JP2016096455A - スピーカ構成部材及びスピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用しない時に薄くすることが可能で、保管や運搬を容易な構成とするとともに、使用する時に、優れた音響特性を実現できるスピーカ構成部材及びスピーカを提供する。
【解決手段】スピーカ構成部材10は、弾性を有する振動板1と、その振動板1を支持する支持部材2Aとを備え、支持部材2Aは、立体形状に変形するシート状の部材であり、支持部材2Aを立体形状に変形した際に、振動板1は、二つの振動面11の一方の側部どうしが接合された接合部13を形成するとともに、その二つの振動面11の他方の側部が、それぞれ支持部材2Aに接続され、振動面11の各々は、一方の側部から他方の側部にかけて湾曲して接合部13に向けて谷部12を形成し、支持部材2Aは、接合部13と接触しないように開口部24を形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、折り畳み可能なスピーカ構成部材及びスピーカに関する。
音を再生する種々のスピーカの中には、保管や運搬を容易にするために折り畳み可能に設けられたものがある。
例えば、特許文献1には、音声信号/振動変換装置を収容した箱体の上面に、風船を着脱可能に接合した風船オーディオ装置が開示されている。この風船オーディオ装置は、使用時には、風船を空気等で膨らませて紙等でできた箱体の上面に載置した状態とし、音声信号/振動変換装置から出力される任意の音声信号から変換された振動を風船に共鳴させて周囲に響く音声として出力できるようになっている。一方、製品梱包時や使用しないときには、風船を含めたすべての部材をその箱体に収容可能であり、梱包や収納の利便性を兼ね備えたものとなっている。
また、特許文献2には、広告を展示するための表示部の裏面に音声出力部(箱型のスピーカ)を着脱自在に保持するための支持部材が設けられたスピーカ付広告具(情報提供具)が開示されている。この支持部材は、音声出力部を収納する箱状の支持部と、スピーカ付広告具自体を立設させるための脚部とを有し、これら支持部及び脚部は一枚のシート状部材により形成されている。
実用新案登録第3185838号公報 実用新案登録第3089213号公報
ところが、特許文献1に開示される風船オーディオ装置は、風船を振動体としているため、使用時の振動体自体の形状の安定性が乏しく、安定した音響特性(指向特性、周波数特性、再生音圧特性等)を得難い。また、振動体の材質はゴム系に特化され、耐久性や安定性に乏しいため、繰り返して長期間使用するためには不向きである。
また、特許文献2に開示されるスピーカ付広告具は、使用しない時に、脚部を薄く折り畳むことは可能であるが、音声出力部を収納する箱状の支持部、及び内部にスピーカを有する音声出力部は、どちらも薄く折り畳むことはできない。また、内部に収納されるスピーカについても、薄くするための技術的な特徴は開示されていない。このため、使用しない時に、支持部の厚みを薄くするためには、収納される音声出力部またはスピーカ自体を薄く設ける必要があるが、特許文献2に開示されるスピーカ付広告具では、使用する時に、優れた音響特性を維持することは難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、使用しない時に、薄くすることが可能で、保管や運搬を容易な構成とするとともに、使用する時に、優れた音響特性を実現することができるスピーカ構成部材及びスピーカを提供することを目的とする。
本発明のスピーカ構成部材は、弾性を有する振動板と、前記振動板を支持する支持部材とを備え、前記支持部材は、立体形状に変形するシート状の部材であり、前記支持部材を立体形状に変形した際に、前記振動板は、二つの振動面の一方の側部どうしが接合された接合部を形成するとともに、該二つの振動面の他方の側部が、それぞれ前記支持部材に接続され、前記振動面の各々は、前記一方の側部から前記他方の側部にかけて湾曲して、前記接合部に向けて谷部を形成することを特徴とする。
このスピーカ構成部材は、それぞれシート状の部材で形成された振動板と支持部材とを組み合わせて構成されており、支持部材を立体形状に組み立てることにより、弾性を有する振動板を湾曲させて二つの湾曲した振動面を形成することができる。そして、この状態において、振動板を谷部の深さ方向に沿って振動させることで音を出すことができ、このように湾曲した振動面を形成した状態で、スピーカとして機能させることができ、優れた音響特性を実現できるようになっている。なお、支持部材を平面形状とするとともに、振動板も平面形状とすることにより、スピーカ構成部材全体を薄く設けることができる。
このように、本発明のスピーカ構成部材の振動板は、常時、音を再生する湾曲した振動面の形状を保つものではなく、使用時において湾曲した振動面を形成して、広い指向特性を有するスピーカシステムとして組立てを行うことができるものである。このため、使用しない時は支持部材を平面形状とすることで振動面を平面状に設けて、スピーカ構成部材全体を平面状に薄く設けておくことで収容スペース効率を向上させることができ、設置や保管のスペースの自由度を広げることができる。
本発明のスピーカは、前記スピーカ構成部材と、前記振動板の前記接合部を駆動する駆動部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、使用する時には湾曲した振動面を形成してスピーカシステムとして機能させ、優れた音響特性を維持することができ、使用しない時には振動板を薄く設けることで、保管や運搬を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態のスピーカ構成部材を示す斜視図であり、支持部材を立体形状とした状態を示す。 図1に示すスピーカ構成部材の横断面図である。 図1のスピーカ構成部材を構成する各部材を示す分解図である。 図1に示すスピーカ構成部材を平面形状とした状態を示す図であり、(a)が平面図、(b)が(a)のA‐A線に沿う断面図である。 スピーカ構成部材を用いたスピーカを示す図であり、(a)が横断面図、(b)が(a)に示すB矢視図である。 本発明の第2実施形態のスピーカを示す横断面図である。 本発明の第3実施形態のスピーカ構成部材を示す斜視図であり、支持部材を立体形状とした状態を示す。 図7に示すスピーカ構成部材の横断面図である。 図7のスピーカ構成部材を平面形状とした状態を示す図であり、(a)が平面図、(b)が(a)のC‐C線に沿う断面図である。
以下、本発明のスピーカ構成部材及びこのスピーカ構成部材を用いたスピーカの実施形態について図面を参照して説明する。
図1から図4は、本発明の第1実施形態のスピーカ構成部材10Aを示す。また、図5は、このスピーカ構成部材10Aを用いたスピーカ100を示す。
この実施形態のスピーカ構成部材10Aは、弾性を有して一方向に湾曲させることが可能な振動板1と、この振動板1を支持する支持部材2Aとを備えており、スピーカ100は、このスピーカ構成部材10Aと、振動板1を駆動するアクチュエータ(駆動部材)3とを備える構成とされる。
振動板1は、可撓性を有する材料により形成されており、例えば矩形状に設けられた二つ(一対)の振動面11の一方の側部どうしが接合された接合部13を形成した構成とされる。そして、これら振動面11の他方の側部は、図4に示すように、それぞれ支持部材2Aに接続される。また、振動板1の各振動面11は、図1及び図2に示すように、支持部材2Aを立体形状に変形した際に、振動面11の各々は、一方の側部から他方の側部にかけて(y方向に)湾曲して、接合部13に向けて谷部12を形成する。
なお、この振動板1においては、二つの湾曲した振動面11を形成した際に形成される谷部12の延伸方向が縦方向、谷部12の深さ方向及び延伸方向の両方向と直交する方向が横方向である。また、以下、本発明を説明するにあたって、図1に示すように、振動板1の谷部12の深さ方向をz方向、谷部12の延伸方向をx方向(縦方向)、谷部12の深さ方向(z方向)と延伸方向(x方向)の両方向と直交する方向をy方向(横方向)を言い換えて、これらxyz方向を適宜用いることとする。
振動面11を湾曲した面に形成した状態について詳しく説明すると、振動面11は、図1及び図2に示すように、一方(湾曲した振動面の周方向:横方向:y方向)に湾曲し、その一方向と直交する方向(湾曲した振動面の縦方向:x方向)へは直線状となる。そして、二つの振動面11が、その凸となる方向を同じ表面側に向けて並列に配置されるとともに、隣接する側部どうしが、湾曲した振動面11の周方向に沿う断面において接線方向を共通にした状態で接合されている。両振動面11の接合部13は、両振動面11の側部を接着する等により、例えば帯板状に形成される。そして、この接合部13に沿って、両振動面11の間に縦方向に沿う直線状の谷部12が形成されている。
なお、この接合部13にアクチュエータ3を接続して、谷部12の深さ方向(z方向)に沿って振動させることで音を出すことができ、このように湾曲した振動面11を形成した状態で、スピーカとして機能させることができる。また、接合部13は、帯板状に形成されることで剛性が高くなり、接合部13にアクチュエータ3を接続した場合に、この接合部13の全体がアクチュエータ3により往復振動する。
また、均一な再生音を得るためには、図5に示すように、両振動面11を接合部13の共通の接線Lに対して線対称に形成することが好ましい。ただし、本発明においては、両振動面11を必ずしも線対称に形成しなくてもよい。指向特性の主軸を左右方向に傾けて、均一でない再生音を得る場合には、両振動面11を所定の指向特性が得られるように、左右非対称の形状に形成すればよい。
また、振動板1は、その材質が限定されるものではなく、スピーカの振動板として一般的に用いられる合成樹脂、紙等の可撓性を有する材料を用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリエステルなどの合成樹脂からなるフィルムにより形成される。
支持部材2Aは、紙、硬質樹脂フィルム等から形成されるシート状の部材で構成される。この支持部材2Aは、折ったり曲げたりすることにより、立体形状(例えば、図1に示す有底四角筒状の箱形状)と図4に示す平面形状とに変形が可能に設けられる。この場合、支持部材2Aを立体形状に形成するのはスピーカ構成部材10Aを使用するときであり、平面形状に形成するのはスピーカ構成部材10Aを使用せずに、運搬や保管などをするときである。また、立体形状に形成された支持部材2Aは、スピーカの筐体を構成する。従って、支持部材2Aは、振動板1よりも高い剛性を有する材料、形状、構造とされる。支持部材2Aは、もともとは図3に示すように、共通の展開形状を有する二つの組立部材21L,21Rを素材として構成されており、これらの組立部材21L,21Rを折り曲げて組み立てることにより図1及び図2に示すように、立体形状の支持部材2Aが形成される。
各組立部材21L,21Rは、図3及び図4に一点鎖線で示すように、折り曲げ線G(筐体の内部側に向かって谷折りする線)によって箱形状を構成する各面S1〜S6が区画形成されている。この図4に示す例では、組立部材21Rは、三つの面S1,S2,S3が連結された形状とされ、組立部材21Lは、三つの面S4,S5,S6が連結された形状とされる。また、各面S1〜S6の端縁(辺)の一部には、箱形状への組立てを行う際に互いの辺を接続するための差込片22及びスリット23が設けられている。これにより、組立部材21L,21Rの折り曲げ線Gを谷折りして各面S1〜S6を直角に折り曲げると、差込片22とスリット23とが対向し、その差込片22をスリット23に挿入することで、各面の辺どうしが接続され、箱形状を形成できる。そして、支持部材2Aを箱形状に変形した場合に、面S2と面S5は振動板1の左右の側板を、面S1は天板を、面S4は底板を、面S3とS6は背面板を、それぞれ構成する(図1参照)。また、背面板を構成する面S3とS6との間には、図5(b)に示すように、谷部12の延伸方向(x方向)に沿ってスリット状の開口部24が形成される。この開口部24は、振動板1の接合部13と接触しないように開口し、接合部13の先端を開口部24に挿入した状態で、すなわち開口部24を介して接合部13とアクチュエータ3とが接続される。
なお、スピーカ構成部材10Aを構成する組立部材21L,21Rと振動板1とは、図4に示すように接続して一体に提供する他、図3に示すように分離して別々に提供することができる。
本実施形態のスピーカ構成部材10Aにおいては、振動板1と支持部材2Aとを予め接続して一体に設けており、振動体1の各振動面11は、図1及び図2に示すように、支持部材2Aを立体形状に変形することに伴って、一方の側部の間で谷部12を形成して一方向に湾曲した面に変形する。そして、支持部材2Aの面S1及びS4により、振動板1の谷部12の両端で振動面11の間が覆われた状態とされる。一方、図4に示すように支持部材2Aを平面形状とすることにより、振動面11どうしが重ね合されて、振動板1が平面状に折り畳まれた状態に変形する。
なお、本発明のスピーカ構成部材は、図1のように振動板1が左右(y方向)に湾曲する態様ではなく、上下(x方向)に湾曲する態様で、設置、使用してもよい。
アクチュエータ3は、振動板1の接合部13を振動させるものであり、例えばボイスコイルモータが用いられる。本実施形態においては、アクチュエータ3は、図5に示すように、振動面11の接合部13に固定されたボイスコイル30と、磁石機構31と、磁石機構31を支持してこれを固定する支持部40と、ボイスコイル30を振動可能に支持して支持部40に接続されるダンパー32とにより構成される。
ボイスコイル30は、円筒状のボビン30aの周りにコイル30bが巻回されたものであり、その直径方向に振動面11の接合部13が配置されるように、ボイスコイル30の上端と接合部13の下縁とが接着剤等を介して固着される。なお、振動板1の接合部13とアクチュエータ3との接続手段は、特に限定されるものではなく、接着剤や両面テープ等で固定する態様の他、材料の弾性を使用して鉤形状と孔形状とを嵌め込むスナップフィットや、磁性体材料と磁石との組み合わせのような機械的結合を利用した種々の機構を採用することができる。そして、ボイスコイル30の外周部がダンパー32を介して支持部40に支持されており、ボイスコイル30は支持部40に対してボイスコイル30の軸方向(z方向)に沿って往復移動自在に設けられる。なお、ダンパー32には、一般的なダイナミックスピーカに用いられる材料のものを適用することができる。
磁石機構31は、環状の磁石33と、この磁石33の一方の極に固定されたリング状のアウターヨーク34と、他方の極に固定されたインナーヨーク35とを備えており、インナーヨーク35の中心のポール部35aの先端部がアウターヨーク34内に配置されることにより、これらアウターヨーク34とインナーヨーク35との間に、環状に磁気ギャップ36が形成され、この磁気ギャップ36内にボイスコイル30の端部が挿入状態に配置されている。
このように構成されたスピーカ構成部材10Aは、上述したように、それぞれシート状の部材で形成された振動板1と支持部材2Aとが互いに接続されて一体に設けられており、支持部材2Aを箱形状に組み立てることにより、支持部材2Aの変形に伴って振動板1の振動面11を湾曲した面に変形させることができる。そして、この状態で、アクチュエータ3により振動板1の接合部13を谷部12の深さ方向に沿って振動させることで音を出すことができ、このように湾曲した振動面11を形成した状態でスピーカとして機能させることができるようになっている。
具体的には、振動板1の接合部13に固定されたアクチュエータ3のボイスコイル30に音声信号に応じた駆動電流を流すと、その駆動電流によって生じる磁束変化と、磁気ギャップ36内の磁界とにより、ボイスコイル30に駆動電流に応じた駆動力が作用し、磁界と直交する方向(ボイルコイル30の軸方向、図5では矢印で示す上下方向)にボイスコイル30が振動する。これにより、このボイスコイル30に接続されている振動板1が、谷部12の深さ方向に沿って振動し、振動面11の表面から再生音を放射することができる。この際、振動板1の振動面11を湾曲した面に形成していることから、スピーカ100は、広い指向特性を維持することができる。
このように、スピーカ構成部材10Aの振動板1は、常時、音を再生する湾曲した振動面11の形状を保つものではなく、使用時において湾曲した振動面11を形成してスピーカシステムとして組立てを行うことができるものである。このため、使用しない時は、支持部材2Aを平面形状とすることで振動面11を平面状に設け、スピーカ構成部材10全体を平面状に薄く設けることにより、収容スペース効率を向上させて、設置や保管のスペースの自由度を広げることができる。また、使用する時には、支持部材2Aを立体形状に組み立てることにより振動面11を湾曲した面に形成することができ、優れた音響特性を実現することができる。
また、スピーカ構成部材10Aは、支持部材2Aを立体形状とした際に、その支持部材2Aの面S1及びS4により振動体1の谷部12の両端を覆う構成とされており、谷部12の両端から振動面11の裏面側への音波が抜けることを防止することができる。したがって、振動面11の前面から効率的に放音することができる。
図6〜図9は、他の実施形態のスピーカ構成部材又はスピーカを示している。これらの実施形態において、構成要素の一部は第1実施形態と同じものが用いられるので、各図において、第1実施形態と共通要素には同一符号を付して説明を簡略化する。
図6は、第2実施形態のスピーカ200を示している。図5に示す第1実施形態のスピーカ100では、アクチュエータ3を、箱形状に形成した支持部材2A(スピーカ構成部材10A)の背面側に配置していいたが、アクチュエータ3は、図6に示すスピーカ200のように、支持部材2B(スピーカ構成部材10B)の内面側、すなわち箱形状の筐体内部に配置することもできる。
この図6に示すスピーカ200のように、アクチュエータ3を支持部材2Bの内面側に配置する構成では、スピーカ100においてアクチュエータ3と振動板1の接合部13とを接続する際に必要としていた開口部24を必要としない。なお、アクチュエータ3は、支持部材2Bに接着剤や両面テープ等により固定される。
図7〜図9は、第3実施形態のスピーカ構成部材10Cを示している。図1に示す第1実施形態のスピーカ構成部材10Aでは、シート状の支持部材2Aが略立方体の箱形状に変形する構成とされていたが、例えば図7及び図8に示すスピーカ構成部材10Cのように、シート状の支持部材2Cは、横断面を略円形とする円筒状の立体形状に変形する構成とすることもできる。このように、本発明の支持部材の立体形状は、上記の第1及び第2実施形態の立体形状に限定されるものではない。
図7〜図9に示すスピーカ構成部材10Cの場合、支持部材2Cは、共通の展開形状を有する二つの組立部材25L及び25Rを素材として構成される。また、組立部材25L及び25Rは、図9に一点鎖線で示す折り曲げ線Gによって、図7に示す有底の円筒状の立体形状をそれぞれ形成する。組立部材25L及び25Rは、各面S11〜S16が区画形成された形状とされる。この図9に示す例では、組立部材25Rは、三つの面S11,S12,S13が連結された形状とされ、組立部材25Lは、三つの面S14,S15,S16が連結された形状とされる。また、組立部材25Rの面S12と組立部材25Lの面S15に、振動板1が接続される。そして、組立部材25L,25Rの折り曲げ線Gを谷折りして各面S11〜S16を直角に折り曲げるとともに、各面の辺どうしを接着剤等で接続することにより、支持部材2Cは、図7及び図8に示すように円筒状の立体形状に形成され、振動板1の振動面11が湾曲した面に設けられる。
なお、支持部材2Cを立体形状に変形した場合に、面S11と面S14は天板を、面S13と面S16は底板を、面S12と面S15は背面板及び左右の側板を、それぞれ構成する。また、面S11と面S14及び面S13と面S16は、振動板1の振動を阻害しないように、振動板1との間に僅かな隙間26を設けて配置される。なお、この隙間26に、振動板1の振動に影響しないような多孔質材(スポンジ材)等の部材を挿入して、隙間26を塞いでもよい。
また、面S12と面S15との間には、谷部12の延伸方向(x方向)に沿ってスリット状の開口部27が形成される。この開口部27は、振動板1の接合部13と接触しないように開口し、接合部13の先端を開口部27に挿入した状態で、すなわち開口部27を介して接合部13とアクチュエータ3とが接続される。
このように、スピーカ構成部材10Cは、それぞれシート状の部材で形成された振動板1と支持部材2Cとが互いに接続されて一体に設けられており、支持部材2Cを立体形状に組み立てることにより、支持部材2Cの変形に伴って振動板1の振動面11を湾曲させた面に変形させることができる。そして、この状態で、アクチュエータ3により振動板1の接合部13を谷部12の深さ方向に沿って振動させることで音を出すことができ、このように湾曲した振動面11を形成した状態で、スピーカとして機能させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、振動板を往復駆動する駆動部材として、ボイルコイルモータを適用したが、ボイルコイルモータに代えて、圧電素子や磁歪素子等の往復駆動する部材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、支持部材を共通の展開形状を有する二つの組立部材により構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、一枚のシート状の部材により支持部材を形成することも可能である。さらに、支持部材の立体形状は、有底四角筒状や円筒状に限定されるものではなく、六角形状等の種々の形状を採用することが可能である。
なお、上記実施形態の振動板は、二つの振動面が対となる同じ形状、大きさのもので説明したが、二つの振動面が異なる形状、大きさのものでも良い。
1…振動板、2…支持部材、3…アクチュエータ(駆動部材)、10…スピーカ構成部材、11…振動面、12…谷部、13…接合部、21L,21R,25L,25R…組立部材、22…差込片、23…スリット、24…開口部,27、26…隙間、30…ボイスコイル、30a…ボビン、30b…コイル、31…磁石機構、32…ダンパー、33…磁石、34…アウターヨーク、35…インナーヨーク、35a…ポール部、36…磁気ギャップ、40…支持部、100,200…スピーカ

Claims (2)

  1. 弾性を有する振動板と、
    前記振動板を支持する支持部材とを備え、
    前記支持部材は、立体形状に変形するシート状の部材であり、
    前記支持部材を立体形状に変形した際に、
    前記振動板は、二つの振動面の一方の側部どうしが接合された接合部を形成するとともに、該二つの振動面の他方の側部が、それぞれ前記支持部材に接続され、
    前記振動面の各々は、前記一方の側部から前記他方の側部にかけて湾曲して、前記接合部に向けて谷部を形成する
    ことを特徴とするスピーカ構成部材。
  2. 請求項1に記載の前記スピーカ構成部材と、前記振動板の前記接合部を駆動する駆動部材とを備えることを特徴とするスピーカ。
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