JP2016108022A - 折り畳み式収納箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】物品収納箱としての用途に加えて椅子として、また蓋を裏返しにして物品陳列台、作業台としても使用できる折り畳み式収納箱を提供する。
【解決手段】四角形箱部と該箱部の底面上に載置する底板と箱部の上方開口を覆う蓋部とから構成する。箱部は同一幅で平行に対向する第1、第2の側壁と、それら側壁辺部間を繋ぎ、その幅中心線にて折り曲げ可能で、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁の幅より狭い第3、第4の側壁を設ける。側壁高さは折り畳んだ状態で蓋部内に納まる寸法とする。箱底面は軟性布材で覆い、物品収納時には開口と同形状の底板を載置する。蓋部は箱部上端部が丁度納まる浅い箱形に形成し、蓋部の上面側には、箱部の開口に嵌まる部分に厚みのあるクッション材を取り付ける。
【選択図】図4
【解決手段】四角形箱部と該箱部の底面上に載置する底板と箱部の上方開口を覆う蓋部とから構成する。箱部は同一幅で平行に対向する第1、第2の側壁と、それら側壁辺部間を繋ぎ、その幅中心線にて折り曲げ可能で、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁の幅より狭い第3、第4の側壁を設ける。側壁高さは折り畳んだ状態で蓋部内に納まる寸法とする。箱底面は軟性布材で覆い、物品収納時には開口と同形状の底板を載置する。蓋部は箱部上端部が丁度納まる浅い箱形に形成し、蓋部の上面側には、箱部の開口に嵌まる部分に厚みのあるクッション材を取り付ける。
【選択図】図4
Description
本考案は物品を収納する収納箱としての用途に加えて蓋部上面を座面とする椅子として、また、蓋部を裏返して物品展示台、作業台としても使用でき、不使用時には保管に便利なコンパクトな形に折り畳める折り畳み式収納箱に関する。
折り畳み式収納箱として折り畳み式箱部と、箱部の布製底面上に載置する底板と、箱部の上面開口を覆う蓋部とからなる収納箱が知られている(例えば、特許文献1、2、3)。この収納箱は物品を収納する箱として使用できることに加え、箱部の開口を覆う蓋部の上面を座面とする椅子としても使用できる。そして、不使用時には箱部のみ、又は箱部と蓋部の双方をコンパクトに折り畳めるように構成されている。
この折り畳み式収納箱は蓋部を座面とする椅子として使用できて便利であるが、蓋部を裏返した状態にして露天商などが物品販売時に必要とする物品陳列台、作業台としても使用できれば更に便利である。従来の折り畳み式箱部では、蓋部を裏返して箱部の上に載せただけでは、蓋部が少しの力で位置ずれして落下したり、蓋部の上に載せた物品の偏荷重により蓋部がひっくり返ったりする心配がある。
本考案はこうした背景からなされたもので、その課題は物品を収納する収納箱としての用途に加えて蓋部上面を座面とする椅子としても使用でき、且つ、蓋部を裏返した状態にして露天商などが物品販売時に必要とする物品陳列台、作業台として安心して使用でき、不使用時には保管に便利なコンパクトな形に折り畳める折り畳み式収納箱を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、折り畳み式収納箱であって、上方が開口した四角形箱部と、底板と、蓋部からなり、箱部は同一幅で平行に対向する第1、第2の側壁と、それら側壁辺部間を繋ぎ、その幅中心線にて折り曲げ可能で、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁の幅より狭い第3、第4の側壁を有し、各側壁高さは折り畳んだ状態で蓋部内に納まる寸法とされ、箱部底面は軟性布材で覆われて物品収納時には箱部開口に等しい形状の底板が載置され、蓋部は箱状にした箱部上端部が丁度納まる大きさに下面側が開口した箱型で、その上面側には前記箱部の開口の大きさに相当する部分に厚みのあるクッション材が取り付けてあり、蓋部を箱部開口部に被せた状態では前記クッション材を座面とする椅子として使用でき、蓋部を裏返した状態では前記クッション材を箱部の開口に嵌め込んだ状態にして裏面を商品陳列台、作業台等として使用できるように構成されており、収納箱の不使用時には、箱部は第3、第4の側壁をその幅中心線にて内側に折り畳んで第1、第2の側壁間に挟み込んだ状態として蓋部の開口内に収納できるようにしてあることを特徴とする折り畳み式収納箱である。
このような構成の折り畳み式収納箱は、箱部を物品収納箱として使用できることに加え、箱部を箱状にして蓋部を被せた状態では蓋部上面のクッション材を座面とする椅子として使用できる。また、蓋部を裏返してクッション材を箱部開口に嵌めこんだ状態にすると蓋部は安定し、横方向の力で位置ずれしたり、蓋部に載置した物品の偏荷重によりひっくり返ったりする心配がない。このため、蓋部の裏面側を露天商などが物品販売時に必要とする物品陳列台や作業台として安心して使用できる。そして、不使用時には保管に便利なコンパクトな形に折り畳むことができる。
以下、本発明に係る折り畳み式収納箱1の実施形態を図面を参照して説明する。図1は折り畳み式収納箱1を物品収納箱として使用している状態の外観斜視図、図2はその分解斜視図ある。折り畳み式収納箱1は上方が開口した箱部2と、該箱部2の底面上に載置する底板3と、箱部2の上方開口を覆う蓋部4とから構成される。箱部2は第1、第2、第3、第4の側壁6、7、8、9で囲まれた四角箱型で、その任意高さにおける水平断面形状は同一に形成されている。第1、第2の側壁6、7は同一幅で平行に対向している。第3、第4の側壁8、9は幅中心にて上下方向に伸びる幅中心線10、11にて折り曲げ可能に形成されている。その折り曲げない状態の幅は第1、第2の側壁6、7の幅より狭くしてある。第3、第4の側壁8、9は、第1、第2の側壁6、7の幅中心線を含む面に対して対称である。
この折り畳み式収納箱1を物品収納箱として使用する際は、第3、第4の側壁8、9は幅中心線10、11にて折り曲げずに四角箱状とする。この状態を収納時形状と呼ぶことにする。箱部2の底部は、収納時形状に合わせた形状の軟性布材で覆われている。底板3は、収納時形状にした箱部2の底部に丁度納まる形状に形成されており、収納時形状にした箱部2の底面上に着脱可能に載置される。
蓋部4は、収納時形状にした箱部2の上端部が内側に丁度納まる浅い長方形箱型に形成されている。蓋部4の上面側にはクッション材4aが取り付けてある。図1に示すように蓋部4を収納時形状にした箱部2に被せた状態では、そのクッション材4aを座面とする椅子として使用できる。
本実施形態の折り畳み式収納箱1の特徴として、蓋部4の上面側のクッション材4aは、収納時形状にした箱部2の上端開口の形状に相当する部分にのみ取り付けられている。このため、箱部2を裏返し、そのクッション材4aを箱部2の開口に嵌め込んだ状態にすることができる。
図3は、蓋部4を裏返した状態にして箱部2の開口に載置した場合の外観斜視図である。蓋部4の裏面側5が上面側となる。図4はその状態の縦断面図である。箱部2の開口形状に等しい形状に形成された厚みのあるクッション材4aが箱部2の開口に嵌まった状態となるため蓋部4は安定する。なお、図5は蓋部4を一般の箱蓋のように箱部2の開口に被せた状態の縦断面図である。物品収納箱として、またクッション材4aを座面とする椅子として使用する場合の縦断面図である。
折り畳み式収納箱1の不使用時には、図6の(1)に示すように第3、第4の側壁8、9をその幅中心線10、11にて折り畳むように箱内側に向けて折り曲げていき、図6の(2)に示すように第1、第2の側壁6、7間に挟んだ状態にする。第3、第4の側壁8、9は、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁6、7の幅より狭くしてあるので図6の(2)に示すように幅中心線10、11が少し離れた状態に折り畳むことができる。この状態で取り外した底板3と重ねて蓋部4内に図7に示すように収納する。箱部2の側壁高さは折り畳んだ状態で蓋部4内に納まる寸法にしておく。また、箱型の蓋部4の内側高さは、折り畳んだ箱部2と底板3を重ねて蓋部4内に収納できる高さにしておく。
折り畳み式収納箱1の構成材料としては、箱部2の各側壁、底板3、蓋部4には補強材としての板材を布材で覆った材料を用いる。第3、第4の側壁8、9は、その幅中心線10、11を境に左右2枚の板材で補強されている。板材には、中密度繊維板(medium density fireboard)、プラスチック板、合板、木材板、アルミ板等を用いる。蓋部4の上面側に取り付けるクッション材4aとしてはスポンジを布で覆ったものを用いる。第1の側壁6には、低い高さの把手を取り付けておくと取り扱いに便利である。
このような構成の折り畳み式収納箱1は、収納時形状にした状態では物品を収納する収納箱として使用できる。収納箱の形状にした場合は、蓋部4のクッション材4aを座面とする椅子としても使用できる。更に、蓋部4を裏返しにすると厚みのあるクッション材4aを収納時形状にした箱部2の開口に嵌め込むことができる。このように嵌め込むと蓋部4は安定し、横方向の力が加わっても蓋部4は箱部2の開口から外れて落下することはない。また、裏返した状態の上面に物品を載せた場合、物品の重さの違いから偏荷重が加わったとしても蓋部4がひっくり返る心配もない。このため蓋部の裏面側を露天商などが物品販売時に必要とする物品陳列台、作業台として安心して使用できる。そして、不使用時には図7に示したようにコンパクトな形に折り畳めるので保管に便利である。
図面中、1は折り畳み式収納箱、2は箱部、3は底板、4は蓋部、4aはクッション材、6は第1の側壁、7は第2の側壁、8は第3の側壁、9は第4の側壁、10、11は折り目線(幅中心線)を示す。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、折り畳み式収納箱であって、上方が開口した四角形箱部と、底板と、蓋部からなり、箱部は同一幅で平行に対向する第1、第2の側壁と、それら側壁辺部間を繋ぎ、その幅中心線にて折り曲げ可能で、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁の幅より狭い第3、第4の側壁を有し、各側壁高さは折り畳んだ状態で蓋部内に納まる寸法とされ、箱部底面は軟性布材で覆われて物品収納時には箱部開口に等しい形状の底板が載置され、蓋部は箱状にした箱部上端部が丁度納まる大きさに下面側が開口した箱型で、その上面側には前記箱部の開口の大きさに相当する部分に厚みのあるクッション材が取り付けてあり、蓋部を箱部開口部に被せた状態では前記クッション材を座面とする椅子として使用でき、蓋部を裏返した状態では前記クッション材を箱部の開口に嵌め込んだ状態にして裏面を商品陳列台、作業台として使用できるように構成されており、収納箱の不使用時には、箱部は第3、第4の側壁をその幅中心線にて内側に折り畳んで第1、第2の側壁間に挟み込んだ状態として蓋部の開口内に収納できるようにしてあることを特徴とする折り畳み式収納箱である。
Claims (1)
- 折り畳み式収納箱であって、上方が開口した四角形箱部と、底板と、蓋部からなり、
前記箱部は同一幅で平行に対向する第1、第2の側壁と、それら側壁辺部間を繋ぎ、その幅中心線にて折り曲げ可能で、折り曲げない状態の幅が第1、第2の側壁の幅より狭い第3、第4の側壁を有し、各側壁高さは折り畳んだ状態で前記蓋部内に納まる寸法とされ、箱部底面は軟性布材で覆われて物品収納時には箱部開口に等しい形状の前記底板が載置され、
前記蓋部は箱状にした箱部上端部が丁度納まる大きさに下面側が開口した箱型で、その上面側には前記箱部の開口の大きさに相当する部分に厚みのあるクッション材が取り付けてあり、蓋部を箱部開口部に被せた状態では前記クッション材を座面とする椅子として使用でき、蓋部を裏返した状態では前記クッション材を箱部の開口に嵌め込んだ状態にして裏面を商品陳列台、作業台等として使用できるように構成されており、
収納箱の不使用時には前記箱部は第3、第4の側壁をその幅中心線にて内側に折り畳んで第1、第2の側壁間に挟み込んだ状態として蓋部の開口内に収納できるようにしてあることを特徴とする折り畳み式収納箱。
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