JP2016101651A - ロボット装置 - Google Patents

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Wookeun Yoon
祐根 尹
順央 川口
Yorihisa Kawaguchi
順央 川口
眞二 栗原
Shinji Kurihara
眞二 栗原
宗祐 ▲高▼▲瀬▼
宗祐 ▲高▼▲瀬▼
Sosuke Takase
光 佐野
Hikari Sano
光 佐野
摩美 前田
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摩美 前田
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Abstract

【課題】ロボットアーム機構に対する併進移動・姿勢変更の操作性を向上すること。【解決手段】ロボット装置は、先端に手先効果器3を装備可能な複数の関節部J1−J6を有するロボットアーム機構200と、手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部300と、操作部を介して第1、第2、第3、第4モードから選択されたモードに従って関節部の駆動を制御する制御部100とを具備する。第1−第4モードは、併進移動操作の基準座標系と、併進移動操作の基準点と、手先効果器の姿勢変更操作の回転軸との少なくとも一つが相違する。【選択図】 図8

Description

本発明の実施形態はロボット装置に関する。
近年ロボットがユーザと同一空間にいる環境が多くなってきている。介護用ロボットはもちろん産業用ロボットでも作業者と並んで作業を行なう状況が今後拡大していくものと考えられる。そのようなロボットの多くは垂直多関節部アーム機構を備えている。垂直多関節部アーム機構には位置に関して3自由度(x,y,z)、姿勢に関して3自由度(φ,θ,ψ)が要求され、一般的には根元3軸と呼ばれる回転関節部J1,J2,J3と手首3軸と呼ばれる回転関節部J4,J5,J6とからそれを実現している。例えば関節部J1,J4,J6にはねじり関節部、関節部J2,J3,J5には曲げ関節部が適用される。アーム先端にはハンド等の手先効果器(エンドエフェクタ)が装備される。その手先の位置姿勢制御はパラメータ(関節角、伸縮長、リンク長等)を用いた同次変換行列により実現している。
ティーチングや介護などではユーザが垂直多関節アーム機構をペンダントと呼ばれる操作部を操作して先端のハンドを3次元空間で移動させ、またハンドの姿勢を変更する作業が要求される。この手動操作はユーザ視点(ユーザ座標系)又はハンド視点(手先座標系)で行なっており作業目的によっては直感的でないことがある。ユーザ座標系はユーザを基準とした直交3軸の座標系であり、ロボットのアーム機構を基準とした動作制御の基本となるロボット座標系とは区別される。手先座標系はユーザ座標系やロボット座標系の中で任意に移動・回転するいわゆる移動座標系であり、例えばハンドの先端付近に設定した基準点を原点として直交3軸で規定される。
ハンドを併進移動させるときにユーザ視点を採用する場合、ユーザの見た目のままで動かしたい方向(または位置)を指定できるのでわかり易い。しかし、ユーザ視点でハンドの姿勢を変更する場合、ハンド姿勢をあらわすユーザ座標系の各軸周りの角度を自分で計算して求める必要があり、求める姿勢にするには多くの試行錯誤を要する。ハンド視点の場合は、その手先座標系の各軸それぞれで指定できるので姿勢変更の操作が直感的である。しかし、ハンド視点ではハンドを併進移動させることが難しい。
このようにロボットに対するユーザによる操作性を向上することが望まれている。
目的は、ロボットアーム機構に対する併進移動・姿勢変更の操作性を向上することにある。
本実施形態に係るロボット装置は、先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、操作部を介して第1、第2、第3、第4モードから選択されたモードに従って関節部の駆動を制御する制御部とを具備する。
第1モードにおいては、制御部は、操作部を介して入力された併進移動操作をロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに手先効果器の姿勢を併進移動操作の開始時におけるロボット座標系上の姿勢に維持するよう関節部の駆動を制御し、操作部を介して入力された手先効果器の姿勢変更操作をロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先効果器の姿勢を変更するとともに手先基準点の位置を姿勢変更操作開始時におけるロボット座標系上の位置に維持するよう関節部の駆動を制御する。
第2モードにおいては、制御部は、操作部を介して入力された併進移動操作を操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに手先効果器の姿勢を併進移動操作の開始時におけるユーザ座標系上の姿勢に維持するよう関節部の駆動を制御し、操作部を介して入力された手先効果器の姿勢変更操作を手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて手先効果器の姿勢を変更するとともに手先基準点の位置を姿勢変更操作開始時におけるユーザ座標系上の位置に維持するよう関節部の駆動を制御する。
第3モードにおいては、制御部は、操作部を介して入力された併進移動操作を操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに手先効果器の姿勢を併進移動操作の開始時におけるユーザ座標系上の姿勢に維持するよう関節部の駆動を制御し、操作部を介して入力された手先効果器の姿勢変更操作を関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて関節部の駆動を制御する。
第4モードにおいては、制御部は、操作部を介して入力された併進移動操作を操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう関節部の駆動を制御し、操作部を介して入力された手先効果器の姿勢変更操作を関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて関節部の駆動を制御する。
図1は、本実施形態に係るロボット装置のロボットアーム機構の外観斜視図である。 図2は、図1のロボットアーム機構の内部構造を示す斜視図である。 図3は、図1のロボットアーム機構を図記号表現により示す図である。 図4は、本実施形態に係るロボット装置のブロック図である。 図5は、図4の操作部の操作面を示す図である。 図6は、図3の手先座標系を具体的に示す図である。 図7は、本実施形態において手先姿勢の定義を示す図である。 図8は、本実施形態による併進移動・姿勢変更の制御処理を示すフローチャートである。 図9は、図8のモード1の併進移動を示す図である。 図10は、図8のモード1の姿勢変更を示す図である。 図11は、図8のモード2の併進移動を示す図である。 図12は、図8のモード2の姿勢変更を示す図である。 図13は、図8のモード3の併進移動を示す図である。 図14は、図8のモード3の姿勢変更を示す図である。 図15は、図8のモード4の併進移動を示す図である。 図16は、図8のモード4の姿勢変更を示す図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るロボット装置を説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は、本実施形態に係るロボットアーム機構の外観斜視図である。図2は図1のロボットアーム機構の内部構造を示している。図3にロボットアーム機構を図記号表現により示している。ロボットアーム機構200は、略円筒形状の基部1と基部1に接続するアーム部2とを有する。ロボットアーム部2の先端にはエンドエフェクタと呼ばれる手先効果器3が取り付けられる。図1では手先効果器3として対象物を把持可能なハンド部を図示している。手先効果器3としてはハンド部に限定されず、他のツール、またはカメラ、ディスプレイであってもよい。ロボットアーム部2の先端には任意の種類の手先効果器3に交換することができるアダプタが設けられていてもよい。
ロボットアーム部2は、複数、ここでは6つの関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6を有する。複数の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6は基部1から順番に配設される。一般的に、第1、第2、第3軸RA1,RA2,RA3は根元3軸と呼ばれ、第4、第5、第6軸RA4,RA5,RA6は手首3軸と呼ばれる。第1関節部J1は基台面に対して例えば垂直に支持される第1回転軸RA1を中心としたねじり関節である。第2関節部J2は第1回転軸RA1に対して垂直に配置される第2回転軸RA2を中心とした曲げ関節である。第3関節部J3は、第2回転軸RA2に対して垂直に配置される第3軸(移動軸)RA3を中心として直線的に伸縮する関節である。第4関節部J4は、第3移動軸RA3に一致する第4回転軸RA4を中心としたねじり関節であり、第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して直交する第5回転軸RA5を中心とした曲げ関節である。第6関節部J6は第4回転軸RA4に対して直交し、第5回転軸RA5に対して垂直に配置される第6回転軸RA6を中心とした曲げ関節である。
第1関節部J1のねじり回転によりアーム部2がハンド部3とともに旋回する。第2関節部J2の曲げ回転によりアーム部2がハンド部3とともに第2関節部J2の第2回転軸RA2を中心に起伏動をする。基部1を成すアーム支持体(第1支持体)11aは、第1関節部J1の回転軸RA1を中心に形成される円筒形状の中空構造を有する。第1関節部J1は図示しない固定台に取り付けられる。第1関節部J1が回転するとき、第1支持体11aはアーム部2の旋回とともに軸回転する。なお、第1支持体11aが接地面に固定されていてもよい。その場合、第1支持体11aとは独立してアーム部2が旋回する構造に設けられる。第1支持体11aの上部には第2支持部11bが接続される。
第2支持部11bは第1支持部11aに連続する中空構造を有する。第2支持部11bの一端は第1関節部J1の回転部に取り付けられる。第2支持部11bの他端は開放され、第3支持部11cが第2関節部J2の回転軸RA2において回動自在に嵌め込まれる。第3支持部11cは第1支持部11a及び第2支持部に連通する鱗状の中空構造を有する。第3支持部11cは、第2関節部J2の曲げ回転に伴ってその後部が第2支持部11bに収容され、また送出される。アーム部2の直動関節部を構成する第3関節部J3の後部はその収縮により第1支持部11aと第2支持部11bの連続する中空構造の内部に収納される。
第1関節部J1は円環形状の固定部と回転部とからなり、固定部において図示しない基台に固定される。回転部には第1支持部11aと第2支持部11bとが取り付けられる。第1関節部J1が回転するとき、第1、第2、第3支持体11a、11b、11cが第1回転軸RA1を中心としてアーム部2とハンド部3と共に旋回する。
第3支持部11cはその後端下部において第2支持部11bの開放端下部に対して回転軸RA2を中心として回動自在に嵌め込まれる。それにより回転軸RA2を中心とした曲げ関節部としての第2関節部J2が構成される。第2関節部J2が回動すると、アーム部2がハンド部3とともに第2関節部J2の回転軸RA2を中心に垂直方向に回動、つまり起伏動作をする。
上記の通り直動伸縮関節部としての第3関節部J3はアーム部2の主要構成物を構成する。アーム部2の先端に上述のハンド部3が設けられる。第1乃至第6関節部J1−J6の回転、曲げ、伸縮によりハンド部3の2指ハンド16を任意の位置・姿勢に配置することが可能である。特に第3関節部J3の直動伸縮距離の長さは、基部1の近接位置から遠隔位置までの広範囲の対象にハンド部3で作用することを可能にする。
第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮アーム機構により実現される直動伸縮距離の長さが特徴的である。直動伸縮距離の長さは、図2に示す構造により達成される。直動伸縮機構は第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とを有する。アーム部2が水平に配置される基準姿勢では、第1連結コマ列21は第2連結コマ列20の下部に位置し、第2連結コマ列20は第1連結コマ列21の上部に位置する。第1連結コマ列21は、同一の断面コ字形状を有し、ピンにより背面箇所において列状に連結される複数の第1連結コマ23からなる。第1連結コマ23の断面形状及びピンによる連結位置により第1連結コマ列21はその背面方向に屈曲可能であるが逆に表面方向には屈曲不可な性質を備える。第2連結コマ列20は、第1連結コマ23と略等価な幅を有する略平板形状を有し、背面方向と表面方向とともに屈曲可能な状態でピンにより列状に連結される複数の第2連結コマ22からなる。第1連結コマ列21は第2連結コマ列20と先端部おいて結合コマ26により結合される。結合コマ26は、第1連結コマ23と第2連結コマ22とが一体的になった形状を有している。結合コマ26が始端となって、第3支持部11cから第2連結コマ列20が第1連結コマ列21とともに送り出されるときには、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは互いに接合される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは先端部おいて結合コマ26により結合され、それぞれ後部において第3支持体11cの内部で堅持され引き抜き防止されることにより接合状態が保持される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とが接合状態が保持されたとき、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20の屈曲は制限され、それにより第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とにより一定の剛性を備えた柱状体が構成される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とが互いに離反するとき、屈曲制限を解除され、それぞれが屈曲可能状態に復帰する。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは第3支持体11cの開口付近で接合され、送り出される。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは第3支持体11cの内部で離反され、それぞれが屈曲可能状態となる。第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは個々に屈曲され、第1支持体11aの内部に別体として収容される。
図2に示すように第2連結コマ22の内側には個々にリニアギア22aが形成されている。リニアギア22aは第2連結コマ22が直線状になったときに連結され、連続的なリニアギアを構成する。第2連結コマ22は第3支持体11c内でローラとドライブギアとの間に挟まれる。リニアギア22aは図示しないドライブギアに噛み合わされる。モータM1によりドライブギアが順回転することにより第2連結コマ列20は第1連結コマ列21とともに第3支持体11cから送り出される。その際、第1連結コマ列21と第2連結コマ列20とは第3支持体11cの開口付近に設けられた一対の上下ローラに挟まれ、相互に押圧され、接合された状態で第3移動軸RA3に沿って直線的に送り出される。モータM1によりドライブギア24aが逆回転することにより第2連結コマ列20と第1連結コマ列21とは第3支持体11cの内部であって上下ローラ4の後方において接合状態を解除され、互いに離反される。離反された第2連結コマ列20と第1連結コマ列21とはそれぞれ屈曲可能な状態になり、第2、第3支持体11b、11cの内部に設けられたガイドレールにガイドされて第1回転軸RA1に沿う方向に屈曲され、第1支持体11aの内部に収容される。
ハンド部3は、図1に示すようにアーム部2の先に装備されている。ハンド部3は、第1、第2、第3関節部J1.J2.J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4、J5、J6により任意姿勢に配置される。ハンド部3は、開閉される2つの指部16a、16bを有している。第4関節部J4は、アーム部2の伸縮方向に沿ったアーム部2の中心軸、つまり第3関節部J3の移動軸RA3に典型的には一致する回転軸RA4を有するねじり関節である。第4関節部J4が回転すると、第4関節部J4から先端にかけてハンド部3が回転軸RA4を中心に回転する。
第5関節部J5は、第4関節部J4の移動軸RA4に対して直交する回転軸RA5を有する曲げ関節部である。第5関節部が回転すると、第5関節部J5から先端にかけてハンド部16とともに上下に回動する。第6関節部J6は、第4関節部J4の回転軸RA4に直交し、第5関節部J5の回転軸RA5に垂直な回転軸RA6を有する曲げ関節である。第6関節部J6が回転するとハンド16が左右に旋回する。
図3には図1のロボットアーム機構を図記号表現により示している。ロボットアーム機構は、根元3軸を構成する第1関節部J1と第2関節部J2と第3関節部J3、さらに手首3軸を構成する第4関節部J4と第5関節部J5と第6関節部J6とにより3つの位置自由度と3つの姿勢自由度を実現する。第1関節部J1は、第1支持部11aと第2支持部11bとの間に配設されており、回転軸RA1を中心としたねじり関節として構成されている。回転軸RA1は第1関節部J1の固定部が設置される基台の基準面BPに垂直に配置される。回転軸RA1に平行にZ軸を規定する。Z軸を中心とした直交3軸のロボット座標系(Xb,Yb,Zb)を規定する。
第2関節部J2は回転軸RA2を中心とした曲げ関節として構成される。第2関節部J2の回転軸RA2はXb軸に平行に設けられる。第2関節部J2の回転軸RA2は第1関節部J1の回転軸RA1に対して垂直な向きに設けられる。さらに第2関節部J2は、第1関節部J1に対して、第1回転軸RA1の方向(Zb軸方向)と第1回転軸RA1に垂直なYb軸方向との2方向に関してオフセットされる。
第2関節部J2が第1関節部J1に対して上記2方向にオフセットされるように、第2支持体11bは第1支持体11aに取り付けられる。第1関節部J1に第2関節部J2を接続する仮想的なアームロッド部分(リンク部分)は、先端が直角に曲がった2つの鈎形状体が組み合わされたクランク形状を有している。この仮想的なアームロッド部分は、中空構造を有する第1、第2支持体11a、11bにより構成される。
第3関節部J3は移動軸RA3を中心とした直動関節として構成される。第3関節部J3の移動軸RA3は第2関節部J2の回転軸RA2に対して垂直な向きに設けられる。第2関節部J2の回転角がゼロ度、つまりアーム部2の起伏角がゼロ度であってアーム部2が水平な基準姿勢においては、第3関節部J3の移動軸RA3は、第2関節部J2の回転軸RA2とともに第1関節部J1の回転軸RA1にも垂直な方向に設けられる。第3関節部J3の移動軸RA3はXb軸及びZb軸に対して垂直なYb軸に平行に設けられる。さらに、第3関節部J3は、第2関節部J2に対して、その回転軸RA2の方向(Yb軸方向)と、移動軸RA3に直交するZb軸の方向との2方向に関してオフセットされる。第3関節部J3が第2関節部J2に対して上記2方向にオフセットされるように、第3支持体11cは第2支持体11bに取り付けられる。第2関節部J2に第3関節部J3を接続する仮想的なアームロッド部分(リンク部分)は、先端が垂直に曲がった鈎形状体を有している。この仮想的なアームロッド部分は、第2、第3支持体11b、11cにより構成される。
第4関節部J4は回転軸RA4を中心としたねじり関節として構成される。第4関節部J4の回転軸RA4は第3関節部J3の移動軸RA3に略一致するよう配置される。第5関節部J5は回転軸RA5を中心とした曲げ関節として構成される。第5関節部J5の回転軸RA5は第3関節部J3の移動軸RA3及び第4関節部J4の回転軸RA4に略直交するよう配置される。第6関節部J6は回転軸RA6を中心としたねじり関節として構成される。第6関節部J6の回転軸RA6は第4関節部J4の回転軸RA4及び第5関節部J5の回転軸RA5に略直交するよう配置される。第6関節部J6は手先効果器としてのハンド部3を旋回するために設けられており、その回転軸RA6が第4関節部J4の回転軸RA4及び第5関節部J5の回転軸RA5に略直交する曲げ関節として実装されていてもよい。
このように複数の関節部J1−J6の根元3軸のうちの一つの曲げ関節部を直動関節部に換装し、第1関節部J1に対して第2関節部J2を2方向にオフセットさせ、第2関節部J2に対して第3関節部J3を2方向にオフセットさせることにより、特異点姿勢を構造上解消することが実現されている。
図4は本実施形態に係るロボット装置のブロック図を示している。アーム機構100の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6にはそれぞれ例えばステッピングモータがアクチュエータとして設けられる。同様にハンド部3にもステッピングモータがアクチュエータとして設けられる。これらステッピングモータにはモータドライバ201,203,205,207,209,211,213がそれぞれ接続される。関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角、伸縮距離、ハンド開閉角は例えばそれぞれのステッピングモータの回転に設けられたエンコーダ202,204,206,208,210,212,214の出力パルスの計数により測定される。
ロボット制御装置100はシステム制御部100を中心として制御/データバス109を解して各部が接続されてなる。ロボット制御装置100には操作部インタフェース102を介して移動や姿勢の変更、それらの基準が相違するモードの切り替えをオペレータが手動操作するための操作部300が接続される。現在位置・現在姿勢計算処理部105はエンコーダ202,204,206,208,210,212の出力パルスの累積値に応じた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角、伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)に基づいて基準座標系(ロボット座標系/ユーザ座標系)上での手先基準点/手首基準点の現在位置とハンド部3の現在姿勢とを計算する。
図3に示すようにロボット座標系Σbは第1関節部J1の回転軸RA1上の任意位置を原点として回転軸RA1にZb軸、Zb軸の直交するようXb軸、Yb軸を規定する。ユーザ座標系Σuはロボット装置を操作するユーザを基準とした直交3軸座標系(Xu,Yu,Zu)であり、ユーザ座標系Σuとロボット座標系Σbとの関係を定義する同次変換行列Tbuは、ユーザ座標系Σuのロボット座標系Σbに対する位置関係及び回転関係を既存のセンサ手法で計測した上で計算してもよいし、ロボット装置に対するユーザの位置及び姿勢が固定的であれば予め計算した同次変換行列Tbuを固定的に用いてもよい。図6に示すように手先座標系Σhとしてハンド部3の先端の2指先間中央位置(手先基準点という)を原点としてハンド部3の前後方向にXh軸、旋回軸RA6と平行にZh軸、これら2軸に直交するYh軸が規定される。
手先姿勢とは、図7に示すように手先座標系Σhの基準座標系Σ0(ロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu)に対する直交3軸各々周りの回転角(X0軸周りの回転角φ、Y0軸周りの回転角θ、Z0軸周りの回転角ψ)として与えられる。手首座標系Σwとして第4関節部J4の回転軸RA4上であって第4関節部J4の後方位置(手首基準点という)を原点として回転軸RA4をXw軸、第5関節部J5の回転軸RA5を平行にYw軸を設定し、これら2軸に直交するZw軸を規定する。
ロボット座標系Σbから見た手先座標系Σhの位置・姿勢を表現する同次変換行列をTbh(パラメータ(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6))、ロボット座標系Σbから見た手首座標系Σwの位置・姿勢を表現する同次変換行列をTbw(パラメータ(θ1、θ2、d3))と表記する。ロボット座標系Σb上での手先基準点の位置(手先座標系Σhの原点)と手先姿勢は同次変換行列Tbhによりその時のパラメータ(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)から現在位置/現在姿勢計算処理部105で計算される。ロボット座標系Σb上での手首基準点の位置(手先座標系Σwの原点)は同次変換行列Tbwによりその時のパラメータ(θ1、θ2、d3)から現在位置/現在姿勢計算処理部105で計算される。同様にユーザ座標系Σu上での手先基準点の位置と手先姿勢は同次変換行列Tuhによりその時のパラメータ(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)から現在位置/現在姿勢計算処理部105で計算される。ユーザ座標系Σu上での手首基準点の位置は同次変換行列Tuwによりその時のパラメータ(θ1、θ2、d3)から現在位置/現在姿勢計算処理部105で計算される。
併進移動とは、手先に着目したとき、ユーザに基準座標系として選択されたロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での併進移動操作開始時の手先姿勢を維持した状態で手先が当該基準座標系の直交3軸の各軸に沿って移動する動きをいう。手首に着目したときには併進移動とは、ロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上の直交3軸の各軸に沿って手首が移動する動きをいい、この場合には手先姿勢の維持制御は行なわれず、手先姿勢は手首の移動に伴って変化する。なお、手首を併進移動する際にも、手先を併進移動する場合と同様に、手先姿勢を維持するよう制御してもよい。
手先又は手首の移動に必要とされる計算処理上では手先基準点または手首基準点が扱われる。ロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での手先基準点の現在位置を(Xh(1),Yh(1),Zh(1))と表記し、移動目標位置を(Xh(2),Yh(2),Zh(2))と表記するものとする。またロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での現在の手先姿勢を(φh(1)、θh(1)、ψh(1))と表記する。ロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での手先の目標姿勢を(φh(2)、θh(2)、ψh(2))と表記する。なお併進移動では、移動期間中において手先姿勢は移動操作開始時の姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))に維持される。手首に注目して移動するときには、手首基準点の現在位置を(Xw(1),Yw(1),Zw(1))と表記し、移動目標位置を(Xw(2),Yw(2),Zw(2))と表記するものとする。併進移動では、手先に注目して移動するときには移動期間中において手先姿勢は移動操作開始時の姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))に維持される。しかし手首に注目して移動するときには移動期間中において手先姿勢の制御はしない、つまり手首3軸の関節部J4、J5、J6の回転制御は実施せず、それにより手首の移動に従って手先姿勢はロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上で変化することになる。
本実施形態に係るロボット装置は、姿勢変更としては3種類用意される。手先位置つまり手先座標系Σhがその原点を固定した状態で基準座標系のX0軸と平行であって手先座標系Σhの原点を通る軸周りに回転し、Y0軸と平行であって手先座標系Σhの原点を通る軸周りに回転し、Z0軸と平行であって手先座標系Σhの原点を通る軸周りに回転することにより手先姿勢が変化する第1姿勢変更態様と、手先位置つまり手先座標系Σhの原点が基準座標系上で固定された状態で、基準座標系上で手先座標系ΣhがそのXh軸周りに回転し(ロールα)、Yh軸周りに回転し(ピッチβ)、Zh軸周りに回転(ヨウγ)することにより手先姿勢が変化する第2姿勢変更態様と、手首3軸の関節部J4、J5、J6を直接的に回転させることで手先姿勢を変化させる第3姿勢変更態様とが用意される。
第1姿勢変更態様において、基準座標系としてのロボット座標系Σb又はユーザ座標系ΣuのX軸、Y軸、Z軸に関する回転行列によりロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での現在の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))が単位角度変位した手先の目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))に変換される。ユーザにより姿勢変更操作が継続されているときにはその継続期間にわたって当該単位回転処理が繰り返される。姿勢変更計算処理部107は上記の通りの姿勢変更を実現するための目標姿勢計算処理を継続期間中繰り返し実行する。この態様では姿勢変更操作開始時の手先基準点の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))は維持される。
第2姿勢変更態様において、手先座標系ΣhのXh軸、Yh軸、Zh軸に関する回転行列に、ユーザにより指定された回転軸(Xh軸、Yh軸又はZh軸)に関する単位角度(ロール角α、ピッチ角β又はヨウ角γ)を適用して、それによりロボット座標系Σb又はユーザ座標系Σu上での現在の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を、単位角度変位した手先の目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))に変換される。ユーザにより姿勢変更操作が継続されているときにはその継続期間にわたって当該単位回転処理が繰り返される。姿勢変更計算処理部107は上記の通りの姿勢変更を実現するための目標姿勢計算処理を継続期間中繰り返し実行する。この態様では姿勢変更操作開始時の手先基準点/手首基準点の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))は維持される。
第3姿勢変更態様においては、操作量/関節角度変換処理部108は、ユーザにより手首3軸の関節部J4、J5、J6のいずれかに対して回転が指示されている期間中、単位時間ごとに関節部J4、J5、J6ごとに予め与えられている単位回転角を繰り返し出力する。この態様では手先基準点の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))は回転ともに変化する。
位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104は、併進移動計算処理部106又は姿勢変更計算処理部107で計算された手先基準点又は手首基準点の目標位置、手先の目標姿勢を、それを実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)に逆運動学の例えば代数的解法により変換する。ドライバ制御部103は位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値からの変化量を指令値(パルス数等)に変換してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207,209,211に供給する。指令値に従ってモータドライバ201,203,205,207,209,211からそれぞれのステッピングモータにパルスが供給され予定したか角度だけ回転し、予定した長さに伸縮する。それにより手先基準点又は手首基準点はその目標位置まで変位し、ハンド部3は目標姿勢に変化する。一方、操作量/関節角度変換処理部108からドライバ制御部103には回転角度が直接的に与えられるので、ドライバ制御部103はその回転角度を指令値に変換してそれぞれのモータドライバ207,209,211に供給する。この指令値に従ってモータドライバ207,209,211からそれぞれのステッピングモータにパルスが供給され、手首3軸を構成する関節部J4,J5,J6はそれぞれ単位角度回転する。ユーザ操作されている期間中、当該回転が繰り返される。
なお、ユーザによる姿勢指定については手先座標系Σhを意識して各軸周りの3成分(α、β、γ)で入力することが直感的で有利ではあるが、姿勢計算処理上では3成分(△α、△β、△γ)で表現するよりも、クォータニオンと呼ばれる4次元表現を用いて計算することが効率的なことがある。クォータニオンとは周知の通りこの場合、姿勢を基準座標系内の手先座標系Σhの各軸の回転角(φ、θ、ψ)ではなく、3軸の回転角(φ、θ、ψ)で決まる一軸としての合成回転軸を定義し、それとその軸周りの回転角とで表現するものである。手先姿勢をクォータニオンで表現して姿勢計算を処理するようにしてもよい。
また手先や姿勢の移動制御としては目標位置・姿勢を求めその目標位置・姿勢を実現する各関節角・伸縮長を逆運動学計算により導出する手法には限定されず、手先の位置・姿勢を表すベクトルの関節角度による編微分で与えられるヤコビアンの逆行列を用いて手先位置・姿勢の微小変化から関節角・伸縮長の微小変化を求めて手先や姿勢の移動制御を実行するようにしてもよい。
図5には操作部300の構成例を示している。操作部300には、第1−第4モードをユーザが選択するための操作ボタン(341−344)、併進移動のための操作ボタン(301−306)、姿勢変更操作のための操作ボタン(311−316)、そしてハンド部3の開閉ボタン(331,332)が装備される。これら操作ボタン(301−306)、(311−316)、(331,332)、(341−344)は物理的ボタンの実装により構成されてもよいし、タッチパネルを装備したディスプレイにより構成されていてもよい。
モード切替制御部110は、第1−第4モード各々に対して、併進移動の注目(手先/手首(計算処理上では手先基準点/手首基準点))、併進移動の基準座標系(ロボット座標系/ユーザ座標系)、手先姿勢変更(第1−第3態様)の組み合わせを既定している。モード切替制御部110は、操作部300の操作ボタン(341−344)の択一的な押下操作により選択されたモードに応じて併進移動の基準点を手先基準点/手首基準点のいずれか、併進移動の基準座標系をロボット座標系/ユーザ座標系のいずれか、手先姿勢変更を第1−第3態様のいずれかを設定する。
図8には本実施形態による動作フローチャートである。操作部300の操作ボタン(341−344)のいずれかが選択的に押される(S1−S4)。なお操作ボタン(341−344)は一度押下操作をされると、他のボタンが押されるまでその押下状態が維持され、そのモードが継続される。
モード1では、モード切替制御部110により手先に注目した併進移動(計算処理上では手先基準点)が選択され、併進移動の基準座標系がロボット座標系Σbが選択され、手先姿勢変更の態様として第1態様が選択される(S11)。併進移動のための操作ボタン(301−306)のいずれかが押されたとき、図9に示すようにロボット座標系Σb上での手先姿勢が維持された状態で、手先がロボット座標系Σbの直交3軸のいずれかと平行に移動する(S12)。具体的にはロボット座標系Σb上での手先基準点の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))がユーザに操作された操作ボタン(301−306)のいずれかに応じたロボット座標系Σbの直交3軸の一軸の極性(+Xb,-Xb,+Yb,-Yb,+Zb,-Zb)に関して既定の単位距離(△X,△Y,△Z)を加えた移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))が併進移動計算処理部106で計算される。この計算された移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))のデータは併進移動操作開始時のロボット座標系Σb上の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))のデータとともに位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104に送られる。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104では、移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))と併進移動操作開始時の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)に計算する。ドライバ制御部103では位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値に対する変化量から指令値(パルス数等)を生成してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207に供給する。モータドライバ201,203,205,207,209,211のパルスにより関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6のステッピングモータが駆動し、関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6が回転し、伸縮する。それによりロボット座標系Σb上での併進移動操作開始時の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を維持した状態で1、ロボット座標系Σb上での直交3軸のいずれかと平行に手先が移動する。この単位移動はユーザにより操作ボタン(301−306)のいずれかが押されている期間にわたって繰り返され、手先姿勢を保ったまま手先がロボット座標系Σbの各軸と平行に移動する。
次に姿勢変更のための操作ボタン(311−316)のいずれかが押されたとき、システム制御部101の制御のもとで現在位置・現在姿勢計算処理部105によりロボット座標系上での手先基準点の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))とハンド部3の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))とが計算される。図10に示すように、基準座標系としてのロボット座標系ΣbのX軸、Y軸、Z軸に関する回転行列によりロボット座標系Σb上での現在の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を単位角度変位した手先の目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))に変換される。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104では、目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))と併進移動操作開始時の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))を実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)を計算し、ドライバ制御部103では位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値に対する変化量から指令値(パルス数等)を生成してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207に供給する。モータドライバ201,203,205,207,209,211のパルスにより関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6のステッピングモータが駆動し、関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6が回転し、伸縮する。それによりロボット座標系Σb上での併進移動操作開始時の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))を維持した状態で、ロボット座標系Σb上での直交3軸のいずれかと平行な軸を中心としてハンド部3の姿勢が変化する(S13)。この単位移動はユーザにより操作ボタン(301−306)のいずれかが押されている期間にわたって繰り返される。
なお、2方向に関する併進移動を同時に指示してもかまわないし、2軸に関する姿勢変更を同時に指示してもかまわない。さらには併進移動と姿勢変更を同時に指示してもかまわない。それらの場合には位置、姿勢については合成され、それら合成位置、合成姿勢に従って指令値を生成しステッピングモータを駆動することになる。
モード2では、モード切替制御部110により手先に注目した併進移動が選択され、併進移動の基準座標系がユーザ座標系Σuが選択され、手先姿勢変更の態様として第2態様が選択される(S21)。図11に示すように、併進移動のための操作ボタン(301−306)のいずれかが押されたとき、現在位置・現在姿勢計算処理部105によりユーザ座標系上での手先基準点の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))とハンド部3の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))とが計算される。ユーザ座標系Σu上での手先基準点の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))に対して、ユーザに操作された操作ボタン(301−306)のいずれかに応じたユーザ座標系Σuの直交3軸の一軸の極性(+Xb,-Xb,+Yb,-Yb,+Zb,-Zb)に関して既定の単位距離(△Xu,△Yu,△Zu)を加えた移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))が併進移動計算処理部106で計算される。計算された移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))のデータは併進操作開始時の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))のデータとともに位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104に送られる。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104では、移動目標位置(Xh(2),Yh(2),Zh(2))と併進操作開始時の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)に計算する。ドライバ制御部103では位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値に対する変化量から指令値(パルス数等)を生成してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207,209,211に供給する。モータドライバ201,203,205,207,209,211のパルスにより関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6のステッピングモータが駆動し、関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6が回転し、伸縮する。それによりユーザ座標系Σu上での併進移動操作開始時の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))を維持した状態で、ユーザ座標系Σu上での直交3軸のいずれかと平行に手先が移動する(S22)。この単位移動はユーザにより操作ボタン(301−306)のいずれかが押されている期間にわたって繰り返され、手先姿勢を保ったまま手先がユーザ座標系Σuの各軸と平行に移動する。
次に図12に示すように、姿勢変更のための操作ボタン(311−316)のいずれかが押されたとき、システム制御部101の制御のもとで現在位置・現在姿勢計算処理部105によりユーザ座標系上での手先基準点の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))とハンド部3の現在姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))とが計算される。操作ボタン311、312は手先座標系ΣhのYh軸周りの(+)/(−)の回転(ピッチβ)に対応し、操作ボタン313、314はZh軸周りの(+)/(−)の回転(ヨウγ)に対応し、操作ボタン315、316は手先座標系ΣhのXh軸周りの(+)/(−)の回転(ロールα)に対応する。姿勢変更計算処理部107により手先座標系ΣhのXh軸、Yh軸、Zh軸に関する回転行列に、ユーザにより指定された回転軸(Xh軸、Yh軸又はZh軸)に関する単位角度(ロール;△α、ピッチ;△β、ヨウ;△γ)を適用して、それによりロボット座標系Σb上での現在の手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))から、手先の目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))が発生される。発生された目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))のデータは姿勢変更操作開始時の現在位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))のデータとともに位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104に送られる。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104では、目標姿勢(φh(2)、θh(2)、ψh(2))と位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))を実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)が計算される。
ドライバ制御部103では位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値に対する変化量から指令値(パルス数等)を生成してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207,209,211に供給する。モータドライバ201,203,205,207,209,211のパルスにより関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6のステッピングモータが駆動し、関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6が回転し、伸縮する。それによりユーザ座標系Σu上での姿勢変更操作開始時の手先位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))を維持した状態で、手先座標系Σhの直交3軸のいずれか周りにハンド部3が回転して姿勢が変更される(S23)。この単位姿勢変更はユーザにより操作ボタン(311−316)のいずれかが押されている期間にわたって繰り返され、手先位置を保ったままハンド部3が手先座標系Σhの直交3軸の各軸周りに連続的に回転して姿勢が変更される。
モード3では、モード切替制御部110により手先に注目した併進移動が選択され、併進移動の基準座標系がユーザ座標系Σuが選択され、手先姿勢変更の態様として第3態様が選択される(S31)。図13に示すように、モード3での併進移動はモード2での併進移動と同様である(S32)。図14に示すように姿勢変更においては、操作量/関節角度変換処理部108は、ユーザにより手首3軸の関節部J4、J5、J6のいずれかに対して回転が指示されている期間中、単位時間ごとに関節部J4、J5、J6ごとに予め与えられている単位回転角を繰り返し出力する。この態様では手先基準点の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))は回転ともに変化する(S33)。
モード4では、モード切替制御部110により手首に注目した併進移動が選択され、併進移動の基準座標系がユーザ座標系Σuが選択され、手先姿勢変更の態様として第3態様が選択される(S41)。図15に示すように、併進移動のための操作ボタン(301−306)のいずれかが押されたとき、現在位置・現在姿勢計算処理部105によりユーザ座標系上での手首基準点の現在位置(Xw(1),Yw(1),Zw(1))が計算される。ユーザ座標系Σu上での手首基準点の現在位置(Xw(1),Yw(1),Zw(1))に対して、ユーザに操作された操作ボタン(301−306)のいずれかに応じた既定の単位距離(△Xu,△Yu,△Zu)が選択的に加えられて移動目標位置(Xw(2),Yw(2),Zw(2))が併進移動計算処理部106で計算される。計算された移動目標位置(Xw(2),Yw(2),Zw(2))のデータは位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104に送られる。位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104では、移動目標位置(Xw(2),Yw(2),Zw(2))を実現する関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)に計算する。ドライバ制御部103では位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部104で与えられた関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6の関節角・伸縮長(θ1、θ2、d3、θ4、θ5、θ6)のそれぞれの現在値に対する変化量から指令値(パルス数等)を生成してそれぞれのモータドライバ201,203,205,207,209,211に供給する。モータドライバ201,203,205,207,209,211のパルスにより関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6のステッピングモータが駆動し、関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6が回転し、伸縮する。それによりユーザ座標系Σu上での直交3軸のいずれかと平行に手首が移動する(S42)。この単位移動はユーザにより操作ボタン(301−306)のいずれかが押されている期間にわたって繰り返され手首がユーザ座標系Σuの各軸と平行に移動する。このモード4では手先姿勢(φh(1)、θh(1)、ψh(1))の維持制御は行なわれない。手首がユーザ座標系Σuの各軸と平行に移動すると、それに応じてユーザ座標系Σu上での手先姿勢は変化する。
図16に示すように姿勢変更においては、操作量/関節角度変換処理部108は、ユーザにより手首3軸の関節部J4、J5、J6のいずれかに対して回転が指示されている期間中、単位時間ごとに関節部J4、J5、J6ごとに予め与えられている単位回転角を繰り返し出力する。この態様では手先基準点の位置(Xh(1),Yh(1),Zh(1))は回転ともに変化する(S43)。
以上のとおり本実施形態によればモードを使用状況等に応じて自由に切り替えることができ、併進移動及び手先姿勢変更の操作性を向上させることができる。
上述の説明ではロボット装置は第1モード、第2モード、第3モード、第4モードを装備し、これら4種のモードのいずれかを任意に切り替え可能であると説明した。しかし、ロボット装置は4種のモードのうち任意の3種のモードを装備して、3種のモードのいずれかを任意に切り替え可能であってもよい。またロボット装置は4種のモードのうち任意の2種のモードを装備して、2種のモードのいずれかを任意に切り替え可能であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…ロボット制御装置、101…システム制御部、102…操作部インタフェース、103…ドライバ制御部、104…位置・姿勢/関節角度・伸縮長変換処理部、105…現在位置・現在姿勢計算処理部、106…併進移動計算処理部、107…姿勢変更計算処理部、108…操作量/関節角度変換処理部、109…制御/データバス、110…モード切替制御部。

Claims (10)

  1. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第2、第3、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  2. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第2、第3モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  3. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第2、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  4. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第2、第3、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  5. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第2モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  6. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第3モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  7. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第1、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第1モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記ロボットアーム機構のロボット座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ロボット座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記ロボット座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ロボット座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  8. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第2、第3モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  9. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第2、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第2モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記手先基準点を原点とする手先座標系の直交3軸に対応つけて前記手先効果器の姿勢を変更するとともに前記手先基準点の位置を前記姿勢変更操作開始時における前記ユーザ座標系上の位置に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
  10. 先端に手先効果器を装備可能な複数の関節部を有するロボットアーム機構と、
    前記手先効果器の移動及び姿勢変更について操作するための操作部と、
    前記操作部を介して第3、第4モードから選択されたモードに従って前記関節部の駆動を制御する制御部とを具備し、
    前記第3モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手先を移動するとともに前記手先効果器の姿勢を前記併進移動操作の開始時における前記ユーザ座標系上の姿勢に維持するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御し、
    前記第4モードにおいては、前記制御部は、前記操作部を介して入力された併進移動操作を前記操作部を操作するユーザに係るユーザ座標系の直交3軸に対応つけて手首を移動するよう前記関節部の駆動を制御し、前記操作部を介して入力された前記手先効果器の姿勢変更操作を前記関節部のうち手首3軸に係る3つの関節部各々の回転に直接的に対応つけて前記関節部の駆動を制御することを特徴とするロボット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7137668B1 (ja) * 2021-06-21 2022-09-14 日鉄エンジニアリング株式会社 変更装置、ロボット制御システム、変更方法、ロボット制御方法およびプログラム

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