JP2016110180A - 医用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リモートメンテナンスを適切に行うことができる医用装置を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る医用装置は、遠隔地に設置された遠隔操作端末から電子ネットワーク経由で接続される医療機関等に設置された医用装置であって、前記医用装置からのリモートメンテナンス開始要求に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との遠隔接続を開始し、かつ、前記医用装置におけるリモートメンテナンス完了に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との前記遠隔接続の切断要求をするとともに、切断要求画面の画面キャプチャを取得する接続部と、前記遠隔接続による前記遠隔操作端末の遠隔操作を介して前記医用装置に表示された遠隔操作画面に対する前記医用装置からの操作を制限する操作制限部と、前記リモートメンテナンス完了に際し前記医用装置に表示される前記切断要求画面の画面キャプチャを記憶する確認データ記憶部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明の一態様としての実施形態は、医用装置に関する。
医療機関において治療や診断などのために様々な医用装置やソフトウェアが使用されている。たとえば画像診断を行う際は、X線装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置など様々な画像診断装置が利用されている。さらに、そのような画像診断装置で取得された画像データは医用画像一元管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)に蓄積されたのち、医用画像表示装置や読影装置などを用いて読影レポートが作成され、診断結果は電子カルテ装置を用いて作成され、患者等に診断結果を説明するために使用されている。加えて、医療機関に患者が来院し、画像診断装置などで診断を行い、会計するまでのすべての流れが病院情報システム(HIS:Hospital Information System)や放射線科情報システム(RIS:Radiology Information System)などにより電子化されている。このような様々な医用装置の中でも、特に画像診断装置などは患者等の治療や診断における信頼性に直接的に影響を与えることから、医療機関は常に最良の状態で維持管理してゆくことが求められている。また、必要なときに故障により使用できない状況を回避したり、最良の状態で使用できるようにするため、迅速な修理や定期保守点検などによりダウンタイムの削減が図られている。
このような状況の中で、情報通信網の発展に伴い、保守点検や修理を行うサービスマンが医療機関を訪問しない遠隔保守による維持管理に関する体制が注目されている。特に、電子ネットワークを利用して、医用装置の保守点検や修理を遠隔操作により行うリモートメンテナンスと呼ばれる方法が実用化されてきている。リモートメンテナンスでは、医用装置の修理や保守点検、運用支援などに加えて、医用装置に新たにソフトウェアや付属部品が追加されたり、それらのバージョンの変更や更新に伴うアップグレード(以下、単に機能追加に伴うバージョンアップと呼ぶ)が行われたりする。このようなリモートメンテナンスを利用することで、サービスマンは医療機関を訪問する回数を減らすことができ、かつ、故障や異常が発生してすぐに修理や点検を行うことが可能となるため、ダウンタイムの削減が可能となる。
特開2002−360530号公報 特開2008−212539号公報
医用装置の保守は薬事法に定められた基準に準拠して行わなければならない。たとえば薬事法の観点から医用装置のリモートメンテナンスには、事前連絡、作業の進捗状況、作業後の検証や報告などが必要である。近年、一般社団法人日本画像医療システム工業会規格(JESRA)でリモートメンテナンスに関するガイドライン(画像診断装置等のリモートメンテナンスサービスに関するガイドライン TR-0036-2010)が定められ、ガイドラインに沿った運用が求められている。ガイドラインには、リモートメンテナンスで行った作業や結果を記録することが規定されており、特に、リモートメンテナンスのみで作業が完了した場合も書面で作業内容を報告することなどが法定要求事項として記載されている。また、リモートメンテナンスであっても、サービスセンタ側の作業担当サービスマン(以下、遠隔操作者と呼ぶ)と、医療機関側に設置された医用装置の使用者(以下、リモートメンテナンス依頼者と呼ぶ)との間で行われるリモートメンテナンス開始やリモートメンテナンス完了に関する対応が明確に行われていることが必要とされる。すなわち、リモートメンテナンス依頼者がリモートメンテナンス開始を要求することで遠隔操作者が遠隔接続によるリモートメンテナンスを開始でき、リモートメンテナンス依頼者がリモートメンテナンス完了と認識することで遠隔操作者が遠隔接続によるリモートメンテナンスを完了できるという手続きが明確に行われることが求められる。
そこで、このようなリモートメンテナンスのガイドラインに沿った運用を可能とし、かつ、リモートメンテナンス依頼者がリモートメンテナンスの進捗状況を容易に把握できる医用装置が求められている。
本実施形態に係る医用装置は、遠隔地に設置された遠隔操作端末から電子ネットワーク経由で接続される医療機関等に設置された医用装置であって、前記医用装置からのリモートメンテナンス開始要求に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との遠隔接続を開始し、かつ、前記医用装置におけるリモートメンテナンス完了に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との前記遠隔接続の切断要求をするとともに、切断要求画面の画面キャプチャを取得する接続部と、前記遠隔接続による前記遠隔操作端末の遠隔操作を介して前記医用装置に表示された遠隔操作画面に対する前記医用装置からの操作を制限する操作制限部と、前記リモートメンテナンス完了に際し前記医用装置に表示される前記切断要求画面の画面キャプチャを記憶する確認データ記憶部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態に係るリモートメンテナンスのシステム全体の一例を示す概念的な構成図。 実施形態に係る医用装置の一例を示す概念的な構成図。 実施形態に係る医用装置の第1の実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図。 実施形態に係る医用装置の第1の実施形態における動作の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用装置のリモートメンテナンス開始要求画面の一例を説明する図。 実施形態に係る医用装置のリモートメンテナンス中の画面の一例を説明する図。 実施形態に係る医用装置の切断要求画面の一例を説明する図。 実施形態に係る医用装置の第2の実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図。 実施形態に係る医用装置の第2の実施形態における動作の一例を示すフローチャート。 実施形態に係る医用装置の更新情報および使用状況の一例を説明する図。 実施形態に係る医用装置の更新情報表示の第1の表示例を説明する図。 実施形態に係る医用装置の更新情報表示の第2の表示例を説明する図。 実施形態に係る医用装置の更新情報表示の第3の表示例を説明する図。
以下、医用装置の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
進捗状況の表示に加えて、リモートメンテナンス依頼者からの操作によりリモートメンテナンスの開始と終了が実行され、リモートメンテナンス完了の証拠として切断要求画面の画面キャプチャを取得可能な医用装置を「第1の実施形態」、第1の実施形態に加えて、医用装置の使用状況等に応じて更新情報を提供可能な医用装置を「第2の実施形態」としてそれぞれ説明する。
(全体構成)
図1は、実施形態に係るリモートメンテナンスのシステム全体の一例を示す概念的な構成図である。図1に示すように、リモートメンテナンスシステム1000は、サービスセンタ1と医療機関2とから構成されている。
図1では、1つのサービスセンタ1が複数の医療機関2a、2b、2cの保守管理を担当している例を示している。サービスセンタ1と医療機関2とは電子ネットワークNを介して接続されている。ここで、電子ネットワークNとは、電気通信技術を利用した情報通信網全体を意味し、病院基幹LAN、無線/有線LANやインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバー通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
図1のサービスセンタ1には、遠隔操作端末100と複数の遠隔操作サービスサーバ200(201a、201b・・・201n)が設置される。なお、図1には遠隔操作端末100を1台しか記載していないが、複数台設置されていてもよい。
遠隔操作端末100は、サービスセンタ1の遠隔操作者が遠隔地にある医療機関2の医用装置400を電子ネットワークN経由で遠隔操作により修理、点検、機能追加に伴うバージョンアップ等をするための装置である。
遠隔操作サービスサーバ200は、遠隔操作端末100からの遠隔操作によって医用装置400で生成される遠隔操作画面の生成を行う。また遠隔操作サービスサーバ200には、保守点検に使用するデータや医用装置の更新情報、リモートメンテナンスにおける記録等、様々な情報を記憶する記憶装置として機能してもよい。また、遠隔操作サービスサーバ200は、1つの仮想サーバとして機能してもよく、遠隔操作端末100および医療機関2は物理的なサーバを意識することなく遠隔操作サービスサーバ200に接続することができる。このように遠隔操作サービスサーバ200はクラウドシステムで構成されていてもよい。
図1の医療機関2aには、稼働管理装置300、医用装置400(400aおよび400b)、HIS/RIS500、PACS600が設置されている。医用装置400の台数や種類は医療機関毎に異なり、図1では、医療機関2aに医用装置400a、400bの2台が設置されている例を示している。稼働管理装置300は、サービスセンタ1と医療機関2との電子ネットワークN経由での接続を中継している。稼働管理装置300は、たとえば24時間体制でサービスセンタ1と医療機関2とを接続可能とする場合に設置される。医療機関2では24時間体制で医用装置400等に電源が投入されているとは限らない。そこで、稼働管理装置300は、医用装置400の制御装置などの電源が停止している時間帯であっても医用装置400に接続することを可能とするために医療機関2に設置されている。
医用装置400には、たとえば、X線装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置などの各種医用画像診断装置が含まれる。また、それらの医用画像診断装置で取得した画像データを解析、読影するための読影装置や画像表示装置などを含む。医用装置400のハードウェア構成については後述する。医用装置400は、HIS/RIS500やPACS600などと接続される。HIS/RIS500は医療機関2に来院した患者等の管理や医用装置400の使用状況の管理などを行う。PACS600は医用画像診断装置で取得した画像データを蓄積し、読影装置や画像表示装置の要求に応じて画像データを配信する。
図2は、実施形態に係る医用装置400の一例を示す概念的な構成図である。図2では、医用装置400がMRI装置である場合を例として説明する。
図2に示すように、医用装置400(MRI装置)は、制御部410と撮像部420とから構成される。制御部410は通信制御装置10、主制御部20、記憶部30、入力部40、表示部50を備えて構成される。
通信制御装置10は、電子ネットワーク形態に応じた種々の通信プロトコルを実装する。また、通信制御装置10は遠隔接続に関する制御などを行う。
記憶部30は、医用装置の各種データを格納するほか、記憶部30に格納されたプログラムが主制御部20によって実行されることで、遠隔接続の開始や、進捗状況の表示、リモートメンテナンスにおける記録の取得などが行われる。
記憶部30は、RAMとROMをはじめとする記憶媒体などにより構成され、磁気的もしくは光学的記憶媒体または半導体メモリなどの、主制御部20により読み取り可能な記憶媒体を含んだ構成を有し、これらの記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
入力部40は、たとえばキーボード、タッチパネル、テンキー、マウスなどの一般的な入力装置により構成される。入力部40は医用装置400のユーザであるリモートメンテナンス依頼者の操作に対応した入力信号を主制御部20に出力する。
表示部50は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示装置により構成されるほか、主制御部20の制御に従って画像をディスプレイ表示する。
撮像部420は、静磁場発生部421、傾斜磁場発生部422、送受信部423、寝台制御部424、冷却装置425、シーケンスコントローラ426を備えて構成される。撮像部420を構成する静磁場発生部421、傾斜磁場発生部422、送受信部423、寝台制御部424はシーケンスコントローラ426に記憶されたシーケンス実行データに基づいて動作する。
シーケンスコントローラ426は、図示しないプロセッサ、たとえばCPU(central processing unit)およびメモリを備え、主制御部20の制御に従って撮像部420の駆動を制御する。たとえば、シーケンスコントローラ426はMRI装置における撮像に必要なシーケンス実行データを記憶している。シーケンス実行データは、印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を備えている。
静磁場発生部421は、静磁場磁石と静磁場電源とから構成され、架台(図示しない)内部空間に一様な静磁場を発生する。静磁場磁石としては、たとえば永久磁石または超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場発生部422は、傾斜磁場コイルと傾斜磁場電源とから構成され、互いに直交するX、Y、Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、Z軸方向は、静磁場と同方向とする。X、Y、Z各軸の傾斜磁場は、たとえば、リードアウト用傾斜磁場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpおよびスライス選択用傾斜磁場Gsにそれぞれ対応している。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じてMR(magnetic resonance)信号の周波数を変化させるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Gpは、空間的位置に応じてMR信号の位相を変化させるために利用される。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。
送受信部423は、パルスシーケンス実行データの備えるパルスシーケンスと称するタイムチャートに従って、送信コイルに電力を供給しRF信号を発生する。また、RF磁場の影響によって被検体から放射されるMR信号を受信する。受信したMR信号は制御部410のシーケンスコントローラ426を介して主制御部20や記憶部30に送られ、後処理すなわちフーリエ変換等の再構成処理が施される。
冷却装置425はMRI装置の冷却を行う装置である。たとえば、MRI装置の静磁場磁石は超電導コイルを内蔵し、液体ヘリウムによって超電導コイルが極低温に冷却されている。超電導磁石の冷却は24時間行う必要があり、制御部410の電源が停止しても冷却が維持されなければならない。また、ヘリウムガスの量を24時間監視し、超電導磁石が正常に稼働するよう管理されなければならない。そこで、MRI装置では稼働管理装置300が冷却装置425の駆動も管理している。
図2では、医用装置400がMRI装置で構成される例を示したが、X線CT装置やその他の医用画像診断装置で構成される場合は、その装置に応じた撮像部420を備えて構成される。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、進捗状況の表示に加えて、リモートメンテナンス依頼者からの操作によりリモートメンテナンスの開始と終了が実行され、リモートメンテナンス完了の証拠として切断要求画面の画面キャプチャを取得可能な医用装置に関する。
(1)構成
図3は、実施形態に係る医用装置400の第1の実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、医用装置400は接続部21、接続制御部11、リモートメンテナンス開始要求生成部22、操作制限部23、遠隔操作画面管理部24、透明化ウィンドウ生成部25、進捗表示画面生成部26、切断要求生成部27、確認データ記憶部31、入力部40、表示部50を備えて構成される。そのうち、接続部21、リモートメンテナンス開始要求生成部22、操作制限部23、遠隔操作画面管理部24、透明化ウィンドウ生成部25、進捗表示画面生成部26、切断要求生成部27は記憶部30に格納されたプログラムが主制御部20に実行されることで実現する機能である。
接続部21は、医用装置400からのリモートメンテナンス開始要求に応じて、医用装置400と遠隔操作端末100との遠隔接続を開始する。また、医用装置400におけるリモートメンテナンス完了に応じて、医用装置400と遠隔操作端末100との遠隔接続の切断要求をするとともに、切断要求画面の画面キャプチャを取得する。なお、接続部21は、医用装置400でリモートメンテナンス開始要求される際のリモートメンテナンス開始要求画面の画面キャプチャを取得してもよい。接続部21は、接続制御部11、リモートメンテナンス開始要求生成部22、切断要求生成部27から構成される。接続部21での遠隔接続とその切断については後述する。
リモートメンテナンス開始要求生成部22は、医用装置400から遠隔操作端末100への遠隔接続を開始するために、リモートメンテナンス開始要求画面を生成し表示部50に表示する。また、表示部50に表示されたリモートメンテナンス開始要求画面に従って、医療機関2側のリモートメンテナンス依頼者がリモートメンテナンス開始要求を入力部40を介して入力すると、接続制御部11に対してリモートメンテナンス開始要求が送信される。
切断要求生成部27は、遠隔操作による作業が完了すると、医用装置400から遠隔操作端末100への遠隔接続を切断するために、切断要求画面を生成し表示部50に表示する。また、表示部50に表示された切断要求画面に従って、医療機関2側のリモートメンテナンス依頼者が切断要求を入力部40を介して入力すると、接続制御部11に対して切断要求が送信される。
確認データ記憶部31は、リモートメンテナンス完了に際し医用装置400に表示される切断要求画面の画面キャプチャを記憶する。また、リモートメンテナンス開始要求の画面の画面キャプチャを記憶してもよい。記憶された画面キャプチャは、稼働管理装置300に一旦蓄積されたのち、遠隔操作端末100あるいは、遠隔操作サービスサーバ200に送信されてもよいし、医療機関2でリモートメンテナンス完了確認書類に添付されるなどしてサービスセンタ1等に送付されてもよい。
操作制限部23は、遠隔接続による遠隔操作端末100の遠隔操作を介して医用装置400に表示された遠隔操作画面に対する医用装置400からの操作を制限する。遠隔操作端末100により医用装置400が操作されている間は、医用装置400の表示部50に遠隔操作によって様々な画面が表示される。このように遠隔操作端末100の操作によって医用装置400に表示される各種画面を遠隔操作画面と呼ぶこととする。医療機関2側のリモートメンテナンス依頼者は、医用端末400を直接操作することが可能であるため、誤って遠隔操作画面を削除したり、遠隔操作画面として表示されたインストール実行画面からソフトウェア等のインストールをキャンセルしてしまったりする場合がある。このような操作を行うと、遠隔操作者による作業の遅延を招くだけでなく、必要なデータが正しく更新されず、エラーの原因となったり、動作不良の原因となったりする。操作制限部23は、遠隔操作により表示された遠隔操作画面に対する、医用装置400からのリモートメンテナンス依頼者の操作を制限する。遠隔操作画面に対するリモートメンテナンス依頼者の操作を制限する方法については後述する。
遠隔操作画面管理部24は、医用装置400に表示される画面が遠隔操作により表示された遠隔操作画面か否かを判定する。また、遠隔操作端末100による医用装置400に対する遠隔操作処理を管理し、遠隔操作が実行中か否か判定する。
透明化ウィンドウ生成部25は、遠隔操作が実行中である旨を知らせる透明化ウィンドウを生成する。透明化ウィンドウは、遠隔操作画面より前面に表示され、遠隔操作画面を透明化ウィンドウ越しに透過させて表示させる。透明化ウィンドウの表示については後述する。
進捗表示画面生成部26は、遠隔操作の進捗状況を示す進捗状況表示を生成する。進捗状況表示は、透明化ウィンドウの前面に表示され、操作制限部23による操作制限を受けずにリモートメンテナンス依頼者による操作が可能な表示である。進捗表示画面については後述する。
(2)動作
以下、フローチャートと図5乃至図7を用いて第1の実施形態の動作について説明する。
図4は、実施形態に係る医用装置400の第1の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。
ST101では、リモートメンテナンス開始要求生成部22により医用装置400の表示部50にリモートメンテナンス開始要求画面が表示される。
図5は、実施形態に係る医用装置400のリモートメンテナンス開始要求画面の一例を説明する図である。図5では表示部50上に、ユーティリティメニュー画面W1とリモートメンテナンス開始要求画面W2とが表示された例が示されている。図5に例示されたユーティリティメニュー画面W1には、「リモートメンテナンス」、「セットアップ」、「点検」、「戻る」の4つのボタンが示されており、それぞれのボタンの右側の破線で示された領域にはそれぞれのボタンの説明が記載されている。たとえば、「リモートメンテナンス」のボタンを押下するとリモートメンテナンスを開始するためのリモートメンテナンス開始要求画面W2に遷移し、「セットアップ」のボタンを押下すると医用装置の初期設定画面などに遷移し、「点検」のボタンを押下すると定期的に実施される日常点検などの開始画面に遷移してもよい。また「戻る」ボタンの押下で撮像画面が表示されてもよい。図5では「リモートメンテナンス」のボタンが押下された場合のリモートメンテナンス開始要求画面W2の表示が例示されている。
図5に例示されたリモートメンテナンス開始要求画面W2には、リモートメンテナンスを開始する旨の案内とともに「接続開始」ボタンと「キャンセル」ボタンが表示されている。医療機関2のリモートメンテナンス依頼者が「接続開始」ボタンを押下することで、リモートメンテナンス依頼者による遠隔接続の許可をサービスセンタ1の遠隔操作者に与えるとともに、遠隔接続が開始される。たとえば、リモートメンテナンス開始要求画面W1の「接続開始」ボタンが押下されたタイミングで、医用装置400が画面キャプチャを取得し、リモートメンテナンスの開始がリモートメンテナンス依頼者の手で実行されたことの証拠としてもよい。なお「画面キャプチャ」とは、表示部50上に表示された画面の全部または一部を写した画像であって、ある瞬間における画面の表示状態をそのまま複製したものである。
図4に戻って動作の説明を続ける。
ST103では、リモートメンテナンス開始要求生成部22がリモートメンテナンス開始要求を接続制御部11に送信する。
ST105では、接続制御部11が医用装置400と遠隔操作端末100との遠隔接続を開始する。
ST107では、遠隔操作端末100からの遠隔操作により医用装置400の表示部50に遠隔操作画面が表示される。
ST109では、透明化ウィンドウ生成部25が透明化ウィンドウを表示部50に表示する。なお、透明化ウィンドウは、遠隔操作画面管理部24により遠隔操作画面と判断された画面より手前(前側)に表示され、遠隔操作画面をすべて覆うように表示される。すなわち、遠隔操作画面は、透明化ウィンドウが表示された後に新しく表示された場合であっても、すべて透明化ウィンドウの奥(後側)に表示される。
ST111では、進捗表示生成部26が透明化ウィンドウの手前に進捗状況表示を表示する。進捗状況表示は遠隔操作画面管理部24から取得される遠隔操作の情報や遠隔操作画面の状況などに基づいて作成されてもよいし、遠隔操作によって実行される作業により更新されるファイルの容量や取得状況、インストール状況などに基づいて作成されてもよい。また、これらの情報を総合的に判断して作成されてもよいし、リモートメンテナンスで実施される作業毎に予め作業時間を決めておき、時間経過とともに進捗状況表示を生成してもよい。
ST113では、遠隔操作画面管理部24が、リモートメンテナンス依頼者によって操作された画面が遠隔操作画面か否か判定する。遠隔操作画面である場合(Yes)は入力操作を制限し(ST115)、遠隔操作画面でない場合(No)は操作を許可する(ST117)。たとえば、操作制限部23は、リモートメンテナンス依頼者が入力部40などを介して遠隔操作画面にカーソルを合わせ、画面を移動させたり画面を削除したりする操作を行った場合、遠隔操作画面がそのような操作に反応しないように制御する。一方、リモートメンテナンス依頼者が操作した画面が遠隔操作画面以外である場合は、入力された操作が実行され、リモートメンテナンス依頼者の操作どおりに画面が変更する。
なお、ST107〜ST117の動作が順に実行されるように記載したが、遠隔接続の開始と同時にST107〜ST117の処理は実行される。また、遠隔操作画面の表示がなくても、透明化ウィンドウは遠隔接続の開始と同時に表示される。進捗状況表示は透明化ウィンドウと同時に表示されてもよいし、ユーザの要求や遠隔操作の進捗などに応じて表示されてもよい。
図6は、実施形態に係る医用装置400のリモートメンテナンス中の画面の一例を説明する図である。図6は、表示部50に4つの遠隔操作画面W3(W3a、W3b、W3c、W3d)と、透明化ウィンドウW4と進捗状況表示画面W5とが表示された例を示している。
遠隔操作画面W3には、たとえば、遠隔操作により表示されたコンソール画面や、遠隔操作の内容を記録する記録画面、遠隔操作により医用装置の動作を確認する画面あるいは、データの取得やインストール実行中を示すステータスバーなどが表示されている。これらの遠隔操作画面には、画面を削除するためのボタンや実行をキャンセルするためのボタン等が表示されている。これらのボタンをリモートメンテナンス依頼者が誤って押下してしまうと、遠隔操作者の作業の妨げになるだけでなく、リモートメンテナンス作業が適切に完了せず、エラーや動作異常の原因となってしまう。
そこで、本実施形態に係る医用装置400では、透明化ウィンドウW4を遠隔操作端末W3を覆うように表示し、透明化ウィンドウを介してリモートメンテナンス依頼者が遠隔操作画面W3を操作できない画面であることを明示するともに、リモートメンテナンス依頼者が遠隔操作の様子を監視できるようにしている。図6の例では、透明化ウィンドウW4が表示部50より若干小さく描かれているが、透明化ウィンドウW4は表示部50全体に表示されてもよい。また、透明化ウィンドウの透過度はユーザであるリモートメンテナンス依頼者が自由に変更することができる。たとえば、透明化ウィンドウに透過度を調整できるスイッチやスライドバーを設け、表示中に透過度を変更できてもよい。
また、このような透明化ウィンドウの表示に加えて、進捗状況表示W5を表示することで、画面を監視するよりも進捗状況を容易に把握することができる。たとえば、進捗状況表示W5に示すように、進捗状況として、全体の何%であるか、あるいは完了までの時間を表示することで、リモートメンテナンス依頼者は医用装置400の作業状況を終始監視せずともリモートメンテナンスの完了を予測し、別の仕事を行ったり別の医用装置400を操作したりすることができる。さらに、進捗状況表示画面W5には「強制終了」と「コメント送信」のボタンが表示されている。「強制終了」ボタンは、緊急で医用装置400を使用する必要がある場合などに、遠隔接続を強制的に切断するためのボタンである。また、そのような措置を行うことを遠隔操作者に報告したり、動作の不具合に関する報告や要望を伝えたりするために「コメント送信」のボタンが表示されている。
このように、透明化ウィンドウW4の手前に表示される進捗状況表示W5についてはリモートメンテナンス依頼者は自由に操作することが可能である。たとえば、遠隔操作に無関係のソフトウェアや機能を使用する場合は、透明化ウィンドウの手前にそれらの操作画面を表示させることで、リモートメンテナンス依頼者は遠隔操作による作業の進行中に他の作業を行うこともできる。たとえば、MRI装置の受信コイルに関する更新作業を行っている際に、MRI装置で取得した画像データを処理するような、受信コイルを使用しない作業を同時に実行することが可能である。この際、透明化ウィンドウを挟んで奥側には遠隔操作画面が表示され、遠隔操作画面に対してリモートメンテナンス依頼者は操作を制限されるのに対し、透明化ウィンドウを挟んで手前に表示される画面は医用端末400あるいはリモートメンテナンス依頼者により表示された画面であり、リモートメンテナンス依頼者が自由に操作することができる画面となる。このように透明化ウィンドウにより、遠隔操作による表示とそれ以外の操作による表示を区別し、操作可能な対象と操作を制限される対象とを区別することができる。
図4に戻って動作の説明を続ける。
ST119では、遠隔操作画面管理部24によりリモートメンテナンスが完了したか否かが判断される。リモートメンテナンスが完了したと判断された場合(Yes)は切断要求生成部27により切断要求画面が表示され(ST121)、作業が完了していないと判断された場合(No)は上述した透明化ウィンドウの表示等(ST107〜ST117)を行う。
ST121では、切断要求生成部27が切断要求表示を生成し、医用装置400の表示部50に切断要求表示画面が表示される。
図7は、実施形態に係る医用装置400の切断要求画面の一例を説明する図である。図7には、表示部50上に切断要求表示画面W6が表示された例が示されている。切断要求表示画面W6にはリモートメンテナンスが完了した旨とともに「接続切断」ボタンが表示されている。リモートメンテナンス依頼者が「接続切断」ボタンを押下することで、リモートメンテナンスが完了したことをリモートメンテナンス依頼者が確認したこととなり、このようなリモートメンテナンス依頼者による確認動作の証拠として、「接続切断」ボタンを押下するタイミングで画面キャプチャを取得する。取得した画面キャプチャは確認データ記憶部31に格納される。このように取得された画面キャプチャは、後日、リモートメンテナンス完了の書面に添付され、サービスセンタ1に提出されてもよいし、稼働管理装置300を介してサービスセンタ1に送信されてもよい。
図4に戻って動作の説明を続ける。
ST123では、切断要求生成部27が切断要求を接続制御部11に送信する。
ST125では、接続制御部11が医用装置400と遠隔操作端末100との遠隔接続を切断する。
このように、第1の実施形態では、医用装置400のリモートメンテナンスにおいて、遠隔接続がリモートメンテナンス依頼者の許可により開始され、かつ、遠隔接続の切断と同時にリモートメンテナンス依頼者によりリモートメンテナンスの終了確認が行われる。上述の手順によりリモートメンテナンスのガイドラインに沿った運用を、遠隔接続および切断における操作の一環として実現できる。また、リモートメンテナンスの進捗状況が容易に把握できるため、リモートメンテナンス依頼者は遠隔操作中に離席することができ、リモートメンテナンス中の時間を効率的に使用することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に加えて、医用装置の使用状況等に応じて更新情報を提供可能な医用装置に関する。
(1)構成
図8は、実施形態に係る医用装置400の第2の実施形態における機能構成例を示す機能ブロック図である。なお、第1の実施形態と同一の構成については同一の記号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、医用装置400は図3で示した第1の実施形態の構成に加えて、更新情報取得部29a、更新情報生成部28、使用状況取得部29bを備えて構成される。
更新情報取得部29aは、医用装置400の更新情報を取得する。更新情報は、機能追加に伴うバージョンアップに関する情報が含まれる。医用装置400の更新対象には、撮像方法、ハードウェアおよびソフトウェアなどが含まれる。たとえばMRI装置の更新対象には、撮像方法としてシーケンス実行データ、ハードウェアとして受信コイル、ソフトウェアとして画像処理方法などが含まれる。また、更新情報には医用装置400の修理等において変更や追加が必要になった更新対象に関する情報も含まれる。更新情報取得部29aはこのような更新対象についてのバージョンアップや内部データの変更、新規追加などの更新情報をサービスセンタ1から取得する。なお、定期的にサービスセンタ1から稼働管理装置300に更新情報が蓄積されており、更新情報取得部29aは稼働管理装置300から更新情報を取得してもよい。更新情報取得部29aで取得される更新情報については後述する。
更新情報生成部28は、更新情報表示を生成する。更新情報表示には、医用装置400において現時点で更新可能な更新対象が一覧で表示される。更新情報一覧は少なくとも更新対象加えて、更新に必要な時間または更新に必要なデータ容量が表示される。また、更新情報生成部28は、更新対象の一覧を優先度や更新に必要なデータ容量などに応じて並び替えて表示してもよい。更新情報生成部28での更新情報の生成については後述する。
使用状況取得部29bは、医用装置400の使用状況を取得する。医用装置400の使用状況とは、医用装置400が設置された医療機関2でどのような使い方がされているかに関する情報である。たとえば、医療機関2によっては緊急検査用の装置と通常検査用の装置とを使い分けている場合がある。さらに、診療科、部門、撮像部位毎に医用装置400を使い分けている場合があり、医用装置400毎に撮像する部位や撮像方法に応じて実装されているハードウェアやソフトウェアが異なってくる。また、HIS/RIS500における医用装置400の予約状況などから使用される時間帯を取得することができる。使用状況取得部29bで取得される使用状況については後述する。
(2)動作
以下、フローチャートと図10乃至図13を用いて医用装置400の第2の実施形態における動作を説明する。
図9は、実施形態に係る医用装置400の第2の実施形態における動作の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示した動作は、たとえば、図4のフローチャートで説明した第1の実施形態における、リモートメンテナンスの開始要求と同時(ST103)や、リモートメンテナンスが開始された後(ST105)に開始されてもよい。
ST201では、更新情報取得部29aがサービスセンタ1などから更新情報を取得する。
ST203では、使用状況取得部29bが医用装置400の使用状況をRIS/RIS500などから取得する。
図10は、実施形態に係る医用装置400の更新情報および使用状況の一例を説明する図である。図10(a)は更新情報の例を、図10(b)は使用状況の例をそれぞれ示している。
図10(a)の更新情報はMRI装置を例として「更新対象」ごとに「更新内容」、「更新ファイル容量(KB)」、「更新時間(分)」が示されている。更新情報における「更新対象」には、撮像方法や画像処理方法、医用装置に組み込まれているハードウェア等が含まれる。図10(a)では「更新対象」として、「撮像方法1」、「画像処理1」、「受信コイル1」等が例示されているが、実際のパルスシーケンスの名称や、画像演算方法の名称、受信コイルの名称が表示されてもよいし、それらを更新するための更新ファイルの名称であってもよい。「更新内容」には、「バージョンアップ」、「内部データ更新」、「新規追加」、「機能追加」等が例示されている。このように、「更新内容」はそれぞれの更新対象についてどのような更新が予定されているかを簡単に示すものである。「更新ファイル容量(KB)」は、それぞれの更新対象を更新するために必要なファイル容量を示しており、「更新時間(分)」は更新を行う際の目安となる時間を示している。
図10(a)の1段目は「撮像方法1」について「バージョンアップ」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は258KB、更新時間は10分であることが示されている。同様に、2段目は「撮像方法2」について「内部データ更新」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は65KB、更新時間は3分であること、3段目は「撮像方法3」について「新規追加」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は6850KB、更新時間は274分であること、4段目は「画像処理1」について「バージョンアップ」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は350KB、更新時間は14分であること、5段目は「画像処理2」について「内部データ更新」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は98KB、更新時間は4分であること、6段目は「画像処理3」について「機能追加」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は665KB、更新時間は27分であること、7段目は「受信コイル1」について「内部データ更新」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は415KB、更新時間は17分であること、8段目は「受信コイル2」について「新規追加」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は550KB、更新時間は22分であること、9段目は「受信コイル3」について「新規追加」の更新があることを示しており、更新ファイル容量は789KB、更新時間は32分であることがそれぞれ示されている。
更新情報は上述のような情報のほかに、たとえば、リリース日付やバージョン情報などを含んでいてもよい。
図10(b)は医療機関2における使用状況の例を示している。医療機関2には複数の医用装置400が設置されている。図10(b)では医用装置400の「装置種別」ごとに「緊急用/通常用」、「撮像部位」、「使用予約状況」が例示されている。「緊急用/通常用」は、緊急検査で使用する医用装置400か、通常の検査で使用する医用装置400かの分類である。「撮像部位」はその医用装置400で撮像される解剖学的部位を示している。たとえば、診療科または部門が脳神経外科である場合は頭部を撮像することが主となり、心臓外科、泌尿器科などである場合もそれぞれ胸部、下腹部が撮像の対象となる。撮像部位が異なると、医用装置400に実装されるハードウェアやソフトウェアが異なってくる。たとえば、心臓のX線CT撮像では心電図が用いられたり、頭部のMRI撮像では頭部用の受信コイルが用いられたりする。それに応じて撮像条件やそれを制御するソフトウェアが異なってくる。このように、医療機関2の診療科や部門などにより医用装置400で撮像される部位は異なり、撮像部位に応じたハードウェアやソフトウェアが実装される。「使用予約状況」は医用装置400が使用される時間帯を示している。たとえば、HIS/RIS500には患者がどの診療科を受診しているか、どのような検査を行うかなどの情報が記憶されており、それらの情報からどの医用装置400がいつ使用されるかを把握することができる。
図10(b)の1段目は、「MRI1」が「緊急用」であることを示しており、撮像部位は「全身」、緊急用のため、いつでも使用できるように使用予約状況は「-」となっている。同様に2段目は、「MRI2」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「頭部、胸部、腹部」、使用予約状況は「9:00〜13:00、15:00〜17:00」となっており、3段目は、「MRI3」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「頭部」、使用予約状況は「9:00〜11:00、12:00〜13:00、15:00〜17:00」となっており、4段目は、「MRI4」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「腹部」、使用予状況は「15:00〜16:00」となっており、5段目は、「X線CT1」が「緊急用」であることを示しており、撮像部位は「全身」、緊急用のため、いつでも使用できるように使用予約状況は「-」となっており、6段目は、「X線CT2」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「胸部、腹部」、使用予約状況は「9:00〜10:00、16:00〜17:00」となっており、7段目は、「X線CT3」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「心臓」、使用予約状況は「11:00〜12:00」となっており、8段目は、「X線CT4」が「通常用」であることを示しており、撮像部位は「頭部」、使用予状況は「10:00〜15:00」となっている。
このような情報以外にも、使用状況は具体的なソフトウェアやハードウェア、撮像方法等、使用される診療科や部門などの情報を含んでいてもよい。
図9に戻って説明を続ける。
ST205では、更新情報表示生成部28が更新情報を生成する。更新情報生成部28は、更新情報として取得した一覧をそのまま表示してもよいし、使用状況に基づいて医用装置400毎に必要な更新情報に絞って表示してもよい。また、使用状況に基づいて医用装置400毎に優先順位を設定し表示してもよい。
ST207では、表示部50に更新情報が表示される。
図11は、実施形態に係る医用装置400の更新情報表示の第1の表示例を説明する図である。図11には、更新情報に含まれるすべての更新情報を更新対象毎に一覧で表示する更新情報表示U1の例が示されている。図11の更新情報表示U1には、「撮像条件に関する更新」と「画像処理に関する更新」とがそれぞれ一覧で表示されている。それぞれの更新対象毎に更新ファイル容量と更新時間が示されており、ユーザであるリモートメンテナンス依頼者は、一覧で表示された機能の中から必要な機能を選んで更新を行うことができる。たとえば、図11の例では、撮像条件2と画像処理2のチェックボックスが選択されている。リモートメンテナンス依頼者の判断で、検査と検査の間などの空き時間に応じて更新可能な更新対象を選択して更新を実行することができる。
図12は、実施形態に係る医用装置400の更新情報表示の第2の表示例を説明する図である。図12の更新情報表示U2は、優先度順に更新対象を並べた例を示している。たとえば、撮像条件1、撮像条件2、受信コイル情報1は優先度が「高」、受信コイル情報2は「中」、画像処理1は「低」と優先度を3段階で表示している。なお、優先度は3段階以上であってもよいし、数字や記号で示されていてもよい。図12の例でも図11と同様にリモートメンテナンス依頼者は、一覧で表示された機能の中から必要な更新対象を選んで更新を行うことができる。図12の例では優先度「高」で示された更新対象のうち、撮像条件1と受信コイル情報1とが選択されている。たとえば、撮像条件1と受信コイル情報1とが互いに関係のある更新である場合、一方を選択すると他方も自動で選択されるように制御してもよい。また、選択した内容に応じて優先度を動的に変更してもよい。さらに、更新情報に更新情報がリリースされた日付等が含まれる場合は、リリース日付順に優先度を設定してもよいし、上述のすべての情報を総合的に判断して優先度を設定してもよい。
優先度の表示は、更新情報と使用状況とを併せて設定してもよい。たとえば、図10(b)の3段目に示されたMRI3は「頭部」撮像用の装置であることが示されている。更新情報はすべての更新対象の情報を含んでいるため、撮像方法、画像処理、受信コイルの中に頭部の撮像に関係のない更新が含まれる場合がある。このような場合に、使用状況に基づいて更新情報表示U1に表示する更新対象を絞り込んで表示することができる。また、使用状況に頭部の撮像方法の頻度などの情報を含めておくことで、使用頻度に応じて優先度を表示することもできる。
上述のような更新情報を表示するタイミングは、たとえば、日常点検や業務終了直後などのタイミングであってもよいし、リモートメンテナンス依頼者が手動で表示してもよい。たとえは、図5で示したユーティリティメニュー画面W1を表示したタイミングで表示されてもよい。また、使用状況に基づいて更新情報を表示するタイミングを制御してもよい。
図13は、実施形態に係る医用装置400の更新情報表示の第3の表示例を説明する図である。図13左図は図10(b)の使用状況の3段目のMRI3の使用予約状況を示している。図10(b)の使用予約状況から、MRI3は「9:00〜11:00」、「12:00〜13:00」、「15:00〜17:00」に使用予約が入っている。図13左図は、使用予約のある「検査」時間帯を白抜きで示し、それ以外の「空き」時間帯を網掛けで表示した。このような使用予約状況に応じて、「空き」時間帯の直前または空き時間の開始直後に更新情報表示U3を表示してリモートメンテナンス依頼者に更新を促してもよい。
図13右図に示した更新情報表示U3には、空き時間内で更新が完了するおすすめの更新対象を一覧で表示する例を示している。このように一日のうち、検査が実施されない時間帯に更新を実施することで、病院業務終了後に更新作業を行うよりも効率的に作業を行え、かつ、更新後はすぐに最新の状態で検査を始められる。
なお、更新情報表示は、図13で例示するように空き時間毎に表示されてもよいし、日常点検時や業務開始時にまとめて表示してもよい。また、いつの時間帯に更新が可能であるかを表示したり、一日の更新スケジュールを一覧で表示したりしてもよい。
このように第2の実施形態では、更新情報表示に基づいてリモートメンテナンスの対象を選択することで、リモートメンテナンス依頼者の作業状況に合わせて効率よく作業を行うことができる。また、医用装置400の空き時間を使用状況から把握したり、よく使用される撮像方法などに応じて優先度を設定したり、更新対象を絞り込んで表示することで、無駄な更新作業を削減することができ、医用装置400を最新の状態、最適な状態に維持することに貢献する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態の医用装置によれば、リモートメンテナンスを適切に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1000 リモートメンテナンスシステム
1 サービスセンタ
2 医療機関
100 遠隔操作端末
200 遠隔操作サービスサーバ
300 稼働管理装置
400 医用装置
11 接続制御部
21 接続部
22 リモートメンテナンス開始要求生成部
23 操作制限部
24 遠隔操作画面管理部
25 透明化ウィンドウ生成部
26 進捗表示生成部
27 切断要求生成部
28 更新情報生成部
29a 更新情報取得部
29b 使用状況取得部
31 確認データ記憶部

Claims (10)

  1. 遠隔地に設置された遠隔操作端末から電子ネットワーク経由で接続される医療機関等に設置された医用装置であって、
    前記医用装置からのリモートメンテナンス開始要求に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との遠隔接続を開始し、かつ、前記医用装置におけるリモートメンテナンス完了に応じて、前記医用装置と前記遠隔操作端末との前記遠隔接続の切断要求をするとともに、切断要求画面の画面キャプチャを取得する接続部と、
    前記遠隔接続による前記遠隔操作端末の遠隔操作を介して前記医用装置に表示された遠隔操作画面に対する前記医用装置からの操作を制限する操作制限部と、
    前記リモートメンテナンス完了に際し前記医用装置に表示される前記切断要求画面の画面キャプチャを記憶する確認データ記憶部と、
    を備えたことを特徴とする医用装置。
  2. 前記遠隔操作が実行中である旨を知らせる透明化ウィンドウを生成する透明化ウィンドウ生成部をさらに備え、
    前記操作制限部は、前記透明化ウィンドウにより前記遠隔操作画面に対する前記医用装置からの操作を制限する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用装置。
  3. 前記医用装置に表示される画面が前記遠隔操作により表示された遠隔操作画面か否かを判定する遠隔操作画面管理部をさらに備え、
    前記表示部は、前記透明化ウィンドウを前記遠隔操作画面より前に表示する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の医用装置。
  4. 前記遠隔操作の進捗状況を示す進捗状況表示を生成する進捗表示画面生成部と、
    前記透明化ウィンドウに前記進捗状況表示を重ね合わせて表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の医用装置。
  5. 前記医用装置の更新情報を取得する更新情報取得部と、
    前記更新情報表示を生成する更新情報表示生成部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医用装置。
  6. 前記表示部は、前記更新情報表示を前記医用装置に対して定期的に実施される点検の際に表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の医用装置。
  7. 前記更新情報には更新対象に加えて、更新に必要な時間または更新に必要なデータ容量が含まれる、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の医用装置。
  8. 前記医用装置の使用状況を取得する使用状況取得部をさらに備え、
    前記更新情報表示生成部は、前記医用装置の使用状況に応じて前記更新情報の絞り込み、または優先順位の設定を行う、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の医用装置。
  9. 前記表示部は、前記更新情報を選択可能に表示する、
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の医用装置。
  10. 前記更新情報表示生成部は、前記医用装置の使用状況に基づいて前記医用装置が検査に使用される時間以外の時間を算出し、前記時間内で更新可能な更新情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の医用装置。
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