JP2013214364A - 面状発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高輝度化を実現できる面状発光装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】光源1と、光源1からの光が縁部2aから導入されて面方向に導かれるシート状のライトガイド2と、ライトガイド2の内面2c側に設けられた検知センサ3とを備えた面状発光装置10。ライトガイド2には、光を散乱させて出射させる光取出部9が形成されている。光取出部9は、ライトガイド2に内蔵された内部散乱部9Aを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等に好適に用いられる面状発光装置およびその製造方法に関する。
携帯電話等には、操作キー等を照明する機能を有する面状発光装置が用いられる(例えば、特許文献1参照)。面状発光装置としては、シート状のライトガイドの縁部に側面発光型の光源を設けた構造のものがある。
図29および図30は、面状発光装置の一例を示すもので、この面状発光装置110は、光源1と、光源1からの光が導入されるシート状のライトガイド2と、シートスイッチ3とを備えている。
シートスイッチ3は、スイッチ素子7と、スイッチ素子7を覆うシート体8とを有する。ライトガイド2とシートスイッチ3のシート体8は、粘着材4(粘着層)によって互いに接着されている。
面状発光装置110の外面側(上面側)には、操作キー11を有するキーパッド12が設けられている。
図29に示すように、ライトガイド2の内面2c(下面)には、例えば操作キー11に対応した所定の位置に、光取出部79が形成されている。
図30に示すように、光取出部79は、例えば印刷により内面2cに形成された複数のドット状のインク層79aからなる。
図29に示すように、光源1の出射面1aから出射して導入縁部2aの端面2bからライトガイド2に入射した光は、ライトガイド2の両面で反射しながらライトガイド2の面方向に伝搬する。ライトガイド2内の光の一部は光取出部79で散乱して外部に出射し、これによって、例えば操作キー11に対応した位置が明るく表示される。
特開2010ー135160号公報
近年では、面状発光装置には高輝度化が要求されているが、従来の面状発光装置では、その要求に十分に応えることは難しかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、高輝度化を実現できる面状発光装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、光源と、前記光源からの光が縁部から導入されて面方向に導かれるシート状のライトガイドと、前記ライトガイドの一方の面側に設けられた検知センサと、を備え、前記ライトガイドには、前記光を散乱させて出射させる光取出部が形成され、前記光取出部は、前記ライトガイドに内蔵して形成された内部散乱部を有する面状発光装置を提供する。
前記光取出部は、前記ライトガイドの少なくともいずれか一方の面に形成された表面散乱部を有していてよい。
前記内部散乱部と前記表面散乱部は、これらのうち、前記ライトガイドの出射面から見て奥側に位置する一方の散乱部の少なくとも一部の平面視位置が、他方の散乱部の平面視位置と異なる構成としてよい。
内部散乱部は、1層または複数層構造を有していてよい。
前記ライトガイドのいずれか一方または両方の面には、前記ライトガイドより屈折率が低い低屈折率層を形成することができる。
前記ライトガイドは、熱可塑性樹脂からなることが好ましい。
本発明では、前記ライトガイドの少なくとも一方の面に、前記ライトガイド内の光を内部反射する溝部が少なくとも1つ形成され、前記溝部の内部の少なくとも一部に、光反射性粒子を含む光反射性材料が埋め込まれている構造を採用してもよい。
本発明は、前記面状発光装置の製造方法であって、少なくとも一方の面に前記内部散乱部が形成された光透過性のシート体を用意し、このシート体の前記内部散乱部が形成された面に、光透過性の層状構造体を形成することによって、前記ライトガイドを作製する面状発光装置の製造方法を提供する。
本発明では、前記シート材が熱可塑性樹脂からなり、前記層状構造体の形成にあたって、前記シート材を加熱し軟化させることが好ましい。
本発明によれば、ライトガイドの内部に内部散乱部が形成された光取出部を有するため、ライトガイドの表面にのみ光取出部を有する構造に比べ、散乱光の量を多くできる。従って、高輝度化を実現できる。
本発明の第1実施形態である面状発光装置を示す断面図である。 前図の面状発光装置のライトガイドおよび光取出部を示す模式図である。 光取出部を構成するドット状インク層の配置の例を示す平面図である。 図1の面状発光装置のライトガイドにおける光の挙動を示す模式図である。 ライトガイドの一例の概略構成を示す平面図である。 ライトガイドの作製方法の一例を示す説明図である。 前図に続く説明図である。 前図に続く説明図である。 第2実施形態の面状発光装置のライトガイドおよび光取出部を示す模式図である。 光取出部を構成するドット状インク層の配置の例を示す平面図である。 図9の面状発光装置のライトガイドにおける光の挙動を示す模式図である。 第3実施形態の面状発光装置のライトガイドおよび光取出部を示す模式図である。 第4実施形態の面状発光装置のライトガイドおよび光取出部を示す模式図である。 第5実施形態のライトガイドおよび光取出部の例を示す模式図である。 前図のライトガイドおよび光取出部の作製過程を示す説明図である。 第6実施形態のライトガイドおよび光取出部の例を示す模式図である。 第7実施形態のライトガイドおよび光取出部の例を示す模式図である。 本発明に使用可能なメンブレンスイッチの一例を示す断面図である。 ライトガイドおよび光取出部の例を示す模式図である。 ライトガイドおよび光取出部の他の例を示す模式図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの輝度分布を示す図である。 ライトガイドの他の例を示す断面図である。 面状発光装置の一例を示す断面図である。 前図の面状発光装置のライトガイドおよび光取出部を示す模式図である。
本発明に係る面状発光装置の実施形態について以下に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である面状発光装置10の一部を示す断面図である。図2は、ライトガイド2および光取出部9を示す模式図である。図3は、光取出部9の配置例を示す平面図である。図4は、ライトガイド2における光の挙動を示す模式図である。図5は、ライトガイド2の一例の全体の概略構成を示す平面図である。以下の説明において、ライトガイド2の厚さ方向とは図1および図2における上下方向である。
図1に示すように、面状発光装置10(センサ装置)は、光源1と、光源1からの光が導入されるシート状のライトガイド2(導光体)と、ライトガイド2の内面2c(一方の面)側に配置されたシートスイッチ3(検知センサ)と、を備えている。
面状発光装置10の外面側(上面側)には、複数の操作キー11を有するキーパッド12が設けられている。キーパッド12と面状発光装置10はキースイッチモジュールを構成する。
符号20は、光源1とライトガイド2との隙間からの漏光を防止する遮光部材である。
光源1としては、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの発光素子、冷陰極管などの発光体が用いられる。光源1は、例えばケースの内部に発光素子チップを内蔵し、この発光素子チップからの出射光をケース側面の出射面1aから出射させる構成が可能である。図示例では、光源1は、出射面1aが側方に向けられ、ライトガイド2の導入縁部2aの端面2bに対面している。
光源1は、はんだ等によって、基板6の主面6a(図1では上面。基板の一方の面)に形成された電気回路(図示略)に接続されている。
ライトガイド2を構成する材料は、光透過性を有し、かつ、変形可能なものであれば特に限定されないが、ウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂(シリコン系樹脂)、ポリスチレン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ウレタンアクリレートからなる群から選択されたいずれかが好ましい。
特に、熱可塑性樹脂(例えばウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメタクリル酸メチル(ポリメチルメタクリレート、PMMA)のエラストマー、ポリスチレン系樹脂など)は、後述のように、2枚のシート体を一体化させてライトガイド2を作製する工程に好適である。
ライトガイド2の平面視形状は特に限定されず、図5に示すように略矩形でもよいし、その他の形状であってもよい。
ライトガイド2の厚みは特に限定されず、例えば0.01〜10mm、好ましくは0.1〜2mm(さらに好ましくは0.5〜2mm)とすることができる。
図1に示すように、ライトガイド2の導入縁部2aの端面2bは光源1の出射面1aに近接した位置にあることが好ましい。導入縁部2aとは光源1からの光が導入される縁部である。
ライトガイド2は、基板6に沿って設けられている。図1では、ライトガイド2は基板6に平行に設けられている。
ライトガイド2の外面2d(図1では上面。シートスイッチ3側とは反対の面)は、面状発光装置10の上面(表面、発光面)である。図1におけるライトガイド2の下面を内面2cという。
図1および図2に示すように、ライトガイド2には、光取出部9が形成されている。
光取出部9は、ライトガイド2に内蔵して形成された内部散乱部9Aと、ライトガイド2の内面2c(シートスイッチ3側の面。図1では下面)に形成された表面散乱部9Bとを有する。
図2に示すように、内部散乱部9Aは、ライトガイド2の表面(内面2cまたは外面2d)から所定深さの位置に形成された複数のドット状インク層(以下、単にドットという)9aからなる。
ドット9aは、ライトガイド2に埋設されており、ライトガイド2に内蔵された状態となっている。
ライトガイド2の厚さ方向のドット9aの位置については、例えば近い方の表面(内面2cまたは外面2d)からの深さ(例えば図2の内面2cからの深さT1)が0μmを越え、好ましくは10μm以上であることが好適である。
この深さT1は、ライトガイド2の厚さT2に対し、例えば10%以上、80%未満(好ましくは30%以上、70%未満)に相当することが好ましい。これによって、内部散乱部9Aをライトガイド2の厚さ方向の中央に近い位置に配置できるため、ライトガイド2内を伝搬する光が当たりやすくなる。
図示例では、内部散乱部9Aを構成するドット9aは、一定の深さ位置にあってライトガイド2の面方向に並んだ層状に形成されている。なお、ドット9aの深さ位置は一定でなくてもよい。
図3は、ドット9aの平面配置の例を示す平面図である。この例のドット9aは平面視円形とされ、互いに同じ外径を有する。ドット9aは互いに接した配置としてもよいが、互いに離間して配置すると、局所的な輝度上昇を回避できるため好ましい。
図示例のドット9aは、中心9cが正三角形格子16の格子点16a(正三角形格子16がなす正三角形の頂点)に位置するように配置されている。
ドット9aは、互いに平行な複数の列15,15,・・・をなし、上下に隣り合う列15,15の対比において、ドット9aの配列方向位置(図3の左右方向の位置)は互いに異なる。この配置は、ドット9aを密に形成することができるため、光取出量を多くすることができる。
ドット9aは、中心9cが正方形格子の格子点(正方形格子がなす正方形の頂点)に位置するように配置してもよい。この場合には、上下に隣り合う列の対比において、ドット9aの配列方向位置は互いに同じとなる。
ドット9aの外径D1は例えば10〜1000μmとすることができる。
外径D1を10μm以上とすることによって、各ドット9aにおいて十分量の光を取り出すことができるため、光取出部9全体の輝度を高めることができる。
外径D1を1000μm以下とすることによって、各ドット9aが局所的な発光点として視認しにくくなる。このため、発光ムラが生じるのを防止し、発光特性を良好にすることができる。
ドット9aピッチ(隣り合うドット9aの中心9cどうしの距離)は、例えば10〜1000μmとすることができる。
ドット9aの平面視形状は円形に限らず、楕円形、多角形(矩形等)など任意としてよい。ドット9aの外径は均一でなくてもよい。
ドットが円形でない場合には、ドットの外径は、最大径、最小径、および平均径のうち1つとすることができる。例えば楕円形のドットでは、長径と短径の平均値を外径とすることができる。また、矩形のドットでは、最大径と最小径の平均値を外径とすることができる。
ドット9aの厚さ(ライトガイド2の厚さ方向(図2の上下方向)の寸法)は例えば0.5〜10μmとすることができる。
ドット9aは、厚くなりすぎると吸収される光が多くなるが、厚さを10μm以下とすることによって、損失増大を防ぐことができる。
また、薄くなりすぎると十分な散乱光が得られなくなる可能性があるが、厚さを0.5μm以上とすることによって、十分な光の散乱を生じさせ、光取出量を多くできる。
ドット9aの外径、ピッチ、厚さ、深さ位置などは、求められる輝度などの条件に応じて設定できる。例えば、外径またはピッチを調整することは、輝度の調整に有効である。
また、光源1からの距離が大きくなるほど外径が大きく(またはピッチが小さく)なるようにドット9aを形成することによって、ライトガイド2に対するドット9aの面積比率を光源1からの距離に応じて設定できる。これによって、光源1から離れた位置でも十分な光取出量を確保し、輝度の均一化を図ることができる。
図示例の内部散乱部9Aは、一定の深さ位置に形成された複数のドット9aからなる1層構造であるが、内部散乱部9Aは2層以上の構造であってもよい(図14参照)。
図2に示すように、表面散乱部9Bは、内部散乱部9Aと同様に、複数のドット9bから構成することができる。
ドット9bの平面視形状は円形でもよいし、楕円形、多角形(矩形等)などでもよい。ドット9bの外径は均一でなくてもよい。ドット9bは互いに離間して配置するのが好ましい。
ドット9bの平面視形状および平面配置は、平面視において内部散乱部9Aのドット9aと少なくとも一部が重なるように設定することができる。例えば、図3に示すように、ドット9bの平面視形状および平面配置をドット9aと同じにすれば、平面視において両者は全域で重なる。
ドット9a、9bは、平面視における中心9c、9dの位置が互いに同じであって、外径が互いに異なっていてもよい。この場合には、ドット9a、9bは、平面視において部分的に重なることとなる。
ドット9bの外径は、ドット9aと同様に、例えば10〜1000μmとすることができる。
ドット9bのピッチ(隣り合うドット9bの中心9dどうしの距離)は、ドット9aと同様に、例えば10〜1000μmとすることができる。
ドット9bの厚さは、ドット9aと同様に、例えば0.5〜10μmとすることができる。
ドット9a、9bの側面視形状は、図2では楕円形で示されているが、ドット9a、9bは図示した形状でなくてもよく、例えば上面側が平坦であり、下面側が断面楕円弧形または断面半長円形である形状であってよい。また、ドット9a、9bは、厚さがほぼ均一である層状であってもよいし、厚さが不均一な層状であってもよい。
図示例の内部散乱部9Aおよび表面散乱部9Bはそれぞれ複数のドット9a、9bからなるが、内部散乱部9Aおよび表面散乱部9Bの形状はドット状でなくてもよい。例えば、平面視において広い範囲にわたる1または複数の層体であってもよい。
ドット9a、9bを構成する材料としては、樹脂等を含む主剤に、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの白色顔料(光反射性粒子)を添加した光反射性材料を使用すると、ドット9a、9bの散乱効率を高めることができ、光取出部9における発光効率が向上する。
前記材料としては、例えばポリエステル樹脂、オルソジクロロベンゼン等を含む主剤に、例えば1〜10質量%の酸化チタンを添加したインクを例示できる。
特に、酸化チタンを使用すると、発光効率を高めることができる。酸化チタンとしては、ルチル型、アナターゼ型等があり、特に、ルチル型の酸化チタンが好ましい。酸化チタンはフィラーとしても機能する。
ドット9a、9bは、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、パッド印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法により形成することができる。
光取出部9(9A、9B)は、例えば平面視において操作キー11に対応した位置に形成することができる。例えば操作キー11の平面視中央部分を含む領域、すなわち少なくとも操作キー11の中央部分に重なる領域に形成することができる。
なお、図示例では、表面散乱部9Bはライトガイド2の内面2cに形成されているが、これに限らず、外面2dに形成してもよい。また、表面散乱部9Bは内面2cと外面2dの両方に形成することもできる。すなわち、表面散乱部9Bは、ライトガイド2のいずれか一方または両方の面に形成することができる。
光取出部9は、粘着材4がない領域に形成することが好ましい。図1に示す例では、光取出部9は、粘着材4よりも右方に形成されている。
図1に示すように、遮光部材20は、遮光性を有するシート体であって、ライトガイド2の外面2dから光源1の外面1b(基板6側とは反対の面。図1では上面)にかけて設けられている。
遮光部材20は、遮光性を有する材料からなり、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、シリコーン系樹脂(シリコン系樹脂)、ポリスチレン系樹脂等の樹脂を使用してもよいし、各種金属材料を使用してもよい。
図1に示すように、光源1からの光が導入縁部2aの端面2bからライトガイド2に入射すると、入射光L1はライトガイド2の内面2cと外面2dの間で反射を繰り返しながらライトガイド2内を伝搬してゆく。
図4に示すように、光取出部9では、入射光L1の一部は、内部散乱部9Aのドット9aで散乱して散乱光L3となる。入射光L1の他の一部は表面散乱部9Bのドット9bで散乱して散乱光L4となる。散乱光L3、L4の一部は、上述の散乱光L2(図1参照)としてライトガイド2の外面2dから外部に出射する。
これにより、光取出部9を形成した領域、例えば操作キー11に対応した領域を明るく表示できる。
基板6は、例えばPCB(Printed Circuit Board)、FPC(Flexible Printed Circuit)などのプリント配線基板である。
シートスイッチ3は、基板6の主面6aに設けられた1または複数のスイッチ素子7と、スイッチ素子7を覆うシート体8とを有する。
スイッチ素子7は、基板6の主面6aに設けられた中央接点部21と、中央接点部21の外周側に設けられた周辺接点部22と、ドーム形状のメタルプレート23とを備えている。メタルプレート23は、その中央部が中央接点部21に対して接離可能であり、操作者による押圧によって中央部が下方に弾性変形して中央接点部21に当接し、中央接点部21と周辺接点部22とを導通させることができる。
シート体8は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料等からなる。シート体8の下面8b側(基板6側の面)にはアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂(シリコン系樹脂)などからなる粘着層17が形成されている。
粘着層17と基板6の主面6aとの間には、PETなどの樹脂材料等からなるスペーサ18が介在している。スペーサ18の下面側にはアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂(シリコン系樹脂)などからなる粘着層19が形成されている。スペーサ18は、スイッチ素子7に干渉しない位置に形成される。
シート体8は、粘着層17、19によって、スペーサ18を介して基板6の主面6aに接着される。
シートスイッチ3は、ライトガイド2の内面2c側に設けられている。
シートスイッチ3は、ライトガイド2の内面2c(一方の面)とシート体8の上面8cとの間に形成された粘着材4を介して、ライトガイド2に接着されている。
粘着材4は、支持材としての透明樹脂基材の両面に粘着層を形成した3層構造のものを用いてもよいし、1層構造(単層構造)(均質構造)のものを用いてもよいが、1層構造(単層構造)のものが好ましい。
1層構造(単層構造)の粘着材4は基材を使用しておらず、全体が粘着材料から形成されている。粘着材4は、1種類の粘着材料から均一に形成されていることが好ましい。
粘着材料としては、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂(シリコン系樹脂)、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤などが挙げられる。
図5に示すように、粘着材4は、ライトガイド2の少なくとも外周部13に形成することができる。例えば、図5に示す平面視矩形のライトガイド2の4つの辺部14(外周部13)に沿って、概略矩形枠状に形成することができる。粘着材4の幅は例えば0.5〜1mmとすることができる。
粘着材4は、外周部13だけでなく他の部分に形成してもよい。また、外周部13の一部にのみ形成してもよい。
図1に示すように、粘着材4は、外縁部4aが導入縁部2aに達するように形成してもよいし、導入縁部2aから離れた位置(例えば図1において導入縁部2aから右に離れた位置)に形成してもよい。
次に、図6〜図8を参照してライトガイド2の作製方法の一例について説明する。
図6に示すように、下面2Aaに内部散乱部9Aを形成した第1シート体2Aと、下面2Baに表面散乱部9Bを形成した第2シート体2B(層状構造体)とを用意する。
第1シート体2Aおよび第2シート体2Bは、光透過性を有するシート体であり、上述のライトガイド2の材料からなる。シート体2A、2Bのうち少なくとも一方は、熱可塑性樹脂(ウレタン系樹脂等)からなることが好ましい。
図7および図8に示すように、第1シート体2Aの下面2Aaに第2シート体2Bの上面2Bbを重ね合せるようにして、これら2枚のシート体2A、2Bを積層し、一体化する。
シート体2A、2Bが熱可塑性樹脂からなる場合には、シート体2A、2Bを加熱し軟化させることによって、シート体2A、2Bを隙間なく一体化できる。
これによって、内部散乱部9Aおよび表面散乱部9Bを有するライトガイド2を得る。
このライトガイド2を、図1に示すように、粘着材4を介してシートスイッチ3の上面8cに接着して、図1に示す面状発光装置10を得る。
この製造方法によれば、シート体2A、2Bを積層することによって、ライトガイド2の内部に内部散乱部9Aを容易に形成できる。
また、シート体2A、2Bを積層するにあたり、これらを加熱することによって、シート体2A、2Bを軟化させて隙間なく接合し、一体化を促進できる。
従って、シート体間の界面での反射に起因する輝度低下を防ぐことができる。
ライトガイド2は、シート体2A、2Bを積層して一体化する方法に限らず、内部散乱部9Aを形成した第1シート体2Aの下面2Aa側に、印刷やモールドなどによって光透過性の層状構造体を形成する方法をとることもできる。
面状発光装置10では、ライトガイド2の内部に内部散乱部9Aが形成されているため、ライトガイド2の表面にのみ光取出部を有する構造(図30参照)に比べ、散乱光の量を多くできる。従って、十分な光取出し量を得て、高輝度化を実現できる。
ライトガイド2の内部に光取出部9Aを形成することによって、高輝度化が可能となる理由については以下の推測が可能である。
光源1からライトガイド2に導入される光の進行方向は均一ではなく、互いに異なる光路を有する複数の光を含む。これらのうち、ライトガイド2に対して小さい角度をとる光(例えば図4においてライトガイド2の面方向に沿って進行する光L5)は、ライトガイド2の表面(内面2cおよび外面2d)に反射する頻度が低いため、表面にのみ光取出部を有するライトガイド(図30参照)では光取出部に当たりにくくなる。
面状発光装置10では、ライトガイド2の内部に内部散乱部9Aが形成されているため、ライトガイド2に対して小さい角度をとる光でも散乱させることができる。従って、十分な光取出し量を得て、輝度向上が可能となる。
(第2実施形態)
図9および図10は、本発明の第2の実施形態である面状発光装置のライトガイド2および光取出部29を示す模式図である。以下の説明において、第1実施形態の面状発光装置10との共通の構成については同一符号を付してその説明を省略する。
この面状発光装置は、光取出部9に代えて光取出部29を備えている点で第1実施形態の面状発光装置10と異なる。それ以外の構成は面状発光装置10と同じとしてよい。
図9および図10に示すように、光取出部29は、内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの相対位置が異なる。
光取出部29は、表面散乱部9B(出射面(外面2d)側から見て奥側に位置する散乱部)の少なくとも一部の平面視位置が、内部散乱部9Aの平面視位置と異なるように形成されていることが好ましい。
なお、内部散乱部が表面散乱部よりも奥側に位置する場合(例えば表面散乱部9Bが内面2cにはなく外面2dに形成されている場合)には、内部散乱部の少なくとも一部の平面視位置が表面散乱部の平面視位置と異なることが好ましい。
図10に示すように、この例では、表面散乱部9Bを構成するドット9bの形状、大きさおよびピッチは、内部散乱部9Aのドット9aと同じであるが、ドット9aの中心9cの位置とドット9bの中心9dの平面視位置は互いに異なる。
ドット9a、9bの形成位置のずれ量(中心9c、9d間の距離)は、上述のドット9a、9bのピッチ以下とすることができる。
ドット9bの中心9dの平面視位置は、隣り合う3つのドット9aの中心9cがなす正三角形の重心と重なる位置としてよい。図示例のドット9a、9bは、部分的に互いに重なっているが、ドット9a、9bは互いに重なる部分がなくてもよい。
内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの相対位置が異なるライトガイド2を作製するには、図6〜図8に示すライトガイド2の作製工程において、内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの位置がずれるように2枚のシート体2A、2Bを積層すればよい。
この実施形態の面状発光装置では、内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの平面視位置が互いにずれているため、より多くの散乱光を得て、さらなる高輝度化を図ることができる。
この効果が得られる理由については、図11に示すように、出射面(外面2d)側から見て奥側に位置する表面散乱部9Bのドット9bで散乱して得られた散乱光L4が、内部散乱部9Aのドット9aに遮られずに上方に向かい、散乱光L2(図1参照)として出射することによって、光取出し量が増すという推測が可能である。
また、図11に示すように、内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの平面視位置がずれているため、内部散乱部9Aのドット9a、9a間を通過した光L1が、表面散乱部9Bに当たって散乱する確率が高くなるという推測も可能である。
また、内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの相対位置をずらせることによって、ドット9a、9bの平面視位置が分散されるため、ドット9a、9bが局所的な発光点として視認しにくくなる。よって、発光ムラが生じるのを防止し、発光特性を良好にすることができる。
(第3実施形態)
図12は、第3の実施形態である面状発光装置のライトガイド2および光取出部39を示す模式図である。
光取出部39は、表面散乱部9Bがなく、内部散乱部9Aのみからなる点で図2の光取出部9と異なる。
この例の面状発光装置では、第1実施形態の面状発光装置10と同様に、内部散乱部9Aによって散乱光の量を多くできるため、十分な光取出し量を得て、高輝度化を実現できる。
(第4実施形態)
図13は、第4の実施形態である面状発光装置のライトガイド2および光取出部49を示す模式図である。
光取出部49は、内部散乱部9Aおよび表面散乱部9Bに加えて、ライトガイド2の外面2dに形成された第2表面散乱部9Eを有する点で図2の光取出部9と異なる。
第2表面散乱部9Eは、表面散乱部9Bと同様に、複数のドット9eから構成することができる。ドット9eは、表面散乱部9Bのドット9bと同様の構成とすることができる。
この例の面状発光装置では、内部散乱部9Aおよび表面散乱部9Bに加え、第2表面散乱部9Eを有するので、さらなる高輝度化を図ることができる。
(第5実施形態)
図14は、第5の実施形態である面状発光装置のライトガイド2および光取出部59を示す模式図である。
この面状発光装置は、光取出部9に代えて光取出部59を備えている点、およびライトガイド2の内面2cおよび外面2dにそれぞれ低屈折率層24、25が形成されている点で第1実施形態の面状発光装置10と異なる。それ以外の構成は面状発光装置10と同じとしてよい。
光取出部59は、表面散乱部9Bがなく、内部散乱部59Aのみからなる点で図2の光取出部9と異なる。
内部散乱部59Aは、ライトガイド2の表面(内面2cまたは外面2d)からの深さ位置が互いに異なる5つの層59A1〜59A5を有する。
第1層59A1は、一定の深さ位置にある複数のドット59a1からなる。第2層59A2は、一定深さの複数のドット59a2からなる。第3層59A3は、一定深さの複数のドット59a3からなる。第4層59A4は、一定深さの複数のドット59a4からなる。第5層59A5は、一定深さの複数のドット59a5からなる。
ドット59a1〜59a5は、前述のドット9aと同様の構成とすることができる。
層59A1〜59A5を構成するドット59a1〜59a5は、互いに同じ平面配置でもよいが、少なくとも一部が互いに異なる平面配置であってもよい。
例えば、2つの層を対比した時に、下層側(出射面(外面2d)からみて奥側)の層の少なくとも一部の平面視位置が、上層側の層の平面視位置と異なることによって、光取出し量を多くすることができる。
内部散乱部は、1層構造であってもよいし、複数層構造であってもよい。前記層の数は、2以上の任意の数とすることができる。
低屈折率層24、25は、ライトガイド2より屈折率が低い材料からなる層であり、例えばフッ素樹脂が使用できる。
低屈折率層24、25の屈折率は、低いほど好ましく、例えば1.4以下(例えば1〜1.4)とすることができる。低屈折率層の厚さは、例えば0.01〜0.03mmとすることができる。
図示例では、ライトガイド2の両面にそれぞれ低屈折率層24、25が形成されているが、ライトガイド2のいずれか一方にのみ低屈折率層を形成してもよい。
この例の面状発光装置では、内部散乱部が複数層化されているため、十分な光取出し量を得て、いっそうの高輝度化が可能となる。
光取出部59を有するライトガイド2は次のようにして作製できる。
図15に示すように、下面に層59A1を形成した第1シート体2Aと、下面に層59A2を形成した第2シート体2Bと、下面に層59A3を形成した第3シート体2Cと、下面に層59A4を形成した第4シート体2Dと、下面に層59A5を形成した第5シート体2Eと、光取出部を形成していない第6シート体2Fとを用意する。
これらシート体2A〜2Fを重ね、好ましくは加熱などにより軟化させるとともに一体化し、内部散乱部59Aからなる光取出部59を有するライトガイド2を得る。
次いで、ライトガイド2の内面2cおよび外面2dに、フッ素樹脂等を塗布して低屈折率層24、25を形成する。
(第6実施形態)
図16は、本発明の第6の実施形態である面状発光装置のライトガイド2および光取出部9、69を示す模式図である。
この例では、ライトガイド2は、光取出部9A、9Bを有する2層構造の光取出部9と、光取出部9に比べ光源1に近い光取出部69とを有する。光取出部69は、内部散乱部9Aが形成されておらず、表面散乱部9Bのみからなる1層構造である。
この例の面状発光装置では、光取出部9は、光取出部69に比べて光源1から離れた位置にあるが、2層構造であるため光取出し量を多くできる。
従って、輝度が低くなりやすい箇所でも十分な光取出し量を確保し、輝度の均一化を図ることができる。
(第7実施形態)
図17は、本発明の第7の実施形態である面状発光装置40を示す断面図である。
面状発光装置40は、図1に示すシートスイッチ3に代えてタッチパッド30(検知センサ)が用いられている。
タッチパッド30は、入力センサ31と、その一方の面に形成されたレジスト層32(被覆樹脂層)とを備えている。
入力センサ31は、人間の手指等の被検出体の近接または接触を検出するセンサである。ここでは、入力センサ31は静電容量式の入力センサであって、基材33の主面33aに設けられた配線層34を有する。静電容量式の入力センサ31は単純な構造であるため、薄型化が可能である。
基材33は、例えばPETなどの樹脂で形成された板材である。基材33は、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリイミド等からなるフレキシブル基板や、ガラスエポキシ樹脂等からなるリジッド基板であってもよい。
配線層34は、例えば複数の電極34aを有する。人間の手指等の被検出体と電極34aとの間の静電容量は、被検出体と電極34aとの間の対向面積や離間距離によって変化するため、被検出体と電極34aは可変容量部を形成する。
可変容量部の静電容量の変化は検出手段(図示略)で検出され、その検出値に基づいて制御部(図示略)で被検出体による入力操作、その位置等が把握される。
配線層34は、例えば、銀粒子を含む銀ペーストを基材33上にスクリーン印刷した後に加熱することで形成することができる。配線層34は、基材33に積層した銅箔をエッチングすることにより形成してもよい。
レジスト層32は、配線層34間の電気絶縁性を確保するとともに酸化を防止するもので、入力センサ31の一方の面(ライトガイド2側の面)側に、基材33および配線層34を覆って形成される。レジスト層32としては、例えば汎用のソルダレジストを使用できる。
(第8実施形態)
本発明では、図1に示すシートスイッチ3に代えて、感圧式のメンブレンスイッチ(検知センサ)を使用することもできる。
図18は、メンブレンスイッチの一例を示すもので、このメンブレンスイッチ50は、対向面52aに下部電極54が形成された下部基板52の上に上部基板51が設けられ、上部基板51の対向面51aに上部電極53が形成されている。基板51、52はスペーサ55によって互いに隔てられている。
基板51、52およびスペーサ55は例えばPETなどの樹脂からなる。電極53、54は例えば銀ペーストなどにより形成することができる。
上部基板51の上面51bは粘着材(図示略)によってライトガイド(図示略)に接着される。
メンブレンスイッチ50では、被検出体(人間の手指等)による押圧によって上部基板51が撓むと、上部電極53が下部電極54に当接し、これらが導通して入力操作等が検出される。
(第9実施形態)
図19に示すように、ライトガイド2の外面2dには、ライトガイド2を区画する溝部41を形成してもよい。溝部41は、ライトガイド2を貫通して形成することもできるし、内面2cに達しない深さとすることもできる。溝部41は、レーザー加工などにより形成することができる。
溝部41は、平面視においてライトガイド2を複数領域に区画するように形成することができる。溝部41は1つに限らず、複数形成してもよい。
溝部41の内部には、その少なくとも一部に、光反射性粒子を含む光反射性樹脂42(光反射性材料)が埋め込まれる。
光反射性樹脂42は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂等を含む主剤に、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの顔料(光反射性粒子)を添加した材料である。光反射性粒子としては、特に酸化チタンが好ましい。
この構造によれば、ライトガイド2内の光L1が溝部41の内面41aで内部反射し、再利用される。このため、光の利用効率を高め、目的とする領域における輝度を高めることができる。
図示例の溝部41は、外面2d側から形成されているが、逆に、内面2c側から形成してもよいし、ライトガイド2の両面にそれぞれ形成してもよい。
(試験例1)
図12に示すように、内部散乱部9Aのみからなる光取出部39を備えたライトガイド2を用いた面状発光装置10を作製した。光取出部39は、操作キー11(図1参照)相当部分に形成した。
下面2Aaに内部散乱部9Aを形成したポリウレタン系樹脂製の第1シート体2A(厚さ0.2mm)と、光取出部を形成していないポリウレタン系樹脂製の第2シート体2B(厚さ0.2mm)とを重ねあわせ、70℃、1分間の加熱処理によりシート体2A、2Bを軟化させるとともに一体化することによりライトガイド2(厚さ0.4mm)を作製した(図6〜図8参照)。
内部散乱部9Aを構成するドット9aは、酸化チタンを顔料として含むインクからなる層であり、外径0.2〜0.6mmの平面視円形とした。
内部散乱部9Aのドット9aのピッチ(隣り合うドット9aの中心9cどうしの距離(図2および図3参照)は0.7mmとした。
図22は、試験例1の面状発光装置10の輝度分布を示す図である。光取出部39の平均輝度を表1に示す。
表1には、表面にのみ光取出部を有するライトガイド(図30参照)を用いた試験例5の光取出部の平均輝度に対する、試験例1の平均輝度の比率(%)を併せて示す。
(試験例2)
図2および図3に示すように、光取出部9が内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとを有すること以外は試験例1と同様の面状発光装置10を作製した。
内部散乱部9Aは試験例1と同様の構成とした。表面散乱部9Bを構成するドット9bの形状、大きさ、ピッチおよび平面配置は、内部散乱部9Aのドット9aと同じである。
図23は、試験例2の面状発光装置10の輝度分布を示す図である。光取出部9の平均輝度、および試験例5との比較における平均輝度の比率(%)を表1に示す。
(試験例3)
図9および図10に示すように、光取出部29の内部散乱部9Aと表面散乱部9Bとの平面視位置が互いに異なること以外は試験例2と同様の面状発光装置10を作製した。
ドット9a、9bのずれ距離(ドット9aとこれに最も近いドット9bとの中心9c、9d同士の距離(図9および図10参照))は、0.5mmとした。
図24は、試験例3の面状発光装置10の輝度分布を示す図である。光取出部29の平均輝度、および試験例5との比較における平均輝度の比率(%)を表1に示す。
(試験例4)
ドット9a、9bのずれ距離を0.25mmとすること以外は試験例3と同様の面状発光装置10を作製した。
図25は、試験例4の面状発光装置10の輝度分布を示す図である。光取出部29の平均輝度、および試験例5との比較における平均輝度の比率(%)を表1に示す。
(試験例5)
図30に示すように、内部散乱部9Aがなく、表面(内面2c)にのみ光取出部79が形成されたこと以外は試験例1と同様の面状発光装置を作製した。
光取出部79を構成するドット79aの形状、大きさ、ピッチ、および平面配置は、試験例1の内部散乱部9Aのドット9aと同じである。
図26は、試験例5の面状発光装置の輝度分布を示す図である。光取出部の平均輝度を表1に示す。
表1に示すように、内部散乱部9Aを有する試験例1では、表面にのみ光取出部79を有する試験例5に比べ、輝度が高くなった。この結果より、内部に光取出部を形成することにより輝度を高めることができることが確認された。
2層の光取出部9A、9Bを有する試験例2では、輝度をさらに高めることができた。
試験例2と試験例3、4の比較より、2層の光取出部9A、9Bの平面視位置を互いにずらせることにより、輝度向上が可能であることが確認された。
(試験例6)
図20に示すように、第1シート体2Aと第2シート体2Bを積層した後、これらに加熱処理を施さないこと以外は試験例2と同様にして面状発光装置10を作製した。第1シート体2Aと第2シート体2Bとの間には界面が形成されていた。
図27は、試験例6の面状発光装置の輝度分布を示す図である。光取出部の平均輝度、および試験例2との比較における平均輝度の比率(%)を表2に示す。
(試験例7)
図21に示すように、ライトガイド2に内部散乱部9Aがなく、内面2cに表面散乱部9Bが形成され、外面2dに第2表面散乱部9Eが形成された面状発光装置を作製した。
第2表面散乱部9Eのドット9eの形状、大きさピッチおよび平面配置は、表面散乱部9Bのドット9bと同じである。それ以外の構成は試験例1と同様とした。
図28は、試験例7の面状発光装置の輝度分布を示す図である。光取出部の平均輝度、および試験例2との比較における平均輝度の比率(%)を表2に示す。
表2に示すように、ライトガイド2の内部に光取出部がない試験例7に比べ、同じ2層構造でも内部に光取出部9Aを有する試験例2では、輝度が高くなった。この結果より、光取出部を内部に形成することによる輝度向上効果は明らかである。
また、ライトガイド2を構成するシート体2A、2B間に界面が残る試験例6に比べ、シート体2A、2Bが完全に一体化して界面が残っていない試験例2では、高い輝度が得られた。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、内部散乱部および表面散乱部は、インク層に限定されず、光源からの光を散乱させる構造であれば、他の構造であってもよい。
内部散乱部は、ライトガイド2の内部に形成された多数の粒子部から構成してもよい。
粒子部は、例えばライトガイドの屈折率とは異なる屈折率を有する透明粒子からなり、ライトガイド内に分散状態で形成することができる。粒子部は、例えばライトガイド内に形成された気泡(空気)であってもよいし、ガラス、樹脂等の透明材料からなる粒子であってもよい。
また、表面散乱部は、レーザ加工、サンドブラスト加工、シボ加工等によってライトガイド表面を粗面化することにより形成された微小な表面凹凸部であってもよい。
1・・・光源、2・・・ライトガイド、2A・・・第1シート体、2a・・・導入縁部(光源からの光が導入される部分のライトガイドの縁部)、2B・・・第2シート体(層状構造体)、2c・・・ライトガイドの内面、2d・・・ライトガイドの外面(出射面)、3・・・シートスイッチ(検知センサ)、9、29、39、49、59・・・光取出部、9A、59A・・・内部散乱部、9B、9E・・・表面散乱部、10、40・・・面状発光装置、24、25・・・低屈折率層、30・・・タッチパッド(検知センサ)、50・・・メンブレンスイッチ(検知センサ)、59A1〜59A5・・・層。

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源からの光が縁部から導入されて面方向に導かれるシート状のライトガイドと、
    前記ライトガイドの一方の面側に設けられた検知センサと、を備え、
    前記ライトガイドには、前記光を散乱させて出射させる光取出部が形成され、
    前記光取出部は、前記ライトガイドに内蔵して形成された内部散乱部を有することを特徴とする面状発光装置。
  2. 前記光取出部は、前記ライトガイドの少なくともいずれか一方の面に形成された表面散乱部を有することを特徴とする請求項1に記載の面状発光装置。
  3. 前記内部散乱部と前記表面散乱部のうち、前記ライトガイドの出射面から見て奥側に位置する一方の散乱部の少なくとも一部の平面視位置が、他方の散乱部の平面視位置と異なることを特徴とする請求項2に記載の面状発光装置。
  4. 内部散乱部は、1層または複数層構造を有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の面状発光装置。
  5. 前記ライトガイドのいずれか一方または両方の面に、前記ライトガイドより屈折率が低い低屈折率層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の面状発光装置。
  6. 前記ライトガイドは、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の面状発光装置。
  7. 前記ライトガイドの少なくとも一方の面には、前記ライトガイド内の光を内部反射する溝部が少なくとも1つ形成され、
    前記溝部の内部の少なくとも一部に、光反射性粒子を含む光反射性材料が埋め込まれていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の面状発光装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の面状発光装置の製造方法であって、
    少なくとも一方の面に前記内部散乱部が形成された光透過性のシート体を用意し、このシート体の前記内部散乱部が形成された面に、光透過性の層状構造体を形成することによって、前記ライトガイドを作製することを特徴とする面状発光装置の製造方法。
  9. 前記シート材が熱可塑性樹脂からなり、
    前記層状構造体の形成にあたって、前記シート材を加熱し軟化させることを特徴とする請求項8に記載の面状発光装置の製造方法。
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