JP2016102923A - レンズ保持機構 - Google Patents

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智美 萩原
Tomomi Hagiwara
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Abstract

【課題】物体側のレンズ前端の内周周辺を遮ることなく、高画角化され、かつ外部の衝撃等に対してもレンズが回転等しない、レンズ保持機構を提供する。【解決手段】少なくとも1枚のレンズを含むレンズ体及び前記レンズ体を収容するレンズホルダを含み、前記レンズ体は、側面、光軸に沿って物体側に設けられる表面部及び光軸に沿って結像面側に設けられる底面部、を備え、前記表面部は、光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って物体側に設けられる表面を備え、前記底面部は、光軸に沿って結像側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って結像側に設けられる底面を備え、前記表面部は、前記レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出し、光軸に沿った物体側の前記レンズホルダの先端部が、前記レンズ体の光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域と密着するように当接し、前記レンズホルダに前記レンズ体を固定する、レンズ保持機構。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラなどの光学機器(例えば、デジタルカメラなどの民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡カメラなどに搭載する医療用カメラ、動画撮影を行なうカムコーダー(ムービーカメラ)、各種検査カメラ、ロボット用カメラ)や、携帯電話やタブレットやパソコン等の電子機器に搭載される、カメラモジュールやこのカメラモジュールに含まれるレンズ保持機構(レンズとレンズ鏡筒とを含むレンズ保持機構)に関するものである。
従来例のレンズ保持機構は、少なくとも1枚のレンズと、筒状のレンズ鏡枠をと、を備える。このレンズ鏡枠は、レンズを保持、固定している。このレンズ鏡枠の先端部(光軸に沿って物体側の先端部)は、かしめ部を有しており、レンズを装着後、かしめ部を熱かしめにより内側に折り曲げて、レンズを固定している(特許文献1)。
特開2008−065261号公報
しかしながら、特許文献1記載のレンズ鏡枠は、かしめ部(特許文献1の符号8a)が、レンズの球面(特許文献1の符号9)より一段突出して、レンズの前端内周周辺を覆っている。このため、本来、レンズの前端内周周辺を通過し画像として取り込まれるべき光線が、突出したかしめ部の存在により通過出来ず、結果として、画像の周辺部が暗くなる或いは影が発生するなど画質が低下することがあった。
また、特許文献1記載の前記かしめ部は、レンズ前端(光軸に沿って物体側の先端)に存在するため、屋外の撮影においては太陽光の影響を受けやすい。このため、このかしめ部は、樹脂の劣化が進み、軽度な衝撃でも破損してしまうなどの問題もあった。
更に、特許文献1記載のレンズ鏡枠は、前記かしめ部と前記レンズ球面部との間に、空隙があり、この空隙の存在で、レンズ鏡枠に対しての外部の衝撃等により、レンズが回転し、光軸の偏心が生じるおそれがあり、ひいてはレンズが鏡枠から外れる可能性もあった。例えば、様々な環境下での試験(高温高湿試験、耐光性試験、耐候性試験など)において、レンズが鏡枠から外れる可能性もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものである。具体的には、レンズ前端(光軸に沿って物体側の先端)の内周周辺を前記かしめ部等により遮ることなく、高画角化され、かつ外部の衝撃等に対してもレンズが回転等しない、レンズ保持機構を提供することを本発明の目的とする。
また、レンズ鏡枠(以下「レンズホルダ」ともいう)が樹脂製のものである場合、耐候性試験による樹脂劣化によるかしめ部の破損を低減することを可能とした、レンズ保持機構を提供することも目的とする。
(1)少なくとも1枚のレンズを含むレンズ体及び前記レンズ体を収容するレンズホルダを含む、レンズ保持機構であって、
前記レンズ体は、側面、光軸に沿って物体側に設けられる表面部及び光軸に沿って結像面側に設けられる底面部、を備え、
前記表面部は、光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って物体側に設けられる表面を備え、
前記底面部は、光軸に沿って結像側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って結像側に設けられる底面を備え、
前記表面部は、前記レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出し、
光軸に沿った物体側の前記レンズホルダの先端部が、前記レンズ体の光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域と密着するように当接し、前記レンズホルダに前記レンズ体を固定する、ことを特徴とするレンズ保持機構。
(2)前記レンズ体の光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域が、光軸に沿って物体側に向けて先細り形状である、ことを特徴とする(1)に記載のレンズ保持機構。
(3)前記レンズ体の表面部に備えられる表面が球面形状である、ことを特徴とする(1)または(2)に記載のレンズ保持機構。
(4)光軸に沿った結像側の前記レンズホルダの後端部が、前記レンズ体の底面部と当接し、前記レンズホルダに前記レンズ体を固定する、ことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載のレンズ保持機構。
(5)(1)から(4)のいずれかに記載のレンズ保持機構を含む、カメラモジュール。
(6)(5)に記載のカメラモジュールを含む、光学機器。
(7)(5)に記載のカメラモジュールを含む、電子機器。
(1)により、本発明に係るレンズ保持機構は、レンズ体がレンズホルダに収容・保持されつつ、高画角化(光軸に対しての垂直な面を基準として180度以上)が可能となる。また、レンズ鏡枠(以下「レンズホルダ」ともいう)が樹脂製のものである場合、耐候性試験による樹脂劣化によるかしめ部の破損を低減することも可能となる。更に、前記「密着するように当接」という構成により、光軸方向に対してもかつ光軸方向に対し垂直方向に対してもレンズ体がレンズホルダに保持・固定されて収容されるので、外部の衝撃等に対してもレンズ体が回転等せず、光軸の偏心防止やレンズ間隔のズレ防止も達成される。
なお、本発明に係るレンズ保持機構において、これらが可能であれば、レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出する表面部の形状は、以下図1に示す形状や図4に示す形状に限定されないが、以下図1や図4では例示して、この表面部の形状を説明している。
本発明に係るレンズ保持機構は、好ましくは(2)を採用することにより、より確実に高画角化(光軸に対しての垂直な面を基準として180度以上)が可能となる。また、本発明に係るレンズ保持機構は、好ましくは(3)を採用することによっても、より高画角化(光軸に対しての垂直な面を基準として180度以上)が可能となる。
また、本発明に係るレンズ保持機構は、好ましくは(4)を採用することによっても、更に、レンズ体がレンズホルダに収容・保持・固定されつつ、高画角化が可能となる。
また、レンズホルダが樹脂製のものである場合、耐候性試験による樹脂劣化によるかしめ部の破損を低減することも可能となる。
更に、より確実に、レンズ体が外部の衝撃等により回転されず、光軸の偏心防止が可能となる。
(5)〜(7)に記載のように、本発明のレンズ保持機構は、例えば、カメラなどの光学機器(デジタルカメラなどの民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡カメラなどに搭載する医療用カメラ、動画撮影を行なうカムコーダー(ムービーカメラ)、各種検査カメラ、ロボット用カメラなど)や、携帯電話やタブレットやパソコン等の電子機器に搭載される、カメラモジュールとして用いることが可能である。
本発明に係るレンズ保持機構は、レンズホルダ組立後に、所定の画角を確保する為に必要な対角光線を遮ることがない。また、本発明に係るレンズ保持機構は、レンズホルダが樹脂製の場合、樹脂の劣化が少なく衝撃に強い。更に、更に、前記「密着するように当接」という構成により、光軸方向に対してもかつ光軸方向に対し垂直方向に対してもレンズ体がレンズホルダに保持・固定されて収容されるので、外部の衝撃等に対してもレンズ体が回転等せず、光軸の偏心防止やレンズ間隔のズレ防止も達成される。
本発明の実施形態(第1実施例)に係るレンズ保持機構を示す断面図であり、熱溶着後の実施形態を示している。 図1に示すレンズ保持機構の熱溶着前の形状を示す部分拡大図である。 図2で示すレンズ保持機構の熱溶着前の形状の変形例を示す部分拡大図である。 図1に示すレンズ保持機構における対角光線を示す図である。 本発明の実施形態(第2実施例)に係るレンズ保持機構を示す断面図であり、熱溶着後の実施形態を示している。 図5に示すレンズ保持機構における対角光線を示す図である。 従来のレンズ保持機構を示す断面図である。 図7における従来のレンズ保持機構の対角光線を示す図である。 図8における従来のレンズ保持機構の熱溶着部の拡大図である。 本実施例のレンズ保持機構を備えたレンズ保持機構を搭載したカメラモジュールである。 本実施例のレンズ保持機構を備えたレンズ保持機構を搭載した電子機器である。 図4に示す本発明の実施形態(第2実施例)の変形例2に係るレンズ保持機構、を示す断面図である。
以下、図面も参照して本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を用いて説明すると、結像側(撮像側)とは光軸に沿って撮像素子6が設けられている側をいい、物体側(被写体側)とは光軸に沿って撮像側の反対側をいう。
本発明に係るレンズ保持機構では、少なくとも1枚のレンズを含むレンズ体を含むが、所望の物性(例えば屈折率・アッベ数・部分分散比・線膨張係数)や耐久性などを満たせば、レンズの枚数やレンズの材質は問わない。なお、以下実施例においては、5枚のレンズからなるレンズ体(図1)や4枚のレンズからなるレンズ体(図5)を例に記載している。
また、本発明に係るレンズ保持機構では、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されてもよい。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
本発明で用いるレンズ体は、側面、光軸に沿って物体側に設けられる表面部及び光軸に沿って結像面側に設けられる底面部と、を備える。
このレンズ体やレンズ体に含まれるレンズにおいて、表面とは光軸に沿って物体側に設けられる面をいい、底面とは光軸に沿って結像面側に設けられる面をいい、側面とは表面と底面以外の面をいう。
この側面は、例えば図1で示すような、光軸に平行な側面(21d、22d、23d、24d、25d)及び/又は斜面(21e)を含む面である。なお、図11に示すようなレンズ体の一番玉レンズ(210)の構成(光軸に沿って二段形状のレンズの構成)において、符号210eの面は、光軸に沿って物体側に設けられる表面部でもなく、光軸に沿って結像面側に設けられる底面部でもないため、側面に該当する。
この表面は、例えば図1で示す球面(21c)や当接面(22b、23b、24b、25b)が該当する。なおこの球面は光軸に交わる。
この底面は、例えば図1で示す当接面(21a、22a、23a、24a、25a、35a)が該当する。
本発明に係るレンズ保持機構において、光軸に沿って物体側に設けられる表面部とは、レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出する領域をいう。
この表面部は、光軸に沿って物体側の側面の一部領域及び光軸に沿って物体側に設けられる表面を備える。
この「光軸に沿って物体側の側面の一部領域」は、レンズ保持機構やこのレンズ保持機構を搭載したカメラモジュールの光学性能(有効線を遮らないこと等)を満たすようにする観点で、図6中のdに示すような間隔、すなわち先端部(300c)と光軸AXから視て最も外側を通過する光線との間隔(最小距離)、を調整することにより設定される。この間隔(d)は、光線5が有効線をたどっているか否かを人の目視にて判別可能な程度に設けられればよく、好ましくは0mm超である。
この表面部は、例えば以下の領域が該当する。
・図1に示すような、レンズホルダ3から光軸に沿って物体側に突出する領域(40)であり、球面(21c)と斜面(21e)の一部領域とを含む領域。
・図5に示すような、レンズホルダ(300)から光軸に沿って物体側に突出する領域(40)であり、球面と光軸に平行な側面の一部領域とを含む領域。
本発明に係るレンズ保持機構において、レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出する表面部の形状は、上述のように、以下図1に示す形状や図5に示す形状等に限定されないが、以下図1等では例示して、この表面部の形状を説明している。
なお、本発明に係るレンズ保持機構では、必要に応じて、レンズ体表面部に様々な加工を施すことも可能である。この加工の例として、レンズ体の曇り防止や水滴形成防止のために表面部を光触媒などにより親水化することが挙げられる。
本発明に係るレンズ保持機構において、光軸に沿って結像面側に設けられる底面部は、光軸に沿って結像側の側面の一部領域及び光軸に沿って結像側に設けられる底面と、を備える。
この底面部は、例えば以下の領域が該当する。
・図1に示すような、当接面(25a、35a)と光軸に平行な側面(25d)の一部領域とを含む領域。
・図5に示すような、底面(240a)と光軸に平行な側面(240d)の一部領域とを含む領域。
本発明に係るレンズ保持機構では、レンズホルダを含むが、レンズホルダの構成材料は、例えば樹脂材料やアルミダイカストが挙げられる。例えば、熱かしめの方法により、レンズ体をレンズホルダに固定させる場合は、レンズホルダの構成材料としては、熱かしめに適した樹脂材料が好ましく、例えば、ポリカーボネート(PC:Poly Carbonate)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアミド樹脂(PA)等の各種樹脂材料が挙げられる。
本発明で用いるレンズホルダは、レンズ体の表面部をレンズホルダから光軸に沿って物体側に突出するように、かつレンズ体が外部の衝撃等により回転されないように、このレンズ体を収容できればよい。このレンズホルダの形状は、例えば、円筒体の形状、多角形の筒体の形状、有底の円筒体の形状、有底の多角形の筒状体の形状が挙げられる。
以下図1や図5などで示すような、上述の(1)記載の当接(光軸に沿った物体側のレンズホルダの先端部が、レンズ体の光軸に沿って物体側の側面の一部領域と密着するように当接)は、例えば熱かしめや、接着剤による接着や、公知の押え環やCリングの挿入により行われる。例えば、接着剤を用いる場合は、レンズ体とレンズホルダの線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着剤を用いるのが好ましい、これによれば熱等によるレンズ体の膨張や収縮を接着剤により吸収することができ、レンズ体の変形を防止することができる。
また、例えば、レンズホルダを形成する材料の線膨張係数とレンズ体を形成する材料の線膨張係数には大きな差がないときや、レンズホルダの方がレンズ体より弾性が大きい等の場合には、以下図1や図4に示すように、レンズホルダの符号31cの部位をかしめることによりレンズ体を固定するのが好ましい。
なお、この当接(光軸に沿った物体側のレンズホルダの先端部がレンズ体の光軸に沿って物体側の側面の一部領域と当接すること)は、図1に示すようなレンズホルダの先端部(熱溶着部31c)がレンズ体の斜面(21e)と密着する当接や、図5に示すようなレンズホルダの先端部(300c)がレンズ体の側面(210d)と密着する当接だけでなく、図11で示すような、当接も該当する。
図12では、図5で示すレンズホルダの変形例を示すが、この変形例では、レンズ体が外部の衝撃等により回転されないように、レンズホルダの先端部(300c)とレンズ体の側面(210e)とを密着して当接させ、レンズ体を固定(光軸方向と光軸方向に垂直な方向とを固定)している。
以下図5で示すような、上述の(4)記載の当接(光軸に沿った結像側のレンズホルダの後端部が、レンズ体の底面部と当接すること)は、例えば熱かしめや、接着剤による接着や、公知の押え環やCリングの挿入により行われる。例えば、接着剤を用いる場合は、レンズ体とレンズホルダの線膨張係数等が大きく異なるときには接着剤に弾性接着剤を用いるのが好ましい、これによれば熱等によるレンズ体の膨張や収縮を接着剤により吸収することができ、レンズ体の変形を防止することができる。
また、例えば、レンズホルダを形成する材料の線膨張係数とレンズ体を形成する材料の線膨張係数には大きな差がないときや、レンズホルダの方がレンズ体より弾性が大きい等の場合には、以下図5や図6に示すように、レンズホルダの底部の部位をかしめることによりレンズ体を固定するのが好ましい。
本発明に係るレンズ保持機構では、レンズ体やレンズホルダ以外にも、必要に応じて、例えば、カメラモジュールにより撮影した画像等のゴースト対策のためなどの口径板、防水のための防水部材、IRカットフィルターを設けてもよい。
以下、図面も参照しつつ実施例を用いて、本発明の実施形態を具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態(実施例1)に係るレンズ保持機構1の断面図である。図2は、図1におけるレンズ保持機構における熱溶着部の溶着前の形状を示す部分拡大図である。図3は、図2で示す形状の変形例を示す部分拡大図である。
図1に示すように、本実施例のレンズ2は、重ねて配置されたレンズ21、レンズ22、レンズ23、レンズ24、レンズ25の5枚のレンズから構成されている。
レンズ21〜レンズ24には、隣り合うレンズと当接する当接面21a〜25a及び22b〜25b及び35aを有する。
レンズ21の表面は、レンズ前端である球面21cと、光軸AXに平行な側面21dと、面取加工により形成された斜面21eが少なくとも存在する。また、防水対策のための防水部材取付部21fを備える。
レンズホルダ3は、レンズ21〜25の光軸を一致させる為の内径部31b〜35bを有し、また、レンズ21を熱溶着によって固定保持する為の熱溶着部31cと、を備える。尚、図1における熱溶着部31cは、熱溶着後の形状を示しているが、熱溶着前は、図2に示すように、内径部31bと同一径になっている。
なお、熱溶着後の形状が、より確実に、図1に示すようなレンズホルダの先端部(熱溶着部31c)がレンズ体の斜面(21e)と密着する当接する形状となるように、熱溶着前の形状を図3で示すような形状にすることも挙げられる。図3では、図2と異なり、レンズホルダの先端部(熱溶着部31c、内径部31b)と光軸に平行な側面21dとの間に、所定の空隙600を設ける構造を示している。この構造により、より確実に、支点部700から熱溶着部31cを、支点部700から熱溶着部31cを内側(レンズ体側)へ、曲げることやかしめることが可能となり、先端部(熱溶着部31c)がレンズ体の斜面(21e)と密着することがより可能となる。
防水部材4は、レンズ21の防水部材取付部21fに取り付けられる。
次に、組立手順について、説明する。
レンズホルダ3は、レンズ21〜25それぞれがレンズホルダ3に勘合することにより、レンズ21〜25の光軸が一致するよう、予め当接面21a〜25a及び22b〜25bの位置決めが成されている。また、レンズ21〜25の光軸方向の位置は、隣り合うレンズ同士が当接することにより位置決めが成されるようになっている。
まず、レンズホルダ3内にレンズ25を挿入する。このとき、レンズ当接面25a及び35aはレンズホルダ3に当接することで光軸方向のレンズ25の位置が決定され、同時に、レンズ25の光軸は、レンズホルダ3の内径部35bとレンズ25の側面25dの嵌合によって、光軸AXに位置決めがなされる。
次に、レンズ25と同様にレンズ24をレンズホルダ3内に挿入し、レンズ25の当接面25bに口径板7を挟むようにして、レンズ24の当接面24aを当接させる。このときレンズ24の光軸は、レンズホルダ3の内径部34bとレンズ25の側面25dの嵌合によって、光軸AXに位置決めがなされる。
同様の方法で、レンズ23,22を挿入し、レンズ23の当接面23aとレンズ24の当接面24b及び、レンズ22の当接面22aとレンズ23の当接面23bとを当接させて、光軸方向の位置決めを行う。レンズ23,22の光軸は、レンズの側面23d,22dとレンズホルダ3の内径部33b,32bによって、光軸AXと一致するように決まる。
最後に、防水部材4とレンズ21とをレンズホルダ3に挿入し、レンズ21の当接部21aとレンズ22の当接部22bを当接させる。このときレンズ21の光軸は、レンズホルダ3の内径部31bとレンズ21の側面21dが嵌合して、光軸AXと一致するように決まる。
図2に示すように、レンズホルダ3の溶着前の熱溶着部31cの内径は、内径部31bと同一になっている。
レンズホルダ3の外部より図示なき熱溶着機によって、熱溶着部31cをレンズ21の斜面21eと熱溶着部31cとが密着するように溶着する。このとき溶着部31cは、斜面21eのみに形成され、球面21cより突出しないように形成される。
図1に示すように、上記熱溶着により、レンズ21は、他のレンズ22〜25のレンズと共に、レンズホルダ3に固定保持される。
そして、図1に示すように、表面部40がレンズホルダから光軸に沿って物体側に突出する。
図4は、様々な角度からレンズに入射する光線5を模式的に表した図であるが、熱溶着部31cは、レンズ球面21cに入射する光線を遮ることなく、すなわち、レンズ21の瞳径を遮ることなく形成されているため、画像の周辺部が暗くなる或いは影が発生する等、画質低下の無い画像を提供することができる。
また熱溶着部31cは、レンズ球面21cを覆っている場合よりも、太陽光による樹脂の劣化が少なく、従って、衝撃等による破損の恐れも少ない。図5は、本発明の実施形態(実施例2)に係るレンズ保持機構1の断面図の一部領域である。
図5に示すように、本実施例(実施例2)のレンズ体は、互いに当接するように重ねて配置された、レンズ210、レンズ220、レンズ230、レンズ240の4枚のレンズから構成されている。
このレンズ体が、レンズホルダ300に収容されるが、レンズ210が一番玉として最も物体側に収容され、レンズ240が最も結像側に設けられる。
レンズ210には、レンズホルダ300から光軸に沿って物体側に突出する領域40が設けられる。この領域40は、本発明の表面部の一例である。この領域40は、レンズ210の球面210cと、レンズ210にある光軸AXに平行な側面210dと、を含む。
また、レンズ240の結像側には、底面部が設けられる。
底面部50は、結像側にある底面240aと側面240dの一部領域である。
必要に応じて、レンズホルダ300内に防水部材400も取り付けられる。また、必要に応じてレンズ体内にはIRカットフィルター500も設けられる。更に、このレンズ保持機構の結像側には、図示しない撮像素子も設けられる。
レンズ(210、220、230、240)は、それぞれがレンズホルダ300に勘合することにより、またレンズ(210、220、230、240)の光軸(AX)が一致するように、レンズホルダ300に取りから付けられる。レンズ(210、220、230、240)の光軸方向の位置は、隣り合うレンズ同士が当接することにより位置決めが成されるようになっている。
この取り付けの後、レンズホルダ300の外部より図示なき熱溶着機によって、レンズ240の底面部と、レンズホルダ300の後端部に設けられる熱溶着部310cとが、密着するように溶着する。この溶着により、図5に示すように、確実に、レンズ体は、レンズホルダ300に固定保持される。
また、図5に示すように、表面部40がレンズホルダ300から光軸に沿って物体側に突出する。
図6は、様々な角度からレンズに入射する光線5を模式的に表した図であるが、上述の物体側に突出する領域40(光線5が有効線をたどっているか否か
を人の目視にて判別可能な程度になるように設けられた図5中のdに示す間隔)により、レンズホルダの物体側に設けられた先端部(300c)が、レンズ球面210cに入射する光線を遮ることなく、すなわち、レンズ210の瞳径を遮ることなく形成されているため、画像の周辺部が暗くなる或いは影が発生する等、画質低下の無い画像を提供することができる。なお、図6中のdに示す間隔は、先端部(300c)と光軸AXから視て最も外側を通過する光線との間隔である。
以下図7に示すようなレンズ球面210cを覆っている場合よりも、また先端部300cは、太陽光による樹脂の劣化が少なく、従って、衝撃等による破損の恐れも少ない。
図7は、レンズ等を図1と同じ条件にして、レンズの球面21cを覆うように熱溶着部310cを形成した例(従来例)である。
図8は、図4と同じ所定角度で入射する光線5を図7に示すレンズに入射させた様子を示すもので、図9は、そのときの熱溶着部310c部分を拡大したものである。本来画像として取り込むことが可能である最も外側の光線が、熱溶着部310cに遮られていることがわかる。このまま撮影した場合には、遮られた光線の影響により、画像の周辺部が暗くなる或いは影が発生する等、画質低下が生じる。
また熱溶着部310cは、レンズ保持機構を含むカメラモジュールを屋外にて使用する際、太陽光を正面から受け易く、樹脂の劣化が早く進み、外部からの衝撃等で、破損しやすくなる。
図10又は11は、図1、図5や図12に示すレンズ保持機構に撮像素子6を組み込んだレンズ保持機構を、デジタルカメラ100や電子機器200に搭載した実施例であり、画質が低下することのない、衝撃に強いデジタルカメラなどの光学機器や電子機器を供給するものである。
以上、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明してきたが、本発明に用いられるレンズ保持機構の具体的な構成は、これに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、設計変更等があっても、本発明に含まれるものである。
1:レンズ保持機構
2:レンズ
21〜25、210、220、230、240:レンズ
21a〜25a,22b〜25b:当接面
21c:球面
21d〜25d:光軸に平行な側面
21e:斜面
21f:防水部材取付部
3:レンズホルダ
31a:当接部
31b〜35b:内径部
31c,310c:熱溶着部
40:表面部(レンズ体の表面部)
50:底面部(レンズ体の底面部)
4:防水部材
5:対角光線
6:撮像素子
7:口径板
100:カメラモジュール
200:電子機器
AX:光軸

Claims (7)

  1. 少なくとも1枚のレンズを含むレンズ体及び前記レンズ体を収容するレンズホルダを含む、レンズ保持機構であって、
    前記レンズ体は、側面、光軸に沿って物体側に設けられる表面部及び光軸に沿って結像面側に設けられる底面部、を備え、
    前記表面部は、光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って物体側に設けられる表面を備え、
    前記底面部は、光軸に沿って結像側の前記側面の一部領域及び光軸に沿って結像側に設けられる底面を備え、
    前記表面部は、前記レンズホルダから光軸に沿って物体側に突出し、
    光軸に沿った物体側の前記レンズホルダの先端部が、前記レンズ体の光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域と密着するように当接し、前記レンズホルダに前記レンズ体を固定する、
    ことを特徴とするレンズ保持機構。
  2. 前記レンズ体の光軸に沿って物体側の前記側面の一部領域が、光軸に沿って物体側に向けて先細り形状である、ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持機構。
  3. 前記レンズ体の表面部に備えられる表面が球面形状である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ保持機構。
  4. 光軸に沿った結像側の前記レンズホルダの後端部が、前記レンズ体の底面部と当接し、前記レンズホルダに前記レンズ体を固定する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ保持機構。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズ保持機構を含む、カメラモジュール。
  6. 請求項5に記載のカメラモジュールを含む、光学機器。
  7. 請求項5に記載のカメラモジュールを含む、電子機器。
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