JP2016107630A - 造形装置、製造方法、及びそれを用いて造形された造形物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加圧された層が加圧部材から離れる際に、層に乱れが生じることを低減する。【解決手段】 造形材料を用いて立体物を造形する造形装置1000であって、前記造形材料を用いて層を形成する層形成部1と、層形成部で形成した前記層を搬送する搬送体30と、搬送体に支持されている前記層を加熱する加熱部40と、加熱部で加熱されている前記層又は加熱部で加熱された前記層を加圧する加圧部41と、加圧部で加圧された前記層を積層位置で積層する積層部3と、を有し、前記層と接する加圧部の温度が搬送体の温度よりも低くなるように構成されている。【選択図】 図1
Description
本発明は、造形装置、製造方法、及びそれを用いて造形された造形物に関する。
近年、アディティブマニファクチャリング(AM)、3次元(3D)プリンタ、ラピッドプロトタイピング(RP)等で呼称される、造形技術が注目を集めている(本明細書ではこれらの技術を総称してAM技術と呼ぶ。)。AM技術には、立体物の3次元形状データをスライスして複数のスライスデータを生成し、その各スライスデータを基に造形材料により各層を形成し、造形材料の層を順次積層し固着することで、立体造形物(造形物)を造形する技術がある。AM技術は、金型が不要であるという簡便性と、複雑形状を造形することができるという利便性と、を有している。
AM技術によって造形物を形成する造形装置として、先行技術1には、加熱及び加圧により、誘電体上の帯電性粉体をシート状にし、それを積層して造形物を取得する装置が開示されている。加熱、又は加熱と加圧により薄膜を形成すると、造形材料が溶融して互いに結合するため、密度の増加により強度を向上している。
このように、材料層を加熱及び加圧することによってシート状の層を形成し、シート状の層を積層して造形物を造形する場合、シート状の層が加圧部材から離れる際に、層に乱れが生じることがある。特許文献1には、ヒートロールを用いて層を加熱及び加圧して、シート状の層を形成する構成が記載されている。しかしながら、ヒートロールからシート状の層が離れる際に、層に乱れが生じる現象が発生するおそれがあることについては、記載されていない。
本発明は上記課題に鑑み、層の乱れを低減することを目的とする。
本発明の一側面としての造形装置は、造形材料を用いて立体物を造形する造形装置であって、前記造形材料を用いて層を形成する層形成部と、前記層形成部で形成した前記層を搬送する搬送体と、前記搬送体に支持されている前記層を加熱する加熱部と、前記加熱部で加熱されている前記層又は前記加熱部で加熱された前記層を加圧する加圧部と、前記加圧部で加圧された前記層を積層位置で積層する積層部と、を有し、前記層と接する前記加圧部の温度が前記搬送体の温度よりも低くなるように構成されていることを特徴とする。
本発明の一側面としての造形装置によれば、層の乱れを低減できる。
以下、この発明を実施するための形態を、図面を参照して例示的に説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている各部材の寸法、材質、形状、その相対配置など、各種制御の手順、制御パラメータ、目標値などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
[造形装置の全体構成]
図1を参照して、第1実施形態に係る造形装置1000(以下、「装置1000」と呼ぶ)の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る装置1000の全体構成を模式的に示す図である。
[造形装置の全体構成]
図1を参照して、第1実施形態に係る造形装置1000(以下、「装置1000」と呼ぶ)の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る装置1000の全体構成を模式的に示す図である。
装置1000は、粒子材料を2次元に配置した層を加熱及び加圧してシート化された層を形成し、シート化された層を積層することにより立体造形物(造形物)を生成する方式のAM(Additive Manufacturing)システムである。このような装置1000は、3Dプリンタ、RP(Rapid Prototyping)システムなどとも呼ばれる。なお、説明の簡単のために、以下の説明では、粒子材料を2次元に配置した層を「粒子レイヤー」、加熱及び加圧によりシート化された層を「薄膜」と呼ぶ。
図1に示すように、装置1000は、層形成部1、主制御部2、積層部3、薄膜化部4、および搬送体(中間担持体)14、30を有する。主制御部2は、生成したい立体物(造形対象物)の3次元形状データから複数層のスライスデータ(断面データ)を生成する処理、及び装置1000の各部の制御などを担う。層形成部1は、電子写真プロセスを利用して粒子材料からなる粒子レイヤーを形成する。薄膜化部4は、粒子レイヤーを加熱及び加圧してシート状の薄膜を形成する。そして、積層部3は、薄膜化部4で形成された複数の薄膜を順に積層し固着することによって、造形物を造形する。
本実施形態では、加熱及び加圧によって薄膜を形成する場合、加熱部材40によって加熱された粒子レイヤーを搬送する中間担持体30及び加熱部材40等の熱により、加圧部材41の温度が上昇することがある。そのため、加圧部材41に薄膜が付着して、加圧部材41と薄膜とが離れる際に薄膜に乱れが生じる恐れがある。本実施形態では、薄膜と接触する加圧部材41の温度が、薄膜を保持している中間担持体30の温度よりも低くなるように構成する。このような構成にすることにより、温度が高くなって熱可塑性の造形材料が柔らかくなるため、薄膜が加圧部材41に付着しやすくなる事を低減することができる。
層形成部1、主制御部2、積層部3、薄膜化部4は、互いに異なる筐体を有していてもよいし、1つの筐体の中に収められていてもよい。層形成部1、主制御部2、積層部3、薄膜化部4の各構成を別筐体にする構成は、装置構成の自由度及び利便性を向上できるという利点がある。具体的には、造形装置の用途、要求性能、使用したい材料、設置スペース、故障などに応じて、各構成の組み合わせや交換などを容易に行うことができるため、装置構成の自由度及び利便性を向上できる。一方、全ての構成を1つの筐体内に収める構成は、装置全体の小型化、コストダウンなどの利点がある。なお、図1に示した装置1000の構成はあくまでも一例であり、他の構成を採用しても構わない。
中間担持体は、層形成部1の第1及び第2の粒子像形成部10、11から粒子像が転写され、それにより形成された粒子レイヤーを薄膜化部4に搬送し、さらに薄膜化部4で形成された薄膜を積層位置に搬送する。本実施形態の中間担持体は、層形成部1の第1の中間担持体14と薄膜化部4の第2の中間担持体30とを有する。
[主制御部]
主制御部2の構成を説明する。図1に示すように、主制御部2は、その機能として、入力部20、取得部21、層形成制御部22、薄膜化制御部23、及び積層制御部24を有する。
主制御部2の構成を説明する。図1に示すように、主制御部2は、その機能として、入力部20、取得部21、層形成制御部22、薄膜化制御部23、及び積層制御部24を有する。
入力部20は、外部装置(例えばパソコンなど)から造形対象物の3次元形状データを受け付ける機能である。3次元形状データとして、3次元CAD、3次元モデラー、3次元スキャナなどで作成・出力されたデータを用いることができる。そのファイル形式は問わないが、例えば、STL(StereoLithography)ファイル形式を好ましく用いることができる。
取得部21は、3次元形状データで表現された造形対象物を所定のピッチでスライスして各層の断面形状を計算し、その断面形状を基に層形成部1で像形成に用いる画像データ(スライスデータと呼ぶ)を生成する機能である。さらに、取得部21は、3次元形状データ又は上下層のスライスデータを解析して、オーバーハング部(宙に浮く部分)の有無を判断し、必要に応じてスライスデータにサポート材料用の像を追加する。
詳しくは後述するが、本実施形態の層形成部1は、複数種類の材料を用いた像形成が可能である。そのため、スライスデータとしてはそれぞれの材料の像に対応するデータが生成される。このとき、異なる材料の像同士が重なりを持たないように、各々のスライスデータにおける像の位置及び形状を調整することが好ましい。なぜならば、像同士が重なると粒子レイヤーの厚みにばらつきが生じ、立体造形物の寸法精度の低下を招くからである。スライスデータのファイル形式としては、例えば、多値の画像データ(各値が材料の種類を表す)やマルチプレーンの画像データ(各プレーンが材料の種類に対応する)を用いることができる。
層形成制御部22は、取得部21で生成されたスライスデータを基に、層形成部1における層形成プロセスを制御する。薄膜化制御部23は、薄膜化部4の加圧部材41による加圧のタイミング、加圧時の圧力、加圧時間、加熱部材40の温度、冷却機構(冷却部材)42の動作などを制御して、薄膜化プロセスを制御する。積層制御部24は、積層部3における積層プロセスを制御する。層形成制御部22、薄膜化制御部23、積層制御部24のそれぞれによる具体的な制御内容については後述する。
また、図示しないが、主制御部2は、操作部、表示部、記憶部を備える。操作部は、ユーザからの指示を受け付ける。操作部は、ユーザによって、例えば、電源のオン/オフ、装置1000の各種設定、動作指示などの入力ができる。表示部は、ユーザへの情報提示を行う機能を有し、例えば、各種設定画面、エラーメッセージ、動作状況などの表示を行う。記憶部は、3次元形状データ、スライスデータ、各種設定値などを記憶する。
主制御部2は、CPU(中央演算処理装置)、メモリ、補助記憶装置(ハードディスク、フラッシュメモリなど)、入力デバイス、表示デバイス、各種I/Fを具備したコンピュータにより構成することができる。上述の入力部20、取得部21、層形成制御部22、薄膜化制御部23及び積層制御部24は、補助記憶装置などに格納されたプログラムをCPUが読み込んで実行し、必要なデバイスを制御することで上述の機能を実現する。ただし、上述した機能のうちの一部又は全部をASICやFPGAなどの回路で構成したり、あるいは、クラウドコンピューティング又はグリッドコンピューティングなどの技術を利用して他のコンピュータに実行させてもよい。
[層形成部]
次に、層形成部ト1の構成を説明する。層形成部1は、電子写真プロセスを用いて、粒子レイヤーを形成する。電子写真プロセスとは、感光体(像担持体)を一様に帯電し、帯電した感光体に像情報に応じた露光を行い、像情報に応じた静電潜像を感光体に形成する。電子写真プロセスは、そのうえで、静電潜像に現像剤粒子を付着させて、感光体に現像剤像を形成するという一連のプロセスによって、所望の像を形成する手法である。電子写真プロセスの原理は複写機等の2Dプリンタで用いられているものと共通するが、造形装置では現像剤としてトナーよりも粒径が1桁以上大きい造形材料を用いるため、2Dプリンタにおけるプロセス制御や部材構造をそのまま利用できない場合もある。なお、本実施形態においては、造形材料の粒径については、適宜のサイズを選択することができる。
次に、層形成部ト1の構成を説明する。層形成部1は、電子写真プロセスを用いて、粒子レイヤーを形成する。電子写真プロセスとは、感光体(像担持体)を一様に帯電し、帯電した感光体に像情報に応じた露光を行い、像情報に応じた静電潜像を感光体に形成する。電子写真プロセスは、そのうえで、静電潜像に現像剤粒子を付着させて、感光体に現像剤像を形成するという一連のプロセスによって、所望の像を形成する手法である。電子写真プロセスの原理は複写機等の2Dプリンタで用いられているものと共通するが、造形装置では現像剤としてトナーよりも粒径が1桁以上大きい造形材料を用いるため、2Dプリンタにおけるプロセス制御や部材構造をそのまま利用できない場合もある。なお、本実施形態においては、造形材料の粒径については、適宜のサイズを選択することができる。
図1に示すように、層形成部1は、第1の粒子像形成部10、第2の粒子像形成部11、ベルトクリーニング装置12、画像検知センサ13、及び第1の中間担持体14を備えている。第1の粒子像形成部10は、第1の粒子材料(造形材料)106を用いて粒子像を形成するための粒子像形成手段である。第1の粒子像形成部10は、感光体(像担持体)100、感光体100を帯電する帯電装置101、帯電した感光体100に露光を行う露光装置102、感光体100に形成された静電潜像を第1の粒子材料で現像し、粒子像を形成する現像装置103を有する。
また、第1の粒子像形成部10は、現像装置103によって形成された粒子像を中間担持体14に転写する転写装置104、及び、前記粒子像を転写後に感光体100をクリーニングするクリーニング装置105を有する。第2の粒子像形成部11は、第2の粒子材料116を用いて粒子像を形成するための粒子像形成手段である。第2の粒子像形成部11は、第1の粒子像形成部10と同様の機能を有する像担持体110、帯電装置111、露光装置112、現像装置113、転写装置114、及びクリーニング装置115を有する。
本実施形態では、第1の粒子材料106として、熱可塑性の樹脂などを含む構造材料を用い、第2の粒子材料116として、熱可塑性及び水溶性を有するサポート材料を用いる。ここで、構造材料とは、造形対象物を構成する材料のことである。サポート材料は、AM技術による造形物作製においては、構造材料の薄膜を積層していく際に、上に重ねる薄膜の一部が宙に浮いた状態とならないように、構造材料を支えるためのサポート部分を形成する材料である。サポート部分は、粒子レイヤーを形成する際に、構造材料部分に付加する形で同時に形成していく。このサポート部分は積層工程終了後に除去される。構造材料とサポート材料とをまとめて造形材料とよぶ。なお、オーバーハング部がなくサポート部分が必要無い断面の場合には、第2の粒子像形成部11での像形成は行わない。その場合、構造材料の粒子像のみで粒子レイヤーが形成されることとなる。
構造材料としては、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、ABS、PS(ポリスチレン)などを用いることができる。サポート材料としては、例えば糖質、ポリ乳酸(PLA)、PVA(ポリビニルアルコール)、PEG(ポリエチレングリコール)などを用いることができる。各材料の粒子の直径は5μm〜50μmが好ましく、本実施形態では約20μmのものを用いる。
第1の粒子像形成部10及び第2の粒子像形成部11は、第1の中間担持体14の表面に沿って配置されている。なお、図1では、造形材料の第1の粒子像形成部10を搬送方向の上流側に配置したが、粒子像形成部の配置順は任意である。また、粒子像形成部の数は2つより多くてもよく、用いる造形材料の種類に応じて適宜増やすことができる。例えば、4つの粒子像形成部を配置する場合は、4種類の構造材料で像形成を行うか、3種類の構造材料とサポート材料とで像形成を行う構成を採ることができる。材質、色、固さ、物性などの異なる複数種類の材料を組み合わせることで、生成する造形物のバリエーションが豊富になる。このような拡張性に優れる点が、電子写真プロセスを利用した造形装置の利点の一つである。
以下、層形成部1の各部の構成について詳しく説明する。
(像担持体)
図2(a)は、第1の粒子像形成部10の構成を示す図であり、図2(b)は、現像装置103の詳細構成を示す図である。なお、ここでは第1の粒子像形成部10の構成について説明するが、第2の粒子像形成部11も、構造材料が異なるのみで第1の粒子像形成部10と同様の構成である。
図2(a)は、第1の粒子像形成部10の構成を示す図であり、図2(b)は、現像装置103の詳細構成を示す図である。なお、ここでは第1の粒子像形成部10の構成について説明するが、第2の粒子像形成部11も、構造材料が異なるのみで第1の粒子像形成部10と同様の構成である。
像担持体100は、静電潜像を担持するための部材である。ここでは、アルミニウムなどの金属製シリンダーの外周面に光導電性を有する感光体層が形成された感光体ドラムが用いられる。感光体としては、有機感光体(OPC)、アモルファスシリコン感光体、セレン感光体などを用いることができ、装置1000の用途や要求性能に応じて感光体の種類を適宜選択すればよい。像担持体100は、枠体(不図示)に回転自在に支持されており、像形成時にはモーター(不図示)によって図中の時計周りに一定速度で回転する。
(帯電装置)
帯電装置101は、像担持体100の表面を一様に帯電させるための帯電手段である。本実施形態ではコロナ放電による非接触帯電方式を用いるが、帯電ローラを像担持体100の表面に接触させるローラ帯電方式など他の帯電方式を用いても構わない。
帯電装置101は、像担持体100の表面を一様に帯電させるための帯電手段である。本実施形態ではコロナ放電による非接触帯電方式を用いるが、帯電ローラを像担持体100の表面に接触させるローラ帯電方式など他の帯電方式を用いても構わない。
(露光装置)
露光装置102は、画像情報(スライスデータ)に従って像担持体100を露光し、像担持体100の表面上に静電潜像を形成する露光手段である。露光装置102は、例えば、半導体レーザーや発光ダイオードなどの光源と、高速回転するポリゴンミラー等を有する走査手段と、結像レンズなどの光学部材とを有して構成される。
露光装置102は、画像情報(スライスデータ)に従って像担持体100を露光し、像担持体100の表面上に静電潜像を形成する露光手段である。露光装置102は、例えば、半導体レーザーや発光ダイオードなどの光源と、高速回転するポリゴンミラー等を有する走査手段と、結像レンズなどの光学部材とを有して構成される。
(現像装置)
現像装置103は、現像剤としての造形材料の粒子を像担持体100に供給することで、静電潜像を可視化する(像形成する)現像手段である。なお、本明細書では、現像剤によって可視化された像を粒子像と称す。図2(b)に現像装置103の詳細構成を示す。現像装置103は、現像剤を収容する容器1030と、容器1030の内部に設けられる供給ローラ1031と、現像剤を担持し像担持体100へ供給する現像ローラ1032と、現像剤の厚みを規制する規制部材1033とを有する。
現像装置103は、現像剤としての造形材料の粒子を像担持体100に供給することで、静電潜像を可視化する(像形成する)現像手段である。なお、本明細書では、現像剤によって可視化された像を粒子像と称す。図2(b)に現像装置103の詳細構成を示す。現像装置103は、現像剤を収容する容器1030と、容器1030の内部に設けられる供給ローラ1031と、現像剤を担持し像担持体100へ供給する現像ローラ1032と、現像剤の厚みを規制する規制部材1033とを有する。
供給ローラ1031及び現像ローラ1032は容器1030に回転自在に支持されており、像形成時にモーター(不図示)によって図中の反時計周りに一定速度で回転する。供給ローラ1031によって撹拌し帯電された現像剤粒子が現像ローラ1032に供給され、規制部材1033によって1粒子分の厚みとなるように層厚が規制された後、現像ローラ1032と像担持体100との対向部において静電潜像の現像が行われる。現像方式としては、露光により電荷を除去した部分に現像剤を付着させる反転現像方式と、露光されなかった部分に現像剤を付着させる正規現像方式とがあるが、いずれの方式を用いてもよい。
現像装置103は、いわゆる現像カートリッジの構造をとり、層形成部1に対し取り外し自在に設けられているとよい。ユーザによるカートリッジの交換により、現像剤(構造材料又はサポート材料)の補充・変更が容易にできるからである。あるいは、像担持体100、現像装置103、クリーニング装置105などを一体のカートリッジとし(いわゆるプロセスカートリッジ方式)、ユーザによる像担持体自体の交換を可能にしてもよい。
(転写装置)
転写装置104は、像担持体100の周面に形成された粒子像を第1の中間担持体14の表面上へと転写させる転写手段である。転写装置104は、第1の中間担持体14を挟んで像担持体100の反対側に配置されており、像担持体100上の粒子像と逆極性の電圧を印加することで、静電的に粒子像を第1の中間担持体14側へと転写させる。像担持体100から第1の中間担持体14への転写を1次転写とも称す。なお、本実施形態ではコロナ放電を利用した転写方式を用いるが、ローラ転写方式や、静電転写方式以外の転写方式を用いても構わない。
転写装置104は、像担持体100の周面に形成された粒子像を第1の中間担持体14の表面上へと転写させる転写手段である。転写装置104は、第1の中間担持体14を挟んで像担持体100の反対側に配置されており、像担持体100上の粒子像と逆極性の電圧を印加することで、静電的に粒子像を第1の中間担持体14側へと転写させる。像担持体100から第1の中間担持体14への転写を1次転写とも称す。なお、本実施形態ではコロナ放電を利用した転写方式を用いるが、ローラ転写方式や、静電転写方式以外の転写方式を用いても構わない。
(クリーニング装置)
クリーニング装置105は、転写されずに像担持体100上に残った現像剤粒子を回収し、像担持体100の表面を清浄する手段である。本実施形態では、像担持体100に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって現像剤粒子を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置105を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
クリーニング装置105は、転写されずに像担持体100上に残った現像剤粒子を回収し、像担持体100の表面を清浄する手段である。本実施形態では、像担持体100に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって現像剤粒子を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置105を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
(第1の中間担持体)
第1の中間担持体14は、各粒子像形成部10、11で形成された粒子像が転写される部材である。上流側の第1の粒子像形成部10から造形材料の粒子像が転写された後、それと位置を合せて、下流側の第2の粒子像形成部11からサポート材料の粒子像が転写されることで、第1の中間担持体14の表面上に1枚の粒子レイヤーが形成される。
第1の中間担持体14は、各粒子像形成部10、11で形成された粒子像が転写される部材である。上流側の第1の粒子像形成部10から造形材料の粒子像が転写された後、それと位置を合せて、下流側の第2の粒子像形成部11からサポート材料の粒子像が転写されることで、第1の中間担持体14の表面上に1枚の粒子レイヤーが形成される。
このとき、第1の中間担持体14上で粒子像同士が重なりをもつと粒子レイヤーの厚みにばらつきが生じることが考えられる。1つの造形物を作るのに数百から数万枚の粒子レイヤーを積層するため、ばらつきの累積が最終製品の寸法精度に影響を与えることが考えられる。したがって本実施形態では、粒子像同士が互いに重ならないように、各材料のスライスデータを生成する際に各造形材料の粒子像の位置及び大きさを調整して粒子レイヤーの厚さのばらつきを低減する。
第1の中間担持体(第1の搬送体)14は、樹脂、ポリイミドなどの材料を用いて形成された無端ベルトを用いる搬送ベルトであり、図1に示すように、複数のローラ140、141に張架されている。なお、ローラ140、141の他にテンションローラを設け、第1の中間担持体14のテンションを調整できるようにしてもよい。ローラ140、141のうち少なくとも一方は駆動ローラであり、像形成時にはモーター(不図示)の駆動力によって第1の中間担持体14を図中反時計周りに回転させる。また、ローラ140は、積層部3の2次転写ローラ31との間で2次転写部を構成する転写ローラである。
(ベルトクリーニング装置)
ベルトクリーニング装置12は、第1の中間担持体14の表面に付着した材料をクリーニングする手段である。本実施形態では、第1の中間担持体14に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって材料を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
ベルトクリーニング装置12は、第1の中間担持体14の表面に付着した材料をクリーニングする手段である。本実施形態では、第1の中間担持体14に対しカウンター方向に当接させたクリーニングブレードによって材料を掻き落とすブレード方式のクリーニング装置を採用するが、ブラシ方式や静電吸着方式のクリーニング装置を用いてもよい。
(画像検知センサ)
第1の画像検知センサ13は、第1の中間担持体14の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサ13の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、後段の積層部3とのタイミング制御、粒子レイヤーの異常検知(所望の像でない、像が無い、厚みのばらつきが大きい、像の位置ずれが大きい等)等に利用される。
第1の画像検知センサ13は、第1の中間担持体14の表面に担持された粒子レイヤーを読み取る検知手段である。画像検知センサ13の検知結果は、粒子レイヤーの位置合わせ、後段の積層部3とのタイミング制御、粒子レイヤーの異常検知(所望の像でない、像が無い、厚みのばらつきが大きい、像の位置ずれが大きい等)等に利用される。
[積層部]
次に、積層部3の構成を説明する。積層部3は、層形成部1で形成された粒子レイヤーを第1の中間担持体14から受け取り、これを順に積層し固着することによって、立体造形物を造形する。図1に示すように、積層部3は、第2の中間担持体30、2次転写ローラ31、第2の画像検知センサ32、ヒータ33、ステージ34を備えている。以下、積層部3の各部の構成について詳しく説明する。
次に、積層部3の構成を説明する。積層部3は、層形成部1で形成された粒子レイヤーを第1の中間担持体14から受け取り、これを順に積層し固着することによって、立体造形物を造形する。図1に示すように、積層部3は、第2の中間担持体30、2次転写ローラ31、第2の画像検知センサ32、ヒータ33、ステージ34を備えている。以下、積層部3の各部の構成について詳しく説明する。
(第2の中間担持体)
第2の中間担持体(第2の搬送体)30は、金属やポリイミドなどの耐熱性を有する材料を用いて形成された無端ベルトを用いる搬送ベルトである。第2の中間担持体30は、層形成部1で形成された粒子レイヤーを第1の中間担持体14から受け取り、その粒子レイヤーを薄膜化部4に搬送する。薄膜化部4は、搬送された粒子レイヤーを加熱及び加圧してシート状の薄膜を形成する。その後、第2の中間担持体30は、薄膜化部4によって形成された薄膜を積層位置まで担持搬送する。積層位置とは、薄膜の積層(生成中の立体造形物への積み上げ)が行われる位置であり、図1の構成では、第2の中間担持体30がヒータ33とステージ34とで挟まれる部分が積層位置に該当する。
第2の中間担持体(第2の搬送体)30は、金属やポリイミドなどの耐熱性を有する材料を用いて形成された無端ベルトを用いる搬送ベルトである。第2の中間担持体30は、層形成部1で形成された粒子レイヤーを第1の中間担持体14から受け取り、その粒子レイヤーを薄膜化部4に搬送する。薄膜化部4は、搬送された粒子レイヤーを加熱及び加圧してシート状の薄膜を形成する。その後、第2の中間担持体30は、薄膜化部4によって形成された薄膜を積層位置まで担持搬送する。積層位置とは、薄膜の積層(生成中の立体造形物への積み上げ)が行われる位置であり、図1の構成では、第2の中間担持体30がヒータ33とステージ34とで挟まれる部分が積層位置に該当する。
第2の中間担持体30は、図1に示すように、2次転写ローラ31、及び、複数のローラ301、302、303、304に張架されている。ローラ31、301、302のうち少なくともいずれかが駆動ローラであり、モーター(不図示)の駆動力によって第2の中間担持体30を図中時計周りに回転させる。ローラ303、304は、第2の中間担持体30のテンションの調整と、積層位置を通過する第2の中間担持体30、つまり積層時の薄膜を平らに保つ役割を担うローラ対である。
(2次転写ローラ)
2次転写ローラ31は、第1の中間担持体14から第2の中間担持体30へと、粒子レイヤーを転写させるための転写手段である。2次転写ローラ31は、層形成部1のローラ140との間で第1の中間担持体14及び第2の中間担持体30を挟み込むことで、両者のベルト間に2次転写ニップを形成する。そして、電源(不図示)により2次転写ローラ31に粒子レイヤーとは逆極性のバイアスを印加することで、粒子レイヤーを第2の中間担持体30側へと転写させる。
2次転写ローラ31は、第1の中間担持体14から第2の中間担持体30へと、粒子レイヤーを転写させるための転写手段である。2次転写ローラ31は、層形成部1のローラ140との間で第1の中間担持体14及び第2の中間担持体30を挟み込むことで、両者のベルト間に2次転写ニップを形成する。そして、電源(不図示)により2次転写ローラ31に粒子レイヤーとは逆極性のバイアスを印加することで、粒子レイヤーを第2の中間担持体30側へと転写させる。
(画像検知センサ)
第2の画像検知センサ32は、薄膜化部4で形成された薄膜を読み取る検知手段である。第2の画像検知センサ32は、第2の中間担持体30の表面に担持された薄膜を読み取る。第2の画像検知センサ32の検知結果は、薄膜の位置合わせ、及び積層位置への薄膜の搬送タイミング制御などに利用される。
第2の画像検知センサ32は、薄膜化部4で形成された薄膜を読み取る検知手段である。第2の画像検知センサ32は、第2の中間担持体30の表面に担持された薄膜を読み取る。第2の画像検知センサ32の検知結果は、薄膜の位置合わせ、及び積層位置への薄膜の搬送タイミング制御などに利用される。
(ヒータ)
ヒータ33は、積層位置に搬送された薄膜の温度を制御する温度制御手段である。ヒータ33としては、例えば、セラミックヒーター、ハロゲンヒータなどを用いることができる。また、加熱だけでなく、放熱ないし冷却により粒子レイヤーの温度を積極的に低下させる構成を設けてもよい。なお、ヒータ33の下面(ベルト側の面)は平面となっており、積層位置を通過する第2の中間担持体30のガイドと、薄膜に均等な圧力を加える押圧部材の役割も兼ねている。
ヒータ33は、積層位置に搬送された薄膜の温度を制御する温度制御手段である。ヒータ33としては、例えば、セラミックヒーター、ハロゲンヒータなどを用いることができる。また、加熱だけでなく、放熱ないし冷却により粒子レイヤーの温度を積極的に低下させる構成を設けてもよい。なお、ヒータ33の下面(ベルト側の面)は平面となっており、積層位置を通過する第2の中間担持体30のガイドと、薄膜に均等な圧力を加える押圧部材の役割も兼ねている。
(ステージ)
ステージ34は、立体造形物が積層される平面台である。ステージ34は、アクチュエータ(不図示)によって、積層位置における第2の中間担持体30による薄膜の搬送方向(第2の中間担持体30のベルト面)、及び搬送方向のベルト面に垂直な方向(上下方向)に移動する。ステージ34は、第2の中間担持体30によって積層位置まで搬送されてきた薄膜をヒータ33との間で挟み込み、加熱及び加圧(必要に応じて放熱ないし冷却)を行うことで、第2の中間担持体30側からステージ34側へと薄膜を転写させる。1層目の薄膜はステージ34の上に直接転写され、2層目以降の薄膜はステージ34上の中間造形物(薄膜)の上に積み上げられていく。
ステージ34は、立体造形物が積層される平面台である。ステージ34は、アクチュエータ(不図示)によって、積層位置における第2の中間担持体30による薄膜の搬送方向(第2の中間担持体30のベルト面)、及び搬送方向のベルト面に垂直な方向(上下方向)に移動する。ステージ34は、第2の中間担持体30によって積層位置まで搬送されてきた薄膜をヒータ33との間で挟み込み、加熱及び加圧(必要に応じて放熱ないし冷却)を行うことで、第2の中間担持体30側からステージ34側へと薄膜を転写させる。1層目の薄膜はステージ34の上に直接転写され、2層目以降の薄膜はステージ34上の中間造形物(薄膜)の上に積み上げられていく。
その際、ステージ34が第2の中間担持体30の移動速度と同じ速度で搬送方向に移動することにより、加圧時間を長くすることができ、より確実に中間造形物と積層する薄膜とを結合できる。これに限らず、ステージ34は、搬送方向に移動できず、上下方向にのみ移動する構成でもよい。このように本実施形態では、ヒータ33とステージ34とによって、薄膜を積層する積層手段が構成される。
[薄膜化部]
さらに、薄膜化部4の構成を説明する。薄膜化部4は、第2の中間担持体30によって担持搬送されている粒子レイヤーが積層位置に到達する前に、粒子レイヤーを加熱及び加圧することによりシート状の薄膜を形成する。加熱及び加圧により薄膜を形成すると、造形材料が溶融して互いに結合するため、密度の増加により強度が向上する。また、薄膜は、粒子レイヤーよりも表面粗さが低減されているため、積層及びその後の接合を容易且つ強固にすることができる。そのため、造形物の強度を向上することができる。また、薄膜を形成することにより厚さを一定に近づけることができるため、より精度の高い積層を行うことができる。
さらに、薄膜化部4の構成を説明する。薄膜化部4は、第2の中間担持体30によって担持搬送されている粒子レイヤーが積層位置に到達する前に、粒子レイヤーを加熱及び加圧することによりシート状の薄膜を形成する。加熱及び加圧により薄膜を形成すると、造形材料が溶融して互いに結合するため、密度の増加により強度が向上する。また、薄膜は、粒子レイヤーよりも表面粗さが低減されているため、積層及びその後の接合を容易且つ強固にすることができる。そのため、造形物の強度を向上することができる。また、薄膜を形成することにより厚さを一定に近づけることができるため、より精度の高い積層を行うことができる。
図1に示すように、薄膜化部4は、加熱部材40、加圧部材41、冷却機構42、第1の温度測定部43、及び第2の温度測定部44、を有する。以下、薄膜化部4の各部の構成について、図3(a)、図3(b)を参照して詳細に説明する。図3(a)、図3(b)は、薄膜化部4の構成を説明する模式図である。
(加熱部材)
加熱部材40は、第2の中間担持体30に担持されている粒子レイヤーを加熱して、粒子レイヤーを形成している造形材料を軟化させる。加熱部材40は、図3(a)に示すようなシーズヒータ等で第2の中間担持体30の裏面(粒子レイヤーを担持していない面)から加熱する構成にできる。しかし、これに限らず、図3(b)に示すようにハロゲンヒータ等を用いて粒子レイヤーを保持している側から粒子レイヤーに接触しない状態で加熱する等、既知の加熱手段を利用できる。
加熱部材40は、第2の中間担持体30に担持されている粒子レイヤーを加熱して、粒子レイヤーを形成している造形材料を軟化させる。加熱部材40は、図3(a)に示すようなシーズヒータ等で第2の中間担持体30の裏面(粒子レイヤーを担持していない面)から加熱する構成にできる。しかし、これに限らず、図3(b)に示すようにハロゲンヒータ等を用いて粒子レイヤーを保持している側から粒子レイヤーに接触しない状態で加熱する等、既知の加熱手段を利用できる。
(加圧部材)
加圧部材41は、加熱部材40よりも、粒子レイヤーの搬送方向の下流側に配置されており、加熱部材40による加熱後に粒子レイヤーを加圧する。このような構成にすることにより、粒子レイヤーを十分に加熱してから加圧を行うことができる。また、加熱部材40と加圧部材41とが第2の中間担持体30を介して接触しないため、加圧部材41の冷却が容易になる。加圧部材41の表面は耐熱性と高離型性を有する材料であることが好ましく、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂を用いることができる。
加圧部材41は、加熱部材40よりも、粒子レイヤーの搬送方向の下流側に配置されており、加熱部材40による加熱後に粒子レイヤーを加圧する。このような構成にすることにより、粒子レイヤーを十分に加熱してから加圧を行うことができる。また、加熱部材40と加圧部材41とが第2の中間担持体30を介して接触しないため、加圧部材41の冷却が容易になる。加圧部材41の表面は耐熱性と高離型性を有する材料であることが好ましく、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂を用いることができる。
加圧部材41によって加圧される圧力は、0.3kgf/cm2〜5.0kgf/cm2とすることが好ましく、より好ましくは0.5kgf/cm2〜3.0kgf/cm2である。加圧部材41によって粒子レイヤーにかかる圧力が0.3kgf/cm2未満であると造形材料の粒子を十分に潰すことができず、均一な薄膜を形成することができない。一方、加圧部材41による圧力が5.0kgf/cm2を超えると造形材料の粒子が潰れすぎてしまい、粒子レイヤーの形状が崩れ、積層造形物の精度が悪化してしまう。また、加圧部材41による加圧時間は10秒以下であることが好ましい。加圧時間が10秒を超えてしまうと加圧部材41と第2の中間担持体30の温度差が小さくなってしまい、薄膜に乱れが生じる恐れがあるためである。
図3(a)、図3(b)に示すように、加圧部材41は、第2の中間担持体30を挟むように配置されている2つの加圧ローラ410、411を有する。加圧ローラ410、411のそれぞれは、第2の中間担持体30による粒子レイヤーの搬送速度と同じ速度で、且つ、第2の中間担持体30と接触する部分において搬送方向と同じ方向に回転する。加圧ローラ410、411の幅(搬送方向と直交する方向における長さ)は、粒子レイヤーの幅より大きく、粒子レイヤーが加圧ローラ410と加圧ローラ411との間を通過する際に加圧される。加圧ローラ410、411を用いると、加圧ローラ410と薄膜との接触面積が小さいため、薄膜が加圧ローラ410から離れる際に薄膜の乱れを低減できる。
(冷却機構)
冷却機構42は、加圧部材41を空冷、水冷などの方式で冷却する機構である。冷却機構42は、粒子レイヤーと接触する加圧ローラ410の内部を貫通する貫通部材と循環装置とを有する。循環装置はファンもしくはポンプ(不図示)を有し、貫通部材の中に空気又は水、冷媒等を流すことにより、加圧ローラ410を冷却する。
冷却機構42は、加圧部材41を空冷、水冷などの方式で冷却する機構である。冷却機構42は、粒子レイヤーと接触する加圧ローラ410の内部を貫通する貫通部材と循環装置とを有する。循環装置はファンもしくはポンプ(不図示)を有し、貫通部材の中に空気又は水、冷媒等を流すことにより、加圧ローラ410を冷却する。
(第1の温度測定部)
第1の温度測定部43は、第2の中間担持体30の表面の温度を測定する温度センサである。具体的には、熱電対等を用いる接触式の温度センサ、又は非接触で温度を測定する放射温度センサ等、既知の温度センサを用いる。第2の中間担持体30に影響を与えないために非接触の温度センサを用いて、第2の中間担持体30の粒子レイヤーを担持している面の表面の温度を測定することが好ましい。本実施形態では、第1の温度測定部43は、第2の中間担持体30の回転方向において、加圧ローラ410、411の上流側に配置されている。これによって、加熱後、加圧前の第2の中間担持体の温度を測定することができる。
第1の温度測定部43は、第2の中間担持体30の表面の温度を測定する温度センサである。具体的には、熱電対等を用いる接触式の温度センサ、又は非接触で温度を測定する放射温度センサ等、既知の温度センサを用いる。第2の中間担持体30に影響を与えないために非接触の温度センサを用いて、第2の中間担持体30の粒子レイヤーを担持している面の表面の温度を測定することが好ましい。本実施形態では、第1の温度測定部43は、第2の中間担持体30の回転方向において、加圧ローラ410、411の上流側に配置されている。これによって、加熱後、加圧前の第2の中間担持体の温度を測定することができる。
(第2の温度測定部)
第2の温度測定部44は、加圧部材41の表面の温度を測定する温度センサである。本実施形態では、第2の中間担持体30の粒子レイヤーが配置されている面側の加圧ローラ410の表面の温度を測定する。具体的には、熱電対等を用いる接触式の温度センサ、又は非接触で温度を測定する放射温度センサ等、既知の温度センサを用いる。本実施形態では、第2の温度測定部44は、第2の中間担持体の回転方向において、加圧ローラ410、411の上流側に配置されている、これによって、加熱後、加圧前の加圧部材41の温度を測定することができる。
第2の温度測定部44は、加圧部材41の表面の温度を測定する温度センサである。本実施形態では、第2の中間担持体30の粒子レイヤーが配置されている面側の加圧ローラ410の表面の温度を測定する。具体的には、熱電対等を用いる接触式の温度センサ、又は非接触で温度を測定する放射温度センサ等、既知の温度センサを用いる。本実施形態では、第2の温度測定部44は、第2の中間担持体の回転方向において、加圧ローラ410、411の上流側に配置されている、これによって、加熱後、加圧前の加圧部材41の温度を測定することができる。
薄膜化部4の構成の別の形態について、図3(c)、図3(d)を参照して説明する。図3(c)、図3(d)は、薄膜化部4の構成を説明する図である。図3(c)、図3(d)では、加圧部材41は、第2の中間担持体30を挟んで対向して配置されている2つの板状部材412、413を有する。板状部材412、413は、第2の中間担持体30側の面が平面である。粒子レイヤーと接触する板状部材412を上下方向に移動する機構(不図示)を設け、板状部材412、413で第2の中間担持体30及び粒子レイヤーを押圧して均等に圧力をかける。冷却機構42は、図3(c)に示すように、薄膜と接触する板上部材412の内部を貫通する貫通部材の中に空気又は水、冷媒等を送って冷却する。あるいは、図3(d)に示すように、冷却機構42を設けず、板状部材412を加圧部材41の温度が上昇する原因である第2の中間担持体30から離間して放熱によって冷却する構成でもよい。
[造形装置1000の動作]
次に、上記構成を有する装置1000を用いて造形物を造形する造形方法(製造方法)について説明する。ここでは既に主制御部2によるスライスデータの生成処理は完了しているものとして、各層の粒子レイヤーを形成する層形成プロセスと、粒子レイヤーを加熱及び加圧して薄膜を形成する薄膜化プロセスと、薄膜を積層する積層プロセスと、を順に説明する。図4は、装置1000の動作シーケンスを示すフローチャートである。
次に、上記構成を有する装置1000を用いて造形物を造形する造形方法(製造方法)について説明する。ここでは既に主制御部2によるスライスデータの生成処理は完了しているものとして、各層の粒子レイヤーを形成する層形成プロセスと、粒子レイヤーを加熱及び加圧して薄膜を形成する薄膜化プロセスと、薄膜を積層する積層プロセスと、を順に説明する。図4は、装置1000の動作シーケンスを示すフローチャートである。
(層形成プロセス)
まず、主制御部2は、第1の粒子像形成部10と第2の粒子像形成部11それぞれの像担持体100と第1の中間担持体14と第2の中間担持体30とが同じ外周速度(プロセス速度)で同期して回転するよう、モーター等の駆動源(不図示)を制御する。回転速度が安定したら、最上流の第1の粒子像形成部10の像形成を開始する(S401)。
まず、主制御部2は、第1の粒子像形成部10と第2の粒子像形成部11それぞれの像担持体100と第1の中間担持体14と第2の中間担持体30とが同じ外周速度(プロセス速度)で同期して回転するよう、モーター等の駆動源(不図示)を制御する。回転速度が安定したら、最上流の第1の粒子像形成部10の像形成を開始する(S401)。
すなわち、主制御部2は、帯電装置101を制御し、像担持体100の表面全域を所定の極性でかつ所定の帯電電位で均一に帯電させる。続いて主制御部2は、形成する像に応じた情報によって、帯電した像担持体100の表面を露光装置102によって露光する。ここでは、露光によって電荷を除去することにより、露光部と非露光部との間に電位差を形成する。この電位差による像が静電潜像である。一方、主制御部2は、現像装置103を駆動して、像担持体100上の潜像に造形材料の粒子を付着させ、造形材料の粒子像を形成する。この粒子像は、転写装置104によって第1の中間担持体14上へ1次転写される。
また、主制御部2は、第1の粒子像形成部10での像形成開始から所定の時間差で下流側の第2の粒子像形成部11の像形成を開始する(S402)。第2の粒子像形成部11における像形成も第1の粒子像形成部10における像形成と同様の手順で行われる。ここで、像形成開始の時間差は、上流側の第1の粒子像形成部10における1次転写ニップから下流側の第2の粒子像形成部11における1次転写ニップまでの距離をプロセス速度で割った値に設定される。そして、第1の粒子像形成部10及び第2の粒子像形成部11のそれぞれで形成された2つの粒子像が第1の中間担持体14上で位置合わせして配置され、構造材料の粒子像とサポート材料の粒子像とによって、1層分の粒子レイヤーが形成される(S403)。なお、オーバーハング部がなくサポート部分が必要無い断面の場合には、第2の粒子像形成部11の像形成は行われず、構造材料の粒子像のみで粒子レイヤーが形成される。
その後、検知センサ13によって第1の中間担持体14上の粒子レイヤーを読み取り、その結果が主制御部2に入力される(S404)。主制御部2は、検知センサ13から入力された画像情報を解析することで、粒子レイヤーの異常を検知する。例えば、粒子レイヤーの像が所望の像でない場合、粒子レイヤーが見つからない場合、粒子レイヤーの厚みのばらつきが大きい場合、粒子レイヤーの像の位置ずれが大きく後段の調整ではリカバリが困難な場合、などには異常と判定する(S405;YES)。
粒子レイヤーに異常が無い場合(S405;NO)、粒子レイヤーは第1の中間担持体14によって積層部3へと搬送される。上述のように粒子レイヤーの形成動作が行われている間、第2の中間担持体30は第1の中間担持体14に接触した状態で、同じ外周速度(プロセス速度)で同期回転している。そして、第1の中間担持体14に担持された粒子レイヤーの前端が2次転写ニップに到達するタイミングに合わせて、主制御部2が2次転写ローラ31に所定の転写バイアスを印加し、粒子レイヤーを第2の中間担持体30へ転写させる(S406)。
ステップS405で、主制御部2が粒子レイヤーに異常があると判定した場合(S405;YES)、主制御部2は、粒子レイヤーが第2の中間担持体30に転写されないように制御する。その後、異常があると判定された粒子レイヤーは、ベルトクリーニング装置12によって回収される(S415)。その後、再び同じ層の層形成プロセスの実行が開始される(S401〜)。
(薄膜化プロセス)
上記のように粒子レイヤーの形成動作が行われている間、第2の中間担持体30は第1の中間担持体14に接触した状態で、同じ外周速度(プロセス速度)で同期回転している。第2の中間担持体30は、プロセス速度のまま回転を続け、粒子レイヤーを図1の矢印方向に搬送する。粒子レイヤーが薄膜化部4まで搬送されると、主制御部2は、加熱部材40及び加圧部材41によって粒子レイヤーを加熱及び加圧して、薄膜を形成する(S407)。ステップS407の薄膜化プロセスについて、図5を参照して詳細に説明する。
上記のように粒子レイヤーの形成動作が行われている間、第2の中間担持体30は第1の中間担持体14に接触した状態で、同じ外周速度(プロセス速度)で同期回転している。第2の中間担持体30は、プロセス速度のまま回転を続け、粒子レイヤーを図1の矢印方向に搬送する。粒子レイヤーが薄膜化部4まで搬送されると、主制御部2は、加熱部材40及び加圧部材41によって粒子レイヤーを加熱及び加圧して、薄膜を形成する(S407)。ステップS407の薄膜化プロセスについて、図5を参照して詳細に説明する。
まず、粒子レイヤーが薄膜化部4に到達する前に、第1及び第2の温度測定部43、44のそれぞれが温度測定を行う(S501)。主制御部2は、第1及び第2の温度測定部43、44のそれぞれの測定結果を取得し、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低いか判定する(S502)。加圧部材41の温度の方が第2の中間担持体30温度よりも低いと判定されたら(S502;YES)、主制御部2は、第2の中間担持体30により粒子レイヤーを薄膜化部4に搬送して、加熱及び加圧を行い、薄膜を形成する(S503)。
まず、主制御部2は、粒子レイヤーを加熱するために、第1の温度測定部43からの温度情報に基づいて、加熱部材40の温度を制御して、第2の中間担持体30が所定の温度範囲になるように制御する。加熱部材40によって加熱される第2の中間担持体30の目標温度は、粒子レイヤーの形成に用いられる構造材料及びサポート材料の特性に応じて設定される。例えば、造形材料が熱可塑性の樹脂であった場合、目標温度は、粒子レイヤーの形成に用いられる各造形材料のガラス転移点(Tg)のうち最も高い温度以上に設定される。一方、造形材料が熱可塑性エラストマーであった場合は、目標温度は粒子レイヤーの形成に用いられる各造形材料の軟化点のうち最も高い温度以上に設定される。粒子レイヤーの加熱においては、必要であれば第2の中間担持体30による搬送を停止して、粒子レイヤーを十分に軟化させる。
加熱によって軟化した粒子レイヤーは、加圧部材41により加圧される。このとき、主制御部2は、加圧部材41が加圧ローラ410、411である場合は、加圧ローラ410、411が第2の中間担持体30との接触領域において、第2の中間担持体30と同じ方向に、同じプロセス速度で回転するように制御する。加圧部材41が板状部材412、413である場合は、主制御部2は、粒子レイヤーが板状部材412、413によって加圧される領域内に配置されたら粒子レイヤーの搬送を停止し、板状部材412で押圧して、粒子レイヤーを所定の時間加圧する。加圧部材41が粒子レイヤーにかける圧力及び加圧時間は、第2の中間担持体30の搬送速度や造形物の生成にかける時間、装置構成等に応じて設定される。
第1及び第2の温度測定部43、44のそれぞれからの温度情報に基づいて、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より高いと判定されたら(S502;NO)、主制御部2は、冷却機構42によって加圧部材41を冷却する(S505)。その後、主制御部2は、第1及び第2の温度測定部位43、44によって再び温度測定を行い(S501)、第2の中間担持体30より加圧部材41の方が温度が低いと判定されたら(S502;YES)薄膜化プロセスを実行する(S503)。なお、加熱部材40の加熱温度を上げて加圧部材41と第2の中間担持体30との温度差を制御する構成であってもよい。ただし、加熱部材40の加熱温度には上限があるため、加圧部材41を冷却して温度制御することが好ましい。
このように、主制御部2が、加圧部材41の温度を第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御した状態で加圧を行うことにより、加圧部材41と薄膜とが離れる際に、加圧部材41に薄膜の一部が付着することによる薄膜の乱れを低減できる。
(積層プロセス)
薄膜化部4で形成された薄膜は、第2の中間担持体30によってそのまま搬送される。検知センサ32によって第2の中間担持体30上の薄膜の位置を検知すると、主制御部2はその検知結果を基に薄膜の位置ずれ補正及びタイミング調整を行い、薄膜を所定の積層位置まで搬送する(S408)。薄膜が積層位置に到達するタイミングで主制御部2は第2の中間担持体30を停止し、薄膜を積層位置に位置決めする(S409)。その後、主制御部2は、ステージ34を上昇させてステージ34の面(1層目の場合)又はステージ34の面上に形成された中間造形物の上面(2層目以降の場合)を第2の中間担持体30が担持している薄膜に接触させる。ステージ34は、その状態で軟化及び固化を行い、薄膜の積層を行う(S410)。
薄膜化部4で形成された薄膜は、第2の中間担持体30によってそのまま搬送される。検知センサ32によって第2の中間担持体30上の薄膜の位置を検知すると、主制御部2はその検知結果を基に薄膜の位置ずれ補正及びタイミング調整を行い、薄膜を所定の積層位置まで搬送する(S408)。薄膜が積層位置に到達するタイミングで主制御部2は第2の中間担持体30を停止し、薄膜を積層位置に位置決めする(S409)。その後、主制御部2は、ステージ34を上昇させてステージ34の面(1層目の場合)又はステージ34の面上に形成された中間造形物の上面(2層目以降の場合)を第2の中間担持体30が担持している薄膜に接触させる。ステージ34は、その状態で軟化及び固化を行い、薄膜の積層を行う(S410)。
薄膜の積層が終了した後は、次層の層形成プロセスの実行が開始される(S401〜)。以上述べた層形成プロセスと積層プロセスを必要回数繰り返すことで、ステージ34上に中間造形物が生成される。最後に、ステージ34から中間造形物を取り外し、温水などで水溶性のサポート材料を除去することで、造形物を得ることができる。サポート材料を除去した後、造形物に対して表面処理や組立などの所定の処理を施すことにより、最終製品を得てもよい。
ここで、造形材料としてABS樹脂を用いた場合を例に挙げ、薄膜化プロセスにおける加圧部材41の温度と第2の中間担持体30の温度との温度差について表1を参照して説明する。表1は、加圧部材41の温度と第2の中間担持体30の温度を変更しながら、薄膜の様子を観察した結果を示す。表1では、薄膜に乱れが生じない場合を丸(○)、薄膜に乱れが生じることを低減することができる場合を三角(△)、薄膜が破ける等の破損が生じる場合をバツ(×)で表した。
表1に示したように、第2の中間担持体30を加熱する目標温度を約135℃から180℃とした場合、主制御部2が加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御すれば薄膜の乱れを低減できる。さらに、薄膜の乱れ低減するためには、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より15度以上低くなるように制御することが好ましい。目標温度が110℃より高く、135℃未満であった場合は、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低ければ薄膜に乱れが生じなかった。
これは、ABS樹脂のような非結晶性樹脂の場合、ガラス転移点(110℃)よりわずかに高い温度領域では温度に対する粘弾性の変化が急峻であるが、更に高温の135℃以上の温度領域においては、温度に対する粘弾性の変化が緩やかとなるためである。つまり、高温領域においては、わずかな温度差では樹脂の柔らかさに差がつきにくく、薄膜に対する加圧部材41の付着力と薄膜に対する第2の中間担持体30の付着との差が小さくなってしまう。
また、第2の中間担持体30の温度が110℃未満であると、ABS樹脂が軟化せず、ABS樹脂粒子同士が接着しないことで薄膜が脆くなり、薄膜の破損が生じた。
図8に、ABS樹脂の粘弾性の温度特性を表すグラフを示す。図8の実線はABS樹脂の貯蔵弾性率を表し、点線はABS樹脂の損失弾性率を表す。本発明の発明者の検討の結果、図8に示すようにABS樹脂は110℃を超えると温度に対する粘弾性の変化が急峻になり、135℃を超えると温度に対する粘弾性の変化は緩やかとなった。
135℃を超える温度領域においては、わずかな温度差ではABS樹脂の柔らかさの差が小さい。しかし、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より15度以上低くなるように制御すると、樹脂の柔らかさの差が大きくなり、薄膜が加圧部材41から離れやすくなるため、薄膜の乱れを大幅に低減することができる。その一方、樹脂が柔らかくなりすぎると樹脂同士の結着力が低下することで、樹脂同士が分離する泣き別れ現象が生じる。ABS樹脂の場合、180℃を超えると泣き別れ現象が生じ、薄膜が破損してしまった。よって、加圧部材41の温度は180℃以下に制御することが望ましい。
以上の結果をまとめると、造形材料としてABS樹脂を用いた場合。第2の中間担持体の温度T1、加圧部材の温度T2について、(1)式〜(3)式を満たせば、薄膜に生じる乱れを低減できる。さらに、(4)式を満たせば、薄膜の乱れをより低減できる。
110℃<T1 (1)
T2≦180℃ (2)
T2<T1 (3)
T2≦T1−15℃ (4)
110℃<T1 (1)
T2≦180℃ (2)
T2<T1 (3)
T2≦T1−15℃ (4)
[本実施形態の利点]
以上述べた装置1000によれば、主制御部2が、加圧部材41の温度を第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御することにより、加圧部材41と薄膜とが離れる際に加圧部材41に薄膜の一部が付着して薄膜に乱れが生じることを低減できる。これは、加圧部材41の温度の方が第2の中間担持体30の温度よりも低いと、加圧部材41と薄膜との付着力よりも、第2の中間担持体30と薄膜との付着力が強くなるためである。
以上述べた装置1000によれば、主制御部2が、加圧部材41の温度を第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御することにより、加圧部材41と薄膜とが離れる際に加圧部材41に薄膜の一部が付着して薄膜に乱れが生じることを低減できる。これは、加圧部材41の温度の方が第2の中間担持体30の温度よりも低いと、加圧部材41と薄膜との付着力よりも、第2の中間担持体30と薄膜との付着力が強くなるためである。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る造形装置について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の薄膜化部4の構成を模式的に示している。粒子レイヤーを薄膜化するための加圧部材41として、第1実施形態では加圧ローラ又は板状部材を用いていたが、本実施形態では、加圧ベルトを用いる。
第2実施形態に係る造形装置について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の薄膜化部4の構成を模式的に示している。粒子レイヤーを薄膜化するための加圧部材41として、第1実施形態では加圧ローラ又は板状部材を用いていたが、本実施形態では、加圧ベルトを用いる。
また、第1実施形態の薄膜化部4は、加圧部材41は加熱部材40よりも搬送方向の下流側に配置されていたが、本実施形態では、加熱部材40と加圧部材41とが第2の中間担持体30を挟んで対向するように配置されており、加熱と加圧とを同時に行う。また、加熱部材40が加圧部材41としての機能も有する。その他の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
本実施形態のユニット4は、加熱部材40、加圧部材41、冷却機構42、第1の温度測定部43、及び第2の温度測定部44を有する。加圧部材41は、ベルト61、ローラ62、63、及び加熱部材40を有し、加熱部材40が加圧部材41としての機能も有する。ベルト61は、2つのローラ62、63によって張架されている加圧ベルトであり、第2の中間担持体30の粒子レイヤーが支持されている側に配置されている。主制御部2は、ベルト61と第2の中間担持体30との接触領域において、ベルト61と第2の中間担持体30とが同じ方向に同じ速度で移動するように、複数のローラ62、63の回転方向及び回転速度を制御する。ベルト61の幅及び加熱部材40の幅は、粒子レイヤーの幅より大きくする。
本実施形態の構成の場合、薄膜とベルト61とが離間する位置、すなわちベルト61の搬送方向の下流側の端部において、ベルト61の温度が第2の中間担持体30の温度より低ければ薄膜の乱れを低減できる。そのため、第1の温度測定部43は、加圧部材41より搬送方向の下流側の位置で第2の中間担持体30の温度を測定し、第2の温度測定部44は、ベルト61の搬送方向の下流側の温度を測定することが好ましい。また、冷却機構42は、搬送方向の下流側に配置されているローラ62を冷却する。ローラ62、63それぞれに冷却機構42を設けてもよい。さらに、搬送方向の上流側のローラ63は加熱部材としての機能を有していてもよい。
以上述べた本実施形態の構成によっても、主制御部2が、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御することにより、加圧された層が加圧部材から離れる際に生じる層の乱れを低減できる。本実施形態では、ベルト61と薄膜とが離間する際に、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御されていればよい。
また、本実施形態の構成によれば、加圧部材41として加圧ベルトを用いるため、第2の中間担持体30による搬送を停止しなくても加熱及び加圧を行う時間を確保できる。そのため、造形物の生成に要する時間を短縮できる。また、大きな面積で加圧を行うため、表面がより平滑な薄膜を形成できる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る造形装置について、図7を参照して説明する。図7は、第3実施形態の薄膜化部4の構成の一例を示している。第1実施形態の薄膜化部4は、加圧部材41は加熱部材40よりも搬送方向の下流側に配置されていたが、本実施形態では、加熱部材40と加圧部材41とが第2の中間担持体30を挟んで対向するように配置されており、加熱と加圧とを同時に行う。また、加熱部材40が、加圧部材41としての機能も有する。その他の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
第3実施形態に係る造形装置について、図7を参照して説明する。図7は、第3実施形態の薄膜化部4の構成の一例を示している。第1実施形態の薄膜化部4は、加圧部材41は加熱部材40よりも搬送方向の下流側に配置されていたが、本実施形態では、加熱部材40と加圧部材41とが第2の中間担持体30を挟んで対向するように配置されており、加熱と加圧とを同時に行う。また、加熱部材40が、加圧部材41としての機能も有する。その他の構成は第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と共通する部分の説明は割愛し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明を行う。
本実施形態の薄膜化部4は、加熱部材40、加圧部材41、冷却機構42、第1の温度測定部43、及び第2の温度測定部44を有する。加熱部材40はヒータで、第2の中間担持体30側の面が平面となっている。加圧部材41は、加熱部材40と、板状部材71とを有する。板状部材71は、搬送方向と垂直な方向に移動するための機構を有し、板状部材71を第2の中間担持体30に押圧することにより、粒子レイヤーを加圧する。加熱部材40及び板状部材71の第2の中間担持体30側の平面の面積は、粒子レイヤーの面積より大きい。
板状部材71の冷却は、図7(a)のように板状部材71の内部を貫通する貫通部材に空気又は水、冷媒等を送って冷却する冷却機構42によって行う。あるいは、図7(b)のように、冷却機構42を設けず、板状部材71を加圧部材41の温度が上昇する原因である第2の中間担持体30から離間して放熱によって冷却する構成にしてもよい。
なお、板状部材71は、加熱部材としての機能を有していて、上部からも粒子レイヤーを加熱してもよい。この場合、板状部材71と薄膜とを離間させる時に、板状部材71の温度が第2の中間担持体30の温度より低ければよい。
以上述べた本実施形態の構成によっても、主制御部2が、加圧部材41である板状部材71の温度が第2の中間担持体30の温度より低くなるように制御することにより、加圧された層が加圧部材から離れる際に、層に乱れが生じることを低減できる。
また、加圧部材41として板状部材を用いると、より大きな面積で加圧を行うため、表面がより平滑な薄膜を形成できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また、上述の各実施形態は適宜組み合わせることができる。
例えば、上述の実施形態のステップS502では、加圧部材41の温度が第2の中間担持体30の温度より低いかを判定しているが、さらに、加圧部材41の温度と第2の中間担持体30の温度との差が所定の値以上となっているかを判定してもよい。また、加圧部材41の温度を測定して、主制御部2が、加圧部材41の温度が所定の温度以上にならないように制御する構成にすることも可能である。ここで、所定の温度は、例えば、造形材料のガラス転移温度や加熱部材40の加熱温度、第2の中間担持体30の目標温度等を設定できる。
また、上述の実施形態では、装置1000は、第1及び第2の中間担持体14、30で中間担持体を構成しているが、1つの中間担持体で構成してもよい。すなわち、複数の粒子像形成部(例えば、第1の粒子像形成部10と第2の粒子像形成部11)のそれぞれで形成された粒子像が中間担持体に転写されて形成された粒子レイヤーを、別の中間担持体に転写することなく薄膜化部4、積層部3に搬送する構成である。また、中間担持体は、第1の中間担持体14と第2の中間担持体30との間に別の中間担持体を有していてもよい。
なお、前述の実施形態では、電子写真プロセスによって搬送体にレイヤーを形成していたが、電子写真プロセスの代わりに他のプロセスを使って搬送体にレイヤーを形成しても良い。他のプロセスには、例えば、インクジェットプロセスが含まれ、WO2014/092205に記載の方式に対しても本発明を適用することができる。他のプロセスとしては、その他にも、例えば、熱で融解した樹脂(造形材料)を少しずつ積み重ねていく熱溶解積層方式などを用いることもできる。
1 層形成部
2 制御部
3 積層部
4 薄膜化部
10、11 粒子像形成部
30 搬送体(第2の中間担持体)
40 加熱部材
41 加圧部材
100、110 像担持体
2 制御部
3 積層部
4 薄膜化部
10、11 粒子像形成部
30 搬送体(第2の中間担持体)
40 加熱部材
41 加圧部材
100、110 像担持体
Claims (18)
- 造形材料を用いて立体物を造形する造形装置であって、
前記造形材料を用いて層を形成する層形成部と、
前記層形成部で形成した前記層を搬送する搬送体と、
前記搬送体に支持されている前記層を加熱する加熱部と、
前記加熱部で加熱されている前記層又は前記加熱部で加熱された前記層を加圧する加圧部と、
前記加圧部で加圧された前記層を積層位置で積層する積層部と、を有し、
前記層と接する前記加圧部の温度が前記搬送体の温度よりも低くなるように構成されている
ことを特徴とする造形装置。 - 前記造形材料は、複数の材料を含み、
前記加熱部は、前記層の温度が、前記複数の材料それぞれのガラス転移点のうち最も高い温度以上になるようにする
ことを特徴とする請求項1に記載の造形装置。 - 前記搬送体の温度と前記加圧部の前記層と接する面の温度との差が15度以上になるように構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の造形装置。 - 前記加圧部の前記層を接する面の温度が所定の温度以上にならないよう構成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の造形装置。 - 前記加圧部を空冷又は水冷することによって冷却する構成を有する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加圧部を前記搬送体から離間して前記加圧部を放熱によって冷却する構成を有する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加熱部は、前記搬送体から離間した状態で、前記搬送体の前記層を支持している面の反対側から前記層を加熱する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加熱部は、前記搬送体から離間した状態で、前記搬送体の前記層を配置している面の側から前記層を加熱する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加熱部は、前記搬送体と接触した状態で、前記搬送体の前記層を配置されている面の反対側から前記層を加熱する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加熱部は、前記加圧部と一体に構成されている
ことを特徴とする請求項9に記載の造形装置。 - 前記加圧部は、前記加熱部より前記搬送体が前記層を搬送する方向の下流側に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記搬送体の表面の温度を測定する第1の温度測定部と、
前記加圧部の前記層を接する前記面の温度を測定する第2の温度測定部と、を有し、
前記第1の温度測定部の測定結果及び前記第2の温度測定部の測定結果に基づいて、前記層と接する前記加圧部の温度が前記搬送体の温度よりも低くなるように構成されている
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記加圧部は、前記搬送体を挟んで対向して配置されている2つの加圧ローラを有し、
前記第2の温度測定部は、前記2つの加圧ローラのうち、前記搬送体の前記層を支持している面側に配置されている加圧ローラの温度を測定する
ことを特徴とする請求項12に記載の造形装置。 - 前記加圧部は、前記搬送体の前記層を支持している側に配置されている2つのローラと前記2つのローラで張架されているベルトとを有し、
前記第2の温度測定部は、前記ベルトの前記搬送体の搬送方向の下流側の温度を測定する
ことを特徴とする請求項12に記載の造形装置。 - 前記搬送体を第1の搬送体とすると、
前記層形成部は、複数の粒子像形成部を有し、
前記複数の粒子像形成部それぞれで形成された粒子像が転写されることにより前記層を形成する第2の搬送体を、更に有し、
前記第1の搬送体は、前記第2の搬送体から転写された前記層を搬送する
ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の造形装置。 - 前記層形成部は、像担持体に形成された静電潜像を前記造形材料で現像して粒子像を形成する粒子像形成部を有し、前記粒子像を前記搬送体に転写することにより粒子レイヤーを形成する
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の造形装置。 - 造形材料を用いて立体物を造形する製造方法であって、
前記造形材料を用いて層を形成する層形成ステップと、
前記層形成ステップで形成した前記層を搬送体によって搬送する搬送ステップと、
前記搬送体に支持されている前記層を加熱する加熱ステップと、
前記加熱ステップで加熱されている前記層又は前記加熱ステップで加熱された前記層を加圧部によって加圧する加圧ステップと、
前記加圧ステップで加圧された前記層を積層する積層ステップと、を有し、
前記加圧部の前記層を接する面の温度が前記搬送体の温度よりも低くなるように構成されている
ことを特徴とする製造方法。 - 請求項17に記載の製造方法を用いて生成された立体物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
PCT/JP2015/005767 WO2016084350A1 (en) | 2014-11-28 | 2015-11-18 | Forming apparatus, three-dimensional forming method, and object formed by using the method |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2014242521 | 2014-11-28 | ||
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022510923A (ja) * | 2018-12-04 | 2022-01-28 | サクウ コーポレーション | 三次元印刷システム |
CN114364512A (zh) * | 2019-07-03 | 2022-04-15 | 进化添加剂解决方案股份有限公司 | 使用不同材料的基于选择性沉积的增材制造 |
-
2015
- 2015-11-06 JP JP2015218804A patent/JP2016107630A/ja active Pending
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