JP2016102276A - 頭部被覆部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、必要に応じて、帽子や笠として使用でき、かつ、不使用時に鞄等に収納可能な頭部被覆部材を提供する。【解決手段】気体を注入することで膨張可能な膨張部材2と、水分を透過しない非透過シート3を有し、膨張部材2は、使用者の頭部に載置可能な内側環状部5と、内側環状部5を中心として螺旋状に延びた螺旋部6を有し、螺旋部6は、円筒状の長尺体であり、非透過シート3は、内側環状部5及び螺旋部6のそれぞれの一部と不可分一体に接着されている構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、笠や帽子等の使用者の頭部を被覆する頭部被覆部材に関する。
従来から、多くの人々は、天候が悪化し雨や雪等が降ったときには、雨傘を使用して、雨水から頭部等が濡れることを防止する。また、女性の中には、日差しが強い夏季等において、日傘を使用することによって、太陽光が直に照射されることを防止し、日差しを避ける。
しかし、傘をさすと、片手が傘の支持に使用されてしまうので、自転車等の運転時等において、運転が不安定になる場合がある。そのため、自転車等の運転中に傘を差すことは、安全性の観点から問題があった。
そこで、このような問題を解消するために、傘の機能を付加させた傘付き帽子が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載の傘付き帽子は、帽子の上に折り畳み可能な傘を取り付けて、雨等に応じて、傘の固定フックを外すことによって、傘を開く構造となっている。この特許文献1に記載の傘付き帽子は、雨等がない場合には、傘を折りたたんで、通常の帽子として使用できる構造となっている。このように傘と帽子を一体化させて使用することによって、自動車等の走行時においても、安全に走行することが可能となる。
特開2011−89230号公報
しかしながら、特許文献1に記載の傘付き帽子は、本体布を広げるために線バネリングを備えている。そのため、電車の中等の帽子としての機能が不要となる場合に、折りたたむことができず、邪魔となるという問題がある。また、特許文献1に記載の傘付き帽子は、一般の帽子に比べて、金属の使用比率が大きくなるため、その全体重量が重くなるという問題があった。
そこで、本発明は、必要に応じて、帽子や笠として使用でき、かつ、不使用時に鞄等に折り畳んで収納可能な頭部被覆部材を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、使用者の頭部を被覆する頭部被覆部材において、気体を注入することで膨張可能な膨張部と、水分を透過しない非透過シートを有し、前記膨張部は、使用者の頭部に載置可能な載置部と、載置部を中心として螺旋状に延びた螺旋部を有し、前記螺旋部は、円筒状の長尺体であって、前記非透過シートは、載置部及び螺旋部のそれぞれの一部と不可分一体に接着されていることを特徴とする頭部被覆部材である。
本発明の構成によれば、膨張部に空気や窒素、アルゴン等の気体を導入することによって、膨張部は膨張し、載置部を頂点として膨張部が立体的に膨らむ。それに伴って、非透過シートが載置部と対応する部位を頂点とした傾斜面を形成する。そのため、使用者が本発明の頭部被覆部材を被ることによって、雨水等が傾斜面に沿って流れ、傘として機能を発揮できる。
また、本発明の構成によれば、膨張部から気体を抜くことによって膨張部がしぼんで、収縮した状態となるので、折りたたむことが可能となる。そのため、鞄等に収納して、持ち運びが可能となり、電車やバス等の帽子が必要でない場合であっても、邪魔になりにくい。
請求項2に記載の発明は、前記膨張部は、中空体であり、その内部空間に気体を注入するための注入部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の頭部被覆部材である。
本発明の構成によれば、気体を注入できる注入部を備えているため、当該注入部から膨張部の内部空間に空気等の気体を注入することによって、容易に膨張部を膨らませることが可能である。
請求項3に記載の発明は、前記載置部は、環状に延びた中空体であり、前記螺旋部の内部空間と前記載置部の内部空間は、連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部被覆部である。
本発明の構成によれば、螺旋部と載置部の内部空間が連通しているため、螺旋部又は載置部の一方に気体を注入することによって螺旋部と載置部を同時に膨らませることが可能である。
請求項4に記載の発明は、前記非透過シートは、円形状であり、前記膨張部を膨張させた状態を平面視したときに、非透過シートの直径は、80cm以上150cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の頭部被覆部材である。
本発明の構成によれば、非透過シートの直径が使用者の頭部から肩まで覆うことが可能な大きさであるため、傘としての機能を確保しつつ、膨張部が膨張した状態において、他人の邪魔になりにくい。
請求項5に記載の発明は、使用者の顎に引っかけるための顎紐部材を有し、前記顎紐部材は、長手方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の頭部被覆部材である。
本発明の構成によれば、伸縮可能な顎紐部材を有しているため、使用者は顎紐部材を顎に引っかけることによって、頭部から頭部被覆部材が落下することを防止できる。
上記した発明において、非透過シートは、着色されていてもよい。
上記した発明において、非透過シートは、黒色であってもよい。
上記した発明において、非透過シートは、紫外線の透過率が3パーセント未満であってもよい。
本発明の頭部被覆部材によれば、帽子や笠として使用でき、かつ、不使用時に鞄等に収納できる。
本発明の第1実施形態の頭部被覆部材の使用状況の一例を表す正面図である。 本発明の第1実施形態の頭部被覆部材の斜視図である。 図2の頭部被覆部材の分解斜視図である。 図2の頭部被覆部材の断面図である。 図3の膨張部材の平面図である。 図3の膨張部材の要部の斜視図である。 図2の頭部被覆部材を帽子又は笠として使用する際の説明図であり、(a)は収縮状態の断面図であり、(b)は膨張状態になる直前の断面図である。 図2の頭部被覆部材を鞄等に収納する際の説明図であり、(a)は膨張状態から空気を抜く際の断面図であり、(b)収納状態の断面図である。 図2の頭部被覆部材に空気を注入し、収納状態から膨張状態に変更する際の空気の流れを表す平面図である。 図2の頭部被覆部材を裏返して使用する際の説明図である。 本発明の第2実施形態の頭部被覆部材の斜視図である。 図11の頭部被覆部材の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態における頭部被覆部材の使用例を表す斜視図である。
以下、本発明の第1実施形態の頭部被覆部材1について説明する。
頭部被覆部材1は、図1に示されるように、使用者の頭部を被覆し、雨や雪等の天候の変化や太陽の直射光等から使用者を保護するものである。すなわち、頭部被覆部材1は、帽子としての機能と、傘としての機能の両方を備えている。
頭部被覆部材1は、図2に示されるように、膨張部材2(膨張部)と、非透過シート3と、顎紐部材4を有している。
膨張部材2は、その内部に気体を注入・排出することによって、膨張及び収縮が可能な部材である。膨張部材2は、可撓性を有した樹脂シートを加工して形成されている。
具体的には、膨張部材2は、ビニール製のシートで形成されており、本実施形態では、ポリ塩化ビニル製のシートで形成されている。
膨張部材2は、図3に示されるように、内側環状部5(載置部)と、螺旋部6と、外側環状部7により構成されている。
内側環状部5は、使用者の頭部に載置する部位であり、長尺状の筒状体が環状に延びた部位である。すなわち、内側環状部5は、中空体であり、その内部に気体を注入可能な内部空間10を有している。内側環状部5の断面形状は、円筒状となっている。
内側環状部5は、膨張部材2が膨張した状態において、非透過シート3を透過して平面視したときに円環状をしており、その内径は50cm以上70cm以下であることが好ましい。この範囲であれば、内側環状部5の外周面の内側部分が使用者の頭部にフィットしやすい。
螺旋部6は、頭部被覆部材1の骨格を形成する部位であり、円筒状の長尺体が螺旋状に延びた部位である。すなわち、螺旋部6は、図4に示されるように、中空体であり、その内部に気体を注入可能な内部空間11を有している。内側環状部5の断面形状は、円筒状となっている。
螺旋部6の延び方向の一方の端部は、図3,図5から読み取れるように、内側環状部5の外周部の一部と接続されており、他方の端部は、外側環状部7の外周部の一部と接続されている。
具体的には、螺旋部6の一方の端部は、内側環状部5の外周面の一部であって、かつ、外側部分に設けられており、螺旋部6の他方の端部は、外側環状部7の外周面の一部であって、かつ、内側部分に設けられている。
また螺旋部6は、内側環状部5の延び方向に対して交差する方向に延びており、外側環状部7の延び方向に対して交差する方向にも延びている。
螺旋部6は、図5に示されるように、平面視すると内側環状部5を中心として内側環状部5の周りを渦巻き状に周回している。螺旋部6は、基端部側(内側環状部5側)から先端部(外側環状部7側)に向かって、第1周回領域15、第2周回領域16、第3周回領域17、第4周回領域18、及び第5周回領域19の5つの領域から構成されている。
第1周回領域15は、内側環状部5を囲んだ領域であり、第1周回領域15における先端部(外側環状部7側端部)は、基端部(内側環状部5との接続部位)よりも外側に位置している。
第2周回領域16は、螺旋部6の第1周回領域15よりも先端部側の領域であって、第1周回領域15の外側を囲んだ領域である。第2周回領域16における先端部は、基端部(第1周回領域15との接続部位)よりも外側に位置している。
第3周回領域17は、螺旋部6の第2周回領域16よりも先端部側の領域であって、第2周回領域16の外側を囲んだ領域である。第3周回領域17における先端部は、基端部(第2周回領域16との接続部位)よりも外側に位置している。
第4周回領域18は、螺旋部6の第3周回領域17よりも先端部側の領域であって、第3周回領域17の外側を囲んだ領域である。第4周回領域18における先端部は、基端部(第3周回領域17との接続部位)よりも外側に位置している。
第5周回領域19は、螺旋部6の第4周回領域18よりも先端部側の領域であって、第4周回領域18を囲んだ領域である。第5周回領域19における先端部は、基端部(第4周回領域18との接続部位)よりも外側に位置している。
また、螺旋部6は、平面視すると、内外方向(径方向)において、第1周回領域15と第2周回領域16、第2周回領域16と第3周回領域17、第3周回領域17と第4周回領域18、第4周回領域18と第5周回領域19のそれぞれに隙間が形成されている。
外側環状部7は、非透過シート3の形状を維持する部位であり、長尺状の筒状体が環状に延びた部位である。すなわち、外側環状部7は、図4に示されるように、中空体であり、その内部に気体を注入可能な内部空間12を有している。内側環状部5の断面形状は、円筒状となっている。
また、外側環状部7の中心は、図5から読み取れるように、内側環状部5の中心と同心となっており、外側環状部7は、内側環状部5と相似形状となっている。
外側環状部7は、図3,図6に示されるように、内部空間12に気体を注入可能な気体注入部25(注入部)を有している。
気体注入部25は、図6に示されるように、外側環状部7の内部空間12の内外を連通させる気体注入口26と、気体注入口26を閉塞する閉塞部材27から構成されている。
気体注入口26は、外側環状部7の壁面に形成された開口であり、閉塞部材27の一部又は全部を装着可能となっている。
閉塞部材27は、キャップであり、気体注入口26に嵌合させることによって、気体注入口26の開口を閉塞可能な部材である。
非透過シート3は、可撓性を有したシートであって、水分を透過しない樹脂製のシートである。具体的には、非透過シート3は、ビニール製のシートであり、本実施形態では、ポリ塩化ビニル製のシートである。
非透過シート3は、平面視したときに円形状をしており、膨張部材2を膨らませた状態において、平面視したときに、非透過シート3の直径は、80cm以上150cm以下であることが好ましい。
この範囲であれば、雨や雪等が降ってきたときに、使用者が濡れることを防止でき、また、無駄に大きくなりすぎない。
また、非透過シート3は、わずかに山なりに湾曲しており、緩やかな曲面を形成している。
顎紐部材4は、図1に示されるように使用者の顎に引っかけて頭部被覆部材1の姿勢を保つ部材である。
顎紐部材4は、図3に示されるように、顎固定部35と、4本の接続紐36〜39から構成されている。
顎固定部35は、使用者の顎又はその近傍に固定される部位である。
接続紐36〜39は、顎固定部35と外側環状部7を接続する紐状体である。接続紐36〜39は、弾性を有しており、その長手方向にそれぞれ伸縮可能となっている。
続いて、膨張部材2を膨らませた膨張状態の頭部被覆部材1の各部位の位置関係について説明する。
頭部被覆部材1は、平面視したときに内側環状部5の内側に窪みが形成されている。
螺旋部6は、図4に示されるように、側面視したときに所定の間隔を空けて複数段に積み上がっている。すなわち、螺旋部6は、図4に示されるように、内側環状部5側からみて、厚み方向の一段目に第1周回領域15、二段目に第2周回領域16、三段目に第3周回領域17、四段目に第4周回領域18、五段目に第5周回領域19が積まれている。
頭部被覆部材1は、側面視したときに、内側環状部5と螺旋部6の第1周回領域15がわずかに重なっている。また、螺旋部6では、第1周回領域15と第2周回領域16、第2周回領域16と第3周回領域17、第3周回領域17と第4周回領域18、第4周回領域18と第5周回領域19がそれぞれ重なっている。さらに螺旋部6の第5周回領域19と外側環状部7が重なっている。
螺旋部6の内部空間11は、内側環状部5の内部空間10と連通しており、内部空間10と気体の行き来が可能となっている。同様に外側環状部7の内部空間12は、螺旋部6の内部空間11と連通しており、内部空間11と気体の行き来が可能となっている。
外側環状部7には、図2に示されるように、顎紐部材4が取り付けられている。
具体的には、顎紐部材4の2本の接続紐36,37の一方の端部は、図3から読み取れるように、外側環状部7の周方向において、所定の間隔を空けて外側環状部7と接続されており、その他方の端部は、顎固定部35の一方の端部に接続されている。
外側環状部7の周方向における接続紐36,37との接続部位間の間隔は、5cm〜15cmであることが好ましく、8cm〜12cmであることが好ましい。
残りの2本の接続紐38,39は、接続紐36,37と、内側環状部5を挟んで対向する位置に配されている。接続紐38,39の一方の端部は、外側環状部7の周方向において、所定の間隔を空けて外側環状部7と接続されている。これらの接続紐38,39の他方の端部は、顎固定部35の残りの端部に接続されている。
外側環状部7の周方向における接続紐38,39との接続部位間の間隔は、5cm〜15cmであることが好ましく、8cm〜12cmであることが好ましい。
非透過シート3は、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7のそれぞれの外周面に沿って取り付けられており、内側環状部5、螺旋部6の各周回領域15〜19、及び外側環状部7のそれぞれの一部は、図示しない接着剤等の接着手段によって非透過シート3に不可分一体に接着されている。すなわち、非透過シート3の曲面の内側面に沿って内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7のそれぞれが接着されている。
続いて、本実施形態の頭部被覆部材1の使用方法の一例について説明する。
まず、収縮状態の頭部被覆部材1を笠又は帽子として使用する場合について説明する。
この収納状態では、膨張部材2の内部空間10〜12内の空気が抜けており、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7は、いずれもしぼんでいる。すなわち、膨張部材2は、非透過シート3とともに略シート状となっている。
また、気体注入部25は、気体注入口26から閉塞部材27が外れており、開状態となっている。
頭部被覆部材1に笠又は帽子としての機能を付加させるために、図7から読み取れるように収縮状態の膨張部材2に対して、外側環状部7の気体注入口26(図6参照)から気体たる空気を注入する。
このとき、図9に示されるように、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7の内部空間10〜12がそれぞれ連通しているので、外側環状部7が膨張していき、それに伴い、螺旋部6が外側の第5周回領域19から内側の第4周回領域18、第3周回領域17、第2周回領域16、第1周回領域15の順に膨張していき、内側環状部5が膨張する。
すなわち、頭部被覆部材1は、上記の気体注入部25からの空気の注入に伴い、外側環状部7、螺旋部6、内側環状部5の順に膨張していき、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7がいずれも膨張すると、笠状に広がって立体構造となる。
そして、内側環状部5、螺旋部6、及び外側環状部7がいずれも膨張して、所望の弾性の頭部被覆部材1となると、閉塞部材27によって外側環状部7の気体注入口26を閉塞し、閉状態とする。
上記のようにして、頭部被覆部材1が立体形状となり膨張状態で維持されると、使用者は、図1のように、その頭部に内側環状部5を載置し、顎紐部材4に顔を通して、顎近傍を顎固定部35に固定する。
続いて、笠又は帽子として頭部被覆部材1を使用しない場合について説明する。
頭部被覆部材1が不使用の場合には、図8に示されるように膨張部材2から内部空間10〜12内の空気を抜き、膨張部材2を収縮させる。すなわち、閉塞部材27を気体注入口26から取り外し、気体注入口26から内部空間10〜12の空気を排出させる。
このとき、気体注入口26が設けられた外側環状部7から順次螺旋部6、内側環状部5の空気が排出されてしぼんでいき、非透過シート3とともに平坦となる。
すなわち、非透過シート3及び膨張部材2は、重なったシート状となり、折りたたみが可能となる。そのため、収縮状態の頭部被覆部材1を適宜折り畳むことによって、小さくすることが可能となり、鞄等に収納可能となる。そのため、通勤、通学、スポーツ観戦、アウトドアなどの外出時に小さく折り畳んで持つことで、急な天候の変化等に対応でき、便利である。
また、本実施形態の頭部被覆部材1は、空気を抜いたときにシート状となるため、図10に示されるように、非透過シート3と膨張部材2を裏返して使用することもできる。
例えば、雨や雪等の中で頭部被覆部材1を使用し、頭部被覆部材1が濡れた後に、電車やバス等の公共交通手段を利用する場合でも、膨張部材2と非透過シート3を裏返して、顎紐部材4を把持することによって、非透過シート3についた水滴等が面に落下することを防止できる。また、非透過シート3についた水滴等が他の乗車客等に着くことも防止できる。
本実施形態の頭部被覆部材1によれば、使用者の頭部に内側環状部5を載置して、顎紐部材4によって固定して安定させるため、使用者の髪が押圧されにくく、使用者の髪の乱れが少ない。すなわち、本実施形態の頭部被覆部材1によれば、例えば、平面視したときの内側環状部5の内径の大きさを調整し、使用者の頭部がしっかりと内側環状部5に嵌らないようにすることで、内側環状部5によって髪の毛が押圧されることによる髪の乱れの発生を防止できる。
本実施形態の頭部被覆部材1によれば、螺旋部6が螺旋状に膨張し、非透過シート3の骨組みを構成するため、螺旋部6を有しない場合に比べて全体として丈夫となる。
本実施形態の頭部被覆部材1によれば、顎紐部材4の接続紐36〜39が周方向に間隔を空けて配されており、複数点支持されているため、使用者の頭部に載置したときに、姿勢が安定しやすく、傾きにくい。
続いて、第2実施形態の頭部被覆部材100について説明する。なお、第1実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
第2実施形態の頭部被覆部材100は、第1実施形態の頭部被覆部材1と膨張部材の螺旋部の間隔が異なる。すなわち、頭部被覆部材100の螺旋部106は、図11,図12に示されるように、各周回領域115〜119の面方向における間隔が狭い。
膨張部材は、平面視したときに、第5周回領域119が、外側環状部7の一部と重なっており、第4周回領域118が、第5周回領域119と重なっている。また、第3周回領域117は、第4周回領域118と重なっており、第2周回領域116は、第3周回領域117と重なっている。さらに第1周回領域115は、第2周回領域116と重なっており、内側環状部5は、第1周回領域115と重なっている。
続いて、頭部被覆部材100の各部位の位置関係について説明する。
螺旋部106の第5周回領域119は、外側環状部7の外周面上に載置されており、螺旋部106の第4周回領域118は、第5周回領域119の外周面上に載置されている。螺旋部106の第3周回領域117は、第4周回領域118の外周面上に載置されており、螺旋部106の第2周回領域116は、第3周回領域117の外周面上に載置されている。螺旋部106の第1周回領域115は、第2周回領域116の外周面上に載置されており、内側環状部5は、第1周回領域115の外周面上に載置されている。
このように、第2実施形態の頭部被覆部材100によれば、膨張部材2を膨張させたときに、外側環状部7、螺旋部106の各領域115〜119、内側環状部5がそれぞれ積み重なっているため、形状が安定し、各部位が崩れにくい。
上記した実施形態において、非透過シート3は、紫外線の透過を抑制又は防止する加工を施してもよい。こうすることによって、日傘としての機能を付加させることができ、より実用的である。
上記した実施形態において、非透過シート3は、着色してもよい。例えば、黒色にすることによって日傘としての機能を付加できる。また、模様等のデザインを施してもよい。
上記した実施形態では、使用者の頭部側からみて、内側に膨張部材2が位置し、その外側に非透過シート3が位置するものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用者の頭部側からみて、図13に示されるように、内側に非透過シート3が位置し、その外側に膨張部材2が位置するものであってもよい。
上記した実施形態では、螺旋部6,106は、筒状体が5回周回したものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、螺旋部の巻回数は限定されない。すなわち、螺旋部は、筒状体が4回以下周回したものでもよいし、6回以上周回したものであってもよい。
上記した実施形態では、顎紐部材4を外側環状部7に設けていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、顎紐部材4を螺旋部6,106に設けてもよいし、非透過シート3に設けてもよい。また、内側環状部5に設けてもよい。
上記した実施形態では、膨らませた状態における内側環状部5と、螺旋部6と、外側環状部7の断面形状は、いずれも円筒状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、三角形や四角形、楕円形、星形等の筒状の形状であってもよい。
1,100 頭部被覆部材
2 膨張部材(膨張部)
3 非透過シート
4 顎紐部材
5 内側環状部(載置部)
6,106 螺旋部
10〜12 内部空間
25 気体注入部(注入部)

Claims (5)

  1. 使用者の頭部を被覆する頭部被覆部材において、
    気体を注入することで膨張可能な膨張部と、水分を透過しない非透過シートを有し、
    前記膨張部は、使用者の頭部に載置可能な載置部と、載置部を中心として螺旋状に延びた螺旋部を有し、
    前記螺旋部は、円筒状の長尺体であり、
    前記非透過シートは、載置部及び螺旋部のそれぞれの一部と不可分一体に接着されていることを特徴とする頭部被覆部材。
  2. 前記膨張部は、中空体であり、その内部空間に気体を注入するための注入部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の頭部被覆部材。
  3. 前記載置部は、環状に延びた中空体であり、
    前記螺旋部の内部空間と前記載置部の内部空間は、連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載の頭部被覆部材。
  4. 前記非透過シートは、円形状であり、
    前記膨張部を膨張させた状態を平面視したときに、非透過シートの直径は、80cm以上150cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の頭部被覆部材。
  5. 使用者の顎に引っかけるための顎紐部材を有し、
    前記顎紐部材は、長手方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の頭部被覆部材。
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