JP2016105561A - 通信制御装置及びネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明によれば、複数の通信装置とユニキャストで通信する通信制御装置を備えるネットワークシステムにおいて、通信制御装置が各通信装置と通信する際の輻輳を抑制し、かつ通信装置間の通信に要する時間を短縮することができる。【解決手段】 本発明は、ネットワークを構成する複数の通信装置を管理する通信制御装置において、ネットワークが輻輳状態にあるか否かを判定する輻輳有無判断手段と、判断結果に応じて、当該通信制御装置で同時に接続する通信装置の同時接続数を決定する同時接続台数決定手段と、決定した同時接続数を上限として、接続する通信装置を選択する通信装置選択部と、選択した上記通信装置と通信する通信処理手段とを有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、通信制御装置及びネットワークシステムに関し、例えば、多数の無線ノードで構成される無線メッシュネットワーク等のネットワークシステムに適用し得る。
近年、複数の無線ノードで構成される無線メッシュネットワークを活用するサービスとして、家庭やオフィスにおけるエネルギーマネージメント、構造物のヘルスモニタリング、環境モニタリング等が提案されている。無線メッシュネットワークは、通信装置同士の情報交換に基づいて、常に最適な通信経路が自律的に選択されるネットワークであり、近年は、より多数の通信装置によって形成される無線メッシュネットワークの実用化が期待されている。
ここで、現在世に広く普及する無線LANや携帯電話網と同様に、無線メッシュネットワークにおいても、セキュリティの確保が重要になる。例えば、ネットワーク内に権限のない第3者装置を接続させないためのネットワーク参加認証機能、ネットワーク内外の第3者による通信内容の盗聴・改竄・なりすましを防ぐ通信の暗号化と認証機能、そして、これらのセキュリティ機能を提供する上で土台となる鍵管理(登録、更新、無効化等)機能である。
無線ネットワークにおいて、ネットワークに参加している通信装置を認証するためには、通信装置と認証サーバ聞で認証メッセージを交換する必要がある。例えば、従来の無線ネットワークにおける認証方法として、EAP−TLS(Extensible Authentication Protocol−Transport Layer Security)を利用する場合、選択する暗号スイートに応じて、証明書等の認証情報が交換されることになる。無線メッシュネットワークでは、各通信装置が中継端末となり、通信装置と認証サーバ間での認証処理に必要なメッセージが中継端末を介して何往復も交換されることになる。そのため、このようなメッセージの交換が多数の通信装置により一斉に実施されるような状況では、認証サーバ近辺で通信トラフィックが集中し、ネットワークの輻輳が生じる可能性がある。
また、暗号鍵のようなセキュリティ情報を更新する場合、セキュリティ情報を管理する管理サーバは、受信する必要のある全ての通信装置に確実に新しいセキュリティ情報を配送する必要がある。このような場合、各通信装置はセキュリティ情報を受信したことを管理サーバに知らせるために、受信応答メッセージを送信する。そして管理サーバは受信応答メッセージの受信をもって、その通信装置への配送が成功したことを知る。また管理サーバは、受信応答を受信できなかった通信装置に対しては、再度先ほどのセキュリティ情報の配送処理を行う。このような手続きを、非常に多くの通信装置が存在する大規模ネットワークで行う場合を考える。まず管理サーバが、全ての通信装置に一斉にセキュリティ情報の配送を試みるとする。この場合、多くの通信装置がほぼ同時にセキュリティ情報を受信し、同時に管理サーバに受信応答を送信するため、管理サーバ近辺で、通信トラフィックが集中し、ネットワークの輻輳が生じる可能性がある。逆に、管理サーバが一台ずつ順番にセキュリティ情報の配送を試みることを考える。この場合、受信応答も一つずつ管理サーバに送られることになるため、輻輳の問題は回避できるが、通信装置数に比例して配送時間は増加していく。そして、無線メッシュネットワーク各通信装置において、セキュリティ情報は、場合によっては迅速な配送が求められる場合がある。例えば、いずれかの通信装置のセキュリティ情報が外部に漏洩してしまった場合、同じ情報を共有する他の全ての通信装置も同様に危険にさらされている状態にあるため、いち早く新しいセキュリティ情報に更新する必要がある。
以上のように、無線メッシュネットワークでは、輻輳を抑制し、かつ迅速なデータ配送を行うことが求められる。上述のような課題を解決する従来技術としては、TCPウインドウ制御におけるスロー・スタートアルゴリズム(非特許文献1参照)が知られている。スロー・スタートアルゴリズムは、通信装置間でのデータ送受信に際して、連続で送信できるデータ数を調整することで輻輳を抑制する方式である。
W.Richard Stevens、橘康雄、井上尚司、1997、詳解TCP/IP〈Vol.1〉プロトコル、ピアソンエデュケーション、PP.323−325、PP.349−351
しかし、従来のスロー・スタートアルゴリズムは、一つの通信装置に対するデータの送信量を調整するための技術であるため、複数の通信装置へ同時接続を行うことによって発生する輻輳を抑制するものではない。また、従来のスロー・スタートアルゴリズムは、エンド・エンドの通信結果のみによって輻輳を制御するため、中継区間での輻輳を抑制するような通信制御は行えない。大規模な無線メッシュネットワークは、マルチホップで実現されることが多いため、管理サーバと通信装置の間には複数の中継装置が存在することになる。そのため、このようなネットワークでは中継装置での輻輳も考慮した通信制御方式が必要である。
そのため、複数の通信装置とユニキャストで通信する通信制御装置を備えるネットワークシステムにおいて、通信制御装置が各通信装置と通信する際の輻輳を抑制し、かつ通信装置間の通信に要する時間を短縮することが望まれている。
第1の本発明は、ネットワークを構成する複数の通信装置を管理する通信制御装置において、(1)上記ネットワークが輻輳状態にあるか否かを判定する輻輳有無判断手段と、(2)上記輻輳有無判断手段の判断結果に応じて、当該通信制御装置で同時に接続する通信装置の同時接続数を決定する同時接続台数決定手段と、(3)上記同時接続台数決定手段で決定した同時接続数を上限として、接続する上記通信装置を選択する通信装置選択部と、(4)上記通信装置選択部で選択した上記通信装置と通信する通信処理手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、ネットワークを構成する複数の通信装置を管理する通信制御装置において、(1)事前設定された通信装置数を上限として、接続する上記通信装置を選択する通信装置選択部と、(2)上記通信装置選択部で選択した上記通信装置と通信する通信処理手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明は、複数の通信装置と、上記通信装置の通信を制御する通信制御装置とを備えるネットワークシステムにおいて、上記通信制御装置として第1又は第2の本発明の通信制御装置を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、複数の通信装置とユニキャストで通信する通信制御装置を備えるネットワークシステムにおいて、通信制御装置が各通信装置と通信する際の輻輳を抑制し、かつ通信装置間の通信に要する時間を短縮することができる。
第1の実施形態に係る管理サーバの機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係るネットワークシステムの全体構成例について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る通信装置の構成例について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る管理サーバで、ソースルーティング処理の結果得られる論理的なトポロジ(ソースルーティングトポロジ)の例について示した説明図である。 第1の実施形態に係るネットワークシステムの動作例について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る管理サーバの機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態の変形実施例に係る管理サーバの機能的構成について示した構成例のブロック図(その1)である。 第2の実施形態の変形実施例に係る管理サーバの機能的構成について示した構成例のブロック図(その1)である。 第1の実施形態の変形実施例に係る管理サーバの機能的構成について示した構成例のブロック図(その2)である。 第2の実施形態の変形実施例に係る管理サーバの機能的構成について示した構成例のブロック図(その2)である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による通信制御装置及びネットワークシステムの第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、以下では、本発明の通信制御装置を管理サーバに適用した例について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、この実施形態のネットワークシステム1の全体構成を示すブロック図である。なお、図2において括弧内の符号は後述する第2の実施形態でのみ用いられる符号である。
この実施形態において、ネットワークシステム1には、ネットワーク40を構成している複数の通信装置10と、管理サーバ20とが配置されているものとして説明する。なお、通信システム1に配置される通信装置10及び管理サーバ20の数は限定されないものである。この実施形態では、ネットワークシステム1には、8つの通信装置10(10−1〜10−8)が配置されているものとして説明する。ネットワーク40としては、例えば、無線メッシュネットワーク等の種々の無線ネットワーク構成を適用することができる。図2に示す各通信装置10は、ネットワーク40を構成するノードである。ネットワークシステム1では、管理サーバ20により、ネットワーク40に参加している通信装置10(ノード)が管理されているものとする。
各通信装置10に搭載される上位機能(アプリケーション)については限定されないものであり、例えば、センサノード等の無線通信を行うノード(例えば、種々の無線LANのインタフェース仕様に基づいて無線通信を行う無線ノード)を適用することができる。
管理サーバ20は、各通信装置10の認証(ネットワーク40への参加に際しての認証処理)を実行する。管理サーバ20が対応する認証方式については限定されないものであるが、例えば、EAP−TLS等を適用することができる。管理サーバ20と、各通信装置10との間では、認証処理に当たって、証明書や認証情報等の認証処理に必要なメッセージのデータが交換される。言い換えると、管理サーバ20と、各通信装置10との間では、認証処理に係るメッセージがユニキャストの通信により交換される。そのため、管理サーバ20では、ネットワーク40上の全ての通信装置10と認証処理を行う必要があるため、多数の通信装置10に係る認証処理が同時期に発生した場合、当該管理サーバ20の近辺では、大量のトラヒックが発生して輻輳するおそれがある。以下では、管理サーバ20及び通信装置10では、上述のメッセージ以外のデータについても送受信されるが、以下では、輻輳の原因となる可能性がある上述のメッセージの処理を中心として説明する。また、ネットワークシステム1上のノード間で送受信されるメッセージの具体的な形式については限定されないものであるが、以下では例として、IPパケット(イーサネット(登録商標)フレーム)が用いられるものとして説明する。
次に、管理サーバ20の内部構成について図1のブロック図を用いて説明する。
管理サーバ20は、管理サーバ20、輻輳有無判断部21、同時接続台数決定部22、ルーティング制御部23、通信装置割当選択部24、メッセージ処理部25、受信部26及び送信部27を有している。
受信部26は、無線通信によりデータ受信するものであり、例えば、通信装置10から受信したメッセージを、メッセージ処理部25に与える処理等を行う。
送信部27は、無線通信によりデータ送信するものであり、例えば、メッセージ処理部25で作成されたメッセージを、通信装置10に向けて送信する処理等を行う。
管理サーバ20では、受信部26及び送信部27により無線通信インタフェースが構成されている。受信部26及び送信部27に適用する無線LANの仕様等については限定されないものであるが例えば、IEEE802.11シリーズ等の無線LANインタフェースを適用することができる。
輻輳有無判断部21は、メッセージ処理部25から与えられた受信メッセージおよび、送信メッセージより、ネットワーク40の輻輳有無(ネットワーク40の混雑の状況)を判断する処理を行う。この実施形態では、輻輳有無判断部21は、所定よりもネットワーク40の混雑の度合い(負荷)が大きいか否かを判断するものとする。そして、輻輳有無判断部21は、所定よりもネットワーク40の混雑の度合いが大きい場合にネットワーク40が輻輳状態であると判断し、そうでない場合にネットワーク40が輻輳状態でない(非輻輳状態)と判断するものとする。
輻輳有無判断部21は、例えば、接続中の各通信装置10(例えば、TCPコネクションを接続中の通信装置10)について、送信メッセージ数(管理サーバ20が送信したメッセージの数)に対する受信メッセージの数(例えば、メッセージ送信後に受信確認ができた数)等から求まるデータ紛失率(例えば、パケットのドロップ率)を求め、求めたデータ紛失率に基づいてネットワーク40の混雑度合いを判断するようにしてもよい。この場合、輻輳有無判断部21は、例えば、接続中の通信装置10に係る過去の所定期間のデータ紛失率の平均値を求め、そのデータ紛失率の平均値が所定の閾値以上の場合ネットワーク40の混雑度合いが所定より大きい(すなわち、輻輳状態)と判断し、そうでない場合ネットワーク40の混雑度合いが所定よりも小さい(すなわち、非輻輳状態)と判断するようにしてもよい。
また、輻輳有無判断部21は、例えば、送信メッセージの送信時間と対応する受信メッセージの受信時間(例えば、当該送信メッセージの確認応答のメッセージの受信タイミング)から求まるターンアラウンド時間に基づいてネットワーク40の輻輳有無(混雑度合い)を判断するようにしてもよい。この場合、輻輳有無判断部21は、例えば、接続中の通信装置10に係る過去の所定期間のターンアラウンド時間の平均値を求め、そのターンアラウンド時間の平均値が、所定の閾値以上の場合、ネットワーク40の混雑度合いが所定より大きいと判断(輻輳状態と判断)し、そうでない場合ネットワーク40の混雑度合いが所定よりも小さい(輻輳状態でない)と判断するようにしてもよい。この場合、管理サーバ20から見て、通信装置10ごとにホップ数が異なる場合があるため、輻輳有無判断部21は、例えば、ホップ数に比例した閾値を設定して、ネットワーク40の輻輳有無(混雑度合い)を判断するようにしてもよい。具体的には、例えば、輻輳有無判断部21は、接続中の通信装置10ごとに、(1ホップで通信可能な通信装置10との最大ターンアラウンド時間)×(通信装置10までのホップ数)を求めて閾値を設定するようにしてもよい。
さらに、輻輳有無判断部21は、上述のデータ紛失率とターンアラウンド時間の組み合わせに基づいて、ネットワーク40の輻輳有無を判断(例えば、データ紛失率とターンアラウンド時間を重みづけ加算して所定の閾値と比較して判断)するようにしてもよい。この場合、輻輳有無判断部21は、輻輳状態を判定するために必要な情報(例えば送信メッセージ、受信メッセージ、閾値となるデータ紛失率、ターンアラウンド時間など)を記憶しておくためのメモリを内部で保持してもよい。輻輳有無判断部21は、輻輳の判断結果を同時接続台数決定部22に与える。
同時接続台数決定部22は、輻輳有無判断部21から与えられたネットワークの混雑状態の判断結果に基づいて、当該管理サーバ20が同時に接続可能な通信装置10の上限数(以下「同時接続台数」とも呼ぶ)を判断する。同時接続台数決定部22は、例えば、ネットワーク40が輻輳状態とならない範囲で、当該管理サーバ20が同時に接続可能な通信装置10の上限数を同時接続可能台数として求める。
この実施形態では、同時接続台数決定部22は、輻輳有無判断部21で輻輳状態にあると判断されるまで、徐々に同時接続台数を増やしていき、輻輳状態にあると判断されたときに、輻輳状態が解消されるまで、同時接続台数を減らすものとする。言い換えると、同時接続台数決定部22は、輻輳有無判断部21で輻輳状態でないと判断されている間同時接続台数を増加させてゆき、輻輳状態であると判断されている間、同時接続台数を減少させてゆくフィードバック処理を行う。
例えば、同時接続台数決定部22は、当初同時接続台数を1(1台の通信装置10とだけ通信を行う状態)とし、その結果輻輳有無判断部21で輻輳無しと判定された場合は、同時接続台数を1増やし、2台に対して同時に通信を行う。そして、ここでも輻輳有無判断部21で輻輳無しと判定された場合、同時接続台数決定部22は、さらに同時接続台数を増やしていく。同時接続台数の増やし方は、1台ずつ増やしていってもよいし、1、2、4、16、・・・といったように幾何級数的に増やしていってもよい。
また、上述の通り、同時接続台数決定部22は、輻輳有無判断部21で輻輳状態にあると判断された場合、同時接続台数を減らす。例えば、輻輳有無判断部21は、輻輳状態になかった直前の同時接続台数に戻してもよいし、現在の同時接続台数の半分にするといったように、何らかの規則に従って減少させてもよい。この場合、同時接続台数を減らしても輻輳状態にあると判断された場合、接続台数決定部22は、さらに接続台数を減らしていく。また、この場合、輻輳状態が解消された場合、接続台数決定部22は、再度同時接続台数を増やしていってもよいし、しばらくは同じ接続台数に固定して運用してもよい。さらに、この場合同時接続台数決定部22は、導出された同時接続台数を通信装置割当選択部24に与える。以下では、同時接続台数決定部22が決定した同時接続台数を「N」とも表すものとする。
ルーティング制御部23は、管理サーバ20各通信装置10に対する経路を決定(メッセージを伝送する中継経路のノードを選択する決定)をする。ルーティング制御部23が行うルーティング方式は限定されないものであるが、この実施形態のルーティング制御部23は、ソースルーティングにより、管理サーバ20と通信装置10との間の経路決定(ルーティング)を行うもとする。すなわち、ルーティング制御部23は、ソースルーティングを行うための各通信装置10の経路情報を保持・管理する手段を有している。ルーティング制御部23が、各通信装置10に対する経路を決定し、経路情報を生成する処理については限定されないものであり、例えば、種々のソースルーティングに対応したルータ等と同様の構成を適用することができる。また、ルーティング制御部23では、予め各通信装置に係る経路を設定可能な構成としてもよい。
ソースルーティングとは、メッセージ送信者(ここでは管理サーバ20)があて先となる通信装置10までの経路情報(中継装置情報)を保持していて、その情報をもとに中継を行うルーティング方式である。したがって、この実施形態の各通信装置10は、ソースルーティングに係る経路設定が行われたパケットを処理(ヘッダで指定されたルートでのパケット転送)を行うことが可能な構成となっているものとして説明する。
通信装置割当選択部24は、同時接続台数決定部22から与えられた同時接続台数を、どの通信装置10に割り当てるかを判定する。この実施形態の通信装置割当選択部24は、通信装置10ごとのソースルーティングで決定した経路情報を利用して行うものとして説明する。この実施形態の通信装置割当選択部24は、ルーティング制御部23から経路情報を取得し、各通信装置10までの経路情報(ソースルーティングの結果中継するノードの情報)を参照し、各通信装置10の中継負荷が偏らないように通信装置10を割り当てるものとする。中継負荷とは、ある通信装置10が、同時接続を行う通信装置10の数に対して、それらの通信装置10へメッセージを送信する際の中継者となる数である。例えば、3台の通信装置10と管理サーバ20との間のメッセージを中継する必要がある通信装置10(すなわち、3つの通信セッションを中継する通信装置10)の中継負荷は「3」となる。
次に、通信装置割当選択部24が同時接続台数N分の通信装置10を割当てる処理について説明する。
図4は、ルーティング制御部23で、通信装置10−1〜10−8についてソースリーティングした場合の結果について示した説明図である。図4では、管理サーバ20から見た通信装置10−1〜10−8の論理的なトポロジ(ソースルーティングの結果得られる論理的なトポロジ、以下「ソースルーティングトポロジ」とも呼ぶ)について示した説明図である。図4では、通信装置10−1〜10−8のそれぞれの識別子をT1〜T8と図示している。以下では、通信装置10−1〜10−8を、それぞれノードT1〜T8とも呼ぶものとする。
例えば、ノード通信装置10−1〜10−8(T1〜T8)のソースルーティングトポロジが図4のように示される場合を想定する。そして、同時接続台数決定部22で決定された同時接続数Nが「3」である場合を想定する。
図4の例では、管理サーバ20の子ノードがノードT1、T2となっている。また、図4では、T1の子ノードがノードT3、T4となっている。さらに図4では、T3の子ノードがノードT6、T7となっている。さらにまたT2のノードの子ノードがノードT5となっている。さらに、図4では、T5の子ノードがノードT8となっている。また、図4では、T5の子ノードがノードT6となっている。言い換えると、管理サーバ20からみて、1ホップ目のノードがノードT1、T2であり、2ホップ目のノードがノードT3〜T5であり、3ホップ目のノードがノードT6〜T8となる。
以下では、ソースルーティング処理の結果ソースルーティングトポロジが図4のような内容になっており、同時接続台数N=3であるものとして説明する。
この場合、通信装置割当選択部24は、管理サーバ20からみて手前(ソースルーティングトポロジ)の1ホップ目のノードから順に、2ホップ目のノード、3ホップ目のノードと、最終段のホップまで中継負荷を割当てる処理を行う。言い換えると、通信装置割当選択部24は、管理サーバ20を最上位のノードとして、段階的に子ノードに対して同時接続台数分の中継負荷を振り分ける処理を行う。また、この実施形態において、通信装置割当選択部24は、最上位の管理サーバ20に対して中継負荷として同時接続台数Nを適用する。さらに、この実施形態では、通信装置割当選択部24は、親ノードに割り振られた中継負荷を、子ノードに対して割り振る際、可能な限り各子ノードの中継負荷が均等となるように割当てるものとするが、中継負荷を割り振る方式については限定されないものである。
図4の例では、管理サーバ20から見て、1ホップ目のノード(管理サーバ20の直接の子ノード)としてノードT1、T2が配置されている。したがって、通信装置割当選択部24は、T1、T2に係る中継負荷ができるだけ均等となるように中継負荷の割当を決定する。図4の例では、同時接続台数Nが「3」であるため、通信装置割当選択部24は、例えばT1の中継負荷が2、T2の中継負荷が1になるような割り当てを行うと判断する。
次に、通信装置割当選択部24は、2ホップ目のノード(1ホップ目で中継負荷を割当てたノードの子ノード)について同様の処理を行う。図4に示すように、ノードT1の子ノードとしては、ノードT3、T4のノードが存在するため、通信装置割当選択部24は、ノードT1に割当てた中継負荷(2)を、ノードT3、T4に対して、可能な限り均等に割り振る。具体的には、通信装置割当選択部24は、ノードT1の子ノードであるノードT2、T4に対して、均等に1ずつの中継負荷を割り振ったものとする。また、図4に示すように、ノードT2の子ノードとしては、T5のノードが存在するため、通信装置割当選択部24は、T5のノードに1の通信負荷を割当てると判断する。
次に、通信装置割当選択部24は、3ホップ目のノード(2ホップ目で中継負荷を割当てたノードの子ノード)について同様の処理を行う。図4に示すように、ノードT3の子ノードとしては、T6、T7のノードが存在するため、通信装置割当選択部24は、ノードT3に割り振られた中継負荷(1)を、2つのノードT3、T4のいずれかに割り振ることになる。また、図4に示すように、ノードT5の子ノードとしては、ノードT8のノードが存在するため、通信装置割当選択部24は、T8のノードに1の通信負荷を割当てると判断する。
そして、信装置割当選択部24は、各ノードの接続負荷が、上述の中継負荷割振処理で割り振った接続負荷の範囲となるような組み合わせで、同時接続台数分のノード(通信装置10)を、通信対象の通信装置10として選択する処理を行う。
例えば、今回通信対象のノードとして、4つのノードT4、T6、T7、T8が含まれていた場合、通信装置割当選択部24は、ノードT6、T4、T8、又は、ノードT4、T7、T8のいずれかの組み合わせで同時接続台数(N=3)分のノード(通信装置10)を選択することになる。そして、通信装置割当選択部24は、選択された通信装置10の情報をメッセージ処理部25に与える。
メッセージ処理部25は、通信装置割当選択部24で選択された通信装置10と管理サーバ20がやりとりを行うためのメッセージの作成、および受信部12から与えられたメッセージの処理を行う。メッセージ処理部25でやりとりされるメッセージ(メッセージ処理部25が送受信するメッセージ)は、管理サーバ20から複数の通信装置10に対してユニキャストで通信を行うのに適した処理であり、例えば暗号鍵の更新などの鍵管理処理、無線メッシュネットワークへの参加認証処理、制御メッセージの配信などである。メッセージ処理部25は、受信部12から与えられたメッセージの処理を行う。このとき、メッセージ処理部25は、メッセージを受信した旨を受信メッセージとして輻輳有無判断部21に与える。前記受信メッセージとは、受信メッセージの送信元装置情報や受信時間を含む情報である。また、メッセージ処理部25は、作成されたメッセージを送信部13に与える。さらにこのとき、メッセージ処理部25は、メッセージを送信した旨を送信メッセージとして輻輳有無判断部21に与える。前記送信メッセージとは、送信メッセージのあて先装置情報や送信時間を含む情報である。メッセージ処理部25は、メッセージを挿入したパケットを生成する際に、当該パケットに当該メッセージのヘッダに、当該メッセージの宛先に係る経路情報(ソースルーティングにより決定された経路情報)を設定する。
図3は、第1の実施形態における通信装置10の内部構成図である。図2において、通信装置10は、メッセージ処理部11、受信部12、送信部13を有している。
通信装置10では、受信部12及び送信部13により無線通信インタフェースが構成されている。受信部12及び送信部13に適用する無線LANの仕様等については限定されないものであるが例えば、IEEE802.11シリーズ等の無線LANインタフェースを適用することができる。
受信部12は、無線通信によりデータ受信するものであり、例えば、管理サーバ20、もしくは通信装置10から受信したメッセージを、メッセージ処理部11に与える処理を行う。
送信部13は、無線通信によりデータ送信するものであり、メッセージ処理部11で作成されたメッセージを、管理サーバ20、もしくは他の通信装置10に向けて送信する処理を行う。
メッセージ処理部11は、管理サーバ20、もしくは他の通信装置10から受信したメッセージの処理と、受信したメッセージに対する返信メッセージの作成を行う。メッセージ処理部11は、作成された送信部13に与える。メッセージ処理部11は、他の通信装置10を宛先とするメッセージが挿入されたパケットを受信した場合には、当該パケットのヘッダに記述されたソースルールーティングの経路情報に従った転送先(ネクストホップ)に当該パケットを転送する。メッセージ処理部11は、管理サーバ20にメッセージを送信する際、管理サーバ20からメッセージ受信の際に添付された経路情報(パケットのヘッダに挿入されたソースルーティングの経路情報)と逆の経路となる経路情報を用いて送信(メッセージを送信するパケットのヘッダに当該経路情報を設定して送信)するようにしてもよい。また、メッセージ処理部11は、管理サーバにメッセージを送信する際、ネットワーク40に参加した際の親ノード(通信装置10)に向けてメッセージを送信し、そのメッセージを受信した通信装置10のメッセージ処理部11がさらに自身の親ノード(通信装置10)に向けて送信する。この処理を管理サーバ20まで続けることでメッセージを届けてもよい。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のネットワークシステム1の動作を説明する。
以下では、管理サーバ20の動作を中心として説明する。
図5が、管理サーバ20の内部の動作の例について示したフローチャートである。
まず、同時接続台数決定部22は、同時接続台数の初期値Nとして1を適用して、通信装置割当選択部24に供給する(S100−1)。
次に、管理サーバ20は、通信が完了(例えば、メッセージ送信が完了)していない通信装置10の有無を確認する(S100−2)。そして、管理サーバ20は、通信が完了していない通信装置10があった場合には、後述するステップS101〜S104の処理に移行し、そうでない場合は処理を中止する。そして、管理サーバ20は、その後通信対象の通信装置10が発生した場合には、同様にステップS101の処理から動作する。
[ステップS101:同時接続台数分の通信装置選択]
通信が完了していない通信装置10が残っている場合、通信装置割当選択部24は、同時接続台数決定部22から最新に供給された同時接続台数N(Nの初期値は「1」)と、ルーティング制御部23で更新された最新のソースルーティングの経路情報とを保持する。そして、通信装置割当選択部24は、保持した同時接続数Nとソースルーティングの経路情報に基づいて、同時接続台数Nをどの通信装置10(通信が完了していない通信装置10)に割り当てるかを選択する。通信装置割当選択部24は、上述の通り、中継を行う通信装置10の中継負荷が分散されるように行う。選択された通信装置10の情報は、通信装置割当選択部24からメッセージ処理部25に与えられる。
[ステップS102:メッセージ処理]
メッセージ処理部25は、通信装置割当選択部24から、通信を行う通信装置10の情報が与えられると、通信を行う通信装置10それぞれに対して、通信の種類に応じたメッセージを作成し、ユニキャスト通信を開始する。通信の種類とは、暗号鍵の更新などの鍵管理処理、無線メッシュネットワークへの参加認証処理、制御メッセージの配信などである。また、管理サーバ20のメッセージ処理部25は、通信中の通信装置10から受信したメッセージの処理を行う。一方、通信装置10側のメッセージ処理部25は、管理サーバ20、もしくは他の通信装置10から受信したメッセージの処理を行う。そして、送信部27からメッセージが送信されるとき、当該メッセージのデータが輻輳有無判断部21に与えられる。また、受信部26がメッセージを受信するとき、受信メッセージが輻輳有無判断部21に与えられる。通信装置10は、メッセージが自装置宛てのものでなければ、当該メッセージの内容(ソースルーティングの経路情報)に従ってメッセージの中継処理を行う。
[ステップS103:輻輳有無の判断]
輻輳有無判断部21は、メッセージ処理部25から供給されたデータ(送信メッセージ、及び受信メッセージに係るデータ等)に基づいて、輻輳有無に必要なパラメータ(例えば、データ紛失率やターンアラウンド時間等)を算出しなおす。そして、輻輳有無判断部21は、算出したパラメータ(例えば、データ紛失率やターンアラウンド時間等)に基づいて、ネットワーク40が輻輳状態にあるかを判定する。輻輳有無判断部21は、輻輳状態の判定結果を同時接続台数決定部22に供給する。
[ステップS104:同時接続台数の更新]
同時接続台数決定部22は、輻輳有無判断部21から供給された輻輳有無の判断結果に基づいて、同時接続台数を更新する。ここでは、同時接続台数決定部22は、判断結果が輻輳無しの場合は、同時接続台数Nを所定の規則に従って増加させる更新を行い、判断結果が輻輳有りの場合は同時接続台数Nを所定の規則に従って減少させる更新を行う。そして、同時接続台数決定部22は、更新後の同時接続台数Nを、通信装置割当選択部24に供給する。
そして、ステップS104の処理の後、管理サーバ20は、上述のステップ100−2に戻り、通信を行う必要のある通信装置10がなくなるまで、上述のステップS101〜S104の処理を繰り返すことになる。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態によれば、ネットワークの管理サーバ20が、ネットワーク40の混雑状態を調べ、輻輳有無(混雑状態)に応じて同時接続台数Nを変化させている。また、管理サーバ20は、同時接続台数Nを通信装置10に割当てる際に、ソースルーティングで利用される経路情報をもとに、メッセージの中継を行う通信装置10の中継負荷が分散するように決定している。第1の実施形態の管理サーバ20では、ネットワーク40の輻輳有無(混雑状態)に応じて同時接続台数Nを変化させることで、管理サーバ20近辺での輻輳制御と、全ての通信装置10との通信を完了するまでの処理時間の両方を加味した通信制御が可能になる。また、管理サーバ20では、ネットワーク40の輻輳状態を判定するための閾値を設定することで、通信負荷に重きをおいた制御、処理時間に重きをおいた制御のいずれかを選択することもできる。さらに、管理サーバ20では、ソースルーティングの経路情報を用いて、各通信装置10の中継負荷を分散させるように、同時接続台数Nを通信装置10に割当てるため、メッセージをやりとりする中継区間での輻輳を考慮した通信制御が可能になる。管理サーバ20では、上記二つの通信制御を一つのネットワークシステム上で実施することによって、ネットワーク全体(管理サーバ20と中継区間)の輻輳を考慮した通信制御が可能になる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による通信制御装置及びネットワークシステムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、以下では、本発明の通信制御装置を管理サーバに適用した例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図2に示すように、第2の実施形態のネットワークシステム1Aでは、管理サーバ20が、管理サーバ20Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。
第2の実施形態の管理サーバ20Aでは、ルーティング制御部23が省略され、ホップ数情報管理部28が追加されている点で第1の実施形態と異なっている。また、第2の実施形態では、通信装置割当選択部24による割当て方式が異なっている。第2の実施形態の通信装置割当選択部24は、ホップ数情報管理部28から供給される情報が利用される点で第1の実施形態と異なっている。
ホップ数情報管理部28は、管理サーバ20と各通信装置10の間のホップ数を保持・管理する。ホップ数情報管理部28は、例えば、第1の実施形態におけるソースルーティングの経路情報を利用して、各通信装置10へメッセージを届けるまでに経由するホップ数(通信装置10数)をカウントするようにしてもよい。また、ホップ数情報管理部28は、通信装置10の情報を管理する外部装置からホップ数を取得するようにしてもよい。また、ホップ数情報管理部28は、各通信装置10と通信して各通信装置10のホップ数を確認するようにしてもよい。
通信装置割当選択部24は、各通信装置10までのホップ数(ホップ数情報管理部28から供給される情報)に基づいて、お互いにホップ数が所定の閾値以上離れている通信装置10を選択するものとする。以下では、通信装置割当選択部24は、上述のホップ数に係る閾値として「2」を適用するものとして説明する。この場合、例えば、同時接続台数Nが3で、各通信装置10−1〜10−6のホップ数が、それぞれ1、2、2、3、5、6であったとき、ホップ数がお互いに所定の閾値以上(2以上)離れている通信装置10−1、10−4、10−6を選択する等の処理が挙げられる。
第2の実施形態の通信装置割当選択部24では、管理サーバ20から各通信装置10までのホップ数をもとに、通信装置10を選択する。これにより、第2の実施形態の通信装置割当選択部24では、ターンアラウンドタイムが異なる通信装置10を、通信対象の通信装置10として選択することができる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作を説明する。
以下では、第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作を中心として、第1の実施形態との差異部分の動作のみを説明する。第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作についても上述の図5を用いて説明することができる。以下では、図5を用いて、第2の実施形態のネットワークシステム1Aの動作のうち、第1の実施形態との差異部分のみを説明する。
第2の実施形態のネットワークシステム1Aでは、管理サーバ20AがN台の通信装置10を選択する処理(上述のステップS101の処理)のみが第1の実施形態と異なっている。
第2の実施形態の管理サーバ20Aは、同時接続台数決定部22から、同時接続台数Nが供給されると、ステップS101において、管理サーバ20から各通信装置10までのホップ数を、ホップ数情報管理部28から取得する。第2の実施形態の同時接続台数決定部22は、各通信装置10までのホップ数を利用して、通信装置割当選択部24が同時接続台数Nをどの通信装置10に割り当てるかを選択する。具体的には、第2の実施形態の同時接続台数決定部22は、各通信装置10までのホップ数に基づいて、ホップ数がお互いに所定以上離れた(ホップ数が異なる)通信装置10を選択する。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態では、管理サーバ20A(通信装置割当選択部24)が、管理サーバ20から通信装置10までのホップ数の情報を用いて同時接続台数Nを通信装置10に割当てる処理を行う。そのため、第2の実施形態の管理サーバ20Aでは、ホップ数の情報をもとに、ターンアラウンド時間が異なる通信装置10を選択することで、管理サーバ20から通信装置10に送信されたメッセージに対する返信メッセージが、管理サーバ20付近で衝突する可能性が低くなるため、管理サーバ20付近での輻輳を軽減することができる。
また、管理サーバ20Aでは、上述の通信制御を、同時接続数を動的に変化させることによる通信制御と併用して運用することで、管理サーバ20近辺の輻輳をさらに軽減できることができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)第2の実施形態において、管理サーバ20Aは、ホップ数を用いて、間接的に各通信装置10に係るおおよそのターンアラウンド時間を把握していたが、それ以外の方式で各通信に係るターンアラウンド時間を把握するようにしてもよい。例えば、管理サーバ20Aは、過去の通信での各通信装置10とのターンアラウンド時間を記憶しておき、その情報を用いて、ターンアラウンド時間が異なる通信装置10を選択(例えば、お互いにターンアラウンド時間が所定時間以上離れた通信装置10の組合せを選択)するようにしてもよい。
(C−2)上記の各実施形態の管理サーバ20、20Aでは、輻輳有無判断部21で輻輳を判定し、同時接続台数決定部22で同時接続台数を動的に変化させていたが、これらの処理を省略した構成としてもよい。例えば、図7は、第1の実施形態の管理サーバ20から輻輳有無判断部21及び同時接続台数決定部22を省略した構成となっている。また、例えば、図8は、第1の実施形態の管理サーバ20Aから輻輳有無判断部21及び同時接続台数決定部22を省略した構成となっている。図7、図8に示す管理サーバ20、20A(輻輳有無判断部21及び同時接続台数決定部22を省略した構成)では、例えば、同時接続台数として予め設定された定数を通信装置割当選択部24に適用する(すなわち同時接続台数Nを静的な値とする)ようにしてもよい。このような構成にすることで、図7、図8に示す管理サーバ20、20Aでは、同時接続台数の調整による管理サーバ20、20A近辺での輻輳制御は行えないが、各通信装置10の中継負荷を平均化し、中継区間での輻輳を軽減することができる。
(C−3)第1の実施形態の管理サーバ20で、輻輳有無の判定結果は、同時接続台数決定部22でのみ利用していたが、図9に示すように輻輳有無の判定結果を通信装置割当選択部24の処理で利用するようにしてもよい。例えば、管理サーバ20で、輻輳の判定結果によって、各通信装置10の最大中継負荷を動的に変化させるようにしてもよい。ここでの最大中継負荷とは、通信装置10が、管理サーバ20から他の通信装置10へのメッセージ中継者として許容できるコネクション(セッション)の最大数である。言い換えると、最大中継負荷とは、ネットワークシステム1全体ではなく、通信装置10の個体の性能に基づいた中継負荷の最大値を示している。例えば、各通信装置10の最大中継負荷が3であったとすると、各通信装置10は、3台の他の通信装置10に係るコネクション(メッセージ送受信のコネクション)に対しては中継処理を行うことができる。同時接続台数決定部22で導出された同時接続台数をkとし、kに対して、最大中継負荷の制約を満たすような割当てが存在しない場合は、最大中継負荷で割当てることができる接続台数の最大値(mとする)を、同時接続台数としてもよいし、最大中継負荷を上げてk台分を確保してもよい。逆に、kよりもmが多かったならば、mを同時接続台数としてもよいし、m台の中からk台を選択してもよい。この構成により、通信装置割当選択部24では、同時接続台数決定部22で導出された同時接続数と最大中継負荷両方を加味して通信装置10が割り当てられることになるため、管理サーバ20近辺での輻輳をネットワーク40全体の輻輳制御に反映させるような通信制御が可能になる。
また、第2の実施形態の管理サーバ20Aにおいても、図10に示すように、輻輳有無判断部21における輻輳の判定結果を、通信装置割当選択部24に利用するようにしてもよい。例えば、第2の実施形態の輻輳有無判断部21において、輻輳の判定結果によって、ホップ数の閾値を動的に変化させるようにしてもよい。ホップ数の閾値が3であったとすると、お互いにホップ数が3以上離れた通信装置10が同時接続される通信装置10として選択される。同時接続台数決定部22で導出された同時接続台数をkとし、kに対して、ホップ数の制約を満たすような割当てが存在しない場合は、ホップ数の制約を満たす接続台数の最大値mを、同時接続台数としてもよいし、ホップ数の閾値を上げてk台分を確保してもよい。逆に、kよりもmが多かったならば、mを同時接続台数としてもよいし、m台の中からk台を選択してもよい。この構成により、通信装置割当選択部24では、ホップ数の制約も加味した通信制御が行えるため、管理サーバ20A近辺での輻輳を、第2の実施形態よりも細かく制御できる。
1…ネットワークシステム、10…通信装置、11…メッセージ処理部、12…受信部、13…送信部、20…管理サーバ、21…輻輳有無判断部、22…同時接続台数決定部、23…ルーティング制御部、24…通信装置割当選択部、25…メッセージ処理部、26…受信部、27…送信部、28…ホップ情報管理部、40…ネットワーク。

Claims (13)

  1. ネットワークを構成する複数の通信装置を管理する通信制御装置において、
    上記ネットワークが輻輳状態にあるか否かを判定する輻輳有無判断手段と、
    上記輻輳有無判断手段の判断結果に応じて、当該通信制御装置で同時に接続する通信装置の同時接続数を決定する同時接続台数決定手段と、
    上記同時接続台数決定手段で決定した同時接続数を上限として、接続する上記通信装置を選択する通信装置選択部と、
    上記通信装置選択部で選択した上記通信装置と通信する通信処理手段と
    を有することを特徴とする通信制御装置。
  2. 上記輻輳有無判断手段は、上記通信装置との間の通信に係るデータ紛失率に基づいて輻輳の有無を判断することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 上記輻輳判断手段は、上記通信装置との間の通信に係るターンアラウンド時間に基づいて輻輳の有無を判断することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 上記同時接続台数決定手段は、上記輻輳有無判断手段で上記ネットワークが輻輳状態でないと判断する間、同時接続数を増加させていき、上記輻輳有無判断手段で上記ネットワークが輻輳状態でないと判断する間、同時接続数を減少させていくことを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 上記通信処理手段で処理されるデータには、セキュリティ情報の管理のためのメッセージが含まれることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 上記通信処理手段で処理されるデータには、当該通信制御装置に対する上記通信装置との間の参加認証処理のメッセージが含まれることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 上記通信処理手段で処理されるデータは、上記通信制御装置から上記通信装置に送られる制御情報メッセージが含まれることを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置
  8. 上記通信装置選択部は、ソースルーティングで用いる経路情報をもとに、上記ネットワークにおける負荷を分散するように上記通信装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  9. 上記通信装置選択部は、上記ネットワークの輻輳状態に応じて変化する最大中継負荷を超えないように選択することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置
  10. 上記通信装置選択部は、当該通信制御装置と上記通信装置の間のホップ数をもとに、相互にホップ数が異なる上記通信装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置
  11. 上記通信装置選択部は、ネットワークの輻輳状態に応じて変化するホップ数の閾値により、ホップ数が閾値以上離れた上記通信装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置
  12. ネットワークを構成する複数の通信装置を管理する通信制御装置において、
    事前設定された通信装置数を上限として、接続する上記通信装置を選択する通信装置選択部と、
    上記通信装置選択部で選択した上記通信装置と通信する通信処理手段と
    を有することを特徴とする通信制御装置
  13. 複数の通信装置と、上記通信装置の通信を制御する通信制御装置とを備えるネットワークシステムにおいて、上記通信制御装置として請求項1〜12のいずれかに記載の通信制御装置を適用したことを特徴とするネットワークシステム。
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