JP2016100620A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】初回印刷時に複数のページや複数部を印刷した後に再印刷を行う場合に、初回印刷時の色の変動を反映して再印刷を行う。【解決手段】本発明の一態様は、ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、初回印刷時に読み取られた複数の基準画像から最終基準画像を算出するとともに、用紙に基準画像を形成して画像読取部で読み取る。そして、読み取られた基準画像と最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて再印刷における画質調整に関する動作を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷ジョブに基づいて用紙に画像を形成する画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
印刷ジョブ(以下、単に「ジョブ」と記すことがある)に基づいて画像を形成し、該画像を用紙に形成(印刷)する画像形成装置では、ユーザにおいて印刷条件の設定が可能になっている。このように印刷条件を設定した場合、ユーザは自分の意図している出力形態が得られるか否かを確認した結果、自分の意図するものと異なる場合には、印刷条件の再設定や修正を行いたいという要望がある。さらに、PP(プロダクションプリント)分野では、本印刷前の画像状態を確認し、意図した画像状態であれば本出力へ移行するというフローがある。
従来、このような観点から、通常の印刷を行う前又は印刷中に、ユーザによる確認のための印刷を可能にした画像形成装置が提案されている。この確認のための出力機能をサンプル出力などと称している。サンプル出力を確認したユーザは画質補正が必要であると判断すれば、トーンカーブ調整など、適宜の画質調整によって画質が安定した出力物を得ることができる。上記のような画質調整を自動的に行なう画像形成装置も提案されている。
ところで、PP分野などでは、一度印刷した印刷ジョブに基づいて再度印刷する再印刷機能を有する画像形成装置が提案されている。このような再印刷においても安定した画質での印刷が必要とされる。しかし、初回印刷やその後の他の印刷ジョブによる印刷により、資材が消耗、劣化する。そのため、再印刷を行うと、出力画像は、この資材の消耗、劣化により初回印刷時の画像と比較すると画質に差が生じることがある。この問題を解決するものとして、例えば、初回印刷時、印刷ジョブに基づく印刷結果即ち用紙に形成された画像をスキャンして基準画像として保存し、再印刷時にその基準画像と再印刷時の印刷画像とを比較して画質調整を行う印刷システムが提案されている。
特許文献1には、印刷ジョブに基づいて印刷を実行する際に画像読取部で読み取られた用紙上の画像を基準画像として、その基準画像のデータをジョブデータと関連付けて記憶部に保存し、再印刷の実行に際して画像読取部で読み取られた印刷画像と基準画像とを比較し、比較の結果に応じて印刷における画質調整に関する動作を行う画像形成装置が記載されている。この画像形成装置によれば、サンプル出力時の画像などの出力物を、インラインセンサなどで読み取った画像を基準画像として設定情報と紐づけて記憶部に保存しておくことができ、再印刷時にサンプル出力などによって、初回の出力物などの基準画像と、再印刷に際しての印刷画像を比較して、色調などの画質の調整を容易に行うことができる。
特開2014−146859号公報
しかし、初回印刷時に複数、特に大量のページや複数部を印刷した場合、初回印刷時の印刷中にも資材が消耗、劣化し、画質が劣化する。それゆえ、初回印刷時に印刷ジョブに基づいて複数部印刷した場合、印刷を開始してから最終部の印刷を終了するまでの全体を通した色等の画質の変動は予測が難しく、必ずしも1ページ目や1部目の色が変動の中心に来るとは限らない。
特許文献1に記載の画像形成装置では、初回印刷時に行う基準画像の取得タイミングが、本印刷前のサンプル印刷の印刷時、または本印刷の1ページ目もしくは1部目となっており、初回印刷時の印刷中における色等の画質の変動について考慮されていない。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、初回印刷時に複数のページや複数部を印刷した後に再印刷を行う場合に、初回印刷時の画質の変動を反映できるようにすることを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、ジョブデータに基づいて再印刷する機能を有する画像形成装置である。
この画像形成装置は、ジョブデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙に形成された画像を読み取る画像読取部と、ジョブデータが保存される記憶部と、ジョブの印刷実行の際に画像形成部に基準画像の形成を複数回実行させ、画像読取部で読み取られた複数の基準画像のデータをジョブデータと関連付けて記憶部に保存する制御部と、を備える。
そして、制御部は、ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、記憶部に保存されている複数の基準画像から一つの最終基準画像を算出するとともに、画像形成部に基準画像を形成させ、画像読取部で読み取られた再印刷における基準画像と最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて再印刷における画質調整に関する動作を行う。
本発明の他の態様に係る画像形成装置は、印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、ジョブデータに基づいて再印刷する機能を有する画像形成装置である。
この画像形成装置は、ジョブデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、用紙に形成された画像を読み取る画像読取部と、ジョブデータが保存される記憶部と、ジョブの印刷実行の際に画像形成部に画質の変動を確認するための変動確認用画像の形成を複数回実行させ、画像読取部で読み取られた複数の変動確認用画像のデータをジョブデータと関連付けて記憶部に保存する制御部と、を備える。
そして、制御部は、ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、記憶部に保存されている複数の変動確認用画像のうち最後に形成した変動確認用画像を除く複数の変動確認用画像を用いて、最後の変動確認用画像を補正して最終基準画像を算出するとともに、画像形成部に変動確認用画像を形成させ、画像読取部で読み取られた再印刷における変動確認用画像と最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて再印刷における画質調整に関する動作を行う。
本発明によれば、初回印刷時に取得した複数の基準画像に基づいて、再印刷において初回印刷時の画質の変動を反映した画質調整が行われる。それゆえ、再印刷時の画質を初回印刷時の画質に的確に合わせることができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを用いたシステム構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成処理を示すフローチャート(前半)である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成処理を示すフローチャート(後半)である。 図4の画像形成処理のサブルーチンである再印刷実行処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係るプリンタ変動イメージの第1例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るプリンタ変動イメージの第2例を示す図である。 プロファイル作成用チャートの一例である。 キャリブレーション用チャートの一例である。 変動確認用画像の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明や各図において、同一要素または同一機能を有する要素には同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
[システムの全体構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを用いたシステム構成を示す。
図1において、画像形成システム1とクライアントサーバ2が、イーサネット(登録商標)などの規格に準拠したLAN3等の通信回線に接続されてシステムが構成されている。クライアントサーバ2と画像形成システム1は、LAN3を介して相互に通信可能である。なお、LAN3に他の画像形成システムが接続されていてもよい。
クライアントサーバ2は、ユーザから印刷の指令を受け付けるサーバであり、画像形成システム1に送信する印刷ジョブを管理する。クライアントサーバ2は、印刷ジョブの送信、印刷ステータスの受信等の機能を持つ。例えば、クライアントサーバ2は、ユーザの入力操作によって指示された印刷ジョブに含まれる画像データや設定情報を、LAN3を介して、画像形成システム1に送信する。このとき、印刷ジョブが初回印刷か再印刷かを把握して、再印刷である場合には画像形成システム1に対して再印刷である旨を通知し、画像形成システム1に初回印刷時の色に合わせた制御を行わせる。もしくは、画像形成システム1に対して印刷指示のみを与え、画像形成システム1側で再印刷か否かを判断させてもよい。また、クライアントサーバ2は、画像形成システム1から印刷ステータスとして現在の状態情報を受信する。クライアントサーバ2として、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる
画像形成システム1は、電子写真方式により用紙に画像を形成することで印刷を行う。クライアントサーバ2等の作業端末から印刷ジョブを受け付けて、該印刷ジョブに基づく印刷処理を行う。画像形成システム1は、印刷済み用紙を排出前に用紙全体を読み取って画像又は測色データとして保存することが可能な画像読取部を備えている。
[画像形成システム]
図2は、画像形成システム1を示す構成図である。
図2に示すように、画像形成システム1は、給紙装置20と、画像形成装置10と、後処理装置30とが連なって接続されている。なお、本発明としては、画像形成システムの構成がこれに限定されるものではなく、画像形成装置単体のみで構成されていてもよい。
給紙装置20は、用紙のサイズや種類に応じて複数の用紙収納部20aが設けられている。給紙装置20では、画像形成装置10からの指示に基づいて該当する用紙収納部20aが選択され、不図示の給紙部により用紙Sが取り出され、画像形成装置10に送られる。
画像形成装置10は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式のカラー画像形成装置である。この画像形成装置10は、給紙トレイ11と、画像形成部4と、自動原稿給送装置(ADF)15と、操作表示部140とを有する。また、画像形成装置10には、給紙装置20又は給紙トレイ11から給紙された用紙を搬送する搬送路12が形成されている。搬送路12には、用紙を搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)が設けられている。
画像形成部4は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット5Y,5M,5C,5Kを備えている。各画像形成ユニットは、帯電部、図3のLD152(レーザ光源)、現像部、感光体を有している。また、画像形成部4は、画像形成ユニット5Y,5M,5C,5Kの感光体に形成された画像が転写される中間転写ベルト6、2次転写部7、及び2次転写部7の用紙搬送方向の下流側に定着部8を備える。
定着部8の用紙搬送方向の下流側で、搬送路12が伸長して後処理装置30の搬送路に接続されている。また、搬送路12には、定着部8の下流側で分岐して、2次転写部7の上流側の搬送路12に合流する反転搬送路14が接続されている。反転搬送路14には、用紙を反転させる反転部13が設けられている。反転部13は、定着部8から搬送された用紙を反転し、反転搬送路14を通して2次転写部7の上流側で搬送路12に搬送する。また、反転部13は、反転した用紙を定着部8の下流側の搬送路12に戻してそのまま後処理装置30に搬送することもできる。
画像形成装置10の上部には、操作表示部140が設置されている。操作表示部140は、例えば画像形成処理等のジョブの開始を指示する操作部としての機能を備えている。操作表示部140のLCD141が設置されている。LCD141はタッチパネルで構成されており、ユーザによる操作および情報の表示が可能になっている。LCD141は、操作部と表示部を兼用している。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
画像形成装置10は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット5Y,5M,5C,5Kが有する感光体を帯電させると共に原稿画像に合わせて感光体の表面を露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各々に対応する感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光体に形成されたトナー画像を、回転駆動する中間転写ベルト6の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部7(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト6上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙装置20から供給された用紙Sに2次転写する。中間転写ベルト6上の各色のトナー画像が用紙Sに2次転写されることにより、カラー画像が形成される。画像形成装置10は、カラーのトナー画像が形成された用紙Sを定着部8へ排出する。
定着部8は、画像形成装置10から供給される、カラーのトナー画像が形成された用紙Sに定着処理を行う装置である。定着部8は、搬送された用紙Sを加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙Sに定着させる。定着部8は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラで構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙Sは、2次転写部7によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙Sには、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部8により定着処理が行われた用紙Sは、後処理装置30に排出される。
定着部8の用紙搬送方向の下流側には、搬送路12を搬送される用紙Sに形成された画像を読み取るインラインセンサ9(画像読取部の一例)が設置されている。インラインセンサ9により、用紙S上の画像が測色される。インラインセンサ9としては、発光部材と複数の光電変換素子を用紙幅方向(用紙幅方向と直交する方向)の一部又は全域にわたって直線状に配列したラインセンサ、もしくは光電変換素子をマトリクス状に配置したイメージセンサが使用される。ラインセンサ及びイメージセンサとしては、CCD型のイメージセンサやCMOS型(MOS型を含む)のイメージセンサを利用できる。なお、インラインセンサ9を搬送路12の上下に配置して搬送される用紙Sの表裏の画像を同時期に検出できるようにしてもよい。
後処理装置30では、パンチ、折り、中綴じステイプルなどの所定の後処理が行われる。後処理装置30には、この所定の後処理に対応する後処理部(図示しない)を備えており、後処理設定に従って画像形成装置10から搬送される用紙Sに後処理部で所定の後処理が行われる。後処理実行の設定がなされていない場合には、後処理を行うことなく排紙部31に排紙することができる。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図3は、画像形成装置10のハードウェア構成を示す。
画像形成装置10は、制御ブロック部100と、スキャナ部130と、操作表示部140と、プリンタ部150とを有し、さらに、LAN3を通してクライアントサーバ2などの外部機器から入力される画像データを処理し、またはスキャナ部130で得た画像データを、LAN3を通して外部機器に転送可能にする画像処理部160(プリント&スキャナコントローラ)とを備えている。スキャナ部130は、原稿読取部に相当する。
制御ブロック部100は、画像処理部160に接続されたPCIバス114を有しており、該PCIバス114にはDRAM制御IC115が接続されている。DRAM制御IC115には、画像メモリ(DRAM)120が接続されている。画像メモリ120には、圧縮画像データを格納するための圧縮メモリ121と、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データを一時的に格納するためのページメモリ122とを有している。
また、PCIバス114には、コントローラIC118を介してHDD123(ハードディスク)が接続されている。HDD123には、スキャナ部130で取得した画像データや画像処理部160に接続された外部機器などにより生成された画像データ等を保存することができる。画像メモリ120やHDD123は、記憶部に相当する。
画像処理部160で取得される画像データやHDD123等に格納された画像データは、プリント動作に伴ってDRAM制御IC115へと送信される。
また、制御ブロック部100は、制御CPU110を備えており、該制御CPU110にはDRAM制御IC115が接続されている。
また、制御CPU110には、フラッシュメモリなどにより構成される不揮発メモリ113が接続されている。不揮発メモリ113には、画像形成装置10の初期印刷設定情報や、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報、出力設定の初期データ、出力画像を読み取る設定、基準画像又は変動確認用画像に関する設定などが読み出し可能に格納されている。不揮発メモリ113も記憶部の一例である。
制御CPU110は、不揮発メモリ113の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発メモリ113に書き込むことが可能である。
制御CPU110は、不揮発メモリ113に格納されたプログラムにより動作し、機械設定情報や印刷設定情報、CMYKトーンカーブ設定を含む画像出力設定などの出力設定、各タスク要求などに従って画像形成システム1の各部を動作制御する。
制御CPU110は、不揮発メモリ113などとともに本発明の制御部を構成する。
制御CPU110は、ジョブの出力設定や操作指示、後述する基準画像や変動監視用画像の出力タイミング、画像読み取りの設定などを、操作表示部140を通して行うことができる。
スキャナ部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナ部130全体の制御を行うスキャナ制御部132とを備えている。スキャナ制御部132は、制御CPU110とシリアル通信可能に接続されている。また、CCD131は、CCD131で読み取った画像データを処理する読み取り処理部116に制御CPU110を介して接続され、読み取り処理部116は、DRAM制御IC115に制御可能に接続されている。
読み取り処理部116は、CCD131から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D(Analog to Digital)変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成して、圧縮/伸長IC124に出力する。
スキャナ部130では、画像形成装置10の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給送装置15で自動搬送される原稿の画像を読み取る。
操作表示部140は、表示部と操作部とを兼ねる。操作表示部140は、タッチパネルで構成されるLCD141と、操作表示部全体を制御する操作表示制御部142とを備えており、操作表示制御部142は制御CPU110にシリアル通信可能に接続されている。
操作表示部140では、制御CPU110の制御を受けて、LCD141によって、画像形成装置10における出力条件設定や動作制御条件などの機械設定入力、各給紙トレイの用紙情報(サイズ、紙種)の設定入力や、設定内容の表示、メッセージなどの所望の情報等の表示、さらにインラインセンサ9で読み取った出力画像のイメージ表示、イメージ表示に関する操作指示や設定入力、印刷画像と基準画像(最終基準画像)との比較結果の表示などが可能になっている。
DRAM制御IC115には、画像データを圧縮または伸長することができる圧縮/伸長IC124が接続されている。DRAM制御IC115は、制御CPU110からの指示に従って、圧縮/伸長IC124による画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ120への画像データの入出力制御を行う。
書き込み処理部125は、プリンタ部150のLD152などを備える画像形成部4に接続され、画像データに基づいてLD152の動作に用いられる書き込みデータを生成する。
プリンタ部150は、画像形成部4と、給紙トレイ11、搬送路12、反転搬送路14、定着部8などにより構成される。
また、プリンタ部150は、プリンタ部150の全体(給紙、画像形成、排紙、後処理など)を制御するプリンタ制御部151を備えており、プリンタ制御部151は上述した制御CPU110にシリアル通信可能に接続されている。プリンタ制御部151は制御CPU110の制御指令に従って動作して、プリンタ部150を制御し、用紙搬送、画像形成などを行う。
また、上記のようにDRAM制御IC115が接続されたPCIバス114には、画像処理部160のDRAM制御IC161が接続されている。画像処理部160は、画像形成装置10をネットワークプリンタやネットワークスキャナとして使用する場合に、LAN3に接続される外部機器などから画像データ等を画像形成装置10で受信したり、スキャナ部130で取得した画像データをLAN3に接続されるクライアントサーバ2などの外部機器などに送信したりするものである。
画像処理部160では、DRAM制御IC161に、DRAMなどで構成される画像メモリ162が接続されている。また、画像処理部160では、共通バスにDRAM制御IC161と、画像処理部160全体の制御を行うコントローラ制御部163、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、LAN3に接続されている。
さらに、制御CPU110には、インラインセンサ制御部26が制御可能に接続されており、インラインセンサ制御部26を介してインラインセンサ9の動作を制御することができる。インラインセンサ9は、インラインセンサ制御部26の制御の下、画像形成部4で用紙に描画された文字や写真等の印刷結果(画像)を、用紙が排紙部31へ排出される前に読み取る。インラインセンサ9における読み取り結果は、インラインセンサ制御部26を介して制御CPU110で受信することができる。
[画像形成装置の基本動作]
次に、上記画像形成システム1の基本的動作について説明する。
まず、画像形成装置10において画像データを蓄積する手順について説明する。
画像形成装置10において、スキャナ部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。スキャナ部130において原稿からCCD131により画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU110から指令を受けるスキャナ制御部132によってCCD131の動作制御を行う。原稿の読み取りは、自動原稿給送装置15によって原稿を自動給送しつつ行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。
制御CPU110はプログラムによって動作し、操作表示部140による操作(読み取り指示やコピー指示)に基づいてスキャナ部130への指令を発行する。CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部116でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、DRAM制御IC115を介して圧縮/伸長IC124に送られて所定の方法によって圧縮される。圧縮されたデータは、DRAM制御IC115を介して画像メモリ120に格納される。HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC115とコントローラIC118を介してHDD123に送る。
この他に画像データは、クライアントサーバ2以外の外部機器からLAN3を介して画像形成装置10に入力されることもある。上記画像データとしては、例えば外部機器などのアプリケーションプログラム等により生成されたものなどが挙げられる。画像データの生成方法は特に限定されるものではない。
画像データは、LAN3、LANインターフェース165を介して画像処理部160で受信され、コントローラ制御部163で展開された後、DRAM制御IC161によって画像メモリ162に一旦格納される。画像メモリ162に格納されたデータは、PCIバス114を介してDRAM制御IC115に転送され、ページメモリ122に一旦格納される。ページメモリ122に格納されたデータは、DRAM制御IC115を介して圧縮/伸長IC124に送られて圧縮処理され、DRAM制御IC115を介して圧縮メモリ121に格納される。HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC115とコントローラIC118を介してHDD123に送る。
上記画像データの蓄積に際しては、画像データの蓄積前または蓄積後に出力設定がなされる。該出力設定は、操作表示部140に操作入力が可能な設定画面を表示して、ユーザによる操作入力によって行うことができる。また、初期設定において出力設定項目が選択されており、ユーザによる設定入力がなされない場合にも該初期設定によって出力設定がなされる。
画像形成システム1で画像出力を行う場合、すなわち複写機やプリンタとして使用する場合、圧縮メモリ121に格納された画像データを、DRAM制御IC115を介して圧縮/伸長IC124に送出してデータを伸長し、伸長したデータを書き込み処理部125に送出し、帯電部で帯電した感光体へLD152によって書き込みを行う。なお、HDD123に格納された画像データを用いる場合は、HDD123に格納された画像データを、DRAM制御IC115を介して一旦、圧縮メモリ121に格納し、圧縮メモリ121に格納された画像データをDRAM制御IC115を介して圧縮/伸長IC124に送出してデータを伸長し、伸長したデータを上記と同様に書き込み処理部125に送出する。この際にCMYKトーンカーブ設定などによって書き込み処理部125での書き込みデータの補正を行う。
プリンタ部150では、制御CPU110の指令を受けたプリンタ制御部151によって各部の制御が行われる。画像形成部4の画像形成ユニット5Y,5M,5C,5Kにおいて、感光体に書き込まれた静電潜像が図示しない現像部でトナー像として現像される。そして、このトナー像は、中間転写ベルト6に1次転写された後、2次転写部7で搬送路12によって供給される用紙に転写され、定着部8で用紙に定着される。
なお、この実施の形態では、各色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)毎に感光体等を備える画像形成装置を例示したが、モノクロの画像形成を行う画像形成装置であってもよい。
また、制御CPU110では、画像形成に際し、上記したように画質調整を行うことができ、必要に応じて自動で、または操作表示部140を通したユーザの操作によって階調などの補正を行うことができる。カラー出力が可能な画像形成装置10では、CMYKトーンカーブ設定によって画質調整を行うように制御CPU110で制御することができる。RGB値のトーンカーブの調整がなされると、変更されたRGB値をCMYKトーンカーブ設定に反映するように構成してもよい。
画像形成装置10では、搬送路12を搬送される用紙表面の出力画像の全部または一部がインラインセンサ9で読み取られ、読み取られた画像データが制御CPU110に送信される。出力画像の読み取りは、設定された指示内容に従って行われる。指示内容は初期設定されているものやユーザによって設定されたものが考えられる。制御CPU110は、読み取られた出力画像の画像データを、画像メモリ120又はHDD123に保存する。この出力画像の画像データは、ビットマップデータのような形式で画像のまま保存してもよいし、カラーチャート(基準画像チャート)を用いた場合であれば、画像データからカラーパッチCP(図9、図10参照)ごとに画像を切り出して平均化した上でテーブル化して保存してもよい。即ち、測色データとして、カラーチャート上でのカラーパッチCPの位置と、カラーパッチCPの画像の色情報(階調値)とが対応づけられてテーブルに保存される。
画像形成がなされた用紙Sは、搬送路12を経て後処理装置30に搬送されるか、反転搬送路14の反転部13で反転され、搬送路12を経て後処理装置30に搬送される。あるいは、用紙は、反転搬送路14で搬送されて搬送路12に環流される。搬送路12に環流された用紙は、裏面側への画像形成と定着とが行われ、搬送路12を通して後処理装置30に搬送される。
後処理装置30において、用紙は、設定に従って所定の後処理が行われるか、後処理を行うことなく搬送され、それぞれ排紙部31などに排紙される。
なお、画像形成装置10には、さらに後段に他の装置(例えば中間搬送装置)が接続されるものであってもよく、また、この画像形成装置10のみで画像形成システムが構成されるものであってもよい。
また、画像読取部が、画像形成装置10内の定着部8の用紙搬送方向の下流側に備えられるものについて説明したが、画像形成装置10の後段に配置される他の装置に備えられるものであってもよい。
本実施の形態では、用紙の表裏に画像を形成する場合も、表裏の出力画像を読み取りの目的のみで用紙を反転させることは必要なく、用紙の表裏の出力画像をインラインセンサ9で読み取り可能にすることができる。
また、制御CPU110は、再印刷機能を有しており、出力された印刷ジョブのジョブデータを保存しておき、その後、このジョブデータを利用して任意の時期に再印刷することができる。ジョブデータの保存は、画像メモリ120やHDD123に対し行うことができる。制御CPU110は、保存された複数のジョブデータから1つを選択して再印刷可能である。
また、制御CPU110は、インラインセンサ9により読み取られた用紙上の画像のデータ(スキャンデータ)を、ジョブデータと関連付けて画像メモリ120やHDD123などの記憶部に保存する。そして、制御CPU110は、再印刷時にスキャンデータ画像又は測色データを読み出し、再印刷における画質調整に関する動作を行う。
[画像形成処理]
図4は、本発明の一実施の形態に係る画像形成処理を示すフローチャート(前半)である。図5は、本発明の一実施の形態に係る画像形成処理を示すフローチャート(後半)である。画像形成装置10の制御CPU110が、不揮発メモリ113からプログラムを読み出して実行することで、図4及び図5に示す処理が実現される。
まず、図4に示すように、制御CPU110は、印刷指示を受けたか否か、即ち印刷ジョブの有無を判定する(S1)。制御CPU110は、印刷ジョブが無い場合には待ち状態とし(S1のNO)、印刷ジョブを受け付けた場合にはステップS2へ進む(S1のYES)。
次に、ステップS1の判定処理で印刷ジョブを受け付けた場合には、制御CPU110は、受け付けた印刷ジョブが再印刷ジョブであるか否かの判定を行う(S2)。ここで、再印刷ジョブでない場合にはステップS3へ移行し(S2のNO)、再印刷ジョブである場合にはステップS7に進む(S2のYES)。指示された印刷ジョブのジョブデータが過去の印刷ジョブのものと同じであれば、再印刷ジョブであると判定する。
次に、印刷ジョブが再印刷ジョブである場合には、制御CPU110は、現在が基準画像出力タイミングであるか否かの判定を行う(S3)。例えば、印刷ジョブに基づく印刷時の最初に基準画像を取得する設定であれば、本画像形成処理を最初に実行する時が基準画像出力タイミングとなる。また、基準画像出力タイミングを、所定の時間間隔としてもよい。基準画像出力タイミングの設定情報は、不揮発メモリ113やHDD123に保存されている。
次に、現在が基準画像出力タイミングである場合には(S3のYES)、制御CPU110は、プリンタ制御部151に基準画像ジョブを出力し、基準画像の印刷を行う(S4)。基準画像は、一例として図9及び図10に示すようなカラーチャート(基準画像チャート)でもよいし、印刷ジョブに含まれる画像データのページでもよい。以下、カラーチャートの印刷を前提として、本画像形成処理を説明する。
次に、制御CPU110は、ステップS4の印刷処理により用紙に形成された基準画像をインラインセンサ9で読み取る(スキャンする)(S5)。スキャンデータを、ビットマップデータの形でそのまま保持してもよいし、カラーチャートを用いた場合には、カラーパッチCP(図9、図10参照)ごとに画像を切り出して平均化した上でテーブル化して保持してもよい。
次に、制御CPU110は、ステップS5で取得したスキャンデータを画像メモリ120等の記憶部に送信し、記憶部に基準画像として保存する(S6)。その際、基準画像と印刷ジョブとを紐付けて保存しておくことで、再印刷時に基準画像を再印刷ジョブに適用させることが可能となる。
次に、ステップS2の判定処理において再印刷ジョブである場合には、制御CPU110は、再印刷時の専用処理(サブルーチン)である再印刷実行処理を行う(S7)。この再印刷実行処理については、後に図6を用いて詳細に説明する。
次に、制御CPU110は、現在がプリンタ変動監視タイミングであるか否かの判定を行う(S8)。プリンタ変動監視タイミングの設定情報は、不揮発メモリ113やHDD123に保存されている。例えば、ページごとのプリンタ変動を加味して再印刷ジョブの色等の画質調整を行いたい場合には、プリンタ変動監視タイミングとして、画像データの全ページもしくは一定のページ間隔で基準画像の変動を監視するように設定される。この場合、制御CPU110は、画像データの全ページもしくは一定のページ間隔でステップS10に遷移する。ページ間隔は、ユーザが操作表示部140を操作いて任意に設定できる。
次に、ステップS8の判定処理でプリンタ変動監視タイミングでない場合には(S8のNO)、制御CPU110は、印刷ジョブに基づき画像データの1ページ分を印刷する(S9)。この処理が終了後、制御CPU110は、ステップS14へ進む。
一方、ステップS8の判定処理でプリンタ変動監視タイミングである場合には(S8のYES)、制御CPU110は、後述するページ毎の色変動監視用パッチ(図11参照)を、印刷しようとしている画像データのページ毎にマージする(S10)。
次に、制御CPU110は、ステップS10で作成した色変動監視用パッチをマージ済みのページを印刷する(S11)。
次に、制御CPU110は、ステップS11の印刷処理により用紙に形成された、色変動監視用パッチをマージ済みのページをインラインセンサ9で読み取る(スキャンする)(S12)。ステップS5の処理と同様に、スキャンデータを、ビットマップデータの形で保持してもよいし、カラーチャートを用いた場合には、カラーパッチCP(図9、図10参照)ごとに画像を切り出して平均化した上でテーブル化して保持してもよい。
次に、制御CPU110は、ステップS11で取得したスキャンデータを画像メモリ120等の記憶部に送信し、記憶部に基準画像として保存する(S13)。その際、基準画像と印刷ジョブとを紐付けて保存しておく。
次に、図5に示すように、制御CPU110は、指示された印刷ジョブの全ページの印刷が完了したか否かを判定し(S14)、印刷が完了していない場合には(S14のNO)、制御CPU110は、ステップS3に移行する。
次に、指示された印刷ジョブの全ページの印刷が完了した場合には(S14のYES)、制御CPU110は、印刷ジョブで指定された部数分の印刷が完了したか否かを判定する(S15)。ここで、指定された部数分の印刷が完了していない場合には、制御CPU110は、ステップS3に移行する(S15のNO)。
次に、指定された部数分の印刷が完了した場合には、制御CPU110は、現在が基準画像出力タイミングであるか否かの判定を行う(S16)。例えば、印刷ジョブに基づく印刷時の最後に基準画像を取得する設定であれば、制御CPU110は、現在が基準画像出力タイミングであるとしてステップS17に進む。
次に、現在が基準画像出力タイミングである場合には(S16のYES)、制御CPU110は、基準画像の印刷、基準画像の読み取り及び保存を行う(S17〜S19)。これらのステップS17〜S19の処理は、ステップS4〜S6の処理と同じである。
次に、制御CPU110は、図4及び図5の画像形成処理を継続するか否かを判定し(S20)、画像形成処理を継続する場合にはステップS1へ移行し(S20のYES)、画像形成処理を継続しない場合には処理を終了する(S20のNO)。
なお、図4のフローチャートには、ステップS4,S16の基準画像出力タイミングについての判定処理と、ステップS8のプリンタ変動監視タイミングについての判定処理が含まれるが、いずれか一方を実行すればよい。例えば、設定によって基準画像出力及びプリンタ変動監視の実施の有無を切り替えられるようにしておく。一例として、図示しない設定画面に「基準画像出力」と「プリンタ変動監視」の項目を表示し、それぞれに「オン」と「オフ」の選択肢を用意して、ユーザに選択させることが考えられる。
また、基準画像はジョブデータに基づいて印刷される画像とは異なるため、基準画像が形成された用紙を、通常の印刷時に用いられる排紙部31とは別の排紙部(排紙トレイ)に排紙することが望ましい。
[再印刷実行処理]
次に、図4に示した画像形成処理のステップS7の再印刷実行処理を説明する。
図6は、再印刷実行処理を示すフローチャートである。
まず、制御CPU110は、初回印刷時に印刷ジョブと紐付けられた基準画像を画像メモリ120等の記憶部から読み出す(S31)。この際、スキャンされた複数個の基準画像のデータ(以下「基準画像データ」と記す)がある場合には、制御CPU110は、それら全ての基準画像データを取得する。
次に、制御CPU110は、取得した複数の基準画像データをマージする演算処理を行う(S32)。例えば複数の基準画像データがある場合には、制御CPU110は、それらを平均化する等によりひとつに纏めて最終基準画像データを生成する。また、プリンタ変動監視を行った場合(S8,S10〜S13)には、制御CPU110は、複数の基準画像データの色の変動に基づいて、基準画像データの色が初回印刷時に取得した複数の基準画像データの色のより中心にくるように基準画像データを補正して最終基準画像データとする。
次に、制御CPU110は、ステップS32で生成した最終基準画像データから、初回印刷時の基準画像データの色が、目標とした色(ターゲット)に対してどの程度のずれを生じているかを判定する(S33)。ずれ量(色差)が予め設定された基準範囲内(S33のYES)であれば、制御CPU110は再印刷実行処理を終了し、ステップS8へ進む。
ステップS33でずれ量(色差)が基準範囲内である場合には、再印刷において初回印刷時の画質の変動は反映されないが、再印刷時の画質と初回印刷時の画質との差が小さく、結果として再印刷時の画質を初回印刷時の画質に合わせることができる。
一方、ずれ量(色差)が基準範囲外だった場合には(S33のNO)、制御CPU110は、ステップS32で算出した最終基準画像データの色を目標とする色として、ステップS34〜S37の処理を行い、再印刷する画像データの補正処理を実行する。
次に、制御CPU110は、基準画像の印刷を行う(S34)。基準画像は、一例として図9及び図10に示すようなカラーチャートでもよいし、印刷ジョブに含まれる画像データのページでもよい。
次に、制御CPU110は、ステップS34の印刷処理により用紙に形成された基準画像をインラインセンサ9で読み取る(スキャンする)(S35)。読み取ったスキャンデータを、ビットマップデータの形でそのまま保持してもよいし、カラーチャートを用いた場合には、カラーパッチCP(図9、図10参照)ごとに画像を切り出して平均化した上でテーブル化して保持してもよい。
次に、制御CPU110は、ステップS35で取得した再印刷時の基準画像データと、ステップS32で算出した初回印刷時の最終基準画像データとを比較して、再印刷時に適用する補正データを作成する(S36)。補正データは、例えばターゲットプロファイル(例えばRGB値とYMCK値の変換表)でもよいし、トーンカーブのようなものでもよい。
次に、制御CPU110は、ステップS36で求めた補正データを、再印刷ジョブに適用する(S37)。すなわち、制御CPU110は、補正データを用いて再印刷ジョブに含まれる画像データのページの色を補正した上で、ステップS9において再印刷ジョブに基づく1ページ分の印刷を行う。この処理が終了後、制御CPU110は、再印刷実行処理を終了し、ステップS8へ移行する。
上述した図6における再印刷実行処理のフローチャートは、「基準画像」を、画質の変動を確認するための「変動確認用画像」に置き換えて説明することが可能である。
上述した図4〜図6の画像形成処理では、ジョブの印刷実行の際に、制御CPU110が、画像形成部4を制御して用紙に基準画像(変動確認用画像)を形成する処理を複数回実行させる。そして、インラインセンサ9で読み取られた複数の基準画像(変動確認用画像)のデータをジョブデータと関連付けて画像メモリ120等の記憶部に保存する。次に、該ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御CPU110は、画像メモリ120に保存されている複数の基準画像(変動確認用画像)から画質調整に用いる最終基準画像を算出する。そして、制御CPU110は、画像形成部4を制御して用紙に基準画像(変動確認用画像)を形成し、インラインセンサ9で読み取られた再印刷における基準画像(変動確認用画像)と最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて再印刷における画質調整を行う。
このように、本実施の形態では、初回印刷中にインラインセンサ9で読み取った複数の基準画像(変動確認用画像)のデータから初回印刷時の画質の変動を反映した最終基準画像を取得する。そして、再印刷時に取得した基準画像(変動確認用画像)と最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて再印刷における色等の画質調整を行う。それゆえ、初回印刷時に複数のページや複数部を印刷した場合に、資材の消耗、劣化等により画質が変動しても、初回印刷時の画質の変動を反映した再印刷を実現することができる。それゆえ、再印刷時の画質を初回印刷時の画質に的確に合わせることができる。
上述した図4〜図6の画像形成処理には、再印刷時に用いる最終基準画像の作成方法に関して、基準画像を読み取る第1の方法と、変動確認用画像を読み取る第2の方法とが包含されている。
[最終基準画像の作成方法]
以下、再印刷時に用いる最終基準画像を作成する方法を説明する。
(複数の基準画像から最終基準画像を作成)
まず、複数の基準画像(変動確認用画像)から最終基準画像を作成する方法を説明する。
図7は、本発明の一実施の形態に係るプリンタ変動イメージの第1例を示すグラフである。図7の横軸はキャリブレーションからの経過時間(h)、縦軸は用紙に形成された画像の色と目標色(ターゲット)との差(ΔE)を正規化した値を示す。ΔEは、例えばL表色系における色差である。目標色とは、予め画像形成装置10に対して設定される、用紙に画像を形成するときの基準となる色である。目標色に関する情報は、不揮発メモリ113又は画像メモリ120に保存される。
例えば、画像形成装置10のプリンタ変動が、図7に示すプリンタ変動特性Vである場合を例に説明する。プリンタ環境を一定に保つキャリブレーションを実施後、2時間経過してから1時間に亘ってある印刷ジョブを複数部印刷した場合、プリンタ変動特性Vは、2時間経過時点(ΔE=1.3)よりもその1時間後の3時間経過時点(ΔE=0.8)の方が、用紙に形成された画像の色と目標色との差は小さい。このようなプリンタ変動がある場合、初回印刷後に再印刷を行うときは、キャリブレーション後の2時間経過時から3時間経過時の範囲(両矢印の範囲)内の色差で印刷を実行することが望ましい。すなわち、用紙に形成される画像の色と目標色との差が0.8〜1.3の中心Mに相当する1.05になるよう、画質調整を行って再印刷を行うことで、初回印刷の画像と近い色味で再印刷を行うことが可能となる。
ここで、複数の基準画像のマージ例を、基準画像Aと基準画像Bの2つの基準画像を取得した場合を例に説明する。例えば、基準画像Aの取得タイミングは、図7の2時間経過時点に相当し、基準画像Bの取得タイミングは、図7の3時間経過時点に相当する。より具体的には、基準画像Aは、キャリブレーション後の初回印刷の最初のページ(1部目の1ページ)を印刷する前に読み取られた画像であり、また、基準画像Bは、初回印刷の最後のページ(最終部の最終ページ)を印刷した後に読み取られた画像である。
基準画像A、基準画像Bのある対応する領域のR,G,B画素の画素値が、下記のとおりだったとする。
(A) 基準画像A: (R,G,B)=(200,100,150)
(B) 基準画像B: (R,G,B)=(190,90,124)
この場合、基準画像A及び基準画像BのR,G,B画素のそれぞれの画素値の平均を取り、最終基準画像データの各画素の値を下記のとおりとする。
最終基準画像: (R,G,B)=(195,95,137)
このようにして最終基準画像データを得ることで、最終基準画像の色をプリンタ変動の中心、即ち用紙に形成される画像の色と目標色との差の変動の中心に設定できる。
すなわち、最終基準画像を作成する第1の方法では、初回印刷時に、インラインセンサ9で読み取られた複数の基準画像のデータをジョブデータと関連付けて画像メモリ120等の記憶部に保存する。次に、該ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御CPU110が、画像メモリ120に保存されている複数の基準画像の対応する各画素の画素値の平均を計算し、一つの最終基準画像を算出する。
上記第1の方法によれば、初回印刷の際に複数回取得した基準画像から最適な最終基準画像を算出し、その最終基準画像を再印刷に用いて色等の画質の補正を行うことで、再印刷の画質を初回の印刷の画質に的確に合わせることができる。
ここで、基準画像の取得タイミングは、少なくとも初回印刷時における基準画像の画質(例えば色)の変動と目標の画質との差が最大となるとき及び最小となるときを含むことが望ましい。このようなタイミングで基準画像を取得することで、初回印刷時における基準画像の変動の全体を把握することができる。
さらに、基準画像を取得するタイミングは、少なくとも初回印刷時の1部目を印刷する前及び最終部を印刷した後であることが望ましい。例えば、図7に示すプリンタ変動特性Vのように、初回印刷の間(キャリブレーション後の2時間から3時間の間)にプリンタ変動特性に極大点又は極小点が存在しない場合には、初回印刷の最初と最後に基準画像を取得するだけで、基準画像の画質と目標の画質との差の最大値と最小値を取得できる。
なお、初回印刷における基準画像の取得回数は、図7の例では2回であるが、3回以上でもよい。基準画像の取得及び画質補正は、毎回行えば画質は安定するが、画質補正によって資材が消耗、劣化する上、計測と補正に時間がかかるため、ユーザが必要とする画質の安定度に応じて基準画像の取得回数(取得タイミング)を決定するとよい。
また、基準画像の取得タイミングは、ページ単位ではなく、例えばn部目の印刷と(n+1)部目の印刷との間(部間)でもよい。nは自然数である。
(複数の変動確認用画像から最終基準画像を作成)
次に、複数の変動確認用画像から最終基準画像を作成する方法を説明する。
図8は、本発明の一実施の形態に係るプリンタ変動イメージの第2例を示すグラフである。図8の横軸はキャリブレーションからの経過時間(h)、縦軸は用紙に形成された画像の色と目標色(ターゲット)との差(ΔE)を正規化した値を示す。
例えば、画像形成装置10のプリンタ変動が、図8に示すプリンタ変動特性Vである場合を例に説明する。キャリブレーションを実施後、1時間経過してから1時間に亘ってある印刷ジョブを複数部印刷した場合、プリンタ変動特性Vは、用紙に形成された画像の色と目標色との差が最も小さいのはA点で、大きいのはB点である。すなわち、再印刷時に用紙に形成された画像の色が矢印の範囲内であれば、再印刷時の色は初回印刷時の色に合っていると言える。例えばC点で基準画像を取得していた場合、そのC点の基準画像の画素値を、A点及びB点の基準画像の画素値を元に補正して最終基準画像を作成する。カラーの基準画像である場合には、画素値は色度の情報として得られる。
A点、B点、C点ともに同じCMYK値、即ち同じ色で印刷した領域の画素値に注目する。
A点(目標色に一番近かった値): (R,G,B)=(200,100,150)
B点(目標色から一番遠かった値): (R,G,B)=(230,120,170)
C点(基準画像): (R,G,B)=(220,115,165)
この場合、A点の基準画像及びB点の基準画像のR,G,B画素のそれぞれの画素値を平均し、目標とすべき最終基準画像の各画素値を下記のとおりとする。
目標とすべき最終基準画像の値(D): (R,G,B)=(215,110,160)
C点の画素値と値(D)との関係から、C点で得られた基準画像の画素値(R’,G’,B’)に対して、下記計算により最終基準画像の画素値(R’’,G’’,B’’)を求めることができる。
R’’=R’x(215/220)
G’’=G’x(110/115)
B’’=B’x(160/165)
すなわち、最終基準画像を作成する第2の方法では、初回印刷時に、インラインセンサ9で読み取られた複数の変動確認用画像のデータをジョブデータと関連付けて画像メモリ120等の記憶部に保存する。次に、該ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御CPU110が、画像メモリ120に保存されている複数の変動確認用画像のうち最後に形成した変動確認用画像を除く複数の変動確認用画像を用いて、最後の変動確認用画像を補正して最終基準画像を算出する。
上記第2の方法によれば、例えば全部数、全ページの画質の変動傾向を見る仕組みを設けて、その画質の変動を元に初回印刷時の画質(例えば色)の変動の中心に来るように、最後に取得した変動確認用画像を補正する。そして、その補正結果を再印刷に用いることで、再印刷の画質をより初回の印刷の画質に合わせることができる。
なお、第2の方法においても、第1の方法と同様に、ユーザが必要とする画質の安定度に応じて変動確認用画像の取得タイミングを決定するとよい。
[基準画像の例]
次に、基準画像チャートの例を説明する。
図9は、プロファイル作成用チャートの一例である。
基準画像の一例として、図9に示すような、標準規格IT8のプロファイル作成用チャートを用いることができる。例えば、このプロファイル作成用チャートを用いた場合には、ICC(International Color Consortium)プロファイルの適用をありとし、ICCプロファイルを不揮発メモリ113又は画像メモリ120等に記憶しておく。ICCプロファイルは、画像形成部4で用いるCMYK値と、インラインセンサ9で測色したRGB値との間で色に関する特性を変換するための情報が記述されている。
図10は、キャリブレーション用チャートの一例である。
基準画像の一例として、図10に示すような、グレーバランスキャリブレーション(ExactColor)チャートを用いることができる。例えば、このキャリブレーション用チャートを用いた場合には、ICCプロファイルの適用をなしと設定し、設定内容を不揮発メモリ113又は画像メモリ120等に記憶しておく。
なお、基準画像は、このようなカラーチャート画像ではなく、印刷ジョブのジョブデータに含まれるページ(画像原稿)そのものであってもよい。基準画像として原稿画像を用いた場合には、カラーチャート画像を用いる場合と比較して画像が簡素であり、出力設定が容易である。
[変動確認用画像の例]
次に、変動確認用画像の例を説明する。
図11は、変動確認用画像の一例である。
基準画像の印刷時に、ページ毎に用紙Pの四辺に設けられた断裁領域P1内に、各色(C,M,Y,K)の色変動監視用パッチC1,C2,C3,C4を形成し、これをインラインセンサ9でスキャンする。そして、スキャン結果を元に、全ページの色の変動傾向を確認する。この断裁領域P1は、後工程において専用の断裁機により一点鎖線部分で切り取られる領域である。したがって、断裁領域P1内に色変動監視用パッチC1,C2,C3,C4を形成しても、実画像領域P0に形成される画像に影響はない。
このように、変動確認用画像として、ジョブデータに係る画像に変動確認用パッチを配置した画像を用いることで、用紙の断裁領域が有効に活用される。
なお、断裁領域P1がない場合には、印刷ジョブ内の画像データに基づいて、実画像領域P0に形成された実画像を用いて色の変動を確認するようにしてもよい。あるいは、この実画像が変動の少ない画像であれば、実画像の余白部分に色変動監視用パッチを配置してもよい。
[変形例]
図7及び図8の例では、最終基準画像の色を、初回印刷時の色の変動の中心となるように作成したが、再印刷時に印刷したい色に応じて基準画像に重み付けを行ってもよい。例えば、図7のキャリブレーション後の3時間経過時点の基準画像の重みを重くし、同2時間経過後の基準画像の重みを軽くした場合には、初回印刷時の色味に合わせつつ、より目標色に近い色で再印刷を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明した。しかしながら、上記実施の形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態では、本発明を、定着部を有する電子写真方式の画像形成装置に適用した例を説明したが、本発明を他の方式の画像形成装置に適用してもよい。すなわち、本発明は、プリント後の用紙を外部へ排出する直前に、用紙上の画像を読み取る画像読取部を備える画像形成装置に適用できる。
1…画像形成システム、 2…クライアントサーバ、 4…画像形成部、 8…定着部、 9…インラインセンサ、 10…画像形成装置、 12…搬送路、 26…インラインセンサ制御部、 31…排紙部、 110…制御CPU、 115…読み取り処理部、 113…不揮発メモリ、 120…画像メモリ、 123…HDD、 125…書き込み処理部、 151…プリンタ制御部

Claims (12)

  1. 印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、前記ジョブデータに基づいて再印刷する機能を有する画像形成装置であって、
    前記ジョブデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙に形成された画像を読み取る画像読取部と、
    前記ジョブデータが保存される記憶部と、
    前記ジョブの印刷実行の際に前記画像形成部に基準画像の形成を複数回実行させ、前記画像読取部で読み取られた複数の前記基準画像のデータを前記ジョブデータと関連付けて前記記憶部に保存する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、前記記憶部に保存されている複数の前記基準画像から一つの最終基準画像を算出するとともに、前記画像形成部に前記基準画像を形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記基準画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行う
    画像形成装置。
  2. 前記画像形成部が複数の前記基準画像を形成するタイミングは、少なくとも初回印刷時における前記基準画像の画質の変動と目標の画質との差が最大となるとき及び最小となるときを含む
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部が複数の前記基準画像を形成するタイミングは、少なくとも初回印刷時の1部目を印刷する前及び最終部を印刷した後である
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記再印刷時の基準画像の画質と目標の画質との差が所定値以上である場合に、前記画質調整に関する動作を行う
    請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、前記ジョブデータに基づいて再印刷する機能を有する画像形成装置であって、
    前記ジョブデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙に形成された画像を読み取る画像読取部と、
    前記ジョブデータが保存される記憶部と、
    前記ジョブの印刷実行の際に前記画像形成部に画質の変動を確認するための変動確認用画像の形成を複数回実行させ、前記画像読取部で読み取られた複数の前記変動確認用画像のデータを前記ジョブデータと関連付けて前記記憶部に保存する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、前記記憶部に保存されている複数の前記変動確認用画像のうち最後に形成した前記変動確認用画像を除く複数の前記変動確認用画像を用いて、前記最後の変動確認用画像を補正して最終基準画像を算出するとともに、前記画像形成部に前記変動確認用画像を形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記変動確認用画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行う
    画像形成装置。
  6. 前記画像形成部が複数の前記変動確認用画像を形成するタイミングは、予め設定された又はユーザが指示したページ間隔である
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記変動確認用画像は、前記ジョブデータに係る画像に変動確認用パッチを配置した画像である
    請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記再印刷時の基準画像の画質と目標の画質との差が所定値以上である場合に、前記画質調整に関する動作を行う
    請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、前記ジョブデータに基づいて再印刷する画像形成方法であって、
    前記ジョブの印刷実行の際に、画像形成部により用紙に基準画像の形成を複数回実行し、画像読取部で読み取られた複数の前記基準画像のデータを前記ジョブデータと関連付けて記憶部に保存するステップと、
    前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御部が、前記記憶部に保存されている複数の前記基準画像から一つの最終基準画像を算出するステップと、
    前記制御部が、前記画像形成部に前記基準画像を用紙に形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記基準画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行うステップと、を含む
    画像形成方法。
  10. 印刷実行されたジョブのジョブデータを保存しておき、前記ジョブデータに基づいて再印刷する画像形成方法であって、
    前記ジョブの印刷実行の際に、画像形成部により用紙に画質の変動を確認するための変動確認用画像の形成を複数回実行し、画像読取部で読み取られた複数の前記変動確認用画像のデータを前記ジョブデータと関連付けて記憶部に保存するステップと、
    前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御部が、前記記憶部に保存されている複数の前記変動確認用画像のうち最後に形成した前記変動確認用画像を除く複数の前記変動確認用画像を用いて、前記最後の変動確認用画像を補正して最終基準画像を算出するステップと、
    前記制御部が、前記画像形成部に前記変動確認用画像を用紙に形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記変動確認用画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行うステップと、を含む
    画像形成方法。
  11. ジョブの印刷実行の際に、画像形成部により用紙に基準画像の形成を複数回実行し、画像読取部で読み取られた複数の前記基準画像のデータをジョブデータと関連付けて記憶部に保存する処理と、
    前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御部が、前記記憶部に保存されている複数の前記基準画像から一つの最終基準画像を算出する処理と、
    前記制御部が、前記画像形成部に前記基準画像を用紙に形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記基準画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行う処理とを、
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. ジョブの印刷実行の際に、画像形成部により用紙に画質の変動を確認するための変動確認用画像の形成を複数回実行し、画像読取部で読み取られた複数の前記変動確認用画像のデータをジョブデータと関連付けて記憶部に保存する処理と、
    前記ジョブデータに基づいて再印刷を実行する際に、制御部が、前記記憶部に保存されている複数の前記変動確認用画像のうち最後に形成した前記変動確認用画像を除く複数の前記変動確認用画像を用いて、前記最後の変動確認用画像を補正して最終基準画像を算出する処理と、
    前記制御部が、前記画像形成部に前記変動確認用画像を用紙に形成させ、前記画像読取部で読み取られた前記再印刷における前記変動確認用画像と前記最終基準画像とを比較し、比較結果に応じて前記再印刷における画質調整に関する動作を行う処理とを、
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
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