JP2016103204A - 制御装置、情報共有システム、情報共有プログラム及び情報共有方法 - Google Patents
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従来、特定の患者を担当する複数職種の担当者が、特定の患者に関する情報を共有するための情報共有システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
端末装置10−1は、サーバ20及び端末装置10−2〜10−Nのうちいずれかと情報を送受信する。医師は、端末装置10−1を使用することによって、端末装置10−2〜10−Nの利用者と、対象患者に関する情報を共有する。端末装置10−2〜10−Nの利用者とは、ケアマネージャ、看護師、薬剤師、ヘルパー等の複数職種のうちのいずれかであって、対象患者を担当する者(担当者)である。また、利用者には、対象患者を介護する家族が含まれてもよい。対象患者に関する情報には、医師から利用者に指示される対象患者の観察項目に関する情報が含まれる。対象患者に関する情報には、利用者から報告される対象患者の状況に関する患者状況情報が含まれる。
端末装置10−2は、サーバ20、医師によって操作される端末装置10−1及び端末装置10−3〜10−Nのうちいずれかと情報を送受信する。担当者は、端末装置10−2を使用することによって、対象患者を担当する医師又は対象患者を担当する他の担当者と、対象患者に関する情報を共有する。
例えば、サーバ20は、端末装置10から対象患者に関する情報を受信する。対象患者に関する情報には、対象患者の状況を示す患者状況情報が含まれる。
例えば、サーバ20は、端末装置10から受信した対象患者に関する情報を記憶する。また、サーバ20は、認知症の医療行為に関する専門的情報(以下、「ナレッジ」という。)を記憶する。ナレッジは、例えば、認知症専門医によって監修された認知症に関する情報、認知症専門医の事例に基づく情報、又は書籍に基づく情報を含んでいてもよい。
端末装置10は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)、メモリ、補助記憶装置などを備える。端末装置10は、プログラムを実行することによって、入力部11、表示部12、通信部13及び制御部14を備える装置として機能する。
サーバ20は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備える。サーバ20は、プログラムを実行することによって、通信部21、制御部22及び記憶部23を備える装置として機能する。
例えば、端末装置10−1の表示部12に表示されるリンクが選択された場合、サーバ20は、選択されたリンクに対応する画面の情報を端末装置10−1に送信する。端末装置10−1は、サーバ20から受信した画面の情報を表示部12に表示させる。画面の情報は、記憶部23に予め記憶されていてもよい。
例えば、端末装置10−1に対象患者に関する情報が入力された場合、サーバ20は、入力された情報を記憶部23に記憶する。
担当患者モニタリング情報領域101には、モニタリング情報として、複数のレコードが表示される。各レコードには、医師確認、トリアージ、異常あり、報告日時、報告者及び対象患者名の項目が表示される。
トリアージの項目は、レコードに対応するモニタリング情報について、トリアージが行われたか否かを示す。図4に示す例では、トリアージが行われた場合、チェックマークが表示される。トリアージとは、対象患者の担当者によって報告されたモニタリング情報に基づいて、診断を行うことをいう。トリアージは、医師によって行われる。また、トリアージは、看護師によって行われてもよい。また、トリアージは、対象患者のADLに関する情報を入力するヘルパー等によって行われてもよい。
異常ありの項目は、レコードに対応するモニタリング情報が、異常ありの情報又は変化ありの情報を含むか否かを表す。図4に示す例では、複数種類の顔のマーク(フェイスバッチ)のうちのいずれかによって表示される。図4に示すように、異常ありの場合又は変化ありの場合には、赤色のフェイスバッチが表示される。
報告日時の項目は、レコードに対応するモニタリング情報が報告された日時を表す。
報告者の項目は、レコードに対応するモニタリング情報を報告した報告者を表す。図4に示す例では、報告者の氏名及び職種が表示される(例えば、「那須 華子(看護師)」)。
対象患者名の項目は、レコードに対応するモニタリング情報の対象患者名を表示する(例えば、「赤坂 肇」)。
図5に示すように、患者ポータル画面には、リンク表示領域201と、基本情報領域202と、現在状況領域203と、薬剤処方状況領域204と、サマリ領域205と、中核症状進行度領域206と、モニタリング情報領域207と、連絡帳領域208と、リンク表示209とが表示される。
BPSD診断状況とは、対象患者のBPSD(例えば、物盗られ妄想、被害妄想等の妄想、徘徊行為、興奮と暴力行為等)の有無に関する状況である。
投薬による副作用発現状況とは、対象患者において投薬による副作用の症状が発現しているか否かを示す。
他疾病状況とは、対象患者について診断されている認知症以外の疾病に関する情報が表示される。
中核症状進行度領域206には、対象患者における認知症の中核症状の進行度に関する情報が表示される。
報告者の項目は、レコードに対応するモニタリング情報を報告した報告者を表す。図5に示す例では、報告者の氏名及び職種が表示される(例えば、「家尼 律子(ケアマネ)」)。
IADLの項目は、対象患者における手段的日常生活動作(IADL;instrumental activities of daily living)に関する情報を表す。IADLの項目には、第1フェイスバッチ、第2フェイスバッチ及び第3フェイスバッチを含む複数の種類のフェイスバッチのうちいずれかが表示される。
BPSD暫定の項目は、担当者によって対象患者に対してBPSDに対する暫定対応が行われたか否かに関する情報を表す。BPSD暫定の項目には、第1フェイスバッチ、第2フェイスバッチ及び第3フェイスバッチを含む複数の種類のフェイスバッチのうちいずれかが表示される。
BPSD対応の項目は、担当者によって対象患者に対してBPSDに対する対応が行われたた否かに関する情報を表す。BPSD対応の項目には、第1フェイスバッチ、第2フェイスバッチ及び第3フェイスバッチを含む複数の種類のフェイスバッチのうちいずれかが表示される。
リンク表示209には、BPSD暫定対応の応答設定の画面へのリンクが表示される。
図5〜図7に示すように、患者ポータル画面の表示が1画面に収まらない場合には、スクロール操作に応じて、順次、患者ポータル画面の一部が表示されてもよい。
図8及び図9は、端末装置10−1の表示部12に表示されるトリアージ画面の表示例を表す図である。トリアージ画面は、図5に示す患者ポータル画面のトリアージ画面へのリンク221が選択されることによって、患者ポータル画面から遷移する画面である。トリアージ画面には、基本情報領域230と、診断入力ボタン231と、診断確定ボタン232と、リンク表示233とが表示される。基本情報領域230に表示される内容は、図6に示す基本情報領域202に表示される内容と同一であり、その詳細な説明を省略する。
リンク表示233には、BPSD暫定対応の応答設定の画面へのリンクが表示される。リンク表示233が選択されると、BPSD暫定対応の応答設定の画面に遷移する。
図10及び図11は、端末装置10−1の表示部12に表示される認知症薬剤に関する診断の画面の表示例を表す図である。認知症薬剤に関する診断の画面は、図10に示すように、トリアージ画面に重畳して表示されてもよい。
患者ステータスタブ241が選択されると、情報表示領域244には、対象患者のステータスに関する情報が表示される。対象患者のステータスに関する情報とは、例えば、認知症進行度、内服の可否、BPSDの有無を示す情報である。
薬剤処方状況タブ242が選択されると、情報表示領域244には、対象患者に現在処方されている薬剤に関する情報が表示される。
図10に示す例は、薬剤1の種類としてアリセプトが選択され、剤型としてドライシロップが選択され、用法として「1日1回」が選択され、用法及び用量として「10mg、午前中」が入力された場合を示す。
モニタリング項目指定領域250には、薬剤選択領域248において医師によって選択された薬剤のそれぞれに対する副作用の候補が表示される。モニタリング項目指定領域250に表示される副作用の候補は、薬剤選択領域248において選択された処方薬剤の種類と、サーバ20に記憶されるナレッジとに基づいて表示される。すなわち、医師によって入力された対象患者に対する投薬に関する情報に基づいて、推奨情報として薬剤の副作用の候補が提示される。
図10に示す例では、薬剤1のアリセプトに対する副作用の候補として、食欲不振、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、興奮及び不穏が表示される。モニタリング項目指定領域250に表示される副作用のうち、ナレッジに基づいて特に懸念される副作用については、表示領域の色を変えることによって強調して表示されてもよい。図10に示す例では、薬剤1のアリセプトに対する副作用のうち、食欲不振、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、興奮及び不穏が懸念される副作用として、表示領域の色を変えることによって強調して表示される。
図12は、端末装置10−1の表示部12に表示されるトリアージ画面の表示例を表す図である。図12に示すように、トリアージ画面において、ポップアップ領域234におけるBPSD対応に関する診断の表示部分が選択されると、ポップアップ領域235がトリアージ画面に重畳して表示されてもよい。ポップアップ領域235には、BPSD兆候の種類の選択肢が表示される。図12に示す例では、BPSD兆候の種類の選択肢として、兆候検知一覧、物盗られ妄想、被害妄想、嫉妬妄想、その他の妄想、徘徊、せん妄及び興奮と暴力が表示される。
図13及び図14は、端末装置10−1の表示部12に表示される物盗られ妄想に関する診断の画面の表示例を表す図である。物盗られ妄想に関する診断の画面は、図13及び図14に示すように、トリアージ画面に重畳して表示されてもよい。
患者情報タブ261及び診断タブ262は、表示領域263に表示される情報の種類を選択するためのタブである。表示領域263に表示される情報は、サーバ20に予め記憶されるナレッジに基づいて表示されてもよい。
患者情報タブ261が選択されると、表示領域263には、患者に関する情報が表示される。診断タブ262が選択されると、表示領域263には、物盗られ妄想に関する診断の種類の選択肢が表示される。
例えば、物盗られ妄想に関する診断を行わない場合、医師は、表示領域265に表示されるラジオボタンを選択する。
例えば、物盗られ妄想に関連する除外項目について診断する場合、医師は、表示領域266に表示されるラジオボタン266aを選択し、さらに、表示領域266bに表示されるチェックポイントのうちのいずれかに対応するラジオボタンを選択する。
例えば、物盗られ妄想に関連する要因分析と打ち手について診断する場合、医師は、表示領域267に表示されるラジオボタン267aを選択し、さらに、表示領域267bに表示される物盗られ妄想の対処方法のうちのいずれかに対応するラジオボタンを選択する。表示領域267bにおいて選択された物盗られ妄想の対処方法の内容は、対象患者の担当者に対する指示事項として、担当者に通知される。
図15は、端末装置10−1の表示部12に表示される適用薬剤の選択画面の表示例を表す図である。適用薬剤の選択画面は、図9に示すように、トリアージ画面に重畳して表示されたポップアップ領域234におけるBPSD薬物療法に関する診断の表示部分が選択されることによって表示される画面である。適用薬剤の選択画面は、図15に示すように、トリアージ画面に重畳して表示されてもよい。
図15に示す例では、適用薬剤の選択画面には、適用薬剤名の入力枠、用法・用量の入力枠、注意事項の入力枠及びその他の指示事項の入力枠が設けられている。適用薬剤名の入力枠、用法・用量の入力枠及び注意事項の入力枠は、薬剤1から薬剤4までの薬剤ごとに設けられている。
他疾病に関する診断画面には、他疾病に関する情報が表示される。他疾病とは、対象患者の疾病であって認知症以外の疾病である。図16に示す例では、他疾病に関するレコードが表示される。各レコードには、他疾病名、関連薬剤名及び用法・用量の項目が表示される。また、他疾病に関する診断画面には、他疾病の指示事項を入力するための入力枠が設けられていてもよい。
モニタリング報告詳細画面は、図5に示す患者ポータル画面のモニタリング情報領域207に表示されるレコードにおいて、フェイスバッチ又は報告日時の表示部分が選択されることによって表示される画面である。図17に示すように、モニタリング報告詳細画面は、患者ポータル画面に重畳して表示されてもよい。
また、モニタリング報告詳細画面は、図4に示すポータル画面の担当患者モニタリング情報領域101に表示されるレコードにおいて、フェイスバッチが選択されることによって表示されてもよい。
表示領域280には、患者ポータル画面において選択されたフェイスバッチ又は報告日時の表示部分に対応するモニタリング報告に関する情報が表示される。図17に示す例では、表示領域280には、モニタリング報告の報告日時、報告者、対象患者名及び報告内容が表示される。報告内容には、服薬状況、副作用、ADL、IADL、BPSD兆候、BPSD暫定及びBPSD対応の項目が表示される。各項目は、第1フェイスバッチ、第2フェイスバッチ、又は第3フェイスバッチのうちのいずれかによって表示される。
患者ポータルへ戻るボタン285は、モニタリング報告詳細画面から患者ポータル画面に遷移する場合に選択されるボタンである。
BPSD暫定対応の応答設定画面には、医師メッセージの入力枠、物盗られ妄想の対処方法の入力枠、その他の指示事項の入力枠等が設けられる。図18に示すように、物盗られ妄想の対処方法の入力枠には、サーバ20に予め記憶されるナレッジに基づいて物盗られ妄想の対処方法の選択肢が表示されてもよい。BPSD暫定対応の応答設定画面において医師によって入力された情報は、対象患者がBPSD兆候を示した場合におけるBPSD暫定対応の指示として、担当者に通知される。
まず、対象患者の担当者が端末装置10−2を用いて情報共有システム1にログインした際に、端末装置10−2の表示部12には、担当者用のポータル画面が表示される。担当者用のポータル画面は、担当患者一覧領域102に、医師が担当する患者の一覧にかわって担当者が担当する患者の一覧が表示される点を除けば、上記図4に示したポータル画面と同一である。そのため、担当者用のポータル画面の詳細な説明を省略する。担当者用のポータル画面の担当患者一覧領域102における担当患者の氏名を表示する部分が選択されると、選択された患者の担当者用患者ポータル画面へ遷移する。
基本情報領域302には、図5に示す基本情報領域202と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
現在状況領域303には、図5に示す現在状況領域303と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
薬剤処方状況領域304には、図5に示す薬剤処方状況領域304と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
サマリ領域305には、図5に示すサマリ領域205と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
中核症状進行度領域306には、図5に示す中核症状進行度領域306と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
モニタリング情報領域307には、図5に示すモニタリング情報領域307と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
連絡帳領域308には、図5に示す連絡帳領域308と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
リンク表示309には、緊急連絡先画面へのリンクが表示される。リンク表示309が選択されると、対象患者の緊急連絡先に関する情報が表示される。
診断の確認画面へのリンク311が選択されると、対象患者に対してなされた診断に関する情報が表示される。
モニタリング報告画面へのリンク312が選択されると、モニタリング報告画面に遷移する。
中核症状進行状況報告画面へのリンク313が選択されると、中核症状進行状況報告画面に遷移する。
個別メッセージを送る画面へのリンク314が選択されると、個別メッセージを送る画面に遷移する。
BPSD兆候検知領域406には、ヘルプボタン406a、ヘルプボタン406b及びボタン406cが表示される。ヘルプボタン406a及びヘルプボタン406bのうちいずれかが選択されると、選択されたボタンに対応づけられたヘルプが表示される。
ボタン406cが選択されると、BPSDに関する情報(例えば、具体的症例やTIPS)が表示される。表示されるBPSDに関する情報は、例えば、サーバ20に記憶されるナレッジに基づく情報であってもよい。
BPSD兆候に対する暫定対応領域407には、ヘルプボタン407a及びヘルプボタン407bが表示される。ヘルプボタン407a及びヘルプボタン407bのうちいずれかが選択されると、選択されたボタンに対応づけられたヘルプが表示される。
BPSD兆候に対する暫定対応領域407は、通常では表示されなくてもよい。BPSD兆候に対する暫定対応領域407は、対象患者にBPSD兆候が観察されたことを示す情報が入力された場合に表示されてもよい。
BPSD対応領域408には、ヘルプボタン408a及びヘルプボタン408bが表示される。ヘルプボタン408a及びヘルプボタン408bのうちいずれかが選択されると、選択されたボタンに対応づけられたヘルプが表示される。
リンク表示411には、緊急連絡先画面へのリンクが表示される。リンク表示411が選択されると、対象患者の緊急連絡先に関する情報が表示される。
モニタリング報告において、対象患者にBPSD兆候が観察されたことを示す情報が含まれる場合、モニタリング報告の内容がサーバ20に送信された後にBPSD暫定対応の指示が端末装置10−2の表示部12に表示されてもよい。表示されるBPSD暫定対応の指示は、図18に示すBPSD暫定対応の応答設定画面において医師によって入力された情報である。
図20〜図23に示すように、モニタリング報告画面の表示が1画面に収まらない場合には、スクロール操作に応じて、順次、モニタリング報告画面の一部が表示されてもよい。
中核症状進行状況報告画面は、図19に示す中核症状進行状況報告へのリンク313が選択されることによって、担当者用患者ポータル画面から遷移する画面である。
基本情報領域420には、図6に示す基本情報領域202と同一の内容が表示される。そのため、その詳細な説明を省略する。
報告内容表示領域421には、中核症状進行状況を報告するための入力枠が設けられる。図24に示す例では、中核症状進行状況を報告するための入力枠として、「年月日の感覚が不確か(だいたいわかる)」、「季節や場所がわからないことがあるが、ヒントがあれば答えられる」等の内容が表示される。報告内容表示領域421に表示される内容は、サーバ20に予め記憶されるナレッジに基づいて表示されてもよい。表示される内容が対象患者に該当する状況である場合、表示部分におけるラジオボタンが担当者によって選択される。
患者ポータルへ戻るボタン423は、中核症状進行状況報告画面から担当者用患者ポータル画面に遷移するためのボタンである。
情報共有システム1では、端末装置10−1の表示部12に表示される担当患者モニタリング情報領域101には、担当患者に関するモニタリング情報(患者状況情報)のうち、異常あり又は変化ありを示す情報が含まれるもののみが表示される。すなわち、情報共有システム1では、患者状況情報の内容の優先度に基づいて、異なる態様で患者状況情報を医師に提示する。そのため、医師は、担当患者の状況を示す情報のうち、必要な情報をより効率よく取得することができる。すなわち、医師は、より効率よく必要な情報を共有することが可能となる。
また、医師は、利用者のモニタリング報告に基づいて、より適切に対象患者に対する診断を行うことができる。
また、医師は、利用者のモニタリング報告を確認することによって、より高い頻度で患者の状況を把握することができる。より具体的には、医師は、医師が対象患者と対面して直接診察する場合に加えて、利用者が患者を観察して報告する場合においても患者の状況を把握することができる。
本実施形態において、端末装置10−1の表示部12に表示される認知症薬剤に関する診断の画面において、対象患者について登録されている情報(例えば、認知症進行度、内服可否、服薬回数、BPSDの有無)に基づいて、推奨される薬剤の情報を示す薬剤レコメンド情報が表示されてもよい。薬剤レコメンド情報は、認知症患者に対する医療行為に関する情報であり、推奨情報の具体例の一つである。
薬剤レコメンド情報は、サーバ20に記憶されるナレッジに基づいて表示される。
図25は、端末装置10−1の表示部12に表示される薬剤レコメンド情報の表示例を表す図である。図25に示す例では、薬剤レコメンド情報として、推奨される薬剤の種類、剤型、効能が表示される。また、薬剤レコメンド情報は、認知症薬剤に関する診断の画面の患者ステータスタブ241が選択された際に、情報表示領域244に対象患者のステータスに関する情報とともに表示されてもよい。図25に示す例では、認知症進行度が中等度の患者に対する薬剤レコメンド情報として、レコメンド薬剤の種類(例えば、メマンチン)、及びレコメンド薬剤の剤形(例えば、錠剤)が表示される。
このように構成された情報共有システムでは、認知症の医療行為に関する専門的情報に基づいて、医療行為に関する情報である推奨情報(薬剤レコメンド情報)が提示される。そのため、医師は、より適切に対象患者に対する診断を行うことができる。
Claims (8)
- 医師を除く利用者によって入力される認知症患者の状況を示す患者状況情報の優先度に基づいて、異なる態様で前記患者状況情報を前記認知症患者を診断する医師に対して提示する制御部を備える、
制御装置。 - 前記制御部は、前記医師によって指示される前記認知症患者の観察項目に関する情報であるオーダ情報を前記利用者に提示し、
前記患者状況情報は、前記利用者に提示された前記オーダ情報に対応する情報を含む、
請求項1に記載の制御装置。 - 認知症の医療行為に関する情報である専門的情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記専門的情報に基づいて、前記認知症患者に対する医療行為に関する情報である推奨情報を前記医師又は前記利用者に対して提示する、
請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記推奨情報は、認知症の薬剤に対する副作用に関する情報を含み、
前記制御部は、前記医師によって入力される前記認知症患者に対する投薬に関する情報に基づいて、前記医師に前記推奨情報を提示する、
請求項3に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記患者状況情報に基づいて、前記推奨情報を提示する、
請求項3又は4に記載の制御装置。 - 請求項1から4のうちいずれか1項に記載の制御装置と、
認知症患者を診断する医師によって操作される第1端末装置と、
医師を除く利用者によって操作される第2端末装置と、
を備える、情報共有システム。 - 医師を除く利用者によって入力される認知症患者の状況を示す患者状況情報の優先度に基づいて、異なる態様で前記患者状況情報を前記認知症患者を診断する医師に対して提示するステップ
をコンピュータに実行させるための情報共有プログラム。 - 医師を除く利用者によって入力される認知症患者の状況を示す患者状況情報の優先度に基づいて、異なる態様で前記患者状況情報を前記認知症患者を診断する医師に対して提示するステップ
を有する、情報共有方法。
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