判定部22Cに、オーダ変更された患者に対する緊急指示判定処理を実行させる。緊急指示判定部22Cは、緊急指示判定処理を実行する(ステップS85)。そして、オーダ受付部21Cは、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致しないかどうかを判定する(ステップS86)。
オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していないと判定した場合には(ステップS86;Yes)、オーダ受付部21Cは、オーダ受付時の処理を終了する。これにより、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された外来の病棟が入院病棟と一致していない場合には、表示制御を実行しないことで、外来受診した緊急指示のオーダを、入院病棟で緊急指示対象外のオーダとすることができる。
一方、オーダ発行病棟コードが入院中の病棟コードと一致していると判定した場合には(ステップS86;No)、オーダ受付部21Cは、オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致するか否かを判定する(ステップS87)。
オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致すると判定した場合には(ステップS87;Yes)、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、オーダ受付時の処理を終了する。すなわち、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていないと判断し、表示制御処理に移行しない。これにより、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示運用対象外の病棟である場合には、表示制御を実行しないことで、緊急指示のオーダであっても緊急指示対象外のオーダとすることができる。
一方、オーダ発行病棟コードが緊急指示運用対象外の病棟コードと一致しないと判定した場合には(ステップS87;No)、オーダ受付部21Cは、表示制御処理をすべく、ステップS63(図10B参照)に移行する。すなわち、オーダ受付部21Cは、オーダが発行された病棟が緊急指示の運用をしていると判断し、表示制御処理に移行する。
[緊急指示判定処理のフローチャート]
次に、実施例4に係る緊急指示判定処理のフローチャートを、図17Bを参照して説明する。図17Bは、実施例4に係る緊急指示判定処理のフローチャートを示す図である。なお、図17BのS92、S93は、図6BのS22、S23と同様の動作となるので、その動作の説明については簡略する。また、緊急指示判定部22Cは、オーダ受付部21Cから患者IDを受け取ったものとする。
図17Bに示すように、緊急指示判定部22Cは、オーダ受付部21Cから受け取った患者IDに対するオーダ情報の実施予定日またはオーダ終了日が本日または翌日であるか否かを判定する(ステップS91)。例えば、緊急指示判定部22Cは、オーダ情報DB32Cから、オーダ受付部21Cから受け取った患者ID32aに対するオーダ情報を読み出す。緊急指示判定部22Cは、読み出したオーダ情報の実施予定日時32b、オーダ終了日時32hを用いて、実施予定日またはオーダ終了日が本日または翌日であるか否かを判定する。
緊急指示判定部22Cは、実施予定日またはオーダ終了日が本日または翌日でないと判定した場合には(ステップS91;No)、緊急指示でないと判断し、緊急指示判定処理を終了する。
一方、緊急指示判定部22Cは、実施予定日またはオーダ終了日が本日または翌日であると判定した場合には(ステップS91;Yes)、指示種別に応じた条件に合致するか否かを判定する(ステップS92)。緊急指示判定部22Cは、指示種別に応じた条件に合致しないと判定した場合には(ステップS92;No)、緊急指示でないと判断し、緊急指示判定処理を終了する。
一方、緊急指示判定部22Cは、指示種別に応じた条件に合致すると判定した場合には(ステップS92;Yes)、緊急指示であると判断し、オーダ情報の緊急指示フラグ32eを緊急指示であることを示す「1」に設定する(ステップS93)。そして、緊急指示判定部22Cは、緊急指示判定処理を終了する。
[実施例4の効果]
このようにして、上記実施例4では、看護支援サーバ2は、ある患者について既に発行された看護指示のオーダの有効期間の終了日が本日または翌日に変更された場合には、ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行う。これにより、看護支援サーバ2は、看護指示のオーダの有効期間の終了日を本日または翌日に変更した場合であっても、オーダが発行されたことを示す表示を行うことで、緊急指示として看護側に伝達することができる。この結果、看護側では、緊急指示の変更内容を確認することができる。
[プログラムなど]
なお、看護支援サーバ2は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置に、上記した制御部20および記憶30などの各機能を搭載することによって実現することができる。
また、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、オーダ受付部21、21A、21B、21Cと入院通知受付部23とを1個の部として統合しても良い。一方、オーダ受付部21A、21Bを、オーダを受け付ける受付部と、オーダに基づいて表示制御部24、24Aに移行するか否かの判定部とに分散しても良い。また、病棟患者DB31、オーダ情報DB32、32A、32Cおよび指示種別マスタDB33を看護支援サーバ2の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
また、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した看護支援サーバ2と同様の機能を実現する看護支援プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図18は、看護支援プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図18に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU203と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置215と、表示装置209を制御する表示制御部207とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラムなどを読取るドライブ装置213と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信制御部217とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するメモリ201と、HDD205を有する。そして、メモリ201、CPU203、HDD205、表示制御部207、ドライブ装置213、入力装置215、通信制御部217は、バス219で接続されている。
ドライブ装置213は、例えばリムーバブルディスク211用の装置である。HDD205は、看護支援プログラム205aおよび看護支援処理関連情報205bを記憶する。
CPU203は、看護支援プログラム205aを読み出して、メモリ201に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは、看護支援サーバ2の各機能部に対応する。看護支援処理関連情報205bは、病棟患者DB31、オーダ情報DB32および指示種別マスタDB33に対応する。そして、例えばリムーバブルディスク211が、看護支援プログラム205aなどの各情報を記憶する。
なお、看護支援プログラム205aについては、必ずしも最初からHDD205に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから看護支援プログラム205aを読み出して実行するようにしても良い。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、患者が入院中か否かのステータスを記憶する記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないことを示す場合であっても、該オーダが入院患者に対するものであることを示す情報を含む場合に、前記記憶部に、前記ある患者に対応づけてオーダが発行されたことを示す情報を記憶させ、 前記記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、看護対象の患者一覧を表示する表示画面において、記憶された前記オーダが発行されたことを示す情報に基づいて前記ある患者に対するオーダが発行されたことを示す表示を行う
処理を実行させることを特徴とする看護支援プログラム。
(付記2)前記記憶させる処理は、他の患者について看護指示のオーダが発行された際に、前記記憶部に記憶された前記他の患者のステータスが入院中であり、且つ、該オーダが外来患者に対するオーダであることを示す情報を含む場合に、前記記憶部に、前記他の患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す情報を記憶させない制御を行い、
前記表示を行う処理は、看護対象の患者一覧を表示する表示画面において、前記他の患者に対するオーダが発行されたことを示す表示を行わない制御を行う
ことを特徴とする付記1に記載の看護支援プログラム。
(付記3)前記表示を行う処理は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、ある患者が入院中の科から発行されたオーダであるか否かを判別し、前記ある患者が入院中の科から発行されたオーダである場合には、前記ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行い、前記ある患者が入院中の科から発行されたオーダでない場合には、前記ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行わない制御を行う
ことを特徴とする付記2に記載の看護支援プログラム。
(付記4)前記記憶させる処理は、ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、患者が入院中か否かのステータスを記憶する記憶部に、前記ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す情報および入院中の科を識別する情報を記憶させ、
前記表示を行う処理は、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記ある患者が前記オーダの発行頻度が基準頻度より高い所定の科に入院中である場合には、前記ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行わない制御を行う
ことを特徴とする付記1に記載の看護支援プログラム。
(付記5)前記表示を行う処理は、ある患者について既に発行された看護指示のオーダの有効期間の終了日が本日または翌日に変更された場合には、前記ある患者に対応付けてオーダが発行されたことを示す表示を行う
ことを特徴とする付記1に記載の看護支援プログラム。
(付記6)患者が入院中か否かのステータスを記憶する記憶部と、
ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、前記記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないことを示す場合であっても、該オーダが入院患者に対するものであることを示す情報を含む場合に、前記記憶部に、前記ある患者に対応づけてオーダが発行されたことを示す情報を記憶させ、前記記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、看護対象の患者一覧を表示する表示画面において、記憶された前記オーダが発行されたことを示す情報に基づいて前記ある患者に対するオーダが発行されたことを示す表示を行う処理部と、
を備えたことを特徴とする看護支援装置。
(付記7)コンピュータが、
ある患者について看護指示のオーダが発行された際に、患者が入院中か否かのステータスを記憶する記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないことを示す場合であっても、該オーダが入院患者に対するものであることを示す情報を含む場合に、前記記憶部に、前記ある患者に対応づけてオーダが発行されたことを示す情報を記憶させ、
前記記憶部に記憶された前記ある患者のステータスが入院中でないステータスから入院中であるステータスに変化した後に、看護対象の患者一覧を表示する表示画面において、記憶された前記オーダが発行されたことを示す情報に基づいて前記ある患者に対するオーダが発行されたことを示す表示を行う
処理を実行することを特徴とする看護支援方法。