JP2016102276A - 頭部被覆部材 - Google Patents
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Abstract
Description
この特許文献1に記載の傘付き帽子は、帽子の上に折り畳み可能な傘を取り付けて、雨等に応じて、傘の固定フックを外すことによって、傘を開く構造となっている。この特許文献1に記載の傘付き帽子は、雨等がない場合には、傘を折りたたんで、通常の帽子として使用できる構造となっている。このように傘と帽子を一体化させて使用することによって、自動車等の走行時においても、安全に走行することが可能となる。
また、本発明の構成によれば、膨張部から気体を抜くことによって膨張部がしぼんで、収縮した状態となるので、折りたたむことが可能となる。そのため、鞄等に収納して、持ち運びが可能となり、電車やバス等の帽子が必要でない場合であっても、邪魔になりにくい。
頭部被覆部材1は、図2に示されるように、膨張部材2(膨張部)と、非透過シート3と、顎紐部材4を有している。
具体的には、膨張部材2は、ビニール製のシートで形成されており、本実施形態では、ポリ塩化ビニル製のシートで形成されている。
内側環状部5は、使用者の頭部に載置する部位であり、長尺状の筒状体が環状に延びた部位である。すなわち、内側環状部5は、中空体であり、その内部に気体を注入可能な内部空間10を有している。内側環状部5の断面形状は、円筒状となっている。
内側環状部5は、膨張部材2が膨張した状態において、非透過シート3を透過して平面視したときに円環状をしており、その内径は50cm以上70cm以下であることが好ましい。この範囲であれば、内側環状部5の外周面の内側部分が使用者の頭部にフィットしやすい。
螺旋部6の延び方向の一方の端部は、図3,図5から読み取れるように、内側環状部5の外周部の一部と接続されており、他方の端部は、外側環状部7の外周部の一部と接続されている。
具体的には、螺旋部6の一方の端部は、内側環状部5の外周面の一部であって、かつ、外側部分に設けられており、螺旋部6の他方の端部は、外側環状部7の外周面の一部であって、かつ、内側部分に設けられている。
また螺旋部6は、内側環状部5の延び方向に対して交差する方向に延びており、外側環状部7の延び方向に対して交差する方向にも延びている。
第1周回領域15は、内側環状部5を囲んだ領域であり、第1周回領域15における先端部(外側環状部7側端部)は、基端部(内側環状部5との接続部位)よりも外側に位置している。
第2周回領域16は、螺旋部6の第1周回領域15よりも先端部側の領域であって、第1周回領域15の外側を囲んだ領域である。第2周回領域16における先端部は、基端部(第1周回領域15との接続部位)よりも外側に位置している。
第3周回領域17は、螺旋部6の第2周回領域16よりも先端部側の領域であって、第2周回領域16の外側を囲んだ領域である。第3周回領域17における先端部は、基端部(第2周回領域16との接続部位)よりも外側に位置している。
第4周回領域18は、螺旋部6の第3周回領域17よりも先端部側の領域であって、第3周回領域17の外側を囲んだ領域である。第4周回領域18における先端部は、基端部(第3周回領域17との接続部位)よりも外側に位置している。
第5周回領域19は、螺旋部6の第4周回領域18よりも先端部側の領域であって、第4周回領域18を囲んだ領域である。第5周回領域19における先端部は、基端部(第4周回領域18との接続部位)よりも外側に位置している。
また、外側環状部7の中心は、図5から読み取れるように、内側環状部5の中心と同心となっており、外側環状部7は、内側環状部5と相似形状となっている。
気体注入部25は、図6に示されるように、外側環状部7の内部空間12の内外を連通させる気体注入口26と、気体注入口26を閉塞する閉塞部材27から構成されている。
気体注入口26は、外側環状部7の壁面に形成された開口であり、閉塞部材27の一部又は全部を装着可能となっている。
閉塞部材27は、キャップであり、気体注入口26に嵌合させることによって、気体注入口26の開口を閉塞可能な部材である。
この範囲であれば、雨や雪等が降ってきたときに、使用者が濡れることを防止でき、また、無駄に大きくなりすぎない。
また、非透過シート3は、わずかに山なりに湾曲しており、緩やかな曲面を形成している。
顎紐部材4は、図3に示されるように、顎固定部35と、4本の接続紐36〜39から構成されている。
顎固定部35は、使用者の顎又はその近傍に固定される部位である。
接続紐36〜39は、顎固定部35と外側環状部7を接続する紐状体である。接続紐36〜39は、弾性を有しており、その長手方向にそれぞれ伸縮可能となっている。
螺旋部6は、図4に示されるように、側面視したときに所定の間隔を空けて複数段に積み上がっている。すなわち、螺旋部6は、図4に示されるように、内側環状部5側からみて、厚み方向の一段目に第1周回領域15、二段目に第2周回領域16、三段目に第3周回領域17、四段目に第4周回領域18、五段目に第5周回領域19が積まれている。
頭部被覆部材1は、側面視したときに、内側環状部5と螺旋部6の第1周回領域15がわずかに重なっている。また、螺旋部6では、第1周回領域15と第2周回領域16、第2周回領域16と第3周回領域17、第3周回領域17と第4周回領域18、第4周回領域18と第5周回領域19がそれぞれ重なっている。さらに螺旋部6の第5周回領域19と外側環状部7が重なっている。
具体的には、顎紐部材4の2本の接続紐36,37の一方の端部は、図3から読み取れるように、外側環状部7の周方向において、所定の間隔を空けて外側環状部7と接続されており、その他方の端部は、顎固定部35の一方の端部に接続されている。
外側環状部7の周方向における接続紐36,37との接続部位間の間隔は、5cm〜15cmであることが好ましく、8cm〜12cmであることが好ましい。
残りの2本の接続紐38,39は、接続紐36,37と、内側環状部5を挟んで対向する位置に配されている。接続紐38,39の一方の端部は、外側環状部7の周方向において、所定の間隔を空けて外側環状部7と接続されている。これらの接続紐38,39の他方の端部は、顎固定部35の残りの端部に接続されている。
外側環状部7の周方向における接続紐38,39との接続部位間の間隔は、5cm〜15cmであることが好ましく、8cm〜12cmであることが好ましい。
非透過シート3は、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7のそれぞれの外周面に沿って取り付けられており、内側環状部5、螺旋部6の各周回領域15〜19、及び外側環状部7のそれぞれの一部は、図示しない接着剤等の接着手段によって非透過シート3に不可分一体に接着されている。すなわち、非透過シート3の曲面の内側面に沿って内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7のそれぞれが接着されている。
この収納状態では、膨張部材2の内部空間10〜12内の空気が抜けており、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7は、いずれもしぼんでいる。すなわち、膨張部材2は、非透過シート3とともに略シート状となっている。
また、気体注入部25は、気体注入口26から閉塞部材27が外れており、開状態となっている。
このとき、図9に示されるように、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7の内部空間10〜12がそれぞれ連通しているので、外側環状部7が膨張していき、それに伴い、螺旋部6が外側の第5周回領域19から内側の第4周回領域18、第3周回領域17、第2周回領域16、第1周回領域15の順に膨張していき、内側環状部5が膨張する。
すなわち、非透過シート3及び膨張部材2は、重なったシート状となり、折りたたみが可能となる。そのため、収縮状態の頭部被覆部材1を適宜折り畳むことによって、小さくすることが可能となり、鞄等に収納可能となる。そのため、通勤、通学、スポーツ観戦、アウトドアなどの外出時に小さく折り畳んで持つことで、急な天候の変化等に対応でき、便利である。
例えば、雨や雪等の中で頭部被覆部材1を使用し、頭部被覆部材1が濡れた後に、電車やバス等の公共交通手段を利用する場合でも、膨張部材2と非透過シート3を裏返して、顎紐部材4を把持することによって、非透過シート3についた水滴等が面に落下することを防止できる。また、非透過シート3についた水滴等が他の乗車客等に着くことも防止できる。
第2実施形態の頭部被覆部材100は、第1実施形態の頭部被覆部材1と膨張部材の螺旋部の間隔が異なる。すなわち、頭部被覆部材100の螺旋部106は、図11,図12に示されるように、各周回領域115〜119の面方向における間隔が狭い。
膨張部材は、平面視したときに、第5周回領域119が、外側環状部7の一部と重なっており、第4周回領域118が、第5周回領域119と重なっている。また、第3周回領域117は、第4周回領域118と重なっており、第2周回領域116は、第3周回領域117と重なっている。さらに第1周回領域115は、第2周回領域116と重なっており、内側環状部5は、第1周回領域115と重なっている。
螺旋部106の第5周回領域119は、外側環状部7の外周面上に載置されており、螺旋部106の第4周回領域118は、第5周回領域119の外周面上に載置されている。螺旋部106の第3周回領域117は、第4周回領域118の外周面上に載置されており、螺旋部106の第2周回領域116は、第3周回領域117の外周面上に載置されている。螺旋部106の第1周回領域115は、第2周回領域116の外周面上に載置されており、内側環状部5は、第1周回領域115の外周面上に載置されている。
このように、第2実施形態の頭部被覆部材100によれば、膨張部材2を膨張させたときに、外側環状部7、螺旋部106の各領域115〜119、内側環状部5がそれぞれ積み重なっているため、形状が安定し、各部位が崩れにくい。
2 膨張部材(膨張部)
3 非透過シート
4 顎紐部材
5 内側環状部(載置部)
6,106 螺旋部
10〜12 内部空間
25 気体注入部(注入部)
Claims (5)
- 使用者の頭部を被覆する頭部被覆部材において、
気体を注入することで膨張可能な膨張部と、水分を透過しない非透過シートを有し、
前記膨張部は、使用者の頭部に載置可能な載置部と、載置部を中心として螺旋状に延びた螺旋部を有し、
前記螺旋部は、円筒状の長尺体であり、
前記非透過シートは、載置部及び螺旋部のそれぞれの一部と不可分一体に接着されていることを特徴とする頭部被覆部材。 - 前記膨張部は、中空体であり、その内部空間に気体を注入するための注入部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の頭部被覆部材。
- 前記載置部は、環状に延びた中空体であり、
前記螺旋部の内部空間と前記載置部の内部空間は、連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部被覆部材。 - 前記非透過シートは、円形状であり、
前記膨張部を膨張させた状態を平面視したときに、非透過シートの直径は、80cm以上150cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の頭部被覆部材。 - 使用者の顎に引っかけるための顎紐部材を有し、
前記顎紐部材は、長手方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の頭部被覆部材。
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