JP2016105365A - 自動車のバッテリー保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の雰囲気下で、電力を供給しなくてもバッテリーを適温に保つことができる自動車のバッテリー保護装置を提供する。【解決手段】バッテリー保護装置3は、真空断熱層31を含む高断熱構造で被覆されたバッテリーケース30と、その内部を通って冷媒を循環させるヒートパイプサイクル34とを備える。ヒートパイプサイクル34は、放熱部34aと、吸熱部34bと、循環経路34c、34dとを有している。バッテリー2の使用可能温度よりも冷媒の沸点が低くなるように、ヒートパイプサイクル34の内部が減圧されている。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のバッテリーを適温に保つ保護装置に関する。
蒸発部や圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発部などで構成された冷却装置を用いて、二次電池を冷却する電池システムが開示されている(特許文献1)。
ヒートパイプ(減圧下に作動液を封入し、温度差で生じる作動液の蒸気の圧力勾配によって熱輸送を行う)の技術を利用して、自動車のバッテリを冷却する冷却システムも開示されている(特許文献2)。
その冷却システムのヒートパイプは、一対の接続部で接続された吸熱部及び放熱部などで構成されていて、これらを冷媒が循環するようになっている。バッテリは、自動車の床面上に設置されたバッテリーケースに収容されていて、そのバッテリーケースの内部に吸熱部が配置されている。放熱部は、自動車の床下に配置され、床面を貫通した接続部を介して吸熱部と接続されている。
特開2014−137930号公報 特開2008−62875号公報
今日の自動車には多数の電装部品が装備されているし、電気自動車なども実用化されつつあるため、これらに電力を供給するバッテリーの重要性が高まっている。これまでのバッテリーは鉛蓄電池が一般的であったが、重くて嵩張るため、近年では、リチウムイオン電池等、軽量でより高性能なバッテリーが多用されつつある。
ところが、このような高性能なバッテリーは、環境温度によって性能や耐久性が影響を受け易いため、運転時に高温になるエンジンルームへの設置が難しいという問題がある。
例えば、特許文献1の電池システムのような冷却装置をバッテリーに付設すれば、エンジンルームでもバッテリーを適温に保つことはできる。しかし、部材点数が増えて構造が複雑になるうえに、冷却装置自体を駆動する電力が必要になるなど、課題は多い。
その点、特許文献2の冷却システムであれば、構造が簡単なうえ、電力を要さずにバッテリーの冷却が可能になるが、実用的に難があるうえに、エンジンルームのような高温環境下に設置できない欠点がある。
すなわち、特許文献2の冷却システムでは、放熱部が吸熱部の下に配置されているため、放熱部で凝縮した冷媒液が放熱部に溜まってしまい、冷媒を円滑に循環できない。従って、冷却システム自体が有効に機能しないため、バッテリーを適切に冷却できない。
ヒートパイプで輸送できる熱量は、冷却装置に比べると微量であるため、高温環境下では、冷却能力が圧倒的に不足して役に立たない。
そこで本発明の目的は、高温の雰囲気下で、電力を供給しなくてもバッテリーを適温に保つことができる自動車のバッテリー保護装置を提供することにある。
開示する自動車のバッテリー保護装置は、真空断熱層を含む高断熱構造で被覆され、バッテリーを密閉した状態で収容するバッテリーケースと、前記バッテリーケースの内部を通って冷媒を循環させるヒートパイプサイクルと、を備える。
前記ヒートパイプサイクルは、前記バッテリーケースの外部に配置され、前記冷媒の液化によって放熱が行われる放熱部と、前記バッテリーケースの内部に配置され、前記冷媒の気化によって吸熱が行われる吸熱部と、前記放熱部と前記吸熱部との間に介在し、前記冷媒の移動が行われる循環経路と、を有している。そして、前記バッテリーの使用可能温度よりも前記冷媒の沸点が低くなるように、前記ヒートパイプサイクルの内部が減圧されている。
すなわち、このバッテリー保護装置では、バッテリーが、真空断熱層を含む高断熱構造で被覆されたバッテリーケースに密閉した状態で収容されているため、高温の雰囲気下にあっても、単位時間当たりの熱の侵入を微量に抑制できる。
バッテリーは、放電や充電によって発熱する。そのため、高断熱性のバッテリーケースに密閉しただけでは、却って高温になる。それに対し、このバッテリー保護装置では、バッテリーケースの内部に、バッテリーの使用可能温度よりも冷媒の沸点が低くなるように減圧されたヒートパイプサイクルの吸熱部が配置されている。
従って、バッテリーケースの内部が使用可能温度に達する前に、吸熱部で冷媒が気化し、動力を与えなくても、冷媒の循環による熱輸送が行われ、バッテリーケースの内部の熱が排出される。バッテリーが発生する程度の熱であれば、このようなヒートパイプサイクルであっても支障なく排熱できるので、バッテリーケースの内部の温度上昇が抑制でき、バッテリーを適温に保つことができる。
前記真空断熱層の外側には、熱線反射層を設けるのが好ましい。
真空断熱層により、バッテリーケースと外部との間で熱電導や対流伝熱を防ぐことができる。更にその外側に熱線反射層を設ければ、輻射熱の侵入も抑制できる。従って、これら両者の組み合わせにより、バッテリーケースに高度な断熱性を付与することができる。
例えば、前記バッテリーケースは、エンジンルームの上部に配置され、前記放熱部が、前記バッテリーケースより上方の前記エンジンルームの外部に配置されて、走行風に曝されるようにするとよい。
そうすれば、放熱部を吸熱部の上方の近傍に配置させながら、放熱部を空冷できるので、冷媒を円滑に循環移動させることができるうえに、装置全体をコンパクトに構成でき、放熱部での放熱も効果的に行える。
この場合、前記放熱部が、前記自動車が噴射するウォッシャー液で濡れるようにするとよい。
そうすれば、適切な走行風が得られないような場合に、吸熱部をウォッシャー液で濡らすことで、放熱部をウォッシャー液で冷却することができる。
更に、前記バッテリーケースの内部温度を計測する温度センサと、前記温度センサの計測値に基づいて、前記ウォッシャー液の噴射を制御する液噴射制御手段と、を備えるようにするのが好ましい。
そうすれば、バッテリーケースの内部の温度が危険域に達した場合などに、液噴射手段によってウォッシャー液を自動的に噴射させることができるので、安定してバッテリーを適温に保つことができる。
前記吸熱部は前記バッテリの端子に接触しているようにするのが好ましい。
バッテリーの部位のうち、使用時に最も発熱するのが端子であるため、吸熱部と端子とを接触させることで、効率よくバッテリーが発する熱を吸熱部に伝えることができる。なお、吸熱部と端子との接触は直接に限らない。熱を伝えることができるのであれば間接的であってもよい。
本発明のバッテリー保護装置によれば、簡単な構造で実現でき、高温の雰囲気下に設置しても、電力を要さずにバッテリーを適温に保つことができる。
本実施形態の自動車を示す概略斜視図である。要部を示すために一部を省略して示している。 バッテリー保護装置の構成を示す概略図である。 温度及び気圧の変化に対応した冷媒(水)の沸点を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1に、本発明のバッテリー保護装置3を適用した自動車1を示す。この自動車1は前輪駆動方式であり、エンジン1aなどの駆動装置を収容したエンジンルーム1bが車室の前方に配置されている。
自動車1のフロントガラス1cの下縁部の近傍には、一般的な装備として、フロントガラス1cの前面に沿って揺動するワイパー1dと、ウォッシャー液を噴射する噴射口1eとが設置されている。車室での所定のレバー操作により、ワイパー1dが作動し、噴射装置1fが作動して噴射口1eからウォッシャー液がフロントガラス1cに向けて噴射される。
本実施形態のバッテリー2は、リチウムイオン二次電池である。リチウムイオン二次電池は、高温になると、バッテリー液の気化などの不具合が発生する。そのため、使用できる温度に上限があり(使用可能温度)、例えば、60℃が設定されている。
従って、バッテリー2は、そのままの状態では、高温になるエンジンルーム1bの内部に設置できないため、バッテリー保護装置3で温度的に保護された状態で、エンジンルーム1bの内部に配置されている。
(バッテリー保護装置)
図2に、そのバッテリー保護装置3の構造を簡略化して示す。バッテリー保護装置3は、バッテリーケース30やヒートパイプサイクル34などで構成されている。
(バッテリーケース)
バッテリーケース30は、バッテリー2を密閉した状態で収容する容器であり、エンジンルーム1bの上部に配置されている。バッテリーケース30は、上面に開口を有するケース本体30aと、ケース本体30aの開口に密着した状態で嵌合する上蓋30bとで構成されている。バッテリーケース30の全体は、高断熱構造で被覆されている。
高断熱構造の主体は、真空断熱層31で構成されている。真空断熱層31は、バッテリーケース30を囲む高度に減圧された層(空間)からなり、バッテリーケース30と外部との間で熱電導や対流伝熱を防いで高度な断熱性を発揮する。
真空断熱層31によれば、一般的な断熱材であるグラスウールやウレタンフォームなどに比べて格段に優れた断熱性が得られる。真空断熱層31の熱伝導率としては、例えば0.002(W/Km)以下が好ましい。
真空断熱層31は、魔法瓶のような二重構造にしてもよいが、グラスウールやラミネートフィルムなどで構成されている真空断熱材(公知)を使用すれば、容易に実現できる。
真空断熱層31で密閉することにより、エンジンルーム1bの内部であっても、数J/秒等、バッテリーケース30の内部への熱の侵入を極めて少量に抑制できる。
真空断熱層31の外側には、更に、熱線反射層32が設けられている。熱線反射層32には、アルミ箔や熱線反射フィルム、熱線反射塗装などが使用できる。熱線反射層32により、エンジンルーム1bからの輻射熱の侵入を抑制できるので、真空断熱層31との組み合わせにより、バッテリーケース30に優れた断熱性を付与することができる。
バッテリー2は、各端子2aを上方に向けた状態で、バッテリーケース30のケース本体30aの内部に配置されている。各端子2aには、表面積の大きなバスバー4が接続されている。
(ヒートパイプサイクル)
ヒートパイプサイクル34は、冷媒を密封した1つのループ状の空間を形成している。ヒートパイプサイクル34は、バッテリーケース30の内部を通って冷媒を循環させることにより、バッテリーケース30の内部の熱を外部に移動させる機能を有している。
冷媒は、例えば、水やエタノールなどであり、仕様に応じて適宜選択できる。本実施形態では水が冷媒に用いられ、ヒートパイプサイクル34の内部に適量の水が充填されている。
ヒートパイプサイクル34の内部は、上述した使用可能温度よりも冷媒の沸点が低くなるように、減圧されている。
図3に、水の沸点を表したグラフを示す。縦軸は気圧(MPa)であり、横軸は温度(℃)である。
60℃が使用可能温度であれば、ヒートパイプサイクル34の内部の圧力は、略0.018MPaより低くなるように減圧されている。例えば、0.005MPaにヒートパイプサイクル34の内部を減圧すれば、沸点を約35℃に設定できる。
ヒートパイプサイクル34は、放熱部34a、吸熱部34b、液相側循環経路34c、気相側循環経路34dなどで構成されている。
放熱部34aは、熱伝導率に優れた板状の中空構造体からなる。放熱部34aは、バッテリーケース30よりも上方のエンジンルーム1bの外部に配置されている。放熱部34aは、放熱によって冷媒を液化させる機能を有している。
図1に示すように、放熱部34aは、自動車1が走行している時には走行風に曝されるように、フロントガラス1cの下縁部の近傍に設置されている。更に、放熱部34aは、ウォッシャー液が噴射された時にはウォッシャー液で濡れる位置に設置されている。
放熱部34aの上部には、気相側循環経路34dの一端が接続されており、放熱部34aの下部には、液相側循環経路34cの一端が接続されている。液相側循環経路34c及び気相側循環経路34dの各々は、放熱部34aと吸熱部34bとの間に介在する配管であり、これらの間で冷媒を循環移動させる。これらの周囲は、一般的な断熱材35で被覆されている。
液相側循環経路34cは、放熱部34aで液化した冷媒を吸熱部34bに移動させる経路である。吸熱部34bが放熱部34aの下方に位置しているため、自由落下により冷媒を吸熱部34bに円滑に移動させることができる。
本実施形態では、その移動を更に促進させるために、繊維などからなるウイック36(毛管現象を発生させる)が、放熱部34aの内部及び液相側循環経路34cの内部にわたって設けられている。
気相側循環経路34dは、吸熱部34bで気化した冷媒を放熱部34aに移動させる経路である。
液相側循環経路34cは、気相側循環経路34dよりも短くするのが好ましい。そうすれば、液化した冷媒を安定して吸熱部34bに移動させることができる。液相側循環経路34c及び気相側循環経路34dの各々の他端は、上蓋30bの互いに離れた部位からバッテリーケース30の内部に隙間無く挿入され、吸熱部34bの両端に接続されている。
吸熱部34bは、熱伝導率に優れた板状の中空構造体からなる。吸熱部34bは、上蓋30bの内面に一方の面が沿うようにして、バッテリーケース30の内部に配置されている。吸熱部34bの他方の面は、絶縁フィルムで被覆されている。吸熱部34bは、吸熱によって冷媒を気化させる機能を有している。
ケース本体30aに上蓋30bを嵌め込んだ場合に、吸熱部34bがバスバー4に密着し、吸熱部34bと各端子2aとが間接的に接触するように構成されている。
バッテリー2の部位のうち、使用時に最も発熱するのが各端子2aであるため、吸熱部34bと各端子2aとを一体的に連結させることで、効率よくバッテリー2が発する熱を吸熱部34bに伝えることができる。
ヒートパイプサイクル34での冷媒の循環移動は、圧力勾配や毛管現象によって自然発生し、外部からの動力の供給を受けずに行われるようになっている。
すなわち、バッテリー2の発熱等により、吸熱部34bに貯留されている冷媒(液体)の温度が沸点に達すると、吸熱して気化した冷媒は、容積が増加する。それにより、気相側循環経路34dを通って放熱部34aに移動する。
放熱部34aでの放熱によって冷媒が液化し、液化した冷媒は、液相側循環経路34cを通って吸熱部34bに移動する。従って、吸熱部34bが加熱され、放熱部34aが冷却されることで、動力がなくても冷媒を循環移動させることができ、バッテリーケース30の内部から熱を排出させることができる。
バッテリーケース30には、その内部温度を計測する温度センサ37が設置されている。温度センサ37は、自動車1の各電装品を総合的に制御しているECU38(電子制御ユニット)に接続されている。
ECU38には、温度センサ37の計測値に基づいて、噴射装置1fの作動を制御する液噴射プログラム38a(液噴射制御手段)が実装されている。液噴射プログラム38aは、温度センサ37の計測値が所定の設定温度(使用可能温度かそれより低い温度)になると、レバー操作とは関係なく、噴射装置1fを作動させ、ウォッシャー液を噴射させるように構成されている。
自動車1の走行時には、走行風によって放熱部34aから効果的に放熱させることができるが、アイドリング時等には、適切な走行風が得られない。そのような場合、放熱部34aの放熱が不十分になり、バッテリーケース30の内部の温度が上昇し、使用可能温度以上に達するおそれがある。
そこで、この自動車1では、バッテリーケース30の内部の温度が危険域に達すると、液噴射プログラム38aにより、ウォッシャー液が強制的に噴射され、吸熱部34bをウォッシャー液で濡らす処理が実行される。それにより、放熱部34aは、ウォッシャー液との熱交換によって冷却され、ヒートパイプサイクル34を適切に機能させることができる。
微量のウォッシャー液で放熱部34aが濡れるだけでも充分である。
例えば、バッテリー2(内部抵抗:3mΩ、放電効率95%)が、200Aの大電流を1秒で放電する場合を想定すると、その発熱量は、200×200×0.003×1=120Jとなる。
放熱前のバッテリーケース30の内部の温度が30℃、冷媒の沸点が35℃(ヒートパイプサイクル34の内圧:略0.005気圧)とすると、吸熱部34bで冷媒(水)が気化する量Wは、4.2W(顕熱分)×5(℃)+2416W(潜熱分)=120(J)より、0.05gとなり、約1.6Lの水蒸気が発生する。
この120Jの熱を、35℃のウォッシャー液(20%がメタノール)の蒸発によって、過不足無く放熱部34aが放熱するとすると、ウォッシャー液の量Yは、2416×0.2Y×0.2(水成分の潜熱分)+1200(メタノールの潜熱:KJ/K/g)×0.2Y(メタノール成分の潜熱分)=120(J)より、0.36gとなり、微量で足りる。
外部からバッテリーケース30の内部に侵入する熱も、高断熱構造によれば、数J/秒の一桁レベルに抑制できることを確認しているため、ヒートパイプサイクル34で余裕を持って排熱できる。
従って、放熱部34aは、適度にウォッシャー液がかかるようにするだけでよいし、走行風にも適度に曝す程度でよい。従って、このバッテリー保護装置3であれば、大掛かりな装置が不要なうえに、設置場所も限られないので、実用化も容易である。
なお、本発明にかかるバッテリー保護装置は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、ウォッシャー液の噴射は、噴射口1eからフロントガラス1cに向けてウォッシャー液を噴射する既設の経路とは別の経路を新たに噴射装置1fに設けて、放熱部34aに直接ウォッシャー液を噴射するようにしてもよい。
自由落下によって冷媒(液体)が円滑に移動するのであれば、ウイック36は設けなくてもよい。
放熱部34aの表面には、濡れ性を高める親水化処理を施しておくのが好ましい。そうすれば、ウォッシャー液との熱交換が高まって、効率的に放熱させることができる。
1 自動車
2 バッテリー
3 バッテリー保護装置
30 バッテリーケース
31 真空断熱層
32 熱線反射層
34 ヒートパイプサイクル
34a 放熱部
34b 吸熱部
34c 液相側循環経路
34d 気相側循環経路
37 温度センサ
38 ECU

Claims (6)

  1. 自動車のバッテリー保護装置であって、
    真空断熱層を含む高断熱構造で被覆され、バッテリーを密閉した状態で収容するバッテリーケースと、
    前記バッテリーケースの内部を通って冷媒を循環させるヒートパイプサイクルと、
    を備え、
    前記ヒートパイプサイクルは、
    前記バッテリーケースの外部に配置され、前記冷媒の液化によって放熱が行われる放熱部と、
    前記バッテリーケースの内部に配置され、前記冷媒の気化によって吸熱が行われる吸熱部と、
    前記放熱部と前記吸熱部との間に介在し、前記冷媒の移動が行われる循環経路と、
    を有し、
    前記バッテリーの使用可能温度よりも前記冷媒の沸点が低くなるように、前記ヒートパイプサイクルの内部が減圧されているバッテリー保護装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリー保護装置において、
    前記真空断熱層の外側に熱線反射層が設けられているバッテリー保護装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のバッテリー保護装置において、
    前記バッテリーケースは、エンジンルームの上部に配置され、
    前記放熱部が、前記バッテリーケースより上方の前記エンジンルームの外部に配置されて、走行風に曝されるようになっているバッテリー保護装置。
  4. 請求項3に記載のバッテリー保護装置において、
    前記放熱部が、前記自動車が噴射するウォッシャー液で濡れるようになっているバッテリー保護装置。
  5. 請求項4に記載のバッテリー保護装置において、
    前記バッテリーケースの内部温度を計測する温度センサと、
    前記温度センサの計測値に基づいて、前記ウォッシャー液の噴射を制御する液噴射制御手段と、
    を更に備えるバッテリー保護装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のバッテリー保護装置において、
    前記吸熱部が前記バッテリの端子に接触しているバッテリー保護装置。
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