JP2016109182A - リベット - Google Patents

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邦彦 近藤
Kunihiko Kondo
邦彦 近藤
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Abstract

【課題】互いに離間する2枚の挟持片間の開きを適切に抑えられるリベットを提供する。【解決手段】互いに離間する第1の挟持片12と第2の挟持片13とに貫通して差し込まれ、これら第1の挟持片12と第2の挟持片13との間の開きを防止するリベット20であって、第1の挟持片12と第2の挟持片13とに貫通して差し込まれるスリーブ21と、スリーブ21の根元側の端部に拡径されて形成されたフランジ22と、スリーブ21の外周部に装着されたスペーサ24と、を有する。スリーブ21がスペーサ24よりも長い軸長を有し、スリーブ21のスペーサ24から突出した先の端部のかしめられる変形がスペーサ24の端面との当接により規制されるようになっている。【選択図】図13

Description

本発明は、リベットに関する。詳しくは、互いに離間する2枚の挟持片に貫通して差し込まれ、これら挟持片間の開きを防止するリベットに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートカバーの端末に結合された樹脂フックをシートフレームに引掛けることで、シートカバーが張設された構成が知られている(特許文献1)。
実開平6−38794号公報
しかし、上記従来技術では、シートカバーに過剰なテンションが掛けられることで、樹脂フックが開いてしまい、シートフレームに対する引掛けが外れてしまうおそれがある。そこで、例えば、樹脂フックに開きを防止するためのリベットを差し込んで締結することが考えられるが、リベットの差し込んだ先の端部を適切な状態にかしめることが難しいという問題がある。すなわち、かしめが弱いと、樹脂フックの開きを防止することができず、かしめが強いと、樹脂フックの開きが必要以上に押し狭められてしまうからである。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、互いに離間する2枚の挟持片間の開きを適切に抑えられるリベットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のリベットは次の手段をとる。
第1の発明は、互いに離間する2枚の挟持片に貫通して差し込まれ、これら2枚の挟持片間の開きを防止するリベットであって、2枚の挟持片に貫通して差し込まれる軸部と、軸部の根元側の端部に拡径されて形成された頭部と、軸部の外周部に設定された筒部と、を有する。軸部が筒部よりも長い軸長を有し、軸部の筒部から突出した先の端部のかしめられる変形が筒部の端面との当接により規制されるようになっている。
この第1の発明によれば、リベットによって、互いに離間する2枚の挟持片間の幅を押し狭めることなくこれらの開きを適切に抑えることができる。詳しくは、軸部の筒部から突出した先の端部のかしめられる変形が筒部の端面との当接によって規制されるようになっていることで、筒部によって2枚の挟持片間の幅を押し狭めないように確保した状態で軸部の端部をかしめることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。筒部が軸部の2枚の挟持片に貫通して差し込まれる差し込み長さ以上の長さを有する。
この第2の発明によれば、2枚の挟持片間の幅をより押し狭めない形でリベットを適切にかしめることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。2枚の挟持片が乗物用シートに搭載されたエアバッグの展開経路に敷設される補強布の端末に設けられたフックを間に挟み込む形で止着させるための片として、互いに離間して対面した形に繋がった構成とされている。
この第3の発明によれば、エアバッグの展開圧により大きな引張り荷重を受ける補強布が別体で取り付けられる箇所であっても、同箇所の開き防止強度を簡便かつ効果的に高めることができる。
実施例1のリベットが適用された乗物用シートの概略斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 力布同士の引掛け状態を外した分解斜視図である。 クリップからリベットを外した分解斜視図である。 リベット単体の正面図である。 リベット単体の平面図である。 図6のVII-VII線断面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。 リベットを工具にセットした状態を表した工程図である。 リベットをクリップに差し込んだ状態を表した工程図である。 図10の内部断面図である。 工具でリベットの先端をかしめていく途中状態を表した工程図である。 リベットの先端がかしめられた状態を表した工程図である。 図13のリベットの外観図である。 他の実施例のリベット単体の正面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のリベット20の構成について、図1〜図14を用いて説明する。本実施例のリベット20は、図1に示すように、自動車の左側座席として構成されたシート1(乗物用シート)の内部に適用されている。上述したシート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。なお、以下の説明において、「シート前方側」や「シート後方側」等、各種方向に「シート」を付して記載する場合には、シート1に対する各種方向を示すものとする。
(シートバックについて)
上述したシートバック2は、その内部の骨組みを構成する逆U字形状に組まれた金属製のバックフレーム2Fと、バックフレーム2F全体をシート前方側から覆うように組み付けられて着座者の体圧を和らげて受け止める発泡ウレタン製のバックパッド2Pと、バックパッド2Pの表面全体に被覆された布製のバックカバー2Cと、を有する構成となっている。上記シートバック2の車両外側の側部箇所には、車両の側部衝突の発生時にエアバッグをシート前方側に膨張展開させて、着座者の身体を側方から保護するサイドエアバッグ装置S/Aが内装されている。上記サイドエアバッグ装置S/Aは、図2に示すように、上述したバックフレーム2Fの車両外側のサイドフレーム2Fsの外側部に一体的に取り付けられている。
(サイドエアバッグ装置について)
上述したサイドエアバッグ装置S/Aは、常時は、上述したサイドフレーム2Fsをシート前方側から外周側(車両内側)を通ってシート後方側からも包むように組み付けられたバックパッド2Pのサイド領域2Ps内に包み込まれた形となって配設されている。上記サイドエアバッグ装置S/Aは、車両の側部衝突が発生する(もしくは検知される)ことにより、瞬時にエアバッグをシート前方側に膨張展開させて、着座者の身体を衝突から保護するようになっている。
その時、サイドエアバッグ装置S/Aは、エアバッグの膨張展開に伴い、エアバッグのシート前方側に位置するバックパッド2Pのサイド領域2Psや同サイド領域2Psを表面側から覆うバックカバー2Cのサイド被覆部2Csに内側から強い展開圧をかけて、これらを破断させながらエアバッグをシート前方側に膨張展開させるようになっている。そのため、上記サイドエアバッグ装置S/Aを外周側から包むバックパッド2Pのサイド領域2Psには、上記エアバッグの膨張展開を狙った位置から的確に行えるように制御するために、バックカバー2Cのサイド被覆部2Csを狙った位置で破断させられるように補強する帯状の第1の力布2B1と第2の力布2B2とが敷設されている。ここで、第1の力布2B1と第2の力布2B2とが、それぞれ本発明の「補強布」に相当する。
(第1の力布と第2の力布について)
上述した第1の力布2B1と第2の力布2B2は、それぞれ、バックカバー2Cよりも伸張性が低く引張り強度に優れた布材により形成されている。上記第1の力布2B1と第2の力布2B2とは、それぞれ、バックカバー2Cのサイド被覆部2Csを構成する前側(天板サイド側)のカバーピース2Cs1と框側のカバーピース2Cs2との縫合部位2Caにエアバッグの膨張展開に伴う負荷応力を集中させて、縫合部位2Caにて破断を生じさせられるよう各カバーピース2Cs1,2Cs2を補強した構成となっている。
具体的には、上述した第1の力布2B1は、そのシート後方側の縁部位が、同縁部位に沿って長尺な形に結合された略J字板形状の第1のJフック2J1により、サイドフレーム2Fsに対して樹脂製のクリップ10を介して取り付けられた状態とされている。そして、上記第1の力布2B1は、上記結合された箇所からバックパッド2Pのサイド領域2Psの内周側を通って途中から外周側へ抜けるように通されて、同サイド領域2Psを表面側から覆うバックカバー2Cの框側のカバーピース2Cs2の内周面に沿って通されて、そのシート前方側の縁部位が縫合部位2Caに共縫いされている。
また、第2の力布2B2は、そのシート後方側の縁部位が、同縁部位に沿って長尺な形に結合された略J字板形状の第2のJフック2J2により、サイドフレーム2Fsに対して上述した樹脂製のクリップ10を介して取り付けられた状態とされている。そして、上記第2の力布2B2は、上記結合された箇所からバックパッド2Pのサイド領域2Psと中央領域2Pcとの間を通ってサイド領域2Psの外周側へ抜けるように通されて、同サイド領域2Psを覆うバックカバー2Cの前側(天板サイド側)のカバーピース2Cs1の内周面に沿って通されて、そのシート前方側の縁部位が縫合部位2Caに共縫いされている。
上記第1の力布2B1と第2の力布2B2とによる補強構造により、サイドエアバッグ装置S/Aは、エアバッグを膨張展開させることにより、その展開に伴う膨張圧を、バックカバー2Cのサイド被覆部2Csの縫合部位2Caが位置する箇所に集中的に作用させて、縫合部位2Caを破断させることができるようになっている。その際、上記第1の力布2B1と第2の力布2B2とに掛けられるエアバッグの膨張展開に伴う引張り力は、これらのシート後方側の縁部位に結合された第1のJフック2J1や第2のJフック2J2をサイドフレーム2Fsに対して取り付けているクリップ10の構造強度により強く受け止められるようになっている。ここで、第1のJフック2J1と第2のJフック2J2がそれぞれ本発明の「フック」に相当する。
具体的には、図3に示すように、上記クリップ10には、その第1のJフック2J1と第2のJフック2J2とが取り付けられる各部位に、各部位の開きを防止して第1のJフック2J1と第2のJフック2J2とを外しにくくする金属製のリベット20が締結されている。これらリベット20は、いわゆるブラインドリベットによって構成されており、クリップ10に対してそれぞれ一方側からのみの差し込みによってクリップ10の開きを防止した状態に締結されるようになっている。
(クリップについて)
以下、上述した各リベット20の具体的な構成について、クリップ10の基本構造と併せて詳しく説明していく。先ず、クリップ10の構成について説明する。クリップ10は、図3に示すように、上述した第1のJフック2J1や第2のJフック2J2よりも長尺な略板状の形に形成されている。具体的には、上記クリップ10は、略平板形状を成す本体片11と、本体片11の一方側の側面から横断面J字状の形に張り出す第1の挟持片12と、本体片11の他方側の側面から横断面J字状の形に張り出す第2の挟持片13と、本体片11の根元側の端部から横断面挟み状の形に張り出すフレーム嵌合部14と、を有する横断面形状に形成されている。上記クリップ10は、上述した横断面形状が長手方向に略一様な形で真っ直ぐに延びる形状とされている。ここで、第1の挟持片12と第2の挟持片13とから成る2枚の挟持片が本発明の「2枚の挟持片」に相当する。
詳しくは、上述した第1の挟持片12は、上述した本体片11の横断面の長手方向の略中央箇所の一方側の側面から本体片11と平行に横断面の長手方向の先端側に向かって略J字状の形に延び出す形状とされている。そして、上記第1の挟持片12の延び出した先の端部には、本体片11との間の隙間方向に向かって突出する横断面垂直三角形状の掛止爪12Aが形成されている。上記掛止爪12Aは、第1の挟持片12の延び出す先端側に向かって先細り状となる横断面形状に形成されている。
上述した第1の挟持片12は、上述した第1の力布2B1の縁部位に沿って結合された略J字板形状の第1のJフック2J1を本体片11との間に横断面の長手方向の先端側から差し込むことにより、第1のJフック2J1を本体片11との間に挟み込んだ状態に引掛けて保持することができるようになっている。具体的には、上述した第1のJフック2J1の先端側の端部にも、第1の挟持片12の先端側の端部に形成された掛止爪12Aと掛かり合うことのできる対称な形をした掛止爪2J1aが突出して形成されている。そのため、第1のJフック2J1を第1の挟持片12と本体片11との間に差し込むことにより、第1のJフック2J1の掛止爪2J1aが第1の挟持片12の掛止爪12Aに対して互いの根元側の垂直面同士が面当接する状態に掛かり合い、第1のJフック2J1が第1の挟持片12と本体片11との間に挟み込まれた状態に保持される。
一方、第2の挟持片13は、上述した本体片11の横断面の長手方向の先端箇所の他方側の側面から本体片11と平行に横断面の長手方向の根元側に向かって略J字状の形に延び出す形状とされている。そして、上記第2の挟持片13の延び出した先の端部には、本体片11との間の隙間方向に向かって突出する横断面垂直三角形状の掛止爪13Aが形成されている。上記掛止爪13Aは、第2の挟持片13の延び出す先端側に向かって先細り状となる横断面形状に形成されている。
上述した第2の挟持片13は、上述した第2の力布2B2の縁部位に沿って結合された略J字板形状の第2のJフック2J2を本体片11との間に横断面の長手方向の根元側から差し込むことにより、第2のJフック2J2を本体片11との間に挟み込んだ状態に引掛けて保持することができるようになっている。具体的には、上述した第2のJフック2J2の先端側の端部にも、第2の挟持片13の先端側の端部に形成された掛止爪13Aと掛かり合うことのできる対称な形をした掛止爪2J2aが突出して形成されている。そのため、第2のJフック2J2を第2の挟持片13と本体片11との間に差し込むことにより、第2のJフック2J2の掛止爪2J2aが第2の挟持片13の掛止爪13Aに対して互いの根元側の垂直面同士が面当接する状態に掛かり合い、第2のJフック2J2が第2の挟持片13と本体片11との間に挟み込まれた状態に保持される。
フレーム嵌合部14は、上述した本体片11の横断面の長手方向の末端箇所の他方側の側面から略垂直な方向に略J字状の形に延び出す形状とされている。上記フレーム嵌合部14は、サイドフレーム2Fsのシート後方側の縁部2Fs1(図2参照)を嵌合させた状態に受け入れられる溝形状と、受け入れたサイドフレーム2Fsに横から強い弾発力を作用させる押圧形状と、を有する横断面形状に形成されている。上記横断面形状により、フレーム嵌合部14は、サイドフレーム2Fsのシート後方側の縁部2Fs1に差し込まれることで、同縁部2Fs1に強く一体的に嵌合した状態に取り付けられるようになっている。
上記構成のクリップ10は、上述した第1の挟持片12に引掛けた第1のJフック2J1や第2の挟持片13に引掛けた第2のJフック2J2を、それぞれ、エアバッグ(図2参照)の膨張展開圧を受けても外さないように強く保持することができるようになっている。具体的には、上記クリップ10は、図3〜図4に示すように、上述した第1の挟持片12と本体片11と第2の挟持片13とに貫通して差し込まれた上下2本のリベット20によって、第1の挟持片12と第2の挟持片13とがエアバッグの膨張展開圧を受けても本体片11から押し開かれないように強く保持される構成となっている。
(リベットについて)
上記各リベット20は、上述したクリップ10の第1のJフック2J1や第2のJフック2J2が引掛けられる領域の両サイドの領域に締結されて設けられている。具体的には、各リベット20は、それぞれ、上述した第1の挟持片12と本体片11と第2の挟持片13とに貫通して空けられた丸孔形状の貫通孔12B,11A,13B内に貫通して差し込まれた後、その差し込まれた先の端部がかしめられることにより、クリップ10に対して抜け止めされた状態に形を変えて装着されるようになっている。この装着により、上述したクリップ10の第1の挟持片12と第2の挟持片13とがそれぞれ本体片11からの開き変形が抑止された状態に保持されるようになっている。
上述した各リベット20は、それぞれ、図5〜図9に示すように、円筒形状のスリーブ21と、スリーブ21の根元側の端部から中空円板形状に拡径されて形成されたフランジ22と、スリーブ21の円筒内部に差し込まれたマンドレル23と、スリーブ21の外周部に装着された円筒形状のスペーサ24と、を有する構成となっている。ここで、上記スリーブ21が本発明の「軸部」に相当し、フランジ22が本発明の「頭部」に相当し、スペーサ24が本発明の「筒部」に相当する。
上述したスリーブ21は、図10に示すように、その円筒の外径がスペーサ24の円筒の内径よりも僅かに小さな形となっており、スペーサ24をその外周部に緩やかに嵌合させた形に装着することができるようになっている。上記スリーブ21は、上述したクリップ10の第1の挟持片12から第2の挟持片13を越えて差し込まれる位置まで貫通して挿通される、クリップ10の差し込み幅ARよりも長尺な差し込み長を有した形に形成されている。
マンドレル23は、図7に示すように、上述したスリーブ21よりも長尺な丸棒形状に形成されている。上記マンドレル23は、その差し込み方向の先端側の端部にスリーブ21と略同じ外径を有する形に拡径された先端部23Aが一体的に形成されており、同先端部23Aがスリーブ21の先端から差し込み方向に張り出す形に一体的に結合された状態として、他端がスリーブ21のフランジ22を抜けて真っ直ぐに突出する形に設けられた状態とされている。
スペーサ24は、上述したスリーブ21よりもひとまわり大きな外径を有する円筒型形状に形成されている。上記スペーサ24は、その円筒の外径が、上述したクリップ10の第1の挟持片12と本体片11と第2の挟持片13とに貫通して形成された丸孔状の各貫通孔12B,11A,13Bの孔径と略同じ大きさ(僅かに隙間ができる大きさ)となっており、各貫通孔12B,11A,13B内に緩やかに嵌合する形に差し込まれる構成となっている。また、上述したスペーサ24は、図10に示すように、その軸長が、上述したクリップ10の第1の挟持片12から第2の挟持片13までの差し込み幅ARと略同じ大きさ(僅かに長尺)となる、スリーブ21よりも短い軸長を有した形に形成されている。そのため、上記スペーサ24は、上述したスリーブ21の外周部にフランジ22と当接する位置まで差し込まれることにより、スリーブ21の先端を張り出させた形となってスリーブ21に装着されるようになっている。
上述した各リベット20は、次の手順によってクリップ10の第1の挟持片12と本体片11と第2の挟持片13とに貫通して差し込まれて締結されている。先ず、図9に示すように、作業者が上述したリベット20のフランジ22から突出するマンドレル23の端部を工具Tの先に差し込んで装着する。次に、図10に示すように、作業者が工具Tを掴んでリベット20をクリップ10の第1の挟持片12と本体片11と第2の挟持片13とに貫通して形成された丸孔状の各貫通孔12B,11A,13B内に差し込んで、フランジ22を第1の挟持片12に押し付けた状態にする。
上記の差し込みにより、リベット20は、図11に示すように、スペーサ24がクリップ10の各貫通孔12B,11A,13B内に差し込まれると共に、スリーブ21が第2の挟持片13の貫通孔13Bの先から突出した状態に差し込まれた状態とされる。次に、工具Tの図示しないトリガを引くことにより、マンドレル23を工具T内に引き込むように操作する。これにより、図12〜図13に示すように、マンドレル23の先端部23Aがスリーブ21を先端側から引き込む方向に押圧して、スリーブ21の筒壁を半径方向の外側に樽形に押し膨らませるように塑性変形させながら第2の挟持片13の差し込み先の面に押し付けた状態となる。
このとき、上記マンドレル23の先端部23Aによって押し潰されるスリーブ21の筒壁の変形は、スリーブ21の外周部にスペーサ24が装着されていることにより、マンドレル23の先端部23Aの引き込み方向の移動がスリーブ21の肉を介してスペーサ24の先端部に押し詰められて規制される位置までしか行われないようになっている。したがって、上記スペーサ24がクリップ10の差し込み幅ARと略同じ大きさ(僅かに長尺)の軸長となっていることから、マンドレル23の引き込みによるスリーブ21の筒壁の変形は、第2の挟持片13を第1の挟持片12に向けて押し狭めるような領域までは進行しないようになっている。その理由は、スペーサ24がスリーブ21と一体のフランジ22によって背裏側から支えられているからである。
したがって、上記マンドレル23の引き込みによるスリーブ21の筒壁の潰し変形によって、スリーブ21の押し潰された筒壁が第2の挟持片13の貫通孔13Bよりも半径方向の外側に張り出す形に膨らんで、第2の挟持片13の差し込み先の面にあてがえられた状態となる。なお、上記工具Tによって引き込み方向に力を受けたマンドレル23は、その先端部23Aがスペーサ24の先端部に押し詰められて規制力を受けた位置から更なる引き込み力を受けることでスリーブ21内で破断し、フランジ22から突出する余長部分が締結後に取り除かれるようになっている。以上の工程により、図14に示すように、上記押し潰されたスリーブ21の筒壁とフランジ22とによって、クリップ10の第1の挟持片12と第2の挟持片13とが挟持された状態となり、第1の挟持片12と第2の挟持片13とがそれぞれ本体片11から押し開かれないように強く保持された状態となる。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施例のリベット20は、次の構成となっている。すなわち、互いに離間する第1の挟持片12と第2の挟持片13(2枚の挟持片)に貫通して差し込まれ、これら第1の挟持片12と第2の挟持片13との間の開きを防止するリベット20であって、第1の挟持片12と第2の挟持片13に貫通して差し込まれるスリーブ21(軸部)と、スリーブ21の根元側の端部に拡径されて形成されたフランジ22(頭部)と、スリーブ21の外周部に装着されたスペーサ24(筒部)と、を有する。スリーブ21がスペーサ24よりも長い軸長を有し、スリーブ21のスペーサ24から突出した先の端部のかしめられる変形がスペーサ24の端面との当接により規制されるようになっている。
このような構成となっていることにより、リベット20によって、互いに離間する第1の挟持片12と第2の挟持片13との間の幅を押し狭めることなくこれらの開きを適切に抑えることができる。詳しくは、スリーブ21のスペーサ24から突出した先の端部のかしめられる変形がスペーサ24の端面との当接によって規制されるようになっていることから、スペーサ24によって第1の挟持片12と第2の挟持片13との間の幅を押し狭めないように確保した状態でスリーブ21の端部をかしめることができる。
また、スペーサ24がスリーブ21の第1の挟持片12と第2の挟持片13とに貫通して差し込まれる差し込み幅AR(差し込み長さ)以上の長さを有する。このような構成となっていることにより、第1の挟持片12と第2の挟持片13との間の幅をより押し狭めない形でリベット20を適切にかしめることができる。
また、第1の挟持片12と第2の挟持片13とがシート1(乗物用シート)に搭載されたサイドエアバッグ装置S/Aのエアバッグの展開経路に敷設される第1の力布2B1(補強布)及び第2の力布2B2(補強布)の各端末に設けられた第1のJフック2J1(フック)及び第2のJフック2J2(フック)を間に挟み込む形で止着させるための片として、互いに離間して対面した形に繋がった構成とされている。このような構成となっていることにより、エアバッグの展開圧により大きな引張り荷重を受ける第1の力布2B1や第2の力布2B2が別体で取り付けられる箇所であっても、同箇所の開き防止強度を簡便かつ効果的に高めることができる。
(その他の実施形態について)
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「リベット」は、「互いに離間する2枚の挟持片に貫通して差し込まれ、当該2枚の挟持片間の開きを防止する」ものに使用されるものであればよく、必ずしも、上記実施例で示したような自動車のシートにおけるエアバッグの補強布の端末をフレームに引掛けるためのクリップに締結されて使用されるものでなくてもよい。また、シートにおける他の部位に使用されていてもよい。また、「シート」は、自動車の左側座席以外のシートであってもよい他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートであってもよい。
また、リベットの軸部の外周部に設定される筒部は、次のように軸部と一体で構成されたものであってもよい。すなわち、図15に示すように、筒部21Aを、スリーブ21(軸部)の一部領域を拡径させる形にすることで構成したものであってもよい。このように構成することにより、筒部を軸部と一体に構成することができ、構成の合理化を図ることができる。
また、リベットは、いわゆるブラインドリベットでなくてもよく、差し込んだ先の端部側で工具を用いてかしめ処理するタイプのリベットであってもよい。また、リベットは、金属の他、樹脂等の他の材料から成るものであってもよい。また、軸部や筒部は、それぞれ、丸棒や円筒以外の形状、例えば角棒や角筒などの形から成るものであってもよい。頭部も同様に、中空円板状以外の形から成るものであってもよい。
また、上記実施例では、本発明の「2枚の挟持片」として、間に本体片を有する第1の挟持片と第2の挟持片とを例示した。しかし、本発明が対象とする「2枚の挟持片」は、互いに離間してリベットの差し込みにより開きが防止される関係となる2枚の挟持片であればよく、例えば、上記実施例において第1の挟持片と本体片とを2枚の挟持片としたものであってもよいし、第2の挟持片と本体片とを2枚の挟持片としたものであってもよい。上記実施例では、これら2組の「2枚の挟持片」を1つのリベットの差し込みによってひとまとめに開きを防止した構成となっている。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2F バックフレーム
2Fs サイドフレーム
2Fs1 縁部
2P バックパッド
2Ps サイド領域
2Pc 中央領域
2C バックカバー
2Cs サイド被覆部
2Cs1,2Cs2 カバーピース
2Ca 縫合部位
S/A サイドエアバッグ装置
2B1 第1の力布(補強布)
2B2 第2の力布(補強布)
2J1 第1のJフック(フック)
2J1a 掛止爪
2J2 第2のJフック(フック)
2J2a 掛止爪
3 シートクッション
10 クリップ
11 本体片
11A 貫通孔
12 第1の挟持片(挟持片)
12A 掛止爪
12B 貫通孔
13 第2の挟持片(挟持片)
13A 掛止爪
13B 貫通孔
14 フレーム嵌合部
20 リベット
21 スリーブ(軸部)
21A 筒部
22 フランジ(頭部)
23 マンドレル
23A 先端部
24 スペーサ(筒部)
T 工具
AR 差し込み幅

Claims (3)

  1. 互いに離間する2枚の挟持片に貫通して差し込まれ、当該2枚の挟持片間の開きを防止するリベットであって、
    前記2枚の挟持片に貫通して差し込まれる軸部と、
    該軸部の根元側の端部に拡径されて形成された頭部と、
    前記軸部の外周部に設定された筒部と、を有し、
    前記軸部が前記筒部よりも長い軸長を有し、前記軸部の前記筒部から突出した先の端部のかしめられる変形が前記筒部の端面との当接により規制されるようになっているリベット。
  2. 請求項1に記載のリベットであって、
    前記筒部が前記軸部の前記2枚の挟持片に貫通して差し込まれる差し込み長さ以上の長さを有するリベット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリベットであって、
    前記2枚の挟持片が乗物用シートに搭載されたエアバッグの展開経路に敷設される補強布の端末に設けられたフックを間に挟み込む形で止着させるための片として、互いに離間して対面した形に繋がった構成とされているリベット。
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