JP2002370528A - 車両用空調システム - Google Patents

車両用空調システム

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JP2002370528A
JP2002370528A JP2001178689A JP2001178689A JP2002370528A JP 2002370528 A JP2002370528 A JP 2002370528A JP 2001178689 A JP2001178689 A JP 2001178689A JP 2001178689 A JP2001178689 A JP 2001178689A JP 2002370528 A JP2002370528 A JP 2002370528A
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heat
vehicle
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conditioning system
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Tetsuya Ishihara
鉄也 石原
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天時、曇天時、夜間等の太陽光のない状況
であっても、エンジンをかけることなく車室内の空調を
行うことができる車両用空調システムを提供する。 【解決手段】 本発明の車両用空調システム10は、高
温再生器11、凝縮器12、蒸発器13及び吸収器14
を循環用パイプ15を介して循環する冷媒30の気化熱
によって車室内の空気を冷却する空調システムにおい
て、高温再生器11内の冷媒液30aの加熱が、熱吸収
板16及び保温槽17により昇温された温水を熱源とし
て行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載されて
車室内を冷房するための車両用空調システムに関し、詳
しくは車両のエンジン等を駆動源としない太陽熱を利用
した車両用空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載される車両
用空調システムとしては、蒸発器で冷媒の気化熱によっ
て車室内の空気を冷却するとともに、凝縮器で気化した
冷媒を回収して再度液体に戻し、冷媒を循環させる冷媒
サイクルを成立させることにより、車室内の冷房を行う
ものがある。このような車両用空調システムにおいて
は、蒸発器で気化した冷媒は、凝縮器で冷却されて液体
に戻される前に、液化し易いようにコンプレッサによっ
て加圧されて高温高圧の状態とされる。このコンプレッ
サは、車両のエンジンによって駆動される。
【0003】また、図4を参照すると、特開平9−27
7819号公報には、車両用冷房器40として、冷媒と
してアンモニア水溶液を用いるとともに、アンモニア水
溶液を加熱して蒸発させるために、太陽熱を利用するも
のが記載されている。すなわち、車両用冷房器40は、
冷却タンク42に貯留されたアンモニア水溶液が、加熱
部43で太陽熱により加熱されてガス化した後、凝縮器
44で放熱液化される。その後、アンモニア水溶液は、
車室内に設けられた冷却器45で蒸発され、その際の気
化熱によって車室内の空気を冷却する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車両用空調システムは、電動モータとエンジン
を組み合わせたハイブリッドシステムを搭載するハイブ
リッド車両において、バッテリを電源として電動モータ
のみで走行可能な区間で、夏場等にエアコン駆動のため
にエンジンをかける必要があり、燃費の低下を招くとい
う問題があった。
【0005】また、図4に示した車両用冷房器40で
は、冷媒であるアンモニア水溶液を加熱するためにコン
プレッサ等を用いないため、車両のエンジンをかけるこ
となく、冷房を行うことができる。しかしながら、アン
モニア水溶液の加熱に太陽熱を利用するため、太陽光の
ある晴天時の日中にしか使用できず、雨天時、曇天時、
夜間には、利用することができないという問題があっ
た。
【0006】本発明は、雨天時、曇天時、夜間等の太陽
光のない状況であっても、エンジンをかけることなく車
室内の空調を行うことができ、これにより例えばハイブ
リッド車両の燃費向上を図ることができる車両用空調シ
ステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の車両用空調システムは、車両に搭載されて車室内の
空調を行う車両用空調システムであって、車両外面に露
出して設けられ、太陽熱を利用して温水を生成する熱吸
収板と、前記熱吸収板によって加温された温水を貯留す
る保温槽と、前記保温槽に連通するパイプ内を循環する
温水熱により、冷媒液を加熱して気化させて冷媒蒸気と
する高温再生器と、ラジエータに連通する冷却用パイプ
内を循環する冷却水により、前記高温再生器からの前記
冷媒蒸気を冷却して凝縮させて前記冷媒液とする凝縮器
と、車室内の空気との熱交換部に連通するパイプ内を循
環する冷却水を前記凝縮器からの前記冷媒液の蒸発に伴
う気化熱によって冷却する蒸発器と、前記ラジエータに
連通する冷却用パイプ内を循環する冷却水により、前記
蒸発器からの前記冷媒蒸気の熱を吸収して前記冷媒液に
戻して、再び前記高温再生器に送り出す吸収器とを備え
たことを特徴とする。
【0008】前記構成の車両用空調システムによれば、
高温再生器中の冷媒液は、熱吸収板及び保温槽を熱源と
して加熱・気化され、冷媒蒸気となった状態で凝縮器に
送られる。そして、凝縮器中の冷媒蒸気は、パイプ内を
循環されるラジエータの冷却水により冷却・凝縮され、
液化されて冷媒液となる。次に、前記冷媒液は、蒸発器
中で蒸発され、その際の気化熱によって車室内の熱交換
部に循環する冷却水を冷却する。そして、車室内の空気
は、熱交換部との接触により冷却される。また、蒸発器
で気化された冷媒蒸気は、吸収器に送られてラジエータ
の冷却水により冷却され、冷媒液に戻される。その後、
冷媒液は、再び高温再生器に送られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用空調システ
ムを図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の車両用空調システムの一実施形態を示す概略図、
図2は図1における冷媒の循環状態を示す説明図、図3
は図1における車両用空調システムを搭載した車両を示
す概略斜視図である。
【0010】図1に示すように本実施形態の車両用空調
システム10は、高温再生器11、凝縮器12、蒸発器
13及び吸収器14間が循環用パイプ15により連通さ
れており、この中を冷媒30が循環している。すなわ
ち、冷媒30の気化熱によって車室内4の空気を冷却す
ることができる。また、高温再生器11中の冷媒液30
aの加熱は、熱吸収板16及び保温槽17の組み合わせ
からなる熱源が用いられる。なお、冷媒30としては、
臭化リチウムと水が好適に用いられる。
【0011】また、図3に示すように前記熱吸収板16
は、車両1外面のボンネットフード上面に取り付けられ
ており、太陽熱を利用して水を例えば80℃以上に加熱
させる能力を有する。
【0012】また、前記保温槽17は、例えば車両1の
エンジンルーム2内におけるフロントバルクヘッド3近
傍に設けられており、熱吸収板16によって昇温された
温水を保温状態で貯留する。
【0013】また、図2に示すように前記高温再生器1
1は、その内部に保温槽17に連通するパイプ18が配
管されている。この高温再生器11は、パイプ18内を
循環する温水熱により、吸収器14から導入される冷媒
液30aを加熱して気化させ、冷媒蒸気30bとする。
【0014】また、図1に示すように前記凝縮器12
は、エンジンルーム2前方に設置されるラジエータ19
に連通する冷却用パイプ20を内部に配管するととも
に、外側が保温材21で被覆されている。また、前記凝
縮器12は、冷却用パイプ20内を循環する冷却水によ
り高温再生器11からの冷媒蒸気30bを、例えば5〜
6℃まで冷却して凝縮させ、冷媒液30aとする。
【0015】また、前記蒸発器13は、車室内4の空気
との熱交換部22に連通するパイプ23を内部に配管さ
せ、該パイプ23内を循環する冷却水を凝縮器12から
の冷媒液30aの蒸発に伴う気化熱によって冷却する。
【0016】更に、前記吸収器14は、凝縮器12と共
用のラジエータ19に連通する冷却用パイプ24を内部
に配管させ、該冷却用パイプ24内を循環する冷却水に
より蒸発器13からの冷媒蒸気30bの熱を吸収して、
冷媒液30aに戻して再び高温再生器11に送り出す。
【0017】次に、本実施形態の車両用空調システム1
0の作用を説明する。図1及び図2に示すように前記高
温再生器11内の冷媒液30aは、熱吸収板16及び保
温槽17内の温水を熱源として加熱・気化され、冷媒蒸
気30bの状態で凝縮器12に送られる。
【0018】次に、前記凝縮器12内の冷媒蒸気30b
は、冷却用パイプ20内を循環するラジエータ19の冷
却水により冷却・凝縮され、液化されて冷媒液30aと
なる。
【0019】次に、前記冷媒液30aは、前記蒸発器1
3内で蒸発され、その際の気化熱によって車室内4の熱
交換部22に循環する冷却水を冷却する。この冷却によ
り、車室内4の空気は、室内ファン25によって熱交換
部22に強制的に当てられて冷却される。また、前記蒸
発器13内で気化された冷媒蒸気30bは、吸収器14
に送られる。
【0020】次に、前記吸収器14内の冷媒蒸気30b
は、ラジエータ19の冷却水により冷却されて冷媒液3
0aに戻され、再び高温再生器11に送られる。以後、
上述した冷媒30の循環サイクルが繰り返される。
【0021】上述したように本実施形態の車両用空調シ
ステム10は、高温再生器11、凝縮器12、蒸発器1
3及び吸収器14を循環用パイプ15を介して循環する
冷媒30の気化熱によって車室内4の空気を冷却する空
調システムにおいて、熱吸収板16及び保温槽17によ
り昇温した温水を熱源として、高温再生器11中の冷媒
液30aを加熱するものである。
【0022】従って、前記車両用空調システム10によ
れば、雨天時、曇天時、夜間等の太陽光のない状況であ
っても、車両1のエンジンをかけることなく車室内4の
空調を行うことができる。これにより、エンジン停止中
の車室内4の空調を行うことができるとともに、ハイブ
リッド車両における空調のためのエンジン始動を回避す
ることができ、燃費の低下を回避することができる。ま
た、電気自動車用の好適な空調システムとして採用する
ことができる。
【0023】なお、冷媒30を加熱する熱源としての熱
吸収板16及び保温槽17に加えて、電気ヒータ等を例
えば保温槽17に補助的に組み込む構成とすることで、
雨天時、曇天時、夜間等の太陽光のない状況での空調性
能を確実に維持することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用空調
システムによれば、高温再生器、凝縮器、蒸発器及び吸
収器を循環させる冷媒の気化熱により車室内の空気を冷
却する空調システムにおいて、高温再生器中の冷媒液の
加熱が、熱吸収板及び保温槽により昇温された温水を熱
源として行うものである。従って、雨天時、曇天時、夜
間等の太陽光のない状況であっても、車室内の空調をエ
ンジンをかけることなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調システムの一実施形態を示
す概略図である。
【図2】図1における冷媒の循環状態を示す説明図であ
る。
【図3】図1における車両用空調システムを搭載した車
両を示す概略斜視図である。
【図4】従来の車両用空調システムを示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 車両 2 エンジンルーム 4 車室内 10 車両用空調システム 11 高温再生器 12 凝縮器 13 蒸発器 14 吸収器 15 循環用パイプ 16 熱吸収板 17 保温槽 18 パイプ 19 ラジエータ 20 冷却用パイプ 22 熱交換部 23 パイプ 24 冷却用パイプ 30 冷媒 30a 冷媒液 30b 冷媒蒸気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されて車室内の空調を行う車
    両用空調システムであって、 車両外面に露出して設けられ、太陽熱を利用して温水を
    生成する熱吸収板と、 前記熱吸収板によって加温された温水を貯留する保温槽
    と、 前記保温槽に連通するパイプ内を循環する温水熱によ
    り、冷媒液を加熱して気化させて冷媒蒸気とする高温再
    生器と、 ラジエータに連通する冷却用パイプ内を循環する冷却水
    により、前記高温再生器からの前記冷媒蒸気を冷却して
    凝縮させて前記冷媒液とする凝縮器と、 車室内の空気との熱交換部に連通するパイプ内を循環す
    る冷却水を前記凝縮器からの前記冷媒液の蒸発に伴う気
    化熱によって冷却する蒸発器と、 前記ラジエータに連通する冷却用パイプ内を循環する冷
    却水により、前記蒸発器からの前記冷媒蒸気の熱を吸収
    して前記冷媒液に戻して、再び前記高温再生器に送り出
    す吸収器とを備えたことを特徴とする車両用空調システ
    ム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010083662A1 (zh) * 2009-01-20 2010-07-29 Guo Jianguo 平板集成式吸附制冷/制热装置
CN103112330A (zh) * 2011-11-16 2013-05-22 孙善骏 电动汽车隐形空调器
JP2013181720A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Aisin Seiki Co Ltd 車両用熱回収装置、エンジンフードおよび車両用吸収式ヒートポンプ
RU2537075C1 (ru) * 2013-06-27 2014-12-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Челябинская государственная агроинженерная академия" Устройство для нормализации микроклимата салона транспортного средства
JP2015009719A (ja) * 2013-07-01 2015-01-19 日野自動車株式会社 ハイブリッド車両のバッテリ温度調整装置

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