JP2016099911A - 入力装置とその制御方法及びプログラム - Google Patents

入力装置とその制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズ等の影響による物体の座標や接触状態の検出エラーを低減できる入力装置を提供する。
【解決手段】エラー判定部26において、センサ部10の検出動作の各サイクルにおけるセンサ部10の検出結果にエラーがあるか否かが判定される。エラー補正部27では、同一の識別コードiが割り当てられた同一物体の一連の座標Pから、検出動作のサイクル順に一の座標Pが選択されて出力される。当該選択された一の座標Pがエラー判定部26においてエラーを有すると判定されたセンサ部10の検出結果に基づいて取得されたものである場合、エラー補正部27からは、当該選択された一の座標Pの代わりに、この一連の座標Pにおいて前回出力された座標Pと同じ座標Pが出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量の変化などを利用して物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置とその制御方法及びプログラムに係り、特に、コンピュータ等の各種の情報機器において指やペンなどの操作に応じた情報を入力する入力装置に関する。
静電容量の変化を検出するセンサは、簡易な構成で物体(指やペンなど)の近接を検出できることから、ノート型コンピュータのタッチパッドや、スマートフォンのタッチパネルなど、各種の電子機器のユーザーインターフェース装置に広く用いられている。
下記の特許文献1には、複数の電極が配置されたタッチパネル部を備えるタッチパネル装置が記載されている。タッチパネル部の複数の電極の中から走査電極が決定され、当該決定された走査電極に対してタッチパネル部が操作されることにより、各電極の静電容量の変化が反映された計測値が取得され、その取得された計測値に基づいてタッチパネル部へのタッチの有無が検出される。
国際公開第2012/117437号
しかしながら、このような入力装置は、センサの検出面において物体の近接を感度よく検出する必要があることから、特にセンサにおいて外部の電磁ノイズを受け易いという問題がある。例えば上述した静電容量式のセンサの場合、物体の近接に伴う電極の静電容量の変化を微小な電荷量の変化として検出するため、ノイズの影響により物体の座標や接触状態の誤検知を生じ易いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ等の影響による物体の座標や接触状態の検出エラーを低減できる入力装置とその制御方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点に係る入力装置は、検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置であって、前記検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部と、前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するセンサ制御部と、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に近接した物体の位置の座標を取得する座標取得部と、前記検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の前記座標に同一の識別コードを割り当てる識別コード割り当て部と、前記検出動作の各サイクルにおける前記センサ部の検出結果にエラーがあるか否かを判定するエラー判定部と、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記座標から前記検出動作のサイクル順に一の座標を選択して出力し、当該選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一の座標を、前記一連の座標において既に出力した少なくとも1つの前記座標に基づいて補正して出力するエラー補正部とを有する。
上記の構成によれば、前記エラー判定部において、前記検出動作の各サイクルにおける前記センサ部の検出結果にエラーがあるか否かが判定される。エラー補正部では、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記座標から前記検出動作のサイクル順に一の座標が選択されて出力される。当該選択された一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合、前記エラー補正部では、当該選択された一の座標が、前記一連の座標において既に出力された少なくとも1つの前記座標に基づいて補正されて出力される。
これにより、エラーを有すると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された前記座標がある場合、前記エラー補正部による補正処理を経て出力された少なくとも1つの前記座標に基づいて当該座標が補正される。そのため、ノイズ等の影響による物体の座標の検出エラーが低減される。
好適には、前記エラー補正部は、前記選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合、前記選択した一の座標の代わりに、前回出力した座標と同じ座標を出力してよい。
上記の構成によれば、エラーを有すると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された前記座標がある場合、物体の追跡位置が当該座標へ移行する代わりに、エラーがないと判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された前回の座標に留まる。そのため、ノイズ等の影響による物体の座標の検出エラーが低減される。
好適に、上記入力装置は、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記座標が取得された物体の前記検出面への接触状態を判定し、当該判定結果を示す接触状態値を取得する接触状態判定部を有してよい。識別コード割り当て部は、同一物体の同一サイクルにおける前記座標及び前記接触状態値を含んだデータに、前記検出動作の複数のサイクルに渡って同一の前記識別コードを割り当ててよい。前記エラー補正部は、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記データから前記検出動作のサイクル順に一のデータを選択して出力し、当該選択した一のデータに含まれる前記座標及び前記接触状態値が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一のデータの代わりに、前回出力したデータと同じデータを出力してよい。
これにより、前記センサ部の検出結果にエラーがあると判定された場合は、物体の前記座標と共に前記接触状態値も補正されるため、ノイズ等の影響による物体の前記接触状態の検出エラーが低減される。
好適に、前記エラー判定部は、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータを最初のデータとするN個(Nは3以上の整数を示す。)の連続したデータに含まれた前記接触状態値を比較し、当該比較において前記接触状態値が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定してよい。前記エラー補正部は、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力してよい。
これにより、Nサイクルより短い単発的な前記接触状態値の変動が前記センサ部の検出結果のエラーとして判定されるため、単発的に発生する強いノイズ等の影響による検出エラーが効果的に低減される。
好適に、前記エラー判定部は、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、前記第1データ列において当該選択したデータを最初のデータとする前記N個の連続したデータに含まれた前記接触状態値が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定してよい。
上記の構成によれば、単発的な前記接触状態値の変動による前記座標の更新の停止が繰り返され難くなるため、前記座標の軌跡の崩れが抑制される。
好適に、前記接触状態判定部は、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に接触している物体の数を接触物体数として計数してよい。前記エラー判定部は、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータに対応する前記検出動作のサイクルを最初のサイクルとする連続したNサイクル(Nは3以上の整数を示す。)において計数されたN個の前記接触物体数が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定してよい。前記エラー補正部は、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力してよい。
これにより、Nサイクルより短い単発的な前記接触物体数の変動が前記センサ部の検出結果のエラーとして判定されるため、単発的に発生する強いノイズ等の影響による検出エラーが効果的に低減される。
好適に、前記エラー判定部は、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、当該選択したデータに対応する前記検出動作のサイクルを最初のサイクルとする連続した前記Nサイクルにおいて計数された前記N個の前記接触物体数が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定してよい。
上記の構成によれば、単発的な前記接触物体数の変動による前記座標の更新の停止が繰り返され難くなるため、前記座標の軌跡の崩れが抑制される。
好適に、前記接触状態判定部は、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面における物体の接触の有無、並びに、前記検出面に接触した物体が指又は掌の何れであるかを前記接触状態として判定してよい。
本発明の第2の観点は、検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部を備え、前記検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置をコンピュータが制御する方法に関する。この入力装置の制御方法は、前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するステップと、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に近接した物体の位置の座標を取得するステップと、前記検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の前記座標に同一の識別コードを割り当てるステップと、前記検出動作の各サイクルにおける前記センサ部の検出結果にエラーがあるか否かを判定するステップと、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記座標から前記検出動作のサイクル順に一の座標を選択して出力し、当該選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一の座標を、前記一連の座標において既に出力した少なくとも1つの前記座標に基づいて補正して出力するステップとを有する。
好適に、前記補正を行うステップは、前記選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合、前記選択した一の座標の代わりに、前回出力した座標と同じ座標を出力してよい。
好適に、上記入力装置の制御方法は、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記座標が取得された物体の前記検出面への接触状態を判定し、当該判定結果を示す接触状態値を取得するステップを有してよい。前記識別コードを割り当てるステップは、同一物体の同一サイクルにおける前記座標及び前記接触状態値を含んだデータに、前記検出動作の複数のサイクルに渡って同一の前記識別コードを割り当ててよい。前記補正を行うステップは、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記データから前記検出動作のサイクル順に一のデータを選択して出力し、当該選択した一のデータに含まれる前記座標及び前記接触状態値が前記エラーを判定するステップにおいてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一のデータの代わりに、前回出力したデータと同じデータを出力してよい。
好適に、前記エラーを判定するステップは、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータを最初のデータとするN個(Nは3以上の整数を示す。)の連続したデータに含まれた前記接触状態値を比較し、当該比較において前記接触状態値が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定してよい。前記補正を行うステップは、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラーを判定するステップにおいてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラーを判定するステップにおいてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力してよい。
好適に、前記エラーを判定するステップは、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、前記第1データ列において当該選択したデータを最初のデータとする前記N個の連続したデータに含まれた前記接触状態値が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定してよい。
本発明の第3の観点は、本発明の第2の観点に係る上記入力装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
本発明によれば、ノイズ等の影響による物体の座標や接触状態の検出エラーを低減できる。
本発明の実施形態に係る入力装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る入力装置における識別コードの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係る入力装置におけるエラー補正の一例を図解した図である。 図3の例に対応する座標とその軌跡の具体例を図解した第1の図である。図4Aは軌跡のみを示し、図4Bはこの軌跡においてエラー無しに座標が取得された場合を示す。 図3の例に対応する座標とその軌跡の具体例を図解した第2の図である。図5Aはエラー補正前の第1データ列(DI)の座標とその軌跡を示し、図5Bはエラー補正後の第2データ列(DO)の座標とその軌跡を示す。 第2の実施形態に係る入力装置における識別コードの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る入力装置におけるエラー補正の一例を図解した図である。 図7の例に対応する座標とその軌跡の具体例を図解した図である。 第3の実施形態に係る入力装置における識別コードの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る入力装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す入力装置は、センサ部10と、処理部20と、記憶部30と、インターフェース部40を有する。本実施形態に係る入力装置は、センサが設けられた検出面に指やペンなどの物体を近接させることによって、その近接状態に応じた情報を入力する装置である。なお、本明細書における「近接」とは、接触した状態で近くにあることと、接触しない状態で近くにあることを両方含む。
[センサ部10]
センサ部10は、検出面に分布する複数の検出位置において、指やペンなどの物体の近接状態をそれぞれ検出する。例えばセンサ部10は、物体の近接に応じて静電容量が変化する容量性センサ素子(キャパシタ)12がマトリクス状に形成されたセンサマトリクス11と、容量性センサ素子12の静電容量に応じた検出データを生成する検出データ生成部13と、容量性センサ素子12に駆動電圧を印加する駆動部14を有する。
センサマトリクス11は、縦方向に延在した複数の駆動電極Lxと、横方向に延在した複数の検出電極Lyを備える。複数の駆動電極Lxは横方向へ平行に並び、複数の検出電極Lyは縦方向へ平行に並ぶ。複数の駆動電極Lxと複数の検出電極Lyが格子状に交差しており、互いに絶縁されている。駆動電極Lxと検出電極Lyの交差部付近に、それぞれ容量性センサ素子12が形成される。なお、図1の例では電極(Lx,Ly)の形状が短冊状に描かれているが、他の任意の形状(ダイヤモンドパターンなど)でもよい。
駆動部14は、センサマトリクス11の各容量性センサ素子12に駆動電圧を印加する。具体的には、駆動部14は、処理部20の制御に従って、複数の駆動電極Lxから順番に一の駆動電極Lxを選択し、当該選択した一の駆動電極Lxの電位を周期的に変化させる。駆動電極Lxの電位が所定の範囲で変化することにより、この駆動電極Lxと検出電極Lyとの交差点付近に形成された容量性センサ素子12に印加される駆動電圧が所定の範囲で変化し、容量性センサ素子12において充電や放電が生じる。
検出データ生成部13は、駆動部14による駆動電圧の印加に伴って容量性センサ素子12が充電又は放電される際に各検出電極Lyにおいて伝送される電荷に応じた検出データを生成する。すなわち、検出データ生成部13は、駆動部14の駆動電圧の周期的な変化と同期したタイミングで、各検出電極Lyにおいて伝送される電荷をサンプリングし、そのサンプリングの結果に応じた検出データを生成する。
例えば、検出データ生成部13は、容量性センサ素子12の静電容量に応じた電圧を出力する静電容量−電圧変換回路(CV変換回路)と、CV変換回路の出力信号をデジタル信号に変換し、検出データとして出力するアナログ−デジタル変換回路(AD変換回路)を有する。
CV変換回路は、駆動部14の駆動電圧が周期的に変化して容量性センサ素子12が充電又は放電される度に、処理部20の制御に従って、検出電極Lyにおいて伝送される電荷をサンプリングする。具体的には、CV変換回路は、検出電極Lyにおいて正又は負の電荷が伝送される度に、この電荷若しくはこれに比例した電荷を参照用のキャパシタに移送し、参照用のキャパシタに発生する電圧に応じた信号を出力する。例えば、CV変換回路は、検出電極Lyにおいて周期的に伝送される電荷若しくはこれに比例した電荷の積算値や平均値に応じた信号を出力する。AD変換回路は、処理部20の制御に従って、CV変換回路の出力信号を所定の周期でデジタル信号に変換し、検出データとして出力する。
なお、上述の例において示したセンサ部10は、電極間(Lx,Ly)に生じる静電容量(相互容量)の変化によって物体の近接を検出するものであるが、この例に限らず、他の種々の方式によって物体の近接を検出してもよい。例えば、センサ部10は、物体の接近によって電極とグランドの間に生じる静電容量(自己容量)を検出する方式でもよい。自己容量を検出する方式の場合、検出電極に駆動電圧が印加される。また、センサ部10は、静電容量方式に限定されるものではなく、例えば抵抗膜方式や電磁誘導式などでもよい。
[処理部20]
処理部20は、入力装置の全体的な動作を制御する回路であり、例えば、記憶部30に格納されるプログラムの命令コードに従って処理を行うコンピュータや、特定の機能を実現するロジック回路を含んで構成される。処理部20の処理は、その全てをコンピュータとプログラムにより実現してもよいし、その一部若しくは全部を専用のロジック回路で実現してもよい。
図1の例において、処理部20は、センサ制御部21と、2次元データ生成部22と、座標取得部23と、接触状態判定部24と、識別コード割り当て部25と、エラー判定部26と、エラー補正部27を有する。
センサ制御部21は、検出面の複数の検出位置(センサマトリクス11の各容量性センサ素子12)における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うようにセンサ部10を制御する。具体的には、センサ制御部21は、駆動部14における駆動電極の選択とパルス電圧の発生、並びに、検出データ生成部13における検出電極の選択と検出データの生成が周期的に適切なタイミングで行われるように、これらの回路を制御する。
2次元データ生成部22は、センサ部10の検出結果に基づいて、操作面の複数の位置における物体の近接の度合を示す複数の検出データを含んだ行列形式の2次元データ31を生成し、記憶部30に格納する。
例えば2次元データ生成部22は、センサ部10から出力される検出データを、行列形式で記憶部30の記憶領域(現在値メモリ)に格納する。2次元データ生成部22は、現在値メモリに格納した行列形式の検出データと、記憶部30の別の記憶領域(ベース値メモリ)に予め格納した行列形式のベース値との差を演算し、それらの演算結果を2次元データ31として記憶部30に格納する。ベース値メモリには、検出面に物体が近接していない状態における検出データの基準となる値(ベース値)が記憶される。2次元データ31は、物体が検出面に近接していない状態からの検出データの変化量を表す。
座標取得部23は、センサ部10における検出動作の1サイクルごとに、センサ部10の検出結果に基づいて、検出面に近接した物体の位置の座標Pを取得する。例えば座標取得部23は、2次元データ生成部22より生成された2次元データ31に基づいて、検出面上における物体の近接領域を特定し、特定した近接領域の形状や当該近接領域内のデータ値の分布などから物体の座標Pを算出する。
接触状態判定部24は、センサ部10における検出動作の1サイクルごとに、センサ部10の検出結果に基づいて、座標取得部23により座標が取得された物体の検出面への接触状態を判定し、その判定結果を示す接触状態値Tを取得する。例えば接触状態判定部24は、座標Pが算出された物体の検出面における近接領域の面積や、近接領域内におけるデータ値の大きさなどに基づいて、物体が検出面に接触しているか否かを判定する。また、接触状態判定部24は、接触した物体が「指」又は「掌」の何れであるかを判定する。以下では一例として、物体が検出面に接触していないと判定した場合の接触状態値Tを「0」、「指」が接触していると判定した場合の接触状態値Tを「1」、「掌」が接触していると判定した場合の接触状態値Tを「2」とする。
また、接触状態判定部24は、各物体について取得した接触状態値Tに基づいて、センサ部10の検出面に接触している「指」の数(接触指数M)を計数する。
識別コード割り当て部25は、センサ部10による検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の座標に同一の識別コードiを割り当てる。識別コードiは、複数のサイクルに渡って同一の物体の座標を追跡するための情報である。例えば識別コード割り当て部25は、前回のサイクルで取得された座標Pと今回のサイクルで新たに取得された座標Pとの距離をそれぞれ算出し、互いの距離が最も短い前回の座標Pと今回の座標Pとの組み合わせを特定する。そして、識別コード割り当て部25は、今回の座標Pに対して、最も距離が短い前回の座標Pと同一の識別コードiを割り当てる。
また、識別コード割り当て部25は、座標Pと共に、接触状態値Tについても識別コードiを割り当てる。例えば、識別コード割り当て部25は、検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の同一サイクルにおける座標P及び接触状態値Tを含んだデータDIに対して、同一の識別コードiを割り当てる。すなわち、識別コード割り当て部25は、同一のサイクルに取得された同一物体の座標P及び接触状態値Tを一つのデータDIとしてまとめて扱い、このデータDIに識別コードiを割り当てる。サイクルnにおいて識別コードiが割り当てられたデータDIを“DI[n][i]”と記す。
具体的には、識別コード割り当て部25は、次のようにして識別コードiの割り当てを行う。
まず、識別コード割り当て部25は、サイクルnにおいて同一の物体について取得された座標P及び接触状態値Tを一つのデータCとしてまとめて扱い、このデータCに仮の識別コードkを割り当てる。サイクルnにおいて仮の識別コードkが割り当てられたデータCを“C[n][k]”と記す。
次に、識別コード割り当て部25は、前回のサイクルn−1において識別コードiが割り当てられたデータDI[n−1][i]の座標Pと、今回のサイクルnにおいて仮の識別コードkが割り当てられたデータC[n][k]の座標Pとの距離をそれぞれ算出し、互いの座標Pの距離が最も短いデータDI[n−1][i]とデータC[n][k]の組み合わせを特定する。
そして、識別コード割り当て部25は、データDI[n−1][i]と最短距離の関係にあるデータC[n][k]の座標P及び接触状態値Tを、今回のサイクルnにおけるデータDI[n][i]に代入する。
なお、識別コード割り当て部25は、最短距離の関係にあるデータDI[n−1][i]が存在しないデータC[n][k](サイクルnにおいて新たに接触した指など)については、サイクルn−1において未割り当ての識別コードiを用いたデータDI[n−1][i]に代入する。
エラー判定部26は、検出動作の各サイクルにおけるセンサ部10の検出結果にエラーがあるか否かを判定する。
例えば、エラー判定部26は、同一の識別コードiが割り当てられた一連のデータDIにおいて連続するN個(N≧3)のデータDIに含まれた接触状態値Tが一致しない場合、このN個のデータDIにおける最初のデータDIに含まれた座標P及び接触状態値Tの取得に用いられたセンサ部10の検出結果(2次元データ31を構成するデータ)にエラーがあると判定する。
具体的には、エラー判定部26は、同一の識別コードiが割り当てられたデータDIを検出動作のサイクル順に並べたデータ列である「第1データ列32」を参照することによりエラーの判定を行う。すなわち、エラー判定部26は、第1データ列32から配列順に1ずつデータDIを選択し、当該選択したデータDIを先頭として連続するN個のデータDIに含まれた接触状態値Tを比較する。当該比較において接触状態値Tが一致しない場合、エラー判定部26は、当該選択したデータDIにエラーがあると判定する。
エラー補正部27は、同一の識別コードiが割り当てられた一連の座標Pから検出動作のサイクル順に一の座標Pを選択して出力し、当該選択した一の座標Pがエラー判定部26においてエラーがあると判定されたセンサ部10の検出結果に基づいて取得されたものである場合は、当該選択した一の座標Pの代わりに、前回出力した座標Pと同じ座標Pを出力する。
また、エラー補正部27は、座標Pと共に接触状態値Tの補正も行う。具体的には、エラー補正部27は、同一の識別コードiが割り当てられた一連のデータDI(第1データ列32)から検出動作のサイクル順に一のデータDIを選択し、当該選択したデータDIがエラー判定部26においてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータDIを第2データ列33のデータDOとして出力する。他方、当該選択したデータDIがエラー判定部26においてエラーがあると判定されている場合、エラー補正部27は、第2データ列33における前回のデータDOと同じものを今回の第2データ列33のデータDOとして出力する。「第2データ列33」は、「第1データ列32」に対する補正処理の結果としてエラー補正部27から順次に出力されるデータDOのデータ列である。
[記憶部30]
記憶部30は、処理部20において処理に使用される定数データや変数データを記憶する。処理部20がコンピュータを含む場合、記憶部30は、そのコンピュータにおいて実行されるプログラムを記憶してもよい。記憶部30は、例えば、DRAMやSRAMなどの揮発性メモリ、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、ハードディスクなどを含んで構成される。
[インターフェース部40]
インターフェース部40は、入力装置と他の制御装置(入力装置を搭載する情報機器のコントロール用ICなど)との間でデータをやり取りするための回路である。処理部20は、記憶部30に記憶される情報(物体の座標情報、物体数など)をインターフェース部40から図示しない制御装置へ出力する。また、インターフェース部40は、処理部20のコンピュータにおいて実行されるプログラムを不図示のディスクドライブ装置(非一時的記録媒体に記録されたプログラムを読み取る装置)やサーバなどから取得して、記憶部30にロードしてもよい。
次に、上述した構成を有する入力装置において物体の座標P及び接触状態値Tのエラーを補正する動作について説明する。図2は、本実施形態に係る入力装置における識別コードiの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。
ST100:
動作を開始する際、処理部20は、各サイクルにおける各物体の座標P及び接触状態値Tを示すデータC,DI,DOを初期化し、センサ部10の検出動作のサイクルnに初期値2を代入する。
ST110:
座標取得部23は、現在のサイクルnにおけるセンサ部10の検出結果として記憶部30に格納される2次元データ31に基づいて、検出面に近接した各物体の位置の座標Pを取得する。
接触状態判定部24は、2次元データ31に基づいて、座標Pが算出された各物体の検出面への接触状態を示す接触状態値Tを取得するとともに、検出面に接触した物体(指)の数(接触指数M)を計数する。
識別コード割り当て部25は、各物体の座標P及び接触状態値Tにそれぞれ仮の識別コードkを割り当て、データC[n][k]として記憶部30に保存する。
ST120:
識別コード割り当て部25は、前回のサイクルn−1において識別コードiが割り当てられたデータDI[n−1][i]の座標Pと、今回のサイクルnにおいて仮の識別コードkが割り当てられたデータC[n][k]の座標Pとの距離をそれぞれ算出し、互いの座標Pの距離が最も短いデータDI[n−1][i]とデータC[n][k]の組み合わせを特定する。最短距離の組み合わせが特定されると、識別コード割り当て部25は、データDI[n−1][i]と最短距離の関係にあるデータC[n][k]の座標P及び接触状態値Tを、今回のサイクルnにおけるデータDI[n][i]に代入する。
ST130:
処理部20は、物体の識別コードiに初期値0を代入する。
ST140:
エラー判定部26は、識別コードiの第1データ列32において、現在のサイクルnから2サイクル前のサイクルn−2におけるデータDI[n−2][i]を、エラーの判定対象として選択する。エラー判定部26は、このデータDI[n−2][i]を先頭として連続する3つのデータDI[n−2][i],DI[n−1],DI[n][i]に含まれた接触状態値Tを比較する。これらの接触状態値Tが一致しない場合、エラー判定部26は、データDI[n−2][i]にエラーがあると判定する。
ST150:
ステップST140においてデータDI[n−2][i]にエラーがないと判定された場合、エラー補正部27は、第1データ列32のデータDI[n−2][i]をそのまま第2データ列33のデータDO[n][i]に代入する。
ST160:
ステップST140においてデータDI[n−2][i]にエラーがあると判定された場合、エラー補正部27は、第2データ列33のデータDO[n][i]を1つ前のデータDO[n−1][i]と等しい値にする(データDO[n][i]にデータDO[n−1][i]を代入する)。
ST170:
処理部20は、次のサイクルの処理に備えて、識別コードiの第1データ列32の各データをシフトする。すなわち、データDI[n−2][i]にデータDI[n−1][i]を代入し、データDI[n−1][i]にデータDI[n][i]を代入する。
ST180〜ST200:
処理部20は、次の物体の処理に進むため、識別コードiに「1」を加え(ST180)、識別コードiを接触指数Mと比較する(ST190)。識別コードiが接触指数Mより小さい場合、まだ処理していない物体(指)が存在するため、処理部20はステップST140に戻る。識別コードiが接触指数M以上になった場合、全ての物体(指)が処理されたので、処理部20はサイクルnに「1」を加えてステップST110に戻る。
図3は、本実施形態に係る入力装置におけるエラー補正の一例を図解した図であり、ノイズ等による単発的なエラーが含まれた第1データ列32を図2に示すフローチャートに従って処理した例を示す。
図3の例では、サイクル「8」及び「14」のデータDIにそれぞれ単発的な接触状態の変化が生じている。第1データ列32のサイクル「5」から「24」までの期間は、総じて指が接触した状態(T=1)と判定されているが、サイクル「8」で単発的に指が接触していないと判定され(T=0)、サイクル「14」では単発的に掌が接触したと判定されている(T=2)。
図2に示すフローチャートの処理では、第1データ列32において連続する3つのデータDIの接触状態値Tが一致していない場合、その先頭のデータDIにエラーがあると判定される。そのため、サイクル「8」の単発的変化に対して、第1データ列32のサイクル「6」〜「8」のデータDIにエラーがあると判定され、サイクル「14」の単発的変化に対して、第1データ列32のサイクル「12」〜「14」のデータDIにエラーがあると判定される。
また、図2に示すフローチャートの処理では、第1データ列32の一のデータDIにエラーがあると判定された場合、これに対応する第2データ列33の一のデータDOが、当該一のデータDOより1つ前のデータDOと同じ値になる。そのため、エラーがあると判定された第1データ列32のサイクル「6」〜「8」のデータDIに対応する第2データ列33のサイクル「8」〜「10」のデータDOは、それぞれサイクル「7」のデータDOと等しい値に補正される。また、エラーがあると判定された第1データ列32のサイクル「12」〜「14」のデータDIに対応する第2データ列33のサイクル「14」〜「16」のデータDOは、それぞれサイクル「13」のデータDOと等しい値に補正される。その結果、補正後の第2データ列33では、第1データ列32における単発的な接触状態の変化が消去されている。
以上説明したように、本実施形態に係る入力装置によれば、エラー判定部26において、センサ部10の検出動作の各サイクルにおけるセンサ部10の検出結果にエラーがあるか否かが判定される。エラー補正部27では、同一の識別コードiが割り当てられた同一物体の一連の座標Pから、検出動作のサイクル順に一の座標Pが選択されて出力される。当該選択された一の座標Pがエラー判定部26においてエラーを有すると判定されたセンサ部10の検出結果に基づいて取得されたものである場合、エラー補正部27からは、当該選択された一の座標Pの代わりに、この一連の座標Pにおいて前回出力された座標Pと同じ座標Pが出力される。
これにより、エラーを有するセンサ部10の検出結果に基づいて取得された座標Pがある場合、この座標Pが誤って追跡されることを防止し、エラーがないセンサ部10の検出結果に基づいて取得された座標Pに物体の追跡位置が留まるため、ノイズ等の影響による物体の座標の検出エラーを低減できる。
また、本実施形態に係る入力装置によれば、同一物体の同一サイクルにおける座標P及び接触状態値Tを含んだデータDIに、検出動作の複数のサイクルに渡って同一の識別コードiが割り当てられる。エラー補正部27では、同一の識別コードiが割り当てられた同一物体の一連のデータDIから、検出動作のサイクル順に一のデータDIが選択されて出力される。当該選択された一のデータDIに含まれる座標P及び接触状態値Tがエラー判定部26においてエラーがあると判定されたセンサ部10の検出結果に基づいて取得されたものである場合、エラー補正部27からは、当該選択された一のデータDIの代わりに、前回出力されたデータDIと同じデータDIが出力される。
これにより、センサ部10の検出結果にエラーがある場合は、物体の座標Pと共に接触状態値Tも補正することができるため、ノイズ等の影響による物体の接触状態の検出エラーも低減できる。
更に、本実施形態に係る入力装置によれば、同一の識別コードiが割り当てられたデータDIを検出動作のサイクル順に並べた第1データ列32から、配列順に1ずつデータが選択され、当該選択したデータを最初のデータDIとするN個(Nは3以上の整数を示す。)の連続したデータDIに含まれた接触状態値Tが比較され、当該比較において接触状態値Tが一致しない場合、当該選択されたデータDIにエラーがあると判定される。
これにより、Nサイクルより短い単発的な接触状態値Tの変動がセンサ部10の検出結果のエラーとして判定されるため、単発的に発生する強いノイズ等の影響による検出エラーを効果的に低減できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る入力装置は、上述した第1の実施形態に係る入力装置においてエラーの補正により生じる座標の軌跡の崩れを低減したものである。
図4及び図5は、図3の例に対応する座標とその軌跡の具体例を図解した図である。図4Aは軌跡のみを示し、図4Bはこの軌跡においてエラー無しに座標が取得された場合を示す。図5Aはエラー補正前の第1データ列32(DI)の座標とその軌跡を示し、図5Bはエラー補正後の第2データ列33(DO)の座標とその軌跡を示す。
図4Bと図5Bを比較して分かるように、第1の実施形態に係る入力装置のエラー補正では、エラーがある座標の近くや物体(指)の軌跡の端部(接触状態値Tがステップ状に変化する部分)において座標の更新の停止が繰り返されるため、座標の軌跡の崩れが大きくなる傾向がある。
そこで、本実施形態に係る入力装置では、エラーの判定対象の接触状態値Tが1つ前のサイクルにおいてエラー補正処理を経た接触状態値Tと等しい場合、エラーの判定対象の接触状態値Tについてエラーが無いと判定される。
図6は、第2の実施形態に係る入力装置における識別コードの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるエラー判定部26のステップST140をステップST140Aに置き換えたものである。
ステップST140Aにおいて、エラー判定部26は、ステップST140と同じ条件(データDI[n−2][i],DI[n−1],DI[n][i]に含まれた接触状態値Tが一致するか否か)の判定を行うとともに、エラーの判定対象として選択している第1データ列32のデータDI[n−2][i]に含まれる接触状態値Tと、このデータDI[n−2][i]より1つ前のデータDI[n−3][i]に対応してエラー補正部27から出力された第2データ列33のデータDO[n−1][i]に含まれる接触状態値Tとが一致するか否かを判定する。データDI[n−2][i]とデータDO[n−1][i]が一致する場合、エラー判定部26は、3つのデータDI[n−2][i],DI[n−1],DI[n][i]に含まれる接触状態値Tが一致しない場合であっても、エラー判定対象のデータDI[n−2][i]にエラーがないと判定する。この場合、エラー判定対象のデータDI[n−2][i]は、ステップST150においてデータDO[n][i]に代入される。
図7は、第2の実施形態に係る入力装置におけるエラー補正の一例を図解した図であり、図3と同じエラーが含まれた第1データ列32を図6に示すフローチャートに従って処理した例を示す。図7と図3を比較して分かるように、図6のフローチャートの処理によれば、単発的な接触状態値Tの変動によるエラー判定部26のエラー判定の頻度が減っており、エラー判定の繰り返しも短くなっている。
図8は、図7の例に対応する座標とその軌跡の具体例を図解した図である。図8Aはエラー補正前の第1データ列(DI)の座標とその軌跡を示し、図8Bはエラー補正後の第2データ列(DO)の座標とその軌跡を示す。
図5Bと図8Bを比較して分かるように、図6のフローチャートの処理によれば、エラー判定に伴う座標の更新の停止が図2のフローチャートの処理に比べて減っているため、座標の軌跡の崩れが小さくなっている。
以上説明したように、本実施形態に係る入力装置によれば、第1データ列32からエラーの判定対象として選択されたデータDI[n−2][i]に含まれる接触状態値Tと、第1データ列32においてデータDI[n−2][i]より1つ前のデータDI[n−3][i]に対応してエラー補正部27から出力された第2データ列33のデータDO[n−1][i]に含まれる接触状態値Tとが比較され、両者が一致するならば、エラー判定対象のデータDI[n−2][i]についてエラーがないと判定される。
これにより、特に単発的な接触状態値Tの変動による座標の更新の停止が繰り返され難くなるため、座標の軌跡の崩れを効果的に抑えることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した各実施形態に係る入力装置では、接触状態値Tの変動がエラーの判定条件とされたが、本実施形態に係る入力装置では、検出面に接触する指の数(接触指数)の変動がエラーの判定条件とされる。
図9は、第3の実施形態に係る入力装置における識別コードの割り当てとエラーの補正を説明するためのフローチャートである。図9に示すフローチャートは、図2に示すフローチャートにおけるエラー判定部26のステップST140をステップST140Bに置き換えたものである。
ステップST140Bにおいて、エラー判定部26は、識別コードiの第1データ列32の中から、現在のサイクルnより2サイクル前のサイクルn−2におけるデータDI[n−2][i]を、エラーの判定対象として選択する。エラー判定部26は、このデータDI[n−2][i]に対応するサイクルn−2を最初のサイクルとして連続した3サイクル(n−2,n−1,n)の接触指数を比較し、これらが一致しない場合、データDI[n−2][i]にエラーがあると判定する。
ただし、エラー判定部26は、図6におけるステップST140Aと同様なデータDI[n−2][i]とデータDO[n−1][i]の一致判定も行う。データDI[n−2][i]とデータDO[n−1][i]が一致する場合、エラー判定部26は、連続した3サイクル(n−2,n−1,n)の接触指数が不一致であっても、データDI[n−2][i]にエラーがないと判定する。
このように、連続するN周期(N≧3)における接触指数の変化に基づいて、単発的なセンサ部10の検出結果のエラーを判定することも可能である。このエラー判定方法によれば、接触指数の変化として単発的に発生する接触座標のエラーを効果的に除去できる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態において、補正処理の対象として選択した一の座標Pが「エラーあり」と判定されたセンサ部10の検出結果に基づいて取得されたものである場合、エラー補正部27は、当該選択した一の座標Pの代わりに、これと同一の識別コードiが割り当てられた一連の座標Pにおいて前回出力された座標Pと同じ座標Pを再度出力する。しかしながら、これは本発明の一例であり、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態において、エラー補正部27は、補正処理の対象として選択した一の座標Pを、既に出力した複数の座標Pに基づいて補正して出力してもよい。例えば、エラー補正部27は、前回のサイクルにおいて出力した座標Pを含む一連の複数の座標Pに基づいて、物体の移動方向と速度を算出し、その算出結果に基づいて推定した座標を補正の結果として出力してもよい。
上述した実施形態では、センサ部10の検出結果のエラーを判定する方法として、接触状態値Tの一時的な変化を利用しているが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば、ノイズの振幅等を直接測定した結果に基づいてエラー判定を行ってもよい。
上述した実施形態では、検出面に近接する複数の物体(指等)を識別コードによって識別可能であるが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、本発明は、識別可能な物体の数が1つに限られた入力装置にも適用可能である。その場合、本発明における識別コードは、1つの物体が検出面に近接してから離れるまでの状態と、別の1つの物体が新たに検出面へ近接する状態とを識別するための情報を意味する。
本発明の入力装置は、指等の操作による情報を入力するユーザーインターフェース装置に限定されない。すなわち、本発明の入力装置は、人体に限定されない様々な物体の検出面への近接状態に応じた情報を入力する装置に広く適用可能である。
10…センサ部、11…センサマトリクス、13…検出データ生成部、14…駆動部、20…処理部、21…センサ制御部、22…2次元データ生成部、23…座標取得部、24…接触状態判定部、25…識別コード割り当て部、26…エラー判定部、27…エラー補正部、30…記憶部、31…2次元データ、32…第1データ列、33…第2データ列、40…インターフェース部。

Claims (14)

  1. 検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置であって、
    前記検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部と、
    前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するセンサ制御部と、
    前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に近接した物体の位置の座標を取得する座標取得部と、
    前記検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の前記座標に同一の識別コードを割り当てる識別コード割り当て部と、
    前記検出動作の各サイクルにおける前記センサ部の検出結果にエラーがあるか否かを判定するエラー判定部と、
    同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記座標から前記検出動作のサイクル順に一の座標を選択して出力し、当該選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一の座標を、前記一連の座標において既に出力した少なくとも1つの前記座標に基づいて補正して出力するエラー補正部と
    を有することを特徴とする入力装置。
  2. 前記エラー補正部は、前記選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合、前記選択した一の座標の代わりに、前回出力した座標と同じ座標を出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記座標が取得された物体の前記検出面への接触状態を判定し、当該判定結果を示す接触状態値を取得する接触状態判定部を有し、
    識別コード割り当て部は、同一物体の同一サイクルにおける前記座標及び前記接触状態値を含んだデータに、前記検出動作の複数のサイクルに渡って同一の前記識別コードを割り当て、
    前記エラー補正部は、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記データから前記検出動作のサイクル順に一のデータを選択して出力し、当該選択した一のデータに含まれる前記座標及び前記接触状態値が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一のデータの代わりに、前回出力したデータと同じデータを出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記エラー判定部は、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータを最初のデータとするN個(Nは3以上の整数を示す。)の連続したデータに含まれた前記接触状態値を比較し、当該比較において前記接触状態値が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定し、
    前記エラー補正部は、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の入力装置。
  5. 前記エラー判定部は、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、前記第1データ列において当該選択したデータを最初のデータとする前記N個の連続したデータに含まれた前記接触状態値が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
  6. 前記接触状態判定部は、前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に接触している物体の数を接触物体数として計数し、
    前記エラー判定部は、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータに対応する前記検出動作のサイクルを最初のサイクルとする連続したNサイクル(Nは3以上の整数を示す。)において計数されたN個の前記接触物体数が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定し、
    前記エラー補正部は、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラー判定部においてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の入力装置。
  7. 前記エラー判定部は、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、当該選択したデータに対応する前記検出動作のサイクルを最初のサイクルとする連続した前記Nサイクルにおいて計数された前記N個の前記接触物体数が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の入力装置。
  8. 前記接触状態判定部は、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面における物体の接触の有無、並びに、前記検出面に接触した物体が指又は掌の何れであるかを前記接触状態として判定する
    ことを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載の入力装置。
  9. 検出面の複数の位置において物体の近接状態を検出するセンサ部を備え、前記検出面への物体の近接状態に応じた情報を入力する入力装置をコンピュータが制御する方法であって、
    前記複数の位置における物体の近接状態を1サイクルごとに検出する周期的な検出動作を行うように前記センサ部を制御するステップと、
    前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記検出面に近接した物体の位置の座標を取得するステップと、
    前記検出動作の複数のサイクルに渡って、同一物体の前記座標に同一の識別コードを割り当てるステップと、
    前記検出動作の各サイクルにおける前記センサ部の検出結果にエラーがあるか否かを判定するステップと、
    同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記座標から前記検出動作のサイクル順に一の座標を選択して出力し、当該選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一の座標を、前記一連の座標において既に出力した少なくとも1つの前記座標に基づいて補正して出力するステップと
    を有することを特徴とする入力装置の制御方法。
  10. 前記補正を行うステップは、前記選択した一の座標が前記エラー判定部においてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合、前記選択した一の座標の代わりに、前回出力した座標と同じ座標を出力する
    ことを特徴とする請求項9に記載の入力装置の制御方法。
  11. 前記検出動作の1サイクルごとに、前記センサ部の検出結果に基づいて、前記座標が取得された物体の前記検出面への接触状態を判定し、当該判定結果を示す接触状態値を取得するステップを有し、
    前記識別コードを割り当てるステップは、同一物体の同一サイクルにおける前記座標及び前記接触状態値を含んだデータに、前記検出動作の複数のサイクルに渡って同一の前記識別コードを割り当て、
    前記補正を行うステップは、同一の前記識別コードが割り当てられた一連の前記データから前記検出動作のサイクル順に一のデータを選択して出力し、当該選択した一のデータに含まれる前記座標及び前記接触状態値が前記エラーを判定するステップにおいてエラーがあると判定された前記センサ部の検出結果に基づいて取得された場合は、当該選択した一のデータの代わりに、前回出力したデータと同じデータを出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載の入力装置の制御方法。
  12. 前記エラーを判定するステップは、同一の前記識別コードが割り当てられた前記データを前記検出動作のサイクル順に並べた第1データ列から、配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータを最初のデータとするN個(Nは3以上の整数を示す。)の連続したデータに含まれた前記接触状態値を比較し、当該比較において前記接触状態値が一致しない場合、当該選択したデータにエラーがあると判定し、
    前記補正を行うステップは、前記第1データ列から配列順に1ずつデータを選択し、当該選択したデータが前記エラーを判定するステップにおいてエラーがないと判定されている場合、当該選択したデータを第2データ列のデータとして出力し、当該選択したデータが前記エラーを判定するステップにおいてエラーがあると判定されている場合は、前記第2データ列における前回のデータと同じデータを今回の前記第2データ列のデータとして出力する
    ことを特徴とする請求項11に記載の入力装置の制御方法。
  13. 前記エラーを判定するステップは、前記第1データ列から選択したデータに含まれる前記接触状態値と、前記第1データ列において当該選択したデータより1つ前のデータに対応して前記エラー補正部から出力される前記第2データ列のデータに含まれた前記接触状態値とが一致するならば、前記第1データ列において当該選択したデータを最初のデータとする前記N個の連続したデータに含まれた前記接触状態値が一致しない場合であっても、当該選択したデータにエラーがないと判定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の入力装置の制御方法。
  14. 請求項9乃至13の何れか一項に記載された入力装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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