JP2016099232A - 位相検出装置及び方法、モータ駆動制御装置、モータ装置及びシート搬送装置 - Google Patents

位相検出装置及び方法、モータ駆動制御装置、モータ装置及びシート搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転位相に応じた信号レベルを有するセンサ信号を用いて位相を検出する検出精度を向上可能な位相検出装置を提供する。【解決手段】信号選択部4と、バイアスレベル生成回路2と、位相情報検出回路3とを備える。信号選択部4は、回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号U1,V1,W1の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号Xとして選択する。バイアスレベル生成回路2は、選択センサ信号Xと他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を比a:bで分割して各バイアスレベルLUP,LLOを生成する。位相情報検出回路3は、各バイアスレベルLUP,LLOに基づいて回転子の位相に対応するしきい値レベルLv(n)を生成し、選択センサ信号Xの信号レベルがしきい値レベルLv(n)に到達したことを検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、位相検出装置及び方法、モータ駆動制御装置、モータ装置及びシート搬送装置に関する。
ブラシレスDC(直流)モータの停止制御などのモータの回転位置を制御する場合に用いられる、回転子の回転位相を検出する技術がある。例えば、ロータリーエンコーダ方式は、ロータリーエンコーダを回転軸に接続して、回転位相に応じて変化する位相差を有する2相パルス信号に基づいて相対的な回転角度を検出する。
一般的にロータリーエンコーダ方式は、光学窓のスリットを外周部に等間隔に設けた円盤や、スリットピッチの1/4間隔で配置された2個のフォトインタラプタにより、追加部品が高額になる。特許文献1には、ロータリーエンコーダ方式を用いずに回転位相を検出して、モータを駆動制御するモータ駆動制御装置が開示されている。
特許文献1のモータ駆動制御装置は、モータの周囲に設けられたホール素子などの複数のセンサからの複数のセンサ信号どうしを比較して、センサ信号どうしの交点の位相を検出する。さらに、検出されたセンサ信号の位相から所定の複数の位相区間に分け、所定の複数の位相区間において複数のセンサ信号の中の一つを選択し、選択されたセンサ信号の信号レベルが所定のしきい値レベルに到達したことを検出する。
特許文献1では、選択されたセンサ信号の信号レベルを、回転子の所定の位相に応じて予め定められたしきい値レベルと比較している。この場合、ホール素子などのセンサからのセンサ信号は、温度上昇や取り付け誤差などの外部環境により変動する。この変動によって、各センサ信号の交点位相における信号レベルがずれるなど、センサ信号の信号レベルの回転子の位相に対する対応がずれてしまう。
従来の回転位相の検出技術では、外部環境によるセンサ信号の変動によって、位相を検出する検出精度が低下するという課題があった。
本発明の目的は、従来技術と比較して、回転位相に応じた信号レベルを有するセンサ信号を用いて位相を検出する検出精度を向上可能な位相検出装置を提供することにある。
本発明に係る位相検出装置は、信号選択手段と、バイアスレベル生成手段と、位相情報検出手段とを備える。信号選択手段は、回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号として選択する。バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号と他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を所定の第1の比で分割して第1のバイアスレベルを生成する。位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルに基づいて上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成し、上記選択センサ信号の信号レベルが上記しきい値レベルに到達したことを検出する。
本発明に係る位相検出装置によれば、従来技術と比較して、回転位相に応じた信号レベルを有するセンサ信号を用いて位相を検出する検出精度を向上することができる。
本発明の実施形態1に係る位相検出装置5の構成を示すブロック図である。 図1の位相検出装置5の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。 図1の各センサ信号U1,V1,W1の変動を示す波形図である。 図1の位相検出装置5の位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1,W1の波形図である。 本発明の実施形態2に係る位相検出装置5Aの構成を示すブロック図である。 図5の位相検出装置5Aの位相検出動作を示す各センサ処理信号U2,V2,W2の波形図である。 本発明の実施形態3に係る位相検出装置5Bの構成を示すブロック図である。 図7の位相検出装置5Bの位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1,W1の波形図である。 本発明の実施形態4に係るモータ装置8の構成を示すブロック図である。 図9のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。 図10のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。 本発明の実施形態5に係るシート搬送装置230,250を備えた画像形成装置を示す側面断面図である。 図12のシート搬送装置250を示す側面断面図である。 本発明の変型例に係る位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1の波形図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る位相検出装置5の構成を示すブロック図である。図1において、位相検出装置5は、交点位相検出回路1と、バイアスレベル生成回路2と、位相情報検出回路3と、デジタル回路50と、信号合成回路51とを備えて構成される。交点位相検出回路1は、比較器11,12,13を備える。バイアスレベル生成回路2は、分圧回路20と、スイッチSW2,SW3と、バッファアンプAmp1,Amp2とを備える。分圧回路20は、それぞれ抵抗値R21〜26を有する抵抗21〜26を備える。位相情報検出回路3は、比較器31−1〜31−Nと、抵抗32−1〜32−Nとを備える。
図1において、複数のセンサ信号U1,V1,W1は、例えばモータの周囲に設けられたホール素子などの複数のセンサによって生成され、それぞれモータの回転子の回転位相に応じた信号レベルを有する。センサ信号U1,V1,W1は、各センサの取り付け位置に応じて、互いに所定の位相差(例えば120°)を有する。各センサ信号U1,V1,W1は、スイッチSW1のa,b,c端子にそれぞれ入力され、交点位相検出回路1の各比較器31,32,33にそれぞれ入力され、さらにバイアスレベル生成回路2の分圧回路20に入力される。
交点位相検出回路1において、比較器11はセンサ信号U1の信号レベルをセンサ信号V1と比較して、センサ信号U1,V1の交点の位相(タイミング)を示す検出信号UVを発生する。比較器12は、比較器11と同様にセンサ信号V1,W1を比較してセンサ信号V1,W1の交点位相を示す検出信号VWを発生する。比較器13は、比較器11と同様にセンサ信号W1,U1を比較してセンサ信号W1,U1の交点位相を示す検出信号WUを発生する。
本実施形態において、比較器11は、センサ信号U1の信号レベルがセンサ信号V1の信号レベル以上のとき、ハイレベル(Hi)を有する検出信号UVを発生する。一方、比較器11はセンサ信号U1の信号レベルがセンサ信号V1の信号レベル未満のとき、ローレベル(Low)を有する検出信号UVを発生する。比較器12,13も、比較器11と同様にして、それぞれ二値の検出信号VW,WUを発生する(図2参照)。交点位相検出回路1の比較器11〜13はそれぞれ検出信号UV,VW,WUをデジタル回路50と信号合成回路51に出力する。
デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて制御信号Ssw1を生成して、以下に示すようにスイッチSW1の端子a,b,cを選択制御する。
(1)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、及び検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、スイッチSW1の端子aを選択する。
(2)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、及び検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、スイッチSW1の端子bを選択する。
(3)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、及び検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、スイッチSW1の端子cを選択する。
以上の選択制御により、スイッチSW1〜SW3を備えて構成される信号選択部4は、センサ信号U1,V1,W1のうちのいずれか一つを選択したセンサ信号である選択センサ信号Xを、位相情報検出回路3の各比較器31−1〜31−Nに出力する。
バイアスレベル生成回路2の分圧回路20において、抵抗21〜26は互いに直列に接続される。センサ信号U1は抵抗22,23の接点に入力され、センサ信号V1は抵抗24,25の接点に入力され、センサ信号W1は抵抗26,21の接点に入力される。分圧回路20は、抵抗23,24間でセンサ信号U1,V1の信号レベル差を各抵抗値R23,R24に応じた比率で分圧し、分圧した分圧レベルLuvをスイッチSW2,SW3の各a端子に出力する。分圧レベルLuvは、センサ信号U1の信号レベルとセンサ信号V1の信号レベルの間を比R22:R23で分割する信号レベルを有する。
分圧レベルLuvと同様に、分圧回路20はセンサ信号W1,U1の信号レベル間を比R21:R22で分割する分圧レベルLwu、及びセンサ信号V1,W1の信号レベル間を比R25:R26で分割する分圧レベルLvwを生成する。分圧レベルLwuはスイッチSW2,SW3の各b端子に出力され、分圧レベルLvwはスイッチSW2,SW3の各c端子に出力される。
デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて制御信号Ssw2を生成して、以下に示すようにスイッチSW2の端子a,b,cを選択制御する。
(1)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、及び検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、スイッチSW2の端子aを選択する。
(2)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、及び検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、スイッチSW2の端子bを選択する。
(3)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、及び検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、スイッチSW2の端子cを選択する。
また、デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて制御信号Ssw3を生成して、以下に示すようにスイッチSW3の端子a,b,cを選択制御する。
(1)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、及び検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、スイッチSW3の端子aを選択する。
(2)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、及び検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、スイッチSW3の端子bを選択する。
(3)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、及び検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、スイッチSW3の端子cを選択する。
以上の選択制御により、信号選択部4は、各スイッチSW2,SW3において分圧レベルLuv,Lvw,Lwuのうちの1つの分圧レベルをそれぞれ選択する。信号選択部4は、各スイッチSW2,SW3において選択した分圧レベルをそれぞれ上端バイアスレベルLUP及び下端バイアスレベルLLOとして、バッファアンプAmp1,Amp2を介して位相情報検出回路3に出力する。
位相情報検出回路3において、複数の抵抗32−1〜32−(N−1)は、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOの間で互いに直列に接続される。各抵抗32−1〜32−(N−1)は、それぞれ上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOの間を各抵抗値に応じた所定の比率で分圧し、分圧した電圧をしきい値レベルLv(1)〜Lv(N)として各比較器31−1〜31−Nに供給する。
比較器31−nは、選択センサ信号Xをしきい値レベルLv(n)と比較して、選択センサ信号Xがしきい値レベル以上のときハイレベルの二値信号を出力する。一方、比較器31−nは選択センサ信号Xがのしきい値レベルLv(n)未満のとき、ローレベルの二値信号を出力する。位相情報検出回路3は、全ての比較器31−1〜31−Nの比較結果の各二値信号を、位相情報信号PhCとして信号合成回路51に出力する。このように、位相情報検出回路3は比較器31−1〜31−Nによって、選択センサ信号Xの信号レベルが所定の回転位相に対応するしきい値レベルLv(1)〜Lv(N)に到達したことを検出する。
次いで、信号合成回路51は、位相情報信号PhCと検出信号UV,VW,WUに基づいて、例えば各信号の排他的論理和を取ることによりトグル信号に合成して、合成した位相情報信号Phsynを出力する。
以上のように構成された位相検出装置5において、以下に示すように、センサ信号U1,V1,W1を用いて回転子の位相情報を検出することができる。
図2は、図1の位相検出装置5の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。図2において、センサ信号U1,V1,W1を正弦波(これに代えて、正弦波に実質的に同一な、準じた波形であってもよい。)で表しており、電気角において互いに位相差120°間隔で設定されている。
図1の交点位相検出回路1は、図2に示すセンサ信号U1,V1,W1を互いに比較することにより、検出信号UV,VW,WUを発生する。次いで、信号選択部4は、検出信号UV,VW,WUに基づいて、各センサ信号U1,V1,W1の交点間の位相区間毎にセンサ信号U1,V1,W1のうちのいずれか一つを選択して選択センサ信号Xを得る。このようにして得られた選択センサ信号Xは連結されており、図2の下段の太線で示すように時間的に連続した信号となる。
選択センサ信号Xは、理想的には
(1)センサ信号W1の正弦波位相150°〜210°の位相区間T1の期間と、
(2)センサ信号V1の正弦波位相−30°〜30°の位相区間T2の期間と、
(3)センサ信号U1の正弦波位相150°〜210°の位相区間T3の期間と、
(4)センサ信号W1の正弦波位相−30°〜30°の位相区間T4の期間と、
(5)センサ信号V1の正弦波位相150°〜210°の位相区間T5の期間と、
(6)センサ信号U1の正弦波位相−30°〜30°の位相区間T6の期間とから構成される。
これらの各60°区間の位相区間T1〜T6は正弦波位相30°〜90°,正弦波位相90°〜150°,正弦波位相210°〜270°及び正弦波位相270°〜310°の位相60°区間よりも高い線形性を有する。そのため、選択センサ信号Xを位相区間T1〜T6で構成することにより、位相検出において他の位相区間よりも高い検出精度を得ることができる。
ここで、各位相区間T1〜T6は、センサ信号U1,V1,W1の各一対の交点A,Bの位相を境界として切り替わる。図2においては、センサ信号U1,V1,W1が互いに位相差120°を有する理想的な正弦波としている。そのため、センサ信号U1,V1,W1の各交点の信号レベルは、交点レベルLA又は交点レベルLAに一致することとなる。
図3は、図1の各センサ信号U1,V1,W1の変動を示す波形図である。図3において、センサ信号U1,V1,W1は外部環境による変動を有し、各センサ信号U1,V1,W1の間隔は位相差120°からずれている。センサ信号U1,V1,W1は、信号間の位相ずれや高調波成分による歪みなどの種々の要因によって変動する。このような場合、図2に示すような理想的な正弦波の場合には一致していた各位相区間T1〜T6における交点A,Bの交点レベルLA,LBが、図3に示す交点レベルLA1,LA2及び交点レベルLB1,LB2のようにずれる。そのため、各位相区間T1〜T6にわたって選択センサ信号Xに対する信号レベルの検出区間Ldetを固定すると、位相検出において誤差を生じてしまう。
このような位相検出誤差に対して、各位相区間T1〜T6に対する交点レベルLA1,LB1及び交点レベルLA2,LB2をそれぞれ検出して記憶し、位相区間T1〜T6毎に信号レベルの検出区間Ldetを切り替えるという対処方法も考えられる。このとき、しきい値レベルL(1)〜L(N)は、位相区間T1〜T6毎に固定値で設定されることとなる。しかしながら、このような方法によると、位相区間T1〜T6毎に検出区間Ldetを設定するため、例えば各バイアスレベルをそれぞれ記憶する回路などによる大規模な回路面積が必要となる。
また、センサ信号U1,V1,W1のように入力信号が周期的である場合、過去の交点レベルを記憶することとなるので、交点レベルへの到達を検出するまでの位相検出誤差に対処できない。さらに、交点レベルを検出して記憶することにより信号レベルの検出区間Ldetを設定するので、検出した時点から信号振幅が変動すると、位相検出に誤差を生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、以下で説明するように、分圧レベルLuv,Lvw,Lwuによる各バイアレベルLUP,LLOに基づいて、各しきい値レベルLv(1)〜Lv(N)を生成する。
図4は、図1の位相検出装置5の位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1,W1の波形図である。図4において、センサ信号U1,V1,W1はそれぞれ正弦波であり、センサ信号V1はセンサ信号U1に対して位相差120°を有し、センサ信号W1はセンサ信号U1に対して位相差240°を有する。図4を用いて、選択センサ信号Xが位相区間−30°〜30°のセンサ信号U1である場合における位相検出装置5の位相検出動作について説明する。
図4において、各しきい値レベルLv(1)〜Lv(N)は、選択センサ信号Xの位相が位相差6°間隔の検出位相θ〜θにそれぞれ到達したか否かを検出するために、検出区間Lintの間でそれぞれ設定されている。検出区間Lintは、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOの間の信号レベル区間で規定される。本実施形態では、バイアスレベル生成回路2により、上端バイアスレベルLUPを、選択センサ信号Xと選択センサ信号Xよりも大きい信号レベルを有するセンサ信号の間の信号レベルを比(内分比)a:bで分割して設定する。また、下端バイアスレベルLLOを、選択センサ信号Xと選択センサ信号Xよりも小さい信号レベルを有するセンサ信号の間の信号レベルを比a:bで分割して設定する。
図4では、選択センサ信号X=U1でかつセンサ信号V1<U1<W1である。このとき、図1の信号選択部4は、検出信号UV,VW,WUに基づいて、分圧レベルLwuを上端バイアスレベルLUPとして選択するとともに、分圧レベルLuvを下端バイアスレベルLLOとして選択する。上述の内分比を実現するために、分圧回路20における抵抗21〜24の抵抗値R21〜R24は、それぞれ比R22:R21=R23:R24=a:bに設定される。各バイアスレベルLUP,LLOは次式で表される。
[数1]
UP=(b×U1+a×W1)/(a+b) (1)
LO=(b×U1+a×V1)/(a+b) (2)
各しきい値レベルLv(n)(n=1,2,…,N)は、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOの間の検出区間Lintを比αn:βnで分割して設定される。各バイアスレベルLUP,LLOにより、信号レベルの検出区間Lintはセンサ信号U1,V1,W1とともに変化する。図4では、上述したようにセンサ信号U1=sinθ,V1=sin(θ+120°),W1=sin(θ+240°)としていることから、比αn:βnは検出位相θを用いて次式で表される。
[数2]
αn:βn=LUP(θ)−sin(θ):sin(θ)−LLO(θ) (3)
UP(θ)=(b×sin(θ)+a×sin(θ+240°))/(a+b)
LO(θ)=(b×sin(θ)+a×sin(θ+120°))/(a+b)
図1の位相情報検出回路3における各抵抗32−nは、分圧回路20と同様にして、所望の検出位相θに対して式(3)に従う比αn:βnをそれぞれ有するように抵抗値を設定される。比a:bは第1の比の一例であり、各比αn:βnはそれぞれ第2の比の一例である。
上述した制御信号Ssw2,Ssw3によってスイッチSW2,SW3を選択制御することにより、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOは図2の選択センサ信号Xの位相区間T1〜T6にわたって連続的に供給される。そのため、各位相区間T1〜T6において図4と同様に選択センサ信号Xの位相検出を行える。なお、実施形態1では、比a:b=1:1としており、これに応じて抵抗値R21=R22,R23=R24,R25=R26である。
以上のように、バイアスレベル生成回路2からの各バイアスレベルLUP,LLOにより、各しきい値レベルLv(n)は検出区間Lintを比αn:βnでそれぞれ分割して生成される。センサ信号U1,V1,W1の変動とともに検出区間Lintが変化し、精度良く位相検出を行える。センサ信号U1,V1,W1の信号振幅が変動しても、各バイアスレベルLUP,LLOはセンサ信号U1,V1,W1の各交点位相で交点レベルと一致するので、交点レベルを検出して記憶するための回路構成と比較して、大幅に回路面積を削減できる。
以上のように構成された位相検出装置5によると、信号選択部4と、バイアスレベル生成回路2と、位相情報検出回路3とを備える。信号選択部4は、回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号U1,V1,W1の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号Xとして選択する。バイアスレベル生成回路2は、選択センサ信号Xと他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を比a:bで分割して各バイアスレベルLUP,LLOを生成する。位相情報検出回路3は、各バイアスレベルLUP,LLOに基づいて回転子の位相に対応するしきい値レベルLv(n)を生成し、選択センサ信号Xの信号レベルがしきい値レベルLv(n)に到達したことを検出する。
位相検出装置に5よれば、回転位相に応じた信号レベルを有するセンサ信号U1,V1,W1を用いて位相を検出する検出精度を向上することができる。
また、実施形態1に係る位相検出装置5は、図1の交点位相検出回路1と信号合成回路51を備えて構成されたが、交点位相検出回路1と信号合成回路51を備えずに構成されてもよい。例えば、位相情報検出回路3からの位相情報信号PhCを位相検出結果の信号として出力してもよい。
また、図4において、センサ信号U1,V1,W1は正弦波であったが、正弦波に限らず、例えば略正弦波又は略台形波などの正弦波に準ずる波形であってもよい。例えばセンサ信号の高調波成分の寄与を式(3)に反映させて、所望の検出位相θに対して比αn:βnを設定してもよい。
実施形態2.
図5は、本発明の実施形態2に係る位相検出装置5Aの構成を示すブロック図である。実施形態1では、分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを検出区間Lintの両端の各バイアスレベルLUP,LLOとして用いたが、いずれか一方のみとして用いてもよい。実施形態2では、分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを上端バイアスレベルのみに用いる。実施形態2に係る位相検出装置5Aは、実施形態1に係る位相検出装置5と比較して、全波整流回路52をさらに備え、バイアスレベル生成回路2AにおいてスイッチSW3に代えてコモンレベル生成回路53を備えたことを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
図5において、センサ信号U1,V1,W1は位相検出装置5Aの全波整流回路52に入力される。全波整流回路52は、センサ信号U1,V1,W1の振幅中心レベルなどのコモンレベルにおいて、コモンレベルよりも小さい信号レベルを反転するように、センサ信号U1,V1,W1を全波整流する。全波整流回路52は全波整流したセンサ処理信号U2,V2,W2を交点位相検出回路1と分圧回路20とコモンレベル生成回路53に出力する。
コモンレベル生成回路53は、センサ処理信号U2,V2,W2からコモンレベルを生成して、下端バイアスレベルLLOとしてバッファアンプAmp2を介して位相情報検出回路3に出力する。交点位相検出回路1は、センサ処理信号U2,V2,W2に基づいて、図2と同様にして検出信号UV,VW,WUを生成してデジタル回路50に出力する。
デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて制御信号Ssw1を生成して、以下に示すようにスイッチSW1の端子a,b,cを選択制御する。
(1)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、及び検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、スイッチSW1の端子aを選択する。
(2)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、及び検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、スイッチSW1の端子bを選択する。
(3)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、及び検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、スイッチSW1の端子cを選択する。
また、デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて制御信号Ssw2を生成して、以下に示すようにスイッチSW2の端子a,b,cを選択制御する。
(1)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、及び検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、スイッチSW2の端子aを選択する。
(2)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、及び検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、スイッチSW2の端子bを選択する。
(3)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、及び検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、スイッチSW2の端子cを選択する。
以上の選択制御により、信号選択部4Aは、スイッチSW2において分圧レベルLuv,Lvw,Lwuのうちの1つの分圧レベルをそれぞれ選択し、上端バイアスレベルLUPとして、バッファアンプAmp1を介して位相情報検出回路3に出力する。
図6は、図5の位相検出装置5Aの位相検出動作を示す各センサ処理信号U2,V2,W2の波形図である。図6を用いて、図4と同様に、センサ処理信号U2の位相区間−30°〜30°における位相検出装置5Aの位相検出動作を一例として説明する。
図6において、センサ処理信号U2,V2,W2は全波整流されており、それぞれ位相区間180°〜360°において、センサ処理信号U2=−sinθ,V2=−sin(θ+120°),W2=−sin(θ+240°)となっている。そのため、センサ処理信号U2は、位相区間−30°〜30°において位相0°で反転する。これに対して、本実施形態では、上述したスイッチSW2の選択制御により、位相区間−30°〜0°の上端バイアスレベルLUP=Lup1と位相区間0°〜30°の上端バイアスレベルLUP=Lup2を選択する。各バイアスレベルLup1,Lup2は、次式で表される。
[数3]
Lup1=(b×U2+a×V2)/(a+b) (4)
Lup2=(b×U2+a×W2)/(a+b) (5)
また、下端バイアスレベルLLOは各センサ信号U1,V1,W1のコモンレベルLcomであり、図6において下端バイアスレベルLLO=0である。各しきい値レベルLv(n)(n=1,2,…,N)は、図4と同様に、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOの間を比αn:βnで分割して設定される。比αn:βnは検出位相θを用いて次式で表される。
[数4]
αn:βn=LUP(θ)−sin(θ):sin(θ) (6)
以上のように構成された位相検出装置5Aによると、上端バイアスレベルLUP及び下端バイアスレベルLLOのうちの一方のみに分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを用いて他方を固定値にするので、回路構成が簡単化される。センサ信号U1,V1,W1に対して全波整流して信号レベルを折り返すため、各しきい値レベルと比較する比較器31−nの個数を半減して、回路面積を削減できる。また、回路面積を増大させずに検出精度を向上できる。
なお、バイアスレベル生成回路2Aは、分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを用いて上端バイアスレベルLUPを生成したが、これに代えて、下端バイアスレベルLLOを生成してもよい。また、バイアスレベル生成回路2Aは、コモンレベル生成回路53によってコモンレベルを生成したが、コモンレベル生成回路53を備えなくてもよい。
実施形態3.
図7は、本発明の実施形態3に係る位相検出装置5Bの構成を示すブロック図である。実施形態1では、内分比a:b=1:1において分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを生成したが、内分比a:b=1:1でなくてもよい。本実施形態では、比重a>bにおいて分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを生成する。実施形態3に係る位相検出装置5Bは、実施形態1に係る位相検出装置5と比較して、しきいレベルバイアス回路2に代えて、しきいレベルバイアス回路2Bを備えたことを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
図7において、しきいレベルバイアス回路2Bは、図1のしきいレベルバイアス回路2と比較して、分圧回路20及びスイッチSW2,SW3に代えて分圧回路20A及びスイッチSW2A,SW3Aを備える。分圧回路20Aは、それぞれ抵抗値R21〜R29を有する抵抗21〜29を備える。分圧回路20Aにおいて、抵抗27は抵抗21,22間に接続され、抵抗26は抵抗23,24間に接続され、抵抗29は抵抗25,26に接続される。
分圧回路20Aは、抵抗23,28の接点からセンサ信号U1,V1の信号レベル間を比R23:R28+R24で分割する分圧レベルLuv1を、スイッチSW2A,SW3Aの各a端子に出力する。また、分圧回路20Aは、抵抗28,24の接点からセンサ信号U1,V1の信号レベル間を比R23+R28:R24で分割する分圧レベルLuv2を、スイッチSW2A,SW3Aの各b端子に出力する。
分圧レベルLuv1,Luv2と同様に、分圧回路20Aはセンサ信号W1,U1の信号レベル間を比R21+R27:R22で分割する分圧レベルLwu1を各c端子に出力し、比R21:R22+R27で分割する分圧レベルLwu2を各d端子に出力する。分圧レベルLvw1,Lvw2についても同様に、スイッチSW2A,SW3Aの各e端子と各f端子に出力される。
デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて、以下に示すようにスイッチSW2Aの端子a〜fを選択制御する。
(1)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、端子aを選択する。
(2)検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、端子bを選択する。
(3)検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、端子cを選択する。
(4)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、端子dを選択する。
(5)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、端子eを選択する。
(6)検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、端子fを選択する。
また、デジタル回路50は、検出信号UV,VW,WUに基づいて、以下に示すようにスイッチSW3Aの端子a〜fを選択制御する。
(1)検出信号UV,VW=Low,WU=Hiである場合、端子aを選択する。
(2)検出信号WU,UV=Hi,VW=Lowである場合、端子bを選択する。
(3)検出信号VW,WU=Hi,UV=Lowである場合、端子cを選択する。
(4)検出信号WU,UV=Low,VW=Hiである場合、端子dを選択する。
(5)検出信号VW,WU=Low,UV=Hiである場合、端子eを選択する。
(6)検出信号UV,VW=Hi,WU=Lowである場合、端子fを選択する。
図8は、図7の位相検出装置5Bの位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1,W1の波形図である。図8を用いて、図4と同様に、センサ信号U1の位相区間−30°〜30°における位相検出装置5Bの位相検出動作を一例として説明する。
図8において、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOはそれぞれ式(1)と式(2)によって表される。これを満たすように、図4の場合と同様にして分圧回路20Aの各抵抗21〜29の各抵抗R21〜R29が設定される。また、上述したようにスイッチSW2A,SW3Aを選択制御することで、上端バイアスレベルLUPと下端バイアスレベルLLOは各位相区間の境界においてそれぞれ連結している。
図8に示すように、選択センサ信号Xと各しきい値レベルLv(1)〜Lv(N)の接線のなす角度は、比重a>bによって、図4の比重a=bである場合の角度よりも大きくなっている。そのため、例えば選択センサ信号Xにノイズが生じた場合に、選択センサ信号Xがノイズ成分によってしきい値レベルLv(n)にまで到達しにくくなる。これにより、位相検出装置5Bの位相検出動作において、ノイズ耐性を向上することができる。
以上のように構成された位相検出装置5Bによると、比a:bは各バイアスレベルLUP,LLOが選択センサ信号Xの信号レベルよりも他のセンサ信号の信号レベルの近傍に位置するように設定されている。つまり、比重a>bを有し、図1の位相検出装置5と比較して、位相検出動作におけるノイズ耐性を向上できる。
なお、図1の位相検出装置5は、位相検出装置5BのスイッチSW2A,SW3Aよりも少ない端子数を有するスイッチSW2,SW3を備えて構成でき、その選択制御を簡単化して回路面積を削減することができる。
実施形態4.
図9は、本発明の実施形態4に係るモータ装置8の構成を示すブロック図である。図9において、実施形態4に係るモータ装置8は、モータM1と、センサ回路9と、モータ駆動制御装置10とを備えて構成されることを特徴とする。
図1において、モータM1は例えばブラシレスDCモータで構成され、センサ回路9はモータM1の回転子の周囲に設けられる。センサ回路9はセンサS1〜S3を備え、各センサS1〜S3によって所定の電気角(例えば位相差120°)の間隔を設定したモータM1のU相、V相、W相の回転角をそれぞれ検出する。センサS1〜S3は、例えばホール素子で構成される磁気センサであってモータM1の回転に応じて変化する磁束密度を検出する。センサ回路9はセンサS1〜S3の検出結果のセンサ信号U1,V1,W1を位相検出装置5に出力する。
モータ駆動制御装置10は、実施形態1に係る位相検出装置5と、モータコントローラ100と、モータ駆動部110とを備えて構成される。モータコントローラ100は、位相情報信号Phsynに基づいて、PWM信号を発生してモータ駆動部110に出力する。モータ駆動部110は、モータコントローラ100のPWM信号に基づいて、駆動電流を複数のモータコイルに選択的に流してモータM1の回転子を回転駆動させる。
図10は、図9のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。図10において、モータ駆動部110は、プリドライバ80と、メインドライバ90とを備えて構成される。例えばブラシレスDCモータであるモータM1を駆動するための3相コイルを、U相、V相、W相とし、それぞれのコイルの一端はモータM1内でY結線されている。ここで、メインドライバ90は、それぞれのコイルの他端には電源側に接続されたハイサイドのスイッチ素子91,93,95と、接地側に接続されたローサイドのスイッチ素子92,94,96とを備えて構成される。さらに、各相のスイッチ素子91〜96を駆動するためのスイッチの制御信号UH,UL,VH,VL,WH,WLが前段のプリドライバ80より出力される。
図10において、プリドライバ80は、駆動相コントローラ81と3個の駆動増幅器82,83,84とを備えて構成される。駆動相コントローラ81は各センサ信号U1,V1,W1に基づいて、モータコントローラ100からのPWM信号を駆動増幅器82,83,84のいずれか1つに選択的に順次出力する。駆動増幅器82は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号UH,ULを生成して、制御信号UHによりハイサイドのスイッチ素子91をオン/オフ制御し、制御信号ULによりローサイドのスイッチ素子92をオン/オフ制御する。
また、駆動増幅器83は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号VH,VLを生成して、制御信号VHによりハイサイドのスイッチ素子93をオン/オフ制御し、制御信号VLによりローサイドのスイッチ素子94をオン/オフ制御する。駆動増幅器84は、駆動相コントローラ81からの出力に基づいて、一対の制御信号WH,WLを生成して、制御信号WHによりハイサイドのスイッチ素子95をオン/オフ制御し、制御信号WLによりローサイドのスイッチ素子96をオン/オフ制御する。
図11は、図10のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。図11では、各センサ信号U1,V1,W1の信号論理における各フェーズの切り換え例を示しており、ブラシレスDCモータを駆動する方法として一般的な駆動方法である。図9のモータコントローラ100は回転しているモータM1のできるだけ正確な位相情報に基づいて、前述のPWM信号の然るべきデューティサイクルを制御し、PWM信号をモータ駆動部110に出力する。
図10の駆動相コントローラ81は、各センサ信号U1,V1,W1に基づいて、各センサ信号U1,V1,W1の信号レベルがそれぞれコモンレベル以上であるか否かを示す転流信号HU,HV,HWを生成する。駆動相コントローラ81は転流信号HU,HV,HWに基づいて、駆動増幅器82,83,84のうちの1つをPWM制御し、他の2つの駆動増幅器のうちの1つの一対の制御信号をローレベルにする。駆動相コントローラ81は、残る1つの駆動増幅器のハイサイドのスイッチ素子の制御信号をローレベルにするとともに、ローサイドのスイッチ素子の制御信号をハイレベルにする。
これにより、駆動相コントローラ81は、PWMデューティサイクルで同期整流する相と、ローサイドのスイッチ素子のみをオンする相と、ハイサイドのスイッチ素子及びローサイドのスイッチ素子を共にオフする相のいずれかの状態に振り分ける。
以上のように構成された実施形態4に係るモータ装置8によれば、センサS1,S2,S3を、例えばブラシレスDCモータで構成されるモータM1の駆動に必要なコイル電流の転流用のセンサと共通化して使用することで、追加のセンサを省略できる。すなわち、モータ駆動制御装置10において従来のモータ装置が有するセンサによるコイル電流の転流信号を用いることで、位相検出装置5による多数の位相情報の取得を実現できる。
なお実施形態4に係るモータ装置8及びモータ駆動制御装置10を、位相検出装置5を備えて構成したが、本発明はこれに限らない。例えば、位相検出装置5に代えて位相検出装置5A,5Bを備えて構成してもよい。また、センサ回路からの差動信号(検出信号及び逆相信号)によってゼロクロス位相を検出するように構成してもよい。
実施形態5.
図12は、本発明の実施形態5に係るシート搬送装置230,250を備えた画像形成装置を示す側面断面図である。図12において、実施形態5に係るシート搬送装置230,250は、実施形態4に係るモータ装置8を備えて構成されることを特徴とする。図12において、画像形成装置は、例えば複写機であり、給紙部200と、画像形成部220と、原稿読取部240と、原稿自動搬送装置としてのシート搬送装置(以下、ADFという)250とを備える。
図12の画像形成装置において、ADF250は原稿トレイ251に載置された原稿などの複数のシートを1枚ずつ分離して原稿読取部240に自動給紙し、原稿読取部240はADF250から搬送された原稿を読み取る。給紙部200は、複数のシートを積層して収納するシート収納部201と、シート搬送装置230とを備え、シート搬送装置230によってシート収納部201に収納された複数のシートを1枚ずつ分離搬送して、画像形成部220に給紙する。画像形成部220は、原稿読取部240によって読み取った画像を、給紙部200から給紙されたシートにおいて形成する。
給紙部200において、シート搬送装置230は、モータ装置8と、ベルト231と、駆動ローラ232と、従動ローラ233,234とを備えて構成される。モータ装置8は、図9のモータ駆動制御装置10によってモータM1の駆動制御を行って駆動ローラ232を駆動する。ベルト231は、例えば静電吸着式のベルトで構成され、駆動ローラ232と従動ローラ233,234の3軸のローラに架け渡されている。シート搬送装置230は、ベルト231によってシート収納部201に収納されたシートを吸着し、吸着したシートをモータ装置8による各ローラ232〜234の駆動によって搬送する。
シート搬送装置230によって分離給紙されたシートは搬送経路210上を搬送され、搬送経路210上を搬送されるシートは搬送ローラ対211及びレジストローラ対212により搬送される。このように搬送されたシートは、転写ローラ213によって画像形成部220で形成されたトナー画像を転写され、このトナー画像が定着器214によって熱転写され、排紙ローラ対215により排紙トレイ216に排出される。
画像形成部220は、転写ベルトである中間転写ベルト225と、露光装置226と、複数の感光体227(227Y,227M,227C,227BK)とを備えて構成される。各感光体227Y,227M,227C,227BKは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにそれぞれ対応して回転駆動される像担持体である。露光装置126は、原稿読取部240によって読み取られた原稿などの画像データを光源駆動用の信号に変換し、それに従い各レーザ光源ユニット内の半導体レーザを駆動して光ビームを出射する。
感光体227は、円筒状に形成され、例えばモータ装置8などの駆動源により回転駆動される。各感光体227の外周面部には感光層が設けられており、露光装置226から出射された破線で示す光ビームが各感光体227の外周面にスポット照射されることにより、各感光体227の外周面には画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。中間転写ベルト225は、樹脂フィルム、または、ゴムを基体として形成された無端状ベルトから構成されており、感光体227上に形成されたトナー像が転写され、転写されたトナー像が転写ローラ213によってシートに転写される。
図13は、図12のADF250を示す側面断面図である。図13において、ADF250は、モータ装置8によって駆動される各ローラによって、原稿トレイに載置された複数の原稿を一枚ずつ分離して給送し、また給送された原稿を折り返しながら表裏を反転させる。ADF250は、モータ装置8によって駆動される各ローラで原稿を搬送しながら、原稿の両面をそれぞれイメージセンサなどで構成される第1及び第2固定読取部261,263で読み取る。
図13において、原稿は原稿トレイ251上に載置される。ピックアップローラ252は、ユーザによる動作開始操作に応じてピックアップ搬送モータが駆動されることで回転駆動され、原稿トレイ251上の原稿をピックアップする。ピックアップローラ252によって送り出された原稿は、駆動ローラ254と従動ローラ255に架け渡された給紙ベルト253との当接位置に送り込まれる。
給紙ベルト253には、給紙モータによって回転駆動されるリバースローラ256が当接しており、リバースローラ256の当接部において給紙ベルト253の表面が給紙方向に移動する。これに対し、リバースローラ256の表面は、給紙方向とは逆方向に移動しようとする。一方、リバースローラ256の駆動伝達部にはトルクリミッタが設けられており、リバースローラ256は、給紙方向に向かう力がトルクリミッタのトルクよりも大きいと給紙方向に表面移動するように回転する。
リバースローラ256は、給紙ベルト253に所定の圧力で当接しており、給紙ベルト253に直接当接している際、あるいは当接部に原稿が1枚だけ挟み込まれている際には、給紙ベルト253または原稿に連れ回る。但し、当接部に複数枚の原稿が挟み込まれた際には、連れ回り力がトルクリミッタのトルクよりも低くなるように設定されているため、連れ回り方向とは逆の方向に回転駆動する。これにより、最上位よりも下の原稿には、リバースローラ256によって給紙方向とは反対方向の移動力が付与されて、数枚の原稿から最上位の原稿だけが分離され、重送が抑制される。
給紙ベルト253やリバースローラ256の作用によって1枚に分離された原稿は、給紙ベルト253によってさらに送られ、プルアウトローラ対257に突き当たり、その後、所定時間だけ給紙モータを駆動させて停止する。これにより、原稿がプルアウトローラ対257に所定量の撓みをもって押し当てられた状態で給紙ベルト253による原稿の搬送が行われる。
プルアウトローラ対257および中間ローラ対258の駆動によって搬送される原稿は、中間ローラ対258および読取入口ローラ対259によって搬送される。中間ローラ対258には、プルアウトローラ対257の駆動源であるプルアウトモータと、読取入口ローラ対259の駆動源である読取入口モータとの両方のモータから駆動が伝達される。各モータは、モータ装置8で構成される。中間ローラ対258は、2つのモータのうちの回転速度が速くなる側のモータの駆動によって回転速度が決まる機構を備えている。
読取入口ローラ対259の上下のローラによって形成されるニップに原稿の先端が進入する前に原稿の搬送速度を調整するために、プルアウトモータの減速を開始するとともに読取入口モータおよび読取モータを正転駆動する。読取入口モータを正転駆動することで読取入口ローラ対259が搬送方向に回転駆動し、読取モータを正転駆動することで読取出口ローラ対262及び第2読取出口ローラ対266が搬送方向にそれぞれ駆動する。これにより、原稿は第1固定読取部261による読取位置に送られ、第1固定読取部261によって読取られる。
第1固定読取部261を通過した原稿は、読取出口ローラ対262のニップを通過する。原稿の一方の面のみを読み取る場合には、第2固定読取部263による原稿の他方の面の読取が不要である。そのような場合には、原稿は第2固定読取部263によって読み取られることなく、排紙ローラ対264の回転駆動により排紙される。これに対して、原稿の両面を読み取る場合には、第2固定読取部263に到達するまでのタイミングが読取モータのパルスカウントに基づいて演算され、原稿MSは第2固定読取部263によって読み取られる。
以上のように構成されたシート搬送装置230,250において、第4の実施形態に係るモータ装置8を、シート搬送装置230,250に用いられる何れのモータの駆動に適用してもよい。例えば、モータ装置8は図11及び図12に示す各ローラの駆動源として適用されてもよく、たとえば駆動ローラ254を駆動するためのモータとしてモータ装置8が適用されてもよい。
変形例.
図14は、本発明の変形例に係る位相検出動作を示す各センサ信号U1,V1の波形図である。上記各実施形態に係る位相検出装置5,5A,5Bは、3つのセンサ信号U1,V1,W1を用いて位相検出動作を行ったが、本発明はこれに限らず、任意の複数のセンサ信号を用いて位相検出動作を行ってもよい。例えば、図14(a)のように90°間隔で設定された2つのセンサ信号U1,V1において図14(b)に示すように各センサ信号の逆相信号を生成して重ね合わせ、各センサ信号U1,V1および各逆相信号の交点に基づいて選択センサ信号Xを選択する。
各センサ信号U1,V1および各逆相信号のうちで、選択センサ信号Xよりも大きい信号レベルを有する信号又は小さい信号レベルを有する信号と選択センサ信号Xの信号レベル間を実施形態1と同様に分割して、各バイアスレベルLUP,LLOを設定する。このように設定した各バイアスレベルLUP,LLOにより、2相のセンサ信号U1,V1に対してしきい値レベルLv(1)〜Lv(N)を変化させて、位相検出動作を行うことができる。
また、上記各実施形態に係る位相検出装置5,5A,5Bは、バイアスレベル生成回路2,2A,2Bを備えて構成されたが、バイアスレベル生成手段の回路構成はこれに限らない。例えば、分圧回路20,20Aに代えてスイッチによって抵抗値を切り替えて、分圧レベルLuv,Lvw,Lwuを生成してもよい。
また、上記各実施形態に係る位相検出装置5,5A,5Bは、各バイアスレベルLUP,LLOを検出区間Lintの上端と下端として構成したが、本発明はこれに限らず、例えば上限と下限のしきい値レベルとして構成してもよい。
実施形態のまとめ.
本発明の第1の態様に係る位相検出装置は、信号選択手段と、バイアスレベル生成手段と、位相情報検出手段とを備える。信号選択手段は、回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号として選択する。バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号と他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を所定の第1の比で分割して第1のバイアスレベルを生成する。位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルに基づいて上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成し、上記選択センサ信号の信号レベルが上記しきい値レベルに到達したことを検出する。
本発明の第2の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1の態様に係る位相検出装置において、上記位相情報検出手段はしきい値レベルを生成する。上記位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルに基づいて、上記一対のセンサ信号の交点の位相において上記第1のバイアスレベルが上記選択センサ信号の信号レベルに一致するように、上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成する。
本発明の第3の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1又は第2の態様に係る位相検出装置において、上記位相情報検出手段はしきい値レベルを生成する。上記位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルである上端又は下端を有する信号レベル区間を、上記回転子の位相に対応する第2の比で分割して上記しきい値レベルを生成する。
本発明の第4の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1又は第2の態様に係る位相検出装置において、バイアスレベル生成手段は第1及び第2のバイアスレベルを生成する。上記バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号の信号レベルと、上記選択センサ信号よりも大きい信号レベルを有するセンサ信号の信号レベルとの間を、上記第1の比で分割して上記第1のバイアスレベルを生成する。上記バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号の信号レベルと、上記選択センサ信号よりも小さい信号レベルを有するセンサ信号の信号レベルとの間を、上記第1の比で分割して第2のバイアスレベルを生成する。
本発明の第5の態様に係る位相検出装置は、本発明の第4の態様に係る位相検出装置において、上記位相情報検出手段は上記しきい値レベルを生成する。上記位相情報検出手段は、それぞれ第1及び第2のバイアスレベルである上端及び下端を有する信号レベル区間を、上記回転子の位相に対応する第2の比で分割して上記しきい値レベルを生成する。
本発明の第6の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜5の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記信号選択手段は、上記選択センサ信号を生成する。上記信号選択手段は、所定の複数の位相区間において上記各センサ信号の中から1つのセンサ信号を上記選択センサ信号として選択し、上記各位相区間の選択センサ信号を、上記各位相区間の互いに隣接する境界において連結して上記選択センサ信号を生成する。上記バイアスレベル生成手段は、上記第1のバイアスレベルを上記各位相区間の互いに隣接する境界において連結して生成する。
本発明の第7の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜6の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記第1の比は、上記一対のセンサ信号の各信号レベルの間を二等分する比である。
本発明の第8の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜6の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記第1の比は、上記第1のバイアスレベルが選択センサ信号の信号レベルよりも他のセンサ信号の信号レベルの近傍に位置するように設定された。
本発明の第9の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜8の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記複数のセンサ信号のうちの2つのセンサ信号を互いに比較して当該2つのセンサ信号の交点の位相を検出する交点位相検出手段をさらに備える。上記信号選択手段は、上記交点位相検出手段によって交点の位相が検出されたときに、上記複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を上記選択センサ信号として選択する。
本発明の第10の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜9の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記各センサ信号は、正弦波又は正弦波に準じた波形を有する。
本発明の第11の態様に係る位相検出装置は、本発明の第1〜10の態様のいずれか1つに係る位相検出装置において、上記センサ信号は、複数相のコイルを有する回転子の回転位相に応じた信号レベルを有する。
本発明の第12の態様に係るモータ駆動制御装置は、本発明の第1〜11の態様のいずれか1つに係る位相検出装置を備え、上記位相検出装置の位相検出手段の検出結果に基づいて、モータを駆動制御することを特徴とする。
本発明の第13の態様に係るモータ装置は、本発明の第12の態様に係るモータ駆動制御装置と、上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とする。
本発明の第14の態様に係るシート搬送装置は、本発明の第13の態様に係るモータ装置を備え、上記モータを駆動制御することによってシートを搬送することを特徴とする。
本発明の第15の態様に係る位相検出方法は、位相検出装置によって実行される。位相検出方法は、回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号として選択するステップを備える。位相検出方法は、上記選択センサ信号と他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を所定の第1の比で分割して第1のバイアスレベルを生成するステップを備える。位相検出方法は、上記第1のバイアスレベルに基づいて上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成し、上記選択センサ信号の信号レベルが上記しきい値レベルに到達したことを検出するステップを備える。
1…交点位相検出回路、
2…バイアスレベル生成回路、
20…分圧回路、
21〜29…抵抗、
3…位相情報検出回路、
31−1〜31−N…比較器、
32−1〜32−N…抵抗、
4…信号選択部、
5…位相検出装置、
50…デジタル回路、
52…反転回路、
53…コモンレベル生成回路、
8…モータ装置、
9…センサ回路、
10…モータ制御駆動回路。
特開2013−099023号公報

Claims (15)

  1. 回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号として選択する信号選択手段と、
    上記選択センサ信号と他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を所定の第1の比で分割して第1のバイアスレベルを生成するバイアスレベル生成手段と、
    上記第1のバイアスレベルに基づいて上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成し、上記選択センサ信号の信号レベルが上記しきい値レベルに到達したことを検出する位相情報検出手段とを備えることを特徴とする位相検出装置。
  2. 上記位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルに基づいて、上記一対のセンサ信号の交点の位相において上記第1のバイアスレベルが上記選択センサ信号の信号レベルに一致するように、上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成することを特徴とする請求項1に記載の位相検出装置。
  3. 上記位相情報検出手段は、上記第1のバイアスレベルである上端又は下端を有する信号レベル区間を、上記回転子の位相に対応する第2の比で分割して上記しきい値レベルを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の位相検出装置。
  4. 上記バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号の信号レベルと、上記選択センサ信号よりも大きい信号レベルを有するセンサ信号の信号レベルとの間を、上記第1の比で分割して上記第1のバイアスレベルを生成し、
    上記バイアスレベル生成手段は、上記選択センサ信号の信号レベルと、上記選択センサ信号よりも小さい信号レベルを有するセンサ信号の信号レベルとの間を、上記第1の比で分割して第2のバイアスレベルを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の位相検出装置。
  5. 上記位相情報検出手段は、それぞれ上記第1及び第2のバイアスレベルである上端及び下端を有する信号レベル区間を、上記回転子の位相に対応する第2の比で分割して上記しきい値レベルを生成することを特徴とする請求項4に記載の位相検出装置。
  6. 上記信号選択手段は、所定の複数の位相区間において上記各センサ信号の中から1つのセンサ信号を上記選択センサ信号として選択し、上記各位相区間の選択センサ信号を、上記各位相区間の互いに隣接する境界において連結して上記選択センサ信号を生成し、
    上記バイアスレベル生成手段は、上記第1のバイアスレベルを上記各位相区間の互いに隣接する境界において連結して生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の位相検出装置。
  7. 上記第1の比は、上記一対のセンサ信号の各信号レベルの間を二等分する比であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の位相検出装置。
  8. 上記第1の比は、上記第1のバイアスレベルが上記選択センサ信号の信号レベルよりも他のセンサ信号の信号レベルの近傍に位置するように設定されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の位相検出装置。
  9. 上記位相検出装置は、上記複数のセンサ信号のうちの2つのセンサ信号を互いに比較して、当該2つのセンサ信号の交点の位相を検出する交点位相検出手段をさらに備え、
    上記信号選択手段は、上記交点位相検出手段によって交点の位相が検出されたときに、上記複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を上記選択センサ信号として選択することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1つに記載の位相検出装置。
  10. 上記各センサ信号は、正弦波又は正弦波に準じた波形を有することを特徴とする請求項1〜9のうちのいずれか1つに記載の位相検出装置。
  11. 上記センサ信号は、複数相のコイルを有する回転子の回転位相に応じた信号レベルを有することを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか1つに記載の位相検出装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の位相検出装置を備え、
    上記位相検出装置の位相検出手段の検出結果に基づいて、モータを駆動制御することを特徴とするモータ駆動制御装置。
  13. 請求項12に記載のモータ駆動制御装置と、
    上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とするモータ装置。
  14. 請求項13に記載のモータ装置を備え、上記モータを駆動制御することによってシートを搬送するシート搬送装置。
  15. 位相検出装置によって実行される位相検出方法であって、
    回転子の位相に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号の中から1つのセンサ信号を選択センサ信号として選択するステップと、
    上記選択センサ信号と他のセンサ信号からなる一対のセンサ信号の各信号レベルの間を所定の第1の比で分割して第1のバイアスレベルを生成するステップと、
    上記第1のバイアスレベルに基づいて上記回転子の位相に対応するしきい値レベルを生成し、上記選択センサ信号の信号レベルが上記しきい値レベルに到達したことを検出するステップとを備えることを特徴とする位相検出方法。
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