JP2016096092A - 積層体及び積層体の製造方法 - Google Patents

積層体及び積層体の製造方法 Download PDF

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哲也 西本
Tetsuya Nishimoto
哲也 西本
八木 健二
Kenji Yagi
健二 八木
康雄 涌井
Yasuo Wakui
康雄 涌井
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Abstract

【課題】機械特性に優れ、導光体として用いることができる積層体を提供する。機械特性に優れ、導光体として用いることができる積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】コア層の両面に、コア層より屈折率が低いコーティング膜又はラミネートフィルムであるクラッド層を有する積層体。コア層を形成するシートの両面に、コア層の屈折率より低い屈折率のクラッド層をコーティング処理又はラミネート処理により設ける積層体の製造方法。前記積層体を含む導光体。前記積層体を含む光源装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層体、積層体の製造方法、導光体及び光源装置に関する。
従来、携帯電話、ノートパソコン、液晶テレビ、ビデオカメラ等に用いられる液晶表示装置、携帯電話のバックライトキー、パソコンのバックライトキーボード、電気機器や車両の表示スイッチ等の表示装置、シーリングライト等の室内照明、照明看板等の照明装置に用いられている光源装置としては、例えば、ハウジング内に蛍光灯等の線状光源や発光ダイオード等の点光源を複数個配置した直下方式のもの、板状の導光体の側面に線状光源又は点光源を配置したエッジライト方式のもの等がある。
エッジライト方式の光源装置は、通常、矩形板状のアクリル樹脂板等の透明材料を導光体とし、その側面に対向して配置された光源の光を側端面(光入射面)から導光体に入射させ、導光体の表面(光出射面)又は裏面に形成した出射機構や、導光体中に光拡散性粒子を含有させる等の光出射手段を設けることにより、入射した光を光出射面から出射する。
このような導光体の1つに、コア−クラッド構造からなる積層体を用いた導光体がある。このコア−クラッド構造を有する導光体は、コア層とクラッド層との屈折率差により、層の界面で全反射し、コア層内を導光する。通常、コア−クラッド構造からなる積層体は、コア層とクラッド層とを多層溶融押出により形成される。
特許文献1には、コア−クラッド構造からなる積層体を、多層溶融押出成形により形成させる方法が提案されている。
国際公開第2010/073726号パンフレット
しかしながら、特許文献1に提案される方法では、多層溶融押出成形で積層体を形成するため、積層体の厚さを厚くすることは困難である。このように得られた積層体は、厚さが薄いため、耐衝撃性等の機械特性に劣り、積層体の用途が制限される。
本発明の目的は、機械特性に優れ、導光体として用いることができる積層体を得ることにある。
本発明は、コア層の両面に、コア層より屈折率が低いコーティング膜又はラミネートフィルムであるクラッド層を有する積層体に関する。
また、本発明は、コア層を形成するシートの両面に、コア層の屈折率より低い屈折率のクラッド層をコーティング処理又はラミネート処理により設ける積層体の製造方法に関する。
また、本発明は、前記積層体を含む導光体に関する。
更に、本発明は、前記積層体を含む光源装置に関する。
本発明の積層体は、導光体として用いることができ、機械特性に優れる。
また、本発明の積層体の製造方法により得られる積層体は、導光体として用いることができ、機械特性に優れる。
また、本発明の導光体は、積層体の機械特性に優れるため、多くの用途に用いることができる。
更に、本発明の光源装置は、積層体の機械特性に優れるため、多くの用途に用いることができる。
本発明の積層体の一実施形態を示す模式的断面図である。 本発明の積層体を用いた光源装置の一実施形態を示す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いながら説明するが、本発明はこれらの実施の形態及び図面に限定されるものではない。
(積層体10)
本発明の積層体10は、コア層11の両面に、コア層11より屈折率が低いコーティング膜又はラミネートフィルムであるクラッド層12を有する。
図1は、本発明の積層体10の一実施形態を示す模式的断面図である。図1に示す積層体10は、コア層11の両面にクラッド層12を有し、一方のクラッド層12の表面に反射層13が設けられ、一方のクラッド層12の表面に意匠層又は光拡散層14が設けられ、更に、一方のクラッド層12の表面にコア層11まで貫通する光出射手段15が設けられている。
積層体10の形状としては、板状であれば特に限定されないが、例えば、矩形、三角形等の多角形状;真円、楕円等の円形状等が挙げられる。これらの積層体10の形状の中でも、加工性に優れ、光源31からの光を入射させやすいことから、多角形状が好ましく、矩形状がより好ましい。
積層体10は、湾曲した形状であってもよい。
(コア層11)
コア層11は、透明性の高い材料でシート状であれば特に限定されず、使用目的等に応じて適宜選択することができる。
コア層11の材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、ガラス等が挙げられる。これらのコア層11の材料の中でも、軽量で取り扱い性に優れることから、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂が好ましく、更に透明性に優れることから、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂がより好ましく、更に耐久性に優れることから、アクリル樹脂が更に好ましい。
アクリル樹脂としては、例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと他の単量体との共重合体等が挙げられる。これらのアクリル樹脂の中でも、より透明性、耐久性に優れ、より安価であることから、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレート単位を50質量%以上含む共重合体が好ましい。
メチルメタクリレートと他の単量体との共重合体を用いる場合、共重合体中のメチルメタクリレート単位の含有率は、50質量%以上が好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上が更に好ましい。
他の単量体としては、例えば、メチルアクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n
−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸;無水マレイン酸;マレイミド類;スチレン等の芳香族ビニル類等が挙げられる。
尚、本明細書において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートをいう。
コア層11を形成するシートの種類としては、例えば、押し出し板、キャスト板、プレス板等が挙げられる。これらのコア層11を形成するシートの種類の中でも、シートの硬度に優れ、光出射手段15を設ける際のレーザー加工の加工性に優れることから、キャスト板が好ましい。
キャスト板の製造方法としては、例えば、セルキャスト法、連続キャスト法等が挙げられる。これらのキャスト板の製造方法の中でも、生産性、レーザー加工の加工性に優れることから、連続キャスト法が好ましい。
コア層11の厚さは、0.7〜10mmが好ましく、1〜9mmがより好ましく、1.5〜8mmが更に好ましい。コア層11の厚さが0.7mm以上であると、積層体10の機械特性に優れる。また、コア層11の厚さが10mm以下であると、積層体10の取り扱い性に優れる。
(クラッド層12)
クラッド層12は、透明性の高い材料で、コア層11の屈折率よりも屈折率が低い材料であれば特に限定されず、使用目的等に応じて適宜選択することができる。
クラッド層12の材料は、コア層11の屈折率に応じて適宜選択することができる。
コア層11の材料としてアクリル樹脂を用いる場合、クラッド層12の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸樹脂等が挙げられる。これらのクラッド層12の材料の中でも、クラッド層12としての機能に優れることから、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸樹脂が好ましく、フッ素樹脂がより好ましい。
フッ素樹脂は、フッ素を含有する樹脂の総称であり、例えば、フッ素含有オレフィン樹脂、フッ素含有アクリル樹脂等の公知のフッ素樹脂が挙げられる。これらのフッ素樹脂の中でも、成形性、加工性に優れることから、フッ素含有オレフィン樹脂、フッ素含有アクリル樹脂が好ましい。
フッ素含有オレフィン樹脂としては、例えば、フッ化ビニリデン単独重合体、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとの共重合体、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、フッ化ビニリデンとトリフルオロエチレンとの共重合体、フッ化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体等が挙げられる。これらのフッ素含有オレフィン樹脂の中でも、加工性や成形性に優れることから、フッ化ビニリデン単独重合体が好ましい。
シリコーン樹脂は、シロキサン結合を主骨格に有する樹脂の総称であり、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリシルセスキオサン等の公知のシリコーン樹脂が挙げられる。これらのシリコーン樹脂の中でも、有機溶剤への溶解性に優れることから、ポリシルセスキオサンが好ましい。
ポリ乳酸樹脂は、乳酸やラクチド(乳酸の環状二量体)を重合した樹脂の総称であり、例えば、ポリ−L−乳酸、ポリ−D−乳酸等の公知のポリ乳酸樹脂が挙げられる。
コア層11の材料としてポリカーボネート樹脂を用いる場合、クラッド層12の材料としては、例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸樹脂、アクリル樹脂等が挙げら
れる。
フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸樹脂、アクリル樹脂の具体例は、前述と同様で、好ましい範囲と理由も、前述と同様である。
コア層11の屈折率nとクラッド層12の屈折率nとの屈折率差は、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましい。コア層11の屈折率nとクラッド層12の屈折率nとの屈折率差が0.001以上であると、入射した光がコア層11とクラッド層12との界面を全反射しながら少ない損失で遠くまで伝播でき、クラッド層12の表面に他の層を設けても漏光が少ない。
尚、コア層11の屈折率nとクラッド層12の屈折率nとの屈折率差は、コア層11の屈折率nからクラッド層12の屈折率nを引いた値とする。
クラッド層12の厚さは、積層体10の取り扱い性に優れ、光閉じ込め効率に優れることから、1〜500μmが好ましく、3〜100μmがより好ましい。
コア層11の厚さとクラッド層12の厚さとの比率は、コア層11の材料とクラッド層12の材料に応じて適宜選択することができる。
コア層11の体積とクラッド層12の体積との比率は、コア層11の材料とクラッド層12の材料に応じて適宜選択することができる。
クラッド層12は、コア層11の両面に設けられるが、それぞれの面のクラッド層12の材料、厚さ、体積は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
コア層11の側端面は、クラッド層12で覆ってもよく、クラッド層12で覆わなくてもよい。
コア層11の両面にクラッド層12を設ける方法は、コーティング処理又はラミネート処理である。これらのコア層11の両面にクラッド層12を設ける方法の中でも、積層体10の光学特性、機械特性に優れることから、ラミネート処理が好ましい。
コーティング処理の方法としては、例えば、ダイコート法、グラビアコート法、スピンコート法、ディップコート法、バーコート法、スプレーコート法、印刷法等が挙げられる。
印刷処理の方法としては、例えば、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。
ラミネート処理の方法としては、例えば、コア層11の表面に粘着層を設けた後にクラッド層12を貼り付ける方法、粘着層を表面に有するクラッド層12をコア層11に貼り付ける方法、コア層11の表面にクラッド層12を熱圧着させる方法等が挙げられる。これらのラミネート処理の方法の中でも、粘着層を設けずに済み、光学設計が容易であることから、コア層11の表面にクラッド層12を熱圧着させる方法が好ましい。
粘着層は、透明性の高い材料で、密着させる層に対する密着性に優れる材料であれば、使用目的等に応じて適宜選択することができる。
粘着層の材料としては、例えば、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着剤は、1種を用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの粘着剤の中でも、密着性に優れることから、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤が好ましい。
粘着層の厚さは、積層体10の取り扱い性に優れることから、1〜500μmが好ましく、3〜100μmがより好ましい。
熱圧着は、熱と圧力を加えることで密着させる方法で、粘着層等を用いることなく、樹脂層同士を密着させることができる。
熱や圧力は、コア層11を形成するシートの材料やクラッド層12の材料に応じて、適宜設定することができる。
(光反射層13)
光反射層13は、光を散乱反射させることができる層であれば特に限定されず、使用目的等に応じて適宜選択することができる。
光反射層13としては、例えば、ビニル系、ポリエステル系、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系等の樹脂インクにより可視光を反射する樹脂をコーティング処理した樹脂層;ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の樹脂板や樹脂フィルム;セルロース等の紙;アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、インジウム、スズ、銀、チタン、鉛、亜鉛等の金属板や金属薄膜等が挙げられる。これらの光反射層13の中でも、反射率を容易に調整できることから、樹脂インクにより可視光を反射する樹脂をコーティング処理した樹脂層が好ましい。
光反射層13は、発泡させていてもよく、顔料や拡散微粒子を含んでもよい。
顔料としては、例えば、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の白色顔料等が挙げられる。これらの顔料は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの顔料の中でも、可視光の全領域に対して反射率が高いことから、白色顔料が好ましい。
拡散微粒子の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂等が挙げられる。これらの拡散材は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
光反射層13の反射率は、光源装置30の輝度に大きく影響することから、目的の光学特性に応じて材料、厚さ、顔料や拡散微粒子の含有率等を適宜選択することが好ましい。
光源装置30の片面のみを発光させたい場合、光反射層13の反射率は、光源装置30の輝度に優れることから、70%以上が好ましく、75%以上がより好ましく、80%以上が更に好ましい。
光源装置30の両面を発光させたい場合、光反射層13の反射率は、光源装置30の両面の輝度のバランスをとることができることから、65%以下が好ましく、60%以下がより好ましく、55%以下が更に好ましい。
尚、光反射層13の反射率は、JIS K 7375に準拠した方法により測定される。
光反射層13の厚さは、光反射層13の反射率や積層体10の用途に応じて適宜選択すればよいが、積層体10の耐久性に優れ、積層体10の保護フィルムとして兼ねることができることから、10〜500μmが好ましく、50〜200μmがより好ましい。
光反射層13は、積層体10の片面のみに設けられてもよく、積層体10の両面に設けられてもよい。
光源装置30の片面のみを発光させたい場合、光反射層13は、光源装置30の輝度に優れることから、積層体10の片面のみに設けられることが好ましい。
光源装置30の両面を発光させたい場合、光反射層13は、積層体10の片面のみに設けられてもよく、積層体10の両面に設けられてもよい。
光反射層13は、クラッド層12の全面を覆ってもよく、クラッド層12の一部の領域を覆ってもよい。
少なくとも一方のクラッド層12の表面に光反射層13を設ける方法としては、例えば、少なくとも一方のクラッド層12の表面に光反射層13をコーティング処理する方法、少なくとも一方のクラッド層12の表面に粘着層をコーティング処理し光反射層13をラミネート処理する方法、少なくとも一方のクラッド層12の表面に粘着層を有する光反射層13をラミネート処理する方法等が挙げられる。これらの少なくとも一方のクラッド層12の表面に光反射層13を設ける方法の中でも、反射率を容易に調整できることから、
少なくとも一方のクラッド層12の表面に光反射層13をコーティング処理する方法が好ましい。
コーティング処理の方法としては、前述した方法が挙げられる。金属薄膜のコーティング処理の方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法等が挙げられる。粘着層は、前述した粘着層と同様のものを用いることができる。
(意匠層又は光拡散層14)
積層体10の光出射面側の表面に、意匠層又は光拡散層14を設けてもよい。
意匠層とは、写真や文字等の意匠を発光させることを目的とする層であり、例えば、積層体10の光出射面に公知の方法で意匠性のある印刷を直接施した層、光透過性のあるフィルムに公知の方法で意匠性のある印刷を施したフィルム等が挙げられる。
印刷処理の方法としては、前述した方法が挙げられる。
光拡散層とは、発光時に光出射手段15が直接視認されないように光を拡散させることを目的とする層であり、例えば、公知の光拡散フィルム等が挙げられる。
意匠層又は光拡散層14を設ける方法としては、例えば、光出射面側の最表面に意匠層又は光拡散層14をコーティング処理して設ける方法、光出射面側の最表面に粘着層をコーティング処理し意匠層又は光拡散層14をラミネート処理する方法、光出射面側の最表面に粘着層を有する意匠層又は光拡散層14をラミネート処理する方法等が挙げられる。これらの意匠層又は光拡散層14を設ける方法の中でも、生産性に優れることから、光出射面側の最表面に粘着層を有する意匠層又は光拡散層14をラミネート処理する方法が好ましい。
コーティング処理の方法としては、前述した方法が挙げられる。粘着層は、前述した粘着層と同様のものを用いることができる。
本発明の積層体10は、工程内や輸送時の傷付防止のため、表面に保護フィルムを設けてもよい。また、光反射層13や意匠層又は光拡散層14をそのまま保護フィルムとして兼ねることもできる。
一般的な導光体は、工程内や輸送時の傷付防止のため、その表面に保護フィルムを設ける必要があるが、傷付防止のような保護フィルムとしての機能を有する光反射層13や意匠層又は光拡散層14を設けることで、表面に別途保護フィルムを設ける必要がなく、好ましい。
各層間の密着性を向上させるために、コーティング処理やラミネート処理を行う前に、層の表面にコロナ放電やプラズマ放電等の処理を施し、表面を改質してもよい。
(光出射手段15)
本発明の積層体10は、更に光出射手段15を有することが好ましい。
光出射手段15としては、コア層11内を伝播する光をコア層11の外に出射できればよく、例えば、クラッド層12を貫通しコア層11に達する凹部、コア層表面に形成される凹部等が挙げられる。これらの光出射手段15は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの光出射手段15の中でも、光の出射位置を制御しやすいことから、クラッド層12を貫通しコア層11に達する凹部が好ましい。
クラッド層12を貫通しコア層11に達する凹部は、コア層11内を伝播する光が、凹部での反射や屈折により、コア層11から出射し、そのまま光出射面から光が出射、光反
射層13に到達し散乱反射した後に光出射面から光が出射若しくは光反射層13を透過して光出射面から光が出射し発光する又はコア層11に戻って導光し伝送する。
光出射手段15は、光量、導光距離、積層体10に求める発光の形態等に応じて、形状、大きさ、深さ、間隔等を適宜選択すればよく、例えば、国際公開第2010/073726号パンフレットに記載のように設定することができる。
光反射層13や意匠層又は光拡散層14が設けられている側の面に光出射手段15を設ける場合、光出射手段15を設けた後に光反射層13や意匠層又は光拡散層14を設けてもよく、光反射層13や意匠層又は光拡散層14を設けた後に光出射手段15を設けてもよい。これらの光出射手段15を設ける手順の中でも、光反射層13や意匠層又は光拡散層14を貫通するような大きい光出射手段15の深さが必要なく、安定して加工ができることから、光出射手段15を設けた後に光反射層13や意匠層又は光拡散層14を設けることが好ましい。
積層体10に光出射手段15を設ける方法としては、例えば、レーザー加工、サンドペーパー加工、プレス加工、熱プレス加工等が挙げられる。
得られた積層体10は、用途に応じて所望の大きさに公知の方法で切断すればよい。また、コア層11の両面にクラッド層12を設けた後に切断し、少なくとも一方のクラッド層12の表面に粘着層13及び光反射層14を順次設けてもよい。
(光源装置用導光体20)
本発明の積層体10は、そのまま導光体20として用いることができる。
導光体20は、光源装置30の輝度を制御することができることから、光出射手段15を有する本発明の積層体10が好ましい。
(光源装置30)
本発明の積層体10を導光体20として用いることで、光源装置30を得ることができる。
図2は、本発明の積層体10を用いた光源装置30の一実施形態を示す模式的断面図である。図2に示す光源装置30は、本発明の積層体10を光源装置用導光体20として用い、光入射面側に光源31を、光出射面側に意匠層又は光拡散層32が設けられている。
光源31としては、例えば、LED等の公知の点光源を複数配置した光源、公知の線状光源等が挙げられる。LED等の点光源を複数配置した光源を用いる場合、光の最大強度の方向を調整して配置されることが好ましい。
光源装置30は、光出射面上に、意匠層又は光拡散層32を設けてもよい。
意匠層又は光拡散層32は、光源装置用導光体20と離間してもよく、粘着層等を介して密着してもよいが、光源装置30を薄型化でき、製造コストを抑制することができることから、粘着層等を介して密着することが好ましい。
粘着層は、前述した粘着層と同様のものを用いることができる。
光源装置30は、積層体10の機械特性に優れることから、例えば、携帯電話、ノートパソコン、液晶テレビ、ビデオカメラ等に用いられる液晶表示装置、携帯電話のバックライトキー、パソコンのバックライトキーボード、電気機器や車両の表示スイッチ等の表示装置、シーリングライト等の室内照明、照明看板等の照明装置等に好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(光学特性の測定方法)
実施例・比較例で得られた積層体の片端面にLED(商品名「NSSW020BT」、日亜化学工業(株)製)を2mmピッチで5個配置し、積層体の逆の片端面からの光の出射を目視で確認し、光の出射強度を以下の指標により評価した。
A:光の出射強度が十分高い。
B:光の出射強度が不十分である。
(機械特性の測定方法)
実施例・比較例で得られた積層体について、ISO 179に準拠して、表面に20kg重の重りにより衝撃を与え、シャルピー衝撃強度を測定した。
(表面状態の観察方法)
実施例・比較例で得られた積層体の片端面にLED(商品名「NSSW020BT」、日亜化学工業(株)製)を2mmピッチで5個配置し、積層体表面に指紋を付着し、積層体の発光状態を以下の指標により評価した。
A:目視で指紋が確認できない。
B:目視で指紋が確認できる。
[実施例1]
コア層を形成するアクリル樹脂シート(商品名「アクリライトL」、三菱レイヨン(株)製、連続キャスト法により得られたキャスト板、厚さ3mm、屈折率n=1.49)の両面に、フッ素含有アクリル樹脂(商品名「アクリプレン FBS006」、三菱レイヨン(株)製、屈折率n=1.41)をクラッド層として熱圧着によりラミネートし積層した積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例2]
フッ素含有アクリル樹脂(商品名「アクリプレン FBS036」、三菱レイヨン社製、屈折率n=1.41)をクラッド層とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例3]
フッ素含有アクリル樹脂(商品名「14S0220」、電気化学工業(株)製、屈折率n=1.41)をクラッド層とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例4]
フッ素含有アクリル樹脂(商品名「14S0230」、電気化学工業(株)製、屈折率n=1.41)をクラッド層とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例5]
フッ素含有アクリル樹脂(商品名「14S0250」、電気化学工業(株)製、屈折率n=1.41)をクラッド層とした以外は、実施例1と同様に操作を行い、積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例6]
コア層を形成するアクリル樹脂シート(商品名「アクリライトL」、三菱レイヨン(株)製、連続キャスト法により得られたキャスト板、厚さ3mm、屈折率n1=1.49)の両面に、固形分が20質量%のフッ素含有オレフィン樹脂(商品名「KYNAR FLEX2500−20」、Arkema社製、屈折率n=1.41)のジメチルホルムアミド溶液をバーコーターにより塗布して乾燥させ、アクリル樹脂シートからなるコア層の両面に厚さ10μmのフッ素樹脂からなるクラッド層を積層した積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例7]
固形分が20質量%のフッ素含有オレフィン樹脂のジメチルホルムアミド溶液を、固形分が50質量%のフッ素含有オレフィン樹脂(商品名「FL6007」、三菱レイヨン(株)製、屈折率n=1.42)のトルエン・メチルエチルケトン(トルエン:メチルエチルケトン=50:50(質量比)溶液とした以外は、実施例6と同様に操作を行い、アクリル樹脂シートからなるコア層の両面に厚さ10μmのフッ素樹脂からなるクラッド層を積層した積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例8]
固形分が20質量%のフッ素含有オレフィン樹脂のジメチルホルムアミド溶液を、固形分が50質量%のシリコーン樹脂(商品名「SR−13」、小西化学工業(株)製、屈折率n2=1.42)のメチルエチルケトン溶液とした以外は、実施例6と同様に操作を行い、アクリル樹脂シートからなるコア層の両面に厚さ10μmのシリコーン樹脂からなるクラッド層を積層した積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[実施例9]
固形分が20質量%のフッ素含有オレフィン樹脂のジメチルホルムアミド溶液を、固形分が10質量%のポリ乳酸樹脂(商品名「REVODE110」、浙江海正社製、屈折率n2=1.40)のジクロロメタン溶液とした以外は、実施例6と同様に操作を行い、アクリル樹脂シートからなるコア層の両面に厚さ10μmのポリ乳酸樹脂からなるクラッド層を積層した積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[比較例1]
コア層の材料としてアクリル樹脂(「アクリペット VH000」、三菱レイヨン(株)製、屈折率n1=1.49)、クラッド層の材料としてフッ素含有オレフィン樹脂(商品名「KYNAR FLEX2500−20」、Arkema社製、屈折率n2=1.41)を用い、多層溶融押出により両面のクラッド層12の厚さがそれぞれ10μm、全体の厚さが0.3mmの積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を表1に示す。
[比較例2]
クラッド層を設けず、アクリル樹脂シート(商品名「アクリライトL」、三菱レイヨン(株)製、連続キャスト法により得られたキャスト板、厚さ3mm、屈折率n1=1.49)を、そのまま単層体として用いた。
得られた単層体の評価結果を表1に示す。
実施例1〜9で得られた積層体は、光学特性、機械特性、表面状態に優れた。
一方、比較例1で得られた積層体は、多層溶融押出により積層体を得るため、厚さを厚くすることができず、機械特性に劣った。また、比較例2で得られた単層体は、指紋による異常発光が確認された。
本発明の積層体10は、機械特性に優れ、導光体20として用いることができる。得られる導光体20は、光学装置として用いることができる。得られる光源装置30は、例えば、携帯電話、ノートパソコン、液晶テレビ、ビデオカメラ等に用いられる液晶表示装置、携帯電話のバックライトキー、パソコンのバックライトキーボード、電気機器や車両の表示スイッチ等の表示装置、シーリングライト等の室内照明、照明看板等の照明装置等に好適に用いることができる。
10 積層体
11 コア層
12 クラッド層
13 光反射層
14 意匠層又は光拡散層
15 光出射手段
20 導光体
30 光源装置
31 光源
32 意匠層又は光拡散層

Claims (14)

  1. コア層の両面に、
    コア層より屈折率が低いコーティング膜又はラミネートフィルムであるクラッド層を有する、
    積層体。
  2. コア層の厚さが、0.7〜10mmである、請求項1に記載の積層体。
  3. コア層が、キャスト板である、請求項1又は2に記載の積層体。
  4. コア層の材料が、アクリル樹脂である、請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. クラッド層の材料が、フッ素樹脂、シリコーン樹脂又はポリ乳酸樹脂である、請求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
  6. 更に、光出射手段を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の積層体。
  7. コア層を形成するシートの両面に、コア層の屈折率より低い屈折率のクラッド層をコーティング処理又はラミネート処理により設ける、積層体の製造方法。
  8. コア層の厚さが、0.7〜10mmである、請求項7に記載の積層体の製造方法。
  9. コア層が、キャスト板である、請求項7又は8に記載の積層体の製造方法。
  10. コア層の材料が、アクリル樹脂である、請求項7〜9のいずれかに記載の積層体の製造方法。
  11. クラッド層の材料が、フッ素樹脂、シリコーン樹脂又はポリ乳酸樹脂である、請求項7〜10のいずれかに記載の積層体の製造方法。
  12. 更に、光出射手段を設ける、請求項7〜11のいずれかに記載の積層体の製造方法。
  13. 請求項1〜6のいずれかに記載の積層体を含む、導光体。
  14. 請求項1〜6のいずれかに記載の積層体を含む、光源装置。
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