JP2016107747A - 車両用フロントドア - Google Patents

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圭太 良永
Keita Yoshinaga
圭太 良永
英孝 稲垣
Hidetaka Inagaki
英孝 稲垣
真人 林
Masato Hayashi
真人 林
西村 健
Takeshi Nishimura
健 西村
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Abstract

【課題】ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図ること。【解決手段】アウタパネル22に第1ドアミラー取り付け部30が設けられ、ベルトラインリンフォース32に第2ドアミラー取り付け部3201が設けられている。補強部材36は、車両の前後方向の幅を有して上下方向に延在し、その上端が第2ドアミラー取り付け部3201の下部に連結されている。また、その上下中間部がアウタパネル22に連結され、その下端がスティフナー34の上部に連結されている。補強部材36の縦板部3602の幅方向の中央部は、車幅方向から見て第2ドアミラー取り付け部3201の中心を通り上下方向に延在する想像線上に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は車両用フロントドアに関する。
アウタパネルの外面に外側方に突出するようにドアミラーが取り付けられた車両用フロントドアがある。
この場合、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対してドアミラーが容易に変位しないようにドアミラーのアウタパネルへの取り付け強度を向上することが求められている。
特許文献1には、車両用フロントドアのアウタパネルに設けられた第1ドアミラー取り付け部と、ベルトラインリンフォースに設けられ前記第1ドアミラー取り付け部と協働してドアミラーをアウタパネルに取着する第2ドアミラー取り付け部と、第2ドアミラー取り付け部を補強するドアミラーレインフォースメントが設けられている。また、ベルトラインリンフォースの下方に、上下方向に間隔をおいて車両前後方向に延在する2つの補強部材であるインパクトバーおよびロードパイプが設けられている。
そして、インパクトバーとロードパイプを接続するジャンクションを設け、ドアミラーレインフォースメントの下部を、ジャンクションを介してインパクトバーで支持し、また、間接的にロードパイプで支持するようにしている。
特開2014−97714号公報
しかしながら、上記従来技術では、単にドアミラーレインフォースメントの下部がジャンクションで支持され、また、間接的にロードパイプで支持される構成であるため、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対するドアミラーの取り付け強度については特に考慮されておらず、下向きに加わる荷重に対してのドアミラーの取り付け強度を高める上で改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上で有利なドアミラーの取り付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、アウタパネルに設けられた第1ドアミラー取り付け部と、前記アウタパネルに設けられベルトラインに沿って延在し前記第1ドアミラー取り付け部と協働してドアミラーを前記アウタパネルに取着する第2ドアミラー取り付け部を有するベルトラインリンフォースと、前記ベルトラインリンフォースの下方の前記アウタパネルの箇所に設けられ前記ベルトラインリンフォースに対向しつつ延在するスティフナーとを備えた車両用フロントドアであって、車両の前後方向の幅を有して上下方向に延在し上端が前記第2ドアミラー取り付け部の下部に連結され、上下中間部が前記アウタパネルに連結され、下端が前記スティフナーに連結された補強部材が配置され、前記補強部材は、前記第2ドアミラー取り付け部の下方で前記ベルトラインリンフォースと前記スティフナーとにわたって上下に延在する平坦な縦板部を有していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記縦板部は、車両の前後方向の幅を有し、前記縦板部の幅方向の中間部は、車幅方向から見て前記第2ドアミラー取り付け部の中心を通り上下方向に延在する想像線上に位置していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記補強部材の上端が溶接により前記第2ドアミラー取り付け部の下部に連結され、下端が溶接により前記スティフナーの上部に連結され、上下中間部は、弾性接着剤を介して前記アウタパネルに取着されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ドアミラーに対して下向きの荷重が加わった場合、加わった荷重を、第2ドアミラー取り付け部で受け、また、縦板部で受け、さらに、ベルトラインリンフォースとスティフナーとの間に位置するアウタパネルで受けると共にスティフナーで受ける。
そのため、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上で有利となり、ドアミラーの下方への変位を抑制する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、ドアミラーに対して下向きの荷重が加わった場合、加わった荷重を、縦板部によってより強固に受け止める上で有利となり、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上でより有利となる。
請求項3記載の発明によれば、補強部材の上下中間部をアウタパネルに対して隙間なく接着することが可能となる。そのため、ドアミラーに対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上でより一層有利となる。
実施の形態に係る車両用フロントドアの構成を示す分解図であり、車幅方向外側から見た状態を示す。 実施の形態に係る車両用フロントドアを、インナパネルを取り除いて車幅方向内側から見た正面図である。 図2のAA線断面図である。 図2のBB線断面図である。 実施の形態に係る車両用フロントドアを、インナパネルを取り除いて車幅方向内側から見た斜視図である。 図5のX矢視図である。 (A)は補強部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図、(C)は(A)のC矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、車両用フロントドア10は、車両の運転席側方の不図示の乗降口を開閉するものである。
図中の符号FRは車両前後方向の前方を示し、符号RRは車両前後方の後方を示し、符号UPは鉛直方向上方を示し、符号DOWNは、鉛直方向下方を示す。また、符号Rは車両右方を示し、符号Lは車両左方を示す。なお、車両の左右は車両の後方から前方を向いた状態で規定する。
車両用フロントドア10は、ドア本体12と、ドア本体12の上部に設けられた窓開口14と、昇降することで窓開口14を開閉するウインドガラス16と、ドアミラー18とを含んで構成されている。
ドア本体12は、車幅方向内側の面を形成する金属製のインナパネル20と、車幅方向外側の面を形成する金属製のアウタパネル22とが重ね合わされることで一体的に構成されている。
図2に示すように、ドアミラー18は、ミラー24と、ミラー24を保持するドアミラー本体26と、ドアミラー本体26に連結され後述する第1ドアミラー取り付け部30、第2ドアミラー取り付け部3201に取り付けられる取り付け基部28とを備えている。
取り付け基部28には、図3に示すように、ドアミラー18をドア本体12に取り付けるため3つのボス部2802が突設され、ボス部2802には雌ねじが形成されている。
図1、図2に示すように、アウタパネル22には、第1ドアミラー取り付け部30が設けられ、また、アウタパネル22の車幅方向の内側の面には、ベルトラインリンフォース32と、スティフナー34と、補強部材36とが設けられている。
図1に示すように、第1ドアミラー取り付け部30と後述する第2ドアミラー取り付け部3201は、ドアミラー18の取り付け基部28が取り付けられる箇所である。
第1ドアミラー取り付け部30には、ドアミラー18の取り付け基部28の3つのボス部2802をそれぞれ挿通させる3つのボス部挿通孔3002と、ドアミラー本体26の内部の電装部品に接続されるハーネスを挿通させるハーネス挿通孔3004とが設けられている。
図1から図4に示すように、ベルトラインリンフォース32は板金製の補強部材であり、アウタパネル22に設けられベルトラインに沿って延在し、溶接により上部を、弾性接着剤を介して下部をアウタパネル22に取着されている。
ベルトラインリンフォース32の延在方向の前部で第1ドアミラー取り付け部30に対向する箇所に第2ドアミラー取り付け部3201が設けられている。
第2ドアミラー取り付け部3201には、3つのボス部2802の各雌ねじに螺合するボルト2804が挿通されるボルト挿通孔3202と、ハーネス挿通孔3004に対応するハーネス挿通孔3204が設けられている。
図1から図4に示すように、スティフナー34は板金製の補強部材であり、ベルトラインリンフォース32の下方のアウタパネル22の箇所に設けられ、ベルトラインリンフォース32に対向しつつ延在し、溶接によりインナパネル20に取着され、弾性接着剤を介してアウタパネル22に取着されている。
スティフナー34は、アウタパネル22との間で閉断面構造を形成している。
図2から図6に示すように、補強部材36は、第2ドアミラー取り付け部3201の下部とスティフナー34の上部とを連結している。詳細には、補強部材36は、車両の前後方向の幅を有して上下方向に延在し、その上端が第2ドアミラー取り付け部3201の下部に連結されている。また、その上下中間部がアウタパネル22に連結され、その下端がスティフナー34の上部に連結されている。
図7に示すように、補強部材36は、板金製の補強部材であり三次元形状で形成されている。
補強部材36は、一定の幅をもって上下方向に延在している。
詳細に説明すると、補強部材36は、補強部材36の幅方向の中央の箇所で均一幅をもって第2ドアミラー取り付け部3201の下方でベルトラインリンフォース32とスティフナー34とにわたって上下方向に延在する平坦な縦板部3602と、縦板部3602の延在方向と直交する幅方向の両側に接続される一対の脚部3604と、一対の脚部3604の外側に接続されるフランジ部3606とを備えている。
図4、図5に示すように、補強部材36が第2ドアミラー取り付け部3201の下部とスティフナー34の上部とアウタパネル22とに連結されるように、一対の脚部3604およびフランジ部3606は、ベルトラインリンフォース32の形状と、スティフナー34の形状と、それらベルトラインリンフォース32およびスティフナー34の間のアウタパネル22の面の形状とに沿うように屈曲形成されている。
これにより、フランジ部3606は、上部に位置し第2ドアミラー取り付け部3201の下部に連結される上部フランジ部3606Aと、下部に位置しスティフナー34の上部に連結される下部フランジ部3606Bと、上部と下部との中間部に位置しアウタパネル22に連結される上下中間フランジ部3606Cとを備える。
上部のフランジ部3606Aと下部のフランジ部3606Bはそれぞれ溶接によりベルトラインリンフォース32、スティフナー34に取着され、上下中間部のフランジ部3606Cは弾性接着剤を介してアウタパネル22に取着されている。
このように補強部材36が第2ドアミラー取り付け部3201の下部とスティフナー34の上部とアウタパネル22に取着された状態で、縦板部3602の幅方向の中央部は、車幅方向から見て第2ドアミラー取り付け部3201の中心を通り上下方向に延在する想像線上に位置している。
ドアミラー18のアウタパネル22への取り付けは、次のように行なわれる。
まず、ドアミラー18の取り付け基部28の3つのボス部2802をアウタパネル22の車幅方向外側から第1ドアミラー取り付け部30の3つのボス部挿通孔3002に挿通し、ベルトラインリンフォース32の第2ドアミラー取り付け部3201に当て付ける。
次に、アウタパネル22の車幅方向内側から、ワッシャを介して3本のボルト2804を第2ドアミラー取り付け部3201のボルト挿通孔3202に挿通し、3本のボルト2804を3つのボス部2802の雌ねじに螺合し、締結することでなされる。
次に作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、上端が第2ドアミラー取り付け部3201の下部に連結され、上下中間部がアウタパネル22に連結され、下端がスティフナー34に連結された補強部材36が設けられ、補強部材36は、第2ドアミラー取り付け部3201の下方でベルトラインリンフォース32とスティフナー34とにわたって上下に延在する平坦な縦板部3602を有している。
したがって、ドアミラー18に対して下向きの荷重が加わった場合、加わった荷重を、ベルトラインリンフォース32の第2ドアミラー取り付け部3201で受け、また、縦板部3602で受け、さらに、ベルトラインリンフォース32とスティフナー34との間に位置するアウタパネル22で受けると共にスティフナー34で受ける。
そのため、ドアミラー18に対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上で有利となり、ドアミラー24の下方への変位を抑制する上で有利となる。
また、本実施の形態では、縦板部3602の幅方向の中間部は、車幅方向から見て第2ドアミラー取り付け部3201の中心を通り上下方向に延在する想像線上に位置している。
そのため、ドアミラー18に対して下向きの荷重が加わった場合、加わった荷重を、縦板部3602によってより強固に受け止める上で有利となり、ドアミラー18に対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上でより有利となる。
また、各種部材の製品誤差から、上部のフランジ部3606Aと下部のフランジ部3606Bはそれぞれ溶接によりベルトラインリンフォース32、スティフナー34に取着された状態で、上下中間部のフランジ部3606Cはアウタパネル22の面に平行して延在しているとは限らない。
本実施の形態では、接着剤として弾性接着剤を用いているため、上下中間部のフランジ部3606Cをアウタパネル22の面に対して隙間なく接着することが可能となり、ドアミラー18に対して下向きに加わる荷重に対する取り付け強度の向上を図る上でより一層有利となる。
10 車両用フロントドア
18 ドアミラー
20 インナパネル
22 アウタパネル
28 取り付け基部
30 第1ドアミラー取り付け部
32 ベルトラインリンフォース
3201 第2ドアミラー取り付け部
34 スティフナー
36 補強部材
3602 縦板部

Claims (3)

  1. アウタパネルに設けられた第1ドアミラー取り付け部と、
    前記アウタパネルに設けられベルトラインに沿って延在し前記第1ドアミラー取り付け部と協働してドアミラーを前記アウタパネルに取着する第2ドアミラー取り付け部を有するベルトラインリンフォースと、
    前記ベルトラインリンフォースの下方の前記アウタパネルの箇所に設けられ前記ベルトラインリンフォースに対向しつつ延在するスティフナーと、
    を備えた車両用フロントドアであって、
    車両の前後方向の幅を有して上下方向に延在し上端が前記第2ドアミラー取り付け部の下部に連結され、上下中間部が前記アウタパネルに連結され、下端が前記スティフナーに連結された補強部材が配置され、
    前記補強部材は、前記第2ドアミラー取り付け部の下方で前記ベルトラインリンフォースと前記スティフナーとにわたって上下に延在する平坦な縦板部を有している、
    ことを特徴とする車両用フロントドア。
  2. 前記縦板部は、車両の前後方向の幅を有し、
    前記縦板部の幅方向の中間部は、車幅方向から見て前記第2ドアミラー取り付け部の中心を通り上下方向に延在する想像線上に位置している、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用フロントドア。
  3. 前記補強部材の上端が溶接により前記第2ドアミラー取り付け部の下部に連結され、下端が溶接により前記スティフナーの上部に連結され、上下中間部は、弾性接着剤を介して前記アウタパネルに取着されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用フロントドア。
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