JP6268924B2 - ロボット、およびロボットの作業方法 - Google Patents

ロボット、およびロボットの作業方法 Download PDF

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Description

本発明は、ロボット、およびロボットの作業方法に関する。
従来より、工場等の製造現場における工業製品の組み立て工程、あるいは溶接工程等の作業において、自動化や省力化のために産業用のロボットが多用されている。そして近年は、工業製品の小型化や高機能化に対応するための作業工程の複雑化に伴い、複数の駆動軸(回転軸)およびリンクやジョイントなどのアーム部材が組み合わされた多軸のロボットアームを有する多軸制御のロボットの需要が増えてきている。かかる多軸制御のロボットは、作業の内容に応じて、ロボットアームの先端(末端)のアーム部材に部品を把持するためのハンドや、溶接を行うための溶接装置等の、作業に応じたエンドエフェクターが回動可能に取り付けられる。例えば特許文献1には、6つの駆動軸と、エンドエフェクター(ツール部材)とを有する6軸垂直型ロボットが開示されている。
また、多軸制御のロボットによる作業において、被作業物に対するエンドエフェクターの位置決め精度を高くするために、カメラなどの撮像装置を備えた産業用ロボットが増えてきている。このような産業用ロボットは、人間の眼に相当するカメラなどにより撮影した画像を画像処理して、被作業物に対して作業可能な位置までエンドエフェクターを自律的に移動させたり、エンドエフェクターの移動に際して障害物を自律的に回避したりできるような産業用ロボットも実用化されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2010−167515号公報 特開平9−1606622号公報
特許文献1に記載のロボットでは、撮像装置が、ロボットアームのエンドエフェクター取り付け部側のアーム部材(例えば手首部)の外周面に、エンドエフェクターの作業の基点となる作業中心と併行する方向に光軸を向けて設置されているので、そのアーム部材の外周面から撮像装置が迫り出すように配置される。このため、ロボットアームの軌道に撮像装置が干渉しやすくなり、ロボットの可動範囲を狭めてしまったり、ロボットアームと撮像装置とが接触してしまったりする虞があった。
また、撮像装置の焦点とエンドエフェクターの作業中心の位置とのオフセット量を補正してエンドエフェクターを作業位置に移動させる際に、多軸のロボットアームのn軸すべてを動作させることになるため、各回転軸を回転させるモーターの減速機などのバックラッシが累積され、エンドエフェクターの作業位置への位置決め精度を低下させる虞があるという問題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るロボットは、基台と、前記基台に配置されて複数のアーム部材が回動可能に連結されたロボットアームと、前記ロボットアームの自由端にエンドエフェクターを取り付ける取り付け部と、を有し、前記ロボットアームは前記基台側から前記取り付け部側へと順に第1番目の回転軸から第n番目の回転軸まで備え(nは3以上の整数)、第n−1番目の回転軸を有するアーム部材の外周面に前記第n−1番目の回転軸の回転中心と交差する光軸を有する撮像装置を設置したことを特徴とする。
本適用例の構成によれば、撮像装置は、エンドエフェクターの直接的な回転に供する第n番目の回転軸より一つ基台側(根元側)の第n−1番目の回転軸を有するアーム部材の外周面に、第n−1番目の回転軸の回転中心と交差する方向に光軸を向けて設置される。これにより、撮像素子の焦点をエンドエフェクターの作業中心と併行させる必要がなくなるために、アーム部材の外周面からの撮像装置の迫り出し量が抑えられ、ロボットアームの軌道における撮像装置の干渉が抑制されるので、ロボットアームの可動領域を大きく確保することができる。
[適用例2]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記撮像装置は、前記第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の外周面において、当該アーム部材が大きな回動角度で回動できる方向の面に設置されることが好ましい。
本適用例によれば、ロボットアームの可動領域の制限を回避できる本発明の効果をより顕著に奏して、ロボットアームの可動領域が十分に確保されるとともに、撮像装置を用いて得られる被作業物の位置情報に基づいて作業位置データを生成してロボットを動作させることにより、被作業物に対するエンドエフェクターの位置決め精度を向上させたロボットを提供することができる。
[適用例3]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の回転中心から前記エンドエフェクターの作業の基点となる作業中心までの距離と、前記第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の回転中心から前記撮像装置の焦点までの距離とを同じにすることが好ましい。
本適用例によれば、撮像装置により得た被作業物の位置情報に基づいて算出された作業位置データにより、第n−1番目の回転軸のみを回転させることによってエンドエフェクターを作業開始位置に移動させることができるので、オフセット補正により多数の回転軸を動作させてエンドエフェクターを作業開始位置に移動させる場合に比して、エンドエフェクターの初期状態から作業開始位置までの移動時間を短縮できるとともに、エンドエフェクターの作業開始位置での位置決め精度を向上させることができる。
[適用例4]上記適用例に記載のロボットにおいて、前記基台に複数の前記ロボットアームを配置したことを特徴とする。
本適用例によれば、上記適用例に示す可動領域が大きく確保され、作業中心に対するエンドエフェクターの位置決め精度が高いロボットアームを複数備えているので、多様な作業を高精度にて行うことが可能なロボットを提供することができる。
[適用例5]本適用例のロボットの作業方法は、基台と、所定の作業を実行するエンドエフェクターと、複数のアーム部材が回動可能に組み合わされてなり、一端が前記基台に回動可能に接続され、他端に前記エンドエフェクターが回動可能に取り付け可能なロボットアームと、を有し、前記基台から前記エンドエフェクターの取り付け部へと順に第1番目の回転軸から第n番目の回転軸までのn個の回転軸が配置され、第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の外周面に前記第n−1番目の回転軸の回転中心と交差する光軸を有する撮像装置を設置したロボットの作業方法であって、前記撮像装置により被作業物の撮像情報を得る撮像情報取得工程と、前記撮像情報に基づいて前記被作業物に対する前記エンドエフェクターの作業の基点となる作業中心の位置を算出する作業中心位置データ算出工程と、算出した前記作業中心位置データに基づいて前記ロボットアームを動作させ前記エンドエフェエクターを前記被作業物に対する作業中心位置に移動させる作業準備工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例のロボットを用いた作業は、ロボットアームの軌道における撮像装置の干渉が抑えられ可動領域が大きく確保されたロボットアームを有するロボットを用いている。そして、撮像装置により得た被作業物の位置や形状などの撮像情報に基づいて作業中心位置データを算出し、その作業中心位置データに基づいてロボットアームを動作させ、エンドエフェクターを作業中心位置に移動させて被作業物に所定の作業を施すことができる。これにより、設置した撮像装置によって被作業物に対するエンドエフェクターの位置決め精度を向上させることができるとともに、ロボットアームの可動領域が大きく確保されることにより、被作業物に対して所望の作業を実施することができる。
実施形態1に係るロボットシステムの一実施形態を模式的に示す説明図。 実施形態1に係るロボットのカメラ取り付け位置を詳細に示す模式説明図。 ロボットシステムの機能構成を示す模式図。 実施形態1に係るロボットを用いた把持作業方法を示すフローチャート。 実施形態2に係るロボットを模式的に示す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(実施形態1)
<ロボットシステム>
図1は、本発明のロボット10を含むロボットシステム5の一実施形態を模式的に示す説明図である。
ロボットシステム5は、ロボット10と、このロボット10を制御するロボット制御装置50とを備える。
ロボット10は、基本的な駆動軸である回転軸を6つ有する6軸の垂直型多関節ロボットであり、人間の腕の構造を模して高さ方向(Z軸)に複数のリンク(腕木)が複数のジョイント(関節、継手)によって直列に接続された構成であるため、自由度が高く複雑な作業を行うことが可能である。
特に、特徴的な電源部を備えたことにより、複数の駆動軸が同時に駆動されるような高負荷時においても、必要な駆動電力を確保することが可能となり、期待通りの動作を行うことができる。
ロボット10は、基台としての基底部70および本体部71と、制御部72と、アーム部材としてのジョイント73、リンク74、ジョイント75、リンク76、ジョイント77、リンク78、ジョイント79、リンク80、およびエンドエフェクターとしてのロボットハンド82とを有して構成されている。
基底部70は、ロボット10の台座であり、工場内の作業スペースの床や、作業台などの平面に複数本のボルト(ネジ)によって強固に固定される。なお、固定場所は、水平面(X軸及びY軸を含む面)に限定するものではなく、ロボット10の重量、及び振動に耐え得る強度があれば、移動可能な台車上や、壁面、天井、あるいは後述するようなロボットユニットに設けられたアーム連結部などであっても良い。
本体部71は、円筒状をなしており、基底部70の上に配置されている。
制御部72は、本体部71の背面に配置されており、その内部には、ロボット10を駆動制御するための制御回路や、電力を供給する電源回路などが格納されている。制御部72には、電源ケーブルを含むケーブル185が接続されており、その末端は、ロボット制御装置50に接続されている。
また、制御部72には、図示はしないが、ロボット10を操作するための操作パネルに加えて、動作プログラムを入力するためのRS232Cや、USB(Universal Serial Bus)などのインターフェイス端子が設けられている。または、無線LAN(Local Area Network)端末や、赤外線送受信器などのインターフェイス装置を備えた構成であっても良い。
なお、制御部72は、ロボット本体とは別体に設けられていても良い。
本体部71の上には、ジョイント73、リンク74が、この順番に配置されている。
まず、ロボット10のジョイント73からリンク80までのアーム部材が組み合わされてなるロボットアーム構造(腕から手まで)は、本体部71をZ軸方向に貫く第1番目の回転軸91を中心にして水平方向に旋回する。
また、ロボットハンド82が取り付けられたリンク80がロボットアーム構造における一端(末端)であり、本体部71(基底部70側)に取り付けられたジョイント73がロボットアーム構造における他端(根元)に相当する。なお、以降の説明において、ロボットアーム構造におけるロボットハンド82に近い側を「末端側」、基底部70に近い側を「根元側」という表現も用いる。
また、本体部71には、ロボットアーム構造を回転駆動するためのモーター、および複数のギヤを含む減速機構などが組み込まれている。また、以降説明する各回転軸の近傍にも、該当するリンクやハンドを駆動するためのモーター、および減速機構などが組み込まれている。
ジョイント73の末端側に延在するように配置されたリンク74の末端側には、ジョイント75が組み合わされている。ジョイント75は、リンク74をX軸方向に貫く第2番目の回転軸92を中心にして駆動される。第2番目の回転軸92は、リンク74の末端側に位置している。なお、回転軸の延在方向は、ロボットが動作すると変化する(例えば、第1番目の回転軸91を中心に旋回した場合)ため、図1に示す、初期状態に設置された状態を前提として説明する。
リンク76は、ジョイント75の末端側に延在するように配置されている。
リンク76の末端側には、ジョイント77が組み合わされており、このジョイント77は、リンク76の末端側をX軸方向に貫く第3番目の回転軸93を中心にして駆動される。そして、ジョイント77の末端側には、リンク78が組み合わされている。
リンク78は、ジョイント77の末端側に延在するように配置されており、ジョイント77の末端側をジョイント77からリンク78の延在方向に沿うY軸方向に貫く第4番目の回転軸94を中心にして駆動される。
そして、リンク78の末端側には、ジョイント79が組み合わされている。ジョイント79は、リンク78の末端側をX軸方向に貫く第5番目の回転軸95を中心にして駆動される。
また、ジョイント79の末端側には、このジョイント79に延在するようにリンク80が配置されている。リンク80は、ジョイント79の末端側をジョイント79からリンク80の延在方向に沿うY軸方向、即ち、円柱状をなしたリンク80の略中心を貫く第6番目の回転軸96を中心にして駆動される。
そして、リンク80の末端側には、ロボットハンド82が組み合わされている。ロボットハンド82は、本実施形態では3本の指から構成されており、3本の指先を開閉することにより各種部品などの被作業物を把持することができる。
なお、ロボット10の用途は、ロボットハンド82による部品の把持に限定されない。エンドエフェクターとして、ハンダ付けや溶接のような加工を行うためのツールをリンク80の末端側に取り付けることにより、そのエンドエフェクターによる種々の作業を実施するロボット10とすることができる。更に、ロボット10は産業用ロボットには限定されず、医療用ロボットや家庭用ロボットであっても良い。
上記したように、本体部71からロボットハンド82の取り付け部を有するリンク80へと順に第1番目の回転軸91から第6番目の回転軸96までの6個の回転軸が配置されたロボット10において、第5番目の回転軸95を有するアーム部材としてのジョイント79の外周面には、第5番目の回転軸95の回転中心と交差する光軸を有する撮像装置としてのカメラ20が設置されている。カメラ20は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有し、その撮像素子により被作業物を撮像するのに用いられる。なお、このカメラ20の取り付け位置等の態様の詳細について後述する。
ロボット10における駆動軸としての第1番目の回転軸91〜第6番目の回転軸96は、何れも図示を略したモーターや空圧機器等により動作する複数のアクチュエーター30(図3参照)の駆動により回動するように構成され、複数のアクチュエーター30は、ロボット制御装置50からケーブル185を介して送られる制御信号に基づいて駆動するように構成されている。また、カメラ20は所定の露出時間で撮影を実施し、撮影した画像信号はケーブル185を介してロボット制御装置50に送られる。
なお、本実施形態1では、ロボット10として第1番目の回転軸91から第6番目の回転軸96までの6つの回転軸を有する6軸制御の多関節産業用ロボットについて説明しているが、これに限定されるものではない。三次元空間でロボットハンド82のようなエンドエフェクターによる作業を実施させるために必要な回転軸数は6軸以上であり、ロボットの回転軸数は6軸よりも多い7軸以上にすることにより、エンドエフェクター(ロボットハンド82)の移動の軌道の自由度をさらに高めることができる。ただし、本発明において、ロボット10により実施する作業に有効な回転軸数は6軸から8軸までであることを発明者は見出した。
ここで、ロボット10における撮像装置としてのカメラ20の取り付け位置等の詳細について、図面に沿って説明する。図2は、実施形態1に係るロボット10のカメラ取り付け位置を詳細に示す模式説明図である。なお、図中、符号が括弧付きで記されている想像線(二点鎖線)で描かれたジョイント(79)、リンク(80)、ロボットハンド(82)、およびカメラ(20)は、ジョイント79より末端側(リンク80およびロボットハンド82の側)を第5番目の回転軸95回りに90°回動させた状態を図示したものである。以下の説明は、実線で描かれた初期状態の各部の位置関係について述べるものである。
図2において、カメラ20は、第1番目の回転軸91(図1を参照)から第6番目の回転軸96まで6つの回転軸を有するロボット10のロボットアームにおいて、最も末端側の第6番目の回転軸96よりも一つ根元側の第5番目の回転軸95を有するアーム部材としてのジョイント79の外周面に、第5番目の回転軸95の回転中心と交差する方向に光軸を向けて設置されている。この構成により、カメラ20の焦点をロボットハンド82の作業中心82Cと併行させるようにカメラ20を設置する従来の構成のロボットに比べて、カメラ20を取り付けるアーム部材(本実施形態ではジョイント79)の外周面からのカメラ20の迫り出し量が抑えられ、ロボットアームの軌道におけるカメラ20の干渉が抑制されて、ロボットアームの可動領域を大きく確保することができる。
ここで、本実施形態では、第5番目の回転軸95を有するジョイント79の回転中心から、エンドエフェクターとしてのロボットハンド82の作業の基点となる作業中心82Cまでの距離L1と、ジョイント79の回転中心からカメラ20の焦点までの距離L2とが同じになるようにカメラ20が設置されている。この構成により、カメラ20による被作業物の撮像データから得た被作業物の位置情報を用いて算出された作業位置データに基づいて、第5番目の回転軸95のみを回転させることによってロボットハンド82を作業開始位置に移動させることができる。図中、符号が括弧付きで記されている想像線(二点鎖線)で描かれたジョイント(79)、リンク(80)、ロボットハンド(82)、およびカメラ(20)は、ジョイント79より末端側(リンク80およびロボットハンド82の側)を第5番目の回転軸95回りに90°回動させ作業開始位置にロボットハンド(82)を移動させた状態を図示している。
したがって、オフセット補正により多数の回転軸を動作させてロボットハンド82などのエンドエフェクターを作業開始位置に移動させる従来のロボットに比べて、ロボットハンド82の初期状態から作業開始位置までの移動時間を短縮できるとともに、回転軸を駆動するモーターや減速機などのバックラッシの影響が軽減されて作業開始位置への位置決め精度を向上させることができる。
しかも、本実施形態では、第5番目の回転軸95を有するジョイント79の外周面において、ロボットアームを動作させたときのジョイント79が大きな回動角度で回動できる方向の面にカメラ20を設置している。これにより、カメラ20によるロボットアームの可動領域の制限を回避できる本発明の効果をより顕著に奏して、ロボットアームの可動領域が十分に確保されるとともに、カメラ20により得られる被作業物の位置や形状などの作業位置情報に基づいて被作業物に対するエンドエフェクターの位置決め精度を向上させることができる。
図3は、ロボットシステム5の機能構成を示す模式図である。ロボット制御装置50は、位置情報取得部100、ロボット動作制御部115およびドライバー部120を備える。また、位置情報取得部100は、画像入力部102、基準パターン抽出部104および位置算出部110を備え、被作業物としてのワーク130の位置情報を取得する。尚、以下の説明については、図1および図2を適宜参照して説明する。
画像入力部102は、カメラ20から出力された画像信号が入力される入力手段である。
基準パターン抽出部104は、カメラ20から出力された画像信号からワーク130の一部に設けられた基準パターン131の像を抽出する抽出手段であり、抽出された像に関する情報は、位置算出部110に送られる。
位置算出部110は、基準パターン抽出部104から送られた基準パターン131の像に基づいてワーク130の位置を算出する算出手段であり、算出した位置に関する情報をロボット動作制御部115に送る。ロボット動作制御部115とドライバー部120は、ロボット10のロボットアーム等の稼動部の動作を制御する制御手段である。
ロボット動作制御部115は、送られた位置に関する情報に基づき、ロボット10を移動させるための複数のアクチュエーター30の駆動量を算出し、算出した駆動量に関する駆動情報をドライバー部120に送る。ドライバー部120は、ロボット動作制御部115から送られる駆動情報に基づいて、それぞれのアクチュエーター30毎に駆動信号を生成し、それぞれのアクチュエーター30に送る。この結果、ロボットアームによりロボットハンド82が所定の位置まで移動したり、ワーク130を把持したりする。
<ロボットシステムによる作業>
図4は、ロボットシステム5によりロボット10を用いたワーク130を把持する把持作業方法の流れを示すフローチャートである。
この把持作業では、まず、ステップS1において、ロボット10のロボットアームの動きによりカメラ20がワーク130を撮像可能な位置まで移動して、カメラ20により撮像されたワーク130の画像が画像入力部102に入力される。コンピューター180のCPUは、基準パターン抽出部104において、画像入力部102に入力した画像の中から基準パターン131を抽出する。
次に、ステップS2において、抽出された基準パターン131の画像からワーク130の作業中心位置としてのワーク130把持位置を算出する。続いて、CPUは、ロボット10に対して、ワーク130を把持可能な作業中心位置(把持位置)までロボットハンド82を移動する(ステップS3)。
そして、CPUは、ロボットハンド82を動作させてワーク130を把持し、そのワーク130を所定の位置まで移動するなどの把持作業を指示してそれを実行し(ステップS4)、ロボットシステム5を用いた一連の把持作業を終了する。
以上述べたロボットシステム5を用いた把持作業方法によれば、上記した構成のロボットアームを備えたロボット10を用いているので、ロボットアームの軌道におけるカメラ20の干渉が抑えられ可動領域が大きく確保されている。そして、カメラ20により得たワーク130の基準パターン131の画像データに基づいて把持位置データを算出し、その把持位置データに基づいてロボットアームを動作させ、エンドエフェクターを把持位置に移動させてワーク130に対して所定の作業を施すことができる。
したがって、設置されたカメラ20を用いることによりワーク130に対するロボットハンド82の位置決め精度を向上させることができるとともに、ロボットアームの可動領域が大きく確保されることにより、ワーク130に対して所望の作業を実施することができる。
(実施形態2)
次に、ロボットの実施形態2について、図面を参照して説明する。
図5は、実施形態2に係るロボットを模式的に示す説明図である。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
図5において、本実施形態2のロボット200は、胴体部213に、実施形態1のロボットシステム5における6軸制御のロボット10と同じ構成の2つの第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bが設置されてなる双腕ロボットである。
ロボット200は、このロボット200を支持する架台211と、架台211に固設された円柱状の胴体部213と、胴体部213の架台211側とは反対側の上部に胴体部213から略直角に突設された第1アーム連結部215Aおよび第2アーム連結部215Bとを有している。
第1アーム連結部215Aの胴体部213側とは反対側の第1ロボットアーム10A設置面側は、第1アーム連結部215Aの突設方向に貫く第0回転軸J0AL回りに回動可能な第1アーム固定部J0Aを有している。そして、第1アーム固定部J0Aには、カメラ20を備えた第1ロボットアーム10Aの本体部71が固定されている。
同様に、第2アーム連結部215Bの胴体部213側とは反対側の第2ロボットアーム10B設置面側は、第2アーム連結部215Bの突設方向に貫く第0回転軸J0BL回りに回動可能な第2アーム固定部J0Bを有している。そして、第2アーム固定部J0Bには、カメラ20を備えた第2ロボットアーム10Bの本体部71が固定されている。
6軸制御の第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bともに、第1アーム固定部J0Aおよび第2アーム固定部J0Bが第0回転軸J0ALおよび第0回転軸J0BLをそれぞれ有していることにより、実質的に7軸制御にて各ロボットアームのエンドエフェクターとしてのロボットハンド82を多彩な軌道にて自由度の高い移動を実現することができる。
本実施形態2に係るロボット200によれば、上記実施形態1で説明したように、カメラ20が、ロボットアームの軌道への干渉を抑えて設けられていることにより、可動領域が大きく確保され、作業中心82Cに対するロボットハンド82の位置決め精度が高いロボットアーム(10A,10B)を二つ備えている。したがって、多様な作業を高精度にて行うことが可能なロボット200を提供することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
例えば、上記実施形態では、第5番目の回転軸95を有するジョイント79の回転中心から、エンドエフェクターとしてのロボットハンド82の作業の基点となる作業中心82Cまでの距離L1と、ジョイント79の回転中心からカメラ20の焦点までの距離L2とが同じになるようにカメラ20を設置した例を説明したが、これに限らない。
ジョイント79の回転中心からロボットハンド82の作業中心82Cまでの距離L1と、ジョイント79の回転中心からカメラ20の焦点までの距離L2とが異なっていても、カメラ20により得られた撮像データから抽出した被作業物の位置データを補正して、作業中心位置(ワーク把持位置)を算出して作業を実施することも可能である。
また、上記実施形態では、第5番目の回転軸95を有するジョイント79の外周面において、ロボットアームを動作させたときのジョイント79が大きな回動角度で回動できる方向の面にカメラ20を設置する構成を説明したが、この構成に限定するものではない。
また、上記実施形態2のロボット200は、第1ロボットアーム10Aおよび第2ロボットアーム10Bの二つのロボットアームを有する双腕ロボットである構成を説明した。これに限らず、3つ以上のロボットアームを備える構成としてもよい。
5…ロボットシステム、10,200…ロボット、10A…第1ロボットアーム、10B…第2ロボットアーム、20…撮像装置としてのカメラ、50…ロボット制御装置、71…基台としての本体部、72…制御部、73,75,77,79…アーム部材としてのジョイント、74,76,78,80…アーム部材としてのリンク、82…エンドエフェクターとしてのロボットハンド、82C…作業中心、91…第1番目の回転軸、92…第2番目の回転軸、93…第3番目の回転軸、94…第4番目の回転軸、95…第5番目の回転軸、96…第6番目の回転軸、100…位置情報取得部、102…画像入力部、104…基準パターン抽出部、110…位置算出部、115…ロボット動作制御部、120…ドライバー部、130…被作業物としてのワーク、131…基準パターン、180…コンピューター、185…ケーブル、211…架台、213…胴体部、215A…第1アーム連結部、215B…第2アーム連結部。

Claims (4)

  1. 基台と、
    前記基台に配置されて複数のアーム部材が回動可能に連結されたロボットアームと、
    前記ロボットアームの自由端にエンドエフェクターを取り付ける取り付け部と、を有し、
    前記ロボットアームは前記基台側から前記取り付け部側へと順に第1番目の回転軸から第n番目の回転軸まで備え、(nは3以上の整数)
    第n−1番目の回転軸を有するアーム部材の外周面に前記第n−1番目の回転軸の回転中心と交差する光軸を有する撮像装置を設置したことを特徴とするロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットであって、
    前記第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の回転中心から前記エンドエフェクターの作業の基点となる作業中心までの距離と、前記第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の回転中心から前記撮像装置の焦点までの距離とを同じにしたことを特徴とするロボット。
  3. 請求項1または2に記載のロボットであって、
    前記基台に複数の前記ロボットアームを配置したことを特徴とするロボット。
  4. 基台と、所定の作業を実行するエンドエフェクターと、複数のアーム部材が回動可能に組み合わされてなり、一端が前記基台に回動可能に接続され、他端に前記エンドエフェクターが回動可能に取り付け可能なロボットアームと、を有し、前記基台から前記エンドエフェクターの取り付け部へと順に第1番目の回転軸から第n番目の回転軸までが配置され、第n−1番目の回転軸を有する前記アーム部材の外周面に前記第n−1番目の回転軸の回転中心と交差する光軸を有する撮像装置を設置したロボットの作業方法であって、
    前記撮像装置により被作業物の撮像情報を得る撮像情報取得工程と、
    前記撮像情報に基づいて前記被作業物に対する前記エンドエフェクターの作業の基点となる作業中心の位置を算出する作業中心位置データ算出工程と、
    算出した前記作業中心位置データに基づいて前記ロボットアームを動作させ前記エンドエフェエクターを前記被作業物に対する作業中心位置に移動させる作業準備工程と、を含むことを特徴とするロボットの作業方法。
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