JP2016096859A - 羽毛布団及び羽毛布団用カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】羽毛層の外側を内袋を介して真綿層で覆う構造の羽毛布団において、真綿層から羽毛層への湿気の伝達を良好なものとするとともに、真綿層に羽毛が飛び出し難く、かつ、内袋を真綿が滑り難い構造とし、さらに、保温性を一層向上させる。
【解決手段】袋状の外袋部19と、外袋部19に収納された袋状の内袋部18と、を備え、外袋部19と内袋部18との間に真綿16が収納され、内袋部18に、羽毛12が収納された羽毛布団F1において、内袋部18が、ウールを70重量%以上含む布帛14により構成され、布帛14の真綿16側となる面14aが、縮絨により毛羽立たせられている羽毛布団F1。
【選択図】図2
【解決手段】袋状の外袋部19と、外袋部19に収納された袋状の内袋部18と、を備え、外袋部19と内袋部18との間に真綿16が収納され、内袋部18に、羽毛12が収納された羽毛布団F1において、内袋部18が、ウールを70重量%以上含む布帛14により構成され、布帛14の真綿16側となる面14aが、縮絨により毛羽立たせられている羽毛布団F1。
【選択図】図2
Description
本発明は、羽毛層と、羽毛層の外側を覆う真綿層とを有した羽毛布団に関する。
下記特許文献1には、羽毛層の外側を、内袋を介して、羽毛より重く、かつ、保温性及び吸湿性の良好な真綿層で覆うことにより、保温性や身体へのフィット性を向上させた羽毛布団が記載されている。
通常、羽毛布団においては、内部から羽毛が飛び出ないように、外側を覆う布帛にダウンプルーフと称される目詰め加工を施すため、吸湿性が低下してしまう。上記特許文献1記載の羽毛布団においても、同文献の図4に記載された内袋は、内部の羽毛が飛び出ないように極めて細かく織られている(同文献の段落0017参照)。このような目の詰んだ布帛は通気性(透湿性)が悪いため、吸湿性のよい真綿層でその周囲を覆っても、真綿層から羽毛層に湿気が伝わり難いことから、多湿空気が真綿層に停滞し、布団の快適性が損なわれてしまうという問題があった。また、同文献の図2に記載された内袋においても、真綿層から内袋を介して扁平袋体内の羽毛層に湿気が伝わるときの伝達を良好なものとして、布団の快適性を高めたいという要望があった。一方、真綿層から羽毛層へ湿気を伝わり易くするために、同文献の図4のように内袋内に直接羽毛が収納されている場合において、内袋を織目の粗いものにしたり、同文献の図2のように扁平袋体内に羽毛が収納されている場合において、内袋及び扁平袋体を織目の粗いものにしたりすると、羽毛が真綿層に飛び出易くなるという問題があった。また、上記特許文献1記載の羽毛布団は外袋を真綿が滑り難い構造としているが、内袋を真綿が滑り難い構造として、身体へのフィット感を向上させたいという要望もあった。さらには、布団の保温性を一層向上させたいという要望もあった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、羽毛層の外側を内袋を介して真綿層で覆う構造の羽毛布団及びそのような羽毛布団を構成するための羽毛布団用カバーにおいて、真綿層から羽毛層への湿気の伝達を良好なものとするとともに、真綿層に羽毛が飛び出し難く、かつ、内袋を真綿が滑り難い構造とし、さらに、保温性を一層向上させることを目的とする。
本発明の羽毛布団は、袋状の外袋部と、前記外袋部に収納された袋状の内袋部と、を備え、前記外袋部と前記内袋部との間に真綿が収納され、前記内袋部に、羽毛が、直接、又は、袋体に収納された状態で、収納された羽毛布団において、前記内袋部が、ウールを70重量%以上含む布帛により構成され、前記布帛の前記真綿側となる面が、縮絨により毛羽立たせられていることを特徴とする。
これによれば、真綿層と羽毛層との間に配置される内袋部が、吸湿性に優れたウールを70重量%以上含む布帛により構成されているため、真綿層から羽毛層への湿気の伝達が良好となる。また、当該布帛の真綿側の面の毛羽(けば)が当該布帛の織目の隙間を塞ぐような構成となるため、当該布帛を目の詰まったものとしなくても、真綿層に羽毛が飛び出し難くなるとともに、当該布帛の毛羽により真綿との間の摩擦力が大きくなるため、真綿が内袋部に対して滑り難くなる。さらに、当該布帛の毛羽によりさらなる保温層が形成されるため、保温性が一層向上する。
ここで、前記布帛がウールを95重量%以上含むこととすれば、吸湿性に非常に優れることとなる。
また、前記布帛が抗菌性繊維を含むこととすれば、菌の繁殖が抑制されるため、衛生的な羽毛布団を提供可能となる。
さらに、前記布帛が前記抗菌性繊維としてAmicor(商標又は登録商標)又はその同等品を15重量%以上含むこととすれば、吸湿性に優れるとともに抗菌性に優れた衛生的な羽毛布団を提供可能となる。
本発明の羽毛布団用カバーは、袋状の外袋部と、前記外袋部に収納された袋状の内袋部と、羽毛布団を前記内袋部に出し入れ可能とする開閉手段と、を備え、前記外袋部と前記内袋部との間に真綿が収納され、前記内袋部が、ウールを70重量%以上含む布帛により構成され、前記布帛の前記真綿側となる面が、縮絨により毛羽立たせられていることを特徴とする。
このような構成の羽毛布団用カバーは、例えば、手持ちの羽毛布団等、任意の羽毛布団を内部に収納させて使用することができ、任意の羽毛布団を使用した場合にも、内袋部から羽毛布団側への湿気の伝達が良好となるため、真綿層から羽毛層への湿気の伝達が良好となり、羽毛布団から羽毛が飛び出たとしても、その羽毛が真綿層に飛び出し難くなる。また、内袋部を構成する布帛の毛羽により、真綿が内袋部に対して滑り難くなるとともに、保温性が一層向上する。
ここで、前記布帛がウールを95重量%以上含むこととすれば、吸湿性に非常に優れることとなる。
また、前記布帛が抗菌性繊維を含むこととすれば、菌の繁殖が抑制されるため、衛生的な羽毛布団用カバーを提供可能となる。
さらに、前記布帛が前記抗菌性繊維としてAmicor(商標又は登録商標)又はその同等品を15重量%以上含むこととすれば、吸湿性に優れるとともに抗菌性に優れた衛生的な羽毛布団用カバーを提供可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において「%」は、特に断らない限り、重量%である。
第1実施形態の羽毛布団F1について説明する。
羽毛布団F1は、図1に示すように、平面視の外形形状を略矩形状として構成されるもので、図2に示すように、袋状の外袋部19と、外袋部19に収納された袋状の内袋部18とからなる二重袋体17を備え、内袋部18内に羽毛12を充填(すなわち直接収納)し、外袋部19と内袋部18との間に真綿16を充填することにより、構成されている。すなわち、内袋部18内には羽毛12よりなる羽毛層11が形成され、その外側の外袋部19と内袋部18との間に、真綿16よりなる真綿層15が、内袋部18を介して羽毛層11の外側全部を覆うように形成されている。
羽毛布団F1では、内袋部18は、ウール(羊毛繊維)略100%の織布の片面を縮絨(ミルド加工)により毛羽立たせた布帛14から構成され、図2の円内の要部拡大図に示すように、その毛羽立たせた面14aが真綿16側(真綿16に接触する側)となるように袋状に縫製されたものとされている。なお、縮絨は一般的な縮絨機を用いて行われる。
また、真綿層15の外周側を覆う外袋部19は、綿100%の織布から構成されているが、綿と綿以外の繊維とからなる織布で構成してもよい。
真綿16は、エリシルク(Eri Silk)により構成されている。エリシルクは、一般的なマルベリーシルク(Mulberry Silk)よりも軽く保温性に優れているため、羽毛布団F1をより軽く保温性に優れたものとすることができる。なお、かかる点を考慮しなければ、真綿16をマルベリーシルクにより構成してもよい。
以上説明したように、羽毛布団F1は、袋状の外袋部19と、外袋部19に収納された袋状の内袋部18とを備え、外袋部19と内袋部18との間に真綿16が収納され、内袋部18に羽毛12が直接収納されている。そして、内袋部18が、ウール略100%の布帛14、すなわち、ウールを95%(正確には、布帛14を構成する全繊維重量中、95%)以上含む布帛14により構成され、布帛14の真綿16側となる面14aが、縮絨により毛羽立たせられている。
このように、羽毛布団F1は、真綿層15と羽毛層11との間に配置される内袋部18が、吸湿性に優れたウールを95%以上含む布帛14により構成されているため、真綿層15が吸収した湿気が内袋部18に速やかに伝わり、内袋部18から羽毛層11に伝わるので、真綿層15から羽毛層11への湿気の伝達が良好となる。なお、標準状態(温度20℃、湿度65%)でのウールの吸湿量は約15.0%、綿の吸湿量は約8.5%であり、ウールは綿に比し吸湿性が非常によい。
また、布帛14の真綿16側の面14aの毛羽が、布帛14の織目の隙間を塞ぐような構成となるため、布帛14の織目を細かくしなくても、真綿16側に羽毛12が飛び出し難くなる。すなわち、布帛14の織目を細かくすると、通気性が低下し、透湿性が悪くなる虞があるが、羽毛布団F1では、内袋部18を構成する布帛14の織目は、比較的粗くてもよく、羽毛布団F1では、布帛14の織目は、外袋部19を構成する布帛より粗くされている。
さらに、羽毛布団F1では、布帛14の毛羽により真綿16との間の摩擦力が大きくなるため、真綿16が内袋部18に対して滑り難くなり、身体へのフィット性が向上する。
そして、羽毛布団F1では、布帛14の毛羽により、羽毛層11、真綿層15以外のさらなる保温層が形成されるため、保温性が一層向上する。
なお、布帛14は、少なくともウールを70%含むものであればよい。ウールの標準状態での吸湿量が15.0%であることから、ウールを70%含めば、単純計算で15.0%×0.7=10.5%と、綿の標準状態での吸湿量8.5%以上の吸湿量を得られ、一般に布団側に使用される綿100%の布帛よりも吸湿性を改善できるからである。但し、布帛14がウールを95%以上含むこととすれば、吸湿性に非常に優れることとなる。なお、ここで95%としたのは、ウール以外の繊維が混入している可能性を考慮したものであり、勿論、ウール100%でもよい。
また、布帛14を、抗菌性繊維を含むものとしてもよい。洗濯が困難な羽毛布団F1の内部に配置される布帛14を抗菌性のあるものとすることで、羽毛布団F1の内部の菌の繁殖を抑制し、衛生的な羽毛布団F1を提供できるからである。
抗菌性繊維としては、Amicor(商標又は登録商標)(以下、「アミコール」と表記する。)を用いることができる。アミコールは、英国のAcordis社により開発され、現在、Thai Acrylic Fibre社により販売されている抗菌性アクリル繊維であり、抗菌剤が繊維の核に取り込まれた構造を有しているため、長期間にわたって抗菌作用を保持し、洗濯を繰り返しても抗菌性が低下し難い。このため、羽毛布団F1における菌の繁殖を長期間にわたって抑制できる。また、ウールに比し安価なアクリル繊維であるアミコールを混紡することにより、ウール100%の場合よりもコストを下げることが可能である。
なお、布帛を構成する全繊維重量中15%をアミコールとすれば、十分に抗菌性を発揮することが試験により確認されている。表1は、全繊維重量中85%を綿、15%をアミコール(抗菌剤として、Sanitized(登録商標) BC 98-56使用)とした靴下を用いて、JIS L 1902:2008の定量試験方法に準拠して、黄色ブドウ球菌を供試菌として静菌活性値を測定し、菌の減少率を測定した結果を示したものである。表1の(a)、(b)は、それぞれ洗濯(AATCC−135法による。)30回後、50回後の結果を示し、洗濯を繰り返しても、十分な抗菌性を有することが分かる。したがって、布帛14を、ウールを70%以上、アミコール又はアミコールの同等品(アミコールと同等の抗菌性繊維)を15%以上含むものとすれば、吸湿性と抗菌性の両方に優れることとなる。
また、布帛を構成する全繊維重量中20%をアミコールとすれば、十分に防ダニ性を発揮することが試験により確認されている。表2は、アミコールの防ダニ性の評価試験の結果を示すものである。方法は、標準的なAFNOR NF G 39−011に準拠した。但し、フランスのボルドーにあるI.N.R.A.の保存培養のヤケヒョウヒダニ菌株を使用して飼育した雌雄混合の50匹の成体ダニを、実験ユニット毎に使用し、タイプIの食糧源を実験ユニット毎に200mg使用し、ダニの生存性の評価は、30〜40℃の低温の「Heating Escape Method」(Bischoff)を用いて行い、照査標準とする未処理生地を含め、同日に4回反復して評価を行った。サンプル生地は、アクリル100%(未処理生地)、及び、いずれも1.5%のSanitized(登録商標) BC 98-56を抗菌剤として使用したアミコール20%アクリル80%、アミコール30%アクリル70%、アミコール50%アクリル50%、アミコール20%ウール80%の各生地とし、ダニにさらされる生地の重量は、1.3±0.2gとした。表2から、アミコールを20%以上含めば、十分に防ダニ性を発揮することが分かる。したがって、布帛14を、ウールを70%以上、アミコール又はアミコールの同等品を20%以上含むものとしてもよい。
次に、第2実施形態の羽毛布団F2について説明する。
羽毛布団F2は、図3に示すように、平面視の外形形状を略矩形状として構成されるもので、図4に示すように、羽毛布団本体31と、羽毛布団本体31を内部に収納する羽毛布団用カバー30とから構成されている。羽毛布団用カバー30は、本発明の羽毛布団用カバーの実施形態に相当する。
羽毛布団本体31は、袋体23内に羽毛22を充填することにより構成されている。すなわち、羽毛布団F2は、内袋部28に、羽毛22が、袋体23に収納された状態で、収納されている。袋体23は、内部に収納した羽毛22の飛び出しを抑制可能に、織目を細かく設定された織布にダウンプルーフ加工を施した布帛を使用して、袋状に形成されている。羽毛布団本体31は、羽毛布団用カバー30から分離可能とされて、羽毛布団用カバー30に形成される後述するファスナー20により、羽毛布団用カバー30に出し入れ自在とされている。
羽毛布団用カバー30は、図4に示すように、袋状の外袋部29と、外袋部29に収納された内袋部28とからなる二重袋体27を備え、外袋部29と内袋部28との間に真綿26を充填することにより、構成されている。すなわち、外袋部29と内袋部28との間に、真綿26よりなる真綿層25が形成されている。
内袋部28は、布帛14と同様に、ウール略100%の織布の片面を縮絨により毛羽立たせた布帛24から構成され、図4の円内の要部拡大図に示すように、その毛羽立たせた面24aが真綿26側(真綿26に接触する側)となるように袋状に縫製されたものとされている。
外袋部29は、綿100%の織布から構成されているが、綿と綿以外の繊維とからなる織布で構成してもよい。
真綿26は、エリシルクにより構成されているが、マルベリーシルク等他のシルクにより構成してもよい。
図3に示すように、羽毛布団用カバー30の一方の長辺30a側には、ファスナー20が取り付けられ、図4に示すように、内袋部28と外袋部29とはファスナー20の取り付け部分で連結されて、ファスナー20を開放すると、外袋部29と共に内袋部28が開口され、ファスナー20を閉鎖すると、外袋部29と共に内袋部28が閉口される。すなわち、ファスナー20は、内袋部28に羽毛布団本体31を出し入れ可能とする開閉手段に相当する。
そして、羽毛布団用カバー30は、羽毛布団本体31を内部(内袋部28内)に収納して羽毛布団本体31の外側全部を被覆可能な大きさとされ、内袋部28内に、羽毛22からなる羽毛層21を有した羽毛布団本体31が収納されることから、羽毛層21の外側全部を覆うように、真綿層25が配置されることとなる。なお、図4では、分かり易くするために、羽毛布団用カバー30と羽毛布団本体31との間に空間を設けて示しているが、実際には、上側の真綿26の重みにより、羽毛布団用カバー30と羽毛布団本体31とは、略密着することとなる。
以上説明したように、羽毛布団F2は、袋状の外袋部29と、外袋部29に収納された袋状の内袋部28とを備え、外袋部29と内袋部28との間に真綿26が収納され、内袋部28に、羽毛22が袋体23に収納された状態で収納されている。そして、内袋部28が、ウール略100%の布帛24、すなわち、ウールを95%以上含む布帛24により構成され、布帛24の真綿26側となる面が、縮絨により毛羽立たせられている。
このように、羽毛布団F2は、真綿層25と袋体23内の羽毛層21との間に配置される内袋部28が、吸湿性に優れたウールを95%以上含む布帛24により構成されているため、真綿層25が吸収した湿気が内袋部28に速やかに伝わり、内袋部28から袋体23を介して羽毛層21に伝わるので、真綿層25から羽毛層21への湿気の伝達が良好となる。
また、布帛24の真綿26側の面の毛羽が、布帛24の織目の隙間を塞ぐような構成となるため、布帛24の織目を細かくしなくても、真綿26側に羽毛22が飛び出し難くなる。
さらに、羽毛布団F2では、布帛24の毛羽により真綿26との間の摩擦力が大きくなるため、真綿26が内袋部28に対して滑り難くなり、身体へのフィット性が向上する。
そして、羽毛布団F2では、布帛24の毛羽により、羽毛層21、真綿層25以外のさらなる保温層が形成されるため、保温性が一層向上する。
また、羽毛布団F2は、ファスナー20を設けて羽毛布団用カバー30から羽毛布団本体31を出し入れ自在としていることから、羽毛布団用カバー30と羽毛布団本体31とを容易に分離可能であり、洗濯等のメンテナンスが容易である。なお、このような点を考慮しなければ、ファスナー20のような開閉手段を設けない構成としてもよい。
また、羽毛布団用カバー30は、例えば、手持ちの羽毛布団等、任意の羽毛布団を内部に収納させて使用することができ、任意の羽毛布団を使用した場合にも、上述した羽毛布団F2と同様の効果が得られる。
また、布帛24をウールを95%以上含むものとすれば、吸湿性に非常に優れることとなるが、布帛24は、布帛14と同様に、少なくともウールを70%含むものであればよい。
また、布帛24を、布帛14と同様に、抗菌性繊維を含むものとしてもよい。洗濯が困難な真綿26が内部に収納された羽毛布団用カバー30の布帛24を、抗菌性のあるものとすることで、羽毛布団用カバー30の内部の菌の繁殖を抑制し、衛生的な羽毛布団用カバー30を提供できるからである。さらに、布帛24を、布帛14と同様に、ウールを70%以上、アミコール又はアミコールと同等の抗菌性繊維を15%以上含むものとすれば、吸湿性に優れるとともに抗菌性に優れた衛生的な羽毛布団用カバー30を提供可能である。
なお、上記各実施形態では、布帛14,24の片面のみを縮絨により毛羽立たせたが、布帛14,24の両面を縮絨により毛羽立たせてもよい。但し、布帛24の場合には、真綿26側となる片面のみとすれば、羽毛布団本体31を出し入れするときに摩擦が小さいため、出し入れし易くなる。
また、外袋部19,29を構成する布帛を、内袋部18,28を構成する布帛14,24と同様に、ウールを70%以上含むものとしたり、さらには抗菌性繊維を含むものとしてもよいが、綿を主に含むものとすれば、肌触りに優れることとなり、ウールやアクリルを多用することによる羽毛布団F1,F2全体の重量の過度の増加を回避できる。さらに、外袋部19,29を構成する布帛の真綿16,26側の面を、真綿16,26が滑り難いものとしてもよい。身体へのフィット性が向上するからである。
12,22 羽毛
16,26 真綿
18,28 内袋部
19,29 外袋部
20 ファスナー(開閉手段)
23 袋体
14,24 布帛
30 羽毛布団用カバー
F1,F2 羽毛布団
16,26 真綿
18,28 内袋部
19,29 外袋部
20 ファスナー(開閉手段)
23 袋体
14,24 布帛
30 羽毛布団用カバー
F1,F2 羽毛布団
Claims (8)
- 袋状の外袋部と、
前記外袋部に収納された袋状の内袋部と、を備え、
前記外袋部と前記内袋部との間に真綿が収納され、
前記内袋部に、羽毛が、直接、又は、袋体に収納された状態で、収納された羽毛布団において、
前記内袋部が、ウールを70重量%以上含む布帛により構成され、
前記布帛の前記真綿側となる面が、縮絨により毛羽立たせられていることを特徴とする羽毛布団。 - 前記布帛がウールを95重量%以上含むことを特徴とする請求項1に記載の羽毛布団。
- 前記布帛が抗菌性繊維を含むことを特徴とする請求項1に記載の羽毛布団。
- 前記布帛が前記抗菌性繊維としてAmicor(商標又は登録商標)又はその同等品を15重量%以上含むことを特徴とする請求項3に記載の羽毛布団。
- 袋状の外袋部と、
前記外袋部に収納された袋状の内袋部と、
羽毛布団を前記内袋部に出し入れ可能とする開閉手段と、を備え、
前記外袋部と前記内袋部との間に真綿が収納され、
前記内袋部が、ウールを70重量%以上含む布帛により構成され、
前記布帛の前記真綿側となる面が、縮絨により毛羽立たせられていることを特徴とする羽毛布団用カバー。 - 前記布帛がウールを95重量%以上含むことを特徴とする請求項5に記載の羽毛布団用カバー。
- 前記布帛が抗菌性繊維を含むことを特徴とする請求項5に記載の羽毛布団用カバー。
- 前記布帛が前記抗菌性繊維としてAmicor(商標又は登録商標)又はその同等品を15重量%以上含むことを特徴とする請求項7に記載の羽毛布団用カバー。
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