以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る計算機システムの構成を示す模式図である。
ここでは、図1に示すように、各生徒が使用する情報表示装置としての関数電卓10と、各生徒の関数電卓10から表示出力されたQRコード(登録商標)等の2次元コードの画像を撮影する各生徒や先生が使用するカメラ付きタブレットPC等のカメラ付き通信機器20と、その撮影した2次元コードの内容のデータに従って該カメラ付き通信機器20からインターネット等の通信ネットワークNを介して送信されてくる計算対象データを受信し、前記各関数電卓10からの計算対象データを前記各生徒の属するグループ毎に統合して計算した結果の統合計算結果データを得るサーバ装置としての計算サーバ30と、該計算サーバ30での前記グループ毎の統合計算結果データを通信ネットワークNを介して受信して表示出力する前記カメラ付き通信機器20と、該カメラ付き通信機器20に表示出力される統合計算結果データを拡大投影表示するプロジェクタPと、からなるシステムを例に説明する。
また、本実施形態では、次の具体例について説明する。同じグループに属する3人の生徒A,B,Cが、生徒Aは日本、生徒Bはアメリカ、生徒Cはドイツの子供の身長X・体重Yのサンプルデータを集めて自分の関数電卓(情報表示装置)10に集計し、集計したサンプルデータを統計計算機能により学習する際に、当該統計計算の計算対象データを前記計算サーバ(サーバ装置)30のHP(ホームページ)アドレスを含む二次元コード(QRコード)の画像として表示出力させる。そして、前記各生徒A,B,Cの関数電卓10に表示された二次元コードの画像を各生徒自身のカメラ付きタブレットPC(カメラ付き通信機器)20により撮影することで、当該二次元コードの内容データを自動的に前記計算サーバ30へ送信する。すると、計算サーバ30により、前記各生徒A,B,Cのカメラ付きタブレットPC20から受信された計算対象データを統合して統計計算し、この統合して統計計算した結果の統合計算結果データをデータシェア用画像データGsh(サーバHP画面)として作成して外部機器(例えば前記データ送信元のタブレットPC20)に出力して表示させる。
なお、前記カメラ付き通信機器20は、カメラ付きタブレットPCに限定されるものではなく、カメラ付きPDA(personal digital assistants)、カメラ付きスマートフォン、カメラ付き又はカメラが接続されたノートPC(personal computer)、電子黒板等として構成され得る。
また、前記図1では、カメラ付き通信機器20を2つ示しているが、実際は各生徒や先生の一人に1つずつのカメラ付き通信機器20を用意する。また、関数電卓10は、代表して1つを示しているに過ぎず、実際には、生徒数に応じた個数が含まれる。また、関数電卓10は、先生用の1台もさらに含まれても良い。
前記関数電卓10は、その携帯性の必要からユーザが片手で十分把持し片手で操作可能な小型サイズからなり、この関数電卓10の本体正面にはキー入力部11および表示出力部12が設けられる。
前記キー入力部11には、数値や数式を入力したり計算の実行を指示したりするための数値・演算記号キー群111、各種の関数を入力したりメモリ機能を立ち上げたりするための関数機能キー群112、各種動作モードのメニュー画面を表示させたり動作モードの設定を指示したりするためのモード設定キー群113、前記表示出力部12に表示されたカーソルの移動操作やデータ項目の選択操作などを行うためのカーソルキー114が備えられる。
前記数値・演算記号キー群111としては、[0]〜[9](数値)キー、[+][−][×][÷](四則記号)キー、[Ans][=](実行)キー、[AC](クリア)キーなどが配列される。
前記関数機能キー群112としては、[x-1](−1乗;逆数)キーをはじめ、[√□](ルート)キー、[□/□](分数)キー、[sin](サイン)キー、[M+](メモリプラス)キー、[OPTN](オプション)キー、[RCL](メモリ呼び出し)キーなどが配列される。
前記モード設定キー群113としては、[MODE](モード)キー、[SHIFT](シフト)キー、[ALPHA](アルファベット)キー、[ON](電源オン)キーなどが配列される。
なお、前記数値・演算記号キー群111や関数機能キー群112のキーは、[SHIFT]キーが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに記載されたキー機能ではなく、そのキーの上方に記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[SHIFT]キー操作後に[AC]キーが操作(以下、[SHIFT]+[AC]キーと記す。以下同様。)されると[OFF](電源オフ)キーとなる。[SHIFT]+[OPTN]キーは[QR](QR)キーとなり、[SHIFT]+[RCL]キーは[STO](メモリ登録)キーとなる。
前記表示出力部12は、ドットマトリクス型の液晶表示ユニットからなる。
図2は、前記関数電卓10の電子回路の構成を示すブロック図である。
ここでは、複数の生徒A,B,…が個々に持つ関数電卓10A,10B,…のうちの1台を関数電卓10として説明する。
この関数電卓10の電子回路は、前記キー入力部11および表示出力部12に加えて、コンピュータであるCPU13と、メモリ14と、記録媒体読取部15とを備えている。また、同図に破線で示すように、無線通信部16を備えていても良い。
前記CPU13は、メモリ14に記憶されている数式計算処理プログラム141に従い回路各部の動作を制御し、キー入力部11からのキー入力信号に応じた各種の演算処理を実行する。この数式計算処理プログラム141は、メモリ14に予め記憶されていても良いし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体Mから記録媒体読取部15を介してメモリ14に読み込まれて記憶されたものであっても良い。この数式計算処理プログラム141は、ユーザがキー入力部11の操作によって書き換えできないようになっている。
前記メモリ14には、さらに、ユーザ書き換え不可能な情報として、固有ID142も記憶される。この固有ID142は、各関数電卓10A,10B,…に独特なIDである。
前記メモリ14には、このようなユーザ書き換え不可能な情報の他に、ユーザが書き換え可能なデータを記憶するために、入力データエリア143が確保されている。
ここで、前記入力データエリア143は、前記キー入力部11によりキー入力されたキーコードのデータが順次入力され、これにより構成される数式のデータや表データが記憶される。例えば数値キーは数字を示すコードで、「sin」などの関数キーはその関数を示すコードで、「+」「−」「×」「÷」などの算術記号キーはその算術記号を示すコードで記憶される。また、この入力データエリア143には、A,B,C,D,E,F,M,X,Yの9つの文字に対して個別に登録される異なる数値などの変数も記憶される。例えば、前記キー入力部11の[3]キー,[SHIFT]+[RCL]キー(=[STO]キー),[(−)]キー(=[A]キー)というキー操作を行うことで変数Aに数値「3」が登録される。更に、前記キー入力部11の[MODE]キー操作に従って設定された、統計機能とその計算種類(1変数統計/2変数統計;1次回帰/対数回帰/e指数回帰/ab指数回帰/べき乗回帰/逆数回帰/2次回帰)等の機能種別や、統計の計算に必要なその他のデータ、例えば表データも記憶される。表データは、1変数の場合はXに対応する各数値データ、2変数の場合はX,Yのそれぞれに対応する各数値データを含む。
なお、無線通信部16は、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信等の、外部のカメラ付き通信機器20等と無線通信する機能を備えている。
このように構成された関数電卓10は、前記CPU13が前記数式計算処理プログラム141に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、後述の動作説明で述べるような、当該関数電卓10の固有IDと、キー入力部11から入力された機能種別(例えば、統計計算機能とその計算種類)、機能別計算データ(例えば、統計計算の表データ)又は計算結果データ(例えば、統計計算の計算結果データ)、設定情報、その他のデータを2次元コード、本実施形態では2次元コード画像(QRコード)化し、表示出力部12により表示出力する、表示制御機能を実現する。
前記カメラ付き通信機器20A,20B,…は、この関数電卓10A,10B,…の表示出力部12に表示出力された2次元コード(QRコード)の画像を撮影し、その撮影した2次元コード画像(QRコード)の内容のデータを、通信ネットワークNを介して予めHPアドレスが設定された計算サーバ20に送信する。
図3は、前記計算サーバ30の電子回路の構成を示すブロック図である。
この計算サーバ30の電子回路は、コンピュータであるCPU31と、メモリ32と、記録媒体33と、記録媒体読取部34と、通信部35とを備えている。また、同図に破線で示すように、キー入力部36或いは表示出力部37を備えていても良い。
前記CPU31は、メモリ32に予め記憶されている、あるいはメモリカード等の記録媒体33から記録媒体読取部34を介してメモリ32に読み込まれた、あるいは通信ネットワークN上の図示しないWebサーバから通信部35を介してメモリ32にダウンロードされた、サーバ制御プログラム321に従い回路各部の動作を制御し、通信部35で受信した前記カメラ付き通信機器20A,20B,…からの2次元コード画像の内容データに応じた各種の演算処理を実行する。
前記メモリ32には、前記サーバ制御プログラム321が記憶される他に、通信部35を介して各カメラ付き通信機器20A,20B,…から受信したバーコード内容データ(QRデータ)をグループID別に登録する登録データメモリ322が確保される。ここで、登録データメモリ322には、グループID毎の専用のデータエリア322A,322B,…が作成され、そこに、個々の生徒A,B,…毎の関数電卓10A,10B,…からカメラ付き通信機器20A,20B,…により読み取って受信したバーコード内容データ(QRデータ)をグループ別データとして登録できるようになっている。
本実施形態の実施例1では、前記グループID毎の専用のデータエリア322A…それぞれのグループIDは、該当グループを担当する先生の通信機器20からのアクセスにより予め登録する。そして、前記生徒A,B,…毎のカメラ付き通信機器20A,20B,…から最初のバーコード内容データ(QRデータ)が受信された際に、当該通信機器20A,20B,…に対してグループIDの入力依頼を送信し、該当する生徒が属するグループIDを入力させ、入力されたグループID毎のデータエリア322A…に前記受信されたバーコード内容データ(QRデータ)(電卓固有ID含む)を対応付けて登録する。
また、本実施形態の実施例2では、先生の通信機器20からのアクセスに応じて、当該先生が担当するグループのグループIDと該当グループに属する各生徒A,B,…の電卓固有IDとを予め対応付けて登録するグループIDメモリ323が確保される。この実施例2の場合、前記生徒A,B,…毎のカメラ付き通信機器20A,20B,…から受信されたバーコード内容データ(QRデータ)は、当該バーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有IDに従って該当するグループIDのデータエリア322A…に登録される。
なお、前記サーバ制御プログラム321は、当該計算サーバ30のオペレータのキー入力部36の設定操作やメンテナンス操作等に応じた設定動作やメンテナンス動作を行う機能、その動作の途中経過や結果を表示出力部37に表示する機能、等を備えている。
このように構成された計算サーバ30は、前記CPU31が前記サーバ制御プログラム321に記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような、生徒毎の受信バーコード内容データ(QRデータ)に基づく計算データの統合とその計算を当該生徒の属するグループ毎に行い、そのグループ毎に統合した計算データや計算結果データを、前記バーコード内容データ(QRデータ)の送信元である生徒のカメラ付き通信機器20や該当グループを担当する前記先生の通信機器20に送信する、サーバ処理機能を実現する。
前記カメラ付き通信機器20A,20B,…は、通信ネットワークNを介して前記計算サーバ20から受信した統合計算データや計算結果データを、その表示出力部21に表示したり、当該通信機器20A,20B,…にプロジェクタPを接続して、拡大投影表示したりすることができる。
次に、前記構成の計算機システムの動作について説明する。
図4は、前記関数電卓10の表示制御処理を示すフローチャートである。
図5は、前記通信機器20の通信機器処理を示すフローチャートである。
図6は、前記計算サーバ30のサーバ処理(実施例1)を示すフローチャートである。
図7は、前記計算サーバ30のサーバ処理(実施例2)を示すフローチャートである。
図8は、前記先生の通信機器20によるグループIDの登録に伴う表示動作と前記生徒Aの関数電卓10Aの統計モードでの表示動作と当該生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおける前記計算サーバ30とのアクセスに伴う表示動作との遷移を示す図である。
前記計算サーバ30において、前記図6における計算サーバ処理(実施例1)に従い、例えば先生の通信機器20から当該計算サーバ30のHP(ホームページ)のグループID登録サイトにアクセスがあったと判断されると(ステップS301)、図8(A)に示すように、グループIDとメールアドレスの入力を促すグループID登録用画面Grが前記アクセス元の通信機器20に送信され、その表示出力部21に表示される(ステップS302)。
前記先生の通信機器20において、前記グループID登録用画面Grに従い当該先生が担当するグループのグループID[ABC123]とメールアドレス[abc@def.ghi.com]が入力され[OK]キーが操作されると、当該入力されたグループIDとメールアドレスが前記計算サーバ30に送信される。
前記計算サーバ30において、前記先生の通信機器20にて入力された前記グループIDとメールアドレスが受信されると、受信されたグループIDとメールアドレスが前記登録データメモリ322に登録され(ステップS303)、該当するグループID専用のデータエリア322A…が作成される(ステップS304)。
そして、生徒Aの関数電卓(情報表示装置)10Aの[MODE]キーの操作に応じて表示される計算機能一覧メニュー(図示せず)において、前記図4における表示制御処理に従い、統計計算機能が選択されると(ステップS101)、図8(B)に示すように、当該関数電卓10Aの動作モードが統計モードに設定され、統計計算の種類を指定するための統計計算種類一覧メニューMcが表示出力部12に表示される。
前記統計計算種類一覧メニューMcにおいて、図8(C)に示すように、ユーザ所望の計算種類(ここでは[2:A+BX]→2変数統計計算;1次回帰)が指定されると(ステップS102)、当該指定の計算種類(2変数統計計算)での計算要素(表)データを入力するための表データ入力画面(ここでは2変数入力画面)Giが表示される。
この表データ入力画面(2変数入力画面)Giにおいて、所望の計算要素(表)データ(ここでは、日本中学女子の身長X・体重Yのサンプルデータ)が入力されると、前記指定された計算種類(2変数統計計算)と当該入力された要素データX,Yがメモリ14内の入力データエリア143に記憶される(ステップS103)。
ここで、前記指定された統計計算(2変数統計計算;1次回帰)で計算要素データX,Y(日本中学女子の身長X・体重Y)を入力した状態での当該計算対象データを前記計算サーバ30に送るために、図8(D)に示すように、キー入力部11の[QR]([SHIFT]+[OPTN])キーが操作されると(ステップS104)、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓の固有ID(xxxx1)、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』がバーコード内容データとして、2次元コード画像(QRコード)化され、表示出力部12に表示される(ステップS105)。
なお、前記設定情報については、特にフローチャートでは示していないが、キー入力部11の[SHIFT]+[MODE](=[SETUP])キー操作に従って設定されて入力データエリア143に記憶されるものであり、当該設定情報としては、例えば、角度モード(deg(度)モード/rad(ラジアン)モード/gra(グラード)モード)、丸めモード(Norm(指数表示)モード/Fix(小数点以下桁数固定)モード/Sci(有効桁数指定)モード)、表示モード(LineIO(1行表示)モード/MthIO(教科書表示)モード)などの各種モードの設定を含む。
また、前記ステップS101〜S103の処理に従い、前記指定の種類の統計計算(ここでは、2変数統計計算;1次回帰)のための計算要素データ(X,Y)が入力された後に、[=]キーのユーザ操作により計算実行が指示されると(ステップS106(Yes))、当該指定の種類の統計計算(2変数統計計算;1次回帰)が実行される(ステップS107)。
この際、前記2変数統計計算の実行処理(S107)では、前記計算要素データ(X,Y)に基づき、回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSeが算出され、統計計算結果データとして前記表示出力部12に表示される(ステップS108)。
そして、前記指定された統計計算(2変数統計計算;1次回帰)を実行した状態での計算結果データを前記計算サーバ30に送るために、キー入力部11の[QR]キーが操作されると(ステップS109)、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓の固有ID(xxxx1)、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、統計計算結果データ、設定情報、その他』がバーコード内容データとして、2次元コード画像(QRコード)化され、表示出力部12に表示される(ステップS110)。
この後、前記計算要素データの再入力がある場合には、前記ステップS102からの処理に戻り(ステップS111→S102)、無い場合には前記ステップS101からの処理に戻る。
そして、前記図8(D)で示したように、前記生徒Aの関数電卓10Aの統計計算機能での計算処理後(計算要素データの入力後(ステップS101〜S105))に表示出力部12に表示された2次元コード画像(QRコード)Qを、図8(E)に示すように、生徒A自身のカメラ付き通信機器(タブレットPC等)20Aで撮影すると、図5における通信機器処理に従い、前記2次元コード画像(QRコード)Qの内容が解読され(ステップS201)、当該バーコードの内容データである『電卓固有ID(xxxx1)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が、自動的にまたはユーザ操作に応じて、当該通信機器20Aから通信ネットワークNを介して前記計算サーバ30のHPアドレスへ送信される(ステップS202)(図2参照)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aから送信された前記バーコード内容データ(QRデータ)が受信され、電卓計算データの処理サイトへのアクセスであると判断されると(ステップS305(Yes))、当該受信されたバーコード内容データ(QRデータ)『電卓固有ID(xxxx1)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が、メモリ32に一時保存される(ステップS306)。また、前記バーコード内容データ(QRデータ)が受信された時点で、前記計算サーバ30と前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aとの間で1本の通信経路が確立され、その後、計算サーバ30と前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aとの間で1対1で通信される。これにより計算サーバ30に前記バーコード内容データ(QRデータ)が、その後に受信されるグループIDと対応づけられる。
ここで、前記メモリ32に一時保存されたバーコード内容データ(QRデータ)について、統計計算機能のデータであると判断されると(ステップS307(Yes))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))まで含まれたバーコード内容データ(QRデータ)であるか否か(統計計算結果データまで含まれたバーコード内容データ(QRデータ)か)が判断される(ステップS308)。
そして、前記一時保存された統計計算機能でのバーコード内容データ(QRデータ)について、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))まで含まれたバーコード内容データ(QRデータ)であると判断されると(ステップS308(Yes))、当該バーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))に対応して、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))についての統計計算が実行されることにより、その計算結果(データ数、XとYの平均値、最小値、最大値等)Kaとグラフ画像(散布図)gs1を含む計算結果の画像データGs(図8(F)参照)が作成され、前記バーコード内容データ(QRデータ)送信元のカメラ付き通信機器20Aに送信される(ステップS309)。この際、前記計算サーバ30で作成されたグラフ画像(散布図)gs1は、赤色のプロット点によって作成される。
なお、前記計算結果の画像データGs(図8(F)参照)には、計算種類をユーザに指定させるための計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcが付加され、当該プルダウンメニューPcの計算種類はデフォルトで「散布図」に設定されている。
また、前記計算結果の画像データGs(図8(F)参照)が送信されると、続いて、当該計算結果のデータを同じグループに属する生徒間で共有・統合するための「データシェア用ページに移動」アイコンh(図8(F)参照)も送信される(ステップS310)。
前記図8(E)で示した生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信された計算結果の画像データGsと「データシェア用ページに移動」アイコンhが受信されると、図8(F)に示すように、当該計算結果の画像データGsにアイコンhを合成したサーバHP画面が表示出力部21に表示される(ステップS203)。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(図8(F)参照)において、当該サーバHP画面に合成されている「データシェア用ページに移動」アイコンhがタッチ操作(又はキー操作)により指定されると、当該指定の内容が前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aでの前記アイコンhの指定内容「データシェア用ページに移動」が受信されると(ステップS311(Yes))、前記メモリ32内の登録データメモリ322に前記ステップS306にて一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx1)が登録済みであるか否かが判断される(ステップS312)。
ここで、前記一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx1)が登録済みでないと判断されると(ステップS312(No))、現在アクセス中の生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに対してグループIDの入力依頼(図9(A)参照)が送信される(ステップS313)。
図9は、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20AにおけるサーバHP画面(生徒Aの電卓10Aからのバーコード内容データのみ保存されている状態)の表示動作を示す図である。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信されたグループIDの入力依頼が受信されると、前記図8(F)で示したように現在表示中のサーバHP画面(計算結果の画像データGs)の「データシェア用ページに移動」アイコンhに替えて、図9(A)に示すように、当該受信されたグループIDの入力依頼に応じたグループID入力ウインドウWiが表示される(ステップS205)。
この生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(Gs)のグループID入力ウインドウWiにおいて、ユーザ操作に応じて当該生徒AのグループID(ここでは「ABC123」)が入力されると、入力された生徒AのグループID「ABC123」は前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aから送信された生徒AのグループID「ABC123」が受信されると、当該受信された生徒AのグループID「ABC123」に対応する専用のデータエリア322Aに前記一時保存されたバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx1)が対応付けられて登録される共に、当該バーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が登録される(ステップS314)。
なお、前記ステップS312において、前記一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx1)が登録済みであると判断された場合は(ステップS312(Yes))、当該電卓固有ID(xxxx1)が登録済みである前記生徒AのグループID「ABC123」に対応した専用のデータエリア322Aに、前記一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が登録される(ステップS315)。
こうして、前記生徒AのグループID「ABC123」に対応した専用のデータエリア322Aに当該生徒Aの関数電卓10Aによるバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が登録されると、当該登録された生徒Aの電卓10Aから得られた機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))である本電卓計算対象データDm1と、同電卓10Aの機能別計算データに対し同じグループID「ABC123」に対応した専用データエリア322Aに登録されている他の生徒の電卓から得られた機能別計算データを統合した統合(集約)計算対象データDtとからなるデータシェア用画像データGsh(図9(B)参照)が作成され、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aへ送信される(ステップS316)。
また、計算対象データの指定を依頼するための計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類の指定を依頼するための計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcも前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aへ送信される(ステップS317)。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信されたデータシェア用画像データGsh、計算対象指定依頼用プルダウンメニューPd、計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcが受信されると、図9(B)に示すように、当該データシェア用画像データGshに当該計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcを付加したサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
なおここでは、前記計算サーバ30のグループID「ABC123」専用のデータエリア322Aには、前記生徒Aの関数電卓10Aから得られたバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データしか登録されていないので、前記サーバHP画面(Gsh)の統合(集約)計算対象データDtの内容は、統合すべき他の電卓10からのデータが無く、本電卓計算対象データDm1と同一になる。
また、前記本電卓計算対象データDm1と統合(集約)計算対象データDtとからなるサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)では、その統合ボタンBtをユーザがタッチ操作することに応じて、当該統合(集約)計算対象データDtが最新のデータに更新される構成としてもよい。
前記図9(B)で示したように、生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(Gsh)において、その計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdにより前記生徒Aの関数電卓10Aから得られたデータのみを計算対象とする「本データ:電卓1」が指定され、またその計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcにより「直線回帰」が指定され、[実行]ボタンExがタッチ操作されると、当該指定の内容(計算対象「本データ:電卓1」、計算種類「直線回帰」)が前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aから送信された指定の内容(計算対象「本データ:電卓1」、計算種類「直線回帰」)が受信されると(ステップS318)、当該受信された指定の計算対象「本データ:電卓1」と計算種類「直線回帰」に応じた統計計算が実行される。ここでは、該当する電卓固有ID(xxxx1)に対応付けられたデータエリア322Aに登録されている日本中学女子の統計計算対象データ(X,Y)に基づき、回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSeが算出され、当該計算対象データDm1とその計算結果Kbとグラフ画像(直線回帰)gs1とを含むデータシェア用画像データGsh(図9(C)参照)が作成され、サーバHP画面(Gsh)として前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに送信される(ステップS319)。
この際、前記計算サーバ30で作成された電卓固有ID(xxxx1)に対応付けられた計算対象データDm1やグラフ画像(直線回帰)gs1は、赤色の数値、プロット点、グラフ画像(直線回帰)によって作成される。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信された前記計算対象データDm1とその計算結果Kbとグラフ画像(直線回帰)gs1とを含むサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)が受信されると、図9(C)に示すように、当該受信されたサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
図10は、前記生徒Bの関数電卓10Bの統計モードでの表示動作と当該生徒Bのカメラ付き通信機器20Bにおける前記計算サーバ30とのアクセスに伴う表示動作との遷移を示す図である。
前記生徒Bの関数電卓10Bにおいて、前記生徒Aの場合と同様に、図10(A)に示すように、統計モードに設定し、計算種類(2変数統計計算;1次回帰)を指定した、計算要素データの表データ入力画面Giにおいて、アメリカ中学女子の身長X・体重Yのサンプルデータが入力されると、前記指定された計算種類(2変数統計計算)と当該入力された要素データX,Yがメモリ14内の入力データエリア143に記憶される(ステップS101〜S103)。
そして、前記生徒Aに続いて当該生徒Bの関数電卓10Bによる計算対象データも前記計算サーバ30に送るために、図10(B)に示すように、キー入力部11の[QR]キーが操作されると(ステップS104)、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓の固有ID(xxxx2)、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』がバーコード内容データとして、2次元コード画像(QRコード)化され、表示出力部12に表示される(ステップS105)。
この後、前記生徒Aの場合と同様に、図10(C)に示すように、生徒B自身のカメラ付き通信機器20Bにより前記関数電卓10Bに表示された2次元コード画像(QRコード)Qを撮影すると、当該2次元コード画像(QRコード)Qの内容が解読され(ステップS201)、当該バーコードの内容データである『電卓固有ID(xxxx2)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が、前記計算サーバ30のHPアドレスへ送信される(ステップS202)。
計算サーバ30では、前記生徒Aの場合と同様に、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bから受信されたバーコード内容データ(QRデータ)を一時保存し(ステップS305,S306)、当該バーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))に対応して、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))についての統計計算が実行される。これにより、その計算結果Kaとグラフ画像(散布図)gs2を含む計算結果の画像データGs(図10(D)参照)が作成され、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに送信される(ステップS305〜S310)。ここでは、前記計算サーバ30で作成された生徒Bの統計データに基づくグラフ画像(散布図)gs2も、赤色のプロット点によって作成される。
そして、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bにおいて、前記計算サーバ30から送信された計算結果の画像データGsと「データシェア用ページに移動」アイコンhが受信されると、図10(D)に示すように、当該計算結果の画像データGsにアイコンhを合成したサーバHP画面が表示出力部21に表示される(ステップS203)。
この生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに表示されたサーバHP画面(Gs)においても、前記生徒Aの場合と同様に、前記「データシェア用ページに移動」アイコンhがタッチ操作されその内容が前記計算サーバ30へ送信されると(ステップS204)、当該計算サーバ30では、前記一時保存された前記関数電卓10Bからのバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx2)が登録済みでないと判断され(ステップS311,S312(No))、グループIDの入力依頼(図10(E)参照)が前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに対して送信される(ステップS313)。
前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bにて、図10(E)に示すように、サーバHP画面(計算結果の画像データGs)に表示されたグループID入力ウインドウWiにおいて(ステップS205)、当該生徒BのグループID「ABC123」が入力され、前記計算サーバ30へ送信されると(ステップS204)、当該計算サーバ30では、受信された生徒BのグループID「ABC123」に対応する専用のデータエリア322Aに前記一時保存されたバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx2)が対応付けられて登録される共に、当該バーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が登録される(ステップS314)。
図11は、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20BにおけるサーバHP画面(2人の生徒A,Bの各関数電卓10A,10Bからの各バーコード内容データが保存されている状態)の表示動作を示す図である。
こうして、前記生徒BのグループID「ABC123」に対応した専用のデータエリア322Aに当該生徒Bの関数電卓10Bによるバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が登録されると、当該登録された生徒Bの関数電卓10Bから得られた機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))である本電卓計算対象データDm2と、同電卓10Bの計算対象データDm2に対し同じグループID「ABC123」に対応した専用データエリア322Aに登録されている前記生徒Aの関数電卓Aから得られた機能別計算データである計算対象データDm1を統合した統合(集約)計算対象データDtとからなるデータシェア用画像データGsh(図11(A)参照)が作成される。そしてこのデータシェア用画像データGshが前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bへ送信される(ステップS316)。
また、前記同様に計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcも前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bへ送信される(ステップS317)。
なお、前記関数電卓A,Bから得られた計算対象データDm1と計算対象データDm2とを統合したデータシェア用画像データGshでは、当該電卓Aから得られた計算対象データDm1が赤色の数値と●マークで識別処理され、当該電卓Bから得られた計算対象データDm2が緑色の数値と△マークで識別処理される。
前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bにおいて、前記計算サーバ30から送信されたデータシェア用画像データGsh、計算対象指定依頼用プルダウンメニューPd、計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcが受信されると、図11(A)に示すように、当該データシェア用画像データGshに当該計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcを付加したサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
ここで、前記計算サーバ30のグループID「ABC123」専用のデータエリア322Aには、前記2人の生徒A,Bの関数電卓10A,10Bから得られたそれぞれのバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データが登録されているので、前記計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdでは、今回受信された関数電卓10Bからの機能別計算データだけを計算対象として指定する項目「本データ:電卓2」と、前記2つの関数電卓10A,10Bからの機能別計算データを合体した計算対象として指定する項目「統合データ:電卓1,2(合体)」と、同2つの関数電卓10A,10Bからの機能別計算データを並列にした計算対象として指定する項目「統合データ:電卓1,2(並列)」とが選択可能に設定される。
そして、前記図11(A)で示したように、生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに表示されたサーバHP画面(Gsh)において、その計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdにより前記「統合データ:電卓1,2(合体)」が指定され、またその計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcにより「直線回帰」が指定され、[実行]ボタンExがタッチ操作されると、当該指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2(合体)」、計算種類「直線回帰」)が前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bから送信された指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2(合体)」、計算種類「直線回帰」)が受信されると(ステップS318)、当該受信された指定の計算対象「統合データ:電卓1,2(合体)」と計算種類「直線回帰」に応じた統計計算が実行される。ここでは、該当する各電卓固有ID(xxxx1)と(xxxx2)に対応付けられて登録されている日本中学女子の統計計算対象データ(X,Y)とアメリカ中学女子の統計計算対象データ(X,Y)とを合体した統合(集約)計算対象データ(合体)Dtに基づき、回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSeが算出される。そして、当該統合(集約)計算対象データ(合体)Dtとその計算結果Kbと統合グラフ画像(直線回帰)gshとを含むデータシェア用画像データGsh(図11(B)参照)が作成され、サーバHP画面(Gsh)として前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに送信される(ステップS319)。
そして、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bにおいて、前記計算サーバ30から送信された前記統合(集約)計算対象データDtとその計算結果Kbと統合グラフ画像(直線回帰)gshとを含むサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)が受信されると、図11(B)に示すように、当該受信されたサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
これにより、前記生徒B(あるいは先生)のカメラ付き通信機器20Bであるカメラ付きタブレットPC等の表示出力部21には、図11(B)で示したように、前記生徒Aの統計計算対象データ(日本中学女子の身長・体重)と前記生徒Bの統計計算対象データ(アメリカ中学女子の身長・体重)とを合体して統合した統合(集約)計算対象データ(合体)Dtとその統計計算結果Kb、統合グラフ画像(直線回帰)gshからなるサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)を簡単に表示させることができる。そして、当該サーバHP画面(データシェア用画像データGsh)をプロジェクタPにより拡大投影して表示させることで、同じグループ(ID;ABC123)に属する生徒や先生のクラス全員で当該合体して統合した日本とアメリカの中学女子の身長・体重に関する統計計算の内容を確認し合いながら学習できる。
また、前記図11(A)で示した、生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに表示されたサーバHP画面(Gsh)において、その計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdにより前記「統合データ:電卓1,2(並列)」が指定され、またその計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcにより「直線回帰」が指定され、[実行]ボタンExがタッチ操作されると、当該指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2(並列)」、計算種類「直線回帰」)が前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bから送信された指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2(並列)」、計算種類「直線回帰」)が受信されると(ステップS318)、当該受信された指定の計算対象「統合データ:電卓1,2(並列)」と計算種類「直線回帰」に応じた統計計算が実行される。ここでは、該当する各電卓固有ID(xxxx1)と(xxxx2)に対応付けられて登録されている日本中学女子の計算対象データ(X,Y)Dm1とアメリカ中学女子の計算対象データ(X,Y)Dm2とを並列にした統合(集約)計算対象データ(並列)Dtに基づいて、それぞれの回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSeが算出され、当該各計算対象データDm1,Dm2と各計算結果Kb1,Kb2が、集約して計算した結果の集約計算結果データとして作成されて送信される。さらに詳細には、各計算対象データDm1,Dm2と各計算結果Kb1,Kb2の文字データを画像化した画像データと、各グラフ画像(直線回帰)gs1,gs2とを含むデータシェア用画像データGsh(図11(C)参照)が当該グループID別に統合した統合画像データとして作成される、サーバHP画面(Gsh)として前記生徒Bのカメラ付き通信機器20Bに送信されて表示される(ステップS319/S205)。
この際、前記図11(C)で示したサーバHP画面(Gsh)では、各計算対象データDm1,Dm2の一部分と各グラフ画像(直線回帰)gs1,gs2のみ表示されているが、当該サーバHP画面(Gsh)の右端に設けたスクロールバーSBを操作することで当該画面(Gsh)をスクロールし、前記各計算対象データDm1,Dm2の全体や各計算結果Kb1,Kb2を表示させることができる。
これにより、前記生徒B(あるいは先生)のカメラ付き通信機器20Bであるカメラ付きタブレットPC等の表示出力部21には、図11(C)で示したように、前記生徒Aの統計計算対象データ(日本中学女子の身長・体重)と前記生徒Bの統計計算対象データ(アメリカ中学女子の身長・体重)とを並列にして統合した各計算対象データDm1,Dm2と、各計算結果Kb1,Kb2と、各グラフ画像(直線回帰)gs1,gs2とからなるサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)を簡単に表示させることができる。そして、当該サーバHP画面(データシェア用画像データGsh)をプロジェクタPにより拡大投影して表示させることで、同じグループ(ID;ABC123)に属する生徒や先生のクラス全員で当該並列にして統合した日本とアメリカの各々の中学女子の身長・体重に関する統計計算の内容を確認し合いながら学習できる。
図12は、前記生徒Aの関数電卓10Aの統計モードでの表データの再入力に伴う表示動作と当該生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおける前記計算サーバ30とのアクセスに伴う表示動作との遷移を示す図である。
前記生徒Aの関数電卓10Aにて前記図8(C)で示したように入力済みの表データを再入力するために、図12(A)に示すように、統計モードに設定し、計算種類(2変数統計計算;1次回帰)を指定した、計算要素データの表データ入力画面Giにおいて、当該入力済みのサンプルデータ[5]の体重Yを[34.9]から[44.9]に修正して入力すると、前記計算種類(2変数統計計算)と修正された要素データX,Yがメモリ14内の入力データエリア143に記憶される(ステップS101〜S103)。
そして、前回同様に当該生徒Aの関数電卓10Aによる計算対象データを前記計算サーバ30に再送信するために、図12(B)に示すように、キー入力部11の[QR]キーが操作されると(ステップS104)、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓の固有ID(xxxx1)、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』がバーコード内容データとして、2次元コード画像(QRコード)化され、表示出力部12に表示される(ステップS105)。
この後、前回同様に、図12(C)に示すように、生徒A自身のカメラ付き通信機器20Aにより前記関数電卓10Aに表示された2次元コード画像(QRコード)Qを撮影すると、当該2次元コード画像(QRコード)Qの内容が解読され(ステップS201)、当該バーコードの内容データである『電卓固有ID(xxxx1)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が、前記計算サーバ30のHPアドレスへ送信される(ステップS202)。
計算サーバ30では、前回同様に、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aから受信されたバーコード内容データ(QRデータ)を一時保存し(ステップS305,S306)、当該バーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))に対応して、機能別計算データ(前記修正された計算要素データ(X,Y))についての統計計算が実行されることにより、その修正された計算結果Kaとグラフ画像(散布図)gs1を含む計算結果の画像データGs(図12(D)参照)が作成され、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに送信される(ステップS305〜S310)。
そして、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Bにおいて、前記計算サーバ30から送信された計算結果の画像データGsと「データシェア用ページに移動」アイコンhが受信されると、図12(D)に示すように、当該計算結果の画像データGsにアイコンhを合成したサーバHP画面が表示出力部21に表示される(ステップS203)。
この生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(Gs)においても、前回同様に、前記「データシェア用ページに移動」アイコンhがタッチ操作されその内容が前記計算サーバ30へ送信されると(ステップS204)、当該計算サーバ30では、前記一時保存された前記関数電卓10Aからのバーコード内容データ(QRデータ)に含まれる電卓固有ID(xxxx1)が登録済みであると判断されるので(ステップS311,S312(Yes))、当該登録済みである前記生徒AのグループID「ABC123」に対応した専用のデータエリア322Aに、前記修正されて一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))が上書きされて登録される(ステップS315)。
この際、前記図12(D)で示したように前記サーバHP画面(Gs)に合成されて表示された「データシェア用ページに移動」アイコンhは消去され、図12(E)に示すように、前記修正された計算要素データ(X,Y)に基づく計算結果Kaとグラフ画像(散布図)gs1を含む計算結果の画像データGsとして表示される。
この後、図示しない生徒Cの関数電卓10Cにおいて、前記同様の統計モードに設定し、前記同様の2変数統計計算機能(1次回帰)を指定し、その統計計算対象データとしてドイツ中学女子の身長X・体重Yのサンプルデータを入力して[QR]キーを操作する(ステップS101〜S104)。
すると、前記関数電卓10A,10Bの場合と同様に、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓の固有ID(xxxx3)、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』がバーコード内容データとして、2次元コード画像(QRコード)化され、表示出力部12に表示される(ステップS105)。
この後、前記生徒A,生徒Bの場合と同様に、生徒C自身のカメラ付き通信機器20Cにより前記関数電卓10Cに表示された2次元コード画像(QRコード)Qを撮影すると、当該2次元コード画像(QRコード)Qの内容が解読され(ステップS201)、当該バーコードの内容データである『電卓固有ID(xxxx3)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が、前記計算サーバ30のHPアドレスへ送信される(ステップS202)。
計算サーバ30では、前記同様に、前記生徒Cの関数電卓20Cから得られたバーコード内容データ(QRデータ)『電卓固有ID(xxxx3)、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』を一時記憶し(ステップS305,S306)、当該生徒CのグループID(ABC123)を入力させることにより(ステップS307〜S313)、同グループID専用のデータエリア322Aに、前記電卓固有ID(xxxx3)と対応付けてそのバーコード内容データ(QRデータ)を登録する(ステップS314)。
図13は、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20AにおけるサーバHP画面(3人の生徒A,B,Cの各関数電卓10A,10B,10Cからそれぞれのバーコード内容データが保存されている状態)の表示動作を示す図である。
前述したように、前記各生徒A,B,Cとも同じグループID「ABC123」に対応した専用のデータエリア322Aに当該各生徒A,B,Cの関数電卓10A,10B,10Cによる各バーコード内容データ(QRデータ)『計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))』が登録された状態について以下に説明する。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(計算結果の画像データGs)(図12(D)参照)において(ステップS309,S310/S203)、「データシェア用ページに移動」アイコンhがタッチ操作されると(ステップS204)、当該生徒Aの関数電卓10Aから得られた計算対象データDm1と、同電卓10Aの計算対象データDm1に対し同じグループID「ABC123」に対応した専用データエリア322Aに登録されている前記生徒Bの関数電卓10Bから得られた計算対象データDm2と更に前記生徒Cの関数電卓10Cから得られた計算対象データDm3とを統合した統合(集約)計算対象データDtとからなるデータシェア用画像データGsh(図13(A)参照)が作成され、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aへ送信される(ステップS311,S312→S315,S316)。
また、前記同様に計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcも前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aへ送信される(ステップS317)。
なお、前記関数電卓10A,10B,10Cから得られた計算対象データDm1とDm2とDm3とを統合したデータシェア用画像データGshでは、当該電卓10Aから得られた計算対象データDm1が赤色の数値と●マークで識別処理され、当該電卓10Bから得られた計算対象データDm2が緑色の数値と△マークで識別処理され、当該電卓10Cから得られた計算対象データDm3が青色の数値と■マークで識別処理される。
前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信されたデータシェア用画像データGsh、計算対象指定依頼用プルダウンメニューPd、計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcが受信されると、図13(A)に示すように、当該データシェア用画像データGshに当該計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdと計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcを付加したサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
ここで、前記計算サーバ30のグループID「ABC123」専用のデータエリア322Aには、前記3人の生徒A,B,Cの関数電卓10A,10B,10Cから得られたそれぞれのバーコード内容データ(QRデータ)『計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ』が登録されているので、前記計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdでは、今回受信された関数電卓Aからの機能別計算データだけを計算対象として指定する項目「本データ:電卓1」と、前記3つの関数電卓10A,10B,10Cからの機能別計算データを合体した計算対象として指定する項目「統合データ:電卓1,2,3(合体)」と、同3つの関数電卓10A,10B,10Cからの機能別計算データを並列にした計算対象として指定する項目「統合データ:電卓1,2,3(並列)」とが選択可能に設定される。
そして、前記図12(A)で示したように、生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに表示されたサーバHP画面(Gsh)において、その計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdにより前記「統合データ:電卓1,2,3(合体)」が指定され、またその計算種類指定依頼用プルダウンメニューPcにより「直線回帰」が指定され、[実行]ボタンExがタッチ操作されると、当該指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2,3(合体)」、計算種類「直線回帰」)が前記計算サーバ30へ送信される(ステップS204)。
前記計算サーバ30において、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Bから送信された指定の内容(計算対象「統合データ:電卓1,2,3(合体)」、計算種類「直線回帰」)が受信されると(ステップS318)、当該受信された指定の計算対象「統合データ:電卓1,2,3(合体)」と計算種類「直線回帰」に応じた統計計算が実行される。ここでは、該当する各電卓固有ID(xxxx1)〜(xxxx3)に対応付けられて登録されている日本中学女子の統計計算対象データ(X,Y)とアメリカ中学女子の統計計算対象データ(X,Y)とドイツ中学女子の統計計算対象データ(X,Y)とを合体した統合(集約)計算対象データ(合体)Dtに基づき、回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSeが算出され、当該統合(集約)計算対象データDtと、その計算結果Kbが、集約して計算した結果の集約計算結果データDtとして作成されて送信される。さらに詳細には、集約計算対象データDtと計算結果Kbの文字データを画像化した画像データと、統合グラフ画像(直線回帰)gshとを含むデータシェア用画像データGsh(図13(B)参照)が作成され、サーバHP画面(Gsh)として前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aに送信される(ステップS319)。
そして、前記生徒Aのカメラ付き通信機器20Aにおいて、前記計算サーバ30から送信された前記統合(集約)計算対象データDtとその計算結果Kbと統合グラフ画像(直線回帰)gshとを含むサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)が受信されると、図13(B)に示すように、当該受信されたサーバHP画面(Gsh)が表示出力部21に表示される(ステップS205)。
これにより、前記生徒A(あるいは先生)のカメラ付き通信機器20Aであるカメラ付きタブレットPC等の表示出力部21には、図13(B)で示したように、前記生徒Aの統計計算対象データ(日本中学女子の身長・体重)と前記生徒Bの統計計算対象データ(アメリカ中学女子の身長・体重)と前記生徒Cの統計計算対象データ(ドイツ中学女子の身長・体重)とを合体して統合した統合(集約)計算対象データ(合体)Dtと、その統計計算結果Kbと、統合グラフ画像(直線回帰)gshとからなるサーバHP画面(データシェア用画像データGsh)を簡単に表示させることができる。そして、当該サーバHP画面(データシェア用画像データGsh)をプロジェクタPにより拡大投影して表示させることで、同じグループ(ID;ABC123)に属する生徒や先生のクラス全員で当該合体して統合した日本とアメリカとドイツの中学女子の身長・体重に関する統計計算の内容を確認し合いながら学習できる。
この後、前記サーバHP画面(データシェア用画像データGsh)を表示させた前記カメラ付き通信機器20において、ユーザ操作に応じた処理終了の指示が前記計算サーバ30へ送信されると(ステップS206(Yes),S207)、当該計算サーバ30では、前記一連の計算サーバ処理が終了され初期の待機状態に戻る(ステップS320(Yes)→S301)
一方、前記関数電卓10において、統計計算が実行された後の[QR]キー操作に応じて、『計算サーバ30のHPアドレス、本電卓固有ID、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、統計計算結果データ』を含む2次元コード画像(QRコード)Qが表示された状態で(ステップS106〜S110)、前記カメラ付き通信機器20により当該2次元コード画像(QRコード)Qを撮影しそのバーコード内容データ(QRデータ)を前記計算サーバ30へ送信する(ステップS201,S202)。
すると、前記計算サーバ30では、前記カメラ付き通信機器20から受信されたバーコード内容データ(QRデータ)『本電卓固有ID、実行中の計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、統計計算結果データ』がメモリ32に一時記憶され(ステップS305,S306)、当該バーコード内容データ(QRデータ)について、統計計算結果データまで含まれていると判断される(ステップS307,S308(No))。
すると、前記一時記憶されたバーコード内容データ(QRデータ)に基づいて、前記統計計算結果データ(例えば、回帰式(y=a+bx)のパラメータa,b、相関係数r、決定係数r2、平均平方誤差MSe)に対応するグラフ画像(直線回帰)が作成され前記データ送信元のカメラ付き通信機器20へ送信されて表示される(ステップS321/S203)。
なお、前記図6で示した計算サーバ処理(実施例1)では、先生の通信機器20から当該計算サーバ30のグループID登録サイトへアクセスし、前記図8(A)で示したように、先生の担当するグループのグループIDと先生自身の通信機器20のメールアドレスを予め登録することで、当該グループID専用のデータエリア322A…を予め作成する構成とした(ステップS301〜S304)。
これに対し、図7における計算サーバ処理(実施例2)に示すように、前記先生の担当するグループのグループIDと、該当グループに属する各生徒の電卓固有IDと、先生自身の通信機器20のメールアドレスとを前記グループIDメモリ323に予め登録することで、当該グループID専用のデータエリア322A…を、予め各対応する電卓固有IDを登録して作成する構成としてもよい(ステップS301,S302´,S303´,S304)。
これによれば、前記計算サーバ30において前記関数電卓10から得られたバーコード内容データ(QRデータ)『電卓固有ID、計算機能種別(統計計算機能と計算種類(2変数統計計算;1次回帰))、機能別計算データ(計算要素データ(X,Y))、設定情報、その他』が受信された際には、当該受信データに含まれる電卓固有IDに対応したグループID専用のデータエリア322Aが自動で決定されてデータ登録される(ステップS312(Yes)→S315)。このため、各ユーザ(生徒A,B,…)にそれぞれそのグループIDの入力依頼を送信することで、前記受信データに含まれる電卓固有IDに対応した当該グループID専用のデータエリア322Aを決定する処理(ステップS314,S315)の必要がなくなる。なお、前記計算サーバ処理(実施例2)であっても、前記受信データに含まれる電卓固有IDが何れのグループID専用のデータエリア322A,…にも登録されていない場合には、前記実施例1と同様に、該当ユーザにグループIDの入力依頼を送信し、当該入力されたグループID専用のデータエリア322Aを作成し前記電卓固有IDを対応付けて設定する(ステップS312(No)→S313、S314)。
また、前記実施形態では、統計モードにおける指定の計算種類が2変数統計計算の場合であって、各生徒A,B,…何れの関数電卓10A,10B,…からも2変数(X,Y)の計算対象データを含むバーコード内容データ(QRデータ)が得られる場合について、前記計算サーバ30のデータ統合機能について説明した。これに対し、各関数電卓10A,10B,…から得られる計算対象データに、1変数(X(又はY))の計算対象データと2変数(X,Y)の計算対象データとが混在した場合でも、前記統合(集約)計算対象データDt(図11(A)(B)、図13(A)(B)参照)は1つのテーブルとし、1変数(X(又はY))の計算対象データDmnに対応する範囲のデータのない部分(Y(又はX))をブランク又は“0”として統合すればよい。
さらに、前記先生の通信機器20から前記計算サーバ30のグループID登録サイトへのアクセスに伴い、計算対象データのデータ形式を2変数(X,Y)に限定する設定を予め行った場合には、前記関数電卓10から前記計算サーバ30に得られたバーコード画像データ(QRデータ)に含まれる計算対象データが1変数であった際にエラーを送信する構成としてもよい。
したがって、前記構成の計算サーバ30(実施例1)によれば、各生徒A,B,…の通信機器(カメラ付きタブレットPC等)20A,20B,…により、当該各生徒A,B,…の情報表示装置(関数電卓)10A,10B,…にて入力された統計計算の計算対象データを二次元コード画像(QRコード)化して表示出力部21に表示させたその二次元コード画像を撮影し、当該二次元コード画像から解析したバーコード内容データ(QRデータ)を計算サーバ30へ送信する。計算サーバ30は、予め入力されたグループID毎の専用データエリア322A,…を有し、前記データ送信元の通信機器10A,10B,…へグループIDの入力依頼を送信し、受信されたグループIDに対応して前記グループID毎の専用データエリア322Aを決定する。すると、計算サーバ30は、前記通信機器20A,20B,…から受信された統計計算の計算対象データを前記決定されたグループID専用のデータエリア322Aに登録し、当該グループ毎に登録された複数の計算対象データを集約した集約計算結果データとして集約したり、より詳細にはグラフ画像を含む画像データとして統合し、この集約計算結果データや統合された画像データを前記データ送信元の通信機器20A,20B,…に送信する。
これにより、同じグループに属する各生徒A,B,…の情報表示装置(関数電卓)10A,10B,…によりそれぞれ入力あるいは計算された計算対象データの2次元コード画像(QRコード)Qを、当該生徒A,B,…自身のカメラ付き通信機器(タブレットPC)20A,20B,…により撮影して計算サーバ30へ送信するだけで、当該各生徒A,B,…の属するグループ毎に同各生徒A,B,…の関数電卓10A,10B,…から得られた計算対象データを集約した集約計算結果データや、計算結果を画像に統合したグラフ画像を含む画像データとして出力し、当該通信機器(タブレットPC)20A,20B,…やグループ共有のプロジェクタP等に表示させて見ることができる。
また、前記構成の計算サーバ30によれば、前記各情報表示装置(関数電卓)10A,10B,…の表示出力部21に表示される二次元コード画像(QRコード)は、当該各関数電卓10A,10B,…の電卓固有IDも含んで二次元コード画像化され、前記通信機器20A,20B,…から受信された統計計算の計算対象データは前記決定されたグループID専用のデータエリア322Aに前記電卓固有IDと対応付けて登録される。そして、前記通信機器20A,20B,…からの計算対象データと共に受信された電卓固有IDが登録済みである場合は、当該データ送信元の通信機器10A,10B,…へグループIDの入力依頼をすることなく、前記電卓固有IDが登録済みである前記グループID専用のデータエリア322Aに前記受信された計算対象データが登録される。
これにより、ある関数電卓10Aにおいてその計算対象データが修正等されて更新され、再度バーコード内容データ(QRデータ)として計算サーバ30に受信された場合は、ユーザ(生徒)へのグループIDの入力依頼を要さずに、正しいグループID専用のデータエリア322Aに前記更新された計算対象データを上書きして登録できる。
また、前記構成の計算サーバ30によれば、前記通信機器20A,20B,…から計算対象データが受信されると、当該データ送信元の通信機器20A,20B,…に対して、当該受信された計算対象データに対応した画像データ(計算結果の画像データGs)と共に、前記グループ毎に登録された複数の計算対象データを統合するかどうかの確認依頼(「データシェア用ページに移動」アイコンh)を送信する。そして、前記複数の計算対象データを統合する応答が受信された場合に、前記グループ毎に登録された複数の計算対象データを集約した集約計算結果データや、計算結果を画像に統合したグラフ画像を含む画像データを前記データ送信元の通信機器20A,20B,…に送信する。
これにより、前記各情報表示装置(関数電卓)10A,10b,…から個々の計算対象データが得られる毎に、当該個々の計算対象データを処理した集約計算結果データや画像データ(計算結果の画像データGs)を応答送信できると共に、各ユーザの要求に応じて速やかなデータ統合処理を行なうことができる。
また、前記構成の計算サーバ30によれば、前記グループ毎に登録された複数の計算対象データを画像データとして統合する際には、当該複数の計算対象データを合体した画像データとして統合するか又は並列にした画像データとして統合するかを計算対象指定依頼用プルダウンメニューPdによりユーザに選択させて指定できる。
なお、上記実施例においては、サーバにおいて、各生徒の情報表示装置(電卓)の固有ID別にグループID毎に計算データが集約されることとした。その場合、同じ固有IDで計算データが修正されてサーバに取得されると、その固有IDの計算データが更新されて登録されることとなる。それに対して、同じ固有IDでも、日時によって、計算データが別々に記憶されて集約されるようにしても良い。またグループIDに集約されたデータのうち、固有IDの最新の計算データを集約対象にして集約しても良い。またグループIDを管理する先生がグループID内の集約データを初期化したり、最新の各固有IDの計算データ以外を消去するか、全て残すかを設定できるようにしても良い。
なお、前記各実施形態において記載した計算機システムによる各処理の手法、すなわち、図4のフローチャートに示す前記関数電卓(情報表示装置)10による表示制御処理、図5のフローチャートに示す前記カメラ付き通信機器20による通信機器処理、図6のフローチャートに示す前記計算サーバ30によるサーバ処理(実施例1)、図7のフローチャートに示す前記計算サーバ30によるサーバ処理(実施例2)などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記録媒体に格納して配布することができる。また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワークN上を伝送させることができ、このプログラムデータを、通信ネットワークNに接続された電子機器のコンピュータに通信部によって取り込むことで、前述した表示制御機能、通信機器機能、サーバ機能を実現することもできる。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
各情報表示装置から出力された計算対象データを受信する計算対象データ受信手段と、
ユーザ操作に応じて入力されたグループIDを受信するグループID受信手段と、
前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを前記グループID受信手段により受信されたグループIDに対応付けて登録するデータ登録手段と、
前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に集約して計算した結果の集約計算結果データにして送信する集約計算結果送信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
[2]
前記集約計算結果送信手段は、前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に統合した統合画像データにして送信する統合画像送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
[3]
前記計算対象データ受信手段は、前記各情報表示装置から出力された計算対象データを当該各情報表示装置の固有IDと共に受信し、
前記データ登録手段は、前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを前記グループID受信手段により受信されたグループIDと当該計算対象データと共に受信された前記情報表示装置の固有IDとに対応付けて登録する、
ことを特徴とする[2]に記載のサーバ装置。
[4]
前記データ登録手段は、前記計算対象データ受信手段により前記計算対象データと共に受信された前記情報表示装置の固有IDが前記グループIDに既に対応付けられて登録されている場合には、当該受信された計算対象データを当該固有IDが登録されている前記グループIDに対応付けて登録する、
ことを特徴する[3]に記載のサーバ装置。
[5]
前記計算対象データ受信手段により前記情報表示装置から出力された計算対象データを受信した際に、当該計算対象データに対応する画像データにデータ統合するかの確認依頼を付加して送信する統合確認依頼送信手段を備え、
前記統合画像送信手段は、前記統合確認依頼送信手段により送信されたデータ統合するかの確認依頼に応じて当該データ統合する応答が受信された場合に、前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に統合した統合画像データにして送信する、
ことを特徴とする[2]ないし[4]の何れかに記載のサーバ装置。
[6]
前記統合確認依頼送信手段により送信されたデータ統合するかの確認依頼に応じて当該データ統合する応答が受信された際に、前記登録された計算対象データを合体して統合するか並列にして統合するかの指定依頼を送信する統合指定依頼送信手段を備え、
前記統合画像送信手段は、前記統合指定依頼送信手段により送信された前記計算対象データを合体して統合するか並列にして統合するかの指定依頼に応じて、前記合体して統合する応答が受信された場合には、前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に合体して統合した統合画像データにして送信し、前記並列にして統合する応答が受信された場合には、前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に並列に統合した統合画像データにして送信する、
ことを特徴とする[5]に記載のサーバ装置。
[7]
各情報表示装置から出力される計算対象データは2次元コード画像として表示出力され、
前記計算対象データ受信手段は、前記各情報表示装置に表示出力された2次元コード画像を読み取って当該2次元コード画像の内容データを送信する通信機器からの該内容データを受信し、
前記グループID受信手段は、前記通信機器のユーザ操作に応じて入力されたグループIDを当該通信機器から受信する、
ことを特徴とする[2]ないし[6]の何れかに記載のサーバ装置。
[8]
前記統合画像送信手段は、前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に統合した統合画像データにして前記2次元コード画像の内容データ送信元の通信機器に送信する、
ことを特徴とする[7]に記載のサーバ装置。
[9]
ユーザ操作に応じて入力されたグループIDと当該グループIDに属する各情報表示装置の固有IDとを対応付けて登録するグループID登録手段と、
前記各情報表示装置から当該情報表示装置の固有IDと共に出力された計算対象データを受信する計算対象データ受信手段と、
前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを、当該計算対象データと共に受信された前記情報表示装置の固有IDに従って、前記グループID登録手段により当該固有IDと同じ固有IDが対応付けられて登録されているグループIDに対応付けて登録するデータ登録手段と、
前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に集約して計算した結果の集約計算結果データにして送信する集約計算結果送信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
[10]
前記データ登録手段は、前記計算対象データ受信手段により計算対象データと共に受信された前記情報表示装置の固有IDと同じ固有IDが前記グループID登録手段により登録されているグループIDと対応付けられていない場合には、ユーザ操作に応じて新たに入力されたグループIDに対応付けて前記受信された計算対象データを登録する、
ことを特徴とする[9]に記載のサーバ装置。
[11]
サーバ装置のコンピュータを制御するためのサーバ制御プログラムであって、
各情報表示装置から出力された計算対象データを受信する計算対象データ受信手段、
ユーザ操作に応じて入力されたグループIDを受信するグループID受信手段、
前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを前記グループID受信手段により受信されたグループIDに対応付けて登録するデータ登録手段、
前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に集約して計算した結果の集約計算結果データにして送信する集約計算結果送信手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。
[12]
サーバ装置のコンピュータを制御するためのサーバ制御プログラムであって、
ユーザ操作に応じて入力されたグループIDと当該グループIDに属する各情報表示装置の固有IDとを対応付けて登録するグループID登録手段、
前記各情報表示装置から当該情報表示装置の固有IDと共に出力された計算対象データを受信する計算対象データ受信手段、
前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを、当該計算対象データと共に受信された前記情報表示装置の固有IDに従って、前記グループID登録手段により当該固有IDと同じ固有IDが対応付けられて登録されているグループIDに対応付けて登録するデータ登録手段、
前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に集約して計算した結果の集約計算結果データにして送信する集約計算結果送信手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能なプログラム。
[13]
請求項1記載の情報表示装置とサーバ装置とを備えた計算機システム。
[14]
請求項9記載の情報表示装置とサーバ装置とを備えた計算機システム。
[15]
各情報表示装置から出力された計算対象データを受信する計算対象データ受信手段と、
ユーザ操作に応じて入力されたグループIDを受信するグループID受信手段と、
前記計算対象データ受信手段により受信された計算対象データを前記グループID受信手段により受信されたグループIDに対応付けて登録するデータ登録手段と、
前記データ登録手段により前記グループIDに対応付けられて登録された計算対象データを当該グループID別に集約して計算した結果の集約計算結果データとして送信する集約計算結果送信手段と、
を備えたサーバ装置が受信する前記計算対象データをユーザ操作に応じて出力する計算データ出力手段を備えたことを特徴とする情報表示装置。
[16]
前記計算データ出力手段は、前記サーバ装置が受信する前記計算対象データを、ユーザ操作に応じて、前記サーバ装置と通信する通信機器が取得可能に出力することを特徴とする[15]に記載の情報表示装置。