JP2016107783A - 車両用自動変速操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、シフトレバーを回動させてシフト操作を行う際に、ロックピンの衝突による異音の発生を防止した車両用自動変速操作装置を提供する。【解決手段】本発明の車両用自動変速装置Aは、シフトレバー1を回動可能に保持するセレクタホルダ2と、前記シフトレバー1の先端側に形成されたプッシュノブの押圧操作によってスライド移動が可能であって、前記シフトレバー1とともに回動移動するロックピン(突起部14b)と、前記セレクタホルダ2の側部に配置され、前記ロックピン(突起部14b)のスライド移動又は回動移動を規制し又は許容する誤操作防止枠部6と、前記誤操作防止枠部6と前記セレクタホルダ2との間に配置され、前記ロックピン(突起部14b)の荷重を受けた際に前記誤操作防止枠部6の移動を減衰するエアダンパ5と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用自動変速操作装置に関する。
従来、車両用自動変速操作装置としては、シフトレバーを回動可能に保持するブラケットと、シフトレバーの先端側に形成されたプッシュノブの押圧操作によりスライド可能であって、前記シフトレバーとともに移動するロッドロックピン(以下、ロックピンという)と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用自動変速操作装置では、ロックピンの先端がブラケットに形成された誤動作防止窓内に配置されている。そして、シフトレバーの回動角度に応じてロックピンの突起部が誤動作防止窓内に設定された複数のシフトポジションのいずれかに選択的に位置決めされるようになっている。
ちなみに、特許文献1での誤動作防止窓内のシフトポジションは、シフトレバーの回動方向に、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ及び所定の速度レンジ(特許文献1では3速レンジ)がこの順番で規定されている。そして、ロックピンの突起部が、いずれかのシフトポジションに位置決めされると、自動変速機(トランスミッション)側では位置決めされたシフトポジションに応じてレンジが選択されるようになっている。
ちなみに、特許文献1での誤動作防止窓内のシフトポジションは、シフトレバーの回動方向に、パーキングレンジ、リバースレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ及び所定の速度レンジ(特許文献1では3速レンジ)がこの順番で規定されている。そして、ロックピンの突起部が、いずれかのシフトポジションに位置決めされると、自動変速機(トランスミッション)側では位置決めされたシフトポジションに応じてレンジが選択されるようになっている。
そして、このような車両用自動変速操作装置では、車両運転の安全性を考慮して、パーキングレンジの位置からリバースレンジの位置に不用意にロックピンの突起部がスライド移動しないようになっている。つまり、パーキングレンジの位置からリバースレンジの位置にシフトさせる場合に、プッシュノブを押圧してロックピン(突起部)を操作しないと、シフトレバーが回動しないようになっている。また、ドライブレンジの位置から所定の速度レンジの位置、ニュートラルレンジの位置からリバースレンジの位置、及びリバースレンジの位置からパーキングレンジの位置へとそれぞれシフトさせる場合においても、プッシュノブを押圧してロックピンを操作しないと、シフトレバーが回動しないようになっている。
ところで、従来の車両用自動変速操作装置(例えば、特許文献1参照)では、ニュートラルレンジの位置からドライブレンジの位置にシフトさせる場合には、ロックピンを操作しなくてもシフトレバーが回動するようになっている。
つまり、運転者はプッシュノブを押圧しなくてもシフトレバーを回動できるため、シフトレバーが勢いよく操作される場合が多い。そして、シフトレバーが勢いよく操作されると、ロックピンの突起部は、ドライブレンジの位置で勢いよく誤動作防止窓に衝突する。
これにより従来の車両用自動変速操作装置では、ロックピンの突起部と誤動作防止窓との衝突によって異音(衝突音)が発生し、運転者に違和感(不快感)を生じさせる問題があった。
つまり、運転者はプッシュノブを押圧しなくてもシフトレバーを回動できるため、シフトレバーが勢いよく操作される場合が多い。そして、シフトレバーが勢いよく操作されると、ロックピンの突起部は、ドライブレンジの位置で勢いよく誤動作防止窓に衝突する。
これにより従来の車両用自動変速操作装置では、ロックピンの突起部と誤動作防止窓との衝突によって異音(衝突音)が発生し、運転者に違和感(不快感)を生じさせる問題があった。
そこで、本発明の課題は、シフトレバーを回動させてシフト操作を行う際に、ロックピンの衝突による異音の発生を防止した車両用自動変速操作装置を提供することにある。
前記課題を解決した本発明の車両用自動変速操作装置は、シフトレバーを回動可能に保持するセレクタホルダと、前記シフトレバーの先端側に形成されたプッシュノブの押圧操作によってスライド移動が可能であって、前記シフトレバーとともに回動移動するロックピンと、前記セレクタホルダの側部に配置され、前記ロックピンのスライド移動又は回動移動を規制し又は許容する誤操作防止枠部と、前記誤操作防止枠部と前記セレクタホルダとの間に配置され、前記ロックピンの荷重を受けた際に前記誤操作防止枠部の移動を減衰する減衰機構と、を備えることを特徴とする。
この車両用自動変速操作装置では、シフトレバーの回動によって移動したロックピンが誤操作防止枠部に接触してこの誤操作防止枠部自体がセレクタホルダに向けて移動する際に、減衰機構が誤操作防止枠部の移動を減衰する。この車両用自動変速操作装置によれば、減衰機構が誤操作防止枠部の移動を減衰するので、誤操作防止枠部とセレクタホルダとの衝突によって異音(衝突音)が発生するのを防止することができる。
また、このような車両用自動変速操作装置においては、前記減衰機構は、前記セレクタホルダと前記誤操作防止枠部との間に空気室を有し、前記誤操作防止枠部が前記ロックピンに押圧されて前記空気室内の空気が前記空気室外に流出する際に前記誤操作防止枠部の移動の減衰力を発生するエアダンパで構成することができる。
この車両用自動変速操作装置では、減衰機構が誤操作防止枠部の移動の減衰力を発生するエアダンパで構成されている。したがって、この車両用自動変速操作装置では、例えばロックピンの移動を緩衝部材で規制してロックピンの衝突音(異音)の発生を防止するものと異なって、ロックピンの円滑な移動が阻害されることが回避される。この車両用自動変速操作装置によれば、ロックピンの移動が阻害されることが回避されるので、自動変速機側での確実なシフト選択を担保しつつ、異音(衝突音)の発生をも防止することができる。
また、このような車両用自動変速操作装置においては、前記空気室は、前記誤操作防止枠部と、当該誤操作防止枠部を袋状に覆う被覆部との間に設けられる構成とすることができる。
この車両用自動変速操作装置では、誤操作防止枠部と被覆部との間に空気室が設けられるので、誤操作防止枠部をエアダンパの一部品とすることができる。この車両用自動変速操作装置によれば、誤操作防止枠部をエアダンパの一部品とすることができるので、減衰機構としてのエアダンパの構成を簡素化することができ、少ない部品点数でエアダンパを構成することができる。
また、このような車両用自動変速操作装置においては、前記誤操作防止枠部は、弾性変形可能な弾性材料で形成され、当該誤操作防止枠部から前記被覆部に向けて突出する突出部を有し、前記突出部は、前記被覆部の内周に沿って複数配置される構成とすることができる。
この車両用自動変速操作装置では、弾性材料からなる誤操作防止枠部がロックピンの荷重を受けた際に、その突出部が被覆部の内周面に対して摺動する。車両用自動変速操作装置では、突出部が被覆部の内周面に対して摺動する際に発生するフリクションによって誤操作防止枠部の移動の減衰効果を高めることができる。また、車両用自動変速操作装置では、弾性材料からなる誤操作防止枠部がロックピンの荷重を受けた際に、その突出部が圧縮されることによって弾性変形する。車両用自動変速操作装置では、この突出部の弾性変形によっても誤操作防止枠部の移動の減衰効果を高めることができる。
この車両用自動変速操作装置によれば、突出部のフリクション及び弾性変形によって、誤操作防止枠部の移動の減衰効果を高めることができるので、より効果的に異音(衝突音)の発生を防止することができる。
この車両用自動変速操作装置によれば、突出部のフリクション及び弾性変形によって、誤操作防止枠部の移動の減衰効果を高めることができるので、より効果的に異音(衝突音)の発生を防止することができる。
また、このような車両用自動変速操作装置においては、前記誤操作防止枠部と前記被覆部との間に弾性変形可能な弾性手段を有し、前記弾性手段は、前記誤操作防止枠部が前記ロックピンからの荷重を受けて移動する方向に配置される構成とすることができる。
この車両用自動変速操作装置では、誤操作防止枠部自体がセレクタホルダに向けて移動する際に、弾性手段が圧縮されることにより誤操作防止枠部の移動の減衰力を発生する。この車両用自動変速操作装置によれば、弾性手段が誤操作防止枠部の移動を減衰するので、誤操作防止枠部とセレクタホルダとの衝突によって異音(衝突音)が発生するのを防止することができる。
また、このような車両用自動変速操作装置においては、前記セレクタホルダは、前記空気室内と前記空気室外とを連通させる連通孔を有する構成とすることができる。
この車両用自動変速操作装置では、連通孔がオリフィス孔となって、このオリフィス孔を空気室内から空気室外に向けて通流する空気の流動抵抗によって誤操作防止枠部の移動が減衰される。この車両用自動変速操作装置によれば、連通孔の大きさを調整することによって、エアダンパの減衰特性を調整することができる。
本発明によれば、シフトレバーを回動させてシフト操作を行う際に、ロックピンの衝突による異音の発生を防止した車両用自動変速操作装置を提供することができる。
本発明の車両用自動変速操作装置(以下、単に「自動変速操作装置」と称する)の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の自動変速操作装置は、セレクタホルダに取り付けられた誤操作防止枠部の移動を減衰する減衰機構を備えることを主な特徴とする。
以下では、まず自動変速操作装置の全体構成について説明した後に、誤操作防止枠部及びその減衰機構について説明する。
本発明の自動変速操作装置は、セレクタホルダに取り付けられた誤操作防止枠部の移動を減衰する減衰機構を備えることを主な特徴とする。
以下では、まず自動変速操作装置の全体構成について説明した後に、誤操作防止枠部及びその減衰機構について説明する。
<自動変速操作装置>
図1は、本実施形態に係る自動変速操作装置Aの外観図である。なお、以下の説明において前後左右上下の方向は、この自動変速操作装置Aを自動車(図示省略)に搭載した際の、自動車に着座した運転者から見た自動車の前後左右上下の方向に一致させたものであり、図1に示す前後左右上下の矢印方向を基準とする。
図1は、本実施形態に係る自動変速操作装置Aの外観図である。なお、以下の説明において前後左右上下の方向は、この自動変速操作装置Aを自動車(図示省略)に搭載した際の、自動車に着座した運転者から見た自動車の前後左右上下の方向に一致させたものであり、図1に示す前後左右上下の矢印方向を基準とする。
図1に示すように、本実施の形態の自動変速操作装置Aは、自動車のコンソールにシフトレバー1が設置されたものであり、エスカッションカバーC1と後記する自動変速操作装置本体Aa(図2参照)とで構成されている。
エスカッションカバーC1は、自動変速操作装置本体Aa(図2参照)の上部に配置されており、コンソールパネルPに嵌め込まれている。このエスカッションカバーC1には、開口部OPが形成されており、この開口部OPからシフトレバー1が車室側に突出している。そして、このシフトレバー1の先端には、操作用のシフトノブ11が設けられている。開口部OPは平面視で、車両の前後方向に長手となる略矩形状の孔として形成されている。開口部OPには、この開口部OPから突出するシフトレバー1を部分的に覆うレバーカバーC2が取り付けられている。
エスカッションカバーC1には、オートマチックモードの変速レンジとしてのPレンジ(パーキングレンジ)やRレンジ(リバースレンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、Dレンジ(ドライブレンジ)、Sレンジ(ドライブ(S)レンジ)であることを示す「P」、「R」、「N」、「D」、「S」の指示マークが付されている。
図2は、本実施形態に係る自動変速操作装置の側面図である。
図2に示すように、自動変速操作装置本体Aaは、コンソールパネルP(図1参照)の下方に配置されたフロアトンネル等の車体フレーム(図示省略)に取り付けられている。
図2に示すように、自動変速操作装置本体Aaは、コンソールパネルP(図1参照)の下方に配置されたフロアトンネル等の車体フレーム(図示省略)に取り付けられている。
自動変速操作装置本体Aaは、シフトレバー1と、自動変速機(図示省略)にその一端が連結されたプッシュプルケーブル4bを押し引きするプッシュプル機構4と、シフトレバー1が取り付けられる第1セレクタホルダ2及び第2セレクタホルダ3と、を備えている。
第1セレクタホルダ2は、特許請求の範囲にいう「セレクタホルダ」に相当する。
第1セレクタホルダ2は、所定の厚さを有する板体で構成されている。この第1セレクタホルダ2には、後に詳しく説明する誤操作防止枠部6が嵌め込まれる。また、第1セレクタホルダ2には、後に詳しく説明するエアダンパ5(減衰機構)を構成する被覆プレート7が取り付けられている。
第1セレクタホルダ2は、所定の厚さを有する板体で構成されている。この第1セレクタホルダ2には、後に詳しく説明する誤操作防止枠部6が嵌め込まれる。また、第1セレクタホルダ2には、後に詳しく説明するエアダンパ5(減衰機構)を構成する被覆プレート7が取り付けられている。
第2セレクタホルダ3は、所定の厚さを有する板体で構成され、第1セレクタホルダ2との間にシフトレバー1を挟み込むとともに、このシフトレバー1を回動可能に支持している。
ちなみに、第1セレクタホルダ2は、ボルトB1,B2,B3によって第2セレクタホルダ3に取り付けられており、ボルトB1は、シフトレバー1の後記する軸部1aでの回動軸をも兼ねている。
また、第2セレクタホルダ3は、その下端の前後に配置されるボルトB4,B5によって前記したフロアトンネル等の車体フレーム(図示省略)に締結されている。
なお、図2中、符号4aは、プッシュプル機構4を構成する後記連結ロッドであり、符号8は、誤操作防止枠部6の窓部であり、符号14bは、後記突起部であり、符号Aは、自動変速操作装置であり、符号C1は、エスカッションカバーであり、符号C2は、仮想線(二点鎖線)で表すレバーカバーである。
ちなみに、第1セレクタホルダ2は、ボルトB1,B2,B3によって第2セレクタホルダ3に取り付けられており、ボルトB1は、シフトレバー1の後記する軸部1aでの回動軸をも兼ねている。
また、第2セレクタホルダ3は、その下端の前後に配置されるボルトB4,B5によって前記したフロアトンネル等の車体フレーム(図示省略)に締結されている。
なお、図2中、符号4aは、プッシュプル機構4を構成する後記連結ロッドであり、符号8は、誤操作防止枠部6の窓部であり、符号14bは、後記突起部であり、符号Aは、自動変速操作装置であり、符号C1は、エスカッションカバーであり、符号C2は、仮想線(二点鎖線)で表すレバーカバーである。
図3は、実施形態に係る自動変速操作装置A(図2参照)を構成するシフトレバー1の断面図である。
図3に示すように、シフトレバー1は、上端にシフトノブ11が取り付けられるシャフト12と、シャフト12内に配置されてシャフト12の軸方向に移動可能に設けられるロックピン14と、このシャフト12の下半分を内包するシャフトホルダ13と、シャフトホルダ13に設けられてシフトレバー1の回動中心となる軸部1aと、シャフトホルダ13の下端後部に設けられるプッシュプル機構4(図2参照)の取付部1bと、を備えている。
図3に示すように、シフトレバー1は、上端にシフトノブ11が取り付けられるシャフト12と、シャフト12内に配置されてシャフト12の軸方向に移動可能に設けられるロックピン14と、このシャフト12の下半分を内包するシャフトホルダ13と、シャフトホルダ13に設けられてシフトレバー1の回動中心となる軸部1aと、シャフトホルダ13の下端後部に設けられるプッシュプル機構4(図2参照)の取付部1bと、を備えている。
シフトノブ11は、運転者が把持する中空のグリップ部11aと、プッシュノブ11bとを備えている。グリップ部11aには、開口が形成されており、この開口からはグリップ部11aの内側に収容されたプッシュノブ11bの一部が突出している。
プッシュノブ11bは、開口近傍に軸支されており、軸11c周りに回動可能となっている。このプッシュノブ11bは、上方に向けてばねS1,S1で付勢された、次に説明するロックピン14の胴部14aの上端に接している。運転者が、グリップ部11aの開口から突出したプッシュノブ11bの一部がグリップ部11aの中空内に収まるようにこのプッシュノブ11bを押圧すると、プッシュノブ11bは、軸11c周りに回動し(図3では左回りに回動し)、ばねS1,S1の付勢力に抗してロックピン14を押し下げることができるようになっている。
シャフト12は、中空部を有する管状部材で形成されている。このシャフト12内には、ロックピン14が配置されている。
ロックピン14は、胴部14aとこの胴部14aから後記する第1セレクタホルダ2(図2参照)側に向けて突出する突起部14bとで構成されている。
ロックピン14は、胴部14aとこの胴部14aから後記する第1セレクタホルダ2(図2参照)側に向けて突出する突起部14bとで構成されている。
胴部14aは、前記したように、シャフト12内に配置されたばねS1,S1(弾発コイルばね)によって上方に向けて付勢されている。この胴部14aは、シャフト12の上端からシフトノブ11のグリップ部11a内に延出している。そして、前記のように胴部14aの上端は、プッシュノブ11bに接している。
また、シフトレバー1は、ロックピン14の突起部14bを第1セレクタホルダ2側に向けて突出させるスリット12a(図3中、仮想線(破線)で示す)を有している。このスリット12aは、シャフトホルダ13と、このシャフトホルダ13に内包されるシャフト12とを穿つように形成されている。
そして、突起部14bは、プッシュノブ11bの回動により上下動する胴部14aの動作に伴って、このスリット12a内を上下動するようになっている。つまり、この突起部14bは、シフトレバー1の回動動作によって回動移動し、ロックピン14の胴部14aの上下動動作によって、スライド移動するようになっている。これにより突起部14bは、後記するように、誤操作防止枠部6(図5(a)参照)の内側に形成された窓部8(図5(a)参照)内で移動可能となっている。
また、シフトレバー1の下端には、ディテント機構9が設けられている。
このディテント機構9は、ばねS2によってシフトレバー1の下端から突出するように付勢されたディテントプランジャ9aと、このディテントプランジャ9aを、節度感(クリック感)をもって位置決めするディテントガイド部材9b(図3中、仮想線(二点鎖線)で示す)と、で主に構成されている。
このディテント機構9は、ばねS2によってシフトレバー1の下端から突出するように付勢されたディテントプランジャ9aと、このディテントプランジャ9aを、節度感(クリック感)をもって位置決めするディテントガイド部材9b(図3中、仮想線(二点鎖線)で示す)と、で主に構成されている。
ディテントガイド部材9bは、シャフトホルダ13に設けられた軸部1aを中心として、ディテントプランジャ9aの先端が回動するその回動軌跡に沿うように形成された略円弧状の細長部材である。このディテントガイド部材9bには、前記の回動軌跡上に、5つの窪み10P,10R,10N,10D,10Sが形成されている。そして、シフトレバー1が軸部1a周りに回動した際に、ディテントプランジャ9aの先端は、窪み10P,10R,10N,10D,10Sに対して嵌脱するようになっている。
ちなみに、ディテントプランジャ9aの先端が各窪み10P,10R,10N,10D,10Sに位置決めされると、シフトレバー1は、これに対応するように、エスカッションカバーC1(図1参照)のPレンジ(パーキングレンジ)、Rレンジ(リバースレンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、Dレンジ(ドライブレンジ)、及びSレンジ(ドライブ(S)レンジ)のそれぞれに節度感(クリック感)をもって位置決めされるようになっている。
再び図2に戻って、プッシュプル機構4は、プッシュプルケーブル4bと、このプッシュプルケーブル4bとシフトレバー1とを連結する連結ロッド4aと、を主に備えて構成されている。
連結ロッド4aの前端側は、シフトレバー1の取付部1b(図3参照)に図示しないピンによって軸支されている。そして、連結ロッド4aの後端側には、プッシュプルケーブル4bの一端側が接続されている。また、プッシュプルケーブル4bの他端側は、自動変速機(図示省略)に接続されている。
このような図2に示すプッシュプル機構4は、シフトレバー1が軸部1a周りに回動してディテントプランジャ9a(図3参照)の先端が各窪み10P,10R,10N,10D,10S(図3参照)に位置決めされた際に、シフトレバー1の回動角度に応じてプッシュプルケーブル4bを押し引きする。これにより自動変速機(図示省略)は、この位置決めに応じて設定されたレンジを選択する。
<誤操作防止枠部及びその減衰機構>
次に、自動変速操作装置Aを構成する誤操作防止枠部6及びその減衰機構としてのエアダンパ5について説明する。
誤操作防止枠部6は、図2に示すように、平面視で扇型の形状を有する板体で形成されている。誤操作防止枠部6は、第1セレクタホルダ2の側部(本実施形態では右側部)に取り付けられている。
次に、自動変速操作装置Aを構成する誤操作防止枠部6及びその減衰機構としてのエアダンパ5について説明する。
誤操作防止枠部6は、図2に示すように、平面視で扇型の形状を有する板体で形成されている。誤操作防止枠部6は、第1セレクタホルダ2の側部(本実施形態では右側部)に取り付けられている。
この誤操作防止枠部6の扇型の形状は、シフトレバー1の回動中心となるボルトB1の位置、つまりシフトレバー1が軸部1aを要(かなめ)とする扇型に形成されている。そして、誤操作防止枠部6は、図2に示すように、ボルトB1の下方に後縁が位置し、この後端から前側に向かって弧を描いて上方に反るように第1セレクタホルダ2に配置されている。
このような誤操作防止枠部6の中央部には窓部8が形成されている。この窓部8内には、ロックピン14(図3参照)の突起部14bが配置されている。
そして、突起部14bは、前記のようにシフトレバー1の回動動作と、ロックピン14の胴部14a(図3参照)の上下動動作とによって、窓部8内で移動可能となっている。また、後記するように突起部14bが誤操作防止枠部6に当接する所定の位置でシフトレバー1の回動動作が規制される。つまり、誤操作防止枠部6は、ロックピン14(突起部14b)の移動を規制又は許容する。
図4は、図2の自動変速操作装置Aを構成する第1セレクタホルダ2から誤操作防止枠部6と被覆プレート7とを取り外した様子を示す分解斜視図である。
図4に示すように、誤操作防止枠部6は、第1セレクタホルダ2に形成される凹部21に嵌め込まれることで第1セレクタホルダ2の側部に配置される。
図4に示すように、誤操作防止枠部6は、第1セレクタホルダ2に形成される凹部21に嵌め込まれることで第1セレクタホルダ2の側部に配置される。
この凹部21は、後記するように、誤操作防止枠部6がその厚さ方向に収まる深さh(図5(b)参照)で形成される。
また、凹部21の平面形状は、誤操作防止枠部6の平面形状と略同じ扇型に形成される。但し、凹部21の扇型における周方向の長さは、誤操作防止枠部6の扇型の周方向の長さよりも、後記する空気室20の幅W(図5(a)参照)だけ長く形成される。
また、凹部21の平面形状は、誤操作防止枠部6の平面形状と略同じ扇型に形成される。但し、凹部21の扇型における周方向の長さは、誤操作防止枠部6の扇型の周方向の長さよりも、後記する空気室20の幅W(図5(a)参照)だけ長く形成される。
また、凹部21には、この凹部21内の周囲で誤操作防止枠部6が接する棚面22を残すとともに、少なくとも図2示すシフトレバー1側(図4の左側)から誤操作防止枠部6の窓部8が臨むように抜き穴23が形成されている。ちなみに、図2に示すロックピン14の突起部14bは、この抜き穴23を介して誤操作防止枠部6の窓部8内に臨むこととなる。
このような凹部21内に配置される誤操作防止枠部6は、後記するように凹部21の周方向の前端に空気室20(図5(a)参照)を形成するとともに、空気室20の幅W(図5(a)参照)の範囲内で凹部21の周方向にスライド移動可能となっている。
被覆プレート7は、凹部21の周方向の前側部分(図4での上側部分)を被覆する薄板で形成されている。この被覆プレート7は、凹部21の棚面22との間で誤操作防止枠部6を挟み込むように第1セレクタホルダ2に取り付けられる。本実施形態での被覆プレート7は、被覆プレート7に設けられたボルト挿通孔7aに挿通されるボルト(図示省略)によって第1セレクタホルダ2に取り付けられる。
次に参照する図5(a)は、図2に示す第1セレクタホルダ2から被覆プレート7を取り外した際の、誤操作防止枠部6近傍の部分拡大側面図、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb断面図、図5(c)は、(a)のVc−Vc断面図である。
図5(a)に示すように、誤操作防止枠部6は、前記したように第1セレクタホルダ2の凹部21に嵌め込まれることによって第1セレクタホルダ2の側部に配置される。
なお、図5(a)中、符号23は、誤操作防止枠部6に形成される、隠れ線(破線)で表した抜き穴である。
図5(b)に示すように、本実施形態での凹部21の深さhは、前記したように誤操作防止枠部6の厚さと略同じに設定されている。
したがって、凹部21内に嵌め込まれた誤操作防止枠部6の表面は、第1セレクタホルダ2の表面と面一になる。
なお、図5(a)中、符号23は、誤操作防止枠部6に形成される、隠れ線(破線)で表した抜き穴である。
図5(b)に示すように、本実施形態での凹部21の深さhは、前記したように誤操作防止枠部6の厚さと略同じに設定されている。
したがって、凹部21内に嵌め込まれた誤操作防止枠部6の表面は、第1セレクタホルダ2の表面と面一になる。
そして、図5(a)及び(b)に示すように、凹部21内に嵌め込まれた誤操作防止枠部6の表面及び誤操作防止枠部6の周囲における第1セレクタホルダ2の一部の表面を覆うように被覆プレート7(図5(a)及び(b)中、仮想線(二点鎖線)で示す)が第1セレクタホルダ2に取り付けられる。
図5(b)に示すように、第1セレクタホルダ2の棚面22上では被覆プレート7との間に誤操作防止枠部6が挟み込まれる。
また、図5(a)及び(c)に示すように、誤操作防止枠部6の周方向の前端には、空気室20が形成される。この空気室20は、扇型の凹部21の径方向に延びる幅Wの溝で形成される。
また、図5(a)及び(c)に示すように、誤操作防止枠部6の周方向の前端には、空気室20が形成される。この空気室20は、扇型の凹部21の径方向に延びる幅Wの溝で形成される。
つまり、空気室20は、図5(c)に示すように、誤操作防止枠部6と、この誤操作防止枠部6を袋状に覆う、第1セレクタホルダ2の凹部21の棚面22と、凹部21の縦壁面24と、被覆プレート7とに囲まれて形成されている。ちなみに、空気室20を形成する棚面22と、縦壁面24と、被覆プレート7とは、特許請求の範囲にいう「被覆部」を構成している。
そして、図5(b)及び(c)における第1セレクタホルダ2の凹部21と、誤操作防止枠部6との接触面同士の間、及び誤操作防止枠部6と、被覆プレート7との接触面同士の間は、微視的には空気の通流が可能な極めて狭い隙間が形成されている。
つまり、後記するように、誤操作防止枠部6がロックピン14(図3参照)の突起部14b(図3参照)に押圧された際に、空気室20内の空気は、前記の「狭い隙間」を介して空気室20外に流出するようになっている。つまり、本実施形態では、誤操作防止枠部6、この誤操作防止枠部6を袋状に覆う棚面22、縦壁面24、及び被覆プレート7、並びに空気室20によって、誤操作防止枠部6の移動の減衰力を発生するエアダンパ5(減衰機構)が構成されている。
次に、本実施形態に係る自動変速操作装置Aの動作について主に図5(a)を参照しながら説明する。
運転者がこの自動変速操作装置A(図2参照)を使用する場合、まずシフトレバー1(図2参照)でパーキングレンジが選択されていることを確認してエンジン(図示省略)を始動する。このとき、自動変速操作装置Aでは、図5(a)に示すように、ロックピン14(図3参照)の突起部14bが誤操作防止枠部6のパーキングレンジ位置「P」に嵌り込んでいるため、シフトレバー1は回動させることはできない。次に、運転者がブレーキ(図示省略)を踏みながら、シフトレバー1のプッシュノブ11b(図3参照)を押し込むと、前記したようにロックピン14の突起部14bが押し下げられることによって、突起部14bは、窓部8のストッパ部8a(図5(a)参照)を跨ぐことができるようになる。その結果、リバースレンジ位置「R」からニュートラルレンジ位置「N」、ドライブレンジ位置「D」へと窓部8内で突起部14bを移動させる際には、運転者は、プッシュノブ11bを押圧しなくてもシフトレバー1を回動できる。
運転者がこの自動変速操作装置A(図2参照)を使用する場合、まずシフトレバー1(図2参照)でパーキングレンジが選択されていることを確認してエンジン(図示省略)を始動する。このとき、自動変速操作装置Aでは、図5(a)に示すように、ロックピン14(図3参照)の突起部14bが誤操作防止枠部6のパーキングレンジ位置「P」に嵌り込んでいるため、シフトレバー1は回動させることはできない。次に、運転者がブレーキ(図示省略)を踏みながら、シフトレバー1のプッシュノブ11b(図3参照)を押し込むと、前記したようにロックピン14の突起部14bが押し下げられることによって、突起部14bは、窓部8のストッパ部8a(図5(a)参照)を跨ぐことができるようになる。その結果、リバースレンジ位置「R」からニュートラルレンジ位置「N」、ドライブレンジ位置「D」へと窓部8内で突起部14bを移動させる際には、運転者は、プッシュノブ11bを押圧しなくてもシフトレバー1を回動できる。
また、ドライブレンジ位置「D」からドライブ(S)レンジ位置「S」への突起部14bの移動は、プッシュノブ11b(図3参照)の操作によって突起部14bを押し下げてシフトレバー1を回動させることによって行うことができる。
また、ドライブ(S)レンジ位置「S」からドライブレンジ位置「D」、ドライブレンジ位置「D」からニュートラルレンジ位置「N」へと窓部8内で突起部14bを移動させる際には、運転者は、プッシュノブ11bを押圧しなくてもシフトレバー1を回動できる。
また、ドライブ(S)レンジ位置「S」からドライブレンジ位置「D」、ドライブレンジ位置「D」からニュートラルレンジ位置「N」へと窓部8内で突起部14bを移動させる際には、運転者は、プッシュノブ11bを押圧しなくてもシフトレバー1を回動できる。
そして、このようにシフトレバー1を回動させて所望のシフトポジションを選択することによって、自動変速操作装置Aは、前記のようにシフトレバー1の回動角度に応じてプッシュプルケーブル4b(図2参照)を押し引きする。これにより自動変速機(図示省略)は設定されたレンジを選択する。
次に、本実施形態に係る自動変速操作装置Aの前記特徴点によって奏する作用効果について説明する。図6は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(減衰機構)の作用効果を説明するための部分拡大図である。
図1に示すように、この自動変速操作装置Aでは、エスカッションカバーC1の指示マーク「N」(ニュートラルレンジ)から指示マーク「D」(ドライブレンジ)に向けてシフトレバー1を回動させる際に、前記のようにプッシュノブ11bを押圧しなくてもシフトレバー1を回動させることができる。また、運転者は、運転席に着座した状態でシフトレバー1を操作する際に、腕を伸ばした状態から腕を身体側に引き寄せる方向、つまり「N」(ニュートラルレンジ)から「D」(ドライブレンジ)に向けてシフトレバー1を回動させる方向の方が、その逆方向よりもシフトレバー1に力が入りやすい。
言い換えれば、図6に示すように、ロックピン14(図3参照)の突起部14bが「N」(ニュートラルレンジ)から「D」(ドライブレンジ)に向けて移動する方向に運転者の力が入りやすい。
言い換えれば、図6に示すように、ロックピン14(図3参照)の突起部14bが「N」(ニュートラルレンジ)から「D」(ドライブレンジ)に向けて移動する方向に運転者の力が入りやすい。
そして図6に示すように、突起部14bによって勢いよく押圧された誤操作防止枠部6は、第1セレクタホルダ2に向けて勢いよく移動する。
この際、減衰機構としてのエアダンパ5を構成する空気室20内の空気は、流動抵抗を生じさせながら前記の「狭い隙間」を通流して空気室20外に向かう。つまり、本実施形態では、この空気の流動抵抗によって、誤操作防止枠部6の移動の減衰力Fを発生する。
なお、図6中、符号7は、仮想線(二点鎖線)で表す被覆プレートである。
この際、減衰機構としてのエアダンパ5を構成する空気室20内の空気は、流動抵抗を生じさせながら前記の「狭い隙間」を通流して空気室20外に向かう。つまり、本実施形態では、この空気の流動抵抗によって、誤操作防止枠部6の移動の減衰力Fを発生する。
なお、図6中、符号7は、仮想線(二点鎖線)で表す被覆プレートである。
この自動変速操作装置Aによれば、エアダンパ5(減衰機構)が誤操作防止枠部6の移動を減衰するので、誤操作防止枠部6と第1セレクタホルダ2との衝突によって異音が発生するのを防止することができる。
また、突起部14b自体が、スリット12a(図3参照)を形成しているシャフト12(図3参照)やシャフトホルダ13(図3参照)に衝突することによって異音が発生することも防止することができる。
また、突起部14b自体が、スリット12a(図3参照)を形成しているシャフト12(図3参照)やシャフトホルダ13(図3参照)に衝突することによって異音が発生することも防止することができる。
また、自動変速操作装置Aでは、減衰機構がエアダンパ5で構成されているので、例えば突起部14bの移動を緩衝部材等で規制して突起部14bの衝突音(異音)の発生を防止するものと異なって、突起部14bの円滑な移動が阻害されることが回避される。この自動変速操作装置Aによれば、突起部14bの移動が阻害されることが回避されるので、自動変速機(図示省略)側での確実なシフト選択を担保しつつ、異音の発生をも防止することができる。
また、自動変速操作装置Aでは、誤操作防止枠部6をエアダンパ5の一部品とすることができる。この自動変速操作装置Aによれば、減衰機構としてのエアダンパ5の構成を簡素化することができ、少ない部品点数でエアダンパ5を構成することができる。
なお、凹部21内をその周方向の前側に移動した誤操作防止枠部6は、突起部14bの押圧から解放されると、誤操作防止枠部6の自重によって、凹部21内を下方に向けて移動する。これにより凹部21内には再び空気室20が形成される。
(第1変形例)
次に、図2の自動変速操作装置Aにおける減衰機構としてのエアダンパ5(図5(a)参照)の第1変形例について説明する。
図7は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第1変形例の構成説明図である。
なお、この第1変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
次に、図2の自動変速操作装置Aにおける減衰機構としてのエアダンパ5(図5(a)参照)の第1変形例について説明する。
図7は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第1変形例の構成説明図である。
なお、この第1変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、この第1変形例に係るエアダンパ5は、第1セレクタホルダ2の凹部21内に配置される誤操作防止枠部6の周囲に、凹部21の縦壁面24(図5(c)参照)に向けて突出する突出部8bが形成されている。
この突出部8bは、凹部21の縦壁面24(図5(c)参照)の全周にわたって所定の間隔を開けて複数並ぶように配置されている。
この突出部8bは、凹部21の縦壁面24(図5(c)参照)の全周にわたって所定の間隔を開けて複数並ぶように配置されている。
この第1変形例での誤操作防止枠部6は、天然ゴム、合成ゴム等の弾性材料で形成され、弾性変形するようになっている。なお、この第1変形例に係るエアダンパ5における空気室20は、隣接し合う突出部8b同士の間に形成される空間であって、被覆プレート7(図7中、仮想線(二点鎖線)で示す)で被覆されるものがこれに相当する。
また、空気室20を形成する棚面22(図5(c)参照)と、縦壁面24(図5(c)参照)と、被覆プレート7とは、特許請求の範囲にいう「被覆部」を構成している。
また、空気室20を形成する棚面22(図5(c)参照)と、縦壁面24(図5(c)参照)と、被覆プレート7とは、特許請求の範囲にいう「被覆部」を構成している。
このようなエアダンパ5を備える自動変速操作装置Aでは、弾性材料からなる誤操作防止枠部6がロックピン14(図3参照)の荷重を受けた際に、その突出部8bが当接する凹部21の縦壁面24(図5(c)参照)に対して摺動する。
なお、図7中、符号8は、窓部である。
なお、図7中、符号8は、窓部である。
自動変速操作装置Aでは、このように突出部8bが摺動する際に発生するフリクションによって誤操作防止枠部6の移動の減衰効果を高めることができる。
また、自動変速操作装置Aでは、弾性材料からなる誤操作防止枠部6がロックピン14(図3参照)の突起部14b(図3参照)の荷重を受けた際に、弾性材料からなる突出部8bが圧縮されることによって弾性変形する。自動変速操作装置Aでは、この突出部8bの弾性変形によっても誤操作防止枠部6の移動の減衰効果を高めることができる。
また、自動変速操作装置Aでは、弾性材料からなる誤操作防止枠部6がロックピン14(図3参照)の突起部14b(図3参照)の荷重を受けた際に、弾性材料からなる突出部8bが圧縮されることによって弾性変形する。自動変速操作装置Aでは、この突出部8bの弾性変形によっても誤操作防止枠部6の移動の減衰効果を高めることができる。
この自動変速操作装置Aによれば、突出部8bのフリクション及び弾性変形によって、誤操作防止枠部6の移動の減衰効果を高めることができるので、より効果的に異音の発生を防止することができる。
(第2変形例)
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第2変形例について説明する。なお、この第2変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第2変形例の構成説明図である。
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第2変形例について説明する。なお、この第2変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第2変形例の構成説明図である。
図8に示すように、この第2変形例での誤操作防止枠部6と、凹部21の縦壁面24(図5(c)参照)との間には、弾発ばねS4が配置されている。この弾発ばねS4は、特許請求の範囲にいう「弾性手段」に相当する。
弾発ばねS4は、誤操作防止枠部6がロックピン14(図3参照)の突起部14b(図3参照)からの荷重を受けて移動する方向、つまりこの第2変形例では、誤操作防止枠部6の周方向の前側(図7では上側)に配置される。この弾発ばねS4は、弾発コイルばねを想定している。
なお、図8中、符号2は、第1セレクタホルダであり、符号5は、エアダンパであり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部である。また、図8の弾発ばねS4は、誇張して描かれており、弾発ばねS4の径、長さ等は現実のものと異なっている。また、配置される弾発ばねS4は、1つ以上とすることができる。
なお、図8中、符号2は、第1セレクタホルダであり、符号5は、エアダンパであり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部である。また、図8の弾発ばねS4は、誇張して描かれており、弾発ばねS4の径、長さ等は現実のものと異なっている。また、配置される弾発ばねS4は、1つ以上とすることができる。
この自動変速操作装置Aでは、誤操作防止枠部6が空気室20側に向けて移動する際に、弾発ばねS4が圧縮されることにより誤操作防止枠部6の移動の減衰力を発生する。この自動変速操作装置Aによれば、弾発ばねS4が誤操作防止枠部6の移動を減衰するので、誤操作防止枠部6と第1セレクタホルダ2との衝突によって異音が発生するのを防止することができる。
また、凹部21内をその周方向の前側(図8では上側)に移動した誤操作防止枠部6は、突起部14b(図3参照)の押圧から解放されると、誤操作防止枠部6の自重に加えて弾発ばねS4の付勢力によって、凹部21内を下方に向けて移動する。これにより凹部21内の空気室20は復元する。
(第3変形例)
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第3変形例について説明する。なお、この第3変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図9は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第3変形例の構成説明図である。
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第3変形例について説明する。なお、この第3変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図9は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第3変形例の構成説明図である。
図9に示すように、この第3変形例での第1セレクタホルダ2には、空気室20内と前記空気室20外とを連通させる連通孔20aが形成されている。
この第3変形例での連通孔20aは、空気室20と第1セレクタホルダ2の外縁とを繋ぐように第1セレクタホルダ2の肉部に穿たれて形成されている。
なお、図9中、符号5は、エアダンパであり、符号6は、誤操作防止枠部であり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部であり、符号S4は、弾発ばねである。
この第3変形例での連通孔20aは、空気室20と第1セレクタホルダ2の外縁とを繋ぐように第1セレクタホルダ2の肉部に穿たれて形成されている。
なお、図9中、符号5は、エアダンパであり、符号6は、誤操作防止枠部であり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部であり、符号S4は、弾発ばねである。
この自動変速操作装置Aでは、連通孔20aがオリフィス孔となって、このオリフィス孔を空気室20内から空気室20外に向けて通流する空気の流動抵抗によって誤操作防止枠部6の移動が減衰される。この自動変速操作装置Aによれば、連通孔20aの大きさを調整することによって、エアダンパ5の減衰特性を調整することができる。
(第4変形例)
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第4変形例について説明する。なお、この第4変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図10は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第4変形例の構成説明図である。
次に、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第4変形例について説明する。なお、この第4変形例において、前記実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図10は、図2の自動変速操作装置Aにおけるエアダンパ5(図5(a)参照)の第4変形例の構成説明図である。
図10に示すように、誤操作防止枠部6の周方向の上下両端部に、それぞれ空気室20が形成されている。また、誤操作防止枠部6の周方向の上下両端部に、上下両端部のそれぞれに、弾発ばねS4が配置されている。また、誤操作防止枠部6の周方向の上下両端部に形成された空気室20,20には、空気室20,20内と、空気室20,20外とを連通する連通孔20aが第1セレクタホルダ2にそれぞれ形成されている。
なお、図10中、符号5は、エアダンパであり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部である。
なお、図10中、符号5は、エアダンパであり、符号7は、被覆プレートであり、符号8は、窓部である。
この第4変形例によれば、図6に示したように、「N」(ニュートラルレンジ)から「D」(ドライブレンジ)に向けて移動する突起部14bによって押圧された誤操作防止枠部6の移動を減衰することに加えて、「D」(ドライブレンジ)から「N」(ニュートラルレンジ)に向けて移動する突起部14bによって押圧された誤操作防止枠部6の移動をも減衰することができる。つまり、運転者がシフトレバー1を車両の前方向に向けて勢いよく回動させた場合においても異音の発生を防止することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
前記実施形態では、第1セレクタホルダ2と第2セレクタホルダ3との間にシフトレバー1を配置する自動変速操作装置Aを例にとって本発明について説明したが、例えば1つの筺体で構成されるセレクトホルダにシフトレバー1が組み付けられる自動変速操作装置についても本発明は適用することができる。この自動変速操作装置においては、誤操作防止枠部6は、車両の前後方向に回動するようにシフトレバー1が設けられたセレクトホルダの側部に設けられる。
前記実施形態では、第1セレクタホルダ2と第2セレクタホルダ3との間にシフトレバー1を配置する自動変速操作装置Aを例にとって本発明について説明したが、例えば1つの筺体で構成されるセレクトホルダにシフトレバー1が組み付けられる自動変速操作装置についても本発明は適用することができる。この自動変速操作装置においては、誤操作防止枠部6は、車両の前後方向に回動するようにシフトレバー1が設けられたセレクトホルダの側部に設けられる。
また、前記実施形態では、減衰機構がエアダンパ5である自動変速操作装置Aについて説明したが、減衰機構は、突起部14bによって押圧された誤操作防止枠部6の移動をも減衰するように第1セレクタホルダ2の凹部21と誤操作防止枠部6との間に設けられる弾性部材で構成することもできる。
1 シフトレバー
2 第1セレクタホルダ(セレクタホルダ)
3 第2セレクタホルダ
4 プッシュプル機構
5 エアダンパ
6 誤操作防止枠部
7 被覆プレート(被覆部)
8 窓部
8b 突出部
9 ディテント機構
11 シフトノブ
11b プッシュノブ
14 ロックピン
14a 胴部
14b 突起部
20 空気室
20a 連通孔
21 凹部
22 棚面(被覆部)
24 縦壁面(被覆部)
A 車両用自動変速操作装置
F 減衰力
2 第1セレクタホルダ(セレクタホルダ)
3 第2セレクタホルダ
4 プッシュプル機構
5 エアダンパ
6 誤操作防止枠部
7 被覆プレート(被覆部)
8 窓部
8b 突出部
9 ディテント機構
11 シフトノブ
11b プッシュノブ
14 ロックピン
14a 胴部
14b 突起部
20 空気室
20a 連通孔
21 凹部
22 棚面(被覆部)
24 縦壁面(被覆部)
A 車両用自動変速操作装置
F 減衰力
Claims (6)
- シフトレバーを回動可能に保持するセレクタホルダと、
前記シフトレバーの先端側に形成されたプッシュノブの押圧操作によってスライド移動が可能であって、前記シフトレバーとともに回動移動するロックピンと、
前記セレクタホルダの側部に配置され、前記ロックピンのスライド移動又は回動移動を規制し又は許容する誤操作防止枠部と、
前記誤操作防止枠部と前記セレクタホルダとの間に配置され、前記ロックピンの荷重を受けた際に前記誤操作防止枠部の移動を減衰する減衰機構と、
を備えることを特徴とする車両用自動変速装置。 - 前記減衰機構は、
前記セレクタホルダと前記誤操作防止枠部との間に空気室を有し、
前記誤操作防止枠部が前記ロックピンに押圧されて前記空気室内の空気が前記空気室外に流出する際に前記誤操作防止枠部の移動の減衰力を発生するエアダンパで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速操作装置。 - 前記空気室は、前記誤操作防止枠部と、当該誤操作防止枠部を袋状に覆う被覆部との間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の車両用自動変速操作装置。
- 前記誤操作防止枠部は、
弾性変形可能な弾性材料で形成され、
当該誤操作防止枠部から前記被覆部に向けて突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記被覆部の内周に沿って複数配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用自動変速操作装置。 - 前記誤操作防止枠部と前記被覆部との間に弾性変形可能な弾性手段を有し、
前記弾性手段は、前記誤操作防止枠部が前記ロックピンからの荷重を受けて移動する方向に配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用自動変速操作装置。 - 前記セレクタホルダは、前記空気室内と前記空気室外とを連通させる連通孔を有することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の車両用自動変速操作装置。
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