JP2016103956A - 情報通知方法および情報通知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる情報通知方法を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係る情報通知方法は、第1需要家の電力使用量を時間毎に示す第1電力使用情報を受信し(S11)、電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信し(S12)、第1電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定し(S13)、第1電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定された場合、第1需要家に関する第1需要家情報を電力小売事業者に通知する(S14)。【選択図】図2

Description

本発明は、需要家情報を通知する情報通知方法等に関する。
従来、電力市場の自由化が進められており、これに伴い、電力市場の自由化を前提とするシステムおよび方法等が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の方法では、電力小売事業者が、複数の発電事業者と複数の需要家を募集し、発電事業者から供給される電力を、電力会社の送電網を通じて、需要家に供給する。電力小売事業者は、需要家を募る際に、その負荷特性を考慮して、最適な需要家の組合せを求め、発電事業者を募る際に、その発電特性を考慮して、最適な発電事業者の組合せを求める。それらの需要家および発電事業者と契約を結ぶことにより、発電コストを最小に導き、電力供給を効率化することが可能となる。
特開2002−64934号公報
しかしながら、電力小売事業者が自身にとって適切な需要家を見つけ出すことが困難な場合がある。
例えば、電力小売事業者にとって適切な需要家は、電力小売事業者が既に契約している需要家の状況に依存する場合がある。より具体的には、電力小売事業者にとって適切な需要家は、契約した需要家のロードカーブ(電力使用量を時間毎に示す情報)をフラットなロードカーブまたは特定のロードカーブに近づけるような新規の需要家かもしれない。
また、電力小売事業者は、特許文献1に記載のような最適な需要家の組合せに含まれる需要家と契約を結ぶことができない場合がある。この場合、電力小売事業者にとって適切な需要家は、契約を結ぶことができなかった需要家と同じような別の需要家かもしれない。
電力小売事業者が適切な需要家を見つけ出すことができなければ、電力サービスが効率的に提供されず、発電された電力が有効に活用されない可能性がある。
そこで、本発明は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる情報通知方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る情報通知方法は、第1需要家の電力使用量を時間毎に示す第1電力使用情報を受信し、電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信し、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かを判定し、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定された場合、前記第1需要家に関する第1需要家情報を前記電力小売事業者に通知する。
また、本発明の一態様に係る情報通知装置は、第1需要家の電力使用量を時間毎に示す第1電力使用情報を受信し、電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信する受信部と、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かを判定する判定部と、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定された場合、前記第1需要家に関する第1需要家情報を前記電力小売事業者に通知する通知部とを備える。
本発明の一態様に係る情報通知方法等は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる。
本発明の実施の形態における情報通知装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における情報通知装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態における情報通知システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における複数の需要家を示す概念図 本発明の実施の形態における通信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における通信装置の記憶部のデータを示すデータテーブル図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第1動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第2動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第3動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第4動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第5動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第6動作例を示すシーケンス図 本発明の実施の形態における情報の送受信を示す模式図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第1適用例を示す模式図 本発明の実施の形態における情報通知システムの第2適用例を示す模式図
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、動作の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、任意の構成要素として説明される。
また、以下の説明における第1、第2および第3などの序数は、適宜、付け替えられてもよい。また、以下の説明における需要家は、電力の供給を受けて、電力を利用する消費者または顧客等を意味し、需要者とも呼ばれる。
(実施の形態)
本実施の形態は、需要家情報を通知する情報通知装置の基本的な構成、および、情報通知装置の具体的な適用例を示す。まず、情報通知装置の基本的な構成を図1および図2を用いて説明する。
図1は、本実施の形態における情報通知装置の構成を示すブロック図である。図1に示された情報通知装置10は、受信部11、判定部12および通知部13を備える。例えば、情報通知装置10は、これらの構成要素を備える電子計算機(コンピュータ)である。情報通知装置10は、需要家情報を通知するための専用の装置でもよいし、汎用の装置でもよい。情報通知装置10は、複数の装置で構成されていてもよい。
受信部11は、情報通知装置10の入力部に相当し、情報(信号)が情報通知装置10の外部から受信部11に入力される。具体的には、受信部11は、需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を受信する。その際、受信部11は、需要家の通信装置から通信ネットワークを介して電力使用情報を受信してもよいし、入力装置から電力使用情報を受信してもよい。
また、受信部11は、電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信する。その際、受信部11は、電力使用情報と同様に、電力小売事業者の通信装置から通信ネットワークを介して希望需要家条件を受信してもよいし、入力装置から希望需要家条件を受信してもよい。なお、ここで、希望需要家条件は、希望需要家条件を示す情報を意味する場合がある。
判定部12は、情報通知装置10の処理部に相当し、情報処理を行う。具体的には、判定部12は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する。すなわち、判定部12は、受信部11で受信された電力使用情報が、受信部11で受信された希望需要家条件を満たすか否かを判定する。
通知部13は、情報通知装置10の出力部に相当し、情報(信号)が通知部13から情報通知装置10の外部に出力される。
具体的には、通知部13は、電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定された場合、需要家に関する需要家情報を電力小売事業者に通知する。ここで、通知部13は、需要家情報を出力することにより、需要家情報を電力小売事業者に通知する。例えば、通知部13は、表示装置に需要家情報を表示することにより、需要家情報を電力小売事業者に通知してもよいし、通信ネットワークを介して電力小売事業者の通信装置に需要家情報を送信することにより、需要家情報を電力小売事業者に通知してもよい。
図2は、図1に示された情報通知装置10の動作を示すフローチャートである。まず、受信部11は、電力使用情報を受信する(S11)。次に、受信部11は、希望需要家条件を受信する(S12)。あるいは、受信部11は、電力使用情報を受信する前に、希望需要家条件を受信してもよい。あるいは、受信部11は、電力使用情報の受信と、希望需要家条件の受信とを並行して行ってもよい。
次に、判定部12は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する(S13)。ここで、電力使用情報が希望需要家条件に適合する場合(S13でYes)、通知部13は、需要家情報を電力小売事業者に通知する(S14)。電力使用情報が希望需要家条件に適合しない場合(S13でNo)、通知部13は、需要家情報を電力小売事業者に通知しない。
これにより、情報通知装置10は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる。したがって、電力小売事業者が適切な需要家と契約できる可能性が高くなる。その結果、電力サービスが効率的に提供され、発電事業者で発電された電力が有効に活用される。
例えば、電力小売事業者が希望する希望需要家条件は、電力小売事業者が需要家に対して時間毎に希望する電力使用量を示す。そして、各時間に対して、電力小売事業者が希望する電力使用量に需要家の電力使用量が適合する場合に、判定部12は、電力使用情報が希望需要家条件に全体的に適合すると判定してもよい。
これにより、電力小売事業者が希望する電力使用量の時間変化と、需要家の電力使用量の時間変化との適合性に基づいて、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かが適切に判定される。
なお、上記の需要家は、第1需要家と表現される場合がある。また、第1需要家の電力使用情報は、第1電力使用情報と表現される場合がある。そして、第1需要家に関する需要家情報は、第1需要家情報と表現される場合がある。
例えば、第1需要家は、希望需要家条件を希望する電力小売事業者から電力供給を受けていない需要家である。第1需要家は、他の電力小売事業者から電力供給を受けている需要家でもよい。このような需要家は、未契約需要家または新規需要家と表現される場合がある。情報通知装置10は、未契約需要家に関する需要家情報を電力小売事業者に通知することにより、新規契約対象の需要家として適切な需要家を電力小売事業者に通知することができる。
また、例えば、需要家に関する需要家情報は、需要家を特定し識別するための情報である。需要家情報は、需要家の氏名、住所および電話番号等が含まれてもよい。情報通知装置10は、需要家情報を予め保持していてもよいし、電力使用情報と共に需要家情報を受信してもよい。また、需要家情報は、需要家の電力使用情報を含んでいてもよい。
また、通知部13は、希望需要家条件を需要家に通知してもよい。例えば、通知部13は、電力小売事業者から電力供給を受けていない需要家に希望需要家条件を通知する。需要家は、希望需要家条件に基づいて電力を使用し、電力小売事業者と契約することで、電力小売事業者から電力供給を受けることができる。そして、これにより、電力サービスが効率的に提供され、発電事業者で発電された電力が有効に活用される。
また、受信部11は、さらに、既に電力小売事業者から電力供給を受けている少なくとも1つの需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を受信してもよい。このような需要家は、第2需要家、契約済需要家または既存需要家と表現される場合がある。また、第2需要家の電力使用情報は、第2電力使用情報と表現される場合がある。すなわち、受信部11は、第1需要家の第1電力使用情報、および、第2需要家の第2電力使用情報を受信してもよい。
そして、例えば、第1電力使用情報と第2電力使用情報との間における負の相関が所定の相関よりも高い場合、判定部12は、第1電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定してもよい。これにより、情報通知装置10は、ロードカーブを平準化するための需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。なお、この例において、希望需要家条件は、第1電力使用情報と第2電力使用情報との間における負の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。
また、例えば、第1電力使用情報と第2電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、判定部12は、第1電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定してもよい。これにより、情報通知装置10は、類似の需要家を集客している電力小売事業者に対して、適切な需要家情報を通知することができる。なお、この例において、希望需要家条件は、第1電力使用情報と第2電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。
また、例えば、受信部11は、さらに、電力小売事業者が目標とする電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を受信してもよい。この電力使用情報は、第3電力使用情報と表現される場合がある。すなわち、受信部11は、第1電力使用情報、第2電力使用情報および第3電力使用情報を受信してもよい。
そして、例えば、第1電力使用情報と、第3電力使用情報から第2電力使用情報を差し引いた差分情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、判定部12は、第1電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定してもよい。
これにより、情報通知装置10は、ロードカーブを目標のロードカーブに近づけるための需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。なお、この例では、希望需要家条件は、第1電力使用情報と、第3電力使用情報から第2電力使用情報を差し引いた差分情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。また、差分情報は、具体的には、時間毎に、第3電力使用情報が示す電力使用量から第2電力使用情報が示す電力使用量を差し引いた差分を示す。
また、例えば、第2電力使用情報は、複数の第2需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報でもよい。この場合、第1需要家の電力使用情報と、複数の第2需要家の電力使用情報との関係に基づいて、第1需要家情報を通知するか否かが切り替えられる。
また、例えば、第2電力使用情報は、複数の第2需要家の平均化された電力使用量を時間毎に示す電力使用情報でもよい。これにより、第1需要家の電力使用情報と、複数の第2需要家の平均的な電力使用情報との関係に基づいて、第1需要家情報を通知するか否かが切り替えられる。
また、例えば、受信部11は、さらに、発電量情報を受信してもよい。発電量情報は、発電量を時間毎に示す。具体的には、発電量は、電力小売事業者が需要家に供給するための電力を発電する発電事業者で発電される電力の量である。そして、発電量情報と、需要家の電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、判定部12は、需要家の電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定してもよい。
これにより、情報通知装置10は、発電量の時間変化に沿った電力使用態様を有する需要家の需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。なお、この例では、希望需要家条件は、発電量情報と、需要家の電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。
また、例えば、通知部13は、需要家に関する需要家情報を電力小売事業者に通知した場合、需要家情報が電力小売事業者に通知されたことを需要家に通知してもよい。これにより、情報通知装置10は、需要家にとって適切な電力小売事業者を需要家に通知することができる。そして、これにより、需要家は、電力小売事業者から適切な電力サービスの提供を受けることができる。したがって、電力サービスが効率的に提供され、発電事業者で発電された電力が有効に活用される。
また、例えば、相関(相関性)の高さは、相関の高さを表す指標である相関係数などに基づいて定められる。また、比較に用いられる所定の相関は、固定的な相関でもよいし、相対的な相関でもよい。例えば、所定の相関は、他の需要家の電力使用情報に基づく相関でもよい。より具体的には、所定の相関は、複数の需要家に対して得られる複数の相関のうち、高い方から3番目の相関などでもよい。また、所定の相関は、例えば、相関係数が0であるような無相関に相当してもよい。
また、相関が高いことを相関が強いと表現する場合がある。そして、相関が低いことを相関が弱いと表現する場合がある。
また、ここで表現される時間は、1日の範囲における時間に限られず、より長い期間における時間でもよい。例えば、時間は、時間軸における曜日、月または季節などを示してもよい。
また、情報通知装置10は、さらに、第2需要家の第2電力使用情報等を用いて、希望需要家条件を推定する推定部を備えてもよい。この場合、受信部11は、希望需要家条件を受信しなくてもよい。
次に、図1に示された情報通知装置10のより具体的な例について図3〜15に沿って説明する。以下において、まず、図3〜6を用いて、本実施の形態における情報通知システムの構成、および、情報通知システムに含まれる通信装置の構成を説明する。
図3は、本実施の形態における情報通知システムの構成を示すブロック図である。図3に示された情報通知システム20は、電力小売事業者の通信装置21、サービス運営事業者の通信装置22、および、需要家の通信装置23を備える。
電力小売事業者は、発電事業者において発電された電力を需要家に供給する事業者である。電力小売事業者の通信装置21は、サービス運営事業者の通信装置22と通信する。具体的には、電力小売事業者の通信装置21は、サービス運営事業者の通信装置22に希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22から需要家情報を受信する。
例えば、電力小売事業者の通信装置21は、通信機能を有する電子計算機(コンピュータ)である。通信装置21は、情報通知システム20のための専用の装置でもよいし、汎用の装置でもよい。通信装置21は、携帯電話またはスマートフォンなどのような携帯端末でもよい。通信装置21は、複数の装置で構成されていてもよい。
サービス運営事業者は、電力小売事業者と需要家とを仲介する事業者である。サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者の通信装置21および需要家の通信装置23と通信する。サービス運営事業者の通信装置22は、図1に示された情報通知装置10に相当する。
具体的には、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者の通信装置21から希望需要家条件を受信し、需要家の通信装置23から電力使用情報を受信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合する場合、需要家情報を電力小売事業者の通信装置21に送信する。
例えば、サービス運営事業者の通信装置22は、通信機能を有する電子計算機(コンピュータ)である。通信装置22は、情報通知システム20のための専用の装置でもよいし、汎用の装置でもよい。サービス運営事業者の通信装置22は、基本的には、電力小売事業者の通信装置21および需要家の通信装置23から常時アクセス可能なサーバであるが、携帯電話またはスマートフォンなどのような携帯端末でもよい。通信装置22は、複数の装置で構成されていてもよい。
需要家は、電力小売事業者と契約することにより、電力小売事業者から電力供給を受けることができる。需要家の通信装置23は、サービス運営事業者の通信装置22と通信する。具体的には、需要家の通信装置23は、サービス運営事業者の通信装置22に電力使用情報を送信する。
例えば、需要家の通信装置23は、通信機能を有する電子計算機(コンピュータ)である。通信装置23は、情報通知システム20のための専用の装置でもよいし、汎用の装置でもよい。通信装置23は、携帯電話またはスマートフォンなどのような携帯端末でもよい。
また、需要家の通信装置23は、電力使用量を計測し、計測された電力使用量を電力使用情報として送信するスマートメータまたはHEMS(Home Energy Management System)コントローラでもよい。また、通信装置23は、複数の装置で構成されていてもよい。
なお、電力小売事業者の通信装置21とサービス運営事業者の通信装置22とは、通信ネットワークを介して互いに通信してもよい。同様に、サービス運営事業者の通信装置22と需要家の通信装置23とは、通信ネットワークを介して互いに通信してもよい。通信ネットワークは、情報通知システム20のための専用のネットワークでもよいし、インターネットのような汎用のネットワークでもよい。また、通信には、無線通信が用いられてもよいし、有線通信が用いられてもよい。
また、電力小売事業者とサービス運営事業者とは統合されていてもよい。この場合、通信装置22は、通信装置21へ情報を送信する代わりに、表示装置または印刷装置などの出力装置を介して情報を出力してもよいし、通信装置21から情報を受信する代わりに、入力装置などから情報を受信してもよい。
また、図3では、1つの需要家が示されており、サービス運営事業者の通信装置22が、1つの需要家の通信装置23と通信することが示されている。しかし、サービス運営事業者の通信装置22は、複数の需要家の複数の通信装置と通信してもよい。
図4は、本実施の形態における複数の需要家を示す概念図である。図4には、需要家A、需要家B、需要家Cおよび需要家Dが示されている。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家Aの通信装置23A、需要家Bの通信装置23B、需要家Cの通信装置23C、および、需要家Dの通信装置23Dと通信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家A〜Dのそれぞれに対して、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する。
サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報を受信するための需要家A〜Dのそれぞれに関する需要家情報を予め保持していてもよい。例えば、需要家A〜Dは、図3における所定の電力小売事業者から電力供給を受けていない需要家として、サービス運営事業者の通信装置22に登録されていてもよい。
図5は、図3に示された通信装置22の構成を示すブロック図である。図5のように、通信装置22は、記憶部31、判定部32および通信部33を備える。
記憶部31は、情報を記憶するためのメモリである。記憶部31には、電力小売事業者が希望する希望需要家条件、および、需要家の電力使用情報が記憶される。
判定部32は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する処理部である。判定部32は、図1に示された情報通知装置10の判定部12に相当する。
通信部33は、電力小売事業者の通信装置21から希望需要家条件を受信する。また、通信部33は、需要家の通信装置23から需要家の電力使用情報を受信する。また、通信部33は、電力小売事業者の通信装置21に需要家情報を送信することにより、電力小売事業者に需要家情報を通知する。通信部33は、図1に示された情報通知装置10の受信部11および通知部13に相当する。
図6は、図5に示された記憶部31に記憶されるデータを示すデータテーブル図である。図6の例では、需要家A〜Dのそれぞれについて時間毎の電力使用量が電力使用情報として記憶部31に記憶される。すなわち、電力使用情報は、時間的に変化する電力使用量を示す。例えば、需要家Aの電力使用情報において、7月1日0時の電力使用量は350Wであり、7月1日1時の電力使用量は380Wである。
また、図6の例では、電力小売事業者が時間毎に希望する電力使用量が希望需要家条件として記憶部31に記憶される。例えば、希望需要家条件において、7月1日0時の電力使用量は600Wであり、7月1日1時の電力使用量は700Wである。図6の例では、電力使用情報と希望需要家条件とが記憶部31における1つのテーブルに記憶されているが、別々の複数のテーブルに記憶されてもよい。
また、電力使用情報および希望需要家条件の一方または両方において、日付の情報は省略されてもよい。つまり、電力使用情報または希望需要家条件における電力使用量は、複数の日付で平均化されてもよい。また、電力使用量は、瞬時の値(電力)ではなく、例えば30分間または1時間のような時間間隔における値(エネルギー)でもよい。
電力使用量を時間毎に示す情報は、電力パターンまたはロードカーブとも表現される。電力使用情報および希望需要家条件は、このような電力パターンまたはロードカーブを示してもよい。
なお、希望需要家条件は、電力使用量を時間毎に示す情報に限られず、その他の形式で表現されてもよい。例えば、希望需要家条件は、電力使用量が満たすべき所定の範囲を示す情報でもよい。また、例えば、電力小売事業者が電力負荷の平準化を希望する場合、希望需要家条件は、電力負荷の平準化を表す情報でもよい。
また、記憶部31には、需要家A〜Dのそれぞれに関する需要家情報が記憶されてもよい。需要家情報は、予め記憶されていてもよいし、電力使用情報が記憶される際に、電力使用情報と共に記憶されてもよい。
次に、図7〜12を用いて、図3に示された情報通知システム20の様々な動作例を説明する。なお、以下に示される複数の動作例は組み合わされてもよい。これらの動作例は、複数の動作モードとして、希望需要家条件または設定などに基づいて切り替えられてもよい。
図7は、図3に示された情報通知システム20の第1動作例を示すシーケンス図である。まず、需要家の通信装置23は、需要家の電力使用情報をサービス運営事業者の通信装置22に送信し、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家の電力使用情報を需要家の通信装置23から受信する(S21)。
例えば、需要家の通信装置23は、図6における需要家Aの電力使用情報のような、需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を送信する。通信装置23は、時間毎に、その時間の需要家の電力使用量を送信することにより、需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を送信してもよい。同様に、サービス運営事業者の通信装置22は、時間毎に、その時間の需要家の電力使用量を受信することにより、需要家の電力使用量を時間毎に示す電力使用情報を受信してもよい。
次に、電力小売事業者の通信装置21は、希望需要家条件をサービス運営事業者の通信装置22を送信し、サービス運営事業者の通信装置22は、希望需要家条件を電力小売事業者の通信装置21から受信する(S22)。例えば、電力小売事業者の通信装置21は、図6における希望需要家条件のような、電力小売事業者が希望する電力使用量を時間毎に示す希望需要家条件を送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者の通信装置21から送信された希望需要家条件を受信する。
次に、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する(S23)。例えば、図6の希望需要家条件が用いられる場合、各時間において、電力使用情報の電力使用量と、希望需要家条件の電力使用量との差が小さい場合に、通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定する。
より具体的には、電力使用情報と希望需要家条件との間の差分絶対値和が所定値よりも小さい場合に、通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定する。所定値は他の需要家の電力使用情報に従って相対的に定められてもよい。図6の例では、需要家Dの電力使用情報と希望需要家条件との間の差分絶対値和が最も小さい。そのため、例えば、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家Dの電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定する。
差分絶対値和に代えて、電力使用情報と希望需要家条件との間における相関を示す相関係数が用いられてもよい。そして、電力使用情報と希望需要家条件との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定してもよい。
ここで、電力使用情報が希望需要家条件に適合しない場合(S23でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。一方、電力使用情報が希望需要家条件に適合する場合(S23でYes)、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者の通信装置21に需要家情報を送信する。この場合、電力小売事業者の通信装置21は需要家情報を受信する(S24)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる。
図8は、図3に示された情報通知システム20の第2動作例を示すシーケンス図である。第2動作例において、第1動作例と同様に、需要家の通信装置23が需要家の電力使用情報を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が需要家の電力使用情報を受信する(S31)。また、第1動作例と同様に、電力小売事業者の通信装置21が希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が希望需要家条件を受信する(S32)。
第2動作例では、さらに、サービス運営事業者の通信装置22が、電力小売事業者の通信装置21から受信した希望需要家条件を需要家の通信装置23に送信する。そして、需要家の通信装置23は、サービス運営事業者の通信装置22から希望需要家条件を受信する(S33)。
その後、第1動作例と同様に、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する(S34)。電力使用情報が希望需要家条件に適合しない場合(S34でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。電力使用情報が希望需要家条件に適合する場合(S34でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が需要家情報を受信する(S35)。
第2動作例では、希望需要家条件が需要家に通知される。そして、需要家は、通知された希望需要家条件を参考にして電力を使用し、電力小売事業者と契約することで、電力小売事業者から電力サービスの提供を受けることができる。これにより、電力サービスが効率的に提供され、発電事業者で発電された電力が有効に活用される。
なお、図8の例では、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かの判定の前に、希望需要家条件が需要家に通知される。しかし、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かの判定の後に、希望需要家条件が需要家に通知されてもよい。例えば、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合しない場合に、希望需要家条件を需要家の通信装置23に送信することにより、希望需要家条件を需要家に通知してもよい。
図9は、図3に示された情報通知システム20の第3動作例を示すシーケンス図である。第3動作例において、第1動作例と同様に、需要家の通信装置23が需要家の電力使用情報を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が需要家の電力使用情報を受信する(S41)。また、第1動作例と同様に、電力小売事業者の通信装置21が希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が希望需要家条件を受信する。
第3動作例では、希望需要家条件は、第1需要家の電力使用情報と、既に電力小売事業者から電力供給を受けている第2需要家の電力使用情報との間における負の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。電力小売事業者の通信装置21は、このような条件に相当する情報を希望需要家条件としてサービス運営事業者の通信装置22に送信する。
例えば、電力小売事業者の通信装置21は、電力使用量を示す希望需要家条件の代わりに、電力小売事業者が電力負荷の平準化を希望していることを示す情報を希望需要家条件としてサービス運営事業者の通信装置22に送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、このような希望需要家条件を電力小売事業者の通信装置21から受信する。
さらに、電力小売事業者の通信装置21は、第2需要家の電力使用情報をサービス運営事業者の通信装置22に送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、第2需要家の電力使用情報を電力小売事業者の通信装置21から受信する(S42)。これにより、例えば、サービス運営事業者の通信装置22は、第1需要家の通信装置23から第1需要家の電力使用情報を受信し、電力小売事業者の通信装置21から第2需要家の電力使用情報を受信する。
そして、サービス運営事業者の通信装置22は、第1需要家の電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する。その際、サービス運営事業者の通信装置22は、上記の希望需要家条件に基づいて、第1需要家の電力使用情報と、第2需要家の電力使用情報との間における負の相関が所定の相関よりも高いか否かを判定する(S43)。
ここで、負の相関が所定の相関よりも高くない場合(S43でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。一方、負の相関が所定の相関よりも高い場合(S43でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が第1需要家の需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が第1需要家の需要家情報を受信する(S44)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、電力負荷(ロードカーブ)を平準化するための需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。
なお、第2需要家の電力使用情報として、複数の第2需要家の電力使用情報が用いられてもよい。この場合、第1需要家の電力使用情報と、複数の第2需要家の電力使用情報との関係に基づいて、第1需要家の需要家情報を通知するか否かが切り替えられる。また、第2需要家の電力使用情報として、複数の第2需要家の平均化された電力使用情報が用いられてもよい。これにより、第1需要家の電力使用情報と、複数の第2需要家の平均的な電力使用情報との関係に基づいて、需要家情報を通知するか否かが切り替えられる。
また、第2需要家の電力使用情報と、希望需要家条件とは、一緒に送受信されてもよいし、別々に送受信されてもよい。第2需要家の電力使用情報は、希望需要家条件を示す情報として、希望需要家条件に含まれてもよい。また、サービス運営事業者の通信装置22は、第2需要家の電力使用情報を第2需要家の通信装置から受信してもよい。
図10は、図3に示された情報通知システム20の第4動作例を示すシーケンス図である。第4動作例では、第1需要家の電力使用情報と、第2需要家の電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合に、第1需要家の電力使用情報が希望需要家条件に適合すると判定される。具体的には、以下のような動作が行われる。
第4動作例において、第3動作例と同様に、第1需要家の通信装置23が第1需要家の電力使用情報を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が第1需要家の電力使用情報を受信する(S51)。また、第3動作例と同様に、電力小売事業者の通信装置21が希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が希望需要家条件を受信する。
第4動作例では、希望需要家条件は、第1需要家の電力使用情報と、既に電力小売事業者から電力供給を受けている第2需要家の電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。電力小売事業者の通信装置21は、このような条件に相当する情報を希望需要家条件としてサービス運営事業者の通信装置22に送信する。
例えば、電力小売事業者の通信装置21は、電力使用量を示す希望需要家条件の代わりに、電力小売事業者が第2需要家(契約済需要家)と類似の電力パターンを有する需要家を希望していることを示す情報を希望需要家条件として送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、このような希望需要家条件を電力小売事業者の通信装置21から受信する。
さらに、電力小売事業者の通信装置21は、第2需要家の電力使用情報をサービス運営事業者の通信装置22に送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、第2需要家の電力使用情報を電力小売事業者の通信装置21から受信する(S52)。これにより、例えば、サービス運営事業者の通信装置22は、第1需要家の通信装置23から第1需要家の電力使用情報を受信し、電力小売事業者の通信装置21から第2需要家の電力使用情報を受信する。
そして、サービス運営事業者の通信装置22は、第1需要家の電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する。その際、サービス運営事業者の通信装置22は、上記の希望需要家条件に基づいて、第1需要家の電力使用情報と、第2需要家の電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いか否かを判定する(S53)。
ここで、正の相関が所定の相関よりも高くない場合(S53でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。一方、正の相関が所定の相関よりも高い場合(S53でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が第1需要家の需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が第1需要家の需要家情報を受信する(S54)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、第2需要家と類似の電力パターンを有する第1需要家の需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。すなわち、サービス運営事業者の通信装置22は、類似の需要家を集客している電力小売事業者に対して、適切な需要家情報を通知することができる。
なお、希望需要家条件は、需要家の電力使用情報と、目標の電力使用情報から第2需要家の電力使用情報を差し引いた差分情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当していてもよい。この場合、電力小売事業者の通信装置21は、第2需要家の電力使用情報をサービス運営事業者の通信装置22に送信する際(S52)、さらに、目標の電力使用情報を送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、目標の電力使用情報を受信する。
そして、この場合、サービス運営事業者の通信装置22は、第1需要家の電力使用情報と、目標の電力使用情報から第2需要家の電力使用情報を差し引いた差分情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いか否かを判定する(S53)。そして、正の相関が所定の相関よりも高い場合(S53でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が第1需要家の需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が第1需要家の需要家情報を受信する(S54)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、電力負荷(ロードカーブ)を目標の電力負荷(ロードカーブ)に近づけるための需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。
また、第3動作例と同様に、第2需要家の電力使用情報として、複数の第2需要家の電力使用情報が用いられてもよいし、複数の第2需要家の平均化された電力使用情報が用いられてもよい。
また、第3動作例と同様に、第2需要家の電力使用情報と、希望需要家条件とは、一緒に送受信されてもよいし、別々に送受信されてもよい。第2需要家の電力使用情報は、希望需要家条件を示す情報として、希望需要家条件に含まれてもよい。
同様に、目標の電力使用情報は、希望需要家条件と一緒に送受信されてもよいし、希望需要家条件とは別に送受信されてもよい。また、目標の電力使用情報は、希望需要家条件を示す情報として、希望需要家条件に含まれてもよい。希望需要家条件と、目標の電力使用情報とは、同一であってもよく、統合されてもよい。
また、第3動作例と同様に、サービス運営事業者の通信装置22は、第2需要家の電力使用情報を第2需要家の通信装置から受信してもよい。
図11は、図3に示された情報通知システム20の第5動作例を示すシーケンス図である。第4動作例では、第2需要家の電力使用情報を用いて、第1需要家の電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かが判定されるが、第5動作例では、発電量を時間毎に示す発電量情報を用いて、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かが判定される。具体的には、以下のような動作が行われる。
第5動作例において、第4動作例と同様に、需要家の通信装置23が需要家の電力使用情報を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が需要家の電力使用情報を受信する(S61)。また、第4動作例と同様に、電力小売事業者の通信装置21が希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が希望需要家条件を受信する。
第5動作例では、希望需要家条件は、需要家の電力使用情報と、発電量情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いという条件に相当する。電力小売事業者の通信装置21は、このような条件に相当する情報を希望需要家条件としてサービス運営事業者の通信装置22に送信する。
例えば、電力小売事業者の通信装置21は、電力小売事業者が発電量の時間変化に沿った電力パターンを有する需要家を希望していることを示す情報を希望需要家条件として送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、このような希望需要家条件を電力小売事業者の通信装置21から受信する。
さらに、電力小売事業者の通信装置21は、発電量情報をサービス運営事業者の通信装置22に送信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、発電量情報を電力小売事業者の通信装置21から受信する(S62)。
そして、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する。その際、サービス運営事業者の通信装置22は、上記の希望需要家条件に基づいて、電力使用情報と発電量情報との間における正の相関が所定の相関よりも高いか否かを判定する(S63)。
ここで、正の相関が所定の相関よりも高くない場合(S63でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。一方、正の相関が所定の相関よりも高い場合(S63でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が需要家情報を受信する(S64)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、発電量の時間変化に沿った電力パターンを有する需要家の需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。
図12は、図3に示された情報通知システム20の第6動作例を示すシーケンス図である。第6動作例では、さらに、需要家情報が電力小売事業者に通知されたことが需要家に通知される。具体的には、以下のような動作が行われる。
第6動作例において、第1動作例と同様に、需要家の通信装置23が需要家の電力使用情報を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が需要家の電力使用情報を受信する(S71)。また、第1動作例と同様に、電力小売事業者の通信装置21が希望需要家条件を送信し、サービス運営事業者の通信装置22が希望需要家条件を受信する(S72)。
また、第1動作例と同様に、サービス運営事業者の通信装置22は、電力使用情報が希望需要家条件に適合するか否かを判定する(S73)。電力使用情報が希望需要家条件に適合しない場合(S73でNo)、サービス運営事業者の通信装置22は、処理を終了する。電力使用情報が希望需要家条件に適合する場合(S73でYes)、サービス運営事業者の通信装置22が需要家情報を送信し、電力小売事業者の通信装置21が需要家情報を受信する(S74)。ここまで、第6動作例は、第1動作例と同様である。
第6動作例では、需要家情報が電力小売事業者に通知(提供)されたことが需要家に通知される。すなわち、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家情報の送信後、需要家情報が電力小売事業者に通知されたことを示す情報を需要家の通信装置23に送信し、需要家の通信装置23が、その情報を受信する(S75)。
これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家にとって適切な電力小売事業者を需要家に通知することができる。
なお、第6動作例の説明において、第1動作例がベースに示されているが、その他の動作例でも同様に、需要家情報が電力小売事業者に通知されたことが需要家に通知されてもよい。
次に、図13〜15を用いて、図3に示された情報通知システム20の適用シーン等を説明する。
図13は、本実施の形態における情報の送受信を示す模式図である。図13の通り、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家毎に通信装置23から電力使用情報(電力パターン)を受信する。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、需要家毎に電力パターンを保持することにより、複数の電力パターンを保持する。
また、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者の通信装置21から希望需要家条件を受信する。希望需要家条件は、例えば、電力小売事業者が希望する電力パターンである。そして、サービス運営事業者の通信装置22は、複数の電力パターンから希望需要家条件に適合する電力パターンを抽出し、抽出された電力パターンに対応付けられた需要家情報を電力小売事業者の通信装置21に送信する。これにより、サービス運営事業者の通信装置22は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知する。
図14は、図3に示された情報通知システム20の第1適用例を示す模式図である。この例において、電力小売事業者は、契約済需要家の電力パターン(ロードカーブ)として、昼間の電力負荷が大きく、夜間の電力負荷が小さい電力パターンを有している。この状況において、電力小売事業者は、現状のロードカーブを昼間の負荷と夜間の負荷との差が小さい平坦なロードカーブに近づけることを希望している。すなわち、電力小売事業者は、電力負荷を平準化することを希望している。
サービス運営事業者の通信装置22は、このような電力小売事業者に対して、希望需要家条件に適合する電力パターンを有する新規需要家の需要家情報を通知することができる。そして、例えば、サービス運営事業者は、図14のように、夜間の電力負荷が大きい夜型の需要家を新規需要家として電力小売事業者に紹介することができる。
電力小売事業者は、通知された需要家情報に基づいて、新規需要家と契約を結ぶことにより、現状のロードカーブを希望のロードカーブに近づけることができる。具体的には、図14において新規需要家が加入後の電力パターンとして示されているように、電力負荷が平準化される。
図15は、図3に示された情報通知システム20の第2適用例を示す模式図である。この例において、電力小売事業者は、契約済需要家の電力パターン(ロードカーブ)として、図15のような現状のロードカーブを有している。この状況において、電力小売事業者は、図15のような偏りを有する希望のロードカーブ(目標のロードカーブ)に現状のロードカーブを近づけることを希望している。
サービス運営事業者の通信装置22は、このような電力小売事業者に対して、希望需要家条件に適合する電力パターンを有する新規需要家の需要家情報を通知することができる。そして、例えば、サービス運営事業者は、図15のように、希望のロードカーブに近いロードカーブ(電力パターン)を有する30世帯の需要家を新規需要家として電力小売事業者に紹介することができる。
電力小売事業者は、通知された需要家情報に基づいて、新規需要家と契約を結ぶことにより、偏りを有する希望のロードカーブに現状のロードカーブを近づけることができる。
以上の通り、本実施の形態における情報通知装置10および通信装置22は、電力小売事業者が希望する希望需要家条件に需要家の電力使用情報が適合する場合、需要家情報を電力小売事業者に通知する。これにより、情報通知装置10および通信装置22は、電力小売事業者に適切な需要家情報を通知することができる。したがって、電力小売事業者が適切な需要家と契約できる可能性が高くなる。その結果、電力サービスが効率的に提供され、発電事業者で発電された電力が有効に活用される。
例えば、電力小売事業者が電力負荷の平準化などを行う場合において、サービス運営事業者の通信装置22(情報通知装置10)は、適切な需要家に関する需要家情報を電力小売事業者に通知することができる。そして、電力小売事業者は、希望需要家条件に適合する需要家を需要家情報に基づいて適切に選択することができる。そして、電力小売事業者は、適切な需要家と契約を結ぶことができる。
その結果、電力小売事業者は、効率的に電力サービスを提供することができ、発電事業者で発電された電力を有効に活用することができる。そして、電力小売事業者の電力調達コストが削減されることで、需要家の電気料金が削減される。
以上、本発明に係る情報通知装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されない。実施の形態に対して当業者が思いつく変形を施して得られる形態、および、実施の形態における複数の構成要素を任意に組み合わせて実現される別の形態も本発明に含まれる。
例えば、特定の構成要素が実行する処理を別の構成要素が実行してもよい。また、処理を実行する順番が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、本発明は、情報通知装置として実現できるだけでなく、情報通知装置を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む方法として実現できる。例えば、それらのステップは、コンピュータによって実行される。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、情報通知装置に含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用または汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
また、情報通知装置に含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称される場合がある。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、情報通知装置に含まれる複数の構成要素の集積回路化が行われてもよい。
10 情報通知装置
11 受信部
12、32 判定部
13 通知部
22 通信装置(情報通知装置)
33 通信部(受信部/通知部)

Claims (12)

  1. 第1需要家の電力使用量を時間毎に示す第1電力使用情報を受信し、
    電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かを判定し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定された場合、前記第1需要家に関する第1需要家情報を前記電力小売事業者に通知する
    情報通知方法。
  2. 前記第1需要家は、前記電力小売事業者から電力供給を受けていない需要家である
    請求項1に記載の情報通知方法。
  3. さらに、前記希望需要家条件を前記第1需要家に通知する
    請求項2に記載の情報通知方法。
  4. さらに、前記電力小売事業者に前記第1需要家情報が通知された場合、前記電力小売事業者に前記第1需要家情報が通知されたことを前記第1需要家に通知する
    請求項2に記載の情報通知方法。
  5. さらに、前記電力小売事業者から電力供給を受けている少なくとも1つの第2需要家の電力使用量を時間毎に示す第2電力使用情報を受信し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かの判定において、前記第1電力使用情報と前記第2電力使用情報との間における負の相関が所定の相関よりも高い場合、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報通知方法。
  6. さらに、前記電力小売事業者から電力供給を受けている少なくとも1つの第2需要家の電力使用量を時間毎に示す第2電力使用情報を受信し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かの判定において、前記第1電力使用情報と前記第2電力使用情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報通知方法。
  7. さらに、前記電力小売事業者から電力供給を受けている少なくとも1つの第2需要家の電力使用量を時間毎に示す第2電力使用情報、および、前記電力小売事業者が目標とする電力使用量を時間毎に示す第3電力使用情報を受信し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かの判定において、前記第1電力使用情報と、前記第3電力使用情報から前記第2電力使用情報を差し引いた差分情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報通知方法。
  8. 前記第2電力使用情報は、前記電力小売事業者から電力供給を受けている複数の第2需要家の電力使用量を時間毎に示す
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の情報通知方法。
  9. 前記第2電力使用情報は、前記複数の第2需要家の平均化された電力使用量を時間毎に示す
    請求項8に記載の情報通知方法。
  10. さらに、発電量を時間毎に示す発電量情報を受信し、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かの判定において、前記第1電力使用情報と前記発電量情報との間における正の相関が所定の相関よりも高い場合、前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報通知方法。
  11. 第1需要家の電力使用量を時間毎に示す第1電力使用情報を受信し、電力小売事業者が希望する希望需要家条件を受信する受信部と、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合するか否かを判定する判定部と、
    前記第1電力使用情報が前記希望需要家条件に適合すると判定された場合、前記第1需要家に関する第1需要家情報を前記電力小売事業者に通知する通知部とを備える
    情報通知装置。
  12. 前記第1需要家は、前記電力小売事業者から電力供給を受けていない需要家である
    請求項11に記載の情報通知装置。
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