JP2016099138A - 消音器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より消音効果が高く、圧力損失が小さい消音器を提供する。
【解決手段】本発明の消音器30は、パイプ形ケース11の中間拡径部14内に備えた放射ガイド部20が、上流側小径部13を通過してくる流体の全ての直進を禁止する。そして、放射ガイド部20は、図2に示すように、複数のリングガイド21を環状隙間22を空けて積層してなる筒部23の一端開口をセンター部材24で覆ったコップ構造をなして、上流側小径部13の下流側開口縁に筒部23の開口側端部が接続されているので、全ての流体が、複数の環状隙間22に分散して流れ、放射ガイド部20を通過する。その際、流体を伝播してくる音響ノイズは、環状隙間22の両側の対向面間で反射を繰り返して大幅に減衰する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体が一方向に流れる配管の途中に接続され、流体における音響ノイズの伝播を遮断する消音器に関する。
従来、この種の消音器として、リング板と円板とを同軸上に交互に3つずつ以上並べて音響ノイズの伝播経路を複数回に亘って屈曲させることで消音を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−127443号公報(図2)
しかしながら、上記した従来の消音器では、十分な消音効果を奏することができなかった。これに対し、消音効果を上げるためにリング板と円板とを増やすと、その分、流路径の拡縮回数も増え、圧力損失が大きくなるという問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より消音効果が高く、圧力損失が小さい消音器の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、流体が一方向に流れる配管の途中に接続されるパイプ形ケースと、前記パイプ形ケースの軸方向中間部の内径を拡径してなる中間拡径部及びその上流側の上流側小径部と、前記中間拡径部内に設けられて前記上流側小径部から直進した流体の全ての直進を禁止して側方又は斜め前方又は斜め後方に案内する放射ガイド部とを備え、前記放射ガイド部は、前記パイプ形ケースの中心軸を囲む環状をなしかつその中心軸方向で環状隙間を空けて隣接配置された複数のリングガイドと、それら複数のリングガイドのうち一端側の前記リングガイドの内側開口を覆うセンター部材とを備えてなる消音器である。
請求項2の発明は、前記放射ガイド部は、前記複数のリングガイドを前記環状隙間を空けて前記パイプ形ケースの軸方向に積層してなる筒部の一端開口を前記センター部材で覆ったコップ構造をなし、前記上流側小径部の下流側開口縁に前記筒部の開口側端部が接続されている請求項1に記載の消音器である。
請求項3の発明は、各前記リングガイドは、前記上流側小径部から離れる方向に向かって拡径したテーパー形状をなしている請求項2に記載の消音器である。
請求項4の発明は、前記センター部材から前記上流側小径部の反対に突出し、先方に向かって徐々に縮径した末端テーパーガイドが備えられている請求項2又は3に記載の消音器である。
請求項5の発明は、前記パイプ形ケースには、前記中間拡径部の下流側端部から段付き状に縮径された下流側小径部が設けられ、前記末端テーパーガイドの先端部が前記下流側小径部が突入している請求項4に記載の消音器である。
請求項6の発明は、前記センター部材及び前記複数のリングガイドには、共通のボルトが貫通するボルト挿通孔が形成されると共に、前記複数のリングガイドにおける前記センター部材側の面には、隣り合う前記リングガイド又は前記センター部材との間に前記環状隙間を形成するためのスペーサー突部が備えられている請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載の消音器である。
請求項7の発明は、前記筒部を外側又は内側から覆うメッシュが設けられている請求項2乃至6の何れか1の請求項に記載の消音器である。
請求項8の発明は、前記中間拡径部の内周面が吸音部材によって覆われている請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の消音器である。
請求項9の発明は、前記中間拡径部の内側に嵌合される1対の支持リングの間を前記中間拡径部の軸方向の延びた複数の連絡バーにて連絡してなるスケルトンスリーブが備えられ、前記吸音部材は、シート状をなして前記スケルトンスリーブの外周に巻き付けられている請求項8に記載の消音器である。
請求項10の発明は、前記パイプ形ケースには、前記中間拡径部の下流側端部から段付き状に縮径された下流側小径部が設けられ、前記中間拡径部と前記下流側小径部との段差面と、前記下流側小径部の内周面との角部に、それら段差面と内周面とに連続したコーナー円弧面を備えた請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の消音器である。
請求項11の発明は、前記放射ガイド部は、前記中間拡径部の軸方向の中間位置に嵌合され、その放射ガイド部の前記複数のリングガイドは、それぞれ前記上流側小径部に接近するに従ってラッパ状に拡径した形状をなしかつ前記上流側小径部寄りに配置されている前記リングガイドほど最大径及び最小径が小さくなるように構成され、前記センター部材は、最も前記上流側小径部寄り前記リングガイドの最小径の開口を前記上流側小径部側から覆っている請求項1に記載の消音器である。
請求項1の消音器では、パイプ形ケースの中間拡径部に備えた放射ガイド部が上流側小径部を通過してくる流体の全ての直進を禁止する。そして、放射ガイド部は、環状隙間を空けて隣接配置された複数のリングガイドと、それら複数のリングガイドのうち一端側のリングガイドの内側開口を覆うセンター部材とを備えてなるので、全ての流体が、複数の環状隙間に分散して側方又は斜め前方又は斜め後方へと案内されて放射ガイド部を通過する。その際、流体を伝播してくる音響ノイズは、環状隙間の両側の対向面間で反射を繰り返して大幅に減衰する。一方、流体は、環状隙間を通過する際に圧力損失を受けるものの、環状隙間は複数設けられているので圧力損失は小さく抑えられる。特に流体が気体であれば、液体に比べて粘性が低いので環状隙間を通過することによる圧力損失は、流路径の拡縮が繰り返される従来のものに比べて大幅に軽減される。これらにより、本願発明によれば、従来より消音効果が高く、圧力損失が小さい消音器を提供することができる。
請求項2の消音器では、放射ガイド部が、複数のリングガイドを環状隙間を空けて積層してなる筒部の一端開口をセンター部材で覆ったコップ構造をなし、上流側小径部の下流側開口縁に筒部の開口側端部が接続されているので、流体は上流側小径部から筒部の内部に流れ込んでから環状隙間を通過して筒部と中間拡径部との間の筒状領域へと流れる。これにより、中間拡径部の内側面でも音響ノイズを吸収することができる。
請求項3の消音器では、各リングガイドは、上流側小径部から離れる方向に向かって拡径したテーパー形状をなしているので、流体は、環状隙間から斜め前方へと流れることになり、流体が側方や斜め後方へと流れるものに比べて圧力損失を抑えることができる。
請求項4の消音器には、センター部材から上流側小径部の反対に突出し、先方に向かって徐々に縮径した末端テーパーガイドが備えられているので、放射ガイド部を通過後の流体の乱れた流れの発生を防ぐことができる。
請求項5の消音器では、末端テーパーガイドの先端部を下流側小径部が突入させたことにより、流体が下流側小径部にスムーズに流れ込み、中間拡径部から下流側小径部に流れ込む部分における乱れた流れの発生を抑えることができる。
請求項6の消音器では、センター部材及び複数のリングガイドの複数のボルト挿通孔に複数のボルトを通して纏めるだけで、隣り合うリングガイド又はセンター部材との間に環状隙間を形成することができる。
請求項7の消音器では、筒部の外側又は内側を覆うメッシュを備えたことで整流効果が向上する。
請求項8の消音器は、中間拡径部の内周面が吸音部材によって覆われ、消音効果が高くなる。また、請求項9のように、吸音部材をシート状にして、中間拡径部の内側に嵌合されるスケルトンスリーブの外周に巻き付ければ、組み付け作業が容易になる。
請求項10の消音器は、パイプ形ケースのうち下流側小径部の内周面と中間拡径部と下流側小径部との段差面とに連続したコーナー円弧面を備えたので、流体が下流側小径部にスムーズに流れ込み、中間拡径部から上流側小径部に流れ込む部分における乱れた流れの発生を抑えることができる。
請求項11及び請求項11の消音器の構成によれば、放射ガイド部がパイプ形ケースの軸方向でコンパクトになる。
本発明の第1実施形態の消音器を有する超音波流量計の側断面図 超音波流量計の一部拡大側断面図 放射ガイド部の分解斜視図 放射ガイド部の分解側面図 吸音スリーブの斜視図 吸音スリーブの分解斜視図 本発明に変形例に係る放射ガイド部の分解側面図 本発明に変形例に係る放射ガイド部の斜視図
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の消音器30は超音波流量計10の一部として備えられている。図1において符号11は、本発明に係るパイプ形ケースであって、直線状に延び、両端部の内側にテーパー螺子12,12を有している。そして、それらテーパー螺子12,12に例えばガス配管90,90が接続されて、内側を一方向(図1の左から右に向かう方向)に、商用ガス(例えば、アルゴンガス、窒素ガス、プロパンガス等)が本発明に係る「流体」として流れる。
パイプ形ケース11の内部は、上流側のテーパー螺子12が形成されている部分が本発明に係る上流側小径部13をなし、その上流側小径部13から下流側に向かって順番に、中間拡径部14、下流側小径部15が形成され、さらに下流側小径部15の下流側に他方のテーパー螺子12が形成されている。また、下流側小径部15は、上流側小径部13に比べて僅かに小さい内径をなし、中間拡径部14は、上流側小径部13及び下流側小径部15に対して段付き状に拡径されている。さらに、下流側小径部15の開口縁には、中間拡径部14との段差面と下流側小径部15の内周面とに連続したコーナー円弧面15Aが形成されている。
パイプ形ケース11は、軸方向で第1〜第3のケース構成体11A,11B,11Cに分割されている。第1ケース構成体11Aと第2ケース構成体11Bとは、中間拡径部14の中間位置で嵌合結合され、第2ケース構成体11Bと第3ケース構成体11Cとは、下流側小径部15の下流側端部で嵌合結合されている。
下流側小径部15の内面の2箇所には、その軸方向と斜めに交差する直線上に1対の素子受容凹部16,16が陥没形成され、それら素子受容凹部16,16に1対の超音波素子17,17が受容されて対向している。そして、公知な超音波流量計と同様に、一方の超音波素子17から他方の超音波素子17までの超音波の伝播時間と、他方の超音波素子17から一方の超音波素子17までの超音波の伝播時間との差分に基づいて下流側小径部15を通過する流体の流速を計測し、その流速に下流側小径部15の流体通過面積を乗じて流体の流量を検出するようになっている。
超音波流量計10のうち上流側の超音波素子17より上流側は、本発明に係る消音器30になっていて、中間拡径部14内には、本発明に係る放射ガイド部20が備えられている。放射ガイド部20は、複数のリングガイド21を積層してなる筒部23の一端をセンター部材24で覆ったコップ構造になっている。そして、上流側小径部13の下流側開口縁に筒部23の開口側端部が接続されて、放射ガイド部20全体が上流側小径部13と中間拡径部14との段差面から中間拡径部14側に突出している。
詳細には各リングガイド21は、例えば、樹脂の成形品であって、図2に示すように、径方向の外側に向かうに従って上流側小径部13から離れる側に緩やかに傾斜したテーパー形状をなしている。また、上流側小径部13側の端部のリングガイド21以外の複数のリングガイド21は、表裏両側のテーパー面21S,21Tの勾配が同一になっている。そして、上流側小径部13側の端部のリングガイド21は、上流側小径部13側のテーパー面21Sが他のリングガイド21のテーパー面21Sに比べて急勾配になっていて、上流側小径部13の開口縁に形成された凹部13Dに嵌合されるようになっている。
図3に示すように、各リングガイド21の周方向の複数箇所には、リングガイド21の中心軸と平行にボルト挿通孔21Aが貫通形成され、各ボルト挿通孔21Aの開口縁からセンター部材24側(上流側小径部13と反対側)にスペーサー突部21Bが突出している。また、各リングガイド21の先端面は、そのリングガイド21の下流側に配置される別のリングガイド21における上流側小径部13側のテーパー面21Sに面当接可能となるように傾斜している。
図4に示すように、センター部材24におけるリングガイド21側(上流側小径部13側)の面は、リングガイド21のテーパー面21Sと同じ勾配のテーパー面24Sと、そのテーパー面24Sの内側開口を閉塞する円形平坦面24Fとからなる。また、センター部材24のうちテーパー面24Sの裏側には、パイプ形ケース11の軸方向と直交する環状平坦面24Bが備えられ、環状平坦面24Bとテーパー面24Sとの間を貫通するように、リングガイド21のボルト挿通孔21Aに対応した複数のボルト挿通孔24Aが形成されている。そして、環状平坦面24B側からセンター部材24及び複数のリングガイド21のボルト挿通孔24A,21Aに複数の共通のボルトBが挿通されて上流側小径部13の開口縁に形成されている図示しない雌螺子孔に締め付けられている。これにより、図2に示すように、複数のリングガイド21とセンター部材24とが環状隙間22を空けてパイプ形ケース11の軸方向に積層された状態に保持され、それらセンター部材24群によって前述した筒部23が構成されると共に、その筒部23の一端開口が上流側小径部13と反対側からセンター部材24によって閉塞された状態になっている。また、この状態で、センター部材24の下流側端面(即ち、環状平坦面24B)は、中間拡径部14の軸方向の中央より下流側小径部15寄りに位置している。
図1に示すように、センター部材24のうち円形平坦面24Fの裏側には、本発明に係る末端テーパーガイド25が備えられている。末端テーパーガイド25は、下流側に向かって徐々に縮径したテーパー形状をなしている。また、末端テーパーガイド25は、基端部から軸方向の略1/3となる中間位置までの間が基端テーパー部25Aをなし、その中間位置から先端迄の間が先端テーパー部25Bになっていて、基端テーパー部25Aより先端テーパー部25Bの勾配が緩くなっている。換言すれば、末端テーパーガイド25は、先端テーパー部25Bが基端テーパー部25Aより細く尖った形状になっている。そして、先端テーパー部25Bの軸方向の中間位置から先端側が下流側小径部15内に突入している。
放射ガイド部20の筒部23は、外側をメッシュ26によって覆われている。また、図2に示すように、センター部材24と上流側小径部13側の端部のリングガイド21は、それ以外のリングガイド21群より僅かに外径が大きくなっていて、メッシュ26が軸方向に移動して筒部23から離脱しないようになっている。
中間拡径部14の内周面は、吸音スリーブ29が嵌合されている。図5に示すように吸音スリーブ29は、スケルトンスリーブ28の外側にシート状の吸音部材27(例えば、スポンジ)を巻き付けてなる。また、スケルトンスリーブ28は、図6に示すように、中間拡径部14の内側に嵌合される1対の支持リング28A,28Aの間を中間拡径部14の軸方向の延びた複数の連絡バー28Bにて連絡してなる。さらに、スケルトンスリーブ28の周方向の複数箇所には、連絡バー28Bから外側に真っ直ぐ突出した複数の係止突起28Cが備えられ、スケルトンスリーブ28の周方向の1箇所には、複数の係止フック28Fが1つの連絡バー28Bの外面上に形成されている。それらスケルトンスリーブ28群のうち一部の係止フック28Fは、先端部がスケルトンスリーブ28の外周回りの一方に屈曲した第1係止フック28Gをなし、他の一部の係止フック28Fは、先端部がスケルトンスリーブ28の外周回りの他方に屈曲した第2係止フック28Hになっている。そして、吸音部材27は、図5に示すように、一端部を第1係止フック28Gに引っ掛けられた状態でスケルトンスリーブ28に巻き付けられて、他端部が第2係止フック28Hに引っ掛けられている。また、係止突起28C群は、吸音部材27を表裏に貫通している。これらにより吸音部材27がスケルトンスリーブ28に固定されて吸音スリーブ29になっている。
本実施形態の消音器30の構成に関する説明は以上である。次に、消音器30の作用効果について説明する。本実施形態の消音器30は、パイプ形ケース11の中間拡径部14内に備えた放射ガイド部20が、上流側小径部13を通過してくる流体の全ての直進を禁止する。そして、放射ガイド部20は、図2に示すように、複数のリングガイド21を環状隙間22を空けて積層してなる筒部23の一端開口をセンター部材24で覆ったコップ構造をなして、上流側小径部13の下流側開口縁に筒部23の開口側端部が接続されているので、全ての流体が、複数の環状隙間22に分散して流れ、放射ガイド部20を通過する。その際、流体を伝播してくる音響ノイズは、環状隙間22の両側の対向面間で反射を繰り返して大幅に減衰する。また、環状隙間22で消音しきれなかった音響ノイズは、環状隙間22を通過したところで中間拡径部14の内周面を覆う吸音部材27によって吸音される。なお、音響ノイズとは、例えば、超音波流量計10の近傍に配置されているガバナやバルブ等のノイズ源が発生するノイズのうち超音波流量計10が計測で用いる超音波の周波数成分の近傍の周波数のノイズである。
一方、流体は、環状隙間22を通過する際に圧力損失を受けるものの、環状隙間22は複数設けられているので圧力損失は小さく抑えられる。特に本実施形態の流体は気体(商用ガス)であり、液体に比べて粘性が低いので環状隙間22を通過することによる圧力損失は、流路径の拡縮が繰り返される従来のものに比べて大幅に軽減される。しかも、各リングガイド21は、上流側小径部13から離れる方向に向かって拡径したテーパー形状をなしているので、流体は、環状隙間22から斜め前方へと流れることになり、流体が環状隙間22からパイプ形ケース11の軸方向と直交する側方や斜め後方へと流れるものに比べて圧力損失が抑えられる。これらにより、本実施形態の消音器30では、従来のものに比べて消音効果を高くすることができ、超音波流量計10における正確な流量計測を可能とすると共に、圧力損失を小さくすることができ、下流側のガス機器における失火や燃料力不足を防ぐことができる。
また、放射ガイド部20のセンター部材24の下流側の端面に先細り状の末端テーパーガイド25を突出形成したこと、及び、下流側小径部15の開口縁にコーナー円弧面15Aを備えたこと等により、流体が下流側小径部15にスムーズに流れ込み、中間拡径部14から上流側小径部13に流れ込む部分における乱れた流れの発生を抑えることができる。特に、末端テーパーガイド25の先端部を下流側小径部15に突入させたことで乱れた流れを効果的に抑えることができる。さらに、消音器30は、流体をリングガイド21群の互いに平行なテーパー面21T,21Sの間に通すことで、放射ガイド部20より上流側で発生しら乱れた流れを整流する効果も奏する。また、リングガイド21群で構成された筒部23を外側からメッシュ26で覆ったことによっても整流効果を得ることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の放射ガイド部20の末端テーパーガイド25は、基端テーパー部25Aと先端テーパー部25Bとを備えていたが、図7に示すように均一勾配の末端テーパーガイド25Cを備えた構造にしてもよい。また、前記実施形態の末端テーパーガイド25では先端テーパー部25Bが下流側小径部15に突入していたが、突入していなくてもよい。さらには、末端テーパーガイドを設けずに放射ガイド部20の下流側端面を平坦面にしたり、ドーム状に膨出させてもよい。
(2)前記実施形態の放射ガイド部20は外周面をメッシュ26で覆われていたが、メッシュ26で覆われていなくてもよい。
(3)前記実施形態のリングガイド21は、上流側小径部13から離れるに従って拡径したテーパー状になっていたが、それとは逆に上流側小径部13に向かって徐々に拡径したテーパー状にしてもよいし、平板状にしてもよい。
(4)前記実施形態の放射ガイド部20では、センター部材24のうち筒部23を通して上流側小径部13側を向いた部分が円形平坦面24Fになっていたが、上流側小径部13に向かって先細り状に突出した形状やドーム状に膨出した形状であってもよいし、円形平坦面24Fではなく末端テーパーガイド25の裏側の窪んだ面が上流側小径部13側を向いていてもよい。また、センター部材24のうち筒部23を通して上流側小径部13側を向いた部分に吸音部材を敷設してもよい。
(5)前記実施形態の消音器30は、超音波流量計10の一部として備えられていたが、超音波流量計10と別個にしてもよい。
(6)前記実施形態の放射ガイド部20は、コップ構造になっていたが、図8に示した放射ガイド部50のうようにラッパ構造になっていてもよい。具体的には、図8に示した放射ガイド部50の複数のリングガイド51は、それぞれ上流側に向かってラッパ状に拡径した形状をなしかつ上流側に配置されているリングガイド51ほど最大径及び最小径が小さくなるように構成されている。そして、最も上流側のリングガイド51の最小径の開口を上流側からセンター部材52で覆し、センター部材52から放射状に延びた連絡部材53にてリングガイド51群を固定した構造になっている。また、複数の連絡部材53から突当支柱54が突出していて、これら突当支柱54を上流側小径部13と中間拡径部14との段差面に突き当てた状態に放射ガイド部50がパイプ形ケース11に固定され、外径最大のリングガイド51が中間拡径部14に丁度嵌合されるようになっている。このような構成にしても、音響ノイズを除去することができると共に、放射ガイド部50がパイプ形ケース11の軸方向でコンパクトになる。なお、この放射ガイド部50の上流側と下流側とを逆向きにしてパイプ形ケース11に取り付けてもよい。即ち、中間拡径部14と下流側小径部15との段差面に突当支柱54を突き上げた状態にして放射ガイド部50をパイプ形ケース11に取り付けてもよい。
11 パイプ形ケース
13 上流側小径部
14 中間拡径部
15 下流側小径部
15A コーナー円弧面
20,50 放射ガイド部
21,51 リングガイド
21A,24A ボルト挿通孔
21B スペーサー突部
22 環状隙間
23 筒部
24,52 センター部材
25,25C 末端テーパーガイド
26 メッシュ
27 吸音部材
28 スケルトンスリーブ
28A 支持リング
28B 連絡バー
30 消音器

Claims (11)

  1. 流体が一方向に流れる配管の途中に接続されるパイプ形ケースと、
    前記パイプ形ケースの軸方向中間部の内径を拡径してなる中間拡径部及びその上流側の上流側小径部と、
    前記中間拡径部内に設けられて前記上流側小径部から直進した流体の全ての直進を禁止して側方又は斜め前方又は斜め後方に案内する放射ガイド部とを備え、
    前記放射ガイド部は、前記パイプ形ケースの中心軸を囲む環状をなしかつその中心軸方向で環状隙間を空けて隣接配置された複数のリングガイドと、それら複数のリングガイドのうち一端側の前記リングガイドの内側開口を覆うセンター部材とを備えてなる消音器。
  2. 前記放射ガイド部は、前記複数のリングガイドを前記環状隙間を空けて前記パイプ形ケースの軸方向に積層してなる筒部の一端開口を前記センター部材で覆ったコップ構造をなし、前記上流側小径部の下流側開口縁に前記筒部の開口側端部が接続されている請求項1に記載の消音器。
  3. 各前記リングガイドは、前記上流側小径部から離れる方向に向かって拡径したテーパー形状をなしている請求項2に記載の消音器。
  4. 前記センター部材から前記上流側小径部の反対に突出し、先方に向かって徐々に縮径した末端テーパーガイドが備えられている請求項2又は3に記載の消音器。
  5. 前記パイプ形ケースには、前記中間拡径部の下流側端部から段付き状に縮径された下流側小径部が設けられ、前記末端テーパーガイドの先端部が前記下流側小径部が突入している請求項4に記載の消音器。
  6. 前記センター部材及び前記複数のリングガイドには、共通のボルトが貫通するボルト挿通孔が形成されると共に、前記複数のリングガイドにおける前記センター部材側の面には、隣り合う前記リングガイド又は前記センター部材との間に前記環状隙間を形成するためのスペーサー突部が備えられている請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載の消音器。
  7. 前記筒部を外側又は内側から覆うメッシュが設けられている請求項2乃至6の何れか1の請求項に記載の消音器。
  8. 前記中間拡径部の内周面が吸音部材によって覆われている請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の消音器。
  9. 前記中間拡径部の内側に嵌合される1対の支持リングの間を前記中間拡径部の軸方向の延びた複数の連絡バーにて連絡してなるスケルトンスリーブが備えられ、
    前記吸音部材は、シート状をなして前記スケルトンスリーブの外周に巻き付けられている請求項8に記載の消音器。
  10. 前記パイプ形ケースには、前記中間拡径部の下流側端部から段付き状に縮径された下流側小径部が設けられ、前記中間拡径部と前記下流側小径部との段差面と、前記下流側小径部の内周面との角部に、それら段差面と内周面とに連続したコーナー円弧面を備えた請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載の消音器。
  11. 前記放射ガイド部は、前記中間拡径部の軸方向の中間位置に嵌合され、
    その放射ガイド部の前記複数のリングガイドは、それぞれ前記上流側小径部に接近するに従ってラッパ状に拡径した形状をなしかつ前記上流側小径部寄りに配置されている前記リングガイドほど最大径及び最小径が小さくなるように構成され、
    前記センター部材は、最も前記上流側小径部寄り前記リングガイドの最小径の開口を前記上流側小径部側から覆っている請求項1に記載の消音器。
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