JP2016106793A - 避難器具 - Google Patents
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Abstract
Description
本体を開くことで、前記ロープ状部材を滑車に係合させることが可能になる。
本体を閉じることで、前記ロープ状部材が滑車のそれぞれに係合した状態が維持される。
また、1本の避難ロープを素手で掴んで避難するのは、慣れない一般人にとって現実離れした困難な作業である。また、細いワイヤーを素手で掴んで避難する場合には、その細さゆえにワイヤーを掴み難いのは勿論のこと、ワイヤーで手が切れてしまう危険性がある。これに対し、本発明の避難器具を利用する場合には、ロープ状部材を直接素手で掴む必要が無く、避難器具を使って簡単かつ安全に避難することが可能である。
また、本発明の避難器具は、ワイヤーロープなどの金属製のロープ状部材を併用することを想定している。このような金属製の細いロープ状部材であれば、繊維製素材の太い避難ロープに比べて、強度が高くて径が細いので、長尺に構成してもロープ全体が嵩張ることがない。したがって、避難に十分な長さを持った長尺のロープ状部材を、ビルディングやマンションなどの全フロアー(高層階を含む)に常備させることが可能になる。
また、本発明の避難器具は、その構造が簡単であるため低コストで製造できる。したがって、建築物の入居者や利用者の人数分の避難器具を揃えても、経済的に大きな負担となることはない。
その上、全体構造がコンパクトであるため、多数の居住者やビジネスマンが利用するビルディングなどにおいて人数分揃えても、嵩張ることが無い。したがって、低コストでコンパクトな本発明の避難器具を、緊急時の避難用具として一人に一個ずつ常備させることが可能である。
1)ロープ状部材に係合可能に設けられ、避難者の荷重を受ける複数の滑車、
2)複数の滑車を回転可能に具備し、避難者が把持できるように構成された本体、
を有している。
このような構成により、ロープの取り扱い(例えば1本のロープを掴んで避難するといった作業)に慣れていない者であっても、ロープ状部材と避難器具を利用して簡単かつ速やかに安全に避難することが可能になる。
また、「ロープ状部材に係合可能に設けられ、避難者の荷重を受ける複数の滑車」を設けることで、当該滑車に、避難者の荷重を分散して預けることが可能になる。すなわち、各滑車が支える荷重は、避難者の荷重の一部で済むことになる。したがって、各滑車への負荷を減らすことができるとともに、従動回転する滑車の回転速度の制御が容易になるので、避難器具を使って避難する際の滑車の回転速度(すなわち避難時の降下速度)を適度な安全速度に減速させることが可能になる。
(1) 本体を開くことで、ロープ状部材を滑車に係合させることが可能になる。
(2) 本体を閉じることで、ロープ状部材が滑車のそれぞれに係合した状態が維持される。
上記(1)のように構成することで、緊急避難の開始時に、ロープ状部材を簡単に滑車に係合させることができる。すなわち、火災などの緊急時において、本発明の避難器具を使って速やかに避難を開始することが可能になる。
また、上記(2)のように構成することで、ロープ状部材が避難器具から外れるといった事態を確実に防止できるので、避難時(降下時)の避難者の安全を確保することができる。
はじめに、本発明の「避難器具」の構成について説明する。
1)ロープ状部材に係合可能に設けられた千鳥状配置の複数の滑車11〜17、
2)この複数の滑車11〜17を回転可能に具備する棒状の本体2、
3)本体2を構成する滑車支持部材21,22を開閉可能に連結する連結金具23、
4)滑車支持部材21,22を閉脚状態に維持するための安全金具24、
5)本体2を把持する手が該本体から滑り落ちないように張り出した滑り止め部25、
6)滑車17の回転速度を減速するためのブレーキ部材27、
7)ロープ状部材9を避難器具内側の中心位置にガイドする一対のワイヤーガイド51、
8)避難器具1を、図2に示すように降下用安全ベルト80に連結するための連結部61を主に有している。
下側プレート3は上側プレート4より長い寸法を有している。また、下側プレート3は、その上端が上側プレート4の上端から突き出るように設けられている。また、プレート3,4の下端には、滑り止め部25の一部を構成する張り出し部31,41が固設されている。このような構成の左側滑車支持部材21には、図5(a)に示すように、4個の滑車11,13,15,17が所定ピッチで回転可能に設けられている。
下側プレート3は上側プレート4より長い寸法を有している。また、下側プレート3は、その上端が上側プレート4の上端から突き出るように設けられている。また、プレート3,4の下端には、滑り止め部25の一部を構成する張り出し部31,41が固設されている。このような構成の滑車支持部材22には、図5(b)に示すように、3個の滑車12,14,16が所定ピッチで回転可能に設けられている。
本発明の避難器具は、図2及び図3に示すような安全ベルト80を含んで構成されている。以下、安全ベルトの具体的構成について説明する。
1)避難者の胸部付近を包囲して保持するための胸部ベルト81
2)避難者の腹部付近を包囲して保持するための腹部ベルト85
3)避難者の両足の大腿部を下から支えるための支持ベルト88
また同様に、本発明では、腹部ベルト85に対する支持ベルト88の連結部87を、図3に示すように前方寄り(胸部ベルト85の中間よりも前方寄り)に配置している。つまり、連結部87,87が、避難者の両脇真横ではなく、当該真横位置によりも正面寄り位置するように、当該連結部を位置決めしている。
つまり、人間の重心は「腰」ではなく「胸」にあり、本発明ではその点を考慮して、避難者の重心が、支持ベルト88よりも後方側に収まるように設計している。
次に、上述した構成の避難器具1とロープ状部材9を利用した避難方法について説明する。なお、以下の説明では、ロープ状部材の具体例として、直径1mm〜2mm程度の金属製のワイヤーロープを例示する。
第二の滑車12は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)2を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車12を従動回転させるためには、体重Xの1/4の荷重が必要となるので、滑車12は降下の際に1/4の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
第三の滑車13は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)3を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車13を従動回転させるためには、体重Xの1/8の荷重が必要となるので、滑車13は降下の際に1/8の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
第四の滑車14は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)4を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車14を従動回転させるためには、体重Xの1/16の荷重が必要となるので、滑車14は降下の際に1/16の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
第五の滑車15は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)5を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車15を従動回転させるためには、体重Xの1/32の荷重が必要となるので、滑車15は降下の際に1/32の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
第六の滑車16は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)6を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車16を従動回転させるためには、体重Xの1/64の荷重が必要となるので、滑車16は降下の際に1/64の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
第七の滑車17は、体重Xの避難者の荷重の(1/2)7を受けて従動回転するように、回転抵抗が設定されている。つまり、この回転抵抗に抗して滑車17を従動回転させるためには、体重Xの1/128の荷重が必要となるので、滑車17は降下の際に1/128の荷重(分散荷重)を受けて従動回転することになる。
例えば、一番目に避難する者の避難器具については、図1(b)に示すように、ワイヤーロープ9を避難器具内にリードするためのワイヤーリード71を、避難器具1の下端側に設けてもよい。
また例えば、二番目以降に避難する者の避難器具については、図1(a)に示すように、ワイヤーロープ9をカバーするためのワイヤーカバー72を、避難器具1の下端側に設けてもよい。
2 本体
3 下側プレート
4 上側プレート
9 ロープ状部材(ワイヤーロープ)
11 第1の滑車
12 第2の滑車
13 第3の滑車
14 第4の滑車
15 第5の滑車
16 第6の滑車
17 第7の滑車
21 左側の滑車支持部材
22 右側の滑車支持部材
23 連結金具(連結手段)
24 安全金具(ロック手段)
25 滑り止め部
26 ロックピン
27 ブレーキ部材(ブレーキ手段)
30 グリップ部
31 張り出し部
41 張り出し部
61 連結部
62 ワイヤー
71 ワイヤーリード
72 ワイヤーカバー
80 降下用安全ベルト
81 胸部ベルト
82 マジックテープ部(ベロクロテープ部)
83 連結部
85 腹部ベルト
86 マジックテープ部(ベロクロテープ部)
87 連結部
88 支持ベルト
91 安全レバー
92 回転軸
93 ロックピン
94 フック部
95 ワイヤー受け部分
Claims (4)
- 建築物の屋外に向かって垂らしたロープ状部材を利用して該建築物の屋外に避難する際に用いる避難器具であって、
ロープ状部材に係合可能に設けられ、避難者の降下速度を減速するための複数の滑車と、前記複数の滑車を回転可能に具備し、避難者が把持できるように構成された本体を有する避難器具。 - 前記本体は開閉可能に構成され、
本体を開くことで、前記ロープ状部材を滑車に係合させることが可能になる、
本体を閉じることで、前記ロープ状部材が滑車のそれぞれに係合した状態が維持される、ことを特徴とする請求項1に記載の避難器具。 - 前記複数の滑車の少なくとも一部は、回転抵抗を受けるように設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の避難器具。 - 前記複数の滑車の少なくとも一部の回転を妨げるためのブレーキ手段を具備する、
ことを特徴とする請求項3に記載の避難器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014246324A JP2016106793A (ja) | 2014-12-04 | 2014-12-04 | 避難器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014246324A JP2016106793A (ja) | 2014-12-04 | 2014-12-04 | 避難器具 |
Related Child Applications (1)
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JP2017172794A Division JP2017209570A (ja) | 2017-09-08 | 2017-09-08 | 避難器具 |
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ID=56121959
Family Applications (1)
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2014
- 2014-12-04 JP JP2014246324A patent/JP2016106793A/ja active Pending
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