JP2016100556A - 受光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 対象機器の薄型化のため、受光装置と筐体とのクリアランスを小さく設定しても、前記筐体に作用する外力に起因した機械的負荷を軽減することが可能な受光装置を提供すること。【解決手段】 搭載面11を有し、内部電極51と外部電極52とを含む配線部5が配置された基板1と、基板1の搭載面11に搭載された受光素子2と、基板1および受光素子2を覆う封止樹脂3と、を備える受光装置A1であって、封止樹脂3は、基板1の搭載面11と同一方向を向く主面31を有しており、封止樹脂3の主面31よりも基板1の搭載面11が向く方向に突出している突出部41を有し、かつ主面31に溶融された樹脂を滴下することによって形成された凸状樹脂4を備えている。【選択図】 図2
Description
本発明は、光センサなどに用いられる半導体受光装置に関する。
光センサなどに用いられる一般的な半導体受光装置としては、たとえば特許文献1に示されたものがある。前記受光装置は、配線部が配置された基板に受光素子(フォトトランジスタ)が搭載され、前記受光素子と前記受光素子が搭載されている前記基板の面とが、ともに封止樹脂で覆われた構成となっている。
前記受光装置が実装される対象機器として、自動照度調整機能を備える照明装置や自動輝度調整機能を備えるカーナビゲーションシステムのディスプレイなどが挙げられる。これらの対象機器は、年々薄型化が要求されている。対象機器の薄型化のためには、受光装置などの装置を収容する筐体の厚さをより薄くすることとなる。仮に、筐体の厚さを極度に薄くすると、前記装置と前記筐体とが接触するため、前記装置と前記筐体との間にクリアランスを確保する必要がある。ただし、前記クリアランスは必要最小限に抑えることに留意しなければならない。
対象機器における各装置と筐体とのクリアランスのうち、外部からの光を検出する機能を備える受光装置と前記筐体との前記クリアランスが最小となる傾向がある。よって、対象機器の薄型化のため、前記各装置と前記筐体との前記クリアランスを小さく設定すると、前記筐体に外力が作用して曲げ変形したとき、前記受光装置に前記筐体が接触する頻度が増加する。前記受光装置に前記筐体が接触すると、前記受光装置の封止樹脂内に応力集中が発生するため、受光素子および前記封止樹脂への機械的負荷が増加し、前記受光装置に不具合が発生するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑み、対象機器の薄型化のため、受光装置と筐体とのクリアランスを小さく設定しても、前記筐体に作用する外力に起因した機械的負荷を軽減することが可能な受光装置を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される受光装置は、搭載面を有し、内部電極と外部電極とを含む配線部が配置された基板と、前記基板の前記搭載面に搭載された受光素子と、前記基板および前記受光素子を覆う封止樹脂と、を備える受光装置であって、前記封止樹脂は、前記基板の前記搭載面と同一方向を向く主面を有しており、前記封止樹脂の前記主面よりも前記基板の前記搭載面が向く方向に突出している突出部を有し、かつ前記主面に溶融された樹脂を滴下することによって形成された凸状樹脂を備えていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、前記受光素子を挟んだ両側に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、平面視棒形状の棒状部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、前記受光素子を囲む枠状部からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、平面視粒状である複数の粒状部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、平面視において前記受光素子を囲むように配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂の前記突出部の断面形状は、ドーム状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂の前記突出部の幅は、0.5mm以上である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂の前記突出部の高さは、0.15mm以上である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記封止樹脂の前記主面において、前記凸状樹脂が配置されている部分に表面処理領域が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記表面処理領域は、溝部からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記溝部の長さ方向に対して直交する断面形状は、台形状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記溝部は、前記封止樹脂を貫通している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記表面処理領域は、粗面からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、平面視粒状である複数の粒状部を含み、前記封止樹脂の前記主面において、前記凸状樹脂の複数の粒状部と整合した複数の窪み部からなる表面処理領域が形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、前記封止樹脂とは異なる樹脂からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、シリコーン樹脂からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、遮光性を有した樹脂からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記配線部の前記外部電極は、前記基板の前記搭載面とは反対方向を向く実装面に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記受光素子は、前記基板の平面視中央に搭載されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板の前記搭載面に凹部領域が形成され、前記受光素子は、前記凹部領域内に搭載されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記配線部と前記受光素子とを導通するボンディングワイヤを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記凸状樹脂は、平面視において前記ボンディングワイヤを避けた位置に配置されている。
本発明によれば、前記封止樹脂の前記主面に配置される前記凸状樹脂は、前記主面よりも前記基板の前記搭載面が向く方向に突出した前記突出部を有している。前記受光装置を収容する対象機器の筐体に外力が作用し、前記筐体が前記受光装置に向かう方向に変形したとき、前記筐体は前記凸状樹脂に接触するものの、前記封止樹脂に接触しない。よって、前記筐体に前記外力が作用して変形し、前記筐体が前記受光装置に接触しても前記凸状樹脂が前記筐体の支点として機能するため、前記外力によって封止樹脂内に発生する応力は分散される。したがって、対象機器の薄型化のため、前記受光装置と前記筐体とのクリアランスを小さく設定しても、前記筐体に作用する前記外力に起因した前記受光素子および前記封止樹脂への機械的負荷を軽減することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明にかかる受光装置の実施の形態について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5に基づき、本発明の第1実施形態にかかる受光装置A1について説明する。図1は、受光装置A1を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図4は、受光装置A1を示す要部拡大断面図である。図5は、受光装置A1の外力作用状態を示す断面図である。図2および図5は、理解の便宜上、後述するボンディングワイヤ6を省略している。
図1〜図5に基づき、本発明の第1実施形態にかかる受光装置A1について説明する。図1は、受光装置A1を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿う断面図である。図4は、受光装置A1を示す要部拡大断面図である。図5は、受光装置A1の外力作用状態を示す断面図である。図2および図5は、理解の便宜上、後述するボンディングワイヤ6を省略している。
これらの図に示す受光装置A1は、光を検出し、検出結果に基づき電流を制御する用途に用いられる。本実施形態の受光装置A1は、基板1、受光素子2、封止樹脂3、凸状樹脂4、配線部5およびボンディングワイヤ6を備えている。受光装置A1は、表面実装型の半導体受光装置である。本実施形態においては、受光装置A1は、平面視矩形状である。
基板1は、受光素子2を搭載し、受光装置A1を対象機器の回路基板などに表面実装するものである。基板1は、たとえばガラスエポキシ樹脂やセラミックスからなる。基板1は、搭載面11および実装面12を有している。本実施形態においては、基板1は、平面視矩形状である。搭載面11は、図2に示す基板1の上面であり、受光素子2が搭載される面である。実装面12は、図2に示す基板1の下面であり、受光装置A1を対象機器の回路基板などに実装する際に利用される面である。搭載面11と実装面12は互いに反対側を向いている。また、搭載面11および実装面12には、ともに配線部5が配置されている。
受光素子2は、たとえばフォトトランジスタやフォトダイオードなどからなる。受光素子2は、基板1の搭載面11上に、たとえばAgペーストからなる接着層(図示略)を介して固着により搭載されている。本実施形態においては、受光素子2は、基板1の平面視中央に搭載されている。受光素子は、受光部21および電極パッド22を有している。受光部21は、受光素子2の平面視中央に位置している。受光部21で可視光線などの光を受光すると、受光素子2内で光の強度に応じた光起電力が生じて電流が流れる。電極パッド22は、ボンディングワイヤ6を介して配線部5と導通をとるものである。本実施形態においては、電極パッド22は、図1、図2および図3に示すとおり、受光素子2の平面視上面の一つの辺に沿って、前記平面視上面に計6つ配置されている。ただし、これらの図に示す電極パッド22の配置形態はあくまでも例示であり、これに限定されるものではない。
封止樹脂3は、基板1の搭載面11上に形成されている。封止樹脂3は、基板1の搭載面11と、受光素子2と、配線部5の一部と、ボンディングワイヤ6とを覆うものであり、たとえばエポキシ樹脂を主剤とする樹脂からなる。封止樹脂3により、受光素子2や配線部5などへ異物が付着されなくなり、受光装置A1に不具合が発生することを防止できる。封止樹脂3は、受光素子2が受光すべき可視光線などに対し透光性を有している。封止樹脂3は、主面31を有している。主面31は、搭載面11と同一方向を向く受光装置A1の頂面であり、かつ平坦である。主面31の一部に、表面処理領域31aが形成されている。表面処理領域31a上に凸状樹脂4が配置されている。本実施形態においては、表面処理領域31aは、搭載面11が向く方向に対し直角である水平方向に封止樹脂3を横断する一対の溝部からなり、平面視において受光素子2を挟んだ両側に互いに離間して位置している。また、図4に示すとおり、前記溝部の長さ方向に対して直交する断面形状は、下辺が上辺よりも短い台形状である。封止樹脂3は、モールド成形により搭載面11上に形成される。本実施形態においては、表面処理領域31aは、前記モールド成形により封止樹脂3と同時に一括形成される。
凸状樹脂4は、封止樹脂3の表面処理領域31a上に配置されている。本実施形態においては、凸状樹脂4は、平面視棒形状の一対の棒状部から構成され、受光素子2を挟んだ両側に配置されている。凸状樹脂4は、封止樹脂3の主面31に形成された表面処理領域31aに、溶融された樹脂を滴下(ポッティング)することによって形成される。凸状樹脂4は、突出部41を有している。図2および図4に示すとおり、突出部41は、封止樹脂3の主面31よりも基板1の搭載面11が向く方向(図4の上方)に突出した部分であり、その断面形状はドーム状である。突出部41以外の凸状樹脂4の部分は、表面処理領域31a内に充填されている。凸状樹脂4は、封止樹脂3と同一の樹脂でも構わないが、封止樹脂3よりも可とう性に富んだ、たとえばシリコーン樹脂であることが好ましい。また、本実施形態においては、図4に示す突出部41の断面寸法は、幅b1が0.5mm、高さh1が0.15mmである。さらに、本実施形態においては、凸状樹脂4は、平面視においてボンディングワイヤ6を避けた位置に配置されている。
配線部5は、内部電極51および外部電極52を有している。内部電極51は、ボンディングワイヤ6を介して受光素子2と導通をとるものである。本実施形態においては、内部電極51は、図1、図2および図3に示すとおり、基板1の搭載面11の一つの辺に沿って、搭載面11に計6つ配置されている。ただし、これらの図に示す内部電極51の配置形態は、先述した受光素子2の電極パッド22と同じくあくまでも例示であり、これに限定されるものではない。外部電極52は、平面視矩形状の複数の実装パッドから構成され、基板1の実装面12に平面視碁盤目状に配置(図示略)されている。外部電極52は、対象となる機器の回路基板などに配置された電極と接続することで、受光装置A1は表面実装される。内部電極51と外部電極52は、基板1に配置された配線部5の他の部分(図示略)を介して互いに導通している。
ボンディングワイヤ6は、先述した受光素子の電極パッド22と、同じく先述した配線部5の内部電極51とを接続する配線であり、ボンディングワイヤ6を介して受光素子2と配線部5とが互いに導通している。ボンディングワイヤ6は、たとえばAuからなる。
次に、受光装置A1の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、封止樹脂3の主面31に配置される凸状樹脂4は、主面31よりも基板1の搭載面11が向く方向に突出した突出部41を有している。図5に示すとおり、受光装置A1を収容する対象機器の筐体8に外力が作用し、筐体8が受光装置A1に向かう方向(図5に示す矢印の方向)に曲げ変形する(変形前の筐体8を想像線で示す)。このように変形した筐体8は、凸状樹脂4に接触するものの、封止樹脂3の主面31に接触しない。よって、筐体8が受光装置A1に接触しても、凸状樹脂4が変形後の筐体8の支点として機能するため、前記外力によって封止樹脂3内に発生する応力は分散される。したがって、対象機器の薄型化のため、受光装置A1と筐体8とのクリアランスを小さく設定しても、筐体8に作用する前記外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。
平面視棒形状の一対の棒状部より構成された凸状樹脂4が、受光素子2を挟んだ両側に配置されている。これにより、凸状樹脂4の長さ方向にわたって一様に偏りなく、筐体8に作用する外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。
凸状樹脂4の突出部41の断面寸法が著しく小さい場合は、筐体8に外力が作用して変形したとき、凸状樹脂4が筐体8の支点として機能しなくなる。そのため、筐体8が凸状樹脂4のみならず封止樹脂3にも接触し、受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を低減することが困難となる。封止樹脂3への接触を回避するための突出部41の断面寸法は、幅b1が0.5mm以上、高さh1が0.15mm以上であることが好ましい。また、突出部41の断面形状をドーム状とすることで、筐体8と凸状樹脂4との接触面積をより広く確保できるため、封止樹脂3内に発生する応力の分散効果はより大きくなる。したがって、受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を効率的に軽減することができる。
凸状樹脂4の材質をシリコーン樹脂とすることで、たとえばエポキシ樹脂を主剤とする樹脂からなる封止樹脂3よりも、凸状樹脂4はより弾性変形しやすいものとなる。したがって、封止樹脂3内に発生する応力の分散効果がさらに大きくなり、受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷をさらに大きく軽減することができる。
封止樹脂3の主面31に表面処理領域31aが形成されることで、溶融された樹脂を滴下するだけで凸状樹脂4を所望の位置に配置することができる。また、凸状樹脂4が、平面視においてボンディングワイヤ6を避けた位置に配置されることで、筐体8によって凸状樹脂4に作用した外力が、ボンディングワイヤ6に過度に伝達されることを回避できる。さらに、配線部5の外部電極52が、基板1の実装面12に配置されることで、受光装置A1の実装スペースを縮小することができる。
図6〜図17は、本発明の他の実施の形態などを示している。なお、これらの図において、先述した受光装置A1と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略することとする。
〔第1実施形態の変形例〕
図6に基づき、本発明の第1実施形態の変形例にかかる受光装置A11について説明する。図6は、受光装置A11を示す要部拡大断面図である。
図6に基づき、本発明の第1実施形態の変形例にかかる受光装置A11について説明する。図6は、受光装置A11を示す要部拡大断面図である。
本変形例の受光装置A11は、封止樹脂3の主面31に形成された表面処理領域31aの構成が、先述した受光装置A1と異なる。図6に示すとおり、表面処理領域31aは、粗面からなる。なお、図6に示すとおり、凸状樹脂4の突出部41の断面寸法は、受光装置A1の突出部41と同一である。
本変形例においては、表面処理領域31aは、モールド成形により封止樹脂3と同時に一括形成する他に、封止樹脂3の形成後に、主面31における所定の部分を目荒し加工により形成することができる。なお、本実施例においては、凸状樹脂4は、粘性係数が比較的高い樹脂とすることが好ましい。
本変形例によっても、対象機器の薄型化のため、受光装置A11と筐体8とのクリアランスを小さく設定しても、筐体8に作用する外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。また、凸状樹脂4の長さ方向の断面積が受光装置A1よりも狭いため、凸状樹脂4の形成にあたっては、受光装置A1よりも相対的に少ない樹脂量で足りる。
〔第2実施形態〕
図7〜図10に基づき、本発明の第2実施形態にかかる受光装置A2について説明する。図7は、受光装置A2を示す平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図8は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図9は、図7のIX−IX線に沿う断面図である。図10は、受光装置A2を示す要部拡大断面図である。本実施形態においては、受光装置A2は、平面視矩形状である。
図7〜図10に基づき、本発明の第2実施形態にかかる受光装置A2について説明する。図7は、受光装置A2を示す平面図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図8は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図9は、図7のIX−IX線に沿う断面図である。図10は、受光装置A2を示す要部拡大断面図である。本実施形態においては、受光装置A2は、平面視矩形状である。
本実施形態の受光装置A2は、凸状樹脂4の構成と、封止樹脂3の主面31に形成された表面処理領域31aの構成とが、先述した受光装置A1と異なる。図7、図8および図9に示すとおり、凸状樹脂4は、受光素子2を囲む枠状部から構成されている。表面処理領域31aは、受光素子2を囲む平面視枠状の溝部からなる。また、図10に示すとおり、表面処理領域31aの前記溝部の長さ方向に対して直交する断面形状は、基板1の搭載面が向く方向と平行である鉛直方向に封止樹脂3を貫通する台形状である。表面処理領域31aは、モールド成形により封止樹脂3と同時に一括形成される。
本実施形態においては、図10に示す凸状樹脂4の突出部41の断面寸法は、幅b2が0.5mm、高さh2が0.15mmで、受光装置A1と同一である。ただし、凸状樹脂4の前記鉛直方向の高さは、受光装置A1よりも相対的に高くなっている。また、本実施形態においては、凸状樹脂4は、封止樹脂3と異なり、遮光性を有した樹脂からなる。
本実施形態によっても、対象機器の薄型化のため、受光装置A2と筐体8とのクリアランスを小さく設定しても、筐体8に作用する外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。また、枠状部より構成された凸状樹脂4が、受光素子2を囲んで配置されることで、封止樹脂3内に発生する応力の分散効果が、受光装置A1よりも相対的に大きくなる。さらに、凸状樹脂4が封止樹脂3を貫通しているため、筐体8に作用する外力の多くは、凸状樹脂4を介して基板1に伝達される。したがって、前記機械的負荷は、受光装置A1よりも相対的に大きく軽減することが可能である。
本実施形態においては、表面処理領域31aは、封止樹脂3を前記鉛直方向に貫通し、凸状樹脂4は遮光性を有した樹脂からなる。よって、凸状樹脂4の配置により、基板1の搭載面11上に、受光素子2の全周にわたって遮光性を有した直立壁が形成された状態となる。前記直立壁により、受光素子2が検出対象とする光とは異なる波長の光、たとえば近赤外線などを遮蔽することができるため、受光素子2の光の検出精度が向上する。
〔第3実施形態〕
図11〜図14に基づき、本発明の第3実施形態にかかる受光装置A3について説明する。図11は、受光装置A3を示す平面図である。図12は、図11のXII−XII線に沿う断面図である。図12は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図13は、図11のXIII−XIII線に沿う断面図である。図14は、受光装置A3を示す要部拡大断面図である。本実施形態においては、受光装置A3は、平面視矩形状である。
図11〜図14に基づき、本発明の第3実施形態にかかる受光装置A3について説明する。図11は、受光装置A3を示す平面図である。図12は、図11のXII−XII線に沿う断面図である。図12は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図13は、図11のXIII−XIII線に沿う断面図である。図14は、受光装置A3を示す要部拡大断面図である。本実施形態においては、受光装置A3は、平面視矩形状である。
本実施形態の受光装置A3は、凸状樹脂4の構成と、封止樹脂3の主面31に形成された表面処理領域31aの構成と、受光素子2の電極パッド22、配線部5の内部電極51およびボンディングワイヤ6の配置とが、先述した受光装置A1およびA2と異なる。図11、図12および図13に示すとおり、凸状樹脂4は、平面視粒状かつ円形状の4つの粒状部から構成され、平面視において受光素子2を囲むように配置されている。また、表面処理領域31aは、凸状樹脂4の平面視形状に整合した4つの平面視円形状の窪み部からなり、互いに離間して位置している。本実施形態においては、図14に示すとおり、前記窪み部の断面形状は、主面31上を通る軸Xを対称軸とする凸状樹脂4の突出部41の対称形状と略同一である。ただし、前記窪み部の断面形状は、図4に示す受光装置A1の表面処理領域31aと同じ台形状としてもよい。表面処理領域31aは、モールド成形により封止樹脂3と同時に一括形成される。
本実施形態においては、図14に示す凸状樹脂4の突出部41の断面寸法は、幅(直径)b3が0.5mm、高さh3が0.15mmで、受光装置A1と同一である。また、受光素子2の電極パッド22、配線部5の内部電極51およびボンディングワイヤ6は、受光素子2の受光部21を中心とした放射状に、計6つ配置されている。
本実施形態によっても、対象機器の薄型化のため、受光装置A3と筐体8とのクリアランスを小さく設定しても、筐体8に作用する外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。また、凸状樹脂4が平面視粒状の4つの粒状部から構成されるため、凸状樹脂4の形成にあたっては、受光装置A1よりも相対的に少ない樹脂量で足りる。さらに、配線部5の内部電極51およびボンディングワイヤ6の配置の自由度が増すため、基板1の搭載面11に多様な受光素子2を搭載することが可能である。
〔第4実施形態〕
図15、図16および図17に基づき、本発明の第4実施形態にかかる受光装置A4について説明する。図15は、受光装置A4を示す平面図である。図16は、図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。図16は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図17は、図15のXVII−XVII線に沿う断面図である。本実施形態においては、受光装置A4は、平面視矩形状である。
図15、図16および図17に基づき、本発明の第4実施形態にかかる受光装置A4について説明する。図15は、受光装置A4を示す平面図である。図16は、図15のXVI−XVI線に沿う断面図である。図16は、理解の便宜上、ボンディングワイヤ6を省略している。図17は、図15のXVII−XVII線に沿う断面図である。本実施形態においては、受光装置A4は、平面視矩形状である。
本実施形態の受光装置A4は、凸状樹脂4の構成と、封止樹脂3の主面31に形成された表面処理領域31aの構成と、基板1の形状とが、先述した受光装置A1、A2およびA3と異なる。図15、図16および図17に示すとおり、凸状樹脂4は、平面視棒形状の一対の棒状部から構成され、受光素子2を挟んだ両側に配置されている。表面処理領域31aは、前記水平方向に封止樹脂3を横断する一対の溝部からなり、平面視において受光素子2を挟んだ両側に互いに離間して位置している。本実施形態においては、表面処理領域31aの前記溝部の長さ方向に対して直交する断面形状は、図4に示す受光装置A1と同じ台形状であるが、図10に示すように封止樹脂3を前記鉛直方向に貫通している。また、本実施形態においては、表面処理領域31aの前記溝部の長さ方向に対して直交する断面の大きさは一様ではなく、各々の端部において変化している。
本実施形態においては、凸状樹脂4の突出部41の断面寸法は、図4に示す受光装置A1の突出部41と同一である。また、本実施形態においては、基板1の搭載面11に凹部領域11aが形成され、受光素子2は凹部領域11a内において、鉛直方向について最も低い位置に搭載されている。図16および図17に示すとおり、鉛直方向において、凹部領域11aを除く搭載面11の位置と、受光素子2の頂部の位置とが、略同一である。
本実施形態によっても、対象機器の薄型化のため、受光装置A4と筐体8とのクリアランスを小さく設定しても、筐体8に作用する外力に起因した受光素子2および封止樹脂3への機械的負荷を軽減することができる。また、凸状樹脂4が封止樹脂3を貫通しているため、筐体8に作用する外力は、凸状樹脂4を基板1に伝達されため、前記機械的負荷は受光装置A1よりも相対的に低くすることが可能である。
基板1の搭載面11に凹部領域11aが形成され、受光素子2が凹部領域11a内に搭載されることで、ボンディングワイヤ6の単位箇所あたりの設置長さが、受光装置A1よりも相対的に短くなる。したがって、ボンディングワイヤ6の設置にかかるコストが縮減され、かつ該設置にかかる工程が短縮されるという効果が得られる。
本発明にかかる受光装置は、先述した実施の形態などに限定されるものではない。本発明にかかる受光装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A11,A2,A3,A4:受光装置
1:基板
11:搭載面
11a:凹部領域
12:実装面
2:受光素子
21:受光部
22:電極パッド
3:封止樹脂
31:主面
31a:表面処理領域
4:凸状樹脂
41:突出部
5:配線部
51:内部電極
52:外部電極
6:ボンディングワイヤ
8:筐体
b1,b2,b3:幅
h1,h2,h3:高さ
X:軸
1:基板
11:搭載面
11a:凹部領域
12:実装面
2:受光素子
21:受光部
22:電極パッド
3:封止樹脂
31:主面
31a:表面処理領域
4:凸状樹脂
41:突出部
5:配線部
51:内部電極
52:外部電極
6:ボンディングワイヤ
8:筐体
b1,b2,b3:幅
h1,h2,h3:高さ
X:軸
Claims (23)
- 搭載面を有し、内部電極と外部電極とを含む配線部が配置された基板と、
前記基板の前記搭載面に搭載された受光素子と、
前記基板および前記受光素子を覆う封止樹脂と、を備える受光装置であって、
前記封止樹脂は、前記基板の前記搭載面と同一方向を向く主面を有しており、
前記封止樹脂の前記主面よりも前記基板の前記搭載面が向く方向に突出している突出部を有し、かつ前記主面に溶融された樹脂を滴下することによって形成された凸状樹脂を備えていることを特徴とする、受光装置。 - 前記凸状樹脂は、前記受光素子を挟んだ両側に配置されている、請求項1に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、平面視棒形状の棒状部を含む、請求項1または2に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、前記受光素子を囲む枠状部からなる、請求項2に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、平面視粒状である複数の粒状部を含む、請求項1または2に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、平面視において前記受光素子を囲むように配置されている、請求項5に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂の前記突出部の断面形状は、ドーム状である、請求項1ないし6のいずれかに記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂の前記突出部の幅は、0.5mm以上である、請求項1ないし7のいずれかに記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂の前記突出部の高さは、0.15mm以上である、請求項1ないし8のいずれかに記載の受光装置。
- 前記封止樹脂の前記主面において、前記凸状樹脂が配置されている部分に表面処理領域が形成されている、請求項1ないし9のいずれかに記載の受光装置。
- 前記表面処理領域は、溝部からなる、請求項10に記載の受光装置。
- 前記溝部の長さ方向に対して直交する断面形状は、台形状である、請求項11に記載の受光装置。
- 前記溝部は、前記封止樹脂を貫通している、請求項12に記載の受光装置。
- 前記表面処理領域は、粗面からなる、請求項10に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、平面視粒状である複数の粒状部を含み、
前記封止樹脂の前記主面において、前記凸状樹脂の複数の粒状部と整合した複数の窪み部からなる表面処理領域が形成されている、請求項5または6に記載の受光装置。 - 前記凸状樹脂は、前記封止樹脂とは異なる樹脂からなる、請求項1ないし15のいずれかに記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、シリコーン樹脂からなる、請求項16に記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、遮光性を有した樹脂からなる、請求項16に記載の受光装置。
- 前記配線部の前記外部電極は、前記基板の前記搭載面とは反対方向を向く実装面に配置されている、請求項1ないし18のいずれかに記載の受光装置。
- 前記受光素子は、前記基板の平面視中央に搭載されている、請求項1ないし19のいずれかに記載の受光装置。
- 前記基板の前記搭載面に凹部領域が形成され、前記受光素子は、前記凹部領域内に搭載されている、請求項1ないし20のいずれかに記載の受光装置。
- 前記配線部と前記受光素子とを導通するボンディングワイヤを備える、請求項1ないし21のいずれかに記載の受光装置。
- 前記凸状樹脂は、平面視において前記ボンディングワイヤを避けた位置に配置されている、請求項22に記載の受光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014238588A JP2016100556A (ja) | 2014-11-26 | 2014-11-26 | 受光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014238588A JP2016100556A (ja) | 2014-11-26 | 2014-11-26 | 受光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016100556A true JP2016100556A (ja) | 2016-05-30 |
Family
ID=56078121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014238588A Pending JP2016100556A (ja) | 2014-11-26 | 2014-11-26 | 受光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016100556A (ja) |
-
2014
- 2014-11-26 JP JP2014238588A patent/JP2016100556A/ja active Pending
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